JP3956246B2 - 加工装置の遮断層形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工装置の遮断層形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−234441号公報には、工作機械の加工箇所を覆う大きさで、且つ液体が供給される液体通路を有する傘部材を加工箇所に配置し、この傘部材のノズル部から液体をカーテン状に流下させることにより加工時に発生する切屑や切粉の飛散を防止するものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来では、ノズル部を絞りが大きいと液体がミスト状に飛散したり、ノズル部の絞りが少ないと液体をある程度の圧力で噴出させる必要があり、液体が不均一に流れて切粉等の落下作用が低下したり、液体に圧力を付与するため設備の複雑化や高コスト化を招いてしてしまう。
【0004】
また、従来では、液体を周方向に旋回させながらノズル部から噴出させる構成は提案されていない。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされ、その目的は、液体にカーテン状の旋回流を生成でき、切粉の飛散を確実に防止できる加工装置の遮断層形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置の遮断層形成装置は以下の構成を備える。即ち、
液体を導入する環状の液体導入通路を有する装置本体を備え、前記装置本体の一端部に開口する前記液体導入通路の液体出口に絞り部を設け、前記液体導入通路に導入された液体に該液体導入通路の周方向に沿う流れを生成して前記液体出口から噴出させる液体流生成手段を有し、前記液体流生成手段は、前記装置本体に設けられ、前記液体を前記液体導入通路の周方向に沿って導入する液体導入口を有し、前記液体導入通路における前記液体出口と前記液体導入口との間に前記液体の流れを整流する整流手段を設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態につき添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
[工作機械の概略構成]
図1は、本発明に係る実施形態の遮断層形成装置が適用される工作機械全体の概略を示す全体図である。
【0009】
図1に示すように、工作機械1のベース2上には、治具4が配置され、この治具4上に被加工物6が固定されている。また、ベース2の一端部に支柱3が設けられ、この支柱3の上部にはマシニングセンタ7が配置されている。このマシニングセンタ7は複数種類の工具から必要な工具8を適宜選択して、この工具を回転させながら支柱3に沿って上下方向に移動可能となっており、工具8を被加工物6に移動させて必要な切削加工を行う。また、治具4の上方には、支柱3に固定されたアーム5により支持された遮断層形成装置20が配置されている。この遮断層形成装置20には、供給パイプ10を介してポンプ9から切削油(クーラント)が供給される。
【0010】
[遮断層形成装置の構成]
図2は、本発明に係る実施形態の遮断層形成装置を示す外観図である。図3は、図2の側面図である。
【0011】
図2、図3に示すように、遮断層形成装置20は、円環状の装置本体21を有し、その装置本体21の外壁には、接線方向に沿って等間隔に設けられた4つのパイプ連結部21aを介して供給パイプ10が連結されている。装置本体21の内部には、後述するようにクーラントを導入するための環状のクーラント導入通路が形成され、装置本体21の軸方向の一端部には、クーラント出口22が円周方向に沿って環状に開口している。
【0012】
クーラントは、液体導入路においてその周方向に沿う流れS1を生成するように供給パイプ10から導入され、クーラント出口22から旋回流S2となって円筒状のカーテンのように噴出される。
【0013】
図4は、図3の断面図である。図5は、図3のA−A断面図である。
【0014】
図4、図5に示すように、装置本体21は、円環状の第1円筒部23の外側にこの第1円筒部23より径の大きな第2円筒部24が配設された2重構造となって、第1円筒部23の外壁と第2円筒部24の内壁との間に前述のクーラント導入通路25が形成されている。クーラント出口22は、装置本体21の一端部において、第1円筒部23と第2円筒部24により規定される円環状の開口部である。第1円筒部13の外壁であってクーラント出口22付近の端部にはクーラント導入通路を開口面積を狭くしてクーラントの噴出圧力を強めるための凸状の絞り部26が形成されている。一方、装置本体21の他端部に形成される開口部は、円盤部材27により閉塞される。絞り部26は、クーラント出口22から旋回流となって噴出されるクーラントが略真下に指向するようにクーラント導入通路25の壁面に平行に形成されている。
【0015】
パイプ連結部21aは、第2円筒部24の外壁に設けられたクーラント導入口29に接続され、クーラント導入通路25の接線方向に沿って設けられ、クーラントをクーラント導入通路25内部において周方向に沿って旋回させる。
【0016】
また、クーラント導入通路25内部におけるクーラント出口22とパイプ連結部21aとの間には、クーラントの流れを整流する整流部材28が設けられている。
【0017】
図6は、図4のB−B断面図である。
【0018】
図6に示すように、整流部材28は円環状の部材であり、その周方向に沿って複数の連通孔28aが形成されている。整流部材28は、クーラント導入通路25を上下方向に2つの部屋に仕切ると共に、これら2つの部屋を連通孔28aを介して連通している。整流部材28は、主にクーラント導入通路28内部に導入されたクーラントの圧力を調整するので、クーラントの乱流や上下方向の流れのバラツキを均一化する。
【0019】
第1円筒部23の中空部30は、図1に示すマシニングセンタ7により工具8が挿通可能となっている。従って、加工中において、工具及び被加工物はクーラント出口22から噴出されるクーラントの円筒カーテン状の旋回流で遮断層として包囲され、切粉等の飛散を確実に抑えることができる。
【0020】
[他の実施形態]
図7は、本発明に係る他の実施形態の遮断層形成装置を示す断面図である。図8は、図7のC−C断面図である。
【0021】
図7、図8に示すように、他の実施形態の遮断層形成装置は、整流部材28で仕切られたクーラント導入通路25内部の下部の部屋にクーラント分流部材31が設けられている。このクーラント分流部材31は、クーラント導入通路25内部の下部の部屋を周方向に沿って2つに仕切り、整流部材28を介してクーラントが2系統に分流されるようになっている。また、クーラント分流部材31は、周方向に沿う2つのクーラント出口32、33を形成している。つまり、クーラント分流部材31で仕切られたクーラント導入通路25において、外側の通路を通って真下に噴出されるクーラントは切粉の飛散を防止するカーテン状の旋回流S3となり、内側の通路を通って逆円錐上に噴出されるクーラントは工具での加工部位にカーテン状の旋回流S4として供給され、加工部位の潤滑及び冷却に供される。従って、加工中において、切粉等の飛散を確実に抑えると共に、加工部位の潤滑及び冷却も確保できる。
【0022】
その他の構成については、図2〜図6で説明した実施形態の構成と同一の部材に同じ番号を付して説明を省略する。
【0023】
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液体導入通路に導入された液体に液体導入通路の周方向に沿う流れを生成して出口から噴出させることにより、液体にカーテン状の旋回流を生成でき、切粉の飛散を確実に防止できる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の遮断層形成装置が適用される工作機械全体の概略を示す全体図である。
【図2】本発明に係る実施形態の遮断層形成装置を示す外観図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】本発明に係る他の実施形態の遮断層形成装置を示す断面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【符号の説明】
1…工作機械
2…ベース
3…支柱
4…治具
5…アーム
6…被加工物
7…マシニングセンタ
8…工具
20…遮断層形成装置
21…装置本体
23…第1円筒部
24…第2円筒部
25…クーラント導入通路
28…整流部材
Claims (5)
- 液体を導入する環状の液体導入通路を有する装置本体を備え、前記装置本体の一端部に開口する前記液体導入通路の液体出口に絞り部を設け、前記液体導入通路に導入された液体に該液体導入通路の周方向に沿う流れを生成して前記液体出口から噴出させる液体流生成手段を有し、
前記液体流生成手段は、前記装置本体に設けられ、前記液体を前記液体導入通路の周方向に沿って導入する液体導入口を有し、
前記液体導入通路における前記液体出口と前記液体導入口との間に前記液体の流れを整流する整流手段を設けたことを特徴とする加工装置の遮断層形成装置。 - 前記装置本体は、円環状の第1円筒部の外側に前記第1円筒部より大径の第2円筒部が配設され、該第1円筒部外壁と第2円筒部内壁との間に前記液体導入通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加工装置の遮断層形成装置。
- 前記絞り部は、前記液体出口から噴射される液体が所定方向に指向するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加工装置の遮断層形成装置。
- 前記液体は機械加工に用いるクーラントであり、前記絞り部は、切粉の飛散を防止するカーテン状の液体流と、該カーテン膜の内側に設けられ、加工部位に供給される液体流とを形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加工装置の遮断層形成装置。
- 前記装置本体の中空部に工具が挿通可能に、工作機械に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加工装置の遮断層形成装置。
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JP24566897A JP3956246B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 加工装置の遮断層形成装置 |
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