JP3837030B2 - 展示ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として美術品や博物、考古品などの文物類を展示・陳列するために使用される展示ケース(展示装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の展示ケースは、内部を展示空間として前面を開口したケース本体と、ケース本体の開口面を塞ぐ扉とを備えており、扉は、展示物の視認性を損なうことなく防護機能を発揮するため、一般に、透明度と強度に優れたガラス板で構成されている。
【0003】
そして、ケース本体に展示物を出し入れできるようにしたり、照明装置や湿度調節具等の装置類をメンテナンスできるようにするため、扉を開閉できるようにしている。
【0004】
この場合、扉は、ケース本体の奥行き方向に沿って前後動自在でかつ、ケース本体の間口方向に沿って左右スライド自在となるようにケース本体に取付けられており、閉止位置において後退させるとケース本体が密閉され、手前側に引き出すと左右スライドさせてケース本体を空けることができる(特開平10−262783号公報、特開平11−131895号公報等参照)。
【0005】
開いた扉を閉じる場合、扉を閉止位置までスライドさせてから後退させることになるが、扉とケース本体との干渉を防止したり、隣合った扉との干渉を防止したりするため、扉を閉止位置に正確に位置決めする必要がある。
【0006】
この扉を閉止位置に位置決めする手段として従来は、人が扉の位置を確認しながら手作業で位置決めしたり、或いは、特開平11−131895号公報に記載されているように、モータ等の動力で駆動される位置決め規制手段を設けたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
閉止位置での位置決め手段のうち、人が扉の位置を確認しながら位置決めする方法は、扉装置の構造が複雑になるのを回避できる利点はあるが、作業能率や正確さに欠けるという欠点があった。
【0008】
他方、動力駆動式の位置規制手段で位置決めするのは、正確さや能率の点では優れているが、扉装置の構造が著しく複雑化するという点や、位置規制手段を設けるためにスペースが必要であることから適用対象が限られるという点に問題があった。
【0009】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、簡単な構造でありながら、扉を閉止位置に能率良く簡単に位置決めできるようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は請求項1,2の発明によって達成することができる。
【0011】
両請求項の発明とも、「前面を開口したケース本体に、当該ケース本体の開口部を塞ぐ扉が、ケース本体を密閉した後退状態から手前側に引き出すとケース本体の間口方向に沿ってスライド自在となるようにガイド手段を介して取付けられており、前記扉は、移動規制手段により、閉止位置において後退させた密閉状態では左右スライド不能に保持され、手前側に引き出してスライドさせた状態では後退動不能に保持されている」、という基本構成を含んでいる。
【0012】
【0013】
そして、請求項1の発明では、前記基本構成に加えて、前記扉は、前記ガイド手段によってケース本体の奥行き方向に移動するように支持されていると共に、開いた状態で閉止位置までスライドさせると自動的に後退動するように付勢手段又は自重によって後退方向に付勢されている一方、前記移動規制手段は、前記扉における上下両端部のうちいずれか一方又は両方の左右適宜部位に後ろ向き突設した係合突起と、前記ケース本体のうち前記係合突起と同じ高さ位置に設けた左右長手の規制ガイド体とから成っており、規制ガイド体に、扉が閉止位置にくると前記係合突起に嵌合する平面視前向き凹状の係合溝を形成している。
【0014】
請求項2の発明では、前記基本構成に加えて、前記扉はケース本体の前面からはみ出ており、この扉を、その上部を中心にして前後方向に回動可能でかつ手前側に回動させて引き出すと左右スライドさせ得るようにケース本体に取付けており、このため、開いた状態の扉を閉止位置までスライドさせると扉は自重で後退するようになっている。
【0015】
更に請求項2では、前記移動規制手段は、扉の下端部に設けた係合体と、前記ケース本体のうち前記係合体と同じ高さ位置に設けた左右長手の規制ガイド体とから成っており、規制ガイド体に、扉が閉止位置にくると前記係合体と嵌合する平面視前向き凹状の係合溝を形成している。
【0016】
【発明の作用・効果】
両請求項の発明とも、扉は後退する方向に常に付勢されているため、開いた扉を閉止位置までスライドさせると、扉は閉止位置に自動的に停止すると共に密閉状態に向けて自動的に後退する。従って、扉の閉じ操作を簡単かつ正確に行うことができる。
【0017】
また、モータのような動力駆動式の位置規制手段は必要ないため、構造が複雑化することを回避できる。特に、請求項2のように扉を自重によって後退方向に付勢すると、ばね手段のような部材が不要となるため構造は一層簡単になる。
【0018】
更に、構造が単純であるためスペースの制約は殆どなく、このため、各種の展示ケースに適用できる利点もある。
【0019】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(1).第1実施形態(図1〜図10)
図1〜図10では第1実施形態を示している。
【0021】
この実施形態の展示ケースは、図1(A)の概略斜視図に示すように、建物の壁Wに形成した角穴W1に取付ける方式になっており、角穴W1に嵌まり込んだ前向き開口のケース本体1と、壁面から前向きにはみ出る状態でケース本体1に取付けた一つの扉2とを備えている。
【0022】
扉2は、図1(A)に黒抜き矢印で示すようにケース本体1の奥行き方向に沿って前後動させることができると共に、手前側に引き出し切ると、白抜き矢印で示すようにケース本体1の間口方向に沿って左右方向にスライドさせることができる。
【0023】
本実施形態では、扉2の引き出し動や左右スライドは、図1(B)に一例を示す真空吸着式のハンドル3を使用して、人が手作業で行うようにしている。
【0024】
以下、図2以下の図面を参照して各部位の詳細を説明する。図2のうち(A)は図1のII−II視断面図、(B)は(A)の部分的なB−B視図、図3はケース本体1の内側から見た部分的な斜視図、図4は図1のIV−IV視断面図、図5は図4の V-V視底面図、図6は展示ケースの左右右中間部の斜視図、図7は扉2を引き出した状態での側断面図、図8は図6の部分的なVIII−VIII視平面図、図9は図7の部分的なIX−IX視平面図、図10は扉2を開き切った状態でのケース本体1の端部での平断面図である。
【0025】
なお、本明細書において、表現を簡略化するため「前後」「左右」の文言を使用するが、ケース本体1の奥行き方向を「前後方向」といい(手前側が前である)、ケース本体1の間口方向に沿った方向を「左右」という。
【0026】
(2).ケース本体1の構造
例えば図2〜図4に示すように、ケース本体1は、縦長フレーム4と、前後長手のサイドフレーム5と、左右長手のフロントフレーム6及びリアフレーム7とを備えており、これらのフレームで基枠(骨組み)が構成されている。
【0027】
基枠の前部のうち壁Wの角穴W1に対応した部位には囲い板8を固着しており、基枠は、囲い板8の箇所においてスペーサ9を介して壁Wにアンカー10で固定されている。
【0028】
図2や図4に示すように、下部フロントフレーム6の左右両端寄り部位の上面と、上部フロントフレーム6の左右両端寄り部位の下面には、左右一対の固定ブロック11がそれぞれブラケット板12を介してボルトで固定されている。なお、固定ブロック11は3個以上設けても良い。
【0029】
各固定ブロック11には、前後方向に延びる摺動軸(支持軸)13が前後摺動自在に嵌め入れられており、左右摺動軸13の前端には、ケース本体1の開口部の略全長にわたって延びる支持フレーム14を固着している。固定ブロック11と摺動軸13とにより、扉2を前後動自在に支持する前後動ガイド手段が構成されている。
【0030】
摺動軸13の後端には、当該摺動軸13の前進位置を規制するためのフランジ15がねじ止め等によって固定されている。そして、図4及び図5に示すように、請求項に記載した付勢手段の一例として、ケース本体1の上部に配置した摺動軸13のフランジ15とリアフレーム7との間に、2本ずつの引っ張りばね16を装架している。
【0031】
例えば図2に示すように、摺動軸13の前面には、前後方向に延びる軸線回りに回転自在な支持ローラ17を左右適宜間隔で多数取付けている。
【0032】
ケース本体1の内面は、化粧性を備えた底板19と天井板20と左右内側板21と背板22で構成されている。底板19は、展示物を支持する強度が必要であるため、図2に示すように、サイドフレーム5に固着した受け部材23で支持されている。言うまでもないが、固定ブロック11は底板19及び天井板20で覆われている。
【0033】
図2や図3に示すように、左右内側板21と底板20との前端面にはゴム等の軟質材からなるパッキン24を固定している。他方、図4に示すように、上部固定ブロック11に固定したかまち部材25の前面にはマグネット26を固定している(かまち部材25には、マグネット26に代えてパッキン24を取付けても良いし、両者を併設してもよい)。
【0034】
天井板20は上部の固定ブロック11にねじ27で固定されており、従って、メンテナンス等に際しては天井板20を簡単に取り外することができる。なお、ケース本体1の内部に、蛍光灯方式やスポットライト方式等の照明装置を設けることも可能である。
【0035】
囲い板8は壁Wの前面から突出する状態まで延びており、囲い板8の前端縁8aが化粧壁板28の端面に重なっている。
【0036】
(3).扉2の構造
扉2は、5枚の透明なガラス板で後ろ向き開口の升状に形成された扉本体29を備えており、扉本体29の後端縁には、その全周にわたって延びる鋼板製の補強枠30が接着剤31で固着されている。補強枠30の後面が前記パッキン24やマグネット26に当たることにより、扉2の後退位置が規制されている。
【0037】
上下の補強枠30には、扉本体29の外側に延びる張り出し部30aを形成しており、張り出し部30aの裏面に、各パイプ製のスペーサ31を介して支持レール32が固定されている。支持レール32には、前記支持ローラ17の群が転動自在で前後抜け不能に嵌まる蟻溝33が形成されている。
【0038】
支持ローラ17の群と支持レール32とは、扉2をケース本体1の間口方向にスライドさせるための左右動ガイド手段の一例であり、扉2をケース本体1の手前側に引き出し切ると、左右いずれの方向にも自在にスライドさせることができる。
【0039】
(4).移動規制手段
扉2における上下補強枠30の張り出し部30aには、それぞれケース本体1の方向に向けて延びる水平片30bを折曲げ形成している。
【0040】
そして、図6,図8、図9から容易に理解できるように、移動規制手段の一環として、下部に位置した補強枠30における水平片30bの左右中間部の上面に、平面視略矩形で後ろ向きに突出した係合突起34をねじ止めやリベット止め、或いは溶接等によって固着している。
【0041】
係合突起34のうち先端側(自由端側)の略半分程度は、平面視でごく緩いテーパ角で先窄まりになっており、基端側側の略半分程度は平面視でストレート状になっている。
【0042】
他方、ケース本体1におけるフロントフレーム6の前面には、規制手段の一環として、前記補強枠30の水平片30bに上方から重なる側面視逆L字状の規制ガイド体35を溶接等によって固着し、この規制ガイド体35の左右中間部に、前記係合突起34が嵌合する平面視前向き凹状の係合溝36を形成している。係合溝36の左右内側面は、奥部が巾狭となるようにごく緩い角度のテーパになっている。
【0043】
また、係合溝36の開口縁は円弧状に面取りしている(係合突起34の嵌脱をスムースに行うためである)。係合突起34と係合溝36との嵌合深さ寸法は、扉2の前後動ストロークよりも僅かの寸法だけ小さい寸法に設定している。
【0044】
図2に概略を示すように、下部に位置した囲い板8における前端部の内面の左右適宜部位に、扉2をロックするための錠37を取付けている。錠37は、化粧壁Wの前面に開口したキー穴と、キーの操作によって上向きに突出動する閂杆とを備えており、下部に位置した補強枠30の水平片30bには、錠37の閂杆が嵌脱する溝穴(図示せず)を形成している。錠37は、上部の囲い板8の先端部8aに設けても良い。
【0045】
なお、補強枠30の水平片30bと規制ガイド体35との重なり関係は上下逆でも良い。また、図7に一点差線で示すように、上部の補強枠30に係合突起34を設けることも可能である。更に、扉2に規制ガイド体35を設けて、ケース本体1に係合突起34を設けることも可能である。
【0046】
(5).扉2の開閉
扉2でケース本体1を密閉した状態では、係合溝36に係合突起34が嵌合しており、このため、扉2は左右動不能の状態に正確に位置決めされている。
【0047】
そして、扉2を手前に引き出し切ると、図9に示すように、係合突起34を規制ガイド体35の前端面に当てた状態で左右スライドさせることができる。
【0048】
扉2は引っ張りばね16で後退方向に付勢されているため、開いた扉2を閉止位置までスライドさせると、係合突起34が係合溝36に嵌まり込むことにより、扉2は自動的に後退動して密閉状態になる。この場合、係合突起34の先端部と係合溝36とがテーパ状であるため、係合突起34が係合溝36にスムースに誘い込まれる。
【0049】
引っ張りばね16による扉2の引き込み態様としては、摺動軸13を引っ張りばね16で常に強く引っ張っておくことにより、扉2が密閉状態に強制的に引き込まれるように設定しても良いし、摺動軸13を後退させた状態では引っ張りばね16の引っ張り力が殆ど又は全く作用しないように設定しておくことにより、扉2が閉止位置にくると係合突起34が係合溝36に途中まで嵌まり込むように設定しておいても良い。
【0050】
前者の態様の場合、引っ張りばね16によって扉2を後退状態に保持できる利点がある。後者の場合は、扉2が自動的に位置決めされてから、人手で扉2を押して後退させ切ることになるが、扉2が後退してケース本体1に当たるときの衝撃を無くせる利点がある。後者の場合は、扉2は、マグネット26によって後退状態に保持される。
【0051】
扉2は壁面から手前側にはみ出ているため、図6に黒抜き矢印で示すように、扉2には、その自重により、下部をケース本体1に向けて押圧するようなモーメントが作用している。
【0052】
従って、引っ張りばね16を設けなくても、扉2を開いた状態では、当該扉2の係合突起34はケース本体1の規制ガイド体35に強く当たっており、このため、扉2を閉止位置に移動させると、係合突起34と係合溝36に自動的に嵌まり込む。従って、本実施形態では必ずしも引っ張りばね16は必要ない。
【0053】
本実施形態では、扉2を手前に引き出し切った状態で係合突起34の後端が囲い板8の前端よりも奥く側に位置するように設定している。このため、図10に示すように、扉2を左右方向にスライドさせると、係合突起34が左右囲い板8前端縁に当たることにより、扉2の左右移動ストロークが規制される。
【0054】
従って、移動規制手段の一環を成す係合突起34が扉2の開閉ストローク規制ストッパーを兼用するため、扉装置の構造がより簡単になる利点がある。
【0055】
(6).第2実施形態(図11)
図11に第2実施形態として示すように、ばね手段として圧縮ばね39を使用し、これを摺動軸13に嵌め込んでも良い。摺動軸13にはストローク規制のためのカラー40を嵌め入れている。
【0056】
(7).第3実施形態(図12)
付勢手段としてはばねを使用することには限らず、図12に第3実施形態として示すように重り41を使用し、ワイヤー42を介して摺動軸13に後退方向に引っ張っても良い。符号43はガイドプーリである。
【0057】
(8).第4実施形態(図13)
図13では第4実施形態を示しており、(A)は縦断側面図、(B)は(A)のB−B視一部省略平断面図である。
【0058】
この実施形態では、扉2は第1実施形態と同様に後ろ向き開口の升状に形成されており、扉2の上部の補強枠30に支持レール32を一体に形成している。一方、支持フレーム14は、その上端を中心にして手前側に回動するようにケース本体1における上部のフロントフレーム6に蝶番44によって取付けられている(ピンで枢着してもよい)。本例では、蝶番44が扉2を前後動させる前後動ガイド手段に相当する。
【0059】
そして、扉2における下部の補強枠30の左右中間部に、係合体の一例として、鼓型のローラ45を水平回転自在に設ける一方、ケース本体1における下部のフロントフレーム6には、ローラ45が転動自在に当たり得る板状の規制ガイド体35を固着し、この規制ガイド体35の左右中間部に、ローラ45が嵌合する係合溝36を形成している。
【0060】
この実施形態では、(A)に黒抜き矢印で示すように、扉2には、その自重により、ローラ45を規制ガイド体35に押し付けるようなモーメントが作用している。
【0061】
従って、扉2を手前に回動させると、ローラ45を規制ガイド体35の前端に当てた状態で自在に左右スライドさせることができる。また、開いた扉2を閉止位置に移動させると、ローラ45が係合溝36に自動的に嵌合することにより、扉2は密閉位置に自動的に後退動する。
【0062】
係合体としては必ずしもローラ45を使用する必要はなく、摩擦係数が小さくで耐摩耗性の高い素材からなる突起(スライダー)を使用しても良い。また、扉2に規制ガイド体35を設けて、ケース本体1にローラ45等の係合体を設けることも可能である。
【0063】
(9).第5実施形態(図14)
図14では、第4実施形態の変形例である第5実施形態を示している。
【0064】
この実施形態では、扉2の左右中間部に係合体としてのローラ45を設ける一方、ケース本体1における規制ガイド体35の中間部には主係合溝36を、左右両端寄り部位にはストッパー用係合溝36aをそれぞれ形成している。この実施形態では、ローラ45をストッパー用係合溝36aに嵌合させることにより、扉2を大きく開くことができる。
【0065】
(10).第6実施形態(図15〜図16)
図15〜図16では、カウンター状の展示台46に載置する方式の展示ケースに適用した例を示している(台や脚をケース本体1に一体に設けても良い)。図15は全体の概略斜視図、図16は移動規制手段を概略平面図である。
【0066】
この実施形態では、ケース本体2の開口部に2枚の扉2が平面視で直線状に延びるように配置されており、各扉2は、それぞれ自在に前後動させることができると共に、手前側に引き出した状態で左右スライドさせることができる。
【0067】
そして、左右扉2の互いに隣合った端部に、第1実施形態と同様の係合突起34を設け、規制ガイド体35の中間寄り部位に係合溝36を形成している。
【0068】
この実施形態では、係合突起34がケース本体1の側端部に当てることによって扉2の開き位置が規制されるが、係合突起34をケース本体1の中間寄りの部位に偏らせているため、左右の扉2を互いに逆向きに移動させると、ケース本体1を大きく開口させることができる。
【0069】
(11). その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも更に様々に具体化することができる。
【0070】
【0071】
例えば、扉を前後動自在に支持したり左右スライド自在に支持するガイド手段は、実施形態とは異なる様々の機構を採用することができる。また、扉の前後移動や左右移動をモータ等の動力で行うことも可能である。
【0072】
更に、本願発明は、建物の床に単独で設置するタイプの展示ケースや建物に一体に作り付ける展示ケースなど、様々の展示ケースに適用することができる。また、開口部の大きさや位置は必要に応じて自由に設定することができ、例えば床に設置する展示ケースの場合、ケース本体の全周を開口させて各開口部にそれぞれ扉を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1実施形態に係る展示ケースの概略斜視図、 (B)はハンドルの斜視図である。
【図2】(A)は図1のII−II視断面図、(B)は(A)の部分的なB−B視図である。
【図3】ケース本体を内側から見た部分的な斜視図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】図4の V-V視底面図である。
【図6】展示ケースの左右右中間部の斜視図である。
【図7】扉を引き出した状態での側断面図である。
【図8】図6の部分的なVIII−VIII視平面図である。
【図9】図7の部分的なIX−IX視平面図である。
【図10】扉を開き切った状態でのケース本体の端部での平断面図である。
【図11】第2実施形態を示す図である。
【図12】第3実施形態を示す図である。
【図13】第4実施形態を示す図である。
【図14】第5実施形態を示す図である。
【図15】第6実施形態の斜視図である。
【図16】第6実施形態における移動規制手段の概略平面図である。
【符号の簡単な説明】
W 壁
1 ケース本体
2 扉
6 フロントフレーム
11 前後動ガイド手段の一環を成す固定ブロック
13 前後動ガイド手段の一環を成す摺動軸
14 支持フレーム
16 引っ張りばね
17 支持ローラ
29 ガラス板製の扉本体
30 補強枠
32 支持レール
34 係合突起
35 規制ガイド体
36 係合溝
Claims (2)
- 前面を開口したケース本体に、当該ケース本体の開口部を塞ぐ扉が、ケース本体を密閉した後退状態から手前側に引き出すとケース本体の間口方向に沿ってスライド自在となるようにガイド手段を介して取付けられており、
前記扉は、移動規制手段により、閉止位置において後退させた密閉状態では左右スライド不能に保持され、手前側に引き出してスライドさせた状態では後退動不能に保持されている、
という展示ケースであって、
前記扉は、前記ガイド手段によってケース本体の奥行き方向に移動するように支持されていると共に、開いた状態で閉止位置までスライドさせると自動的に後退動するように付勢手段又は自重によって後退方向に付勢されている一方、
前記移動規制手段は、前記扉における上下両端部のうちいずれか一方又は両方の左右適宜部位に後ろ向き突設した係合突起と、前記ケース本体のうち前記係合突起と同じ高さ位置に設けた左右長手の規制ガイド体とから成っており、規制ガイド体に、扉が閉止位置にくると前記係合突起に嵌合する平面視前向き凹状の係合溝を形成している、
展示ケース。 - 前面を開口したケース本体に、当該ケース本体の開口部を塞ぐ扉が、ケース本体を密閉した後退状態から手前側に引き出すとケース本体の間口方向に沿ってスライド自在となるようにガイド手段を介して取付けられており、
前記扉は、移動規制手段により、閉止位置において後退させた密閉状態では左右スライド不能に保持され、手前側に引き出してスライドさせた状態では後退動不能に保持されている、
という展示ケースであって、
前記扉はケース本体の前面からはみ出ており、この扉を、その上部を中心にして前後方向に回動可能でかつ手前側に回動させて引き出すと左右スライドさせ得るようにケース本体に取付けており、このため、開いた状態の扉を閉止位置までスライドさせると扉は自重で後退するようになっている一方、
前記移動規制手段は、扉の下端部に設けた係合体と、前記ケース本体のうち前記係合体と同じ高さ位置に設けた左右長手の規制ガイド体とから成っており、規制ガイド体に、扉が閉止位置にくると前記係合体と嵌合する平面視前向き凹状の係合溝を形成している、
展示ケース。
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