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JP3826743B2 - 映像音声信号記録再生装置 - Google Patents

映像音声信号記録再生装置 Download PDF

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JP3826743B2 JP2001217733A JP2001217733A JP3826743B2 JP 3826743 B2 JP3826743 B2 JP 3826743B2 JP 2001217733 A JP2001217733 A JP 2001217733A JP 2001217733 A JP2001217733 A JP 2001217733A JP 3826743 B2 JP3826743 B2 JP 3826743B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像音声信号を記録再生する映像音声信号記録再生装置に関し、特に、停電等による電源切断が生じた際でも、記録した映像音声信号をより確実に復旧させることのできる映像音声信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク形状の記録媒体にファイルデータを格納するデータ格納装置として、ハードディスクが知られている。このハードディスクは、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末に内蔵されるものであり、ファイルデータを記録する際に、正味のファイルデータと共にファイルデータの記録位置を示す管理情報を記録し、この管理情報に基づき必要なファイルデータの再生を行う。
【0003】
一方、近年のハードディスクの大容量化に伴い、このハードディスクを利用して映像音声信号を記録し、再生するハードディスクレコーダが製品化され、普及しつつあるが、このハードディスクレコーダにおいても、映像音声信号と共に映像音声信号の記録位置を示す管理情報が記録される。
【0004】
図5は、このようなハードディスクレコーダの記録再生系を示す図であり、1は映像音声信号よりなるコンテンツ信号が入来し、比較的データレートの低いこのコンテンツ信号を所定データ量集めて、高いデータレートでまとめて出力すると共に、このコンテンツ信号のタイトル等のインデックス情報を抽出する分割部、2は分割部1が出力するコンテンツ信号をハードディスクに記録し、これを再生する記録再生部である。
【0005】
また、3は分割部1で抽出したインデックス情報を管理情報の一部として出力すると共に、装置内部の各部を制御する制御部、4は制御部3が出力する管理情報を一旦蓄えてこれを記録再生部2に出力する管理情報蓄積部、5は記録再生部2から高いデータレートで短時間に再生されるコンテンツ信号をもとのデータレートのコンテンツ信号に戻して出力する合成部である。
【0006】
以上のような構成にて、入来したコンテンツ信号は分割部1内のバッファに蓄積され、バッファに所定量のデータが蓄積されるとコンテンツ信号が高いデータレートでまとめて記録再生部2に出力される。そして、制御部3がコンテンツ信号の記録アドレス信号を記録再生部2に出力することにより、分割部1が出力するコンテンツ信号の記録媒体上の記録位置が定まり、記録アドレス信号が管理情報の一部として管理情報蓄積部4に蓄えられる。
【0007】
そして、分割部1はバッファに所定量のデータが蓄積される毎にコンテンツ信号を出力し、管理情報蓄積部4内の管理情報もこれにあわせて更新される。ここで、管理情報蓄積部4は揮発性メモリにより構成されており、入来するコンテンツ信号の記録を終える前に電源が切断されてしまうと管理情報蓄積部4内の管理情報が全て消滅してしまい、記録したコンテンツ信号の再生が行えなくなってしまう。
【0008】
従って、このような事態を防止するために、管理情報蓄積部4内の管理情報は定期的に記録再生部2内の記録媒体に記録される。つまり、管理情報蓄積部4内の管理情報と記録再生部2に記録されている管理情報とが同一に保たれるように、管理情報蓄積部4内の管理情報が定期的に記録媒体に記録される。
【0009】
なお、コンテンツ信号の記録を終えた状態では、管理情報は管理情報蓄積部4に蓄積されたままであるが、電源が切断されると、管理情報蓄積部4内の管理情報が消滅する。従って、電源を再投入した際には、まず、管理情報が記録媒体から再生され、これが制御部3を介して管理情報蓄積部4に蓄積される。
【0010】
そして、再生時には、管理情報内に含まれるインデックス情報に基づきコンテンツのタイトルが一覧表示され、使用者の選択に応答して再生すべきコンテンツが再生される。その際に、制御部3は、管理情報蓄積部4内の管理情報に基づき、再生すべきコンテンツの再生アドレスを記録再生部2に出力し、コンテンツ信号の再生が行われ、これが合成部5を介して出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上の如く、これまでのハードディスクレコーダでは、管理情報蓄積部4内にコンテンツ信号の管理情報を蓄積し、この管理情報を定期的に記録再生部2で記録していた。従って、この管理情報の記録中に電源が切断されない限り、管理情報が存在する範囲内でコンテンツ信号を再生することが可能であった。
【0012】
ところが、管理情報の記録中に電源が切断されると、ハードディスク内では不完全状態で記録されている管理情報が破損データとして取り扱われるため、コンテンツ信号の再生を行った際に、予期せぬデータを再生することになったり、最悪の場合には、装置自体がエマージェンシー状態となり、使用不能になってしまうといった問題があった。
【0013】
本願発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、停電等による電源切断が生じた場合に、記録した映像音声信号をより確実に復旧させることのできる映像音声信号記録再生装置を提供することを目的とする。また、このように不完全な状態で記録したコンテンツ信号を記録し、再生した場合であっても動作不能になることのない映像音声信号記録再生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明に係る映像音声信号記録再生装置は、
入来する映像音声情報を分割して出力する分割部(11)と、
前記分割部で分割した映像音声情報を記録媒体に記録する際のアドレス情報を生成するアドレス情報生成手段(13)と、
前記分割部で分割した映像音声情報を前記アドレス情報生成手段が生成するアドレス情報に基づき前記記録媒体に記録する記録手段(12)と、
前記アドレス情報生成手段の生成したアドレス情報を前記記録媒体に記録し、再生するアドレス情報記録再生手段(12)と、
前記アドレス情報記録再生手段が再生するアドレス情報に基づき、前記記録媒体から前記分割された映像音声情報を夫々再生する再生手段(12)と、
前記再生手段から分割して再生される前記映像音声情報を合成して出力する合成部(16)とを備え、
前記映像音声情報の記録時には、前記アドレス情報を前記記録媒体の異なる複数の領域に時間間隔を設けつつ順次記録すると共に、前記アドレス情報を記録する毎に変化する前記アドレス情報の記録順序を示す識別情報を前記アドレス情報に付加して記録し、
前記映像音声情報の再生時には、前記映像音声情報の再生に先立ち、前記複数の領域に記録されている各アドレス情報を再生し、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定するようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明に係る映像音声信号記録再生装置は、
入来する映像音声情報を分割して出力する分割部(12)と、
前記分割部で分割した映像音声情報を記録媒体に記録する際のアドレス情報を生成するアドレス情報生成手段(13)と、
前記分割部で分割した映像音声情報を前記アドレス情報生成手段が生成するアドレス情報に基づき前記記録媒体に記録する記録手段(12)と、
前記アドレス情報生成手段の生成したアドレス情報を前記記録媒体に記録し、再生するアドレス情報記録再生手段(12)と、
前記アドレス情報記録再生手段が再生するアドレス情報に基づき、前記記録媒体から前記分割された映像音声情報を夫々再生する再生手段(12)と、
前記再生手段から分割して再生される前記映像音声情報を合成して出力する合成部(16)とを備え、
前記映像音声情報の記録時には、前記アドレス情報を前記記録媒体の異なる複数の領域に時間間隔を設けつつ順次記録すると共に、前記アドレス情報を記録する毎に変化する前記アドレス情報の記録順序を示す識別情報を前記アドレス情報に付加して記録し、
前記映像音声情報の再生時には、前記映像音声情報の再生に先立ち、前記複数の領域に記録されている各アドレス情報を再生し、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定すると共に、再生に利用するアドレス情報を、再生に利用するアドレス情報とは異なるアドレス情報に前記記録媒体上で上書き記録するようにしたことを特徴とするものでる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る映像音声信号記録再生装置を説明するための図であり、11は映像音声信号よりなるコンテンツ信号が入来し、比較的データレートの低いコンテンツ信号を所定データ量集めて、高いデータレートでまとめて出力すると共に、このコンテンツ信号のタイトル等のインデックス情報を抽出する分割部、12は分割部11が出力するコンテンツ信号をハードディスクに記録し、これを再生する記録再生部である。
【0017】
また、13は分割部11で抽出したインデックス情報を管理情報の一部として出力すると共に、装置内部の各部を制御する制御部、14は制御部13が出力する管理情報を一旦蓄えてこれを出力する管理情報蓄積部、15は管理情報蓄積部14が出力する管理情報を保持し、制御部13が出力する管理情報記録タイミング信号に基づき管理情報を出力する管理情報保持部、16は記録再生部12から高いデータレートで短時間に再生されるコンテンツ信号をもとのデータレートのコンテンツ信号に戻して出力する合成部である。
【0018】
以下、本発明の実施例に係る映像音声信号記録再生装置の動作について説明する。まず、入来したコンテンツ信号は分割部11内のバッファに蓄積されて、このバッファに所定量のデータが蓄積されるとコンテンツ信号が高いデータレートでまとめて記録再生部12に出力される。
【0019】
そして、制御部13がコンテンツ信号の記録アドレス信号を記録再生部12に出力することにより、分割部11が出力するコンテンツ信号の記録媒体上の記録位置が定まり、コンテンツ信号が記録再生部12で記録される。また、その際、記録アドレスが管理情報の一部として管理情報蓄積部14に蓄積される。なお、この管理情報には、分割部11で分割したコンテンツ信号の各ブロック毎の記録アドレスの他に、分割した各ブロックの連続性を示す情報を含めても良い。
【0020】
分割部11はバッファに所定量のデータが蓄積される毎にコンテンツ信号を出力し、記録再生部12は、分割部11から出力されるコンテンツ信号を順次記録するが、管理情報蓄積部14内では、これにあわせて管理情報が更新される。
【0021】
ここで、管理情報蓄積部14は揮発性メモリにより構成されており、管理情報蓄積部14内の管理情報は、定期的に管理情報保持部15に出力される。そして、管理情報保持部15は、制御部13から出力される管理情報記録タイミング信号に基づき管理情報を記録再生部12に出力し、記録再生部12がこれを記録する。その際、制御部13は管理情報記録タイミング信号と共に、カウント値を管理情報保持部15に出力しており、後述の如く、カウント値の付された管理情報が記録再生部12で記録される。
【0022】
図2は、記録再生部2で記録される管理情報の記録タイミング及び記録領域を説明するための図であり、W1乃至W6は管理情報の記録開始タイミング、P1乃至P6は管理情報を記録している期間を示している。ここで、管理情報保持部15は、管理情報蓄積部14が出力する管理情報を保持し、制御部13からの管理情報記録タイミング信号に基づき、同一の管理情報を2回ずつ出力する。
【0023】
そして、出力された管理情報は、記録媒体の異なる領域に1回ずつ記録される。即ち、第1の管理領域、第2の管理領域の順に、同一の管理情報が1回ずつ記録される。従って、期間P1で記録した管理情報D1と、期間P2で記録した管理情報D2は、通常は同一のものとなる。
【0024】
また、その際、管理情報は、制御部13が出力するカウント値と共に記録媒体上に記録される。つまり、管理情報D1は、括弧内に示すカウント値「0」と共に記録され、管理情報D2はカウント値「1」と共に記録される。なお、管理情報に付されるカウント値は、「0」に始まり「255」までカウントアップされると「0」の値に戻り、その後再びカウントアップされる。
【0025】
また、タイミングW3では、管理情報蓄積部14が出力する管理情報により管理情報保持部15内の管理情報が既に更新されている。従って、この更新された管理情報が期間P3で第1の管理領域に記録され、期間P4で第2の管理領域に記録される。そして、期間P3で記録した管理情報D3と、期間P4で記録した管理情報D4は、通常は同一の管理情報となる。
【0026】
また、期間P5では、管理情報D5が第1の管理領域に記録され、期間P6では、管理情報D6が第2の管理領域に記録される。従って、管理情報D5によって管理情報D3が上書き消去され、管理情報D6によって管理情報D4が上書き消去される。
【0027】
以上のように、管理情報蓄積部14が管理情報保持部15に管理情報を出力する毎に、同一の管理情報が第1の管理領域、第2の管理領域の順に1回ずつ記録され、記録媒体の各管理領域内では、新たに記録される管理情報により、それまでの管理情報が上書き更新される。
【0028】
そして、入来するコンテンツ信号の記録を正常に終えることができれば、コンテンツ信号の記録完了時における各管理領域内の管理情報は同一となる。ところが、例えば、タイミングW3から管理情報D4を記録し終えるタイミングまでの期間に電源が切断されてしまった場合には、各管理領域内の管理情報が同一のものとはならない。
【0029】
そこで、本発明に係る映像音声信号記録再生装置では、各管理領域に記録されている管理情報の同一性に基づき、コンテンツ信号の正常な記録を終えたか否かを判別し、コンテンツ信号の正常な記録を終えていない場合には、管理情報に付加されているカウント値に基づき、正常だと思われる管理情報を選択し、選択した管理情報を利用して記録されているコンテンツ信号を最大限再生可能にする。
【0030】
なお、コンテンツ信号の記録を終えた状態では、管理情報は管理情報蓄積部14に蓄積されたままであるが、電源が切断されると、揮発性メモリである管理情報蓄積部14内の管理情報が消滅する。従って、電源を再投入した際には、まず、管理情報を記録媒体から再生し、これを管理情報蓄積部14に蓄積させる。
【0031】
そして、コンテンツ信号の再生時には、管理情報内に含まれるインデックス情報に基づきコンテンツのタイトルが一覧表示され、使用者の選択に応答して再生すべきコンテンツが再生される。その際に、制御部13は、管理情報蓄積部14内の管理情報に基づき、再生すべきコンテンツの再生アドレスを記録再生部12に出力し、コンテンツ信号の再生が行われ、これが合成部16を介して出力される。
【0032】
以上の如く、本発明に係る映像音声信号記録再生装置では、管理情報と共に制御部13が出力するカウント値を記録媒体に記録するが、管理情報と共にカウント値を記録する方法としては、カウント値を先に記録してその後に管理情報を記録する方法と、管理情報を先に記録してその後にカウント値を記録する方法があろ。ここでは、まず、カウント値を先に記録してその後に管理情報を記録する方法を図3を用いて説明する。
【0033】
図3は、図2で示した管理情報D3及びD4の記録部分を示したものであり、第1の管理領域には、管理情報D3の記録以前に既に管理情報D1が記録されており、第2の管理領域には、管理情報D4の記録以前に既に管理情報D2が記録されているものとする。
【0034】
また、ここでは、管理情報D3のカウント値の記録期間をP3−1、管理情報D3そのものの記録期間をP3−2、管理情報D3の記録を終えてから管理情報D4のカウント値の記録を始めるまでの期間をP3−3、管理情報D4のカウント値の記録期間をP4−1、管理情報D4そのものの記録期間をP4−2とする。
【0035】
図3で示す如く、カウント値を先に記録してその後に管理情報を記録する場合には、電源投入時に第1の管理領域の管理情報と第2の管理領域の管理情報とを再生し、両管理情報が同一であれば、コンテンツの記録を正常に終えたものと判断する。
【0036】
一方、両管理情報が異なっていれば、両管理情報のカウント値を比較し、カウント値の小さい管理情報を用いてコンテンツ信号の再生を行う。なお、いずれか一方のカウント値が正常に再生されなかった場合には、カウント値が正常に再生された管理情報を用いてコンテンツ信号の再生を行う。
【0037】
従って、図3で示す期間P3−1、P3−2、P3−3で電源が切断された場合には、第2の管理領域に記録されている管理情報D2を用いてコンテンツ信号の再生を行い、期間P4−1、P4−2で電源が切断された場合には、第1の管理領域に記録されている管理情報D3を用いてコンテンツ信号の再生を行う。
【0038】
次に、図4を用いて、管理情報を先に記録してその後にカウント値を記録する際の動作を説明する。なお、図4で示す例においても、図3における説明と同様に、第1の管理領域には管理情報D3の記録以前に既に管理情報D1が記録されており、第2の管理領域には管理情報D4の記録以前に既に管理情報D2が記録されているものとする。
【0039】
また、ここでは、管理情報D3そのものの記録期間をP3−1、管理情報D3のカウント値の記録期間をP3−2、管理情報D3の記録を終えてから管理情報D4のカウント値の記録を始めるまでの期間をP3−3、管理情報D4そのものの記録期間をP4−1、管理情報D4のカウント値の記録期間をP4−2とする。
【0040】
そして、図4で示す如く、管理情報を先に記録してその後にカウント値を記録する場合には、電源投入時に第1の管理領域の管理情報と第2の管理領域の管理情報とを再生し、両管理情報が同一であれば、コンテンツの記録を正常に終えたものと判断する。
【0041】
一方、両管理情報が異なっていれば、両管理情報のカウント値を比較し、カウント値の大きい管理情報を用いてコンテンツ信号の再生を行う。なお、いずれか一方のカウント値が正常に再生されなかった場合には、カウント値が正常に再生された管理情報を用いてコンテンツ信号の再生を行う。
【0042】
従って、図4で示す期間P3−1、P3−2で電源が切断された場合には、第2の管理領域に記録されている管理情報D2を用いてコンテンツ信号の再生を行い、期間P3−3、P4−1、P4−2で電源が切断された場合には、第1の管理領域に記録されている管理情報D3を用いてコンテンツ信号の再生を行う。
【0043】
また、以上の如く各管理領域から再生した管理情報を比較した結果、管理情報が同一でなかった場合には、コンテンツ信号を全て記録できなかった旨のエラーメッセージを画面表示させる。従って、使用者は、このメッセージ表示により電源の切断があり、コンテンツ信号を全て記録できなかったことを認識することができる。
【0044】
また、以上の実施例において管理情報を記録する際には、管理情報保持部15が出力する管理情報が、記録再生部12内の記録用バッファに一旦蓄積され、その後に記録媒体に記録されるが、その際に、管理情報の記録開始間隔T2は、記録媒体上に管理情報が実際に記録された後に、管理情報保持部15が次の管理情報を出力するような時間間隔に設定する必要がある。
【0045】
また、コンテンツ信号の再生時において、両管理領域に記録されている管理情報が異なっていた場合、再生に利用する管理情報を他の管理領域に記録し直すことで、両管理領域における管理情報を適切な状態に保つことが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る映像音声信号記録再生装置によれば、記録媒体の異なる複数の領域にアドレス情報を時間間隔を設けつつ順次記録すると共に、アドレス情報を記録する毎に変化するアドレス情報の記録順序を示す識別情報をアドレス情報に付加して記録し、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定するようにしたため、電源切断により正常に記録を終えていないコンテンツを再生させても、装置がエマージェンシー状態となることを防止できるという効果を奏する。
【0047】
また、本発明に係る映像音声信号記録再生装置によれば、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定すると共に、再生に利用するアドレス情報を、再生に利用するアドレス情報とは異なるアドレス情報に前記記録媒体上で上書き記録するようにしたため、各領域におけるアドレス情報を適切な状態に保つことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る映像音声信号記録再生装置を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る映像音声信号記録再生装置における管理情報記録方法を説明するための動作図である。
【図3】カウント値の後に管理情報を記録する際の例を示す図である。
【図4】管理情報の後にカウント値を記録する際の例を示す図である。
【図5】従来の映像音声信号記録再生装置を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1、11…分割部
2、12…記録再生部
3、13…制御部
4、14…管理情報蓄積部
5、16…合成部
15…管理情報保持部

Claims (2)

  1. 入来する映像音声情報を分割して出力する分割部と、
    前記分割部で分割した映像音声情報を記録媒体に記録する際のアドレス情報を生成するアドレス情報生成手段と、
    前記分割部で分割した映像音声情報を前記アドレス情報生成手段が生成するアドレス情報に基づき前記記録媒体に記録する記録手段と、
    前記アドレス情報生成手段の生成したアドレス情報を前記記録媒体に記録し、再生するアドレス情報記録再生手段と、
    前記アドレス情報記録再生手段が再生するアドレス情報に基づき、前記記録媒体から前記分割された映像音声情報を夫々再生する再生手段と、
    前記再生手段から分割して再生される前記映像音声情報を合成して出力する合成部とを備え、
    前記映像音声情報の記録時には、前記アドレス情報を前記記録媒体の異なる複数の領域に時間間隔を設けつつ順次記録すると共に、前記アドレス情報を記録する毎に変化する前記アドレス情報の記録順序を示す識別情報を前記アドレス情報に付加して記録し、
    前記映像音声情報の再生時には、前記映像音声情報の再生に先立ち、前記複数の領域に記録されている各アドレス情報を再生し、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定するようにしたことを特徴とする映像音声信号記録再生装置。
  2. 入来する映像音声情報を分割して出力する分割部と、
    前記分割部で分割した映像音声情報を記録媒体に記録する際のアドレス情報を生成するアドレス情報生成手段と、
    前記分割部で分割した映像音声情報を前記アドレス情報生成手段が生成するアドレス情報に基づき前記記録媒体に記録する記録手段と、
    前記アドレス情報生成手段の生成したアドレス情報を前記記録媒体に記録し、再生するアドレス情報記録再生手段と、
    前記アドレス情報記録再生手段が再生するアドレス情報に基づき、前記記録媒体から前記分割された映像音声情報を夫々再生する再生手段と、
    前記再生手段から分割して再生される前記映像音声情報を合成して出力する合成部とを備え、
    前記映像音声情報の記録時には、前記アドレス情報を前記記録媒体の異なる複数の領域に時間間隔を設けつつ順次記録すると共に、前記アドレス情報を記録する毎に変化する前記アドレス情報の記録順序を示す識別情報を前記アドレス情報に付加して記録し、
    前記映像音声情報の再生時には、前記映像音声情報の再生に先立ち、前記複数の領域に記録されている各アドレス情報を再生し、再生した各アドレス情報が同一でなかった場合には、前記識別情報に基づき前記映像音声情報の再生に利用するアドレス情報を決定すると共に、再生に利用するアドレス情報を、再生に利用するアドレス情報とは異なるアドレス情報に前記記録媒体上で上書き記録するようにしたことを特徴とする映像音声信号記録再生装置。
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