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JP3812579B2 - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明はエンジンの排気ガス浄化用触媒に関するものである。
エンジン排気ガス中のHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)及びNOx(窒素酸化物)を浄化する三元触媒等の排気ガス浄化用触媒では、Pt、Pd、Rh等の触媒貴金属がサポート材に担持されている。サポート材としてはアルミナ及び酸素吸蔵材として働くセリアが一般に採用されているが、セリアの耐熱性が低いという問題がある。
これに対して、特許文献1には、触媒の耐熱性向上のために、サポート材を、アルミナ、セリア及びジルコニアの重量比率が4:1:1〜0.5:1:1である複合酸化物とすること、当該複合酸化物は、アルミナ化合物、硝酸セリウム及び硝酸ジルコニウムを、純水中で撹拌、溶解して混合溶液を得、該混合溶液を撹拌しながらアンモニア水溶液中に滴下し、pHを9〜9.5にした後、生成した沈殿物を熟成させることによって製造することが記載されている。
また、特許文献2には、Ce及びZrをAlを含有する複合酸化物担体に関し、そのAl:(Ce+Zr)原子比を1:0.01〜1:5の範囲とすること、Ce、Zr及びAlの各イオンを含む酸性溶液を調製し、この酸性溶液とアンモニア水とを回転円板上に同時に注いでこの両液を1秒以内に均一に混合することにより複合酸化物前駆体を生成し、この前駆体を乾燥・焼成することが記載されている。
しかし、上述の如き複合酸化物の耐熱性を高めるためにAlやZrを多く添加すると、セリア成分が少なくなるから、その酸素吸蔵能が低くなり、それに伴って触媒のライトオフ性能や高温での排気ガス浄化性能が低下してくる。もちろん、サポート材に対する触媒貴金属の担持量を多くすると、触媒の浄化性能は向上するが、貴金属が排気ガスの熱によってシンタリングして浄化性能が低下するという問題があり、さらにコスト高にもなる。従って、触媒貴金属をサポート材に対して高分散に配置することが触媒開発の重要な課題になっている。
この触媒貴金属の高分散化手段として、特許文献3には、ハニカム状担体のセル壁表面に、Ce、Zr及びNdを含有しさらに触媒貴金属としてのRhを結晶格子又は原子間に配置した複酸化物よりなる酸素吸蔵材と活性アルミナとを含む触媒層を形成すること、この酸素吸蔵材のRhを除く組成をZr0.79Ce0.19Nd0.022とし、そのRh量を0.486質量%とすることが記載されている。すなわち、Rhを複酸化物の結晶格子又は原子間に配置することによって、その高分散化を図るとともに、シンタリングを生じ難いようにするというものであり、さらに、複酸化物内部に存在するRhが該複酸化物の酸素吸蔵特性を改善するというものである。
また、上記特許文献3には、Ndを含まないCe−Zr複酸化物に関して、ZrO2成分比率に着目して触媒の浄化性能を評価すると、ZrO2成分比率を20〜30質量%又は65〜90質量%にすることが好ましいことも記載されている。
特開平11−130436号公報 特開平10−182155号公報 特開2004−174490号公報
本発明者は、触媒貴金属のシンタリング防止、触媒のコスト低減の観点から、上述の如き複酸化物に関して、その結晶格子又は原子間に配置する触媒貴金属量を少なくする方向でさらに研究を進めた。しかし、触媒貴金属は複酸化物表面に現れていることが触媒の排気ガス浄化性能を高める上で重要であるところ、触媒貴金属量が少なくなると、複酸化物表面に現れる触媒貴金属も少なくなり、排気ガス浄化性能が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、少ない触媒貴金属量でも触媒が高い排気ガス浄化性能を長期間にわたって維持できるように、複酸化物の耐熱性及び酸素吸蔵能を改善すること、併せて触媒のコスト低減を図ることを課題とする。
本発明者は、Ce、Zr及び触媒貴金属を含有する複酸化物において、その耐熱性及び酸素吸蔵能の向上の観点から当該複酸化物の成分についての検討を進め、別の金属成分Mを適量添加すれば、ZrO2リッチであっても、その酸素吸蔵能が改善され、上記課題の解決に結びつくことを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ハニカム状担体のセル壁表面に、CeとZrとを含有するとともにその結晶格子又は原子間に触媒貴金属としてのRhが配置された複酸化物と、活性アルミナとを含む触媒層が形成されている、エンジンの排気通路に配設される排気ガス浄化用触媒であって、
上記複酸化物は、さらに、上記Ce、Zr、触媒貴金属としてのRh、及びイオン半径がCe 4+ のイオン半径よりも大きい金属成分MとしてのY、Sr、La、Sm及びTbのうちから選ばれた少なくとも1種を含有し、CeO2/ZrO2質量比が1未満であるとともに、上記金属成分Mの酸化物MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)の比率が7質量%以下であることを特徴とする。
本発明において、CeO2/ZrO2質量比が1未満であるということは即ち、ZrO2リッチであって、当該複酸化物の耐熱性が高いことを意味する。そうして、ZrO2リッチにしたことによる酸素吸蔵能の低下が、金属成分Mをその酸化物MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)の比率が7質量%以下となるように配合したことによって補われる。すなわち、この金属成分の少量添加により、当該複酸化物の結晶構造に歪を生じて酸素吸蔵能が高くなる。その結果、触媒のライトオフ性能及び高温浄化性能が高くなる。
好ましいのは、上記CeO2/ZrO2質量比を2/10以上4/10以下とすることである。これにより、触媒のライトオフ性能及び高温浄化性能が高くなる。
上記金属成分Mとしては、そのイオン半径がCe4+のイオン半径よりも大きい2A族のSr(ストロンチウム)、3A族のY(イットリウム)、La(ランタン)、Sm(サマリウム)及びTb(テルビウム)から選ばれる1種以上を採用する。これにより、上記複酸化物の結晶構造の歪が大きくなり、酸素吸蔵能の向上に有利になる。
すなわち、CeO2/ZrO2質量比を1未満にすると、その複酸化物は正方晶となるが、上述の如くイオン半径の大きな金属成分Mを添加すると、その複酸化物の結晶構造は、正方晶のa軸が長くなりc軸が短くなるように、すなわち、立方晶であるCeO2の結晶構造に近づく方向に歪み、酸素吸蔵能が向上する。
以上のように本発明によれば、触媒層に含まれる酸素吸蔵材としての複酸化物がCe、Zr及び金属成分Mを含有し、その結晶格子又は原子間に触媒貴金属としてのRhが配置されたものであり、CeO2/ZrO2質量比が1未満であるとともに、金属成分Mはイオン半径がCe 4+ のイオン半径よりも大きいY、Sr、La、Sm及びTbのうちから選ばれた少なくとも1種であり、この金属成分Mの酸化物MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)の比率が7質量%以下であるから、その耐熱性が高くなるとともに酸素吸蔵能が良くなり、少ない触媒貴金属量であっても長期間にわたって良好な排気ガス浄化性能を維持する上で有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には自動車のエンジンの排気通路に配設される本発明に係る排気ガス浄化用触媒1が示されている。この触媒1は、排気ガス流れ方向に貫通する多数のセル3を有する多孔質のモノリス担体(ハニカム状担体)2を有し、図2に示すように、各セル壁5の表面に、排気ガス浄化用の触媒層6が形成されている。
触媒層6は、Ce、Zr及び他の金属成分Mを含有し、その結晶格子又は原子間に触媒貴金属が配置され、且つCeO2/ZrO2質量比が1未満、金属成分Mの酸化物MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)の比率が7質量%以下の酸素吸蔵放出能を有する複酸化物と活性アルミナとバインダとによって形成されている。
なお、上記複酸化物及び活性アルミナにはさらに上記触媒貴金属と同一の又は異なる触媒貴金属を担持させるようにしてもよく、また、本発明は、セル壁5の表面に上記触媒層6と、該触媒層とは配合の異なる他の触媒層とを層状に形成する場合もある。
以下、好ましい金属成分M、並びにCeO2/ZrO2質量比及びMOx/(CeO2+ZrO2+MOx)比率の策定等について、触媒層6に関する実施例及び比較例に基いて説明する。
<好ましい金属成分M>
−実施例1〜実施例5−
金属成分Mとして、実施例1はY、実施例2はSr、実施例3はLa、実施例4はSm、実施例5はTbを各々採用し、「CeO2:ZrO2:MOx=24:73:3」の質量比になるように、且つ触媒貴金属としてのRh量が0.1116質量%となるように、オキシ硝酸ジルコニウム、硝酸セリウム、金属成分Mの硝酸塩及び硝酸ロジウム溶液(0.8294質量%)各々の所定量と水とを混合して合計300mLとし、この混合溶液を室温で約1時間撹拌した。この混合溶液を80℃まで加熱昇温させた後、この混合溶液に28%アンモニア水50mLを一気に加えて1秒以内に攪拌混合し反応を終了させた。アンモニア水の混合により白濁した溶液を一昼夜放置し、生成したケーキを遠心分離器にかけ、十分に水洗した。この水洗したケーキを約150℃の温度で乾燥させた後、400℃の温度に5時間保持し、次いで500℃の温度に2時間保持するという条件で焼成した。
以上により得られた実施例1〜5の各複酸化物は、原料溶液にRh成分を添加して共沈法により生成されているから、Rhは、Ce、Zr及び金属成分Mと同じく当該複酸化物の結晶格子に配置された状態、あるいは当該複酸化物の原子間に配置された状態になり、いずれにしても、Rhが複酸化物の表面及び内部において均一に分散した状態となる。
また、金属成分Mを含まない比較例の複酸化物(CeO2:ZrO2=25:75(質量比)、Rh量0.1116質量%)を上記実施例と同様にして調製した。
上記各複酸化物について、これに活性アルミナ、バインダ(第一稀元素社製 ジルコゾールAC-7)及び水の所定量を混合することによりスラリーを調製し、これにコージェライト製ハニカム担体を浸漬して引き上げ、余分なスラリーを吹き飛ばした後、500℃の温度に2時間保持する焼成を行なうことにより、実施例1〜5及び比較例の各触媒を得た。これら触媒に対しては、O2;2質量%、H2O;10質量%、残りN2の雰囲気において1000℃の温度に24時間保持するエージングを行なった。
上記担体は、直径25.4mm、長さ50mm、1平方インチ(約6.54cm2)当たりのセル数400、相隣るセルを隔てる壁厚4ミル(約0.1mm)である。また、上記各触媒における担体容積1L当たりのRh担持量は0.125gである。
−触媒性能評価−
モデルガス流通反応装置及び排気ガス分析装置を用いて、上記実施例及び比較例の各触媒(上記エージング後のものをモデルガス流通反応装置に取り付け、空燃比リッチのモデルガス(温度600℃)を20分間流した後のもの)のHC、CO及びNOxの浄化に関するライトオフ温度T50及び高温浄化率C400を測定した。T50は、触媒に流入するモデルガス温度を常温から漸次上昇させていき、浄化率が50%に達したときの触媒入口のガス温度である。C400は触媒入口ガス温度が400℃のときの浄化率である。モデルガスは、A/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。空間速度SVは60000h-1、昇温速度は30℃/分である。
T50の結果を図3に示し、C400の結果を図4に示す。T50をみると、HC、CO及びNOxいずれの浄化に関しても実施例触媒の方が比較例触媒よりも低くなっている。また、HC、CO及びNOxのC400に関しても、実施例触媒の方が比較例触媒よりも高くなっている。中でも、金属成分MとしてYを採用した実施例1、Smを採用した実施例4、並びにTbを採用した実施例5が良い結果を示している。
上記金属成分Mのイオン半径は表1の通りであり、Y、Sr、La、Sm及びTbのいずれもCe4+のイオン半径よりも大きく、実施例1〜5は、それら金属成分Mの添加によって複酸化物の酸素吸蔵能が高くなるようにその結晶構造が歪み、比較例よりも好結果が得られたものと考えられる。このことは、次のXRD(X線回折)結果からも裏付けられる。
Figure 0003812579
<金属成分Mの添加が結晶構造に及ぼす影響>
実施例1〜5及び比較例の各複酸化物(Rh=0.1116質量%含有)について、XRDにより、エージング(大気雰囲気で1000℃の温度に24時間保持)後の構造解析を行なった。図5〜図10は実施例1〜5及び比較例各々の複酸化物のXRDチャートである。
図5〜図10によれば、実施例1〜5及び比較例いずれの複酸化物も正方晶であるが、それらの格子定数a,cを求めると表2のようになる。格子定数a,cは、(hkl)=(101)、(002)、(110)各々のピークの2θから、次式に基いて算出したものである。
sin2θ=(λ2/4)・[(h2+k2)/a2+l2/c2]
Figure 0003812579
実施例1,3〜5の各複酸化物は比較例よりも、a軸が長くなり、c軸は短くなっている。すなわち、金属成分Mの添加により、結晶構造が正方晶から立方晶へ向かう方向に歪んでいる。酸素吸蔵能が良いCeO2は立方晶であるから、上述の如き歪みを生じているということは、実施例1,3〜5の各複酸化物の酸素吸蔵能が比較例の金属成分Mを含まない複酸化物よりも良くなっていることの裏付けとなる。金属成分MとしてSrを採用した実施例2では、比較例よりも、a軸が若干短くなり、c軸が若干長くなっているが、これは、図6に示すように、(Ce,Zr,Sr)OxのピークにSrOのピークが重なることから、それによって誤差を生じたものと認められ、実施例2の場合も結晶構造が正方晶から立方晶へ向かう方向に歪んでいると考えられる。
そうして、実施例1〜5のT50及びC400の結果が比較例よりも良くなっているのは、それらの複酸化物の酸素吸蔵能が上記結晶構造の歪みによって良くなっていることが原因と考えられる。
<MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)比率の策定>
上記Laを採用した実施例3に関連して、CeO2:ZrO2:La23=22.5:67.5:10の質量比(La23=10質量%)になるように且つ触媒貴金属としてのRh量が0.1116質量%となるように、実施例3と同じ方法で複酸化物を調製して触媒を作製し、該触媒、実施例3の触媒及び比較例の触媒について上記触媒性能評価と同じ方法でT50及びC500を測定した。C500は触媒入口ガス温度が500℃のときの浄化率である。
結果は上記比較例(La23=0質量%)及び実施例3(La23=3質量%)と共にグラフにして図11に示す。なお、La23=10質量%でのCO及びNOxの浄化に関するT50は510℃を越えても浄化率が50%に達しなかったので、測定を断念した。
図11によれば、La23=3質量%のときがT50及びC500いずれも最も良く、La23=10質量%になると、比較例(La23=0質量%)よりも悪くなっている。同図から、La23=7質量%程度までは比較例よりもT50及びC500が良くなることが見込まれる。そうして、金属成分MとしてYを採用した実施例1、その他の実施例においても、当該金属成分Mのイオン半径がCe4+のイオン半径よりも大きいことから、同様の結果が得られると見込まれる。
<CeO2/ZrO2質量比の策定>
金属成分MとしてLaを採用した実施例3に関連して、CeO2:ZrO2:La23=48.5:48.5:3.0の質量比(CeO2/ZrO2質量比=1)になるように且つ触媒貴金属としてのRh量が0.1116質量%となるように、先の実施例と同じ方法で複酸化物を調製した。また、金属成分MとしてSmを採用した実施例4に関連して、CeO2:ZrO2:Sm23=48.4:48.4:3.0の質量比(CeO2/ZrO2質量比=1)になるように且つ触媒貴金属としてのRh量が0.1116質量%となるように、先の実施例と同じ方法で複酸化物を調製した。そうして、各複酸化物について、先の実施例と同じ方法で触媒を調製し、上記触媒性能評価と同じ方法でT50及びC400を測定した。T50の結果は図12に示し、C400の結果は図13に示す。
CeO2/ZrO2質量比=1とした場合、金属成分MとしてLaを採用したケース及びSmを採用したケースのいずれにおいても、CeO2/ZrO2質量比=1/3とした先の実施例3,4よりもT50及びC400が悪くなっている。従って、CeO2/ZrO2質量比は1未満とすることが好ましいということができる。
次にZrO2比率(ZrO2/(CeO2+ZrO2))が50質量%、75質量%、80質量%及び100質量%の各Ce−Zr系複酸化物(但し、金属成分Mは含まず、Rh量は0.486質量%である。)を先の実施例と同様にして調製し、さらにそれら各複酸化物を用いて先の実施例と同様の触媒(担体容積1L当たりのRh担持量0.27g)を調製した。そうして、得られた各触媒について大気雰囲気において1000℃の温度に24時間保持するエージングを施した後、上記触媒性能評価と同じ方法でT50及びC400を測定した。T50の結果は図14に示し、C400の結果は図15に示す。なお、図14及び図15のグラフ上側には上記各複酸化物のCeO2/ZrO2質量比を付記した。
図14及び図15によれば、CeO2/ZrO2質量比が1/4(ZrO2比率80%)のときにT50及びC400が最も良い結果を示しているが、同図から当該質量比が2/10(ZrO2比率約83%)以上4/10(ZrO2比率約71%)以下の範囲でも良好な結果が得られることが見込まれる。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の斜視図である。 同触媒の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施例及び比較例のT50を示すグラフ図である。 本発明の実施例及び比較例のC400を示すグラフ図である。 本発明の実施例1に係る複酸化物のXRDチャート図である。 本発明の実施例2に係る複酸化物のXRDチャート図である。 本発明の実施例3に係る複酸化物のXRDチャート図である。 本発明の実施例4に係る複酸化物のXRDチャート図である。 本発明の実施例5に係る複酸化物のXRDチャート図である。 比較例に係る複酸化物のXRDチャート図である。 複酸化物におけるLa23含有率が触媒のT50及びC500に与える影響をみたグラフ図である。 CeO2/ZrO2質量比=1としたケースでの触媒のT50を示すグラフ図である。 CeO2/ZrO2質量比=1としたケースでの触媒のC400を示すグラフ図である。 CeO2/ZrO2質量比(ZrO2比率)と触媒のT50との関係を示すグラフ図である。 CeO2/ZrO2質量比(ZrO2比率)と触媒のC400との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1 排気ガス浄化用触媒
2 担体
3 セル
5 セル壁
6 触媒層

Claims (2)

  1. ハニカム状担体のセル壁表面に、CeとZrとを含有するとともにその結晶格子又は原子間に触媒貴金属としてのRhが配置された複酸化物と、活性アルミナとを含む触媒層が形成されている、エンジンの排気通路に配設される排気ガス浄化用触媒であって、
    上記複酸化物は、さらに、上記Ce、Zr、触媒貴金属としてのRh、及びイオン半径がCe 4+ のイオン半径よりも大きい金属成分MとしてのY、Sr、La、Sm及びTbのうちから選ばれた少なくとも1種を含有し、CeO2/ZrO2質量比が1未満であるとともに、上記金属成分Mの酸化物MOx/(CeO2+ZrO2+MOx)の比率が7質量%以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    上記CeO2/ZrO2質量比が2/10以上4/10以下であることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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