JP3811002B2 - 受信装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車電話、携帯電話、コードレス電話などの無線通信分野における受信装置に関するものであり、特に、バーストごとに変調方式を判定し、同じ符号化ブロックにおいて一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合に、誤った軟判定値を補正する受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の受信装置について説明する。従来、通信中に変調方式を変更する場合には、送信側が事前に受信側の装置に対して変更する内容を通知し、その後、変調方式を変更していた。また、移動体通信のように通信状況の変化が激しい通信システムの場合には、受信装置に対して事前に通知することなく変調方式を変更し、柔軟に情報伝送速度を変えることで、平均的な通信速度の高速化を図るとともに、秘匿性を強めていた。特に、TDMA通信のように受信信号がバースト的に通信されるような通信システムでは、バーストに含まれる既知データにより変調方式が決定される。
【0003】
また、携帯電話などの移動体通信システムでは、送信側で送信データに畳込み符号などの符号化を施し、受信装置が、復調したデータに対して符号化に対応した復号処理を行い、通信中に発生した誤りを訂正する。このような誤り訂正を行うことにより、ある程度の通信品質を確保する。
【0004】
また、上記移動体通信システムにおける受信装置においては、復調されたデータに対して誤り訂正を行う場合、軟判定復号を行う方が、硬判定復号よりも品質の良い伝送を実現できることが当業者において知られている。ここで、硬判定復号における硬判定値は、送信信号が何であったかを判定した結果であり、軟判定復号における軟判定値は、硬判定値に信頼度を加えたものである。たとえば、送信側により1または−1の2値信号が送信された場合、硬判定値は1または−1であり、軟判定値は0.9や−0.4などとなる。なお、ここでは、軟判定値の符号が硬判定値(+の場合1、−の場合−1となる)を表し、軟判定値の絶対値をとったものが信頼度(絶対値が大きい方が信頼できる)を表す。
【0005】
また、上記移動体通信システムにおいては、送信側にて符号化後のデータに対してインタリーブ処理を施すことにより、1つのバーストに誤りが集中した場合においても、受信装置によるデインタリーブ処理により誤りを分散できるため、当該誤りを訂正することができる。
【0006】
このように、PDC、IS−136およびGSMなどの移動体通信システムでは、符号化後のデータを複数のバーストにより送信する。また、上記システムでは、符号化ブロック単位、もしくは符号化後のデータの数ブロックごとに、変調方式を切り替える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、移動体通信システムにおける従来の受信装置では、同一の符号化ブロックを含むすべてのバーストを受信後に変調方式を決定する場合、複数バーストの受信信号をすべて記憶しておく必要があるため、回路規模が増大する、という問題があった。
【0008】
一方、バースト単位に変調方式を決定し、復調後に得られた判定値を記憶する場合については、上記複数バーストの受信信号をすべて記憶する場合と比較して回路規模(記憶容量)を小さくできるが、誤った変調方式で復調処理が行われる可能性が高くなるため、この誤りにより受信した符号化ブロックを正しく復号できない場合がある、という問題があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模を削減しつつ、誤り訂正能力の向上を実現可能な受信装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信装置にあっては、送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する構成とし、受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段(後述する実施の形態の変調方式判定部61に相当)と、判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段(軟判定部62に相当)と、変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する軟判定値を補正するための制御を行う軟判定値変更制御手段(軟判定値変更制御部63に相当)と、前記軟判定手段出力の軟判定値を記憶し、さらに、前記軟判定値変更制御手段の制御にしたがって軟判定値を補正する軟判定値記憶/補正手段(軟判定値記憶部64に相当)と、記憶された軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段(デインタリーブ部16に相当)と、デインタリーブ処理後の軟判定値を復号する復号手段(復号部17に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0011】
つぎの発明にかかる受信装置にあっては、送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する構成とし、受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段と、判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段と、変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する圧縮軟判定値を補正するための制御を行う圧縮軟判定値変更制御手段(軟判定値変更制御部63に相当)と、前記軟判定手段出力の軟判定値のビット数を圧縮する軟判定値圧縮手段(軟判定値圧縮部71に相当)と、前記圧縮軟判定値を記憶し、さらに、前記圧縮軟判定値変更制御手段の制御にしたがって圧縮軟判定値を補正する圧縮軟判定値記憶/補正手段(軟判定値記憶部72に相当)と、記憶された圧縮軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段と、デインタリーブ処理後の圧縮軟判定値を伸張し、その結果を軟判定値とする圧縮軟判定値伸張手段(軟判定値伸張部73に相当)と、伸張後の軟判定値を復号する復号手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれ計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部83に相当)と、前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段(累積加算部84に相当)と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段(判定部82に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0013】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれタイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部92に相当)と、前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段(最大値選択部93に相当)と、前記最大値選択手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
つぎの発明にかかる受信装置においては、前記変調方式判定手段は、さらに、前記複数の相関電力計算手段の前段に、受信信号の位相を各変調方式に対応した回転量で逆回転する逆回転手段(位相逆回転部102に相当)、を備えることを特徴とする。
【0015】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段(変調方式判定部111に相当)は、複数系統の受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定し、前記軟判定手段(軟判定部112に相当)は、判定後の変調方式および複数系統の受信信号に基づいて軟判定値を計算することを特徴とする。
【0016】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部122a、122bに相当)と、変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部123に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の総和の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部132a、132bに相当)と、変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部133に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力の総和のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段と、前記最大値選択手段に個別に対応し、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する相関電力計算手段と、変調方式単位に、各系統の受信信号に対応する相関電力のなかからそれぞれ最大のものを選択する最大値選択手段(最大値選択部142a、142bに相当)と、変調方式単位に、各選択相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部143に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の構成を示す図である。図1において、11はアンテナであり、12は受信波の帯域制限やダウンコンバートなどの処理を行うアナログ処理部であり、13はダウンコンバートされた受信信号をディジタルの受信信号(以下、受信信号と呼ぶ)に変換するアナログ/ディジタル変換器(A/D)であり、14はディジタル処理部であり、15は軟判定処理により受信信号を復調する復調部であり、16は復調後のデータをもとの系列に並べ替える(後述するインタリーブ部24の逆の処理)デインタリーブ部であり、17はデインタリーブ処理後のデータに対して誤り訂正処理を行う復号部である。なお、図1は、受信装置の主要な機能を記述したものであり、発明自体を限定するものではない。また、ディジタル処理部14については、H/W,S/WおよびDSPなどのF/Wによって実現することができる。
【0021】
ここで、上記本発明の特徴となる受信装置の動作を説明する前に、送信側の装置(送信機)の動作について説明する。図2は、送信機の構成を示す図である。図2において、22は送信部であり、23は情報源21から受け取ったデータ(音声を符号化したデータやインターネットのデータなど)に対して誤り訂正のための符号化を行う符号化部であり、24は符号化データの並べ替えを行うインタリーブ部であり、25はインタリーブ後の符号化データをバーストに配置するバースト配置部であり、26はバースト信号を変調する変調部であり、27は変調後の信号に対してアップコンバートなどの処理を行う送信処理部であり、28はアンテナである。なお、送信部22では、変調方式を、符号化ブロック単位に通信状態に応じて切り替える。また、以降では、説明の便宜上、BPSK(Binary Phase Shift Keying)とQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)を切り替えて送信する場合について説明する。
【0022】
図3は、TDMA(Time Division Multiple access:時分割多元接続)通信における符号化ブロックの分割例を示す図である。上記送信部22では、まず、符号化部23が送信データに対して所定の符号化処理を行い、つぎに、インタリーブ部24が符号化ブロック31に対してインタリーブ処理を行い、つぎにバースト配置部25がインタリーブ処理後の符号化ブロックを4つのブロックに分割し、当該4つのブロックをTDMAフレーム32のバースト33a,33b,33c,33dにそれぞれ配置する。その後、バースト33a,33b,33c,33dは、同じ変調方式で変調される。
【0023】
なお、図4は、上記各バーストの構成を示す図である。既知系列41は、受信装置側において既知のデータであり、変調方式に応じて異なる系列を割当てる。情報系列42は、上記のように分割された符号化データである。テイルシンボル43は、軟判定処理などに利用する既知のデータである。
【0024】
また、図5は、上記図4とは異なる、バーストの構成を示す図である。既知系列51は、受信装置側において既知のデータであり、変調方式に応じて異なる系列を割当てる。情報系列52aおよび52bは、分割された符号化データをさらに2つに分けて配置したものである。テイルシンボル53aおよび53bは、軟判定処理などに利用する既知のデータである。
【0025】
つぎに、上記受信装置の動作について説明する。図6は、復調部15の構成を示す図である。図6において、61は変調方式判定部であり、62は軟判定部であり、63は軟判定値変更制御部であり、64は軟判定値記憶部である。
【0026】
変調方式判定部61では、受信信号内の既知系列41との相関に基づいて、バースト単位に変調方式の判定を行う。軟判定部62では、判定された変調方式にしたがって軟判定を行う。なお、軟判定部62としては、公知の技術である同期検波などが利用される。また、マルチパスなどにより符号間干渉が存在するような場合は、公知の技術である軟判定出力の等化器などが利用される。
【0027】
軟判定値変更制御部63では、同一の符号化ブロックに含まれる最終のバースト(図3の例ではバースト33dに相当)の変調方式の判定結果と異なる判定が行われたバーストが存在した場合に、そのバーストの軟判定値を補正するように軟判定値記憶部64を制御する。
【0028】
軟判定値記憶部64では、軟判定部62にて判定された軟判定値を記憶し、軟判定値変更制御部63の制御に基づいて、当該軟判定値の補正を行う。たとえば、以下のように判定された場合、
(1)バースト33aの変調方式判定結果:BPSK
(2)バースト33bの変調方式判定結果:QPSK
(3)バースト33cの変調方式判定結果:QPSK
(4)バースト33dの変調方式判定結果:QPSK
バースト33aの変調方式判定結果が、バースト33dの変調方式判定結果と異なるので、バースト33aの軟判定値をQPSKのものと置き換える。すなわち、BPSKとして判定された軟判定値は1シンボル当たり1個の軟判定値として記憶されているが、QPSKの軟判定値は1シンボル当たり2個の軟判定値が存在することになる。また、このとき、置き換える軟判定値の値は、“0”もしくは信頼度の低い適当な値に設定する。
【0029】
図7は、上記変調方式判定部61の構成を示す図である。図7において、81aおよび81bは信頼度計算部であり、82は判定部であり、83は相関電力計算部であり、84は累積加算部である。
【0030】
信頼度計算部81aでは、相関電力計算部83が、受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列と、の相関電力を計算する。そして、累積加算部84が、バーストごとに出力される相関電力を累積加算し、その結果を信頼度として判定部82に出力する。なお、累積加算対象の相関電力は、同じ符号化ブロックに含まれるバーストのものとする。すなわち、バースト33a〜33dに対する相関電力をQa,Qb,Qc,Qdとした場合、各バーストに対応する信頼度Ra,Rb,Rc,Rdは、それぞれ以下のように表すことができる。
【0031】
Ra=Qa (1)
Rb=Qa+Qb (2)
Rc=Qa+Qb+Qc (3)
Rd=Qa+Qb+Qc+Qd (4)
【0032】
信頼度は、Ra→Rdの順で精度がよくなる。なお、信頼度計算部81bでは、QPSKに対応する既知系列を利用して、上記と同様にバーストごとの信頼度を計算する。
【0033】
判定部82は、信頼度の大きい方に対応した変調方式を、変調方式の判定結果とする。すなわち、信頼度計算部81aから出力された信頼度の方が大きければ、変調方式をBPSKと判定し、信頼度計算部81bから出力された信頼度の方が大きければ、変調方式をQPSKと判定する。
【0034】
したがって、デインタリーブ部16および復号部17では、バースト33dにおける変調方式の信頼度Rdの判定結果(変調方式)に対応するデインタリーブ処理および復号処理が行われる。なお、累積加算部84においては、変調方式が複数の符号化ブロック単位に変化する場合、符号化ブロック単位ではなく、変調方式の変更が行われない期間単位で累積加算を行うことにより、さらに変調方式の判定誤りを減らすことができる。
【0035】
図8は、図7とは異なる変調方式判定部61の構成を示す図である。図8において、91aおよび91bは信頼度計算部であり、92は相関電力計算部であり、93は最大値選択部である。なお、上記図7と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
信頼度計算部91aでは、相関電力計算部92が、受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列I(i)と、の相関電力候補Qa(k)を計算する(i=0,…,N−1、k=−M,…,0,…,M)。なお、Nは既知系列長を表し、Mは検出可能なシンボルタイミングの片側範囲を表す。
Qa(k)=|Σ[r(i+k)×CONJG{I(i)}]|2 (5)
【0037】
ただし、Σはi=0,…,N−1の総和を計算する。また、CONJG{a}は、複素数aの複素共役を表す。
【0038】
最大値選択部93では、相関電力計算部92から出力される相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その値を相関電力として出力する。累積加算部84は、図7の例と同様に累積加算値を計算し、その結果を判定部82に出力する。なお、信頼度計算部91bでは、QPSKに対応する既知系列を利用して、信頼度計算部91aと同様にバーストごとの信頼度を計算する。
【0039】
したがって、上記判定部82では、バーストの正確なシンボル位置が不明な場合やマルチパスによる符号間干渉か存在するような場合においても、変調方式の判定が可能となる。
【0040】
図9は、図7および図8とは異なる変調方式判定部61の構成を示す図である。図9において、101aおよび101bは信頼度計算部であり、102は位相逆回転部である。ここでは、変調方式が、π/2シフトBPSKとπ/4シフトQPSKのように、位相をシフトした変調方式である場合について説明する。なお、上記図7または図8と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0041】
信頼度計算部101aでは、位相逆回転部102が、受信信号の位相をπ/2だけ逆回転する。相関電力計算部92、最大値選択部93、累積加算部84では、上記同様、バーストごとに信頼度を計算する。一方、信頼度計算部101bでは、受信信号の位相をπ/4だけ逆回転し、QPSKに対応する既知系列を利用して、バーストごとに信頼度を計算する。
【0042】
したがって、上記判定部82では、π/2シフトBPSKとπ/4シフトQPSKのように位相をシフトした変調方式である場合においても、変調方式の判定が可能となる。
【0043】
このように、本実施の形態においては、バーストごとに変調方式を判定し、その判定結果に基づいて軟判定を行う構成としたため、符号化ブロックに含まれるすべてのバーストの受信信号を記憶する必要がなくなる。これにより、メモリ領域の削減および装置全体の回路規模の削減を実現できる。また、同じ符号化ブロックの一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合においても、誤った軟判定値を補正可能な構成とした。これにより、常に符号化ブロックを正しく復号することができるため、従来よりも品質の良い通信が可能となる。
【0044】
また、本実施の形態においては、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、従来よりも精度良く変調方式を判定することができる。また、デインタリーブ部および復号部が、上記のように判定した変調方式に基づいてデインタリーブ処理および復号処理を行う構成としたため、誤ったデインタリーブ処理および復号処理を行う確率を低減できる。
【0045】
また、本実施の形態においては、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合においても、精度良く変調方式を判定することができる。
【0046】
また、本実施の形態においては、受信信号の位相を逆回転してから相関電力を計算する構成としたため、変調方式に位相シフトが含まれている場合においても、精度良く変調方式を判定することができる。また、位相シフトによる回転処理を含める必要がなくなるため、相関電力計算部の構成を簡易化できる。
【0047】
なお、実施の形態1では、変調方式が2通りである場合の構成および動作について説明したが、これに限らず、たとえば、変調方式が3通り以上の場合においても、信頼度計算部を3つ以上設ける構成とすることで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0048】
実施の形態2.
図10は、本発明にかかる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。図10において、15aは復調部であり、71は軟判定値圧縮部であり、72は軟判定値記憶部であり、73は軟判定値伸張部である。なお、前述の実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0049】
軟判定値圧縮部71では、軟判定部62の出力する軟判定値を圧縮する。図11は、軟判定値圧縮部71における圧縮処理および伸張処理を示す図である。たとえば、軟判定値が−128から127の8ビットである場合、軟判定値圧縮部71では、図11に示すように、当該軟判定値を0から7の3ビットに圧縮する。
【0050】
軟判定値記憶部72では、軟判定値圧縮部71出力の軟判定値を記憶し、軟判定値変更制御部63の制御に基づいて、過去に受信したバーストの圧縮後の軟判定値を補正する。たとえば、以下のように判定された場合、
(1)バースト33aの変調方式判定結果:BPSK、
(2)バースト33bの変調方式判定結果:QPSK、
(3)バースト33cの変調方式判定結果:QPSK、
(4)バースト33dの変調方式判定結果:QPSK、
バースト33aの変調方式判定結果が、バースト33dの変調方式判定結果と異なるので、バースト33aの軟判定値をQPSKのものとして“3”もしくは“4”と置き換える。なお、この値は、伸張後の信頼度が最も低い軟判定値に相当する。
【0051】
軟判定値伸張部73では、デインタリーブ後の圧縮後の軟判定値を、図11に示すように伸張する。
【0052】
このように、本実施の形態においては、前述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、軟判定値を圧縮して記憶する構成としたため、メモリ領域をさらに大幅に削減することができる。
【0053】
実施の形態3.
図12は、本発明にかかる受信装置の実施の形態3の構成を示す図である。図12において、15bは復調部であり、111は変調方式判定部であり、112は軟判定部である。この復調部15bは、2系統の受信信号をダイバーシチ受信する。なお、本実施の形態では、2系統の信号を受信する場合について説明するが、これに限らず、3系統以上の信号を受信することも可能である。また、ここでは、実施の形態2の応用例として説明するが、変調方式判定部111および軟判定部112については実施の形態1の応用例としても適用可能である。また、前述の実施の形態1または2と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
変調方式判定部111では、2系統の受信信号内の既知系列41との相関に基づいて、バースト単位に変調方式の判定を行う。軟判定部112では、判定された変調方式にしたがって軟判定を行う。なお、軟判定部112としては、2系統の受信信号を同期検波し、その総和を計算することにより軟判定値を得る、公知技術が利用される。また、マルチパスなどにより符号間干渉が存在するような場合は、2系統の受信信号を利用して軟判定値を推定する公知の軟判定出力等化器などが利用される。
【0055】
図13は、上記変調方式判定部111の構成を示す図である。図13において、121aおよび121bは信頼度計算部であり、122aおよび122bは相関電力計算部であり、123は加算部である。なお、前記図7、図8または図9と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】
信頼度計算部121aでは、相関電力計算部122aおよび122bが、受け取った受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列と、の相関をそれぞれ計算する。そして、加算部123が、相関電力計算部122aおよび122b出力の相関電力を加算し、その結果を合成した相関電力として累積加算部84に出力する。
【0057】
図14は、図13とは異なる変調方式判定部111の構成を示す図である。図14において、131aおよび131bは信頼度計算部であり、132aおよび132bは相関電力計算部であり、133は加算部である。なお、前記図7、図8または図9と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0058】
信頼度計算部131aでは、相関電力計算部132aおよび132bが、それぞれ受け取った受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列I(i)と、の相関電力候補Qaa(k)およびQab(k)を計算する(i=0,…,N−1、k=−M,…,0,…,M)。なお、Nは既知系列長を表し、Mは検出可能なシンボルタイミングの片側範囲を表す。
Qaa(k)=|Σra(i+k)×CONJG[I(i)]|2 (6)
Qab(k)=|Σrb(i+k)×CONJG[I(i)]|2 (7)
【0059】
ただし、ra(n)およびrb(n)は2系統の受信信号を表し、Qaa(k)はkシンボルずらした場合の受信信号ra(n)と既知系列との相関電力候補を表し、Qab(k)はkシンボルずらした場合の受信信号rb(n)と既知系列との相関電力候補を表す。また、Σは、i=0,…,N−1の総和を計算する。また、CONJG[a]は、複素数aの複素共役を表す。
【0060】
加算部133では、相関電力計算部132aおよび132bの出力する相関電力候補を加算し、その結果を合成した相関電力候補Qa(k)を最大値選択部94に出力する(k=−M,…,0,…,M)。
Qa(k)=Qaa(k)+Qab(k) (8)
【0061】
図15は、図13および図14とは異なる変調方式判定部111の構成を示す図である。図15において、141aおよび141bは信頼度計算部であり、142aおよび142bは最大値選択部であり、143は加算部である。なお、前記図14と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
信頼度計算部141aでは、最大値選択部142aおよび142bが、相関電力計算部132aおよび132bの出力する相関電力候補Qaa(k)およびQab(k)の最大値を選択し、その結果を相関電力として加算部143に出力する(k=−M,…,0,…,M)。
【0063】
加算部143では、最大値選択部142aおよび142bの出力する相関電力を加算し、その結果を累積加算部84に出力する。
【0064】
このように、本実施の形態においては、前述の実施の形態1および2と同様の効果が得られるとともに、さらに、ダイバーシチ受信に対応し、複数系統の受信信号に基づいて軟判定および変調方式判定を行う構成としたため、より高い品質の通信を実現することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、バーストごとに変調方式を判定し、その判定結果に基づいて軟判定を行う構成としたため、符号化ブロックに含まれるすべてのバーストの受信信号を記憶する必要がなくなる。これにより、メモリ領域の削減および装置全体の回路規模の削減を実現できる、という効果を奏する。また、同じ符号化ブロック(変調方式の変更が行われない期間)の一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合においても、誤った軟判定値を補正可能な構成とした。これにより、常に符号化ブロックを正しく復号することができるため、従来よりも品質の良い通信が可能となる、という効果を奏する。
【0066】
つぎの発明によれば、さらに、軟判定値を圧縮して記憶する構成としたため、メモリ領域をさらに大幅に削減することができる、という効果を奏する。
【0067】
つぎの発明によれば、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、従来よりも精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。また、デインタリーブ手段および復号手段が、判定後の変調方式に基づいてデインタリーブ処理および復号処理を行う構成としたため、誤ったデインタリーブ処理および復号処理を行う確率を低減できる、という効果を奏する。
【0068】
つぎの発明によれば、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合においても、精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0069】
つぎの発明によれば、受信信号の位相を逆回転してから相関電力を計算する構成としたため、変調方式に位相シフトが含まれている場合においても、精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。また、位相シフトによる回転処理を含める必要がなくなるため、相関電力計算手段の構成を簡易化できる、という効果を奏する。
【0070】
つぎの発明によれば、さらに、ダイバーシチ受信に対応し、複数系統の受信信号に基づいて軟判定および変調方式判定を行う構成としたため、より高い品質の通信を実現することができる、という効果を奏する。
【0071】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0072】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合において、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0073】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合において、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる受信装置の構成を示す図である。
【図2】 送信機の構成を示す図である。
【図3】 TDMA通信における符号化ブロックの分割例を示す図である。
【図4】 バーストの構成例を示す図である。
【図5】 バーストの構成例を示す図である。
【図6】 実施の形態1の復調部の構成を示す図である。
【図7】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図8】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図9】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図10】 本発明にかかる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。
【図11】 軟判定値圧縮部における圧縮処理および伸張処理を示す図である。
【図12】 本発明にかかる受信装置の実施の形態3の構成を示す図である。
【図13】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図14】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図15】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、12 アナログ処理部、13 アナログ/ディジタル変換器(A/D)、14 ディジタル処理部、15,15a,15b 復調部、16 デインタリーブ部、17 復号部、61 変調方式判定部、62 軟判定部、63軟判定値変更制御部、64 軟判定値記憶部、71 軟判定値圧縮部、72 軟判定値記憶部、73 軟判定値伸張部、81a,81b 信頼度計算部、82判定部、83 相関電力計算部、84 累積加算部、91a,91b 信頼度計算部、92 相関電力計算部、93 最大値選択部、101a,101b 信頼度計算部、102 位相逆回転部、111 変調方式判定部、112 軟判定部、121a,121b 信頼度計算部、122a,122b 相関電力計算部、123 加算部、131a,131b 信頼度計算部、132a,132b 相関電力計算部、133 加算部、141a,141b 信頼度計算部、142a,142b 最大値選択部、143 加算部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車電話、携帯電話、コードレス電話などの無線通信分野における受信装置に関するものであり、特に、バーストごとに変調方式を判定し、同じ符号化ブロックにおいて一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合に、誤った軟判定値を補正する受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の受信装置について説明する。従来、通信中に変調方式を変更する場合には、送信側が事前に受信側の装置に対して変更する内容を通知し、その後、変調方式を変更していた。また、移動体通信のように通信状況の変化が激しい通信システムの場合には、受信装置に対して事前に通知することなく変調方式を変更し、柔軟に情報伝送速度を変えることで、平均的な通信速度の高速化を図るとともに、秘匿性を強めていた。特に、TDMA通信のように受信信号がバースト的に通信されるような通信システムでは、バーストに含まれる既知データにより変調方式が決定される。
【0003】
また、携帯電話などの移動体通信システムでは、送信側で送信データに畳込み符号などの符号化を施し、受信装置が、復調したデータに対して符号化に対応した復号処理を行い、通信中に発生した誤りを訂正する。このような誤り訂正を行うことにより、ある程度の通信品質を確保する。
【0004】
また、上記移動体通信システムにおける受信装置においては、復調されたデータに対して誤り訂正を行う場合、軟判定復号を行う方が、硬判定復号よりも品質の良い伝送を実現できることが当業者において知られている。ここで、硬判定復号における硬判定値は、送信信号が何であったかを判定した結果であり、軟判定復号における軟判定値は、硬判定値に信頼度を加えたものである。たとえば、送信側により1または−1の2値信号が送信された場合、硬判定値は1または−1であり、軟判定値は0.9や−0.4などとなる。なお、ここでは、軟判定値の符号が硬判定値(+の場合1、−の場合−1となる)を表し、軟判定値の絶対値をとったものが信頼度(絶対値が大きい方が信頼できる)を表す。
【0005】
また、上記移動体通信システムにおいては、送信側にて符号化後のデータに対してインタリーブ処理を施すことにより、1つのバーストに誤りが集中した場合においても、受信装置によるデインタリーブ処理により誤りを分散できるため、当該誤りを訂正することができる。
【0006】
このように、PDC、IS−136およびGSMなどの移動体通信システムでは、符号化後のデータを複数のバーストにより送信する。また、上記システムでは、符号化ブロック単位、もしくは符号化後のデータの数ブロックごとに、変調方式を切り替える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記、移動体通信システムにおける従来の受信装置では、同一の符号化ブロックを含むすべてのバーストを受信後に変調方式を決定する場合、複数バーストの受信信号をすべて記憶しておく必要があるため、回路規模が増大する、という問題があった。
【0008】
一方、バースト単位に変調方式を決定し、復調後に得られた判定値を記憶する場合については、上記複数バーストの受信信号をすべて記憶する場合と比較して回路規模(記憶容量)を小さくできるが、誤った変調方式で復調処理が行われる可能性が高くなるため、この誤りにより受信した符号化ブロックを正しく復号できない場合がある、という問題があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模を削減しつつ、誤り訂正能力の向上を実現可能な受信装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信装置にあっては、送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する構成とし、受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段(後述する実施の形態の変調方式判定部61に相当)と、判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段(軟判定部62に相当)と、変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する軟判定値を補正するための制御を行う軟判定値変更制御手段(軟判定値変更制御部63に相当)と、前記軟判定手段出力の軟判定値を記憶し、さらに、前記軟判定値変更制御手段の制御にしたがって軟判定値を補正する軟判定値記憶/補正手段(軟判定値記憶部64に相当)と、記憶された軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段(デインタリーブ部16に相当)と、デインタリーブ処理後の軟判定値を復号する復号手段(復号部17に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0011】
つぎの発明にかかる受信装置にあっては、送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する構成とし、受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段と、判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段と、変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する圧縮軟判定値を補正するための制御を行う圧縮軟判定値変更制御手段(軟判定値変更制御部63に相当)と、前記軟判定手段出力の軟判定値のビット数を圧縮する軟判定値圧縮手段(軟判定値圧縮部71に相当)と、前記圧縮軟判定値を記憶し、さらに、前記圧縮軟判定値変更制御手段の制御にしたがって圧縮軟判定値を補正する圧縮軟判定値記憶/補正手段(軟判定値記憶部72に相当)と、記憶された圧縮軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段と、デインタリーブ処理後の圧縮軟判定値を伸張し、その結果を軟判定値とする圧縮軟判定値伸張手段(軟判定値伸張部73に相当)と、伸張後の軟判定値を復号する復号手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれ計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部83に相当)と、前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段(累積加算部84に相当)と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段(判定部82に相当)と、を備えることを特徴とする。
【0013】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれタイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部92に相当)と、前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段(最大値選択部93に相当)と、前記最大値選択手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
つぎの発明にかかる受信装置においては、前記変調方式判定手段は、さらに、前記複数の相関電力計算手段の前段に、受信信号の位相を各変調方式に対応した回転量で逆回転する逆回転手段(位相逆回転部102に相当)、を備えることを特徴とする。
【0015】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段(変調方式判定部111に相当)は、複数系統の受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定し、前記軟判定手段(軟判定部112に相当)は、判定後の変調方式および複数系統の受信信号に基づいて軟判定値を計算することを特徴とする。
【0016】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部122a、122bに相当)と、変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部123に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の総和の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段(相関電力計算部132a、132bに相当)と、変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部133に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力の総和のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段と、前記最大値選択手段に個別に対応し、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
つぎの発明にかかる受信装置において、前記変調方式判定手段は、送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する相関電力計算手段と、変調方式単位に、各系統の受信信号に対応する相関電力のなかからそれぞれ最大のものを選択する最大値選択手段(最大値選択部142a、142bに相当)と、変調方式単位に、各選択相関電力の総和を計算する相関電力合成手段(加算部143に相当)と、前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の構成を示す図である。図1において、11はアンテナであり、12は受信波の帯域制限やダウンコンバートなどの処理を行うアナログ処理部であり、13はダウンコンバートされた受信信号をディジタルの受信信号(以下、受信信号と呼ぶ)に変換するアナログ/ディジタル変換器(A/D)であり、14はディジタル処理部であり、15は軟判定処理により受信信号を復調する復調部であり、16は復調後のデータをもとの系列に並べ替える(後述するインタリーブ部24の逆の処理)デインタリーブ部であり、17はデインタリーブ処理後のデータに対して誤り訂正処理を行う復号部である。なお、図1は、受信装置の主要な機能を記述したものであり、発明自体を限定するものではない。また、ディジタル処理部14については、H/W,S/WおよびDSPなどのF/Wによって実現することができる。
【0021】
ここで、上記本発明の特徴となる受信装置の動作を説明する前に、送信側の装置(送信機)の動作について説明する。図2は、送信機の構成を示す図である。図2において、22は送信部であり、23は情報源21から受け取ったデータ(音声を符号化したデータやインターネットのデータなど)に対して誤り訂正のための符号化を行う符号化部であり、24は符号化データの並べ替えを行うインタリーブ部であり、25はインタリーブ後の符号化データをバーストに配置するバースト配置部であり、26はバースト信号を変調する変調部であり、27は変調後の信号に対してアップコンバートなどの処理を行う送信処理部であり、28はアンテナである。なお、送信部22では、変調方式を、符号化ブロック単位に通信状態に応じて切り替える。また、以降では、説明の便宜上、BPSK(Binary Phase Shift Keying)とQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)を切り替えて送信する場合について説明する。
【0022】
図3は、TDMA(Time Division Multiple access:時分割多元接続)通信における符号化ブロックの分割例を示す図である。上記送信部22では、まず、符号化部23が送信データに対して所定の符号化処理を行い、つぎに、インタリーブ部24が符号化ブロック31に対してインタリーブ処理を行い、つぎにバースト配置部25がインタリーブ処理後の符号化ブロックを4つのブロックに分割し、当該4つのブロックをTDMAフレーム32のバースト33a,33b,33c,33dにそれぞれ配置する。その後、バースト33a,33b,33c,33dは、同じ変調方式で変調される。
【0023】
なお、図4は、上記各バーストの構成を示す図である。既知系列41は、受信装置側において既知のデータであり、変調方式に応じて異なる系列を割当てる。情報系列42は、上記のように分割された符号化データである。テイルシンボル43は、軟判定処理などに利用する既知のデータである。
【0024】
また、図5は、上記図4とは異なる、バーストの構成を示す図である。既知系列51は、受信装置側において既知のデータであり、変調方式に応じて異なる系列を割当てる。情報系列52aおよび52bは、分割された符号化データをさらに2つに分けて配置したものである。テイルシンボル53aおよび53bは、軟判定処理などに利用する既知のデータである。
【0025】
つぎに、上記受信装置の動作について説明する。図6は、復調部15の構成を示す図である。図6において、61は変調方式判定部であり、62は軟判定部であり、63は軟判定値変更制御部であり、64は軟判定値記憶部である。
【0026】
変調方式判定部61では、受信信号内の既知系列41との相関に基づいて、バースト単位に変調方式の判定を行う。軟判定部62では、判定された変調方式にしたがって軟判定を行う。なお、軟判定部62としては、公知の技術である同期検波などが利用される。また、マルチパスなどにより符号間干渉が存在するような場合は、公知の技術である軟判定出力の等化器などが利用される。
【0027】
軟判定値変更制御部63では、同一の符号化ブロックに含まれる最終のバースト(図3の例ではバースト33dに相当)の変調方式の判定結果と異なる判定が行われたバーストが存在した場合に、そのバーストの軟判定値を補正するように軟判定値記憶部64を制御する。
【0028】
軟判定値記憶部64では、軟判定部62にて判定された軟判定値を記憶し、軟判定値変更制御部63の制御に基づいて、当該軟判定値の補正を行う。たとえば、以下のように判定された場合、
(1)バースト33aの変調方式判定結果:BPSK
(2)バースト33bの変調方式判定結果:QPSK
(3)バースト33cの変調方式判定結果:QPSK
(4)バースト33dの変調方式判定結果:QPSK
バースト33aの変調方式判定結果が、バースト33dの変調方式判定結果と異なるので、バースト33aの軟判定値をQPSKのものと置き換える。すなわち、BPSKとして判定された軟判定値は1シンボル当たり1個の軟判定値として記憶されているが、QPSKの軟判定値は1シンボル当たり2個の軟判定値が存在することになる。また、このとき、置き換える軟判定値の値は、“0”もしくは信頼度の低い適当な値に設定する。
【0029】
図7は、上記変調方式判定部61の構成を示す図である。図7において、81aおよび81bは信頼度計算部であり、82は判定部であり、83は相関電力計算部であり、84は累積加算部である。
【0030】
信頼度計算部81aでは、相関電力計算部83が、受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列と、の相関電力を計算する。そして、累積加算部84が、バーストごとに出力される相関電力を累積加算し、その結果を信頼度として判定部82に出力する。なお、累積加算対象の相関電力は、同じ符号化ブロックに含まれるバーストのものとする。すなわち、バースト33a〜33dに対する相関電力をQa,Qb,Qc,Qdとした場合、各バーストに対応する信頼度Ra,Rb,Rc,Rdは、それぞれ以下のように表すことができる。
【0031】
Ra=Qa (1)
Rb=Qa+Qb (2)
Rc=Qa+Qb+Qc (3)
Rd=Qa+Qb+Qc+Qd (4)
【0032】
信頼度は、Ra→Rdの順で精度がよくなる。なお、信頼度計算部81bでは、QPSKに対応する既知系列を利用して、上記と同様にバーストごとの信頼度を計算する。
【0033】
判定部82は、信頼度の大きい方に対応した変調方式を、変調方式の判定結果とする。すなわち、信頼度計算部81aから出力された信頼度の方が大きければ、変調方式をBPSKと判定し、信頼度計算部81bから出力された信頼度の方が大きければ、変調方式をQPSKと判定する。
【0034】
したがって、デインタリーブ部16および復号部17では、バースト33dにおける変調方式の信頼度Rdの判定結果(変調方式)に対応するデインタリーブ処理および復号処理が行われる。なお、累積加算部84においては、変調方式が複数の符号化ブロック単位に変化する場合、符号化ブロック単位ではなく、変調方式の変更が行われない期間単位で累積加算を行うことにより、さらに変調方式の判定誤りを減らすことができる。
【0035】
図8は、図7とは異なる変調方式判定部61の構成を示す図である。図8において、91aおよび91bは信頼度計算部であり、92は相関電力計算部であり、93は最大値選択部である。なお、上記図7と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
信頼度計算部91aでは、相関電力計算部92が、受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列I(i)と、の相関電力候補Qa(k)を計算する(i=0,…,N−1、k=−M,…,0,…,M)。なお、Nは既知系列長を表し、Mは検出可能なシンボルタイミングの片側範囲を表す。
Qa(k)=|Σ[r(i+k)×CONJG{I(i)}]|2 (5)
【0037】
ただし、Σはi=0,…,N−1の総和を計算する。また、CONJG{a}は、複素数aの複素共役を表す。
【0038】
最大値選択部93では、相関電力計算部92から出力される相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その値を相関電力として出力する。累積加算部84は、図7の例と同様に累積加算値を計算し、その結果を判定部82に出力する。なお、信頼度計算部91bでは、QPSKに対応する既知系列を利用して、信頼度計算部91aと同様にバーストごとの信頼度を計算する。
【0039】
したがって、上記判定部82では、バーストの正確なシンボル位置が不明な場合やマルチパスによる符号間干渉か存在するような場合においても、変調方式の判定が可能となる。
【0040】
図9は、図7および図8とは異なる変調方式判定部61の構成を示す図である。図9において、101aおよび101bは信頼度計算部であり、102は位相逆回転部である。ここでは、変調方式が、π/2シフトBPSKとπ/4シフトQPSKのように、位相をシフトした変調方式である場合について説明する。なお、上記図7または図8と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0041】
信頼度計算部101aでは、位相逆回転部102が、受信信号の位相をπ/2だけ逆回転する。相関電力計算部92、最大値選択部93、累積加算部84では、上記同様、バーストごとに信頼度を計算する。一方、信頼度計算部101bでは、受信信号の位相をπ/4だけ逆回転し、QPSKに対応する既知系列を利用して、バーストごとに信頼度を計算する。
【0042】
したがって、上記判定部82では、π/2シフトBPSKとπ/4シフトQPSKのように位相をシフトした変調方式である場合においても、変調方式の判定が可能となる。
【0043】
このように、本実施の形態においては、バーストごとに変調方式を判定し、その判定結果に基づいて軟判定を行う構成としたため、符号化ブロックに含まれるすべてのバーストの受信信号を記憶する必要がなくなる。これにより、メモリ領域の削減および装置全体の回路規模の削減を実現できる。また、同じ符号化ブロックの一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合においても、誤った軟判定値を補正可能な構成とした。これにより、常に符号化ブロックを正しく復号することができるため、従来よりも品質の良い通信が可能となる。
【0044】
また、本実施の形態においては、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、従来よりも精度良く変調方式を判定することができる。また、デインタリーブ部および復号部が、上記のように判定した変調方式に基づいてデインタリーブ処理および復号処理を行う構成としたため、誤ったデインタリーブ処理および復号処理を行う確率を低減できる。
【0045】
また、本実施の形態においては、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合においても、精度良く変調方式を判定することができる。
【0046】
また、本実施の形態においては、受信信号の位相を逆回転してから相関電力を計算する構成としたため、変調方式に位相シフトが含まれている場合においても、精度良く変調方式を判定することができる。また、位相シフトによる回転処理を含める必要がなくなるため、相関電力計算部の構成を簡易化できる。
【0047】
なお、実施の形態1では、変調方式が2通りである場合の構成および動作について説明したが、これに限らず、たとえば、変調方式が3通り以上の場合においても、信頼度計算部を3つ以上設ける構成とすることで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0048】
実施の形態2.
図10は、本発明にかかる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。図10において、15aは復調部であり、71は軟判定値圧縮部であり、72は軟判定値記憶部であり、73は軟判定値伸張部である。なお、前述の実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0049】
軟判定値圧縮部71では、軟判定部62の出力する軟判定値を圧縮する。図11は、軟判定値圧縮部71における圧縮処理および伸張処理を示す図である。たとえば、軟判定値が−128から127の8ビットである場合、軟判定値圧縮部71では、図11に示すように、当該軟判定値を0から7の3ビットに圧縮する。
【0050】
軟判定値記憶部72では、軟判定値圧縮部71出力の軟判定値を記憶し、軟判定値変更制御部63の制御に基づいて、過去に受信したバーストの圧縮後の軟判定値を補正する。たとえば、以下のように判定された場合、
(1)バースト33aの変調方式判定結果:BPSK、
(2)バースト33bの変調方式判定結果:QPSK、
(3)バースト33cの変調方式判定結果:QPSK、
(4)バースト33dの変調方式判定結果:QPSK、
バースト33aの変調方式判定結果が、バースト33dの変調方式判定結果と異なるので、バースト33aの軟判定値をQPSKのものとして“3”もしくは“4”と置き換える。なお、この値は、伸張後の信頼度が最も低い軟判定値に相当する。
【0051】
軟判定値伸張部73では、デインタリーブ後の圧縮後の軟判定値を、図11に示すように伸張する。
【0052】
このように、本実施の形態においては、前述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、軟判定値を圧縮して記憶する構成としたため、メモリ領域をさらに大幅に削減することができる。
【0053】
実施の形態3.
図12は、本発明にかかる受信装置の実施の形態3の構成を示す図である。図12において、15bは復調部であり、111は変調方式判定部であり、112は軟判定部である。この復調部15bは、2系統の受信信号をダイバーシチ受信する。なお、本実施の形態では、2系統の信号を受信する場合について説明するが、これに限らず、3系統以上の信号を受信することも可能である。また、ここでは、実施の形態2の応用例として説明するが、変調方式判定部111および軟判定部112については実施の形態1の応用例としても適用可能である。また、前述の実施の形態1または2と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
変調方式判定部111では、2系統の受信信号内の既知系列41との相関に基づいて、バースト単位に変調方式の判定を行う。軟判定部112では、判定された変調方式にしたがって軟判定を行う。なお、軟判定部112としては、2系統の受信信号を同期検波し、その総和を計算することにより軟判定値を得る、公知技術が利用される。また、マルチパスなどにより符号間干渉が存在するような場合は、2系統の受信信号を利用して軟判定値を推定する公知の軟判定出力等化器などが利用される。
【0055】
図13は、上記変調方式判定部111の構成を示す図である。図13において、121aおよび121bは信頼度計算部であり、122aおよび122bは相関電力計算部であり、123は加算部である。なお、前記図7、図8または図9と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】
信頼度計算部121aでは、相関電力計算部122aおよび122bが、受け取った受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列と、の相関をそれぞれ計算する。そして、加算部123が、相関電力計算部122aおよび122b出力の相関電力を加算し、その結果を合成した相関電力として累積加算部84に出力する。
【0057】
図14は、図13とは異なる変調方式判定部111の構成を示す図である。図14において、131aおよび131bは信頼度計算部であり、132aおよび132bは相関電力計算部であり、133は加算部である。なお、前記図7、図8または図9と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0058】
信頼度計算部131aでは、相関電力計算部132aおよび132bが、それぞれ受け取った受信信号の既知系列41に相当する部分と、BPSKに対応する既知系列I(i)と、の相関電力候補Qaa(k)およびQab(k)を計算する(i=0,…,N−1、k=−M,…,0,…,M)。なお、Nは既知系列長を表し、Mは検出可能なシンボルタイミングの片側範囲を表す。
Qaa(k)=|Σra(i+k)×CONJG[I(i)]|2 (6)
Qab(k)=|Σrb(i+k)×CONJG[I(i)]|2 (7)
【0059】
ただし、ra(n)およびrb(n)は2系統の受信信号を表し、Qaa(k)はkシンボルずらした場合の受信信号ra(n)と既知系列との相関電力候補を表し、Qab(k)はkシンボルずらした場合の受信信号rb(n)と既知系列との相関電力候補を表す。また、Σは、i=0,…,N−1の総和を計算する。また、CONJG[a]は、複素数aの複素共役を表す。
【0060】
加算部133では、相関電力計算部132aおよび132bの出力する相関電力候補を加算し、その結果を合成した相関電力候補Qa(k)を最大値選択部94に出力する(k=−M,…,0,…,M)。
Qa(k)=Qaa(k)+Qab(k) (8)
【0061】
図15は、図13および図14とは異なる変調方式判定部111の構成を示す図である。図15において、141aおよび141bは信頼度計算部であり、142aおよび142bは最大値選択部であり、143は加算部である。なお、前記図14と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
信頼度計算部141aでは、最大値選択部142aおよび142bが、相関電力計算部132aおよび132bの出力する相関電力候補Qaa(k)およびQab(k)の最大値を選択し、その結果を相関電力として加算部143に出力する(k=−M,…,0,…,M)。
【0063】
加算部143では、最大値選択部142aおよび142bの出力する相関電力を加算し、その結果を累積加算部84に出力する。
【0064】
このように、本実施の形態においては、前述の実施の形態1および2と同様の効果が得られるとともに、さらに、ダイバーシチ受信に対応し、複数系統の受信信号に基づいて軟判定および変調方式判定を行う構成としたため、より高い品質の通信を実現することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、バーストごとに変調方式を判定し、その判定結果に基づいて軟判定を行う構成としたため、符号化ブロックに含まれるすべてのバーストの受信信号を記憶する必要がなくなる。これにより、メモリ領域の削減および装置全体の回路規模の削減を実現できる、という効果を奏する。また、同じ符号化ブロック(変調方式の変更が行われない期間)の一部のバーストに変調方式の判定誤りがある場合においても、誤った軟判定値を補正可能な構成とした。これにより、常に符号化ブロックを正しく復号することができるため、従来よりも品質の良い通信が可能となる、という効果を奏する。
【0066】
つぎの発明によれば、さらに、軟判定値を圧縮して記憶する構成としたため、メモリ領域をさらに大幅に削減することができる、という効果を奏する。
【0067】
つぎの発明によれば、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、従来よりも精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。また、デインタリーブ手段および復号手段が、判定後の変調方式に基づいてデインタリーブ処理および復号処理を行う構成としたため、誤ったデインタリーブ処理および復号処理を行う確率を低減できる、という効果を奏する。
【0068】
つぎの発明によれば、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合においても、精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0069】
つぎの発明によれば、受信信号の位相を逆回転してから相関電力を計算する構成としたため、変調方式に位相シフトが含まれている場合においても、精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。また、位相シフトによる回転処理を含める必要がなくなるため、相関電力計算手段の構成を簡易化できる、という効果を奏する。
【0070】
つぎの発明によれば、さらに、ダイバーシチ受信に対応し、複数系統の受信信号に基づいて軟判定および変調方式判定を行う構成としたため、より高い品質の通信を実現することができる、という効果を奏する。
【0071】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、同一の符号化ブロックに含まれるバーストの信頼度を累積加算し、この累積値に基づいて変調方式を判定する構成としたため、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0072】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合において、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【0073】
つぎの発明によれば、ダイバーシチ受信に対応し、受信信号のタイミングをずらしながら相関電力候補を計算し、その相関電力候補のなかから最大のものを選択し、その選択結果の累積加算値を信頼度とする構成としたため、たとえば、受信信号のタイミングが分からない場合やマルチパスによる符号間干渉が存在する場合において、さらに精度良く変調方式を判定することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる受信装置の構成を示す図である。
【図2】 送信機の構成を示す図である。
【図3】 TDMA通信における符号化ブロックの分割例を示す図である。
【図4】 バーストの構成例を示す図である。
【図5】 バーストの構成例を示す図である。
【図6】 実施の形態1の復調部の構成を示す図である。
【図7】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図8】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図9】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図10】 本発明にかかる受信装置の実施の形態2の構成を示す図である。
【図11】 軟判定値圧縮部における圧縮処理および伸張処理を示す図である。
【図12】 本発明にかかる受信装置の実施の形態3の構成を示す図である。
【図13】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図14】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【図15】 変調方式判定部の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、12 アナログ処理部、13 アナログ/ディジタル変換器(A/D)、14 ディジタル処理部、15,15a,15b 復調部、16 デインタリーブ部、17 復号部、61 変調方式判定部、62 軟判定部、63軟判定値変更制御部、64 軟判定値記憶部、71 軟判定値圧縮部、72 軟判定値記憶部、73 軟判定値伸張部、81a,81b 信頼度計算部、82判定部、83 相関電力計算部、84 累積加算部、91a,91b 信頼度計算部、92 相関電力計算部、93 最大値選択部、101a,101b 信頼度計算部、102 位相逆回転部、111 変調方式判定部、112 軟判定部、121a,121b 信頼度計算部、122a,122b 相関電力計算部、123 加算部、131a,131b 信頼度計算部、132a,132b 相関電力計算部、133 加算部、141a,141b 信頼度計算部、142a,142b 最大値選択部、143 加算部。
Claims (9)
- 送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する受信装置において、
受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段と、
判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段と、
変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する軟判定値を補正するための制御を行う軟判定値変更制御手段と、
前記軟判定手段出力の軟判定値を記憶し、さらに、前記軟判定値変更制御手段の制御にしたがって軟判定値を補正する軟判定値記憶/補正手段と、
記憶された軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段と、
デインタリーブ処理後の軟判定値を復号する復号手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 送信側からの、符号化処理、インタリーブ処理、バースト配置処理および変調処理後の送信信号を、無線伝送路を介して受信する受信装置において、
受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定する変調方式判定手段と、
判定された変調方式に基づいて受信信号を軟判定する軟判定手段と、
変調方式の変更が行われない期間に判定された過去の変調方式に誤りがある場合、該当する圧縮軟判定値を補正するための制御を行う圧縮軟判定値変更制御手段と、
前記軟判定手段出力の軟判定値のビット数を圧縮する軟判定値圧縮手段と、
前記圧縮軟判定値を記憶し、さらに、前記圧縮軟判定値変更制御手段の制御にしたがって圧縮軟判定値を補正する圧縮軟判定値記憶/補正手段と、
記憶された圧縮軟判定値に対してデインタリーブ処理を行うデインタリーブ手段と、
デインタリーブ処理後の圧縮軟判定値を伸張し、その結果を軟判定値とする圧縮軟判定値伸張手段と、
伸張後の軟判定値を復号する復号手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれ計算する複数の相関電力計算手段と、
前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、
各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
受信信号の既知系列部分と、送信側で用いられる可能性のある複数の変調方式に対応した既知系列と、の相関電力をそれぞれタイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段と、
前記相関電力計算手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段と、
前記最大値選択手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、
各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
さらに、前記複数の相関電力計算手段の前段に、受信信号の位相を各変調方式に対応した回転量で逆回転する逆回転手段、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、複数系統の受信信号の既知系列部分に基づいてバースト単位に変調方式を判定し、
前記軟判定手段は、判定後の変調方式および複数系統の受信信号に基づいて軟判定値を計算することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を計算する複数の相関電力計算手段と、
変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段と、
前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の総和の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、
各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する複数の相関電力計算手段と、
変調方式単位に、複数系統分の相関電力の総和を計算する相関電力合成手段と、
前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、得られた相関電力の総和のなかから最大のものを選択し、その結果を正式な相関電力とする最大値選択手段と、
前記最大値選択手段に個別に対応し、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、
各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。 - 前記変調方式判定手段は、
送信側で用いられる可能性のある変調方式単位に、前記複数系統分の受信信号の既知系列部分と特定の変調方式に対応した既知系列との相関電力を、タイミングをずらしながら計算する相関電力計算手段と、
変調方式単位に、各系統の受信信号に対応する相関電力のなかからそれぞれ最大のものを選択する最大値選択手段と、
変調方式単位に、各選択相関電力の総和を計算する相関電力合成手段と、
前記相関電力合成手段に個別に対応する構成とし、相関電力の累積加算を行い、その結果を対応する変調方式の信頼度とする累積加算手段と、
各変調方式に対応した信頼度を比較し、最も信頼度の大きい変調方式を受信信号の変調方式とする判定手段と、
を備えることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
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