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JPH1093530A - 送信レート判定方法及び装置、並びにこれを用いた受信機 - Google Patents

送信レート判定方法及び装置、並びにこれを用いた受信機

Info

Publication number
JPH1093530A
JPH1093530A JP9178691A JP17869197A JPH1093530A JP H1093530 A JPH1093530 A JP H1093530A JP 9178691 A JP9178691 A JP 9178691A JP 17869197 A JP17869197 A JP 17869197A JP H1093530 A JPH1093530 A JP H1093530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission rate
decoding
transmission
communication
determining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9178691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Nara
良 嘉 和 奈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Publication of JPH1093530A publication Critical patent/JPH1093530A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0262Arrangements for detecting the data rate of an incoming signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • H04L1/0046Code rate detection or code type detection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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  • Power Engineering (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の送信レートの1つで送信された符号化
通信の実際の送信レートを正確且つ効率良く決定するた
めの送信レート判定方法および装置ならびにこれらを用
いた受信機を提供する。 【解決手段】符号化通信は複数の送信レートで復号され
て復号信号と、復号信頼性パラメータとを生成し、これ
に基づいて1つまたはそれ以上の候補送信レートが識別
される。1つだけの候補送信レートが存在する場合に
は、実際の送信レートはその候補送信レートであると決
定される。1つ以上の候補送信レートが存在する場合
は、信号が復号された候補送信レートで復号信号を再符
号化する。次に通信のビットを各々の候補送信レートに
ついて再符号化信号のビットと比較して実際の送信レー
トを決定する。復号信頼性パラメータと比較するために
閾値を決定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル通信受信機に関
し、さらに詳しくは、デジタル通信受信機において複数
の送信レートのうちで選択した1つの送信レートで、且
つエラー訂正符号化の後に送信されたデータの受信フレ
ームの送信レートを決定するための送信レート判定方法
及び装置、並びにこれを用いた受信機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特に、送信されたデータを検出するため
の受信機で使用すべき送信レートを表わすための信号が
送信されない可変レート送信(或いは通信)システムと
いうのはそれ自身殆ど前例がなく、それ故に、送信レー
ト判定装置なるものも前例は少ない。それでもなお、可
変レート送信システムの例が幾つか存在している。本発
明は復号処理の結果として得られた情報から、受信した
データ・フレームが送信された送信レートを判定するた
めの送信レート判定装置およびその方法を提供すること
に関する。
【0003】可変レート送信の全般的な事柄について、
図11を参照して説明する。以下の説明では、任意のデ
ータ・フレームの送信レートは1.2キロバイト毎秒
(以下、「kbps」で表す)、2.4kbps、4.
8kbps、9.6kbpsの間で変化する値をとるも
のとして説明する。送信機は、或る時間間隔(以下、こ
れをフレームと記述する)ごとに、送信すべき情報量の
多少に応じて1.2kbps、2.4kbps、4.8
kbps、9.6kbpsのうちから送信しようとする
データの品質および送信チャンネルの特性にしたがって
利用できる送信レートを選択する。そして、送信機はチ
ャンネル的に選択した送信レートでデータを送信する。
これが可変送信レートの概略であり、当然のことなが
ら、送信すべき情報量の多い送信フレームでは高速な送
信レートが選択される。
【0004】図11は可変レート送信システムで送信さ
れたシングルフレームを構成するための方法の例を示
す。図11のデータフレームの構造の図示は例示するこ
とを目的としたものであって、送信レート判定装置へ受
信したデータフレームを提示するべき方法のような何ら
かの特定の制約を示すものではない。
【0005】図11に図示してあるように、可変レート
送信システムで送信されたフレームは、選択した送信レ
ートにしたがって送信されるデータ量と無関係に、固定
持続時間、または「送信フレーム幅」181を有する。
このような固定幅のフレームを用いると受信機は均一な
時間的持続にしたがってフレームごとに通信を取り扱う
ことができるようになる。
【0006】図11に図示してあるように、異なる送信
レートでの送信のためにデータをフォーマットする場
合、各々の送信ビットの持続時間または「幅」は均一か
つ比例的に変化する。たとえば、9.6kbps送信レ
ートで送信するためにフォーマットしたフレームのビッ
トの幅182は1単位時間であり、4.8kbpsのレ
ートで送信するためにはビットあたり2単位時間183
が必要とされ、2.4kbpsの送信レートでの送信の
ためには4単位時間184が必要とされ、1.2kbp
sレートでの送信のためには8単位時間185が必要で
ある。
【0007】これによって異なる送信レートによって送
信されたビットの瞬間信号パワーに対応する関係が得ら
れる。つまり、1.2kbpsのレートで送信されたビ
ットは、9.6kbpsレートで送信されたビットより
持続時間が8倍長いので、1.2kbpsのレートで送
信されたビットは対応して少ない電力レベルで送信で
き、これは、たとえば、9.6kbpsのレートでビッ
トが送信される電力レベルの8分の1とすることができ
る。2.4kbpsと4.8kbpsのレートで送信さ
れるビットの電力レベルも9.6kbpsで送信するた
めに使用される電力レベルとの対応関係で減少する。こ
のように低い送信レートでの送信のために送信電力レベ
ルを減少すると、時間に対する全体的な送信機電力使用
量が減少し、送信機のエネルギー(電池電力等)が節約
され、他の送信された通信との干渉が減少され、一度に
使用できるシステムのチャンネル数が増大する。
【0008】受信機が到着する通信の送信レートの表示
が通知されなかった場合、受信機は送信データ自体から
送信レートを決定する必要がある。図11に図示してあ
るように、データが最大の9.6kbpsレートより低
いレートで送信される場合、データはレシーバに対して
反復送信されたように見える。つまり、4.8kbps
レートで送信されたデータは、時間間隔の各々が9.6
kbpsレートで1ビットを送信するのに必要とされる
時間に対応する総送信時間に対して、2回送信されたよ
うに見える。つまり、送信の実際の送信レートを決定す
るための方法では、データビットが反復送信された回数
を判定するための方法となるように考えることができ
る。
【0009】上記で説明したように、データが送信され
る電力レベルは異なる送信レートによって変化する。し
かし、デジタル通信では送信のビットあたり送信信号エ
ネルギーが減少する場合に受信した送信のエラーレート
が増加することは周知となっている。つまり、送信デー
タ・レートの判定においてエラーが発生する確率を減少
するためには、高い送信レートで受信した送信で送信ビ
ットあたりに存在する信号エネルギーの減少のため送信
のビットエラー・レートの増加を考慮するような方法で
受信した通信の送信レートを決定する送信レート判定装
置が必要とされる。
【0010】ここで、従来の送信レート判定装置につい
て説明する。図10は従来の送信レート判定装置の構成
を示すブロック図である。この図において符号1は送信
レートとして1.2kbpsを仮定した処理手段、2は
送信レートとして2.4kbpsを仮定した処理手段、
1は送信レートとして4.8kbpsを仮定した処理手
段、4は送信レート決定手段である。
【0011】このような構成において、送信レート1.
2kbpsを仮定した処理手段1はscore8を0に
リセットしてから、送信レート9.6kbpsのディジ
タル情報1ビットの幅で1フレームを8ビットずつに分
割し、各8ビットについて、正と負の符号数をカウント
し、大きい方のカウント数をNEQとする。もし、NE
Qが5以上であるならば、score8をインクリメン
トする。これを1フレームにわたって行なう、最終的
に、送信レートが1.2kbpsであることの確からし
さを表す指標として、 REP8 = score8 × REP8 SCAL
E を得る。REP8 SCALEは、スケール・ファクタ
ー定数である。以上の処理で、もしもそのフレームの送
信レートが1.2kbpsであるならば、連続する8ビ
ットは同じディジタル情報であり、同じ符号を持ってい
るから、REP8は大きな値となるはずである。
【0012】送信レート2.4kbpsを仮定した処理
手段2はscore4を0にリセットしてから、送信レ
ート9.6kbpsのディジタル情報1ビットの幅で1
フレームを4ビットずつに分割し、各4ビットについ
て、正と負の符号数をカウントし、大きい方のカウント
数をNEQとする。もし、NEQが3以上であるなら
ば、score4をインクリメントする。これを1フレ
ームにわたって行なう、最終的に、送信レートが2.4
kbpsであることの確からしさを表す指標として、 REP4 = score4 × REP4 SCAL
E を得る。REP4 SCALEは、スケール・ファクタ
ー定数である。以上の処理で、もしもそのフレームの送
信レートが2.4kbpsであるならば、連続する4ビ
ットは同じディジタル情報であり、同じ符号を持ってい
るから、REP4は大きな値となるはずである。
【0013】送信レート4.8kbpsを仮定した処理
手段3はscore2を0にリセットしてから、送信レ
ート9.6kbpsのディジタル情報1ビットの幅で1
フレームを2ビットずつに分割し、各2ビットについ
て、両ビットの符号を比較し、等しい場合はscore
2をインクリメントする。これを1フレームにわたって
行なう、最終的に、送信レートが4.8kbpsである
ことの確からしさを表す指標として、 REP2 = score2 × REP2 SCAL
E を得る。REP2 SCALEは、スケール・ファクタ
ー定数である。以上の処理で、もしもそのフレームの送
信レートが4.8kbpsであるならば、連続する2ビ
ットは同じディジタル情報であり、同じ符号を持ってい
るから、REP2は大きな値となるはずである。
【0014】送信レート決定手段4は、まずREP8を
あらかじめ決められた閾値と比較し、閾値よりも大きい
ならば、そのフレームの送信レートを1.2kbpsと
判断する。そうでない場合は、次にREP4を同様に閾
値と比較し、閾値よりも大きいならば、そのフレームの
送信レートを2.4kbpsと判断する。そうでない場
合は、最後にREP2を同様に閾値と比較し、閾値より
も大きいならば、そのフレームの送信レートを4.8k
bpsと判断する。もしそうでない場合は、そのフレー
ムの送信レートを9.6kbpsと判断する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明したよう
に、データが送信される電力レベルは異なる送信レート
によって変化する。しかし、デジタル通信では送信のビ
ットあたり送信信号エネルギーが減少する場合に受信し
た送信のエラーレートが増加することは周知となってい
る。つまり、送信データ・レートの判定においてエラー
が発生する確率を減少するためには、高い送信レートで
受信した送信で送信ビットあたりに存在する信号エネル
ギーの減少のため送信のビットエラー・レートの増加を
考慮するような方法で受信した通信の送信レートを決定
する送信レート判定装置が必要とされる。
【0016】また、上記の図10に示す送信レート判定
装置におけるように、可変送信レー通信を行なう通信系
では、先に述べたように、平均送信電力を減少させるた
めに低送信レートのフレームほど1ビット当たり(図1
1の送信レート9.6kbpsのディジタル情報1ビッ
トと同一の幅当たり)のエネルギーを小さくして送信す
ることが考えられる。したがって、従来例の送信レート
判定装置のように、送信レート判定9.6kbpsのデ
ィジタル情報の1ビット幅単位でビット処理を行なっ
て、送信レート判定を決定するような方式では、低送信
レートの場合、劣悪なビットエネルギー対ノイズ電力比
によって、ビット誤りが増加するために、送信レート判
定の誤りが増大することが問題となる。また、ディジタ
ル情報が誤り訂正符号化されてから送信されるような通
信系では、誤り訂正符号の効果が送信レートの判定に寄
与されず、効率の悪い通信方式となってしまうという問
題がある。
【0017】したがって、本発明の第1の目的は、可能
な送信レートの相対的な大きさの変化と無関係に、また
受信した通信の特徴的なビットエラー・レート大きさと
無関係に、受信した通信の実際の送信レートを正確に判
定するための送信レート判定装置およびその方法を提供
することである。
【0018】本発明の更なる目的は、少なくとも部分的
に、送信のためにエラー訂正符号化されているビットの
復号結果に基づいた受信通信の送信レートを正確に判定
するための送信レート判定装置およびその方法を提供す
ることである。
【0019】本発明の更に別の目的は、復号処理によっ
て得られ、エラー訂正符号化信号を復号する結果の信頼
性としての指標を提供するようなパラメータの使用によ
り、受信した通信の送信レートを正確に判定するための
送信レート判定装置およびその方法を提供することであ
る。
【0020】本発明の更に別の目的は一組の閾値にした
がって1つまたはそれ以上の候補送信レートの初期決定
を実行し、また更に演算を実行して決定した幾つかの候
補送信レートから実際の送信レートを決定するような受
信通信の送信レートを正確に判定するための送信レート
判定装置およびその方法を提供することである。
【0021】本発明の更に別の目的は、複数の候補送信
レートの各々について符号化された受信通信と復号した
受信通信の再エンコーディングの結果に基づいて受信し
た通信の送信レートを正確に判定するための送信レート
判定装置およびその方法を提供することである。
【0022】本発明の更に別の目的は、少なくとも部分
的に1つまたはそれ以上の候補送信レートの初期決定に
基づいて受信した通信の送信レートを正確に決定するた
めの送信レート判定装置および/またはその方法を組み
込んであるCDMA受信機システムの改良を提供するこ
とである。本発明の更に別の目的は、送信のマルチパス
成分の相対強度を含め測定した受信条件に基づいて特定
の送信レートでの復号精度を判定するために用いられる
閾値の調整を行なえるようにすることによって送信レー
トの判定において精度の向上を提供するようなCDMA
受信機システムを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数の送信レートの1つで送信された符号
化通信の実際の送信レートを決定するための方法を、前
記符号化通信を前記複数の送信レートで復号して複数の
復号信号を生成するステップと、前記復号信号の各々に
対応する復号信頼性パラメータを決定するステップと、
前記符号化通信が前記復号信頼性パラメータに基づいて
高信頼度で復号された1つまたはそれ以上の候補送信レ
ートを識別するステップと、前記1つまたはそれ以上の
候補送信レートから前記実際の送信レートを決定するス
テップとから構成したものである。
【0024】また、本発明は、複数の送信レートの1つ
で送信された符号化通信の実際の送信レートを決定する
ための送信レート判定装置を、前記複数の送信レートで
前記符号化通信を復号して複数の複合信号と前記複合信
号の各々について復号信頼性パラメータを生成するため
の手段と、前記復号信頼性パラメータに基づいて前記符
号化通信が高信頼性で復号された1つまたはそれ以上の
候補送信レートを識別するための手段と、前記1つまた
はそれ以上の候補送信レートから前記実際の送信レート
を決定するための手段とから構成したことを要旨とす
る。
【0025】本発明の別の態様として、複数の所定の送
信レートのいずれかで送信された通信を復調し復号する
ための拡散スペクトル通信受信機を、通信信号の複数の
マルチパス成分の各々を復調するための複数の復調手段
と、前記復調したマルチパス成分を組み合せて合成復調
信号を発生するための手段と、受信条件を測定するため
の手段と、前記合成復調信号と前記測定した受信条件に
応答して前記通信が送信された実際の送信レートを決定
するためと前記実際の送信レートで復号した通信信号を
発生するための手段とから構成したことを要旨とするも
のである。
【0026】さらに本発明は、送信レート判定装置とし
て、ある時間間隔でディジタル情報の送信レートが変化
し且つ、前記ディジタル情報が誤り訂正符号化されて送
信される可変送信レート・ディジタル通信系の受信機に
おいて、前記或る時間間隔を処理単位として、全ての送
信レートを仮定して受信シンボルを合成し、ビット判定
して出力するビット判定手段と、前記ビット判定手段の
出力を入力し、全ての送信レートを仮定して誤り訂正符
号の復号を行ない、各送信レートについての復号結果と
前記復号結果の信頼性を出力する誤り訂正符号の復号手
段と、各送信レートについて、前記復号結果の信頼性と
固定の閾値との比較結果を第1の送信レート判定結果と
して出力する閾値判定手段と、指定送信レートの前記復
号結果を再度誤り訂正符号化し出力する誤り訂正符号化
手段と、前記指定送信レートについて、前記誤り訂正符
号化手段の出力と前記ビット判定手段の出力とを比較
し、不一致ビット数をカウントし第2の送信レート判定
結果として出力するビット比較手段と、前記各送信レー
トについての復号結果と前記第1の送信レート判定結果
と前記第2の送信レート判定結果とを入力し、前記第1
の送信レート判定結果に応じて、前記誤り訂正符号化手
段と前記ビット比較手段に前記指定送信レートを与え、
前記第1の送信レート判定結果または、前記第2の送信
レート判定結果から送信レートを決定し、決定された送
信レートに対応する復号結果を出力する送信レート決定
手段とを備えたことを要旨とするものである。このよう
な送信レート判定装置において、閾値判定手段の閾値は
適応的に変更可能とすることができる。
【0027】また、本発明は、ある時間間隔でディジタ
ル情報の送信レートが変化し且つ、前記ディジタル情報
が誤り訂正符号化された後、さらに擬似ランダム符号を
乗算されることによって帯域拡散されて送信される可変
送信レート・ディジタルCDMA通信系の受信機を、ア
ナログ受信信号をディジタル信号に変換して出力するA
/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力から、擬似
ランダム符号の相関演算によってシンボルを抽出して出
力する1つ以上の逆拡散手段と、前記逆拡散手段が出力
する各シンボルを同相で加算して出力する同相加算手段
と、前記同相加算手段の出力から送信レートを判定する
送信レート判定装置とから構成し、前記送信レート判定
装置は、前記同相加算手段の出力が受信シンボルとして
入力され、前記或る時間間隔を処理単位として、全ての
送信レートを仮定して受信シンボルを合成し、ビット判
定して出力するビット判定手段と、前記ビット判定手段
の出力を入力し、全ての送信レートを仮定して誤り訂正
符号の復号を行ない、各送信レートについての復号結果
と前記復号結果の信頼性を出力する誤り訂正符号の復号
手段と、各送信レートについて、前記復号結果の信頼性
と固定の閾値との比較結果を第1の送信レート判定結果
として出力する閾値判定手段と、指定送信レートの前記
復号結果を再度誤り訂正符号化し出力する誤り訂正符号
化手段と、前記指定送信レートについて、前記誤り訂正
符号化手段の出力と前記ビット判定手段の出力とを比較
し、不一致ビット数をカウントし第2の送信レート判定
結果として出力するビット比較手段と、前記各送信レー
トについての復号結果と前記第1の送信レート判定結果
と前記第2の送信レート判定結果とを入力し、前記第1
の送信レート判定結果に応じて、前記誤り訂正符号化手
段と前記ビット比較手段に前記指定送信レートを与え、
前記第1の送信レート判定結果または、前記第2の送信
レート判定結果から送信レートを決定し、決定された送
信レートに対応する復号結果を出力する送信レート決定
手段とを具備していることを特徴とするものである。さ
らにこのようなCDMA受信機において、逆拡散手段に
前記A/D変換手段の出力から、擬似ランダム符号の相
関演算によってシンボルを抽出し、さらに、シンボルの
エネルギーに比例する値を求めて出力する機能を付与す
るとともに、前記A/D変換手段の出力から総受信電力
に比例する値を求めて出力する総受信電力測定手段と、
前記シンボルのエネルギーに比例する値と前記総受信電
力に比例する値から伝送路の状態を推定する伝送路状態
推定手段と、前記伝送路の状態から閾値判定手段に最も
適切な閾値を設定する閾値決定手段とを具備し、前記閾
値判定手段の閾値が、推定された伝送路の状態に応じて
適応的に変更可能であるようにすることも可能である。
【0028】このような送信レート判定装置は、全ての
送信レートを仮定して、各送信レートに対応するビット
繰り返し回数だけ、受信ビットの足し込みを行なうこと
によって低送信レート通信時のビットエネルギー対ノイ
ズ電力比を改善し、さらに誤り訂正符号の復号処理の副
産物として得られる復号結果の信頼性を示す値を用いて
第1の送信レート判定を行ない、第1の送信レート判定
で複数の送信レートが候補として挙げられる場合には、
第2の送信レート判定として、復号前のビットと復号結
果を再誤り訂正符号化したビットとを比較して、両者の
不一致の比較によって送信レートを判定するため、送信
レートの大小、または、復号前のビット誤りの大小によ
らず、正確な送信レート判定を行なうことが可能であ
り、さらに誤り訂正符号の効果を送信レート判定に寄与
させることができる。
【0029】また、この送信レート判定装置をCDMA
通信系で使用する受信機に適用し、さらにCDMA受信
部で伝送路の状態を推測して、その推測結果から、送信
レート判定装置の閾値判定手段の閾値を適応的に変える
ことにより、さらに正確な送信レート判定を行なうこと
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の送信レートの1つで送信された符号化通信の
実際の送信レートを決定するための送信レート判定方法
であって、前記符号化通信を前記複数の送信レートで復
号して複数の復号信号を生成するステップと、前記復号
信号の各々に対応する復号信頼性パラメータを決定する
ステップと、前記符号化通信が前記復号信頼性パラメー
タに基づいて高信頼度で復号された1つまたはそれ以上
の候補送信レートを識別するステップと、前記1つまた
はそれ以上の候補送信レートから前記実際の送信レート
を決定するステップと、を含むようにしたものである。
【0031】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の送信レート判定方法において、前記実際の送
信レートは候補送信レートの個数が1の場合に前記候補
送信レートであると決定されるようにしたものである。
【0032】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の送信レート判定方法において、候補送信レー
トの個数が1を越える場合、前記実際の送信レートは、
各々の候補送信レートについて、前記復号ステップで前
記候補送信レートで復号された前記複合信号を再符号化
するステップと、各々の候補送信レートで、前記候補送
信レートで符号化した前記再符号化通信と前記符号化通
信とを比較するステップと、前記符号化した通信の前記
実際の送信レートを最も近い比較が得られる前記送信レ
ートであると決定するステップとを実行することにより
決定するようにしたものである。
【0033】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の送信レート判定方法において、前記比較ステ
ップは前記符号化通信と前記候補送信レートで符号化し
た前記再符号化通信の間の不一致ビットの個数を決定す
るステップを含むようにしたものである。
【0034】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の送信レート判定方法において、前記識別は前
記復号信頼性パラメータと閾値を自覚することで実行さ
れるようにしたものである。
【0035】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5に記載の送信レート判定方法において、前記閾値は測
定された受信条件に基づいて決定されるようにしたもの
である。
【0036】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載の送信レート判定方法において、前記測定され
た受信条件は前記通信の複数のマルチパス成分において
受信電力の測定によって決定されるようにしたものであ
る。
【0037】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7に記載の送信レート判定方法において、前記測定され
た受信条件は前記符号化通信において総受信電力の測定
によって決定されるようにしたものである。
【0038】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8に記載の送信レート判定方法において、前記測定され
た受信条件は前記総受信電力に対する前記複数のマルチ
パス成分の少なくとも1つにおいて前記受信電力の1つ
またはそれ以上の比を計算することによって決定される
ようにしたものである。
【0039】本発明の請求項10に記載の発明は、複数
の送信レートの1つで送信された符号化通信の実際の送
信レートを決定するための送信レート判定装置であっ
て、前記複数の送信レートで前記符号化通信を復号して
複数の複合信号と前記複合信号の各々について復号信頼
性パラメータを生成するための手段と、前記復号信頼性
パラメータに基づいて前記符号化通信が高信頼性で復号
された1つまたはそれ以上の候補送信レートを識別する
ための手段と、前記1つまたはそれ以上の候補送信レー
トから前記実際の送信レートを決定するための手段とを
備えているものであり、送信レートの大小、または、復
号前のビット誤りの大小によらず、正確な送信レート判
定を行なうことが可能であり、さらに誤り訂正符号の効
果を送信レート判定に寄与させることができるという作
用を有する。
【0040】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項10に記載の送信レート判定装置において、前記決定
手段は、前記復号信号が前記復号手段によって復号され
た前記同じ候補送信レートで前記復号信号の各々を再符
号化するための手段と、前記再符号化信号を前記符号化
通信と比較するための手段と、前記比較の結果に基づい
て前記符号化通信の前記実際の送信レートを決定するた
めの手段とを含むようにしたものである。
【0041】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項11に記載の送信レート判定装置において、前記比較
手段は前記符号化通信と前記再符号化信号の間の不一致
ビットの個数を決定するようにしたものである。
【0042】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項10に記載の送信レート判定装置において、前記識別
手段は前記復号信頼性パラメータを閾値と比較するため
の手段を含むようにしたものである。
【0043】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項13に記載の送信レート判定装置において、測定され
た受信条件に基づいて前記閾値を決定するための手段を
更に含むようにしたものである。
【0044】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項14に記載の送信レート判定装置において、前記測定
された受信条件は前記符号化通信の複数のマルチパス成
分における受信電力の測定に基づくようにしたものであ
る。
【0045】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項15に記載の送信レート判定装置において、前記測定
された受信条件は前記符号化通信における総受信電力の
測定に基づくようにしたものである。
【0046】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項16に記載の送信レート判定装置において、前記測定
された受信条件は前記総受信電力に対する前記複数のマ
ルチパス成分の少なくとも1つにおける前記受信電力の
1つまたはそれ以上の比を計算することによって決定さ
れるようにしたものである。
【0047】本発明の請求項18に記載の発明は、複数
の所定の送信レートのいずれかで送信された通信を復調
し復号するための拡散スペクトル通信受信機であって、
通信信号の複数のマルチパス成分の各々を復調するため
の複数の復調手段と、前記復調したマルチパス成分を組
み合せて合成復調信号を発生するための手段と、受信条
件を測定するための手段と、前記合成復調信号と前記測
定した受信条件に応答して前記通信が送信された実際の
送信レートを決定するためと前記実際の送信レートで復
号した通信信号を発生するための手段と、を含むことを
特徴とする通信受信機。
【0048】本発明の請求項19に記載の発明は、請求
項18に記載の通信受信機において、実際の送信レート
を決定するための前記手段は更に、前記複数の送信レー
トで前記通信を復号して複数の復号信号と前記復号信号
の各々についての復号信頼性パラメータとを発生するた
めの手段と、前記復号信頼性パラメータに基づいて前記
通信が高信頼性で復号された1つまたはそれ以上の候補
送信レートを識別するための手段と、前記1つまたはそ
れ以上の候補送信レートから前記実際の送信レートを決
定するための手段とを含むようにしたものである。
【0049】本発明の請求項20に記載の発明は、請求
項19に記載の通信受信機において、前記1つまたはそ
れ以上の候補送信レートから前記実際の送信レートを決
定するための前記手段は、前記復号手段によって前記復
号信号が各々復号されたのと同じ候補送信レートで前記
復号信号の各々を再符号化するための手段と、前記再符
号化信号を前記通信と比較するための手段と、前記比較
の結果に基づいて前記通信の前記実際の送信レートを決
定するための手段とを含むようにしたものである。
【0050】本発明の請求項21に記載の発明は、請求
項19に記載の通信受信機において、前記識別手段は前
記復号信頼性パラメータと前記測定した受信条件に基づ
いて選択した閾値とを比較するための手段を含むように
したものである。
【0051】本発明の請求項22に記載の発明は、請求
項18に記載の通信受信機において、受信条件を測定す
るための前記手段は前記通信の前記マルチパス成分の各
々において受信電力を測定するための手段を含むように
したものである。
【0052】本発明の請求項23に記載の発明は、請求
項22に記載の通信受信機において、受信条件を測定す
るための前記手段は前記通信での前記総受信電力を測定
するための手段を更に含むようにしたものである。
【0053】本発明の請求項24に記載の発明は、請求
項23に記載の通信受信機において、前記受信条件は前
記総受信電力に対する前記複数のマルチパス成分の少な
くとも1つにおける前記受信電力の1つまたはそれ以上
の比を計算することによって決定されるようにしたもの
である。
【0054】本発明の請求項25に記載の発明は、ある
時間間隔でディジタル情報の送信レートが変化し且つ、
前記ディジタル情報が誤り訂正符号化されて送信される
可変送信レート・ディジタル通信系の受信機において、
前記或る時間間隔を処理単位として、全ての送信レート
を仮定して受信シンボルを合成し、ビット判定して出力
するビット判定手段と、前記ビット判定手段の出力を入
力し、全ての送信レートを仮定して誤り訂正符号の復号
を行ない、各送信レートについての復号結果と前記復号
結果の信頼性を出力する誤り訂正符号の復号手段と、各
送信レートについて、前記復号結果の信頼性と固定の閾
値との比較結果を第1の送信レート判定結果として出力
する閾値判定手段と、指定送信レートの前記復号結果を
再度誤り訂正符号化し出力する誤り訂正符号化手段と、
前記指定送信レートについて、前記誤り訂正符号化手段
の出力と前記ビット判定手段の出力とを比較し、不一致
ビット数をカウントし第2の送信レート判定結果として
出力するビット比較手段と、前記各送信レートについて
の復号結果と前記第1の送信レート判定結果と前記第2
の送信レート判定結果とを入力し、前記第1の送信レー
ト判定結果に応じて、前記誤り訂正符号化手段と前記ビ
ット比較手段に前記指定送信レートを与え、前記第1の
送信レート判定結果または、前記第2の送信レート判定
結果から送信レートを決定し、決定された送信レートに
対応する復号結果を出力する送信レート決定手段とを具
備する構成としたものであり、送信レートの大小、また
は、復号前のビット誤りの大小によらず、正確な送信レ
ート判定を行なうことが可能であり、さらに誤り訂正符
号の効果を送信レート判定に寄与させることができると
いう作用を有する。
【0055】本発明の請求項26に記載の発明は、請求
項25記載の送信レート判定装置において、閾値判定手
段の閾値が適応的に変更可能であるようにしたものであ
る。
【0056】本発明の請求項27に記載の発明は、ある
時間間隔でディジタル情報の送信レートが変化し且つ、
前記ディジタル情報が誤り訂正符号化された後、さらに
擬似ランダム符号を乗算されることによって帯域拡散さ
れて送信される可変送信レート・ディジタルCDMA通
信系の受信機において、アナログ受信信号をディジタル
信号に変換して出力するA/D変換手段と、前記A/D
変換手段の出力から、擬似ランダム符号の相関演算によ
ってシンボルを抽出して出力する1つ以上の逆拡散手段
と、前記逆拡散手段が出力する各シンボルを同相で加算
して出力する同相加算手段と、前記同相加算手段の出力
が受信シンボルとして入力され、前記或る時間間隔を処
理単位として、全ての送信レートを仮定して受信シンボ
ルを合成し、ビット判定して出力するビット判定手段
と、前記ビット判定手段の出力を入力し、全ての送信レ
ートを仮定して誤り訂正符号の復号を行ない、各送信レ
ートについての復号結果と前記復号結果の信頼性を出力
する誤り訂正符号の復号手段と、各送信レートについ
て、前記復号結果の信頼性と固定の閾値との比較結果を
第1の送信レート判定結果として出力する閾値判定手段
と、指定送信レートの前記復号結果を再度誤り訂正符号
化し出力する誤り訂正符号化手段と、前記指定送信レー
トについて、前記誤り訂正符号化手段の出力と前記ビッ
ト判定手段の出力とを比較し、不一致ビット数をカウン
トし第2の送信レート判定結果として出力するビット比
較手段と、前記各送信レートについての復号結果と前記
第1の送信レート判定結果と前記第2の送信レート判定
結果とを入力し、前記第1の送信レート判定結果に応じ
て、前記誤り訂正符号化手段と前記ビット比較手段に前
記指定送信レートを与え、前記第1の送信レート判定結
果または、前記第2の送信レート判定結果から送信レー
トを決定し、決定された送信レートに対応する復号結果
を出力する送信レート決定手段とを具備したものであ
り、閾値判定手段の閾値が、推定された伝送路の状態に
応じて適応的に変更可能であるという作用を有する。
【0057】本発明の請求項28に記載の発明は、請求
項27記載のCDMA受信機において、逆拡散手段は、
前記A/D変換手段の出力から、擬似ランダム符号の相
関演算によってシンボルを抽出し、さらに、シンボルの
エネルギーに比例する値を求めて出力し、また、前記A
/D変換手段の出力から総受信電力に比例する値を求め
て出力する総受信電力測定手段と、前記シンボルのエネ
ルギーに比例する値と前記総受信電力に比例する値から
伝送路の状態を推定する伝送路状態推定手段と、前記伝
送路の状態から閾値判定手段に最も適切な閾値を設定す
る閾値決定手段とを具備し、前記閾値判定手段の閾値
が、推定された伝送路の状態に応じて適応的に変更可能
であるようにしたものである。
【0058】本発明の実施の形態にしたがって実現した
送信レート判定装置について各図を参照して説明する。
本発明の送信レート判定装置は、送信機が、1フレーム
毎に送信すべきディジタル情報量の多少によって、あら
かじめ設定されている複数の送信レートの中から1つの
送信レートを選択した後で、ディジタル情報を誤り訂正
符号化して送信する通信系の受信機で使用される。そし
て、この送信レート判定装置は、デジタル的に符号化し
た通信の受信したデータ・フレームの送信レートを判定
するために受信機で使用して、送信レートは、送信しよ
うとするデータの品質にしたがってフレームごとに送信
機で選択した複数の送信レートのいずれか1つとするこ
とができる。受信すると、各々のデータ・フレームは受
信機での復号を必要とする誤り訂正符号で符号化されて
いる。
【0059】以下の説明では、符号化処理および復号処
理に関する事柄の中で、誤り訂正符号の特定の例として
畳み込み符号(コンボリューション・コード)を説明
し、またビタビ復号を適当な復号処理の特定の例として
説明する。しかし本発明は本明細書に記載されている特
定の符号化および復号技術を使用するシステムへの応用
に制限されないことが当業者には理解されよう。
【0060】畳み込み符号を使用して行なう符号化処理
について最初に説明する。図4は通信システム等におい
て用いられる畳み込み符号化器(コンボリューション・
エンコーダ)の一般例の構造を示すブロック図である。
図4において、参照番号401はバイナリ値「1」と
「0」のシーケンシャル入力を受け入れる3段シフトレ
ジスタであり、新しいディジタル値が入力される度に以
前のディジタル値内容は次の段にシフトされる。そし
て、各クロックサイクルの始めで、シーケンシャル入力
は3段シフトレジスタ401の第1段s1へクロックさ
れ、直前のサイクルの間の各段の内容が右へシフトされ
る。以下に示すような演算の実行後、シフトレジスタの
各段の内容は次の後続段にシフトされクロックされる。
【0061】参照番号402はモジュロ2加算器で、3
段シフトレジスタ401の第1段s1の内容、および3
段シフトレジスタ401の第2段s2と第3段s3の内
容をモジュロ2加算する。参照番号403はモジュロ2
加算器で、3段シフトレジスタ401の第1段s1と第
3段s3の内容をモジュロ2加算する。ここで、モジュ
ロ2加算とは、入力の「1」の個数が奇数の場合にデジ
タル出力値「1」が得られ、それ以外の場合にはデジタ
ル出力値「0」が得られるような加算アルゴリズム(す
なわち演算方法)をあらわしている。404はサンプリ
ングスイッチであり、3段シフトレジスタ401への入
力に連続して表われる全てのビットについてモジュロ2
加算器402とモジュロ2加算器403の出力を含む2
ビットシーケンシャル出力を提供するために使用する。
すなわち、サンプリングスイッチ404は、3段シフト
レジスタ401にディジタル値が1ビット入力される度
に、モジュロ2加算器402、モジュロ2加算器403
の順に各モジュロ2加算器402、403の出力を1度
づつ選択して切り替え出力するものである。なお、サン
プリングスイッチ404の出力は畳み込み符号化器の符
号化出力(畳み込み符号)を構成する。
【0062】図4に図示してある畳み込み符号化器の動
作を説明する。ここでは、1フレーム当たり、長さ10
ビットのデジタル情報のストリームがフレームごとに畳
み込み符号化器へ入力されるような場合について説明す
る。符号化開始前に3段シフトレジスタ401の各段s
1,s2,s3はバイナリ値「0」にリセットされてい
る。つまりs1=「0」、s2=「0」、s3=「0」
である。ここでs1,s2,s3は3段シフトレジスタ
401の各々の段の内容である。一例として、デジタル
情報ビットの7ビット・ストリームが値「100111
0」を有していると仮定する。さらに、7ビットの情報
のフレームが符号化された後で3段シフトレジスタ40
1の3つの段をリセットするために使用するバイナリ値
「0」を有する3ビットのストリームが7ビット情報ス
トリームの最後に付加される。つまり、連続して3段シ
フトレジスタ401へ入力されるビットのストリーム全
体はバイナリ値 「1001110000」 を有する10ビットのフレームである。
【0063】バイナリ値「1」を有する10ビットフレ
ームの第1のビットが3段シフトレジスタ401に入力
された後、3段シフトレジスタ401の内容は、s1=
「1」、s2=「0」、s3=「0」になる。その結
果、モジュロ2加算器402の出力は「1」になり、モ
ジュロ2加算器403の出力もまた「1」になる。結
局、サンプリングスイッチ404の2ビット出力は、畳
み込み符号出力は「11」になる。この後、第2のビッ
ト「0」が3段シフトレジスタ401に入力されると、
3段シフトレジスタ401の内容はs1=「0」、s2
=「1」、s3=「0」となる。モジュロ2加算器40
2の得られた出力は「1」となり、モジュロ2加算器4
03の出力は「0」となる。その結果、004の畳み込
み符号出力は「1 0」となる。
【0064】バイナリ値「0」の第3のビットが3段シ
フトレジスタ401に入力された後で、3段シフトレジ
スタ401の内容はs1=「0」、s2=「0」、s3
=「1」となる。モジュロ2加算器402で得られた出
力は「1」となり、またモジュロ2加算器403の出力
は「1」となる。その結果、サンプリングスイッチ40
4の畳み込み符号出力は「1 1」となる。
【0065】以上の動作を残りのビットに対しても続け
ることによって上記1フレームのデータが符号化される
と、10ビットの情報ストリームは10個の冗長ビット
が付加された20ビットの符号化ストリーム、すなわち
畳み込み符号となる。つまり、畳み込み符号化器(図
4)の畳み込み符号出力はバイナリ値 「11101111011001110000」 を有する20ビットの符号化出力ストリームとして表わ
れる。
【0066】ビタビ復号の原理について、図5乃至図8
を参照して説明する。図5(a)は、値として 「11101111011001110000」 を有する、図4に示した畳み込み符号化器の全符号化パ
ターンを説明的に表す格子線図(トレリス図)を示し、
畳み込み符号化したフレームの復号はこの格子線図に沿
って行なわれる。
【0067】畳み込み符号化したビットのフレームをビ
タビ処理によって復号するためには、たとえば図5
(a)に示す格子線図に図示してあるような復号パター
ンを受信機の復号化器(デコーダ)にあらかじめ入力し
受信機が知っているようにしておく必要がある。図5
(a)から図8(c)に示した格子線図では、記号
「○」で節点(ノード)をあらわし、実線矢印または破
線矢印は復号パスの枝すなわち分岐を表わす。aからj
の間隔と、状態0、状態1、状態2、状態3とは、格子
線図中の各分岐と、隣接節点間(区間)を表わすものと
する。
【0068】畳み込み符号のエラー訂正能力を示すた
め、ビタビ復号の原理について、上記処理で得られた2
0ビットのストリームのうちで、送信でのエラーの発生
により上記20ビットのストリームのうち2ビットで誤
ったバイナリ値を表わすようになったものとする。ここ
では、上記の20ビットの畳み込み符号化ストリームの
復号を特に参照して説明する。エラーは20ビット・ス
トリームの2番目と5番目のビットに生じており、次の
ように表われる: 送信された符号化フレーム 「11101111011001110000」 受信された符号化フレーム 「10100111011001110000」 ビタビ復号処理による復号は、以下に示すように、受信
したフレームの符号化ビットを2ビットフレーム・セグ
メントに分割することから開始する: 受信時の符号化フレーム 「10」「10」「01」「11」「01」「10」
「01」「11」「00」「00」
【0069】図5(a)に示した区間aからjでは、受
信フレームの各々の連続した2ビット・セグメントを格
子線図の各々の分岐に対応する別の2ビット・シーケン
スと比較する。たとえば、復号の開始時に、20ビット
・フレームの最初の2ビット・セグメント「10」をシ
ーケンス「00」に対応する実線矢印の分岐と比較す
る。20ビット・フレームの最初の2ビット・セグメン
ト「10」はシーケンス「11」に対応する破線矢印の
分岐とも比較し、これらの分岐は区間aを跨ぐ唯一の分
岐である。容易に分かるように、フレームの最初の2ビ
ット・セグメントは、ビット値「10」を有しているの
で、分岐のどちらとも一致しない。しかし、復号処理の
このステップで必要とされるのは受信した2ビット・セ
グメントと、格子線図の分岐に対応するビット・シーケ
ンスとの間で異なるビット数を計算することである。各
々の受信した2ビット・セグメントについて得られた比
較の結果は、ハミング距離と呼ばれる。例として、ビッ
ト・シーケンス「01」と「11」の間のハミング距離
は1であり、ビット・シーケンス「11」と「11」の
間のハミング距離はゼロである。たとえばユークリッド
距離を決定することで異なるビット・シーケンスの間の
距離を計算するための他の方法が存在することは当業者
には理解されよう。
【0070】幾つかの区間を通る復号パターンの分岐に
沿ってフレームの幾つかのセグメントについてのハミン
グ距離が計算できた後で、もっとも小さい積算ハミング
距離を有するようなパターンの分岐に沿った復号パス
が、幾つかの考えられるパスのうちで生き残りのパスと
して選択される。たとえば、各々の節点へ入力される2
つの分岐の区間cのあとで、図5(a)に図示してある
ように発生する区間では、小さい積算値を有する分岐が
生き残りの値として選択される。この選択処理を復号パ
ターンの全長に渡って反復することでパターンを通る生
き残りパスを得る。
【0071】復号結果は、生き残りパスに見付かったパ
ターンの連続分岐に対応し、符号化ビットのフレーム間
のもっとも小さい積算ハミング距離の経路(パス)に対
応するビット値(どの経路を通ったか)で決定される。
たとえば、図5(a)では、各々の破線矢印分岐は2ビ
ットのフレーム・セグメントで「1」の復号結果に対応
し、各々の実線矢印分岐は2ビットフレーム・セグメン
トで「0」の復号結果に対応する。
【0072】復号処理は図5(a)の左端の節点から開
始する。最初に受信ビット、すなわち受信したフレーム
セグメント「10」と格子線図の区間aの各々の分岐に
ついてのビット・シーケンスの間のハミング距離が得ら
れる。区間aでは、受信したフレームセグメント「1
0」と分岐「00」の間のハミング距離は1であり、受
信したフレームセグメント「10」と図の分岐「11」
の間のハミング距離もまた1である。したがって区間a
の終りで、状態0の節点でのハミング距離の積算値は1
で、状態1の節点でのハミング距離の積算値も1とな
る。結果は図5(b)の状態0の節点と状態1の節点に
配置された囲みに図示してある積算値「1」および
「1」として表現される。これらの積算ハミング距離値
は復号化器の格子線図に沿った可能な復号パスについて
のパス・メトリックと呼ぶことができる。
【0073】次に、20ビット・フレームの次のフレー
ムセグメント「10」についてのハミング距離が区間b
の分岐の各々について得られ、各々のパスでのパス・メ
トリックが更新される。区間bでは、受信したフレーム
セグメント「10」と分岐「00」の間のハミング距離
は1である。同様に、受信したフレームセグメント「1
0」と分岐「11」の間のハミング距離が1で、受信し
たフレームセグメント「10」と分岐「10」の間のハ
ミング距離はゼロであり、受信したフレームセグメント
「10」と分岐「01」の間のハミング距離は2であ
る。したがって、区間cの結果では、図5(c)に図示
してあるように、状態0の節点についての結果であるパ
ス・メトリックは、区間bについてのハミング距離1と
直前の節点のパスメトリック「1」を加算することによ
り「2」となる。同様の方法で、状態1の節点でのパス
・メトリックは「2」になり状態2の節点のパス・メト
リックは「1」、また状態3の節点のパス・メトリック
は「3」になる。
【0074】この点までで、区間aとbに渡って各々の
区間の結論で節点に接続する分岐は1つだけである。し
かし、区間cの始めから後では、全ての場合に各々の区
間の結論で節点に接続する分岐は必ず2つである。した
がって、区間cの後、2つの分岐の小さい方のパス・メ
トリックを有する各々の節点に続く分岐が生き残りパス
として選択される。つまり、「2分岐間の選択」処理が
各々の後続節点に入る前に実行され、結果に基づいて、
分岐の一方が破棄される。しかし、2分岐のパス・メト
リックが同一の場合には、生き残りパスとして分岐のど
ちらかを無作意に選択できる。
【0075】図5(c)に図示した例で続けると、次に
受信したフレームセグメント「01」について、分岐の
各々についてと状態0から3の節点の各々について、ハ
ミング距離がまた計算される。図5(c)に図示してあ
るように、フレームセグメント「01」と分岐ビット・
シーケンス「00」の間のハミング距離は1であるが、
分岐ビット・シーケンス「11」との比較でハミング距
離は1、分岐ビット・シーケンス「10」との比較で
2、また分岐ビット・シーケンス「01」との比較では
0である。したがって、復号処理では、パス・メトリッ
ク「3」とパス・メトリック「2」を有するパスに沿っ
た分岐を状態0の節点へ接続する復号パスとなる。特
に、パス・メトリック「2」を有するパスに沿った分岐
が生き残りパスとして選択される。同様に、復号処理は
パス・メトリック「3」とパス・メトリック「2」を有
するパスに沿った分岐を状態1の節点に接続し、パス・
メトリック「2」を有するパスの分岐が生き残りパスと
して選択される。
【0076】状態2の節点でこの処理を継続するとパス
・メトリック「4」を有するパスに沿った分岐となり、
パス・メトリック「3」は状態2の節点に接続され、パ
ス・メトリック「3」の分岐が生き残りパスとして選択
される。状態3の節点では、パス・メトリック「2」と
パス・メトリック「3」を有するパスにある分岐は状態
3の節点へ接続し、これらのうちのパス・メトリック
「2」の分岐が生き残りパスとして選択される。選択処
理の結果を図6(a)に図示する。
【0077】ここで、区間bの結論で図6(a)に図示
してある状態0の節点は黒く塗りつぶしてあることに注
意すべきである。図示したように、この節点から始まる
次の節点への分岐は存在しない。これはこの節点を通過
する復号が起るようなパスが存在しないことをあらわし
ている。したがって、塗りつぶしてある状態0の節点へ
接続するような全ての分岐は考慮から除外する。この結
果が図6(b)に反映されている。
【0078】前述の説明にしたがって復号処理を続けた
結果として、最終的に、フレーム内の符号化ビットのシ
ーケンスに対応する1つだけのパスが残ることになる。
受信した20ビット・フレームの残りの2ビット・シー
ケンスを復号した結果として次に入る状態が図6(c)
から図8(c)に示してある。この図6(c)から図8
(c)にかけての、残りの受信ビットに対するビタビ復
号の様子は上記の説明とほぼ同様であるので、詳細な説
明は省略する。ここで、先に説明した畳み込み符号器の
動作で、畳み込み符号器の3段シフトレジスタ401を
リセットするために、7ビットのディジタル情報の後に
3ビットの「0」を付加したことを思い返して欲しい。
これはあらかじめ決まっていた処置であるから、受信機
が、符号化ストリームの2ビットセグメントの残り3つ
は、畳み込み符号化器の3段シフトレジスタ401の状
態をリセットするために使用するプリエンコード信号の
最後の3ビットに対応することから、値「00」を有す
ることがあらかじめ知っていることは注意すべきであ
る。よって、復号化器は予め分かっている(a priori
)符号化原理にしたがって動作するように製作される
ので、復号化器は最後の3つの2ビットセグメントがバ
イナリ値「0」で復号されるようになる復号パスを選択
する。したがって、格子線図の区間h、区間i、区間j
では、値「0」の復号をあらわす実線矢印だけが次の節
点へと接続している。
【0079】図8(c)に図示してあるように、ビタビ
復号処理によって1つだけの生き残りパスの自動選択が
行なわれる。生き残りパスは図の左から右へ各々の区間
で残った連続分岐を特徴とする。つまり、生き残りパス
の分岐は、シーケンスにおいて、「破線矢印」、「実線
矢印」、「実線矢印」、「破線矢印」、「破線矢印」、
「破線矢印」、「実線矢印」、「実線矢印」、「実線矢
印」、「実線矢 印」である。すでに説明したように、
実線矢印は「0」の復号結果に対応しており破線矢印は
「1」の復号結果に対応するので、フレームを完全に復
号した結果は「1001110000」となる。復号結
果の検証を行なうと、受信した入力の20ビットフレー
ムに発生したエラーにもかかわらず、復号結果はエラー
が無く、送信されたのと同じ「10」情報ビットが復号
処理を通してまた得られることが分かる。
【0080】前述の説明から明らかになったように、ビ
タビ復号処理ではビットのフレーム各々またはフレーム
の一部について、復号結果と復号結果のパス・メトリッ
ク・パラメータが発生する。以下の説明では、最終復号
結果に対応するパス・メトリック・パラメータを最終パ
ス・メトリックと呼ぶことにする。前述の例では、最終
パス・メトリックの値は4である。
【0081】ビタビ復号処理の上記の説明から、最終パ
ス・メトリックがビタビ復号結果の信頼性をあらわすこ
とが分かる。最終パス・メトリックの値が小さい程、ビ
タビ復号結果の信頼性が高いことは明白である。
【0082】次に、本発明にしたがって製作した送信レ
ート判定装置について、畳み込み符号化およびビタビ復
号技術の前述の背景説明を基に説明する。受信機は一組
の所定の送信レート、たとえば1.2kbps、2.4
kbps、4.8kbps、9.6kbps等の中から
送信機によって行なわれた選択にしたがって変化する送
信レートで通信を受信する。受信されると、通信はデジ
タルデータの畳み込み符号化されたフレームのシーケン
スで、これは上記ですでに説明したようなビタビ復号処
理によって復号することができる。
【0083】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態に係る送信レート判定装置の構成を表す概略ブ
ロック図である。図1において、符号101はビット判
定手段、102は上記の原理によって復号化処理を行な
うビタビ復号手段、103は閾値判定手段、104は第
1の送信レート判定手段、105は送信レート決定手
段、106は畳み込み符号化手段、107はビット比較
手段、108は上記畳み込み符号化手段106とビット
比較手段107により構成される第2の送信レート判定
手段である。このような構成を有する送信レート判定装
置について、各機能部(手段)について詳しく説明す
る。
【0084】図1を参照すると、検出した送信のフレー
ムで受信したシンボル信号がビット判定手段101に入
力される。ビット判定手段101は各々の送信レートに
対応するビット反復回数にしたがって連続したシンボル
を組み合せるために使用する。ビット判定手段101は
また、異なる送信レートの各々で、反復ビットの連続し
た組合せの各々についての値を決定する判定手段も含
む。そして、このビット比較手段01は、フレーム単位
で受信シンボルを入力し、全ての送信レート(1.2k
bps、2.4kbps、4.8kbps、9.6kb
ps)を仮定して、各送信レートに対応するビット繰り
返しの数だけ隣り合う受信シンボルを加算した後でビッ
ト判定をして、送信レート1.2kbpsを仮定した合
成ビット信号109、送信レート2.4kbpsを仮定
した合成ビット信号110、送信レート4.8kbps
を仮定した合成ビット信号111、送信レート9.6k
bpsを仮定した合成ビット信号112を生成する。そ
して、各々の送信レートに対して得られたビット判定の
ストリームは、1.2kbps、2.4kbps、4.
8kbps、9.6kbpsの各々の送信レートで合成
ビット信号109,110,111,112としてビッ
ト判定手段101から出力される。
【0085】ビット判定手段101はいずれか1つの方
法にしたがってビット判定処理を実行するように構成す
ることができ、ビット値のハード的決定またはソフト的
決定が提供される。たとえば、上記ですでに説明したよ
うな、ハミング距離の比較に基づいてビタビ法によって
復号を実行するシステムでは、ビット値のハード的決定
を提供するビット判定法が適当である。しかし、ユーク
リッド距離の比較に基づいてビタビ法で復号を実行する
ようなシステムでは、ソフト的にビット値の決定を提供
するようなビット判定の方法を使用すべきである。
【0086】ハード的決定を提供するビット判定動作は
以下のルールにしたがって決定を行なう:加算後の値が
「0」またはもっと大きなシンボルでは、そのシンボル
はバイナリビット値「1」を有すると判定される。加算
後の値が「0」以下のシンボルでは、そのシンボルはバ
イナリビット値「0」を有すると判定される。
【0087】ビタビ復号手段102は、合成ビット信号
109から112を受信して、各々の送信レートにした
がって各々をビタビ処理によって復号する。結果は、
1.2kbps、2.4kbps、4.8kbps、
9.6kbpsの各々の送信レートについて、それぞれ
復号結果信号125,126,127,128としてビ
タビ復号手段102から出力される。ビタビ復号手段1
02はまた各々の送信レートで実行した復号から得られ
た最終パス・メトリックをあらわす信号112,11
4,115,116も出力する。
【0088】第1の送信レート判定手段104は閾値判
定手段103により構成される。閾値判定手段103
は、ビタビ復号手段から最終パス・メトリック信号11
3,114,115,116を受信して各々の送信レー
トでの復号結果の信頼性の初期決定を実行する。閾値判
定手段は各々の送信レートでの復号結果の信頼性を決定
するために提供される閾値117,118,119,1
20を受信する。各送信レートの各々について、信号1
13,114,115,116で表わされる最終パス・
メトリックと閾値117,118,119,120との
比較の結果として、閾値判定手段103は閾値判定信号
121,122,123,124を提供する。これらの
信号は、各々の場合で、調べた特定の送信レートについ
て閾値が超過しているかどうかを表わす。
【0089】閾値信号117,118,119,120
は、ハードワイヤ実装による固定値または閾値を記憶す
るためにたとえばスイッチまたは不揮発性メモリを使用
することができる調節可能な実装による半固定値にセッ
トできる。これ以外にも、各々の送信レートでの閾値は
シーケンシャル論理回路を用いて、または現在の復号演
算の結果に基づくマイクロコードまたはソフトウェア的
な実装で動的に決定できる。このように決定した閾値
は、閾値判定手段103への入力信号117,118,
119,120とし手渡され、フレームごとにこれに併
せて変更できる。
【0090】送信レート決定手段105は受信したデー
タ・フレーム各々についての送信レートの判定を行な
う。前述したような閾値判定信号121,122,12
3,124は見込み送信レートの各々での復号結果の信
頼性の初期的な「行く行かない」判定を提供する。閾値
を越える結果は特定の閾値判定信号121,122,1
23,124で値「0」によって表わされる。閾値判定
信号121,122,123,124の1つだけが閾値
以下の結果を示している場合(「1」として表われ
る)、閾値以下の結果に対応する送信レートが出力14
2によって表わされ、信号125,126,127,1
28のうちから対応する復号結果信号が送信レート決定
手段105によって復号結果出力線140へゲートされ
る。しかし、閾値判定信号121,122,123,1
24の1つ以上が閾値以下の結果を示している場合、送
信レート判定装置には受信したデータ・フレームの送信
レートを決定するための情報を提供するための手段をさ
らに設けておく。
【0091】送信レート判定装置は更に1つ以上の候補
送信レートが第1の送信レート判定手段104の動作の
結果として送信レート決定手段105により識別された
場合に送信レートを決定するための更なる情報を提供す
るための第2の送信レート判定手段108を含む。もっ
とも簡単アレイでは、候補送信レートは信号121,1
22,123または124が閾値判定値「1」を有する
送信レートと同じだが、送信レート決定手段105は閾
値判定値が「1」に等しいレートの中から候補送信レー
トを選択するための更なる手段で構成することができ
る。第2の送信レート判定手段は畳み込み(畳み込み)
符号化手段106とビット比較手段107を含む。畳み
込み符号化手段106はビタビ復号手段102の復号結
果出力を畳み込み符号化したビット・シーケンスに戻し
変換するために使用する。符号化手段106の再符号化
出力はそれぞれ送信レート1.2kbps、2.4kb
ps、4.8kbps、9.6kbpsで再符号化され
た信号129,130,131,132として提供され
る。
【0092】ビット比較手段107は入力として送信レ
ート1.2kbps、2.4kbps、4.8kbp
s、9.6kbps各々に対応する合成ビット信号10
9,110,111,112を受信する。ビット比較手
段107は畳み込み符号化手段106からの再符号化信
号129,130,131,132も入力として受信す
る。ビット比較手段107は、各送信レートの各々につ
いて合成ビット信号109,110,111,112の
ビット列を再符号化信号129,130,131,13
2のビット列と比較して、各々の送信レートで不一致ビ
ットの個数のカウントを取得する。ビット比較手段10
7は信号線137に候補送信レートとして選択された送
信レートの各々で、各々の比較結果133,134,1
35,136として、これらのカウントを出力する。
【0093】使用中に、第2の送信レート判定手段10
8は送信レート決定手段105によって信号線137に
表われる候補送信レートについてだけ上記で説明した演
算を実行する。第2の送信レート判定手段108が候補
送信レートを表わす信号137を受信しない場合、第2
の送信レート判定手段108は動作を行なわない。
【0094】しかし、受信フレームについて閾値判定信
号121,122,123,124が1つ以上の送信レ
ート選択を示す場合、送信レート決定手段105は第2
の送信レート判定手段108へ信号137を経由して通
知し、信号線137経由で選択した候補送信レートの各
々について合成ビット信号109,110,111,1
12と再符号化信号129,130,131,132の
間でビット比較を実行する。このような場合、畳み込み
符号化手段106を用いて復号した信号125,12
6,127,128の中から候補送信レートでビタビ復
号した信号を畳み込み再符号化する。ビット比較手段1
07は候補送信レートで合成ビット信号の各々のビット
列と候補送信レートで再符号化した信号の各々のビット
列とを比較し、各々の合成ビット信号は送信レート決定
手段105から信号線137経由で選択した同じ候補送
信レートで再符号化した信号と比較される。ビット比較
手段107は正規化ビット比較出力133,134,1
35,136を提供し、これは正規化後に合成ビット信
号のビット列と再符号化した信号の間で不一致ビットの
個数を表わす。
【0095】ビット比較手段は不一致ビットの個数と候
補送信レートの間の比例関係で決定した定数とを乗算す
ることによって候補送信レートの各々についての不一致
ビットの個数を正規化する。たとえば、候補送信レート
が1.2kbpsと9.6kbpsの場合、1.2kb
psの候補送信レートでの不一致ビットの個数を8倍
し、9.6kbpsの候補送信レートでの不一致ビット
の個数を1倍することで正規化を実行する。正規化を実
行することができる多くの方法が当業者には理解されよ
う。たとえば、全ての送信レートで不一致ビットの個数
全部を「1」より大きな定数で乗算することができる。
また、特定の送信レート、たとえば9.6kbpsに対
応する不一致ビットの個数についての正規化定数として
「1」が選択される場合、その特定の送信レートで不一
致ビットの個数に乗算を実行する必要がないことも理解
されよう。
【0096】送信レート決定手段105は正規化したビ
ット比較出力133,134,135,136を受信し
てもっとも小さい正規化不一致ビット数に対応する送信
レートを選択する。送信レート決定手段は複合信号12
5,126,127,128の中から、そのフレームに
ついての復号結果として、出力線140に選択した送信
レートでの複合信号を出力する。送信レート決定手段1
05は受信したデータ・フレームについて選択した送信
レート142も提供する。
【0097】本発明の第1の実施の形態による送信レー
ト判定装置の動作についてここで説明する。送信レート
判定装置は、たとえば図4に図示してある畳み込み符号
化器等のエラー訂正エンコーダによって送信機でデジタ
ル情報が符号化されるような通信システムにおいて使用
することができる。本明細書の動作例では、各々のデー
タ・フレームは5ミリ秒のフレーム区間で符号化され、
送信レートが1.2kbpsの場合に、フレームあたり
のビット数が6ビットとなり、送信レートが2.4kb
psの時にはフレームあたりのビット数が12ビットと
なるようにする。送信レートが4.8kbpsの場合、
フレームあたりのビット数は24ビット、また送信レー
トが9.6kbpsの場合にはフレームあたりのビット
数は48ビットである。
【0098】送信機の符号化動作の例について、特定の
フレームで2.4kbpsの送信レートを送信機が選択
し、送信のために畳み込み符号化すべき12個の情報ビ
ット「101011101000」を受信する場合をこ
こで説明する。最後の3ビットは値「000」を有して
いるが、これは上記で説明したように、畳み込み符号化
器をリセットするために使用される追加ビットである。
【0099】デジタル情報の12ビット・フレームを符
号化した後、2.4kbpsで以下のようなビット・シ
ーケンス即ち「ビット列」が得られ、また送信される:
111000100001100100101100
【0100】理解されるように、上記のビット・シーケ
ンスが2.4kbpsのレートで送信のために符号化さ
れて9.6kbpsのレートで検出された場合、送信さ
れたビット・シーケンスまたは「ビット列」は各々4回
反復するビットのシーケンスを含むように見える。即
ち、上記の送信ビット・シーケンスは、9.6kbps
のレートで検出されると、以下に示すようなビット・シ
ーケンスとして見える: 1111111111110000000000001
1110000000000000000111111
1100000000111100000000111
100001111111100000000
【0101】送信情報のレベル間でより大きな区別を提
供するためには、送信機はバイナリ値「1」を有するビ
ットをシンボル「1」に変換し、またバイナリ値「0」
を有するビットをシンボル「−1」に変換する。つま
り、そのフレームで実際に送信されるシンボル列は、
9.6kbpsのレートで検出された場合、以下に示す
ように見える: 111111111111−1−1−1−1−1−1−
1−1−1−1−1−11111−1−1−1−1−1
−1−1−1−1−1−1−1−1−1−1−1111
11111−1−1−1−1−1−1−1−11111
−1−1−1−1−1−1−1−11111−1−1−
1−111111111−1−1−1−1−1−1−1
−1
【0102】以下の説明を簡略化する上で、送信中にシ
ンボルエラーが発生しないものと仮定しておく。つま
り、送信される情報シンボルのフレーム、即ち「シンボ
ル列」が、送信レート判定装置のビット判定手段101
の入力に表われる。
【0103】ビット判定手段101は異なる予想送信レ
ートにしたがって受信シンボルを組み合せて合成ビット
信号109、110,111,112を形成する。この
動作は各々の送信レートの各々について受信シンボルを
加算し、更にこのようにして得られた加算信号に基づい
て受信ビットの値を決定する2ステップの処理として実
行する。たとえば、見込み送信レートが1.2kbps
の場合、8つの連続したシンボルの組各々を加算し、次
に加算した信号に基づいて受信したシンボル値のシーケ
ンスを決定することによって合成を行なう。見込み送信
レート2.4kbpsでは、連続して受信した4つのシ
ンボル各々を加算して加算信号を形成する。見込み送信
レート4.8kbpsでは、連続して受信した2つのシ
ンボル各々を加算して加算信号を形成する。上記で説明
した加算処理による合成では、低い送信レートでのビッ
トエネルギー対雑音パワー比が改善される。定義から、
送信シンボルレートが最大送信レート9.6kbpsで
最大であるから、ビット判定手段101が9.6kbp
sで受信信号のシンボルを加算して合成ビット信号を取
得する必要はない。
【0104】上記で説明したビット判定手段101の演
算では、5ミリ秒の固定フレーム区間を有し最大シンボ
ル量96シンボルを含むフレームで次のような結果が得
られる。検出した信号のフレームあたりシンボル量は、
見込み送信レート1.2kbpsでは12シンボル、ま
た2.4kbpsレートでは24シンボル、4.8kb
psレートでは48シンボル、9.6kbpsの送信レ
ートでは96シンボルとなる。
【0105】送信中にエラーが発生しないと仮定する
と、見込み送信レート1.2kbpsでの加算後のシン
ボル列は次のようになる: 8,0,−8,0,−8,0,0,0,−8,0,8,
−8 しかし見込み送信レート2.4kbpsによって受信信
号を加算した場合、シンボル列は次のようになる: 4,4,4,−4,−4,−4,4,−4,−4,−
4,−4,4,4,−4,−4,4,−4,−4,4,
−4,4,4,−4,−4 見込み送信レート4.8kbpsによって受信信号を加
算した場合、シンボル列は次のようになる: 2,2,2,2,2,2,−2,−2,−2,−2,−
2,−2,2,2,−2,−2,−2,−2,−2,−
2,−2,−2,2,2,2,2,−2,−2,−2,
−2,2,2,−2,−2,−2,−2,2,2,−
2,−2,2,2,2,2,−2,−2,−2,−2 最後に、見込み送信レート9.6kbpsで受信信号が
検出された場合、シンボル列は次のようになる: 1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,−
1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−
1,−1,−1,−1,1,1,1,1,−1,−1,
−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−
1,−1,−1,−1,−1,−1,1,1,1,1,
1,1,1,1,−1,−1,−1,−1,−1,−
1,−1,−1,1,1,1,1,−1,−1,−1,
−1,−1,−1,−1,−1,1,1,1,1,−
1,−1,−1,−1,1,1,1,1,1,1,1,
1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1,−1 見込み送信レートにしたがって受信信号を加算信号へ加
算した後、ビット判定手段101は各々の加算信号のビ
ット値のシーケンスを決定してシーケンスを合成ビット
信号109,110,111,112として出力する。
【0106】つまり、上記に示したような受信シンボル
・シーケンスでの合成ビット信号109は、送信レート
1.2kbpsでは次のようになる: 110101110110 (A) 上記に示した受信シンボル・シーケンスでの合成ビット
信号110は、送信レート2.4kbpsでは次のよう
になる: 11100010001100100101100 (B) 上記に示した受信シンボル・シーケンスでの合成ビット
信号111は、送信レート4.8kbpsでは次のよう
になる: 11111100000011000000001111000011000 01100111100 (C) 上記に示した受信シンボル・シーケンスでの合成ビット
信号112は、送信レート9.6kbpsでは次のよう
になる: 11111111111100000000000011110000000 000000000111111110000000011110000000 0111100001111111100000000 (D) 上記に示した合成ビット信号から分かるように、フレー
ムが実際に送信される送信レート以外の送信レートで得
られる合成ビット信号は有意に不正なビット判定とな
る。
【0107】ビタビ復号手段102は合成ビット信号1
09,110,111,112を受信して、たとえば上
記で説明したようなビタビ復号法にしたがって復号し、
送信レート1.2kbps、2.4kbps、4,8k
bps、9.6kbpsの各々について復号結果12
5,126,127,128と最終パス・メトリック1
13,114,115,116が得られる。ここで、ビ
タビ復号演算は上記の説明ですでに提供してあるので詳
細にまた説明する必要はない。上記の説明で(A)、
(B)、(C)、(D)として記載したような合成ビッ
ト信号を復号した結果として、ビタビ復号手段は最終パ
ス・メトリック113,114,115,116を閾値
判定手段103に提供する。これらは1.2kbps、
2.4kbps、4,8kbps、9.6kbpsの各
々の送信レートで値2,0,7,12を有する。
【0108】閾値判定手段103は最終パス・メトリッ
クの受信した値を正規化して対応する閾値117,11
8,119,120をこれらの値のいずれかが越えるか
どうか判定する。正規化は各々の送信レートについて得
られた最終パス・メトリックの値を、特定の送信レート
と最大送信レートの間の比例関係で決定される定数で乗
算することにより実行する。たとえば、この例の場合の
ように、最大送信レートが9.6kbpsにセットされ
ている場合、送信レート1.2kbpsで得られた最終
パス・メトリックについて、最終パス・メトリックの値
を8倍することで正規化が行なわれる。9.6kbps
の送信レートで得られた最終パス・メトリックは1倍さ
れるだけで、これは9.6kbpsが最高送信レートで
あるためである。よって、この例で使用するのに適当な
正規化定数は、送信レート1.2kbps、2.4kb
ps、4.8kbps、9.6kbpsの各々につい
て、8.4,2,1である。この例では、正規化した最
終パス・メトリックの値は、送信レート1.2kbp
s、2.4kbps、4.8kbps、9.6kbps
の各々にしたがって復号された信号で、16,0,1
4,12となる。
【0109】続けて、この例では閾値117,118,
119,120が各々値「5」にセットされる。ここ
で、送信するのに使用した実際の2.4kbpsレート
以外のみ込送信レートで復号した時に得られた最終パス
・メトリックの値が、どの場合にも閾値「5」を越える
ことは明らかである。閾値判定手段103は最終パス・
メトリック信号113,114,115,116の各々
の値と、その送信レートで対応する閾値117,11
8,119,120を比較する。特定の送信レートでの
最終パス・メトリックの正規化した値が対応する閾値を
越えない場合、閾値判定手段103はその特定の送信レ
ートでの復号結果が高い信頼性を有していることを表わ
す閾値判定値「1」を出力する。閾値判定値は複合信号
の送信レートに対応する線121,122,123,1
24の中から特定の線に出力される。
【0110】しかし、特定の送信レートでの最終パス・
メトリックの正規化した値が対応する閾値を越える場
合、閾値判定手段103は特定の送信レートでの復号結
果が高い信頼度を有していないことを表わす閾値判定値
「0」を出力する。本明細書の例では、閾値判定手段1
03は線121,122,123,124に各々送信レ
ート1.2kbps、2.4kbps、4.8kbp
s、9.6kbpsについて閾値判定値「0」,
「1」,「0」,「0」を出力する。第1の送信レート
判定手段104は閾値判定に達するのにもっと複雑な計
算を実行する更なる論理を含み得ることが当業者には理
解されよう。このような更なる論理は、ハードワイヤの
かたちで、またはたとえば固定または不揮発性つまり変
更可能な制御記憶用いるかのどちらかで実現され、たと
えばROM、PROM、またはEEPROMメモリー装
置などで実現できる。
【0111】出力線121,122,123,124の
1つだけに閾値判定値「1」が表われる場合、送信レー
ト決定手段105は特定の閾値判定値に対応する送信レ
ートを正しいレートとして選択する。送信レート決定手
段105は線142にレート決定を出力し、その送信レ
ートでビタビでコーダ102の復号結果出力を出力線1
40へゲートする。この例では、送信レート2.4kb
psで復号した信号の最終パス・メトリックについてだ
け閾値判定値が「1」なので、送信レート判定は2.4
kbpsになる。送信レート判定の表示は出力線142
上に提供される。この例では、復号での最終パス・メト
リックで閾値判定値「1」が唯一の送信レートとして得
られる場合、第2の送信レート判定手段108は送信レ
ート判定において機能しない。
【0112】しかし、閾値判定手段103が1つ以上の
送信レートで復号により得られた最終パス・メトリック
に基づいて閾値判定値「1」を出力する場合、第2の送
信レート判定手段108は受信したデータ・フレームの
送信レート判定において送信レート判定手段を支援する
更なる演算を実行するように通知される。送信レート決
定手段105は線137経由で第2の送信レート判定手
段に通知し、フレームを受信するために正しい送信レー
トを選択するために更に演算を実行すべき候補送信レー
トを示す。
【0113】第2の送信レート判定手段108の動作に
ついて、送信レート1.2kbpsと2.4kbpsの
各々で信号線121,122に「1」に等しい閾値判定
値が表われるが信号線123,124には他の送信レー
トが表われないような例で説明する。閾値判定信号12
1,122,123,124に基づいて、送信レート決
定手段105は信号137を提供して第2の送信レート
判定手段108に候補送信レート1.2kbpsと2.
4kbpsが識別されたことを示す。
【0114】次に、畳み込み符号化手段106は送信レ
ート1.2kbpsと2.4kbpsの各々について得
られた復号結果信号125,126を再符号化して、ビ
ット比較手段107へ線129と130に再符号化信号
を出力する。ビタビ復号手段102で実行される復号演
算の詳細は上記で全面的に説明してあるので、ここでま
た更に詳細に説明する必要はない。つまり、1.2kb
psの送信レートで受信したフレームの復号結果125
は「110000」となるが、2.4kbpsの送信レ
ートで受信した復号結果126は「101011101
000」となる。
【0115】畳み込み符号化手段106で復号結果信号
125,126を再符号化した結果は送信レート1.2
kbpsと2.4kbpsの各々について以下に示すよ
うな再符号化ビット・シーケンス(1’)と(2’)を
発生する: 「100101110000」 (A’) 「111000100001100100101100」 (B’) この例では、候補送信レート1.2kbpsと2.4k
bpsの各々について、ビット比較手段107がビット
判定手段101からの合成ビット信号と畳み込み符号化
手段106から出力された再符号化信号を比較する。こ
の例では、1.2kbpsの送信レートでの合成ビット
信号109は上記で(A)として識別されるビット列で
表わされるような値を取る。合成ビット信号109は上
記の(A’)として識別されるビット列で示される値を
取る再符号化出力信号129と比較される。これと同様
の方法で、上記で(B)として識別される2.4kbp
sの送信レートでの合成ビット信号110は上記で
(B’)として識別される再符号化出力信号130と比
較される。
【0116】これらの比較の結果、候補送信レートの各
々について、ビット比較手段107は各々の合成ビット
と再符号化信号のビット列の間の不一致ビットの個数の
カウントを発生する。つまり、1.2kbpsの送信レ
ートでは、合成ビット信号(A)と再符号化出力信号
(A’)が: 「110101110110」 (A) 「100101110000」 (A’) よって不一致ビットの個数は3である。この数が送信レ
ート決定手段105へ出力する前に正規化するカウント
として保持される。
【0117】2.4kbpsの送信レートでは、合成ビ
ット信号(B)と再符号化出力信号(B’)は: 「111000100001100100101100」 (B) 「111000100001100100101100」 (B’) よって不一致ビットの個数は0である。この数が送信レ
ート決定手段105へ出力する前に正規化すべきカウン
トとして保持される。
【0118】次に、不一致ビットのカウントを各々の候
補送信レートについて正規化する。正規化は、1.2k
bpsの送信レートでの不一致ビット・カウントを8倍
し、2.4kbpsの送信レートでの不一致ビット・カ
ウントを4倍し、4.8kbpsの送信レートでの不一
致ビットのカウントがもしあればこれを2倍することで
行なわれる。正規化した不一致ビット・カウントは送信
レート決定手段105へ線133,134,135,1
36に出力される。この例では、1.2kbpsの送信
レートでの正規化不一致ビット・カウント133が値
「24」を取り、1.2kbpsの送信レートでの正規
化不一致ビット・カウント134が値「0」を取る。
【0119】送信レート決定手段105はもっとも低い
不一致ビット・カウントが得られる送信レートを選択す
る。この方法による送信レートの選択は、誤った送信レ
ートで送信を復号することによって大きな不一致ビット
・カウントが表われると思われることが理論上示されて
いるので、復号理論と一致している。この例では、2.
4kbpsの送信レートが受信したデータ・フレームで
の送信レート判定結果であると決定される。
【0120】本発明の第1の好適実施の形態についての
上記の説明では、畳み込み符号化とビタビ復号の選択お
よび動作は何らかの制限としてではなく例として意図し
たものである。本発明は畳み込み・誤り訂正符号等の何
らかの1種類のデータ符号化に制限されるものではな
く、また同様にビタビ復号に制限されるものでもない。
同様に、本発明に特定の符号化方式を応用する際の唯一
の条件は、復号結果を提供し復号結果の信頼性を表現す
るパラメータを提供する復号方法の対象となるべきこと
である。
【0121】次に、上に説明した本発明の第1の実施の
形態の変形例について説明する。この変形例において
は、送信レート判定装置の構成および動作は、基本的に
は上述したものと同様である。この変形例に係る送信レ
ート判定装置が上記第1の実施の形態に係る送信レート
判定装置と異なる点は、の第1の実施の形態に係る送信
レート判定装置では、閾値判定手段103へ設定する送
信レート1.2kbpsを仮定した信号結果の信頼性を
評価するための閾値117、送信レート2.4kbps
を仮定した信号結果の信頼性を評価するための閾値11
8、送信レート4.8kbpsを仮定した信号結果の信
頼性を評価するための閾値119、送信レート9.6k
bpsを仮定した信号結果の信頼性を評価するための閾
値120、が固定値であったのに対して、この変形例の
送信レート判定装置では、それらの閾値が可変であっ
た、外部から変更可能になっているという点である。し
たがって、この変形例における送信レート判定装置で
は、各フレーム毎に閾値117、118、119、12
0を変更して第1の送信レート判定を行なうことができ
る。
【0122】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態にしたがって製作したコード分割多重アクセス(CD
MA)受信機の構造および動作について、図2を参照し
て説明する。CDMA受信機は1つまたはそれ以上のデ
ータ・フレームを送信するために所定の送信レートのグ
ループから送信レートを送信機が選択できるような通信
システムで使用される。このような通信システムでは、
送信レートの選択はフレームの持続時間に対応する任意
の間隔で送信されるデジタル情報の量に基づいて行なわ
れ、送信レートとは無関係にフレームの持続時間が一定
である。このようなCDMA通信システムでは、送信し
ようとするデジタル情報は誤り訂正符号で符号化され、
疑似ランダム拡散コードで逓倍されて送信用に変調され
る。このような逓倍の結果は、典型的には無線である
が、有線式または光学的に案内される媒体であっても良
いような媒体の送信チャンネル上に送信用に変調された
拡散スペクトル信号を発生する。このようなCDMA通
信システムで使用するためには、CDMA受信機は受信
フレームで検出されたデータから導出された特性から、
受信データ・フレームの各々についての送信レートを決
定することができる必要がある。
【0123】本発明にしたがって製作したCDMA受信
機の構造の一例が図2に図示してある。図2において、
符号201はアナログ受信信号をディジタル信号に変換
してディジタル変換された受信信号207を出力するA
/D(アナログ/ディジタル)変換手段、202、20
3、204はそれぞれが位相の異なる擬似ランダム符号
とディジタル変換された受信信号207とを相関演算す
ることによって、各遅延波によって伝搬された受信シン
ボル208、209、210を抽出して出力する逆拡散
手段、205は受信シンボル208、209、210を
同相で加算して、同相加算された受信シンボル211を
出力する同相加算手段、206は同相加算された受信シ
ンボル211を入力して、第1の送信レート判定手段ま
たは第2の送信レート判定手段で送信レートを決定し、
決定された送信レートに対応する復号結果を出力する送
信レート判定装置であり、これは上記第1の実施の形態
において説明した送信レート判定装置と同様なものであ
る。ここで、送信レート判定装置206内の閾値判定手
段の閾値判定手段の閾値は固定値である。
【0124】A/D変換手段201は検出したアナログ
信号201aをデジタル方式に変換するためと、デジタ
ル信号207を出力するために使用する。参照番号20
2,203,204は、逆拡散手段または「フィンガ回
路」としても知られている復調手段で、送信信号の2つ
またはそれ以上の異なるマルチパス成分から受信シンボ
ル信号208,209,210を取り出すために使用す
る。復調手段202,203,204は、送信のために
信号を拡散コード変調するために使用するのと同じ位相
にセットした同じ拡散コードに検出したデジタル信号2
07を掛け合せることで受信信号を抽出する。各々の復
調手段202,203,204はマルチパス成分の到着
時間の相対差に対応する特定の受信タイミングでシンボ
ル抽出を実行する。同相加算手段205は、異なる到着
時間を考慮して、受信シンボル208,209,210
を加算するためと、合成検出シンボル信号211として
結果を出力するために使用する。
【0125】送信レート判定装置206は本発明の第1
の実施の形態に関する前述の説明に記載した通りに製作
してあり、同じ方法で動作する。送信レート判定装置2
06は入力として合成検出シンボル信号211を受信す
る。合成検出シンボル信号211を使用して、送信レー
ト判定装置206は送信レート判定装置206に含まれ
前述の説明のように動作する送信レート決定手段105
または第2の送信レート判定手段108の動作にしたが
って受信したデータ・フレームの送信レートを決定す
る。この場合、固定閾値117,118,119,12
0が送信レート判定装置206の閾値判定手段103へ
の入力として用いるのに十分である。
【0126】本発明の第2の実施の形態に係るCDMA
受信機の動作について説明する。以下の説明において、
CDMA受信機のA/D変換手段への入力で検出信号は
ベースバンド周波数帯域の信号であると仮定する。
【0127】図9(a)はデジタル情報信号601が疑
似ランダムコード603によってどのように変調されて
送信のための拡散スペクトル変調情報信号605を発生
するかの一例を示している。典型的には、送信機におい
て、ディジタル情報と擬似ランダム符号が乗算されて拡
散信号(拡散スペクトル変調情報)が生成される様子を
示すものである。送信動作においては、実際には上記拡
散信号を無線周波数帯域に移動してから送信する。この
ために、拡散信号は無線あるいはその他のラジオ周波数
送信媒体上への送信のために送信周波数へシフトされる
が、拡散スペクトル技術はその他の送信媒体で使用する
ことも想定できる。このような周波数シフト技術は周知
であり、ここで更に詳細に説明する必要はないと思われ
るので、ここでは、簡単のために説明を割愛する。
【0128】無線移動体通信環境では、送信信号は建造
物またはその他の人工あるいは自然の物体等の物体によ
り送信信号の反射でマルチパス成分信号に分割される。
つまり送信信号は移動体通信受信機で、マルチパス成分
が受信されるパスの相対的な長さにしたがって異なる受
信タイミングで到着する複数のマルチパス成分信号とし
て受信されることになる。
【0129】図9(b)はCDMA受信機のアナログ−
デジタル(A/D)変換手段201への入力で検出され
た信号のマルチパス成分の一例を示す。この図では、3
本の遅延信号によって構成される受信信号の様子を示
す。A/D変換手段201はこのような信号を入力し
て、ディジタル信号に変換して出力する。したがって、
ディジタル変換された受信信号207は、同一の情報を
持った複数の遅延信号の和で構成されることになる。上
記受信動作において、送信信号の第1のマルチパス成分
に対応する受信タイミングで到着する検出信号は図9
(b)で遅延信号607として図示してある。第2のマ
ルチパス成分に対応するわずかに遅延した受信タイミン
グで到着する別の検出信号は遅延信号609として図示
してある。最後に、第3のマルチパス成分に対応する別
の遅延受信タイミングで到着する第3の検出信号が遅延
信号611として図示してある。逆拡散手段202、2
03、204は各々が異なる遅延信号に同期した擬似ラ
ンダム符号を発生させ、それを用いてディジタル変換さ
れた受信信号207と相関演算することによって、それ
ぞれの遅延波によって伝搬された図9(a)の様なディ
ジタル衛星放送情報をシンボル単位で抽出し出力する
(受信シンボル208、209、210)。逆拡散手段
202、203、204の擬似ランダム符号発生時の遅
延信号への同期は、例えば、逆拡散手段202は図9
(b)における遅延信号607に同期し、逆拡散手段2
03は図9(b)における遅延信号609に同期し、逆
拡散手段202は図9(b)における遅延信号611に
同期する、というように行なわれる。遅延信号607.
609,611の合成結果は、受信タイミングの変動を
考慮しないと、図9に示した入力検出デジタル信号61
3のように現われる。
【0130】つまり、検出したデジタル受信信号207
は逆拡散手段202,203,204で各々の受信タイ
ミングにしたがって別々に復調することのできるマルチ
パス成分を含む。このように実行される復調処理の結果
から、受信シンボル208,209,210が得られ
る。受信シンボル208、209、210は同相加算手
段205で同相加算されて単一の合成信号211を形成
し、送信レート判定装置206へ入力される。受信シン
ボル208、209、210は、受信機への到達時間の
差による位相ずれを持つので、同相加算手段205は、
この位相ずれを吸収して、各逆拡散手段202,20
3,204によって抽出された受信シンボル208、2
09、210を同相で加算し出する。送信レート判定装
置206は、同相加算された受信シンボル211を入力
して、本発明の第1の実施の形態で説明した処理にした
がって、ここから受信したデータ・フレームの送信レー
トを決定する。結果は送信レート判定およびその送信レ
ートでの復号結果として送信レート判定装置206から
出力される。
【0131】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態にしたがって製作したCDMA受信機の一例につい
て、図3を参照して説明する。図3は本発明の第3の実
施の形態に係るCDMA受信機の構成を表すブロック図
である。この図において、符号301はアナログ受信信
号をディジタル信号に変換してディジタル変換された受
信信号3107を出力するA/D(アナログ/ディジタ
ル)変換手段、302、303、304はそれぞれが位
相の異なる擬似ランダム符号とディジタル変換された受
信信号310とを相関演算することによって、各遅延波
によって伝搬された受信シンボル314、315、31
6を抽出し、さらに各受信シンボルのエネルギーに比例
する値311、312、313を求めて出力する拡散ス
ペクトル復調手段としての逆拡散手段、305は受信シ
ンボル314、315、316を同相で加算して、同相
加算された受信シンボル317を出力する同相加算手
段、306は同相加算された受信シンボル317を入力
して、内部の閾値判定手段に指定された送信レー1.2
kbpsを仮定した復号結果の信頼性を評価するための
閾値320、内部の閾値判定手段に指定された送信レー
2.4kbpsを仮定した復号結果の信頼性を評価する
ための閾値321、内部の閾値判定手段に指定された送
信レー4.8kbpsを仮定した復号結果の信頼性を評
価するための閾値322、内部の閾値判定手段に指定さ
れた送信レー9.6kbpsを仮定した復号結果の信頼
性を評価するための閾値323で第1の送信レート判定
を行ない、必要な場合は、さらに第2の送信レート判定
も行なって送信レートを決定し、決定された送信レート
に対応する復号結果を出力する送信レート判定装置であ
り、これは上記第1の実施の形態において説明した送信
レート判定装置と同様なものである。
【0132】また、307はディジタル変換された受信
信号310から総受信電力に比例する値を求めて、総受
信電力に比例する値318を出力する総受信電力測定手
段、308は総受信電力に比例する値318と受信シン
ボルのエネルギーに比例する値311、312、313
から、伝送路の状態を推定して、推定された伝送路状態
319を出力する伝送路状態推定手段、309は推定さ
れた伝送路状態319から各送信レートを仮定した復号
結果の信頼性を評価するための閾値を決定して、送信レ
ート1.2kbpsを仮定した復号結果の信頼性を評価
するための閾値320、送信レート2.4kbpsを仮
定した復号結果の信頼性を評価するための閾値321、
送信レート4.8kbpsを仮定した復号結果の信頼性
を評価するための閾値322、送信レート9.6kbp
sを仮定した復号結果の信頼性を評価するための閾値3
23を送信レート判定装置306に与える閾値決定手段
である。
【0133】図3に図示してあるように、CDMA受信
機は検出したアナログ信号をデジタル検出された受信信
号310へ変換するために使用されるアナログ−デジタ
ル(A/D)変換手段301を含む。複数の逆拡散手段
302,303,304は割り当てられた拡散コード位
相とマルチパス成分に対応する受信タイミングにしたが
って受信信号310に含まれるマルチパス成分を復調す
るために使用する。図3に図示してある復調手段の個数
は3だが、復調手段の個数の増加的追加で発生する受信
機性能での改善が当業者には理解されよう。しかし、本
明細書において説明している本発明の実施の形態から得
られる利点を実現するためには2つ以上の復調手段は必
要とされない。復調手段は、拡散スペクトル送信を復調
するために使用する受信機の状況では、逆拡散手段およ
び「フィンガ回路」とも呼ばれている。
【0134】逆拡散手段302,303,304は、到
着する送信のマルチパス成分の各々に対応する検出シン
ボルのストリームを各々が含む復調出力信号314,3
15,316を発生する。逆拡散手段302,303,
304は各々の復調信号314,315,316の検出
された電力を表わす信号相関レベルを表わす出力31
1,312,313も提供する。合成手段305は各々
の受信タイミングを調整した後で合成復調信号317を
発生するように復調信号314,315,316を加算
するために使用する。
【0135】CDMA受信機は本発明の第1の実施の形
態の前述の説明で説明されているような送信レート判定
手段306も更に含む。送信レート判定手段306は、
合成復調信号317と、送信レート1.2kbps、
2.4kbps、4.8kbps、9.6kbps各々
についての閾値320,321,322,323を入力
として受信し、復号結果出力325と、送信レート判定
手段についての前述の説明で説明されているような送信
レート判定信号327とを発生する。
【0136】CDMA受信機には更に、受信信号310
の合計の電力の大きさを表わす総検出電力信号318を
発生するための総受信電力測定手段307が設けてあ
る。伝送路状態推定手段308は入力として総検出電力
信号318と、検出電力信号311,312,313と
に基づいて送信状態推定信号319を提供するために使
用する。伝送路状態推定手段308は検出電力信号31
1,312,313の各々で表わされる信号電力と総検
出電力信号318で表わされる電力の比率を計算するこ
とによって送信状態予測を決定する。たとえば平均を取
る等によって信号電力比を組み合せて時間的に任意の点
で支配的な送信チャンネルの状態の指標を提供するため
に使用される送信状態推定信号319を提供する。
【0137】閾値決定手段309はデータ・フレームが
受信される様々に可能な送信レートたとえば1.2kb
ps、2.4kbps、4.8kbps、9.6kbp
sに対応している一組の独立して割り当て可能な閾値3
20,321,322,323を提供するために使用さ
れる。閾値は伝送路状態推定手段308から受信した送
信状態推定信号319にしたがって閾値決定手段309
で決定される。複数の閾値320,321,322,3
23を決定するため、送信状態推定信号319の異なっ
た値に対応する閾値の組を提供するテーブル参照法が多
くの適切な方法の1つとして用いられている。
【0138】本発明の第3の実施の形態にしたがって作
成したCDMA受信機の動作について説明する。検出し
たベースバンド送信信号は検出装置、たとえばアンテナ
とフロントエンド・チューナの組み合せ等から、A/D
変換手段301へ入力される。変換後、受信信号310
は逆拡散手段302,303,304へ入力され、復調
手段は検出した受信信号310の個々のマルチパス成分
を復調して復調した出力信号314,315,316を
同相加算手段305へ提供する。受信シンボルのエネル
ギーに比例する値として検出された電力信号311,3
12,313は検出した受信信号310の各々のマルチ
パス成分と各々の受信タイミングで疑似ランダム拡散コ
ードの割り当て位相とを相関させる周知の処理によって
受信信号310から生成される。同相加算手段305は
各々の受信タイミングを調整した後で復調信号314,
315,316を加算処理して合成復調信号である受信
シンボル317を発生し、これが送信レート判定装置3
06へ入力される。
【0139】総受信電力測定手段307はディジタル変
換された受信信号310も受信して1フレームにわたっ
て2乗平均し、送信に含まれる信号電力を表わす総受信
電力に比例する値(信号)318を出力する。送受信電
力信号は送信の各々のマルチパス成分についての受信シ
ンボルのエネルギーに比例する値311,312,31
3と一緒に送信状態推定手段308へ入力され、推定さ
れた伝送路状態を示す送信状態推定信号319がこれに
よって出力として発生する。閾値決定手段309は送信
状態推定信号319を使用して検出シンボルのフレーム
が受信された送信レートを決定するために使用する送信
レート判定手段306へ提供すべき一組の閾値320,
321,322,323を決定する。送信レート判定手
段306は本発明の第1の実施の形態の送信レート判定
装置の前述の説明に記載したような方法で動作して、送
信レート決定327とその送信レートでの復号結果出力
325を出力する。
【0140】前述の説明から明らかなように、本発明の
この実施の形態によるCDMA受信機の動作はチャンネ
ルの送信状態(たとえばマルチパス成分の相対強度)に
応答して動的調整を提供するものである。このような調
整は、送信のマルチパス信号成分の相対強度を表わす送
信状態推定信号319にしたがって閾値320,32
1,322,323を選択することにより実行される。
【0141】本発明の幾つかの好適実施の形態にしたが
って本明細書で詳細に本発明を説明して来たが、当業者
によって多くの変更および変化を行なうことができよ
う。したがって添付の請求の範囲では本発明の真の範囲
と趣旨に収まるものとしてこれら全ての変更および変化
を包括することを意図している。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
全ての送信レートを仮定して、各送信レートに対応する
ビット繰り返し回数だけ、受信ビットの足し込みを行な
うことによって低送信レート通信時のビットエネルギー
対ノイズ電力比を改善し、さらに誤り訂正符号の復号処
理の副産物として得られる復号結果の信頼性を示す値を
用いて第1の送信レート判定を行ない、第1の送信レー
ト判定で複数の送信レートが候補として挙げられる場合
には、第2の送信レート判定として、復号前のビットと
復号結果を再誤り訂正符号化したビットとを比較して、
両者の不一致の比較によって送信レートを判定するた
め、送信レートの大小、または、復号前のビット誤りの
大小によらず、正確な送信レート判定を行なうことがで
きるという効果がある。また、誤り訂正符号の効果を送
信レート判定に寄与させることができるという効果もあ
る。
【0143】また、この送信レート判定装置をCDMA
通信系で使用する受信機に適用し、さらにCDMA受信
部で伝送路の状態を推測して、その推測結果から、送信
レート判定装置の閾値判定手段の閾値を適応的に変える
ことにより、さらに正確な送信レート判定を行なうこと
ができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る送信レート判定装
置の構成を表す概略ブロック図
【図2】本発明によるCDMA受信機の一実施の形態を
示すブロック図
【図3】本発明によるCDMA受信機の他の実施の形態
を示すブロック図
【図4】通信システム等において用いられる畳み込み符
号化器の一般例の構造を示すブロック図
【図5】(a)本発明において用いられる畳み込み符号
化器の全符号化パターンを説明的に表す格子線図 (b)区間aの終りで、状態0の節点でのハミング距離
の積算値は1で、状態1の節点でのハミング距離の積算
値も1となることを説明する格子線図 (c)図5(a)に示された格子線図中の区間(b)に
おけるビタビ復号処理の実行の様子を説明する図
【図6】(a)分岐が生き残りパスとして選択され、状
態3の節点へ接続される場合の選択処理の結果を表す格
子線図 (b)黒く塗りつぶしてある、状態0の節点の、次の節
点への分岐は存在しないことをあらわす格子線図 (c)残りの受信ビットに対するビタビ復号の様子を表
す格子線図
【図7】残りの受信ビットに対するビタビ復号の様子を
表す格子線図
【図8】上記図7に引き続いて残りの受信ビットに対す
るビタビ復号の様子を表す格子線図
【図9】(a)デジタル情報信号が疑似ランダムコード
により変調されて拡散スペクトル変調情報信号発生する
状態を説明する波形図 (b)CDMA受信機のA/D変換手段への入力で検出
された信号のマルチパス成分の一例を示す波形図
【図10】従来の送信レート判定装置の一例を表すブロ
ック図
【図11】可変レート送信の全般的な事柄について説明
する図。
【符号の説明】
101 ビット判定手段 102 ビタビ復号手段 103 閾値判定手段 104、108 送信レート判定手段 105 送信レート決定手段 106 畳み込み符号化手段 107 ビット比較手段 201、301 A/D変換手段 202、203、204 逆拡散手段 205、305 同相加算手段 206、306、 送信レート判定装置 302、303、304 逆拡散手段 307 総受信電力測定手段 308 伝送路状態推定手段 309 閾値決定手段 401 3段シフトレジスタ 402、403 モジュロ2加算器 404 切り替えスイッチ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信レートの1つで送信された符
    号化通信の実際の送信レートを決定するための送信レー
    ト判定方法であって、 (a)前記符号化通信を前記複数の送信レートで復号し
    て複数の復号信号を生成するステップと、 (b)前記復号信号の各々に対応する復号信頼性パラメ
    ータを決定するステップと、 (c)前記符号化通信が前記復号信頼性パラメータに基
    づいて高信頼度で復号された1つまたはそれ以上の候補
    送信レートを識別するステップと、 (d)前記1つまたはそれ以上の候補送信レートから前
    記実際の送信レートを決定するステップと、 を含むことを特徴とする送信レート判定方法。
  2. 【請求項2】 前記実際の送信レートは候補送信レート
    の個数が1の場合に前記候補送信レートであると決定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の送信レート判定
    方法。
  3. 【請求項3】 候補送信レートの個数が1を越える場
    合、前記実際の送信レートは (a)各々の候補送信レートについて、前記復号ステッ
    プで前記候補送信レートで復号された前記複合信号を再
    符号化するステップと、 (b)各々の候補送信レートで、前記候補送信レートで
    符号化した前記再符号化通信と前記符号化通信とを比較
    するステップと、 (c)前記符号化した通信の前記実際の送信レートを最
    も近い比較が得られる前記送信レートであると決定する
    ステップと、 を実行することにより決定することを特徴とする請求項
    1に記載の送信レート判定方法。
  4. 【請求項4】 前記比較ステップは前記符号化通信と前
    記候補送信レートで符号化した前記再符号化通信の間の
    不一致ビットの個数を決定するステップを含むことを特
    徴とする請求項3に記載の送信レート判定方法。
  5. 【請求項5】 前記識別は前記復号信頼性パラメータと
    閾値を自覚することで実行されることを特徴とする請求
    項1に記載の送信レート判定方法。
  6. 【請求項6】 前記閾値は測定された受信条件に基づい
    て決定されることを特徴とする請求項5に記載の送信レ
    ート判定方法。
  7. 【請求項7】 前記測定された受信条件は前記通信の複
    数のマルチパス成分において受信電力の測定によって決
    定されることを特徴とする請求項6に記載の送信レート
    判定方法。
  8. 【請求項8】 前記測定された受信条件は前記符号化通
    信において総受信電力の測定によって決定されることを
    特徴とする請求項7に記載の送信レート判定方法。
  9. 【請求項9】 前記測定された受信条件は前記総受信電
    力に対する前記複数のマルチパス成分の少なくとも1つ
    において前記受信電力の1つまたはそれ以上の比を計算
    することによって決定されることを特徴とする請求項8
    に記載の送信レート判定方法。
  10. 【請求項10】 複数の送信レートの1つで送信された
    符号化通信の実際の送信レートを決定するための送信レ
    ート判定装置であって、 前記複数の送信レートで前記符号化通信を復号して複数
    の複合信号と前記複合信号の各々について復号信頼性パ
    ラメータを生成するための手段と、 前記復号信頼性パラメータに基づいて前記符号化通信が
    高信頼性で復号された1つまたはそれ以上の候補送信レ
    ートを識別するための手段と、 前記1つまたはそれ以上の候補送信レートから前記実際
    の送信レートを決定するための手段と、 を含むことを特徴とする送信レート判定装置。
  11. 【請求項11】 前記決定手段は 前記復号信号が前記復号手段によって復号された前記同
    じ候補送信レートで前記復号信号の各々を再符号化する
    ための手段と、 前記再符号化信号を前記符号化通信と比較するための手
    段と、 前記比較の結果に基づいて前記符号化通信の前記実際の
    送信レートを決定するための手段と、 を含むことを特徴とする請求項10に記載の送信レート
    判定装置。
  12. 【請求項12】 前記比較手段は前記符号化通信と前記
    再符号化信号の間の不一致ビットの個数を決定すること
    を特徴とする請求項11に記載の送信レート判定装置。
  13. 【請求項13】 前記識別手段は前記復号信頼性パラメ
    ータを閾値と比較するための手段を含むことを特徴とす
    る請求項10に記載の送信レート判定装置。
  14. 【請求項14】 測定された受信条件に基づいて前記閾
    値を決定するための手段を更に含むことを特徴とする請
    求項13に記載の送信レート判定装置。
  15. 【請求項15】 前記測定された受信条件は前記符号化
    通信の複数のマルチパス成分における受信電力の測定に
    基づくことを特徴とする請求項14に記載の送信レート
    判定装置。
  16. 【請求項16】 前記測定された受信条件は前記符号化
    通信における総受信電力の測定に基づくことを特徴とす
    る請求項15に記載の送信レート判定装置。
  17. 【請求項17】 前記測定された受信条件は前記総受信
    電力に対する前記複数のマルチパス成分の少なくとも1
    つにおける前記受信電力の1つまたはそれ以上の比を計
    算することによって決定されることを特徴とする請求項
    16に記載の送信レート判定装置。
  18. 【請求項18】 複数の所定の送信レートのいずれかで
    送信された通信を復調し復号するための拡散スペクトル
    通信受信機であって、 通信信号の複数のマルチパス成分の各々を復調するため
    の複数の復調手段と、 前記復調したマルチパス成分を組み合せて合成復調信号
    を発生するための手段と、 受信条件を測定するための手段と、 前記合成復調信号と前記測定した受信条件に応答して前
    記通信が送信された実際の送信レートを決定するためと
    前記実際の送信レートで復号した通信信号を発生するた
    めの手段と、 を含むことを特徴とする通信受信機。
  19. 【請求項19】 実際の送信レートを決定するための前
    記手段は更に、 前記複数の送信レートで前記通信を復号して複数の復号
    信号と前記復号信号の各々についての復号信頼性パラメ
    ータとを発生するための手段と、 前記復号信頼性パラメータに基づいて前記通信が高信頼
    性で復号された1つまたはそれ以上の候補送信レートを
    識別するための手段と、 前記1つまたはそれ以上の候補送信レートから前記実際
    の送信レートを決定するための手段と、 を含むことを特徴とする請求項18に記載の通信受信
    機。
  20. 【請求項20】 前記1つまたはそれ以上の候補送信レ
    ートから前記実際の送信レートを決定するための前記手
    段は、 前記復号手段によって前記復号信号が各々復号されたの
    と同じ候補送信レートで前記復号信号の各々を再符号化
    するための手段と、 前記再符号化信号を前記通信と比較するための手段と、 前記比較の結果に基づいて前記通信の前記実際の送信レ
    ートを決定するための手段と、 を含むことを特徴とす
    る請求項19に記載の通信受信機。
  21. 【請求項21】 前記識別手段は前記復号信頼性パラメ
    ータと前記測定した受信条件に基づいて選択した閾値と
    を比較するための手段を含むことを特徴とする請求項1
    9に記載の通信受信機。
  22. 【請求項22】 受信条件を測定するための前記手段は
    前記通信の前記マルチパス成分の各々において受信電力
    を測定するための手段を含むことを特徴とする請求項1
    8に記載の通信受信機。
  23. 【請求項23】 受信条件を測定するための前記手段は
    前記通信での前記総受信電力を測定するための手段を更
    に含むことを特徴とする請求項22に記載の通信受信
    機。
  24. 【請求項24】 前記受信条件は前記総受信電力に対す
    る前記複数のマルチパス成分の少なくとも1つにおける
    前記受信電力の1つまたはそれ以上の比を計算すること
    によって決定されることを特徴とする請求項23に記載
    の通信受信機。
  25. 【請求項25】 ある時間間隔でディジタル情報の送信
    レートが変化し且つ、前記ディジタル情報が誤り訂正符
    号化されて送信される可変送信レート・ディジタル通信
    系の受信機において、前記或る時間間隔を処理単位とし
    て、全ての送信レートを仮定して受信シンボルを合成
    し、ビット判定して出力するビット判定手段と、前記ビ
    ット判定手段の出力を入力し、全ての送信レートを仮定
    して誤り訂正符号の復号を行ない、各送信レートについ
    ての復号結果と前記復号結果の信頼性を出力する誤り訂
    正符号の復号手段と、各送信レートについて、前記復号
    結果の信頼性と固定の閾値との比較結果を第1の送信レ
    ート判定結果として出力する閾値判定手段と、指定送信
    レートの前記復号結果を再度誤り訂正符号化し出力する
    誤り訂正符号化手段と、前記指定送信レートについて、
    前記誤り訂正符号化手段の出力と前記ビット判定手段の
    出力とを比較し、不一致ビット数をカウントし第2の送
    信レート判定結果として出力するビット比較手段と、前
    記各送信レートについての復号結果と前記第1の送信レ
    ート判定結果と前記第2の送信レート判定結果とを入力
    し、前記第1の送信レート判定結果に応じて、前記誤り
    訂正符号化手段と前記ビット比較手段に前記指定送信レ
    ートを与え、前記第1の送信レート判定結果または、前
    記第2の送信レート判定結果から送信レートを決定し、
    決定された送信レートに対応する復号結果を出力する送
    信レート決定手段とを具備する送信レート判定装置。
  26. 【請求項26】 閾値判定手段の閾値が適応的に変更可
    能であることを特徴とする請求項25記載の送信レート
    判定装置、
  27. 【請求項27】 ある時間間隔でディジタル情報の送信
    レートが変化し且つ、前記ディジタル情報が誤り訂正符
    号化された後、さらに擬似ランダム符号を乗算されるこ
    とによって帯域拡散されて送信される可変送信レート・
    ディジタルCDMA通信系の受信機において、アナログ
    受信信号をディジタル信号に変換して出力するA/D変
    換手段と、前記A/D変換手段の出力から、擬似ランダ
    ム符号の相関演算によってシンボルを抽出して出力する
    1つ以上の逆拡散手段と、前記逆拡散手段が出力する各
    シンボルを同相で加算して出力する同相加算手段と、前
    記同相加算手段の出力が受信シンボルとして入力され、
    前記或る時間間隔を処理単位として、全ての送信レート
    を仮定して受信シンボルを合成し、ビット判定して出力
    するビット判定手段と、前記ビット判定手段の出力を入
    力し、全ての送信レートを仮定して誤り訂正符号の復号
    を行ない、各送信レートについての復号結果と前記復号
    結果の信頼性を出力する誤り訂正符号の復号手段と、各
    送信レートについて、前記復号結果の信頼性と固定の閾
    値との比較結果を第1の送信レート判定結果として出力
    する閾値判定手段と、指定送信レートの前記復号結果を
    再度誤り訂正符号化し出力する誤り訂正符号化手段と、
    前記指定送信レートについて、前記誤り訂正符号化手段
    の出力と前記ビット判定手段の出力とを比較し、不一致
    ビット数をカウントし第2の送信レート判定結果として
    出力するビット比較手段と、前記各送信レートについて
    の復号結果と前記第1の送信レート判定結果と前記第2
    の送信レート判定結果とを入力し、前記第1の送信レー
    ト判定結果に応じて、前記誤り訂正符号化手段と前記ビ
    ット比較手段に前記指定送信レートを与え、前記第1の
    送信レート判定結果または、前記第2の送信レート判定
    結果から送信レートを決定し、決定された送信レートに
    対応する復号結果を出力する送信レート決定手段とを具
    備するCDMA受信機。
  28. 【請求項28】 逆拡散手段は、前記A/D変換手段の
    出力から、擬似ランダム符号の相関演算によってシンボ
    ルを抽出し、さらに、シンボルのエネルギーに比例する
    値を求めて出力し、また、前記A/D変換手段の出力か
    ら総受信電力に比例する値を求めて出力する総受信電力
    測定手段と、前記シンボルのエネルギーに比例する値と
    前記総受信電力に比例する値から伝送路の状態を推定す
    る伝送路状態推定手段と、前記伝送路の状態から閾値判
    定手段に最も適切な閾値を設定する閾値決定手段とを具
    備し、前記閾値判定手段の閾値が、推定された伝送路の
    状態に応じて適応的に変更可能であることを特徴とする
    請求項27記載のCDMA受信機。
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