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JP3801348B2 - レシーバタンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用冷凍サイクルに用いられるレシーバタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用の冷凍サイクルには、熱交換媒体凝集装置として、例えば、積層型の熱交換器が知られており、この熱交換器は、冷房能力の低下を防止するためにレシーバタンクが接続されている。
【0003】
このレシーバタンクは、熱交換器によって、外部空気と熱交換されて気液二相状態となった熱交換媒体を、レシーバタンク内部のドライヤ及びフィルター等によって気液分離して、液体単相の熱交換媒体のみを、冷房サイクルに復帰させ循環させるための装置である。このように、レシーバタンクが連結されていると、熱交換媒体は、レシーバタンクによって、気液分離されてガス媒体を含まない液体単相の熱交換媒体となる。
【0004】
また、レシーバタンクは、その内部容積が所定に設定され、十分な量の液化冷媒を貯留できるようにしている。
【0005】
従って、このようなレシーバタンクによって、外部の環境条件や使用者等による動作設定等の変化に拘らず、常に安定した冷媒循環量が確保され、冷房能力等の低下を防止できるようにしている。
【0006】
更に、このレシーバタンクは、フィルタや乾燥剤等を備えており、これらの機能によって、媒体中の異物や水分が除去され、清浄な状態で熱交換媒体を循環通流することができるようにしている。
【0007】
従来この種の冷房サイクルの凝集器は、特開平2−267478号公報、特開平4−320771号公報等に示されるように、ヘッダパイプにレシーバタンクを一体型に取り付けられるものが開示されている。
【0008】
その他、実開平5−46511号公報に示されるように、ヘッダパイプの構造を内外二重管とし、一方の管に熱交換媒体、他方の管に冷却用水を通すようにし、ヘッダパイプの役割とレシーバタンクの役割を同時に果たすようにした凝集器等が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、熱交換器のヘッダパイプに、別体のレシーバタンクを設けると、このレシーバタンクによって、熱交換器の通風面積が削減され、熱交換器の性能が低下するという不都合が生じていた。
【0010】
すなわち、これらのレシーバタンクは、気液二相からなる熱交換媒体の分離を行うため、フィルタや乾燥剤等を内部に保持しており、ある程度の体積を必要としている。また、これらのレシーバタンクは、通常ヘッダタンクの真横に取り付けられる場合が多く、車両搭載用の熱交換器は、その搭載スペースから最大の正面積が限定されており、レシーバタンクの分だけ熱交換器の正面積を小さくせざるを得ず、熱交換器の性能が低下してしまうという問題を生じていた。
【0011】
また、ヘッダパイプを二重管構造としてレシーバタンク機能を有する構造とした場合においても、冷却用の羽根を内部に取り付けて冷却効果を高める場合等があり、それなりの容積を必要としているため、必然的に体積は大きくなり、前述と同様に熱交換器自体の正面積のみならず、内部体積も制約される不都合が生じていた。
【0012】
更に、従来の受液器は、単管内部に乾燥剤等を保持した構造となっているため、気液二相状態の熱交換媒体が受液器内部に通流されて、受液器内部の乾燥剤等によりガス媒体と液媒体の二相に分離された後に、環境条件等によって再び気液二相に混合してしまうおそれがあった。
【0013】
すなわち、受液器内に設けた媒体の通流経路が、単純な一方向の直線的な経路に形成されるとともに、この経路の途中に、乾燥剤等を設置した構造とされているので、気液を分離する性能が十分に得られにくいという不都合があった。
【0014】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、液媒体とガス媒体を分離した後、特別のシール部材等を用いることなく、液媒体のみを再び通流して、冷却効果を向上することができ、また、ヘッダパイプに自由な角度で取り付けることの可能なレシーバタンクの構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載された発明は、冷媒の入口部と出口部を備えた密閉容器に形成され、導入した気液混合状態の冷媒を、分離して、内部に液冷媒を貯留するとともに、液冷媒を排出し、継続的に供給するレシーバタンクにおいて、前記密閉容器を、内外の二重管により形成し、これら二重管の上部を相互に連通して設けるとともに、下部を非連通に設け、前記入口部は、前記外管を挿通するとともに二重管の間に形成された流通路に連通して設けられ、前記出口部は、前記二重管の下端であって前記外管及び内管を挿通し且つ該内管の内部に連通して設けられ、前記入口部から流入した冷媒は、前記外管と内管との間の空間を上昇し、前記連通する二重管の上部から内管内に流入し、内管を下降して下部に貯留されるとともに、内管の下端の前記出口部から排出されるように構成したレシーバタンクである。
【0016】
このように、本発明のレシーバタンクを、二重管で形成し、その二重管内に、一旦上昇し、次に下降する十分な長さの冷媒流路を形成したので、入口部から取り込んだ気液二相状態の熱交換媒体を、気液分離する性能を向上することができるとともに、液化した冷媒を、非連通となっているレシーバタンク下部に貯留することができる。より詳細には、本願第10請求項に記載されているように、入口部から流入した冷媒は、外管と内管との間の空間を上昇し、前記連通する二重管の上部から内管内に流入し、内管を下降して下部に貯留されるとともに、内管の下端の前記出口部から排出されるように構成されている。
【0017】
また、分離した気体冷媒をタンク内の上方に保持できるとともに、流下した液体冷媒をタンク内の下方に貯留できるので、特別のシール部材等を用いずに、冷媒が再び気液二相に混合することを十分に防止でき、冷媒の分離性能を向上することができる。
【0018】
更に、レシーバタンクの入口部とヘッダパイプの連通孔の孔の位置を適宜変えることにより、前記入口部と前記連通孔の連結角度を任意に変化させ、レシーバタンクが熱交換器の通風による熱交換に悪影響を与えることを防止するとともに、車体内等の狭いスペースに収納させる場合に、全体のレイアウト自由度を向上させることができる。
【0019】
本願第2請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記外管の内側下部に段部を形成し、前記段部に前記内管の下端を接合して密封し、前記出口部を前記外管の下部に形成した構成のレシーバタンクである。
【0020】
このように、外管の内側下部に形成された段部に内管の下端が接合されて密封された二重管構造が形成されていると、内管が前記段部で保持されて、外管内部でずれたり、傾倒することなく安定した二重管構造が形成される。また、熱交換器から通流された熱交換媒体は、二重管構造のレシーバタンク内で液冷媒に分離された後、再びガス媒体と混同することなく、密封された内管下部に貯留され、その後、外管下部に形成された出口部から流出して冷房サイクルを循環する構成となるため、レシーバタンクの凝集効果を向上することができる。
【0021】
本願第3請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記内管の外側下部に段部を形成し、前記段部に前記外管の下端を接合して密封し、前記出口部を前記段部よりも下方の前記内管に形成した構成のレシーバタンクである。
【0022】
このように、内管の外側下部に段部が形成され、前記段部に前記内管の下端が接合して密封された二重管構造が形成されるため、ずれたり、傾倒することなく安定した二重管が形成される。また、出口部が前記段部よりも下方の前記内管に形成されていると、熱交換器から通流された熱交換媒体は、レシーバタンク内で液冷媒に分離され、分離されたガス媒体と混合することなく密封された内管下部に貯留されて、出口部から流出して再び冷房サイクルを循環する構成となるため、レシーバタンクの凝集効果を向上することができる。
【0023】
本願第4請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の前記外管から前記内管側へ突出して該内管に当接する突部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0024】
本願第5請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の前記内管から前記外管側へ突出して該外管に当接する突部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0025】
このように、外管から内管側へ突出して該内管に当接する突部を形成し、又は、内管から外管側へ突出して該外管に当接する突部を形成していると、これらの突出部によって、内管の全外周を外管内周から所定間隔を設けて、内管を外管内に保持できるので、安定した流路を確保した二重管構造に構成することができる。
【0026】
本願第6請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の下部に、これら内外管を保持するとともに出入口部を備えた継手部材を設けた構成のレシーバタンクである。
【0027】
このように、内外管を保持するとともに出入口部を備えた継手部材を設けた場合は、内外管の形状を単純化することができ、その結果、レシーバタンクの製作をより一層容易化することができる。
【0028】
本願第7請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の外管下端部に、当該外管の外周直径よりも小さい膨出部を形成し、前記膨出部の内周面に、前記内管の端部と係合する段部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0029】
レシーバタンクの底部が平面形状であった場合に、レシーバタンク内部の圧力負荷が底部にかかり、前記底部が膨出してしまう問題があったが、本発明のように底部に膨出部が設けられていると、底部に係る圧力負荷を前記膨出部で緩和することができ、耐圧性を向上させることができる。
【0030】
本願第8請求項に記載された発明は、前記請求項2、3又は7記載の発明において、前記内管及び外管の接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における内管及び外管の一方又は双方に凹凸部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0031】
このように、内管及び外管の一方又は双方に凹凸部を形成して、内管及び外管の接合部位を圧接状態にすると、外管内周面と内管外周面が密着して気密性が向上する。
【0032】
本願第9請求項に記載された発明は、前記請求項6記載の発明において、前記継手部材と、当該継手部材に保持される内外管との接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0033】
このように、継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成して、これらの接合部位を圧接状態にすると、接合部位が密着して気密性が向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体例を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1は熱交換器1及びレシーバタンク2の正面図を示している。
【0036】
図1に示すように、この熱交換器1は、複数の偏平チューブ4と波状フィン5が交互に積層され、これらの積層された偏平チューブ4,4の各両端が、それぞれヘッダパイプ6,7のチューブ挿入孔8,8に挿入されて接続されている。前記積層された偏平チューブ4の上端側及び下端側には、横断面コ字状のサイドプレート9が配設されている。ヘッダパイプ6,7の上下端部の開口はキャップ10によって閉塞されている。また、ヘッダパイプ6,7の所要箇所には仕切り板11が配設され、ヘッダパイプ6,7内の所定の区画室に区切っている。更に、一方のヘッダパイプ6には、レシーバタンク2が連結され、このレシーバタンク2と連結されない他方のヘッダパイプ7には、入口継手12及び出口継手13が設けられている。また、レシーバタンク2と連結されたヘッダパイプ6には、熱交換媒体を通流するための出口連通孔14及び入口連通孔15が形成されている。
【0037】
次に、レシーバタンク2を図面に基づいて説明する。図2は、レシーバタンク2の内部の状態を示す断面図である。
【0038】
図2に示すようにレシーバタンク2は、縦長状の密閉容器であり、この密閉容器は、主に内管16及び外管17の二重管により構成されている。
【0039】
また、外管17は、所定直径で、ヘッダパイプ6,7よりも所定量短い長さの直管形状に形成されている。
【0040】
内管16は、その下端部に、外管17方向に膨出する膨出部18が形成されており、膨出部18の外径が、外管17の内径と同径となるように形成されている。また、内管16の前記膨出部18より上の部分は、外管17の内径よりも一回り小さい径となるように形成されている。
【0041】
外管17は、ろう剤がクラッドされた所定の大きさのプレートをプレス成形等により丸めて製作されている。
【0042】
尚、内管16は、本例においては、外管17内に完全に収納され、その内外を冷媒が通流され、外管17のみに耐圧容器の性能を確保すれば良いので、内管16には、比較的に耐圧強度を要求されず、前述したクラッド管や、アルミニウム材、樹脂等を用いることができる。
【0043】
従って、外管17に内管16を挿入すると内管16の前記膨出部18が外管17の内壁に圧入又は圧接されて、二重管構造を形成する。内管16の前記膨出部18よりも上部は、外管17の内径よりも一回り小さい径に形成されているため、外管17と内管16の間に流通路19が形成される。
【0044】
また、内管16の下端側が、この下端側の上側部よりも大径に形成されているので、下端側の内容積が増大され、後述するように、液相状態となった媒体を十分に貯留できるようにしている。
【0045】
更に、内管16と外管17は、レシーバタンク2の上部において、相互に連通するように形成され、外管17の上下端部開口は閉塞部材20,21によって閉塞されている。
【0046】
また、内管16の内部にはフィルター機能を有するフィルター部材22が設けられ、このフィルター部材22に乾燥剤の入った袋体23が保持されている。
【0047】
また、前記流通路19と連通する入口部24が外管17に形成され、前記膨出部18部分に外管17と内管16が連通する出口部25が形成されている。前記入口部24は、ヘッダパイプ6に形成された出口連通孔14と継手部材26によって連結され、また、前記出口部25は、ヘッダパイプ6に形成された入口連通孔15と継手部材27によって連結されている。
【0048】
このように、レシーバタンク2が構成されると、上部において内管16と外管17が連通し、下部において、内管16と外管17が非連通の状態の二重管構造となる。
【0049】
同図中の40は、所定圧及び温度で開栓する可溶栓であり、この可溶栓により、レシーバタンク2を含めた冷房サイクルが異常昇圧した場合に、圧力を外部開放して、レシーバタンク2や配管等の損傷を防止するようにしている。
【0050】
また、内管16は、前記膨出部18が外管17の内壁と接合しているため、外管17内部で傾倒することなく保持される。
【0051】
更に、レシーバタンク2の入口部24と出口部25とを、比較的に互いの近傍箇所に設けているので、配管が容易となる。すなわち、例えば、本例においては、積層型熱交換器内のある通流パスを構成する区画室に流れ込んだ熱交換媒体を、取り込んで、同じ区画室に戻すことができるようにしている。
【0052】
このように、レシーバタンク2が構成されているので、気液二相となっている熱交換媒体が、ヘッダパイプ6の出口連通孔14から入口部24を介してレシーバタンク2内部に取り込まれると、まず、気液二相混合状態の熱交換媒体が、前記流通路19を上昇通流する。
【0053】
次に、上昇通流した熱交換媒体は、外管17と内管16の上部連通部から気液分離されて液滴となった内管16の内部に流入する。
【0054】
更に、液滴となって内管16内部に流下した熱交換媒体は、内管16内部で、フィルター部材22及び袋体23内部の乾燥剤によって完全に液化されて内管16の底部に貯留される。
【0055】
また、この際、分離した気体状態の媒体は、レシーバタンク2を直立した縦長形状に形成していることにより、このタンク内部の上方に滞留しやすくなるので、レシーバタンク2から排出されにくくなる。
【0056】
その後、液相単体となった液冷媒がヘッダパイプ6から流入される気液二相状態の熱交換媒体と混合することなく、内管16底部から出口部25及び入口連通孔15を介して再びヘッダパイプ6内に通流され、冷房サイクルを循環する。
【0057】
このように、レシーバタンク2が下部において非連通の状態の二重管構造に形成されていると、気液二相混合状態の熱交換媒体を、内管16と外管17間を上昇通流して、液相のみを液滴として内管16内部に流下させることができ、気液、ガス媒体と混合することなく内管下部に貯留することができ、熱交換媒体の冷媒凝集効果を向上させることができる。内管下部に溜められた液冷媒は、レシーバタンク2の出口部及びヘッダパイプの出口連通孔を通流して再び冷房サイクルを循環するため、液冷媒の循環量が低下せず、冷房能力の低下を防止することができる。また、レシーバタンク内部を通流することにより熱交換媒体は、媒体中の水分や異物等が除去された清浄な状態で冷房サイクルを循環する。
【0058】
図3は、前記熱交換器1及びレシーバタンク2の平面図である。
【0059】
図3に示すように、本例においては、ヘッダパイプ6に形成された出入口連通孔14,15に、レシーバタンク2の入口部24及び出口部25を対応させて、ヘッダパイプ6とレシーバタンク2を継手部材26,27によって連結するため、ヘッダパイプ6に対してレシーバタンク2を任意角度αで取り付けることができ、熱交換器1の正面面積を削減させずに、熱交換性能を維持できるとともに、車体への取り付け自由度を向上することができる。
【0060】
次に、二重管構造のレシーバタンクの他の具体例を図面に基づいて説明する。
【0061】
図4及び図5は、二重管構造のレシーバタンクの他の具体例を示す一部断面図である。
【0062】
すなわち、図4に示すように、本例のレシーバタンクの外管29は、その下端部において内管方向に壁厚となる膨出部30が形成され、前記膨出部30の上部に内管28の下端部を掛止する段部31が形成されている。
【0063】
この外管29の膨出部30及び段部31は、厚肉状に形成されているのみならず、冷間鍛造加工を用いて成形されており、材料強度を維持できるようにしている。
【0064】
更に、内管28は、外管29の内径よりも一回り小さい径に形成されている。
【0065】
また、外管29の膨出部30の内径は、内管28の内径と、ほぼ同じ大きさとなる直径に形成され、また、前記膨出部30の上端部に形成された段部31の内径は、内管28の外径よりも僅かに小さい直径となるように形成されている。
【0066】
従って、外管29に内管28を挿入して、内管28の下端を前記段部31に嵌合させると、内管28と外管29は密封され、前記段部31よりも上位置において、内管28の外周と外管29の内周との間にリング状の流通路32を形成して、二重管構造が形成される。
【0067】
また、外管29の前記段部31よりも上位置に入口部33を形成し、また、外管29の膨出部30に出口部34を形成する。前記入口部33は、ヘッダパイプ6の出口連通孔14と図示を省略した継手部材によって連結され、前記出口部34は、ヘッダパイプ6の入口連通孔15と同じく図示を省略した継手部材によって連結される。
【0068】
熱交換媒体は、ヘッダパイプ6の出口連通孔14から前記入口部33を介してレシーバタンク内部に通流され、流通路32を通流した後、上部の連通部分から内管28内部に通流され、図示を省略したフィルター及び乾燥剤等によって気液二相に分離され、分離された液冷媒が内管28の下部に溜められる。その後、前記液冷媒は、ヘッダパイプから流入される気液二相混合している熱交換媒体を混合することなく、内管28内部から出口部34及び入口連通孔15を介してヘッダパイプ6に通流され、再び、熱交換器の冷房サイクルを循環する。
【0069】
このようにレシーバタンクが下部において内管と外管が密封された二重管構造に形成されていると、分離された液冷媒が再び気液二相に混合することなく、内管内部に溜められるため、簡易な構造で冷媒凝集効果を向上することができる。また、直管形状の内管を、外管に形成した段部に、嵌合接続できるように構成しているので、内管形状を単純化でき、製作を容易化できる。
【0070】
図5は、図4と同様にレシーバタンクの二重管構造の下端部を示す一部断面図である。
【0071】
図5に示すように、本例のレシーバタンクは、内管35及び外管36より構成され、その下部において外管36方向に突出する2段の段部35A,35Bが形成されている。1段目の段部35Aは、外管36の内径と同径となるように外管36方向に向けて突出して形成されている。更に、前記1段目の段部35Aの下段に外管36の外径と同径の2段目の段部35Bが外管方向に向けて突出して形成されている。また、内管35は、前記段部35A,35Bの部分を除いて、外管36よりも一回り小さい径に形成されている。
【0072】
従って、外管36に内管35を挿入すると、外管36の下端が前記段部35Bに嵌合され、また、段部35Aが外管36の内壁に密接するので、内管35と外管36が密封された二重管構造を形成する。また、外管36には、ヘッダパイプ6の出口連通孔14と連通する入口部38が形成され、内管35の前記段部35A,35Bよりも下位置にヘッダパイプ6の入口連通孔15と連通する出口部39が形成されている。前記入口部38は、ヘッダパイプ6の出口連通孔14と図示を省略した継手部材によって連結され、また、前記出口部39は、入口連通孔15と図示を省略した継手部材によって連結されている。
【0073】
このようにレシーバタンクが二重管構造に形成されていると、レシーバタンク内部に通流した気液二相の熱交換媒体が、外管36と内管35によって形成された通流路37を連通して、上部の連通部分から内管35内部に通流され、図示を省略したフィルター及び乾燥剤等によって気液二相に分離されて、分離された液冷媒が内管下部に溜められる。このレシーバタンクは下部において非連通の二重管構造に形成されているため、内管下部に溜められた液冷媒は、ガス媒体等と混合を生じることなく、ヘッダパイプ6に通流されて再び冷房サイクルを循環することができる。
【0074】
また、直管形状の外管を、内管に形成した段部に、嵌合接続できるように構成しているので、外管形状を単純化でき、製作を容易化できる。
【0075】
次に、二重管構造を有するレシーバタンクにおいて、内管の傾倒防止構造を有するレシーバタンクについて説明する。
【0076】
図6及び図7は、内管の傾倒防止構造を有するレシーバタンクの具体例を示す、一部断面図である。
【0077】
すなわち、図6に示すレシーバタンクの外管17は、その外管17の側壁部の任意箇所に、内管16方向に突出する突部17a,17aを設け、これらの突部17a,17aによって、内管16を保持した構造とされている。
【0078】
これらの突部17a,17aは、外管17の長手方向軸に対して、少なくとも、直交する円周上の3点を占める位置に形成されている。また、各突部17a,17aは、内管方向に突出したスポット的な突状に形成され、各突部17a,17a先端による内径が、内管16の外径と同程度か僅かに大きくなるように設定されている。
【0079】
この突部17aは、外管17及び内管16をろう付けする際に、外管17内部で内管16を保持するためのものであり、この突部17aによって外管17内部で内管16が傾倒することなく保持されて、ろう付けできるので、所定の流通路が形成された二重管構造を形成することができる。例えば、外管17の内部円周上に互いに対向する2以上の突部17aを形成すると、内管16を前記突部17aによって外周方向から保持することができる。また、例えば、内外管を非連通とするレシーバタンクの下端部において、内管及び外管を蓋体に保持するような構造とした場合は、下端部において内管16と外管17が保持されるため、この場合は、ろう付け時の内管の傾倒を防止するために上部において一つの突部17aを形成すれば、内管16を傾倒することなく保持し、所定の流通路を形成した状態で内管16と外管17をろう付けすることができる。また、突出形状の突部17aによって内管16を保持するため、内管16と外管17の間に形成される流通路19を塞ぐことなく、内管16を保持し、安定な二重管構造を形成することができる。
【0080】
尚、本例においては、外管17の長手方向軸に対して、直交する円周上を占める位置に、突部17aを設けたが、これに限らず、内管を安定して保持できるならば、長手軸方向に互い違いに設ける等のように、製作しやすさ等も考慮して、自由に配置して良い。
【0081】
従って、内管16を外管17内部に挿入して設置すると、内管16は、前記突部17a,17aによって、その周囲を保持される。このため、内管16は、外管17内部で、安定に保持され、振動等で傾倒することなく、二重管構造を維持することができる。すなわち、外管17と内管16との間に形成した流路を、安定して確保できる。
【0082】
図7に示すレシーバタンクは、図6に示すレシーバタンクと反対に内管16の側壁部の一部を外管17方向に突出させた突部16a,16aを設け、これらの突部16a,16aによって、内管16を外管17内に保持した構造とされている。
【0083】
これらの突部16a,16aは、内管16の長手方向軸に対して、少なくとも、直交する円周上の3点を占める位置に形成されている。また、各突部16a,16aは、外管方向に突出したスポット的な突状に形成され、各突部16a,16a先端による外径は、外管17の内径と同程度か僅かに小さくなるように、設定されている。
【0084】
従って、内管16を外管17内部に挿入すると、前記突部16a,16aが外管17の内側壁を保持し、内管16は、外管17の内部で傾倒することなく安定に二重管構造を形成する。
【0085】
尚、前述した図6に示すレシーバタンクにおける内管の傾倒防止構造と同様に、本例の突部16a,16aを設ける箇所は、内管16が安定して保持できるならば、比較的自由に配置して良く、また、適宜、上述した例と、組合せて、用いても良い。
【0086】
このように、内管又は外管の側壁の一部に、外管方向又は内管方向に突出する突部を形成すると、外管内部で前記突部によって内管が保持されるため、内管の傾倒を防止することができ、安定な二重管構造を形成することができる。
【0087】
また、内管のみを変形加工して、内管側に一体的な突部を設けているので、外管の強度を損なうことなく、外管の対内圧耐性を十分に確保できる。
【0088】
次に、レシーバタンクの他の例を説明する。
【0089】
図8は、二重管構造のレシーバタンクの下部に継手部材を用いた例を示し、図9はその継手部材を示す。
【0090】
これらの図において、継手部材50は、上部に外管41を嵌合する段部51、下部に内管42を嵌合する段部52、前記双方の段部51,52の間に入口部53、下方の段部52の下部に出口部54、底部には可溶栓55を備えている。
【0091】
この例の場合も、入口部53から内外管41,42の間の流通路43に通流した熱交換媒体は、上部の連通部分から内管42の内部44に通流され、図示を省略したフィルター及び乾燥剤等によって気液二相に分離され、分離された液冷媒が内管42の下部に溜められる。その後、前記液冷媒は、ヘッダパイプから流入される気液二相混合している熱交換媒体を混合することなく、内管42内部から出口部54を介してヘッダパイプに通流され、再び、熱交換器の冷房サイクルを循環する。
【0092】
この例の場合も、レシーバタンクが下部において内管と外管が密封された二重管構造に形成されているので、分離された液冷媒が再び気液二相に混合することなく、内管内部に溜められるため、簡易な構造で冷媒凝集効果を向上することができる。更に、本例では、継手部材を用いているので、内外管の形状を単純化することができ、その結果、製作の容易化がより一層なされ得るものである。
【0093】
図10は、レシーバタンクを構成する二重管の下端部を示すものであり、組付け前のレシーバタンクを構成する外管60と、内管64の断面図を示す。外管60の下端部には、外管60の直径よりも小さい直径を有する膨出部61が形成され、この膨出部61の上部に、内周面で内管64の外周面を保持する段部62が形成されている。また、外管60には、熱交換媒体が流入する流入口66と、膨出部61には、熱交換媒体が流出する流出口67が形成されている。
【0094】
従来において、レシーバタンクの底部が平面形状に形成されている場合に、底部にレシーバタンク内部に流入した熱交換媒体の圧力負荷によって、底部平面部が膨出するという問題があった。
【0095】
この例のように、レシーバタンクを構成する二重管の外管に膨出部61を形成することにより、底部にかかる圧力負荷を、この膨出部61で緩和するため、レシーバタンクの耐圧性を向上させることができる。
【0096】
本例の二重管を構成する内管64は、その外周直径が外管60の段部62内周直径よりもやや大きめとなるように形成されている。また、内管64外周面の、外管60内周面と当接する部位には、切削加工等により凹凸部65が形成されている。
【0097】
そして、図10に示すように、この内管64は、矢印方向に挿入されて外管60の段部62に保持されるが、この内管64外周面に形成された凹凸部65が外管60内周面に圧着するため、気密性がよくなる。
【0098】
従って、入口部66から内外管60,64の間の流通路68に通流した熱交換媒体は、上部連通部から内管64の内部69に通流され、図示を省略したフィルター及び及び乾燥剤等によって気液二相に分離され、分離された液冷媒が外管60の膨出部61の下部に溜められる。その後、前記液冷媒は、外管60の膨出部61内部から出口部67を介してヘッダパイプに通流され、再び、熱交換器の冷房サイクルを循環する。
【0099】
本例の場合、外管60の段部62に保持される内管64の外周直径が、段部62の内周直径よりもやや大きめの直径に形成され、更に、内管64の外周面に凹凸部65が形成されているため、内管64が外管60の段部62に圧着されて、気液二相混合状態の熱交換媒体が再び混合することを防止することができる。
【0100】
また、図11に示すように、外管60の段部62の内面に、前記内管64の凹凸部65と係合する凹凸部63を形成し、双方の凹凸部63,65を係合して気密性を向上することができる。
【0101】
また、図8に示すように、下部に継手部材を用いるときは、継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成して、これらの接合部位を圧接状態にするとよい。これにより、接合部位が密着して、気密性が更に向上するものとなる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、冷媒の入口部と出口部を備えた密閉容器に形成され、導入した気液混合状態の冷媒を、分離して、内部に液冷媒を貯留するとともに、液冷媒を排出し、継続的に供給するレシーバタンクにおいて、前記密閉容器を、内外の二重管により形成し、これら二重管の上部を相互に連通して設けるとともに、下部を非連通に設け、前記入口部は、前記外管を挿通するとともに二重管の間に形成された流通路に連通して設けられ、前記出口部は、前記二重管の下端であって前記外管及び内管を挿通し且つ該内管の内部に連通して設けられ、前記入口部から流入した冷媒は、前記外管と内管との間の空間を上昇し、前記連通する二重管の上部から内管内に流入し、内管を下降して下部に貯留されるとともに、内管の下端の前記出口部から排出されるように構成したレシーバタンクである。
【0103】
このように、本発明のレシーバタンクを、二重管で形成し、その二重管内に、一旦上昇し、次に下降する十分な長さの冷媒流路を形成し、更に本願第10請求項に記載されているように、入口部から流入した冷媒は、外管と内管との間の空間を上昇し、前記連通する二重管の上部から内管内に流入し、内管を下降して下部に貯留されるとともに、内管の下端の前記出口部から排出されるように構成したので、入口部から取り込んだ気液二相状態の熱交換媒体を、気液分離する性能を向上することができるとともに、液化した冷媒を、非連通となっているレシーバタンク下部に貯留することができる。
【0104】
また、分離した気体冷媒をタンク内の上方に保持できるとともに、流下した液体冷媒をタンク内の下方に貯留できるので、特別のシール部材等を用いずに、冷媒が再び気液二相に混合することを十分に防止でき、冷媒の分離性能を向上することができる。
【0105】
更に、レシーバタンクの入口部とヘッダパイプの連通孔の孔の位置を適宜変えることにより、前記入口部と前記連通孔の連結角度を任意に変化させ、レシーバタンクが熱交換器の通風による熱交換に悪影響を与えることを防止するとともに、車体内等の狭いスペースに収納させる場合に、全体のレイアウト自由度を向上させることができる。
【0106】
本願第2請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記外管の内側下部に段部を形成し、前記段部に前記内管の下端を接合して密封し、前記出口部を前記外管の下部に形成した構成のレシーバタンクである。
【0107】
このように、外管の内側下部に形成された段部に内管の下端が接合されて密封された二重管構造が形成されていると、内管が前記段部で保持されて、外管内部でずれたり、傾倒することなく安定した二重管構造が形成される。また、熱交換器から通流された熱交換媒体は、二重管構造のレシーバタンク内で液冷媒に分離された後、再びガス媒体と混同することなく、密封された内管下部に貯留され、その後、外管下部に形成された出口部から流出して冷房サイクルを循環する構成となるため、レシーバタンクの凝集効果を向上することができる。
【0108】
本願第3請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記内管の外側下部に段部を形成し、前記段部に前記外管の下端を接合して密封し、前記出口部を前記段部よりも下方の前記内管に形成した構成のレシーバタンクである。
【0109】
このように、内管の外側下部に段部が形成され、前記段部に前記外管の下端が接合して密封された二重管構造が形成されるため、ずれたり、傾倒することなく安定した二重管が形成される。また、出口部が前記段部よりも下方の前記内管に形成されていると、熱交換器から通流された熱交換媒体は、レシーバタンク内で液冷媒に分離され、分離されたガス媒体と混合することなく密封された内管下部に貯留されて、出口部から流出して再び冷房サイクルを循環する構成となるため、レシーバタンクの凝集効果を向上することができる。
【0110】
本願第4請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の前記外管から前記内管側へ突出して該内管に当接する突部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0111】
本願第5請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の前記内管から前記外管側へ突出して該外管に当接する突部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0112】
このように、外管から内管側へ突出して該内管に当接する突部を形成し、又は、内管から外管側へ突出して該外管に当接する突部を形成していると、これらの突出部によって、内管の全外周を外管内周から所定間隔を設けて、内管を外管内に保持できるので、安定した流路を確保した二重管構造に構成することができる。
【0113】
本願第6請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の下部に、これら内外管を保持するとともに出入口部を備えた継手部材を設けた構成のレシーバタンクである。
【0114】
このように、内外管を保持するとともに出入口部を備えた継手部材を設けた場合は、内外管の形状を単純化することができ、その結果、レシーバタンクの製作をより一層容易化することができるものである。
【0115】
本願第7請求項に記載された発明は、前記請求項1記載の発明において、前記二重管の外管下端部に、当該外管の外周直径よりも小さい膨出部を形成し、前記膨出部の内周面に、前記内管の端部と係合する段部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0116】
レシーバタンクの底部が平面形状であった場合に、レシーバタンク内部の圧力負荷が底部にかかり、前記底部が膨出してしまう問題があったが、本発明のように底部に膨出部が設けられていると、底部に係る圧力負荷を前記膨出部で緩和することができ、耐圧性を向上させることができる。
【0117】
本願第8請求項に記載された発明は、前記請求項2、3又は7記載の発明において、前記内管及び外管の接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における内管及び外管の一方又は双方に凹凸部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0118】
このように、内管及び外管の一方又は双方に凹凸部を形成して、内管及び外管の接合部位を圧接状態にすると、外管内周面と内管外周面が密着して気密性が向上する。
【0119】
本願第9請求項に記載された発明は、前記請求項6記載の発明において、前記継手部材と、当該継手部材に保持される内外管との接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成した構成のレシーバタンクである。
【0120】
このように、継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成して、これらの接合部位を圧接状態にすると、接合部位が密着して気密性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係る熱交換器の正面図である。
【図2】本発明の具体例に係り、熱交換器の正面図及びレシーバタンクの断面図である。
【図3】本発明の具体例に係り、熱交換器及びレシーバタンクの平面図である。
【図4】本発明の具体例に係り、レシーバタンクの下部を示す一部断面図である。
【図5】本発明の具体例に係り、レシーバタンクの下部を示す一部断面図である。
【図6】本発明の具体例に係り、レシーバタンクを示す一部断面図である。
【図7】本発明の具体例に係り、レシーバタンクを示す一部断面図である。
【図8】本発明の具体例に係り、下部に継手部材を用いたレシーバタンクの一部断面図である。
【図9】本発明の具体例に係り、継手部材を示す断面図である。
【図10】本発明の具体例に係り、レシーバタンクを構成する内管と外管を示す一部断面図である。
【図11】本発明の具体例に係り、レシーバタンクを示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器
2 レシーバタンク
4 偏平チューブ
5 フィン
6 ヘッダパイプ
7 ヘッダパイプ
8 チューブ挿入孔
9 サイドプレート
10 キャップ
11 仕切りプレート
12 入口継手
13 出口継手
14 出口連通孔
15 入口連通孔
16 内管
16a 突部
17 外管
17a 突部
18 膨出部
19 流通路
20 上部蓋体
21 下部蓋体
22 フィルター部材
23 袋体
24 入口部
25 出口部
26 継手部材
27 継手部材
28 内管
29 外管
30 膨出部
31 段部
32 流通路
33 入口部
34 出口部
35 内管
35A 段部
35B 段部
36 外管
37 流通路
38 入口部
39 出口部
40 可溶栓
41 外管
42 内管
43 流通路
44 内管の内部
50 継手部材
51 段部
52 段部
53 入口部
54 出口部
55 可溶栓
60 外管
61 膨出部
62 段部
63 凹凸部
64 内管
65 凹凸部
66 流入口
67 流出口
68 媒体流路
69 媒体流路
α 角度

Claims (10)

  1. 冷媒の入口部と出口部を備えた密閉容器に形成され、導入した気液混合状態の冷媒を、分離して、内部に液冷媒を貯留するとともに、液冷媒を排出し、継続的に供給するレシーバタンクにおいて、
    前記密閉容器を、内外の二重管により形成し、これら二重管の上部を相互に連通して設けるとともに、下部を非連通に設け、
    前記入口部は、前記外管を挿通するとともに二重管の間に形成された流通路に連通して設けられ、
    前記出口部は、前記二重管の下端であって前記外管及び内管を挿通し且つ該内管の内部に連通して設けられ
    前記入口部から流入した冷媒は、前記外管と内管との間の空間を上昇し、前記連通する二重管の上部から内管内に流入し、内管を下降して下部に貯留されるとともに、内管の下端の前記出口部から排出されるように構成したことを特徴とするレシーバタンク。
  2. 前記外管の内側下部に段部を形成し、前記段部に前記内管の下端を当接し、前記出口部を前記外管の下部に形成したことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  3. 前記内管の外側下部に段部を形成し、前記段部に前記外管の下端を当接し、前記出口部を前記段部よりも下方の前記内管に形成したことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  4. 前記二重管の前記外管から前記内管側へ突出して該内管に当接する突部を形成したことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  5. 前記二重管の前記内管から前記外管側へ突出して該外管に当接する突部を形成したことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  6. 前記二重管の下部に、これら内外管を保持するとともに出入口部を備えた継手部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  7. 前記二重管の外管下端部に、当該外管の外周直径よりも小さい膨出部を形成し、前記膨出部の内周面に、前記内管の端部と係合する段部を形成したことを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
  8. 前記内管及び外管の接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における内管及び外管の一方又は双方に凹凸部を形成したことを特徴とする請求項2、3又は7記載のレシーバタンク。
  9. 前記継手部材と、当該継手部材に保持される内外管との接合部位は圧接状態にもたらされており、前記接合部位における継手部材、内管及び外管のいずれか又は全部に凹凸部を形成したことを特徴とする請求項6記載のレシーバタンク。
  10. 前記二重管の上部から内管内に流入した冷媒は、内管を下降して気液分離され、この気液分離した液冷媒が内管の下部に貯留されて、必要量のみが前記出口部から排出されるものであることを特徴とする請求項1記載のレシーバタンク。
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