JP3888117B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯湯式給湯装置に関し、特にヒートポンプユニットにより加熱した高温の湯を貯える貯湯式給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ヒートポンプユニットで加熱した高温の湯を貯湯タンク内に貯える貯湯式給湯装置がある。このタイプの給湯装置としては、貯湯タンク内の最下部の水をヒートポンプユニットにより加熱し、高温の湯として貯湯タンク内の最上部に送ることで、温度の異なる水の比重差を利用して、貯湯タンク内の上部側に高温の湯を貯え、貯湯タンク内の下部側の水と混合しないようにしているものが知られている。
【0003】
そして、貯湯タンク内の湯を給湯する(例えば、蛇口等を開き貯湯タンク外で湯を消費する)場合には、貯湯タンクの最上部に接続した給湯配管から給湯し、貯湯タンクの最下部に接続した給水配管から貯湯タンク内に水を供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、上記従来技術の貯湯式給湯機において、貯湯タンク内の高温の湯を貯湯タンク外に循環して、例えば床暖房等の熱源として利用し、熱交換の終了した低温の湯を貯湯タンク内に戻す構成を検討したところ、下記のような問題点が発生することを見出した。
【0005】
給湯時の貯湯タンク内への水の供給と同様に、低温の湯を貯湯タンクの最下部に戻す構成とした場合に、例えば熱交換を行なっているときに給湯が行なわれると、貯湯タンクの最下部には低温の湯と水とが供給され混合される。するとヒートポンプユニットを作動して高温の湯を貯湯しようとするときに、低温の湯と水とが混合された湯をヒートポンプユニットで加熱することとなる。
【0006】
従って、水だけをヒートポンプユニットで加熱する場合よりも熱交換効率が悪化し、高温の湯を沸き上げる性能が低下するという問題が発生する。
【0007】
本発明は、上記点に鑑みてなされたもので、貯湯タンク内の高温の湯を給湯と熱交換の熱源として利用する貯湯式給湯装置であっても、ヒートポンプユニットの沸き上げ性能が低下することを防止することが可能な貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンク(1)と、
この貯湯タンク(1)内の最下部の水を、貯湯タンク(1)に設けた吸入口(18)から吸入し貯湯タンク(1)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、
この第1の循環回路(20)に設けられ、第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、
このヒートポンプユニット(2)により加熱され貯湯タンク(1)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して貯湯タンク(1)内に戻す第2の循環回路(43、44、45、46)と、
この第2の循環回路(43、44、45、46)に設けられ、第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、
貯湯タンク(1)内の湯が貯湯タンク(1)外で消費されるときには、貯湯タンク(1)内の湯を貯湯タンク(1)外に送る給湯配管(14a、14b、17、17a)と、
貯湯タンク(1)内の湯が給湯配管(14a、14b、17、17a)を通って貯湯タンク(1)外で消費されるときには、貯湯タンク(1)内の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備える貯湯式給湯装置であって、
第2の循環回路(43、44、45、46)を流れた低温の湯を第2の循環回路(43、44、45、46)から貯湯タンク(1)内へと戻す吐出口(44a、45a、46a)を、貯湯タンク(1)内の水をヒートポンプユニット(2)へと送るための貯湯タンク(1)の吸入口(18)よりも上方に設けたことを特徴としている。
【0009】
これによると、熱交換手段(81)により熱交換され第2循環回路(43、44、45、46)から貯湯タンク(1)内に戻る低温の湯は、ヒートポンプユニット(2)への吸入口(18)よりも上方に設けた吐出口(44a、45a、46a)から貯湯タンク(1)内へ戻される。第2循環回路(43、44、45、46)からの低温の湯は、貯湯タンク(1)内の高温の湯の下側かつ水の上側に戻され、温度の異なる水の比重差により、貯湯タンク(1)内において、低温の湯と水とは混合し難い。従って、ヒートポンプユニット(2)は、貯湯タンク(1)の最下部にある水から優先的に加熱する。このようにして、ヒートポンプユニット(2)の沸き上げ性能が低下することを防止することが可能となる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れて前記貯湯タンク(1)内に戻る前記低温の湯の温度とほぼ同一の温度となる前記貯湯タンクの部位において、前記第2の循環回路(43、44、45、46)の下流側端部は前記貯湯タンク(1)に接続されており、前記貯湯タンク(1)内に前記低温の湯を戻す構成であることを特徴としている。
【0011】
これによると、第2の循環回路(43、44、45、46)から貯湯タンク(1)に戻す際に、貯湯タンク(1)内の湯の温度勾配を逆転して不要な混合が発生することを防止することができ、ヒートポンプユニットの沸き上げ性能の低下を防止するこができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明では、貯湯タンク(1)は、その高さ方向において給湯配管(14a、14b、17、17a)の上流側端部を複数に分けて接続しており、
これらの複数の上流側端部のうち、貯湯タンク(1)内において上流側端部を接続した部位の湯の温度が、貯湯タンク(1)外で消費される湯の必要温度以上である上流側端部より、選択的に出湯される構成であることを特徴としている。
【0013】
これによると、高温の湯ばかりでなく、第2の循環回路(43、44、45、46)から貯湯タンク(1)内に戻った低温の湯も出湯することが可能である。従って、給湯先の必要温度に応じて貯湯タンク(1)内の湯を有効利用することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明のように、具体的には、被加熱物は、床暖房ユニット(80)の熱媒体であり、
熱交換手段(81)は、第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯と熱媒体とを熱交換する熱交換器とすることができる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明では、ヒートポンプユニット(2)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴としている。
【0016】
このように、ヒートポンプユニット(2)の冷媒に二酸化炭素を採用すると、超臨界域を用いることで第1の循環回路(20)を流れる水を加熱する冷媒の温度(圧縮機からの吐出温度)を高くすることができる。従って、高温の湯を効率良く沸き上げることが可能である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明では、
給湯用の湯を内部に貯える第1の貯湯タンク(1a)と、
最上部を第1の貯湯タンク(1a)の最下部に連通し、給湯用の湯を内部に貯える第2の貯湯タンク(1b)と、
第2の貯湯タンク(1b)内の最下部の水を、第1の貯湯タンク(1a)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、
この第1の循環回路(20)に設けられ、第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、
このヒートポンプユニット(2)により加熱され第1の貯湯タンク(1a)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して第1の貯湯タンク(1a)内の最下部に戻す第2の循環回路(43)と、
この第2の循環回路(43)に設けられ、第2の循環回路(43)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、第2の循環回路(43)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、
第1の貯湯タンク(1a)内もしくは第2の貯湯タンク(1b)内の湯が両貯湯タンク(1a、1b)外で消費されるときには、第1の貯湯タンク(1a)内もしくは第2の貯湯タンク(1b)内の湯を両貯湯タンク(1a、1b)外に送る給湯配管(17、214、214a、214b)と、
第1の貯湯タンク(1a)内もしくは第2の貯湯タンク(1b)内の湯が前記給湯配管(17、214、214a、214b)を通って両貯湯タンク(1a、1b)外で消費されるときには、第2の貯湯タンク(1b)の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備えることを特徴としている。
【0018】
これによると、熱交換手段(81)により熱交換された後の低温の湯は、第2の循環回路(43)から第1の貯湯タンク(1a)内の最下部に戻る。また、給湯に伴い給水配管(12)から供給される水は、第2の貯湯タンク(1b)の最下部に入る。従って、第1および第2の貯湯タンク(1a、1b)内において、低温の湯と水とは混合し難く、ヒートポンプユニット(2)は、第2の貯湯タンク(1b)の最下部にある水から優先的に加熱する。このようにして、ヒートポンプユニット(2)の沸き上げ性能が低下することを防止することが可能となる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明では、給湯配管(17、214、214a、214b)は、上流側端部を複数に分けて第1の貯湯タンク(1a)の最上部および第2の貯湯タンク(1b)の最上部に接続しており、
これらの複数の上流側端部のうち、第1の貯湯タンク(1a)内および第2の貯湯タンク(1b)内において上流側端部を接続した部位の湯の温度が、両貯湯タンク(1a、1b)外で消費される湯の必要温度以上である上流側端部より、選択的に出湯される構成であることを特徴としている。
【0020】
これによると、第1および第2の貯湯タンク(1a、1b)内の高温の湯ばかりでなく、低温の湯も出湯することが可能である。従って、給湯先の必要温度に応じて貯湯タンク内の湯を有効利用することができる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明のように、具体的には、被加熱物は、床暖房ユニット(80)の熱媒体であり、熱交換手段(81)は、第2の循環回路(43)を流れる高温の湯と熱媒体とを熱交換する熱交換器とすることができる。
【0022】
また、請求項9に記載の発明では、ヒートポンプユニット(2)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴としている。
【0023】
このように、ヒートポンプユニット(2)の冷媒に二酸化炭素を採用すると、超臨界域を用いることで第1の循環回路(20)を流れる水を加熱する冷媒の温度(圧縮機からの吐出温度)を高くすることができる。従って、高温の湯を効率良く沸き上げることが可能である。
【0031】
また、請求項10に記載の発明では、給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンク(1)と、この貯湯タンク(1)内の最下部の水を、貯湯タンク(1)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、この第1の循環回路(20)に設けられ、第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、ヒートポンプユニット(2)により加熱され貯湯タンク(1)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して貯湯タンク(1)内に戻す第2の循環回路(43、44、45、46)と、第2の循環回路(43、44、45、46)に設けられ、第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、貯湯タンク(1)内の湯が貯湯タンク(1)外で消費されるときには、貯湯タンク(1)内の湯を貯湯タンク(1)外に送る給湯配管(14a、14b、17、17a)と、貯湯タンク(1)内の湯が給湯配管(14a、14b、17、17a)を通って貯湯タンク(1)外で消費されるときには、貯湯タンク(1)内の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備える貯湯式給湯装置であって、第2の循環回路(43、44、45、46)の下流側端部は、貯湯タンク(1)の高さ方向において複数に分岐しており、分岐した複数の第2の循環回路(43、44、45、46)はそれぞれ貯湯タンク(1)に接続されていることを特徴とする。これによると、熱交換手段(81)により熱交換され、第2の循環回路(43、44、45、46)から貯湯タンク(1)に戻る低温の湯を、貯湯タンク(1)内の温度勾配を乱すことなく、貯湯タンク(1)内に戻すことができる。
また、請求項11に記載のように、第2の循環回路(43、44、45、46)の下流側端部を、貯湯タンク(1)の側面部で高さ方向において複数に分岐して、分岐した複数の第2の循環回路(43、44、45、46)をそれぞれ貯湯タンク(1)の側面部の高さが異なる位置に接続したものとすることができる。
【0032】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0034】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
【0035】
1は耐食性に優れた金属製(例えばステンレス製)の貯湯タンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の給湯用水を長時間に渡って保温することができるようになっている。貯湯タンク1は縦長形状であり、その底面には導入口11が設けられ、この導入口11には貯湯タンク1内の最下部に水道水を導入する給水配管である導入管12が接続されている。
【0036】
導入管12には温度検出手段である給水サーミスタ21が設けられており、導入管12内の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。また、導入管12には導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節する減圧弁51が設けられている。そして、導入管12の給水サーミスタ21および減圧弁51が設けられた位置より下流側と後述する混合弁16bとはバイパス経路である配管15により繋がれている。
【0037】
一方、貯湯タンク1の最上部には導出口13aが設けられ、導出口13aには貯湯タンク1内の湯を導出するための給湯経路である導出管14aが接続されている。また、貯湯タンク1の側面部略中央には導出口13bが設けられ、導出口13bには貯湯タンク1内の湯を導出するための給湯経路である導出管14bが接続されている。
【0038】
16a、16bはともに混合手段である混合弁であり、混合弁16bは、導出管14bと配管15との合流点に配置されている。そして、混合弁16bは開口面積比を調節することにより、導出管14bからの湯と配管15からの水道水との混合比を調節できるようになっている。
【0039】
混合弁16bの出口側には配管17aが接続しており、配管17aと前述の導出管14aとの合流点には混合弁16aが配置されている。そして、混合弁16aは開口面積比を調節することにより、導出管14aからの湯と、配管15と配管17aが連通されたときに配管17aから供給される水道水との混合比を調節できるようになっている。
【0040】
なお、混合弁16a、16bはともにサーボモータ等の駆動源により弁体を駆動して各経路の開度を調節する電動弁であり、後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
【0041】
混合弁16aの出口側には蛇口、シャワー、風呂等への混合湯経路である配管17が接続している。配管17には温度検出手段である給湯サーミスタ71と給湯検出手段である流量カウンタ72が設けられており、給湯サーミスタ71は配管17内の温度情報を、流量カウンタ72は配管17内の流量情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。導出管14a、14b、配管17a、17からなる構成が、本実施形態における給湯配管である。
【0042】
貯湯タンク1の下部には、貯湯タンク1内の最下部の水を吸入するための吸入口18が設けられ、貯湯タンク1の上部側面には、貯湯タンク1内の最上部に湯を吐出する吐出口19が設けられている。吸入口18と吐出口19とは循環回路20で接続されており、循環回路20の一部はヒートポンプユニット2内に配置されている。
【0043】
循環回路20のヒートポンプユニット2内に配置された部分には、図示しない熱交換器が設けられており、吸入口18から吸入した貯湯タンク1内の水を高温の二酸化炭素冷媒との熱交換により加熱し、吐出口19から貯湯タンク1内に戻すことにより貯湯タンク1内の水を沸き上げることができるようになっている。
【0044】
本実施形態のように、ヒートポンプユニット2の冷媒に二酸化炭素を採用すると、超臨界域を用いることで図示しない圧縮機からの冷媒吐出温度を高くすることができる。従って、フロン冷媒等を採用した場合より高温の湯を効率良く沸き上げることが可能である。
【0045】
ヒートポンプユニット2は、本実施形態における加熱手段であり、循環回路20は本実施形態における第1の循環回路である。なお、ヒートポンプユニット2は後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。
【0046】
また、貯湯タンク1の外壁面には複数の(本例では5つの)水位サーミスタ32、33、34、35、36が縦方向(貯湯タンク1の高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク1内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。従って、制御装置200は、水位サーミスタ32〜36からの温度情報に基づいて、貯湯タンク1内上方の沸き上げられた湯と貯湯タンク1内下方の沸き上げられる前の水との境界位置を検出できるようになっている。
【0047】
なお、水位サーミスタ32は、貯湯タンク1の最上部外壁面に設けられており、導出口13aや後述する吸入口41に吸入される湯の温度である貯湯タンク1内最上部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。また、水位サーミスタ34は、前述の導出口13bとほぼ同一の高さに配置されており、導出口13bに吸入される湯の温度である貯湯タンク1内の略中央部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
【0048】
貯湯タンク1の上部には、貯湯タンク1内の最上部の湯を吸入するための吸入口41が設けられ、貯湯タンク1の下部には、貯湯タンク1内に湯を吐出する吐出口42が設けられている。吸入口41と吐出口42とは循環回路43で接続されており、循環回路43の一部は熱交換手段である熱交換器81内に配置されている。熱交換器81は対向流型の熱交換器であり、循環回路43を流れる高温の湯と後述する循環回路82を流れる被加熱物である熱媒体(本例では水)とを熱交換できるようになっている。
【0049】
循環回路43の熱交換器81が設けられた部位より下流側には、循環回路43内に湯を循環するためのウォータポンプ47と、温度検出手段であるサーミスタ48が設けられている。サーミスタ48は循環回路43内の熱交換器81による熱交換後の湯の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
【0050】
循環回路43のサーミスタ48が設けられた部位より下流側には、複数の(本例では3つの)三方弁54、55、56が配設されている。各三方弁54、55、56の循環回路43が接続していない出口側には、それぞれ配管44、45、46が接続しており、各配管44、45、46の三方弁と接続している側と反対側の端部(下流側端部)は、貯湯タンク1の側面部の吐出口44a、45a、46aにそれぞれ接続している。
【0051】
なお、吐出口44a、45a、46aは、図1に示すように、前述の水位サーミスタ34、35、36の近傍にそれぞれ設けられている。循環回路43、配管44、45、46からなる構成が本実施形態における第2の循環回路である。
【0052】
80は床暖房ユニットであり、熱交換器81と、この熱交換器81で熱交換された熱媒体を循環する循環回路82と、熱交換器81で加熱された熱媒体で床暖房を行なう床暖房熱交換器83と、循環回路82に熱媒体を循環するウォータポンプ84等により構成されている。なお、循環回路82の熱交換器81の入口近傍および出口近傍には、サーミスタ85、86が配設され、循環回路82内において熱交換器81に流入する熱媒体および熱交換器81から流出する熱媒体の温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。
【0053】
また、200は制御手段である制御装置であり、各サーミスタ21、32、33、34、35、36、48、71、85、86からの温度情報、流量カウンタ72からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、後述するようにヒートポンプユニット2、混合弁16a、16b、三方弁54、55、56、ウォータポンプ47、84等を制御するように構成されている。
【0054】
なお、図示しない操作盤は、浴室内や台所等の湯を使用する場所の近傍に設置され、操作盤以外は、屋外等の適所に設置されている。
【0055】
次に、上記構成に基づき貯湯式給湯装置の作動を説明する。
【0056】
給湯装置の図示しない電源スイッチがオンされている場合には、制御装置200は、貯湯タンク1に設けられた各サーミスタからの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報等に基づいて、適宜ヒートポンプユニット2を作動させ貯湯タンク1内の水を加熱して高温の湯(例えば90℃の湯)とする。
【0057】
そして、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされた場合(床暖房予約タイマーによりスイッチがオンされた場合を含む)には、制御装置200は、ウォータポンプ47、84を作動し、貯湯タンク1内の最上部より吸入口41から循環回路43内に高温の湯を吸入するとともに、循環回路82内に熱媒体を循環させる。
【0058】
これにより、熱交換器81において循環回路43を流れる高温の湯と熱交換された循環回路82内の熱媒体により、床暖房熱交換器83を介して床暖房を行なうことができる。なお、このとき、制御装置200は、水位サーミスタ32、サーミスタ48、85、86からの温度情報に基づいて、熱交換器81および床暖房熱交換器83における熱交換が良好に行なわれるようにウォータポンプ47、84を作動制御する。
【0059】
制御装置200は、床暖房を行なう制御を実行しているとき、水位サーミスタ34〜36およびサーミスタ48からの温度情報に基づいて三方弁54、55、56を制御し、熱交換器81で熱交換され温度が低下した低温の湯(例えば50℃の湯)が貯湯タンク1内に吐出する吐出口を選択切換する。具体的には、水位サーミスタ34〜36が検出した貯湯タンク1内の湯または水の温度が、サーミスタ48が検出した熱交換後の低温の湯の温度とほぼ同一である部位に設けられた吐出口から低温の湯を吐出する。
【0060】
例えば、水位サーミスタ35の検出温度がサーミスタ48の検出温度とほぼ同一である場合には、制御装置200は、三方弁54を循環回路43方向(図中上下方向)に連通状態するとともに配管44方向を遮断状態とし、三方弁55を配管45方向に連通状態とするとともに循環回路43下流方向を遮断状態とするように切換制御することで、熱交換後の低温の湯を吐出口44bから吐出する。なお、サーミスタ48の検出温度が水位サーミスタ36の検出温度より低い場合には、低温の湯を吐出口42から吐出するように制御する。
【0061】
貯湯タンク1内の湯または水は、温度の異なる水の比重差により高温の湯ほど上部に低温の水ほど下部に貯えられている。上述のように三方弁54〜56を切換制御することで、熱交換器81で熱交換された後の低温の湯を、図1に示すように、貯湯タンク1内の湯や水の温度勾配を乱すことなく貯湯タンク1内に戻すことができる。
【0062】
また、流量カウンタ72が配管17内の水の流れを検出したときには、蛇口、シャワー、風呂等のいずれかで湯が使用されようとしているということである。このとき制御装置200は、設定温度に応じ、給水サーミスタ21、水位サーミスタ32、34および給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて混合弁16a、16bの制御を行なう。
【0063】
設定温度が水位サーミスタ34の検出温度以下である場合には、制御装置200は、まず混合弁16aを配管17aと配管17とを連通状態とするとともに配管14a方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ34の検出温度とから混合弁16bの開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁16bの開口面積比を微細制御する。
【0064】
設定温度が水位サーミスタ34の検出温度より高く水位サーミスタ32の検出温度以下の場合には、制御装置200は、まず混合弁16bを配管15と配管17aとを連通状態とするとともに配管14b方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ32の検出温度とから混合弁16aの開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁16aの開口面積比を微細制御する。
【0065】
上述の構成および作動によれば、熱交換器81により熱交換され貯湯タンク1内に戻る低温の湯は、貯湯タンク1内において温度勾配を逆転するような部位に戻され難い。従って、貯湯タンク1内において、低温の湯と水とは混合し難く、ヒートポンプユニット2が貯湯タンク1内の水を加熱するときには、貯湯タンク1の最下部にある水から優先的に加熱する。このようにして、ヒートポンプユニット2の沸き上げ性能が低下することを防止することが可能となる。
【0066】
また、配管17を介して給湯を行なうときには、ヒートポンプユニット2により加熱され貯湯タンク1内に貯えられた高温の湯ばかりでなく、床暖房ユニット80に熱を供給し貯湯タンク1内に戻った低温の湯も出湯することが可能である。従って、給湯先の必要温度に応じて貯湯タンク1内の湯を有効利用することができる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図2に基づいて説明する。
【0068】
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、貯湯タンクの構成等が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0069】
図2に示すように、本実施形態の貯湯タンクは、第1の貯湯タンクである貯湯タンク1aと第2の貯湯タンクである第2の貯湯タンク1bとを、配管203で接続して構成している。そして、配管203は貯湯タンク1a内の最下部と貯湯タンク1b内の最上部とを連通するように配設されている。
【0070】
導入口11は貯湯タンク1bの底面に設けられている。導入口11に接続する給水配管である導入管12の減圧弁51が設けられた部位より下流側と後述する混合弁216とは配管215により繋がれている。
【0071】
一方、貯湯タンク1aの最上部には導出口213aが設けられ、導出口213aには貯湯タンク1a内の湯を導出するための給湯経路である導出管214aが接続されている。また、貯湯タンク1bの最上部には導出口213bが設けられ、導出口213bには貯湯タンク1b内の湯を導出するための給湯経路である導出管214bが接続されている。
【0072】
216aは、導出管214aと導出管214bとの合流点に配設された三方弁であり、三方弁216aの下流側に接続された導出管214に流れ込む湯の経路を、導出管214a側から流れ込む経路もしくは導出管214b側から流れ込む経路に切換えられるようになっている。
【0073】
216は混合手段である混合弁であり、混合弁216は、導出管214と配管215との合流点に配置されている。そして、混合弁216は開口面積比を調節することにより、導出管214からの湯と配管215からの水道水との混合比を調節できるようになっている。
【0074】
なお、混合弁216は第1の実施形態の混合弁と同様にサーボモータ等の駆動源により弁体を駆動して各経路の開度を調節する電動弁であり、後述する制御装置200からの制御信号により作動するとともに、作動状態を制御装置200に出力するようになっている。そして、混合弁216の出口側には配管17が接続している。導出管214a、214b、214、配管17からなる構成が、本実施形態における給湯配管である。
【0075】
貯湯タンク1bの下部には、貯湯タンク1b内の最下部の水を吸入するための吸入口18が設けられ、貯湯タンク1aの上部側面には、貯湯タンク1a内の最上部に湯を吐出する吐出口19が設けられている。吸入口18と吐出口19とは循環回路20で接続されている。循環回路20は本実施形態における第1の循環回路である。
【0076】
また、貯湯タンク1aの外壁面には複数の(本例では5つの)水位サーミスタ32a、33a、34a、35a、36aが縦方向(貯湯タンク1aの高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク1bの外壁面には複数の(本例では5つの)水位サーミスタ32b、33b、34b、35b、36bが縦方向(貯湯タンク1bの高さ方向)にほぼ等間隔に配置されている。
【0077】
そして、貯湯タンク1aおよび1b内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。従って、制御装置200は、水位サーミスタ32a〜36a、32b〜36bからの温度情報に基づいて、貯湯タンク1a、1b内において沸き上げられた湯と沸き上げられる前の水との境界位置を検出できるようになっている。
【0078】
なお、水位サーミスタ32aは、貯湯タンク1aの最上部外壁面に設けられており、導出口213aや吸入口41に吸入される湯の温度である貯湯タンク1a内最上部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。また、水位サーミスタ32bは、貯湯タンク1bの最上部外壁面に設けられており、導出口213bに吸入される湯の温度である貯湯タンク1b内最上部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
【0079】
貯湯タンク1aの上部には、貯湯タンク1a内の最上部の湯を吸入するための吸入口41が設けられ、貯湯タンク1aの下部には、貯湯タンク1a内に湯を吐出する吐出口42が設けられている。吸入口41と吐出口42とは循環回路43で接続されている。
【0080】
循環回路43には、第1の実施形態と同様にウォータポンプ47とサーミスタ48が設けられている。なお、本実施形態における循環回路43には、第1の実施形態において配設されていた三方弁54、55、56やこれらに接続する配管44、45、46は設けられていない。循環回路43が本実施形態における第2の循環回路である。
【0081】
なお、80は第1の実施形態と同一構成の床暖房ユニットであり、熱交換器81により循環回路43内の高温の湯と循環回路82内の熱媒体とを熱交換できるようになっている。
【0082】
また、200は制御手段である制御装置であり、各サーミスタ21、32a、33a、34a、35a、36a、32b、33b、34b、35b、36b、48、71、85、86からの温度情報、流量カウンタ72からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、後述するようにヒートポンプユニット2、混合弁216、三方弁216a、ウォータポンプ47、84等を制御するように構成されている。
【0083】
次に、上記構成に基づき本実施形態の貯湯式給湯装置の作動を説明する。
【0084】
給湯装置の図示しない電源スイッチがオンされている場合には、制御装置200は、貯湯タンク1a、1bに設けられた各サーミスタからの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報等に基づいて、適宜ヒートポンプユニット2を作動させ貯湯タンク1a、1b内の水を加熱して高温の湯(例えば90℃の湯)とする。
【0085】
そして、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされた場合(床暖房予約タイマーによりスイッチがオンされた場合を含む)には、制御装置200は、ウォータポンプ47、84を作動し、貯湯タンク1a内の最上部より吸入口41から循環回路43内に高温の湯を吸入するとともに、循環回路82内に熱媒体を循環させる。
【0086】
これにより、熱交換器81において循環回路43を流れる高温の湯と熱交換された循環回路82内の熱媒体により、床暖房熱交換器83を介して床暖房を行なうことができる。なお、このとき、制御装置200は、水位サーミスタ32a、サーミスタ48、85、86からの温度情報に基づいて、熱交換器81および床暖房熱交換器83における熱交換が良好に行なわれるようにウォータポンプ47、84を作動制御する。そして、循環回路43を流れ、熱交換器81で熱交換され温度が低下した低温の湯(例えば50℃の湯)は、吐出口42から貯湯タンク1a内の最下部に戻る。これにより、貯湯タンク1a内においては、温度の異なる水の比重差により、上部に高温の湯が、下部に低温の湯が貯えられる。
【0087】
上述のような床暖房運転中に貯湯タンク1a内の熱量(高温の湯)の不足が発生したときには、制御装置200はヒートポンプユニット2を作動させ、貯湯タンク1bの最下部の水を加熱して高温の湯とし、貯湯タンク1aの最上部に供給する。これに伴い、貯湯タンク1aの下部に貯えられていた低温の湯は、配管203を介して貯湯タンク1bの最上部に流入する。
【0088】
また、流量カウンタ72が配管17内の水の流れを検出したときには、蛇口、シャワー、風呂等のいずれかで湯が使用されようとしているということである。このとき制御装置200は、設定温度に応じ、給水サーミスタ21、水位サーミスタ32a、32bおよび給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて混合弁216および三方弁216aの制御を行なう。
【0089】
設定温度が水位サーミスタ32bの検出温度以下である場合には、制御装置200は、まず三方弁216aを導出管214bと導出管214とを連通状態とするとともに導出管214a方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ32bの検出温度とから混合弁216の開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁216の開口面積比を微細制御する。
【0090】
設定温度が水位サーミスタ32bの検出温度より高く水位サーミスタ32aの検出温度以下の場合には、制御装置200は、まず三方弁216aを導出管214aと導出管214とを連通状態とするとともに導出管214b方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ32aの検出温度とから混合弁216の開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁216の開口面積比を微細制御する。
【0091】
なお、配管17を介して給湯が行なわれるときには、導入口11より貯湯タンク1b内の最下部に水道水が供給される。
【0092】
上述の構成および作動によれば、熱交換器81により熱交換された後の低温の湯は、循環回路43から貯湯タンク1a内の最下部に戻る。また、給湯に伴い給水配管から供給される水は、貯湯タンク1b内の最下部に入る。従って、貯湯タンク1a内の低温の湯が貯湯タンク1b内の最上部に移動したとしても、貯湯タンク1b内において、低温の湯と水とは混合し難く、ヒートポンプユニット2は、貯湯タンク1bの最下部にある水から優先的に加熱する。このようにして、ヒートポンプユニットの沸き上げ性能が低下することを防止することが可能となる。
【0093】
また、配管17を介して給湯を行なうときには、貯湯タンク1a、1b内の高温の湯ばかりでなく、床暖房ユニット80に熱を供給した後の低温の湯も出湯することが可能である。従って、給湯先の必要温度に応じて貯湯タンク内の湯を有効利用することができる。
【0094】
さらに、第1の実施形態に対し、循環回路43から分岐する構成等を省略することができ、給湯装置の制御等を容易にすることが可能である。
【0095】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図3に基づいて説明する。
【0096】
本第3の実施形態は、前述の第2の実施形態と比較して、貯湯タンクの接続構成等が異なる。なお、第1および第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0097】
図3に示すように、本実施形態の貯湯タンクは、第1の貯湯タンクである貯湯タンク1cと第2の貯湯タンクである第2の貯湯タンク1dとを並設している。
【0098】
導入口11cは貯湯タンク1cの底面に設けられて、導入口11dは貯湯タンク1dの底面に設けられている。両導入口11c、11dには給水配管である導入管12が接続しており、導入管12の減圧弁51が設けられた部位より下流側と混合弁216とは配管215により繋がれている。
【0099】
一方、貯湯タンク1cの最上部には導出口213aが設けられ、導出口213aには貯湯タンク1c内の湯を導出するための給湯経路である導出管214aが接続されている。また、貯湯タンク1dの最上部には導出口213bが設けられ、導出口213bには貯湯タンク1d内の湯を導出するための給湯経路である導出管214bが接続されている。なお、導出管214a、214b、214、配管17からなる構成が、本実施形態における給湯配管である。
【0100】
貯湯タンク1cの下部には、貯湯タンク1c内の最下部の水を吸入するための吸入口18cが設けられ、貯湯タンク1cの上部側面には、貯湯タンク1c内の最上部に湯を吐出する吐出口19cが設けられている。また、貯湯タンク1dの下部には、貯湯タンク1d内の最下部の水を吸入するための吸入口18dが設けられ、貯湯タンク1dの上部側面には、貯湯タンク1d内の最上部に湯を吐出する吐出口19dが設けられている。
【0101】
吸入口18c、18dと吐出口19c、19dとは循環回路20で接続されている。循環回路20は、配管20a、20b、20c、20d、20eから構成されており、吸入口18cに接続した配管20aと吸入口18dに接続した配管20bとの合流点には三方弁325が設けられている。三方弁325の出口側には配管20cが接続しており、配管20cの一部はヒートポンプユニット2内に配置されている。
【0102】
配管20cの下流端は三方弁326の入口側に接続しており、三方弁326の2つの出口側には配管20dおよび配管20eがそれぞれ接続している。配管20dの下流端は吐出口19dに接続しており、配管20eの下流端は吐出口19cに接続している。三方弁325と三方弁326とは連動制御され、吸入口18cから水を吸入したときには吐出口19cから湯を吐出するように、吸入口18dから水を吸入したときには吐出口19dから湯を吐出するように流路を切替えるようになっている。
【0103】
循環回路20において、配管20a、20c、20eからなる構成が、本実施形態における第1の循環回路であり、配管20b、20c、20dからなる構成が、本実施形態における第2の循環回路である。また、ヒートポンプユニット2は、本実施形態における第1のヒートポンプユニットであるとともに第2のヒートポンプユニットである。
【0104】
貯湯タンク1cの外壁面には複数の(本例では5つの)水位サーミスタ32a、33a、34a、35a、36aが縦方向(貯湯タンク1cの高さ方向)にほぼ等間隔に配置され、貯湯タンク1dの外壁面には複数の(本例では5つの)水位サーミスタ32b、33b、34b、35b、36bが縦方向(貯湯タンク1dの高さ方向)にほぼ等間隔に配置されている。
【0105】
そして、貯湯タンク1cおよび1d内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を後述する制御装置200に出力するようになっている。従って、制御装置200は、水位サーミスタ32a〜36a、32b〜36bからの温度情報に基づいて、貯湯タンク1c、1d内において沸き上げられた湯と沸き上げられる前の水との境界位置を検出できるようになっている。
【0106】
なお、水位サーミスタ32aは、貯湯タンク1cの最上部外壁面に設けられており、導出口213aや吸入口41に吸入される湯の温度である貯湯タンク1c内最上部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。また、水位サーミスタ32bは、貯湯タンク1dの最上部外壁面に設けられており、導出口213bに吸入される湯の温度である貯湯タンク1d内最上部の水温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
【0107】
貯湯タンク1cの上部には、貯湯タンク1c内の最上部の湯を吸入するための吸入口41が設けられ、貯湯タンク1cの下部には、貯湯タンク1c内に湯を吐出する吐出口42が設けられている。吸入口41と吐出口42とは循環回路43で接続されている。
【0108】
循環回路43には、第1の実施形態と同様にウォータポンプ47とサーミスタ48が設けられている。なお、本実施形態における循環回路43には、第1の実施形態において配設されていた三方弁54、55、56やこれらに接続する配管44、45、46は設けられていない。循環回路43が本実施形態における第3の循環回路である。
【0109】
なお、80は第1の実施形態と同一構成の床暖房ユニットであり、熱交換器81により循環回路43内の高温の湯と循環回路82内の熱媒体とを熱交換できるようになっている。
【0110】
また、200は制御手段である制御装置であり、各サーミスタ21、32a、33a、34a、35a、36a、32b、33b、34b、35b、36b、48、71、85、86からの温度情報、流量カウンタ72からの流量情報および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、後述するようにヒートポンプユニット2、混合弁216、三方弁216a、325、326、ウォータポンプ47、84等を制御するように構成されている。
【0111】
次に、上記構成に基づき本実施形態の貯湯式給湯装置の作動を説明する。
【0112】
給湯装置の図示しない電源スイッチがオンされている場合には、制御装置200は、貯湯タンク1c、1dに設けられた各サーミスタからの温度情報等や、図示しない操作盤により設定された時刻情報等に基づいて、適宜ヒートポンプユニット2を作動させ貯湯タンク1c、1d内の水を加熱して高温の湯(例えば90℃の湯)とする。
【0113】
なお、ヒートポンプユニット2により貯湯タンク1c、1d内の沸き上げを行なうときには、制御装置200は三方弁325、326を制御し循環回路20の流路を切替えることで、貯湯タンク1c内の沸き上げと貯湯タンク1d内の沸き上げを別個に行なう。そして貯湯タンク1c内の沸き上げを行なうときには、貯湯タンク1c内が全て高温の湯(例えば90℃の湯)で満たされるまで沸き上げる。
【0114】
そして、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされた場合(床暖房予約タイマーによりスイッチがオンされた場合を含む)には、制御装置200は、ウォータポンプ47、84を作動し、貯湯タンク1c内の最上部より吸入口41から循環回路43内に高温の湯を吸入するとともに、循環回路82内に熱媒体を循環させる。
【0115】
これにより、熱交換器81において循環回路43を流れる高温の湯と熱交換された循環回路82内の熱媒体により、床暖房熱交換器83を介して床暖房を行なうことができる。なお、このとき、制御装置200は、水位サーミスタ32a、サーミスタ48、85、86からの温度情報に基づいて、熱交換器81および床暖房熱交換器83における熱交換が良好に行なわれるようにウォータポンプ47、84を作動制御する。そして、循環回路43を流れ、熱交換器81で熱交換され温度が低下した低温の湯(例えば50℃の湯)は、吐出口42から貯湯タンク1c内の最下部に戻る。これにより、貯湯タンク1a内においては、温度の異なる水の比重差により、上部に高温の湯が、下部に低温の湯が貯えられる。
【0116】
また、流量カウンタ72が配管17内の水の流れを検出したときには、蛇口、シャワー、風呂等のいずれかで湯が使用されようとしているということである。このとき制御装置200は、設定温度に応じ、給水サーミスタ21、水位サーミスタ32a、32bおよび給湯サーミスタ71からの温度情報等に基づいて混合弁216および三方弁216aの制御を行なう。
【0117】
配管17を介しての給湯が、前述の床暖房運転が終了する前に行なわる場合には、制御装置200は、まず三方弁216aを導出管214bと導出管214とを連通状態とするとともに導出管214a方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ32bの検出温度とから混合弁216の開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁216の開口面積比を微細制御する。
【0118】
配管17を介しての給湯が、前述の床暖房運転の終了後に行なわる場合には、制御装置200は、水位サーミスタ32a、32bからの温度情報に基づいて、三方弁216aを制御し、水位サーミスタ32a、32bの検出温度が設定温度以上である貯湯タンクから給湯できるように流路を切替える。
【0119】
例えば、貯湯タンク1c内が熱交換後の低温の湯で満たされており、水位サーミスタ32aの検出温度が設定温度より高い場合には、給湯に低温の湯を利用することが可能である。この場合には、制御装置200は、まず三方弁216aを導出管214aと導出管214とを連通状態とするとともに導出管214b方向を遮断状態とし、次に給水サーミスタ21の検出温度と水位サーミスタ32aの検出温度とから混合弁216の開口面積比を概略調節し、その後給湯サーミスタ71からの温度情報に基づいて給湯温度が設定温度となるように混合弁216の開口面積比を微細制御する。
【0120】
なお、貯湯タンク1cから配管17を介して給湯が行なわれるときには、導入口11cより貯湯タンク1c内の最下部に水道水が供給される。また、貯湯タンク1dから配管17を介して給湯が行なわれるときには、導入口11dより貯湯タンク1d内の最下部に水道水が供給される。
【0121】
上述の構成および作動によれば、熱交換器81により熱交換された後の低温の湯は、循環回路43から貯湯タンク1c内の最下部に戻る。また、給湯に伴い導入管12から供給される水は、貯湯タンク1c、1dの最下部に入る。そして貯湯タンク1cにおいては、床暖房運転が終了し最下部に低温の湯が戻った後に、最下部に水が入る。従って、温度の異なる水の比重差により、貯湯タンク1c内において、低温の湯と水とは混合し難く、ヒートポンプユニット2は、貯湯タンク1cの最下部にある水から優先的に加熱する。
【0122】
また、貯湯タンク1dには床暖房運転を行なっても低温の湯は戻らないので、ヒートポンプユニット2は、貯湯タンク1dの最下部にある水から優先的に加熱する。このようにして、ヒートポンプユニット2の沸き上げ性能が低下することを防止することが可能となる。
【0123】
また、貯湯タンク1c、1d内の高温の湯ばかりでなく、熱交換器81で熱交換した後の低温の湯も出湯することが可能である。従って、給湯先の必要温度に応じて両貯湯タンク1c、1d内の湯を有効利用することが可能である。
【0124】
さらに、第1の実施形態に対し、循環回路43から分岐する構成等を省略することができ、給湯装置の制御等を容易にすることが可能である。
【0125】
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、給湯を行なう際に、水位サーミスタ32、34の検出温度に応じて貯湯タンク1から湯を導出する経路を切替えたが、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされておらず、かつ床暖房予約が設定されていないときには、導出口13aのみから湯を導出するものであってもよい。
【0126】
また、上記第2の実施形態では、給湯を行なう際に、水位サーミスタ32a、32bの検出温度に応じて貯湯タンク1aもしくは貯湯タンク1bから湯を導出するものであったが、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされておらず、かつ床暖房予約が設定されていないときには、貯湯タンク1aもしくは貯湯タンク1bから適宜湯を導出するものであってもよい。
【0127】
また、上記第3の実施形態では、給湯が床暖房運転終了前に行なわれる場合には、貯湯タンク1dから湯を導出し、給湯が床暖房運転終了後に行なわれる場合には、水位サーミスタ32a、32bの検出温度に応じて貯湯タンク1cもしくは貯湯タンク1dから湯を導出するものであったが、図示しない操作盤の床暖房スイッチがオンされておらず、かつ床暖房予約が設定されていないときには、貯湯タンク1cもしくは貯湯タンク1dから適宜湯を導出するものであってもよい。
【0128】
また、上記各実施形態において、外気温センサ等の外気温検出手段を設け、この外気温検出手段が検出する温度が所定値以上の場合には、前述の操作盤の床暖房スイッチがオンされておらず、かつ床暖房予約が設定されていない場合のように、給湯するものであってもよい。
【0129】
また、上記各実施形態では、熱交換手段である熱交換器81は、循環回路43を流れる高温の湯と床暖房ユニット80の熱媒体とを熱交換するものであったが、これに限定されるものではない。例えば高温の湯と空気とを熱交換して暖房を行なう熱交換器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第3の実施形態における貯湯式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク(第1の実施形態における貯湯タンク)
1a 貯湯タンク(第2の実施形態における第1の貯湯タンク)
1b 貯湯タンク(第2の実施形態における第2の貯湯タンク)
1c 貯湯タンク(第3の実施形態における第1の貯湯タンク)
1d 貯湯タンク(第3の実施形態における第2の貯湯タンク)
2 ヒートポンプユニット
12 導入管(給水配管)
14a 導出管(第1の実施形態における給湯配管の一部)
14b 導出管(第1の実施形態における給湯配管の一部)
17 配管(給湯配管の一部)
17a 配管(第1の実施形態における給湯配管の一部)
20 循環回路(第1および第2の実施形態における第1の循環回路、第3の実施形態における第1および第2の循環回路)
43 循環回路(第1の実施形態における第2の循環回路の一部、第2の実施形態における第2の循環回路、第3の実施形態における第3の循環回路)
44 配管(第1の実施形態における第2の循環回路の一部)
45 配管(第1の実施形態における第2の循環回路の一部)
46 配管(第1の実施形態における第2の循環回路の一部)
80 床暖房ユニット
81 熱交換器(熱交換手段)
214 導出管(第2および第3の実施形態における給湯配管の一部)
214a 導出管(第2および第3の実施形態における給湯配管の一部)
214b 導出管(第2および第3の実施形態における給湯配管の一部)
Claims (11)
- 給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンク(1)と、
この貯湯タンク(1)内の最下部の水を、前記貯湯タンク(1)に設けた吸入口(18)から吸入し前記貯湯タンク(1)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、
この第1の循環回路(20)に設けられ、前記第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、
このヒートポンプユニット(2)により加熱され前記貯湯タンク(1)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して前記貯湯タンク(1)内に戻す第2の循環回路(43、44、45、46)と、
この第2の循環回路(43、44、45、46)に設けられ、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、
前記貯湯タンク(1)内の湯が前記貯湯タンク(1)外で消費されるときには、前記貯湯タンク(1)内の湯を前記貯湯タンク(1)外に送る給湯配管(14a、14b、17、17a)と、
前記貯湯タンク(1)内の湯が前記給湯配管(14a、14b、17、17a)を通って前記貯湯タンク(1)外で消費されるときには、前記貯湯タンク(1)内の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備える貯湯式給湯装置であって、
前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れた前記低温の湯を前記第2の循環回路(43、44、45、46)から前記貯湯タンク(1)内へと戻す吐出口(44a、45a、46a)を、前記吸入口(18)よりも上方に設けたことを特徴とする貯湯式給湯装置。 - 前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れて前記貯湯タンク(1)内に戻る前記低温の湯の温度とほぼ同一の温度となる前記貯湯タンクの部位において、前記第2の循環回路(43、44、45、46)の下流側端部は前記貯湯タンク(1)に接続されており、前記貯湯タンク(1)内に前記低温の湯を戻す構成であることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
- 前記貯湯タンク(1)は、その高さ方向において前記給湯配管(14a、14b、17、17a)の上流側端部を複数に分けて接続しており、
これらの複数の上流側端部のうち、前記貯湯タンク(1)内において前記上流側端部を接続した部位の湯の温度が、前記貯湯タンク(1)外で消費される湯の必要温度以上である前記上流側端部より、選択的に出湯される構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。 - 前記被加熱物は、床暖房ユニット(80)の熱媒体であり、
前記熱交換手段(81)は、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる前記高温の湯と前記熱媒体とを熱交換する熱交換器であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。 - 前記ヒートポンプユニット(2)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
- 給湯用の湯を内部に貯える第1の貯湯タンク(1a)と、
最上部を前記第1の貯湯タンク(1a)の最下部に連通し、給湯用の湯を内部に貯える第2の貯湯タンク(1b)と、
前記第2の貯湯タンク(1b)内の最下部の水を、前記第1の貯湯タンク(1a)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、
この第1の循環回路(20)に設けられ、前記第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、
このヒートポンプユニット(2)により加熱され前記第1の貯湯タンク(1a)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して前記第1の貯湯タンク(1a)内の最下部に戻す第2の循環回路(43)と、
この第2の循環回路(43)に設けられ、前記第2の循環回路(43)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、前記第2の循環回路(43)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、
前記第1の貯湯タンク(1a)内もしくは前記第2の貯湯タンク(1b)内の湯が両貯湯タンク(1a、1b)外で消費されるときには、前記第1の貯湯タンク(1a)内もしくは前記第2の貯湯タンク(1b)内の湯を前記両貯湯タンク(1a、1b)外に送る給湯配管(17、214、214a、214b)と、
前記第1の貯湯タンク(1a)内もしくは前記第2の貯湯タンク(1b)内の湯が前記給湯配管(17、214、214a、214b)を通って前記両貯湯タンク(1a、1b)外で消費されるときには、前記第2の貯湯タンク(1b)の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。 - 前記給湯配管(17、214、214a、214b)は、上流側端部を複数に分けて前記第1の貯湯タンク(1a)の最上部および前記第2の貯湯タンク(1b)の最上部に接続しており、
これらの複数の上流側端部のうち、前記第1の貯湯タンク(1a)内および前記第2の貯湯タンク(1b)内において前記上流側端部を接続した部位の湯の温度が、前記両貯湯タンク(1a、1b)外で消費される湯の必要温度以上である前記上流側端部より、選択的に出湯される構成であることを特徴とする請求項6に記載の貯湯式給湯装置。 - 前記被加熱物は、床暖房ユニット(80)の熱媒体であり、
前記熱交換手段(81)は、前記第2の循環回路(43)を流れる前記高温の湯と前記熱媒体とを熱交換する熱交換器であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の貯湯式給湯機。 - 前記ヒートポンプユニット(2)は、冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1つに記載の貯湯式給湯機。
- 給湯用の湯を内部に貯える貯湯タンク(1)と、
この貯湯タンク(1)内の最下部の水を、前記貯湯タンク(1)内の最上部に送る第1の循環回路(20)と、
この第1の循環回路(20)に設けられ、前記第1の循環回路(20)を流れる水を加熱して高温の湯とするヒートポンプユニット(2)と、
このヒートポンプユニット(2)により加熱され前記貯湯タンク(1)内の最上部に貯えられた高温の湯を、循環して前記貯湯タンク(1)内に戻す第2の循環回路(43、44、45、46)と、
この第2の循環回路(43、44、45、46)に設けられ、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯と被加熱物とを熱交換して、前記第2の循環回路(43、44、45、46)を流れる高温の湯を低温の湯とする熱交換手段(81)と、
前記貯湯タンク(1)内の湯が前記貯湯タンク(1)外で消費されるときには、前記貯湯タンク(1)内の湯を前記貯湯タンク(1)外に送る給湯配管(14a、14b、17、17a)と、
前記貯湯タンク(1)内の湯が前記給湯配管(14a、14b、17、17a)を通って前記貯湯タンク(1)外で消費されるときには、前記貯湯タンク(1)内の最下部に水を供給する給水配管(12)とを備える貯湯式給湯装置であって、
前記第2の循環回路(43、44、45、46)の下流側端部は、前記貯湯タンク(1)の高さ方向において複数に分岐しており、分岐した前記複数の第2の循環回路(43、44、45、46)はそれぞれ前記貯湯タンク(1)に接続されていることを特徴とする貯湯式給湯装置。 - 前記下流側端部は、前記貯湯タンク(1)の側面部で高さ方向において複数に分岐しており、分岐した前記複数の第2の循環回路(43、44、45、46)はそれぞれ前記側面部の高さが異なる位置に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の貯湯式給湯装置。
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