JP2004198055A - 給湯式暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】比較的高温の流体を必要とする高温暖房器(例えば、浴室暖房乾燥器)60へは供給流路43から高温流体を供給すると共に、供給流路43から高温流体を分岐する高温流体供給路43aと、戻り流路46から戻り流体を分岐する戻り流体供給路46aと、両供給路43a、46aからの流体の混合割合を調節する混合弁47と、混合弁47で混合された流体を供給する低温流体供給路48aとを設け、比較的低温の流体を必要とする低温暖房器50へは低温流体供給路48aから低温流体を供給する。
これにより、低温暖房器50において立ち上がり等で高温流体が必要な時は、混合弁47を高温流体供給路43a側に全開とすることで、低温暖房器50へも高温流体を供給することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温の湯で2次側流体を加熱すると共に、その加熱された流体を暖房器へ供給して室内暖房等を行なう給湯式暖房装置に関するものであり、特に、暖房器に比較的高温の流体を必要とする高温暖房装置と、比較的低温の流体を必要とする低温暖房装置とを用いる場合の2温度出湯に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の給湯式暖房装置部分の構成を示す模式図である。従来、ガスや石油を燃料とした給湯装置では、一般的に図3に示すような回路で2温度出湯が行われている(例えば、特許文献1)。これは、熱交換器31で加熱された流体を、比較的高温の流体を必要とする高温暖房器(例えば、浴室暖房乾燥器)60へは、供給流路43から高温流体を供給している。
【0003】
これと共に、比較的低温の流体を必要とする低温暖房器(例えば、床暖房器)50へは、高温暖房器60を通過して少し冷め、戻り流路46から熱交換器31へ戻る途中の低温流体を、低温流体供給路48aで分岐して供給している。ちなみに、30は1次側温水回路であり、44はバイパス流路である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−228167号公報(図13)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の給湯式暖房装置を、例えば貯湯式給湯装置に接続して用いると、例えば低温暖房器である床暖房器へは立ち上り時に必要な高温流体を供給することができないという問題が生じる。これは、回路構成上低温暖房器へは戻り流体を供給しているため、ガスや石油を燃料とした燃焼式給湯装置のように給湯温度自体を高くできれば可能だが、貯湯式給湯装置のように貯湯温水を利用する場合は給湯温度が決まってしまうためである。
【0006】
そこで、本発明は上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、低温暖房器へも高温流体を供給することのできる給湯式暖房装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項3に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、高温の湯を1次側に流通させて2次側の流体を加熱する熱交換手段(31)を有し、高温の湯を熱交換手段(31)に供給する1次側温水回路(30)と、熱交換手段(31)で加熱された流体を暖房器(50、60)に供給する供給流路(43)と、暖房器(50、60)から戻る流体を熱交換手段(31)へ供給する戻り流路(46)とからなる2次側流体回路(40)と、1次側温水回路(30)に供給する高温の湯および2次側流体回路(40)に循環させる流体を制御する温水制御手段(22)とを備える給湯式暖房装置において、
比較的高温の流体を必要とする高温暖房手段(60)へは供給流路(43)から高温流体を供給すると共に、供給流路(43)から高温流体を分岐する高温流体供給路(43a)と、戻り流路(46)から戻り流体を分岐する戻り流体供給路(46a)と、両供給路(43a、46a)からの流体の混合割合を調節する混合弁(47)と、混合弁(47)で混合された流体を供給する低温流体供給路(48a)とを設け、比較的低温の流体を必要とする低温暖房手段(50)へは低温流体供給路(48a)から低温流体を供給することを特徴としている。
【0008】
これにより、低温暖房手段(50)において立ち上がり等で高温流体が必要な時は、混合弁(47)を高温流体供給路(43a)側に全開とすることで、低温暖房手段(50)へも高温流体を供給することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、比較的高温の流体を必要とする高温暖房手段(60)へは供給流路(43)から高温流体を供給すると共に、供給流路(43)から高温流体を分岐する高温側分岐弁(47a)と、戻り流路(46)から戻り流体を分岐する戻り側分岐弁(47b)と、両分岐弁(47a、47b)で分岐された流体を混合して供給する低温流体供給路(48a)とを設け、比較的低温の流体を必要とする低温暖房手段(50)へは低温流体供給路(48a)から低温流体を供給することを特徴としている。
【0010】
これにより、低温暖房手段(50)において立ち上がり等で高温流体が必要な時は、高温側分岐弁(47a)を全開として戻り側分岐弁(47b)を前閉とすることで、低温暖房手段(50)へも高温流体を供給することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、供給流路(43)を流通する流体の温度を検知する高温側温度検知手段(41)と、戻り流路(46)を流通する流体の温度を検知する戻り側温度検知手段(45)とを備え、温水制御手段(22)は、両温度検知手段(41、45)で検知される温度から混合弁(47)もしくは両分岐弁(47a、47b)を調節し、低温流体供給路(48a)に供給する低温流体の温度を可変することを特徴とする。
【0012】
これにより、供給流路(43)での高温以下の温度の流体が必要な時は、高温流体供給路(43a)もしくは高温側分岐弁(47a)からの高温流体と、戻り流体供給路(46a)もしくは戻り側分岐弁(47b)からの戻り流体とを混合し、適当な温度として低温暖房手段(50)に供給することができる。尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態の多機能給湯装置を、図1に基づいて説明する。図1は、多機能給湯装置の概略構成を示す模式図である。本実施形態の多機能給湯装置は、図1に示すように、貯湯式給湯装置10、給湯式暖房装置20、および暖房器である床暖房ユニット50と浴室暖房乾燥器60等から構成されている。
【0014】
貯湯式給湯装置10は、ヒートポンプサイクルからなる熱源装置であるヒートポンプ式給湯装置11、このヒートポンプ式給湯装置11により加熱された給湯用の湯を貯える貯湯槽12、貯えた湯を給湯対象個所へ導くための給湯配管13、およびこれらを制御する給湯制御装置100等から構成されている。
【0015】
ヒートポンプ式給湯装置11は、当給湯装置11の前後に、貯湯槽12内の最下部の水を吸い込むための吸入管14b、加熱した高温の湯を貯湯槽12内の最上部に吐出するための吐出管14a、および貯湯槽12からなる循環回路の一部である。冷媒に二酸化炭素(CO2)を用い、図示しない圧縮機、熱交換器などの冷凍サイクル機能部品より構成され、貯湯槽12内最下部から吸入した水を高温のCO2冷媒との熱交換により加熱して貯湯槽12内最上部に戻すことにより貯湯槽12内の水を沸き上げることができるようになっている。
【0016】
尚、冷媒にCO2を採用すると、超臨界域を用いることで図示しない圧縮機からの冷媒吐出温度を高くすることができる。従って、フロン冷媒などを採用した場合よりも高温の湯(例えば、80〜90℃程度)を効率よく沸き上げることができる。
【0017】
また、ヒートポンプ式給湯装置11は、主に電気料金の安い深夜時間帯の深夜電力の交流電源を用いて貯湯槽12内の水を沸き上げる蓄熱運転を行なっているが、昼間時間帯においても、貯湯槽12内の貯えた湯が低下してくると、沸き上げ運転を行なうように制御されている。尚、ヒートポンプ式給湯装置11は、給湯制御装置100からの制御信号により作動すると共に、作動状態を給湯制御装置100に出力するように接続されている。
【0018】
次に、貯湯槽12は、耐食性に優れた金属製(例えば、ステンレス製)の容器であり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。貯湯槽12は縦長形状であり、その底面には導入口12bが設けられ、この導入口12bには貯湯槽12内の下部に水道水を導入する給水経路である給水配管15が接続されている。
【0019】
給水配管15には、給水配管15内を流れる水道水の水温を検出する図示しない給水サーミスタが設けられ、検出された温度情報を給湯制御装置100に出力するようになっている。また、給水配管15には、導入される水道水の水圧が所定圧となるように調節する図示しない減圧弁が設けられている。
【0020】
さらに、給水配管15の下流端は、導入口12bの他に、後述する混合弁16の一方の入口側にも繋がれており、貯湯槽12と混合弁16に水道水を導入するように構成されている。一方、貯湯槽12の最上部には導出口12aが設けられ、この導出口12aには貯湯槽12内の湯を導出するための給湯経路である給湯配管13が接続されている。
【0021】
また、給湯配管13には、使用者が設定した設定温度に温度調節する混合弁16が設けられている。この混合弁16は、給湯配管13の下流端に設けられた給湯水栓(図示せず)が開弁したときに、開口面積比を調節することにより、導出口12aから導出された高温の湯と、給水配管15から導入された水道水との混合比を調節できる温度調節弁である。
【0022】
また、この混合弁16は、サーボモータなどの駆動源により弁体を駆動して開度を調節する電動弁であり、給湯制御装置100からの制御信号により作動すると共に、作動状態を給湯制御装置100に出力するようになっている。また、混合弁16の下流には出湯温度を検出する図示しない給湯サーミスタ、および給湯検出手段である図示しない流量カウンタが設けられ、検出された温度情報および流量情報を給湯制御装置100に出力するようになっている。
【0023】
尚、給湯配管13の下流端は台所・洗面所・風呂等に配置された図示しない給湯水栓に通じており、給湯水栓を開弁した時に、設定温度に温度調節された湯が出湯されるものである。また、貯湯槽12の外壁面には図示しない複数の水位サーミスタが縦方向(貯湯槽12の高さ方向)にほぼ等間隔に配設され、貯湯槽12内に満たされた水の各水位レベルでの温度情報を給湯制御装置100に出力するようになっている。
【0024】
従って、給湯制御装置100は、水位サーミスタからの温度情報に基づいて、貯湯槽12内上方の沸き上げた湯と、貯湯槽12内下方の沸き上げられる前の水との境界位置を検出できるようになっている。尚、水位サーミスタの一つは、貯湯槽12内の最上部外壁面に設けられており、導出口12aや後述する1次側温水回路30に吸入される湯の温度である貯湯槽12内最上部の湯温を検出する出湯サーミスタの機能も有している。
【0025】
給湯制御装置100は、ヒートポンプ式給湯装置11および給水配管15・貯湯槽12・給湯配管13に設けられた各サーミスタからの温度情報、流量カウンタからの流量情報、後述する給湯式暖房装置20の運転信号、および操作パネル101からの操作信号に基づいて、ヒートポンプ式給湯装置11および混合弁16を制御するように構成されている。尚、操作パネル101は、浴室内や台所等湯を使用する場所の近傍に設置され、操作パネル101以外は屋外などの適所に配置されている。
【0026】
次に、本発明の要部に係わる給湯式暖房装置20の構成について説明する。1次側温水回路30は、貯湯槽12内に貯えられた温水を利用して、後述する暖房器としての床暖房ユニット50および浴室暖房乾燥器60に暖房のための流体を供給する循環回路である。
【0027】
1次側温水回路30は、熱交換手段である暖房用熱交換器31と、この暖房用熱交換器31の一次側に導出口12aから貯湯槽12内の湯を流通させて貯湯槽12の下方に戻すように配設された循環水通路33と、この循環水通路33に設けられた第1送水手段である第1循環ポンプ32等により構成されている。
【0028】
暖房用熱交換器31は、対向流型の水―水熱交換器であり、循環水通路33内に流れる貯湯槽12内の高温の湯と、後述する2次側流体回路40を循環する2次側流体とを熱交換するようになっている。また、第1循環ポンプ32は、循環水通路33内に貯湯槽12の湯を循環するための送水ポンプであり、図示しない電動部がDCブラシレスモータにて形成され、回転数が複数段階に切り換え可能なポンプで、後述する温水制御手段である温水制御装置22によりフィードバック制御(PID制御)により回転数が可変されるように制御される。
【0029】
また、水温検出手段である水温サーミスタ34は、暖房用熱交換器31の下流側に設けられ、熱交換後の貯湯槽12の下方に戻る水温を検出するセンサであって、検出された温度情報を温水制御装置22に出力するようになっている。
【0030】
2次側流体回路40は、暖房用熱交換器31から受熱した2次側流体の熱量を、低温暖房器である床暖房ユニット50等および高温暖房器である浴室暖房乾燥器60等に流通させる流体回路であって、上述した暖房用熱交換器31と、この暖房用熱交換器31で熱交換された2次側流体を暖房器50・60に供給する供給水路43と、暖房器50・60からの戻り水を暖房用熱交換器31に戻す戻り水路46と、この戻り水路46内に設けられた第2送水手段である第2循環ポンプ42等により構成されている。
【0031】
尚、第2循環ポンプ42は、2次側流体を暖房用熱交換器31から暖房器50・60に送水するための送水ポンプであって温水制御装置22により制御される。44は、暖房器50・60を迂回するバイパス路であり、床暖房ユニット50および浴室暖房乾燥器60に設けられた熱動弁53・63が閉弁したときに流通するようになっている。
【0032】
暖房用熱交換器31の入口近傍には、戻り側水温検出手段として水温サーミスタ45が配設され、暖房用熱交換器31に流入する2次側流体の温度情報を温水制御装置22に出力するようになっている。また、暖房用熱交換器31の出口近傍には、高温側水温検出手段として水温サーミスタ41が配設され、暖房用熱交換器31から流出する2次側流体の温度情報を温水制御装置22に出力するようになっている。
【0033】
また、本発明の要部構成として、供給水路43から分岐させた高温水供給路43aと、戻り水路46から分岐させた戻り水供給路46aと、それらから供給される流体の混合割合を調節する混合弁47と、混合された流体を低温暖房器である床暖房ユニット50に供給する低温水供給路48aとを設けている。48は、低温水供給路48aの水温を検出する水温サーミスタであり、検出された温度情報を温水制御装置22に出力するようになっている。
【0034】
そして温水制御装置22は、暖房器50の必要水温に応じて水温サーミスタ41で検出される供給水路43の水温と、水温サーミスタ45で検出される戻り水路46の水温とを勘案し、混合弁47を調節して混合割合を調節し、低温水供給路48aから供給する水温を調節している。
【0035】
次に、低温暖房器の例として、床暖房ユニット50について説明する。床暖房ユニット50は、床暖パネル51内の配管51aに2次側流体を流通させて床を暖める暖房器であって、床暖パネル51、床暖パネル51に設けられ暖房温度を検出する暖房温度検出手段である床暖温度センサ52、配管51aに流通する2次側流体の流通を開閉する温度調節手段としての熱動弁53および温度制御手段である床暖制御装置23等より構成されている。
【0036】
温度調節手段である熱動弁53は、床暖パネル51の暖房出力を調節する開閉弁であって、使用者が設定した設定温度と、暖房温度検出手段である床暖温度センサ52により検出された暖房温度との温度情報に基づいて床暖制御装置23からの閉閉信号により制御される。
【0037】
また、温度制御手段である床暖制御装置23は、床暖操作盤24からの操作信号と床暖温度センサ52からの温度情報を入力して熱動弁53を開閉制御する制御プログラムを有すると共に、床暖操作盤24からの操作信号のうち運転信号と、熱動弁53を開閉制御する開閉信号とが温水制御装置22に出力するようになっている。尚、床暖房ユニット50は、例えば、洗面室や更衣室の床に設置されて暖房の用途に供されるものである。
【0038】
次に、高温暖房器の例として、浴室暖房乾燥器60について説明する。浴室暖房乾燥器60は、2次側流体回路40の供給水路43に配設して、浴室内や更衣室等の暖房や浴室内の乾燥を行なう暖房器である。浴室暖房乾燥器60は浴室内や更衣室等に温風を吹き出して暖房(乾燥)を行なうものであって、放熱器61a、送風機61b、暖房温度を検出する暖房温度検出手段としての室温センサ62、放熱器61aの暖房出力を調節する温度調節手段としての熱動弁63、および温度制御手段である浴室暖房制御装置25から構成されている。
【0039】
熱動弁63は、具体的には開閉弁であり、使用者が設定した設定温度と、室温センサ62により検出される暖房温度との温度情報に基づいて浴室暖房制御装置25からの閉閉信号により制御される。また、浴室暖房制御装置25は、操作盤26からの操作信号と室温センサ62からの温度情報を入力して熱動弁63を開閉制御する制御プログラムを有すると共に、操作盤26からの操作信号のうち運転信号と、熱動弁63を開閉制御する開閉信号とが温水制御装置22に出力するようになっている。
【0040】
次に、温水制御装置22は、1次側温水回路30に供給する貯湯槽12内の湯、および2次側流体回路40内を循環する2次側流体を制御する制御装置であって、制御装置23・25から暖房器50・60の運転信号、熱動弁53・63を開閉する開閉信号、貯湯槽12最上部の水位サーミスタ、および水温サーミスタ34・41・45からの温度情報に基づいて第1循環ポンプ32および第2循環ポンプ42を制御するように構成されている。
【0041】
次に、本実施形態での特徴について説明する。比較的高温の流体を必要とする高温暖房器60へは供給流路43から高温流体を供給すると共に、供給流路43から高温流体を分岐する高温流体供給路43aと、戻り流路46から戻り流体を分岐する戻り流体供給路46aと、両供給路43a、46aからの流体の混合割合を調節する混合弁47と、混合弁47で混合された流体を供給する低温流体供給路48aとを設け、比較的低温の流体を必要とする低温暖房器50へはこの低温流体供給路48aから低温流体を供給している。
【0042】
これにより、床暖房ユニット等の低温暖房器50において立ち上がり等で高温流体が必要な時は、混合弁47を高温流体供給路43a側に全開とすることで、低温暖房器50へも高温流体を供給することができる。
【0043】
また、供給流路43を流通する流体の温度を検知する高温側の水温サーミスタ41と、戻り流路46を流通する流体の温度を検知する戻り側の水温サーミスタ45とを備え、温水制御装置22は、両水温サーミスタ41・45で検知される温度から混合弁47を調節し、低温流体供給路48aに供給する低温流体の温度を可変している。
【0044】
これにより、供給流路43での高温以下の温度の流体が必要な時は、高温流体供給路43aからの高温流体と、戻り流体供給路46aからの戻り流体とを混合し、適当な温度として低温暖房器50に供給することができる。
【0045】
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態における給湯式暖房装置部分の構成を示す模式図である。上述した第1実施形態とは、混合弁47の替わりに分岐弁47a・47bで構成した点のみ異なる。それ以外のものは、第1実施形態で説明した構成と同じである。
【0046】
具体的には、比較的高温の流体を必要とする高温暖房器60へは供給流路43から高温流体を供給すると共に、供給流路43から高温流体を分岐する高温側分岐弁47aと、戻り流路46から戻り流体を分岐する戻り側分岐弁47bと、両分岐弁47a、47bで分岐された流体を混合して供給する低温流体供給路48aとを設け、比較的低温の流体を必要とする低温暖房器50へはこの低温流体供給路48aから低温流体を供給している。
【0047】
これにより、低温暖房器50において立ち上がり等で高温流体が必要な時は、高温側分岐弁47aを全開として戻り側分岐弁47bを前閉とすることで、低温暖房器50へも高温流体を供給することができる。
【0048】
また、供給流路43を流通する流体の温度を検知する高温側の水温サーミスタ41と、戻り流路46を流通する流体の温度を検知する戻り側の水温サーミスタ45とを備え、温水制御装置22は、両水温サーミスタ41・45で検知される温度から両分岐弁47a・47bを調節し、低温流体供給路48aに供給する低温流体の温度を可変している。
【0049】
これにより、供給流路43での高温以下の温度の流体が必要な時は、高温側分岐弁47aからの高温流体と、戻り側分岐弁47bからの戻り流体とを混合し、適当な温度として低温暖房器50に供給することができる。
【0050】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、供給熱源を貯湯式給湯装置10からとし、1次側流体は貯湯槽12からの高温水、その貯湯槽12に貯湯する熱源装置にはCO2冷媒を用いて超臨界ヒートポンプサイクルを構成するヒートポンプ式給湯装置11を用いているが、本発明はこれらに限らず、高温水で2次側流体を加熱するものであればフロン冷媒を用いてヒートポンプサイクルを構成する熱源装置を適用しても良いし、ガス・石油給湯器等の熱源装置を適用しても良い。
【0051】
また、上述の実施形態での混合弁47もしくは両分岐弁47a・47bは、単純に切替弁で構成して高温流体側と戻り流体側とに切り替えるようにしても良い。また、供給水路43に一つの浴室暖房乾燥器60と、低温水供給路48aに一つの床暖房ユニット50とを接続しているが、それぞれ複数個並列に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における多機能給湯装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態における給湯式暖房装置部分の構成を示す模式図である。
【図3】従来の給湯式暖房装置部分の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
22…温水制御装置(温水制御手段)
30…1次側温水回路
31…暖房用熱交換器(熱交換手段)
40…2次側流体回路
41…水温サーミスタ(高温側温度検知手段)
43…供給流路
43a…高温流体供給路
45…水温サーミスタ(戻り側温度検知手段)
46…戻り流路
46a…戻り流体供給路
47…混合弁
47a…高温側分岐弁
47b…戻り側分岐弁
48a…低温流体供給路
50…床暖房ユニット(暖房器、低温暖房手段)
60…浴室暖房乾燥器(暖房器、高温暖房手段)
Claims (3)
- 高温の湯を1次側に流通させて2次側の流体を加熱する熱交換手段(31)を有し、高温の湯を前記熱交換手段(31)に供給する1次側温水回路(30)と、
前記熱交換手段(31)で加熱された流体を暖房器(50、60)に供給する供給流路(43)と、前記暖房器(50、60)から戻る流体を前記熱交換手段(31)へ供給する戻り流路(46)とからなる2次側流体回路(40)と、
前記1次側温水回路(30)に供給する高温の湯および前記2次側流体回路(40)に循環させる流体を制御する温水制御手段(22)とを備える給湯式暖房装置において、
比較的高温の流体を必要とする高温暖房手段(60)へは前記供給流路(43)から高温流体を供給すると共に、
前記供給流路(43)から高温流体を分岐する高温流体供給路(43a)と、
前記戻り流路(46)から戻り流体を分岐する戻り流体供給路(46a)と、
両供給路(43a、46a)からの流体の混合割合を調節する混合弁(47)と、
前記混合弁(47)で混合された流体を供給する低温流体供給路(48a)とを設け、
比較的低温の流体を必要とする低温暖房手段(50)へは前記低温流体供給路(48a)から低温流体を供給することを特徴とする給湯式暖房装置。 - 高温の湯を1次側に流通させて2次側の流体を加熱する熱交換手段(31)を有し、高温の湯を前記熱交換手段(31)に供給する1次側温水回路(30)と、
前記熱交換手段(31)で加熱された流体を暖房器(50、60)に供給する供給流路(43)と、前記暖房器(50、60)から戻る流体を前記熱交換手段(31)へ供給する戻り流路(46)とからなる2次側流体回路(40)と、
前記1次側温水回路(30)に供給する高温の湯および前記2次側流体回路(40)に循環させる流体を制御する温水制御手段(22)とを備える給湯式暖房装置において、
比較的高温の流体を必要とする高温暖房手段(60)へは前記供給流路(43)から高温流体を供給すると共に、
前記供給流路(43)から高温流体を分岐する高温側分岐弁(47a)と、
前記戻り流路(46)から戻り流体を分岐する戻り側分岐弁(47b)と、
両分岐弁(47a、47b)で分岐された流体を混合して供給する低温流体供給路(48a)とを設け、
比較的低温の流体を必要とする低温暖房手段(50)へは前記低温流体供給路(48a)から低温流体を供給することを特徴とする給湯式暖房装置。 - 前記供給流路(43)を流通する流体の温度を検知する高温側温度検知手段(41)と、前記戻り流路(46)を流通する流体の温度を検知する戻り側温度検知手段(45)とを備え、
前記温水制御手段(22)は、両温度検知手段(41、45)で検知される温度から前記混合弁(47)もしくは前記両分岐弁(47a、47b)を調節し、前記低温流体供給路(48a)に供給する低温流体の温度を可変することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯式暖房装置。
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