JP3873862B2 - Vehicle side door structure and assembling method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の乗員乗降用の側部開口を開閉可能に閉塞するような車両のサイドドア構造およびその組立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のサイドドア構造としては次のような構造がある。すなわち、車体側部に仕切りのない連続したドア開口を設け、このドア開口をフロントドアとリヤドアとで開閉可能に覆い、フロントドアはその前部をフロントドアヒンジを介して車体に枢着し、リヤドアはその後部をリヤドアヒンジを介して車体に枢着し、これらフロントドアとリヤドアとからなるサイドドアを所謂観音開き構造に構成すると共に、フロントドアの後端部をリヤドアの前端部外側に重合させ、かつリヤドアの前端部内部には上下方向に延びる補強部材を設けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−138864号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に上述のフロントドアにおけるドアインナパネルには、ドアモジュールユニットを取付けるための開口部を形成して、この開口部に対してドアモジュールユニットが取付けられる。
【0005】
上述のドアモジュールユニットは、モジュールパネル(ドアモジュール、モジュールプレートと同意)に対してスピーカ、ワイヤハーネス、ウインドレギュレータ、ドアラッチユニットなどのドア機能部品が一体的にモジュール化されたものである。
【0006】
従来においてはモジュールパネルに対してウインドレギュレータおよびドアラッチユニットなどのドア機能部品が予め一体モジュール化されていたので、次のような問題点があった。
【0007】
すなわち、ドアラッチユニットはワイヤケーブルを介してインナハンドルにつながっており、このインナハンドルはドアのドアラッチ位置よりも比較的高い位置に存在するので、予めドアラッチユニットをモジュールパネルに一体化した場合には、組付け性が悪化する。
【0008】
また、上述のドアラッチユニットはドアキーシリンダロッド等を介してアウタハンドルと連結させる必要があり、ドアラッチユニットをモジュールパネルに対して先に組付けた場合には、ドア内に作業者が手を入れてドアラッチユニットとキーシリンダとをドアキーシリンダロッドで連結させる作業が必要となり、この作業性が悪化する。
【0009】
このような問題点を解決するために、例えば、上述のドアラッチユニットを予めドア側に組付けておいて、その後、ドアモジュールユニットを取付けることが考えられるが、この場合には、ドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットの構造上、アクチュエータが片持ち支持となって、ドアモジュール取付け用の開口にドアモジュールユニットを配設した時、アクチュエータがドアインナパネルとドアアウタパネルとの間の空間部に逃げるばかりでなく、上述のアクチュエータのコネクタに対して駆動電源および駆動信号を伝達、供給するワイヤハーネス先端側のコネクタを差込む際にも同様に、アクチュエータが上記空間部内に逃げて、円滑な組立て性が阻害される問題点があった。
【0010】
この発明は、ドアモジュール取付け用の開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部を設け、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止できるように構成することで、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組付け性を確保することができ、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる車両のサイドドア構造の提供を目的とする。
【0011】
この発明はまた、ドアモジュール取付け用の開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止されることで上記ドアラッチユニットを仮預けし、次の該ドアラッチユニットに信号線を接続し、その後、ドアインナパネルにドアモジュールユニットを固定する方法により、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組立て性を確保することができ、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる車両のサイドドアの組立て方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のサイドドア構造は、車両の側部開口を開閉する車両のサイドドア構造であって、上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部が設けられ、該開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止できるようにしたものである。
【0013】
上記構成のサイドドアは、フロントドアに設定してもよく、またドア機能部品はドアラッチユニット以外のスピーカ、ワイヤハーネス、ウインドレギュレータなどに設定してもよい。
【0014】
上記構成によれば、ドアモジュール取付け用の開口部の口縁に設けた係止部に対して、ドアモジュールユニットと結合されるドアラッチユニットを仮預けすることができるので、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体(モジュールパネル参照)とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組立て性を確保することができる。
【0015】
しかも、上記係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止できるようにしたので、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる。
【0016】
この発明の一実施態様においては、上記ドアラッチユニットには該ドアラッチユニットに駆動電源および駆動信号を伝達する信号線のコネクタが設けられ、上記仮預け用の係止部はコネクタへの信号線の挿入方向において上記ドアラッチユニットを仮止め係止するものである。
【0017】
上記構成によれば、ドアラッチユニットはコネクタへの信号線の挿入方向に逃げないように、上述の仮預け用の係止部に仮止め係止されているので、コネクタへの信号線挿入が容易となり、組付け性の向上を図ることができる。
【0018】
この発明による車両のサイドドアの組立て方法は、車両の側部開口を開閉する車両のサイドドアの組立て方法であって、上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部が設けられ、該開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止されることで上記ドアラッチユニットを仮預けする仮預け工程と、上記ドアラッチユニットに駆動電源および駆動信号を供給する信号線を接続する接続工程と、上記ドアインナパネルに上記ドアモジュールユニットを固定する固定工程と、を備えたものである。
【0019】
上記構成によれば、仮預け工程で、ドアインナパネルにドアラッチユニットが仮預けされ、接続工程で、上記ドアラッチユニットに対して駆動電源および駆動信号を供給する信号線が接続され、固定工程で、ドアインナパネルに上述のドアモジュールユニットが固定される。
【0020】
このように、ドアインナパネルにドアラッチユニットを仮預けすることができるので、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体(モジュールパネル参照)とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組立て性を確保することができる。
【0021】
しかも、上記係止部に上記ドアラッチユニットを上載係止させるようにしたので、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる。
【0022】
この発明の一実施態様においては、複数のドア機能部品をドアモジュールに組付けてドアモジュールユニットを構成する機能部品組付け工程を備えたものである。
上記構成によれば、ドアモジュールに対して複数のドア機能部品(例えば、スピーカ、ワイヤハーネス、ウインドレギュレータなど参照)を組付けることができる。
【0023】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のサイドドア構造およびその組立て方法を示し、車両を車外側から見た状態で示す図1において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。上述の各ドアヒンジ4,5はドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットを有するものである。
【0024】
上述のフロントドア2はフロントドアヒンジ4,4を介して車体剛性部材としてのヒンジピラーに開閉可能に枢着され、上述のリヤドア3はリヤドアヒンジ5,5を介してリヤボディに開閉可能に枢着され、これらの両ドア2,3により車両側部の仕切りのない連続したドア開口部15(図11参照)つまり、センタピラーレスのドア開口部を開閉可能に覆っている。
【0025】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドア本体6,7とドアサッシュ部8,9とウインドガラス10(但し、樹脂製のものも含む),フリップウインド部材11とで構成され、このうちドア本体6,7の内部には車両の前後方向に延びるインパクトバー12,13、横インパクトバー14が設けられる。
【0026】
この実施例の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0027】
上述の各ドア2,3はドア開口部15(図11参照)を開閉するもので、図1に示すようにフロントドア2の後端部にはリヤドア3に対して係脱可能なドアラッチ16を設け、このドアラッチ16がリヤドア3の前端部に設けられたストライカでロックされ、リヤドア3の前端部上下には車体に対して係脱可能なドアラッチ17,18を設け、これらドアラッチ17,18はドア開口部15(図11参照)の上辺部および下辺部に設けた後述するボディ側のストライカ19,20(図11参照)でそれぞれロックされるように構成している。
【0028】
図2は右側のサイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図、図3は図2のA−A線に沿う部分断面図であって、フロントドア2とリヤドア3との閉鎖時には図3に示すようにリヤドア3の前部外側に対してフロントドア2の後部が所定量重なり合うようなオーバラップ構造となる。
【0029】
上述のフロントドア2はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを接合して構成され、ドアインナパネル22には図2に示すように2つのドアモジュール取付け用の開口部23,24(以下単に開口部と略記する)と、これら開口部23,24間に位置して斜め方向つまり前高後低状に傾斜して上下方向に延びる仕切り部25とが形成されている。
【0030】
上述のリヤドア3は図3に示すように、2部材に分割形成されたドアアウタパネル26,28と、ドアインナパネル27とを備え、これらの各パネル26,27,28はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金にて形成されると共に、リヤドア3の前部縦辺部を構成するドアアウタパネル28の所定部には、フロントドア2のドアラッチ16に対応するようにストライカ29が取付けられている。
【0031】
図4は右側のフロントドア2を車室内側から見た状態で示す側面図、図5は図4のB−B線矢視断面図であって、ドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを接合して構成されるフロントドア2の前部縦辺部には該前部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント30が設けられており、このヒンジレインフォースメント30によりドア剛性の向上を図っている。
【0032】
このヒンジレインフォースメント30は車外側において車両の前後方向に延びる前部片30aと、車内側において車両の前後方向に延びる後部片30bと、これら両片30a,30bを接続して車幅方向に延びる接続片30cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0033】
またフロントドア2の後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのフロントドアリヤレインフォースメント31が設けられており、このフロントドアリヤレインフォースメント31によりドア剛性の向上を図ると共に、側突に対する剛性を向上させて、車両の側突時のドア2の車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0034】
このフロントドアリヤレインフォースメント31は図3、図5、図6、図7に示すように、車外側において車両の前後方向に延びる後部片31aと、車内側において車両の前後方向に延びる前部片31bと、これら両片31a,31bを接続して車幅方向に延びる接続片31cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0035】
さらに図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の上端部はドアサッシュ部8の後部縦辺部8a内に連続して延びる延出部32を備え、サッシュ剛性の向上を図り、高速走行時の負圧により、シール部材が車外側へ吸い出されるのを防止すべく構成している。
【0036】
しかも、図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の下端部にはフロントドア2の下部の前後辺に沿って前方に延びる延長部33を備えて、フロントドアリヤレインフォースメント31それ自体の剛性向上を図ると共に、フロントドア下部の剛性向上を図るように構成している。
【0037】
また上下両端に延出部32および延長部33を備えたフロントドアリヤレインフォースメント31の全体には図6に示すように複数の凹凸部を形成して、該フロントドアリヤレインフォースメント31の強度向上を図っている。
【0038】
図4、図5、図8に示すように前述のインパクトバー12はヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー12の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0039】
上述のインパクトバー12に対して上下方向に離間する下側のインパクトバー13も図4に示すように、ヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー13の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0040】
また図8に示すように上下方向に離間する複数のインパクトバー12,13は車外側に突出するような横向き凸状の断面形状を有し、この断面構造により、インパクトバー12,13それ自体の剛性向上を図ると共に、インパクトバー12,13を上下に離間して複数設けることにより、側突時の荷重入力に対して上下方向で広範囲において対応すべく構成している。
【0041】
図9は図4のE−E線に沿う要部拡大断面図であって、フロントドア2の後部側の下端部には該フロントドア2から車体側のサイドシル34のサイドシルアウタ35に向けて凸状に突出したキャッチャーピン36を設けている。
【0042】
すなわち、上述のフロントドアリヤレインフォースメント31における下端部の延長部33にナット37を予め溶接固定し、このナット37と対向する延長部33およびドアインナパネル22にはキャッチャーピン36のネジ部を挿通する孔部を形成して、上述のキャッチャーピン36をドアインナパネル22の車室内側から上記ナット37に締付け固定したものである。
【0043】
また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてフロントドア2の侵入を規制するものであって、このキャッチャーピン36と対応する位置においてサイドシルアウタ35には合成樹脂製で、かつ凹状のキャッチャーピン受け部38を設け、フロントドア2の閉時に上述のキャッチャーピン36がキャッチャーピン受け部38に挿入されるように構成している。
【0044】
図9はフロントドア2の全閉時の断面図であって、キャッチャーピン36の外径に対して、キャッチャーピン受け部38の内径は比較的大きく設定されている。また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてフロントドア2の侵入を規制するためのドア侵入規制部材である。
【0045】
キャッチャーピンはフロントドア2のみならず図1、図2に示すようにリヤドア3の下部にも設けられており、各キャッチャーピン36,39,40が略等間隔で前後方向に並ぶように構成されいてる。
【0046】
一方、図9においてサイドシルアウタ35の上端部外面には、車体とフロントドア2との間をシールするシール部材41を設け、またフロントドア2のドアインナパネル22の下部には、該フロントドア2と車体としてのサイドシル34との間をシールするシール部材42を設けている。
【0047】
図10は右側のリヤドア3を車室内側から見た状態で示す側面図、図11は図10のG−G線矢視断面図、図12は図10のH−H線矢視断面図であって、図10、図11に示すようにリヤドア3下部におけるインナパネル27の所定部にはシートベルトリトラクタ43のブラケット44を取付けるための開口部45が形成されている。
【0048】
また図3、図10、図11に示すようにリヤドア3の前部縦辺部には該リヤドア3のドアサッシュ部9を含む略全高にわたって上下方向に沿って延びるバーチカルレインフォースメント46が配設されている。
【0049】
このバーチカルレインフォースメント46はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて形成されると共に、図3に示すように車内側前部において車両の前後方向に延びる前部片46aと、この前部片46aの後端から車幅方向に延びる前面片46bと、この前面片46bの外端から車両前後方向後方に延びる側面片46cと、この側面片46cの後端から車両の前後方向後方で、かつ車幅方向内方に延びる後面片46dと、この後面片46dの内端から車両の前後方向後方に延びる後部片46eとを有するように断面略ハット状に形成されている。
【0050】
そして、上述の前部片46aはドアインナパネル27と、ドアアウタパネル28との間にサンドイッチ状に挟持固定され、前面片46bとドアアウタパネル28とが重合する部分には前述のストライカ29が取付けられ、後部片46eはドアインナパネル27の前後方向中間部内面に接合されている。
【0051】
さらに図3に示すように、リヤドア3の後部縦辺部には該リヤドア3の上下方向に沿って延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント47が配設されている。
【0052】
このヒンジレインフォースメント47は車内側において車両の前後方向に延びる前部片47aと、車外側において車両の前後方向に延びる後部片47bと、これら両片47a,47bを接続して車幅方向に延びる接続片47cとを有するように、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて、断面略Z字状に形成されている。
【0053】
図3、図10、図11に示すように前述の横インパクトバー14はバーチカルレインフォースメント46の側面片46cと、ヒンジレインフォースメント47の後部片47bとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、この横インパクトバー14はその前後両端部がバーチカルレインフォースメント46、ヒンジレインフォースメント47と重合するように設けられており、この重合構造により、リヤドア3の側突に対する剛性の向上を図るように構成している。
【0054】
また上述の横インパクトバー14は図11に断面形状にて示すように凹凸状に形成されていて、この凹凸構造により横インパクトバー14それ自体の剛性向上を図るように構成している。
【0055】
図10に示すように上述のリヤドア3はその前部縦辺部が後傾するように形成されており、この前部縦辺部の前上角部3U(前側上部コーナ部)と前下角部3D(前側下部コーナ部)より離間した部位との間を上下方向に略垂直に延びる縦インパクトバー48を設けている。
【0056】
この縦インパクトバー48は高張力鋼のパイプ部材(剛性パイプ部材)にて形成されている。
また図10に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46は側面視において縦インパクトバー48と車両の前後方向にオーバラップするように配設されている。さらに詳しくは、図3に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46とリヤドア本体7のドアインナパネル27との間には閉断面49が形成され、縦インパクトバー48はこの閉断面49内部に配設されたものである。
【0057】
さらに上述の横インパクトバー14は図3、図10に示すように、その前部が縦インパクトバー48と車両の前後方向にてオーバラップすべく配設されている。
しかも、図3においてフロントドア2およびリヤドア3をそれぞれ閉鎖状態で示すように、両ドア2,3の閉鎖時にはフロントドアリヤレインフォースメント31がリヤドア3の前部縦辺部に設けられたバーチカルレインフォースメント46と重なり合うように配設されており、この重合構造により、該重合部の剛性向上を図って、側突時のサイドドアの車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0058】
ところで、図11に示すように、リヤドア3内の下部には断面凹状のドアラッチレインフォースメント50を設けている。
このドアラッチレインフォースメント50の車外側立上り片はリベット51(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の下部に固定する一方、車内側立上り片はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ブラケット44および後述する縦インパクトバー48の下端ブラケット55と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0059】
上述の縦インパクトバー48は図11、図13に示すように上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55を用いて、バーチカルレインフォースメント46およびドアインナパネル27に固定されている。
【0060】
ここで、上端ブラケット53は断面略半円形状の保持部56を有する外部ブラケット57と、断面略半円形状の保持部58を有する内部ブラケット59との2部材から成り、これら両ブラケット57,59を接合して、縦インパクトバー48の上端部を保持すると共に、外部ブラケット57はリベット60(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の上部に固定し、内部ブラケット59はボルト、ナット等の取付け部材61…を用いて、ドアラッチ17およびショルダベルトアンカ用のアンカブラケット62と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0061】
また中間ブラケット54は断面略半円形状の保持部63と、上部取付け片64と、下部取付け片65とを備え、図3にも示すように、保持部63で縦インパクトバー48の中間部を保持すると共に、上部取付け片64はボルト、ナット等の取付け部材66を用いて、ブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定し、下部取付け片65はリベット67(取付け部材)を用いて横インパクトバー14と共にバーチカルレインフォースメント46に共締め固定している。
【0062】
すなわち、縦インパクトバー48の上下方向の中間部は、バーチカルレインフォースメント46はドアインナパネル27との双方に接続される中間ブラケット54によって支持されたものである。また横インパクトバー14と、バーチカルレインフォースメント46と、中間ブラケット54が上述のリベット67にて共締め固定されたものである。
【0063】
さらに下端ブラケット55は断面略半円形状の保持部68と前後の取付け片69,70とを備え、保持部68で縦インパクトバー48の下端部を保持すると共に、前後の取付け片69,70はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ドアラッチレインフォースメント50およびブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
なお、上述の上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55の所定部は縦インパクトバー48の外周部に溶接固定されている。
【0064】
ここで、図11に示すようにリヤドア3のロック機構つまり上部のドアラッチ17と下部のドアラッチ18とは縦インパクトバー48の上下両端部に取付けられている。詳しくは、上部のドアラッチ17は縦インパクトバー48の上端部に内部ブラケット59を介して取付けられており、下部のドアラッチ18は縦インパクトバー48のか端部に下端ブラケット55およびドアラッチレインフォースメント50を介して取付けられている。
【0065】
図11において車体側上部のルーフパネル71の側部にはルーフレールアウタ72とルーフレールインナ73とを接合すると共に、このルーフレールインナ73には前述のストライカ19を取付けている。
【0066】
また車体側下部のフロアパネル74の側部には、サイドシルインナ75とサイドシルアウタ35とから成るサイドシル34を接合すると共に、上述のサイドシルアウタ35の所定部には前述のストライカ20を取付けていて、車体側のこれらの各ストライカ19,20にリヤドア3の縦インパクトバー48の上下両端部に取付けたドアラッチ17,18が係合するように構成している。
【0067】
図14はフロントドア2のドアインナパネル22における開口部23,24にドアモジュールユニット77を取付けた状態で示す側面図、図15はドアモジュールユニット77を示す側面図であって、ドアモジュールユニット77は図15に示すようにモジュールパネル(ドアモジュール、モジュールプレートと同意)78に複数のドア機能部品を組付けて構成している。
【0068】
この実施例では図15に示すように、モジュールパネル78に対して、レギュレータ79、キャリアプレート80、モータ81等から成るウインドレギュレータ82と、複数のコネクタ83A〜83Hを有するワイヤーハーネス84と、スピーカ(但し、図面ではスピーカ取付け部85を示す)とを取付けてドアモジュールユニット77を構成している。
【0069】
ここで上述のコネクタ83Aは所謂三角窓部に配置される小スピーカ用に、コネクタ83Bはドアミラー用に、コネクタ83Eはウインドレギュレータ82のモータ81用に、コネクタ83Fはスピーカ取付け部85に配置されるスピーカ用に、コネクタ83Gはドアラッチ16のドアラッチユニット用に設定されており、ワイヤーハーネス84は複数の固定部材86,87を用いてモジュールパネル78に固定されている。
【0070】
また、このモジュールパネル78のコネクタ83Gと対応する部分には開口部78aが形成されている。
図16は図14の要部拡大図、図17は図16のJ−J線矢視断面図であって、前述のドアラッチ16と、このドアラッチ16を駆動するパワーロックアクチュエータのようなアクチュエータ88との両者でドアラッチユニット89が構成されている。
【0071】
図17に示すように上述のアクチュエータ88は車室内方側へ突出するコネクタ90を有し、このコネクタ90はモジュールパネル78の開口部78aから車室内方側へ突出し、このコネクタ90に対してワイヤハーネス84先端のコネクタ83Gが接続される。このコネクタ90はドアラッチユニット89に駆動電源および駆動信号を伝達するためのものである。
【0072】
一方、図4に示すように、ドアインナパネル22の開口部23にはドアモジュールユニット77と結合される他のドア機能部品としてのドアラッチユニット89を仮預けする係止部91が設けられている。
【0073】
この係止部91は開口部23の口縁から上方に向けて所定量立ち上げ形成した部分の上端に凹所を形成することで、ドアインナパネル22に一体形成されたものである。
【0074】
またドアラッチユニット89のアクチュエータ88には、図17に示すように、
アクチュエータ本体から下方に延びるボス部92が一体形成されていて、このボス部92の孔部に対してフランジ93a付きのビス93を取付け、上述のボス部92のフランジ93a側を係止部91に上載係止して、ドアラッチユニット89のアクチュエータ88を仮預けするように構成している。
【0075】
上述の係止部91およびビス93のフランジ93aは、コネクタ90に対してワイヤハーネス84先端側のコネクタ83Gを差し込み挿入する時、図17に矢印aで示す挿入方向においてドアラッチユニット89のアクチュエータ88がドアインナパネル22とドアアウタパネル21との間の空間部内へ逃げないように、該アクチュエータ88を仮止め係止するものである。つまり、仮預け後には作業者が手を放してもアクチュエータ88はドア内部空間に落下しないように構成されている。
【0076】
上述のドアラッチユニット89におけるドアラッチ16(図16参照)はドアモジュールユニット77の取付け前段階においてフロントドア2の組付けられる一方、ドアインナパネル22の開口部23,24に対してドアモジュールユニット77を配設した後において、ドアラッチユニット89のアクチュエータ88の上部は図17に示すビス94を用いて、ドアモジュールユニット77のモジュールパネル78と結合される。
なお、信号線としてのワイヤハーネス84の基端側84aは図14、図15に示すように、フロントドア2に設けられた開口95を介してボディ側へ導出される。
【0077】
次に図18に示す工程図を参照して、車両のサイドドアの組立て方法について説明する。
機能部品組付け工程S1で、図15に示すように、モジュールパネル78に対してウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ(スピーカ取付け部85参照)などの複数のドア機能部品が組付けられて、ドアモジュールユニット77が構成される。
【0078】
一方、フロントドア2のドアインナパネル22に対してドアモジュールユニット77を固定する以前に、つまりドアインナパネル22の開口部23,24が閉塞される前段階において、フロントドア2にはドアラッチユニット89のドアラッチ16と、ドアアウタハンドルと、ドアインナハンドルとを組付けると共に、ドアラッチ16およびドアアウタハンドル間、並びにドアラッチ16およびドアインナハンドル間の連結作業を行なう。
【0079】
次に図18に示す工程図の仮預け工程S2で、ドアインナパネル22の係止部91に図17に示す如くアクチュエータ88のボス部92を仮預けし、このボス部92に取付けられたフランジ93a付きビス93のフランジ93aにより、ドアラッチユニット89のアクチュエータ88がコネクタ83Gの挿入方向(図17の矢印a方向)へ移動しないように、仮止め係止する。
【0080】
この仮預けにより、上述のアクチュエータ88は車幅方向および前後方向にふらつかない安定した状態となる。
次に図18に示す工程図の接続工程S3で、ドアインナパネル22の所定部にドアモジュールユニット77を対向配設させて、ビス94を用いて、モジュールパネル78とアクチュエータ88とを締結した後に、ドアラッチユニット89に駆動電源および駆動信号を供給する信号線としてのワイヤハーネス84先端のコネクタ83Gを、アクチュエータ88側のコネクタ90に差込んで接続する。
【0081】
この差込み時には、コネクタ90およびアクチュエータ88に対して図17に矢印aで示す方向の力が作用するが、アクチュエータ88はそのボス部92およびフランジ93aが係止部91で係止されているので、該アクチュエータ88が矢印a方向へ逃げることはない。
【0082】
次に図18に示す工程図の固定工程S4で、図14に示すように、複数の取付け部材(図示せず)を用いて、ドアモジュールユニット77をドアインナパネル(22)に固定する。
【0083】
なお、スピーカ取付け部85に取付けられるスピーカはドアインナパネル22の開口部24と対応するものである。また、以上の説明においては主として右側のフロントドア2およびリヤドア3の構造について述べたが、左側のフロントドア2およびリヤドア3は右側のそれと対称に構成されている。さらに図中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示し、INは車両内方を示し、OUTは車両外方を示すものである。
【0084】
このように図1〜図18で示した実施例の車両のサイドドア構造は、車両の側部開口(ドア開口部15参照)を開閉する車両のサイドドア構造であって、上記サイドドア(フロンドア2参照)はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とが接合されて構成され、上記ドアインナパネル22にはドア機能部品(ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ参照)が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニット77を取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部23,24が設けられ、上記ドアモジュール取付け用の開口部23にはドアモジュールユニット77と結合される他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)を仮預けする係止部91が設けられたものである。
【0085】
この構成によれば、ドアモジュール取付け用の開口部23に設けた係止部91に対して、ドアモジュールユニット77と結合される他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)を仮預けすることができるので、他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)とドアモジュールユニット77の本体(モジュールパネル78参照)とを同時に組付けることが難しいドア形態において、フロントドア2の組立て性を確保することができる。
【0086】
また、上記他のドア機能部品は、ドアラッチ16と該ドアラッチ16を駆動するアクチュエータ88とから成るドアラッチユニット89に設定されたものである。
この構成によれば、上述の係止部91にドアラッチユニット89の仮預けができるので、フロントドア2の組立て性が向上する。
【0087】
さらに、上記ドアラッチユニット89には該ドアラッチユニット89に駆動電源および駆動信号を伝達する信号線(ワイヤーハーネス84参照)のコネクタ90が設けられ、上記仮預け用の係止部91はコネクタ90への信号線(ワイヤーハーネス84参照)の挿入方向において上記ドアラッチユニット89を仮止め係止するものである。
【0088】
この構成によれば、ドアラッチユニット89はコネクタ90への信号線(ワイヤーハーネス84参照)の挿入方向に逃げないように、上述の仮預け用の係止部91に仮止め係止されているので、コネクタ90への信号線挿入が容易となり、組付け性の向上を図ることができる。
【0089】
加えて、上記サイドドアは、図1、図2で示したように前端がヒンジ4を介して車体に開閉可能に枢着されたフロントドア2と、後端がヒンジ5を介して車体に開閉可能に枢着されたリヤドア3とを備え、上記ドアモジュール取付け用の開口部23,24はフロントドア2のドアインナパネル22に設けられたものである。
この構成によれば、観音開き構造のフロントドア2において、その組立て性を確保することができる。
【0090】
一方、上記実施例の車両のサイドドアの組立て方法は、車両の側部開口(ドア開口部15参照)を開閉する車両のサイドドアの組立て方法であって、上記サイドドア(フロンドア2参照)はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とが接合されて構成され、上記ドアインナパネル22にはドア機能部品(ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ参照)が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニット77を取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部23,24が設けられ、上記ドアインナパネル22に他のドア機能部品 (ドアラッチユニット89参照)を仮預けする仮預け工程S2と、上記他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)に駆動電源および駆動信号を供給する信号線(ワイヤーハーネス84参照)を接続する接続工程S3と、上記ドアインナパネル22に上記ドアモジュールユニット77を固定する固定工程S4とを備えたものである。
【0091】
この構成によれば、仮預け工程S2で、ドアインナパネル22に他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)が仮預けされ、接続工程S3で、上記他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)に対して駆動電源および駆動信号を供給する信号線(ワイヤーハーネス84参照)が接続され、固定工程S4で、ドアインナパネル22に上述のドアモジュールユニット77が固定される。
【0092】
このようにドアインナパネル22に他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)を仮預けすることができるので、他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)とドアモジュールユニット77の本体(モジュールパネル78参照)とを同時に組付けることが難しいドア形態において、フロントドア2の組立て性を確保することができる。
【0093】
また、上記ドアモジュール取付け用の開口部23にはドアモジュールユニット77と結合される他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)を仮預けする係止部91が設けられ、上記他のドア機能部品(ドアラッチユニット89参照)はドアラッチ16と該ドアラッチ16を駆動するアクチュエータ88とから成るドアラッチユニット89に設定され、上記仮預け工程S2で係止部91にドアラッチユニット89が仮預けされるものである。
【0094】
この構成によれば、ドアインナパネル22におけるドアモジュール取付け用の開口部23に上述の係止部91を設け、仮預け工程S2において該係止部91にドアラッチユニット89が仮預けされるので、フロントドア2の組立て性の向上を図ることができる。
【0095】
さらに、複数のドア機能部品(ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ参照)をドアモジュール(モジュールパネル78参照)に組付けてドアモジュールユニット77を構成する機能部品組付け工程S1を備えたものである。
【0096】
この構成によれば、ドアモジュール(モジュールパネル78参照)に対して複数のドア機能部品(例えば、スピーカ、ワイヤハーネス84、ウインドレギュレータ82など参照)を組付けることができる。
【0097】
図19は車両のサイドドア構造の他の実施例を示し、図17で示したフランジ93a付きのビス93を用いる構成に代えて、アクチュエータ88のアクチュエータ本体から下方に延びるボス部96にはフランジ部97を一体形成し、これらボス部96およびフランジ部97を合成樹脂によりアクチュエータ88のアクチュエータ本体と一体的に形成したものである。
このように構成すると、仮預け構造を構成するための部品点数の削減を図ることができる。
【0098】
図19に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果、並びに組立て方法については先の実施例と同様であるから、図19において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0099】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両の側部開口は、実施例のドア開口部15に対応し、
以下同様に、
サイドドアは、フロントドア2に対応し、
ドア機能部品は、ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカに対応し、
信号線は、ワイヤハーネス84に対応し、
ドアモジュールは、モジュールパネル78に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0100】
【発明の効果】
この発明の車両のサイドドア構造によれば、ドアモジュール取付け用の開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチユニットを仮預けする係止部を設け、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止できるようにしたので、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組付け性を確保することができる効果があり、しかも、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる効果がある。
【0101】
この発明の車両のサイドドアの組立て方法によれば、ドアモジュール取付け用の開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止されることで上記ドアラッチユニットを仮預けし、次の該部品に信号線を接続し、その後、ドアインナパネルにドアモジュールユニットを固定する方法であるから、ドアラッチユニットとドアモジュールユニットの本体とを同時に組付けることが難しいドア形態において、ドアの組立て性を確保することができる効果があり、しかも、上記係止部に上記ドアラッチユニットを上載係止させるようにしたので、ドアラッチユニットの車幅方向にふらつかない安定した状態を確保でき、ドアの組立て性の向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のサイドドア構造を示す側面図。
【図2】 サイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 フロントドアの側面図。
【図5】 図4のB−B線矢視断面図。
【図6】 フロントドアリヤレインフォースメントの斜視図。
【図7】 図6のD−D線矢視断面図。
【図8】 図4のC−C線矢視断面図。
【図9】 図4のE−E線に沿う要部拡大断面図。
【図10】 リヤドアの側面図。
【図11】 図10のG−G線矢視断面図。
【図12】 図10のH−H線に沿う拡大断面図。
【図13】 縦インパクトバーおよびその取付けブラケットの分解斜視図。
【図14】 ドアモジュールユニットが取付けられたフロントドアの側面図。
【図15】 ドアモジュールユニットの側面図。
【図16】 図14の要部拡大図。
【図17】 図16のJ−J線に沿う要部拡大断面図。
【図18】 車両のサイドドアの組立て方法を示す工程図。
【図19】 車両のサイドドア構造の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…フロントドア(サイドドア)
3…リヤドア(サイドドア)
4,5…ヒンジ
15…ドア開口部(側部開口)
16…ドアラッチ
21…ドアアウタパネル
22…ドアインナパネル
23,24…開口部
77…ドアモジュールユニット
78…モジュールパネル(ドアモジュール)
82…ウインドレギュレータ(ドア機能部品)
84…ワイヤハーネス(ドア機能部品)
88…アクチュエータ
89…ドアラッチユニット
90…コネクタ
91…係止部
S1…機能部品組付け工程
S2…仮預け工程
S3…接続工程
S4…固定工程[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle side door structure and a method for assembling the vehicle, which closes a side opening for occupant getting on and off of the vehicle so as to be openable and closable.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a side door structure of a vehicle, there are the following structures. That is, a continuous door opening without a partition is provided on the side of the vehicle body, and the door opening is covered with a front door and a rear door so that the front door can be opened and closed, and the front door is pivotally attached to the vehicle body via a front door hinge. The rear part is pivotally attached to the vehicle body via a rear door hinge, and the side door composed of the front door and the rear door is configured in a so-called double door structure, and the rear end of the front door is superposed on the outside of the front end of the rear door, In addition, a reinforcing member extending in the vertical direction is provided inside the front end portion of the rear door (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-138864 A.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Generally, the door inner panel in the above-described front door is formed with an opening for attaching the door module unit, and the door module unit is attached to the opening.
[0005]
The door module unit described above is a module in which door functional parts such as a speaker, a wire harness, a window regulator, and a door latch unit are integrated into a module on a module panel (which agrees with a door module and a module plate).
[0006]
Conventionally, door function parts such as a window regulator and a door latch unit have been integrated into a module panel in advance so that there are the following problems.
[0007]
In other words, the door latch unit is connected to the inner handle via a wire cable, and this inner handle is located at a relatively higher position than the door latch position of the door, so when the door latch unit is integrated with the module panel in advance, Assemblability deteriorates.
[0008]
In addition, the door latch unit described above must be connected to the outer handle via a door key cylinder rod or the like. When the door latch unit is assembled to the module panel first, an operator puts a hand in the door. The operation | work which connects a door latch unit and a key cylinder with a door key cylinder rod is needed, and this workability | operativity deteriorates.
[0009]
In order to solve such problems, for example, it is conceivable that the door latch unit is assembled on the door side in advance, and then the door module unit is attached. In this case, the door latch and the door latch are attached. Due to the structure of the door latch unit consisting of the actuator that drives the actuator, when the actuator is cantilevered and the door module unit is disposed in the opening for installing the door module, the actuator is located between the door inner panel and the door outer panel. Not only does it escape to the space, but also when the connector on the distal end side of the wire harness that transmits and supplies drive power and drive signal to the connector of the actuator is inserted, the actuator also escapes into the space. There was a problem that smooth assembly was hindered.
[0010]
The present invention provides an opening for mounting a door module.Mouth rimCombined with door module unitDoor latch unit comprising a door latch and an actuator for driving the door latchThere is a locking part to temporarily depositThe door latch unit is configured such that the door latch unit can be locked on the locking portion.In a door configuration where it is difficult to assemble the door module unit and the door module unit at the same time, it is possible to ensure door assembly.The door latch unit can be secured in a stable state that does not fluctuate in the vehicle width direction, and the door can be easily assembled.It aims at providing the side door structure of vehicles.
[0011]
The invention also providesA locking portion for temporarily depositing a door latch unit including a door latch coupled to the door module unit and an actuator for driving the door latch is provided at a lip of the opening for mounting the door module, and the door latch unit is provided in the locking portion. Door latch unitTentatively deposit the nextDoor latch unitBy connecting the signal wire to the door inner panel and then fixing the door module unit to the door inner panel,Door latch unitCan be secured in a door configuration where it is difficult to assemble the door module unit body and the door module unit at the same time.The door latch unit can be secured in a stable state that does not fluctuate in the vehicle width direction, and the door can be easily assembled.An object is to provide a method for assembling a side door of a vehicle.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
A vehicle side door structure according to the present invention is a vehicle side door structure that opens and closes a side opening of the vehicle, and the side door is configured by joining a door outer panel and a door inner panel, Is a door module mounting opening for mounting a door module unit in which door functional parts are integrated into a modulePartIs provided,At the mouth of the openingCombined with door module unitDoor latch unit comprising a door latch and an actuator for driving the door latchThere is a locking part to temporarily depositThe door latch unit can be locked on the locking part.Is.
[0013]
The side door with the above configuration may be set to the front door, and the door functional parts are set to speakers, wire harnesses, window regulators, etc. other than the door latch unit.MoyoYes.
[0014]
According to the above configuration, the opening for mounting the door moduleMouth rimIt is combined with the door module unit with respect to the locking part provided inDoor latch unitCan be temporarily deposited,Door latch unitIn a door configuration in which it is difficult to assemble the door module unit main body (refer to the module panel) at the same time, it is possible to ensure the assembly of the door.
[0015]
In addition, since the door latch unit can be mounted and locked on the locking portion, a stable state in which the door latch unit does not wobble in the vehicle width direction can be secured, and the assembly of the door can be improved.
[0016]
In one embodiment of the present invention, the door latch unit is provided with a signal line connector for transmitting drive power and a drive signal to the door latch unit, and the latching portion for temporary deposit is insertion of the signal line into the connector. The door latch unit is temporarily fixed and locked in the direction.
[0017]
According to the above configuration, the door latch unit is temporarily fixed and locked to the above-described temporary holding locking portion so that it does not escape in the direction in which the signal line is inserted into the connector, so that the signal line can be easily inserted into the connector. And improve the ease of assembly.
[0018]
ThisA vehicle side door assembly method according to the invention is a vehicle side door assembly method for opening and closing a side opening of a vehicle, wherein the side door is configured by joining a door outer panel and a door inner panel, The door inner panel has a door module mounting opening for mounting a door module unit in which door functional parts are integrated into a module.PartIs provided,A locking portion for temporarily depositing a door latch unit composed of a door latch coupled to the door module unit and an actuator for driving the door latch is provided at a lip of the opening, and the door latch unit is locked on the locking portion. By the above door latch unitTemporary depositing process to temporarily depositDoor latch unitA connecting step of connecting a signal line for supplying a driving power source and a driving signal to the door, and a fixing step of fixing the door module unit to the door inner panel.,It is equipped with.
[0019]
According to the above configuration, in the temporary deposit process, the door inner panelDoor latch unitIs temporarily deposited, and in the connection process, the aboveDoor latch unitA signal line for supplying a driving power source and a driving signal is connected to the door, and the door module unit described above is fixed to the door inner panel in the fixing step.
[0020]
in this way,Door inner panelDoor latch unitCan be temporarily deposited,Door latch unitIn a door configuration in which it is difficult to assemble the door module unit main body (refer to the module panel) at the same time, it is possible to ensure the assembly of the door.
[0021]
In addition, since the door latch unit is mounted and locked on the locking portion, a stable state in which the door latch unit does not wobble in the vehicle width direction can be ensured, and the assembly of the door can be improved.
[0022]
In one embodiment of the present invention, a functional component assembling step for assembling a door module unit by assembling a plurality of door functional components to the door module is provided.
According to the above configuration, a plurality of door functional parts (see, for example, a speaker, a wire harness, a window regulator, etc.) can be assembled to the door module.
[0023]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The drawing shows a side door structure of a vehicle and a method for assembling the vehicle. In FIG. 1 showing the vehicle as viewed from the outside of the vehicle, a side door composed of a
[0024]
The above-described
[0025]
The
[0026]
The door of the double door structure of this embodiment is configured such that the
[0027]
Each of the
[0028]
2 is a side view showing the right side door as viewed from the vehicle interior side, and FIG. 3 is a partial cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2, and is shown when the
[0029]
The
[0030]
As shown in FIG. 3, the
[0031]
4 is a side view showing the right
[0032]
The
[0033]
Further, a front door
[0034]
As shown in FIGS. 3, 5, 6, and 7, the front door
[0035]
Further, as shown in FIG. 4, the upper end portion of the front door
[0036]
In addition, as shown in FIG. 4, the lower end portion of the front door
[0037]
Further, as shown in FIG. 6, a plurality of concave and convex portions are formed on the entire front door
[0038]
As shown in FIGS. 4, 5, and 8, the
[0039]
As shown in FIG. 4, the
[0040]
Further, as shown in FIG. 8, the plurality of impact bars 12 and 13 that are spaced apart in the vertical direction have a laterally convex cross-sectional shape that protrudes to the outside of the vehicle, and this cross-sectional structure allows the impact bars 12 and 13 themselves. In addition to improving the rigidity and providing a plurality of impact bars 12 and 13 that are spaced apart from each other in the vertical direction, the load input at the time of a side collision is configured to cope with a wide range in the vertical direction.
[0041]
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part along the line EE in FIG. 4, and a lower end portion on the rear side of the
[0042]
That is, a
[0043]
The
[0044]
FIG. 9 is a sectional view of the
[0045]
The catcher pins are provided not only at the
[0046]
On the other hand, in FIG. 9, a
[0047]
10 is a side view showing the right
[0048]
Further, as shown in FIGS. 3, 10, and 11, a
[0049]
The
[0050]
The
[0051]
Further, as shown in FIG. 3, a
[0052]
The
[0053]
3, 10, and 11, the above-described
[0054]
Further, the above-described
[0055]
As shown in FIG. 10, the
[0056]
The
As shown in FIG. 10, the above
[0057]
Further, as shown in FIGS. 3 and 10, the front portion of the
Moreover, as shown in FIG. 3, the
[0058]
By the way, as shown in FIG. 11, a
The
[0059]
The
[0060]
Here, the
[0061]
Further, the
[0062]
That is, the
[0063]
Further, the
The predetermined portions of the
[0064]
Here, as shown in FIG. 11, the locking mechanism of the
[0065]
In FIG. 11, a roof rail outer 72 and a roof rail inner 73 are joined to the side portion of the
[0066]
Further, a
[0067]
14 is a side view showing the
[0068]
In this embodiment, as shown in FIG. 15, a
[0069]
Here, the
[0070]
Further, an
FIG. 16 is an enlarged view of the main part of FIG. 14, and FIG. 17 is a sectional view taken along line JJ of FIG. 16. The
[0071]
As shown in FIG. 17, the
[0072]
On the other hand, as shown in FIG. 4, the opening
[0073]
The locking
[0074]
The
A
[0075]
The above-mentioned
[0076]
The
[0077]
Next, a method for assembling the side door of the vehicle will be described with reference to the process chart shown in FIG.
In the functional part assembly step S1, as shown in FIG. 15, a plurality of door functional parts such as a
[0078]
On the other hand, before the
[0079]
Next, in the temporary depositing step S2 of the process diagram shown in FIG. 18, the
[0080]
By this temporary deposit, the above-described
Next, in the connecting step S3 of the process diagram shown in FIG. 18, after the
[0081]
At the time of this insertion, force in the direction indicated by the arrow a in FIG. 17 acts on the
[0082]
Next, in the fixing step S4 of the process diagram shown in FIG. 18, the
[0083]
The speaker attached to the
[0084]
As described above, the vehicle side door structure of the embodiment shown in FIGS. 1 to 18 is a vehicle side door structure that opens and closes a side opening (see door opening 15) of the vehicle. 2), the door
[0085]
According to this configuration, it is possible to temporarily deposit another door functional component (see the door latch unit 89) coupled to the
[0086]
The other door functional parts are set in a
According to this configuration, the
[0087]
Further, the
[0088]
According to this configuration, the
[0089]
In addition, as shown in FIGS. 1 and 2, the side door has a
According to this configuration, it is possible to ensure the assemblability of the
[0090]
On the other hand, the vehicle side door assembly method of the above embodiment is a vehicle side door assembly method for opening and closing a vehicle side opening (see door opening 15), and the side door (see front door 2) is The door
[0091]
According to this configuration, another door functional component (see the door latch unit 89) is temporarily deposited on the door
[0092]
In this way, other door functional parts (see the door latch unit 89) can be temporarily deposited on the door
[0093]
The door
[0094]
According to this configuration, the above-described
[0095]
Furthermore, a functional component assembling step S1 for constituting a
[0096]
According to this configuration, a plurality of door functional parts (see, for example, the speaker, the
[0097]
FIG. 19 shows another embodiment of the side door structure of the vehicle. Instead of the configuration using the
If comprised in this way, the number of parts for comprising a temporary deposit structure can be reduced.
[0098]
In this embodiment shown in FIG. 19 as well, other configurations, functions, effects, and assembling methods are the same as those of the previous embodiment. Therefore, in FIG. Detailed description thereof will be omitted.
[0099]
In the correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The side opening of the vehicle of the present invention corresponds to the door opening 15 of the embodiment,
Similarly,
The side door corresponds to the
The door functional parts correspond to the
TrustThe wire corresponds to the
The door module corresponds to the
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment.
[0100]
【The invention's effect】
According to the vehicle side door structure of the present invention, the door module mounting opening is provided.Mouth rimCombined with door module unitDoor latch unitThere is a locking part to temporarily depositThe door latch unit can be locked on the locking portion.BecauseDoor latch unitIn a door configuration where it is difficult to assemble the door module unit and the main body of the door module unit at the same time, there is an effect that the door can be easily assembled.In addition, there is an effect that it is possible to secure a stable state in which the door latch unit does not fluctuate in the vehicle width direction and to improve the assembling property of the door.
[0101]
According to the vehicle side door assembly method of the present invention,A locking portion for temporarily depositing a door latch unit including a door latch coupled to the door module unit and an actuator for driving the door latch is provided at a lip of the opening for mounting the door module, and the door latch unit is provided in the locking portion. The door latch unit isSince it is a method of temporarily depositing, connecting a signal line to the next part, and then fixing the door module unit to the door inner panel,Door latch unitThe door module unit body is difficult to assemble at the same time.In addition, since the door latch unit is mounted and locked on the locking portion, a stable state in which the door latch unit does not wobble in the vehicle width direction can be secured, and the door can be easily assembled. There is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a side door structure of a vehicle according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the side door as viewed from the vehicle interior side.
3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 4 is a side view of the front door.
5 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 6 is a perspective view of a front door rear reinforcement.
7 is a cross-sectional view taken along line DD in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part taken along line EE in FIG.
FIG. 10 is a side view of the rear door.
11 is a cross-sectional view taken along line GG in FIG.
12 is an enlarged cross-sectional view taken along the line HH in FIG.
FIG. 13 is an exploded perspective view of a vertical impact bar and its mounting bracket.
FIG. 14 is a side view of a front door to which a door module unit is attached.
FIG. 15 is a side view of the door module unit.
16 is an enlarged view of the main part of FIG.
FIG. 17 is an enlarged cross-sectional view of a main part taken along line JJ in FIG.
FIG. 18 is a process diagram showing a method for assembling a side door of a vehicle.
FIG. 19 is a sectional view showing another embodiment of a side door structure of a vehicle.
[Explanation of symbols]
2. Front door (side door)
3 ... Rear door (side door)
4, 5 ... Hinge
15 ... Door opening (side opening)
16 ... Door latch
21 ... Door outer panel
22 ... Door inner panel
23, 24 ... opening
77 ... Door module unit
78 ... Module panel (door module)
82 ... Window regulator (door functional parts)
84 ... Wire harness (door functional parts)
88 ... Actuator
89 ... Door latch unitG
90 ... Connector
91 ... Locking part
S1 ... Functional parts assembly process
S2 ... Temporary deposit process
S3 ... Connection process
S4 ... Fixing process
Claims (4)
上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、
上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部が設けられ、
該開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、
該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止できるようにした車両のサイドドア構造。A vehicle side door structure for opening and closing a side opening of a vehicle,
The side door is configured by joining a door outer panel and a door inner panel,
Door functional component to the door inner panel opening is provided for the door module mounting for mounting the door module units that are integrally modularized,
A locking portion for temporarily depositing a door latch unit comprising a door latch coupled to the door module unit and an actuator for driving the door latch is provided at a lip of the opening ,
A side door structure of a vehicle in which the door latch unit can be locked on the locking portion .
上記仮預け用の係止部はコネクタへの信号線の挿入方向において上記ドアラッチユニットを仮止め係止するThe temporary storage locking portion temporarily locks and locks the door latch unit in the insertion direction of the signal line to the connector.
請求項1記載の車両のサイドドア構造。The side door structure for a vehicle according to claim 1.
上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、The side door is configured by joining a door outer panel and a door inner panel,
上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュール取付け用の開口部が設けられ、The door inner panel is provided with an opening for attaching a door module for attaching a door module unit in which door functional parts are integrated into a module,
該開口部の口縁にドアモジュールユニットと結合されるドアラッチと該ドアラッチを駆動するアクチュエータとから成るドアラッチユニットを仮預けする係止部が設けられ、A locking portion for temporarily depositing a door latch unit including a door latch coupled to the door module unit and an actuator for driving the door latch is provided at a lip of the opening,
該係止部に上記ドアラッチユニットが上載係止されることで上記ドアラッチユニットを仮預けする仮預け工程と、Temporary depositing step of temporarily depositing the door latch unit by locking the door latch unit on the latching portion;
上記ドアラッチユニットに駆動電源および駆動信号を供給する信号線を接続する接続工程と、A connecting step of connecting a signal line for supplying driving power and driving signal to the door latch unit;
上記ドアインナパネルに上記ドアモジュールユニットを固定する固定工程と、を備えた車両のサイドドアの組立て方法。And a fixing step of fixing the door module unit to the door inner panel.
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