JP4715039B2 - Vehicle side body structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の側部に設けられた乗降用のドア開口部を、フリースタイルのフロントドアとリヤドアとによって開閉するような車両の側部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の側部に設けられたドア開口部をフリースタイルのフロントドアとリヤドアとで開閉すべく構成した車両の側部車体構造としては、例えば、特開平2−20423号公報に記載のものがある。
【0003】
すなわち、車両の側部にセンタピラーレス構造のドア開口部を形成し、このドア開口部の前辺部にはフロントドアヒンジを介してフロントドアを開閉可能に支持すると共に、ドア開口部の後辺部にはリヤドアヒンジを介してリヤドアを開閉可能に支持させたものである。
【0004】
このような車体構造において、乗降性を向上させるためには、上述のドア開口部を大きく設定すればよいが、ドア開口部が大きいと充分な車体剛性および車体のねじり剛性を確保することが困難になる問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ドア開口部に沿う環状のドア開口メンバを設けると共に、このドア開口メンバにはドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントを設けることで、ドア開口部の大きさに関わらず、車体剛性の向上を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両において側突時の車体、ドアの車室側への移動量を抑止することができ、しかも、車体のねじり剛性を向上させて、操安性の向上を図ることができる車両の側部車体構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両の側部車体構造は、フロントドアおよびリヤドアによって開閉される連続したドア開口部を備えた車両の側部車体構造であって、上記ドア開口部にはサイドアウタパネルと該サイドアウタパネルの車室内側に接合されたサイドインナパネルとにより閉断面状に形成され、かつドア開口部に沿う環状のドア開口メンバが設けられ、上記ドア開口メンバには上記ドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントが設けられ、車両のフロアパネルには車幅方向に延びるフロアクロスメンバが設けられ、上記ドア開口部には該ドア開口部の前辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記フロントドアと、該ドア開口部の後辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記リヤドアとが設けられ、上記フロントドアの後端部は上記リヤドアの前端部にロックされ、上記ドア開口部の下辺部を構成する部分において、上記環状レインフォースメントとサイドインナパネルにより形成される閉断面内の上記フロアクロスメンバに対応する位置に、該閉断面を節状に仕切る節状レインフォースメントが設けられ、上記リヤドア側に設けられた係合部と係合する被係合部が上記ドア開口部の下辺部における節状レインフォースメントの近傍に設けられているものである。
【0007】
上記構成のサイドアウタパネルは、ルーフサイドアウタ、ヒンジピラーアウタ、サイドシルアウタ、リヤピラーアウタ等により構成することができる。
また、上記構成のサイドインナパネルは、ルーフサイドレールインナ、ヒンジピラーインナ、サイドシルインナ、リヤピラーインナ等により構成することができる。
さらに、上記構成の環状レインフォースメントは、一体のものであってもよく、別体のものを環状に接続するように構成してもよい。
【0008】
上記構成によれば、ドア開口部に沿う環状かつ閉断面構造のドア開口メンバを設け、このドア開口メンバにはドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントを設けたので、ドア開口部の大きさに関わらず、車体剛性の向上を図ることができ、特に、センタピラーレスの車両において側突時の車体、ドアの車室側への移動量を抑制することができ、しかも、環状レインフォースメントにて車体のねじり剛性を向上させるので、操安性の向上を図ることができる。
【0009】
また、上記ドア開口部には該ドア開口部の前辺部にヒンジを介して開閉可能に支持されたフロントドアが設けられたものであり、このようなフロントドアを設けたものにおいて上述の効果が特に有効になると共に、ヒンジ取付け部には環状レインフォースメントが存在するので、フロントドアの支持剛性向上を図ることができる。
【0010】
さらに、上記ドア開口部には該ドア開口部の後辺部にヒンジを介して開閉可能に支持されたリヤドアが設けられたものであり、このようなリヤドアを設けたものにおいて上述の効果が特に有効になると共に、ヒンジ取付け部には環状レインフォースメントが存在するので、リヤドアの支持剛性を図ることができる。
【0011】
加えて、上記フロントドアの後端部は上記リヤドアの前端部にロックされるので、ドア閉時の支持剛性向上を図ることができる。
【0012】
この発明による車両の側部車体構造は、また、フロントドアおよびリヤドアによって開閉される連続したドア開口部を備えた車両の側部車体構造であって、上記ドア開口部にはサイドアウタパネルと該サイドアウタパネルの車室内側に接合されたサイドインナパネルとにより閉断面状に形成され、かつドア開口部に沿う環状のドア開口メンバが設けられ、上記ドア開口メンバには上記ドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントが設けられ、上記ドア開口部には該ドア開口部の前辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記フロントドアと、該ドア開口部の後辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記リヤドアとが設けられ、上記フロントドアの後端部は上記リヤドアの前端部にロックされ、上記ドア開口部の下辺部を構成する部分において、上記環状レインフォースメントとサイドインナパネルにより形成される閉断面内に、該閉断面を節状に仕切る節状レインフォースメントが設けられ、上記リヤドア側に設けられた係合部と係合する被係合部が上記ドア開口部の下辺部における節状レインフォースメントの近傍に設けられているものである。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記環状レインフォースメントはサイドアウタパネルとサイドインナパネルとの間に接合されて上記ドア開口メンバの閉断面内に配設されたものである。
【0014】
上記構成によれば、環状レインフォースメントをドア開口メンバの閉断面内に配置したので、このドア開口メンバの強度が向上し、車体剛性および車体のねじり剛性をさらに向上させることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記ドア開口メンバの後辺部には、車両の後部に設けられたリヤウインド開口の下辺部に沿って延びるリヤピラーレインフォースメントが設けられたものである。
【0016】
上記構成によれば、車両デザインの関係上、比較的細くなり、かつリヤサスペンションからの荷重が入力されるリヤウインド開口の下辺部の強度を上述のリヤピラーレインフォースメントにより充分に補強して、該部の強度向上を図ることができる。
【0017】
この発明の一実施態様においては、上記リヤピラーレインフォースメントの後端部は、上記リヤウインド開口の下辺部において車幅方向に配設されたリヤパッケージメンバに接続されたものである。
【0018】
上記構成によれば、リヤピラーレインフォースメントの後端部をリヤパッケージメンバに接続したので、リヤウインドが配設される開口の下辺部を車幅方向に延びるリヤパッケージメンバと左右のリヤピラーレインフォースメントとで連続して補強することができ、この結果、車体全体の強度向上、並びに、応力が集中するリヤウインド前下コーナ部の強度向上を図ることができる。
【0019】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の側部車体構造を示し、図1において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造のサイドドアが構成される。
【0020】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドアパネル6,7とドアサッシュ8,9とウインドガラス10,11とで構成され、このうちドアパネル6,7の内部には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられる。
【0021】
さらに、フロントドア2には、車外から該フロントドア2の開閉操作を行うドアアウタハンドル12と、車両後方を視認するドアミラー13とが設けられる。
【0022】
この実施例のフリースタイル構造のドアは、フロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0023】
上述の各ドア2,3はドア開口部14(図5参照)を開閉するもので、図1に示すように、フロントドア2の後端部にはロック部材15を設け、このロック部材15がリヤドア3の前端部に設けられたストライカでロックされ、リヤドア3の前端部上下にはロック部材16,17を設け、これら各ロック部材16,17はドア開口部14の上辺部および下辺部に設けた後述するボディ側のストライカ44,69(図6、図7、図10参照)でそれぞれロックされるように構成している。
【0024】
ここで、リヤドア3はその前端部の断面を図2に示すように、ドアアウタパネル18の前側縦辺部に上下方向に延びる閉断面部材としてのドアインナレインフォースメント19を接合して、これら両者18,19により上下方向に延びる閉断面20を構成して所謂仮想センタピラーを形成している。
【0025】
そして、上述のリヤドア3前端部のストライカおよび上側のロック部材16は、この閉断面構造部に設けるように構成している。
側部車体構造の詳細な説明に先立って、まず図3を参照して平面から見たフレーム構成について説明する。
【0026】
左右一対のフロントサイドフレーム21,21を設け、これらフロントサイドフレーム21には後方に向けてフロアフレーム部22およびリヤサイドフレーム23をそれぞれ一体的に延設している。
【0027】
上述フロントサイドフレーム21,21の前部相互間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ(いわゆるNo.1クロスメンバ)24を設ける一方、ダッシュパネル(図12に示すダッシュロアパネル75参照)の下部と対応するようにフロントサイドフレーム21の車外側には車幅方向に延びるトルクボックス25を設け、このトルクボックス25の外端部にはフロアフレーム部22と略平行になるようにサイドシル26を取付けている。
【0028】
一方、図4に示すように、フロアパネル27の略中央部には上方に突出して車両の前後方向に延びるトンネル部28を形成し、このトンネル部28の全長にわたって該トンネル部28の車室内側上面にはトンネルメンバ29(いわゆるハイマウント・バックボーンフレーム)を取付けて、トンネル部28とトンネルメンバ29との間には車両の前後方向に延びる閉断面30,30を形成して、車体剛性の向上を図っている。
【0029】
上述のトンネルメンバ29は略凹状の断面形状を有し、2つの閉断面30,30を形成すべく構成しているが、これは閉断面が1つのみ形成される構造であってもよい。
【0030】
図3に示すように、トンネル部28の上面にその全長にわたって接合固定したトンネルメンバ29の前端部とフロントサイドフレーム21,21との間はフロント側の連結フレーム31で連結され、トンネルメンバ29の後端部とリヤサイドフレーム23,23との間はリヤ側の連結フレーム32で連結されている。
また、サイドシル26の後部とトンネル部28との間はリヤクロスメンバ33で連結されている。
【0031】
而して、正面衝突時の衝突エネルギをフロントサイドフレーム21からフロアフレーム部22と、トルクボックス25を介してサイドシル26と、連結フレーム31を介してトンネルメンバ29とに分散すべく構成すると共に、後面衝突時の衝突エネルギをリヤサイドフレーム23からフロアフレーム部22と、リヤクロスメンバ33を介してサイドシル26と、連結フレーム32を介してトンネルメンバ29とに分散すべく構成している。
【0032】
次に図5〜図12を参照して、車両の側部車体構造について詳述する。
図5はキャブサイド部の側面図であって、フロントドア2とリヤドア3とで開閉されるドア開口部14に沿って環状のドア開口メンバ34を設けている。
【0033】
このドア開口メンバ34は、サイドアウタパネルとしてのルーフサイドレールアウタ、フロントピラーアウタ、ヒンジピラーアウタ、サイドシルアウタ、リヤピラーアウタと、サイドインナパネルとしてのルーフサイドインナ、フロントピラーインナ、ヒンジピラーインナ、サイドシルインナ、リヤピラーインナとによって構成される。
【0034】
上述のドア開口メンバ34の閉断面内にはドア開口部14に沿って一体的に連続して環状に延びる環状レインフォースメント35が設けられ、この環状レインフォースメント35により車体剛性、車体のねじり剛性の向上を図るように構成している。
【0035】
図6は図5のA−A線に沿う断面図であって、ルーフサイドレールアウタ36と、このルーフサイドレールアウタ36の車室内側に接合されたルーフサイドレールインナ37とで車両の前後方向に延びる閉断面38を形成し、この閉断面38内においてルーフサイドレールアウタ36とルーフサイドレールインナ37との間に接合されるように上述の環状レインフォースメント35を配設している。
【0036】
また、環状レインフォースメント35とルーフサイドレールインナ37との間には節型のストライカレイン39を設けている。このストライカレイン39は後述するストライカ44の取付け部位と対応するように設けられる。
【0037】
さらに、ルーフサイドレールアウタ36とルーフサイドレールインナ37との上側の接合部にはリーフパネル40を取付けると共に、このルーフパネル40の下面には車幅方向に延びるルーフレインフォースメント41を接合して、これら両者40,41間には車幅方向に延びる閉断面を形成している。
【0038】
一方、ルーフサイドレールインナ37の車室内方側への上部延長部と、ルーフサイドレール36,37の下側の接合部との間には補強部材42を接合固定し、この補強部材42の下面水平部にはボルト、ナット等の取付け部材43を用いてストライカ44を取付けている。
【0039】
なお、図6に示す構造に代えて、図7の構造を採用してもよい。すなわち、ルーフレインフォースメント41とルーフサイドレールインナ37との間を斜交状に連結する補強ステー45を設け、この補強ステー45の下部に取付け部材43を用いてストライカ44を取付けてもよい。
【0040】
図8は図5のB−B線に沿う断面図であって、リヤピラーアウタ46と、このリヤピラーアウタ46の車室内側に接合されたリヤピラーインナ47とを設けると共に、リヤピラーアウタ46の後部にはリヤフェンダ48を形成し、リヤピラーインナ47の後部にはホイールハウスインナロア49を形成している。
【0041】
また、上述のホイールハウスインナロア49とリヤフェンダ48との間にホイールハウスアウタ50を設け、リヤピラーアウタ46とリヤピラーインナ47とホイールハウスアウタ50とで囲繞された閉断面51を形成している。
【0042】
そして、この閉断面51内において、リヤピラーアウタ46とリヤピラーインナ47との間に接合されるように上述の環状レインフォースメント35を配設している。このリヤピラー部においては上述の環状レインフォースメント35の前部はリヤピラー46,47の接合部に挟持され、環状レインフォースメント35の後部はホイールハウスアウタ50に接合されている。
【0043】
図5に示すように、ドア開口メンバ34の後辺部において環状レインフォースメント35から車両の後方に向けて延びるリヤピラーレインフォースメント52を設けている。
【0044】
このリヤピラーレインフォースメント52は図5に示すように、車両の後部に設けられたリヤウインド53用の開口つまり、リヤウインド開口54の下辺部に沿って後方へ延び、その後端部52aは、図9に示すように、リヤウインド開口54の下辺部において車幅方向に配設されたリヤパッケージトレイアッパメンバ55に接続されている。
【0045】
図9は図5のC−C線に沿う断面図であって、リヤフェンダ48の車室側には上述のリヤピラーレインフォースメント52を略上下方向に指向させて取付け、このリヤピラーレインフォースメント52の車室側にはホイールハウスインナアッパ56を取付ける一方、リヤフェンダ48の下部とホイールハウスインナアッパ56の下部との間にはホイールハウスアウタ50を設けている。
【0046】
また、左右のホイールハウスインナアッパ56,56の上部相互間には車幅方向に略水平に延びるリヤパッケージトレイアッパメンバ55を張架し、このリヤパッケージトレイアッパメンバ55の下面とホイールハウスインナロア49との間にはリヤパッケージロアガセット57を取付け、さらに、該リヤパッケージロアガセット57の中間部には車室側へ延びる補強用ガセット58を取付けている。
【0047】
図10は図5のD−D線矢視に相当する断面図(但し、右側を示す)、図11は図10のE−E線矢視断面図であって、サイドシルアウタ60と、このサイドシルアウタ60の車室内側に接合されたサイドシルインナ61とで車両の前後方向に延びる閉断面62を形成し、この閉断面62内においてサイドシルアウタ60とサイドシルインナ61との間に接合されるように上述の環状レインフォースメント35を配設している。
【0048】
ここで、上述のサイドシルアウタ60とサイドシルインナ61とから成るサイドシル26は、フロアパネル27の側部において車両の前後方向に配設された閉断面構造の車体剛性部材であって、上述のフロアパネル27の前後には車幅方向に延びるフロアクロスメンバ63,64(いわゆるNo.2クロスメンバとNo.3クロスメンバ)を取付けている。
【0049】
上述の各フロアクロスメンバ63,64と対向するようにサイドシル閉断面62内において環状レインフォースメント35とサイドシルインナ61とを節状に連結するサイドシルレインフォースメント65,66を設けている。
【0050】
フロアクロスメンバ64と対向するサイドシルレインフォースメント66に対して前方に所定量オフセットさせた位置には、環状レインフォースメント35とサイドシルインナ61とを節状に連結する別のサイドシルレインフォースメント67を設け、これら前後の各サイドシルレインフォースメント67,66を平面視で逆コの字型のブラケット68で連結すると共に、上述の各サイドシルレインフォースメント67,66間で、かつ、これらの各サイドシルレインフォースメント67,66の近傍には、リヤドア3の下部をロックするストライカ69を設けている。
【0051】
また、上述のサイドシルインナ61の車室内側において、フロアクロスメンバ63とサイドシルレインフォースメント67との間を連結する連結部材としてのシートレール部材70を設けている。
【0052】
このシートレール部材70は、フロアパネル27の上方に配設されるシートを支持するもので、該シートレール部材70の前部はフロアクロスメンバ63とサイドシルインナ61との間に取付けられたシートレールブラケット71の上面に配設されている。
【0053】
図12はヒンジピラー部の断面構造を示し、ヒンジピラーアウタ72とこのヒンジピラーアウタ72の車室内側に接続されたヒンジピラーインナ73とで上下方向に延びる閉断面74を形成し、この閉断面74内においてヒンジピラーアウタ72とヒンジピラーインナ73との間に接合されるように上述の環状レインフォースメント35を配設している。
【0054】
また、図12には車両の前部車体構造を併記しており、車室の前端壁を構成し上下方向に延びるダッシュロアパネル75と、このダッシュロアパネル75から連続して後方に延びるフロアパネル27とを備えている。
【0055】
既述したように、フロアパネル27にはその中央部に上方へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部28が設けられており、上述のダッシュロアパネル75には車幅方向内方側の一端がトンネルメンバ29のスカート部を介してトンネル部28の側面に接合されて該ダッシュロアパネル75に沿って車幅方向に延び、車幅方向外方側の他端がヒンジピラーインナ73に接続されたダッシュクロスメンバ76を設けている。
【0056】
ここで、上述のダッシュクロスメンバ76は平面から見て略コの字形に形成されており、かつ左右に一対設けられたダッシュクロスメンバ76,76はフロアパネル27の水平部の高さに対して上方に離間した高さ位置を略水平車幅方向に延びて設けられている。
【0057】
また、上述のダッシュクロスメンバ76,76にはステアリングシャフト系(具体的にはインタメディエイトシャフトやユニバーサルジョイント)を挿通させるための開口部77が形成されている。
【0058】
さらに、上述のダッシュロアパネル75の車室外側面(エンジンルーム側)において上述のダッシュクロスメンバ76の接続部に対応した部分には、図3で示したフロントサイドフレーム21の後端部が接続されている。
【0059】
ところで、図5において、78はドア開口部14の前辺部に設けられたフロントドアヒンジ4の取付け部、79はドア開口部14の後辺部に設けられたリヤドアヒンジ5の取付け部であって、ドア開口部14の前辺部にはフロントドアヒンジ4を介してフロントドア2が開閉可能に支持され、後辺部にはリヤドアヒンジ5を介してリヤドア3が開閉可能に支持され、これらフリースタイル構造の各ドア2,3はサイドシル26を下辺として開閉される。
なお、図中、符号Fは車両前方を示し、OUTは車両外方を示す。
【0060】
このように上記実施例の車両の側部車体構造は、ドア2,3によって開閉されるドア開口部14を備えた車両の側部車体構造であって、上記ドア開口部14にはサイドアウタパネル(ルーフサイドレールアウタ36、サイドシルアウタ60、リヤピラーアウタ46、ヒンジピラーアウタ72参照)と該サイドアウタパネルの車室内側に接合されたサイドインナパネル(ルーフサイドレールインナ37、サイドシルインナ61、リヤピラーインナ47、ヒンジピラーインナ73参照)とにより閉断面状に形成され、かつ開口部14に沿う環状のドア開口メンバ34が設けられ、上記ドア開口メンバ34には上記ドア開口部14に沿って一体的に連続して環状に延びる環状レインフォースメント35が設けられたものである。
【0061】
この構成によれば、ドア開口部14に沿う環状かつ閉断面構造のドア開口メンバ34を設け、このドア開口メンバ34にはドア開口部14に沿って一体的に連続して環状に延びる環状レインフォースメント35を設けたので、ドア開口部14の大きさに関わらず、車体剛性の向上を図ることができ、特に、センタピラーレスの車両において側突時の車体、ドア2,3の車室側への移動量を抑制することができ、しかも、環状レインフォースメント35にて車体のねじり剛性を向上させるので、操安性の向上を図ることができる。
【0062】
また、上記環状レインフォースメント35はサイドアウタパネル(ルーフサイドレールアウタ36、サイドシルアウタ60、リヤピラーアウタ46、ヒンジピラーアウタ72参照)とサイドインナパネル(ルーフサイドレールインナ37、サイドシルインナ61、リヤピラーインナ47、ヒンジピラーインナ73参照)との間に接合されて上記ドア開口メンバ34の閉断面38,51,62,74内に配設されたものである。
【0063】
この構成によれば、環状レインフォースメント35をドア開口メンバ34の閉断面38,51,62,74内に配置したので、このドア開口メンバ34の強度が向上し、車体剛性および車体のねじり剛性をさらに向上させることができる。
【0064】
さらに、上記ドア開口メンバ34の後辺部には、車両の後部に設けられたリヤウインド開口54の下辺部に沿って延びるリヤピラーレインフォースメント52が設けられたものである。
【0065】
この構成によれば、車両デザインの関係上、比較的細くなり、かつリヤサスペンションからの荷重が入力されるリヤウインド開口54の下辺部の強度を上述のリヤピラーレインフォースメント52により充分に補強して、該部の強度向上を図ることができる。
【0066】
加えて、上記リヤピラーレインフォースメント52の後端部は、上記リヤウインド開口54の下辺部において車幅方向に配設されたリヤパッケージメンバ(リヤパッケージトレイアッパメンバ55参照)に接続されたものである。
【0067】
この構成によれば、リヤピラーレインフォースメント52の後端部をリヤパッケージメンバ(リヤパッケージトレイアッパメンバ55参照)に接続したので、リヤウインド53が配設される開口54の下辺部を車幅方向に延びるリヤパッケージメンバ(リヤパッケージトレイアッパメンバ55参照)と左右のリヤピラーレインフォースメント52とで連続して補強することができ、この結果、車体全体の強度向上、並びに、応力が集中するリヤウインド前下コーナ部の強度向上を図ることができる。
【0068】
また、上記ドア開口部14には該ドア開口部14の前辺部にヒンジ4を介して開閉可能に支持されたフロントドア2が設けられたものである。
この構成によれば、このようなフロントドア2を設けたものにおいて上述の効果が特に有効になると共に、ヒンジ取付け部には環状レインフォースメント35が存在するので、フロントドア2の支持剛性向上を図ることができる。
【0069】
さらに、上記ドア開口部14には該ドア開口部14の後辺部にヒンジ5を介して開閉可能に支持されたリヤドア3が設けられたものである。
この構成によれば、このようなリヤドア3を設けたものにおいて上述の効果が特に有効になると共に、ヒンジ取付け部には環状レインフォースメント35が存在するので、リヤドア3の支持剛性を図ることができる。
【0070】
さらには、上記フロントドア2の後端部は上記リヤドア3の前端部にロックされ、上記リヤドア3の前端部はドア開口部14の上辺部または下辺部の少なくとも何れか一方(この実施例では上下の双方)にロックされるものである。
この構成によれば、ドア開口部14の環状レインフォースメント35が存在する高剛性部位にドア(特にリヤドア3参照)がロックされるので、ドア閉時の支持剛性向上を図ることができる。
【0071】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のサイドアウタパネルは、実施例のルーフサイドレールアウタ36、サイドシルアウタ60、リヤピラーアウタ46、ヒンジピラーアウタ72に対応し、
以下同様に、
サイドインナパネルは、ルーフサイドレールインナ37、サイドシルインナ61、リヤピラーインナ47、ヒンジピラーインナ73に対応し、
リヤパッケージメンバは、リヤパッケージトレイアッパメンバ55に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0072】
【発明の効果】
この発明によれば、ドア開口部に沿う環状のドア開口メンバを設けると共に、このドア開口メンバにはドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントを設けることで、ドア開口部の大きさに関わらず、車体剛性の向上を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両において側突時の車体、ドアの車室側への移動量を抑止することができ、しかも、車体のねじり剛性を向上させて、操安性の向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の側部車体構造を備えた車両の側面図。
【図2】 リヤドアの前端部の断面図。
【図3】 フレーム構造を示す平面図。
【図4】 トンネル部の断面図。
【図5】 キャブサイドを示す拡大側面図。
【図6】 図5のA−A線矢視断面図。
【図7】 ストライカ補強構造の他の実施例を示す断面図。
【図8】 図5のB−B線矢視断面図。
【図9】 図5のC−C線矢視断面図。
【図10】 図5のD−D線矢視に相当するサイドシル部の断面図。
【図11】 図10のE−E線矢視断面図。
【図12】 前部車体構造を示す斜視図。
【符号の説明】
2…フロントドア
3…リヤドア
4,5…ヒンジ
14…ドア開口部
17…ロック部材(係合部)
34…ドア開口メンバ
35…環状レインフォースメント
36…ルーフサイドレールアウタ
37…ルーフサイドレールインナ
46…リヤピラーアウタ
47…リヤピラーインナ
52…リヤピラーレインフォースメント
54…リヤウインド開口
55…リヤパッケージトレイアッパメンバ
60…サイドシルアウタ
61…サイドシルインナ
64…フロアクロスメンバ
66…サイドシルレインフォースメント(節状レインフォースメント)
69…ストライカ(被係合部)
72…ヒンジピラーアウタ
73…ヒンジピラーインナ
38,51,62,74…閉断面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side body structure of a vehicle in which a door opening for getting on and off provided on a side portion of the vehicle is opened and closed by a freestyle front door and a rear door.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a side body structure of a vehicle configured to open and close a door opening provided on a side of a vehicle with a freestyle front door and a rear door, for example,,There exists a thing of Unexamined-Japanese-Patent No. 2-20423.
[0003]
That is, a door opening portion of a center pillar-less structure is formed on the side portion of the vehicle, and the front side of the door opening portion is supported to be able to open and close via a front door hinge, and the rear side portion of the door opening portion. The rear door is supported by a rear door hinge so that it can be opened and closed.
[0004]
In such a vehicle body structure,In order to improve ease of getting on and off, the above-described door opening may be set large. However, if the door opening is large, it is difficult to ensure sufficient vehicle body rigidity and torsional rigidity of the vehicle body. .
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the present invention, an annular door opening member is provided along the door opening, and the door opening member is provided along the door opening.RingBy providing an annular reinforcement that extends in a shape, the rigidity of the vehicle body can be improved regardless of the size of the door opening. Especially in the center pillarless vehicle, the vehicle body at the time of a side collision, to the compartment side of the door An object of the present invention is to provide a side body structure of a vehicle that can suppress the amount of movement of the vehicle and that can improve the torsional rigidity of the vehicle body and improve the maneuverability.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The vehicle body structure of the vehicle according to the present invention is:A vehicle body structure including a continuous door opening that is opened and closed by a front door and a rear door, wherein the door opening includes a side outer panel and a side inner panel joined to a vehicle interior side of the side outer panel. An annular door opening member is formed along the door opening, and the door opening member is provided with an annular reinforcement extending annularly along the door opening. The panel is provided with a floor cross member extending in the vehicle width direction. The front opening of the door opening is supported at the front side of the door opening by a hinge so as to be opened and closed, and the door opening The rear door is provided on the rear side so as to be openable and closable via a hinge, and the rear end of the front door is locked to the front end of the rear door. In the portion constituting the lower side of the door opening, the closed cross section is partitioned into a node shape at a position corresponding to the floor cross member in the closed cross section formed by the annular reinforcement and the side inner panel. A node-like reinforcement is provided, and an engaged portion that engages with an engagement portion provided on the rear door side is provided in the vicinity of the node-like reinforcement on the lower side portion of the door opening.Is.
[0007]
The side outer panel having the above configuration can be configured by a roof side outer, a hinge pillar outer, a side sill outer, a rear pillar outer, or the like.
Also,The side inner panel having the above-described configuration can be configured by a roof side rail inner, a hinge pillar inner, a side sill inner, a rear pillar inner, or the like.
further,The annular reinforcement having the above-described configuration may be an integral one, or may be configured so that separate ones are connected in a ring shape.
[0008]
According to the above configuration, the door opening member having an annular and closed cross-sectional structure is provided along the door opening, and the door opening member is provided along the door opening.RingAn annular reinforcement that extends in the shape of a car can improve the rigidity of the vehicle body, regardless of the size of the door opening.,In a center pillar-less vehicle, the amount of movement of the vehicle body and door to the vehicle compartment side at the time of a side collision can be suppressed, and the torsional rigidity of the vehicle body is improved by an annular reinforcement. Can be planned.
[0009]
Further, the door opening is provided with a front door supported by a front side of the door opening so as to be openable and closable via a hinge. In the case where such a front door is provided, the above-described effects are provided. Is particularly effective, and an annular reinforcement exists in the hinge mounting portion, so that the support rigidity of the front door can be improved.
[0010]
Further, the door opening is provided with a rear door supported on the rear side of the door opening through a hinge so as to be opened and closed. In addition to being effective, an annular reinforcement exists in the hinge mounting portion, so that the rear door can be supported with high rigidity.
[0011]
In addition, since the rear end portion of the front door is locked to the front end portion of the rear door, it is possible to improve the support rigidity when the door is closed.
[0012]
The vehicle side body structure according to the present invention is also a vehicle side body structure including a continuous door opening that is opened and closed by a front door and a rear door. The door opening includes a side outer panel and the side body structure. A side inner panel joined to the vehicle interior side of the outer panel is formed in a closed cross-sectional shape, and an annular door opening member is provided along the door opening, and the door opening member is annular along the door opening. An annular reinforcement extending to the door opening, the front opening of the door opening being supported by a front opening of the door opening through a hinge, and a hinge at the rear edge of the door opening. And the rear door supported to be openable and closable via the rear door, the rear end of the front door being locked to the front end of the rear door, and the lower side of the door opening In the closed section formed by the annular reinforcement and the side inner panel, a node-shaped reinforcement for partitioning the closed section into a node shape is provided, and the engagement is provided on the rear door side. An engaged portion that engages with the portion is provided in the vicinity of the nodal reinforcement in the lower side portion of the door opening.
[0013]
In one embodiment of the present invention, the annular reinforcement is joined between the side outer panel and the side inner panel and disposed within the closed section of the door opening member.
[0014]
According to the above configuration, since the annular reinforcement is disposed within the closed section of the door opening member, the strength of the door opening member is improved, and the vehicle body rigidity and the torsional rigidity of the vehicle body can be further improved.
[0015]
In one embodiment of the present invention, a rear pillar reinforcement extending along the lower side portion of the rear window opening provided in the rear portion of the vehicle is provided on the rear side portion of the door opening member.
[0016]
According to the above configuration, due to the vehicle design, the strength of the lower side of the rear window opening to which the load from the rear suspension is input is relatively reinforced, and the strength of the rear pillar reinforcement is sufficiently reinforced. The strength of the part can be improved.
[0017]
In one embodiment of the present invention, the rear end portion of the rear pillar reinforcement is connected to a rear package member disposed in the vehicle width direction at the lower side of the rear window opening.
[0018]
According to the above configuration, since the rear end portion of the rear pillar reinforcement is connected to the rear package member, the rear package member and the left and right rear pillar reinforcements extend in the vehicle width direction at the lower side of the opening in which the rear window is disposed. As a result, the overall strength of the vehicle body can be improved.,It is possible to improve the strength of the front window lower corner where stress is concentrated.The
[0019]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The drawing shows a side body structure of a vehicle. In FIG. 1, a side door composed of a
[0020]
The
[0021]
Further, the
[0022]
The freestyle door of this example is,The
[0023]
The
[0024]
Here, as shown in FIG. 2, the
[0025]
The above-described striker at the front end of the
Prior to a detailed description of the side body structure, a frame configuration as viewed from above will be described with reference to FIG.
[0026]
A pair of left and right front side frames 21 and 21 are provided, and a
[0027]
A front cross member (so-called No. 1 cross member) 24 extending in the vehicle width direction is provided between the front portions of the front side frames 21 and 21, and a lower portion of a dash panel (see a dash
[0028]
On the other hand, as shown in FIG. 4, a
[0029]
The
[0030]
As shown in FIG. 3, the front end portion of the
Also,The rear portion of the
[0031]
Thus, the collision energy at the time of a frontal collision is configured to be distributed from the
[0032]
Next, the side body structure of the vehicle will be described in detail with reference to FIGS.
FIG. 5 is a side view of the cab side portion, and an annular
[0033]
This
[0034]
An
[0035]
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.,A
[0036]
Also,A
[0037]
further,A
[0038]
On the other hand, a reinforcing
[0039]
Note that the structure shown in FIG. 7 may be employed instead of the structure shown in FIG. That is, the reinforcement stay 45 that connects the
[0040]
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line B-B of FIG. 5. A rear pillar outer 46 and a rear pillar inner 47 joined to the vehicle interior side of the rear pillar outer 46 are provided. A
[0041]
Also,A wheel house outer 50 is provided between the wheel house inner lower 49 and the
[0042]
And in this
[0043]
As shown in FIG. 5, a
[0044]
This rear pillar reinforcement 52Figure 5As shown in FIG. 9, the
[0045]
FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 5. The
[0046]
Also,Left and right wheelhouse inner upper 56, 56A rear package tray
[0047]
10 is a cross-sectional view corresponding to the view taken along line DD in FIG. 5 (note that the right side is shown), and FIG. 11 is a cross-sectional view taken along line EE in FIG. A
[0048]
Here, the
[0049]
[0050]
Another
[0051]
Also,A
[0052]
The
[0053]
FIG. 12 shows a cross-sectional structure of the hinge pillar portion. The hinge pillar outer 72 and a hinge pillar inner 73 connected to the vehicle interior side of the hinge pillar outer 72 form a
[0054]
Also,FIG. 12 also shows the front vehicle body structure of the vehicle, and includes a dash
[0055]
As already mentioned,The
[0056]
Here, the above-described
[0057]
Further, the above-described
[0058]
Further, the portion corresponding to the connecting portion of the
[0059]
By the way, in FIG.,
In the figure, symbol F indicates the front of the vehicle, and OUT indicates the outside of the vehicle.
[0060]
As described above, the vehicle side body structure of the vehicle according to the above embodiment is a vehicle side body structure including the door opening 14 that is opened and closed by the
[0061]
According to this configuration, the
[0062]
The
[0063]
According to this configuration, since the
[0064]
Further, a
[0065]
According to this configuration, the
[0066]
In addition, the rear end portion of the
[0067]
According to this configuration, since the rear end portion of the
[0068]
The
According to this configuration, the above-described effect is particularly effective in the case where such a
[0069]
Further, the
According to this configuration, the above-described effect is particularly effective in the case where such a
[0070]
Furthermore, the rear end portion of the
According to this configuration, the door (on the high rigidity portion where the
[0071]
In the correspondence between the configuration of the present invention and the above-described embodiment,
The side outer panel of the present invention corresponds to the roof side rail outer 36, the side sill outer 60, the rear pillar outer 46, and the hinge pillar outer 72 of the embodiment,
Similarly,
The side inner panels correspond to the roof
The rear package member corresponds to the rear package tray
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment.
[0072]
【The invention's effect】
According to the present invention, the annular door opening member is provided along the door opening, and the door opening member is provided along the door opening.RingBy providing an annular reinforcement that extends in a shape, the rigidity of the vehicle body can be improved regardless of the size of the door opening. Especially in the center pillarless vehicle, the vehicle body at the time of a side collision, to the compartment side of the door The amount of movement can be suppressed, and the torsional rigidity of the vehicle body can be improved to improve the operability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle provided with a side body structure of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a front end portion of a rear door.
FIG. 3 is a plan view showing a frame structure.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a tunnel portion.
FIG. 5 is an enlarged side view showing a cab side.
6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 7 is a sectional view showing another embodiment of the striker reinforcing structure.
8 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
9 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
10 is a cross-sectional view of a side sill portion corresponding to the view taken along line DD in FIG.
11 is a cross-sectional view taken along line EE in FIG.
FIG. 12 is a perspective view showing a front vehicle body structure.
[Explanation of symbols]
2 ... Front door
3 ... Rear door
4, 5 ... Hinge
14 ... Door opening
17: Lock member (engagement part)
34 ... Door opening member
35 ... annular reinforcement
36 ... Roof side rail outer
37 ... Roof side rail inner
46 ... Rear pillar outer
47 ... Rear pillar inner
52. Rear pillar reinforcement
54 ... Rear window opening
55 ... Rear package tray upper member
60 ... Side sill outer
61 ... Side sill inner
64 ... Floor cross member
66 ... Side sill reinforcement (Nodular reinforcement)
69 ... striker (engaged part)
72. Hinge pillar outer
73 ... Hinge pillar inner
38, 51, 62, 74 ... closed cross section
Claims (5)
上記ドア開口部にはサイドアウタパネルと該サイドアウタパネルの車室内側に接合されたサイドインナパネルとにより閉断面状に形成され、かつドア開口部に沿う環状のドア開口メンバが設けられ、
上記ドア開口メンバには上記ドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントが設けられ、
車両のフロアパネルには車幅方向に延びるフロアクロスメンバが設けられ、
上記ドア開口部には該ドア開口部の前辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記フロントドアと、該ドア開口部の後辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記リヤドアとが設けられ、
上記フロントドアの後端部は上記リヤドアの前端部にロックされ、
上記ドア開口部の下辺部を構成する部分において、上記環状レインフォースメントとサイドインナパネルにより形成される閉断面内の上記フロアクロスメンバに対応する位置に、該閉断面を節状に仕切る節状レインフォースメントが設けられ、
上記リヤドア側に設けられた係合部と係合する被係合部が上記ドア開口部の下辺部における節状レインフォースメントの近傍に設けられている
車両の側部車体構造。 A vehicle body structure having a continuous door opening that is opened and closed by a front door and a rear door,
The door opening is formed in a closed cross-sectional shape by a side outer panel and a side inner panel joined to the vehicle interior side of the side outer panel, and an annular door opening member is provided along the door opening.
The door opening member is provided with an annular reinforcement extending annularly along the door opening,
A floor cross member extending in the vehicle width direction is provided on the floor panel of the vehicle,
The door opening is supported by the front side of the door opening so as to be opened and closed via a hinge, and the rear side of the door opening is supported so as to be opened and closed via a hinge. A rear door,
The rear end of the front door is locked to the front end of the rear door,
In a portion constituting the lower side portion of the door opening, a nodal shape that partitions the closed cross section into a nodal shape at a position corresponding to the floor cross member in the closed cross section formed by the annular reinforcement and the side inner panel. Reinforcement is provided,
A side body structure of a vehicle, wherein an engaged portion that engages with an engaging portion provided on the rear door side is provided in the vicinity of a nodal reinforcement in a lower side portion of the door opening .
上記ドア開口部にはサイドアウタパネルと該サイドアウタパネルの車室内側に接合されたサイドインナパネルとにより閉断面状に形成され、かつドア開口部に沿う環状のドア開口メンバが設けられ、
上記ドア開口メンバには上記ドア開口部に沿って環状に延びる環状レインフォースメントが設けられ、
上記ドア開口部には該ドア開口部の前辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記フロントドアと、該ドア開口部の後辺部にヒンジを介して開閉可能に支持された上記リヤドアとが設けられ、
上記フロントドアの後端部は上記リヤドアの前端部にロックされ、
上記ドア開口部の下辺部を構成する部分において、上記環状レインフォースメントとサイドインナパネルにより形成される閉断面内に、該閉断面を節状に仕切る節状レインフォースメントが設けられ、
上記リヤドア側に設けられた係合部と係合する被係合部が上記ドア開口部の下辺部における節状レインフォースメントの近傍に設けられている
車両の側部車体構造。 A vehicle body structure having a continuous door opening that is opened and closed by a front door and a rear door,
The door opening is formed in a closed cross-sectional shape by a side outer panel and a side inner panel joined to the vehicle interior side of the side outer panel, and an annular door opening member is provided along the door opening.
The door opening member is provided with an annular reinforcement extending annularly along the door opening,
The door opening is supported by the front side of the door opening so as to be opened and closed via a hinge, and the rear side of the door opening is supported so as to be opened and closed via a hinge. A rear door,
The rear end of the front door is locked to the front end of the rear door,
In the portion constituting the lower side portion of the door opening, a node-like reinforcement for partitioning the closed cross section into a nodal shape is provided in the closed cross section formed by the annular reinforcement and the side inner panel.
An engaged portion that engages with an engaging portion provided on the rear door side is provided in the vicinity of a nodal reinforcement in the lower side portion of the door opening.
Side body structure of the vehicle .
請求項1または2記載の車両の側部車体構造。 The side body structure of a vehicle according to claim 1 or 2, wherein the annular reinforcement is joined between a side outer panel and a side inner panel and disposed within a closed section of the door opening member .
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の側部車体構造。 The rear edge of the door opening member, any one of the rear pillar reinforcement is provided <br/> claim 1-3 extending along the lower edge of the rear window opening provided in the rear of the vehicle Side vehicle body structure of the described vehicle.
請求項4記載の車両の側部車体構造。 The rear end of the rear pillar reinforcement is side vehicle-body structure of a vehicle of the connected <br/> claim 4, wherein the rear package member disposed in the vehicle width direction at the lower side of the rear window opening .
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