JP3847876B2 - 内燃機関の冷却システム - Google Patents
内燃機関の冷却システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3847876B2 JP3847876B2 JP01898097A JP1898097A JP3847876B2 JP 3847876 B2 JP3847876 B2 JP 3847876B2 JP 01898097 A JP01898097 A JP 01898097A JP 1898097 A JP1898097 A JP 1898097A JP 3847876 B2 JP3847876 B2 JP 3847876B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- cooling system
- constant temperature
- switching
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P7/00—Controlling of coolant flow
- F01P7/14—Controlling of coolant flow the coolant being liquid
- F01P7/16—Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
- F01P7/167—Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control by adjusting the pre-set temperature according to engine parameters, e.g. engine load, engine speed
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D23/00—Control of temperature
- G05D23/19—Control of temperature characterised by the use of electric means
- G05D23/1919—Control of temperature characterised by the use of electric means characterised by the type of controller
- G05D23/1921—Control of temperature characterised by the use of electric means characterised by the type of controller using a thermal motor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P7/00—Controlling of coolant flow
- F01P7/14—Controlling of coolant flow the coolant being liquid
- F01P2007/146—Controlling of coolant flow the coolant being liquid using valves
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2060/00—Cooling circuits using auxiliaries
- F01P2060/04—Lubricant cooler
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2060/00—Cooling circuits using auxiliaries
- F01P2060/08—Cabin heater
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2060/00—Cooling circuits using auxiliaries
- F01P2060/18—Heater
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P2070/00—Details
- F01P2070/04—Details using electrical heating elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P7/00—Controlling of coolant flow
- F01P7/14—Controlling of coolant flow the coolant being liquid
- F01P7/16—Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control
- F01P7/165—Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control characterised by systems with two or more loops
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却剤クーラーを有する回路内に配置された、液体の冷却剤で冷却される内燃機関の冷却システムであって、その回路には切り替え弁を介して付加的な装置の少なくとも1つの熱交換機が接続されており、切り替え弁は2つの位置へ切り替え可能な弁部材を有し、弁部材は一方の位置においては冷却剤回路と付加的装置の熱交換機との接続を遮断し、他方の位置においてはそれを解放する、内燃機関の冷却剤システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の冷却システムは主として自動車において使用される。有害物質放出と燃料消費を減少させるために、まず冷間始動後の暖機相を短縮し、さらにそれが過熱の危険のない内燃機関の駆動状態を許可する限りにおいて、エンジン温度とそれに伴って冷却剤温度を上昇させるように努力される。後者はたとえば、ドイツ特許出願DE−A4233913から知られているような、いわゆるマップ値サーモスタット(定温装置)によって可能とされる。
【0003】
通常は冷却循環に付加的装置の熱交換機、特に暖房装置、オイルクーラーまたは過給用クーラーなどの熱交換機が接続さている。しかし、所定の駆動状態において内燃機関の駆動温度を上昇させ、それに伴って冷却剤の温度を上昇させる試みは、これらの付加的装置の場合に問題をもたらすおそれがある。すなわち、付加的装置の熱交換機が熱的に過負荷になる危険がある。さらにたとえば、車両室内暖房においては、室内暖房の1つまたは複数の熱交換機を流れる冷却剤の温度が非常に高くなった場合には、客室内へ流入する空気が、車両搭乗者が不快と感じる高い温度値まで加熱されてしまう問題がある。
【0004】
また、知られている内燃機関の冷却システム(ドイツ特許出願DE−A4033261)においては、車両室内暖房の熱交換機の前に切り替え弁が配置されており、その切り替え弁が一方の切り替え位置において室内暖房の熱交換機への供給を解放し、他方の位置においてはそれを遮断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭で述べた種類の冷却システムにおいて、簡単な手段で付加的装置のために必要に応じた冷却剤温度制御を可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題は、弁部材を切り替える切り替え部材として、復帰ばねによって付勢された定温作業部材が設けられており、その作業部材に冷却剤が供給され、かつ電気的な加熱装置が設けられており、かつ定温作業部材が、その定温作業部材へ流れる冷却剤の最大の駆動温度よりも高い切り替え温度に設定された伸長物質を有することによって解決される。
【0007】
切り替え部材として用いられる定温作業部材を有する切り替え弁は安価に製造されるので、それぞれの付加的装置に専用の切り替え弁を設けることを、経済的に容易に実現することが可能となる。この切り替え弁は、切り替えるために1方向に電流を供給するだけでよい。すなわち電気的な加熱装置をオンまたはオフにするだけでよい。復帰は復帰ばねと冷却剤によって自動的に行われる。というのは定温作業部材の伸長物質は、冷却剤がそれぞれの駆動温度において伸長物質のその切り替え温度以下への冷却をもたらすように設定されているので、それによって作業部材が自動的に切り戻されるからである。
【0008】
本発明の実施形態においては、切り替え弁は一方の位置において付加的装置の熱交換機への接続を解放し、付加的装置の熱交換機を迂回するバイパスへの接続を遮断し、そして他方の位置においては熱交換機への接続を遮断して、バイパスへの接続を解放する。それによって、切り替え弁の位置とは関係なく付加的装置を通る流れ抵抗は一定に維持されるので、それによって冷却システム内の圧力水準も大きく変化することはない。
【0009】
本発明の他の実施形態においては、定温作業部材は、加熱装置がオンにされている場合に開放し、加熱装置がオフにされている場合には閉鎖されているシールドによって包囲されている。このようにして、電気的な加熱装置によって切り替え弁を切り替えるためのエネルギー需要が制限されている。というのは電気的な加熱装置から導入される熱はすぐには冷却剤によって奪われないからである。それによってまた、冷却剤温度が比較的低い場合でも、電気的な加熱装置によって切り替え弁を切り替えることが可能になる。切り替え弁は、電流なしで開放しているように、すなわち電気的な加熱装置が通電されない場合に、付加的装置の熱交換機への接続を開放するように、あるいは電流なしで閉鎖されているように、すなわち電気的加熱装置が通電されない場合に付加的装置の熱交換機への接続が遮断されているように、使用することができる。切り替え弁が電流なしで開放しているように使用される場合には、さらに冷却剤温度が非常に高い場合に付加的装置の熱交換機の温度的過負荷が排除されるようにすると効果的である。これは、定温作業部材の伸長物質の切り替え温度を設定することによって行うことができる。その場合に、本発明の他の実施形態においては、共通の弁ハウジング内において切り替え弁と付加的装置の熱交換機との間に、好ましくは切り替え弁と共に、予め定められた閉鎖温度に設定された定温遮断弁が配置されている。この閉鎖温度は、それが付加的装置の熱交換機または付加的装置の他の部材の損傷が発生する恐れのある温度より下にあるように、決定される。
【0010】
本発明の他の実施形態においては、多数の切り替え弁が弁ブロックにまとめられており、その弁ブロックには冷却剤循環と接続された共通の供給スリーブ、冷却剤循環へ戻る共通の還流スリーブ並びに付加的装置の熱交換機へ通じる独立したスリーブが設けられている。この種の弁ブロックによって、必要な導管の数を効果的に削減することが可能になる。というのは流れ通路が弁ブロック内に統合されるからである。
【0011】
特に好ましい実施形態においては、弁ブロック内に冷却剤循環の定温制御弁が収容されている。それによってきわめてコンパクトな構造が得られ、その場合に定温制御弁は従来のサーモスタット弁または電気的に加熱可能なマップ値サーモスタットとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の他の特徴と利点が、図面に示す実施例についての以下の説明と従属請求項に記載されている。
図1に示す、液体冷却される内燃機関10の冷却システムには、いわゆるエンジン入り口制御が設けられている。内燃機関10からエンジン出口導管11を介して冷却剤が冷却剤クーラー12へ流れて、そこから還流導管13を介してエンジン入り口へ流れ、エンジン入り口には冷却剤ポンプ14が配置されている。エンジン出口導管11にバイパス15が接続されており、このバイパスは定温制御弁16を介して還流導管13と接続されている。定温制御弁16はいわゆるマップ値定温制御装置、すなわち伸長物質によって作業する定温制御弁であると効果的であって、この制御弁には定温制御弁16の定温作業部材のための電気的加熱装置が設けられており、その加熱装置のオンオフ切り替えによって定温制御弁16を少なくとも2つの異なる温度水準に切り替えることができ、冷却剤温度とそれに伴ってエンジン温度がその温度水準に制御される。定温制御弁16はたとえば、ドイツ特許出願DE−A4233913に従って形成されている。
【0013】
エンジン出口にはさらに、予め設定された開放温度に調節されたサーモスタット弁と過圧弁との組合わせである、いわゆる暖機サーモスタット17が設けられている。暖機定温装置17は予め設定された温度まで(漏れ量まで)、エンジン出口とエンジン出口導管11との間の接続を維持するので、内燃機関の暖機相が短縮される。しかし、たとえばエンジン回転数の上昇によって過圧が発生した場合には、暖機サーモスタット17は圧力に従って開放し、すなわちその場合には過圧弁として作用する。
【0014】
エンジン出口導管11から、付加的装置の熱交換機20,21へ通じる2本の導管18,19が分岐している。熱交換機20はたとえば車両室内を暖房する暖房装置に属しており、熱交換機21はオイル冷却装置に属している。熱交換機20,21から出た冷却剤は、共通の還流導管22を介して定温制御弁16の混合室へ供給される。熱交換機20,21の前にそれぞれ電気的に切り替え可能な切り替え弁23,24が配置されており、その構造を図2から6を用いて説明する。切り替え弁23,24にはそれぞれバイパス導管25,26が接続されており、これらはそれぞれ付属の熱交換機20,21を迂回して、還流導管へ連通している。
【0015】
切り替え弁23,24はそれぞれ、電流なしで開放または電流なしで閉鎖されているように、配置することができる。電流なしで開放ということは、切り替え弁23,24が電流を供給されない状態において付属の熱交換機20,21への接続を開放して、それぞれバイパス導管25,26への接続を遮断することを意味している。電流なしで閉鎖ということは、切り替え弁23,24が電流を供給されない状態においてそれぞれの熱交換機20,21への接続を遮断して、それぞれのバイパス導管25,26への接続を開放することを意味している。切り替え弁23,24によって、熱交換機20,21内の温度を予め設定された値に制御すること、かつ/または最大の温度に制限することが可能となる。そのために熱交換機20,21またはその出口導管に対して温度センサが設けられており、その温度センサの信号が切り替え弁23,24の開閉を定める図示されていない制御装置において処理される。
【0016】
この種の切り替え弁23,24の第1の実施形態が、図2から図4に図示されている。切り替え弁23,24はプラスチックから形成された弁ハウジング30を有し、弁ハウジングには互いに反対側となる2つの排出スリーブ31,32が設けられている。この2つの排出スリーブ31,32の間に供給スリーブ33が設けられている。供給スリーブ33と排出スリーブ31,32との間の接続は、弁部材34によって選択的に解放可能または遮断可能である。プラスチックから形成された弁部材34はポット状の形状を有する。その開放端縁の領域に閉鎖部材35として用いられるリングカラーが設けられており、このリングカラーは弁ハウジング30の弁座36に対して弁皿状に配置されている。閉鎖部材35にはシールリング37が設けられている。閉鎖部材35と弁座36は供給スリーブ33と排出スリーブ31との間に配置されている。
【0017】
ポット形状の弁部材34の閉鎖された端部が弁スライダー38を形成し、この弁スライダーは弁座として形成された排出スリーブ32に対応して配置されている。弁部材34の弁スライダー38として形成された部分に、リングシール40が設けられている。弁部材34の閉鎖された端部からは多数のウェブ39が突出しており、これらウェブによって弁部材34が排出スリーブ32内で案内され、かつ心出しされる。
【0018】
図2に示す位置においては、供給スリーブ33と排出スリーブ31との間の接続が開放されており、排出スリーブ32への接続は閉鎖されている。それに対して図3に相当する弁部材34の位置においては、供給スリーブ33と排出スリーブ32との間の接続が解放され、排出スリーブ31への接続は遮断されている。図2と図3に示す位置の間で弁部材34を切り替えるために、弁ハウジング30の内部に配置された定温作業部材が用いられる。定温作業部材には、弁ハウジング30のホルダ42内に固定的に保持された金属のハウジング41が設けられている。ハウジング41は伸長物質、特に混合ワックスを有する。ハウジングは外側に向かってメンブレン43によって閉鎖されており、メンブレンはハウジング41内にガイド部分44によって固定されてており、そのガイド部分内で作業ピストン45が案内されている。作業ピストン45の内側は弁部材34の閉鎖された端部に支持されており、弁部材は作業ピストン45の押し出される方向とは反対に復帰ばね46によって付勢されている。定温作業部材のハウジング41の内部には電気的な抵抗加熱素子47が配置されており、その電流供給導線48は栓を通してハウジング41の内部へ、そしてホルダ42を通して外部のプラグ部材50へ案内されており、プラグ部材はソケット49内に密着して挿入されている。
【0019】
抵抗加熱素子47に通電することによって伸長物質は少なくともその切り替え温度まで加熱され、すなわち混合ワックスの集合状態が変化し、それによってその体積が著しく増大する温度まで加熱される。それによって作業ピストン45がハウジング42から押し出されるので、弁部材34が連動されて、他方の切り替え位置(図2)へ移動される。抵抗加熱素子の通電を遮断した後に、定温作業部材のハウジング41が冷却剤によって冷却されるので、伸長物質は再びその体積を減少させ、弁部材34は作業ピストン45と共に復帰ばね46に作用によって初期位置へ押し戻され、その初期位置においては供給スリーブ32と排出スリーブ31との間の接続が再び閉鎖されている(図3)。この復帰をもたらすために、定温作業部材の伸長物質の切り替え温度は、十分な余裕をもって切り替え弁23,24の通常駆動の間冷却剤が供給される最大温度の上方にあるように、設定されている。それによって、冷却剤が定温作業部材に関して、弁部材の復帰をもたらすために十分な冷却効果を得ることが保証される。
【0020】
定温作業部材はシールドによって包囲されており、そのシールドは通電されない状態(図3)において閉鎖され、通電状態(図2)においては開放されている。それによって電流がない状態においては冷却剤の冷却効果は定温作業部材に制限されるので、通電された場合には抵抗加熱素子47は大体においてハウジング41の内部の伸長物質のみを加熱すればよく、その伸長物質と接触している冷却剤の加熱はできる限り少なくて済む。それによって迅速な応答が保証される。さらに、冷却剤がまだ冷たい場合でも抵抗加熱素子47の通電によって切り替え弁23,24を切り替えることが可能になる。
【0021】
本実施例においては、定温作業部材のハウジング41のシールドは、ポット形状の弁部材34と、ハウジング41を包囲するホルダ42によって形成されている。ポット形状の弁部材34はハウジング41の領域においてホルダ42をを包囲している。弁部材34とホルダ42との間並びにハウジング41に対する間隙も、図2に示す位置から図3に示す位置へ移行する場合に、冷却剤が弁部材の内部空間から流出することができるような大きさである。
【0022】
図4に示すように、ホルダ42のハウジング41を包囲する領域に軸方向の切り欠き51が形成されている。切り欠き51の形状を定めることによって、定温作業部材のハウジング41の回りを流れる冷却剤の効果を決定することができる。
すでに説明したように、図2から図4に示す切り替え弁は、電流のない状態で開放しているように、あるいは電流のない状態で閉鎖されているように、使用することが可能である。電流のない状態で開放しているように配置しようとする場合には、排出スリーブ32が熱交換機20または21に、そして排出スリーブ31はバイパス25または26に接続される。電流のない状態で閉鎖されているように配置しようとする場合には、逆に排出スリーブ31が負荷に、そして排出スリーブ32がバイパスに接続される。
【0023】
切り替え弁23,24が装置内で電流なしで開放するように配置される場合には、制御装置および/または電気的な抵抗加熱素子47が故障した場合、並びに冷却剤の駆動温度を上回った場合には、付加的装置の熱交換機20,21に、それらの熱交換機20,21に許容される温度を上回る温度を有する冷却剤が供給される危険がある。それを防止するために、定温作業部材のハウジング41内に配置されている伸長物質を、熱交換機20,21に許容される温度に適合された切り替え温度に設定することができる。その温度を上回った場合には、定温作業素子によって、通電なしかつ電気的な抵抗加熱素子47なしでも弁部材34が図3に示す位置へ移動され、すなわち排出開口部32が遮断される。
【0024】
図5に示す実施例は、その構造においては基本的に図2から図4に示す実施例に相当するので、同一の構成部材には同一の参照符号を使用し、図2から図4についての説明を参照することができる。図5に示す切り替え弁は「電流なし開放」の状態で使用される。すなわち排出スリーブ31がバイパス導管25または26に接続されている。図2から図4に示す実施例との差異は、電流なしで開放している排出スリーブの構造にある。本来の排出スリーブ32’と弁部材34との間において、中間片54が弁ハウジング30に挿入されている。この中間片54は、スライダー弁38として形成された弁部材34の端部のための弁座55を形成している。この弁座と55と排出スリーブ32’との間に定温遮断弁56が配置されている。この定温遮断弁56は定温作業部材を有し、その定温作業部材のハウジング57のリングカラーが、中間片54のウェブ59に保持されたリング58に対して支持されている。排出スリーブ32’の方向へ押し出された作業ピストン60がスライダー弁部材61を調節し、スライダー弁部材の周面にはシールリング62が設けられている。このスライダー弁部材61に対応して排出スリーブ32’の弁座64が設けられており、この弁座内でスライダー弁部材61がウェブ63によって案内され、かつ心出しされている。復帰ばね65がスライダー弁部材61をハウジング57の方向に、すなわち作業ピストン60が入り込む方向に付勢している。ハウジング57は伸長物質を有し、その切り替え温度は、十分な安全性をもって後続の熱交換機20または21の損傷が防止されるような温度に設定されている。冷却剤温度がこの切り替え温度を越えない間は、遮断弁56は開放されたままになる。何等かの理由に基づいて冷却剤温度がこの値を越えて、同時に切り替え弁の制御装置が故障し、かつ/または切り替え弁の電気的な加熱装置が機能を発揮しない場合には、熱交換機20または21に損傷が発生する前に、遮断弁56が閉鎖する。
【0025】
この実施形態の場合にも弁部材34と弁スライダー部材61を含むすべての構成部材はプラスチックから形成されている。ただ、ハウジング41、ガイド部分44および作業ピストン45、並びにハウジング57と作業ピストン60は金属からなる。
図6においては、切り替え弁23,24,24’が定温制御弁16と共に弁ブロックにまとめられているのが、極めて概略的に図示されている。定温制御弁16と切り替え弁23,24,24’は共通のハウジング66内に配置されており、ハウジングは壁67によって2つの室68,69に分割されている。室68には供給接続スリーブ70が、そして室69には排出接続スリーブ71が設けられている。供給される冷却剤は定温制御弁16と、切り替え弁23,24,24’の供給スリーブ33へ流れる。一方の排出スリーブ32または31はそれぞれ室69に接続されており、他方の排出スリーブはそれぞれ独立した個別スリーブとして共通のハウジング66から導出されている。共通のハウジング66からは個々の切り替え弁23,24,24’のプラグ端子50も突出している。
【0026】
図6からさらに明らかなように、ここでは定温制御弁16はいわゆるエンジン出口制御装置内に配置されているので、還流接続スリーブ71はエンジン入り口導管へ通じるバイパスを形成している。もちろん、この種の弁ブロックを、定温制御弁16がいわゆるエンジン入り口制御を実施するように配置することも可能であって、その場合にはそれに応じて他の流れ方向を設けなければならない。
【0027】
図示の定温制御弁16の代わりに弁ブロックに、たとえばドイツ特許出願DE−A4233913から知られているような、いわゆるマップ値サーモスタットを搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従って付加的装置の熱交換機を切り替える切り替え弁を備えた冷却システムを概略的に図示するものである。
【図2】図2は、切り替え弁の電流を供給された状態の縦断面図である。
【図3】図3は、図2に示す切り替え弁の電流を供給されない状態の縦断面図である。
【図4】図4は、図3の矢印IV方向に見た詳細を示す図である。
【図5】図5は、切り替え弁の他の実施形態を示す軸方向断面図である。
【図6】図6は、定温制御弁と多数の切り替え弁とを有する弁ブロックを概略的に説明する断面図である。
【符号の説明】
10…内燃機関
12…クーラー
16…定温制御弁
17…サーモスタット
20,21…熱交換機
23,24…切替え弁
31,32…排出スリーブ
33…供給スリーブ
34…弁部材
41…ハウジング
43…メンブレン
45…作業ピストン
47…抵抗加熱素子
54…中間片
61…スライダー弁部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却剤クーラーを有する回路内に配置された、液体の冷却剤で冷却される内燃機関の冷却システムであって、その回路には切り替え弁を介して付加的な装置の少なくとも1つの熱交換機が接続されており、切り替え弁は2つの位置へ切り替え可能な弁部材を有し、弁部材は一方の位置においては冷却剤回路と付加的装置の熱交換機との接続を遮断し、他方の位置においてはそれを解放する、内燃機関の冷却剤システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の冷却システムは主として自動車において使用される。有害物質放出と燃料消費を減少させるために、まず冷間始動後の暖機相を短縮し、さらにそれが過熱の危険のない内燃機関の駆動状態を許可する限りにおいて、エンジン温度とそれに伴って冷却剤温度を上昇させるように努力される。後者はたとえば、ドイツ特許出願DE−A4233913から知られているような、いわゆるマップ値サーモスタット(定温装置)によって可能とされる。
【0003】
通常は冷却循環に付加的装置の熱交換機、特に暖房装置、オイルクーラーまたは過給用クーラーなどの熱交換機が接続さている。しかし、所定の駆動状態において内燃機関の駆動温度を上昇させ、それに伴って冷却剤の温度を上昇させる試みは、これらの付加的装置の場合に問題をもたらすおそれがある。すなわち、付加的装置の熱交換機が熱的に過負荷になる危険がある。さらにたとえば、車両室内暖房においては、室内暖房の1つまたは複数の熱交換機を流れる冷却剤の温度が非常に高くなった場合には、客室内へ流入する空気が、車両搭乗者が不快と感じる高い温度値まで加熱されてしまう問題がある。
【0004】
また、知られている内燃機関の冷却システム(ドイツ特許出願DE−A4033261)においては、車両室内暖房の熱交換機の前に切り替え弁が配置されており、その切り替え弁が一方の切り替え位置において室内暖房の熱交換機への供給を解放し、他方の位置においてはそれを遮断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭で述べた種類の冷却システムにおいて、簡単な手段で付加的装置のために必要に応じた冷却剤温度制御を可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題は、弁部材を切り替える切り替え部材として、復帰ばねによって付勢された定温作業部材が設けられており、その作業部材に冷却剤が供給され、かつ電気的な加熱装置が設けられており、かつ定温作業部材が、その定温作業部材へ流れる冷却剤の最大の駆動温度よりも高い切り替え温度に設定された伸長物質を有することによって解決される。
【0007】
切り替え部材として用いられる定温作業部材を有する切り替え弁は安価に製造されるので、それぞれの付加的装置に専用の切り替え弁を設けることを、経済的に容易に実現することが可能となる。この切り替え弁は、切り替えるために1方向に電流を供給するだけでよい。すなわち電気的な加熱装置をオンまたはオフにするだけでよい。復帰は復帰ばねと冷却剤によって自動的に行われる。というのは定温作業部材の伸長物質は、冷却剤がそれぞれの駆動温度において伸長物質のその切り替え温度以下への冷却をもたらすように設定されているので、それによって作業部材が自動的に切り戻されるからである。
【0008】
本発明の実施形態においては、切り替え弁は一方の位置において付加的装置の熱交換機への接続を解放し、付加的装置の熱交換機を迂回するバイパスへの接続を遮断し、そして他方の位置においては熱交換機への接続を遮断して、バイパスへの接続を解放する。それによって、切り替え弁の位置とは関係なく付加的装置を通る流れ抵抗は一定に維持されるので、それによって冷却システム内の圧力水準も大きく変化することはない。
【0009】
本発明の他の実施形態においては、定温作業部材は、加熱装置がオンにされている場合に開放し、加熱装置がオフにされている場合には閉鎖されているシールドによって包囲されている。このようにして、電気的な加熱装置によって切り替え弁を切り替えるためのエネルギー需要が制限されている。というのは電気的な加熱装置から導入される熱はすぐには冷却剤によって奪われないからである。それによってまた、冷却剤温度が比較的低い場合でも、電気的な加熱装置によって切り替え弁を切り替えることが可能になる。切り替え弁は、電流なしで開放しているように、すなわち電気的な加熱装置が通電されない場合に、付加的装置の熱交換機への接続を開放するように、あるいは電流なしで閉鎖されているように、すなわち電気的加熱装置が通電されない場合に付加的装置の熱交換機への接続が遮断されているように、使用することができる。切り替え弁が電流なしで開放しているように使用される場合には、さらに冷却剤温度が非常に高い場合に付加的装置の熱交換機の温度的過負荷が排除されるようにすると効果的である。これは、定温作業部材の伸長物質の切り替え温度を設定することによって行うことができる。その場合に、本発明の他の実施形態においては、共通の弁ハウジング内において切り替え弁と付加的装置の熱交換機との間に、好ましくは切り替え弁と共に、予め定められた閉鎖温度に設定された定温遮断弁が配置されている。この閉鎖温度は、それが付加的装置の熱交換機または付加的装置の他の部材の損傷が発生する恐れのある温度より下にあるように、決定される。
【0010】
本発明の他の実施形態においては、多数の切り替え弁が弁ブロックにまとめられており、その弁ブロックには冷却剤循環と接続された共通の供給スリーブ、冷却剤循環へ戻る共通の還流スリーブ並びに付加的装置の熱交換機へ通じる独立したスリーブが設けられている。この種の弁ブロックによって、必要な導管の数を効果的に削減することが可能になる。というのは流れ通路が弁ブロック内に統合されるからである。
【0011】
特に好ましい実施形態においては、弁ブロック内に冷却剤循環の定温制御弁が収容されている。それによってきわめてコンパクトな構造が得られ、その場合に定温制御弁は従来のサーモスタット弁または電気的に加熱可能なマップ値サーモスタットとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の他の特徴と利点が、図面に示す実施例についての以下の説明と従属請求項に記載されている。
図1に示す、液体冷却される内燃機関10の冷却システムには、いわゆるエンジン入り口制御が設けられている。内燃機関10からエンジン出口導管11を介して冷却剤が冷却剤クーラー12へ流れて、そこから還流導管13を介してエンジン入り口へ流れ、エンジン入り口には冷却剤ポンプ14が配置されている。エンジン出口導管11にバイパス15が接続されており、このバイパスは定温制御弁16を介して還流導管13と接続されている。定温制御弁16はいわゆるマップ値定温制御装置、すなわち伸長物質によって作業する定温制御弁であると効果的であって、この制御弁には定温制御弁16の定温作業部材のための電気的加熱装置が設けられており、その加熱装置のオンオフ切り替えによって定温制御弁16を少なくとも2つの異なる温度水準に切り替えることができ、冷却剤温度とそれに伴ってエンジン温度がその温度水準に制御される。定温制御弁16はたとえば、ドイツ特許出願DE−A4233913に従って形成されている。
【0013】
エンジン出口にはさらに、予め設定された開放温度に調節されたサーモスタット弁と過圧弁との組合わせである、いわゆる暖機サーモスタット17が設けられている。暖機定温装置17は予め設定された温度まで(漏れ量まで)、エンジン出口とエンジン出口導管11との間の接続を維持するので、内燃機関の暖機相が短縮される。しかし、たとえばエンジン回転数の上昇によって過圧が発生した場合には、暖機サーモスタット17は圧力に従って開放し、すなわちその場合には過圧弁として作用する。
【0014】
エンジン出口導管11から、付加的装置の熱交換機20,21へ通じる2本の導管18,19が分岐している。熱交換機20はたとえば車両室内を暖房する暖房装置に属しており、熱交換機21はオイル冷却装置に属している。熱交換機20,21から出た冷却剤は、共通の還流導管22を介して定温制御弁16の混合室へ供給される。熱交換機20,21の前にそれぞれ電気的に切り替え可能な切り替え弁23,24が配置されており、その構造を図2から6を用いて説明する。切り替え弁23,24にはそれぞれバイパス導管25,26が接続されており、これらはそれぞれ付属の熱交換機20,21を迂回して、還流導管へ連通している。
【0015】
切り替え弁23,24はそれぞれ、電流なしで開放または電流なしで閉鎖されているように、配置することができる。電流なしで開放ということは、切り替え弁23,24が電流を供給されない状態において付属の熱交換機20,21への接続を開放して、それぞれバイパス導管25,26への接続を遮断することを意味している。電流なしで閉鎖ということは、切り替え弁23,24が電流を供給されない状態においてそれぞれの熱交換機20,21への接続を遮断して、それぞれのバイパス導管25,26への接続を開放することを意味している。切り替え弁23,24によって、熱交換機20,21内の温度を予め設定された値に制御すること、かつ/または最大の温度に制限することが可能となる。そのために熱交換機20,21またはその出口導管に対して温度センサが設けられており、その温度センサの信号が切り替え弁23,24の開閉を定める図示されていない制御装置において処理される。
【0016】
この種の切り替え弁23,24の第1の実施形態が、図2から図4に図示されている。切り替え弁23,24はプラスチックから形成された弁ハウジング30を有し、弁ハウジングには互いに反対側となる2つの排出スリーブ31,32が設けられている。この2つの排出スリーブ31,32の間に供給スリーブ33が設けられている。供給スリーブ33と排出スリーブ31,32との間の接続は、弁部材34によって選択的に解放可能または遮断可能である。プラスチックから形成された弁部材34はポット状の形状を有する。その開放端縁の領域に閉鎖部材35として用いられるリングカラーが設けられており、このリングカラーは弁ハウジング30の弁座36に対して弁皿状に配置されている。閉鎖部材35にはシールリング37が設けられている。閉鎖部材35と弁座36は供給スリーブ33と排出スリーブ31との間に配置されている。
【0017】
ポット形状の弁部材34の閉鎖された端部が弁スライダー38を形成し、この弁スライダーは弁座として形成された排出スリーブ32に対応して配置されている。弁部材34の弁スライダー38として形成された部分に、リングシール40が設けられている。弁部材34の閉鎖された端部からは多数のウェブ39が突出しており、これらウェブによって弁部材34が排出スリーブ32内で案内され、かつ心出しされる。
【0018】
図2に示す位置においては、供給スリーブ33と排出スリーブ31との間の接続が開放されており、排出スリーブ32への接続は閉鎖されている。それに対して図3に相当する弁部材34の位置においては、供給スリーブ33と排出スリーブ32との間の接続が解放され、排出スリーブ31への接続は遮断されている。図2と図3に示す位置の間で弁部材34を切り替えるために、弁ハウジング30の内部に配置された定温作業部材が用いられる。定温作業部材には、弁ハウジング30のホルダ42内に固定的に保持された金属のハウジング41が設けられている。ハウジング41は伸長物質、特に混合ワックスを有する。ハウジングは外側に向かってメンブレン43によって閉鎖されており、メンブレンはハウジング41内にガイド部分44によって固定されてており、そのガイド部分内で作業ピストン45が案内されている。作業ピストン45の内側は弁部材34の閉鎖された端部に支持されており、弁部材は作業ピストン45の押し出される方向とは反対に復帰ばね46によって付勢されている。定温作業部材のハウジング41の内部には電気的な抵抗加熱素子47が配置されており、その電流供給導線48は栓を通してハウジング41の内部へ、そしてホルダ42を通して外部のプラグ部材50へ案内されており、プラグ部材はソケット49内に密着して挿入されている。
【0019】
抵抗加熱素子47に通電することによって伸長物質は少なくともその切り替え温度まで加熱され、すなわち混合ワックスの集合状態が変化し、それによってその体積が著しく増大する温度まで加熱される。それによって作業ピストン45がハウジング42から押し出されるので、弁部材34が連動されて、他方の切り替え位置(図2)へ移動される。抵抗加熱素子の通電を遮断した後に、定温作業部材のハウジング41が冷却剤によって冷却されるので、伸長物質は再びその体積を減少させ、弁部材34は作業ピストン45と共に復帰ばね46に作用によって初期位置へ押し戻され、その初期位置においては供給スリーブ32と排出スリーブ31との間の接続が再び閉鎖されている(図3)。この復帰をもたらすために、定温作業部材の伸長物質の切り替え温度は、十分な余裕をもって切り替え弁23,24の通常駆動の間冷却剤が供給される最大温度の上方にあるように、設定されている。それによって、冷却剤が定温作業部材に関して、弁部材の復帰をもたらすために十分な冷却効果を得ることが保証される。
【0020】
定温作業部材はシールドによって包囲されており、そのシールドは通電されない状態(図3)において閉鎖され、通電状態(図2)においては開放されている。それによって電流がない状態においては冷却剤の冷却効果は定温作業部材に制限されるので、通電された場合には抵抗加熱素子47は大体においてハウジング41の内部の伸長物質のみを加熱すればよく、その伸長物質と接触している冷却剤の加熱はできる限り少なくて済む。それによって迅速な応答が保証される。さらに、冷却剤がまだ冷たい場合でも抵抗加熱素子47の通電によって切り替え弁23,24を切り替えることが可能になる。
【0021】
本実施例においては、定温作業部材のハウジング41のシールドは、ポット形状の弁部材34と、ハウジング41を包囲するホルダ42によって形成されている。ポット形状の弁部材34はハウジング41の領域においてホルダ42をを包囲している。弁部材34とホルダ42との間並びにハウジング41に対する間隙も、図2に示す位置から図3に示す位置へ移行する場合に、冷却剤が弁部材の内部空間から流出することができるような大きさである。
【0022】
図4に示すように、ホルダ42のハウジング41を包囲する領域に軸方向の切り欠き51が形成されている。切り欠き51の形状を定めることによって、定温作業部材のハウジング41の回りを流れる冷却剤の効果を決定することができる。
すでに説明したように、図2から図4に示す切り替え弁は、電流のない状態で開放しているように、あるいは電流のない状態で閉鎖されているように、使用することが可能である。電流のない状態で開放しているように配置しようとする場合には、排出スリーブ32が熱交換機20または21に、そして排出スリーブ31はバイパス25または26に接続される。電流のない状態で閉鎖されているように配置しようとする場合には、逆に排出スリーブ31が負荷に、そして排出スリーブ32がバイパスに接続される。
【0023】
切り替え弁23,24が装置内で電流なしで開放するように配置される場合には、制御装置および/または電気的な抵抗加熱素子47が故障した場合、並びに冷却剤の駆動温度を上回った場合には、付加的装置の熱交換機20,21に、それらの熱交換機20,21に許容される温度を上回る温度を有する冷却剤が供給される危険がある。それを防止するために、定温作業部材のハウジング41内に配置されている伸長物質を、熱交換機20,21に許容される温度に適合された切り替え温度に設定することができる。その温度を上回った場合には、定温作業素子によって、通電なしかつ電気的な抵抗加熱素子47なしでも弁部材34が図3に示す位置へ移動され、すなわち排出開口部32が遮断される。
【0024】
図5に示す実施例は、その構造においては基本的に図2から図4に示す実施例に相当するので、同一の構成部材には同一の参照符号を使用し、図2から図4についての説明を参照することができる。図5に示す切り替え弁は「電流なし開放」の状態で使用される。すなわち排出スリーブ31がバイパス導管25または26に接続されている。図2から図4に示す実施例との差異は、電流なしで開放している排出スリーブの構造にある。本来の排出スリーブ32’と弁部材34との間において、中間片54が弁ハウジング30に挿入されている。この中間片54は、スライダー弁38として形成された弁部材34の端部のための弁座55を形成している。この弁座と55と排出スリーブ32’との間に定温遮断弁56が配置されている。この定温遮断弁56は定温作業部材を有し、その定温作業部材のハウジング57のリングカラーが、中間片54のウェブ59に保持されたリング58に対して支持されている。排出スリーブ32’の方向へ押し出された作業ピストン60がスライダー弁部材61を調節し、スライダー弁部材の周面にはシールリング62が設けられている。このスライダー弁部材61に対応して排出スリーブ32’の弁座64が設けられており、この弁座内でスライダー弁部材61がウェブ63によって案内され、かつ心出しされている。復帰ばね65がスライダー弁部材61をハウジング57の方向に、すなわち作業ピストン60が入り込む方向に付勢している。ハウジング57は伸長物質を有し、その切り替え温度は、十分な安全性をもって後続の熱交換機20または21の損傷が防止されるような温度に設定されている。冷却剤温度がこの切り替え温度を越えない間は、遮断弁56は開放されたままになる。何等かの理由に基づいて冷却剤温度がこの値を越えて、同時に切り替え弁の制御装置が故障し、かつ/または切り替え弁の電気的な加熱装置が機能を発揮しない場合には、熱交換機20または21に損傷が発生する前に、遮断弁56が閉鎖する。
【0025】
この実施形態の場合にも弁部材34と弁スライダー部材61を含むすべての構成部材はプラスチックから形成されている。ただ、ハウジング41、ガイド部分44および作業ピストン45、並びにハウジング57と作業ピストン60は金属からなる。
図6においては、切り替え弁23,24,24’が定温制御弁16と共に弁ブロックにまとめられているのが、極めて概略的に図示されている。定温制御弁16と切り替え弁23,24,24’は共通のハウジング66内に配置されており、ハウジングは壁67によって2つの室68,69に分割されている。室68には供給接続スリーブ70が、そして室69には排出接続スリーブ71が設けられている。供給される冷却剤は定温制御弁16と、切り替え弁23,24,24’の供給スリーブ33へ流れる。一方の排出スリーブ32または31はそれぞれ室69に接続されており、他方の排出スリーブはそれぞれ独立した個別スリーブとして共通のハウジング66から導出されている。共通のハウジング66からは個々の切り替え弁23,24,24’のプラグ端子50も突出している。
【0026】
図6からさらに明らかなように、ここでは定温制御弁16はいわゆるエンジン出口制御装置内に配置されているので、還流接続スリーブ71はエンジン入り口導管へ通じるバイパスを形成している。もちろん、この種の弁ブロックを、定温制御弁16がいわゆるエンジン入り口制御を実施するように配置することも可能であって、その場合にはそれに応じて他の流れ方向を設けなければならない。
【0027】
図示の定温制御弁16の代わりに弁ブロックに、たとえばドイツ特許出願DE−A4233913から知られているような、いわゆるマップ値サーモスタットを搭載することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従って付加的装置の熱交換機を切り替える切り替え弁を備えた冷却システムを概略的に図示するものである。
【図2】図2は、切り替え弁の電流を供給された状態の縦断面図である。
【図3】図3は、図2に示す切り替え弁の電流を供給されない状態の縦断面図である。
【図4】図4は、図3の矢印IV方向に見た詳細を示す図である。
【図5】図5は、切り替え弁の他の実施形態を示す軸方向断面図である。
【図6】図6は、定温制御弁と多数の切り替え弁とを有する弁ブロックを概略的に説明する断面図である。
【符号の説明】
10…内燃機関
12…クーラー
16…定温制御弁
17…サーモスタット
20,21…熱交換機
23,24…切替え弁
31,32…排出スリーブ
33…供給スリーブ
34…弁部材
41…ハウジング
43…メンブレン
45…作業ピストン
47…抵抗加熱素子
54…中間片
61…スライダー弁部材
Claims (13)
- 冷却剤クーラーを備えた回路内に配置された、液体の冷却剤で冷却される内燃機関の冷却システムであって、その回路に切り替え弁を介して付加的装置の少なくとも1つの熱交換機が接続されており、切り替え弁が2つの位置へ切り替え可能な弁部材を有し、その弁部材が一方の位置において冷却剤循環と付加的装置の熱交換機との間の接続を遮断し、他方の位置においてはそれを解放する、冷却システムにおいて、 弁部材(34)を切り替える切り替え部材として、復帰ばね(46)によって付勢された定温作業部材(41,45)が設けられており、その作業部材に冷却剤が供給され、かつ電気的な加熱装置(47)が設けられており、
定温作業部材が伸長物質を有し、その伸長物質が定温作業部材(41,45)へ流れる冷却剤の最大の駆動温度よりも高い切り替え温度に設定されていることを特徴とする冷却システム。 - 切り替え弁(23,24)が一方の位置において付加的装置の熱交換機(20,21)への接続を解放し、かつ付加的装置の熱交換機を迂回するバイパス(25,26)への接続を遮断し、他方の位置においては熱交換機(20,21)への接続を遮断し、バイパス(25,26)への接続を解放することを特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
- 定温作業部材(41,45)が、加熱装置(47)がオンにされている場合に開放し、加熱装置がオフにされている場合に閉鎖しているシールド(42,34)によって包囲されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却システム。
- 定温作業部材に、伸長物質と電気的な加熱装置(47)を備えた、感熱部分として用いられるハウジング(41)が設けられており、そのハウジングがホルダ(42)によって固定的に保持されており、かつそのハウジングから弁部材(34)を連動させる作業ピストン(45)が押し出されるように移動可能であって、
弁部材(34)が作業部材(41,45)をポット形状に包囲し、かつホルダ(42)と共にシールドを形成することを特徴とする請求項3に記載の冷却システム。 - ホルダ(42)が定温作業部材のハウジング(41)を包囲し、かつそれ自体はポット形状の弁部材(34)によって包囲されていることを特徴とする請求項3または4に記載の冷却システム。
- ホルダ(42)の、定温部材のハウジング(41)を包囲する領域に、軸方向の切り欠き(51)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の冷却システム。
- 弁ハウジング(30)が設けられており、その弁ハウジングの互いに反対側となる排出スリーブ(31,32)の間に供給スリーブ(33)が設けられており、
弁部材(34)に2つの閉鎖部材(35,38)が設けられており、そのうちのそれぞれ一方が弁座(36)に、他方が排出スリーブ(31,32)に対応して設けられていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の冷却システム。 - ポット形状の弁部材(34)の開放端縁の領域に、閉鎖部材として用いられるリングカラー(35)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の冷却システム。
- 弁部材(34)の閉鎖された端縁の領域が、付属の排出スリーブ(32)用の弁スライダー(38)として形成されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の冷却システム。
- 弁部材(34)の閉鎖された端部から多数の軸方向のウェブ(39)が突出しており、それらウェブによって弁部材(34)が付属の弁座(32,35)内で心出しされていることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の冷却システム。
- 共通の弁ハウジング(30)内において切り替え弁(23,24)と付加的装置の熱交換機(20,21)との間に、好ましくは切り替え弁と共に、予め定められた閉鎖温度に設定された定温遮断弁(56)が配置されていることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の冷却システム。
- 多数の切り替え弁(23,24,24’)が弁ブロックにまとめられており、その弁ブロックに冷却剤回路と接続された共通の供給スリーブ(70)、冷却回路へ戻る共通の還流スリーブ(71)並びに付加的装置の熱交換機(20,21)へ通じる独立したスリーブが設けられていることを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の冷却システム。
- 弁ブロック内に冷却剤回路の定温制御弁(16)が収容されていることを特徴とする請求項12に記載の冷却システム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19606202A DE19606202B4 (de) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | Kühlsystem für einen Verbrennungsmotor |
DE19606202:0 | 1996-02-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09303147A JPH09303147A (ja) | 1997-11-25 |
JP3847876B2 true JP3847876B2 (ja) | 2006-11-22 |
Family
ID=7785858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01898097A Expired - Fee Related JP3847876B2 (ja) | 1996-02-21 | 1997-01-31 | 内燃機関の冷却システム |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5711258A (ja) |
JP (1) | JP3847876B2 (ja) |
KR (1) | KR100305358B1 (ja) |
BR (1) | BR9701032A (ja) |
DE (1) | DE19606202B4 (ja) |
FR (1) | FR2745033B1 (ja) |
GB (1) | GB2312739B (ja) |
IT (1) | IT1289480B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513763A (ja) * | 2011-04-29 | 2014-06-05 | スカニア シーブイ アクチボラグ | 燃焼機関を冷却するための冷却システム |
Families Citing this family (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19735058B4 (de) * | 1996-02-21 | 2010-09-16 | Behr Thermot-Tronik Gmbh | Kühlsystem für einen Verbrennungsmotor |
DE19725222A1 (de) * | 1997-06-15 | 1998-12-17 | Behr Thermot Tronik Gmbh & Co | Thermostatventil |
DE19728814A1 (de) * | 1997-07-05 | 1999-01-07 | Behr Thermot Tronik Gmbh & Co | Kühlanlage für einen Verbrennungsmotor eines Kraftfahrzeuges |
AT410243B (de) * | 1997-07-23 | 2003-03-25 | Tcg Unitech Ag | Mehrwegventil |
DE19823603A1 (de) * | 1998-05-27 | 1999-12-02 | Behr Thermot Tronik Gmbh & Co | Vorrichtung zum Steuern der Kühlmitteltemperatur eines Verbrennungsmotors eines Fahrzeuges |
DE19943004B4 (de) * | 1999-09-09 | 2004-11-18 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag | Kühleinrichtung für eine Brennkraftmaschine |
DE10019029C5 (de) * | 2000-04-18 | 2017-11-23 | Mahle International Gmbh | Vorrichtung zum Kühlen und/oder Temperieren von Öl |
DE10032354B4 (de) * | 2000-07-04 | 2011-02-17 | Behr Thermot-Tronik Gmbh | Thermostatventil mit elektrisch beheizbarem Arbeitselement |
FR2811709B1 (fr) | 2000-07-17 | 2003-02-21 | Vernet Sa | Dispositif thermostatique pilote a commande proportionnelle, a element thermostatique de securite |
DE10048792B4 (de) * | 2000-10-02 | 2016-02-18 | Mahle International Gmbh | Thermostatventil |
US6595165B2 (en) * | 2000-11-06 | 2003-07-22 | Joseph Fishman | Electronically controlled thermostat |
CA2325168A1 (en) * | 2000-11-06 | 2002-05-06 | Joseph Fishman | Electronically controlled thermostat |
DE10056076A1 (de) * | 2000-11-07 | 2002-06-13 | Behr Thermot Tronik Gmbh | Ventilgehäuse |
DE10128634B4 (de) * | 2001-06-13 | 2004-08-05 | Itw Henschel Gmbh | Thermostatventil |
DE10224092A1 (de) * | 2002-05-31 | 2003-12-11 | Bayerische Motoren Werke Ag | Thermostatventil |
DE10241228B4 (de) * | 2002-09-06 | 2005-12-08 | Robert Bosch Gmbh | Kühlsystem für ein Kraftfahrzeug |
DE10244829A1 (de) * | 2002-09-25 | 2004-04-01 | Bayerische Motoren Werke Ag | Flüssigkeitsgekühlte Brennkraftmaschine sowie Verfahren zur Durchführung eines Abwärmetransfers |
DE10253469A1 (de) | 2002-11-16 | 2004-05-27 | Daimlerchrysler Ag | Thermostatventil für ein Kühlsystem einer Brennkraftmaschine |
DE10301314A1 (de) * | 2003-01-15 | 2004-07-29 | Behr Gmbh & Co. Kg | Kühlkreislauf, insbesondere für ein Kraftfahrzeuggetriebe |
US6764020B1 (en) | 2003-02-28 | 2004-07-20 | Standard-Thomson Corporation | Thermostat apparatus for use with temperature control system |
DE102004021009B4 (de) * | 2004-04-21 | 2017-08-31 | Mahle International Gmbh | Thermostatventil eingerichtet für eine Kühlanlage eines Verbrennungsmotors |
DE102005022723A1 (de) * | 2005-05-18 | 2006-11-23 | Daimlerchrysler Ag | Thermostatventil für einen Kühlmittelkreislauf einer Brennkraftmaschine |
DE102006010053A1 (de) * | 2006-03-04 | 2007-09-06 | Bayerische Motoren Werke Ag | Fahrzeug mit einem Kühlsystem und einer zentralen Steuer-/Regeleinrichtung |
DE102006052526A1 (de) * | 2006-11-06 | 2008-05-08 | Behr Gmbh & Co. Kg | Wärmetauscher, insbesondere für ein Kraftfahrzeug |
DE102007005557B4 (de) | 2007-01-24 | 2019-06-19 | Mahle International Gmbh | Thermostatventil für eine Kühlmittelströmung |
JP4561817B2 (ja) * | 2007-12-04 | 2010-10-13 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
JP4456162B2 (ja) * | 2008-04-11 | 2010-04-28 | 株式会社山田製作所 | エンジンの冷却装置 |
ITTO20080939A1 (it) * | 2008-12-16 | 2010-06-17 | Behr Thermot Tronik Italia S P A | Gruppo valvolare di controllo del circuito del liquido refrigerante di un motore a combustione interna per autoveicoli |
DE102009030237A1 (de) * | 2009-06-23 | 2010-12-30 | Behr Thermot-Tronik Gmbh | Längsschieber-Thermostatventil |
JP4998537B2 (ja) | 2009-10-15 | 2012-08-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の冷却装置 |
JP6013022B2 (ja) * | 2012-05-14 | 2016-10-25 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の冷却制御装置及びその冷却制御方法 |
DE102014207978B4 (de) | 2014-04-28 | 2018-12-20 | Mahle International Gmbh | Kühlkreislauf zur Temperierung mehrerer Wärmequellen mit mehreren Thermostaten |
CN104847474B (zh) * | 2014-11-25 | 2018-05-01 | 重庆斯凯力科技有限公司 | 一种节温器总成 |
US20170241308A1 (en) * | 2016-02-24 | 2017-08-24 | Ford Global Technologies, Llc | Oil maintenance strategy for electrified vehicles |
Family Cites Families (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4055298A (en) * | 1976-01-19 | 1977-10-25 | Standard-Thomson Corporation | Thermally responsive by-pass valve device providing maximum flow area |
DE2749249C3 (de) * | 1977-11-03 | 1980-09-11 | Danfoss A/S, Nordborg (Daenemark) | Ventil für Kälteanlagen |
US4190198A (en) * | 1978-04-12 | 1980-02-26 | Lockhart Industries, Inc. | Oil cooler bypass valve actuating means |
FR2456838A1 (fr) * | 1979-05-18 | 1980-12-12 | Sev Marchal | Vanne a action thermostatique destinee a un circuit de refroidissement de moteur a combustion interne |
US4410133A (en) * | 1981-02-16 | 1983-10-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Two way fluid switchover valve with crossover protection |
IT1179990B (it) * | 1984-02-24 | 1987-09-23 | Gilardini Spa | Gruppo termostatico per il circuito di raffreddamento del motore di veicoli |
GB8503813D0 (en) * | 1985-02-14 | 1985-03-20 | Larkeagle Ltd | Linear actuators |
DE3613496C2 (de) * | 1986-04-22 | 1995-04-13 | Wahler Gmbh & Co Gustav | Thermostatventil für das Kühlmittel von Brennkraftmaschinen |
DE4022731A1 (de) * | 1990-07-17 | 1992-01-23 | Eberspaecher J | Mit einem heizgeraet versehener kuehlmittelkreislauf eines fahrzeugmotors |
DE4033261C2 (de) * | 1990-10-19 | 1995-06-08 | Freudenberg Carl Fa | Temperaturgesteuerter Kühlkreis einer Verbrennungskraftmaschine |
FR2668853B1 (fr) * | 1990-11-05 | 1996-03-08 | Vernet Procedes | Dispositif de securite pour thermostat actionne par une capsule a cire dilatable. |
DE4040323A1 (de) * | 1990-12-17 | 1992-06-25 | Volkswagen Ag | Thermostatventil fuer die kuehleinrichtung einer brennkraftmaschine |
FR2687448B1 (fr) * | 1992-02-14 | 1994-05-20 | Felix Michel | Soupape thermostatique de securite pour circuit de refroidissement hydraulique. |
US5271559A (en) * | 1992-09-03 | 1993-12-21 | Chrysler Corporation | Thermal isolation device for heater core to prevent over-heat damage |
DE4230571A1 (de) * | 1992-09-12 | 1994-03-17 | Wahler Gmbh & Co Gustav | Thermostatventil |
DE4233913C2 (de) * | 1992-10-08 | 2003-04-30 | Behr Thermot Tronik Gmbh | Elektrisch beheizbares Thermostatventil für einen Kühlmittelkreislauf eines Verbrennungsmotors |
FR2703730B1 (fr) * | 1993-04-05 | 1995-06-23 | Vernet Sa | Perfectionnements aux circuits de refroidissement à liquide, pour moteurs à combustion interne. |
ES2112717B1 (es) * | 1993-07-19 | 1998-12-01 | Bayerische Motoren Werke Ag | Disposicion de refrigeracion para un motor de combustion interna de un automovil. |
DE4330215A1 (de) * | 1993-09-07 | 1995-03-09 | Behr Thomson Dehnstoffregler | Kühlanlage für einen Verbrennungsmotor eines Kraftfahrzeuges mit einem Ventil |
DE4401620A1 (de) * | 1994-01-20 | 1995-07-27 | Bayerische Motoren Werke Ag | Kühlanlage für einen Verbrennungsmotor eines Kraftfahrzeuges mit einem Thermostatventil, das ein elektrisch beheizbares Dehnstoffelement enthält |
FR2716519B1 (fr) * | 1994-02-18 | 1996-05-31 | Vernet Sa | Perfectionnement aux thermostats à boîtier intégré. |
JP2948916B2 (ja) * | 1994-12-21 | 1999-09-13 | バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト | 内燃機関の冷媒循環系用サーモスタット弁 |
-
1996
- 1996-02-21 DE DE19606202A patent/DE19606202B4/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-12-20 IT IT96MI002685A patent/IT1289480B1/it active IP Right Grant
-
1997
- 1997-01-16 KR KR1019970001180A patent/KR100305358B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1997-01-30 GB GB9701962A patent/GB2312739B/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-01-31 JP JP01898097A patent/JP3847876B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1997-02-13 US US08/799,805 patent/US5711258A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-02-19 FR FR9701946A patent/FR2745033B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1997-02-20 BR BR9701032A patent/BR9701032A/pt not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513763A (ja) * | 2011-04-29 | 2014-06-05 | スカニア シーブイ アクチボラグ | 燃焼機関を冷却するための冷却システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5711258A (en) | 1998-01-27 |
ITMI962685A1 (it) | 1998-06-20 |
DE19606202A1 (de) | 1997-08-28 |
FR2745033B1 (fr) | 1999-04-09 |
GB2312739A (en) | 1997-11-05 |
GB9701962D0 (en) | 1997-03-19 |
IT1289480B1 (it) | 1998-10-15 |
BR9701032A (pt) | 1998-12-15 |
FR2745033A1 (fr) | 1997-08-22 |
GB2312739B (en) | 1999-08-04 |
KR970062276A (ko) | 1997-09-12 |
JPH09303147A (ja) | 1997-11-25 |
KR100305358B1 (ko) | 2001-12-12 |
DE19606202B4 (de) | 2010-07-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3847876B2 (ja) | 内燃機関の冷却システム | |
US6966278B2 (en) | Electronically controlled thermostat | |
JP4187131B2 (ja) | サーモスタット装置 | |
CN102529638B (zh) | 车辆加热系统 | |
JP2002201941A (ja) | 自動車の内燃機関の液冷式冷却装置 | |
US20010042525A1 (en) | Control arrangement for a cooling circuit of an internal combustion engine | |
EP1382813B1 (en) | Thermostat device | |
EP0864733A1 (en) | Cooling system for an internal combustion engine, particularly for motor vehicles | |
JP2002303139A (ja) | サーモスタット弁 | |
US6499442B2 (en) | Integral water pump/electronic engine temperature control valve | |
GB2280729A (en) | Thermostatic mixing valve | |
JP3756502B2 (ja) | ハイブリッド車両の冷却装置 | |
KR20020000809A (ko) | 자동차의 객실 난방용 가열 시스템 | |
US4942849A (en) | Fail-safe coolant thermostat system for an internal combustion engine | |
EP0794327A1 (en) | A motor vehicle | |
JP2727172B2 (ja) | 自動車用暖房装置 | |
JP2005098153A (ja) | エンジンの冷却装置 | |
JP3850873B2 (ja) | エンジンオイルを最適温度に維持するためのシステム | |
JP3292217B2 (ja) | 車両用油温制御装置 | |
JP2000303841A (ja) | エンジンの冷却制御装置 | |
JP3810892B2 (ja) | エンジン冷却装置 | |
JP4352882B2 (ja) | エンジン冷却装置 | |
JP4417644B2 (ja) | 車両冷却装置 | |
JPS6344932B2 (ja) | ||
WO2019066758A1 (en) | THERMOSTAT ASSEMBLY WITH ENHANCED BYPASS CONTROL |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |