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JP3843510B2 - 液体包装用紙容器 - Google Patents

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JP3843510B2
JP3843510B2 JP31815396A JP31815396A JP3843510B2 JP 3843510 B2 JP3843510 B2 JP 3843510B2 JP 31815396 A JP31815396 A JP 31815396A JP 31815396 A JP31815396 A JP 31815396A JP 3843510 B2 JP3843510 B2 JP 3843510B2
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    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙基材シートを主体とする包装材料により形成された液体包装用の液体包装用紙容器に関し、詳しくは該容器のリサイクル性や分別性を考慮して、該容器本体の解体や、該容器本体から液体注出用のプラスチック製の口栓を分離して分別することを容易にするための液体包装用紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の上記口栓付き液体包装用紙容器の容器本体は、紙基材シートの表裏面に合成樹脂フィルムやアルミニウム箔などを貼り合わせた複合シートにより、液体包装用の容器として形成されている。
【0003】
容器本体の形態しては各種形態があるが、一般的に容器本体の上部などには、充填包装された液体内容物を注出するための注出用の口栓(注出口部と、それを施蓋するキャップ部)を備え、該口栓は、一般的に注出口部とフランジ部とを備え、該容器本体の外面に、若しくは該口栓を容器内側から外面に突出するように装通してその容器内面に、それぞれ前記フランジ部を貼着して取り付けられている。
【0004】
上記口栓は、通常はプラスチックを材料として成形により作成されているために、容器使用後において容器本体を廃棄する際は、容器本体からプラスチック製の口栓だけを分離除去して、紙を主体とする前記容器だけを別途再生処理加工することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記再生処理加工のための容器本体からの口栓の分離操作は、そのままの容器の状態から口栓を取り外すそうとした場合は、容易には分離できず、時間と労力を必要としていた。
【0006】
本発明は、上記のような液体包装用の液体紙容器を、使用後において再生処理や廃棄処理する場合に、紙基材シートを主体とする複合シートにより形成された容器本体を解体し易くするとともに、容器本体からプラスチック製の口栓の取り付けられている容器本体の一部を容易に分離して、分別回収し易くすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、紙基材シート又は複合シートを容器本体形成用シートとして、その所定の各折目を介してカートン状に折り曲げ、サイドシール部Dとトップシール部Eとボトムシール部Fとを形成して四方側面板1、2、3、4と上面板6と底面板7とにより構成される液体包装用紙容器において、形成用シートの両端部を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dに剥離可能なプルタブ15が設けられており、
前記プルタブ15が、前記サイドシール部Dにおいて重ね合わせた外面側の前記容器本体形成用シートの端部により形成され、易剥離性のテープ状フィルム17による剥離層を介して剥離可能に設けられていることを特徴とする液体包装用紙容器である。
【0010】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記プルタブ15が、前記サイドシール部Dにおいて重ね合わせた外面側の容器本体形成用シートの端部より外方に突出する易剥離性のテープ状フィルム17により形成されている液体包装用紙容器である。
【0011】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記プルタブ15から前記四方の側面板に亘る容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている液体包装用紙容器である。
【0012】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記易剥離性のテープ状フィルム17が、前記四方の側面板の内面に沿って連続して設けられている液体包装用紙容器である。
【0013】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記易剥離性のテープ状フィルム17が、前記四方の側面板の内面に沿って連続して設けられ、該テープ状フィルム17と交差する前記四方の側面板を形成する各々縦折目部分には、折目が形成されていない液体包装用紙容器である。
【0014】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記易剥離性のテープ状フィルム17の幅方向両端縁に沿って、容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている液体包装用紙容器である。
【0015】
また本発明は、上記第1の発明の液体包装用紙容器において、前記容器本体形成用シートによる前記容器本体Aの外面若しくは内面に、液体注出用の口栓が取り付けられている液体包装用紙容器である。
【0016】
次に、本発明の第2の発明は、紙基材シート又は複合シートを容器本体形成用シートとして、その所定の各折目を介してカートン状に折り曲げ、サイドシール部Dとトップシール部Eとボトムシール部Fとを形成して四方側面板1、2、3、4と上面板6と底面板7とにより構成される液体包装用紙容器において、四方側面板1、2、3、4のいずれか一つの側面板にプルタブ形成用の切込線24によりプルタブ25が設けられ、少なくとも該切込線24に相当する部分を封止した封止フィルム26が接着されており、
前記プルタブ25の内面及び該プルタブ25が設けられている側面板の内面及び他の側面板の内面に亘ってテープ状フィルム27が連続して接着され、該テープ状フィルム27と交差する前記四方の側面板を形成する各々縦折目部分には折目が形成されていないことを特徴とする液体包装用紙容器である。
【0017】
また本発明は、上記第2の発明の液体包装用紙容器において、前記プルタブ25が、前記切込線24により形成された窓孔部28の内端部に形成されている液体包装用紙容器である。
【0018】
また本発明は、上記第2の発明の液体包装用紙容器において、前記プルタブ25から前記四方の側面板に亘る容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている液体包装用紙容器である。
【0022】
また本発明は、上記第2の発明の液体包装用紙容器において、前記テープ状フィルム27の一端部が、前記プルタブ25より僅かに外方に突出している液体包装用紙容器である。
【0023】
また本発明は、上記第2の発明の液体包装用紙容器において、前記テープ状フィルム27の幅方向両端縁に沿って、容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている液体包装用紙容器である。
【0024】
また本発明は、上記第2の発明の液体包装用紙容器において、前記容器本体形成用シートによる前記容器本体Aの外面若しくは内面に、液体注出用の口栓が取り付けられている液体包装用紙容器である。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1の発明又は第2の発明の紙容器本体の全体構造〕
本発明の第1の発明又は第2の発明の液体包装用紙容器の容器本体Aは、図1(a)の液体包装用紙容器本体Aの全体外観斜視図に示すように、少なくとも紙基材シートの両面に合成樹脂フィルムを積層した矩形状の複合シートを所定の折目を介してカートン状に折り曲げて、サイドシール部Dとトップシール部Eとボトムシール部Fとを形成して、四方の側面板1、2、3、4と上面板6と底面板7とにより構成された液体包装用紙容器などである。
【0026】
また容器本体Aは、紙基材シートを主体とするもので、上記のような構成であって、その容器本体Aの内部に合成樹脂フィルム製のバッグが装填される紙容器(バックインボックスタイプ)でもよく、本発明においてはその外観形状などは特に限定されない。
【0027】
容器本体Aは、例えば、図1(a)に示すように、前記複合シートを、平行な4本の所定の縦折目a、b、c、dを介して折り曲げて、四方の側面板1、2、3、4からなる角筒体が形成されている。
【0028】
そして角筒体となった複合シートの側面板1の側端部を、側面板4の端部の折目dを介して折り曲げた貼着板5(なお、貼着板5の縦方向の端部は、これを切削して折り返すことによる、公知のエッジプロテクトが施されていてもよい)上に重ね合わせて、互いに加熱接着シールすることによりサイドシール部Dが形成されている。
【0029】
そして、角筒体とした複合シートの対向する側面板1、3の上部と下部は、それぞれ水平折目e、gを介して上部の上端同志と下部の下端同志を重ね合わせるように折り曲げられているとともに、対向する他の側面板2、4の上部と下部とは、それぞれ傾斜折目fと45°折目hとを介して内方に折り曲げられ、前記上部上端の重ね合わせ内面を加熱シールしてトップシール部Eが形成され、下部下端の前記重ね合わせ内面を加熱シールしてボトムシール部Fが形成されている。
【0030】
また、図1(b)は、上記容器本体Aの上面板6の外面(若しくは図示しないが外面側に突出するように内面)に、注出口部11とフランジ部12とを備えた液体注出用の口栓Bを取り付け、該口栓Bに施蓋する施蓋部Cを備えた構造の口栓付きの液体包装用紙容器本体Aである。
【0031】
〔第1の発明又は第2の発明の紙容器本体形成用シートについて〕
上記容器本体Aを形成するシートは、少なくとも紙基材シート(板紙)を主体とするものであり、その紙基材シートの両面に、接着若しくはラミネートされた1層乃至複数層の合成樹脂フィルム層とにより構成される複合シートである。なお、バックインボックスタイプの液体包装用紙容器の場合は、容器の内部に合成樹脂フィルム製のバッグが装填されるので、必ずしも合成樹脂フィルム層が片面又は両面にラミネートされていなくてもよく、紙基材シート単体又は紙基材シートを主体とするものであればよい。
【0032】
例えば、上記複合シートは、紙基材シート層と、その両面にラミネートされたそれぞれポリエチレンフィルム層と、容器本体Aの内面側に相当する一方のポリエチレンフィルム層に順にラミネートされたアルミニウム層(例えばアルミニウム箔)と、ポリエチレンテレフタレートフィルム層と、ポリエチレン層となっている。
【0033】
なお、容器本体Aを形成する複合シートは、この他に各種積層構造のものが使用でき、本発明においては特に限定されるものではない。
【0034】
〔第1の発明のサイドシール部とプルタブについて〕
第1の発明の液体包装用紙容器Aは、図1(a)〜(b)に示すように、複合シート(又は紙基材シート)の両端部を互いに重ね合わせて加熱接着シール(又は接着剤を介して接着)される容器本体Aの前記サイドシール部Dの一部に、易剥離性の樹脂又はテープ状フィルムによる剥離層を介して、プルタブ15が設けられているものであり、プルタブ15は、例えば、前記サイドシール部Dとなる貼着板5に対して貼着される側面板1の外端部に、その上部若しくは下部、又は上下部に設けられている。そして、例えば、プルタブ15の内面、又はプルタブ15の内面から側面板1の内面に亘って、あるいはプルタブ15の内面から各側面板1、2、3、4、貼着板5の内面に亘ってテープ状フィルム17が接着されている。
【0035】
上記プルタブ15は、容器本体Aを解体し易くするため、又は口栓Bの取り付けられている口栓付きの液体包装用紙容器本体Aから口栓Bの取り付けられている容器本体の一部分を切除し易くするために、サイドシール部Dを剥離するために設けられたものである。
【0036】
〔第1の発明の実施の形態その1〕
図1(a)の斜視部、及び図2(a)の平面断面図に示すように、複合シート(又は紙基材シート)の両端部(側面板1の外端部と貼着板5)を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dの一部に、少なくともその両端部のうちのいずれか一方の重ね合わせ内面にコーティングされた易剥離性樹脂16(シリコーン系、パラフィン系、ワックス系などの剥離性樹脂)による剥離層を介して、プルタブ15が設けられ、該プルタブ15は、前記サイドシール部Dにおいて貼着板5上に重ね合わせた側面板1の外端部(外面側に重ね合わせた複合シートの端部)により形成されているものである。
【0037】
前記易剥離性樹脂16による剥離層は、図1(a)に示すように、側面板1の外端部に形成されたプルタブ15の形成領域を含めて、縦方向のサイドシール部Dを所定幅(例えば5mm〜10mm)で横断するような形状に、その横断形状の全域若しくは部分域における側面板1の外端部と貼着板5との重ね合わせ内面に形成され、プルタブ15を引っ張ることによって、その近傍のサイドシール部Dの一部は、側面板1の外端部側にコーティングされている易剥離性樹脂16と貼着板5との間で、又は側面板1の外端部と貼着板5側にコーティングされている易剥離性樹脂16との間で、又は易剥離性樹脂16の層内凝集破壊により剥離させることができる。
【0038】
側面板1の外端部を用いて形成されているプルタブ15(複合シート製のプルタブ)の外端部は、該プルタブ15の形成されている該端部のうちの他の部分よりも外方に突出していても、突出していなくてもいずれでもよいし、側面板1の外端部におけるプルタブ15外端部の上下に相当する個所には、それぞれミシン目若しくは切り込み15aを設けてもよい。なお、上記容器本体Aには、その外面若しくは内面に口栓Bが取り付けられていてもいなくてもいずれでもよい。
【0039】
プルタブ15を引っ張り、サイドシール部Dの一部を剥離することによって、それを起因として、容器本体Aの解体が容易となり、例えば容器本体Aを、口栓Bの取り付けられている上面板6側の部分と、四方の側面板及び底面板7の部分とにそれぞれ分断して分別することができる。
【0040】
なお、図3(a)及び図4(a)は図2(a)の他の実施の形態であり、図3(a)は、複合シートによる容器本体Aにおける貼着板5の端部5aと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであり、図4(a)は、図5に示すように、前記貼着板5の端部5aの側面板1内面と重ね合わされる面を厚み方向に紙基材シート層まで切削し、その切削面を内側にして切削側に180°折り返して形成したエッジプロテクト端部5bと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであって、そのエッジプロテクト端部5bにおける前記重ね合わせ内面は、互いに同一の合成樹脂層による内面表層となって良好な接着シールが得られるとともに、その貼着板5の端部には液体浸透性の紙基材シート層が露呈せず、液体紙容器としての内面には液体浸透のない合成樹脂層によって被覆された貼着板5の端部が形成される。
【0041】
〔第1の発明の実施の形態その2〕
図1(a)の斜視部、及び図2(b)の平面断面図に示すように、複合シート(又は紙基材シート)の両端部(側面板1の外端部と貼着板5)を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dの一部に、少なくともその両端部のうちのいずれか一方の重ね合わせ内面に貼着された易剥離性のテープ状フィルム17(シリコーン系、パラフィン系、ワックス系などの剥離性の樹脂がコーティングされた合成樹脂フィルム、又はそれぞれ別個の易剥離性樹脂と合成樹脂フィルムとの組み合わせ)による剥離層を介してプルタブ15が設けられ、該プルタブ15は、前記サイドシール部Dにおいて貼着板5上に重ね合わせた側面板1の外端部(外面側に重ね合わせた複合シートの端部)により形成されているものである。
【0042】
前記易剥離性のテープ状フィルム17による剥離層は、図1(a)に示すように、側面板1の外端部に形成されたプルタブ15の形成領域を含めて、縦方向のサイドシール部Dを所定幅(例えば5mm〜10mm)で横断するような形状にその横断形状の全域若しくは部分域における側面板1の外端部と貼着板5との重ね合わせ内面に形成され、プルタブ15を引っ張ることによって、その近傍のサイドシール部Dの一部は、側面板1の外端部側に貼着されたテープ状フィルム17と貼着板5との間、又は側面板1の外端部と貼着板5側に貼着されたテープ状フィルム17との間の層間剥離により剥離させることができる。
【0043】
側面板1の外端部及びその下層のテープ状フィルム17を用いて形成されているプルタブ15(複合シート及びテープ状フィルム製のプルタブ)の外端部は、該プルタブ15の形成されている該端部のうちの他の部分よりも外方に突出していても、突出していなくてもいずれでもよいし、側面板1の外端部におけるプルタブ15外端部の上下に相当する個所には、それぞれミシン目若しくは切り込み15aを設けてもよい。なお、上記容器本体Aには、その外面若しくは内面に口栓Bが取り付けられていてもいなくてもいずれでもよい。
【0044】
プルタブ15を引っ張り、サイドシール部Dの一部を剥離することによって、それを起因として、容器本体Aの解体が容易となり、例えば容器本体Aを、口栓Bの取り付けられている上面板6側の部分と、四方の側面板及び底面板7の部分とにそれぞれ分断して分別することができる。
【0045】
なお、図3(b)及び図4(b)は図2(b)の他の実施の形態であり、図3(b)は、複合シートによる容器本体Aにおける貼着板5の端部5aと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであり、図4(b)は、図5に示すように、前記貼着板5の端部5aの側面板1内面と重ね合わされる面を厚み方向に紙基材シート層まで切削して、その切削面を内側にして切削側に180°折り返して形成したエッジプロテクト端部5bと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであって、そのエッジプロテクト端部5bにおける前記重ね合わせ内面は、互いに同一の合成樹脂層による内面表層となって良好な接着シールが得られるとともに、その貼着板5の端部には液体浸透性の紙基材シート層が露呈せず、液体紙容器としての内面には液体浸透のない合成樹脂層によって被覆された貼着板5の端部が形成される。
【0046】
〔第1の発明の実施の形態その3〕
図1(b)の斜視部、及び図2(c)の平面断面図に示すように、複合シート(又は紙基材シート)の両端部(側面板1の外端部と貼着板5)を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dの一部に、上記その2と同様に易剥離性のテープ状フィルム17(シリコーン系、パラフィン系、ワックス系などの剥離性の樹脂がコーティングされた合成樹脂フィルム、又はそれぞれ別個の易剥離性樹脂と合成樹脂フィルムとの組み合わせ)による剥離層を介してプルタブ15が設けられ、該テープ状フィルム17の外端部は、前記サイドシール部Dにおいて貼着板5上に重ね合わせた側面板1の外端部よりも外方に突出させてあり、該プルタブ15は、その突出したテープ状フィルム17によって構成されている。
【0047】
前記易剥離性のテープ状フィルム17による剥離層は、図1(b)に示すように、側面板1の外端部を含めて、縦方向のサイドシール部Dを所定幅(例えば5mm〜10mm)で横断するような形状にその横断形状の全域若しくは部分域における側面板1の外端部と貼着板5との重ね合わせ内面に形成され、突出するテープ状フィルム17の外端部によるプルタブ15を引っ張ることによって、その近傍のサイドシール部Dの一部は、側面板1の外端部側に貼着されたテープ状フィルム17と貼着板5との間の層間剥離により剥離させることができる。
【0048】
前記テープ状フィルム17上に重なる部分の側面板1の外端部は、該外端部のうちの他の部分よりも外方に突出していても、突出していなくてもいずれでもよいし、側面板1の外端部における該テープ状フィルム17の上下に相当する個所には、それぞれミシン目若しくは切り込み15aを設けてもよい。なお、上記容器本体Aには、その外面若しくは内面に口栓Bが取り付けられていてもいなくてもいずれでもよい。
【0049】
なお、図3(c)及び図4(c)は図2(c)の他の実施の形態であり、図3(c)は、複合シートによる容器本体Aにおける貼着板5の端部5aと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであり、図4(c)は、図5に示すように、前記貼着板5の端部5aの側面板1内面と重ね合わされる面を厚み方向に紙基材シート層まで切削し、その切削面を内側にして切削側に180°折り返して形成したエッジプロテクト端部5bと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであって、そのエッジプロテクト端部5bにおける前記重ね合わせ内面は、互いに同一の合成樹脂層による内面表層となって良好な接着シールが得られるとともに、その貼着板5の端部には液体浸透性の紙基材シート層が露呈せず、液体紙容器としての内面には液体浸透のない合成樹脂層によって被覆された貼着板5の端部が形成される。
【0050】
〔第1の発明の実施の形態その4〕
図2(d)の平面断面図及び図6の斜視部に示すように、複合シート(又は紙基材シート)の両端部(側面板1の外端部と貼着板5)を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dの一部に、少なくともその両端部のうちのいずれか一方の重ね合わせ内面に貼着された易剥離性のテープ状フィルム17(シリコーン系、パラフィン系、ワックス系などの剥離性の樹脂がコーティングされた合成樹脂フィルム、又はそれぞれ別個の易剥離性樹脂と合成樹脂フィルムとの組み合わせ)による剥離層を介してプルタブ15が設けられ、該テープ状フィルム17の外端部は、前記サイドシール部Dにおいて貼着板5上に重ね合わせた側面板1の外端部よりも外方に突出させてあり、該プルタブ15は、その突出したテープ状フィルム17によって構成されている。
【0051】
そして、前記テープ状フィルム17は、図2(d)、図6に示すように、四方の各側壁板1、2、3、4、及び貼着板5に亘って全周に延設され、その容器本体Aの内周面に連続して貼着されている。
【0052】
そして、その延設された部分のテープ状フィルム17と容器本体Aの内周面との重ね合わせ内面には、易剥離性樹脂などを使用しない易剥離性の解除された状態で貼着されており、プルタブ15の形成領域における易剥離性による貼着状態に比較してより接着強度のある状態で貼着されている。
【0053】
なお、該プルタブ15は、テープ状フィルム17を側面板1の外端部よりも外方に突出させないようにして、上記その2(図1(a)及び図2(b)参照)と同様に、前記サイドシール部Dにおいて貼着板5上に重ね合わせた側面板1の外端部により形成されていてもよい。また、図4(d)は図2(d)の他の実施の形態であり、図4(d)は、図5に示すように、前記貼着板5の端部5aの側面板1内面と重ね合わされる面を厚み方向に紙基材シート層まで切削して、その切削面を内側にして切削側に180°折り返して形成したエッジプロテクト端部5bと側面板1の内面とを重ね合わせて加熱接着シールしたものであって、そのエッジプロテクト端部5bにおける前記重ね合わせ内面は、互いに同一の合成樹脂層による内面表層となって良好な接着シールが得られるとともに、その貼着板5の端部には液体浸透性の紙基材シート層が露呈せず、液体紙容器としての内面には液体浸透のない合成樹脂層によって被覆された貼着板5の端部が形成される。
【0054】
〔第1の発明の実施の形態その5〕
上記実施の形態その1、乃至その4における本発明の液体包装用紙容器において、容器本体Aを形成する複合シート(又は紙基材シート)に、図1(a)に示すように易剥離性樹脂16をコーティングした領域の上下端縁に沿って、あるいは図1(b)又は図4に示すようにテープ状フィルム17を貼着した領域の上下端縁に沿って、切り込み線、ハーフカット、ミシン目などのカッテングライン18を設けるものである。
【0055】
図7(a)〜(c)は、そのカッティングライン18の一例を説明する複合シート30の側断面図である。
【0056】
例えば、上記カッティングライン18は、図7(a)に示すように、紙基材シート31と、その両側にそれぞれポリエチレン樹脂による合成樹脂フィルム層32と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層33a、ポリエチレン樹脂層33bによる合成樹脂フィルム層33とをラミネートした複合シート30における紙基材シート層31に刻設されている。
【0057】
また、図7(b)に示すように、紙基材シート31と、その両側にそれぞれポリエチレン樹脂による合成樹脂フィルム層32と、アルミニウム箔層35を介して、ポリエチレンテレフタレート樹脂層33a、ポリエチレン樹脂層33bによる合成樹脂フィルム層33とをラミネートした複合シート30における紙基材シート層31に刻設されている。
【0058】
また、図7(c)に示すように、紙基材シート31と、その両側にそれぞれポリエチレン樹脂による合成樹脂フィルム層32と、ポリエチレン樹脂による合成樹脂フィルム層33とをラミネートし、該合成樹脂フィルム層33上にアルミニウム箔層35を介して、ポリエチレンテレフタレート樹脂層36a、ニーラム方式によるポリエチレン樹脂層36bによる合成樹脂フィルム層36をラミネートした複合シート30における紙基材シート層31に刻設されている。
【0059】
図8(a)〜(c)は、複合シート30における紙基材シート層31に刻設したカッティングライン18の各種形状を示す平面図であり、図8(a)はミシン目状、若しくは断続線状、図8(b)は連続線状、図8(c)は波形状のそれぞれカッティングライン18である。
【0060】
〔第1の発明の実施の形態その6〕
図9は、上記実施の形態その1、乃至その5における第1の発明の液体包装用紙容器本体Aを形成するための複合シートにより形成された容器内面側から見たブランクシートである。
【0061】
図示するように、各側面板1、2、3、4、及び貼着板5に亘って、それら各々板の上部若しくは下部、又は上下両部に、連続してテープ状フィルム17が、そのブランクシートの内面側に接着して設けられている。
【0062】
そして、各側面板1、2、3、4、及び貼着板5を形成する型押しされた各々折目a、b、c、dにおいて、前記テープ状フィルム17と交差する部分には、それぞれ折目a、b、c、dが型押しされない折目分断領域a1 、b1 、c1 、d1 が形成されている。
【0063】
そのため、ブランクシートの内面側に接着して設けられるテープ状フィルム17は、その型押しされていない部分のブランクシートと平面性良く良好に接着している。
【0064】
〔第2の発明のプルタブについて〕
第2の発明の液体包装用紙容器Aの全体構造は、前記図1(a)〜(b)に示すような構造であり、第1の発明の紙容器Aと同様の構造が採用できる。
【0065】
図10は、第2の発明の液体包装用紙容器本体Aを形成するための複合シートにより形成された容器内面側から見たブランクシートである。
【0066】
上記紙容器A本体の側面板1、2、3、4のうちのいずれか一つの側面板、例えば側面板1に、その上方の一側端部側に、その側面板1の外面まで貫設した切込線24により形成されたプルタブ25を備えている。
【0067】
前記プルタブ25を形成するための切込線24の切り込みパターンは、本発明においては特に限定されるものではないが、例えば、図10、図11に示すように、切込線24(実線で図示された切込線)により窓孔部28が形成され、その内端部をプルタブ25とするようにしてもよい。あるいは図12に示すように、切込線24(実線で図示された切込線)を二つの楕円状パターンとして、各々楕円状パターンの外側に繋ぎ部24b、24bを形成して、共通切込線24cを開封することにより窓孔部が形成できるようにしてもよい。
【0068】
〔第2の発明の封止フィルムについて〕
図10に示すように、前記側面板1の外面若しくは内面又は両面には、切込線24に相当する部分を封止する封止フィルム26が、側面板1の全面若しくは切込線24の形成領域に接着されて、切込線24のシート内面と外面との間の切込による非密封性を封止フィルム26により解消して密封性が保持されている。
【0069】
例えば、図10、図11、図12に示すように、切込線24形成部分のみを、点線で図示したように矩形状の封止フィルム26で被覆してもよい。
【0070】
封止フィルム26として使用する素材としては、例えば、容器の内面の樹脂とヒートシール可能なフィルムを容器側に向けて、さらにガスバリア層を積層したフィルム、さらにその外側にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートフィルムを積層したものを用いることができる。具体的には、ポリエチレン/アルミニウム箔/ポリエチレンテレフタレートの三層構造、ポリエチレン/ポリ塩化ビニリデン/ポリエチレンの三層構造、ポリエチレン/ポリビニルアルコール/ポリエチレン、ポリエチレン/酸化珪素蒸着ポリエチレンテレフタレートの三層構造などがある。
【0071】
〔第2の発明の実施の形態その1〕
前記プルタブ25から、前記四方の側面板1、2、3、4、貼着板5までに亘る容器本体形成用シート(複合シート)の紙基材シート層に、前述した第1の発明の紙容器A(図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)参照)と同様に、カッティングライン(図示せず)を刻設したものである。
【0072】
〔第2の発明の実施の形態その2〕
前記側面板1の前記プルタブ25の内面、及び該側面板1の内面には、他の側面板2、3、4方向に向かうテープ状フィルム27が接着されている。
【0073】
該テープ状フィルム27は、側面板1の一側端部に形成された前記プルタブ25から側面板1の他側端部までの長さであって、側面板1のみに接着されていてもよいし、図10に示すように、前記プルタブ25から側面板1、2、3、4、貼着板5までの長さであって、前記プルタブ25から側面板1、2、3、4、貼着板5に亘って連続して接着されていてもよい。
【0074】
テープ状フィルム27として使用する素材は、ブランクシートの内面に接着可能な合成樹脂フィルムが適当であり、該ブランクシートの最内面に使用される内面樹脂と同質の合成樹脂フィルム、又は内面樹脂と接着可能な樹脂フィルムが使用される。
【0075】
図13は、切込線24の形成領域における側面板1の内外面に接着して被覆した封止した封止フィルム26と、テープ状フィルム27の部分側断面である。
【0076】
図13(a)は、切込線24により形成された側面板1の窓孔部28を、内外面から封止フィルム26、26にて被覆接着して封止した後に、プルタブ25相当部分にある内面の封止フィルム26上から側面板1の内面にテープ状フィルム27を接着したものであり、(b)は、切込線24により形成された側面板1の窓孔部28に到達するように、テープ状フィルム27をプルタブ25相当部分の内面及び側面板1の内面に接着した後に、その窓孔部28を内外面から封止フィルム26、26にて被覆接着して封止したものであり、(c)は、側面板1の切込線24の形成領域を内外面から封止フィルム26、26にて被覆接着して封止した後に、プルタブ25相当部分にある内面の封止フィルム26上から側面板1の内面にテープ状フィルム27を接着したものであり、(d)は、側面板1の切込線24により形成されたプルタブ25相当部分の内面及び側面板1の内面にテープ状フィルム27を接着した後に、テープ状フィルム27上より、その切込線24の形成領域を内外面から封止フィルム26、26にて被覆接着して封止したものである。
【0077】
〔第2の発明の実施の形態その3〕
図10に示すように、前記プルタブ25の内面、及び該プルタブ25が設けられている側面板1の内面、及び他の側面板2、3、4、貼着板5のそれぞれ内面に亘って、テープ状フィルム27が連続して接着されていて、該テープ状フィルム27と交差する前記四方の側面板1、2、3、4、貼着板5を形成する型押しされた各々縦折目a、b、c、d(それぞれ型押し罫線)には、型押し罫線による折目が形成されていない折目分断領域a1 、b1 、c1 、d1 が形成されている。
【0078】
これによって、ブランクシートの内面側に接着して設けられるテープ状フィルム27は、その型押しされていない部分のブランクシートと平面性良く良好に接着している。
【0079】
〔第2の発明の実施の形態その4〕
前記テープ状フィルム27の一端部は、図10に示すように、前記プルタブ25より僅かに外方に突出して接着している。
【0080】
〔第2の発明の実施の形態その5〕
図10に示すように、容器本体形成用シート(複合シート)により形成されたブランクシートの内面に接着された前記テープ状フィルム27の幅方向両端縁に沿って、容器本体形成用シートの紙基材シート層に、前述した第1の発明の紙容器A(図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)参照)と同様に、カッティングライン(図示せず)を刻設したものである。
【0081】
【発明の効果】
本発明の液体包装用紙容器は、使用後に不用となって再生処理加工する際において、従来のような多大な時間と労力を必要とせずに、紙基材シートを主体とする容器本体のサイドシール部に設けたプルタブを引っ張ることによってサイドシール部を剥離して、あるいは側面板に設けたプルタブを引っ張ることによって側面板を切り破って、それをきっかけとして液体包装用紙容器本体を容易に解体することができる。
【0082】
また、プラスチック製の口栓が取り付けられた液体包装用紙容器においては、容器本体の口栓の取り付けられた部分だけ切除して分離することも可能になり、使用後において再生処理や廃棄処理する場合の紙製物品とプラスチック製物品との分別処理操作を容易にすることができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(b)は第1の発明又は第2の発明の紙容器の構造を説明する全体斜視図、及び第1の発明の紙容器の実施の形態を説明する全体斜視図である。
【図2】(a)〜(d)は第1の発明の紙容器の実施の形態を説明する平面断面図である。
【図3】(a)〜(c)は第1の発明の紙容器の他の実施の形態を説明する平面断面図である。
【図4】(a)〜(d)は第1の発明の紙容器の他の実施の形態を説明する平面断面図である。
【図5】第1の発明の紙容器のサイドシール部における容器内面のエッジプロテクトを説明する部分平面断面図である。
【図6】第1の発明の紙容器の他の実施の形態を説明する全体斜視図である。
【図7】第1の発明の紙容器の複合シート及びカッティングラインを説明する側断面図である。
【図8】第1の発明の紙容器のカッティングラインを説明する平面図である。
【図9】第1の発明の紙容器のブランクシートの一例を示す平面図。
【図10】第2の発明の紙容器のブランクシートの一例を示す平面図。
【図11】第2の発明の紙容器のプルタブ部分の一例を示す部分平面図。
【図12】第2の発明の紙容器のプルタブ部分の他の例を示す部分平面図。
【図13】第2の発明の紙容器のプルタブ部分及び封止フィルムの構造を示す部分側断面図。
【符号の説明】
A…液体用紙容器本体 B…口栓 C…施蓋部 D…サイドシール部
E…トップシール部 F…ボトムシール部 a〜i…折目
1、2、3、4…側面板 5…貼着板 5a…貼着板の端部
5b…エッジプロテクト端部 6…上面板 7…底面板
11…注出口部 12…フランジ部 15…プルタブ 16…易剥離性樹脂
17…テープ状フィルム 18…カッティングライン
24…切込線 25…プルタブ 26…封止フィルム 27…テープ状フィルム
28…窓孔部
30…複合シート 31…紙基材シート層 32、33…合成樹脂フィルム層
35…アルミニウム箔層 36…合成樹脂フィルム層

Claims (13)

  1. 紙基材シート又は複合シートを容器本体形成用シートとして、その所定の各折目を介してカートン状に折り曲げ、サイドシール部Dとトップシール部Eとボトムシール部Fとを形成して四方側面板1、2、3、4と上面板6と底面板7とにより構成される液体包装用紙容器において、形成用シートの両端部を互いに重ね合わせてシールされる容器本体Aのサイドシール部Dに剥離可能なプルタブ15が設けられており、
    前記プルタブ15が、前記サイドシール部Dにおいて重ね合わせた外面側の前記容器本体形成用シートの端部により形成され、易剥離性のテープ状フィルム17による剥離層を介して剥離可能に設けられていることを特徴とする液体包装用紙容器。
  2. 前記プルタブ15が、前記サイドシール部Dにおいて重ね合わせた外面側の容器本体形成用シートの端部より外方に突出する易剥離性のテープ状フィルム17により形成されている請求項1記載の液体包装用紙容器。
  3. 前記プルタブ15から前記四方の側面板に亘る容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている請求項1又は請求項2項記載の液体包装用紙容器。
  4. 前記易剥離性のテープ状フィルム17が、前記四方の側面板の内面に沿って連続して設けられている請求項1乃至請求項3いずれか1項記載の液体包装用紙容器。
  5. 前記易剥離性のテープ状フィルム17が、前記四方の側面板の内面に沿って連続して設けられ、該テープ状フィルム17と交差する前記四方の側面板を形成する各々縦折目部分には、折目が形成されていない請求項記載の液体包装用紙容器。
  6. 前記易剥離性のテープ状フィルム17の幅方向両端縁に沿って、容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている請求項又は請求項記載の液体包装用紙容器。
  7. 前記容器本体形成用シートによる前記容器本体Aの外面若しくは内面に、液体注出用の口栓が取り付けられている請求項1乃至請求項いずれか1項記載の液体包装用紙容器。
  8. 紙基材シート又は複合シートを容器本体形成用シートとして、その所定の各折目を介してカートン状に折り曲げ、サイドシール部Dとトップシール部Eとボトムシール部Fとを形成して四方側面板1、2、3、4と上面板6と底面板7とにより構成される液体包装用紙容器において、四方側面板1、2、3、4のいずれか一つの側面板にプルタブ形成用の切込線24によりプルタブ25が設けられ、少なくとも該切込線24に相当する部分を封止した封止フィルム26が接着されており、
    前記プルタブ25の内面及び該プルタブ25が設けられている側面板の内面及び他の側面板の内面に亘ってテープ状フィルム27が連続して接着され、該テープ状フィルム27と交差する前記四方の側面板を形成する各々縦折目部分には折目が形成されていないことを特徴とする液体包装用紙容器。
  9. 前記プルタブ25が、前記切込線24により形成された窓孔部28の内端部に形成されている請求項記載の液体包装用紙容器。
  10. 前記プルタブ25から前記四方の側面板に亘る容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている請求項又は請求項記載の液体包装用紙容器。
  11. 前記テープ状フィルム27の一端部が、前記プルタブ25より僅かに外方に突出している請求項乃至請求項10いずれか1項記載の液体包装用紙容器。
  12. 前記テープ状フィルム27の幅方向両端縁に沿って、容器本体形成用シートの紙基材シート層にカッティングラインが刻設されている請求項乃至請求項11いずれか1項記載の液体包装用紙容器。
  13. 前記容器本体形成用シートによる前記容器本体Aの外面若しくは内面に、液体注出用の口栓が取り付けられている請求項乃至請求項12いずれか1項記載の液体包装用紙容器。
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