JP3733656B2 - 有軌道台車の運行制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉ループを描く軌道上を一定方向に周回移動し、荷積み部から荷卸し部まで荷を搬送する有軌道台車の運行制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の搬送システムとして例えば図9に示すものが知られている。搬送システム51には、複数台の有軌道台車(以下、単に台車という)52が走行レール53によって形成された軌道V上を矢印方向(同図における時計回り方向)に無人で走行可能に設けられている。
【0003】
軌道Vに沿う所定箇所には荷載せ又は荷卸しするための各ステーション54,55が複数設けられており、台車52は荷積みステーション54で載せた荷Wを、指定された荷卸しステーション55まで搬送してそこに荷卸しする。各ステーション54,55には荷Wを移送するための複数のコンベア54a,55a,55b等が備えられている。台車2がステーション55のコンベア55a上に卸した荷Wは、コンベア55a上からコンベア55b上に搬出される。
【0004】
台車52が荷卸しのため荷卸しステーション55に到達したときに、図9(a)に示す左側のステーション55のようにコンベア55a上に荷Wがあった場合には、コンベア55a上の荷Wが搬出されて無くなるまでそのまま待機し、コンベア55a上の荷Wが無くなってから荷卸しを行うようになっている。
【0005】
荷卸しステーション55での荷卸しのための待機中に、図9(b)に示すように後方に自車よりも前に行きたい台車52が到着したときには、後続車に進路をゆずるため、その時点で待機を中断して荷Wを載せたまま軌道Vを1周する周回運転に移行する。そして、軌道Vを1周してから荷卸しをする。こうして後続の台車52に進路をゆずることにより、後続車が待機中の台車52のために待たされることが解消され、搬送システム51における各台車52の搬送効率を高めることができる運行制御が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンベア54a上に前に荷卸しされた荷Wが、コンベア54a上から搬出されて無くなるまでには所定時間を要するため、前回荷が卸された時刻からその所定時間経過後でなければコンベア54aは荷Wが卸せる状態とはならない。しかし、待機中の台車52は後方に自車よりも前方に進行したい台車52が到着した時点で、直ちに待機を中断して周回運転に移行するようになっていたため、コンベア54a上の荷Wの搬出に必要な所定時間が経過する前であっても、周回運転に移行していた。そのため、荷卸しステーション55のコンベア55a上の荷Wが順調に搬出されてもうしばらく待てば1周の周回運転せずに荷卸しできたという場合でも、周回運転に移行してしまっていた。従って、このような周回運転に移行すると搬送効率の面から見て不利な場合でも、台車52を周回運転に移行させるような運行制御が行われていたため、搬送システム51の搬送効率が十分なものではなかった。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の台車が軌道上を一定方向に周回走行する搬送システムにおいて、台車が荷卸し部で待機する待機時間を管理することにより、搬送効率の向上を図ることができる有軌道台車の運行制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため請求項1に記載の発明では、軌道に沿って一定方向に周回走行する複数台の台車と、前記台車が荷を載せるための荷積み部と、前記台車が荷を卸すための荷卸し部とを備えた有軌道台車の運行制御システムにおいて、前記台車が荷卸しのため到着した前記荷卸し部が、荷卸し可能な状態にあるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記荷卸し部が荷卸し可能な状態にないと判断されたときに、荷卸し可能な状態となるまで前記台車を待機させる待機指令手段と、前記台車の最低待機時間を設定する待機時間設定手段と、前記台車の後方に自車よりも前方に行きたい台車が存在するか否かを判断する後続台車確認手段と、前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したか否かを判断する待機時間完了確認手段と、前記待機時間完了確認手段により前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したと判断され、しかも前記後続台車確認手段により該当する後続台車が存在すると判断されたときに、自車よりも前方に前記後続台車の搬送作業を妨げる台車が存在するか否かを判断する第2判断手段と、前記待機時間完了確認手段により前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したと判断されたときに、前記後続台車確認手段により該当する後続台車が存在すると判断されたときには、当該待機中の台車に前記軌道を1周する周回運転を指令する周回運転指令手段とを備え、前記周回運転指令手段は、該第2判断手段により自車の前方に該当する台車が存在すると判断されたときには、前方の台車が後続台車の搬送作業を少なくとも妨げないタイミングとなってから、前記待機中の台車に周回運転を指令する。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の有軌道台車の運行制御システムにおいて、前記最低待機時間は一定時間である。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の有軌道台車の運行制御システムにおいて、前記一定時間は、前記荷卸し部に卸された荷が順調に搬出されて該荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでの所要時間にほぼ等しい。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の有軌道台車の運行制御システムにおいて、前記最低待機時間は、前記荷卸し部における前回の荷卸し時刻から、荷が順調に搬出されたときに該荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでに必要な所要時間以上の一定時間が経過するまでの残り時間である。
【0014】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、複数の有軌道台車は、軌道に沿って一定方向に周回走行し、荷積み部で積み込んだ荷を荷卸し部に卸す荷役作業を行う。台車が荷卸し部に到着すると、荷卸し部が荷卸し可能な状態にあるか否かが判断手段により判断される。判断手段により荷卸し部が荷卸し可能な状態にないと判断されたときには、待機指令手段からの指令により台車は荷卸し可能な状態となるまで荷卸し部で待機する。台車が荷卸し部で待機する最低待機時間は待機時間設定手段により設定され、台車の待機時間が最低待機時間を経過したか否かが待機時間完了確認手段により判断される。また、待機中の台車の後方に自車よりも前方に行きたい台車が存在するか否かが後続台車確認手段により判断される。
【0015】
待機時間完了確認手段により台車の待機時間が最低待機時間を経過していないと判断されたときは、台車はそのまま待機を継続する。そして、待機時間完了確認手段により台車の待機時間が最低待機時間を経過したと判断され、しかも後続台車確認手段により後方に自車よりも前方に行きたい台車が存在すると判断されたときに限り、周回運転指令手段からの指令により、台車は荷卸し部での待機を中断して軌道を1周する周回運転に移行する。従って、後続の台車が存在しても最低待機時間が経過するまでは荷卸し部での待機が優先される。
待機時間完了確認手段により、台車の待機時間が最低待機時間を経過したと判断され、しかも後続台車確認手段により該当する後続台車が存在すると判断されたときに、自車よりも前方に後続台車の搬送作業を妨げる台車が存在するか否かが第2判断手段により判断される。第2判断手段により自車の前方に該当する台車が存在すると判断されたときには、自車の前方の台車が少なくとも後続台車の搬送作業を妨げないタイミングとなってから、周回運転指令手段は待機中の台車に周回運転を指令する。そのため、前方の台車の存在により後続の台車が搬送作業を行えない状況にあるときには、少なくとも後続台車が荷卸しできるタイミングとなるまでは待機中の台車の荷卸し部での待機が継続されて事実上待機時間が延長されることになるため、それだけ荷卸し部に荷卸しできる確率が高まり、搬送効率の一層の向上が図られる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、最低待機時間が一定時間であるため、最低待機時間の決定のための時間管理や演算処理等が不要となり、制御が比較的簡単となる。例えばメモリに設定しておくだけで済ませられる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、自車よりも前方に行きたい後続の台車が存在しても、荷卸し部に前回卸された荷が順調に搬出されて荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでに必要な所要時間をほぼ経過するまでは待機が継続される。そのため、たとえ前回の荷卸し直後に荷卸し部に到着した場合でも、荷卸し部での荷の搬出が順調に進んでいるときには、待機中の台車はほとんどの場合、荷卸ししてから荷卸し部を移動することになる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、荷卸し部に前回荷卸された時刻から、荷が順調に搬出されたときに該荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでに必要な所要時間以上の一定時間が経過するまでの残り時間が前記最低待機時間として待機時間設定手段により設定される。従って、荷卸し部に前回卸された荷が順調に搬出されているときには後続の台車の有無に拘わらず、少なくとも荷卸ししてから荷卸し部を移動することになり、しかも後続の台車を待たせる時間が短くなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0021】
図2は本実施形態における搬送システム1を示す。運行制御システムとしての搬送システム1には、台車としての複数台(本実施形態では例えば3台)の有軌道台車(以下、単に台車という)2が設けられ、台車2は走行レール3によって形成された軌道V上を矢印方向に無人で走行するようになっている。この軌道Vは閉ループを形成し、台車2は軌道Vに沿って一方向(図2における時計回り方向)に周回走行するようになっている。
【0022】
軌道Vに沿う所定位置には、台車2が荷Wを積み込むための荷積み部としての荷積みステーション4と、台車2が積み込んだ荷Wを卸すための荷卸し部としての荷卸しステーション5とがそれぞれ複数個(本実施形態では2つ)ずつ設けられている。各ステーション4,5には複数のローラコンベア4a,5a,5b等が長手方向に列状に設けられている(ローラコンベア5a,5bの詳細は図4参照)。
【0023】
図3に示すように、1本の走行レール3に走行可能に配備された台車2には、その上部に荷Wを載置するためのローラコンベア6が進行方向に対して直交する方向に荷Wを搬送可能に備えられている。ローラコンベア6はモータ(図示せず)の駆動に基づき正逆転駆動され、ローラコンベア6が正逆いずれかに回転駆動されることで、ステーション4,5との間で荷Wの積み込み・積み卸しが行われる。
【0024】
荷積みステーション4のコンベア4a上には台車2に積み込むための荷Wが順次払い出され、台車2が荷積みステーション4に停止した状態で、両コンベア4a,6が荷積み方向に同期駆動されることにより、コンベア4a上の荷Wがコンベア6上に搬送されるようになっている。
【0025】
一方、台車2が荷卸しステーション5に停止した状態で、両コンベア5a,6が荷卸し方向に同期駆動されることにより、コンベア6上の荷Wがコンベア5a上に搬送されるようになっている。コンベア5a上に積み卸された荷Wは、両コンベア5a,5bが同期駆動されることにより、コンベア5a上からコンベア5b上へと搬出されるようになっている。コンベア5aがこのように荷Wの積み卸し作業と、荷Wの搬出作業との両方に兼用されることから、コンベア5a上に荷卸しされた図4における実線で示す荷Wが、同図の鎖線で示す位置まで搬送されてコンベア5a上に荷Wが無くなるまでは、次の台車2による荷卸し作業が許可されないようになっている。
【0026】
図4に示すように、荷卸しステーション5の側部には、コンベア5a上の荷Wの有無を検出するために判断手段を構成する一対の荷検出センサ7,8が設けられている。荷検出センサは7は、荷卸しの完了時期を検知するためのものであって、台車2のコンベア6上からコンベア5a上への荷Wの受け渡しが完了したときの荷Wの前端部を検知するようになっている。また、荷検出センサ8は、荷Wのコンベア5a上からコンベア5b上への搬出の完了を検知するためのものであって、その検知域を荷Wの後端部が通過して非検知状態となることで、荷Wがコンベア5b上へ搬出されたことが検出されるようになっている。よって、コンベア5a上への荷卸しは両荷検出センサ7,8が共に非検知状態にあるときに許可されるようになっている。
【0027】
また、荷卸しステーション5の軌道Vと対向する前面には、台車2の到着を検知するための台車検出センサ9が設けられている。台車検出センサ9は反射式センサであって、台車2の側面に設けられた反射体10(図3に示す)からの反射光を検知するようになっている。
【0028】
また、台車2にはコンベア6上の荷Wの有無を検出するための一対の荷検出センサ(図示せず)が設けられている。荷Wの積み込み・積み卸しの完了は荷検出センサからの検出信号に基づいて判断され、この判断結果に基づきコンベア6の駆動が停止されるようになっている。
【0029】
図5に示すように、搬送システム1には当該システムを統括制御する判断手段を構成する制御コンピュータ11が備えられている。制御コンピュータ11には、台車2を運行制御する台車制御盤12と、各種コンベア4a,5a,5b等を制御する判断手段を構成するコンベア制御盤13とが接続されている。
【0030】
制御コンピュータ11はメモリ14を備えており、メモリ14には予め設定された搬送計画に従って荷Wの搬送経路を決定するためのプログラムデータが記憶されている。制御コンピュータ11は荷Wの搬送要求に関する入力データ及び荷に関する管理データに従って、荷積み先のステーション4と荷卸し先のステーション5とを決定し、台車2に荷役作業を指令するための作業指示データを作成する。
【0031】
台車制御盤12は、判断手段及び後続台車確認手段を構成するとともに待機時間設定手段としてのマイクロコンピュータ(以下、単にコンピュータという)15を備えている。コンピュータ15は各台車2に内蔵された台車コントローラ16と軌道Vに敷設された通信線Tを介して接続されている。台車コントローラ16は自車の位置に関する位置情報及び荷Wの有無に関する荷役情報を所定時間間隔毎に出力しており、コンピュータ15は各台車2からの位置情報及び荷役情報に基づき各台車2の位置及び運行状況を把握するようになっている。コンピュータ15は、各台車2の運行情報に基づき荷役作業を指令する台車2の割り当てを行い、制御コンピュータ11から入力した作業指示データを、割り当てた台車2の台車コントローラ16に通信線Tを介して送信するようになっている。台車コントローラ16は受信した作業指示データに基づく搬送経路で台車2を運行制御する。
【0032】
コンピュータ15はメモリ17及びタイマ18を備えている。コンピュータ15は荷卸しステーション5毎に荷卸しが完了した時刻をメモリ17に管理するようになっている。荷卸しされた荷Wがコンベア5a上からコンベア5b上に搬出されるまでの所要時間は、コンベア5a,5bの搬送速度からほぼ一定値to に定まる。従って、荷卸しステーション5に何らかのトラブル等も無く荷Wの搬送が順調に行われれば、荷卸し時刻からその所要時間to が経過したときに荷卸しステーション5は荷卸し可能な状態となる。そのため、本実施形態では荷卸し時刻から前記所要時間to に若干の余裕を持たせた時間To (=to +α)が経過するまでは、荷卸しステーション5における台車2の待機を無条件で継続させるようにしている。そして、コンピュータ15は荷卸し時刻からの経過時間t1をタイマ18により計時し、荷卸し時刻からその時間To が経過するまでの残り時間Tmin (=To −t1)を、台車2が無条件で待機を継続する最低待機時間Tmin として算出するようになっている。
【0033】
また、コンピュータ15は、荷卸しステーション5で待機している台車2の後方所定エリア内に後続の台車2が到着すると、その後続の台車2の荷卸し先を管理データから求め、その荷卸し先が待機中の台車2よりも進行方向前方に位置すれば、その旨を知らせる信号を待機中の台車2の台車コントローラ16に送信するようになっている。
【0034】
台車コントローラ16には、判断手段、後続台車確認手段及び待機時間完了確認手段を構成するとともに待機指令手段及び周回運転指令手段としてのコンピュータ19が備えられており、コンピュータ19にはメモリ20、待機時間完了確認手段を構成するタイマ21及びカウンタ22が備えられている。メモリ20には各台車2が荷役作業を効率良く行うために台車2の交通整理を行うことを目的とした図1にフローチャートで示すプログラムデータが記憶されている。タイマ21は台車2が荷卸しステーション5に到着したときに台車制御盤12のコンピュータ15から最低待機時間Tmin を入力した時からの経過時間を計時する。カウンタ22は最低待機時間Tmin をセットするとともに、タイマ21の計時に基づきそのカウント値をカウントダウンするためのものである。
【0035】
また、コンベア制御盤13には、各種センサ7,8,9が電気的に接続されており、コンベア制御盤13は各種センサ7〜9の検知状況に応じてコンベア4a,5a,5b等を駆動制御するとともに、荷卸しステーション5が荷卸し可能な状態にあるか否かの情報を制御コンピュータ11を介して台車制御盤12のコンピュータ15に送信するようになっている。
【0036】
次に、この搬送システム1による運行制御について説明する。
制御コンピュータ11は入力される荷役要求と管理データに基づき作業指示データを作成し、これを台車制御盤12に送信する。台車制御盤1は入力した作業指示データを指令する台車2を割り当て、割り当てた台車2の台車コントローラ16にその作業指示データを送信してその荷役作業を指令する。こうして台車コントローラ16が受信した作業指示データに基づき台車2の搬送経路が決まり、台車2は指定された荷積みステーション4まで走行して積み込み先のコンベア4aからそのローラコンベア6上に荷Wを積み込むとともに、指定された荷卸しステーション5まで搬送し、積み込んだ荷Wをコンベア5a上に荷卸しする。
【0037】
以下、各台車2による荷役作業を効率良く行うことを目的とする台車2の運行制御を、図1のフローチャートに基づき説明する。なお、台車制御盤12のコンピュータ15は、荷卸しステーション5のコンベア5a上に荷Wが卸されると、その荷卸し時刻からの経過時間t1をタイマ18により計時する。
【0038】
台車2が荷卸しステーション5に到着すると、コンピュータ15は予め設定された所定時間To からタイマ18が計時する経過時間t1を差し引いて最低待機時間Tmin (=To −t1)を算出する。そして、算出した最低待機時間Tmin を台車コントローラ16のコンピュータ19に送信する。ステップ10において、コンピュータ15から最低待機時間Tmin を指令する信号を入力すると、この最低待機時間Tmin をカウンタ22にセットする(カウント値K=Tmin )。
【0039】
ステップ20では、荷卸しステーション5の移載領域、すなわちコンベア5a上に荷Wがあるか否かを判断する。すなわち、コンベア5a上に荷Wが卸されると、荷検出センサ7が検知状態となり、次にコンベア5a上の荷Wが搬出されてその荷Wの後端部が荷検出センサ8の検知領域を通過してこの荷検出センサ8が非検知状態になると、コンベア5a上から荷Wが無くなって荷卸し可能な状態となる。つまり、両荷検出センサ7,8が共に非検知状態となったときに荷卸しステーション5は荷卸し可能状態となる。台車制御盤12のコンピュータ15は、コンベア5a上の荷Wの有無に関する情報を制御コンピュータ11を介して得ており、このステップの処理では、移載領域(コンベア5a上)に荷Wがあるか否かをコンピュータ15との通信により確認する。
【0040】
ステップ20の判断処理において、移載領域に荷Wが無ければステップ30に移行し、コンベア5a上に荷卸しする移載作業を実行する。一方、移載領域に荷Wが有ればステップ40に移行し、そのまま待機する。例えば図6(a)に示すように、自車Aが荷卸しステーション5に到着したときにコンベア5a上の荷Wがまだ搬出されていない場合は待機することになる。
【0041】
ステップ50では、搬送異常の有無を判断する。すなわち、荷卸しステーション5の搬送経路上における荷詰まりの発生や、そのコンベアの非常停止などのトラブルの発生の有無を判断する。このトラブルの有無は、荷卸しステーション5に備えられた各種センサにより検知され、搬送異常が発生したときにはその旨が直ちに台車制御盤12のコンピュータ15に送信され、コンピュータ15との通信により搬送異常の発生の有無を確認する。そして、搬送異常が有ればステップ80に移行し、搬送異常が無ければステップ60に移行する。
【0042】
ステップ60では、最低待機時間Tmin のタイムアップを完了したか否かを判断する。すなわち、最低待機時間Tmin を設定した時点、つまりステーション5での待機を開始した時点からその最低待機時間Tmin のカウントダウンを開始しているカウンタ22の計数値Kが「0」に達したか否かを判断する。カウンタ22の計数値Kが「0」でなければ、ステップ70に移行してタイマ21からのクロック信号に基づき前回のカウントダウンから「1秒」経過した時点でカウンタ22の計数値Kをインクリメントし、ステップ20に移行する。こうしてステップ20の判断処理がほぼ1秒毎に実行される。なお、例えば数10ミリ秒毎に制御を実行するようにし、クロック信号に基づき「1秒」が経過したときのみ計数値Kのインクリメント処理を実行し、それ以外のときはこのステップの処理を外して次のステップに移行するようにし、より緻密な制御を行うようにしてもよい。
【0043】
そして、ステップ20において移載領域の荷Wが無くなるか、ステップ60において最低待機時間Tmin がタイムアップするまで、すなわちカウンタ22の計数値Kが「0」となるまで、ステップ20,ステップ40〜ステップ70の処理を繰り返し実行する。つまり、自車Aの後方に自車よりも前に行きたい後続の台車Bが到着しても、最低待機時間Tmin のタイムアップ前では荷Wを卸せる状態となるまでは待機を継続する。そして最低待機時間Tmin のタイムアップ前にステップ20において、移載領域の荷Wが無くなれば、ステップ30に移行して荷卸しする移載作業を実行し、図6(b)に示すように自車Aは荷Wをコンベア5a上に卸した後にステーション5から移動する。また、ステーション5の移載領域の荷Wが無くなる前にステップ60において、最低待機時間Tmin がタイムアップされれば、次のステップ80に移行する。
【0044】
ステップ80では、自車の後方に自車よりも前に行きたい台車2が存在するか否かを判断する。つまり、最低待機時間Tmin がタイムアップされて始めて自車Aの後方に後続の台車Bが到着したか否かを判断する。ここで、台車制御盤12のコンピュータ15が各台車2の位置及びその荷役情報を把握しており、コンピュータ15との通信により自車の後方所定エリアに自車よりも前方で荷卸しを予定する台車2が到着したか否かを確認する。
【0045】
そして、例えば図6(c)に示すように、自車Aの後方に既に自車Aよりも前に行きたい台車Bが到着して待っており、後方に該当する台車Bが存在すると判断されれば、ステップ90に進んで周回運転を開始する。すなわち、図6(c)に示すように、自車Aは荷Wを載置したまま軌道Vを1周する周回運転に移行し、後続の台車Bの進路を開ける。
【0046】
この周回運転は最低待機時間Tmin のタイムアップ後に実行されるため、コンベア5a上の荷Wが順調に搬出されていないときのみ実行されることになる。なお、後続の台車Bは最低待機時間Tmin のタイムアップまでは待たされることになるが、荷卸しステーション5で待機中の自車Aが、コンベア5a上の荷Wが順調に搬出されておりもうしばらく待てば荷卸しできるという状況にあるにも拘わらず、後続の台車Bの到着のために荷Wを卸さずに軌道Vを1周するという無駄が無くなるので、搬送システム1全体からすれば搬送効率が著しく向上することになる。
【0047】
一方、ステップ80の処理において、自車Aの後方に自車よりも前に行きたい台車2が存在しなければ、ステップ20に移行する。こうして自車Aの後方に自車よりも前に行きたい台車2が到着するまでは、ステップ20,ステップ40〜ステップ60,ステップ80の処理を繰り返す。そして、ステップ20において、移載領域(コンベア5a上)の荷Wが無くなれば、ステップ30に移行して荷卸しする移載作業を実行する。また、ステーション5の移載領域の荷Wが無くなる前に後続の台車2が所定エリア内に到着した場合は、ステップ80において、自車の後方に自車よりも前に行きたい台車2が存在すると判断されてステップ90に移行し、軌道Vを1周する周回運転に移行する。このように後続の台車Bの到着が最低待機時間Tmin のタイムアップ後であれば、自車Aはステーション5での待機を直ちに中止して周回運転に移行するため、後続の台車Bの進路が直ぐに開けられることになる。
【0048】
また、ステップ50において搬送異常有りと判断されたときには、ステップ80に移行するため、最低待機時間Tmin が経過していなくても、自車Aの後方に後続の台車Bが存在すれば、速やかに待機を中断して周回運転に移行する。
【0049】
以上詳述したように本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(a)コンベア5a上の荷Wが順調に搬出されるに必要な所要時間に少し余裕をみた所定時間To が、前回の荷卸し時刻から経過するまでの残りの時間(=To −t1)を最低待機時間Tmin として設定し、コンベア5aが荷卸し可能な状態にないときには、最低待機時間Tmin が経過するまでは強制的に台車2の待機を継続させるようにした。そのため、荷卸しステーション5に待機中の台車Aは、前回コンベア5a上に卸された荷Wが順調に搬出されているときには、後続の台車Bの到着の有無に拘わらず、コンベア5a上の荷Wが無くなるまで待機して荷Wを卸してから移動することになるため、従来技術で述べたように後続の台車の到着と同時に直ちに周回運転に移行させていた運行制御方法に比較し、搬送システム1の搬送効率を著しく向上させることができる。
【0050】
(b)最低待機時間Tmin を、前回の荷卸し時刻から所定時間To が経過するまでの残り時間(=To −t1)としたので、後続の台車Bの待ち時間を極力短くすることができる。例えば、前回の荷卸し時刻から所定時間To が経過した後に後続の台車Bが到着したような場合には、荷卸しステーション5に到着した台車Aがまだ待機を開始したばかりであっても、直ちに周回運転に移行して後続の台車Bの進路が開けられる。このように後続の台車Bの待ち時間が極力短くなることからも、搬送システム1の搬送効率の向上を図ることができる。
【0051】
(c)荷卸しステーション5に搬送異常有りと判断されたときには、最低待機時間Tmin が経過していなくても、自車Aの後方に後続の台車Bが存在すれば速やかに待機を中断して周回運転に移行するようにしたので、荷卸しステーション5の搬送異常がいつ解消されるとも分からない状態で後続の台車Bを待たせることを回避できる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図7,図8に従って説明する。
図7に示すように、台車2の台数が多い(例えば5台)搬送システム1の場合には、最低待機時間Tmin のタイムアップ後に荷卸しステーション5で待機中の台車2の進行方向前方に他の荷卸しステーション5で待機中の台車2が存在しており、これが原因で周回運転に移行しても後続の台車2が荷卸しできない状況が生じる場合がある。このような場合に対処するため、図1に示したフローチャートに図8に示すような処理を加えている。なお、搬送システム1の電気的構成等は前記第1実施形態と同様である。
【0053】
以下、特に異なる処理についてのみ説明する。最低待機時間Tmin がタイムアップされた後に、ステップ80において、自車の後方に自車よりも前に行きたい台車2が存在すると判断された場合には、ステップ85に移行する。ステップ85では、後続の台車2の行先(つまり荷卸し先)までの区間に待機して自車の進行を妨げる台車2が存在するか否かを判断する。例えば図7に示すように、待機中の台車Aの後方所定エリア内に後続の台車Bが到着したとき、台車Bの荷卸し先のステーション5に台車Cがその最低待機時間Tmin のタイムアップ前の待機中にあるときには、ステップ20に移行し、S20〜S60,S80,S85の処理を繰り返して待機を継続する。そして、台車Cの最低待機時間Tmin のタイムアップあるいは荷卸しにより、台車Aの進行を妨げない状況となって、ステップ85において自車の進行を妨げる台車2が存在しないと判断すると、ステップ90に移行して周回運転を開始する。ここで、台車Cが最低待機時間Tmin のタイムアップ前に荷卸しを開始したときには、荷卸し所要時間と、台車Aが台車Cの荷卸し先のステーション5まで移動するために必要な所要時間との兼ね合いから、台車Aの進行が台車Cによって妨げられないタイミングで、台車Aは台車Cの荷卸しが完了する前に周回運転を開始する。そのため、後続の台車Bの待ち時間が少しでも短くできる。
【0054】
この実施形態によれば、後続の台車Cがその荷卸し先のステーション5に到着できないような場合には、その荷卸し先のステーション5に到着できる状況となるまで、台車Aは台車Cの到着後も引き続き待機することになるため、この間にコンベア5aが荷卸し可能な状態となれば、台車Aは荷Wを卸してからステーション5を移動することができる。その結果、荷Wを載置したまま軌道Vを1周する無駄な周回運転を少しでも減らすことができ、搬送システム1の搬送効率をさらに向上させることができる。
【0055】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のように具体化することもできる。
(1)ステップ10において設定する最低待機時間Tmin を一定時間としてもよい。例えば予めメモリ20に一定時間Tmin を設定しておけばよい。この場合、メモリ20が最低待機時間設定手段を構成する。例えばコンベア5a上の荷Wが順調に搬出されるに必要な所要時間にほぼ等しい時間(例えば前記各実施形態における所定時間To )を最低待機時間Tmin と設定すればよい。この構成によれば、前回の荷卸し時刻から台車2が荷卸しステーション5に到着するまでの間の経過時間が考慮されないため、後続の台車2の待ち時間が少し長くなる場合もあるが、コンベア5a上の荷Wの搬出が順調に行われているときには、後続の台車2が到着してもほとんどの場合、荷Wを卸してからステーション5を去ることになるので、搬送システム1の搬送効率は向上する。もちろん、一定時間は任意に設定することができ、例えばコンベア5a上の荷Wが順調に搬出されるに必要な所要時間の半分程度もしくはそれ以下の時間を設定することもできる。この場合も、後続の台車の到着と同時に周回運転に移行する従来の運行制御方法に比べれば搬送効率の向上は図られる。また、前記各実施形態のようにタイマ18による時間管理や、最低待機時間Tmin の算出のための演算処理等が不要となるので、制御を簡単とすることもできる。
【0056】
(2)前記各実施形態では、後続の台車2が自車よりも前に行きたい場合として、自車よりも前方に荷卸し先がある場合を例としたが、後続の台車2が既に荷卸しを終えており、次の荷役作業を実行するために自車よりも前に行きたい場合を含めた運行制御を行うこともできる。このようなケースを含めた場合、後続の台車2が早期に荷役作業を開始できるので、搬送効率の向上に寄与する。但し、後続の台車2が次に行う荷役作業の荷卸し先が自車の荷卸し先に一致する場合は、周回運転よりも自車の荷卸しを優先する方が好ましい。
【0057】
(3)ステーション5で待機中の台車2の後方には自車よりも前に行きたい台車2しか後続しないシステム構成である場合には、例えば台車2の後部に後続台車2を検知するためのセンサを設け、センサからの検知信号に基づき後続台車2の有無を判断するようにしてもよい。
【0058】
(4)台車2は指令を待つだけの構成としてもよい。すなわち、最低待機時間Tmin の計時はコンピュータ15が備えるカウンタで行い、台車2の待機許可や周回指令は全てコンピュータ15からの指令に基づき台車コントローラ16(つまりコンピュータ19)が実行する構成としてもよい。この構成によっても、台車2を前記各実施形態と同様に運行制御することができる。
【0059】
(5)本発明は複数の台車が一定方向に軌道を周回するだけの搬送システムであれば、どのようなタイプの搬送システムにでも適用することができる。
前記実施形態から把握される発明を、その効果とともに以下に記載する。
【0063】
(イ)運行制御システムにおいて、前記荷卸し部の異常を検出する異常検出手段を備えており、前記異常検出手段により荷卸し部の異常が検出されたときには、前記待機時間完了確認手段による前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過していないと判断されても、前記後続台車確認手段により前記後続台車が存在すると判断されれば、前記周回運転指令手段は前記待機中の台車に周回運転を指令するようにした。この構成によれば、荷卸し部の異常発生時には、荷卸し部での待機よりも後続台車に進路をゆずることの方が優先されるため、荷卸し部の異常がいつ解消されるのか分からない状態で後続台車を待たせることを回避できる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、荷卸し部に待機中の台車は後方に自車よりも前方に行きたい台車が到着しても、その待機時間が最低待機時間を経過するまではその待機を継続するので、荷卸し部での荷の搬出が順調に行われているにも拘わらず、後続の台車の到着のために荷を載置したまま軌道を1周する無駄な周回運転を相対的に減少させることができる。また、台車の待機時間が最低待機時間を経過した後に、自車の後方に自車よりも前に行きたい台車が存在する場合であっても、自車よりも前方に後続台車の搬送作業を妨げる台車が存在する場合には、少なくとも前方の台車が後続台車の搬送作業を妨げないタイミングとなってから待機中の台車が周回運転を開始するため、それまでの待機時間の延長により待機中の台車が荷卸し部に荷卸しできる確率が高くなり、搬送効率の一層の向上を図ることができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、最低待機時間を一定時間としたため、最低待機時間の決定のための時間管理や演算処理等が不要となり、制御を比較的簡単とすることができる。
【0066】
請求項3に記載の発明によれば、一定時間が、荷卸し部に卸された荷が順調に搬出されて荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでの所要時間にほぼ等しく設定されているため、荷卸し部での荷の搬出が順調に進んでいるときには、ほとんどの場合、後続台車が到着したことによる周回運転に移行する前に荷卸しすることができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、最低待機時間が、荷卸し部における前回の荷卸し時刻から、荷が順調に搬出されたときに荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでに必要な所要時間以上の一定時間が経過するまでの残り時間であるため、荷卸し部での荷の搬出が順調に進んでいるときの無駄な周回運転を回避できるうえ、後続の台車を待たせる時間も極力短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における運行制御のためのフローチャート。
【図2】搬送システムの模式平面図。
【図3】有軌道台車の斜視図。
【図4】荷卸しステーションの部分平面図。
【図5】搬送システムの電気的構成を示すブロック図。
【図6】搬送システムの運行制御を説明するための模式平面図。
【図7】第2実施形態における搬送システムの模式平面図。
【図8】運行制御のための一部のフローチャート。
【図9】従来の搬送システムの模式平面図。
【符号の説明】
1…運行制御システムとしての搬送システム、2…台車としての有軌道台車、4…荷積み部としての荷積みステーション、5…荷卸し部としての荷卸しステーション、7,8…判断手段を構成する荷検出センサ、13…判断手段を構成するコンベア制御盤、14…判断手段を構成する制御コンピュータ、15…判断手段及び後続台車確認手段を構成するとともに待機時間設定手段としてのコンピュータ、19…判断手段、後続台車確認手段及び待機時間完了確認手段を構成するとともに待機指令手段及び周回運転指令手段としてのコンピュータ、21…待機時間完了確認手段を構成するタイマ、22…待機時間完了確認手段を構成するカウンタ、Tmin …最低待機時間、V…軌道、W…荷。
Claims (4)
- 軌道に沿って一定方向に周回走行する複数台の台車と、前記台車が荷を載せるための荷積み部と、前記台車が荷を卸すための荷卸し部とを備えた有軌道台車の運行制御システムにおいて、
前記台車が荷卸しのため到着した前記荷卸し部が、荷卸し可能な状態にあるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記荷卸し部が荷卸し可能な状態にないと判断されたときに、荷卸し可能な状態となるまで前記台車を待機させる待機指令手段と、
前記台車の最低待機時間を設定する待機時間設定手段と、
前記台車の後方に自車よりも前方に行きたい台車が存在するか否かを判断する後続台車確認手段と、
前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したか否かを判断する待機時間完了確認手段と、
前記待機時間完了確認手段により前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したと判断され、しかも前記後続台車確認手段により該当する後続台車が存在すると判断されたときに、自車よりも前方に前記後続台車の搬送作業を妨げる台車が存在するか否かを判断する第2判断手段と、
前記待機時間完了確認手段により前記台車の待機時間が前記最低待機時間を経過したと判断されたときに、前記後続台車確認手段により該当する後続台車が存在すると判断されたときには、当該待機中の台車に前記軌道を1周する周回運転を指令する周回運転指令手段と
を備え、前記周回運転指令手段は、該第2判断手段により自車の前方に該当する台車が存在すると判断されたときには、前方の台車が後続台車の搬送作業を少なくとも妨げないタイミングとなってから、前記待機中の台車に周回運転を指令する有軌道台車の運行制御システム。 - 前記最低待機時間は一定時間である請求項1に記載の有軌道台車の運行制御システム。
- 前記一定時間は、前記荷卸し部に卸された荷が順調に搬出されて該荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでの所要時間にほぼ等しい請求項2に記載の有軌道台車の運行制御システム。
- 前記最低待機時間は、前記荷卸し部における前回の荷卸し時刻から、荷が順調に搬出されたときに該荷卸し部が荷卸し可能な状態となるまでに必要な所要時間以上の一定時間が経過するまでの残り時間である請求項1に記載の有軌道台車の運行制御システム。
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