JP3700389B2 - 車両用信号灯具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプなど車両用の信号灯具に関するものであり、詳細には光源としてLEDランプが採用された車両用信号灯具に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種、LEDランプ91を光源とする車両用信号灯具90の構成を、車体の側面まで回込む形状とされた、例えばストップ/テールランプの例で示すものが図4であり、湾曲部分92aを有するものとされたレンズ92の形状に沿わせるために、前記LEDランプ91を取付けるための基板93も適宜に分割され、略階段状として車両用信号灯具90内に配置されている。そして、LEDランプ91は車両用信号灯具90の主たる照射方向Zに向けて前記基板93に取付けられている。
【0003】
このときに、前記LEDランプ91は、照射角10°〜40°程度と比較的に狭い角度の配光特性を有するものであるので、レンズ92にはLEDランプ91の1個に対して1つのレンズカット92bを配置し、例えば上下に各20°、左右に各40°などとする拡散を与え、車両用信号灯具90としての配光特性を与えるものとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の車両用信号灯具90においては、上記したLEDランプ91の照射角が狭いことから、上記のようにLEDランプ91毎にレンズカット92bを配置するものとした場合においても、このレンズカット92bの全面に光が到達しない場合を生じ、外部からレンズ92の面を見るときに図5に示すように斑点状に見え美観を損なう問題点を生じる。
【0005】
特に車両用信号灯具90がレンズ92に湾曲部分92bが設けられ、基板93が階段状に配置されLEDランプ91が照射方向Zに向けて取付けられている場合には、図4中に矢印Xで示す側面方向から見た場合には、車体の側面に回込んでいる湾曲部分92aの部分は全く光を発することがなく、レンズ92を回り込ませた目的すらも失われる問題点を生じるものとなる。
【0006】
尚、上記の解決手段として、例えば基板93をレンズ92の湾曲に沿う円弧状または折曲げ状として、前記湾曲部分92aに対しても光を配布しようと図るものもあるが、この場合には1個のLEDランプ91が受け持つレンズ92の範囲が広くなりますます光ムラが顕著となると共にLEDランプ91とレンズカット92bとの位置合わせが困難となるなどの問題点も生じるものとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、複数のLEDランプを光源とし、車体の側面まで回り込む湾曲部分を有する車両用信号灯具において、車両用信号灯具内に設けられる前記LEDランプを取付けるための基板は、前記湾曲部において適宜に分割され階段状として配置されてなり、前記分割された基板のそれぞれには、光軸を前記車両用信号灯具の照射方向と一致させた主として配光特性の形成を担う比較的に狭いビーム特性を有する配光用LEDと、光軸を側面方向へ傾けた主としてこの車両用信号灯具のレンズ面の照射を担う比較的に広いビーム特性を有する補完用LEDランプとが設けられていることを特徴とする車両用信号灯具を提供することで課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る車両用信号灯具であり、この車両用信号灯具1は従来例で説明したのと同様に複数のLEDランプ2を光源とするものであり、また、ストップ/テールランプなどとして使用するためのレンズ3の車体側面へ回込む湾曲部分3aも同様に設けられているものとして説明する。
【0009】
従って、車両用信号灯具1内に設けられる基板4は、上記湾曲部分3aにおいては適宜に分割が行われ、階段状として配置されているものであり、この階段状としたそれぞれの基板4上にLEDランプ2は取付けられているものである点も従来例のものと同様となる。
【0010】
ここで、本発明においては、前記LEDランプ2に配光用LEDランプ2aと補間用LEDランプ2bとを採用するものであり、前記配光用LEDランプ2aは例えば照射角10°〜40°程度と比較的に狭いビーム特性を有するものであり、これは従来から車両用信号灯具1として使用されていたものと同等のものである。このときに、この実施形態では前記配光用LEDランプ2aは従来例と同様に光軸Zを車両用信号灯具1の主たる照射方向と一致させている。
【0011】
これに対して、前記補間用LEDランプ2bは、例えば60°〜120°程度と比較的に広いビーム特性を有するものであって、これはLEDランプ2のケーシング形状を変更するなど適宜な手段で実現されている。そして、前記配光用LEDランプ2aと補間用LEDランプ2bとは上記基板4上に適宜な割合で、適宜な配置として混在されるものとなる。
【0012】
このときに、前記配光用LEDランプ2aを基板4に取付けるときの基準としては、前記車両用信号灯具1に要求される配光特性を満足させるに充分な数、配置とすれば良く、従来はレンズ3面に発生する光ムラを防止するために必要以上に密接して配置されていたのが実情であったので、本発明によれば配置数は低減される可能性がある。
【0013】
そして、前記補間用LEDランプ2bは、上記のようにして配置された配光用LEDランプ2aの間に、この配光用LEDランプ2aからの光では照射されないレンズ3面の部分に光を与えるようにして配置されるものであり、このときに、上記したレンズ3の湾曲部分3aなどにおいては、補間用LEDランプ2bの光軸Yを傾けることで、側面から観視される方向に向けて光を発するものとしても良い。
【0014】
従って、本発明の車両用信号灯具1においては、必要最低限の数の配光用LEDランプ2aで車両用信号灯具1としての配光特性が形成されると共に、この配光用LEDランプ2aの光が到達しないレンズ3の面に対し、補間用LEDランプ2bで光を与え、観視者に対してレンズ3の全面が光輝しているものとして認識させ、光ムラを解消して見栄えを向上する。
【0015】
特に、従来の構成においては、全く光輝することのないレンズ3の湾曲部分3aにおいても、上記のように補間用LEDランプ2bの光軸Yを傾けるなど適宜の手段を施すことで光輝させることができるものとなり、レンズ3を車体側面まで回り込ませた目的、即ち、車体側面からの視認性も向上させ、上記した見栄えの向上ばかりでなく性能面においても向上が図れるものとなる。
【0016】
ここで、前記補間用LEDランプ2bは広いビーム特性とされたことで、配光用LEDランプ2aと同じ明るさのLEDチップが使用されている場合、当然に輝度は低下するものとなるが、この補間用LEDランプ2bの目的が直前にあるレンズ3面の照明のみであるので支障を生じることはない。
【0017】
図2は、本発明の別な実施形態の要部を示すものであり、前の実施形態ではLEDランプ2として配光用LEDランプ2aと補間用LEDランプ2bとのビーム特性に差を設けた2種類を使用するものであったが、この実施例ではLEDランプ21のケースを兼ねて透明樹脂で形成されている投光用レンズ22は、配光用レンズ部22aと補間用レンズ部22bとが形成された複合レンズとされている。
【0018】
そして、前記配光用レンズ部22aはLEDチップ23からの光に対して比較的に狭いビーム特性、例えば、照射角αとして10°〜40°程度を与え、前記補間用レンズ部22bは同じLEDチップ23からの光に対して比較的に広いビーム特性、例えば、照射角βとして60°〜120°程度を与えるものとされている。
【0019】
このようにすることで、図3にも示すように車両用信号灯具1を形成するときには、前の実施形態のように基板4上に配光用LEDランプ2aと補間用LEDランプ2bとを混在させる必要はなくなり、全て配光用レンズ部22aと補間用レンズ部22bとが形成されたLEDランプ21の一種類で良いものとなって、工程の簡素化などが図れるものとなる。尚、何れの実施形態においてもレンズ3には適宜なレンズカット3bが施されている。
【0020】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、車体の側面まで回り込む湾曲部分を有する車両用信号灯具において、車両用信号灯具内に設けられる前記LEDランプを取付けるための基板は、前記湾曲部において適宜に分割され階段状として配置されてなり、前記分割された基板のそれぞれには、光軸を前記車両用信号灯具の照射方向と一致させた主として配光特性の形成を担う比較的に狭いビーム特性を有する配光用LEDと、光軸を側面方向へ傾けた主としてこの車両用信号灯具のレンズ面の照射を担う比較的に広いビーム特性を有する補完用LEDランプとが設けられていることを特徴とする車両用信号灯具とすることで、従来は配光特性の形成のために狭いビーム特性のLEDランプを使用せざるを得ず、これによりレンズ面に照射されない部分を生じて光ムラとなる問題点、或いは、側方からの視認性の向上の目的で湾曲部分を設けたレンズにおいて、この湾曲部分が光輝しないなどの問題点を解決し、この種の車両用信号灯具の美感の向上と性能の向上とに極めて優れた効果を奏するものである。
【0021】
また、上記に加えて、LEDランプの投光用レンズが、比較的に狭いビーム特性を有する配光用レンズ部と、比較的に広いビーム特性を有する補間用レンズ部とが設けられた複合レンズとされ、それぞれのLEDランプが前記配光用LEDランプと補間用LEDランプとを兼ねるものとされたことで、使用するLEDランプを一種類で良いものとし、部品点数を低減し工程の簡素化にも優れた効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用信号灯具の実施形態を要部で示す断面図である。
【図2】 同じく本発明に係る車両用信号灯具の別の実施形態のLEDランプを示す説明図である。
【図3】 同じく本発明に係る車両用信号灯具の別の実施形態別を要部で示す断面図である。
【図4】 従来例を要部で示す断面図である。
【図5】 従来例の点灯時のレンズ面の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1……車両用信号灯具
2、21……LEDランプ
2a……配光用LEDランプ
2b……補間用LEDランプ
22……投光用レンズ
22a……配光用レンズ部
22b……補間用レンズ部
23……LEDチップ
3……レンズ
3a……湾曲部分
4……基板
Claims (1)
- 複数のLEDランプを光源とし、車体の側面まで回り込む湾曲部分を有する車両用信号灯具において、車両用信号灯具内に設けられる前記LEDランプを取付けるための基板は、前記湾曲部において適宜に分割され階段状として配置されてなり、前記分割された基板のそれぞれには、光軸を前記車両用信号灯具の照射方向と一致させた主として配光特性の形成を担う比較的に狭いビーム特性を有する配光用LEDと、光軸を側面方向へ傾けた主としてこの車両用信号灯具のレンズ面の照射を担う比較的に広いビーム特性を有する補完用LEDランプとが設けられていることを特徴とする車両用信号灯具。
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JP11700198A Expired - Fee Related JP3700389B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 車両用信号灯具 |
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