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JP3782325B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクにおける情報の再生あるいは再生・記録を行うための光ピックアップを備えたディスク駆動装置に係り、特にCD−ROM、DVD−ROM、DVD−RAM装置等のディスク駆動装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザー光発生装置およびこれを備えた光ディスク読み取り書き込み装置としては、例えば、特開平10−283650号公報(従来技術1)に記載されているように、第1放熱部材と第2放熱部材との間に熱伝導性シートを配置し、第1放熱部材と第2放熱部材とが直接に接触した場合に比べて第1放熱部材と第2放熱部材との接触面積を増加させたことより、発熱部品である半導体レーザー素子にて発生した熱を効率的に第2放熱部材へ放散することができ半導体レーザー素子を有効に冷却することができるようにするものがある。
【0003】
また、従来の光ピックアップとしては、例えば、特開平6−111357号公報(従来技術2)に記載されているように、プラスチック製のプリズムを用いた光ピックアップにおいて、温度変化によるプラスチックプリズム内の光軸のずれを無くし、良好な信号が検出される光ピックアップを提供するために、光ピックアップを構成する光学系と、この光学系内にレーザ光を射出する発熱部品であるレーザダイオードが設けられたシリコン基板との間に、熱伝導率が低い空気層が形成されるように断熱用スペーサを介在し、レーザダイオードによってシリコン基板内に伝導する熱を空気層に放熱できるようにするものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術1および従来技術2には、発熱部品の隣接配置による熱干渉、発熱部品の発熱による局部的な不均一温度分布に伴って、部品の寿命劣化や誤動作または再生・記録精度の低下については開示されておらず、複数の発熱部品を隣接して配置した場合には、発熱部品間の熱干渉により、発熱量の少ない部品や耐熱性の低い部品が他の発熱部品の熱的影響により、部品寿命を劣化させたり、誤動作や再生・記録精度の低下を起こしたりするおそれがある。
【0005】
すなわち、一般的な光ピックアップを備えたディスク装置は、記録・再生動作時に発熱するレーザダイオード、レーザ駆動回路基板、高周波モジュール、対物レンズ駆動装置に用いられる駆動用コイル等の複数の部品を金属製のピックアップ筐体に熱的に接続して搭載しており、これらの発熱部品の発熱により、ピックアップ筐体に局部的な不均一温度分布が発生し、これらの発熱部品間の熱干渉が発生する。特に、ディスク駆動装置の多機能化に伴い、ディスクに情報を記録可能なCD−R/RW機能を有するものや、さらに記録容量の大きなDVD−R/RW機能や、DVD−RAM機能等を備えたディスク駆動装置が開発されており、このようなディスク駆動装置では、光ピックアップに備えたレーザダイオードからの検出光(レーザ光)の出力が極めて大きくなるとともに、小型化の要請から多数の発熱部品を近接して隣接配置せざるを得なくなっている。これらの発熱部品により光ピックアップ内では以下の問題を引き起こしている。
(1)発熱部品の隣接配置による熱干渉。
(2)局部的に不均一な温度分布による熱変形。
(3)熱による部品の寿命劣化。
(4)熱源部品からの放熱による局部的な装置内部温度上昇、回路系の誤動作。
【0006】
本発明の目的は、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができ、これにより信頼性の高いディスク駆動装置を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができるとともに、検出光のずれを小さくして再生または再生・記録精度を向上することができ、これにより信頼性が高く高品位の再生または再生・記録が可能なディスク駆動装置を提供ことにある。
【0008】
本発明の別の目的は、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができるとともに、ピックアップ筐体の強度を確保して再生または再生・記録精度を向上することができ、これによりこれにより信頼性が高く高品位の再生または再生・記録が可能なディスク駆動装置を提供ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構と、をディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、前記光ピックアップ機構は、光ピックアップと、この光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構と、を備え、前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生あるいは記録をするための検出光を射出するレーザダイオードと、前記レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くと共にディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置と、レンズやプリズムやミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、前記ピックアップ筐体は、前記レーザダイオードおよび前記レーザ駆動回路基板を熱的に接続して搭載するとともに隣接して配置し、前記レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板との間を熱的に分離する熱分離部を設けたことにある。
【0010】
本発明の第2の特徴は、ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構とをディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、前記光ピックアップ機構は光ピックアップとこの光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構とを備え、前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するCD用レーザダイオードと、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するDVD用レーザダイオードと、前記CD用レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くとともにディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置およびレンズ、プリズム、ミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、前記ピックアップ筐体は、前記CD用レーザダイオード、前記DVD用レーザダイオード、前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置を熱的に接続して搭載するとともに、前記CD用レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを隣接して配置し、前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側と前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置側とを熱的に分離するように熱分離部を設けたことにある。
【0011】
本発明の第3の特徴は、ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構とをディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、前記光ピックアップ機構は光ピックアップとこの光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構とを備え、前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するCD用レーザダイオードと、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するDVD用レーザダイオードと、前記CD用レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くとともにディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置およびレンズ、プリズム、ミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、前記ピックアップ筐体は、全周にわたって形成した側壁と底壁とより形成し、前記CD用レーザダイオード、前記DVD用レーザダイオード、前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置を熱的に接続して搭載するとともに、前記CD用レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを隣接して配置し、前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側と前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置側とを前記底壁で熱的に分離するように熱分離部を設けたことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施例を図を用いて説明する。なお、各実施例における同一符号は同一物または相当物を示す。
まず、本発明の第1実施例について図1から図3を用いて説明する。
【0013】
最初に、本実施例のディスク駆動装置の全体構成およびその動作について図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施例に係るディスク駆動装置の分解斜視図である。
【0014】
ディスク駆動装置40は、CD−R/RW対応のDVD−ROM装置であり、構造体であるディスク装置筐体41と、ディスク1をディスク装置筐体41内に搬入またはディスク装置筐体41から搬出するためのディスクローディング機構と、ディスク1の情報の再生・記録をするための再生・記録機構とを備えている。このディスク駆動装置40はコンピュータ装置等に組み込まれて用いられる。なお、本発明は、CD−ROM、DVD−RAM装置等の共通または相当する構成の範囲で適用可能である。
【0015】
ディスク装置筐体41は、平面から見て長方形状をした側壁42と、この側壁42内に形成されたメカベース7と、側壁42の上面開口を塞ぐトップカバー8と、側壁42の下面開口を塞ぐボトムカバー9とを備え、これらによりほぼ閉塞された内部空間を構成し、その内部空間に発熱を伴う部品を収納している。しかも、ディスク装置筐体41は、装置の小型化の要請から、薄形化されて内部空間が小さくなっているため、発熱部品の大容量化と相俟って、収納された部品の温度条件が厳しくなっている。そして、側壁42の前面を構成するフロントパネル10には、ディスクトレー11を搬出入するための搬出入孔10aが形成されている。
【0016】
ディスクローディング機構は、ディスク1を載置するための載置部11aを有するディスクトレー11と、このディスクトレー11を搬出入孔10aを通してディスク装置筐体41内に搬出入してスピンドルモータ2に搭載するための搬出入駆動機構と、スピンドルモータ2を載置したディスク1をスピンドルモータ2のターンテーブルに固定するディスククランパ3と、スピンドルモータ2をディスククランパ3で固定するためにユニットメカシャシ5を上下動するための上下駆動機構とを備えている。搬出入駆動機構および上下駆動機構は、図示していないローディング用モータ、モータの駆動力を伝達するギア、駆動力伝達部材等よりなっている。また、ディスククランパ3はトップカバー8の所定位置に取付けられている。
【0017】
再生・記録機構は、ディスク1を回転する回転駆動機構と、回転するディスク1の情報の再生・記録を行なう光ピックアップ機構を備えており、具体的にはユニットメカシャシ5と、ユニットホルダーと、ユニットメカシャシ5に搭載されたスピンドルモータ2と、ユニットメカシャシ5に搭載された光ピックアップ4と、トップカバー8に取付けられたディスククランパ3とを備えている。なお、ディスク1は円盤状の情報記録媒体である。
【0018】
ユニットメカシャシ5は、平面から見て略長方形状に形成され、四隅に弾性部材6a〜6dを介して図示していないユニットホルダーに取り付けてられている。さらに、ユニットホルダーはメカベース7に嵌合結合されている。弾性部材6a〜6dは、装置外部からユニットメカシャシ5に伝わる振動や衝撃を減衰するために設けらている。そして、スピンドルモータ2は、ディスク1を搭載するためのターンテーブルを有し、ディスククランパ3とともにディスク1を保持して再生・記録するために高速回転する。ディスククランパ3はスピンドルモータ2の直上に位置してトップカバー8に取付けられている。
【0019】
また、光ピックアップ機構は、スピンドルモータ2に搭載されたディスク1の情報を再生およびディスク1に情報を記録するための光ピックアップ4と、この光ピックアップ4をディスク1の半径方向に移動するための半径方向駆動機構とを備えている。
【0020】
ここで、係るディスク駆動装置40の全体動作を説明する。ディスク駆動装置40の動作は、ディスク1をディスク装置筐体41内に搬入してディスク1の再生または記録が行なえる状態にするディスクローディング動作と、ローディングされたディスク1の再生または記録を行なう再生・記録動作とからなっている。
【0021】
ディスクローディング動作を説明する。まず、ディスクローディング機構の搬出入駆動機構を動作させてディスクトレー11を搬出入孔10aより突出し(図1の状態)、ディスク1を載置部11aに載置した後、再度、搬出入駆動機構を動作させてディスクトレー11をディスク装置筐体41内に搬入し、スピンドルモータ2のターンテーブルに搭載する。次いで、トップカバー8のディスク1に対向する面に備えているディスククランパ3により固定するため、上下駆動機構によりスピンドルモータ2、光ピックアップ4、およびこれらを保持しているユニットメカシャシ5を一体的に上昇させる。
【0022】
再生・記録動作を説明すると、ディスク1をディスク装置筐体41内にローディングしてスピンドルモータ2に固定した状態で、スピンドルモータ2を規定の回転数で回転してディスク1を回転する。この状態で、ユニットメカシャシ5に備えた光ピックアップ4をディスク1の半径方向に移動させながらディスク1の情報の再生および記録を行う。
【0023】
次に、上述した光ピックアップ4の詳細について図2を参照しながら説明する。図2は図1のディスク駆動装置における光ピックアップの平面図および断面図である。なお、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。
【0024】
光ピックアップ4は、再生・記録に必要な各部品を搭載するためのピックアップ筐体24を備えている。このピックアップ筐体24は、アルミニュウム、マグネシウム、亜鉛等の熱伝導の良好な金属材質のもので製作されており、側壁24aと底壁24bとよりなる平面から見て略台形状の箱型に形成されている。一側(図2で上側)の側壁24aには、ガイドバー21が貫通する孔24cが形成されるとともに、この孔24c内の両端部に二つのすべり軸受22が圧入されている。また、他側(図2で下側)の側壁24aには、軸受23が突出して一体成形されている。そして、軸受22を軸支して左右に延びるガイドバー21と軸受23を軸支して左右に延びるガイドバー21とがピックアップ筐体24の両側に設けられている。これにより、ピックアップ筐体24は、ディスク1の半径方向(図2の左右方向)に移動可能で、ガイドバー21を案内軸として摺動方向に自由度を有するように支持されている。
【0025】
ピックアップ筐体24内部には、CD用およびDVD用の二つの検出系を備えている。すなわち、ピックアップ筐体24は、検出光源となるCD用レーザダイオード27(波長780nm)、DVD用レーザダイオード28(波長650nm)、これらの検出光をディスク1上に導くためのプリズム31、ミラー30、コリメータレンズ32、ディスク1からの反射光を検出するためのCD、DVD兼用光検出器34(フォトディテクター)、CD用レーザダイオード27の駆動回路基板29、DVD用レーザダイオード28の駆動回路および高周波モジュール、フロントモニター35等の部品と検出光をディスク1上の所定の位置に精密に位置決めするための対物レンズを備えた対物レンズ駆動装置26等が備えられている。
【0026】
これらの部品を配置するためにピックアップ筐体24は箱型形状とし、CD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、光検出器34等はピックアップ筐体24の側壁24aに設けた切り欠き部(あるいは孔形状部)に取付けられ、他の光学部品はピックアップ筐体24内部の底壁24bに搭載され、レーザ駆動回路基板29は底壁24bの下面に搭載された構成としている。
【0027】
光ピックアップ4に搭載された前記部品のうちで装置の再生・記録動作時に発熱を伴う部品としては、対物レンズ駆動装置26に用いられている駆動用コイル、CD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、レーザ駆動回路基板29、高周波モジュール等であり、ピックアップ筐体24に熱的に接続して搭載されている。これにより、これらの発熱部品は、発熱して温度上昇すると、ピックアップ筐体24に伝熱されてピックアップ筐体24を介して放熱される。また、これらの発熱部品は、光ピックアップ4の小型化の要請から近接して隣接配置される傾向にある。特に、CD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29とは極めて近接して配置されている。その上、CD用レーザダイオード27は、記録動作時に再生時よりも格段に出力が増加し、これに伴って発熱量も格段に増加するが、その耐熱温度が低いものが一般的である。
【0028】
そして、ピックアップ筐体24は、CD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29とを熱的に分離するようにその間に位置する部分に熱分離部が設けられている。この熱分離部は、レーザ駆動回路基板29および対物レンズ駆動装置26側とCD用レーザダイオード27およびDVD用レーザダイオード28側とを熱的に分離するように延長されて延びており、ピックアップ筐体24に形成されたスリット部および凹溝とこれらに充填された熱分離部材25とで構成されている。
【0029】
熱分離部材25は、ピックアップ筐体24の熱伝導率より小さい材質、例えばPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)、ポリカーボネイト、ポリスチレン等で形成され、CD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29との間に位置するピックアップ筐体24を熱的に分離するように設けられている。ピックアップ筐体の強度を考慮した場合は、これらの材質にガラスフィラーなどを入れて剛性を高めるとよい。この熱分離部材25は、底壁24bを二つに分離するスリット部内とこのスリット部の延長線上の側壁24aの下面側の凹溝内とに充填されて一体に設けられている。この側壁24aの凹溝は、CD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29の中間に位置している。このように、CD−R/RW対応でディスクに情報を記録する際に大きな発熱量を放出するCD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29とを筐体内で熱的に分離するため、ピックアップ筐体24に熱分離部材25を設けている。換言すれば、熱分離部材25は、CD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29の間でピックアップ筐体24を二つに熱的に分離するように設けている。
【0030】
また、熱分離部材25は、レーザ駆動回路基板29および対物レンズ駆動装置26とCD用レーザダイオード27およびDVD用レーザダイオード28とを熱分離するようにピックアップ筐体24の左右方向のほぼ全幅にわたって設けられている。そして、CD用レーザダイオード27およびDVD用レーザダイオード28に対して特に高い位置精度が要求されるプリズム31、ミラー30および光検出器34は、CD用レーザダイオード27およびDVD用レーザダイオード28と同じ側に配置されている。
【0031】
上述したように、ピックアップ筐体24はアルミニュウム、マグネシウム、亜鉛等の金属材質を用いており、熱伝導率はアルミニュウムで約200kcal/mh℃、マグネシウムで約150kcal/mh℃、亜鉛で約100kcal/mh℃であるため、発熱部品26〜29で発生した熱がピックアップ筐体24に良好に熱伝導されてピックアップ筐体24の表面から放熱される。この場合、熱分離部材25には、樹脂材を用いられているので、その熱伝導率は約0.2kcal/mh℃である。これにより、熱分離部材25を介すことでピックアップ筐体24内での熱貫流を約0.001倍に小さくすることができる。そして、図2で明らかなように、熱分離部材25をピックアップ筐体24内の底面側に設け、側面をピックアップ筐体24材で覆う構成とすることにより、筐体と熱分離部材25を一体成形することができる。
【0032】
なお、ピックアップ筐体24に形成するスリット部および凹溝内に熱分離部材25を充填しないで、その空間を空気層とすることにより熱分離部としてもよい。この場合は、空気の熱伝導率は約0.03kcal/mh℃と樹脂系の材質より小さいため、熱分離効果は大きいが、光ピックアップ4の剛性が低下するため、光ピックアップ4の剛性が必要な場合には熱分離部材25を設けることが必要である。また、ピックアップ筐体24に形成するスリット部および凹溝内を空気層とする場合において、これらの形状をフィン構造(凹凸形状)とすれば、熱分離効果ととも空気への放熱効率を著しく向上することができる。
【0033】
上述した光ピックアップ4の構成により、CD用レーザダイオード27からの熱はピックアップ筐体24の図2中の下側で放熱し、CD用レーザ駆動回路基板29からの熱は筐体の図2中の上側で放熱するため、ピックアップ筐体24を均一な温度分布になるように効率的に放熱ができる。この場合、熱分離部材25によって分離されたピックアップ筐体24の下側には装置の動作時に発熱するDVD用レーザダイオード28等が、筐体上側には対物レンズ駆動装置26等が配置されているが、CD用レーザダイオード27、CD用レーザ駆動回路基板29ほどの発熱量なく、また部品間の距離がCD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29との間より大きく、しかもピックアップ筐体24による放熱体積も大きいため、この熱的な干渉はCD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29との間の熱的な干渉より小さい。
【0034】
本実施例においては、CD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、プリズム31、ミラー30、レンズ33、光検出器34等が配置された部位が一体成形されたピックアップ筐体24にあり、熱分離部材25により区画されていないため、ピックアップ筐体24の熱的な変形が小さく、これらの部品間による相対的な位置ずれ、角度ずれ(部品の傾き)が小さくすることができる。これにより、再生・記録精度を向上することができる。
【0035】
本実施例によれば、光ピックアップ4内の部品間による熱干渉を防ぐことができ、ピックアップ筐体24を放熱部材として有効に用いることが可能となり、レーザダイオード27、28等の熱による寿命劣化を防ぐことができる。これにより、信頼性の高い高品位な記録・再生可能なディスク駆動装置を得ることができる。
【0036】
次に、本発明の第2実施例について図3および図4を参照しながら説明する。図3は本発明の第2実施例のディスク駆動装置における光ピックアップの平面図および断面図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のB−B断面図である。図4は同光ピックアップの熱貫流状態を説明する図である。なお、第2実施例の説明において、第1実施例と共通する部分の重複する説明は一部省略する。この第2実施例のものにおいて、第1実施例と共通する構成においては同じ効果を奏するものである。
【0037】
光ピックアップ4の役割はディスク1上の情報を再生したり、ディスク1に情報を記録することである。そのため、ディスク駆動装置40(図1参照)にはディスク1の所定の位置に光ピックアップ4を移動させる手段を備えており、その案内用として装置側に、例えば主軸ガイドバー21(図3中で上側)および副軸ガイドバー21(図3中で下側)を設けている。ガイドバー21の軸摺動方向に自由度を有するようにピックアップ筐体24を支持するため、主軸ガイドバー21側には二つのすべり軸受22(主軸用)部をピックアップ筐体24に圧入しており、副軸ガイドバー21側には一つのすべり軸受部23を筐体一体成形して備えている。
【0038】
ピックアップ筐体24内部には、CD、DVD用の二つの検出系を備えており、検出光源となるCD用レーザダイオード(27波長780nm)、DVD用レーザダイオード28(波長650nm)、これらの検出光をディスク1上に導くためのミラー30、プリズム31、コリメータレンズ32、ディスク1からの反射光を検出するためのCD、DVD兼用光検出器34(フォトディテクター)、CD用レーザダイオード27の駆動回路基板29、DVD用レーザダイオード28の駆動回路および高周波モジュール等の部品と検出光をディスク1上の所定の位置に精密に位置決めするための対物レンズを備えた対物レンズ駆動装置等26が備えられている。ミラー30はCD、DVD用レーザダイオード27、28の上面に取付けており、レーザダイオード27、28から射出された検出光を光ピックアップ4面内方向に偏光させるものである。これらの部品を配置するためピックアップ筐体24は、側壁24aおよび底壁24bよりなる箱型形状となっており、CD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、光検出器34等は筐体の底面側より取付けられて搭載され、他の光学部品は筐体内部に搭載されている。
【0039】
本実施例では、これらの搭載された部品のうち、装置の動作時に発熱を伴うCD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、CD用レーザ駆動回路基板29および対物レンズ駆動装置26を筐体内で熱的に分離するためピックアップ筐体24に熱分離部材25を設けている。ピックアップ筐体24はアルミニュウム、マグネシウム、亜鉛等の金属材質を用いている。熱分離部材25は、例えばPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)、ポリカーボネイト、ポリスチレン等が用いられている。ピックアップ筐体の強度を考慮した場合は、これらの材質にガラスフィラーなどを入れて剛性を高めるとよい。熱伝導率はアルミニュウムで約200kcal/mh℃、マグネシウムで約150kcal/mh℃、亜鉛で約100kcal/mh℃、樹脂系は約0.2kcal/mh℃である。そのため、熱分離部材25を介すことでピックアップ筐体24内での熱貫流を約0.001倍に小さくすることができる。
【0040】
なお、単なるスリット形状として空気層で熱分離してもよい。この場合は空気の熱伝導率は約0.03kcal/mh℃と樹脂系の材質より小さいため、熱分離効果は大きい。但し、光ピックアップ4の剛性が小さくなるので、光ピックアップ4の剛性が必要な場合には熱分離部材25を設けることが必要である。また、ピックアップ筐体24に形成するスリット部および凹溝内を空気層とする場合において、これらの形状をフィン構造(凹凸形状)とすれば、熱分離効果ととも空気への放熱効率を著しく向上することができる。
【0041】
また、熱分離部材25は、図3(b)に示すように、ピックアップ筐体24の底面側から設けており、側面は筐体材で覆う構成としているので、ピックアップ筐体24と熱分離部材25とを強固に一体成形することができる。なお、熱源部品を分離するという考えから、熱源部品を別部品のピックアップ筐体に取り付け、その部分を後に熱分離部材25を介して取付けるような構造としてもよい。
【0042】
CD用レーザダイオード27とCD系光検出器34を一体部品としたCDホログラムユニット、DVD用レーザダイオード28とDVD系光検出器34を一体部品としたDVDホログラムユニットを用いた光ピックアップ4においては、その部品間に熱分離部材25を備えることで熱的な干渉を防ぐことができ、しかも熱分離部材25による部分的な変形により筐体部が変形してもホログラムユニット部の変形がなければ、光検出器34上での検出光のずれは生じないため、信頼性の高い光ピックアップ4を実現できる。
【0043】
本実施例では、さらにCD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28および光検出器34をピックアップ筐体24の底壁に設けることで箱型形状の光ピックアップ4の側面を全面壁構造としているため、ピックアップ筐体24の剛性が著しく向上することができる。例えば、ピックアップ筐体24の曲げ・ねじれ剛性、局部的な変形等による振動特性の向上あるいは、静的なピックアップ筐体24の変形による光学部品間の相対的な位置ずれ、角度ずれを抑えることができる。
【0044】
これらの実施形態により部品間の熱的な干渉を防ぐことができ、部品の寿命劣化を防ぐことができる。これにより信頼性の高い光ピックアップ4を提供できる。また、この光ピックアップ4を用いたディスク駆動装置において信頼の向上が図れる。
【0045】
次に、図4を参照して、ピックアップ筐体24内の熱貫流(図中の矢印は光ピックアップ筐体部材内の熱の流れを示す)と熱分離構造について、その作用と効果を説明する。ここでは、光ピックアップ4内の発熱部品を図に示すようにCD用レーザダイオード27、DVD用レーザダイオード28、CD用レーザ駆動回路基板29、対物レンズ駆動装置26に備えた駆動コイルとした場合について説明する。
【0046】
図4(a)は熱分離構造を有しない光ピックアップ4における動作時の発熱部品からの熱貫流(光ピックアップ筐体部材内の熱の流れ)を示したのもである。一般的に動作時のレーザダイオード27、28はディスク1上に情報を記録する場合、ディスク1上の情報を再生する場合に比べてレーザの出力はひじょうに大きくなる。CD−R/RW対応のDVD−ROM装置の場合は、DVD用レーザダイオード28は再生専用であるがCD用レーザダイオード27は記録・再生に用いているために特に記録時にはレーザダイオード27からの発熱量は大きい。また、筐体内に備えたレーザ駆動回路基板29はレーザダイオード27と電気的に接続されており、ノイズ、不要輻射を考慮すると互いに隣接した配置にしなければならない。そのため、CD用レーザダイオード27とレーザ駆動回路基板29間では互いの発熱により熱干渉が生じ、その部分が熱的に飽和状態となる。レーザダイオード27部の温度上昇が生じ、レーザダイオード27の寿命劣化、レーザ駆動回路基板あるいは、装置に備えた各回路基板の回路誤動作を引き起こす。また、他の発熱部品となるDVD用のレーザダイオード28、対物レンズ駆動装置26に備えた駆動コイルからの放熱による熱干渉が生じ、ピックアップ筐体24内での温度分布等による筐体の熱変形等を引き起こす。筐体の熱変形によって光学部品間の相対的な位置ずれ、角度ずれ等が生じ、光学特性(光軸ずれ、光検出器上での光点位置ずれ)の劣化が生じる。
【0047】
図4(b)は光ピックアップ4内における各発熱部品を熱的にそれぞれ分離する本発明の基本的概念を示したものである。発熱部品をそれぞれ分離するように熱分離部材25を設けている。この熱分離部材25は、筐体材料よりも熱伝導率の小さな材料とすることで熱的な分離を行うことができる。また、熱分離部材25で囲まれた筐体部の体積を発熱部品の発熱量により放熱設計することで、ピックアップ筐体24全体をほぼ一様な熱分布状態とすることができる。これにより、局部的な熱分布をなくし、筐体全体としての温度を下げることができる。
【0048】
図4(c)は光ピックアップ4内に設けた熱隔離部材25の変形例を示す。本変形例による熱分離部材25は、CD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29を分離するように配置している。また、この熱分離部材25はDVD用レーザダイオード28と対物レンズ駆動装置26を分離するように延長して設けた構成としている。本変形例の構成では、先に説明したように最も発熱量の大きなCD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29を熱的に分離することでこの間の熱干渉を防ぎ、各部品からの熱の流れを熱分離部材25とは逆の方向に流すことでピックアップ筐体24を有効に放熱部材とすることができる。この場合のCD用レーザダイオード27とDVD用レーザダイオード28間、あるいはCD用レーザ駆動回路基板29と対物レンズ駆動装置26間は各部品からの発熱量と部品間距離(あるいは、熱の伝わる筐体断面積)の関係より熱的な干渉が小さいものとする。
【0049】
また、ここで述べた変形例の構成は特にCD系、DVD系を有する光学系でレーザダイオード27、28、光検出器34、レーザダイオード27、28からの検出光を対物レンズ駆動装置26の対物レンズまで導き、ディスク1の所定位置に照射し、ディスク1からのその反射光を光検出器34まで導くためのプリズム31、ミラー30、レンズ33等の光学素子がそれぞれ個別の部品で組まれた場合に有効である。これは、各熱源部品からの放熱によるピックアップ筐体24の熱変形、あるいはピックアップ筐体24部の剛性による振動特性(曲げモード、ねじれモード、局部的な変形モード)が生じた場合、光学部品が組まれている箇所は一体成形(熱分離部材25がない)であり、変形が生じにくいためである。熱分離部材25に樹脂系の材質等を用いると変形に伴う応力がこの熱分離部材25に集中し、先に光学部品が取付いている箇所の応力が緩和し、変形を抑える効果がある。
【0050】
図4(d)は図4(c)に示した光ピックアップ4のC−C断面を示したものである。この図から明らかなように、CD用レーザダイオード27はピックアップ筐体24部底面より切り欠き部を設けて所定の位置に位置決めして取付けられている。CD用レーザ駆動回路基板29はピックアップ筐体24の底面に取付けられている。この二つの部品間に熱分離部材25を設けているが、本変形例では、ピックアップ筐体24の底面に溝状の切り欠きを設けて、この溝部に筐体に用いている材質よりも熱伝導率の小さい材質の熱分離部材25を挿入している。もちろん、ピックアップ筐体24に一体に成形してもよい。図中に示す矢印は発熱部品からの熱の流れを示したものである。部品間(CD用レーザダイオード27とCD用レーザ駆動回路基板29)の筐体部断面が熱分離部材25により小さくなったためこの断面を流れる熱量が小さくなり、部品間の熱遮断ができる。その結果、部品間での熱干渉を防ぐことができる。ここでは、部品間の筐体部断面が多少残っているがこれは一体成形のためであり、完全に熱分離部材25で遮断してもよい。
【0051】
上述した各実施例では、熱分離部材25を直線的に設けているが、部品配置によっては、熱分離部材25は曲げ部、一部削除部等を設けたり、部分的な断面積を変えた構成としてよい。
【0052】
上述した各実施例によると、光ピックアップ4内に熱分離部材25を設け、ディスク1上の情報を再生あるいはディスク1上へ情報を記録する時に発熱するレーザダイオード27、レーザ駆動回路基板29等の部品をピックアップ筐体24内で熱的に分離することができるので、部品27,29間での熱干渉を防止することができる。これにより、隣接配置された発熱部品27,29においては他部品からの放熱作用を受けることなく安定に放熱が可能となり、熱による部品の寿命劣化を防ぐことができる。また、発熱部品26〜29の発熱量と筐体部材における放熱体積を考慮して熱分離部材25を設けることにより光ピックアップ筐体24の均一温度化が図れ、局部的な温度分布によるピックアップ筐体24の熱変形を防ぐことができる。その結果、レーザダイオード27,28から射出された検出光をディスク1へ導き、ディスク1からの反射光を光検出器34に導くプリズム、ミラー、レンズ等の光学部品間での相対的な位置ずれ、傾きずれ等を防ぐことができる。このような光ピックアップを用いたディスク駆動装置においては、熱的な回路の誤動作を防ぐことができ、装置の信頼性の向上が図れ、高品位なディスク駆動装置を提供することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができ、これにより信頼性の高いディスク駆動装置を得ることができる。
【0054】
また、本発明によれば、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができるとともに、検出光のずれを小さくして再生または再生・記録精度を向上することができ、これにより信頼性が高く高品位の再生または再生・記録が可能なディスク駆動装置を得ることができる。
【0055】
また、本発明によれば、光ピックアップにおける隣接配置した発熱部品間の熱干渉を低減して発熱部品の寿命劣化を防ぐことができるとともに、ピックアップ筐体の強度を確保して再生または再生・記録精度を向上することができ、これによりこれにより信頼性が高く高品位の再生または再生・記録が可能なディスク駆動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るディスク駆動装置の分解斜視図である。
【図2】同ディスク駆動装置における光ピックアップの平面図および断面図である。
【図3】本発明の第2実施例のディスク駆動装置における光ピックアップの平面図および断面図である。
【図4】同光ピックアップの熱貫流状態を説明する図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…スピンドルモータ、3…ディスククランパ、4…光ピックアップ、5…ユニットメカシャシ、6a,6b,6c,6d…弾性部材、7…メカベース、8…トップカバー、9…ボトムカバー、10…フロントパネル、10a…搬出入孔、11…ディスクトレー、11a…載置部、21…ガイドバー、22…軸受(主軸)、23…軸受(副軸)、24…ピックアップ筐体、24a…側壁、24b…底壁、25…熱分離部材、26…対物レンズ駆動装置、27…CD用レーザダイオード、28…DVD用レーザダイオード、29…レーザ駆動回路基板、30…ミラー、31…プリズム、32…コリメータレンズ、33…レンズ、34…光検出器、35…フロントモニター、40…ディスク駆動装置、41…ディスク装置筐体、42…側壁。

Claims (9)

  1. ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構と、をディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、
    前記光ピックアップ機構は、光ピックアップと、この光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構と、を備え、
    前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生あるいは記録をするための検出光を射出するレーザダイオードと、前記レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くと共にディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置と、レンズやプリズムやミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、
    前記ピックアップ筐体は、前記レーザダイオードおよび前記レーザ駆動回路基板を熱的に接続して搭載するとともに隣接して配置し、前記レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板との間を熱的に分離する熱分離部を設けたことを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 請求項1において、前記熱分離部は、前記レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板との間に位置する前記ピックアップ筐体を分割するスリット部や凹溝等よりなる分割部と、この分割部に配置した熱分離部材とから形成したことを特徴とするディスク駆動装置。
  3. 請求項2において、ピックアップ筐体はアルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の熱伝導の良好な金属材を用い、前記熱分離部材は前記ピックアップ筐体の分部内に充填して一体に形成した樹脂材を用いたことを特徴とするディスク駆動装置。
  4. ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構とをディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、
    前記光ピックアップ機構は光ピックアップとこの光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構とを備え、
    前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するCD用レーザダイオードと、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するDVD用レーザダイオードと、前記CD用レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くと共にディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置およびレンズ、プリズム、ミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、
    前記ピックアップ筐体は、前記CD用レーザダイオード、前記DVD用レーザダイオード、前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置を熱的に接続して搭載するとともに、前記CD用レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを隣接して配置し、前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側と前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置側とを熱的に分離するように熱分離部を設けたことを特徴とするディスク駆動装置。
  5. 請求項4において、前記光学部品のプリズムおよびミラーと前記光検出器とを前記熱分離部より前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側に配置したことを特徴とするディスク駆動装置。
  6. 請求項4において、前記CD用レーザダイオードと前記DVD用レーザダイオードとの間、または前記レーザ駆動回路基板と前記対物レンズ駆動装置側との間を熱的に分離するように熱分離部を設けたことを特徴とするディスク駆動装置。
  7. ディスクを回転する回転機構と、ディスクの情報の再生あるいは再生・記録を行なう光ピックアップ機構とをディスク装置筐体内に備えたディスク駆動装置において、
    前記光ピックアップ機構は光ピックアップとこの光ピックアップを前記ディスクの半径方向に駆動する駆動機構とを備え、
    前記光ピックアップは、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するCD用レーザダイオードと、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するDVD用レーザダイオードと、前記CD用レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くとともにディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置およびレンズ、プリズム、ミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、
    前記ピックアップ筐体は、全周にわたって形成した側壁と底壁とより形成し、前記CD用レーザダイオード、前記DVD用レーザダイオード、前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置を熱的に接続して搭載するとともに、前記CD用レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを隣接して配置し、前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側と前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置側とを前記底壁で熱的に分離するように熱分離部を設けたことを特徴とするディスク駆動装置。
  8. ディスクの情報の再生あるいは記録をするための検出光を射出するレーザダイオードと、前記レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くと共にディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置と、レンズやプリズムやミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、
    前記ピックアップ筐体は、前記レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを熱的に接続して搭載するとともに隣接して配置し、前記レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板との間でピックアップ筐体を熱的に分離するように熱分離部を設けたことを特徴とする光ピックアップ。
  9. ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するCD用レーザダイオードと、ディスクの情報の再生・記録をするための検出光を射出するDVD用レーザダイオードと、前記CD用レーザダイオードを制御するためのレーザ駆動回路基板と、射出された検出光をディスクの所定位置に導くとともにディスクからの反射光を光検出器に導くための対物レンズ駆動装置およびレンズ、プリズム、ミラー等の光学部品と、前記光学部品を通して前記検出光を検出する光検出器と、を金属製ピックアップ筐体に搭載して備え、
    前記ピックアップ筐体は、前記CD用レーザダイオード、前記DVD用レーザダイオード、前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置を熱的に接続して搭載するとともに、前記CD用レーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板とを隣接して配置し、前記CD用レーザダイオードおよび前記DVD用レーザダイオード側と前記レーザ駆動回路基板および前記対物レンズ駆動装置側とを熱的に分離するように熱分離部を設けたことを特徴とする光ピックアップ。
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