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JP3775734B2 - 照明用ガラス組成物およびそれを用いた蛍光ランプ - Google Patents

照明用ガラス組成物およびそれを用いた蛍光ランプ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光灯、白熱電球、ステム等に使用される照明用ガラス組成物に関し、特に管壁負荷が高い蛍光ランプの外囲器として好適な照明用ガラス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光ランプは、直管タイプのものや直管を曲げ加工した環状タイプのものが一般的であるが、近年、省スペース、高輝度、高出力化の要求に対応すべく、電球型蛍光ランプのようなコンパクト型の蛍光ランプや、重環形蛍光ランプに代表される発光管の外径が従来よりも細いタイプの蛍光ランプが市場に出てきている。
【0003】
このような蛍光ランプは、発光管の容積が従来の蛍光ランプに比べて小さいため、ランプの管壁に対する消費電力の負荷が高く、単位面積当たりの紫外線強度や温度負荷が従来の蛍光ランプに比べて格段に高いものとなっている。
【0004】
蛍光ランプで特に重要視される特性は、ランプの明るさ、すなわち、全光束である。一般に、蛍光ランプの明るさは点灯開始直後から100時間経過した段階で評価される。管壁負荷の高い蛍光ランプはガラスのソーラリゼーションの加速が早く、初期光束評価(100時間後)の段階でソーラリゼーションの影響があることから、このような蛍光ランプに使われるガラスには高い耐紫外線ソーラリゼーション特性が必要とされる。
【0005】
ガラスに高い紫外線ソーラリゼーション特性を与えることは、光束維持率の改善に対して有効と考えられてきたが、管壁負荷の高い蛍光ランプにおいては、初期光束と光束維持率の両方に対して有効であり、蛍光ランプ用ガラスとして非常に重要な特性である。
【0006】
また、ガラス中には原料や製造工程から混入するFeが不純物として含まれる。Feは紫外線を強力に吸収するため、蛍光ランプ内で発生する紫外線のランプ外への漏洩防止を目的に、意図的に加える場合もある。
【0007】
Feはガラス中ではFe3+とFe2+が共存しているが、Fe3+は380nmを中心として狭い範囲に吸収帯が存在するのに対し、Fe2+は1100nmを中心として可視域まで広い範囲に吸収帯が存在する。蛍光ランプの明るさはガラスの透過率に大きく依存し、ランプの全光束を上げるためには、ガラスは高い透過率が必要とされるため、Fe2+による吸収は好ましくない。
【0008】
ガラスを酸化性で溶融することで、全Feに対するFe3+の割合が増加するため、Fe2+の吸収による可視域の透過率低下を抑えることが出来るが、Fe2+も少なからず存在するため、Feのコンタミネーションを極力減らすことが高い透過率を維持する方法として最も望ましい。
【0009】
このような用途の照明用ガラスとして、例えば、特開平6-92677号をはじめ特開平9−12332号,特開平11−224649号,特開2000−290038号に記載されたものが知られている。また、管壁負荷の高いランプ用途のガラスとして、特開2000−315477号,特開2001−243914号に開示されたガラスが開発されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6-92677号に開示のガラスは、CeO+TiOによりソーラリゼーション特性を改善した組成物であるが、このガラスには以下のような欠点があることがその後の調査で判明した。このガラス組成物はSbを必須成分として含むため、CeOとSbの共存を認めている。実施例に開示のガラスもCeOとSbが共存するガラスがほとんどであるが、CeOとSbが共存すると下記の反応式で示されるソーラリゼーション反応が起こる。
2Ce3++Sb5+→2Ce4++Sb3+
ここでCe4+は315nm付近に吸収帯を持ち、紫外線照射後は吸収端が長波長側へシフトするが、この影響で可視域の短波長側、特に450nm以下の領域では透過率が低下する。そのため、このガラスを管壁負荷の高い蛍光灯に使用した場合にはソーラリゼーションによる透過率の低下により、初期光束が落ちるという問題があった。
【0011】
また、特開平9−12332号,特開平11−224649号,特開2000−290038号に開示されたガラスは蛍光ランプのバルブとして使用可能なものであるが、特開平9−12332号および特開平11−224649号のガラスはTiOおよびSbを必須成分としておらず、また、CeOの使用も認めているため、上記と同様の問題がある。特開2000−290038号のガラスはTiOを必須成分として含有させることで輝度劣化を抑えたものであるが、Sb含有量が0.1重量%以下と少ないため、酸化性が弱く、また、Feを0.4%までは積極的に添加しても良いことからFe2+による吸収により、可視域の透過率が低下するという問題があった。
【0012】
さらに、特開2000−315477号,特開2001−243914号には管壁負荷の高い蛍光ランプに適したガラス組成が開示されているが、これらもTiOが必須成分でなく、また、CeOの添加を容認していることから、ソーラリゼーションによる透過率の低下が危惧されるものであった。
【0013】
本発明は、このような事情を考慮して成されたものであり、管壁負荷の高い蛍光ランプのバルブに使用してもソーラリゼーションによる透過率の低下が少ないため、従来のガラスを使用する場合に比べて高い初期光束を与えることができる照明用ガラス組成物を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためにCeOを含有せず、Fe含有量を極力低減するとともにZrO TiOおよびSbを必須成分として特定量含有させたことを特徴とする。
【0015】
すなわち、本発明は、熱膨張係数が88〜100×10−7/℃のソーダライム系ガラスであって、CeO を含有せず、質量百分率でTiO が0.05〜5%,Sb が0.12〜1%,Fe が0.02%未満であることを特徴とする。
【0016】
また、具体的には、質量百分率で、SiO 65〜75%,Al 1〜5%, NaO 3〜10%,KO 1〜7%, LiO 0.5〜3%,NaO+KO+LiO 8〜16%, CaO 0〜5%, MgO 0〜5%, BaO 4〜6.5%, SrO 2〜8%, CaO+MgO+BaO+SrO 7〜16%, B 0〜3%,TiO 0.05〜5%,Sb0.12〜1%,TiO+Sb 0.2〜5%, ZrO 0〜3%,Fe 0.02%未満の組成を有し、CeOを含有しないことを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明のガラスは、400Wの紫外線光源により300時間紫外線照射した前後での400nmにおける透過率の劣化率が1%以下であることを特徴とする。
【0018】
次に本発明のガラスを構成する各成分の作用と含有量を上記のように限定した理由を説明する。
【0019】
SiOはガラスの網目形成成分であるが、65%未満ではガラスの化学的耐久性が低くなり、75%を超えるとガラスの溶融性、加工性が悪化する。
【0020】
Alはガラスの化学的耐久性を改善する作用があるが、1%未満ではその効果がほとんどなく、ガラスが失透しやすくなる。また、5%を超えると脈理が発生して均質なガラスが得られなくなる。好ましくは、2〜4%の範囲である。
【0021】
NaO,KO,LiOは融剤として作用し、ガラスの溶融性を改善するとともに、ガラスの熱膨張係数を調整する効果も有する。本発明におけるガラスの熱膨張係数はステム部での使用も考慮して導入金属であるジュメット線と膨張係数が整合するように、0〜300℃の熱膨張係数が88〜100×10−7/℃であることが望ましいが、これらの成分がそれぞれ上記上限値を超える場合、あるいはこれら成分の合量が16%を超える場合には熱膨張係数が高くなりすぎるとともに化学的耐久性が低下するので好ましくない。また、それぞれの成分が上記下限値未満、あるいはこれら成分の合量が8%未満ではガラスの粘度が高くなり、溶融が困難になる。
【0022】
CaOおよびMgOはガラスの粘性曲線の調整を目的に上記上限値まで添加することができるが、上限値を超えるとガラスが失透しやすくなるので好ましくない。
【0023】
BaOはガラスに高い電気絶縁性を付与する成分であるが、4%未満では所望の電気絶縁性が得られず、6.5%を超えると溶融炉材の浸食が顕著になり、製品中のブツ不良が増加する。好ましくは上限6%までである。
【0024】
SrOはBaOと同様にガラスの電気絶縁性の増加に寄与するが、2%未満では所望の電気絶縁性が得られない。また添加量を増やしすぎると失透傾向が強まるだけでなく原料コストが著しく増加するため上限を8%とする。好ましくは3〜7%の範囲である。
【0025】
本発明のガラスは、特に管壁負荷の高い蛍光ランプのバルブとして好適なものであるが、ステム部での用途を考えた場合には、電気導入部に当たるため高い電気抵抗が要求され、具体的には250℃における抵抗値で108.0Ω・cm以上の数値が必要になる。アルカリ土類金属酸化物(CaO,MgO,BaO,SrO)は全体としてガラスの電気絶縁性を高める作用を有するが、これらの合量が7%未満では上記の電気抵抗が得られず、16%を越えるとガラスの失透傾向が強くなるため好ましくない。
【0026】
は溶融性を向上させる効果を持ち、3%まで添加することができるが、揮発しやすい成分のため、3%を越えて添加すると溶融時の揮発により溶融炉材が侵食されるため好ましくない。
【0027】
TiOは紫外線ソラリゼーションを抑制する効果を持ち、添加量の増加で蛍光ランプに適した紫外線カット特性を付与できるとともに、化学的耐久性を高める効果も持つ本発明の必須成分である。その含有量が0.05%未満では紫外線ソーラリゼーションを抑制する効果が小さく、含有量が5%を越えるとガラスの着色による外観欠点が発生するだけでなく、失透傾向も強まる。好ましくは0.2〜4%の範囲である。
【0028】
Sbはガラス溶融時の清澄剤、酸化剤として働くだけでなく、TiOと同様、紫外線ソラリゼーションを抑制する効果を持つ必須成分である。その含有量が0.12%未満では清澄剤、酸化剤としての効果が得られず、含有量が増えるに連れてバーナーによる加工時にガラスの黒化現象を起こしやすくなる。1%を越えると、この黒化現象が顕著になるため、最大でも1%までの添加に留めることが好ましい。
【0029】
TiO,Sbは前述の通り紫外線ソーラリゼーションの抑制に効果がある成分であり、これらは合量で0.2%以上含有することが好ましい。0.2%未満ではその効果が小さく、5%を超えると失透性が強くなる。
【0030】
ZrOはガラスの化学的耐久性の改善を目的に3%まで添加することができるが、3%を超えて添加すると、ガラスの失透性が悪くなるため好ましくない。ZrOは少量でもその効果を発揮するので、好ましくは0.01〜3%、より好ましくは0.05〜2%である。
【0031】
Feは原料からの不純物としてガラス中に混入し、含有量が増加するとガラスの透過率低下により、全光束を落とす要因となる。そのため、蛍光ランプ用のガラスとしては高い全光束を与えるためにFeの混入は極力抑えることが望ましく、本発明では0.02%未満に限定した。Feは少なければ少ないほど全光束に対しては有利であり、好ましくは0.015%未満である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。本発明のガラスは、次のようにして作製することができる。まず上記組成範囲、例えば、質量百分率で、SiO 68.0%,Al 2.6%,NaO 7.0%,,KO 6.0%,LiO 1.6%, CaO 2.5%, MgO 1.5%, BaO 5.0%, SrO 4.0%,TiO 1.5%,Sb 0.2%,ZrO 0.1%,Fe 0.015%となるように原料を秤量・混合する。尚、Feは原料の選択により目標値以下となるよう調整する。この原料混合物を白金坩堝に収容し、電気炉内において加熱溶融する。攪拌・清澄の後、所望の形態に成形する。なお、蛍光灯用のバルブやステム、排気管等を作製するために管状に量産成形する場合には、タンク炉にて溶融し、ダンナー法、アップドロー法等の既知の管引成形法によって問題なく成形を行うことができる。
【0033】
次に本発明の蛍光ランプ用ガラスを用いて蛍光ランプを作製する方法を説明する。上記と同様にしてガラス原料を秤量・混合してバッチを作製する。次にこのバッチをタンク式連続溶融炉にて投入し、1500〜1600℃で溶融ガラス化した後、ダンナー法、ダウンドロー法、アップドロー法等によってガラスを管状に成形し、所定の長さに切断してガラス管を得る。
【0034】
続いて、ガラス管の両端に絞り加工を施す等、所望の形状に加工して蛍光ランプ用外囲器を作製する。その後、蛍光体の塗布、ステムの取り付け、排気、水銀やArガスの封入等を行う。環状蛍光灯や特殊形状の蛍光灯の場合は、さらに曲げ加工等を行って蛍光ランプを得る。
【0035】
【実施例】
さらに、実施例により本発明の照明用ガラス組成物について詳細に説明する。表1に本発明の実施例および比較例を示す。表中の組成は質量%で表し、それぞれ上記実施の形態と同様に白金坩堝で溶融して型内に鋳込み、表1記載の諸特性測定用のサンプルとした。
【0036】
【表1】
Figure 0003775734
【0037】
表中の項目について説明すると、熱膨張係数は0〜300℃における値を(×10−7/℃)で示し、ガラス転移点は、ガラスの粘度 η=1012..3 Pa・sを示す温度、軟化点は、ガラスの粘度 η=106.65 Pa・sを示す温度である。
【0038】
耐紫外線ソラリゼーション特性は、各ガラスサンプルを板状にカットし、肉厚1mmで両面光学研磨加工した後、400Wの水銀ランプ(H-400P)から15cmの距離に研摩面を向けて紫外線を照射し、ソラリゼーション加速試験を行った。評価は初期状態から紫外線照射300時間経過後の波長400nmにおける透過率の劣化率で行った(次式参照)。
劣化率(%)=[{(0h透過率)−(300h照射後の透過率)}/(0h透過率)]×100
【0039】
表1から明らかなように、本発明の実施例であるNo.1〜10のガラスは、熱膨張係数が一般的に電球や蛍光灯に用いられているソーダライムガラスや鉛ガラスとほぼ一致する値であり、これらの用途として問題なく使用できる。
【0040】
本発明の特徴であるソーラリゼーション特性については、実施例のガラスは400nmにおける透過率の劣化率がいずれも1%未満という優れた耐紫外線ソーラリゼーション特性を示している。比較例として記載したNo.11のガラスはTiOを含まない従来の組成の例であるが、紫外線照射後の透過率劣化度が1.5%と本発明の実施例よりも劣っている。また、No.12のガラスはCeOを含有した組成例であるが、こちらのガラスは本文中でも示したようにSbとの併用であるため、極端にソーラリゼーション特性が悪く、400nmの透過率劣化も7.1%と大きな数値を示した。
【0041】
次に、本発明の実施例No.6のガラスと比較例No.12のガラスとを使用して、外径12.0mm、厚さ1.0mm、256mmのガラス管を作製した。このガラス管をバーナー加熱して二回屈曲させ、蛍光体を塗布、焼き付けを行った後、ステムの取り付け、排気、水銀やArガスの封入等を行って屈曲部を3つ有する発光管を作製し、電球形蛍光ランプとして組立てた。この蛍光ランプの消費電力は、約14Wで、管壁負荷は約0.14W/cmである。この電球形蛍光ランプに対し点灯後100時間経過時の初期光束および2500時間点灯後の光束維持率を比較した。
【0042】
この結果、実施例No.6のガラスを使用した蛍光ランプは、比較例よりも初期光束において約5%優れており、2500時間点灯後でも約10%の光束維持率の向上が認められた。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明のガラスは、TiO,Sbを必須成分とし、CeOとの併用を避けることで優れた耐紫外線ソーラリゼーション特性を示すため、管壁負荷の高い蛍光ランプのバルブとして使用する場合、従来のガラスを使用した場合よりも初期光束が高く、光束維持率も良い、高輝度の蛍光ランプを提供することが可能となる。

Claims (3)

  1. 熱膨張係数が88〜100×10−7/℃のソーダライム系ガラスであって、CeOを含有せず、質量百分率でTiO
    が0.05〜5%,Sbが0.12〜1%,ZrO が0.01〜3%,Feが0.02%未満であり、400Wの紫外線光源により300時間紫外線照射した前後での400nmにおける透過率の劣化率が1%以下であることを特徴とする照明用ガラス組成物。
  2. 質量百分率で、SiO65〜75%,Al1〜5%,NaO3〜10%,KO1〜7%,LiO0.5〜3%,NaO+KO+LiO8〜16%,CaO0〜5%,MgO0〜5%,BaO4〜6.5%,SrO2〜8%,CaO+MgO+BaO+SrO7〜16%,B0〜3%,TiO0.05〜5%,Sb0.12〜1%,TiO+Sb0.2〜5%,ZrO 0.01〜3%,Fe0.02%未満の組成を有し、CeOを含有しないことを特徴とする請求項1記載の照明用ガラス組成物。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の照明用ガラス組成物からなるガラス管を外囲器として用いたことを特徴とする蛍光ランプ。
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