JP3768347B2 - 音響装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、居住者(高齢者や子供、障害者等を含む)に対して最適なオーディオ信号を与える音響装置に関し、特に、使用者の身体に異常が発見されたときに通報することのできる音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭用の音響再生装置にはいわゆるステレオシステムがある。これは、居住者が増幅器に接続されたCDプレーヤやカセットテーププレーヤ等の演奏装置に、CDやカセットテープ等の好みの記録媒体を装着し、演奏することにより増幅器に接続されたスピーカで音楽等を聴取している。このようなステレオシステムは、一般にステレオを楽しむことのできる健常者を対象としたものであり、被験者は、必要に応じてリモコンや増幅器に設けられたボリュームを操作することにより好みの曲の選択や音量調整等を行い音楽を楽しむことができる。
【0003】
一方、社会においては高齢化の到来が真近に迫っており、各家庭において、在宅介護を必要とする高齢者に占める割合が急速に増えつつある。また、地域においては老人福祉施設の拡充が早急に必要とされる。
【0004】
このような状況下において、健常者や高齢者、障害者等が同居する家庭、施設では、各人がそれぞれの都合に併せて日常生活を営むこととなるが、その場合でも、各人が音楽を共用して楽しんだり、時には各人の都合のもとで個別に音量等を設定して音楽を自由に楽しむことができるのが望ましい。
【0005】
一般に、高齢者は健常者と比較して日々の体調の変動が大きいため、自ら又は緊急医療システム等を利用して常に自身の体調を監視することが必要である。このような、在宅中の居住者、特に高齢者のための緊急医療システムの一例として例えば特開平9−22495号に示すものがある。これは、居住者が腕に脈拍、心拍等が計測でき非常ボタンを有するライフリストバンドを装着し、予め屋内の複数箇所に生体活動線を監視する人感知センサを有する複数のパッシブセンサを配置させ、日常生活中に居住者の脈拍、心拍、生体活動線等に基づく信号をライフリストバンド及び各パッシブセンサを介して監視端末によって監視し、異常発生時に速やかに医療機関、主治医等に電話回線を通じて自動連絡できるようにするシステムである。また、居住者は、自らが異常と感じた場合には非常ボタンを押すことによって非常信号を発することができるので監視端末がこれを受信することにより、速やかに救急施設への連絡及び医療データの転送を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような緊急医療システムにおいては、居住者の状態が異常と判断された時や居住者自らが異常と感じた場合に医療機関、主治医、救急施設等に警告を与えるだけであり、このシステムを他のシステムにも適用することは考慮されていない。したがって、高齢者が音響装置により音楽を楽しむ場合には、音響装置のほかにこのようなシステムを別個に設ける必要があり、システムが複雑になり、コストも増大する。
【0007】
また、例えこのようなシステムを併用したとしても、高齢者は、個別に音楽を安心して楽しむことが容易ではない。音楽に集中した場合には自らの体調を監視することがおろそかになるからである。また、高齢者の体調は日付、時刻、天候データ等の外部環境に左右されやすく、場合によっては他の同居者が選択した好みでない音楽を聴くことにより脈拍、心拍、血圧、脳波、呼吸数、体温、発汗等が大きく変動することもあるからである。
【0008】
また、特開平6−102877号公報には、生理データや外部環境データ等の外部環境からの入力情報を検出して、所定の音響信号を発生する音響構成装置が記載されている。これは、センサ等の入力手段を介して外部環境の状態の変化を信号に変換して出力し、データ抽出手段ではこの出力信号を解析してピッチ、音量等のデータの抽出を行い、音源制御手段ではデータ抽出手段で抽出した音源データに基づいて音の高さ、音量、音色としての音の波形及びエンベロープ等の各属性を決定した属性に従って変化させて得られる音源制御データを出力し、この出力信号を変換して放音手段を介して放音させることにより、原音と全く違う音の構成にして出力するように構成したので、聴取者や聴取環境等と相互に影響しあって偶然性、意外性及びインタラクティブ性に富んだ音響再生を可能にしている。
【0009】
しかし、このような音響構成装置では、装置自らが予め設定された属性に従って外部環境に応じた音響再生を高齢者の体調とは関係なく行うので、その結果聴取者は、体調に応じた音響再生を行うことができず、好みのオーディオ信号(音楽や自然界の音)を体調に応じて安心して楽しむことができない。また、高齢者である聴取者が部屋のどの位置にいても体調に関係のないレベルのオーディオ信号で出力されるので、ときには聞きづらかったり、音量が大きすぎたりして不快感を感ずることも多い。
【0010】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、高齢者等の居住者が日常生活を営む中で、どの部屋においても快適にしかも安心して使用することのできる音響装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、居住者に装着され該居住者を識別する識別信号を発生する識別信号発生手段と、共通オーディオ信号を生成する共通オーディオ信号生成手段と、第1の部屋に共通オーディオ信号を発生する共通オーディオ信号発生手段と、居住者の識別信号に応じた複数の個別オーディオ信号を生成する個別オーディオ信号生成手段と、第2の部屋に設置され識別信号発生手段よりの識別信号を受信する識別信号受信手段と、個別オーディオ信号生成手段の中から識別信号受信手段により受信した識別信号に応じた個別オーディオ信号を選択する選択手段と、選択された個別オーディオ信号を第2の部屋に発生する個別オーディオ信号発生手段とを備えたことを特徴とする音響装置で構成される。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1の音響装置において、識別信号発生手段は、補聴器に装着されていることを特徴とする。
【0020】
【作用】
本発明は以上のように構成したので、居住者が、共通オーディオ信号発生手段によって共通オーディオ信号が発せられた第1の部屋(居間や応接室等の共同生活空間)から、第2の部屋(トイレ、浴室、個室等の専用空間)に移動した場合においても、第2の部屋に設置された識別信号受信手段が、居住者が装着する識別信号発生手段からの識別信号を受信して、選択手段が識別信号に応じた個別オーディオ信号を選択するので、居住者は、本人のために選択された個別オーディオ信号を楽しむことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施形態について図をもとに説明する。
図1は、本発明の一実施形態における音響装置を家の各部屋に設置した状態を示すシステムブロック図である。ここでは、家族は、例えば難聴の高齢者や身体的介護を必要とする者が同居して構成されているものとする。同図において、部屋1は、複数の人が入れ替わり存在する共同生活空間であり、例えば居間や応接室等である。また、部屋2は、個人が専用する空間であり、例えばトイレ、浴室、個室等である。なお、ここでは、部屋1、2は1部屋ずつで示しているが、実際には、いずれも1又は複数で構成されていてもよい。
【0022】
部屋1には、複数のスピーカ3が所定箇所(例えば4隅)に設置されている。部屋1の各スピーカ3に近接して複数のセンサ4がそれぞれ対応して設置されている。センサ4は、居住者の部屋1内における位置を検出するための赤外線受光器であり、各センサ4は、各居住者が必要に応じて携帯する後述の携帯送受信機100に設けられた赤外線発光部から発光される赤外線を受光することにより発生する検出信号を出力して、家に設けられた制御装置6に供給する。
【0023】
また、部屋1の床面には所定間隔で複数のセンサ7が埋め込まれている。センサ7は、居住者の部屋1内における位置を検出するための感圧センサであり、各センサ7は、居住者の自重による圧力を感圧して発生する検出信号を出力して制御装置6に供給する。制御装置6は、部屋1内の各センサ4、7の位置に対応する座標データを有し、各センサから検出信号が供給された場合に、各センサの座標データに基づいて部屋1内における居住者の位置を検出する。
【0024】
また、部屋1の各センサ4に対応して複数の送受信機5が設置されている。各送受信機5は、居住者が携帯する後述する携帯送受信機100より送信される信号を受信して制御装置6に供給する。また、送受信機5は、制御装置6から必要に応じて送られてくる信号(警告信号等)を送信する。
【0025】
また、各居住者は必要に応じて各々が携帯送受信機100を装着することができる。携帯送受信機100は、装着中の居住者の日常生活のおける体調及び家の中での居場所に関する情報を発信するための機器であり、例えば難聴者が装着しやすいように補聴器内に組み込んであってもよい。
【0026】
図2は、補聴器101に組み込まれた携帯送受信機100を示す図である。携帯送受信機100は、赤外線を発光するための赤外線発光部102と、この携帯送受信機100を装着する居住者を識別するための識別データがプリセットされて記憶されるメモリ103と、装着する居住者の脈拍、心拍、血圧、脳波、呼吸数、体温、発汗等の生体情報を逐次検出する生体センサ104と、メモリ103の識別データに関する識別信号と生体センサ104からのセンサ出力を送信する送信部105と、センサ4から送信される信号を受信する受信部106を備えている。
【0027】
補聴器101は内蔵するマイクロホン107によって集音した環境音を、装着する難聴の居住者の耳の音響特性に合わせて設けられたイコライザ108によって音質補正し、増幅部109で増幅した後、専用のスピーカ110から音響再生することにより装着中の難聴者の聴覚を補正する構成を有するが、このような補聴器101内に携帯送受信機100を組み込んで受信部106の出力を増幅部109に供給するように構成すれば、制御装置6が警告信号等の信号を送受信機5に供給しこれを送信するように制御することにより、補聴器101を装着中の居住者は、受信部106によってこの信号を受信することができるので、補聴器101のスピーカ110によって聴くことができる。
【0028】
一方、部屋2には、スピーカ3が所定箇所に設置されていて、スピーカ3に近接して送受信機5が設置されている。送受信機5は、部屋1と同様に居住者が携帯する携帯送受信機100より送信される信号を受信して制御装置6に供給する。制御装置6は、各部屋の送受信機5から供給される信号に基づいて携帯送受信機100を携帯中の各居住者に関する情報(居住者毎の生体情報や識別情報等)を得てデータベース8に蓄積させる。
【0029】
データベース8は、各居住者の生体情報と共に該生体情報が検出された日付、時刻、天候データ等の外部データが識別データに対応して蓄積され、これらのデータにより例えば日付、時刻、天候の違いによる各居住者の正常時における生体情報が学習して蓄積される。このことにより、制御装置6は、居住者が装着中の携帯送受信機100から逐次送られる当該居住者の生体情報及び識別データを送受信機5を介して受信し、データベース8に蓄積された当該居住者の正常時における生体情報と比較して比較結果に基づいて適宜スイッチ9の切り替え動作を行う。
【0030】
スイッチ9は、各部屋のスピーカ3から再生するための複数のオーディオ信号源をそれぞれ独立して選択切り替えすることのできる切り替えスイッチであり、オーディオ信号源は、例えばBGMや案内放送等の複数の居住者に聴取されることを目的としたPA用の共通オーディオ信号源10、居住者の体調の異常や緊急状態を知らせるための警告信号源11、各居住者の好みに合わせた複数種類のオーディオ信号源(例えば、各居住者が選択する曲や、演歌、ジャズ、ポップス等のジャンル別曲、ラジオの曲やTVの各チャンネル、CATVの各チャンネル、衛星放送の各チャンネル等)からなる個別オーディオ信号源12等がそれぞれ独立して供給されるオーディオ信号源である。
【0031】
また、スイッチ9は、各部屋に対応して選択されたオーディオ信号源を制御装置6にも供給するように構成される。制御装置6は、各部屋に対応して選択されたオーディオ信号に対応した送信信号を各部屋の送受信機5にそれぞれ供給し、各部屋の送受信機5が送信する。したがって、補聴器101を装着中の居住者は、携帯送受信機100の受信部106によってこれを受信することができるので、スピーカ3から再生される音を補聴器101のスピーカ110から直接聴くこともできる。
【0032】
なお、携帯送受信機100は、図示せぬ非常しボタンが備えられていて、装着中の居住者自らが体調不良と感じた場合にこれを押すことにより居住者の体調不良を示す非常信号が上記識別信号及びセンサ出力と共に送信部105から送受信機5に発せられるので、送受信機5はこれを受信して制御装置6に供給する。
【0033】
制御装置6は、上述したように、部屋1に設けられたセンサ4、7により部屋1内における各居住者の位置や移動状態及び人数等の生活状態を定量的に算出し、算出結果に基づいて各居住者がそれぞれいる位置で各スピーカ3から発せられる再生音を後述するオーディオ信号処理部13を用いて個別に制御し各居住者が所定のレベル(音響パワー周波数特性)範囲で聴取できるように制御する。
【0034】
また、制御装置6は、各部屋に対しては通常、共通オーディオ信号源10を選択するが、携帯送受信機100を装着する居住者が部屋2に入った場合は、部屋2の送受信機5によって当該居住者の生体情報及び識別データを送受信機5を介して受信し、当該居住者の正常時における生体情報と比較して体調が異常でない(つまり現在の生体情報が正常時におけるものである)場合にはその時の体調に応じた通常オーディオ信号源(共通オーディオ信号源10又は個別オーディオ信号源12)を選択し、当該居住者の体調が正常時のものでない場合には警告信号源11をすべての部屋に対し選択すると共に、警告信号及び当該居住者に関する諸情報(生体情報、氏名、住所、外部機関に登録されたデータ等)と共に、図示せぬ電話回線や有線又は無線装置等の通信手段を介して接続される外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等に通報及び転送するように制御する。
【0035】
また、制御装置6は、上述した非常信号が送受信機5から供給された場合も、スイッチ9を強制的に警告信号源11に切り替えて各部屋に対し選択するように制御する。なお、このとき制御装置6には、当該居住者の識別データと生体情報が入力されているので、当該居住者の氏名と非常信号受信時の生体情報を所定の変換アルゴリズムによって得られたオーディオ信号を警告信号として用いて各オーディオ信号処理部13に供給するようにしてもよい。
【0036】
このようにしてスイッチ9によって切り替えられ各部屋に対しそれぞれ選択されたオーディオ信号源は、各部屋に対応して設けられたオーディオ信号処理部13及びアンプ14を経て各部屋のスピーカ3から音楽や居住者の異常を知らせるための警告放送として音響再生される。
【0037】
また、制御装置6は、選択されたオーディオ信号源の種類やセンサ4、7により得られる居住者の生活状態及び送受信機5から送られてくる識別データ及びそれに対応する居住者の生体情報に応じて、各送受信機5及びオーディオ信号処理部13を制御して選択されたオーディオ信号源の音質(トーン)や音の大きさ(ゲイン)を適宜調整し各スピーカ3毎に設定する。なお、警告放送の場合には、明瞭度が優れた大音量に調整するのが望ましいことは言うまでもない。
【0038】
したがって、制御装置6は、携帯送受信機100を装着中の居住者に対し、各居住者の体調及び各部屋への移動状況に合わせてスイッチ9を選択し、各送受信機5オーディオ信号処理部13を制御するので、各居住者に対し体調に合わせた音響再生を行うことができると共に、居住者の誰かの体調が正常でない場合には、本人及びその他の居住者及び外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等に対して迅速に警告通報することができるので、各居住者及び外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等が、体調が悪化しつつある居住者を危険な状態になる前に察知することができる。
音響装置は、概略このように構成され、居住者が日常生活を営む中で、各人がどの部屋においても快適にしかも体調を気にせず安心して好きな音楽に浸って楽しむことができる。
【0039】
次に、この音響装置の制御装置6が行う制御動作について具体的に説明する。なお、ここでは音響装置を複数の居住者(補聴器101を用いた居住者Aを含む)が同居する家に設置した場合の制御装置6の制御動作を、居住者Aの日常生活動線に沿って説明する。
【0040】
先ず、居住者Aが居間(図1に示す部屋1)の所定の静止位置に一人で居た場合、部屋1の所定位置に配置された各センサ4は、居住者Aが装着する補聴器101の携帯送受信機100の赤外線発光部102から発せられる赤外線を受光し、制御装置6は各センサ4の受光出力の大きさに基づいて居住者Aの現在位置を推定する。
【0041】
また、複数のセンサ7は、居住者の自重による圧力を感圧して制御装置6に検出信号を出力するので、制御装置6は、この検出出力によっても、居住者Aの現在位置を推定することができる。この場合に、センサ7は部屋1の入り口付近に配置された部分の感圧センサの検出出力によって部屋1内の居住者の人数を判断してもよいし、部屋1の各位置におけるすべての感圧センサの検出出力分布によって部屋1内の居住者の人数を判断してもよい。
【0042】
なお、上述した各センサは、居住者の現在の静止位置を推定するのみならず、以下に示す方法により様々な活動状態をも把握することができる。
【0043】
A.部屋1に設置されたセンサによって、人間の活動状態を把握する方法。
(1)部屋にいる人間が一人なのか複数なのかを判断する場合。
a.部屋内の各センサ4、7の出力から部屋内に人間がいると推定される場合で、なおかつこれらのセンサ出力から認識される領域が1個又は複数個離間してある場合。
【0044】
b.部屋内の各センサ4、7の出力から部屋内に人間がいると推定される場合で、なおかつこれらのセンサ出力から認識される領域が所定の広さ以上の広い範囲に広がっている場合。
これらa、bの場合には、少なくとも離間して認識される領域数以上の数の人間がいると判断される。また、認識された1つの領域が予め設定された人間一人に対応する広さであれば、対応するセンサ7の出力から推定される人間の体重を割り出し、子供か大人かを判断する。また、1つの領域が平均的な一人の人間の体重を越える場合で、なおかつ当該領域の広さが人間一人に対応する広さを越える場合には、複数の人間が密集していると判断する。
【0045】
c.部屋内の各センサ4、7の出力から部屋内に人間がいると推定される場合で、なおかつ推定された人間の位置が、所定値以上の頻度で変化する場合。この場合には、一人の人間が動き回っているとは考えられないので、複数の人間がいると判断される。
【0046】
(2)部屋にいる人間が静止しているのか移動しているのかを判断する場合。
a.センサ7に加わる上下方向の力の変化量、変化速度(又は変化する周期)が所定の範囲内か否かによって、当該人間が移動中か否かを判断する。
【0047】
b.部屋内の各センサ4、7の出力によって推定される人間の位置の移動速度が所定の範囲内か否かによって、当該人間が移動中か否かを判断する。
【0048】
c.例えば制御装置6に、部屋1に別途設置されたマイクロホン等の集音手段からの検出出力が同時に供給されて、この検出出力中に、人間の歩行音の特徴(周波数スペクトルや音圧レベル変動、等)を示す信号が含まれていると判断した場合には、移動中の人間がいると判断される。
【0049】
(3)部屋にいる人間が何らかの作業をしていると判断する場合。
a.所定時間内に、所定以上の頻度で、人間の移動が検知された時には、何らかの作業を行っていると判断する。
【0050】
b.調理器具、清掃具等、人間が能動的に使う器具が使用中で、なおかつ、器具の異常を示す情報がない場合。
これは、例えば、調理器具や清掃具等が電子機器である場合に制御装置6がこれらの動作開始又は終了を電気的に検出したり、部屋1に別途設置されたマイクロホン等の集音手段からの検出出力が同時に供給されて、この検出出力中に、調理器具や清掃具等を使用中に発生する特徴(周波数スペクトルや音圧レベル変動、等)を示す信号が含まれていると判断した場合には、何らかの作業(作業内容の推定を含む)を行っていると判断する。
【0051】
c.空調機、AV(オーディオ・ビジュアル)機器等の切り替え動作に伴う制御信号を制御装置6に供給するようにして、上記機器を適宜人間が所定時間内に所定以上の頻度(例えば自動モードにおける切り替え動作よりも多い頻度)で操作が行われたと判断した場合には、人間が当該機器を操作中であると判断する。
【0052】
d.例えば制御装置6に、部屋1に別途設置されたマイクロホン等の集音手段からの検出出力が同時に供給されて、この検出出力中に、周波数スペクトルや音圧レベル変動、等を示す信号が所定値以上含まれていて、なおかつ、何らかの異常を示す情報がない場合には、人間が何らかの作業をおこなっていると判断される。
以上述べたように、部屋1内の各センサは、種々の方法を用いて居住者の人数や現在位置、及び活動状態等を把握することができる。
【0053】
したがって、部屋1内に居住者Aが一人いる場合は、制御装置6は、以上の方法により得られる各センサの検出信号により部屋1内には現在人間が一人いると推定する。また、各センサ4に近接して配置される複数の送受信機5が、居住者Aの携帯送受信機100の送信部105から送られてくる識別信号を受信し制御装置6に供給すると、制御装置6は、この人間が補聴器101を装着する居住者Aであることを認識し、共通オーディオ信号源10を選択中の部屋1に対しスイッチ9の切り替え制御を行って、居住者Aの好みのオーディオ信号源(例えば個別オーディオ信号源12の内の予め居住者Aが選択する1つ)が部屋1に再生されるように制御する。
【0054】
また、制御装置6は、部屋1内の居住者Aの現在位置において、選択されたオーディオ信号源をその種類や内容に応じて各スピーカ3から出力される音量の制御を各オーディオ信号処理部13及び各アンプ14によって行い、居住者Aの現在の体調に最も適した音量や音質、音のバランスとなるように制御する。具体的には、部屋の聴取位置に応じた音響パワー特性を調整したり、居住者Aが聴きやすい音響特性となるように音質調整をしたり、選択されたオーディオ信号源がステレオやマルチチャンネル再生用の信号源である場合は左右や前後の再生音のバランスを調整したりする。
【0055】
なお、この場合に、制御装置6は、居住者Aの携帯送受信機100の送信部105から送られてくる生体センサ104からのセンサ出力に基づく現在の居住者Aの体調情報を、データベース8に学習蓄積された居住者Aの正常時における体調情報と比較し、比較結果に応じてさらに各スピーカ3から出力される音量を現在の居住者Aの体調に合わせて制御する。
【0056】
また、制御装置6は、上述のように制御されたオーディオ信号を部屋1の送受信機5に供給し、各送受信機5がこれを送信するので、居住者Aは、装着中の補聴器101のスピーカ110からも快適な状態で聴くことができる。
【0057】
データベース8には以下の各例に示すような生理データからなる生体情報を蓄積する。ただし、居住者の心身の状態に何らかの異常が認められた期間のデータは、下記のデータベース構築時には使用しない。
【0058】
B.データベース8に登録する生体情報(生理データ)
(1)居住者の起床、就寝時の生理データ
居住者に装着された生体センサ104や寝具に装着されたセンサ等により居住者の起床、就寝時の生体情報(生理指標)を測定し日付、時刻、天候(気象センサや外部からの気象情報等で把握)と共に、データベース8に蓄積する。
蓄積された測定値をもとに、居住者の起床、就寝時における平均的生理指標(すなわち、居住者が正常な状態において有する指標)、及び生理指標から算出される特徴量(心拍数の変化等)を、データベース8に登録する。これらの値は、必要に応じて居住者の起床、就寝時の環境に関する外部データ(月、曜日、時
刻、天候、室内の人数等)毎に算出する。データベース8に登録されたこれらの平均的な値と、起床、就寝の度に計測される生理指標とを比較し、居住者の健康状態や心理状態等の体調を推定する。
【0059】
(2)居住者の活動中の生理データ
居住者の身体に常時生体センサ104が装着されている場合には、居住者の活動中の生理指標を測定する。ただし、ここでいう活動とは、例えば調理、排便、入浴、歩行、軽作業等、室内のセンサか、居住者が使用する機器からの情報によって活動内容の推定が可能な活動を指す。このようにして測定された生理指標から、上記Bの(1)の場合と同様の手順で、活動内容毎に、正常状態における平均的生理指標、及びその特徴量を算出し、データベース8に登録する。これらの値は、必要に応じて居住者の活動内容と活動時の環境に関する外部データ(月、曜日、時刻、天候、室内の人数等)との組み合わせ毎に算出する。また、登録された値をもとに上記Bの(1)の場合と同様、活動中の居住者の健康状態、心理状態等の体調を推定する。
【0060】
(3)居住者の休憩中の生理データ
居住者が何らかの活動を終え、椅子等に座って休憩している時、居住者の身体に装着された生体センサ104や、居住者が座っている椅子等に設置されたセンサを用い、休憩場所毎の平均的生理指標及びその特徴量を、居住者の休憩直前の活動内容や環境に関する外部データ(月、曜日、時刻、天候、室内の人数等)の別に算出し、データベース8に記録する。これらの値も上記Bの(1)、(2)と同様に、活動中の居住者の健康状態、心理状態等の体調に用いる。
【0061】
(4)居住者の生理データの変動リズム
上記Bの(1)〜(3)で収集したデータを用いて、居住者の生理指標の時間変化に伴う平均的な変動(変動リズム)を算出し、データベース8に登録する。具体的には、平日の1日、休日の1日、1週間、1ヶ月、1年といった期間毎に、時間変化に伴う変動の特徴量(周期、振幅等)を算出する。ある期間の生理データの変動リズムがデータベース8に登録されたリズムと大きく異なれば、居住者の健康状態や生活習慣が以前と比べて大きく変わったと推定することができるので、新たな変動リズムに更新記録することによって学習機能を持たせることができる。
【0062】
また、データベース8には以下の例に示すような生体情報に関連した外部データを蓄積する。
C.データベース8に登録する生体情報(外部データ)
(1)居住者の好みの音
居住者がゲーム、CD、放送等、音が出るメディアを使用している時、その音の特徴(レベルの変動パターン、リズム、テンポ、周波数スペクトルやピッチ変動の特徴、等)を、その時の時刻、天候、生理状態、活動内容、さらにはその前後の活動や生理状態と共にデータベース8に蓄積する。蓄積されたデータをもとに、居住者の環境に関する外部データ(月、曜日、時刻、天候、室内の人数等)がどのような状況の場合に、あるいはどのような状況の後に、当該居住者がどんな特徴の音を好んで聴くことが多いかを確率として算出する。
【0063】
(2)居住者の好みのコンテンツ
居住者が使用しているメディアから送り出されているコンテンツ、即ち、内容(何の音か、だれの声か、曲目、話しの内容、歌詞の内容、等)を示す情報が、音と共にメディアから送出されている場合には、当該居住者の好みのコンテンツをその時の時刻、天候、生理状態、活動内容、さらにはその前後の活動や生理状態と共に、データベース8に蓄積する。蓄積されたデータをもとに、居住者の環境に関する外部データ(月、曜日、時刻、天候、室内の人数等)がどのような状況の場合に、あるいはどのような状況の後に、当該居住者がどんなコンテンツに関連した音を好んで聴くことが多いかを確率として算出する。
【0064】
次に、居住者Aがいる部屋1に新たに他の居住者が入ってきた場合を説明する。この場合、制御装置6は、部屋1の各センサ4、7等は、上述したように他の居住者Bが新たに入ってくると、上述した居住者Aに加えて居住者Bの現在位置及び活動状態を推定する。なお、この場合に、制御装置6は、居住者Bが携帯送受信機100を装着している場合には、送受信機5から供給される居住者Bの識別情報及び生体情報によって居住者Bの現在の体調を把握することができる。
【0065】
また、制御装置6は、部屋1内にいる居住者数が複数となったことを認識し、スイッチ9を切り替えることによって、部屋1の各スピーカ3及び各居住者が装着中の携帯送受信機100が組み込まれた補聴器101のスピーカ110から複数の居住者を対象とする共通オーディオ信号源10が再生されるように制御する。
【0066】
また、制御装置6は、部屋1内の複数の居住者(居住者A、B)の現在位置及び活動状態に応じて、スピーカ3から出力される共通オーディオ信号源10の再生音の音量の制御を行い、各居住者の聴取位置に応じた音響パワー特性を調整したり、各居住者が聴きやすい音響特性となるように音質調整をしたり、選択されたオーディオ信号源がステレオやマルチチャンネル再生用の信号源である場合は左右や前後の再生音のバランスを調整したりする。この場合、必ずしも各居住者が現在位置において最適状態となるように調整される必要はなく、部屋1にいる各居住者の人数及び現在位置に応じてバランス良く調整されればよい。
【0067】
また、制御装置6は、携帯送受信機100が組み込まれた補聴器101を装着している居住者に対しては、送受信機5から供給される当該居住者の識別情報及び生体情報によって当該居住者の現在の体調を把握することができるので、必要に応じて送受信機5から各居住者に対し個別に体調を加味した共通オーディオ信号源10に関する信号を送信するように制御することができるので、各居住者は、補聴器101のスピーカ110からそれぞれの体調に応じた音量、音質の再生音を聴取することができる。
【0068】
また、部屋1内にいる各居住者は携帯送受信機100を装着していれば、センサ4で検出された各人の生体情報が識別情報と共に送信され、制御装置6は送受信機5を通してこれらの情報を入力し、データベース8に登録されている前述した平均的生理指標と入力された生体情報とを比較する。あるいはデータベース8に登録されていた変動リズムと入力された生体情報の変動リズムとを比較する。制御装置6は、かかる比較処理の結果、入力された生体情報が正常時から逸脱していれば、体調が正常時のものでないと判断して、各スピーカ3及び各補聴器101のスピーカ110から警告信号源11が再生されるようにして、本人及びその他の居住者に対して警告を与える。また、制御装置6より電話回線や無線などを介して外部医療機関や主治医、警備会社あるいは救急センタ等に対して病人が発生した旨通報する。
このような構成を備えることにより、居住者の体調が悪化するなどして異常状態となったときには、その他の居住者や外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等が、体調が悪化しつつある居住者を危険な状態になる前に察知することができ、迅速な対応をとることができる。
【0069】
次に、居住者Aが部屋2(例えばトイレ)に移動した場合を説明する。
この場合には、制御装置6は、部屋1から人間が1人出たことをセンサ4、7によって推定すると共に、部屋1の送受信機5から供給される各携帯送受信機100からの送信出力によって居住者Aに関する識別情報が得られないことによって部屋1に居住者Aがいないことを判断することができるので、制御装置6は、居住者Aを除いた残りの居住者に対し、上述したスピーカ3に対し(携帯送受信機100を組み込んだ補聴器101を装着する居住者がいればそのスピーカ110に対しても)それぞれ上述した音量制御を行う。
【0070】
なお、居住者Aを除いた残りの居住者が1人の場合には、制御装置6は、当該居住者が携帯送受信機100を装着中であれば、部屋1に対し選択するオーディオ信号源を、当該居住者が好む個別オーディオ信号源12の内の1つに切り替え、居住者Aを除いた残りの居住者が複数の場合には、共通オーディオ信号源10を再生するように制御する。個別オーディオ信号は前述の「C.データベース8に登録する生体情報(外部データ)」に記載されたような処理により、環境や状況に応じて適宜設定される。
【0071】
また、居住者Aが部屋2に入った場合、部屋2内の送受信機5が居住者Aの装着する携帯送受信機100からの送信出力を受けて、制御装置6は、送信出力によって得られる識別情報に基づいて現在部屋2に入った人間が居住者Aであることを認識する。
【0072】
また、制御装置6は、個別オーディオ信号源12の中から当該居住者Aにおける好みの個別オーディオ信号源を選択し、以下、部屋1と同様の動作により部屋2内のスピーカ3より出力する。またこの場合も、制御装置6は、居住者Aの識別情報と共に当該居住者Aの生体情報を得ることができるので、居住者Aの好みの音楽を体調に応じて再生することができる。
【0073】
また、居住者Aの体調が悪化しつつある場合には、制御装置6は前述のようにセンサ7により検出された生体情報とデータベース8に登録されている生体情報、指標、リズムなどと比較することにより居住者Aの健康状態を診断し、スイッチ9を切り替えてすべての部屋に対し警告信号源が所定の音量及び音質で再生されるように制御する。
これにより、本人はもとより、部屋2に誰がいるのか知らない他の部屋の居住者、及び外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等に対しても迅速に警告通報することができるので、各居住者及び外部医療機関、主治医、警備会社、救急センタ等が、体調が悪化しつつある居住者を危険な状態になる前に察知することができる。
【0074】
なお、制御装置6には居住者の生体情報と共に識別情報も入力されており、どの部屋から送信されたのかも認識しているので、居住者の中に異常を生じて警告を与えるに際して、だれがどの部屋で異常となっているかを、氏名と部屋の名称の音声信号によって各部屋のスピーカ3から放音するようにしてもよいし、電話回線などを介して外部の医療機関などに対し文字データや画像により氏名や生体情報などを視覚的に通報するようにしてもよい。したがって、居住者は、日常生活を営む中で、どの部屋においても快適にしかも体調を気にせず安心して好きな音楽に浸って楽しむことができる。
【0077】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したため、居住者が、共通オーディオ信号発生手段によって共通オーディオ信号が発せられた第1の部屋(居間や応接室等の共同生活空間)から、第2の部屋(トイレ、浴室、個室等の専用空間)に移動した場合においても、第2の部屋に設置された識別信号受信手段が、居住者が装着する識別信号発生手段からの識別信号を受信して、選択手段が識別信号に応じた個別オーディオ信号を選択するので、居住者は、本人のために選択された個別オーディオ信号を楽しむことができる。
【0078】
なお、本実施形態では、センサ4、7を併設(又は必要に応じてマイクロホンを追加設置)して、部屋1における居住者の人数、活動状態を把握するようにしたが、センサ4又はセンサ7のいずれか一方によって把握するようにしてもよい。
【0079】
また、各オーディオ信号源は、MIDI装置を用いれば信号源として個別に設ける必要はなく、各オーディオ信号及び警告信号を発生させるためのMIDIデータをデータベースに記憶させ、このMIDIデータをMIDI装置に出力して適宜各オーディオ信号や警告信号を生成するようにしてもよい。この場合は、各スイッチは不要としてもよい。
【0080】
また、生体センサによって逐次検出される居住者の生体情報は必ずしも連続して検出して制御装置に対し送信する必要はなく、当該居住者が正常状態である場合には、この生体情報の検出や制御装置に対する送信は断続的に行ってもよい。また、不整脈が発生しやすい就寝中等では、生体情報の検出頻度を高くする必要があるので、生体情報の検出頻度及び送信頻度を高くしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における音響装置を家の各部屋に設置した状態を示すシステムブロック図である。
【図2】補聴器に組み込まれた携帯送受信機を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・部屋
2・・・・・部屋
3・・・・・スピーカ
4・・・・・センサ
5・・・・・送受信機
6・・・・・制御装置
7・・・・・センサ
8・・・・・データベース
9・・・・・スイッチ
10・・・・共通オーディオ信号源
11・・・・警告信号源
12・・・・個別オーディオ信号源
13・・・・オーディオ信号処理部
14・・・・アンプ
100・・・携帯送受信機
101・・・補聴器
102・・・赤外線発光部
103・・・メモリ
104・・・生体センサ
105・・・送信部
106・・・受信部
107・・・マイクロホン
108・・・イコライザ
109・・・増幅部
110・・・スピーカ
Claims (2)
- 居住者に装着され該居住者を識別する識別信号を発生する識別信号発生手段と、
共通オーディオ信号を生成する共通オーディオ信号生成手段と、
第1の部屋に前記共通オーディオ信号を発生する共通オーディオ信号発生手段と、
居住者の前記識別信号に応じた複数の個別オーディオ信号を生成する個別オーディオ信号生成手段と、
第2の部屋に設置され前記識別信号発生手段よりの識別信号を受信する識別信号受信手段と、
前記個別オーディオ信号生成手段の中から前記識別信号受信手段により受信した識別信号に応じた個別オーディオ信号を選択する選択手段と、
前記選択された個別オーディオ信号を前記第2の部屋に発生する個別オーディオ信号発生手段とを備えたことを特徴とする音響装置。 - 請求項1において、前記識別信号発生手段は、補聴器に装着されていることを特徴とする音響装置。
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