JP3741214B2 - Liquid ejection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出部を複数並設したヘッドを備える液体吐出装置において、液体吐出部からの液体の吐出方向を偏向させるとともに、回路全体の簡略化(小型化)を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体吐出部を複数並設したヘッドを備える液体吐出装置の一例として、インクジェットプリンタが知られている。また、インクジェットプリンタのインクの吐出方式の1つとして、熱を用いてインク液滴を吐出させるサーマル方式が知られている。
【0003】
このサーマル方式のヘッドの構造の一例としては、インク液室のインクを、インク液室内に配置された発熱素子(発熱抵抗体)で加熱し、発熱素子上のインクに気泡を発生させ、この気泡発生時のエネルギーによってインクを吐出させるものが挙げられる。そして、ノズルは、インク液室の上面側に形成され、インク液室内のインクに気泡が発生したときに、ノズルからインクが吐出されるように構成されている。
【0004】
さらにまた、ヘッド構造の観点からは、ヘッドを印画紙幅方向に移動させて印画を行うシリアル方式と、多数のヘッドを印画紙幅方向に並べて配置し、印画紙幅分のラインヘッドを形成したライン方式とが挙げられる。
【0005】
図15は、従来のラインヘッド10を示す平面図である。図15では、4つのヘッド1(「N−1」、「N」、「N+1」、「N+2」)を図示しているが、実際にはさらに多数のヘッド1が並設されている。
【0006】
ヘッド1は、上述のインク液室、発熱素子及びノズル1aを複数(通常は、およそ100個単位の規模)並設したものであり、ラインヘッド10は、ヘッド1を特定方向(印画紙幅方向)に複数配置したものである。
さらに、特定方向において隣同士となるヘッド1は、特定方向に延在する1つのインク流路2を隔てて一方側と他方側とに配置されるとともに、一方側のヘッド1と他方側のヘッド1とは、対向するように、すなわちノズル1aが向き合うように配列(いわゆる千鳥配列)される。さらに、この隣同士となるヘッド1間においては、A部詳細に示すように、ノズル1aのピッチが連続するように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−36522号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、以下の問題点があった。
先ず、ヘッド1からインクを吐出する際、インクは、ヘッド1表面に対して垂直に吐出されるのが理想的である。しかし、種々の要因により、インクの吐出角度が垂直にならない場合がある。
【0009】
例えば、インク液室及び発熱素子を有するヘッドチップ上に、ノズル1aが形成されたノズルシートを貼り合わせる場合、ノズルシートの貼付け位置ずれが問題となる。インク液室及び発熱素子の中心軸とノズル1aの中心軸とが一致するようにノズルシートが貼り付けられれば、インクは、インクの吐出面(ノズルシート面)に垂直に吐出されるが、インク液室及び発熱素子の中心軸と、ノズル1aの中心軸とに位置ずれが生じると、インクは、吐出面に対して垂直に吐出されなくなる。また、インク液室及び発熱素子と、ノズルシートとの熱膨張率の差による位置ずれも生じ得る。
【0010】
このようなインクの吐出角度のずれが生じたときには、シリアル方式の場合では、インクの着弾ピッチずれとなって現れる。さらに、ライン方式では、上記の着弾ピッチずれに加え、ヘッド1間の着弾位置ずれとなって現れる。
【0011】
図16は、図15で示したラインヘッド10での印画状態を示す断面図及び平面図である。図16において、印画紙Pを固定して考えると、ラインヘッド10は、印画紙Pの幅方向には移動せず、平面図において上から下に移動して印画を行う。
【0012】
図16の断面図では、ラインヘッド10のうち、N番目、N+1番目、及びN+2番目の3つのヘッド1を図示している。
断面図において、N番目のヘッド1では、矢印で示すように図中、左方向にインクが傾斜して吐出され、N+1番目のヘッド1では、矢印で示すように図中、右方向にインクが傾斜して吐出され、N+2番目のヘッド1では、矢印で示すように吐出角度のずれがなく垂直にインクが吐出されている例を示している。
【0013】
したがって、N番目のヘッド1では、基準位置より左側にずれてインクが着弾され、N+1番目のヘッド1では、基準位置より右側にずれてインクが着弾される。よって、両者間は、互いに遠ざかる方向にインクが着弾される。この結果、N番目のヘッド1と、N+1番目のヘッド1との間には、インクが吐出されない領域が形成される。そして、ラインヘッド10は、印画紙Pの幅方向には移動せず、平面図において矢印方向に移動されるだけである。これにより、N番目のヘッド1と、N+1番目のヘッド1との間には、白スジBが入ってしまい、印画品位が低下するという問題があった。
【0014】
また、上記と同様に、N+1番目のヘッド1では、基準位置より右側にずれてインクが着弾されるので、N+1番目のヘッド1と、N+2番目のヘッド1との間には、インクが重なる領域が形成される。これにより、画像が不連続になったり、本来の色より濃い色となって重なりスジCが入ってしまい、印画品位が低下するという問題があった。
【0015】
なお、以上のようなインクの着弾位置ずれが生じた場合において、スジが目立つか否かは、印画される画像によっても左右される。例えば、文書等では、空白部分が多いので、仮にスジが入ってもさほど目立たない。これに対し、印画紙のほぼ全領域にフルカラーで写真画像を印画する場合には、わずかなスジが入ってもそれが目立つようになる。
【0016】
そこで、本件出願人により、液体の吐出方向を偏向させることにより、上記スジ(白スジBや重なりスジC)を目立たなくする技術が提案されている(特願2002−112947、及び特願2002−161928)。
さらに、これらの技術において、液体の吐出方向を偏向させるための手段をヘッドに組み込む場合の回路形態が提案されている(特願2002−239797)。
【0017】
本件発明者らは、上記回路を実際のヘッドに搭載し、現に、300dpiの解像度を有するヘッドを製作した。この結果、インクの吐出方向を偏向させるための回路が複雑であるので、1つのノズル当たりの回路に必要な面積が大きくなることが判明した。このため、600dpi以上の高解像度のヘッドに上記回路を搭載すると、ヘッドのサイズが大きくなってしまうので、実装の面からもコストの面からも、改良が望まれていた。
【0018】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、特願2002−239797で提案した技術をさらに改良し、回路全体の簡略化(小型化)を図ることにより、600dpi以上の高解像度のヘッドにも対応できるようにすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1の発明は、吐出すべき液体を収容する液室と、前記液室内に配置されるとともに電流の供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる発熱素子と、前記発熱素子による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルとを含む液体吐出部を特定方向に複数並設したヘッドを備える液体吐出装置であって、1つの前記液室内には、直列に接続された複数の前記発熱素子が前記特定方向に並設されており、1つの前記液室内における全ての前記発熱素子に同一量の電流を流すことで、前記ノズルから液体を吐出するように制御する主操作制御手段と、1つの前記液室内における全ての前記発熱素子に電流を流すとともに、少なくとも1つの前記発熱素子と、他の少なくとも1つの前記発熱素子に流れる電流量に差異を設け、その差異によって、前記主操作制御手段により吐出される液体の吐出方向に対して前記特定方向に偏向させるように制御する副操作制御手段とを備え、前記特定方向に並設された複数の前記液体吐出部を複数のブロックに分けるとともに、各前記ブロックに複数の前記液体吐出部が属するようにし、各前記液体吐出部ごとに設けられた専用回路と、各前記ブロックごとに設けられ、前記ブロックに属する複数の前記液体吐出部が共有する回路であって、前記主操作制御手段又は前記副操作制御手段の少なくとも一部を含み、前記ブロックに属するいずれか1つの前記液体吐出部から液体を吐出させるための共通回路とを備えることを特徴とする。
【0020】
(作用)
上記発明においては、液体吐出部を特定方向に並設したヘッドにおいて、複数の液体吐出部が複数のブロックに分けられ、各液体吐出部ごとに設けられる専用回路と、各ブロックごとに設けられる共通回路とを備える。
そして、いずれかの液体吐出部から液体を吐出するときには、液体を吐出する液体吐出部の専用回路を駆動させるとともに、その液体吐出部が属するブロックの共通回路を駆動させる。
【0021】
ここで、液体吐出部から液体を吐出すると、その液体吐出部の近隣に位置する液体吐出部に影響を与える。例えば、液体の吐出時の波動が液体を介して近隣の液体吐出部に伝わり、メニスカスの変動等の影響を与える。このため、近隣に位置する液体吐出部がほぼ同時に液体を吐出しないように制御する。
【0022】
よって、例えば連続して並設されている複数の液体吐出部を1つのブロックに属するようにし、ブロック内では、複数の液体吐出部からほぼ同時に液体を吐出しないようにし、いずれか1つの液体吐出部から液体を吐出させることで、液体の吐出時に近隣の液体吐出部に影響を及ぼすことを防止することができる。そして、このように制御する場合には、液体を吐出するための回路の少なくとも一部は、複数の液体吐出部に1つの共通回路として設ければ足りるので、ヘッド全体として、回路の簡略化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による液体吐出装置を適用したインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)のヘッド11を示す分解斜視図である。図1において、ノズルシート17は、バリア層16上に貼り合わされるが、このノズルシート17を分解して図示している。
【0024】
ヘッド11において、基板部材14は、シリコン等から成る半導体基板15と、この半導体基板15の一方の面に析出形成された発熱抵抗体13(本発明における発熱素子に相当するもの)とを備えるものである。発熱抵抗体13は、半導体基板15上に形成された導体部(図示せず)を介して、後述する回路と電気的に接続されている。
【0025】
また、バリア層16は、例えば、感光性環化ゴムレジストや露光硬化型のドライフィルムレジストからなり、半導体基板15の発熱抵抗体13が形成された面の全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要な部分が除去されることにより形成されている。
さらにまた、ノズルシート17は、複数のノズル18が形成されたものであり、例えば、ニッケルによる電鋳技術により形成され、ノズル18の位置が発熱抵抗体13の位置と合うように、すなわちノズル18が発熱抵抗体13に対向するようにバリア層16の上に貼り合わされている。
【0026】
インク液室12(本発明における液室に相当するもの)は、発熱抵抗体13を囲むように、基板部材14とバリア層16とノズルシート17とから構成されたものである。すなわち、基板部材14は、図中、インク液室12の底壁を構成し、バリア層16は、インク液室12の側壁を構成し、ノズルシート17は、インク液室12の天壁を構成する。これにより、インク液室12は、図1中、右側前方面に開口面を有し、この開口面とインク流路(図示せず)とが連通される。
【0027】
上記の1個のヘッド11には、通常、100個単位の複数の発熱抵抗体13、及び各発熱抵抗体13を備えたインク液室12を備え、プリンタの制御部からの指令によってこれら発熱抵抗体13のそれぞれを一意に選択して発熱抵抗体13に対応するインク液室12内のインクを、インク液室12に対向するノズル18から吐出させることができる。
【0028】
すなわち、ヘッド11と結合されたインクタンク(図示せず)から、インク液室12にインクが満たされる。そして、発熱抵抗体13に短時間、例えば、1〜3μsecの間パルス電流を流すことにより、発熱抵抗体13が急速に加熱され、その結果、発熱抵抗体13と接する部分に気相のインク気泡が発生し、そのインク気泡の膨張によってある体積のインクが押しのけられる(インクが沸騰する)。これによって、ノズル18に接する部分の上記押しのけられたインクとほぼ同等の体積のインクがインク液滴としてノズル18から吐出され、印画紙上に着弾される。
【0029】
なお、本明細書において、1つのインク液室12と、このインク液室12内に配置された発熱抵抗体13と、その上部に配置されたノズル18とから構成される部分を、「インク吐出部(液体吐出部)」と称する。すなわち、ヘッド11は、複数のインク吐出部を並設したものといえる。
また、ヘッド11のうちノズルシート17を除く部分(半導体基板15上にインク液室12と発熱抵抗体13とが形成されたもの)を、「ヘッドチップ」と称する。すなわち、ヘッドチップ上にノズルシート17が貼り合わされたものがヘッド11である。
【0030】
なお、複数のヘッド11を印画紙幅方向に並べて、図15で示したようなラインヘッドを形成する場合には、複数のヘッドチップを並べた後、1枚のノズルシート17(各ヘッドチップの全てのインク液室12に対応する位置にノズル18が形成されたもの)を貼り合わせて、ラインヘッドを形成する。
【0031】
図2は、ヘッド11における発熱抵抗体13の配置をより詳細に示す平面図及び側面の断面図である。図2の平面図では、ノズル18を1点鎖線で図示している。
図2に示すように、本実施形態のヘッド11では、1つのインク液室12内に、分割された2つの発熱抵抗体13が並設されている。さらに、分割された2つの発熱抵抗体13の並び方向は、ノズル18の並び方向(図2中、左右方向)である。
【0032】
このように、1つの発熱抵抗体13を縦割りにした2分割型のものでは、長さが同じで幅が半分になるので、発熱抵抗体13の抵抗値は、倍の値になる。この2つに分割された発熱抵抗体13を直列に接続すれば、2倍の抵抗値を有する発熱抵抗体13が直列に接続されることとなり、抵抗値は4倍となる(なお、この値は、図2において並設されている各発熱抵抗体13間の距離(ギャップ)を考慮しない場合の計算値である)。
【0033】
ここで、インク液室12内のインクを沸騰させるためには、発熱抵抗体13に一定の電力を加えて発熱抵抗体13を加熱する必要がある。この沸騰時のエネルギーにより、インクを吐出させるためである。そして、抵抗値が小さいと、流す電流を大きくする必要があるが、発熱抵抗体13の抵抗値を高くすることにより、少ない電流で沸騰させることができるようになる。
【0034】
これにより、電流を流すためのトランジスタ等の大きさも小さくすることができ、省スペース化を図ることができる。なお、発熱抵抗体13の厚みを薄く形成すれば抵抗値を高くすることができるが、発熱抵抗体13として選定される材料や強度(耐久性)の観点から、発熱抵抗体13の厚みを薄くするには一定の限界がある。このため、厚みを薄くすることなく、分割することで、発熱抵抗体13の抵抗値を高くしている。
【0035】
また、1つのインク液室12内に2つに分割された発熱抵抗体13を備えた場合には、各々の発熱抵抗体13がインクを沸騰させる温度に到達するまでの時間(気泡発生時間)を同時にするのが通常である。2つの発熱抵抗体13の気泡発生時間に時間差が生じると、インクの吐出角度は垂直でなくなり、インクの吐出方向は偏向する。
【0036】
図3は、インクの吐出方向の偏向を説明する図である。図3において、インク液滴iの吐出面に対して垂直にインク液滴iが吐出されると、図3中、点線で示す矢印のように偏向なくインク液滴iが吐出される。これに対し、インク液滴iの吐出方向が偏向して、吐出角度が垂直位置からθだけずれると(図3中、Z1又はZ2方向)、吐出面と印画紙P面(インク液滴iの着弾面)までの間の距離をHとしたとき、インク液滴iの着弾位置は、
ΔL=H×tanθ
だけずれることとなる。
【0037】
図4(a)、(b)は、2分割した発熱抵抗体13のインクの気泡発生時間差と、インクの吐出角度との関係を示すグラフであり、コンピュータによるシミュレーション結果を示すものである。このグラフにおいて、X方向(グラフ縦軸θxで示すX方向。注意;グラフの横軸の意味ではない。)は、ノズル18の並び方向(発熱抵抗体13の並設方向)であり、Y方向(グラフ縦軸θyで示すY方向。注意;グラフの横軸の意味ではない。)は、X方向に垂直な方向(印画紙の搬送方向)である。また、図4(c)は、2分割した発熱抵抗体13のインクの気泡発生時間差として、2分割した発熱抵抗体13間の電流量の差、すなわち、偏向電流を横軸に、インクの吐出角度(X方向)として、インクの着弾位置での偏向量(ノズル〜着弾位置間距離を約2mmとして実測)を縦軸にした場合の実測値データである。図4(c)では、発熱抵抗体13の主電流を80mAとして、片方の発熱抵抗体13に前記偏向電流を重畳し、インクの偏向吐出を行った。
【0038】
ノズル18の並び方向に2分割した発熱抵抗体13の気泡発生に時間差を有する場合には、図4に示すように、インクの吐出角度が垂直でなくなり、ノズル18の並び方向におけるインクの吐出角度θx(垂直からのずれ量であって、図3のθに相当するもの)は、気泡発生時間差とともに大きくなる。
そこで、本実施形態では、この特性を利用し、2分割した発熱抵抗体13を設け、各発熱抵抗体13に流す電流量を変えることで、2つの発熱抵抗体13上の気泡発生時間に時間差が生じるように制御して、インクの吐出方向を偏向させるようにしている。
【0039】
さらに、例えば2分割した発熱抵抗体13の抵抗値が製造誤差等により同一値になっていない場合には、2つの発熱抵抗体13に気泡発生時間差が生じるので、インクの吐出角度が垂直でなくなり、インクの着弾位置が本来の位置からずれる。しかし、2分割した発熱抵抗体13に流す電流量を変えることにより、各発熱抵抗体13上の気泡発生時間を制御し、2つの発熱抵抗体13の気泡発生時間を同時にすれば、インクの吐出角度を垂直にすることも可能となる。
【0040】
インクの吐出方向を偏向させる場合には、第1に、ヘッド11全体のインクの吐出方向を偏向させることが挙げられる。図16を例に挙げると、N番目のヘッド1から吐出するインクの吐出方向を図16中、右側に偏向させて印画紙P面に垂直にインクが吐出されるようにするとともに、N+1番目のヘッド1から吐出するインクの吐出方向を図16中、左側に偏向させて印画紙P面に垂直にインクが吐出されるようにすることができる。
【0041】
また第2に、1つのヘッド11において、1又は2以上の特定のノズル18からのインクの吐出方向だけを偏向させることが挙げられる。例えば、1つのヘッド11において、製造誤差等により特定のノズル18からのインクの吐出方向が、他のノズル18からのインクの吐出方向に対して平行でない場合には、その特定のノズル18からのインクの吐出方向だけを偏向させて、他のノズル18からのインクの吐出方向に対して平行になるように補正することができる。
【0042】
さらに第3に、以下のようにインクの吐出方向を偏向させることができる。
例えば、隣接するノズルNとノズル(N+1)とからインク液滴を吐出する場合において、ノズルN及びノズル(N+1)からそれぞれインク液滴が偏向なく吐出されたときの着弾位置を、それぞれ着弾位置n及び着弾位置(n+1)とする。この場合には、ノズルNからインク液滴を偏向なく吐出して着弾位置nに着弾させることができるとともに、インク液滴の吐出方向を偏向させて着弾位置(n+1)にインク液滴を着弾させることもできる。
同様に、ノズル(N+1)からインク液滴を偏向なく吐出して着弾位置(n+1)に着弾させることができるとともに、インク液滴の吐出方向を偏向させて着弾位置nにインク液滴を着弾させることもできる。
【0043】
このようにすることにより、例えばノズル(N+1)に目詰まり等が生じてインク液滴を吐出することができなくなった場合には、本来であれば、着弾位置(n+1)にはインク液滴を着弾させることができず、ドット欠けが生じ、そのヘッド11は不良とされてしまう。
しかし、このような場合には、ノズル(N+1)に隣接する他のノズルN、又はノズル(N+2)によりインク液滴を偏向させて吐出し、インク液滴を着弾位置(n+1)に着弾させることが可能となる。
【0044】
次に、インク液滴の吐出方向を制御する(偏向させる)手段について説明する。
本実施形態では、インク液室12内の2分割された発熱抵抗体13は、直列に接続されている。そして、この直列に接続された複数の発熱抵抗体13に同一量の電流を流すことで、ノズル18からインク液滴を吐出するように制御する主操作制御手段と、各インク吐出部ごとに設けられ、直列に接続された2つの発熱抵抗体13間(3つ以上の発熱抵抗体13が直列に接続された場合にあっては、少なくとも1つの発熱抵抗体13間)に接続された1又は2以上のカレントミラー回路(以下、「CM回路」という。)を含み、このCM回路を介して発熱抵抗体13間に電流を流入するか又は発熱抵抗体13間から電流を流出させることにより、各発熱抵抗体13に流れる電流量に差異を設け、その差異によって、主操作制御手段により吐出されるインク液滴の吐出方向に対してノズル18(インク吐出部)の並び方向に偏向させるように制御する副操作制御手段とを備えている。
【0045】
先ず、本実施形態の吐出制御回路を説明するに先立ち、その土台となる吐出制御回路(特願2002−239797で示したもの)について説明する。
図5は、主操作制御手段、及びCM回路を有する副操作制御手段を含む吐出制御回路50を示す図であり、特願2002−239797で示したものである。図5の吐出制御回路50では、主操作制御手段に対応する部分を1点鎖線で囲んでおり、副操作制御手段に対応する部分を2点鎖線で囲んでいる。
図5において、抵抗Rh−A及びRh−Bは、上述した、2分割された発熱抵抗体13の抵抗であり、両者は直列に接続されている。抵抗電源Vhは、抵抗Rh−A及びRh−Bに電圧を与えるための電源である。
【0046】
吐出制御回路50は、トランジスタとしてM1〜M21を備えている。トランジスタM4、M6、M9、M11、M14、M16、M19及びM21はPMOSトランジスタであり、その他はNMOSトランジスタである。トランジスタM4及びM6、トランジスタM9及びM11、トランジスタM14及びM16、並びにトランジスタM19及びM21が、それぞれCM回路を構成するものである。よって、吐出制御回路50は、4組のCM回路を備えている。
【0047】
例えばトランジスタM4及びM6からなるCM回路では、トランジスタM6のゲートとドレイン、及びトランジスタM4のゲートが接続されているので、トランジスタM4とM6には常に同じ電圧がかかり、ほぼ同じ電流が流れるように構成されている。他のCM回路も同様である。
また、トランジスタM3及びM5は、トランジスタM4及びM6からなるCM回路の差動アンプ、すなわちスイッチング素子(本発明における第2スイッチング素子に相当するもの)として機能するものである。ここで、第2スイッチング素子は、CM回路を介して抵抗Rh−A及びRh−B間に電流を流入するか又は抵抗Rh−A及びRh−B間から電流を流出させるためのものである。
また、トランジスタM8及びM10、トランジスタM13及びM15、並びにトランジスタM18及びM20は、それぞれ、トランジスタM9及びM11、トランジスタM14及びM16、並びにトランジスタM19及びM21からなるCM回路の第2スイッチング素子である。
【0048】
トランジスタM4及びM6からなるCM回路と、第2スイッチング素子であるトランジスタM3及びM5において、トランジスタM4とM3、及びトランジスタM6とM5のドレイン同士が接続されている。他の第2スイッチング素子も同様である。
【0049】
さらにまた、CM回路の一部を構成するトランジスタM4、M9、M14及びM19のドレイン、並びにトランジスタM3、M8、M13及びM18のドレインは、抵抗Rh−AとRh−Bとの中点に接続されている。
【0050】
また、トランジスタM2、M7、M12及びM17は、それぞれ、各CM回路の定電流源となるものであり、そのドレインがそれぞれトランジスタM3、M8、M13及びM18のソース及びバックゲートに接続されている。
さらにまた、トランジスタM1は、そのドレインが抵抗Rh−Bと直列に接続され、吐出実行入力スイッチAが1(ON)になったときにONになり、抵抗Rh−A及びRh−Bに電流を流すように構成されている。すなわち、トランジスタM1は、抵抗Rh−A及びRh−Bへの電流の供給をON/OFFするスイッチング素子(本発明における第1スイッチング素子に相当するもの)として機能するものである。
【0051】
また、ANDゲートX1〜X9の出力端子は、それぞれトランジスタM1、M3、M5、・・のゲートに接続されている。なお、ANDゲートX1〜X7は、2入力タイプのものであるが、ANDゲートX8及びX9は、3入力タイプのものである。ANDゲートX1〜X9の入力端子の少なくとも1つは、吐出実行入力スイッチAと接続されている。
【0052】
さらにまた、XNORゲートX10、X12、X14及びX16のうち、1つの入力端子は、偏向方向切替えスイッチCと接続されており、他の1つの入力端子は、偏向制御スイッチJ1〜J3、又は吐出角補正スイッチSと接続されている。
偏向方向切替えスイッチC(偏向方向切替え手段)は、インク液滴の吐出方向を、ノズル18の並び方向において、どちら側に偏向させるかを切り替えるためのスイッチである。偏向方向切替えスイッチCが1(ON)になると、XNORゲートX10の一方の入力が1になる。
また、偏向制御スイッチJ1〜J3は、それぞれ、インク液滴の吐出方向を偏向させるときの偏向量を決定するためのスイッチであり、例えば入力端子J3が1(ON)になると、XNORゲートX10の入力の1つが1になる。
【0053】
さらに、XNORゲートX10〜X16の各出力端子は、ANDゲートX2、X4、・・の1つの入力端子に接続されるとともに、NOTゲートX11、X13、・・を介してANDゲートX3、X5、・・の1つの入力端子に接続されている。また、ANDゲートX8及びX9の入力端子の1つは、吐出角補正スイッチKと接続されている。
【0054】
さらにまた、偏向振幅制御端子Bは、各CM回路の定電流源となるトランジスタM2、M7、・・の電流値を決める端子であり、トランジスタM2、M7、・・のゲートにそれぞれ接続されている。偏向振幅制御端子Bに適当な電圧(Vx)が印加されると、トランジスタM2、M7、・・のゲートにVgs(ゲート−ソース間電圧)が与えられるので、トランジスタM2、M7、・・に電流が流れる。ここで、トランジスタM2、M7、・・は各々並列に接続されているトランジスタ数が異なるので、図5中、各トランジスタM2、M7、・・の括弧内に示された数の比率で、それぞれ、トランジスタM3からM2、トランジスタM8からM7、・・に電流が流れるようになる。
【0055】
また、抵抗Rh−Bに接続されたトランジスタM1のソース、及び各CM回路の定電流源となるトランジスタM2、M7、・・のソースは、グラウンド(GND)に接地されている。
【0056】
以上の構成において、各トランジスタM1〜M21にかっこ書で付した「×N(N=1、2、4、又は50)」の数字は、素子の並列状態を示し、例えば「×1」(M12〜M21)は、標準の素子を有することを示し、「×2」(M7〜M11)は、標準の素子2個を並列に接続したものと等価な素子を有することを示す。以下、「×N」は、標準の素子N個を並列に接続したものと等価な素子を有することを示している。
【0057】
これにより、トランジスタM2、M7、M12、及びM17は、それぞれ「×4」、「×2」、「×1」、「×1」であるので、これらのトランジスタのゲートとグラウンド間に適当な電圧を与えると、それぞれのドレイン電流は、4:2:1:1の比率になる。
【0058】
次に、吐出制御回路50の動作について説明するが、最初に、トランジスタM4及びM6からなるCM回路と、そのスイッチング素子であるトランジスタM3及びM5のみに着目して説明する。
吐出実行入力スイッチAは、インク液滴を吐出するときだけ1(ON)になる。また、本実施形態では、1つのノズル18からインク液滴を吐出するときには、1.5μs(1/64)の期間のみ吐出実行入力スイッチAが1(ON)にされ、抵抗電源Vh(5V)から抵抗Rh−A及びRh−Bに電力が供給される。また、94.5μs(63/64)は、吐出実行入力スイッチAは0(OFF)にされて、インク液滴を吐出したインク吐出部のインク液室12へのインクの補充期間に当てられる。
【0059】
例えば、A=1、B=Vx(アナログ電圧)、C=1及びJ3=1であるとき、XNORゲートX10の出力は1になるので、この出力1と、A=1がANDゲートX2に入力され、ANDゲートX2の出力は1になる。よって、トランジスタM3はONになる。
また、XNORゲートX10の出力が1であるときには、NOTゲートX11の出力は0であるので、この出力0と、A=1がANDゲートX3の入力となるので、ANDゲートX3の出力は0になり、トランジスタM5はOFFとなる。
【0060】
よって、トランジスタM4とM3のドレイン同士、及びトランジスタM6とM5のドレイン同士が接続されているので、上述のようにトランジスタM3がON、かつM5がOFFであるときには、抵抗Rh−AからM3に電流が流れるが、トランジスタM6は、トランジスタM5がOFFなので電流は流れない。さらに、CM回路の特性により、トランジスタM6に電流が流れないときには、トランジスタM4にも電流は流れない。また、トランジスタM2はONであるので、上述の場合には、トランジスタM3、M4、M5、及びM6のうち、トランジスタM3からM2にのみ電流が流れる。
【0061】
この状態において、抵抗電源Vhの電圧がかかると、トランジスタM4及びM6には電流は流れず、抵抗Rh−Aに電流が流れる。また、トランジスタM3には電流が流れるので、電流は抵抗Rh−Aを流れた後、トランジスタM3側と抵抗Rh−B側とに分岐する。トランジスタM3側に流れた電流は、流れる電流値を決めているトランジスタM2を流れた後、グラウンドに送られる。また、抵抗Rh−Bを流れた電流は、ONであるトランジスタM1を流れた後、グラウンドに送られる。よって、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流は、Rh−A>Rh−Bとなる(すなわち、副操作制御の効果は、主操作制御で各発熱素子に電流が流れている期間に発揮されている。)。
【0062】
以上はC=1の場合であるが、次にC=0である場合、すなわち偏向方向切替えスイッチCの入力のみを異ならせた場合(その他のスイッチA、J3は、上記と同様に1とする)は、以下のようになる。
C=0、かつJ3=1であるときには、XNORゲートX10の出力は0となる。これにより、ANDゲートX2の入力は、(0、1(A=1))となるので、その出力は0になる。よって、トランジスタM3はOFFとなる。
また、XNORゲートX10の出力が0となれば、NOTゲートX11の出力は1になるので、ANDゲートX3の入力は、(1、1(A=1))となり、トランジスタM5はONになる。
【0063】
トランジスタM5がONであるとき、トランジスタM6には電流が流れるが、これとCM回路の特性から、トランジスタM4にも電流が流れる。
よって、抵抗電源Vhにより、抵抗Rh−A、トランジスタM4、及びトランジスタM6に電流が流れる。そして、抵抗Rh−Aに流れた電流は、全て抵抗Rh−Bに流れる(トランジスタM3はOFFであるので、抵抗Rh−Aを流れ出た電流はトランジスタM3側には分岐しない)。また、トランジスタM4を流れた電流は、トランジスタM3がOFFであるので、全て抵抗Rh−B側に流入する。さらにまた、トランジスタM6に流れた電流は、トランジスタM5に流れる。
【0064】
以上より、C=1であるときには、抵抗Rh−Aを流れた電流は、抵抗Rh−B側とトランジスタM3側とに分岐して流れ出たが、C=0であるときには、抵抗Rh−Bには、抵抗Rh−Aを流れた電流の他、トランジスタM4を流れた電流が入り込む。その結果、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流は、Rh−A<Rh−Bとなる。そして、その比率は、C=1とC=0とで対称となる。
【0065】
以上のようにして、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流量を異ならせることで、2分割した発熱抵抗体13上の気泡発生時間差を設けることができる。これにより、インク液滴の吐出方向を偏向させることができる。
また、C=1とC=0とで、インク液滴の偏向方向を、ノズル18の並び方向において対称位置に切り替えることができる。
【0066】
なお、以上の説明は、偏向制御スイッチJ3のみがON/OFFのときであるが、偏向制御スイッチJ2及びJ1をさらにON/OFFさせれば、さらに細かく抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流す電流量を設定することができる。
すなわち、偏向制御スイッチJ3により、トランジスタM4及びM6に流す電流を制御することができるが、偏向制御スイッチJ2により、トランジスタM9及びM11に流す電流を制御することができる。さらにまた、偏向制御スイッチJ1により、トランジスタM14及びM16に流す電流を制御することができる。
【0067】
そして、上述したように、各トランジスタには、トランジスタM4及びM6:トランジスタM9及びM11:トランジスタM14及びM16=4:2:1の比率のドレイン電流を流すことができる。これにより、インク液滴の偏向方向を、偏向制御スイッチJ1〜J3の3ビットを用いて、(J1、J2、J3)=(0、0、0)、(0、0、1)、(0、1、0)、(0、1、1)、(1、0、0)、(1、0、1)、(1、1、0)、及び(1、1、1)の8ステップに変化させることができる。
さらに、トランジスタM2、M7、M12及びM17のゲートとグラウンド間に与える電圧を変えれば、電流量を変えることができるので、各トランジスタに流れるドレイン電流の比率は、4:2:1のままで、1ステップ当たりの偏向量を変えることができる。
【0068】
さらにまた、上述したように、偏向方向切替えスイッチCにより、その偏向方向を、ノズル18の並び方向に対して対称位置に切り替えることができる。
本実施形態のラインヘッドは、複数のヘッド11を印画紙幅方向に並べるとともに、図15で示したものと同様に、隣同士のヘッド11が対向するように(隣のヘッド11に対して180度回転させて配置し)、いわゆる千鳥配列をしている。この場合には、隣同士にある2つのヘッド11に対して、偏向制御スイッチJ1〜J3から共通の信号を送ると、隣同士にある2つのヘッド11で偏向方向が逆転してしまう。このため、本実施形態では、偏向方向切替えスイッチCを設けて、1つのヘッド11全体の偏向方向を対称に切り替えることができるようにしている。
【0069】
これにより、複数のヘッド11をいわゆる千鳥配列してラインヘッドを形成した場合、ヘッド11のうち、偶数位置にあるヘッドN、N+2、N+4、・・についてはC=0に設定し、奇数位置にあるヘッドN+1、N+3、N+5、・・についてはC=1に設定すれば、ラインヘッドにおける各ヘッド11の偏向方向を一定方向にすることができる。
【0070】
図6は、千鳥配列の隣同士にあるヘッド11からのインク液滴の吐出方向を示す正面図である。千鳥配列の複数のヘッド11において、隣同士にあるヘッド11をそれぞれN、及びN+1とする。この場合に、偏向方向切替えスイッチCを設けないときには、ヘッドNとN+1とが180度回転した位置関係にあるため、図6に示すように、ヘッドN及びN+1の双方について、例えば垂直方向からθだけインク液滴の吐出方向を偏向させた場合には、ヘッドNについてはZ1方向に、ヘッドN+1についてはZ2方向になり、左右対称方向に偏向してしまう。
【0071】
しかし、本実施形態のように、偏向方向切替えスイッチCを設け、隣同士になるヘッドNとN+1とで、例えばヘッドNについてはC=0に設定し、ヘッドN+1についてはC=1に設定すれば、ヘッドNについてはZ1方向に、ヘッドN+1についてはZ2’方向に偏向させ、ノズル18の並び方向で偏向方向を一定にすることができる。
以上のように、他のスイッチでは同一の偏向信号を与えて、偏向方向切替えスイッチCのみの入力を変えることで、いわゆる千鳥配列の各ヘッド11の偏向方向を統一することができる。
【0072】
また、吐出角補正スイッチS及びKは、インク液滴の吐出方向を偏向させるためのスイッチである点で偏向制御スイッチJ1〜J3と同様であるが、インク液滴の吐出角の補正のために用いられるスイッチである。本実施形態では、S及びKの2ビットにより補正できるようにしている。
先ず、吐出角補正スイッチKは、補正を行うか否かを定めるためのスイッチであり、K=1で補正を行い、K=0で補正を行わないように設定される。
また、吐出角補正スイッチSは、ノズル18の並び方向に対していずれの方向に補正を行うかを定めるためのスイッチである。
【0073】
例えば、K=0(補正を行わない場合)であるとき、ANDゲートX8及びX9の3入力のうち、1入力が0になるので、ANDゲートX8及びX9の出力は、ともに0になる。よって、トランジスタM18及びM20はOFFになるので、トランジスタM19及びM21もまた、OFFになる。これにより、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流に変化はない。
【0074】
これに対し、K=1であるときに、例えばS=0、及びC=0であるとすると、XNORゲートX16の出力は1になる。よって、ANDゲートX8には、(1、1、1)が入力されるので、その出力は1になり、トランジスタM18はONになる。また、ANDゲートX9の入力の1つは、NOTゲートX17を介して0となるので、ANDゲートX9の出力は0になり、トランジスタM20はOFFになる。よって、トランジスタM20がOFFであるので、トランジスタM21には電流は流れない。
【0075】
また、CM回路の特性より、トランジスタM19にも電流は流れない。しかし、トランジスタM18はONであるので、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとの中点から電流が流出し、トランジスタM18に電流が流れ込む。よって、抵抗Rh−Aに対して抵抗Rh−Bに流れる電流量を少なくすることができる。これにより、インク液滴の吐出角度の補正を行い、インク液滴の着弾位置をノズル18の並び方向に所定量だけ補正することができる。
【0076】
なお、以上の補正は、インク吐出部単位、又はヘッド11単位で行う。すなわち、1つのヘッド11の各インク吐出部によるインク液滴の吐出方向は、物理的に完全同一ではなく、多少の誤差があるのが一般的である。そして、通常は、その誤差の範囲を規定し、インク液滴の吐出方向(着弾位置)が所定範囲内にあれば、正常なものとして取り扱う。しかし、例えば一部のインク吐出部のインク液滴の吐出方向のズレが、他のインク吐出部に対して大きい場合には、インク液滴の着弾ピッチの一様性が損なわれ、スジとなって現れる。このような位置ずれを軽減するために、インク吐出部ごとに補正を行う(吐出方向を偏向する)。
【0077】
また、ラインヘッド20においては、ヘッド11ごとに特有の吐出特性を有するので、隣接するヘッド11の吐出方向のずれが大きい場合には、ヘッド11間のつなぎ目が見えてしまうようになり、図16で示したように、白スジBや重なりスジCとなって現れる。このような場合には、吐出方向のずれの大きいヘッド11全体について、吐出方向の補正を行うようにする。
【0078】
また、インクの吐出方向の補正を行う場合には、一度有効な補正を行い、規定値内の着弾位置が確保できれば、その後は、吐出方向の特性が経時変化等しない限りは、補正量を変更する必要はない。
したがって、ヘッド11のどのインク吐出部について補正が必要であるか、又はどのヘッド11について補正が必要であるか、及び補正が必要である場合にはどの程度の量の補正が必要かを決定し、それに見合った補正となるように、吐出角補正スイッチS及びKのON/OFFを決定すれば良い。
【0079】
また、このような補正を行う場合には、例えば、各インク吐出部ごとに2ビットのメモリを持たせ、プリンタの電源が投入されると、インク液滴の吐出動作(印画動作)に先立って、各ヘッド11ごとに、ヘッド11内に予め記憶(ロード)させるようにすれば良い。
なお、上記実施形態では、吐出角補正スイッチS及びKからなる2ビットによる補正を行うようにしたが、スイッチ数とメモリ数を増加させれば、さらに細かな補正を行うことができる。
【0080】
以上のJ1〜J3、S及びKの各スイッチを用いて、インク液滴の吐出方向を偏向させる場合に、その電流(偏向電流Idef)は、
(式1)Idef=J3×4×Is+J2×2×Is+J1×Is+S×K×Is
=(4×J3+2×J2+J1+S×K)×Is
と表すことができる。
【0081】
この式において、J1、J2及びJ3には、+1又は−1が与えられ、Sには、+1又は−1が与えられ、Kには、+1又は0が与えられる。
この式1から理解できるように、J1、J2及びJ3の各設定により、偏向電流を8段階に設定することができるとともに、J1〜J3の設定と独立に、S及びKにより補正を行うことができる。
【0082】
また、偏向電流は、正の値として4段階、負の値として4段階に設定することができるので、インクの偏向方向は、ノズル18の並び方向において両方向に設定することができる。例えば、図6において、垂直方向に対し、左側にθだけ偏向させることもでき(図6中、Z1方向)、右側にθだけ偏向させることもできる(図6中、Z2方向)。さらに、θの値、すなわち偏向量は、偏向振幅制御端子Bの電圧(各電流源であるトランジスタM2、M7、・・のゲート−ソース間電圧Vgsとなる電圧)を連続的に変えることで、各電流源の電流値を変えられるので任意に設定することができる。
【0083】
以上説明した、図5の吐出制御回路50においては、以下の効果がある。
(1)各スイッチのデジタル入力でアナログ量を制御して、インク液滴の吐出方向を偏向させることができる。
(2)デジタル回路内に一体で組み込むことができるので、IC構造を基本とするヘッド11に好適である。
(3)電流量を制御するものであるので、電圧変動等の外乱の影響を受けにくく、大電流の流れる電流方式(サーマル方式)のヘッド11においても、安定した動作を確保することができる。
【0084】
(4)インク液滴を吐出させるための最終段直前までデジタル回路で構成しているので、ヘッド11の温度上昇等にも影響されず、安定した制御を行うことができる。
(5)PMOSトランジスタは、一般に耐圧、電流特性が劣るが、上記回路のような構成においては、単にCM回路としてしか使用されていないこと、及び抵抗Rh−A及びRh−Bの分割点と抵抗電源Vhとの間にあって、常に1/2Vh以下の電圧しかかからないので、PMOSトランジスタを問題なく使用することができる。
【0085】
以上の吐出制御回路50を、例えば300dpiの解像度(ノズル18の間隔が84.6μm)のヘッド11に搭載する場合には、特に問題は生じない。しかし、本実施形態の場合、例えば600dpi(ノズル18の間隔が42.3μm)以上の解像度を有するヘッド11に、300dpiの解像度の場合と略同一なヘッドチップサイズで搭載する場合には、この吐出制御回路50をさらに簡素化する必要があった。
【0086】
図7は、図5に示す吐出制御回路50を簡略化した実施形態(吐出制御回路50A)を示す図である。
図5の吐出制御回路50では、4組のCM回路を設けたが、図7の吐出制御回路50Aは、1組のCM回路(トランジスタM31及びM32からなるもの)のみを設け、回路全体の簡略化を図ったものである。ここで、図5の4組のCM回路において、トランジスタM4及びM6は「×4」、トランジスタM9及びM11は「×2」、トランジスタM14及びM16、並びにトランジスタM19及びM21はそれぞれ「×1」であるが、図7の吐出制御回路50Aでは、これらの全てのトランジスタと容量を等しくするため、トランジスタM31及びM32には「×8」のものが用いられている。
【0087】
ここで、トランジスタM31及びM32として「×8」のものを用いると、その大きさも大きくなる。
しかし、トランジスタを回路配置する場合には、各トランジスタの配線端子は、ドレインやソース等により8つ必要となる。このため、多数のトランジスタを配置して、各トランジスタから8つの配線を出すよりも、トランジスタ自体が大きくても、1つのトランジスタから8つの配線を出した方が、全体に必要な面積は大幅に小さくなる。
したがって、図7の吐出制御回路50AのようにCM回路を一組のみとすれば、図5の吐出制御回路50と同様の機能を果たしつつ、回路を簡略化することができる。
【0088】
続いて、本実施形態における専用回路と共通回路とについて説明する。先ず、専用回路と共通回路とに分けることができる理由について説明する。
インク吐出部からインク液滴が一旦吐出されると、その吐出によりインク液室12内にはインクが消失するので、インク流路を介してインク液室12内にインクを補充するために、物理的に周囲からインクが流れ込んでインク液室12内のインクが吐出前の状態に復元することが要求される。
【0089】
このように、インク液室12内へのインクの補充に必要な期間は、リフィル期間と称され、1/300000〜1/10000秒程度(吐出期間の30〜100倍程度)に設定される。このため、同一のインク吐出部から連続してインク液滴を吐出することはできず、インク吐出部が複数並設されていても、ある瞬間の状態をとると、個々のインク吐出部(吐出制御回路)は、ほんの一部の時間しか動作していない。
【0090】
また、インクを各インク液室12に供給する際には、インクは、インク吐出部に共通のインク流路から供給される構造であるので、あるインク吐出部からインクが吐出され、インク流路内でインクがそのインク液室12内に入り込む移動を伴う現象があると、それが波動として他のインク吐出部のインク液室12内にも伝導するので、インク液滴を吐出したインク吐出部の近隣に位置するインク吐出部のインク液室12への影響は無視できなくなる。
【0091】
この影響は、具体的にはノズル18の先端部の液面(メニスカス)の変動となって現れ、他のインク吐出部からのインク液滴の吐出動作によって影響を受けると、自己のインク吐出部からインク液滴を吐出するときには、メニスカスの変動により、吐出するインク液滴のサイズの変動となり、結果的にドットサイズの変動、すなわち画質のムラとなって現れる。このような問題を避けるためには、近隣に位置するインク吐出部を同時又はリフィル期間内で動作させないようにしている。したがって、連続して並設されている数個のインク吐出部が共用する回路を設け、時分割で使用しても特に問題は生じない。
【0092】
そこで、本発明では、並設された複数のインク吐出部を複数のブロックに分けるとともに、各ブロックに複数のインク吐出部が属するようにし、専用回路は、各インク吐出部ごとに設け、共通回路は、各ブロックごとに設けている。
そして、共通回路は、そのブロックに属する全てのインク吐出部が共有する回路であって、主操作制御手段又は副操作制御手段の少なくとも一部を含み、そのブロックに属するいずれか1つのインク吐出部からインク液滴を吐出させるために用いる。
【0093】
図8は、本発明の液体吐出装置において、専用回路と共通回路とを設けた実施形態を示す回路図である。図8において、専用回路は、各インク吐出部ごとに必要な回路である。この専用回路には、主操作制御手段に必要な全ての部分と、副操作制御手段に必要な一部が含まれる。これに対し、共通回路は、上述のように連続して並設された複数のインク吐出部に1つあれば良い回路である。この実施形態では、副操作制御手段に必要な、第2スイッチング素子に電流を供給するための回路が共通回路に設定されている。
【0094】
図8において、抵抗Rh−A、抵抗Rh−B、トランジスタM1は、図7で示したものと同一である。また、トランジスタM31及びM32からなるCM回路も、図7で示したものと同一である。さらにまた、このCM回路のスイッチング素子(第2スイッチング素子)となるトランジスタは、トランジスタM33及びM34のみから構成されている。すなわち、図7のように4組設けられておらず、一組のみである。ただし、図7では、トランジスタM3及びM5は「×4」、トランジスタM8及びM10は「×2」、トランジスタM13及びM15、並びにトランジスタM18及びM20はそれぞれ「×1」であるが、これらの全てのトランジスタと容量を等しくするため、トランジスタM33及びM34には「×8」のものが用いられている。
【0095】
トランジスタM1のソース及びバックゲートは、グラウンドに接地されている。また、トランジスタM33及びM34の各ソースは、共通回路(電流源)に接続されており、各バックゲートは、グラウンドに接地されている。また、トランジスタM1、M33及びM34のゲートに接続されているNORゲートX21、X22及びX23、及びこれらの入力端子については、後述する。
【0096】
なお、共通回路を設けるにあたっては、1つのブロック内のインク吐出部の数を多くした方が、共通回路の節約になる。しかし、第1に、共通に繋がった動作状態に無い素子の浮遊容量の総和が動作状態にある回路に影響を与えたり、配線の本数が増えたりして思ったほどスペースの節約にならない。また第2に、1つの共通回路のインク吐出部の数を多くすると、同時に吐出できるインク吐出部の数が減少し、印画速度が低下してしまうので、液体吐出装置の目的に合致させた適切なブロック数を選定する必要がある。1つの共通回路のインク吐出部数の上限は、(ヘッド11内の全インク吐出部数)/(同時に吐出させるインク吐出部数)となる。
【0097】
図9は、専用回路、共通回路、及びブロックの概念を示す図である。図9の例では、4つの連続するインク吐出部を1ブロックとしているが、1ブロックのインク吐出部の数は、上述した通り任意である。
図9に示すように、4つの専用回路には、1つの共通回路が設けられており、図8で示したように、共通回路はトランジスタM33及びM34の電流源となる回路(電流源素子を含む回路)であり、全ての専用回路に接続されている。
また、各ヘッド11ごとに、全ての共通回路に接続された回路(全体を統括制御するためのもの)が設けられ、各ブロック間の接続や、信号分配、外部からの信号入力等の制御を行う。
【0098】
次に、本実施形態の共通回路である、トランジスタM33及びM34に電流を供給する電流源素子を含む回路について説明する。
図10は、本実施形態において共通回路となる電流源の回路の概念を説明する図である。図10において、電流源In (n=1、2、・・)からの出力電流は、それぞれZ制御端子(図5における偏向振幅制御端子Bに相当)に加わる電圧Vx(図5における各トランジスタM2、M7、・・のゲートに印加されるVgsに相当)によって可変できるように構成されており、電圧Vxの変化によって比例的に出力電流が変化するように構成されている。
この場合にmを係数とすると、n番目の電流源In からの出力電流値In は、
(式2) In =m・f(Vx)
と表すことができる。
【0099】
そして、電流源In を、制御端子Dの入力でON/OFFできるようにしたとき、上記式2は、
(式3) In =D・m・f(Vx);Dは、1(導通)又は0(遮断)
と表すことができる。
さらに、このような電流源In をn個並列に(パラレルに)接続したときの各電流源In からの総電流値IM は、
(式4) IM =(Dn ・mn +Dn−1 ・mn−1 +・・+D1 ・m1 )・f(Vx);mn は係数、Dn は1又は0
と表すことができる。
【0100】
したがって、式4で示される共通回路を使用することにより、各制御端子Dに1又は0を入力することによって、電流値IM を変化させることができる。さらに、各電流源In のf(Vx)を共通に支配するVxを変化させることにより、IM を任意にスケーリング(Dn を変えて電流を制御するときの全体に及ぼす百分率での影響を同じに保って総電流を変えること)することができる。
【0101】
上記式4において、図10で示したような共通回路を実現する際には、各電流源In の係数、すなわち重み付けとして、2進法を用いた制御が好ましい。2進法を用いることで、回路構成が最も単純となり、かつ使用する素子も少なくなるからである。
上記式4を2進法で重み付けしたときには、
(式5) IM =(2n ・Dn +2n−1 ・Dn−1 +・・+2・D2 +D1 )・f(Vx)
と表すことができる。
【0102】
図11は、上記式5においてn=3としたときの具体的な共通回路を示す図である。図11中、制御端子Zは、図10の制御端子Zに相当するもの(本発明における第1制御端子に相当するもの)であり、制御端子D1〜D3は、図10の制御端子Dn に相当するもの(本発明における第2制御端子に相当するもの)である。
【0103】
図11の共通回路では、電流源素子群は、3つの電流源素子から構成されている。すなわち、▲1▼トランジスタM42からなる電流源素子(入力が制御端子D1であるもの)、▲2▼2つのトランジスタM44及びM46からなる電流源素子(入力が制御端子D2であるもの)、及び▲3▼4つのトランジスタM48、M50、M52及びM54からなる電流源素子(入力が制御端子D3であるもの)の、3つの電流源素子が並列接続されることにより、電流源素子群が形成されている。
また、各電流源素子は、「×1」の単位素子(NMOSトランジスタ)、又はこの単位素子を並列に接続したものから構成されている。
さらにまた、各電流源素子のスイッチング素子として、各電流源素子を構成する各トランジスタに、そのトランジスタと同一の電流容量(Id−Vgs特性)を有するトランジスタ(トランジスタM41、M43、M45、M47、M49、M51及びM53)が接続されており、そのスイッチング素子となる各トランジスタのゲートに制御端子D1〜D3が接続されている。
【0104】
上記の式5において、n=3であるときは、
(式6) IM =(4・D3+2・D2+D1)・f(Vx)
と表すことができる。
【0105】
図11において、図10と同様に、制御端子Zとグラウンド間に適当な電圧Vxを加え、制御端子D1の入力を1にしたとすると、トランジスタM41はONとなるので、トランジスタM42の電位は略グラウンドの電位となり、トランジスタM42には略Vxのゲート電圧を加えたときのドレイン電流Id が流れる。
したがって、制御端子D2及びD3が入力0であれば、
IM =Id
となる。
【0106】
また、制御端子D1の代わりに制御端子D2の入力を1にすると、今度は、2個のトランジスタM43及びM45が同時にONとなるので、制御端子D1がONのときに比べて2倍の電流が流れる。
したがって、制御端子D1及びD3が入力0であれば、
IM =2・Id
となる。
【0107】
同様に、制御端子D3のみ入力を1にすると、トランジスタM47、M49、M51及びM53の4個が同時にONとなるので、制御端子D1のみ入力1のときと比較すれば、4倍の電流が流れることとになる。
したがって、
IM =4・Id
となる。
【0108】
以上より、制御端子D1、D2及びD3を独立に操作すれば、
(式7) IM =(4・D3+2・D2+D1)・Id
となる。
すなわち、IM は、制御端子D1〜D3を独立して操作することで、Id を1ステップとして、0(Id )〜7(Id )の8段階(3ビット)で制御することができ、Vxに加える電圧を変えれば、Id の値を変えることができるので、全体の電流も比例的に変化させることができる。
【0109】
図12は、図8で示した専用回路と、図11で示した共通回路とを組み合わせた吐出制御回路50Bを示す図である。
なお、図12の吐出制御回路50Bにおいて、図8の専用回路と異なる点は、NOTゲートX24を設けている点、及び極性を変えるための極性変換スイッチDpを設けている点である。
【0110】
また、図12の吐出制御回路50Bにおいて、図11の共通回路と異なる点は、制御端子D3と接続されたスイッチング素子及び電流源素子は、それぞれ「×4」の容量を有するトランジスタM61及びM62から構成されている点、及び制御端子D2と接続されたスイッチング素子及び電流源素子は、それぞれ「×2」の容量を有するトランジスタM63及びM64から構成されている点である。これらは、図11の回路では、各トランジスタを「×1」の容量の単位素子を並列に接続しているが、それぞれ簡素化を図るために、図11に示した並列接続されたトランジスタとId−Vgs特性を等価なものにさせ、かつ少ないトランジスタ数で構成したものである。
【0111】
図12の専用回路においては、吐出実行入力スイッチAは、本実施形態ではIC設計の都合上、ネガティブロジックとなっており、駆動時にはAに0を入力する。この点、図5の吐出制御回路50とは逆の関係にある。
よって、駆動時には、A=0が入力され、NORゲートX21への入力は(0、0)となるので、その出力は1になり、トランジスタM1がONになる。
また、A=0である場合に、Dp=0が入力されると、NORゲートX22への入力は、(0、0)となるので、その出力は1になり、トランジスタM33はONになる。さらにまた、上記の場合(A=0、Dp=0)には、NORゲートX23への入力は、(1、0)となるので、その出力は0となり、トランジスタM34はOFFになる。
【0112】
この場合には、トランジスタM31からM33に電流が流れるが、トランジスタM32からM34には電流は流れない。さらに、CM回路の特性により、トランジスタM32に電流が流れないときには、トランジスタM31にも電流は流れない。
【0113】
この状態において、抵抗電源Vhの電圧がかかると、トランジスタM31及びM32には電流は流れず、抵抗Rh−Aに電流が流れる。また、トランジスタM33には電流が流れるので、電流は、抵抗Rh−Aを流れた後、トランジスタM33側と抵抗Rh−B側とに分岐する。トランジスタM33側に流れた電流は、グラウンドに送られる。また、抵抗Rh−Bを流れた電流は、ONであるトランジスタM1を流れた後、グラウンドに送られる。よって、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流は、Rh−A>Rh−Bとなる(すなわち、副操作制御の効果は、主操作制御で各発熱素子に電流が流れている期間に発揮されている。)。
【0114】
一方、A=0かつDp=1が入力されたときは、上記と同様にNORゲートX21への入力は(0、0)となるので、その出力は1になり、トランジスタM1がONになる。
また、NORゲートX22への入力は、(1、0)となるので、その出力は0になり、トランジスタM33はOFFになる。さらにまた、NORゲートX23への入力は、(0、0)となるので、その出力は1となり、トランジスタM34はONになる。トランジスタM34がONであるとき、トランジスタM32には電流が流れるが、これとCM回路の特性から、トランジスタM31にも電流が流れる。
【0115】
よって、抵抗電源Vhの電圧がかかると、抵抗Rh−A、トランジスタM31及びM32に電流が流れる。そして、抵抗Rh−Aに流れた電流は、全て抵抗Rh−Bに流れる(トランジスタM33はOFFであるので、抵抗Rh−Aを流れ出た電流はトランジスタM33側には分岐しない)。また、トランジスタM31を流れた電流は、トランジスタM33がOFFであるので、全て抵抗Rh−B側に流入する。さらにまた、トランジスタM32に流れた電流は、トランジスタM34に流れる。
【0116】
よって、抵抗Rh−Bには、抵抗Rh−Aを流れた電流の他、トランジスタM31を流れた電流が入り込む。その結果、抵抗Rh−Aと抵抗Rh−Bとに流れる電流は、Rh−A<Rh−Bとなる。
以上より、図5又は図7で示した吐出制御回路50又は50Aと同様に、抵抗Rh−A及びRh−Bとの間から電流を流出させることができ、かつ抵抗Rh−A及びRh−Bとの間に電流を流入させることもできる。
【0117】
次に、図5で示した吐出制御回路50と、図12で示した吐出制御回路50Bとの相違について説明する。
図5の吐出制御回路50は、電流源回路そのものをON/OFFさせる機能を有しておらず、第2スイッチング素子の3つの状態、すなわち電流を流さないようにする「0」の状態と、電流を流す場合の「+」又は「−」の状態のいずれかである。
【0118】
しかし、実質的に、第2スイッチング素子が「0」の状態をとるのは、吐出命令がないとき(待機時)だけであり、動作状態では、第2スイッチング素子の出力である電流IM は、
(式8) IM =(4・J3+2・J2+J1)・Id
となる。ここで、式8は、式7と同様であるが、式8では、J1〜J3は、+1又は−1をとる。
したがって、Im は、−7〜+7(×Id )までの間を2ずつ飛ぶ形で8値(−7、−5、−3、−1、+1、+3、+5、+7)をとることとなる。
【0119】
これに対し、図12の吐出制御回路50Bでは、3つの制御端子D1、D2及びD3に加えて、極性変換スイッチDpを有するので、全体としては4ビットとなり、その出力電流IM は、
(式9) IM =Dp・(4・D3+2・D2+D1)・Id ;Dp、及びD1〜D3は、1又は0
となる。
【0120】
したがって、式9では、IM は、−7〜+7(×Id )までを、1ずつ15値とることになり、式8でのIM と異なる変化をすることとなる。
これは、制御端子D1〜D3の入力が全て0になるために生ずることである。この式9に従った場合に、設定できる電流値IM の数は、0を含めて奇数個となる。
【0121】
図13は、図5の吐出制御回路50における偏向制御スイッチJ1、J2及びJ3の入力を変化させたときの電流出力IM (式8)と、図12の吐出制御回路50Bにおける制御端子D1、D2及びD3並びに極性変換スイッチDpの入力を変化させたときの電流出力IM (式9)との相違を示す図である。図13において、式8に基づく電流出力IM を白丸で示し、式9に基づく電流出力IM を黒丸で示している。
【0122】
図5の吐出制御回路50の場合には、偏向制御スイッチJ1、J2及びJ3の入力を変えていくことで、出力電流値は、0を含まず、0を挟んで正負対称である全部で偶数個の値に変化するとともに等差で変化する値(すなわち、等差数列状に変化し、かつその等差数列の和が0)となっている。
これに対し、図12の吐出制御回路50Bの場合には、出力電流値の変化が対称とならず、全部で奇数個となっている。また、出力電流値は、0から−7まで変化した後、再度、0にジャンプする(途中で符号が切り替わる)形となっている。
このことは、偏向吐出を制御するにあたり、使い勝手が良くない。そこで、式9を、式8と同等になるようにする。
【0123】
先ず、式9において、常に制御端子D1に入力1を与える(D1=0の場合をなくす)ことにより、電流出力を偶数個にすることができる。
式9において、D1=1としたとき、
(式10) IM =Dp・(4・D3+2・D2+1)・Id =(4・Dp・D3+2・Dp・D2+Dp)・Id =(4・J3+2・J2+J1)・Id
となる。
【0124】
そして、同じ入力の信号で同じ出力が得られるような符号変換回路を介在させれば、図12の吐出制御回路50Bは、図5の吐出制御回路50と等価なものとなる。図14は、本実施形態の符号変換回路60の具体例を示す図である。図14において、入力側には、図5の吐出制御回路50と同様に偏向制御スイッチJ1、J2及びJ3の入力部とクロックパルスCkの入力部とが設けられている。
【0125】
この例では、XORゲートX31及びX32を介して、タイミングを揃えるラッチ又はDFFであるX33〜X35を設け、極性変換スイッチDp、並びに制御端子D1、D2及びD3の入力値を出力できるようにしたものである。この符号変換回路60を図12の共通回路に取り付ければ、J1〜J3の入力によって、図13で示したように、出力電流値IM は、−7〜+7(×Id )までの間を2ずつ飛ぶ形で8値(−7、−5、−3、−1、+1、+3、+5、+7)をとることとなる。
【0126】
以上、本実施形態の吐出制御回路50Bは、図5の吐出制御回路50の効果に加えて、さらに以下の効果がある。
(1)各インク吐出部ごとの専用回路としては、一組のCM回路と、そのCM回路の電流の流れを制御する第2スイッチング素子だけで構成することができるので、回路の簡略化を図ることができる。
(2)専用回路において、CM回路又は第2スイッチング素子のいずれにおいても、1つのトランジスタの電流容量を大きくしたので、トランジスタの配線に必要な面積を小さくすることができる。
(3)専用回路には一組のCM回路のみが設けられているので、基本的に、ゲート電圧を制御するロジック回路が2個だけになり、その数を大幅に削減することができる。
【0127】
(4)共通回路は、1つのブロック(複数のインク吐出部)に対して1つだけ設ければ良く、かつ共通回路と専用回路との間は、1本の共通配線だけで良いので、配線スペースがほとんどいらない。
(5)図14に示したような符号変換回路60を持たせることで、専用回路と共通回路とに分ける前(図5の吐出制御回路50)と同じ使い勝手を確保することができる。
(6)さらに、以上のように回路の簡略化ができる結果、ヘッド11全体の小型化が可能となり、図5の吐出制御回路50をヘッド11の各インク吐出部ごとに設けると300dpiの解像度が限界であったが、ヘッド11に吐出制御回路50Bを実装することにより、全く同じスペックで600dpi以上を実現することが可能となる。
【0128】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、3つの制御端子D1〜D3(図5では、3つの偏向制御スイッチとしてJ1〜J3)を設けたが、その数は任意であり、何個設けるか、そして何ビットの制御を行うかは任意である。
(2)本実施形態では発熱抵抗体13を例に挙げて説明したが、これに限ることなく、液体の吐出のための熱エネルギーを発生する発熱素子であれば、いかなるものを用いても良い。
【0129】
(3)本実施形態ではインクジェットプリンタに用いられるラインヘッド20を例に挙げたが、ヘッド11を単体で用いるシリアル方式のプリンタにも適用することができる。なお、ヘッド11単体の場合には、偏向方向切替えスイッチCは不要である。
(4)本発明は、プリンタに限られることなく、種々の液体吐出装置に適用することができる。例えば、生体試料を検出するためのDNA含有溶液を吐出するための装置に適用することも可能である。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、液体の吐出方向を偏向させることにより、スジを目立たなくすることができるとともに、液体の吐出方向を偏向させるための手段をヘッドに組み込む場合に、回路全体の簡略化(小型化)を図ることにより、高解像度のヘッドにも対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体吐出装置を適用したヘッドを示す分解斜視図である。
【図2】図1のヘッドの発熱抵抗体の配置をより詳細に示す平面図及び側面の断面図である。
【図3】インクの吐出方向の偏向を説明する図である。
【図4】(a)、(b)は、分割した発熱抵抗体を有する場合に、各々の発熱抵抗体によるインクの気泡発生時間差とインクの吐出角度との関係を示すシミュレーション結果であり、(c)は、分割した発熱抵抗体間の電流量の差(偏向電流)と偏向量との関係を示す実測値データである。
【図5】主操作制御手段、及びCM回路を有する副操作制御手段を含む吐出制御回路を示す図である。
【図6】千鳥配列の隣同士にあるヘッドからのインク液滴の吐出方向を示す正面図である。
【図7】図5に示す吐出制御回路を簡略化した実施形態を示す図である。
【図8】本発明の液体吐出装置において、専用回路と共通回路とを設けた実施形態を示す図である。
【図9】専用回路、共通回路、及びブロックの概念を示す図である。
【図10】本実施形態において共通回路となる電流源の回路の概念を説明する図である。
【図11】具体的な共通回路を示す図である。
【図12】図8で示した専用回路と、図11で示した共通回路とを組み合わせた吐出制御回路を示す図である。
【図13】図5の吐出制御回路における偏向制御スイッチの入力を変化させたときの電流出力と、図12の吐出制御回路における制御端子及び極性変換スイッチの入力を変化させたときの電流出力との相違を示す図である。
【図14】本実施形態の符号変換回路の具体例を示す図である。
【図15】従来のラインヘッドを示す平面図である。
【図16】図15で示したラインヘッドでの印画状態を示す断面図及び平面図である。
【符号の説明】
11 ヘッド
12 インク液室
13 発熱抵抗体(発熱素子)
14 基板部材
15 半導体基板
17 ノズルシート
18 ノズル
20 ラインヘッド
50、50A、50B 吐出制御回路
60 符号変換回路
A 吐出実行入力スイッチ
D1〜D3 制御端子(第2制御端子)
Dp 極性変換スイッチ
J1〜J3 偏向制御スイッチ
M1〜M21、M31〜M34、M41〜M54、M61〜M66 トランジスタ
M1 第1スイッチング素子
M31及びM32 カレントミラー回路
M33及びM34 第2スイッチング素子
M42、M44及びM46、並びにM48、M50、M52及びM54 電流源素子
M41〜M54 単位素子
Vh 抵抗電源
Z 制御端子(第1制御端子)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for deflecting the liquid ejection direction from a liquid ejection unit and simplifying (downsizing) the entire circuit in a liquid ejection apparatus including a head having a plurality of liquid ejection units arranged side by side. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an ink jet printer is known as an example of a liquid ejecting apparatus including a head in which a plurality of liquid ejecting units are arranged in parallel. Further, as one of ink ejection methods for an ink jet printer, a thermal method is known in which ink droplets are ejected using heat.
[0003]
As an example of the structure of this thermal type head, the ink in the ink liquid chamber is heated by a heating element (heating resistor) arranged in the ink liquid chamber, and bubbles are generated in the ink on the heating element. Examples include those that eject ink by the energy generated. The nozzle is formed on the upper surface side of the ink liquid chamber, and is configured such that ink is ejected from the nozzle when bubbles are generated in the ink in the ink liquid chamber.
[0004]
Furthermore, from the viewpoint of the head structure, there is a serial method in which printing is performed by moving the head in the photographic paper width direction, and a line method in which a number of heads are arranged side by side in the photographic paper width direction to form a line head for the photographic paper width. Is mentioned.
[0005]
FIG. 15 is a plan view showing a
[0006]
The
Further, the
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2002-36522 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional technology has the following problems.
First, when ink is ejected from the
[0009]
For example, when the nozzle sheet on which the
[0010]
When such a deviation in the ink ejection angle occurs, an ink landing pitch deviation appears in the case of the serial system. Further, in the line system, in addition to the above-described landing pitch shift, the landing position shift between the
[0011]
FIG. 16 is a cross-sectional view and a plan view showing a printing state of the
[0012]
In the cross-sectional view of FIG. 16, among the
In the cross-sectional view, the N-
[0013]
Accordingly, in the
[0014]
Similarly to the above, in the (N + 1)
[0015]
Note that whether or not the streaks are noticeable when the ink landing position shift occurs as described above also depends on the image to be printed. For example, in a document or the like, since there are many blank portions, even if a streak is entered, it is not so noticeable. On the other hand, when a photographic image is printed in full color in almost the entire area of the photographic paper, it becomes noticeable even if a slight streak is entered.
[0016]
In view of this, the present applicant has proposed a technique for making the above streaks (white streaks B and overlapping streaks C) inconspicuous by deflecting the liquid ejection direction (Japanese Patent Application Nos. 2002-112947 and 2002-2002). 161928).
Further, in these techniques, a circuit configuration in which a means for deflecting the liquid ejection direction is incorporated in the head has been proposed (Japanese Patent Application No. 2002-239797).
[0017]
The inventors of the present invention mounted the above circuit on an actual head and actually manufactured a head having a resolution of 300 dpi. As a result, since the circuit for deflecting the ink ejection direction is complicated, it has been found that the area required for the circuit per nozzle is increased. For this reason, if the above circuit is mounted on a high-resolution head of 600 dpi or more, the size of the head becomes large, and therefore improvement has been desired from the viewpoint of mounting and cost.
[0018]
Therefore, the problem to be solved by the present invention is that the technique proposed in Japanese Patent Application No. 2002-239797 is further improved, and the whole circuit is simplified (miniaturized) so that it can cope with a high resolution head of 600 dpi or more. Is to be able to do it.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above-described problems by the following means.
The invention according to
[0020]
(Function)
In the above invention, in the head in which the liquid discharge portions are arranged in a specific direction, the plurality of liquid discharge portions are divided into a plurality of blocks, and a dedicated circuit provided for each liquid discharge portion and a common provided for each block Circuit.
When liquid is discharged from any of the liquid discharge units, a dedicated circuit of the liquid discharge unit that discharges the liquid is driven, and a common circuit of a block to which the liquid discharge unit belongs is driven.
[0021]
Here, when the liquid is ejected from the liquid ejection unit, the liquid ejection unit located in the vicinity of the liquid ejection unit is affected. For example, a wave at the time of discharging the liquid is transmitted to the adjacent liquid discharging unit via the liquid, and influences such as fluctuation of the meniscus. For this reason, it controls so that the liquid discharge part located in the vicinity does not discharge a liquid substantially simultaneously.
[0022]
Therefore, for example, a plurality of liquid ejection units arranged in series belong to one block, and in the block, liquids are not ejected from the plurality of liquid ejection units almost simultaneously, and any one liquid ejection By discharging the liquid from the portion, it is possible to prevent the neighboring liquid discharge portions from being affected when the liquid is discharged. In the case of such control, it is sufficient that at least a part of the circuit for discharging the liquid is provided as a single common circuit in the plurality of liquid discharge units, so that the circuit as a whole can be simplified. Can be planned.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First embodiment)
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a
[0024]
In the
[0025]
The
Furthermore, the
[0026]
The ink liquid chamber 12 (corresponding to the liquid chamber in the present invention) is composed of a
[0027]
The one
[0028]
That is, the
[0029]
In the present specification, a portion composed of one
Further, the portion of the
[0030]
When a plurality of
[0031]
FIG. 2 is a plan view and a side sectional view showing the arrangement of the
As shown in FIG. 2, in the
[0032]
Thus, in the two-divided type in which one
[0033]
Here, in order to boil the ink in the
[0034]
As a result, the size of a transistor or the like for passing a current can be reduced, and space can be saved. Although the resistance value can be increased if the thickness of the
[0035]
Further, when the
[0036]
FIG. 3 is a diagram illustrating the deflection in the ink ejection direction. In FIG. 3, when the ink droplet i is ejected perpendicularly to the ejection surface of the ink droplet i, the ink droplet i is ejected without deflection as indicated by the dotted line in FIG. On the other hand, when the ejection direction of the ink droplet i is deflected and the ejection angle is deviated by θ from the vertical position (Z1 or Z2 direction in FIG. 3), the ejection surface and the photographic paper P surface (the ink droplet i The landing position of the ink droplet i when the distance to the landing surface) is H is
ΔL = H × tan θ
Will be shifted.
[0037]
FIGS. 4A and 4B are graphs showing the relationship between the difference in ink bubble generation time of the
[0038]
In the case where there is a time difference in the generation of bubbles in the
Therefore, in this embodiment, by using this characteristic, the
[0039]
Further, for example, when the resistance value of the divided
[0040]
When deflecting the ink ejection direction, first, the ink ejection direction of the
[0041]
Second, one
[0042]
Third, the ink ejection direction can be deflected as follows.
For example, when ink droplets are ejected from the adjacent nozzle N and nozzle (N + 1), the landing positions when the ink droplets are ejected from the nozzle N and nozzle (N + 1) without deflection are respectively represented by the landing positions n. And the landing position (n + 1). In this case, the ink droplets can be ejected from the nozzle N without deflection and landed on the landing position n, and the ink droplet ejection direction can be deflected to land the ink droplet on the landing position (n + 1). You can also
Similarly, ink droplets can be ejected from the nozzle (N + 1) without deflection and landed at the landing position (n + 1), and the ink droplet ejection direction can be deflected to land the ink droplet at the landing position n. You can also
[0043]
By doing so, for example, when the nozzle (N + 1) is clogged or the like and it becomes impossible to eject the ink droplet, the ink droplet is originally placed at the landing position (n + 1). It cannot be landed, dot missing occurs, and the
However, in such a case, the ink droplet is deflected and discharged by another nozzle N adjacent to the nozzle (N + 1) or the nozzle (N + 2), and the ink droplet is landed on the landing position (n + 1). Is possible.
[0044]
Next, a means for controlling (deflecting) the ink droplet ejection direction will be described.
In the present embodiment, the
[0045]
First, prior to the description of the discharge control circuit of the present embodiment, a discharge control circuit (shown in Japanese Patent Application No. 2002-239797) serving as a basis for the discharge control circuit will be described.
FIG. 5 is a diagram showing a
In FIG. 5, resistors Rh-A and Rh-B are the resistances of the
[0046]
The
[0047]
For example, in the CM circuit including the transistors M4 and M6, the gate and drain of the transistor M6 and the gate of the transistor M4 are connected, so that the same voltage is always applied to the transistors M4 and M6, and almost the same current flows. Has been. The same applies to other CM circuits.
The transistors M3 and M5 function as a differential amplifier of the CM circuit including the transistors M4 and M6, that is, a switching element (corresponding to the second switching element in the present invention). Here, the second switching element is for flowing current between the resistors Rh-A and Rh-B via the CM circuit or for flowing current from between the resistors Rh-A and Rh-B.
The transistors M8 and M10, the transistors M13 and M15, and the transistors M18 and M20 are second switching elements of a CM circuit including the transistors M9 and M11, the transistors M14 and M16, and the transistors M19 and M21, respectively.
[0048]
In the CM circuit including the transistors M4 and M6 and the transistors M3 and M5 which are the second switching elements, the drains of the transistors M4 and M3 and the transistors M6 and M5 are connected to each other. The same applies to the other second switching elements.
[0049]
Furthermore, the drains of the transistors M4, M9, M14, and M19 and the drains of the transistors M3, M8, M13, and M18 that form part of the CM circuit are connected to the midpoints of the resistors Rh-A and Rh-B. ing.
[0050]
The transistors M2, M7, M12, and M17 serve as constant current sources for the respective CM circuits, and their drains are connected to the sources and back gates of the transistors M3, M8, M13, and M18, respectively.
Furthermore, the transistor M1 has its drain connected in series with the resistor Rh-B, and is turned on when the discharge execution input switch A is 1 (ON), and supplies current to the resistors Rh-A and Rh-B. It is configured to flow. That is, the transistor M1 functions as a switching element (corresponding to the first switching element in the present invention) that turns on / off the supply of current to the resistors Rh-A and Rh-B.
[0051]
The output terminals of the AND gates X1 to X9 are connected to the gates of the transistors M1, M3, M5,. The AND gates X1 to X7 are of the 2-input type, while the AND gates X8 and X9 are of the 3-input type. At least one of the input terminals of the AND gates X1 to X9 is connected to the discharge execution input switch A.
[0052]
Furthermore, one input terminal of the XNOR gates X10, X12, X14, and X16 is connected to the deflection direction changeover switch C, and the other one input terminal is the deflection control switches J1 to J3 or the discharge angle. A correction switch S is connected.
The deflection direction switching switch C (deflection direction switching means) is a switch for switching to which side the ink droplet ejection direction is deflected in the direction in which the
The deflection control switches J1 to J3 are switches for determining the deflection amount when deflecting the ink droplet ejection direction. For example, when the input terminal J3 is 1 (ON), the XNOR gate X10 One of the inputs becomes 1.
[0053]
Further, each output terminal of the XNOR gates X10 to X16 is connected to one input terminal of the AND gates X2, X4,... And the AND gates X3, X5,.・ It is connected to one input terminal. One of the input terminals of the AND gates X8 and X9 is connected to the ejection angle correction switch K.
[0054]
Furthermore, the deflection amplitude control terminal B is a terminal for determining the current value of the transistors M2, M7,... That are constant current sources of the respective CM circuits, and is connected to the gates of the transistors M2, M7,. . When an appropriate voltage (Vx) is applied to the deflection amplitude control terminal B, Vgs (gate-source voltage) is applied to the gates of the transistors M2, M7,. Flows. Here, the transistors M2, M7,... Are different in the number of transistors connected in parallel, and therefore, in the ratio of the numbers indicated in parentheses of the transistors M2, M7,. Current flows through the transistors M3 to M2, the transistors M8 to M7,.
[0055]
Further, the source of the transistor M1 connected to the resistor Rh-B and the sources of the transistors M2, M7,... Serving as constant current sources of the CM circuits are grounded to the ground (GND).
[0056]
In the above configuration, the numbers “× N (N = 1, 2, 4, or 50)” attached to the transistors M1 to M21 in parentheses indicate the parallel state of the elements. For example, “× 1” (M12 -M21) indicates that a standard element is included, and "x2" (M7-M11) indicates that an element equivalent to two standard elements connected in parallel is included. Hereinafter, “× N” indicates that an element equivalent to N standard elements connected in parallel is included.
[0057]
As a result, the transistors M2, M7, M12, and M17 are “× 4”, “× 2”, “× 1”, and “× 1”, respectively, so that appropriate voltages are applied between the gates of these transistors and the ground. , Each drain current has a ratio of 4: 2: 1: 1.
[0058]
Next, the operation of the
The ejection execution input switch A is 1 (ON) only when ejecting ink droplets. In this embodiment, when ink droplets are ejected from one
[0059]
For example, when A = 1, B = Vx (analog voltage), C = 1, and J3 = 1, the output of the XNOR gate X10 becomes 1, so this
When the output of the XNOR gate X10 is 1, the output of the NOT gate X11 is 0. Therefore, since the
[0060]
Therefore, since the drains of the transistors M4 and M3 and the drains of the transistors M6 and M5 are connected, when the transistor M3 is ON and M5 is OFF as described above, current flows from the resistor Rh-A to M3. However, no current flows through the transistor M6 because the transistor M5 is OFF. Further, due to the characteristics of the CM circuit, when no current flows through the transistor M6, no current flows through the transistor M4. Since the transistor M2 is ON, in the above-described case, a current flows only from the transistors M3 to M2 among the transistors M3, M4, M5, and M6.
[0061]
In this state, when the voltage of the resistance power supply Vh is applied, no current flows through the transistors M4 and M6, and a current flows through the resistor Rh-A. Further, since a current flows through the transistor M3, the current flows through the resistor Rh-A and then branches to the transistor M3 side and the resistor Rh-B side. The current that flows to the transistor M3 side flows through the transistor M2 that determines the value of the flowing current, and then is sent to the ground. The current flowing through the resistor Rh-B flows to the ground after flowing through the transistor M1 which is ON. Therefore, the current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B satisfies Rh-A> Rh-B (that is, the effect of the sub operation control is the period during which the current flows through each heating element in the main operation control. ).
[0062]
The above is the case of C = 1. Next, when C = 0, that is, when only the input of the deflection direction changeover switch C is changed (the other switches A and J3 are set to 1 in the same manner as described above). ) Is as follows.
When C = 0 and J3 = 1, the output of the XNOR gate X10 is zero. As a result, the input of the AND gate X2 becomes (0, 1 (A = 1)), and the output becomes 0. Therefore, the transistor M3 is turned off.
If the output of the XNOR gate X10 becomes 0, the output of the NOT gate X11 becomes 1, so that the input of the AND gate X3 becomes (1, 1 (A = 1)), and the transistor M5 is turned on.
[0063]
When the transistor M5 is ON, a current flows through the transistor M6. However, due to this and the characteristics of the CM circuit, a current also flows through the transistor M4.
Therefore, current flows through the resistor Rh-A, the transistor M4, and the transistor M6 by the resistance power source Vh. Then, all the current flowing through the resistor Rh-A flows through the resistor Rh-B (since the transistor M3 is OFF, the current flowing out of the resistor Rh-A does not branch to the transistor M3 side). In addition, since the transistor M3 is OFF, all of the current flowing through the transistor M4 flows into the resistor Rh-B side. Furthermore, the current flowing through the transistor M6 flows through the transistor M5.
[0064]
From the above, when C = 1, the current that flows through the resistor Rh-A branches out to the resistor Rh-B side and the transistor M3 side, but when C = 0, the current flows through the resistor Rh-B. In addition to the current flowing through the resistor Rh-A, the current flowing through the transistor M4 enters. As a result, the current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B is Rh-A <Rh-B. The ratio is symmetrical between C = 1 and C = 0.
[0065]
As described above, by making the amount of current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B different, a bubble generation time difference on the
Further, when C = 1 and C = 0, the deflection direction of the ink droplet can be switched to a symmetrical position in the arrangement direction of the
[0066]
The above explanation is for when only the deflection control switch J3 is ON / OFF. However, if the deflection control switches J2 and J1 are further turned ON / OFF, the resistance Rh-A and the resistance Rh-B are more finely divided. The amount of current to flow can be set.
That is, the current flowing through the transistors M4 and M6 can be controlled by the deflection control switch J3, but the current flowing through the transistors M9 and M11 can be controlled by the deflection control switch J2. Furthermore, the current flowing through the transistors M14 and M16 can be controlled by the deflection control switch J1.
[0067]
As described above, a drain current having a ratio of transistors M4 and M6: transistors M9 and M11: transistors M14 and M16 = 4: 2: 1 can be passed through each transistor. As a result, the deflection direction of the ink droplet is set to (J1, J2, J3) = (0, 0, 0), (0, 0, 1), (0) using the three bits of the deflection control switches J1 to J3. 1, 0), (0, 1, 1), (1, 0, 0), (1, 0, 1), (1, 1, 0), and (1, 1, 1) in 8 steps Can be changed.
Furthermore, since the amount of current can be changed by changing the voltage applied between the gates of the transistors M2, M7, M12 and M17 and the ground, the ratio of the drain current flowing through each transistor remains 4: 2: 1. The amount of deflection per step can be changed.
[0068]
Furthermore, as described above, the deflection direction can be switched to a symmetrical position with respect to the arrangement direction of the
In the line head of this embodiment, a plurality of
[0069]
Thus, when a line head is formed by arranging a plurality of
[0070]
FIG. 6 is a front view showing the ejection direction of the ink droplets from the
[0071]
However, as in the present embodiment, the deflection direction changeover switch C is provided, and the heads N and N + 1 that are adjacent to each other, for example, set C = 0 for the head N and C = 1 for the head N + 1. For example, the head N can be deflected in the Z1 direction, the head N + 1 can be deflected in the Z2 ′ direction, and the deflection direction can be made constant in the arrangement direction of the
As described above, by applying the same deflection signal to other switches and changing the input of only the deflection direction changeover switch C, the deflection directions of the
[0072]
The ejection angle correction switches S and K are the same as the deflection control switches J1 to J3 in that they are switches for deflecting the ejection direction of the ink droplet, but for correcting the ejection angle of the ink droplet. The switch used. In the present embodiment, correction can be made with 2 bits of S and K.
First, the ejection angle correction switch K is a switch for determining whether or not to perform correction, and is set so that correction is performed when K = 1 and correction is not performed when K = 0.
The ejection angle correction switch S is a switch for determining in which direction the correction is performed with respect to the arrangement direction of the
[0073]
For example, when K = 0 (when no correction is performed), one of the three inputs of the AND gates X8 and X9 is 0, so that the outputs of the AND gates X8 and X9 are both 0. Therefore, since the transistors M18 and M20 are turned off, the transistors M19 and M21 are also turned off. Thereby, there is no change in the current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B.
[0074]
On the other hand, when K = 1, for example, if S = 0 and C = 0, the output of the XNOR gate X16 becomes 1. Therefore, since (1, 1, 1) is input to the AND gate X8, its output becomes 1, and the transistor M18 is turned ON. Since one of the inputs of the AND gate X9 becomes 0 via the NOT gate X17, the output of the AND gate X9 becomes 0 and the transistor M20 is turned OFF. Therefore, since the transistor M20 is OFF, no current flows through the transistor M21.
[0075]
Further, due to the characteristics of the CM circuit, no current flows through the transistor M19. However, since the transistor M18 is ON, a current flows out from the midpoint between the resistors Rh-A and Rh-B, and a current flows into the transistor M18. Therefore, the amount of current flowing through the resistor Rh-B can be reduced with respect to the resistor Rh-A. Thereby, the ejection angle of the ink droplet can be corrected, and the landing position of the ink droplet can be corrected by a predetermined amount in the arrangement direction of the
[0076]
In addition, the above correction | amendment is performed per ink discharge part or the
[0077]
Further, since the
[0078]
In addition, when correcting the ink ejection direction, once the effective correction is performed and the landing position within the specified value can be secured, then the correction amount is changed unless the characteristics of the ejection direction change over time. do not have to.
Therefore, it is determined which ink ejection portion of the
[0079]
When such correction is performed, for example, each ink ejection unit has a 2-bit memory, and when the printer is turned on, prior to the ink droplet ejection operation (printing operation). Each
In the above-described embodiment, correction is performed with 2 bits including the ejection angle correction switches S and K, but finer correction can be performed by increasing the number of switches and the number of memories.
[0080]
When deflecting the ink droplet ejection direction using the switches J1 to J3, S and K, the current (deflection current Idef) is:
(Expression 1) Idef = J3 × 4 × Is + J2 × 2 × Is + J1 × Is + S × K × Is
= (4 × J3 + 2 × J2 + J1 + S × K) × Is
It can be expressed as.
[0081]
In this equation, +1 or -1 is given to J1, J2, and J3, +1 or -1 is given to S, and +1 or 0 is given to K.
As can be understood from
[0082]
Further, since the deflection current can be set in four steps as a positive value and in four steps as a negative value, the ink deflection direction can be set in both directions in the arrangement direction of the
[0083]
The
(1) It is possible to deflect an ink droplet ejection direction by controlling an analog amount by digital input of each switch.
(2) Since it can be integrated into a digital circuit, it is suitable for the
(3) Since the current amount is controlled, it is hardly affected by disturbances such as voltage fluctuations, and stable operation can be ensured even in a current type (thermal type)
[0084]
(4) Since a digital circuit is used until just before the final stage for ejecting ink droplets, stable control can be performed without being affected by the temperature rise of the
(5) The PMOS transistor is generally inferior in breakdown voltage and current characteristics, but in the configuration as described above, it is only used as a CM circuit, and the dividing points and resistors of the resistors Rh-A and Rh-B Since it is between the power supply Vh and always takes a voltage of 1/2 Vh or less, the PMOS transistor can be used without any problem.
[0085]
For example, when the above-described
[0086]
FIG. 7 is a diagram showing a simplified embodiment (discharge control circuit 50A) of the
In the
[0087]
Here, when “× 8” transistors are used as the transistors M31 and M32, the size thereof also increases.
However, when a transistor is arranged in a circuit, eight wiring terminals are required for each transistor, such as a drain and a source. For this reason, rather than arranging a large number of transistors and providing eight wirings from each transistor, the area required for one transistor is greatly increased if eight transistors are provided from one transistor even if the transistor itself is large. Get smaller.
Therefore, if only one set of CM circuits is used like the discharge control circuit 50A in FIG. 7, the circuit can be simplified while performing the same function as the
[0088]
Next, the dedicated circuit and the common circuit in this embodiment will be described. First, the reason why it can be divided into a dedicated circuit and a common circuit will be described.
Once ink droplets are ejected from the ink ejection unit, the ink disappears in the
[0089]
Thus, the period required for replenishing ink into the
[0090]
In addition, when ink is supplied to each
[0091]
Specifically, this influence appears as a change in the liquid level (meniscus) at the tip of the
[0092]
Therefore, in the present invention, the plurality of ink ejection units arranged in parallel are divided into a plurality of blocks, and a plurality of ink ejection units belong to each block, and a dedicated circuit is provided for each ink ejection unit, and a common circuit is provided. Is provided for each block.
The common circuit is a circuit shared by all the ink ejection units belonging to the block, and includes at least a part of the main operation control unit or the sub operation control unit, and any one ink ejection unit belonging to the block Used to eject ink droplets from
[0093]
FIG. 8 is a circuit diagram showing an embodiment in which a dedicated circuit and a common circuit are provided in the liquid ejection apparatus of the present invention. In FIG. 8, the dedicated circuit is a circuit necessary for each ink ejection unit. This dedicated circuit includes all parts necessary for the main operation control means and part necessary for the sub operation control means. On the other hand, the common circuit is a circuit that only needs to be provided for a plurality of ink ejection units arranged in series as described above. In this embodiment, a circuit for supplying a current to the second switching element necessary for the sub operation control means is set as a common circuit.
[0094]
In FIG. 8, a resistor Rh-A, a resistor Rh-B, and a transistor M1 are the same as those shown in FIG. The CM circuit including the transistors M31 and M32 is the same as that shown in FIG. Furthermore, the transistor which becomes the switching element (second switching element) of this CM circuit is composed of only the transistors M33 and M34. That is, four sets as shown in FIG. 7 are not provided, but only one set. However, in FIG. 7, the transistors M3 and M5 are “× 4”, the transistors M8 and M10 are “× 2”, the transistors M13 and M15, and the transistors M18 and M20 are “× 1”, respectively. In order to make the capacitance equal to that of the transistor, “× 8” transistors are used for the transistors M33 and M34.
[0095]
The source and back gate of the transistor M1 are grounded to the ground. The sources of the transistors M33 and M34 are connected to a common circuit (current source), and the back gates are grounded. The NOR gates X21, X22, and X23 connected to the gates of the transistors M1, M33, and M34 and their input terminals will be described later.
[0096]
In providing a common circuit, it is possible to save the common circuit by increasing the number of ink ejection units in one block. However, first, the sum of the stray capacitances of the elements that are not connected to each other in the operating state affects the circuit in the operating state, and the number of wirings does not save space as expected. Second, if the number of ink discharge portions of one common circuit is increased, the number of ink discharge portions that can be discharged at the same time decreases, and the printing speed decreases. Therefore, it is appropriate to match the purpose of the liquid discharge device. It is necessary to select an appropriate number of blocks. The upper limit of the number of ink ejecting portions of one common circuit is (the number of all ink ejecting portions in the head 11) / (the number of ink ejecting portions ejected simultaneously).
[0097]
FIG. 9 is a diagram illustrating the concept of a dedicated circuit, a common circuit, and a block. In the example of FIG. 9, four continuous ink ejection units are set as one block, but the number of ink ejection units in one block is arbitrary as described above.
As shown in FIG. 9, the four dedicated circuits are provided with one common circuit. As shown in FIG. 8, the common circuit is a circuit (current source element is a current source) for the transistors M33 and M34. Circuit), and is connected to all dedicated circuits.
In addition, each
[0098]
Next, a circuit including a current source element that supplies current to the transistors M33 and M34, which is a common circuit of the present embodiment, will be described.
FIG. 10 is a diagram illustrating the concept of a current source circuit that is a common circuit in the present embodiment. In FIG. 10, the current source In The output current from (n = 1, 2,...) Is the voltage Vx applied to the Z control terminal (corresponding to the deflection amplitude control terminal B in FIG. 5) (the gates of the transistors M2, M7,. The output current is proportionally changed by the change of the voltage Vx.
In this case, if m is a coefficient, the nth current source In Output current value I fromn Is
(Formula 2) In = M · f (Vx)
It can be expressed as.
[0099]
And current source In Can be turned ON / OFF by the input of the control terminal D,
(Formula 3) In = D · m · f (Vx); D is 1 (conducting) or 0 (cutting off)
It can be expressed as.
Furthermore, such a current source In Current sources I when n are connected in parallel (in parallel)n Total current value I fromM Is
(Formula 4) IM = (Dn ・ Mn + Dn-1 ・ Mn-1 + ・ ・ + D1 ・ M1 ) .F (Vx); mn Is the coefficient, Dn Is 1 or 0
It can be expressed as.
[0100]
Therefore, by using a common circuit represented by
[0101]
In the
When the
(Formula 5) IM = (2n ・ Dn +2n-1 ・ Dn-1 + ・ ・ +2 ・ D2 + D1 ) ・ F (Vx)
It can be expressed as.
[0102]
FIG. 11 is a diagram showing a specific common circuit when n = 3 in the
[0103]
In the common circuit of FIG. 11, the current source element group is composed of three current source elements. That is, (1) a current source element comprising the transistor M42 (the input is the control terminal D1), (2) a current source element comprising the two transistors M44 and M46 (the input is the control terminal D2), and ▲ 3) A current source element group is formed by connecting in parallel three current source elements of the current source element composed of four transistors M48, M50, M52 and M54 (the input is the control terminal D3). Yes.
Each current source element is composed of “× 1” unit elements (NMOS transistors), or these unit elements connected in parallel.
Furthermore, as switching elements of the current source elements, transistors (transistors M41, M43, M45, M47, M49) having the same current capacity (Id-Vgs characteristics) as the transistors are included in the transistors constituting the current source elements. , M51 and M53) are connected, and the control terminals D1 to D3 are connected to the gates of the respective transistors serving as the switching elements.
[0104]
In the
(Formula 6) IM = (4 ·
It can be expressed as.
[0105]
In FIG. 11, as in FIG. 10, if an appropriate voltage Vx is applied between the control terminal Z and the ground and the input of the control terminal D1 is set to 1, the transistor M41 is turned on, so the potential of the transistor M42 is approximately The drain current I when the gate voltage of about Vx is applied to the transistor M42 is the ground potential.d Flows.
Therefore, if the control terminals D2 and D3 are
IM = Id
It becomes.
[0106]
If the input of the control terminal D2 is set to 1 instead of the control terminal D1, the two transistors M43 and M45 are simultaneously turned on at this time, so that a current twice as large as that when the control terminal D1 is ON is generated. Flowing.
Therefore, if the control terminals D1 and D3 are
IM = 2 ・ Id
It becomes.
[0107]
Similarly, when the input of only the control terminal D3 is set to 1, the four transistors M47, M49, M51 and M53 are turned on at the same time, so that four times as much current flows as compared with the case where only the control terminal D1 is the
Therefore,
IM = 4 · Id
It becomes.
[0108]
From the above, if the control terminals D1, D2 and D3 are operated independently,
(Formula 7) IM = (4 ・ D3 + 2 ・ D2 + D1) ・ Id
It becomes.
That is, IM Can be controlled by independently operating the control terminals D1 to D3.d As one step, 0 (Id ) ~ 7 (Id 8) (3 bits), and if the voltage applied to Vx is changed, Id Since the value of can be changed, the entire current can also be changed proportionally.
[0109]
12 is a diagram showing a discharge control circuit 50B that combines the dedicated circuit shown in FIG. 8 and the common circuit shown in FIG.
The discharge control circuit 50B in FIG. 12 differs from the dedicated circuit in FIG. 8 in that a NOT gate X24 is provided and a polarity conversion switch Dp for changing the polarity is provided.
[0110]
Further, the discharge control circuit 50B of FIG. 12 differs from the common circuit of FIG. 11 in that the switching element and the current source element connected to the control terminal D3 include transistors M61 and M62 having a capacitance of “× 4”, respectively. The switching element and the current source element connected to the control terminal D2 are configured by transistors M63 and M64 each having a capacitance of “× 2”. In the circuit of FIG. 11, each transistor is connected in parallel with a unit element having a capacity of “× 1”. However, in order to simplify each of the transistors, the parallel connection of the transistor shown in FIG. -Vgs characteristics are made equivalent and the number of transistors is small.
[0111]
In the dedicated circuit of FIG. 12, the discharge execution input switch A is negative logic for convenience of IC design in this embodiment, and 0 is input to A during driving. In this respect, the
Therefore, when driving, A = 0 is input, and the input to the NOR gate X21 is (0, 0). Therefore, the output is 1, and the transistor M1 is turned on.
In addition, when A = 0, when Dp = 0 is input, the input to the NOR gate X22 is (0, 0), so the output is 1, and the transistor M33 is turned on. Furthermore, in the above case (A = 0, Dp = 0), the input to the NOR gate X23 is (1, 0), so the output is 0, and the transistor M34 is turned off.
[0112]
In this case, a current flows from the transistors M31 to M33, but no current flows from the transistors M32 to M34. Furthermore, due to the characteristics of the CM circuit, when no current flows through the transistor M32, no current flows through the transistor M31.
[0113]
In this state, when the voltage of the resistance power supply Vh is applied, no current flows through the transistors M31 and M32, and a current flows through the resistor Rh-A. In addition, since a current flows through the transistor M33, the current flows through the resistor Rh-A, and then branches to the transistor M33 side and the resistor Rh-B side. The current flowing to the transistor M33 side is sent to the ground. The current flowing through the resistor Rh-B flows to the ground after flowing through the transistor M1 which is ON. Therefore, the current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B satisfies Rh-A> Rh-B (that is, the effect of the sub operation control is the period during which the current flows through each heating element in the main operation control. ).
[0114]
On the other hand, when A = 0 and Dp = 1 are input, since the input to the NOR gate X21 is (0, 0) as described above, the output is 1, and the transistor M1 is turned on.
Since the input to the NOR gate X22 is (1, 0), the output is 0, and the transistor M33 is turned off. Furthermore, since the input to the NOR gate X23 is (0, 0), the output is 1, and the transistor M34 is turned on. When the transistor M34 is ON, a current flows through the transistor M32. However, due to this and the characteristics of the CM circuit, a current also flows through the transistor M31.
[0115]
Therefore, when the voltage of the resistance power supply Vh is applied, a current flows through the resistor Rh-A and the transistors M31 and M32. All of the current flowing through the resistor Rh-A flows through the resistor Rh-B (since the transistor M33 is OFF, the current flowing out of the resistor Rh-A does not branch to the transistor M33 side). Further, since the transistor M33 is OFF, all the current flowing through the transistor M31 flows into the resistor Rh-B side. Furthermore, the current flowing through the transistor M32 flows through the transistor M34.
[0116]
Therefore, in addition to the current flowing through the resistor Rh-A, the current flowing through the transistor M31 enters the resistor Rh-B. As a result, the current flowing through the resistor Rh-A and the resistor Rh-B is Rh-A <Rh-B.
As described above, similarly to the
[0117]
Next, the difference between the
The
[0118]
However, the second switching element substantially takes the state of “0” only when there is no ejection command (standby), and in the operating state, the current I which is the output of the second switching element.M Is
(Formula 8) IM = (4 ・ J3 + 2 ・ J2 + J1) ・ Id
It becomes. Here,
Therefore, Im Is −7 to +7 (× Id 8 values (-7, -5, -3, -1, +1, +3, +5, +7).
[0119]
On the other hand, since the discharge control circuit 50B of FIG. 12 has the polarity conversion switch Dp in addition to the three control terminals D1, D2, and D3, the total is 4 bits, and the output current IM Is
(Formula 9) IM = Dp · (4 ·
It becomes.
[0120]
Therefore, in Equation 9, IM Is −7 to +7 (× Id ) Up to 15 values one by one.M Will change differently.
This occurs because the inputs of the control terminals D1 to D3 are all zero. The current value I that can be set when this equation 9 is followedM The number of is an odd number including 0.
[0121]
FIG. 13 shows the current output I when the inputs of the deflection control switches J1, J2 and J3 in the
[0122]
In the case of the
On the other hand, in the case of the discharge control circuit 50B of FIG. 12, the change in the output current value is not symmetric and is an odd number in total. Further, the output current value changes from 0 to −7, and then jumps to 0 again (the sign is changed halfway).
This is not convenient for controlling the deflection discharge. Therefore, Equation 9 is made equal to
[0123]
First, in Expression 9, by always providing the
In Equation 9, when D1 = 1,
(Formula 10) IM = Dp · (4 ·
It becomes.
[0124]
If a code conversion circuit capable of obtaining the same output with the same input signal is interposed, the discharge control circuit 50B in FIG. 12 is equivalent to the
[0125]
In this example, X33 to X35 which are latches or DFFs for aligning timing are provided via XOR gates X31 and X32 so that the input values of the polarity conversion switch Dp and the control terminals D1, D2 and D3 can be output. It is. If this code conversion circuit 60 is attached to the common circuit of FIG. 12, the output current value I as shown in FIG.M Is −7 to +7 (× Id 8 values (-7, -5, -3, -1, +1, +3, +5, +7).
[0126]
As described above, the discharge control circuit 50B of the present embodiment has the following effects in addition to the effects of the
(1) The dedicated circuit for each ink ejection unit can be configured by only one set of CM circuits and a second switching element for controlling the current flow of the CM circuits, so that the circuit can be simplified. be able to.
(2) In the dedicated circuit, since the current capacity of one transistor is increased in both the CM circuit and the second switching element, the area required for the wiring of the transistor can be reduced.
(3) Since only one set of CM circuits is provided in the dedicated circuit, there are basically only two logic circuits for controlling the gate voltage, and the number can be greatly reduced.
[0127]
(4) Only one common circuit needs to be provided for one block (a plurality of ink ejection units), and only one common wiring is required between the common circuit and the dedicated circuit. Little space is needed.
(5) By providing the code conversion circuit 60 as shown in FIG. 14, it is possible to ensure the same usability as before the separation into the dedicated circuit and the common circuit (the
(6) Further, as a result of the simplification of the circuit as described above, the
[0128]
As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment, For example, the following various deformation | transformation is possible.
(1) In this embodiment, three control terminals D1 to D3 (in FIG. 5, J1 to J3 as three deflection control switches) are provided, but the number is arbitrary, how many and how many bits are provided. It is arbitrary whether to perform the control.
(2) In the present embodiment, the
[0129]
(3) In the present embodiment, the
(4) The present invention is not limited to a printer and can be applied to various liquid ejecting apparatuses. For example, the present invention can be applied to an apparatus for discharging a DNA-containing solution for detecting a biological sample.
[0130]
【The invention's effect】
According to the present invention, streaks can be made inconspicuous by deflecting the liquid ejection direction, and when the means for deflecting the liquid ejection direction is incorporated in the head, the entire circuit is simplified (small size). To achieve high resolution heads.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a head to which a liquid ejection apparatus according to the present invention is applied.
2A and 2B are a plan view and a side sectional view showing in more detail the arrangement of heating resistors of the head of FIG.
FIG. 3 is a diagram illustrating deflection in the ink ejection direction.
FIGS. 4A and 4B are simulation results showing a relationship between a difference in bubble generation time of ink by each heating resistor and an ink ejection angle in the case of having divided heating resistors; c) is actual measurement data indicating the relationship between the difference in the amount of current between the divided heating resistors (deflection current) and the amount of deflection.
FIG. 5 is a diagram showing a discharge control circuit including main operation control means and sub-operation control means having a CM circuit.
FIG. 6 is a front view showing the ejection direction of ink droplets from the heads adjacent to each other in a staggered arrangement.
FIG. 7 is a diagram showing an embodiment in which the discharge control circuit shown in FIG. 5 is simplified.
FIG. 8 is a diagram showing an embodiment in which a dedicated circuit and a common circuit are provided in the liquid ejection apparatus of the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating the concept of a dedicated circuit, a common circuit, and a block.
FIG. 10 is a diagram for explaining a concept of a current source circuit that is a common circuit in the present embodiment;
FIG. 11 is a diagram illustrating a specific common circuit.
12 is a diagram showing a discharge control circuit in which the dedicated circuit shown in FIG. 8 and the common circuit shown in FIG. 11 are combined.
13 is a current output when the input of the deflection control switch in the discharge control circuit of FIG. 5 is changed; and a current output when the input of the control terminal and the polarity conversion switch in the discharge control circuit of FIG. 12 is changed. It is a figure which shows the difference.
FIG. 14 is a diagram showing a specific example of the code conversion circuit of the present embodiment.
FIG. 15 is a plan view showing a conventional line head.
FIGS. 16A and 16B are a cross-sectional view and a plan view showing a printing state of the line head shown in FIG.
[Explanation of symbols]
11 heads
12 Ink chamber
13 Heating resistor (heating element)
14 Substrate material
15 Semiconductor substrate
17 Nozzle sheet
18 nozzles
20 line head
50, 50A, 50B Discharge control circuit
60 Code conversion circuit
A Discharge execution input switch
D1 to D3 control terminal (second control terminal)
Dp polarity conversion switch
J1-J3 deflection control switch
M1-M21, M31-M34, M41-M54, M61-M66 Transistors
M1 first switching element
M31 and M32 current mirror circuit
M33 and M34 second switching element
M42, M44 and M46, and M48, M50, M52 and M54 Current source elements
M41 to M54 unit elements
Vh resistance power supply
Z control terminal (first control terminal)
Claims (8)
前記液室内に配置されるとともに電流の供給により前記液室内の液体に気泡を発生させる発熱素子と、
前記発熱素子による前記気泡の生成に伴って前記液室内の液体を吐出させるためのノズルと
を含む液体吐出部を特定方向に複数並設したヘッドを備える液体吐出装置であって、
1つの前記液室内には、直列に接続された複数の前記発熱素子が前記特定方向に並設されており、
1つの前記液室内における全ての前記発熱素子に同一量の電流を流すことで、前記ノズルから液体を吐出するように制御する主操作制御手段と、
1つの前記液室内における全ての前記発熱素子に電流を流すとともに、少なくとも1つの前記発熱素子と、他の少なくとも1つの前記発熱素子に流れる電流量に差異を設け、その差異によって、前記主操作制御手段により吐出される液体の吐出方向に対して前記特定方向に偏向させるように制御する副操作制御手段とを備え、
前記特定方向に並設された複数の前記液体吐出部を複数のブロックに分けるとともに、各前記ブロックに複数の前記液体吐出部が属するようにし、
各前記液体吐出部ごとに設けられた専用回路と、
各前記ブロックごとに設けられ、前記ブロックに属する複数の前記液体吐出部が共有する回路であって、前記主操作制御手段又は前記副操作制御手段の少なくとも一部を含み、前記ブロックに属するいずれか1つの前記液体吐出部から液体を吐出させるための共通回路とを備える
ことを特徴とする液体吐出装置。A liquid chamber containing the liquid to be discharged;
A heating element disposed in the liquid chamber and generating bubbles in the liquid in the liquid chamber by supplying a current;
A liquid ejection apparatus including a head in which a plurality of liquid ejection units including a nozzle for ejecting the liquid in the liquid chamber in association with the generation of the bubbles by the heat generating element are arranged in a specific direction;
In one liquid chamber, a plurality of the heating elements connected in series are arranged in parallel in the specific direction,
Main operation control means for controlling to discharge liquid from the nozzle by flowing the same amount of current through all the heating elements in one liquid chamber;
A current is allowed to flow to all the heating elements in one liquid chamber, and a difference is provided in the amount of current flowing to at least one of the heating elements and at least one other heating element. Sub-operation control means for controlling to deflect in the specific direction with respect to the discharge direction of the liquid discharged by the means,
While dividing the plurality of liquid ejection units arranged in parallel in the specific direction into a plurality of blocks, a plurality of the liquid ejection units belong to each of the blocks,
A dedicated circuit provided for each of the liquid ejection sections;
A circuit provided for each of the blocks and shared by a plurality of the liquid ejection units belonging to the block, including at least a part of the main operation control means or the sub operation control means, and belonging to the block A liquid ejecting apparatus comprising: a common circuit for ejecting liquid from one liquid ejecting section.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する複数の第2スイッチング素子とを備える
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A liquid ejecting apparatus comprising: a plurality of second switching elements that are controlled to flow current between the heat generating elements or flow current from between the heat generating elements via the current mirror circuit.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
一対のスイッチング素子からなり、いずれか一方の前記スイッチング素子を入力1とし他方の前記スイッチング素子を入力0としたときには前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入させ、前記一方のスイッチング素子を入力0とし前記他方のスイッチング素子を入力1としたときには前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間から電流を流出させ、かつ前記一対のスイッチング素子の双方を入力0としたときには前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間への電流の流入及び前記発熱素子間からの電流の流出がないように制御する第2スイッチング素子とを備える
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
It is composed of a pair of switching elements, and when one of the switching elements is input 1 and the other switching element is input 0, a current is caused to flow between the heating elements via the current mirror circuit to switch the one switching element. When the element is input 0 and the other switching element is input 1, current flows out between the heating elements via the current mirror circuit, and when both the pair of switching elements are input 0, the current mirror A liquid ejecting apparatus comprising: a second switching element that performs control so that current does not flow between the heat generating elements and current flows between the heat generating elements via a circuit.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する第2スイッチング素子とを備え、
前記共通回路は、
前記第2スイッチング素子の電流源となる電流源素子と、
前記電流源素子から前記第2スイッチング素子に供給する電流値をアナログ的に制御する第1制御端子と、
前記電流源素子から前記第2スイッチング素子への電流の供給をオン/オフする第2制御端子とを備える
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A second switching element for controlling current to flow between the heat generating elements via the current mirror circuit or to flow current between the heat generating elements,
The common circuit is:
A current source element serving as a current source of the second switching element;
A first control terminal for analogly controlling a current value supplied from the current source element to the second switching element;
A liquid ejection apparatus comprising: a second control terminal that turns on / off current supply from the current source element to the second switching element.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する第2スイッチング素子とを備え、
前記共通回路は、
前記第2スイッチング素子の電流源となる電流源素子が複数並列に接続されることにより構成された電流源素子群と、
複数の前記電流源素子に共通に接続された端子であって、前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値をアナログ的に制御する第1制御端子と、
各前記電流源素子にそれぞれ設けられ、各前記電流源素子から前記第2スイッチング素子への電流の供給をオン/オフする第2制御端子とを備え、
前記第1制御端子に与える電位を制御することで各前記電流源素子の電流比を一定に保持するとともに、各前記電流源素子の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えることにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値を制御する
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A second switching element for controlling current to flow between the heat generating elements via the current mirror circuit or to flow current between the heat generating elements,
The common circuit is:
A current source element group configured by connecting a plurality of current source elements serving as a current source of the second switching element in parallel;
A first control terminal that is connected in common to the plurality of current source elements, and that analogally controls a current value supplied from the current source element group to the second switching element;
A second control terminal provided on each of the current source elements, for turning on / off the supply of current from each of the current source elements to the second switching element;
By controlling the potential applied to the first control terminal, the current ratio of each current source element is kept constant, and the input 1 or 0 is applied independently to the second control terminal of each current source element. Thereby, the current value supplied from the current source element group to the second switching element is controlled.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する第2スイッチング素子とを備え、
前記共通回路は、
前記第2スイッチング素子の電流源となる電流源素子が複数並列に接続されることにより構成された電流源素子群と、
複数の前記電流源素子に共通に接続された端子であって、前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値をアナログ的に制御する第1制御端子と、
各前記電流源素子にそれぞれ設けられ、各前記電流源素子から前記第2スイッチング素子への電流の供給をオン/オフする第2制御端子とを備え、
前記第1制御端子に与える電位を制御することで各前記電流源素子の電流比を一定に保持するとともに、各前記電流源素子の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えることにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値を制御し、
各前記電流源素子は、同一特性を有する単位素子が1又は複数並列接続されることにより構成され、
並列に接続された複数の前記電流源素子は、前記単位素子数が2の累乗の比率となるように並設され、
各前記電流源素子の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えたときに、前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値Iが、
I=(2n ・Dn +2n−1 ・Dn−1 +・・+2・D2 +D1 )・I0
(I0 は、前記単位素子から供給される電流値。nは、前記電流源素子に接続された前記第2制御端子の総数。D1 、D2 、・・Dn は、各前記電流源素子の前記第2制御端子の入力1又は0。)
を満たすように、電流値Iを2の累乗単位で変化させる
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A second switching element for controlling current to flow between the heat generating elements via the current mirror circuit or to flow current between the heat generating elements,
The common circuit is:
A current source element group configured by connecting a plurality of current source elements serving as a current source of the second switching element in parallel;
A first control terminal that is connected in common to the plurality of current source elements, and that analogally controls a current value supplied from the current source element group to the second switching element;
A second control terminal provided on each of the current source elements, for turning on / off the supply of current from each of the current source elements to the second switching element;
By controlling the potential applied to the first control terminal, the current ratio of each current source element is kept constant, and the input 1 or 0 is independently applied to the second control terminal of each current source element. By controlling the current value supplied from the current source element group to the second switching element,
Each of the current source elements is configured by connecting one or a plurality of unit elements having the same characteristics in parallel,
The plurality of current source elements connected in parallel are arranged in parallel so that the number of unit elements is a power of two.
When an input 1 or 0 is independently given to the second control terminal of each current source element, a current value I supplied from the current source element group to the second switching element is:
I = (2 n · D n +2 n-1 · D n-1 + · · +2 · D 2 + D 1 ) · I 0
(I 0 is a current value supplied from the unit element. N is the total number of the second control terminals connected to the current source element. D 1 , D 2 ,... D n are the current sources. The input 1 or 0 of the second control terminal of the element.)
A liquid ejecting apparatus, wherein the current value I is changed by a power of 2 so as to satisfy
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する第2スイッチング素子とを備え、
前記共通回路は、
前記第2スイッチング素子の電流源となる電流源素子が複数並列に接続されることにより構成された電流源素子群と、
複数の前記電流源素子に共通に接続された端子であって、前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値をアナログ的に制御する第1制御端子と、
各前記電流源素子にそれぞれ設けられ、各前記電流源素子から前記第2スイッチング素子への電流の供給をオン/オフする第2制御端子とを備え、
前記第1制御端子に与える電位を制御することで各前記電流源素子の電流比を一定に保持するとともに、各前記電流源素子の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えることにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値を制御し、
前記第2スイッチング素子に供給する電流値が最も小さい前記電流源素子の前記第2制御端子を常時入力1に制御することにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が0にならないようにするとともに、常時入力1に制御される前記第2制御端子以外の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えたときの前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が、0を挟んで正負対称である偶数個の値に変化するとともに、前記第2制御端子の入力値に応じて前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が等差で変化するように設定する
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A second switching element for controlling current to flow between the heat generating elements via the current mirror circuit or to flow current between the heat generating elements,
The common circuit is:
A current source element group configured by connecting a plurality of current source elements serving as a current source of the second switching element in parallel;
A first control terminal that is connected in common to the plurality of current source elements, and that analogally controls a current value supplied from the current source element group to the second switching element;
A second control terminal provided on each of the current source elements, for turning on / off the supply of current from each of the current source elements to the second switching element;
By controlling the potential applied to the first control terminal, the current ratio of each current source element is kept constant, and the input 1 or 0 is independently applied to the second control terminal of each current source element. By controlling the current value supplied from the current source element group to the second switching element,
By controlling the second control terminal of the current source element having the smallest current value supplied to the second switching element to always input 1, the current value supplied from the current source element group to the second switching element is The current source element group when the input 1 or 0 is independently applied to the second control terminals other than the second control terminal that is always controlled to be the input 1 is prevented from becoming 0. The current value supplied to the switching element changes to an even number of values that are positive and negative symmetrical with respect to 0, and from the current source element group to the second switching element according to the input value of the second control terminal. A liquid ejection apparatus, characterized in that a current value to be supplied is set so as to change with an equal difference.
1つの前記液室内の直列に接続された複数の前記発熱素子の一方端は、前記発熱素子に電流を供給する電源に接続され、他方端は、前記発熱素子への電流の供給をオン/オフする第1スイッチング素子に接続され、
前記専用回路は、
直列に接続された複数の前記発熱素子のうち、少なくとも1つの前記発熱素子間に接続された1つのカレントミラー回路と、
前記カレントミラー回路を介して前記発熱素子間に電流を流入するか又は前記発熱素子間から電流を流出させるように制御する第2スイッチング素子とを備え、
前記共通回路は、
前記第2スイッチング素子の電流源となる電流源素子が複数並列に接続されることにより構成された電流源素子群と、
複数の前記電流源素子に共通に接続された端子であって、前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値をアナログ的に制御する第1制御端子と、
各前記電流源素子にそれぞれ設けられ、各前記電流源素子から前記第2スイッチング素子への電流の供給をオン/オフする第2制御端子とを備え、
前記第1制御端子に与える電位を制御することで各前記電流源素子の電流比を一定に保持するとともに、各前記電流源素子の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えることにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給する電流値を制御し、
前記第2スイッチング素子に供給する電流値が最も小さい前記電流源素子の前記第2制御端子を常時入力1に制御することにより前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が0にならないようにするとともに、常時入力1に制御される前記第2制御端子以外の前記第2制御端子にそれぞれ独立して入力1又は0を与えたときの前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が、0を挟んで正負対称である偶数個の値に変化するとともに、前記第2制御端子の入力値に応じて前記電流源素子群から前記第2スイッチング素子に供給される電流値が等差で変化するように設定し、
複数の前記第2制御端子に所定の順序で入力1又は0を与えたときに、前記電流源素子群から出力される電流値の順序を変更するための符号変換回路を備える
ことを特徴とする液体吐出装置。The liquid ejection apparatus according to claim 1,
One end of a plurality of the heating elements connected in series in one liquid chamber is connected to a power source that supplies current to the heating element, and the other end turns on / off current supply to the heating element Connected to the first switching element
The dedicated circuit is
One current mirror circuit connected between at least one of the plurality of heating elements connected in series; and
A second switching element for controlling current to flow between the heat generating elements via the current mirror circuit or to flow current between the heat generating elements,
The common circuit is:
A current source element group configured by connecting a plurality of current source elements serving as a current source of the second switching element in parallel;
A first control terminal that is connected in common to the plurality of current source elements, and that analogally controls a current value supplied from the current source element group to the second switching element;
A second control terminal provided on each of the current source elements, for turning on / off the supply of current from each of the current source elements to the second switching element;
By controlling the potential applied to the first control terminal, the current ratio of each current source element is kept constant, and the input 1 or 0 is independently applied to the second control terminal of each current source element. By controlling the current value supplied from the current source element group to the second switching element,
By controlling the second control terminal of the current source element having the smallest current value supplied to the second switching element to always input 1, the current value supplied from the current source element group to the second switching element is The current source element group when the input 1 or 0 is independently applied to the second control terminals other than the second control terminal that is always controlled to be the input 1 is prevented from becoming 0. The current value supplied to the switching element changes to an even number of values that are positive and negative symmetrical with respect to 0, and from the current source element group to the second switching element according to the input value of the second control terminal. Set the supplied current value to change with equal difference,
A code conversion circuit is provided for changing the order of current values output from the current source element group when inputs 1 or 0 are given to the plurality of second control terminals in a predetermined order. Liquid ejection device.
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