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JP3629091B2 - 情報端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報センタに定期的あるいは不定期にアクセスして情報を受信し、その受信した情報を使用して所定の情報処理を実行する情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、情報を送信する情報センタと情報端末装置とが従量課金制の電話回線によって接続された通信式情報提供システムが知られている。そして、情報端末装置は情報センタにアクセスして情報を受信し、その受信した情報を使用して所定の情報処理を実行する。
【0003】
この場合の情報センタから情報を配信するときの通信料金は、全額を情報提供者側が負担するか、あるいは端末装置の利用者が負担していた。このため一定額を情報端末装置の利用者に負担してもらい、一定額を超えた分の通信料については情報提供者側で負担するといった柔軟な運用ができなかった。
【0004】
これは、通信式情報提供システム内では設置された情報端末装置毎にアクセス対象の情報センタまでの伝送路上での距離が異なることが多く、従量課金制の電話回線を使用していると一度数当たりの通信時間も各情報端末装置で異なるからである。なお、例えば情報端末装置側からアクセスしても情報センタ側に課金されるものとして、フリーダイヤル等の着信者課金用電話番号を用いてアセクスすることが考えられる。
【0005】
しかし、全ての情報端末装置に対して一律に累積通信時間が一定時間を超えた時点で着信者課金による通信に切り替えても、上述したように1度数当りの通信時間が異なるため、情報端末装置側で負担する通信料金はまちまちとなる。そのため、やはり一定額を端末利用者に負担してもらい、一定額を超えた分の通信料を情報提供者側で負担するといった柔軟な運用はできない。
【0006】
そこで本発明は、情報端末装置の設置場所等によって1度数当りの通信時間が異なっていても、一定額までの通信料金を情報端末装置の利用者負担とし、それ以上は情報提供側が負担するという柔軟な運用が可能な情報端末装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
この目的を達成するためになされた本発明の情報端末装置は、
情報を送信する情報センタと従量課金制の電話回線によって接続されており、その情報センタにアクセスして前記情報を受信するための通信手段と、該通信手段によって受信した前記情報を使用し、所定の情報処理を実行する情報処理手段とを備える情報端末装置において、
前記情報センタにアクセスするための発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の単位度数当りの通信時間とを記憶している記憶手段と、
所定期間の初期は前記発信者課金用電話番号を用いて前記情報センタへアクセスし、そのアクセスに要した通信時間に対応する度数を累積記憶していき、その累積度数が所定値を超えた場合あるいは超える状況にある場合には、その後の前記情報センタへのアクセスを前記着信者課金用電話番号を用いて実行するアクセス制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本情報端末装置によれば、情報を送信する情報センタと従量課金制の電話回線によって接続されており、通信手段によって情報センタにアクセスして情報を受信し、その受信した情報を使用して情報処理手段が所定の情報処理を実行することができる。
【0009】
このような基本的な処理に加えて、次のような特徴的な処理を実行できる。つまり、記憶手段には、情報センタにアクセスするための発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の単位度数当りの通信時間とを記憶されており、所定期間の初期は発信者課金用電話番号を用いて情報センタへアクセスし、そのアクセスに要した通信時間に対応する度数を累積記憶していき、その累積度数が所定値を超えた場合あるいは超える状況にある場合には、その後の情報センタへのアクセスを着信者課金用電話番号を用いて実行することができる。
【0010】
したがって、各端末毎に累積度数をカウントすることができるため、システムで定めた所定金額の通信料金を端末利用者側で負担してもらうことができ、この所定額を超えた分の通信料金については情報提供者側で負担するという柔軟な運用が可能となる。これによりアクセス対象の情報センタまでの伝送路上での距離が遠い情報端末装置を利用している場合でも、その通信料金の負担を一定額に抑えることが可能になる。
【0011】
また、前記情報センタにアクセスするための発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の単位度数当りの通信時間のデータは、例えば装置設置時のインストール作業において設置作業者がマニュアルで行ってもよいが、請求項2に示すように、装置設置時のインストール作業において情報センタから取得可能に構成すると便利である。
【0012】
また、前記情報センタは、例えば請求項3に示すように、ホストと該ホストから送信される情報を中継する複数のサブホストとから構成され、通信手段は、そのサブホストにアクセスして情報を受信可能にしてもよい。そして、この場合の記憶手段には、1つ以上の各サブホストに対応する前記発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の各サブホストに対応する単位度数当りの通信時間とが記憶される。
【0013】
そして、複数のサブホストにアクセス可能であれば、一つのサブホストがアクセス不可能でも別のサブホストにアクセスできるという利点があるが、その際、請求項4に示すように、単位度数当りの通信時間が長いものほど優先して実行すれば、全体的な通信料金が安くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の情報端末装置の実施形態を説明する。
本実施形態では、図1に示すように、情報端末装置としてのカラオケ装置10が、通信カラオケシステム50の端末として設置されている。詳しくは、通信カラオケシステム50は、カラオケソフトの配信源となるホスト60、そのカラオケソフトをホスト60から受信しカラオケ装置10に送信するための中継的な役割を果たす複数のサブホスト70、従量課金制の電話回線としての公衆回線網80およびカラオケ装置10によって構成されている。この通信カラオケシステム50のホスト60と各サブホスト70とはISDN回線90によって接続されており、各カラオケ装置10は、公衆回線網80を介して各サブホスト70と通信可能となっている。
【0015】
こうした構成から明らかなように、本通信カラオケシステム50では、ホスト60と各カラオケ装置10とは直接には通信せず、例えば1都道府県あたり数台の割合で全国に分散設置されているサブホスト70を経由する。これは、ホスト60の処理の負荷を低減させたり、ホスト60から遠方にあるカラオケ装置10との通信料金を削減させる等の理由からである。
【0016】
なお、各カラオケ装置10が通信相手とするサブホスト70は1台が固定されているわけではなく、例えば最も近くにあるサブホスト70を呼んでも、話中状態等で接続できなければ、他のサブホスト70を呼ぶことが可能で、普通1台のカラオケ装置10に数台のサブホスト70が割り振られている。
【0017】
前記ホスト60は、図2に示すように、制御手段としてのホストコンピュータ61と、記憶手段としての記憶装置62と、入力手段としての入力装置63と、通信手段としての通信制御装置65と、表示手段としてのCRT66と、プリンタ67と等を備えている。記憶装置62は、ホストコンピュータ61が作動するための各種制御プログラム、カラオケ装置10に送信するためのカラオケ曲情報(以下、新曲データともいう)やカラオケ装置10毎の新曲データの配信状況等を記憶するためのものである。入力装置63からはホストコンピュータ61に対して各種指令を入力することができ、例えば、記憶装置62に記憶された新曲データの配信状況を読み出してCRT66に表示させることや、それをプリンタ67に出力させて印刷させること等ができる。
【0018】
また、サブホスト70は、図3に示すように、制御手段としての中央制御装置72と、記憶手段としてのハードディスク71と、通信手段としての通信制御装置73と等から構成されている。
このサブホスト70は、ホスト60から送信されてくる情報を通信制御装置73によって受信し、これを一旦ハードディスク71に記憶した後に、通信制御装置73を通してカラオケ装置10に転送することができる。また、これとは反対に、カラオケ装置10からの情報や要求を一旦ハードディスク71に記憶してからホスト60に転送することもできる。したがって、ホスト60はサブホスト70とだけ通信を実行すればよいので、ホスト60の処理の負荷は低減する。また、カラオケ装置10は、近くにあるサブホスト70と通信すればよいので通信料金を削減できる。
【0019】
一方、カラオケ装置10は、図4に示すように、各部の制御を司る制御手段として中央制御装置12を備えており、この中央制御装置12は、周知のCPU、RAM、ROM等(いずれも図示略)を備えるマイクロコンピュータとして構成されている。
【0020】
前記中央制御装置12には、データ通信装置としての通信制御装置20が接続されており、中央制御装置12は、通信制御装置20を通して、公衆回線網80により接続されるサブホスト70と通信可能である。また、中央制御装置12には、「記憶手段」としてのハードディスク13、演奏再生手段としての音声再生回路14および映像再生手段としての画面表示制御回路15が接続されている。そして、音声再生回路14にはミキサアンプ16が接続されており、ミキサアンプ16には、音声出力手段としてのスピーカ17と音声入力手段としてのマイクロフォン18とが接続されている。さらに、画面表示制御回路15には、映像表示手段としてのテレビモニタ19が接続されている。
【0021】
前記ハードディスク13には、予め数千曲程度のカラオケ曲情報が記憶されており、カラオケ装置10は、サブホスト70より新曲データを受信して、このハードディスク13に記憶させることができる。
1曲分のカラオケ曲情報は、曲同士を識別するための識別情報である曲番号情報と、実体情報とから構成されている。この内の実体情報は、伴奏音楽の情報であるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格の演奏情報および歌詞を符号化した歌詞情報からなっている。
【0022】
また、前記ハードディスク13にはサブホストテーブル13aや累積度数13bも記憶される。サブホストテーブル13aには、図6に例示するように、カラオケ装置10を設置した際に、例えば伝送路上で距離が近くなるベスト3を選択し、そのサブホスト70の識別情報(A,B,C等)と、それら各サブホスト70に対する発信者課金用の電話番号と着信者課金用の電話番号とが記録される。発信者課金用電話番号はサブホスト70に付与された通常の電話番号であり、この電話番号を用いた場合には、カラオケ装置10側である発信者に対して課金がなされる。一方、着信者課金用電話番号は、サブホスト70が通常の電話番号(つまり発信者課金用電話番号)とは別に電話会社との間で予め契約したフリーダイヤル番号等である。フリーダイヤル番号を用いてサブホスト70と通信した場合には、カラオケ装置10側である発信者に対して課金がなされず、サブホスト70側である着信者に課金がなされる。なお、本実施形態ではフリーダイヤル番号を例として挙げたが、それに限定されず着信者課金サービス用の電話番号であればそれ以外でもよい。
【0023】
また、カラオケ装置10内に予め全てのサブホスト70の識別情報と、発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号が記憶されており、設置された地域情報等に基づいて設置作業者等の操作して選択してもよいし、あるいは設置後にホスト60と通信して初期設定する際に、ホスト60から通知してもらうようにしてもよい。この場合、例えば任意のサブホスト70を経由してホスト60に自己の電話番号の市外局番を送信し、ホスト60でその市外局番に基づいて決定したサブホスト70の識別情報、発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号等を送信するようにすることが考えられる。
【0024】
一方、中央制御装置12には、現在時刻および日付を計時するカレンダクロック11も接続されており、中央制御装置12からの要求がある度に現在時刻/日付を通知することができるようにされている。
続いて、カラオケ演奏の手順に従ってカラオケ演奏に関わる各部の機能、動作について簡単に説明する。まず利用者が図示しない操作パネルあるいはリモコン等を操作することで歌いたい曲を選択する。すると中央制御装置12は、選択された曲に対応する演奏情報および歌詞情報をハードディスク13から読み出し、演奏情報は音声再生回路14に、歌詞情報は画面表示制御回路15にそれぞれ転送する。
【0025】
音声再生回路14は、演奏情報に基づいてアナログの演奏信号を合成し、ミキサアンプ16に出力する。ミキサアンプ16は、演奏信号とマイクロフォン18を介して入力される利用者の歌声とを適度な割合でミキシングし、電気的に増幅してスピーカ17に出力する。スピーカ17は、演奏音として外部出力する。
【0026】
一方、画面表示制御回路15は、演奏情報と同期して中央制御装置12から送られてくる歌詞情報により歌詞表示用信号を再生し、図示しない映像ソース(例えばレーザディスクプレーヤ等)から出力されてカラオケ装置10に入力される背景映像信号と歌詞表示用信号とを合成(スーパーインポーズ)してテレビモニタ19に出力し、背景映像に歌詞テロップが重ねられた状態で表示させる。
【0027】
次に、新曲データの取得など、サブホスト70との通信を実行するための装置である通信制御装置20について詳しく説明する。
図5に示すように、通信制御装置20は、制御手段としてのCPU21と、CPU21のワークエリアであるRAM22と、CPU21の動作プログラム等が格納されているROM23と、網制御装置(NCU)24と、変復調手段としてのモデム回路25と等を備えている。
【0028】
CPU21は中央制御装置12に接続され、RAM22、ROM23、NCU24およびモデム回路25は、CPU21に接続されている。また、NCU24は公衆回線網80に接続されている。
前記NCU24は、オフフック、ダイヤリング、オンフック等の公衆回線網80との回線の接続/切断動作を実行できる。前記モデム回路25は、CPU21から送られてくるデジタル信号をアナログ信号に変換してNCU24へと送出し、NCU24から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU21に出力する変換回路である。
【0029】
次に、本カラオケ装置10が実行する処理の一例を、図7に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず通信処理を開始した時点で、ハードディスク13より当月の通信に要した累積度数13bを呼び出す(S10)。
【0030】
次に、サブホスト70の選択を行い(S20)、続いて、今回の通信により累積度数13bが規定度数をオーバーしないかどうかを判定する(S30)。S20でのサブホスト70の選択に関しては、1度数当りの通信時間が長いものほど優先される。したがって、図6に示すサブホストテーブル13aの例で言えば、サブホストA→B→Cの順番に選択されることとなる。一方、S30での判定は、S20で選択したサブホスト70の1度数当りの通信時間をハードディスク13内のサブホストテーブル13aから読み出し、さらに過去の平均通信時間(あるいは最大通信時間)に基づいて予想累積度数を算出する。
【0031】
続くS40では、この算出した予想累積度数が規定度数をオーバーするかどうかを判断する。そして、オーバーするならば(S40:YES)、S120に移行し、一方、規定度数をオーバーしないならば(S40:NO)、S50の処理に移行する。
【0032】
S50では、S20で選択、すなわちこれからダイヤルするサブホスト70までの1度数当たりの通信時間及びそのサブホスト70の発信者課金用電話番号をサブホストテーブル13aから読み出す。そして、S60では、その発信者課金用電話番号によってサブホスト70にダイヤリングして接続して通信処理を開始させる。
【0033】
続くS70では接続がうまくいったかどうかを判断し、うまくいけばS80へ移行するが、うまくいかなければS20へ戻って次のサブホスト70を選択する。上述したように、図6に示すサブホストテーブル13aの例で言えば、IDがA→B→Cの順番で選択される。なお、接続がうまくいったかどうかは、例えば一度接続を試みて接続できなかった場合にすぐに接続がうまくいかないと判断するのではなく、所定回数接続を試みてそれでも接続できない場合にS70で否定判断するようにした方がよい。
【0034】
S80では、累積度数13bに「1」を加算してハードディスク13に記憶する。そして、続くS90ではサブホスト70より1伝送ブロックの配信データを受信する。
ここで受信した配信データが、配信当該日の最終データかどうかのチェックを行う(S100)。最終データでなかったら(S100:NO)、S110へ移行するが、最終データであったならば(S100:YES)、S170へ移行する。
【0035】
S110では、カレンダクロック11により1度数の通信時間が経過したかどうかをチェックする。経過していなければ(S110:NO)、S90へ戻って次の配信データの受信処理を行う。経過していたならば(S110:YES)、S80へ戻って累積度数13bのカウントアップ(+1)を行う。
【0036】
一方、規定度数をオーバーする場合(S40:YES)には、S120へ移行して、着信者課金用電話番号(例えばフリーダイヤル番号)をハードディスク13内のサブホストテーブル13aより読み出す。
そして、そのサブホスト70にダイヤリングして接続し、通信処理を開始する(S130)。続くS140では、上述したS70と同じように接続がうまくいったかどうかを判断する。そして、接続がうまくいけばS160へ移行するが、うまくいかなければS150へ移行して、サブホストテーブル13aより別のサブホスト70(つまり次に1度数当りの通信時間が長いもの)を選択する。そして、再度S120へ戻ってそのS150で選択されたサブホスト70に対応する着信者課金用電話番号を読み出す。
【0037】
S160では、サブホスト70より配信当該日の配信データを受信して、ハードディスク13に受信した配信データを記憶する。このS160の処理は、配信当該日の配信データを全て受信するまで行い、全て受信して記憶させると、S170へ移行し、サブホスト70との通信回線を切断して通信処理を終了する。
【0038】
このように、本カラオケ装置10によれば、サブホスト70と従量課金制の電話回線である公衆回線網80によって接続されており、このサブホスト70にアクセスして新曲データ等の情報を受信し、その受信した情報を使用してカラオケ演奏等の所定の情報処理を実行することができる。
【0039】
このような基本的な処理に加えて、所定期間(上記実施例では1か月単位)の初期は発信者課金用電話番号を用いてサブホスト70へアクセスし、そのアクセスに要した通信時間に対応する度数を累積記憶していき、その累積度数13bが所定値を超える状況にある場合には、その後のサブホスト70へのアクセスを着信者課金用電話番号を用いて実行することができる。したがって、カラオケ装置10毎に累積度数13bをカウントし、システムで定めた所定金額の通信料金を端末利用者側で負担してもらうことができ、この所定額を超えた分の通信料金については情報提供者側で負担するという柔軟な運用が可能となる。これによりアクセス対象のサブホスト70までの公衆電話網80上での距離が遠いカラオケ装置10であっても、その通信料金の負担を一定額に抑えることが可能になる。
【0040】
なお、全てのカラオケ装置10の利用者に対して通信料金の負担を同一額に抑えるのであれば、図7のS40において予想累積度数と比較する規定度数を同一にすればよく、もちろん、カラオケ装置10単位で規定度数は設定可能なので、カラオケ装置10毎に負担額を変えることも可能である。
【0041】
以上、本発明はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
例えば、上記実施形態においては、図7のS40において予想累積度数が規定度数をオーバーするかどうかを判断していた。つまり、今回の通信を実行すると規定累積度数を超えると考えられる場合には、着信者課金用電話番号を用いてアクセスすることにしたが、前回までの累積度数が実際に規定累積度数をオーバーした場合にはじめて着信者課金用電話番号を用いてアクセスするようにしてもよい。また、所定期間として1か月を単位としていたが、それはシステムに応じて1週間単位等ということも考えられる。
【0042】
さらに、上記実施形態における情報端末装置としてはカラオケ装置を挙げているが、それに限らず、例えばファクシミリ装置やその他の通信システムにおける情報端末装置においても同様に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の通信カラオケシステムの概略構成の説明図である。
【図2】実施形態の通信カラオケシステムのホストの構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態の通信カラオケシステムのサブホストの構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態の通信カラオケシステムのカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】カラオケ装置に内蔵されている通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】ハードディスクに格納されるサブホストテーブルの例示図である。
【図7】カラオケ装置が実行する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…カラオケ装置 12…中央制御装置
13…ハードディスク 13a…サブホストテーブル
14…音声再生回路 15…画面表示制御回路
16…ミキサアンプ 19…テレビモニタ
20…通信制御装置 21…CPU
22…RAM 23…ROM
24…網制御装置 25…モデム回路
50…通信カラオケシステム 60…ホスト
70…サブホスト 80…公衆回線網
90…ISDN回線

Claims (4)

  1. 情報を送信する情報センタと従量課金制の電話回線によって接続されており、その情報センタにアクセスして前記情報を受信するための通信手段と、該通信手段によって受信した前記情報を使用し、所定の情報処理を実行する情報処理手段とを備える情報端末装置において、
    前記情報センタにアクセスするための発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の単位度数当りの通信時間とを記憶している記憶手段と、
    所定期間の初期は前記発信者課金用電話番号を用いて前記情報センタへアクセスし、そのアクセスに要した通信時間に対応する度数を累積記憶していき、その累積度数が所定値を超えた場合あるいは超える状況にある場合には、その後の前記情報センタへのアクセスを前記着信者課金用電話番号を用いて実行するアクセス制御手段とを備えたことを特徴とする情報端末装置。
  2. 前記情報センタにアクセスするための発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の単位度数当りの通信時間のデータは、装置設置時のインストール作業において前記情報センタから取得可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。
  3. 前記情報センタは、ホストと該ホストから送信される情報を中継する複数のサブホストとから構成され、前記通信手段は、そのサブホストにアクセスして情報を受信可能にされていると共に、
    前記記憶手段は、1つ以上の各サブホストに対応する前記発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の各サブホストに対応する単位度数当りの通信時間とを記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の情報端末装置。
  4. 前記記憶手段に、複数のサブホストに対応する前記発信者課金用電話番号及び着信者課金用電話番号と、発信者課金の場合の各サブホストに対応する単位度数当りの通信時間が記憶されている場合、前記アクセス制御手段は、前記サブホストへのアクセスを、前記単位度数当りの通信時間が長いものほど優先して実行するよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の情報端末装置。
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