JP3627696B2 - 位置情報変換装置及びその制御方法並びにこれを用いた位置情報提供システム及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は位置情報変換装置及びその制御方法並びにこれを用いた位置情報提供システム及びその制御方法に関し、特に入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換方式及びこれを用いた位置情報提供方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯端末を用いる利用者の位置情報を用いて様々なサービスが実現されつつある。例えば、利用者の現在位置に基づいて、その位置周辺に関連した情報を提供するというサービスがある。この従来のサービスにおける位置情報提供システムの構成を図26に示す。本図において、540は携帯端末であり、551,552,553,…,55nは携帯端末540に対して情報を提供する位置関連情報提供業者である。これ等携帯端末540と位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nとは移動通信網560を介して接続されている。
【0003】
利用者が携帯端末540を用いることにより、利用者の現在位置を示す位置情報が、移動通信網560を介して位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nに通知されると、その位置周辺に関連した情報、例えば飲食店、アミューズメント施設などの店舗情報や、交通情報、最寄り駅などの情報が、位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nから移動通信網560を介して利用者の携帯端末540に通知され、利用者は容易にこれ等の情報を入手することができる。
【0004】
また、このサービスで用いられる携帯端末540には、利用者の現在位置を示す位置情報を位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nへ通知するための位置情報変換装置500が設けられている。この位置情報変換装置500の内部構成を図27に示す。本図において、位置情報変換装置500は、外部と情報の入出力を行う入出力部510と、位置情報検索対象の位置情報を取得する測位部520と、外部に位置情報を提供する位置情報提供部530とから構成されている。
【0005】
なお、測位部520において位置情報を取得する方法としては、例えばGPS(Global Positioning System :全地球測位システム)装置を用いる方法や、携帯電話網を用いる方法や、無線タグとタグ検出装置を用いる方法等がある。
【0006】
次に、従来の位置情報変換装置の動作について、図27を参照しつつ詳細に説明する。まず、位置情報変換装置500は、入出力部510を介して外部から位置情報の要求を受ける。そして、位置情報提供部530は、測位部520から取得された検索対象たる位置情報を取得し、この位置情報を入出力部510を介して位置情報の要求元に出力する。これにより、外部からの位置情報の要求に応じて検索対象の位置情報を提供することが可能となる。
【0007】
ところで、このような上記従来のサービスにおいて、利用者が位置する位置情報はそのまま移動通信網560を介して位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nに通知されてしまうため、何等手段を講じなければ携帯端末540を利用する利用者がどこに居るかという情報が、位置関連情報提供業者に漏れなく通知されてしまうこととなり、利用者の位置に関するプライバシー保護を図ることができないという問題がある。特に、位置情報の検索対象が人間である場合にはその傾向が顕著になる。
【0008】
そこで、従来の位置情報変換装置500における上記プライバシー保護を図る方法として、特許第3111063号公報に開示されているように、検索対象が予め指定した特定の領域外にいる場合にのみその位置情報を他の探索者にも提供することによりプライバシー保護を図っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、検索者が位置関連情報の提供を受ける場合に、上記公報に開示の如く、特定領域外にいる場合にのみその位置情報を位置関連情報提供業者に通知する方式では、検索者が当該特定領域内にいる場合には、位置関連情報の提供を受けることができず、位置関連情報提供サービスを十分に享受できないという欠点があると共に、特定領域外にいる場合には、プライバシー保護は全く図かれないという欠点もある。
【0010】
また、実際に当該サービスを受ける場合に、検索者は、自己の存在場所に応じて、位置関連情報提供業者に通知する自己の位置情報の精度を変化させたい場合がある。例えば、検索者の自宅付近では詳細な位置情報を通知することは希望しないが、旅行先の観光地等の地理にあまり詳しくない場所では詳細な位置情報を通知することで詳細な位置関連情報を提供してもらいたいという要望がある。
【0011】
かかる場合、プライバシー保護を全く考慮していない従来の位置情報変換装置では、検索対象の位置情報をそのまま位置関連情報提供業者に通知してしまうため詳細な位置関連情報が提供されることを希望していないにもかかわらず、自己の位置情報が詳細に位置関連情報提供業者に通知されてしまうという問題があった。
【0012】
また、上記公報に示される位置検出システムでも、予め指定した特定領域内に検索対象がいるか否かにより他の探索者に対して位置情報を提供するか否かを判断するのみであり、探索者に提供する位置情報の精度を設定したり、検索対象の存在位置に応じて精度を変更させることはできない。
【0013】
そこで、本発明はかかる従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、その目的とするところは、プライバシーの保護を図りつつ位置関連情報提供サービスを十分に享受し得る位置情報変換装置及びその制御方法並びにこれを用いた位置情報提供システム及びその制御方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による位置情報変換装置は、入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換手段を含む位置情報変換装置であって、前記領域指定位置情報変換手段は、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を格納する位置精度対応情報格納部と、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定部と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換部と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを格納する変換情報キャッシュ部と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供部とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明による位置情報変換装置の動作制御方法は、入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置の動作制御方法であって、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換ステップを含み、前記位置情報変換装置には、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を予め格納した位置精度対応情報格納部が設けられており、前記領域指定位置情報変換ステップは、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定ステップと、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換ステップと、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部に格納するステップと、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明によるプログラムは、入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置の動作制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換処理を含み、前記位置情報変換装置には、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を予め格納した位置精度対応情報格納部が設けられており、前記領域指定位置情報変換処理は、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定処理と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換処理と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部に格納する処理と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供処理とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明による位置情報提供システムは、入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置と、この位置情報変換装置から出力された位置情報に基づき、前記入力位置情報に関連した位置関連情報を提供する位置関連情報提供装置とが通信網を介して接続された位置情報提供システムであって、前記位置情報変換装置は、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力するよう構成されており、前記位置情報変換装置は、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を格納する位置精度対応情報格納部と、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定部と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換部と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを格納する変換情報キャッシュ部と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供部とを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の作用を述べる。位置情報生成部は、精度の指定を伴う要求を受信すると、測位部から位置情報を取得し、指定された精度と共に、この位置情報を精度調整部へ供給する。精度調整部はこの位置情報を指定された精度以下の精度に変換し、位置情報生成部へ返す。位置情報生成部は精度変換された位置情報を入力出力部を介して外部の要求元へ送信する。これにより、検索対称の位置情報が指定された精度以下に変換されるので、プライバシーの保護が図れる。
【0024】
また、位置情報提供部は、測位部が取得した位置情報を精度決定部に入力する。精度決定部は、位置情報と精度パラメータとが対応付けられた位置精度対応情報格納部からこの位置情報に対応する精度パラメータを取得する。位置情報提供部は、取得した位置情報と精度パラメータとを位置情報変換部に入力し、精度決定部で決定された精度パラメータに対応した精度で変換された位置情報を取得し、この位置情報を入出力部を介して外部に提供する。これにより、入力された位置に応じた精度により位置情報を提供することが可能となり、検索対象者のプライバシーの保護が図られる。
【0025】
また、測位部が取得した位置情報に対応する領域情報が過去に変換履歴のある領域情報として変換情報キャッシュ部に格納されているか否かを判断し、領域情報が存在していれば、位置情報提供部は、その領域情報に対応した位置情報を入出力部を介して外部に提供する。位置情報に対応する領域情報が変換情報キャッシュ部に存在していなければ、位置情報提供部は、位置精度対応情報格納部からこの位置情報に対応する精度パラメータを取得し、領域指定精度決定部からこの位置情報に対応する領域情報を取得し、取得した位置情報と精度パラメータと領域情報とを領域指定位置情報変換部に入力して得られた領域情報と位置情報とを変換情報キャッシュ部に格納すると共に得られた位置情報を入出力部を介して外部に提供する。これにより、一度行った入力位置情報及びその近傍の位置情報の再変換において、簡易迅速に位置情報の変換がなされる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、位置情報の測定の対象となる人間や物を検索対象と呼び、検索対象を管理する管理者や検索対象を所有する所有者を検索対象者と呼ぶ。従って、検索対象が人間である場合、検索対象そのものが検索対象者自身となる場合もある。
【0027】
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示す図である。図1において、位置情報変換装置1は、検索対象の位置を測定する機能を有する測位部2と、入出力を行う機能を有する入出力部3と、外部からの要求に応じて位置情報を生成する機能を有する位置情報生成部4と、位置情報の精度を変換する機能を有する精度調整部5とから構成される。ここで、外部とは、位置情報変換装置1の利用者や、位置情報変換装置1に接続された他の装置を指すものとする。
【0028】
測位部2は対象の位置を測定し、その情報を一定の表現方法及び単位で出力する機能を有する。測位部2での測位を実現する技術としては、上述した様に、GPS、無線公衆網を用いる方式、無線タグとタグ検出装置を用いる方式などがあるが、検索対象の位置を測定可能な方式であれば任意の方式を用いて良い。また、位置情報変換装置1外に何らかの測位装置を用意し、測位部2がこの測位装置と通信し、位置情報を取得することにより測位を実現してもよい。
【0029】
また、位置情報変換装置1外に検索対象の位置を定期的に測定、記録する測位装置を用意し、測位部2がこの測位装置に格納された最新の位置情報を取得することによって、測位を実現しても良い。例えば、測位部2がGPSである場合、位置の情報は緯度経度の単位で出力される。ここで、位置情報を表すのに用いられる表現方法及び単位のことを単位系と呼ぶ。測位部2により出力される位置情報の精度は、測位部2の機能及び位置の測定環境などの外部要因に依存する。
【0030】
精度調整部5は位置情報と精度パラメータの入力を受け、位置情報をこの精度パラメータで表される精度以下の位置情報に変換し、出力する機能を有する。なお、精度調整部5が処理可能な位置情報の単位系は、測位部2が出力する位置情報と同じ単位系である。ここで、精度パラメータとは、位置情報の精度を表す情報のことである。この精度パラメータの記述方法は、位置情報の単位系に依存する。例えば、入力される位置情報の単位系が「緯度経度の度数」であった場合、精度パラメータの例としては「度数で小数点第1位」、「度数で小数点第2位」のようなものがある。
【0031】
図2は単位系と精度パラメータとの関係の例を、いくつか示したものであり、単位系が「緯度経度」の場合には、上述した様に、精度パラメータ(精度情報)は「小数点第位1」とする方法がある。また、単位系が「住所文字列」の場合には、精度パラメータは「市町村」(市町村までの表示精度)、「番地」(番地までの表示精度)、「県」(県までの表示精度)とする方法や、「10文字」(住所を10文字までの表示精度)とすると方法や、「人口が1万人以上」(1万人以上の人口がある住所表示精度)とする方法などが考えられる。
【0032】
精度調整部5は、入力された位置情報が、指定された精度よりも高精度である場合、その位置情報の精度を、指定された精度まで落とした上で、出力する。また、入力された位置情報が指定された精度よりも低精度である場合には、その位置情報をそのまま出力するものとする。
【0033】
次に、位置情報変換装置1の動作について図を用いて詳細に説明する。以下、位置情報生成部4が行う処理の流れを図3を用いて説明する。まず、位置情報生成部4は、外部から入出力部3を介して、精度パラメータによる精度の指定を伴う位置情報の要求を受信する(ステップS1)。この場合の精度の指定を伴う位置情報の要求は、図4に示す様なフォーマットとなる。図4の「単位系」は入力される位置情報の単位系であり、「精度」は入力位置情報の変換精度を示す情報(精度パラメータ)である。
【0034】
次に、位置情報生成部4は測位部2に測位処理を要求し、測定された対象の位置情報を取得する(ステップS2)。次に、位置情報生成部4は、ステップS2で取得した位置情報と、ステップS1で入力された精度パラメータとを、精度調整部5に入力し、精度調整部5が出力する変換後の位置情報を取得する(ステップS3)。最後に、位置情報生成部4は、ステップS3で変換した位置情報を入出力部3を介して要求元に送信する(ステップS4)。
【0035】
以上の処理により、位置情報変換装置1は、指定された精度パラメータに基づいて精度を制限した位置情報を提供することが可能となる。これにより、位置情報変換装置が必要以上に高い精度で対象の位置情報を提供することを回避でき、対象のプライバシの保護が可能となる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示す図であり、図1と同等部分は同一符号にて示している。図5において、位置情報変換装置1は、位置情報を単位系の異なる位置情報に変換する機能を有する単位系変換部6を有することを特徴とし、それ以外の構成は第1の実施の形態と同等である。
【0037】
単位系変換部6は位置情報と単位系の入力を受け、この位置情報を当該単位系で表される位置情報に変換する機能を有する。例えば、「緯度経度」の単位系で表される「北緯35.521、東経139.61」という位置情報と、「住所文字列」の単位系で表される「神奈川県川崎市宮前区宮崎4−1」という位置情報が、物理的に同じ位置を表すとした場合に、単位系変換部6に位置情報「北緯35.521、東経139.61」と、単位系「住所文字列」が入力されると、単位系変換部6は、「神奈川県川崎市宮前区宮崎4−1」という位置情報を出力する。
【0038】
単位系変換部6が変換可能な単位系の種類は位置情報生成部4により異なる。また、単位系変換部6が変換可能な単位系が複数あっても良い。第2の実施の形態の位置情報変換装置1は、精度調整部5が処理可能な単位系は、単位系変換部6が変換可能な単位系である。従って、単位系変換部6が変換可能な単位系が複数ある場合、精度調整部5はそのすべての単位系の位置情報を変換可能である。
【0039】
次に、位置情報変換装置1の動作について図を用いて詳細に説明する。以下、位置情報生成部4が行う処理の流れを図6を用いて説明する。まず、位置情報生成部4は外部から入出力部3を介して、単位系および精度パラメータによる精度の指定を伴う位置情報の要求を受信する(ステップS31)。この場合の指定フォーマットは図4に示したものと同等である。次に、位置情報生成部4は測位部2に測位処理を要求し、測定された対象の位置情報を取得する(ステップS32)。
【0040】
次に、位置情報生成部4は、ステップS32で取得した位置情報と、ステップS31で入力された単位系とを、単位系変換部6に入力し、単位系変換部6が出力する変換後の位置情報を取得する(ステップS33)。次に、位置情報生成部4は、ステップS33で取得した位置情報と、ステップS31で入力された精度パラメータとを、精度調整部5に入力し、精度調整部5が出力する変換後の位置情報を取得する(ステップS34)。最後に、位置情報生成部4は、ステップS34で変換した位置情報を入出力部3を介して要求元に送信する(ステップS35)。
【0041】
以上の処理により、位置情報変換装置1は、指定された単位系と精度パラメータに基づいて精度を制限した位置情報を提供することが可能となる。これにより、第1の実施の形態同様、位置情報変換装置が必要以上に高い精度で対象の位置情報を提供することを回避でき、対象のプライバシの保護が可能となる。さらに、測位結果の単位系が測位部に依存しないという効果も得られる。
【0042】
第2の実施の形態において、位置情報生成部4が出力する位置情報の単位系の指定も受ける、としてもよい。この場合、位置情報生成部4は入力として2つの単位系及び精度パラメータの指定を受ける。このときの指定フォーマットの例を図7に示しており、「精度を指定する単位系」と、「精度」と、「出力する単位系」との3種の指定が入力されることになる。
【0043】
次に、位置情報生成部4は、ステップS33の単位系の変換の際には、入力された「精度を指定する単位系」を用いて変換処理を実行する。そして、位置情報生成部4は、ステップS34で取得した位置情報を、単位系変換部6により「出力する単位系」の位置情報に変換した後に、入力出力部3を介して外部に出力する。これにより、精度を指定する単位系と、出力される位置情報の単位系とを独立に指定することが可能となる。
【0044】
上記、第1及び第2の実施の形態において、位置情報変換装置1は位置情報の要求を受ける際に、精度パラメータの指定を受ける、としていたが、位置情報変換装置1が事前に特定の利用者あるいは装置から精度パラメータの指定を受けておき、位置情報生成の際には常にその精度パラメータを用いる、としてもよい。これにより、常に検索対象が指定した精度パラメータでの位置情報提供が可能となり、検索対象のプライバシ保護が可能となる。
【0045】
また、上記の各実施の形態において、位置情報変換装置1が事前に特定の利用者あるいは装置から精度パラメータの上限値の指定を受ける、としてもよい。この場合、位置情報変換装置1は位置情報の要求受け付け時に、この上限値よりも高精度の精度パラメータを指定された場合、位置情報出力の処理を拒絶するか、精度パラメータをこの上限値に変更した上で、処理を実行する。これにより、検索対象が精度パラメータの上限値を指定し、第三者はこの上限値より高精度の位置情報を取得することが不可能となり、検索対象のプライバシ保護が可能となる。
【0046】
図8は本発明の第3の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示す図である。図8における位置情報変換装置100は、外部との情報の入出力を行う入出力部110と、検索対象の位置を測定する測位部120と、入力された位置情報を指定された精度パラメータに対応した精度で変換して出力する位置情報変換部130と、測位部120が取得した位置情報を位置情報変換部130によって変換して外部に提供する位置情報提供部140と、位置情報と精度パラメータとの対応関係を格納する位置精度対応情報格納部150と、指定された位置情報に対応する精度パラメータを決定する精度決定部160とから構成される。
【0047】
ここで使用される精度パラメータの値とその意味について説明する。図9は本実施の形態における精度パラメータが表す意味の一例を示したものである。図9において、例えば、位置情報が緯度経度で表されており、精度パラメータが1である場合、位置情報は0.0001の表現単位の精度の緯度経度で表されることを意味する。また、本実施の形態における精度パラメータが表す意味の他の例を図10に示す。図10において、例えば、位置情報が住所文字列で表されており、精度パラメータが1の場合、位置情報は番地までの表現単位の精度の住所文字列で表されることを意味する。
【0048】
位置情報変換部130は、位置情報と精度パラメータとの各々の入力を受け、入力された位置情報を精度パラメータで表される精度の位置情報に変換して出力する機能を有する。具体的には、精度パラメータとその意味が図9に示されるものであり、緯度経度からなる位置情報と精度パラメータとして、夫々「N35.48532、E139.29624」と「4」とが入力された場合、位置情報変換部130は入力された位置情報の0.1未満の値を切り捨てることにより、0.1単位の精度の緯度経度で表される位置情報である「N35.4、E139.2」に変換して出力する。
【0049】
なお、この変換処理例では、位置情報変換部130は0.1未満の値を切り捨てることにより変換を実行することとしたが、変換方法をこれに限定するものではなく、変換結果が精度パラメータにより表される精度の位置情報となれば任意の方法を用いて変換しても良い。例えば、0.1未満の値を四捨五入する方法を用いること等が考えられる。精度パラメータの表現方法、及びその表す意味は位置情報変換装置100毎に定められている。上記の例では、精度パラメータは自然数で表現されているが、精度パラメータには数値、文字列、記号等の任意の表現方法を用いることが可能である。
【0050】
また、測位部120において測位を実現する技術としては、上述した様に、GPSを用いる方法、無線公衆網を用いる方法、無線タグとタグ検出装置を用いる方法等があるが、検索対象の位置を測定することが可能な方法であれば任意の方法を用いることができる。また、位置情報変換装置100の外部に何らかの測位装置を用意し、測位部120がこの測位装置と通信を行うことで位置情報を取得することにより測位を実現しても良い。また、位置情報変換装置100の外部に検索対象の位置を定期的に測定、記録する測位装置を用意して、測位部120がこの測位装置に格納された最新の位置情報を取得することで測位を実現しても良い。
【0051】
位置精度対応情報格納部150は位置情報と精度パラメータとの対応関係を管理する。図11は本実施の形態における位置精度対応情報格納部150に格納されるデータの一例を示したものである。図11において、位置精度対応情報格納部150は位置の集合の領域と精度パラメータとの組を管理しており、各領域に含まれる点を表す位置情報に対応する精度パラメータは、その領域に対応する精度パラメータとなる。具体的には、「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28):3」という領域と精度パラメータとの組は、緯度が北緯35.48度から北緯35.49度の間で、経度が東経139.27度から東経139.28度の間の矩形領域に含まれる点を表す位置情報に対応する精度パラメータは「3」であることを意味する。この情報により、位置に対応した精度パラメータを参照することが可能となる。
【0052】
また、図12は本実施の形態における位置精度対応情報格納部150に格納されるデータの他の例を示したものである。図12において、位置精度対応情報格納部150には、住所で表された領域とその領域に含まれる点を表す位置情報に対応する精度パラメータとの対応が管理されている。例えば、「神奈川県川崎市宮前区:2」という領域と精度パラメータとの組は、神奈川県川崎市宮前区内に含まれる点を表す位置情報に対応する精度パラメータは「2」であることを意味する。
【0053】
以上のように、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータの内容の例を2つ示したが、位置精度対応情報格納部150が対象とする範囲内の任意の位置情報に対して、対応する精度パラメータを一意に決定できる方式であれば、位置精度対応情報格納部150の情報の表現方法、格納方法は任意の方法を採ることができる。例えば、上記の例では、位置精度対応情報格納部150は領域と精度パラメータとの対応関係を格納していたが、各位置情報と精度パラメータとの対応関係を格納しても良い。
【0054】
更に、位置精度対応情報格納部150に格納される領域と精度パラメータとの対応関係あるいは各位置情報と精度パラメータとの対応関係は、位置情報の検索要求の前に検索対象者により入出力部110を介して予め設定される。若しくは、位置情報変換装置100の利用中に検索対象者が入出力部110を介して動的に変更することができるとしても良い。
【0055】
なお、領域と精度パラメータとの対応関係あるいは各位置情報と精度パラメータとの対応関係の設定及び変更処理を、位置情報変換装置の管理者等の検索対象者以外の者が行うことも可能である。精度決定部160は位置情報の入力を受けて位置精度対応情報格納部150を参照し、入力された位置情報に対応する精度パラメータを出力する機能を有する。
【0056】
次に、本実施の形態における位置情報変換装置の動作について詳細に説明する。図13は位置情報変換装置100の位置情報提供時における位置情報提供部140の動作を示すフローチャート図である。なお、事前に位置精度対応情報格納部150内の情報は検索対象者により予め設定されているものとし、位置情報変換装置100は入出力部110を介して外部から位置情報の要求を受けると処理を開始する。
【0057】
まず、ステップ(以下「S」という。)11の処理において、位置情報提供部140は測位部120を用いて測位対象の位置情報を取得する。次に、S12の処理において、位置情報提供部140は取得した位置情報を精度決定部160に入力し、精度決定部160が位置精度対応情報格納部150を参照して出力したこの位置情報に対応する精度パラメータを取得する。
【0058】
次に、S13の処理において、位置情報提供部140は取得した位置情報と精度パラメータとを位置情報変換部130に入力し、位置情報変換部130が精度パラメータに応じた精度で変換した位置情報を取得する。最後に、S14の処理において、位置情報提供部140は位置情報変換部130から取得した精度変換後の位置情報を入出力部110を介して位置情報の要求元に出力する。以上の処理によって、位置情報変換装置100は検索対象の位置に応じた精度によって検索対象の位置情報を変換することができる。
【0059】
なお、上述した図13の処理動作は、予め記憶媒体にプログラムとして格納しておき、このプログラムをコンピュータ上で実行させることにより行うようにすることもできることは明らかである。また、先に示した図3及び図6の処理動作についても同様であることは勿論である。
【0060】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図14は本実施の形態における位置情報変換装置の構成を示す図である。図14において、本実施の形態における位置情報変換装置101は、検索された第1の位置情報と第1の領域情報と精度パラメータとの入力を受け、第2の位置情報と第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換部170と、第1の位置情報の入力を受けてその位置情報に対応する精度パラメータを位置精度対応情報格納部150から取得し出力すると共に、第1の領域情報を出力する領域指定精度決定部180と、過去の位置情報の変換処理をキャッシュ情報として管理する変換情報キャッシュ部190とから構成されている。それ以外の図8と同等部分については同一符号で示している。なお、第1の領域情報、第2の領域情報、及び第2の位置情報については後述する。
【0061】
領域指定精度決定部180は検索された第1の位置情報の入力を受けると、位置精度対応情報格納部150を参照し、その第1の位置情報に対応する精度パラメータを取得すると共に、その第1の位置情報の位置を包含する周辺の領域であって、その領域内の点の位置に対応した精度パラメータが、第1の位置情報に対応した精度パラメータと等しい場合における周辺の領域の点の集合からなる領域を、第1の領域情報として出力する機能を有する。
【0062】
具体例を用いて説明すると、位置情報が住所文字列で表されているものとし、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータが図16で示されたものであり、精度パラメータが表す意味が図10で示されたものである場合を想定して説明する。なお、図16で示された領域の地理的な概念図を図15に示す。図15において、神奈川県の中に川崎市と横浜市が隣接しており、川崎市の中に宮前区と高津区があり、宮前区の中に野川という地名がある。
【0063】
いま、入力された第1の位置情報が「川崎市宮前区宮崎4丁目1番1号、(以下「P」と称す)」であるとする。この場合、図16において、Pは川崎市宮前区野川以外の川崎市に該当するため対応する精度パラメータは「3」となる。よって、領域指定精度決定部180は位置精度対応情報格納部150を参照して、精度パラメータ「3」を取得する。
【0064】
そして、第1の位置情報の位置Pを包含する周辺である「川崎市宮前区宮崎」ないしは「川崎市宮前区(野川以外)」の領域であって、この領域内の点の位置に対応した精度パラメータ「3」が、第1の位置情報Pに対応した精度パラメータ「3」と等しい場合における周辺の領域の点の集合からなる領域、すなわち、「川崎市宮前区野川以外の川崎市全域」が第1の領域情報として領域指定精度決定部180から出力される。
【0065】
また、位置情報が緯度経度で表されて、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータが図11で示されたものであり、精度パラメータが表す意味が図9で示されたものである場合を想定して説明する。なお、図11で示された領域と精度パラメータとの関係の一部を表したものを図17に示す。
【0066】
いま、入力された第1の位置情報が、「(N35.485、E139.274)、(以下「Q」と称す)」であるとする。この場合、Qは「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28)」の緯度経度範囲に該当するため対応する精度パラメータは「3」となる。よって、領域指定精度決定部180は位置精度対応情報格納部150を参照して、精度パラメータ「3」を取得する。
【0067】
そして、図17において、第1の位置情報の位置Qを包含する周辺領域であって、この領域内の点の位置に対応した精度パラメータ「3」が、第1の位置情報Qに対応した精度パラメータ「3」と等しい場合における点の集合からなる領域、すなわち、「(N35.480〜N35.490、E139.270〜E139.290)」の領域(図17の斜線部)が第1の領域情報として領域指定精度決定部180から出力される。
【0068】
なお、位置精度対応情報格納部150に格納されている情報の形式によっては、領域指定精度決定部180が第1の領域情報を出力することが不可能な場合もある。例えば、位置精度対応情報格納部150が、図11や図12に示すような領域と精度パラメータとの対応関係ではなく、各点からなる位置情報と精度パラメータとの対応関係を格納していた場合、あるいは、位置精度対応情報格納部150が、領域と精度パラメータとの対応関係と、各点からなる位置情報と精度パラメータとの対応関係とを混合して格納していた場合である。かかる場合、入力された位置情報の周辺に、当該位置情報(点)に対応した精度パラメータと等しい精度パラメータを有する領域が存在しないことがある。このようなとき、領域指定精度決定部180は第1の領域情報として、入力された第1の位置情報のみから成る点の領域を出力する。
【0069】
領域指定位置情報変換部170は、まず、第1の位置情報と第1の領域情報と精度パラメータとの入力を受け、指定された精度パラメータに対応する精度により、入力された第1の位置情報を第2の位置情報に変換する。更に、第1の領域情報内の点であって、指定された精度パラメータに対応する精度で変換処理を行った結果、第2の位置情報と等しくなる点の集合から構成される第2の領域情報を算出する。そして、この第2の位置情報と第2の領域情報とを出力する。
【0070】
上述した具体例を用いて説明すると、領域指定位置情報変換部170には、第1の位置情報、第1の領域情報、精度パラメータとして夫々「川崎市宮前区宮崎4丁目1番1号(P)」、「川崎市宮前区野川以外の川崎市全域」、「3」が入力される。まず、入力された第1の位置情報「P」を指定された精度パラメータ「3」に対応する精度、すなわち「区名」に変換し、第2の位置情報として「川崎市宮前区」を得る。
【0071】
更に、第1の領域情報「川崎市宮前区野川以外の川崎市全域」内の点であって、指定された精度パラメータ「3:区名」に基づき変換処理を行った結果、第2の位置情報たる「川崎市宮前区」と等しくなる点の集合からなる第2の領域情報である「川崎市宮前区内の野川以外」を算出する。そして、第2の位置情報としての「川崎市宮前区」と第2の領域情報としての「川崎市宮前区内の野川以外」とを夫々出力する。これは、入力された第1の位置情報の内、第2の領域情報「川崎市宮前区内の野川以外」に包含される点は全て、領域指定位置情報変換部170によって、「川崎市宮前区」で表される第2の位置情報に変換されることを意味している。
【0072】
また、他の例として、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータが図11、精度パラメータが表す意味が図9で夫々示されたものであり、領域指定位置情報変換部170は、指定された精度パラメータに対応する精度以下の数値を切り捨てる変換処理を行う場合を想定して説明する。領域指定位置情報変換部170には、第1の位置情報、第1の領域情報、精度パラメータとして夫々「(N35.485、E139.274)(Q)」、「(N35.480〜N35.490、E139.270〜E139.290)」、「3」が入力される。まず、入力された第1の位置情報「Q]を指定された精度パラメータ「3」に対応する精度、すなわち0.01の表現単位に変換し、第2の位置情報として「(N35.48、E139.27)」を得る。
【0073】
更に、第1の領域情報「(N35.480〜N35.490、E139.270〜E139.290)」内の点であって、指定された精度パラメータ「3:0.01」に基づき変換処理を行った結果が、第2の位置情報たる「(N35.48、E139.27)」と等しくなる点の集合からなる第2の領域情報として「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28(ここでは、E139.28は含まず、E139.28より小さな値を示す))」を算出する。そして、第2の位置情報としての「(N35.48、E139.27)」と第2の領域情報としての「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28)」とを夫々出力する。これは、入力された第1の位置情報の内、第2の領域情報「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28)」に包含される点は全て、領域指定位置情報変換部170によって、「(N35.48、E139.27)」で表される第2の位置情報に変換されることを意味している。
【0074】
変換情報キャッシュ部190には、領域指定位置情報変換部170が出力した第2の領域情報と第2の位置情報との組がキャッシュ情報として格納されている。図18は図14における変換情報キャッシュ部190に格納されているキャッシュ情報データの一例を示したものである。図18において、キャッシュ情報として第2の領域情報「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28)」と、第2の位置情報「(N35.48、E139.27)」の組が格納されている。このキャッシュ情報は、入力された第1の位置情報のうち、第2の領域情報「(N35.48〜N35.49、E139.27〜E139.28)」内に包含される点は全て、第2の位置情報である「(N35.48、E139.27)」に変換されることを意味する。
【0075】
従って、位置情報提供部140は、入力された第1の位置情報がこの第2の領域情報に包含される位置情報である際には、領域指定精度決定部180、及び領域指定位置情報変換部170を用いることなく、変換情報キャッシュ部190を参照するだけで、位置情報の変換処理を実行することができる。なお、かかる場合、変換情報キャッシュ部190には複数のキャッシュ情報を設けておくことも可能である。また、変換情報キャッシュ部190に格納されるキャッシュ情報の組の数に上限を設けておくこともできる。
【0076】
次に、本実施の形態における位置情報変換装置の動作について詳細に説明する。図19は位置情報変換装置100の位置情報提供時における位置情報提供部140の動作を示すフローチャート図である。なお、事前に位置精度対応情報格納部150内の情報は検索対象者により予め設定されているものとし、位置情報変換装置100は入出力部110を介して外部から位置情報の要求を受けると処理を開始する。
【0077】
まず、S21の処理において、位置情報提供部140は、測位部120を用いて測位対象の第1の位置情報を取得する。次に、S22の処理において、位置情報提供部140は変換情報キャッシュ部190を参照して、変換情報キャッシュ部190に格納されているキャッシュ情報の中に、測位部120が取得した第1の位置情報に対応する領域情報が存在するか否かを判断する。
【0078】
S22の処理において、取得した第1の位置情報に対応する領域情報がキャッシュ情報として変換情報キャッシュ部190内に存在すると判断された場合(S22:YES)、S23の処理へ移行する。S23の処理において、位置情報提供部140は、変換情報キャッシュ部190内のキャッシュ情報の中から第1の位置情報を包含する領域に対応した第2の位置情報を取得してS27の処理へ移行する。
【0079】
一方、S22の処理において、取得した第1の位置情報に対応する領域情報がキャッシュ情報として変換情報キャッシュ部190内に存在しないと判断された場合(S22:NO)、S24の処理へ移行する。S24の処理において、位置情報提供部140は、取得した第1の位置情報を領域指定精度決定部180に入力し、領域指定精度決定部180が位置精度対応情報格納部150を参照して出力した第1の位置情報に対応する精度パラメータと第1の領域情報を取得する。
【0080】
次に、S25の処理において、位置情報提供部140は取得した第1の位置情報と精度パラメータと第1の領域情報とを領域指定位置情報変換部170に入力し、対応する第2の位置情報と第2の領域情報とを取得する。次に、S26の処理において、位置情報提供部140は、領域指定位置情報変換部170から取得した第2の位置情報と第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部190に追加し変換情報キャッシュ部190内のキャッシュ情報を更新する。
【0081】
最後に、S27の処理において、位置情報提供部140は、変換情報キャッシュ部190から取得した位置情報、あるいは領域指定位置情報変換部170から取得した第2の位置情報を入出力部110を介して位置情報の要求元に出力する。以上の処理によって、位置情報変換装置100は、検索対象の位置に応じた精度によって検索対象の位置情報を提供するとともに、過去に検索し変換履歴のある位置情報を簡易迅速に提供する。
【0082】
なお、上述した図19の処理動作は、予め記録媒体にプログラムとして格納しておき、このプログラムをコンピュータ上で実行させることにより行うようにすることもできることは明らかである。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態では、変換情報キャッシュ部190に過去の位置情報変換結果をキャッシュ情報として格納することにより、過去に変換履歴のある位置情報及びその近傍の位置情報に対しては、精度決定処理や位置情報変換のための計算を行わずに、変換情報キャッシュ部190を参照することにより、簡易迅速に位置情報の変換処理を行うことができる。ある一定の時間内に連続して位置情報の変換を行う場合、検索対象の位置には局所性があるため、これにより変換処理の効率を向上することができる。
【0084】
なお、上述した本実施の形態において、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータは、位置情報の検索要求を行う前に検索対象者により予め設定されることにより、あるいは位置情報変換装置100の利用中に検索対象者が動的に設定することにより変更され、その度毎に、変換情報キャッシュ部190のキャッシュ情報の内容は消去される。
【0085】
すなわち、変換情報キャッシュ部190内のキャッシュ情報は位置精度対応情報格納部150の情報が基礎となっているため、位置精度対応情報格納部150の情報が更新あるいは変更された場合には、変換情報キャッシュ部190のキャッシュ情報の内容は無効となる。かかる場合、変換情報キャッシュ部190のキャッシュ情報の内容を、位置精度対応情報格納部150内に格納されるデータの変更に対応する部分のみを消去することも可能である。
【0086】
ところで、上記第3及び第4の実施の形態においては、位置精度対応情報格納部150に格納されるデータの種類は1種類の場合を想定して説明しているが、これ等の情報を複数用意し、位置情報要求者、位置情報要求発生時刻、あるいは検索対象者の希望によりこれ等の情報を使い分けるとすることも可能である。
【0087】
例えば、領域と精度パラメータとの組合せに時間のパラメータを追加し、位置情報要求の発生する時間帯により精度パラメータを変化させ、位置情報の精度変換を行うものである。図20(a)〜(c)に位置情報要求の発生時間帯とその時の精度パラメータとの関係を示す。また、領域と図20で示した各パターンとの組み合わせを図21に示す。
【0088】
精度パラメータが表す意味が図10に示されたものである場合、位置情報として上述した「川崎市宮前区宮崎4丁目1番1号(P)」が10時に入力された場合、図21より「川崎市宮前区」はパターンCに従うことから、図20(c)を参照し、その時の精度パラメータは「1」であることから、図10より、「1:番地」の精度で位置情報の変換を行い、結果的に「川崎市宮前区宮崎4丁目1番1号」の位置情報に変換する。このように、検索対象の位置情報の位置とその位置情報が検索された時間帯に応じた精度により位置情報の変換を行うことも可能である。
【0089】
更に、上述した実施の形態において、位置情報変換装置100,101(図1や図5のの位置情報変換装置1も含むものとし、以下同じとする)は、その検索対象が携帯する携帯端末内に存在していても、あるいはその検索対象とは独立に例えば携帯端末とネットワークで接続されたコンピュータやサーバ(情報処理装置)内に存在していても良い。
【0090】
具体的な構成を図22〜図25に示す。図22及び図25は、本発明の実施の形態における位置情報変換装置100を位置情報提供システムに適用した場合の構成を夫々示したものである。図22及び図25において、200は携帯端末であり、それ以外は図26と同等であつて同一符号で示している。また、図23及び図24は、上記実施の形態における位置情報変換装置100の内部構成の区分の例を示したものである。
【0091】
すなわち、図22は、携帯端末200内に位置情報変換装置100全体が搭載されている場合を示したものであり、かかる構成では、携帯端末200で検索された位置情報は、携帯端末200内でその位置情報に応じた精度に変換された後に移動通信網560を介して位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nに通知されるため、携帯端末200の利用者の位置に関するプライバシー保護が図られることとなる。
【0092】
また、図25は、図23に示した位置情報変換装置100の内、入出力部100と測位部120とから構成される部分230を携帯端末200内に設け、それ以外の部分240については、携帯端末200と接続される位置情報変換装置210内に設けるようにした構成を示す。
【0093】
すなわち、携帯端末200と位置情報変換装置210とを組合せた位置情報変換システム220を用いることで、携帯端末200で検索された位置情報を位置情報変換装置210において所定の精度に変換された後に移動通信網560を介して位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nに通知することができる。よって、位置関連情報提供業者551,552,553,…,55nに対する利用者の位置に関するプライバシー保護は保たれることとなる。なお、位置情報変換装置210は家庭内コンピュータやサーバ(情報処理装置)であっても良いし、利用者が契約している信頼できる通信業者内のサーバであっても良い。
【0094】
更に、図24に示すように、位置情報変換装置100の内、入出力部110と測位部120と位置精度対応情報格納部150とから構成される部分231を携帯端末200内に設け、それ以外の部分241を位置情報変換装置210内に設けることで位置情報変換システム220を構成することも可能である。かかる構成により図25に示す位置情報提供システムを構築し、携帯端末200の利用者の位置に関するプライバシー保護を図ることができる。なお、上述した位置情報変換装置101を、これ等図22及び図25に示した位置情報提供システムに対して適用することも可能である。
【0095】
また、図23及び図24における位置精度対応情報格納部150を、図22あるいは図25に示した携帯端末200内に設けることも可能である。これにより、この携帯端末200を使用するユーザが、個々に自由に格納内容を設定変更することができ、また、サーバ側での格納容量や負荷を軽減できることとなる。
【0096】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、指定された精度以下の精度の位置情報を提供することが可能となり、対象のプライバシの保護が可能な位置情報変換装置を提供することが可能となる。
【0097】
また、本発明によれば、位置情報と精度パラメータとを対応付け、その精度パラメータで表される精度で位置情報を変換することにより、検索対象の位置に応じた精度により位置情報を変換して位置関連情報提供業者へ通知することが可能となるため、検索対象者の位置に関するプライバシーを保護することができると共に、位置情報に応じて精度の異なる位置関連情報の提供を受けることができるという効果がある。
【0098】
更に、本発明によれば、過去に検索履歴のある位置変換情報を格納する手段を設けることにより、一度行った位置情報及びその近傍の位置情報を再度変換して提供するに際しては、位置精度決定処理や位置情報変換のための計算処理を行わずに、簡易迅速に位置情報の変換を行うことができる。特に、ある一定の時間内に連続して位置情報の変換を行う場合、検索対象の位置には局所性があるため、更なる位置情報の変換の効率化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態における単位系と精度パラメータとの関係の例を示す図である。
【図3】図1の実施の形態における位置情報生成部において行われる処理の流れを示すフローチャート図である。
【図4】図1の実施の形態において、精度を伴う要求の例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の位置情報変換装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の実施の形態における位置情報生成部において行われる処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】図5の実施の形態において、精度を伴う要求の例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の実施の形態における精度パラメータが表す意味の一例を示す図である。
【図10】図8の実施の形態における精度パラメータが表す意味の他の例を示す図である。
【図11】図8の実施の形態における位置精度対応情報格納部に格納されるデータの一例を示す図である。
【図12】図8の実施の形態における位置精度対応情報格納部に格納されるデータの他の例を示す図である。
【図13】図8の実施の形態における位置情報変換装置の位置情報提供時における位置情報提供部の動作を示すフローチャート図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における位置情報変換装置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の実施の形態における位置情報の地理的概念を示す図である。
【図16】図14の実施の形態における位置精度対応情報格納部に格納されるデータの更に他の例を示す図である。
【図17】緯度経度で表された領域と精度パラメータとの関係を表した図である。
【図18】図14の実施の形態における変換情報キャッシュ部に格納されるキャッシュ情報データの一例を示す図である。
【図19】図14の実施の形態における位置情報変換装置の位置情報提供時における位置情報提供部の動作を示すフローチャート図である。
【図20】精度パラメータと時間帯との対応関係を示す図である。
【図21】領域と、精度パラメータと時間帯とが対応したパターンとの関係を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態における位置情報提供システムの構成を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態における位置情報提供装置の内部構成の区分の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態における位置情報提供装置の内部構成の区分の他の例を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態における位置情報提供システムにおいて、位置情報変換装置の内部構成を分割して配置した場合の一例を示す図である。
【図26】従来の位置情報提供システムの構成を示す図である。
【図27】従来の位置情報変換装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,100,101,210 位置情報変換装置
3,110 入出力部
2,120 測位部
4 位置情報生成部
5 精度調整部
6 単位系変換部
130 位置情報変換部
140 位置情報提供部
150 位置精度対応情報格納部
160 精度決定部
170 領域指定位置情報変換部
180 領域指定精度決定部
190 変換情報キャッシュ部
200 携帯端末
220 位置情報変換システム
Claims (10)
- 入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換手段を含む位置情報変換装置であって、前記領域指定位置情報変換手段は、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を格納する位置精度対応情報格納部と、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定部と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換部と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを格納する変換情報キャッシュ部と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供部とを含むことを特徴とする位置情報変換装置。
- 前記位置情報提供部は、入力位置情報である前記第1の位置情報に対応する情報が前記変換情報キャッシュ部に存在する時、その情報を前記第2の位置情報として外部へ提供するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の位置情報変換装置。
- 入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置の動作制御方法であって、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換ステップを含み、
前記位置情報変換装置には、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を予め格納した位置精度対応情報格納部が設けられており、
前記領域指定位置情報変換ステップは、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定ステップと、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換ステップと、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部に格納するステップと、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供ステップとを含むことを特徴とする制御方法。 - 前記位置情報提供ステップは、前記入力位置情報に応答して前記変換情報キャッシュ部を検索し、この入力位置情報である前記第1の位置情報に対応する情報が存在する時、その検索結果を前記第2の位置情報として外部へ提供するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
- 入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置の動作制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換処理を含み、
前記位置情報変換装置には、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を予め格納した位置精度対応情報格納部が設けられており、
前記領域指定位置情報変換処理は、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定処理と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換さ れた結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換処理と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部に格納する処理と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供処理とを含むことを特徴とするプログラム。 - 前記位置情報提供処理は、前記入力位置情報に応答して前記変換情報キャッシュ部を検索し、この入力位置情報である前記第1の位置情報に対応する情報が存在する時、その検索結果を前記第2の位置情報として外部へ提供するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
- 入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置と、この位置情報変換装置から出力された位置情報に基づき、前記入力位置情報に関連した位置関連情報を提供する位置関連情報提供装置とが通信網を介して接続された位置情報提供システムであって、
前記位置情報変換装置は、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力するよう構成されており、
前記位置情報変換装置は、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を格納する位置精度対応情報格納部と、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定部と、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換部と、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを格納する変換情報キャッシュ部と、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供部とを含むことを特徴とする位置情報提供システム。 - 前記位置情報提供部は、前記入力位置情報に応答して前記変換情報キャッシュ部を検索し、この入力位置情報である前記第1の位置情報に対応する情報が存在する時、その検索結果を前記第2の位置情報として外部へ提供するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の位置情報提供システム。
- 入力位置情報を所定の精度に変換して出力する位置情報変換装置と、この位置情報変換装置から出力された位置情報に基づき、前記入力位置情報に関連した位置関連情報を提供する位置関連情報提供装置とが通信網を介して接続された位置情報提供システムの動作制御方法であって、
前記位置情報変換装置は、前記入力位置情報を、その位置を包含する領域情報に対応して指定された位置情報に変換して出力する領域指定位置情報変換ステップを含み、
前記位置情報変換装置には、第1の位置情報とこの第1の位置情報を変換する精度との対応関係を予め格納した位置精度対応情報格納部が設けられており、
前記領域指定位置情報変換ステップは、前記入力位置情報を前記第1の位置情報として、この第1の位置情報に対応する精度を前記位置精度対応情報格納部を参照して出力するとともに、前記第1の位置情報の周辺領域であって、前記第1の位置情報に対応する精度と同一の精度で変換される位置情報の集合である第1の領域情報を出力する領域指定精度決定ステップと、前記精度により前記第1の位置情報を変換し第2の位置情報を生成するとともに、前記第1の領域情報内の点であって、前記第1の位置情報に対応する精度により変換された結果が前記第2の位置情報と等しくなる点の集合である第2の領域情報を生成し、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを出力する領域指定位置情報変換ステップと、前記第2の位置情報と前記第2の領域情報とを変換情報キャッシュ部に格納するステップと、前記第2の位置情報を外部へ提供する位置情報提供ステップとを含むことを特徴とする動作制御方法。 - 前記位置情報提供ステップは、前記入力位置情報に応答して前記変換情報キャッシュ部を検索し、この入力位置情報である前記第1の位置情報に対応する情報が存在する時、その検索結果を前記第2の位置情報として外部へ提供するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の動作制御方法。
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