JP3627355B2 - スキャン式露光装置 - Google Patents
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- G03F7/70216—Mask projection systems
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャン式露光装置に関し、詳しくは、半導体リソグラフィ工程において、スキャン露光のための照明光学系を改良したスキャン露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体リソグラフィ工程において、ウエハに対する露光光を横長に拡大する方法にスキャン露光がある。
図7および図8は、半導体のリソグラフィ工程に使用される一般的なスキャン式露光装置の例を示している。
図7および図8において、符号1は光源、4はフライアイレンズ、11はマスキングブレード、5はコンデンサレンズ、6はマスク(レチクル)、7は投影光学系、8はウエハである。
【0003】
フライアイレンズ4は、一般に球面レンズを組み合わせたものが使用されている。
マスク6およびウエハ8は駆動装置(図示せず)により矢印の方向に走査されるようになっている。
光源1からの光はフライアイレンズ4で拡散され、マスキングブレード11のスリット11aにより、コンデンサレンズ5への入射光を制限して細長い楕円形状9にし、かつ、この入射光をコンデンサレンズ5で平行光にしてマスク6上にパターン露光に必要な長楕円形の照射領域10を形成し、この照明光束でマスク6のパターンを投影光学系8を通してウエハ8に投影する。
このようにスリット11aを通すことにより、露光装置光学系としての性能保証領域が、スリットの領域に限られ、ディストーションや像面等の収差をより低減できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のスキャン式露光装置では、マスク6上に長楕円形の照射領域10を形成するためにマスキングブレード11のスリット11aを用いているため、スキャン露光には光源1からの光の一部しか利用されず、露光量が減少し、スループットの低下をもたらしている。
また、照明系に図示のような円形のコンデンサレンズ5を用いた場合、実際に露光に使用される楕円形状9の部分以外が無駄になっている。
しかもコンデンサレンズ5の素材である硝材に高価な石英や蛍石を使用した場合、コストアップになる。
本発明は上述の点に着目してなされたもので、マスキングブレードなしでマスク上にパターン形成に必要な分だけの略長方形の照射領域を形成でき、露光光の無駄をなくすと共に、ウエハ上での照度が増加し、露光時間の短縮ができるスキャン式露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、露光光源からの光をフライアイレンズを通してマスクに照射し、該マスクのパターンを投影光学系を介してウエハに投影し露光するスキャン式露光装置であって、前記フライアイレンズを、平面視形状が長方形の平凹レンズを互いに密接して二次元的に配列することにより構成し、該フライアイレンズにより前記マスク上に、パターン形成に必要な略長方形の照射領域を形成することを特徴とする。
本発明はまた、前記フライアイレンズと前記マスク間にコンデンサレンズが配置され、該コンデンサレンズは、前記ウエハの露光に必要な領域が最小限含まれる略長形状に形成したものである。
本発明はまた、前記フライアイレンズの焦点をコンデンサレンズの光入射側の焦点に一致させさたことを特徴とする。
本発明はまた、露光用光源としてエキシマレーザ光源を用い、該エキシマレーザ光源から振動ミラーを通して入射される光をビームエキスパンダにより平行光にして前記フライアイレンズに入射させることを特徴とする。
【0006】
本発明では、フライアイレンズからの光は、スリットを通すことなく直接コンデンサレンズに照射される。
フライアイレンズは断面長方形の平凹レンズを二次元的の配列したものであるから、フライアイレンズからの出射光は横長の細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができ、ウエハ上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間が短縮される。
また、コンデンサレンズは、マスク上の照射領域と同じ程度の広さがあればよいので、コンデンサレンズの成形硝材を節減し得る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1および図2において、図7および図8と同一の構成要素及び機能のものには同一符号を付して述べると、1は光源、14はフライアイレンズ、15はコンデンサレンズで、フライアイレンズ14の出射光はコンデンサレンズ15に直接入射され、従来のマスキングブレード11は用いていない。
フライアイレンズ14は、図3および図4に示すように平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成されるものであり、その凹部側をコンデンサレンズ15に向けて配置している。
【0008】
コンデンサレンズ15は、図1に示すように、略長形状の形成されている。
ここに、略長形状とは、細長い略長方形状、細長い略楕円形状、またはこの両者を組み合わせた形状のいずれであってもよい。
また、6はマスク、7は投影光学系、8はウエハである。
光源1からの光はフライアイレンズ14に入射され、フライアイレンズ14からコンデンサレンズ15に入射される。
フライアイレンズ14は平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成されるものであるから、従来の球面レンズや凸レンズに比して光の発散角が小さくなり、しかも長方形であるから出射光も横長の細長い楕円形状16の光束となる(図1参照)。
このように、フライアイレンズ14からの出射光は、細長い楕円形状16であるので、略長形状のコンデンサレンズ15からはみ出すことがなく、全光束がコンデンサレンズ15に入射される。
【0009】
図6に示すように、光軸上におけるフライアイレンズ14の焦点F4は、コンデンサレンズ15の入射側の焦点F5と一致しており、これにより、コンデンサレンズ15からの出射光でマスク6上に略長方形の照射領域10を形成することができる。
また、コンデンサレンズ15の出射側の焦点F5の位置にマスク6を配置すると、照射領域10をより均一に照射することができる。
【0010】
フライアイレンズ5からの出射光が、この略長方形の照射領域10に近い領域となるように、フライアイレンズ5のコンデンサレンズ4からの距離を調整する(この状態で、F4とF5が一致している)。
マスク6の照射領域10内のパターンが投影光学系7を介してウエハ8の長方形の露光領域12内に投影され、露光される。
マスク6およびウエハ8は駆動装置(図示せず)により矢印の方向に走査されるようになっている。
【0011】
図5は、光源1としてエキシマレーザを使用したスキャン式露光装置の実施の形態を示すものである。
2はレーザの干渉を防ぐための振動ミラー、3はビームエキスパンダであって、エキシマレーザ光源1から出射されたレーザビームは、ビームエキスパンダ3で平行光に変換され、フライアイレンズ14に入射される。
スキャン式露光装置は図5に示す構成のものに限定されず、例えば、光源はエキシマレーザ光源のほか、YAGレーザ、アルゴンレーザでもよく、あるいはHgランプ等の紫外線光源でもよい。
本発明のスキャン式露光装置は、IC、LSI等の半導体デバイスのほか、CCD等の撮像デバイス、液晶パネル(LCD)、磁気ヘッド等の各種デバイスにも使用される。
【0012】
以上のように、本実施の形態のスキャン式露光装置では、平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成したフライアイレンズ14を使用することにより、光の発散角を小さくすることができ、フライアイレンズ14からの出射光は細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができる。
したがって、ウエハ8上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間が短縮される。
また、フライアイレンズ14を構成する平凹レンズLの焦点とコンデンサレンズ15の焦点を合致させることにより、マスク6上の照射領域に均一に照射することができる。
また、コンデンサレンズ15は、マスク6上の照射領域と同じ程度の広さがあればよいので、コンデンサレンズ15の成形硝材を節減することができる。
特に、今後遠赤外線領域で高価な石英または蛍石等の硝材を使用することが予想され、コスト低減の効果は大きい。
【0013】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、露光光源からの光をフライアイレンズを通してマスクに照射し、該マスクのパターンを投影光学系を介してウエハに投影し露光するスキャン式露光装置において、前記フライアイレンズを、平面視形状が長方形の平凹レンズを互いに密接して二次元的に配列することにより構成し、該フライアイレンズにより前記マスク上に、パターン形成に必要な略長方形の照射領域を形成したので、フライアイレンズの光の発散角を小さくすることができ、フライアイレンズからの出射光は細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができ、ウエハ上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間を短縮できる。
また本発明によれば、前記フライアイレンズと前記マスク間に配置されたコンデンサレンズを、前記ウエハの露光に必要な領域が最小限含まれる略長形状に形成したので、コンデンサレンズ15の成形硝材を節減することができる。
さらに本発明によれば、マスキングプレートを使用しないため、光源の光を無駄なく有効に利用することができ、露光量の無駄をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャン式露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の要部の説明図である。
【図3】フライアイレンズの平面図である。
【図4】フライアイレンズの平凹レンズを示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(a)のc−c線断面である。
【図5】本発明のスキャン式露光装置の一実施の形態を示す概略側面図である。
【図6】図6の要部を拡大して示す側面図である。
【図7】従来のスキャン式露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】図7の要部の説明図である。
【符号の説明】
1 光源(エキシマレーザ)
2 振動ミラー
3 ビームエキスパンダ
6 マスク
8 ウエハ
10 照射領域
14 フライアイレンズ
15 コンデンサレンズ
L 平凹レンズ
F4 フライアイレンズの焦点
F5 コンデンサレンズの焦点
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャン式露光装置に関し、詳しくは、半導体リソグラフィ工程において、スキャン露光のための照明光学系を改良したスキャン露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体リソグラフィ工程において、ウエハに対する露光光を横長に拡大する方法にスキャン露光がある。
図7および図8は、半導体のリソグラフィ工程に使用される一般的なスキャン式露光装置の例を示している。
図7および図8において、符号1は光源、4はフライアイレンズ、11はマスキングブレード、5はコンデンサレンズ、6はマスク(レチクル)、7は投影光学系、8はウエハである。
【0003】
フライアイレンズ4は、一般に球面レンズを組み合わせたものが使用されている。
マスク6およびウエハ8は駆動装置(図示せず)により矢印の方向に走査されるようになっている。
光源1からの光はフライアイレンズ4で拡散され、マスキングブレード11のスリット11aにより、コンデンサレンズ5への入射光を制限して細長い楕円形状9にし、かつ、この入射光をコンデンサレンズ5で平行光にしてマスク6上にパターン露光に必要な長楕円形の照射領域10を形成し、この照明光束でマスク6のパターンを投影光学系8を通してウエハ8に投影する。
このようにスリット11aを通すことにより、露光装置光学系としての性能保証領域が、スリットの領域に限られ、ディストーションや像面等の収差をより低減できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のスキャン式露光装置では、マスク6上に長楕円形の照射領域10を形成するためにマスキングブレード11のスリット11aを用いているため、スキャン露光には光源1からの光の一部しか利用されず、露光量が減少し、スループットの低下をもたらしている。
また、照明系に図示のような円形のコンデンサレンズ5を用いた場合、実際に露光に使用される楕円形状9の部分以外が無駄になっている。
しかもコンデンサレンズ5の素材である硝材に高価な石英や蛍石を使用した場合、コストアップになる。
本発明は上述の点に着目してなされたもので、マスキングブレードなしでマスク上にパターン形成に必要な分だけの略長方形の照射領域を形成でき、露光光の無駄をなくすと共に、ウエハ上での照度が増加し、露光時間の短縮ができるスキャン式露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、露光光源からの光をフライアイレンズを通してマスクに照射し、該マスクのパターンを投影光学系を介してウエハに投影し露光するスキャン式露光装置であって、前記フライアイレンズを、平面視形状が長方形の平凹レンズを互いに密接して二次元的に配列することにより構成し、該フライアイレンズにより前記マスク上に、パターン形成に必要な略長方形の照射領域を形成することを特徴とする。
本発明はまた、前記フライアイレンズと前記マスク間にコンデンサレンズが配置され、該コンデンサレンズは、前記ウエハの露光に必要な領域が最小限含まれる略長形状に形成したものである。
本発明はまた、前記フライアイレンズの焦点をコンデンサレンズの光入射側の焦点に一致させさたことを特徴とする。
本発明はまた、露光用光源としてエキシマレーザ光源を用い、該エキシマレーザ光源から振動ミラーを通して入射される光をビームエキスパンダにより平行光にして前記フライアイレンズに入射させることを特徴とする。
【0006】
本発明では、フライアイレンズからの光は、スリットを通すことなく直接コンデンサレンズに照射される。
フライアイレンズは断面長方形の平凹レンズを二次元的の配列したものであるから、フライアイレンズからの出射光は横長の細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができ、ウエハ上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間が短縮される。
また、コンデンサレンズは、マスク上の照射領域と同じ程度の広さがあればよいので、コンデンサレンズの成形硝材を節減し得る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1および図2において、図7および図8と同一の構成要素及び機能のものには同一符号を付して述べると、1は光源、14はフライアイレンズ、15はコンデンサレンズで、フライアイレンズ14の出射光はコンデンサレンズ15に直接入射され、従来のマスキングブレード11は用いていない。
フライアイレンズ14は、図3および図4に示すように平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成されるものであり、その凹部側をコンデンサレンズ15に向けて配置している。
【0008】
コンデンサレンズ15は、図1に示すように、略長形状の形成されている。
ここに、略長形状とは、細長い略長方形状、細長い略楕円形状、またはこの両者を組み合わせた形状のいずれであってもよい。
また、6はマスク、7は投影光学系、8はウエハである。
光源1からの光はフライアイレンズ14に入射され、フライアイレンズ14からコンデンサレンズ15に入射される。
フライアイレンズ14は平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成されるものであるから、従来の球面レンズや凸レンズに比して光の発散角が小さくなり、しかも長方形であるから出射光も横長の細長い楕円形状16の光束となる(図1参照)。
このように、フライアイレンズ14からの出射光は、細長い楕円形状16であるので、略長形状のコンデンサレンズ15からはみ出すことがなく、全光束がコンデンサレンズ15に入射される。
【0009】
図6に示すように、光軸上におけるフライアイレンズ14の焦点F4は、コンデンサレンズ15の入射側の焦点F5と一致しており、これにより、コンデンサレンズ15からの出射光でマスク6上に略長方形の照射領域10を形成することができる。
また、コンデンサレンズ15の出射側の焦点F5の位置にマスク6を配置すると、照射領域10をより均一に照射することができる。
【0010】
フライアイレンズ5からの出射光が、この略長方形の照射領域10に近い領域となるように、フライアイレンズ5のコンデンサレンズ4からの距離を調整する(この状態で、F4とF5が一致している)。
マスク6の照射領域10内のパターンが投影光学系7を介してウエハ8の長方形の露光領域12内に投影され、露光される。
マスク6およびウエハ8は駆動装置(図示せず)により矢印の方向に走査されるようになっている。
【0011】
図5は、光源1としてエキシマレーザを使用したスキャン式露光装置の実施の形態を示すものである。
2はレーザの干渉を防ぐための振動ミラー、3はビームエキスパンダであって、エキシマレーザ光源1から出射されたレーザビームは、ビームエキスパンダ3で平行光に変換され、フライアイレンズ14に入射される。
スキャン式露光装置は図5に示す構成のものに限定されず、例えば、光源はエキシマレーザ光源のほか、YAGレーザ、アルゴンレーザでもよく、あるいはHgランプ等の紫外線光源でもよい。
本発明のスキャン式露光装置は、IC、LSI等の半導体デバイスのほか、CCD等の撮像デバイス、液晶パネル(LCD)、磁気ヘッド等の各種デバイスにも使用される。
【0012】
以上のように、本実施の形態のスキャン式露光装置では、平面視形状が長方形の平凹レンズLを複数個互いに密接して二次元的に配列することにより構成したフライアイレンズ14を使用することにより、光の発散角を小さくすることができ、フライアイレンズ14からの出射光は細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができる。
したがって、ウエハ8上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間が短縮される。
また、フライアイレンズ14を構成する平凹レンズLの焦点とコンデンサレンズ15の焦点を合致させることにより、マスク6上の照射領域に均一に照射することができる。
また、コンデンサレンズ15は、マスク6上の照射領域と同じ程度の広さがあればよいので、コンデンサレンズ15の成形硝材を節減することができる。
特に、今後遠赤外線領域で高価な石英または蛍石等の硝材を使用することが予想され、コスト低減の効果は大きい。
【0013】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、露光光源からの光をフライアイレンズを通してマスクに照射し、該マスクのパターンを投影光学系を介してウエハに投影し露光するスキャン式露光装置において、前記フライアイレンズを、平面視形状が長方形の平凹レンズを互いに密接して二次元的に配列することにより構成し、該フライアイレンズにより前記マスク上に、パターン形成に必要な略長方形の照射領域を形成したので、フライアイレンズの光の発散角を小さくすることができ、フライアイレンズからの出射光は細長い楕円状光束となり、露光に必要な領域だけに光を集めることができ、ウエハ上での単位面積当たりの光量が増加し、マスクパターンの露光時間を短縮できる。
また本発明によれば、前記フライアイレンズと前記マスク間に配置されたコンデンサレンズを、前記ウエハの露光に必要な領域が最小限含まれる略長形状に形成したので、コンデンサレンズ15の成形硝材を節減することができる。
さらに本発明によれば、マスキングプレートを使用しないため、光源の光を無駄なく有効に利用することができ、露光量の無駄をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャン式露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の要部の説明図である。
【図3】フライアイレンズの平面図である。
【図4】フライアイレンズの平凹レンズを示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(a)のc−c線断面である。
【図5】本発明のスキャン式露光装置の一実施の形態を示す概略側面図である。
【図6】図6の要部を拡大して示す側面図である。
【図7】従来のスキャン式露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図8】図7の要部の説明図である。
【符号の説明】
1 光源(エキシマレーザ)
2 振動ミラー
3 ビームエキスパンダ
6 マスク
8 ウエハ
10 照射領域
14 フライアイレンズ
15 コンデンサレンズ
L 平凹レンズ
F4 フライアイレンズの焦点
F5 コンデンサレンズの焦点
Claims (4)
- 露光光源からの光をフライアイレンズを通してマスクに照射し、該マスクのパターンを投影光学系を介してウエハに投影し露光するスキャン式露光装置であって、
前記フライアイレンズを、平面視形状が長方形の平凹レンズを互いに密接して二次元的に配列することにより構成し、該フライアイレンズにより前記マスク上に、パターン形成に必要な略長方形の照射領域を形成する、
ことを特徴とするスキャン式露光装置。 - 前記フライアイレンズと前記マスク間にコンデンサレンズが配置され、該コンデンサレンズは、前記ウエハの露光に必要な領域が最小限含まれる略長形状に形成されている請求項1記載の半導体露光装置。
- 前記フライアイレンズの焦点をコンデンサレンズの光入射側の焦点に一致させさたことを特徴とする請求項1または2記載のスキャン式露光装置。
- 露光用光源としてエキシマレーザ光源を用い、該エキシマレーザ光源から振動ミラーを通して入射される光をビームエキスパンダにより平行光にして前記フライアイレンズに入射させることを特徴とする請求項1、2または3記載のスキャン式露光装置。
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JP06169196A JP3627355B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | スキャン式露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06169196A JP3627355B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | スキャン式露光装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09232226A JPH09232226A (ja) | 1997-09-05 |
JP3627355B2 true JP3627355B2 (ja) | 2005-03-09 |
Family
ID=13178541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06169196A Expired - Fee Related JP3627355B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | スキャン式露光装置 |
Country Status (1)
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KR100850118B1 (ko) * | 2006-12-26 | 2008-08-04 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 포토리소그래피 장치 및 이 장치를 이용한 패턴 형성방법 |
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JP2712342B2 (ja) * | 1988-08-11 | 1998-02-10 | 株式会社ニコン | 照明光学装置およびそれを用いた露光装置 |
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JPH05304074A (ja) * | 1992-04-27 | 1993-11-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 投影露光装置 |
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JPH07249561A (ja) * | 1994-03-09 | 1995-09-26 | Nikon Corp | 照明光学装置 |
JP3633002B2 (ja) * | 1994-05-09 | 2005-03-30 | 株式会社ニコン | 照明光学装置、露光装置及び露光方法 |
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1996
- 1996-02-22 JP JP06169196A patent/JP3627355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09232226A (ja) | 1997-09-05 |
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