JP3617331B2 - 情報提供サーバ及び情報提供方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばいわゆるインターネットやパソコン通信などにおける情報提供サーバ及び情報提供方法に関わり、特に利用者の嗜好に適合した情報を提供するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は、いわゆるインターネットやパソコン通信の急激な普及により、ネットワークを介して多数の利用者に情報を提供するサービスが広く行なわれている。その一例としては、例えば、インターネットのWWW(World Wide Web)を使った情報提供サービスが挙げられる。そして、ネットワーク利用者が利用可能な情報量は爆発的に増えており、多くの情報の中から必要な情報を探すことが難しくなってきている。従って、多くの情報の中から利用者の嗜好に適合した適切な情報のみを選択して提示することが求められている。
【0003】
このような検索方式として、例えば特開平9−190443号公報には、情報を利用する多数の利用者が各々の情報について評価を行ない、その評価情報をもとに利用者間の類似度を計算し、検索者と類似度の高い利用者が高く評価した情報を優先的に提示するようにした情報検索方法が開示されている。また、この公報記載の技術によれば、類似度計算に使う利用者の年齢、性別、職業を指定して細かな制御を行なうことも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の方式が有効に動作する為には、あらかじめ利用者が個々の情報についての評価を行なっておくことが必要である。すなわち、最低1人の利用者が評価を行なわないと重要度の高い情報として認められないことになる。
【0005】
また、従来の方法が有効に動作する為には、あらかじめ利用者が個々の情報についての評価を行なった上で、それらが所定の蓄積手段(例えばユーザ評価情報蓄積手段)に蓄積されている必要がある。すなわち、利用者は情報を利用する毎にその情報を、例えば5段階で評価しなくてはならない。これは利用者にとって負担となる作業である。
【0006】
さらに、利用者の嗜好は時間と共に変化するものであるが、従来の方法では利用者の最新の嗜好をとらえることが難しかった。
【0007】
一方、本、音楽,映画などの情報を提供する場合などは特に、新作の情報をいち早く提供することが求められる。しかしながら、従来の方法では、最低1人の利用者が評価を行なうまでは新作の情報が提供されないという問題があり、また、利用者が明示的に検索条件として新作を指定しない限り、新作の情報を優先的に利用者に提供することが難しかった。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、サーバに新たに登録された新作などの情報も含めて、利用者の嗜好に適合した情報提供を行なうことを可能とし、また、利用者が情報に対する評価作業を行なうことなく、利用者の最新の嗜好に応じて新作を中心にした情報提供を可能とする、情報提供サーバ及び情報提供方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおいて、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納手段と、
各情報IDと、各情報のサーバへの登録日時とを関連付けて格納する情報属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納手段と、
前記利用履歴格納手段の格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した前記各情報に対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報に対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算手段と、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報への嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算手段で得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて、現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を前記情報格納手段から選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段で選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報提供サーバである。
【0010】
請求項2記載の発明は、複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおいて、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納手段と、
各情報IDと、各情報の情報属性データとを関連付けて格納する情報属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納手段と、
前記情報属性格納手段の格納データ及び前記利用履歴格納手段の格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した各情報属性データに対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報属性データに対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算手段と、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報属性データへの嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算手段で得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高い情報を前記情報格納手段から選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段で選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報提供サーバである。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報提供サーバにおいて、情報属性格納手段は、前記各情報の作者あるいはジャンルに関する前記情報属性データを前記情報IDと関連付けて格納することを特徴とする情報提供サーバである。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバにおいて、前記情報属性格納手段は、前記情報属性データとして前記各情報のサーバへの登録日時を前記情報IDと関連付けて格納し、前記情報選択手段は前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高く且つ前記登録日時が新しい情報を選択することを特徴とする情報提供サーバである。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバにおいて、前記情報属性格納手段は、前記情報属性データとして前記各情報のサーバへの登録日時を前記情報IDと関連付けて格納し、前記情報選択手段は前記一つの利用者に対する前記嗜好度を現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を選択することを特徴とする情報提供サーバである。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか1項記載の情報提供サーバにおいて、前記利用履歴格納手段は、前記各情報が利用された時の利用日時を前記利用者ID及び前記情報IDに関連付けて格納し、前記利用者類似度計算手段は、前記利用度合いを現在日時と前記利用日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けして計算することを特徴とする情報提供サーバである。
【0015】
請求項7記載の発明は、複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納ステップと、
各情報IDと、各情報のサーバへの登録日時とを関連付けて格納する情報属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納ステップと、
前記利用履歴格納ステップの格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した前記各情報に対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報に対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算ステップと、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報への嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算ステップで得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて、現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を前記情報格納ステップで格納した中から選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップで選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信ステップとを有することを特徴とする情報提供方法である。
【0016】
請求項8記載の発明は、複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納ステップと、
各情報IDと、各情報の情報属性データとを関連付けて格納する情報属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納ステップと、
前記情報属性格納ステップの格納データ及び前記利用履歴格納ステップの格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した各情報属性データに対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報属性データに対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算ステップと、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報属性データへの嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算ステップで得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高い情報を前記情報格納ステップで格納した中から選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップで選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信ステップとを有することを特徴とする情報提供方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の説明を行う。
【0022】
本発明の情報提供サーバ及び情報提供方法が適用される実施の形態の全体の構成を図1に示す。
【0023】
先ず、本発明の情報提供サーバ及び情報提供方法が適用される第1の実施の形態から説明する。
【0024】
この図1の構成では、情報を提供する情報提供サーバ(以下、サーバと記す)3と複数の利用者の端末1がネットワーク2を介して接続されている。
【0025】
複数の端末1は、それぞれが図示しないCPU(中央処理装置)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、ROM(リード・オンリー・メモリ)、ネットワーク制御回路、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置で構成されており、内蔵されたプログラムにより処理動作が行われる。なお、この端末1としては、一般的なパーソナルコンピュータを用いても良い。
【0026】
ネットワーク2は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、電話網、専用線等である。
【0027】
サーバ3は、ネットワーク2の制御を行う送受信部12と、テキスト、オーディオ、静止画、ビデオ等のデータ形式の情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納部15と、各情報を識別するための情報ID、タイトル、作者、ジャンル、登録年月日などの属性データを格納する情報属性格納部16と、各利用者の利用者IDとパスワードを格納する利用者属性格納部14と、利用された情報の情報IDとそれを利用した利用者の利用者IDを記録格納する利用履歴格納部17と、情報の作者あるいはジャンルに関する利用者間の類似度を計算する利用者類似度計算部10と、利用者間の類似度を使って端末1を利用する利用者の嗜好に適合した情報の作者あるいはジャンルを選択し、当該選択された作者あるいはジャンルに属する情報の中から登録日時が新しいものを選択する情報選択部11と、全体を制御する制御部13とで構成されている。当該サーバ3の各部の動作は内蔵プログラム処理として実現される。なお、サーバ3は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、その他のコンピュータを用いて実現しても良い。
【0028】
ここで、サービス利用開始にあたり、先ず利用者によって図2に示すような流れで利用者登録が行われる。
【0029】
この図2において、先ず、ステップS1として、端末1に利用者の氏名、性別、住所、生年月日等の利用者属性の情報が利用者により入力されると、当該端末1からはこれらの利用者属性情報が、送信信号t1としてネットワーク2を介してサーバ3に送信される。
【0030】
これらの利用者属性情報は、サーバ3の制御部13の制御の下、送受信部12を介して利用者属性格納部14に格納される。利用者属性格納部14には、図3に示すような形式で、利用者を一意に識別する利用者ID、パスワード、利用者が入力した氏名、生年月日、性別、住所などの属性を含む利用者属性テーブルが、当該利用者属性格納部14で作成された後に格納される。
【0031】
次に、制御部13は、ステップS2として、端末1から送信された利用者属性の情報が既に格納されていないことを確認した後、未使用の利用者IDを作成し、それに対応したパスワードを作成する。
【0032】
そして、制御部13は、ステップS3として、利用者属性格納部14に新たなエントリを割り当て、受信した利用者属性情報と利用者IDとパスワードを格納する。
【0033】
その後、制御部13は、送受信部12を介して、利用者ID、パスワードの送信信号t2を端末1に送信する。これらの利用者IDとパスワードは、後に利用者が情報提供を要求する際に使用される。
【0034】
次に、サーバ3による情報提供の流れを、図4を使って説明する。
【0035】
この図4において、先ずステップS11として、利用者によって端末1に利用者IDとパスワードが入力されると、当該端末1はこの利用者IDとパスワードを送信信号t11としてサーバ3に送信する。
【0036】
サーバ3では、ステップS12として、受信した利用者IDとパスワードの組を利用者属性格納部14の内容と比較し、一致していればステップS13以降のように情報提供を行い、一致していなければ端末1に対してエラーコードの送信信号t12を返す。端末1はエラーコードを受け取った場合、利用者ID、パスワード入力処理を再度行なう。なお、端末1を利用している一つの利用者を、以下の説明では「現在利用者」と呼び、この利用者のIDを「現在利用者ID」と呼ぶことにする。
【0037】
ここで、サーバ3が提供する情報には、情報メニューと詳細情報の2つがある。情報メニューは、新聞の見出し、あるいは要約に相当するものである。詳細情報は、新聞の記事本体に相当し、提供する情報である。詳細情報には、テキストデータに限らず、オーディオ、静止画、ビデオ、コンピュータプログラム等様々な形式のデータが含まれる。詳細情報は、情報格納部15に格納されている。情報メニューと詳細情報の間は、ハイパーテキスト形式で関係づけられており、利用者が端末1を操作してそれら情報メニューから見たい情報を選択すると、その選択に応じた詳細情報がサーバ3から提供される。また、詳細情報同士もハイパーテキスト形式で関係づけられているので、利用者は端末1を通じて、それら関連のある詳細情報を次々に読み出すことができる。
【0038】
また、情報属性格納部16には、図5のような形式で、情報を一意に識別する情報ID、タイトル、作者、ジャンル、登録日時、情報本体の格納場所などの属性を含む情報属性テーブルが格納されている。ここで言う作者とは、情報を制作した人にとどまらず、演奏者、編集者、出演者なども含む。また、登録日時とは、情報の作成或いは情報がサーバ3に登録された日時である。
【0039】
サーバ3は、ステップS12において一致したと判断した場合、ステップS13として、端末1を利用する利用者に対する情報メニューを作成し、その後、この情報メニューを送信信号t13として端末1に送信する。この情報メニューの作成方法については後述する。
【0040】
情報メニューには、各情報毎のタイトル、作者、ジャンル、情報IDが含まれており、端末1は、例えば図6に示すような形式で当該情報メニューのタイトル、作者、ジャンルを表示する。
【0041】
次に、ステップS14として、利用者によって端末1の画面上で利用したい情報のタイトルが選択されると、端末1からサーバ3へ情報IDが送信信号t14として送信される。
【0042】
サーバ3は、端末1から情報IDを受け取ると、ステップS15として、利用者IDと情報IDと利用日時を利用履歴格納部17に格納した後、受信した情報IDの詳細情報を送信信号t15として端末1に送信する。利用履歴格納部17には図7に示すような形式で、情報ID、利用者ID、利用日時の属性を含む利用履歴テーブルが格納される。
【0043】
その後、端末1は、サーバ3からの詳細情報を受け取ると、ステップS16として、それら情報に応じて画面上に表示したり、音声を再生したりする。
【0044】
次に、サーバ3における情報メニュー作成の流れを図8を使って説明する。
【0045】
この図8において、先ず、利用者類似度計算部10は、利用者間の嗜好類似度を計算する。利用者間の嗜好の類似性を表わす指標の1つとしては、情報の作者毎の利用回数が2人の利用者間での一致する度合いを挙げることができる。すなわち、2人の利用者が同じ作者の情報を数多く利用している場合に、この2人の嗜好の類似度が高いと言える。また別の指標として、情報のジャンル毎の利用回数が2人の利用者間での一致する度合いを挙げることもできる。以下では、作者毎の利用回数を使って説明するが、ジャンル毎の利用回数を使って類似度を計算する方法も全く同様である。
【0046】
ここで、利用者類似度計算部10は、利用者間の嗜好類似度を計算するために、N人の作者とM人の利用者がいるものとし、まずステップS21として利用者xが作者iの情報を利用した回数Dxi(x=1〜M、i=1〜N)を計算する。具体的に言うと、利用者類似度計算部10は、利用履歴テーブルと情報属性テーブルを両者に共通する「情報ID」をキーにして結合し、利用者xが利用した情報を作者毎にカウントすることにより、Dxi(x=1〜M、i=1〜N)を求める。
【0047】
次に、利用者類似度計算部10は、ステップS22として、利用者xと利用者yの類似度αxy(x=1〜M、y=1〜M)を、利用者yが作者iの情報を利用した回数Dyi(y =1〜M、i =1〜N)を使って、(1)式に従って計算する。
【0048】
【数1】
次に、情報選択部11は、ステップS23として、利用者xの作者iに対する嗜好度βxi(x=1〜M、i=1〜N)を(2)式により計算する。なお、βxiの値が大きい程、作者iは利用者xの嗜好に合っていることになる。
【0049】
【数2】
次に、情報選択部11は、ステップS24として、利用者xに対して嗜好度βxiが一定値γよりも大きい作者の集合Ai (i=1〜K、Kは定数)を求める。
【0050】
そして、情報選択部11は、ステップS25として、下記に示す(3)式を満たす情報ID選択する。すなわち、情報属性テーブルの「作者」属性が集合Ai に含まれる情報IDを選択し、更にその中から情報属性テーブルの「登録日時」属性と現在日時との差が一定の値δよりも小さい情報IDを選択し、更にそれらの情報IDの中から、利用履歴テーブルにおいて現在利用者IDと組になって記録されている情報IDを除外する。
【0051】
【数3】
そして、制御部13は、ステップS26として、この(3)式を満たす情報IDの数が一定数以上あるか否か判断し、一定数以上ある場合にはステップS28において当該(3)式を満たす情報IDに対応する「タイトル」、「作者」、「ジャンル」などを情報属性テーブルから取り出し、情報メニューとして端末1に送信する。一方、ステップS26において(3)式を満たす情報IDの数が一定数より少ないと判断した場合、制御部13は、ステップS27として、あらかじめ作成しておいた標準的な情報メニューを端末1に送信する。
【0052】
本発明の第1の実施の形態によれば、以上の処理により、端末1の利用者は、多くの情報の中から自分の嗜好に合う情報を容易にアクセスして利用することができる。すなわち、従来の方式では他の利用者が全くアクセスしていない新しい情報(新作の情報)を利用者に提示することができなかったが、本発明の第1の実施の形態によれば、まだどの利用者も利用していない新作においても、利用者の嗜好に合った作者あるいはジャンルに属する情報を利用者に優先的に提示することができる。
【0053】
次に、本発明の情報提供サーバ及び情報提供方法が適用される第2の実施の形態の説明を行う。
【0054】
この第2の実施の形態の全体構成は前述した図1と同様であり、サービス利用開始前の利用者登録動作も前述した図2と同様である。また、第2の実施の形態においても、利用者属性格納部14に格納される利用者属性テーブルの形式は前述の図3と同様であり、また、サーバ3による情報提供の流れは前述の図4と、情報属性格納部16に格納される情報属性テーブルの形式は図5と、情報メニューの形式は図6と、利用履歴格納部17に格納される利用履歴テーブルは図7とそれぞれ同様である。
【0055】
但し、前述の第1の実施の形態の場合、図1のサーバ3の利用者類似度計算部10では、情報属性部14に格納した情報の作者あるいはジャンルに関する利用者間の類似度を計算し、また情報選択部11では、利用者間の類似度を使って端末1を利用する利用者の嗜好に適合した情報の作者あるいはジャンルを選択し、当該選択された作者あるいはジャンルに属する情報の中から登録日時が新しいものを選択することを行うようにしているが、本発明の第2の実施の形態の場合、図1のサーバ3の利用者類似度計算部10では、利用履歴格納部17の内容に基づき利用者間の提供情報に関する類似度を計算し、情報選択部11では、利用者間の提供情報に関する類似度を使って端末1を利用する利用者の嗜好に適合した情報IDを選択するようにしている。また、制御部13は、計時機能を持っている。
【0056】
この第2の実施の形態では、サーバ3における情報メニュー作成の流れが図9に示すようなものとなっている。
【0057】
この図9において、先ず、利用者類似度計算部10は第1の実施の形態と同様に利用者間の嗜好類似度を計算するが、当該第2の実施の形態の場合、この利用者間の嗜好の類似性を表わす指標の1つとしては、2人の利用者が利用した情報が一致する度合いが挙げられる。すなわち、2人の利用者が同じ情報を数多く利用している場合に、この2人の嗜好の類似度が高いと言える。この第2の実施の形態の場合の方法によれば、利用者が個々の情報に対して評価を行なわなくて良いことになる。
【0058】
ここで、利用者類似度計算部10は、利用者間の嗜好類似度を計算するために、P種類の情報があり、M人の利用者がいるものとし、先ずステップS31として利用者xの情報vに対する利用度合いを表す指標Exv(x=1〜M、v=1〜P)を計算する。具体的に言うと、利用者類似度計算部10は、利用履歴テーブルと情報属性テーブルを両者に共通する「情報ID」をキーにして結合し、利用者xが利用した情報を情報ID毎にカウントすることにより、利用者xが情報vを利用した回数を求める。またここで、利用者類似度計算部10では、利用者xが情報vをQ回利用しているものとし、その利用日時をTj (j=1〜Q)、現在日時をTc として、指標Exv(x=1〜M、v=1〜P)を(4)式を使って求める。
【0059】
【数4】
ここで、関数f(x) は、図10に示すように、入力xが大きくなるに従って出力が減少する特性を持つ重み関数である。従って例えば、情報vを1日前に利用した場合は、1年前に利用した場合に比べ、その情報の利用度が高い値となる。
【0060】
次に、利用者類似度計算部10は、ステップS32として、利用者xと利用者yの嗜好の類似度αxy(x=1〜M、y=1〜M)を、利用者yの情報vに対する指標Eyv(y=1〜M、v=1〜P)を使って、(5)式に従って計算する。
【0061】
【数5】
次に、情報選択部11は、ステップS33として、利用者xの情報vに対する嗜好度βxv(x=1〜M、v=1〜P)を(6)式により計算する。ここでTc は現在日時、Tv は情報vの登録日時、g(x) は図11のように入力xが大きくなるに従って出力が減少する特性を持つ重み関数である。従って、他の条件が同じ場合、1日前に登録された情報は1年前に登録された情報に比べ嗜好度が高く計算される。嗜好度βxvの値が大きい程、情報vは利用者xの嗜好に合っていることになる。
【0062】
【数6】
次に、情報選択部11は、ステップS34として、現在端末1を利用している利用者の嗜好度βxvが一定値γよりも大きい情報の情報IDを求める。これをCv (v=1〜R、Rは定数) とする。
【0063】
そして、情報選択部11は、ステップS35として、下記の(7)式に示すように、Cv の中から現在利用者が既に利用している情報を除外して現在利用者に対する情報メニューとする。これはCv から、利用履歴テーブルにおいて現在利用者IDと組になって記録されている情報IDを除外することにより行える。
【0064】
【数7】
そして、制御部13は、ステップS36として、この(7)式を満たす情報IDの数が一定数以上あるか否か判断し、一定数以上ある場合にはステップS38において当該(7)式を満たす情報IDに対応する「タイトル」、「作者」、「ジャンル」などを情報属性テーブルから取り出し、情報メニューとして端末1に送信する。一方、ステップS36において(7)式を満たす情報IDの数が一定数より少ないと判断した場合、制御部13は、ステップS37として、あらかじめ作成しておいた標準的な情報メニューを端末1に送信する。
【0065】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、利用者個人の嗜好に合わせた情報提供を行なうことができる。すなわち、従来の方法では、利用者が個々の情報についての評価作業を行なう必要があり、利用者にとって負担であったが、本発明の第2の実施の形態では、利用者の利用履歴を使って利用者間の類似度を計算しているので、利用者は評価作業を行なう必要がない。また、第2の実施の形態においては、利用者が情報を利用した日時を使って利用者間の類似度計算を行なっているので、利用者の最新の嗜好をより反映することが可能である。さらに、第2の実施の形態は、情報を選択する際に、情報が制作・登録された日時を使っているので、利用者にとって価値の高い新しい情報を容易に提示することができる。このような情報提供を行なうことにより、利用者の情報利用を促進することができる。
【0066】
なお、本発明は一例として説明した上述の各実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述の説明では第1の実施の形態と第2の実施の形態を分けて述べたが、これら第1,第2の実施の形態の機能を併せ持った情報提供サーバ及び情報提供方法とすることも勿論可能である。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の情報提供サーバによれば、とくに、情報属性格納手段で各情報IDと、各情報のサーバへの登録日時とを関連付けて格納し、利用履歴格納手段で各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して利用者IDと情報IDとを関連付けて格納し、利用者類似度計算手段で利用履歴格納手段の格納データから利用者IDごとに各情報IDと対応した各情報に対する利用度合いを計算すると共に、利用度合いを用いて各情報に対する利用者間の類似度を計算し、情報選択手段で一つの利用者に対する各情報IDと対応した各情報への嗜好の強さを表す嗜好度を、利用者類似度計算手段で得られた類似度と、他の利用者の利用度合いとを用いて、現在日時と登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、且つ、一つの利用者が利用していない情報のうちで嗜好度が高い情報を情報格納手段から選択しているので、端末を利用するそれぞれの利用者がサーバ側に対して情報に対する評価作業を行う必要がなく、また、嗜好度の計算時に現在日時と登録日時との間の時間差に応じて重み係数を変えるようにしたことにより、一つの利用者に対して価値の高い新しい情報を提供できると共に、利用者の情報利用を促進することが可能である。
【0068】
請求項2記載の情報提供サーバによれば、とくに、情報属性格納手段で各情報IDと、各情報の情報属性データとを関連付けて格納し、利用履歴格納手段で各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して利用者IDと情報IDとを関連付けて格納し、利用者類似度計算手段で情報属性格納手段の格納データ及び利用履歴格納手段の格納データから利用者IDごとに各情報IDと対応した各情報属性データに対する利用度合いを計算すると共に、利用度合いを用いて各情報属性データに対する利用者間の類似度を計算し、情報選択手段で一つの利用者に対する各情報IDと対応した各情報属性データへの嗜好の強さを表す嗜好度を、利用者類似度計算手段で得られた類似度と、他の利用者の利用度合いとを用いて計算し、且つ、一つの利用者が利用していない情報のうちで嗜好度が高い情報を情報格納手段から選択しているので、端末を利用するそれぞれの利用者がサーバ側に対して情報に対する評価作業を行う必要がなく、また、他の利用者が全くアクセスしていない新作などの情報を含めて、利用者の嗜好に適合した情報提供が可能であり、また利用者の情報利用を促進することが可能である。
【0069】
請求項3記載の情報提供サーバによれば、請求項2記載の情報提供サーバにおいて、情報属性格納手段は、各情報の作者あるいはジャンルに関する情報属性データを情報IDと関連付けて格納けて格納しているので、一つの利用者の嗜好に合致した作者あるいはジャンルに属する情報を一つの利用者に提供できる。
【0070】
請求項4記載の情報提供サーバによれば、請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバにおいて、情報属性格納手段は、情報属性データとして各情報のサーバへの登録日時を情報IDと関連付けて格納し、情報選択手段は一つの利用者が利用していない情報のうちで嗜好度が高く且つ登録日時が新しい情報を選択しているので、一つの利用者に対して登録日時が新しい所望の情報を提供できる。
【0071】
請求項5記載の情報提供サーバによれば、請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバにおいて、情報属性格納手段は、情報属性データとして各情報のサーバへの登録日時を情報IDと関連付けて格納し、情報選択手段は一つの利用者に対する嗜好度を現在日時と登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、一つの利用者が利用していない情報のうちで嗜好度の高い情報を選択しているので、嗜好度の計算時に現在日時と登録日時との間の時間差に応じて重み係数を変えるようにしたことにより、一つの利用者に対して価値の高い新しい情報を提供できる。
【0072】
請求項6記載の情報提供サーバによれば、請求項1〜請求項5のうちいずれか1項記載の情報提供サーバにおいて、利用履歴格納手段は、各情報が利用された時の利用日時を前記利用者ID及び前記情報IDに関連付けて格納し、利用者類似度計算手段は、利用度合いを現在日時と利用日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けして計算しているので、利用度合いの計算時に現在日時と利用日時との間の時間差に応じて重み係数を変えるようにしたことにより、一つの利用者に対して最新の嗜好をより反映した上で所望の情報を提供できる。
【0073】
請求項7〜請求項8記載の各情報提供方法は、上記した請求項1〜請求項2記載の各情報提供サーバと同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報提供サーバ及び情報提供方法を実現する実施の形態の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】利用者登録の手順の説明に用いる図である。
【図3】利用者属性格納部に格納される利用者属性テーブルのデータ形式を示す図である。
【図4】サーバの情報提供手順の説明に用いる図である。
【図5】提供情報格納部に格納される情報属性テーブルのデータ形式を示す図である。
【図6】情報メニューの端末画面表示の一例を示す図である。
【図7】利用履歴格納部に格納される利用履歴テーブルのデータ形式を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における情報メニューを作成する手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態における情報メニューを作成する手順を示すフローチャートである。
【図10】現在日時と利用日時との差による重み係数を決める関数f(x) の説明図である。
【図11】現在日時と登録日時との差による重み係数を決める関数g(x) の説明図である。
【符号の説明】
1…端末、2…ネットワーク、3…サーバ、10…利用者類似度計算部、
11…情報選択部、12…送受信部、13…制御部、14…利用者属性格納部、
15…情報格納部、16…情報属性格納部、17…利用履歴格納部。
Claims (8)
- 複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおいて、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納手段と、
各情報IDと、各情報のサーバへの登録日時とを関連付けて格納する情報属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納手段と、
前記利用履歴格納手段の格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した前記各情報に対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報に対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算手段と、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報への嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算手段で得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて、現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を前記情報格納手段から選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段で選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報提供サーバ。 - 複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおいて、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納手段と、
各情報IDと、各情報の情報属性データとを関連付けて格納する情報属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納手段と、
前記情報属性格納手段の格納データ及び前記利用履歴格納手段の格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した各情報属性データに対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報属性データに対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算手段と、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報属性データへの嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算手段で得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高い情報を前記情報格納手段から選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段で選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする情報提供サーバ。 - 前記情報属性格納手段は、前記各情報の作者あるいはジャンルに関する前記情報属性データを前記情報IDと関連付けて格納することを特徴とする請求項2記載の情報提供サーバ。
- 前記情報属性格納手段は、前記情報属性データとして前記各情報のサーバへの登録日時を前記情報IDと関連付けて格納し、前記情報選択手段は前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高く且つ前記登録日時が新しい情報を選択することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバ。
- 前記情報属性格納手段は、前記情報属性データとして前記各情報のサーバへの登録日時を前記情報IDと関連付けて格納し、前記情報選択手段は前記一つの利用者に対する前記嗜好度を現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を選択することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の情報提供サーバ。
- 前記利用履歴格納手段は、前記各情報が利用された時の利用日時を前記利用者ID及び前記情報IDに関連付けて格納し、前記利用者類似度計算手段は、前記利用度合いを現在日時と前記利用日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けして計算することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか1項記載の情報提供サーバ。
- 複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納ステップと、
各情報IDと、各情報のサーバへの登録日時とを関連付けて格納する情報属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納ステップと、
前記利用履歴格納ステップの格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した前記各情報に対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報に対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算ステップと、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報への嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算ステップで得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて、現在日時と前記登録日時との間の時間差が少ないほど大きな重み付けをして計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度の高い情報を前記情報格納ステップで格納した中から選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップで選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信ステップとを有することを特徴とする情報提供方法。 - 複数の端末とネットワークを介して接続され、且つ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望の情報を提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記端末に提供する情報を識別用の情報IDと対応させて複数格納する情報格納ステップと、
各情報IDと、各情報の情報属性データとを関連付けて格納する情報属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者IDを少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
前記各利用者が利用した各情報の利用回数分だけ該各情報に対して前記利用者IDと前記情報IDとを関連付けて格納する利用履歴格納ステップと、
前記情報属性格納ステップの格納データ及び前記利用履歴格納ステップの格納データから前記利用者IDごとに前記各情報IDと対応した各情報属性データに対する利用度合いを0以上の値として計算すると共に、前記一つの利用者の前記利用度合いを要素とする第1のベクトルと、他の利用者の前記利用度合いを要素とする第2のベクトルとの内積を、前記第1のベクトルの大きさに関する値と前記第2のベクトルの大きさに関する値との積で割った値を前記各情報属性データに対する利用者間の類似度として計算する利用者類似度計算ステップと、
前記一つの利用者に対する前記各情報IDと対応した前記各情報属性データへの嗜好の強さを表す嗜好度を、前記利用者類似度計算ステップで得られた前記類似度と、他の利用者の前記利用度合いとを用いて計算し、且つ、前記一つの利用者が利用していない情報のうちで前記嗜好度が高い情報を前記情報格納ステップで格納した中から選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップで選択された前記情報を前記一つの利用者が利用する前記端末に送信する送信ステップとを有することを特徴とする情報提供方法。
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