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JP3674427B2 - 情報提供サーバ及び情報提供方法 - Google Patents

情報提供サーバ及び情報提供方法 Download PDF

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JP3674427B2 JP34725799A JP34725799A JP3674427B2 JP 3674427 B2 JP3674427 B2 JP 3674427B2 JP 34725799 A JP34725799 A JP 34725799A JP 34725799 A JP34725799 A JP 34725799A JP 3674427 B2 JP3674427 B2 JP 3674427B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットやパソコン通信等におけるネットワーク情報提供サーバに適用して好適な情報提供サーバ及び情報提供方法に関し、特に利用者の興味や嗜好に適合した情報を提供可能とした情報提供サーバ及び情報提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットやパソコン通信の普及により、例えばインターネットのWWW(World Wide Web)を使った情報提供サービス等のようにネットワークを介して多数の利用者に情報を提供するサービスが広く行われている。しかし、ネットワーク利用者が利用可能な情報量は増大しており、多くの情報の中から必要な情報を検索することが難しくなってきている。従って、多くの情報の中から利用者の興味や嗜好に適合した適切な情報のみを選択して提示することが求められている。
【0003】
これに対して従来、利用者の興味や嗜好に適合した情報を選択する情報検索方式や情報フィルタリング方式が提案されている。例えば、特開平9−190443号の公開特許公報において、情報を利用する多数の利用者が各々の情報について評価を行い、その評価情報をもとに利用者間の類似度を計算し、検索者と類似度の高い利用者が高く評価した情報を優先的に提供するような情報検索方式が提案されている。この情報検索方式においては、類似度計算に使う利用者の年齢、性別、職業を指定して細かな制御を行うことも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報検索方式や情報フィルタリング方式を情報提供システムに適用した場合に、利用者の利用率や満足度は必ずしも高いとは言えなかった。この理由の1つとして、利用者がシステムの持つ情報選択能力を判断しにくいことが挙げられる。すなわち従来のシステムでは、多くの情報の中から、利用者の興味や嗜好に適合すると判定されたものだけを選択して提示するが、利用者は、提示された情報以外にどのような情報があるのか知ることができないので(どのような情報が利用者の興味や嗜好に適合しないと判定されたかがわからないので)、システムの情報選択能力を判断することが難しかった。そのため、情報選択機能を提供しても、システムが利用されない場合があった。
【0005】
また、システムが情報選択の過程において利用者をどのように分類し、どのようなタイプとみなしたか等の利用者分類情報を、利用者に提示することは、システムに対する利用者の関心度や信用度を高める上で有効であるが、従来のシステムでは、このような情報を利用者に提示することができなかった。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、利用者がシステムの情報選択性能を容易に評価でき、また、システムにより生成される利用者の分類情報を利用者に提示できる情報提供システム及び情報提供方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために本発明は、下記(1)〜(4)を提供するものである。
(1)複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおいて、
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて格納するコンテンツ属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として格納する利用履歴格納手段と、
前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として計算し、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを形成する利用頻度情報形成手段と、
前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを計算するスコア計算手段であり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算手段と、
前記スコア計算手段の計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を計算し、この計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の高いコンテンツ集合を形成すると共に、前記距離値が大きい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の低いコンテンツ集合を形成するコンテンツ選択手段と、
前記コンテンツ選択手段によって形成された前記2つのコンテンツ集合について、各集合に対応する各コンテンツのコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を、前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする情報提供サーバ。
(2)複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおいて、
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて格納するコンテンツ属性格納手段と、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として格納する利用履歴格納手段と、
前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として計算し、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを形成する利用頻度情報形成手段と、
前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを計算するスコア計算手段であり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算手段と、
前記スコア計算手段の計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を計算し、少なくとも、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記サンプルスコアに関する条件と利用者分類情報とを対応づけた利用者分類基準に基づいて、前記スコア計算手段で計算された前記一つの利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアから前記一つの利用者の嗜好特性を示す利用者分類情報を生成する利用者分類手段と、
前記コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツに対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記利用者分類手段で生成された利用者分類情報と共に、前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする情報提供サーバ。
(3)複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記情報提供サーバは、コンテンツ属性格納手段と、利用者属性格納手段と、利用履歴格納手段と、利用頻度情報形成手段と、スコア計算手段と、コンテンツ選択手段と、送信手段とを備え、
前記情報提供サーバが、
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて前記コンテンツ属性格納手段に格納するコンテンツ属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を前記利用者属性格納手段に少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として前記利用履歴格納手段に格納する利用履歴格納ステップと、
前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として前記利用頻度情報形成手段により計算すると共に、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを前記利用頻度情報形成手段により形成する利用頻度情報形成ステップと、
前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを前記スコア計算手段で計算するスコア計算ステップであり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算ステップと、
前記スコア計算ステップによる計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を前記コンテンツ選択手段により計算し、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の高いコンテンツ集合を形成すると共に、前記距離値が大きい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の低いコンテンツ集合を形成するコンテンツ選択ステップと、
前記コンテンツ選択ステップにより形成された前記2つのコンテンツ集合について、各集合に対応する各コンテンツのコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を、前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記送信手段によって前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信ステップと、
実行することを特徴とする情報提供方法。
(4)複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
前記情報提供サーバは、コンテンツ属性格納手段と、利用者属性格納手段と、利用履歴格納手段と、利用頻度情報形成手段と、スコア計算手段と、コンテンツ選択手段と、利用者分類手段と、送信手段とを備え、
前記情報提供サーバが、
コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて前記コンテンツ属性格納手段に格納するコンテンツ属性格納ステップと、
前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を前記利用者属性格納手段に少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として前記利用履歴格納手段に格納する利用履歴格納ステップと、
前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として前記利用頻度情報形成手段により計算すると共に、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを前記利用頻度情報形成手段により形成する利用頻度情報形成ステップと、
前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを前記スコア計算手段で計算するスコア計算ステップであり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算ステップと、
前記スコア計算ステップによる計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を前記コンテンツ選択手段により計算し、少なくとも、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツ選択するコンテンツ選択ステップと、
前記サンプルスコアに関する条件と利用者分類情報とを対応づけた利用者分類基準に基づいて、前記利用者分類手段により前記スコア計算ステップにより計算された前記一つの利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアから前記一つの利用者の嗜好特性を示す利用者分類情報を生成する利用者分類ステップと、
前記コンテンツ選択ステップによって選択されたコンテンツに対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記利用者分類ステップで生成された利用者分類情報と共に、前記送信手段によって前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信ステップと、
実行することを特徴とする情報提供方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、利用者の興味や嗜好に合致すると判定した情報と、合致しないと判定した情報を両方提供することを特徴とする。利用者はこの2つの情報を比較することにより、情報提供サーバの情報選択性能を容易に評価し、情報提供サーバを信頼して使用することができる。また情報選択の過程において使用した利用者の分類情報を利用者に提示するので、情報提供サーバに対する利用者の関心度や信頼度を高めることができる。
以下、本発明に係る情報提供サーバ及び情報提供方法の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明は、図1に示すような情報提供システムに適用することができる。
【0009】
[実施の形態の構成]
図1は、本発明の実施の形態となる情報提供システムの全体の構成を示している。図1は、本発明の情報提供方法の実施形態を適用した情報提供システムでもある。図1に示すように本情報提供システムは、コンテンツを提供するサーバ1と利用者の端末装置2とが、LAN、電話網、専用線等のネットワーク3を介して接続されることで構成されている。
【0010】
サーバ1は、次の構成を有している。
ネットワーク3の制御を行う送受信部11。テキスト、オーディオ、静止画、ビデオ等のデータ形式のコンテンツを格納するコンテンツ格納部12。各コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、コンテンツのタイトル、作者、登録年月日等の属性データとを格納するコンテンツ属性格納部13。利用者の利用者IDとパスワードとを格納する利用者属性格納部14。利用されたコンテンツのコンテンツIDとそれを利用した利用者の利用者IDを記録格納する利用履歴格納部15。利用履歴格納部15のデータに基づき、コンテンツ属性格納部13の属性データを参照して各利用者毎にコンテンツの利用頻度を表わすデータを作成する利用頻度情報形成部16。利用頻度情報を使って情報空間内に各利用者と各コンテンツをその類似性に基づき配置するスコアを計算するスコア計算部17。端末装置2を利用している利用者のスコアと差が小さいスコアを持つコンテンツと、端末装置2を利用している利用者のスコアとの差が大きいコンテンツを選択するコンテンツ選択部18。当該サーバ1全体を制御する制御部19。スコア計算部の結果を使って利用者の分類を行なう利用者分類部20である。
【0011】
なお、この図1においては、サーバ1の各部をハードウェア的に示しているが、これは、各部11〜20を内蔵プログラム処理としてソフトウェア的に実現してもよい。これにより、当該サーバ1は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、その他のコンピュータにより実現可能となる。
【0012】
端末装置2は、CPU、RAM、ROM、ネットワーク制御回路、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置で構成されており、内蔵されたプログラムにより処理動作を行う。この端末装置2としては、一般的なパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0013】
[実施の形態の動作]
次に、このような構成を有する実施の形態の情報提供システムの動作説明をする。
【0014】
〔利用者登録動作〕
本実施形態の情報提供システムにおいて、情報提供サービスを受けるためには、利用者はサーバ1側に利用者登録を行うようになっている。この利用者登録は、図2に示すフローチャートに従って行われるようになっており、利用者登録を行う際には、利用者は、ステップS1において端末装置2を操作して例えば利用者の氏名、性別、住所、生年月日等の利用者属性の入力を行う。この利用者により入力された利用者属性を示す利用者属性情報は、ネットワーク3を介してサーバ1側に送信される。
【0015】
サーバ1は、制御部19の制御により、利用者から送信された利用者属性情報を送受信部11を介して受信し、これを利用者属性格納部14に供給する。利用者属性格納部14には、図3に示すような形式で、利用者を一意に識別するための利用者ID、パスワード、利用者により入力された氏名等の属性を含む利用者属性テーブルが設けられている。
【0016】
制御部19は、ステップS2において、利用者から送信された利用者属性情報が、利用者属性テーブルに既に格納されていないことを確認した後、未使用の利用者ID及びそれに対応したパスワードを作成する。そして、ステップS3において、利用者属性格納部14に新たなエントリを割り当て、受信した利用者属性情報と共に、この形成した利用者ID及びパスワードを利用者属性テーブルに格納する。また、制御部19は、このような格納制御と共に、形成した利用者ID及びパスワードを、送受信部11を介して端末装置2側に送信する。
【0017】
利用者は、サーバ1側から送信された利用者ID及びパスワードを端末装置2を介して取得し、以後、この利用者ID及びパスワードを用いて当該情報提供システムにおける情報提供サービスを受けることとなる。
【0018】
〔情報提供動作〕
次に、このようにサーバ1側に利用者属性が登録され、利用者が利用者ID及びパスワードを取得すると、当該情報提供システムにおける情報提供サービスを受けることが可能となる。
【0019】
この情報提供サービスは、図4に示すフローチャートに従って行われるようになっており、情報提供サービスを受ける場合、ステップS11において、利用者は端末装置2を操作して前記取得した利用者ID及びパスワードの入力を行う。端末装置2は、利用者により入力された利用者ID及びパスワードをサーバ1に送信する。
【0020】
サーバ1の制御部19は、この利用者ID及びパスワードを送受信部11を介して受信し、ステップS12において利用者属性格納部14の利用者属性テーブルに登録されている利用者ID及びパスワードと比較する。そして、両者の一致が検出された場合にのみ、以下に説明する情報提供サービスを行う。なお、両者が不一致であった場合には、端末装置2側にエラーコードを返信する。これにより、利用者は、利用者IDやパスワードの入力誤り等に気付き、再度、正確な利用者ID或いはパスワードの入力を行うこととなる。
【0021】
次に、サーバ1の制御部19は、利用者から送信された利用者ID及びパスワードと、利用者属性格納部14の利用者属性テーブルに登録されている利用者ID及びパスワードとの一致を検出すると、ステップS13において利用者に対し個別にコンテンツメニューを作成し、これを利用者側に送信する。
【0022】
〔コンテンツメニューの作成動作〕
具体的には、このコンテンツメニューは、図5に示すフローチャートに従って作成されるようになっている。このフローチャートは、前記ステップS12において制御部19が前記両者の一致を検出することでスタートとなりステップS21に進む。
【0023】
(利用頻度データの作成動作)
ステップS21では、図1に示す利用頻度データ作成部16が、以下に説明するように行列形式の利用頻度データAを作成する。なお、以下では利用履歴格納部15に格納されている利用者数をM、コンテンツの数をNとする。
【0024】
利用頻度データ作成部16は、コンテンツ属性格納部13のテーブルと利用履歴格納部15のテーブルを両者が共通に持つ「コンテンツID」をキーとして結合して検索を行い、利用履歴格納部15のテーブルの中から、利用者i(i=1〜M)が、コンテンツj(j=1〜N)を利用したレコードを取り出す。このレコード数をLとする。利用者iのコンテンツjに対する利用頻度aijとして、レコード数Lを使用する。また利用者iがコンテンツjを利用していない場合はaijを0とする。
【0025】
利用頻度データ作成部16は、このようにして利用頻度aij(i=1〜M、j=1〜N)を要素とするM行N列の行列の利用頻度データAを作成する。そして、この利用頻度データAが作成されると、サーバ1は図5のステップS22に進む。
【0026】
(スコアの計算動作)
次に、ステップS22では、図1に示すスコア計算部17が、情報空間内に各利用者と各コンテンツをその類似性に基づき配置するスコアを計算する。
【0027】
具体的には、このスコア計算部17は、利用頻度データAに対し、例えば多変量解析の一手法である主成分分析を適用して得られるようになっている。これを適用すると、各利用者に対してサンプルスコア(主成分得点)Xiq(i=1〜M,q=1〜Q)、各コンテンツに対してカテゴリスコア(主成分負荷量)Yjq(j=1〜N、q=1〜Q)が得られる。定数Qは、有効な成分の数であり、Q<min(M, N)である。ここで、2つのサンプルスコアの差は2人の利用者間の類似度を表し、2つのカテゴリスコアの差は2つのコンテンツ間の類似度を表す。また、サンプルスコアとカテゴリスコアの差は利用者とコンテンツの間の類似度を表す。
【0028】
例えば、3人の利用者i=1、2、3がいて、それらのサンプルスコアがX1q、X2q、X3qである場合、X1qとX2qの差(距離)が小さく、X1qとX3qの差(距離)が大きければ、利用者1と利用者2はコンテンツに対する嗜好の類似度が高く、利用者1と利用者3は類似度が低いと判断できる。同様なことはカテゴリスコアYjqについても成立し、サンプルスコアXiqとカテゴリスコアYjqとの間でも成立する。
【0029】
なお、当該実施の形態では、前記スコアの計算に主成分分析を適用することとしたが、これは、同様な結果の得られる他の統計手法を用いるようにしてもよい。
【0030】
(利用者とコンテンツの距離の算出動作)
次に、ステップS23において、コンテンツ選択部18が、以下の数式(1)に基づいて利用者iとコンテンツjの距離Dijを算出する。
【0031】
【数1】
Figure 0003674427
【0032】
(コンテンツの選択動作)
次に、このようにして利用者とコンテンツの距離が算出されると、ステップS24において、コンテンツ選択部18が、端末装置2を利用している利用者iに対して、N個のコンテンツの中からDijが小さいコンテンツを順に一定の数だけ選択し、利用者iと類似度の高いコンテンツ集合Wを形成する。
【0033】
次にステップS25において、Dijが大きいコンテンツを順に一定の数だけ選択し、利用者iと類似度の低いコンテンツ集合Vを形成する。
【0034】
なおここでは、数式(1)により利用者iとコンテンツjの距離を使ってコンテンツを選択したが、距離の他に、情報空間内における利用者iとコンテンツjとの方向を考慮して選択をしてもよい。例えば、利用者iのサンプルスコアXiqを中心にして特定の方向にカテゴリスコアYjqが位置するようなコンテンツjを優先的に選択するようにしてもよい。
【0035】
コンテンツメニューには、「嗜好に合致するコンテンツ」、「嗜好に合致しないコンテンツ」、「利用者の分類情報」の3種類のページがある。ステップS26において、コンテンツ集合Wに属するコンテンツの「タイトル」、「作者」、「ジャンル」等をコンテンツ属性テーブルから取り出して「嗜好に合致するコンテンツ」のページを作成する。ステップS27において、コンテンツ集合Vに属するコンテンツの「タイトル」、「作者」、「ジャンル」等をコンテンツ属性テーブルから取り出して「嗜好に合致しないコンテンツ」のページを作成する。
【0036】
ステップS28において「利用者の分類情報」のページを作成する。利用者分類部20には、図6のような「利用者分類基準」テーブルが格納されている。これはスコア計算部17において計算したサンプルスコアXiq(i=1〜M,q=1〜Q)に関する条件と、分類結果の関係を示したものである。
例えば、「第1次元のサンプルスコア Xi1が1.0以上であり、かつ第2次元のサンプルスコアXi2が2.0以上である利用者は、新作コンテンツの好きな利用者と判定する」といったルールを記述している。利用者分類部20では、この利用者分類基準テーブルに従って、利用者を分類し、「利用者の分類情報」のページを作成する。なお、利用者の分類に使用するサンプルスコアの次元および閾値は、あらかじめ設定しておく。
【0037】
このようにして作成したコンテンツメニューをサーバから端末装置2側に送信して当該図5に示すフローチャートの全ルーチンを終了する。
【0038】
この図5に示すフローチャートの全ルーチンが終了すると、当該情報提供システムは、図4に示すフローチャートのステップS14に進むこととなる。
【0039】
〔利用者によるコンテンツの選択動作〕
次に、図4に示すフローチャートのステップS14において、利用者は、端末装置2を介して受信したコンテンツメニューの中から所望のコンテンツの選択を行う。
【0040】
すなわち、コンテンツメニューには、図7に示すような「嗜好に合致するコンテンツ」、「嗜好に合致しないコンテンツ」、「利用者分類情報」の3つのページがある。利用者が「嗜好に合致するコンテンツ」を選択した場合、端末装置2のディスプレイには、例えば図8に示すような表示形式でタイトル、作者、ジャンル等が表示される。また「嗜好に合致しないコンテンツ」を選択した場合も、同様な形式でコンテンツの情報が表示される。利用者は2つのページを比較することにより、サーバ1の情報選択性能を容易に評価することができ、サーバ1を信頼して使用することができる。
また、「利用者分類情報」を選択した場合は、例えば「あなたは新作コンテンツの好きなタイプと判定されました」というように利用者の分類に関するメッセージが出力される。
利用者は、「嗜好に合致するコンテンツ」あるいは「嗜好に合致しないコンテンツ」のページから所望のコンテンツを選択する。これにより、端末装置2からサーバ1に対して、利用者により選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDが送信される。
【0041】
〔サーバによる選択されたコンテンツIDの格納動作〕
次に、端末装置2から利用者により選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDが送信されると、ステップS15において、サーバ1の制御部19が、この送信されたコンテンツIDと共に、利用者ID及び利用日時を利用履歴格納部15に格納する。これにより、利用履歴格納部15には、図9に示すような形式で、コンテンツID、利用者ID、利用日時等の属性を含む利用履歴テーブルが形成されることとなる。
【0042】
〔コンテンツデータの送信動作〕
次に、制御部19は、このような格納制御と共に、受信したコンテンツIDに対応するコンテンツデータの検索を行う。コンテンツ属性格納部13には、図10に示すような形式でコンテンツ属性テーブルが形成されており、コンテンツを一意に識別するコンテンツID毎に、タイトル、作者、ジャンル、登録日時、コンテンツ本体の格納場所等の属性が格納されている。なお、ここでいう作者とは、コンテンツを制作した人にとどまらず、監督者、演奏者、編集者、出演者等も含む。
【0043】
制御部19は、利用者の端末装置2から送信されたコンテンツIDに基づいてコンテンツ属性テーブルからコンテンツデータ本体の格納場所を検索する。コンテンツデータ本体は、コンテンツ格納部12に格納されており、制御部19は、前記検索した格納場所から(コンテンツ格納部12から)コンテンツデータ本体を読み出し、これを端末装置2に送信する。
【0044】
これにより、利用者は、ステップS16において、サーバ1から送信されたコンテンツデータ(利用者が選択したコンテンツ)に対応する音声出力或いは映像を、端末装置2を介して得ることができる。
【0045】
以上の説明から明らかなように、当該実施の形態の情報提供システムは、利用者の利用履歴を用いて利用者の興味に適合すると判定したコンテンツ及び適合しないと判定したコンテンツを選択して利用者に提示すると共に、利用者の分類情報を利用者に提示する。
【0046】
次に、本発明に係る情報提供サーバ及び情報提供方法に関連する参考例について、その実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の構成]
図11は、本発明に関連する参考例としての情報提供システムの全体の構成を示している。図11は、本発明に関連する参考例としての情報提供方法の実施形態を適用した情報提供システムでもある。図1に示した実施形態と同様に、コンテンツを提供するサーバ1aと利用者の端末装置2とが、LAN、電話網、専用線等のネットワーク3を介して接続されることで構成されている。
【0047】
サーバ1aは、次の構成を有している。
ネットワーク3の制御を行う送受信部11。テキスト、オーディオ、静止画、ビデオ等のデータ形式のコンテンツを格納するコンテンツ格納部12。各コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、コンテンツのタイトル、作者、登録年月日等の属性データとを格納するコンテンツ属性格納部13。利用者のコンテンツに対する評価情報を格納する評価情報格納部25。評価情報から行列形式のデータを作成する評価行列生成部26。評価情報から生成された評価行列を使って情報空間内に各利用者と各コンテンツをその類似性に基づき配置するスコアを計算するスコア計算部17。端末装置2を利用している利用者のスコアと差が小さいスコアを持つコンテンツと、端末装置2を利用している利用者のスコアとの差が大きいコンテンツを選択するコンテンツ選択部18。当該サーバ1全体を制御する制御部19。スコア計算部の結果を使って利用者の分類を行なう利用者分類部20である。
【0048】
なお、この図1においては、サーバ1の各部をハードウェア的に示しているが、これは、各部を内蔵プログラム処理としてソフトウェア的に実現してもよい。これにより、当該サーバ1aとして、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、その他のコンピュータにより実現可能となる。
【0049】
端末装置2は、CPU、RAM、ROM、ネットワーク制御回路、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置で構成されており、内蔵されたプログラムにより処理動作を行う。この端末装置2としては、一般的なパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0050】
[実施の形態の動作]
次に、このような構成を有する実施の形態の情報提供システムの動作説明をする。
【0051】
〔利用者登録動作〕
本実施形態の情報提供システムにおいて、情報提供サービスを受けるためには、利用者はサーバ1a側に利用者登録を行うようになっている。この利用者登録は、図12に示すフローチャートに従って行われるようになっており、利用者登録を行う際には、利用者は、ステップS31において端末装置2を操作して例えば利用者の氏名、性別、住所、生年月日等の利用者属性の入力を行う。この利用者により入力された利用者属性を示す利用者属性情報は、ネットワーク3を介してサーバ1a側に送信される。
【0052】
サーバ1aは、制御部の制御19により、利用者から送信された利用者属性情報を送受信部11を介して受信し、これを利用者属性格納部14に供給する。利用者属性格納部14には、図3に示すような形式で、利用者を一意に識別するための利用者ID、パスワード、利用者により入力された氏名等の属性を含む利用者属性テーブルが設けられている。
【0053】
制御部19は、ステップS32において、利用者から送信された利用者属性情報が、利用者属性テーブルに既に格納されていないことを確認した後、未使用の利用者ID及びそれに対応したパスワードを作成する。そして、ステップS33において、利用者属性格納部14に新たなエントリを割り当て、受信した利用者属性情報と共に、この形成した利用者ID及びパスワードを利用者属性テーブルに格納する。また、制御部19は、このような格納制御と共に、形成した利用者ID及びパスワードを、送受信部11を介して端末装置2側に送信する。
【0054】
利用者は、サーバ1a側から送信された利用者ID及びパスワードを端末装置2を介して取得し、以後、この利用者ID及びパスワードを用いて当該情報提供システムにおける情報提供サービスを受けることとなる。
次に、ステップS34において制御部19は、コンテンツ属性格納部から適当なコンテンツを選択し、評価用コンテンツリストを作成する。評価用コンテンツリストには、各コンテンツのタイトル、作者などが含まれている。そして送受信部11を介してこれを端末装置に送信する。
ステップS35において、利用者は、評価用コンテンツリストに記述されているコンテンツに対して評価作業を行なう。例えば、興味の度合いを1(全く興味なし)から5(非常に興味あり)までの5段階で評価し、この評価情報をサーバ1aに送信する。利用者は、自分が知らない等のコンテンツに関しては評価しなくても良い。
ステップS36において、サーバ1aは図13に示すような形式で、利用者が評価したコンテンツについての評価情報を評価情報格納部25に格納する。なお、利用者の評価情報登録は、利用者登録時のみでなく、情報提供時に適宜行なう。
【0055】
〔情報提供動作〕
次に、このようにサーバ1a側に利用者属性と評価情報が登録され、利用者が利用者ID及びパスワードを取得すると、当該情報提供システムにおける情報提供サービスを受けることが可能となる。
【0056】
この情報提供サービスは、図14に示すフローチャートに従って行われるようになっており、情報提供サービスを受ける場合、ステップS41において、利用者は端末装置2を操作して前記取得した利用者ID及びパスワードの入力を行う。端末装置2は、利用者により入力された利用者ID及びパスワードをサーバ1aに送信する。
【0057】
サーバ1aの制御部19は、この利用者ID及びパスワードを送受信部11を介して受信し、ステップS42において利用者属性格納部14の利用者属性テーブルに登録されている利用者ID及びパスワードと比較する。そして、両者の一致が検出された場合にのみ、以下に説明する情報提供サービスを行う。なお、両者が不一致であった場合には、端末装置2側にエラーコードを返信する。これにより、利用者は、利用者IDやパスワードの入力誤り等に気付き、再度、正確な利用者ID或いはパスワードの入力を行うこととなる。
【0058】
次に、サーバ1aの制御部19は、利用者から送信された利用者ID及びパスワードと、利用者属性格納部14の利用者属性テーブルに登録されている利用者ID及びパスワードとの一致を検出すると、ステップS43において利用者に対し個別にコンテンツメニューを作成し、これを利用者側に送信する。
【0059】
〔コンテンツメニューの作成動作〕
具体的には、このコンテンツメニューは、図15に示すフローチャートに従って作成されるようになっている。このフローチャートは、前記ステップS42において制御部19が前記両者の一致を検出することでスタートとなりステップS51に進む。
【0060】
以下の説明においては、M人の利用者が合計N個のコンテンツについて評価を行なっているものとする。
ステップS51では、評価行列生成部26が、評価情報格納部25から利用者ID、コンテンツID、評価値を読み出し、行列形式のデータ評価行列Bを作成する。評価行列Bの要素bijは、利用者i(i=1〜M)が、コンテンツj(j=1〜N)を評価している場合は、その評価値となり、評価していない場合は0である。
【0061】
(スコアの計算動作)
次に、ステップS52では、図1に示すスコア計算部17が、情報空間内に各利用者と各コンテンツをその類似性に基づき配置するスコアを計算する。
【0062】
具体的には、このスコア計算部17は、評価行列Bに対し、例えば多変量解析の一手法である主成分分析を適用して得られるようになっている。これを適用すると、各利用者に対してサンプルスコア(主成分得点)Xiq(i=1〜M,q=1〜Q)、各コンテンツに対してカテゴリスコア(主成分負荷量)Yjq(j=1〜N、q=1〜Q)が得られる。定数Qは、有効な成分の数であり、Q<min(M, N)である。ここで、2つのサンプルスコアの差は2人の利用者間の類似度を表し、2つのカテゴリスコアの差は2つのコンテンツ間の類似度を表す。また、サンプルスコアとカテゴリスコアの差は利用者とコンテンツの間の類似度を表す。
【0063】
例えば、3人の利用者i=1、2、3がいて、それらのサンプルスコアがX1q、X2q、X3qである場合、X1qとX2qの差(距離)が小さく、X1qとX3qの差(距離)が大きければ、利用者1と利用者2はコンテンツに対する嗜好の類似度が高く、利用者1と利用者3は類似度が低いと判断できる。同様なことはカテゴリスコアYjqについても成立し、サンプルスコアXiqとカテゴリスコアYjqとの間でも成立する。
【0064】
なお、当該実施の形態では、前記スコアの計算に主成分分析を適用することとしたが、これは、同様な結果の得られる他の統計手法を用いるようにしてもよい。
【0065】
(利用者とコンテンツの距離の算出動作)
次に、ステップS53において、コンテンツ選択部18が、以下の数式(1)に基づいて利用者iとコンテンツjの距離Dijを算出する。
【0066】
【数2】
Figure 0003674427
【0067】
(コンテンツの選択動作)
次に、このようにして利用者とコンテンツの距離が算出されると、ステップS54において、コンテンツ選択部18が、端末装置2を利用している利用者iに対して、N個のコンテンツの中からDijが小さいコンテンツを順に一定の数だけ選択し、利用者iと類似度の高いコンテンツ集合Wを形成する。
【0068】
次に、ステップS55において、Dijが大きいコンテンツを順に一定の数だけ選択し、利用者iと類似度の低いコンテンツ集合Vを形成する。
【0069】
なおここでは、数式(1)により利用者iとコンテンツjの距離を使ってコンテンツを選択したが、距離の他に、情報空間内における利用者iとコンテンツjとの方向を考慮して選択をしてもよい。例えば、利用者iのサンプルスコアXiqを中心にして特定の方向にカテゴリスコアYjqが位置するようなコンテンツjを優先的に選択するようにしてもよい。
【0070】
コンテンツメニューには、「嗜好に合致するコンテンツ」、「嗜好に合致しないコンテンツ」、「利用者の分類情報」の3種類のページがある。
ステップS56において、コンテンツ集合Wに属するコンテンツの「タイトル」、「作者」、「ジャンル」等をコンテンツ属性テーブルから取り出して「嗜好に合致するコンテンツ」のページを作成する。
ステップS57において、コンテンツ集合Vに属するコンテンツの「タイトル」、「作者」、「ジャンル」等をコンテンツ属性テーブルから取り出して「嗜好に合致しないコンテンツ」のページを作成する。
【0071】
ステップS58において「利用者の分類情報」のページを作成する。利用者分類部20には、図6のような「利用者分類基準」テーブルが格納されている。これはスコア計算部17において計算したサンプルスコアXiq(i=1〜M,q=1〜Q)に関する条件と、分類結果の関係を示したものである。
例えば、「第1次元のサンプルスコア Xi1が1.0以上であり、かつ第2次元のサンプルスコアXi2が2.0以上である利用者は、新作コンテンツの好きな利用者と判定する」といったルールを記述している。利用者分類部20では、この利用者分類基準テーブルに従って、利用者を分類し、「利用者の分類情報」のページを作成する。なお、利用者の分類に使用するサンプルスコアの次元および閾値は、あらかじめ設定しておく。
【0072】
このようにして作成したコンテンツメニューをサーバから端末装置2側に送信して当該図15に示すフローチャートの全ルーチンを終了する。
【0073】
この図15に示すフローチャートの全ルーチンが終了すると、当該情報提供システムは、図14に示すフローチャートのステップS44に進むこととなる。
【0074】
〔利用者によるコンテンツの選択動作〕
次に、図14に示すフローチャートのステップS44において、利用者は、端末装置2を介して受信したコンテンツメニューの中から所望のコンテンツの選択を行う。
【0075】
すなわち、コンテンツメニューには、図7に示すような「嗜好に合致するコンテンツ」、「嗜好に合致しないコンテンツ」、「利用者分類情報」の3つのページがある。利用者が「嗜好に合致するコンテンツ」を選択した場合、端末装置2のディスプレイには、例えば図8に示すような表示形式でタイトル、作者、ジャンル等が表示される。また「嗜好に合致しないコンテンツ」を選択した場合も、同様な形式でコンテンツの情報が表示される。利用者は2つのページを比較することにより、サーバ1aの情報選択性能を容易に評価することができ、サーバ1aを信頼して使用することができる。
また、「利用者分類情報」を選択した場合は、例えば「あなたは新作コンテンツの好きなタイプと判定されました」というように利用者の分類に関するメッセージが出力される。
利用者は、「嗜好に合致するコンテンツ」あるいは「嗜好に合致しないコンテンツ」のページから所望のコンテンツを選択する。これにより、端末装置2からサーバ1aに対して、利用者により選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDが送信される。
【0076】
制御部19は、利用者の端末装置2から送信されたコンテンツIDに基づいてコンテンツ属性テーブルからコンテンツデータ本体の格納場所を検索する。コンテンツデータ本体は、コンテンツ格納部12に格納されており、制御部19は、前記検索した格納場所から(コンテンツ格納部12から)コンテンツデータ本体を読み出し、これを端末装置2に送信する。
【0077】
これにより、利用者は、ステップS45において、サーバ1aから送信されたコンテンツデータ(利用者が選択したコンテンツ)に対応するテキスト、音声、或いは映像を、端末装置2を介して得ることができる。
その後、ステップS46において、利用者はコンテンツを表示・再生した後、そのコンテンツに対する評価作業を行なうことができる。利用者の評価情報は端末装置からサーバに送信され、ステップS47において、前述したように評価情報格納部25に格納される。利用者がコンテンツの再生後に評価作業を行いたくない場合は、これを省略できる。
【0078】
以上の説明から明らかなように、当該参考例における実施形態の情報提供サーバは、利用者の評価情報を用いて利用者の興味に適合すると判定したコンテンツ及び適合しないと判定したコンテンツを選択し利用者に提示すると共に、利用者の分類情報を利用者に提示する。
【0079】
最後に、上述の実施の形態の説明は本発明の一例である。このため、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能であることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
以上の通り本発明によれば、利用者の嗜好に適合すると判定した情報だけでなく、利用者の嗜好に適合しないと判定した情報も合わせて提供するので、利用者はこの2種類の情報を比較することにより、情報提供システムの持つ情報選択能力と個人的適応能力とを容易に判定することができ、情報提供システムを信頼して使用することができる。その結果、この情報提供システムの利用が促進されることになる。
【0081】
また、本発明によれば、情報提供サーバが情報選択の過程において作成した利用者に関する分類情報を、利用者に提示するので、情報提供サーバに対する利用者の関心度や信用度を高めることができ、この情報提供サーバの利用が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報提供サーバ及び情報提供方法を適用した実施の形としての情報提供システムの全体的な構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す情報提供システムにおける利用者の登録手順を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示す情報提供システムの情報提供サーバ側に設けられている利用者属性格納部のデータ形式を示す図である。
【図4】 図1に示す情報提供システムの情報提供動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 図1に示す情報提供システムのコンテンツメニューの形成動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図1に示す情報提供システムの情報提供サーバ側に設けられている利用者分類部のデータ形式を示す図である。
【図7】 端末装置側に表示されるコンテンツメニューの表示例を示す図である。
【図8】 端末装置側に表示されるコンテンツメニューにおける「利用者の嗜好に合致するコンテンツ」ページの表示例を示す図である。
【図9】 図1に示す情報提供システムの情報提供サーバ側に設けられている利用履歴格納部のデータ形式を示す図である。
【図10】 図1に示す情報提供システムの情報提供サーバ側に設けられているコンテンツ属性格納部のデータ形式を示す図である。
【図11】 本発明に関連する参考例としての情報提供サーバ及び情報提供方法を適用した実施形としての情報提供システムの全体的な構成を示すブロック図である。
【図12】 図11に示す情報提供システムにおける利用者の登録手順を示すフローチャートである。
【図13】 図11に示す情報提供システムの情報提供サーバ側に設けられている評価情報格納部のデータ形式を示す図である。
【図14】 図11に示す情報提供システムの情報提供動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】 図11に示す情報提供システムのコンテンツメニューの形成動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…サーバ
2…端末装置
3…ネットワーク
11…送受信部
12…コンテンツ格納部
13…コンテンツ属性格納部
14…利用者属性格納部
15…利用者履歴格納部
16…利用者頻度情報作成部
17…スコア計算部
18…コンテンツ選択部
19…制御部
20…利用者分類部

Claims (4)

  1. 複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおいて、
    コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて格納するコンテンツ属性格納手段と、
    前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
    利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として格納する利用履歴格納手段と、
    前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として計算し、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを形成する利用頻度情報形成手段と、
    前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを計算するスコア計算手段であり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算手段と、
    前記スコア計算手段の計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を計算し、この計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の高いコンテンツ集合を形成すると共に、前記距離値が大きい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の低いコンテンツ集合を形成するコンテンツ選択手段と、
    前記コンテンツ選択手段によって形成された前記2つのコンテンツ集合について、各集合に対応する各コンテンツのコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を、前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報提供サーバ。
  2. 複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおいて、
    コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて格納するコンテンツ属性格納手段と、
    前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を少なくとも格納する利用者属性格納手段と、
    利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として格納する利用履歴格納手段と、
    前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として計算し、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを形成する利用頻度情報形成手段と、
    前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを計算するスコア計算手段であり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算手段と、
    前記スコア計算手段の計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を計算し、少なくとも、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
    前記サンプルスコアに関する条件と利用者分類情報とを対応づけた利用者分類基準に基づいて、前記スコア計算手段で計算された前記一つの利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアから前記一つの利用者の嗜好特性を示す利用者分類情報を生成する利用者分類手段と、
    前記コンテンツ選択手段によって選択されたコンテンツに対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記利用者分類手段で生成された利用者分類情報と共に、前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報提供サーバ。
  3. 複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
    前記情報提供サーバは、コンテンツ属性格納手段と、利用者属性格納手段と、利用履歴格納手段と、利用頻度情報形成手段と、スコア計算手段と、コンテンツ選択手段と、送信手段とを備え、
    前記情報提供サーバが、
    コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて前記コンテンツ属性格納手段に格納するコンテンツ属性格納ステップと、
    前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を前記利用者属性格納手段に少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
    利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として前記利用履歴格納手段に格納する利用履歴格納ステップと、
    前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として前記利用頻度情報形成手段により計算すると共に、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを前記利用頻度情報形成手段により形成する利用頻度情報形成ステップと、
    前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを前記スコア計算手段で計算するスコア計算ステップであり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算ステップと、
    前記スコア計算ステップによる計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を前記コンテンツ選択手段により計算し、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の高いコンテンツ集合を形成すると共に、前記距離値が大きい順に所定数のコンテンツを選択して前記一つの利用者との類似性の低いコンテンツ集合を形成するコンテンツ選択ステップと、
    前記コンテンツ選択ステップにより形成された前記2つのコンテンツ集合について、各集合に対応する各コンテンツのコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を、前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記送信手段によって前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信ステップと、
    実行することを特徴とする情報提供方法。
  4. 複数の端末とネットワークを介して接続され、かつ、前記端末を利用する一つの利用者に対して所望のコンテンツを提供する情報提供サーバにおける情報提供方法において、
    前記情報提供サーバは、コンテンツ属性格納手段と、利用者属性格納手段と、利用履歴格納手段と、利用頻度情報形成手段と、スコア計算手段と、コンテンツ選択手段と、利用者分類手段と、送信手段とを備え、
    前記情報提供サーバが、
    コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツのコンテンツ属性情報とを関連付けて前記コンテンツ属性格納手段に格納するコンテンツ属性格納ステップと、
    前記各端末を利用するそれぞれの利用者に対応させた各利用者識別情報を前記利用者属性格納手段に少なくとも格納する利用者属性格納ステップと、
    利用者により利用されたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記コンテンツを利用した利用者の利用者識別情報とを関連付けて利用履歴情報として前記利用履歴格納手段に格納する利用履歴格納ステップと、
    前記コンテンツ属性格納手段に格納されたコンテンツ属性情報と、前記利用履歴格納手段に格納された利用履歴情報とに基づいて、各利用者のコンテンツ毎の利用頻度値を0以上の値として前記利用頻度情報形成手段により計算すると共に、この計算された利用頻度値を行列要素とする行列データを前記利用頻度情報形成手段により形成する利用頻度情報形成ステップと、
    前記行列データに対して多変量解析手法を用い、各コンテンツの情報空間内の座標値であるカテゴリスコアと、各利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアとの両スコアを前記スコア計算手段で計算するスコア計算ステップであり、前記多変量解析手法として、前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似したコンテンツ同士ほど前記カテゴリスコアの差が小さく、かつ前記行列データにおける各行列要素による数値パターンの類似した利用者同士ほど前記サンプルスコアの差が小さくなる特性を有する多変量解析手法を用いるスコア計算ステップと、
    前記スコア計算ステップによる計算結果に基づいて、前記一つの利用者のサンプルスコアと前記各コンテンツのカテゴリスコアとの前記情報空間における距離値を前記コンテンツ選択手段により計算し、少なくとも、前記計算された距離値が小さい順に所定数のコンテンツ選択するコンテンツ選択ステップと、
    前記サンプルスコアに関する条件と利用者分類情報とを対応づけた利用者分類基準に基づいて、前記利用者分類手段により前記スコア計算ステップにより計算された前記一つの利用者の情報空間内の座標値であるサンプルスコアから前記一つの利用者の嗜好特性を示す利用者分類情報を生成する利用者分類ステップと、
    前記コンテンツ選択ステップによって選択されたコンテンツに対応するコンテンツ識別情報及びコンテンツ属性情報の内の少なくとも一方を前記コンテンツ属性格納手段から読み出して、前記利用者分類ステップで生成された利用者分類情報と共に、前記送信手段によって前記一つの利用者が利用する端末に送信する送信ステップと、
    実行することを特徴とする情報提供方法。
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