JP3616899B2 - Optical film chip manufacturing method and optical film chip intermediate - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置等に好適に用いられる光学フィルムチップの製造方法および光学フィルムチップ中間体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
偏光フィルムや位相差フィルム等をはじめとする光学フィルムは、例えば液晶表示装置(以下、LCDと称する)等に一般的に用いられている。かかる光学フィルムは、その光学軸が目的とするLCDの設計値と正確に一致した状態でLCDに組み込まれる必要がある。ここで光学軸とは、偏光フィルムの場合には吸収軸であり、位相差フィルムの場合には遅相軸または進相軸である。
【0003】
かかる光学フィルムのうち、例えば、偏光フィルムは、360度全ての方向に振動する光のうち、一定方向に振動する光のみを通過させ、それ以外の方向に振動する光を遮断するものである。該偏光フィルムを用いた例えばLCDでは、偏光フィルムと液晶材料の分子の配向とにより、光の通過および遮断が制御されている。
【0004】
液晶分子がねじれて配列されているLCDにおいては、電圧が印加されていないときに画面の色が黒くなる場合と白くなる場合とで、ノーマリブラックとノーマリホワイトとに分かれる。
【0005】
ノーマリブラックでは、図5(a)に示すように、例えば液晶分子51のねじれ角が90度である場合、液晶分子51の両側に設けられる2枚の偏光フィルム52a・52bの吸収軸の方向(以下、位相差フィルムにおける遅相軸または進相軸の方向とともに、これら光学軸の方向を軸方向と記す)が平行となる。従って、一方の偏光フィルム52aを通過し、液晶分子のねじれに沿って進行する光は、他方の偏光フィルム52bによって遮断される。従って、偏光フィルム52b側を画面側とした場合、画面は黒くなる。
【0006】
一方、ノーマリホワイトでは、同図(b)に示すように、液晶分子51の両側に設けられる2枚の偏光フィルム53a・53bの偏光方向が直交する。従って、一方の偏光フィルム53aを通過し、液晶分子のねじれに沿って進行する光は、他方の偏光フィルム53bも通過する。従って、偏光フィルム53b側を画面側とした場合、画面は白くなる。
【0007】
このように、上記偏光フィルムをはじめとする光学フィルムは、LCDに使用する場合、液晶分子のねじれの方向等に応じて軸方向を設定する必要がある。従って、これら光学フィルムの軸方向は、液晶分子のねじれの方向等に応じて、これら光学フィルムの例えば長手方向に対してある特定の角度θだけ傾斜している必要がある。
【0008】
通常、これら光学フィルムは、図6に示すように、先ず、帯状の光学フィルムである第1帯状フィルム31として製造され、該第1帯状フィルム31を切断することにより、光学フィルムチップとして、LCDに組み込まれて用いられる。このとき、軸方向SD0 は第1帯状フィルム31の例えば長手方向(延伸方向)に一致している。
【0009】
このため、軸方向SD0 に対して所定の方向性を有する光学フィルムチップを得るためには、同図に示すように、先ず、上記第1帯状フィルム31を切断して、光学フィルムチップ中間体として、長方形状の第2帯状フィルム32を得る。そして、この第2帯状フィルム32を切断して、所望の大きさ並びに形状を有する複数の光学フィルムチップ(例えば、矩形の光学フィルムチップ)を得る。
【0010】
このとき、上記第1帯状フィルム31は、図中、A1 B1 C1 D1 で表される長方形状の第2帯状フィルム32を得るために、上記第1帯状フィルム31の長手方向に沿って切断(2分割)されると共に、該長手方向に垂直な方向(以下、短手方向と記す)に沿って、所定幅に切断される。また、上記第1帯状フィルム31の短手方向両端側は、得られる光学フィルムチップの性能を一定に揃えるべく、上記第1帯状フィルム31の長手方向に沿って、短手方向に所定幅だけ切り落とされる。
【0011】
上記第2帯状フィルム32は、例えば、1200mm角の載置台11(図7参照)を使用する(但し、切断歯で切断可能な有効寸法を1140mmとする)場合、上記第1帯状フィルム31の有効幅(第1帯状フィルム31の短手方向における利用可能幅)が1000mmであれば、例えば|A1 B1 |=|C1 D1 |=500mm、|A1 C1 |=|B1 D1 |=1000mmの大きさに切断される。
【0012】
次いで、上記第2帯状フィルム32は、光学フィルムチップを得るために、図7に示すように、載置台11上に載置され、軸方向SD0 に対して、ある特定の方向性を有する第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断されると共に、該第1基準方向SD1 に対して垂直な第2基準方向SD2 に沿って所定幅に切断される。この結果、第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、第2基準方向SD2 に平行な一対の対辺とからなる例えば矩形の光学フィルムチップ(矩形フィルム33)が得られる。
【0013】
ここで、上記第2帯状フィルム32の各辺と、軸方向SD0 、第1基準方向SD1 、および第2基準方向SD2 との関係を説明する。
【0014】
上記第1帯状フィルム31において、その軸方向SD0 は、該第1帯状フィルム31の長手方向と平行であり、短手方向と直角をなしている。従って、上記第2帯状フィルム32の辺A1 C1 および辺B1 D1 は、軸方向SD0 と平行であり、辺A1 B1 および辺C1 D1 は、軸方向SD0 と直角をなしている。さらに、上記軸方向SD0 は、第1基準方向SD1 に対して角度θだけ傾斜していることから、辺A1 C1 および辺B1 D1 は、第1基準方向SD1 に対して角度θだけ傾斜している。そして、上記第2基準方向SD2 は、第1基準方向SD1 と直角をなしている。
【0015】
従って、上記第2帯状フィルム32を切断するために、上記第2帯状フィルム32を載置台11上に載置する際には、該第2帯状フィルム32は、図示しない切断装置の切断歯に対して、上記第1基準方向SD1 あるいは第2基準方向SD2 が平行となるように、上記第2帯状フィルム32の各辺が角度θに応じて傾いた状態で載置される。
【0016】
従って、上記の大きさの第2帯状フィルム32を、上記1200mm角の載置台11に載置して切断する場合に、1回の切断で光学フィルムチップ中間体を2枚重ねて切断することができるとすれば、例えば、1回の処理操作(載置台11上に載置された光学フィルムチップ中間体に対して第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断する操作と第2基準方向SD2 に沿って所定幅に切断する操作とを行うことを1回の処理操作とする)で、500mm×1000mm×2(シート)=1.0m2 の第2帯状フィルム32を切断することができることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1帯状フィルム31を、該第1帯状フィルム31の長手方向および短手方向に沿って切断して、一旦、長方形状の第2帯状フィルム32を得た後、該第2帯状フィルム32から所望の大きさを有する矩形フィルム33を製造する場合(方法1)、図7に示すように、第2帯状フィルム32の周縁部における全ての辺に、所定の大きさの矩形フィルム33を形成し得ない端材34…(図中、網かけで示す)が、上記の角度θに応じて鋸状に生じる。このため、端材34…がロスとなる。
【0018】
このため、上記光学フィルムの端材34…を低減し、面取り効率を向上させることができる光学フィルムチップの製造方法が切望されている。
【0019】
そこで、本願発明者等は、上記光学フィルムチップの面取り効率を向上させるべく、第1帯状フィルムを切断し、光学フィルムチップ中間体として平行四辺形状の第2帯状フィルムを得た後、該第2帯状フィルムから所望の大きさ並びに形状を有する光学フィルムチップを製造する方法(方法2)を考えた。
【0020】
この場合には、先ず、図8に示すように、第1帯状フィルム41を、該第1帯状フィルム41の長手方向(軸方向SD0 )に沿って切断(2分割)すると共に、上記軸方向SD0 に対して、ある特定の方向性を有する第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断することで、図中、軸方向SD0 に平行な一対の対辺A2 C2 ・B2 D2 と、第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺A2 B2 ・C2 D2 とからなる平行四辺形状の第2帯状フィルム42を製造する。尚、通常、上記第1帯状フィルム41の長手方向両端側は、得られる光学フィルムチップの性能を一定に揃えるべく、上記第1帯状フィルム41の長手方向に沿って、短手方向に所定幅だけ切り落とされる。
【0021】
上記第2帯状フィルム42は、前記1200mm角の載置台11を使用する(但し、切断歯で切断可能な有効寸法を1140mmとする)場合、上記第1帯状フィルム41の有効幅(第1帯状フィルム41の短手方向における利用可能幅)が1000mm幅であれば、例えば|A2 C2 |=|B2 D2 |=650mm、辺A2 B2 と辺C2 D2 との間の距離460mm、辺A2 C2 と辺B2 D2 との間の距離500mm、<A2 C2 D2 (辺A2 C2 と辺C2 D2 とのなす角度)=<A2 B2 D2 (辺A2 B2 と辺B2 D2 とのなす角度)=θが、概ね45度となるように切断される。
【0022】
次いで、上記第2帯状フィルム42は、光学フィルムチップを得るために、図9に示すように、載置台11上に載置され、上記第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断されると共に、該第1基準方向SD1 に対して垂直な第2基準方向SD2 に沿って所定幅に切断される。この結果、第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、第2基準方向SD2 に平行な一対の対辺とからなる例えば矩形の光学フィルムチップ(矩形フィルム43)が得られる。
【0023】
ここで、上記第2帯状フィルム42の各辺と、軸方向SD0 、第1基準方向SD1 、および第2基準方向SD2 との関係を説明する。
【0024】
上記第1帯状フィルム41において、その軸方向SD0 は、該第1帯状フィルム41の長手方向と平行である。従って、上記第2帯状フィルム42の辺A2 C2 および辺B2 D2 は、軸方向SD0 と平行である。また、第1基準方向SD1 に平行な辺A2 B2 および辺C2 D2 は、軸方向SD0 に対して角度θだけ傾斜している。さらに、上記第2基準方向SD2 は、第1基準方向SD1 と直角をなしていることから、辺A2 B2 および辺C2 D2 に垂直である。
【0025】
従って、上記第2帯状フィルム42を切断するために、上記第2帯状フィルム42を載置台11上に載置する際には、図示しない切断装置の切断歯に対して、上記第1基準方向SD1 が平行になるように、辺A2 B2 および辺C2 D2 を上記の切断歯に対して平行に載置する。また、上記の切断歯に対して第2基準方向SD2 が平行となるように、辺A2 B2 および辺C2 D2 を上記の切断歯に対して垂直に載置する。
【0026】
上記の方法2を用いた場合、図9に示すように、第2帯状フィルム42の周縁部において、対向する2辺(辺A2 C2 ・B2 D2 )にのみ、所定の大きさの矩形フィルム43を形成し得ない端材44…(図中、網かけで示す)が、上記の角度θに応じて鋸状に生じる。
【0027】
従って、上記の方法2は、第2帯状フィルム32の周縁部における全ての辺に端材34…が生じる方法1に比べて、ロスが少なくなる。
【0028】
しかしながら、上記の方法2は、方法1に比べてロスが少なくなってはいるものの、第2帯状フィルム32の周縁部において、2辺に端材44…が生じており、未だ充分な方法であるとは言い難い。
【0029】
しかも、上記の方法2は、上記の大きさの第2帯状フィルム42を、前記1200mm角の載置台11に載置して切断する場合に、1回の切断で光学フィルムチップ中間体を2枚重ねて切断することができるとすれば、前記載置台11には、第2帯状フィルム42を2箇所に載置することができるものの、1回の処理操作で、500mm×460mm×4(シート)=0.92m2 の第2帯状フィルム42を切断することしかできない。
【0030】
また、本願発明者等が、さらに検討した結果、上記の方法1および方法2は、以下に示す問題点を有していることが判った。
【0031】
つまり、上記の方法1および方法2は、何れも、第2帯状フィルム32あるいは第2帯状フィルム42を切断して矩形フィルム33あるいは矩形フィルム43を得る際に、どの位置から切断すれば最も面取り効率が向上するか、上記の角度θや、矩形フィルム33・43の大きさ等に応じて、その都度、例えばコンピュータによりシュミレーション切断を行い、その結果に基づいて、切断開始位置である基準位置を設定しなくてはならない。従って、上記の方法1および方法2は、作業効率が良いとは言い難い。
【0032】
また、上記方法1あるいは方法2で製造した第2帯状フィルム32あるいは第2帯状フィルム42は、何れも、これら第2帯状フィルム32・42を切断する際、あるいは、梱包、出荷する際に、表と裏とを混同し易いという問題点を有している。このように、第2帯状フィルム32・42の表と裏とが逆になった場合、軸方向が反転するため、該第2帯状フィルム32・42から得られた矩形フィルム33・43を用いた例えばLCDは正常に表示しなくなるという問題を引き起こす。
【0033】
従って、第2帯状フィルム32・42の表裏の混同を防止するためには、細心の注意と表裏確認とを必要とし、これによっても作業性が低下するという問題点を有している。
【0034】
また、上記第2帯状フィルム32・42を梱包する際には、図10および図11に示すように、所定の大きさを有するダンボール等からなる容器21の中央に、第2帯状フィルム32・42の例えば表側を上にして、図示しない仕切りにより、数段に分けて積層される。尚、容器21内の端側には、これら光学フィルムチップが容器21に接触したり、移動したりすることを防止するための図示しないスペーサが設けられている。
【0035】
しかしながら、上記の方法1および方法2で得られた第2帯状フィルム32・42は、上記の方法で梱包する場合、重心が、1点(光学フィルムチップ中間体の対角線の中点)のみとなることから、1段に積層できる第2帯状フィルム32・42の枚数は自ずと制限される。つまり、ダンボール等の容器21に第2帯状フィルム32・42を梱包する場合、重心が1点のみであれば、安定性が悪く、上記第2帯状フィルム32・42の端部に垂れが生じ、該第2帯状フィルム32・42が損傷する虞れがある。従って、このことからも、上記の方法並びに該方法により得られた第2帯状フィルム32・42は、作業性が良いとは言い難い。
【0036】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、面取り効率並びに作業性に優れる光学フィルムチップの製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、面取り効率並びに作業性に優れる光学フィルムチップ中間体を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の光学フィルムチップの製造方法は、上記の課題を解決するために、帯状の光学フィルムを切断して光学フィルムチップ中間体とし、該光学フィルムチップ中間体をさらに切断して複数の光学フィルムチップを製造する光学フィルムチップの製造方法であって、帯状の光学フィルムを、該光学フィルムの光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に沿って切断することで、台形状の光学フィルムチップ中間体を製造する工程を含むことを特徴としている。
【0038】
請求項2記載の発明の光学フィルムチップの製造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の光学フィルムチップの製造方法において、上記光学フィルムチップ中間体を、上記第2基準方向に平行な辺を基準位置として第2基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に平行な辺を基準位置として、第1基準方向に沿って切断する工程を含むことを特徴としている。
【0039】
上記請求項1の構成によれば、上記帯状の光学フィルムを、該光学フィルムの光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に沿って切断することで、第1基準方向に平行な一対の対辺と、上記第2基準方向に平行な辺とを有する台形状の光学フィルムチップ中間体を得ることができる。
【0040】
このため、上記光学フィルムチップ中間体を切断する場合には、切断開始となる基準位置を、従来のように上記第1基準方向の光学軸方向に対する方向性や、光学フィルムチップの大きさ等に応じて、その都度、シュミレーションにより設定する必要がなく、請求項2に示すように、常に一定の基準位置から切断を開始することができるので、作業性に優れている。
【0041】
また、上記請求項1および請求項2の構成によれば、上記光学フィルムチップ中間体が台形状であることで、該光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを得る際に、該光学フィルムチップ中間体の表と裏とを混同することを防止することができ、たとえ混同してしまったとしても、容易に表裏を揃えることができる。このため、上記の構成によれば、従来よりも作業性を向上させることができる。
【0042】
さらに、上記請求項1および請求項2の構成によれば、光学フィルムチップ中間体から、光学フィルムチップを得る際に発生する端材を従来よりも低減することができるので、従来よりも、面取り効率に優れている。
【0043】
請求項3記載の発明の光学フィルムチップ中間体は、上記の課題を解決するために、光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に平行な一対の対辺と、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に平行な辺とを有する台形状に形成されていることを特徴としている。
【0044】
請求項4記載の発明の光学フィルムチップ中間体は、上記の課題を解決するために、光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に平行な一対の対辺と、該一対の対辺に対して直角な脚と、光学軸方向と平行な他の脚とを有する台形状に形成されていることを特徴としている。
【0045】
上記請求項3および請求項4の構成によれば、上記光学フィルムチップ中間体は、光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に平行な一対の対辺と、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に平行な辺、即ち、上記一対の対辺に対して直角な脚とを有する台形状に形成されているので、光学フィルムチップを得る際に、切断開始となる基準位置を、従来のように上記第1基準方向の光学軸方向に対する方向性や、光学フィルムチップの大きさ等に応じて、その都度、シュミレーションにより設定する必要がなく、常に一定の基準位置から切断を開始することができる。
【0046】
しかも、上記光学フィルムチップ中間体は、表と裏とで形状が異なるので、例えば、収納時、出荷時、あるいは光学フィルムチップ製造時等に、表と裏とを混同することを防止することができ、たとえ混同してしまったとしても、容易に表裏を揃えることができる。
【0047】
さらに、上記光学フィルムチップ中間体は、上記の台形状に形成されていることで、荷重中心点が偏芯しており、収納あるいは出荷のために梱包する際に、底辺の向きを逆にして梱包することで、重心を2つにすることができるので、安定して梱包することができ、垂れを防止し、梱包のための容器の大きさを大きくすることなく梱包量(積層数)を増加させることができる。
【0048】
従って、これらのことから、上記光学フィルムチップ中間体は、従来よりも作業性に優れている。
【0049】
また、上記光学フィルムチップ中間体は、該光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを得る際に発生する端材を低減することができるので、面取り効率にも優れている。
【0050】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて以下に説明する。
本実施の形態において、光学フィルムは、例えば、図1に示すように、先ず、帯状の光学フィルムである第1帯状フィルム1として製造され、該第1帯状フィルム1を切断して光学フィルムチップ中間体とし、該光学フィルムチップ中間体をさらに切断して光学フィルムチップとして用いられる。上記第1帯状フィルム1の光学軸の方向(軸方向)SD0 は、該第1帯状フィルム1の例えば延伸方向である長手方向に一致している。
【0051】
上記光学フィルムチップの基本的な構造を、第1帯状フィルム1の構造を用いて説明すれば、以下の通りである。上記第1帯状フィルム1が偏光フィルムである場合には、該第1帯状フィルム1は、図2に示すように、例えば、偏光子であるPVA(ポリビニルアルコール)フィルム1aがセルロース系フィルムである2枚のTAC(トリアセチルセルロース)フィルム1bにて挟み込まれ、一方のTACフィルム1bの外面に粘着層1dが設けられたフィルムである。尚、PVA(ポリビニルアルコール)フィルム1aは、一定方向に振動する光以外の光を遮断するために染色されている。
【0052】
また、上記第1帯状フィルム1が位相差フィルムである場合には、該第1帯状フィルム1は、例えばポリカーボネート系樹脂やポリエーテルサルホン等からなるフィルムである。
【0053】
上記第1帯状フィルム1は、その片面または両面に粘着剤層が設けられていてもよく、その上にさらに剥離フィルムが貼合されていてもよい。また、該第1帯状フィルム1の片面または両面には、傷付きを防止するための保護フィルムが貼合されていてもよい。
【0054】
これら光学フィルムチップを例えばLCDに使用する場合、液晶分子のねじれの方向等に応じて軸方向SD0 を設定する必要がある。従って、光学フィルムチップの軸方向SD0 は、液晶分子のねじれの方向等に応じて、該光学フィルムチップの例えば長手方向に対して特定の方向性を有している必要がある。
【0055】
本実施の形態において、上記軸方向SD0 に対して所定の方向性を有する光学フィルムチップを得るためには、図1に示すように、先ず、上記第1帯状フィルム1を切断して、光学フィルムチップ中間体として、台形状の第2帯状フィルム2を得る。そして、この第2帯状フィルム2を切断して、複数の矩形フィルム3…(図3参照)を、最終製品としての光学フィルム、即ち、光学フィルムチップ(定形フィルム)として得る。
【0056】
このとき、上記第1帯状フィルム1は、上記第2帯状フィルム2を得るために、該第1帯状フィルム1の軸方向SD0 に対して所定の方向性(つまり、所定の角度θ)を有する第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断されると共に、上記第1基準方向SD1 に対して直角な第2基準方向SD2 に沿って切断される。また、上記第1帯状フィルム1の長手方向両端側は、得られる光学フィルムチップの性能を一定に揃えるべく、上記第1帯状フィルム1の長手方向に沿って、短手方向に所定幅だけ切り落としてもよい。これにより、上記第1帯状フィルム1は、上記第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、上記第2基準方向SD2 に平行な脚(辺)と、上記光学軸SD0 に平行な脚(辺)とを有する台形状に切断される。
【0057】
本実施の形態では、上記第1帯状フィルム1は、図中、上記第1基準方向SD1 の切断線によって囲まれた領域A3 E3 F3 C3 の中心(A3 E3 F3 C3 で表される平行四辺形の対角線の中点)を通るように2分割することで、上記第1基準方向SD1 の切断線によって囲まれた領域A3 E3 F3 C3 に、同一形状の台形を2つ形成する。これにより、同一形状の第2帯状フィルム2を得ることができるので、例えば、第2帯状フィルム2を切断して複数の矩形フィルム3…を得る際に、該第2帯状フィルム2を複数枚重ねて切断することができる。また、該第2帯状フィルム2を収納したり、梱包したりする際に、大きさ毎に分別する必要もないので、作業効率が良くなる。
【0058】
本実施の形態において、上記第1帯状フィルム1を切断する順番、即ち、第1基準方向SD1 に沿った切断(切断1)、第2基準方向SD2 に沿った切断(切断2)、第1帯状フィルム1の長手方向(軸方向SD0 )に沿った切断(切断3)を行う順番は、特に限定されない。
【0059】
例えば、▲1▼切断1を行った後、切断2、切断3を順に行ってもよいし、▲2▼切断2を行った後、切断3、切断1を順に行ってもよいし、▲3▼切断3を行った後、切断1、切断2を順に行ってもよいし、▲4▼切断3を行った後、切断2、切断1を順に行ってもよい。その他、上記切断1〜3を適宜組み合わせて同時に、あるいは連動して行ってもよい。上記第1帯状フィルム1を切断する順番は、切断機の性能や、切断回数等に応じて、最も効率が良くなるように適宜設定すればよい。
【0060】
また、切断1を行った後、切断2を行う場合には、例えば、切断1により得られた帯状フィルム(例えば、図中、A3 E3 F3 C3 で表される平行四辺形状の光学フィルム)を複数枚重ねて切断してもよい。さらに、切断2を行った後、切断1を行う場合には、切断2と切断1とを連動させて、第1帯状フィルム1に切断2による複数の切れ目を入れ、この切断2による切れ目の両端に合わせて切断1を行うことにより、複数枚の第2帯状フィルム2を、効率良く製造することができる。
【0061】
上記第2帯状フィルム2の大きさは、第2帯状フィルム2を、複数の矩形フィルム3に切断するために載置される載置台11(図3参照)の大きさ、さらに言えば、第2帯状フィルム2を、複数の矩形フィルム3に切断するための図示しない切断装置の切断歯の大きさに応じて設定される。そして、好ましくは、さらに、所望する光学フィルムチップの大きさを考慮して設定される。例えば、1200mm角の載置台11を使用する(但し、切断歯で切断可能な有効寸法を1140mmとする)場合、上記第1帯状フィルム1の有効幅(第1帯状フィルム1の短手方向における利用可能幅)が1000mmであれば、所望する矩形フィルム3の大きさにもよるが、該矩形フィルム3として偏光フィルムチップを得る場合には、上記第2帯状フィルム2は、例えば|A3 B3 |=457mm、|C3 D3 |=957mm、|B3 D3 |=500mm、<A3 C3 D3 (辺A3 C3 と辺C3 D3 とのなす角度)=θが、概ね45度となるように切断される(条件1)。
【0062】
また、上記第1帯状フィルム1の有効幅が1200mmであれば、上記第2帯状フィルム2は、例えば|A3 B3 |=634mm、|C3 D3 |=1134mm、|B3 D3 |=500mm、<A3 C3 D3 =θが、概ね45度となるように切断される(条件2)。
【0063】
次いで、上記第2帯状フィルム2は、矩形フィルム3を得るために、図3に示すように、載置台11上に載置され、上記第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断されると共に、上記第2基準方向SD2 に沿って所定幅に切断される。この結果、第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、第2基準方向SD2 に平行な一対の対辺とからなる矩形フィルム3が得られる。尚、上記矩形フィルム3の大きさは、用途に応じて、所望の大きさに適宜設定される。
【0064】
ここで、上記第2帯状フィルム2の各辺と、軸方向SD0 、第1基準方向SD1 、および第2基準方向SD2 との関係を説明する。
【0065】
上記第1帯状フィルム1において、その軸方向SD0 は、該第1帯状フィルム1の長手方向と平行であり、第2帯状フィルム2の辺A3 C3 と平行である。第1基準方向SD1 に平行な、第2帯状フィルム2の辺A3 B3 および辺C3 D3 は、軸方向SD0 に対して角度θだけ傾斜している。第2帯状フィルム2の辺A3 B3 および辺C3 D3 は、第2基準方向SD2 と直角をなしている。該第2帯状フィルム2の辺B3 D3 は、第2基準方向SD2 と平行である。
【0066】
従って、上記第2帯状フィルム2を切断するために、上記第2帯状フィルム2を載置台11上に載置する際には、図示しない切断装置の切断歯に対して、上記第1基準方向SD1 が平行になるように、辺A3 B3 および辺C3 D3 を上記の切断歯に対して平行に載置する。また、上記の切断歯に対して第2基準方向SD2 が平行となるように、辺B3 D3 を上記の切断歯に対して平行に載置する。尚、この場合にも、上記第1基準方向SD1 の切断および第2基準方向SD2 の切断を行う順番は、特に限定されない。
【0067】
これにより、矩形フィルム3を得るべく、上記第2帯状フィルム2を上記第1基準方向SD1 に平行に切断する際には、上記第2帯状フィルム2における第1基準方向SD1 に平行な辺、即ち、辺A3 B3 または辺C3 D3 を切断開始の基準位置として、切断開始することができる。また、上記第2帯状フィルム2を上記第2基準方向SD2 に平行に切断する際には、上記第2帯状フィルム2における第2基準方向SD2 に平行な辺、即ち、辺B3 D3 を切断開始の基準位置として、切断開始することができる。
【0068】
このため、上記の方法によれば、上記第2帯状フィルム2が、上記第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、上記第2基準方向SD2 に平行な辺とを有する台形状をなしていることから、上記第2帯状フィルム2を切断する際には、面取り効率を向上すべく、従来のように矩形フィルム3の大きさや角度θ等に応じてシュミレーション切断することで、切断開始位置をその都度設定する必要がなく、常に一定の位置から切断を開始することができる。従って、作業効率を大幅に向上し得る。
【0069】
また、上記の方法によれば、上記第2帯状フィルム2における上記第1基準方向SD1 に平行な辺A3 B3 および辺C3 D3 や、上記第2基準方向SD2 に平行な辺B3 D3 には、所定の大きさの矩形フィルム3を形成し得ない端材が生じないことから、端材4…(図中、網かけで示す)が生じる辺は、辺A3 C3 の1辺のみである。従って、本発明によれば、従来と比較して、端材4…によるロスが少なく、面取り効率を向上し得る。
【0070】
しかも、上記の方法によれば、上記の大きさの第2帯状フィルム2を、前記1200mm角の載置台11に載置して切断する場合に、1回の切断で光学フィルムチップ中間体を2枚重ねて切断することができるとすれば、前記載置台11には、第2帯状フィルム2を2箇所に載置することができるので、有効幅が1000mmの第1帯状フィルム1から上記第2帯状フィルム2を、前記の条件1に従って製造した場合には、1回の処理操作で、(457mm+957mm)/2×500mm×4(シート)=1.414m2 の第2帯状フィルム2を切断することができる。
【0071】
また、有効幅が1200mmの第1帯状フィルム1から上記第2帯状フィルム2を、前記の条件2に従って製造した場合には、1回の処理操作で、(634mm+1134mm)/2×500mm×4(シート)=1.768m2 の第2帯状フィルム2を切断することができる。
【0072】
従って、上記の方法によれば、載置台11の面積をより有効に利用することができ、載置台11上に載置することができる光学フィルムチップ中間体の面積が大きくなるので、1回の処理操作で切断することができる第2帯状フィルム2の面積を、従来と比較して向上させることができる。従って、単位時間当たりの生産性を向上させることができるので、作業性を向上させることができる。
【0073】
尚、1回の処理操作とは、載置台11上に載置された光学フィルムチップ中間体に対して第1基準方向SD1 に沿って所定幅に切断する操作と第2基準方向SD2 に沿って所定幅に切断する操作とを行うことを示す。
【0074】
本実施の形態において、上記の角度θは、LCDに用いられる液晶分子のねじれの方向等に応じて設定されるものである。例えば、偏光フィルムの場合、TN(Twisted Nematic)方式およびTFT(Thin Film Transistor) 方式のLCDでは、一般的には、42度〜48度程度の範囲内(通常は45度)、STN(Super Twisted Nematic)方式のLCDでは、一般的には、0度〜179度の範囲内(通常は30度〜150度)に設定される。位相差フィルムの場合、TN方式、TFT方式、STN方式のLCDでは、一般的には、0度〜179度の範囲内(通常は30度〜150度)に設定される。上記の角度θが、第2帯状フィルム2が台形状となる角度、好ましくは89.5度以下または90.5度以上の範囲内、さらに好ましくは89度以下または91度以上の範囲内に設定されれば、光学軸の方向を辺A3 C3 として目視により容易に識別でき、また、従来の方法と比較してより一層顕著な面取り効率や作業性等の向上効果を得ることができる。但し、上記の角度θが0度および90度の場合には、上記第2帯状フィルム2が台形状とならず、従来の方法と比較した場合に、面取り効率や作業性等の向上効果が発揮されない。従って、本実施の形態において、上記の角度θは、通常、0度〜179度の範囲内であり、かつ、第2帯状フィルム2が台形状となる角度(即ち、0度および90度を除く範囲内)に設定される。好ましくは30度〜89.5度の範囲内または90.5度〜150度の範囲内に設定される。
【0075】
以上のように、本実施に形態において、帯状の光学フィルムを切断して光学フィルムチップ中間体を製造し、その後、該光学フィルムチップ中間体をさらに切断して複数の光学フィルムチップを製造する際には、上記の帯状の光学フィルムとしての第1帯状フィルム1を、該第1帯状フィルム1の軸方向SD0 に対して所定の方向性を有する第1基準方向SD1 に沿って切断すると共に、上記第1基準方向SD1 に対して直角な第2基準方向SD2 に沿って切断することで、台形状の第2帯状フィルム2を製造する。そして、上記第2帯状フィルム2を、該第2帯状フィルム2における、上記第2基準方向SD2 に平行な辺を基準位置として該第2基準方向SD2 に沿って切断すると共に、上記第1基準方向SD1 に平行な辺を基準位置として、第1基準方向SD1 に平行に切断することで矩形フィルム3(光学フィルムチップ)を得る。
【0076】
上記の方法によれば、上記第1帯状フィルム1を上記第1基準方向SD1 並びに第2基準方向SD2 に沿って切断することで、軸方向SD0 に対して所定の方向性を有する第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺(即ち、光学軸に対して所定の角度θを有する一対の対辺)と、上記第1基準方向SD1 に対して直角な第2基準方向SD2 に平行な辺(即ち、上記一対の対辺に対して直角な脚)とを有する台形状の光学フィルムチップ中間体を得ることができる。上記光学フィルムチップ中間体において、他方の脚は、上記光学軸方向に平行である。
【0077】
このため、上記光学フィルムチップ中間体である第2帯状フィルム2を切断する場合には、切断開始となる基準位置を、従来のように上記第1基準方向SD1 の光学軸方向に対する方向性(角度θ)や、矩形フィルム3の大きさ等に応じて、その都度、シュミレーションにより設定する必要がなく、常に一定の基準位置から切断を開始することができる。
【0078】
さらに、上記の方法は、第2帯状フィルム2から、矩形フィルム3を得る際に発生する端材4…を従来よりも低減することができるので、従来よりも、面取り効率にも優れている。
【0079】
また、上記第2帯状フィルム2は、軸方向SD0 に対して所定の方向性を有する第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、上記第1基準方向SD1 に対して直角な第2基準方向SD2 に平行な脚(辺)とを有する台形状に形成されていることで、表と裏とで異なる形状を有している。このため、上記第2帯状フィルム2は、該第2帯状フィルム2から矩形フィルム3を得る際に、該第2帯状フィルム2の表と裏とを混同することを防止することができ、たとえ混同してしまったとしても、容易に表裏を揃えることができる。
【0080】
また、上記第2帯状フィルム2の他方の脚は軸方向SD0 と平行であるので、目視により容易に軸方向SD0 を確認することができる。
【0081】
また、このように、上記第2帯状フィルム2が、表と裏とで異なる形状を有していることで、矩形フィルム3の製造工程において矩形フィルム3を得るために上記第2帯状フィルム2を切断する場合のみならず、例えば、収納時や出荷時等に、表と裏とを混同することを防止することもできる。
【0082】
さらに、上記第2帯状フィルム2は、上記の台形状に形成されていることで、荷重中心点が偏芯している。このため、上記第2帯状フィルム2を収納、梱包する際には、積層の仕方によって重心を2つにすることができるので、端部の垂れを防止し、従来よりも安定して積層することが可能となる。
【0083】
上記第2帯状フィルム2を例えば梱包する際には、該第2帯状フィルム2は、図4に示すように、所定の大きさを有するダンボール等からなる容器21内に、該第2帯状フィルム2の例えば表側を上にして、図示しない仕切りにより、数段に分けて積層される。尚、上記容器21内の端側には、光学フィルムが容器21に接触したり、移動したりすることを防止するための図示しないスペーサが設けられ、上記第2帯状フィルム2が、容器21に、直接、接触しないようになっている。
【0084】
この場合、上記第2帯状フィルム2は、上記第1基準方向SD1 に平行な辺A3 B3 ・C3 D3 および上記第2基準方向SD2 に平行な辺B3 C3 が容器21の各側部に相対するように、上記第2帯状フィルム2の底辺の向きを1段毎に逆にして(即ち、辺C3 D3 の位置を1段毎に変えて)梱包することで、第2帯状フィルム2を裏返しにすることなく、また、容器21の大きさを大きくすることなく、容器21内の空間を有効に利用して第2帯状フィルム2を積層することができる。しかも、この場合、1段毎に重心の位置を変えることができるので、積層された第2帯状フィルム2の重心を2つにすることができる。このため、垂れを防止し、安定して積層、梱包することができるので、1段に積層することができる第2帯状フィルム2の量を増加させることができる。従って、容器21の大きさを大きくすることなく梱包量(積層数)を増加させることができる。
【0085】
尚、上記容器21において、1段に積層できる第2帯状フィルム2の枚数は、該容器21の強度等にもよるが、例えば、1段に積層することができる従来の光学フィルムチップ中間体の枚数が20枚程度であれば、例えば25枚〜30枚積層することが可能となる。
【0086】
このように、本発明の光学フィルムチップの製造方法によれば、面取り効率並びに作業性を従来よりも向上させることができる。また、上記光学フィルムチップを得るための本発明の光学フィルムチップ中間体の構成によれば、従来よりも面取り効率並びに作業性に優れる光学フィルムチップ中間体を提供することができる。
【0087】
尚、本実施の形態においては、上記光学フィルムチップとして矩形の光学フィルムチップを用いたが、上記光学フィルムチップの形状は、これに限定されるものではなく、第1基準方向SD1 に平行な一対の対辺と、第2基準方向SD2 に平行な一対の対辺とからなる正方形であってもよい。
【0088】
以下に、本実施の形態の光学フィルムチップ中間体を用いた場合と、従来(方法1)の光学フィルムチップ中間体を用いた場合と、前記方法2の光学フィルムチップ中間体を用いた場合とで、これら光学フィルムチップ中間体を用いて光学フィルムチップを製造する場合の面取り効率および作業効率を各々比較した結果について、図3、図7、および図9を参照して上記光学フィルムチップとして偏光フィルムを製造する場合を例に挙げて説明する。
【0089】
尚、上記面取り効率は、偏光フィルムチップ中間体の単位面積当たりの偏光フィルムチップの総面積(収率)にて評価した。尚、上記方法1および方法2については、シュミレーションによって面取り計算を行い、最も収率が高くなるように切断を行った。
【0090】
また、上記作業性は、1回の処理操作において得られる偏光フィルムチップの出来高(個数)によって評価した。
【0091】
切断装置としては荻野製作所製NS−1200型を採用し、載置台11の大きさは1200mm×1200mm、有効寸法1140mmとした。この場合、上記載置台11上に偏光フィルムチップ中間体を載置する際には、切断装置の切断歯で切断することができる有効寸法に応じて載置されることから、1回の処理操作で処理することができる偏光フィルムチップ中間体は、以下の通りである。尚、1回の切断により、偏光フィルムチップ中間体を2枚重ねて処理することができるものとする。また、軸方向SD0 に対する第1基準方向SD1 のなす角度θ(傾斜角度)は、45度に設定するものとする。
【0092】
方法1で処理することができる偏光フィルムチップ中間体は、有効幅1000mmの帯状の偏光フィルム(第1帯状フィルム)を用いた場合、|A1 B1 |=|C1 D1 |=500mm、|A1 C1 |=|B1 D1 |=1000mm(図7参照)の大きさの偏光フィルムチップ中間体(以下、中間体Aと記す)2枚である。
【0093】
方法2で処理することができる偏光フィルムチップ中間体は、有効幅1000mmの帯状の偏光フィルム(第1帯状フィルム)を用いた場合、|A2 C2 |=|B2 D2 |=650mm、辺A2 B2 と辺C2 D2 との間の距離460mm、辺A2 C2 と辺B2 D2 との間の距離500mm、<A2 C2 D2 =<A2 B2 D2 =45度(図9参照)の大きさの偏光フィルムチップ中間体(以下、中間体Bと記す)4枚である。
【0094】
本実施の形態の方法で処理することができる偏光フィルムチップ中間体は、有効幅1000mmの帯状の偏光フィルム(第1帯状フィルム)を用いた場合、|A3 B3 |=457mm、|C3 D3 |=957mm、|B3 D3 |=500mm、<A3 C3 D3 =45度(図3参照)の大きさの偏光フィルムチップ中間体(以下、中間体Cと記す)4枚である。
【0095】
また、本実施の形態の方法で処理することができる偏光フィルムチップ中間体は、有効幅1200mmの帯状の偏光フィルム(第1帯状フィルム)を用いた場合、|A3 B3 |=634mm、|C3 D3 |=1134mm、|B3 D3 |=500mm、<A3 C3 D3 =45度(図3参照)の大きさの偏光フィルムチップ中間体(以下、中間体Dと記す)4枚である。
【0096】
上記の各方法を用いた場合の収率を、偏光フィルムチップ1枚当たりの面積および相当する偏光フィルムチップ中間体から得られた偏光フィルムチップの枚数(面取り枚数)と合わせて表1に示す。
【0097】
尚、製造する偏光フィルムチップの大きさは、各々、以下の通りとした。
サンプルNo.1 99mm×14mm
サンプルNo.2 105mm×27mm
サンプルNo.3 62mm×17.5mm
サンプルNo.4 34.1mm×14.5mm
サンプルNo.5 79.0mm×15.39mm
【0098】
【表1】
【0099】
また、上記の各方法を用いた場合の出来高を、ショット回数と合わせて表2に示す。尚、ショット回数とは、1回の処理操作において、第1基準方向SD1 に沿って切断した回数と、第2基準方向SD2 に沿って切断した回数との合計の回数を示す。
【0100】
【表2】
【0101】
さらに、本実施の形態の方法を用いた場合の、上記方法1および方法2に対する面取り改善率および作業性改善率、即ち、上記中間体Cまたは中間体Dを用いた場合の、中間体Aまたは中間体Bを用いた場合に対する面取り改善率および作業性改善率を表3に示す。尚、面取り改善率および作業性改善率は、次式により算出した。
【0102】
面取り改善率=(本実施の形態の方法を用いた場合の収率)−(方法1または方法2を用いた場合の収率)
作業性改善率=(本実施の形態の方法を用いた場合の出来高)/(方法1または方法2を用いた場合の出来高)×100−100
【0103】
【表3】
【0104】
上記表1〜表3の結果から明らかなように、本実施の形態の方法を用いれば、上記方法1(従来の方法)および方法2と比較して、面取り効率および作業効率を向上し得る。
【0105】
また、上記の効果は、第1帯状フィルムの有効面積や、所望する偏光フィルムチップの面積が大きいほど高くし得る。例えば、面積が5cm2 以下の超小型の偏光フィルムチップの面取り改善率は、+(プラス)10%以内であるが、面積が10cm2 を越える小型の偏光フィルムチップの面取り改善率は、+10%〜20%であり、大幅に面取り率が向上する。また、1ショット(1回の切断)当たりの生産性は、+50%〜+100%向上する。
【0106】
さらに、本実施の形態の方法を用いた場合、切断位置が一定のため、シュミレーション切断による面取り計算が不要であり、また、面取り数も試算式で試算することが可能である。
【0107】
尚、上記表1〜表3の結果は、偏光フィルムチップの大きさに拘らず同じ大きさの中間体(上記中間体A〜D)を用いた結果である。従って、本来ならば、上記中間体B〜Dに関して、上記第1基準方向SD1 に平行な辺には、端材が生じないが、上記の場合には、偏光フィルムチップの大きさに応じて、第1基準方向に平行な辺に沿って、同じ幅で帯状の端材が生じている。このため、上記中間体B〜Dでは、上記第1基準方向に平行な辺に生じた端材の分だけ面取り効率、作業効率、面取り改善率、および作業性改善率等の効率が低下している。
【0108】
しかしながら、実際は、好ましくは偏光フィルムチップの大きさに応じて、各々、第1基準方向に平行な辺同士の間隔(即ち、辺A2 B2 と辺C2 D2 との間隔、或いは、|B3 D3 |)が設定されるので、上記中間体B〜Dにおける第1基準方向SD1 に平行な辺には、端材が生じないか、あるいは、生じてもほんの僅かである。このため、上記中間体B〜Dにおける面取り効率、作業効率、面取り改善率、および作業性改善率等は、格段に大きくなる。
【0109】
従って、上記の点を考慮すれば、中間体Aが、面取り効率および作業効率が最も低く、次いで、中間体B、中間体C、中間体Dの順で、面取り効率および作業効率が大きくなる。
【0110】
以上、光学フィルムが偏光フィルムである場合について説明したが、光学フィルムが例えば位相差フィルムである場合においても同様に操作することができる。
【0111】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の光学フィルムチップの製造方法は、以上のように、帯状の光学フィルムを切断して光学フィルムチップ中間体とし、該光学フィルムチップ中間体をさらに切断して複数の光学フィルムチップを製造する光学フィルムチップの製造方法であって、帯状の光学フィルムを、該光学フィルムの光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に沿って切断することで、台形状の光学フィルムチップ中間体を製造する工程を含む構成である。
【0112】
本発明の請求項2記載の光学フィルムチップの製造方法は、以上のように、上記光学フィルムチップ中間体を、上記第2基準方向に平行な辺を基準位置として第2基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に平行な辺を基準位置として、第1基準方向に沿って切断する工程を含む構成である。
【0113】
上記の構成によれば、上記光学フィルムチップ中間体を切断する場合に、切断開始となる基準位置を、従来のように上記第1基準方向の光学軸方向に対する方向性や、光学フィルムチップの大きさ等に応じて、その都度、シュミレーションにより設定する必要がなく、常に一定の基準位置から切断を開始することができる。
【0114】
また、上記光学フィルムチップ中間体が台形状であることで、該光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを得る際に、該光学フィルムチップ中間体の表と裏とを混同することを防止することができ、たとえ混同してしまったとしても、容易に表裏を揃えることができる。
【0115】
さらに、上記光学フィルムチップ中間体から、光学フィルムチップを得る際に発生する端材を従来よりも低減することができる。従って、本発明によれば、従来よりも、面取り効率並びに作業性を向上させることができるという効果を奏する。
【0116】
本発明の請求項3記載の光学フィルムチップ中間体は、以上のように、光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に平行な一対の対辺と、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に平行な辺とを有する台形状に形成されている構成である。
【0117】
請求項4記載の発明の光学フィルムチップ中間体は、上記の課題を解決するために、光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に平行な一対の対辺と、該一対の対辺に対して直角な脚と、光学軸方向と平行な他の脚とを有する台形状に形成されていることを特徴としている。
【0118】
上記請求項3および請求項4の構成によれば、上記光学フィルムチップ中間体は、光学フィルムチップを得る際に、切断開始となる基準位置を、従来のように上記第1基準方向の光学軸方向に対する方向性や、光学フィルムチップの大きさ等に応じて、その都度、シュミレーションにより設定する必要がなく、常に一定の基準位置から切断を開始することができる。
【0119】
しかも、上記光学フィルムチップ中間体は、表と裏とで形状が異なるので、例えば、収納時、出荷時、あるいは光学フィルムチップ製造時等に、表と裏とを混同することを防止することができ、たとえ混同してしまったとしても、容易に表裏を揃えることができる。
【0120】
さらに、上記光学フィルムチップ中間体は、上記の台形状に形成されていることで、荷重中心点が偏芯しており、収納あるいは出荷のために梱包する際に、底辺の向きを逆にして梱包することで、重心を2つにすることができるので、安定して積層、梱包することができ、垂れを防止し、梱包のための容器の大きさを大きくすることなく梱包量(積層数)を増加させることができる。
【0121】
また、上記光学フィルムチップ中間体は、該光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを得る際に発生する端材を低減することができる。従って、上記光学フィルムチップ中間体は、従来よりも作業性並びに面取り効率に優れているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光学フィルムチップの製造方法に関し、帯状の光学フィルムから光学フィルムチップ中間体を製造する際の帯状の光学フィルムの切断方法の説明図である。
【図2】上記光学フィルムの構成を示す概略の正面図である。
【図3】上記光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを製造する際の光学フィルムチップ中間体の切断方法の説明図である。
【図4】上記光学フィルムチップ中間体を梱包する際の梱包形態を示す概略の平面図である。
【図5】同図(a)は、TN方式におけるノーマリブラックの液晶表示装置の概略構成を示す斜視図、同図(b)は、TN方式におけるノーマリホワイトの液晶表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】従来の光学フィルムチップの製造方法に関し、帯状の光学フィルムから光学フィルムチップ中間体を製造する際の帯状の光学フィルムの切断方法の説明図である。
【図7】図6に示す光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを製造する際の光学フィルムチップ中間体の切断方法の説明図である。
【図8】比較用の光学フィルムチップの製造方法に関し、帯状の光学フィルムから光学フィルムチップ中間体を製造する際の帯状の光学フィルムの切断方法の説明図である。
【図9】図8に示す光学フィルムチップ中間体から光学フィルムチップを製造する際の光学フィルムチップ中間体の切断方法の説明図である。
【図10】図6に示す光学フィルムチップ中間体を梱包する際の梱包形態を示す概略の平面図である。
【図11】図8に示す光学フィルムチップ中間体を梱包する際の梱包形態を示す概略の平面図である。
【符号の説明】
1 第1帯状フィルム(帯状の光学フィルム)
2 第2帯状フィルム(光学フィルムチップ中間体)
3 矩形フィルム(光学フィルムチップ)
4 端材
11 載置台
21 容器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical film chip manufacturing method and an optical film chip intermediate that are suitably used for liquid crystal display devices and the like.
[0002]
[Prior art]
Optical films such as polarizing films and retardation films are generally used for liquid crystal display devices (hereinafter referred to as LCDs), for example. Such an optical film needs to be incorporated in the LCD in a state where its optical axis exactly matches the design value of the target LCD. Here, the optical axis is an absorption axis in the case of a polarizing film, and is a slow axis or a fast axis in the case of a retardation film.
[0003]
Among such optical films, for example, the polarizing film allows only light that vibrates in a certain direction out of light that vibrates in all directions of 360 degrees and blocks light that vibrates in other directions. In an LCD using the polarizing film, for example, the passage and blocking of light are controlled by the polarizing film and the molecular orientation of the liquid crystal material.
[0004]
In an LCD in which liquid crystal molecules are twisted and arranged, the screen color is divided into normally black and normally white depending on whether the screen color becomes black or white when no voltage is applied.
[0005]
In normally black, as shown in FIG. 5A, for example, when the twist angle of the
[0006]
On the other hand, in normally white, the polarization directions of the two polarizing films 53a and 53b provided on both sides of the
[0007]
As described above, when the optical film including the polarizing film is used for an LCD, it is necessary to set the axial direction according to the direction of twist of liquid crystal molecules. Therefore, the axial direction of these optical films needs to be inclined by a specific angle θ with respect to the longitudinal direction of these optical films, for example, in accordance with the direction of twist of liquid crystal molecules.
[0008]
Usually, as shown in FIG. 6, these optical films are first manufactured as a first belt-
[0009]
For this reason, the axial direction SD 0 In order to obtain an optical film chip having a predetermined directionality, first, as shown in the figure, the
[0010]
At this time, the first belt-
[0011]
For example, when the 1200 mm square mounting table 11 (see FIG. 7) is used as the second belt-like film 32 (however, the effective dimension that can be cut with a cutting tooth is 1140 mm), the first belt-
[0012]
Next, in order to obtain an optical film chip, the second belt-
[0013]
Here, each side of the
[0014]
In the
[0015]
Therefore, when the second belt-
[0016]
Therefore, when the second belt-
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
However, the first belt-
[0018]
For this reason, the manufacturing method of the optical film chip | tip which can reduce the
[0019]
Accordingly, the inventors of the present application cut the first strip film to improve the chamfering efficiency of the optical film chip to obtain a parallelogram-shaped second strip film as an optical film chip intermediate, and then the second film. A method (Method 2) for producing an optical film chip having a desired size and shape from a belt-like film was considered.
[0020]
In this case, first, as shown in FIG. 8, the
[0021]
When the 1200 mm square mounting table 11 is used for the second strip film 42 (however, the effective dimension that can be cut with cutting teeth is 1140 mm), the effective width of the first strip film 41 (first strip film). If the usable width of 41 in the short direction is 1000 mm, for example, | A 2 C 2 | = | B 2 D 2 | = 650mm, side A 2 B 2 And side C 2 D 2 Distance between and 460mm, side A 2 C 2 And side B 2 D 2 Distance between and 500mm, <A 2 C 2 D 2 (Side A 2 C 2 And side C 2 D 2 Angle) = <A 2 B 2 D 2 (Side A 2 B 2 And side B 2 D 2 Are cut so that an angle of θ = θ is approximately 45 degrees.
[0022]
Next, in order to obtain the optical film chip, the second belt-
[0023]
Here, each side of the second belt-
[0024]
In the first strip-shaped
[0025]
Accordingly, when the second belt-
[0026]
When the
[0027]
Therefore, the
[0028]
However, although the
[0029]
Moreover, in the above-described
[0030]
Further, as a result of further studies by the inventors of the present application, it was found that Method 1 and
[0031]
That is, in the above-described method 1 and
[0032]
In addition, the second belt-
[0033]
Therefore, in order to prevent confusion between the front and back of the second belt-
[0034]
Further, when packing the second belt-
[0035]
However, when the
[0036]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a method for manufacturing an optical film chip that is excellent in chamfering efficiency and workability. Another object of the present invention is to provide an optical film chip intermediate having excellent chamfering efficiency and workability.
[0037]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the method of manufacturing an optical film chip according to the first aspect of the present invention cuts a belt-shaped optical film to form an optical film chip intermediate, and further cuts the optical film chip intermediate. An optical film chip manufacturing method for manufacturing a plurality of optical film chips, wherein a strip-shaped optical film is cut along a first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction of the optical film. The method includes a step of manufacturing a trapezoidal optical film chip intermediate by cutting along a second reference direction perpendicular to the first reference direction.
[0038]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a method of manufacturing an optical film chip according to the first aspect of the present invention. And cutting along the first reference direction with the side parallel to the first reference direction as a reference position and cutting along the second reference direction. .
[0039]
According to the configuration of the first aspect, the strip-shaped optical film is cut along the first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction of the optical film, and in the first reference direction. A trapezoidal optical film chip intermediate having a pair of opposite sides parallel to the first reference direction and a side parallel to the second reference direction is obtained by cutting along a second reference direction perpendicular to the first reference direction. be able to.
[0040]
For this reason, when cutting the optical film chip intermediate, the reference position for starting cutting is set to the directionality of the first reference direction with respect to the optical axis direction, the size of the optical film chip, and the like. Accordingly, it is not necessary to set by simulation each time, and as shown in
[0041]
Moreover, according to the structure of the said Claim 1 and
[0042]
Furthermore, according to the structure of the said Claim 1 and
[0043]
In order to solve the above problems, an optical film chip intermediate according to a third aspect of the present invention is a pair of opposite sides parallel to a first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction, and the first It is characterized by being formed in a trapezoidal shape having sides parallel to the second reference direction perpendicular to the reference direction.
[0044]
In order to solve the above-described problem, an optical film chip intermediate according to a fourth aspect of the invention includes a pair of opposite sides parallel to a first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction, and the pair of opposite sides. It is characterized by being formed in a trapezoidal shape having legs perpendicular to the opposite side and other legs parallel to the optical axis direction.
[0045]
According to the structure of the said
[0046]
In addition, since the optical film chip intermediate has different shapes on the front and back sides, it is possible to prevent the front and back sides from being confused, for example, during storage, shipping, or manufacturing an optical film chip. Yes, even if you get confused, you can easily align both sides.
[0047]
Furthermore, the optical film chip intermediate is formed in the trapezoidal shape, so that the load center point is eccentric, and the direction of the base is reversed when packing for storage or shipment. By packing, the center of gravity can be reduced to two, so that stable packing can be achieved, drooping can be prevented, and the amount of packing (number of stacks) can be reduced without increasing the size of the container for packing. Can be increased.
[0048]
Therefore, from these, the optical film chip intermediate is superior in workability than before.
[0049]
Moreover, since the said optical film chip intermediate body can reduce the scrap which generate | occur | produces when obtaining an optical film chip from this optical film chip intermediate body, it is excellent also in the chamfering efficiency.
[0050]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
In the present embodiment, for example, as shown in FIG. 1, the optical film is first manufactured as a first belt-like film 1 that is a belt-like optical film, and the first belt-like film 1 is cut to obtain an intermediate optical film chip. The optical film chip intermediate is further cut and used as an optical film chip. Direction (axial direction) SD of the optical axis of the first strip film 1 0 Corresponds to the longitudinal direction of the first strip film 1, for example, the stretching direction.
[0051]
The basic structure of the optical film chip will be described as follows using the structure of the first strip film 1. When the first strip-shaped film 1 is a polarizing film, the first strip-shaped film 1 is, for example, as shown in FIG. 2, a PVA (polyvinyl alcohol)
[0052]
Moreover, when the said 1st strip | belt-shaped film 1 is a phase difference film, this 1st strip | belt-shaped film 1 is a film which consists of polycarbonate-type resin, polyether sulfone, etc., for example.
[0053]
As for the said 1st strip | belt-shaped film 1, the adhesive layer may be provided in the single side | surface or both surfaces, and the peeling film may be further bonded on it. Moreover, the protective film for preventing a damage | wound may be bonded to the single side | surface or both surfaces of this 1st strip | belt-shaped film 1. FIG.
[0054]
When these optical film chips are used for LCDs, for example, the axial direction SD depends on the direction of twist of liquid crystal molecules. 0 Need to be set. Therefore, the axial direction SD of the optical film chip 0 Needs to have a specific directionality with respect to, for example, the longitudinal direction of the optical film chip, depending on the direction of twist of the liquid crystal molecules.
[0055]
In the present embodiment, the axial direction SD 0 In order to obtain an optical film chip having a predetermined directivity, first, the first belt-like film 1 is first cut as shown in FIG. A band-shaped
[0056]
At this time, in order to obtain the second belt-
[0057]
In the present embodiment, the first strip film 1 is the first reference direction SD in the figure. 1 Region A surrounded by the cutting line 3 E 3 F 3 C 3 Center of (A 3 E 3 F 3 C 3 The first reference direction SD is divided into two so as to pass through the midpoint of the diagonal line of the parallelogram represented by 1 Region A surrounded by the cutting line 3 E 3 F 3 C 3 In addition, two trapezoids having the same shape are formed. Thereby, since the 2nd strip | belt-shaped
[0058]
In the present embodiment, the order in which the first strip film 1 is cut, that is, the first reference direction SD. 1 (Cut 1) along the second reference direction SD 2 (Cutting 2) along the longitudinal direction of the first strip film 1 (axial direction SD) 0 The order in which cutting (cutting 3) is performed along) is not particularly limited.
[0059]
For example, after (1) cutting 1 may be performed, cutting 2 and cutting 3 may be performed in order, or (2) after cutting 2 may be performed, cutting 3 and cutting 1 may be performed in order, or (3) ▼ After performing the cutting 3, the cutting 1 and the cutting 2 may be performed in order. (4) After performing the cutting 3, the cutting 2 and the cutting 1 may be performed in order. In addition, the above cuts 1 to 3 may be appropriately combined and performed simultaneously or in conjunction. What is necessary is just to set suitably the order which cut | disconnects the said 1st strip | belt-shaped film 1 according to the performance of a cutting machine, the frequency | count of cutting, etc. so that efficiency may become the best.
[0060]
When cutting 2 is performed after cutting 1, for example, a strip-shaped film obtained by cutting 1 (for example, A in the figure) 3 E 3 F 3 C 3 A plurality of parallelogram optical films represented by: Further, when cutting 1 is performed after cutting 2, the cutting 2 and the cutting 1 are interlocked to form a plurality of cuts by the cutting 2 in the first strip film 1, and both ends of the cutting by the cutting 2 are cut. By performing the cutting 1 in accordance with the above, a plurality of the
[0061]
The size of the second belt-
[0062]
If the effective width of the first strip film 1 is 1200 mm, the
[0063]
Next, in order to obtain the
[0064]
Here, each side of the second belt-
[0065]
In the first strip film 1, its axial direction SD 0 Is parallel to the longitudinal direction of the first strip film 1 and the side A of the
[0066]
Therefore, when the second belt-
[0067]
Thereby, in order to obtain the
[0068]
For this reason, according to said method, said 2nd strip | belt-shaped
[0069]
Moreover, according to said method, said 1st reference direction SD in said 2nd strip | belt-shaped
[0070]
In addition, according to the above method, when the second belt-shaped
[0071]
Further, when the second belt-
[0072]
Therefore, according to the above method, the area of the mounting table 11 can be used more effectively, and the area of the optical film chip intermediate that can be mounted on the mounting table 11 is increased. The area of the 2nd strip | belt-shaped
[0073]
In addition, one processing operation means 1st reference direction SD with respect to the optical film chip intermediate body mounted on the mounting
[0074]
In the present embodiment, the angle θ is set according to the twist direction of liquid crystal molecules used in the LCD. For example, in the case of a polarizing film, a TN (Twisted Nematic) type and TFT (Thin Film Transistor) type LCD generally has a STN (Super Twisted) within a range of about 42 degrees to 48 degrees (usually 45 degrees). In the case of a (Nematic) type LCD, it is generally set within a range of 0 to 179 degrees (usually 30 to 150 degrees). In the case of a retardation film, in a TN system, TFT system, or STN system LCD, it is generally set within a range of 0 to 179 degrees (usually 30 to 150 degrees). The angle θ is set to an angle at which the second belt-
[0075]
As described above, in the present embodiment, when the belt-shaped optical film is cut to produce an optical film chip intermediate, and then the optical film chip intermediate is further cut to produce a plurality of optical film chips. The first strip-shaped film 1 as the above-described strip-shaped optical film is the same as the axial direction SD of the first strip-shaped film 1. 0 A first reference direction SD having a predetermined direction with respect to 1 Along the first reference direction SD 1 Second reference direction SD perpendicular to 2 The trapezoidal 2nd strip | belt-shaped
[0076]
According to said method, said 1st strip | belt-shaped film 1 is said 1st reference direction SD. 1 And second reference direction SD 2 By cutting along the axial direction SD 0 A first reference direction SD having a predetermined direction with respect to 1 A pair of opposite sides parallel to each other (that is, a pair of opposite sides having a predetermined angle θ with respect to the optical axis) and the first reference direction SD 1 Second reference direction SD perpendicular to 2 A trapezoidal optical film chip intermediate having sides parallel to each other (that is, legs perpendicular to the pair of opposite sides) can be obtained. In the optical film chip intermediate, the other leg is parallel to the optical axis direction.
[0077]
For this reason, when the second belt-
[0078]
Furthermore, since the above-mentioned method can reduce the edge material 4 ... which generate | occur | produces when obtaining the
[0079]
In addition, the second belt-
[0080]
Further, the other leg of the second belt-
[0081]
Moreover, in order to obtain the
[0082]
Furthermore, the said 2nd strip | belt-shaped
[0083]
When the
[0084]
In this case, the second strip-shaped
[0085]
The number of the second belt-
[0086]
Thus, according to the method for producing an optical film chip of the present invention, the chamfering efficiency and workability can be improved as compared with the conventional method. Moreover, according to the structure of the optical film chip intermediate body of the present invention for obtaining the optical film chip, it is possible to provide an optical film chip intermediate body that is more excellent in chamfering efficiency and workability than in the past.
[0087]
In the present embodiment, a rectangular optical film chip is used as the optical film chip. However, the shape of the optical film chip is not limited to this, and the first reference direction SD is used. 1 A pair of opposite sides parallel to the second reference direction SD 2 It may be a square composed of a pair of opposite sides parallel to each other.
[0088]
Hereinafter, when the optical film chip intermediate of the present embodiment is used, when the conventional optical film chip intermediate is used (Method 1), and when the optical film chip intermediate of
[0089]
The chamfering efficiency was evaluated by the total area (yield) of the polarizing film chip per unit area of the polarizing film chip intermediate. In addition, about the said method 1 and the
[0090]
Moreover, the said workability | operativity was evaluated by the output (number) of the polarizing film chip | tip obtained in one processing operation.
[0091]
As a cutting device, NS-1200 type manufactured by Hadano Seisakusho was adopted, and the size of the mounting table 11 was 1200 mm × 1200 mm, and the effective dimension was 1140 mm. In this case, when the polarizing film chip intermediate is placed on the mounting table 11, it is placed according to the effective dimensions that can be cut with the cutting teeth of the cutting device, so that one processing operation is performed. The polarizing film chip intermediate that can be treated with is as follows. It is assumed that two polarizing film chip intermediates can be stacked and processed by one cutting. Also, axial direction SD 0 First reference direction SD with respect to 1 Is set to 45 degrees.
[0092]
When the polarizing film chip intermediate that can be processed by Method 1 is a band-shaped polarizing film (first band-shaped film) having an effective width of 1000 mm, | A 1 B 1 | = | C 1 D 1 | = 500mm, | A 1 C 1 | = | B 1 D 1 | = 1000 mm (see FIG. 7). Two polarizing film chip intermediates (hereinafter referred to as intermediate A).
[0093]
When the polarizing film chip intermediate that can be processed by the
[0094]
When the polarizing film chip intermediate that can be processed by the method of the present embodiment is a strip-shaped polarizing film (first strip-shaped film) having an effective width of 1000 mm, | A 3 B 3 | = 457mm, | C 3 D 3 | = 957mm, | B 3 D 3 | = 500mm, <A 3 C 3 D 3 = 4 polarizing film chip intermediates (hereinafter referred to as intermediate C) having a size of 45 degrees (see FIG. 3).
[0095]
In addition, the polarizing film chip intermediate that can be processed by the method of the present embodiment uses a band-shaped polarizing film (first band-shaped film) having an effective width of 1200 mm. 3 B 3 | = 634mm, | C 3 D 3 | = 1134mm, | B 3 D 3 | = 500mm, <A 3 C 3 D 3 = 4 polarizing film chip intermediates (hereinafter referred to as intermediate D) having a size of 45 degrees (see FIG. 3).
[0096]
The yield when each of the above methods is used is shown in Table 1 together with the area per polarizing film chip and the number of polarizing film chips (number of chamfers) obtained from the corresponding polarizing film chip intermediate.
[0097]
In addition, the magnitude | size of the polarizing film chip | tip manufactured was as follows respectively.
Sample No. 1 99mm x 14mm
Sample No. 2 105mm x 27mm
Sample No. 3 62mm x 17.5mm
Sample No. 4 34.1mm x 14.5mm
Sample No. 5 79.0mm x 15.39mm
[0098]
[Table 1]
[0099]
Further, Table 2 shows the turnover when each of the above methods is used together with the number of shots. The number of shots refers to the first reference direction SD in one processing operation. 1 And the second reference direction SD 2 Indicates the total number of times cut along the line.
[0100]
[Table 2]
[0101]
Furthermore, the chamfering improvement rate and workability improvement rate with respect to Method 1 and
[0102]
Chamfering improvement rate = (yield when using the method of the present embodiment) − (yield when using method 1 or method 2)
Workability improvement rate = (volume when using the method of the present embodiment) / (volume when using the method 1 or method 2) × 100-100
[0103]
[Table 3]
[0104]
As is clear from the results of Tables 1 to 3, the chamfering efficiency and the working efficiency can be improved by using the method of the present embodiment as compared with the method 1 (conventional method) and the
[0105]
Moreover, said effect can be heightened, so that the effective area of a 1st strip | belt-shaped film and the area of a desired polarizing film chip | tip are large. For example, the area is 5cm 2 The chamfering improvement rate of the following ultra-compact polarizing film chips is within + (plus) 10%, but the area is 10 cm. 2 The chamfering improvement rate of a small-sized polarizing film chip exceeding 10 is + 10% to 20%, and the chamfering rate is greatly improved. Further, the productivity per shot (one cut) is improved by + 50% to + 100%.
[0106]
Further, when the method of the present embodiment is used, the cutting position is constant, so that chamfering calculation by simulation cutting is not necessary, and the number of chamfering can be calculated by a trial calculation formula.
[0107]
In addition, the result of the said Table 1-Table 3 is a result using the intermediate body (the said intermediate body AD) of the same magnitude | size irrespective of the magnitude | size of a polarizing film chip. Therefore, originally, the first reference direction SD is related to the intermediates B to D. 1 In the above case, a strip-shaped end material having the same width is formed along the side parallel to the first reference direction according to the size of the polarizing film chip. Has occurred. For this reason, in the intermediate bodies B to D, the efficiency such as the chamfering efficiency, the work efficiency, the chamfering improvement rate, and the workability improvement rate is reduced by the amount of the end material generated on the side parallel to the first reference direction. Yes.
[0108]
However, in practice, preferably, according to the size of the polarizing film chip, the interval between sides parallel to the first reference direction (ie, side A 2 B 2 And side C 2 D 2 Or | B 3 D 3 |) Is set, the first reference direction SD in the intermediates B to D 1 Edges are not produced on the side parallel to the edge, or little if any. For this reason, the chamfering efficiency, work efficiency, chamfering improvement rate, workability improvement rate, and the like in the intermediate bodies B to D are significantly increased.
[0109]
Therefore, considering the above points, the intermediate A has the lowest chamfering efficiency and working efficiency, and then the chamfering efficiency and working efficiency increase in the order of the intermediate B, intermediate C, and intermediate D.
[0110]
Although the case where the optical film is a polarizing film has been described above, the same operation can be performed when the optical film is a retardation film, for example.
[0111]
【The invention's effect】
As described above, the method for manufacturing an optical film chip according to the first aspect of the present invention cuts a belt-shaped optical film to form an optical film chip intermediate, and further cuts the optical film chip intermediate to obtain a plurality of optical films. An optical film chip manufacturing method for manufacturing a film chip, the band-shaped optical film being cut along a first reference direction having a predetermined direction with respect to the optical axis direction of the optical film, and the first It is the structure including the process of manufacturing a trapezoidal optical film chip | tip intermediate body by cut | disconnecting along the 2nd reference direction orthogonal to the 1 reference direction.
[0112]
In the method for manufacturing an optical film chip according to
[0113]
According to said structure, when cut | disconnecting the said optical film chip intermediate body, the reference | standard position used as a cutting | disconnection start is the directionality with respect to the optical axis direction of the said 1st reference direction, and the magnitude | size of an optical film chip | tip conventionally. Accordingly, it is not necessary to set by simulation each time, and cutting can always be started from a certain reference position.
[0114]
Moreover, when the optical film chip intermediate has a trapezoidal shape, when the optical film chip is obtained from the optical film chip intermediate, the front and back of the optical film chip intermediate are prevented from being confused. Even if you get confused, you can easily align the front and back.
[0115]
Furthermore, the end material generated when the optical film chip is obtained from the optical film chip intermediate can be reduced as compared with the related art. Therefore, according to the present invention, there is an effect that the chamfering efficiency and workability can be improved as compared with the prior art.
[0116]
As described above, the optical film chip intermediate according to
[0117]
In order to solve the above-described problem, an optical film chip intermediate according to a fourth aspect of the invention includes a pair of opposite sides parallel to a first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction, and the pair of opposite sides. It is characterized by being formed in a trapezoidal shape having legs perpendicular to the opposite side and other legs parallel to the optical axis direction.
[0118]
According to the configuration of
[0119]
In addition, since the optical film chip intermediate has different shapes on the front and back sides, it is possible to prevent the front and back sides from being confused, for example, during storage, shipping, or manufacturing an optical film chip. Yes, even if you get confused, you can easily align both sides.
[0120]
Furthermore, the optical film chip intermediate is formed in the trapezoidal shape, so that the load center point is eccentric, and the direction of the base is reversed when packing for storage or shipment. By packing, the center of gravity can be reduced to two, so it is possible to stably stack and pack, prevent drooping, and increase the packing volume without increasing the size of the container for packing (number of stacks) ) Can be increased.
[0121]
Moreover, the said optical film chip intermediate body can reduce the edge material generate | occur | produced when obtaining an optical film chip from this optical film chip intermediate body. Therefore, the optical film chip intermediate has an effect that it is superior in workability and chamfering efficiency than in the past.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram of a method for cutting a strip-shaped optical film when manufacturing an optical film chip intermediate from a strip-shaped optical film, with respect to the method for manufacturing an optical film chip in an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic front view showing the configuration of the optical film.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a method for cutting an optical film chip intermediate when manufacturing an optical film chip from the optical film chip intermediate.
FIG. 4 is a schematic plan view showing a packing form when packing the optical film chip intermediate.
FIG. 5A is a perspective view showing a schematic configuration of a normally black liquid crystal display device in the TN mode, and FIG. 5B shows a schematic configuration of a normally white liquid crystal display device in the TN mode. It is a perspective view shown.
FIG. 6 is an explanatory view of a method for cutting a belt-shaped optical film when an optical film chip intermediate is manufactured from the belt-shaped optical film, with respect to a conventional method for manufacturing an optical film chip.
7 is an explanatory diagram of a method for cutting an optical film chip intermediate when manufacturing an optical film chip from the optical film chip intermediate shown in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a method for cutting a strip-shaped optical film when an optical film chip intermediate is manufactured from the strip-shaped optical film, with respect to a method for manufacturing a comparative optical film chip.
9 is an explanatory diagram of a method of cutting an optical film chip intermediate when manufacturing an optical film chip from the optical film chip intermediate shown in FIG. 8. FIG.
10 is a schematic plan view showing a packing form when packing the optical film chip intermediate shown in FIG. 6; FIG.
11 is a schematic plan view showing a packing form when packing the optical film chip intermediate shown in FIG. 8. FIG.
[Explanation of symbols]
1 First strip film (strip optical film)
2 Second strip film (intermediate optical film chip)
3 Rectangular film (optical film chip)
4 End material
11 Mounting table
21 containers
Claims (4)
帯状の光学フィルムを、該光学フィルムの光学軸方向に対して所定の方向性を有する第1基準方向に沿って切断すると共に、上記第1基準方向に対して直角な第2基準方向に沿って切断することで、台形状の光学フィルムチップ中間体を製造する工程を含むことを特徴とする光学フィルムチップの製造方法。An optical film chip manufacturing method for cutting a belt-shaped optical film into an optical film chip intermediate, and further cutting the optical film chip intermediate to manufacture a plurality of optical film chips,
The strip-shaped optical film is cut along a first reference direction having a predetermined directionality with respect to the optical axis direction of the optical film, and along a second reference direction perpendicular to the first reference direction. A method for producing an optical film chip, comprising a step of producing a trapezoidal optical film chip intermediate by cutting.
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