JP3612189B2 - Production method of soundproof structure - Google Patents
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- Instrument Panels (AREA)
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防音構造体の製造方法に関し、詳しくは自動車のインストルメントパネル、ドアトリムなどのクッション性を有する内装品に利用することで、エンジンルーム内の騒音や車外の騒音が車室内に侵入するのを防止できる防音構造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のインストルメントパネルは、図7に示すようにABS樹脂などから形成された板状の基材 300と、ポリ塩化ビニルなどから形成された表皮層 301と、表皮層 301と基材 300との間に形成されたポリウレタンなどの発泡体層 302とから構成されている。そして基材 300により剛性を付与するとともに、発泡体層 302及び表皮層 301により良好な触感と外観を付与している。
【0003】
また近年では、基材 300の裏面側表面にフェルトやスラブウレタンなどの吸音層 303を接合し、この吸音層 303によりエンジンルームなどからの騒音が車室内に侵入するのを防止することも行われている。
つまり、このような多孔質の吸音層 303を設けることにより、吸音層 303に到達した音波が散乱するとともに、吸音層 303表面の無数の孔内で音エネルギーが熱エネルギーに変換されることで、音波が減衰あるいは消滅する。
【0004】
このようなインストルメントパネルを製造するには、先ず射出成形や圧縮成形により所定形状の基材 300を形成するとともに、真空成形などで所定形状の表皮層 301を形成する。次に基材 300及び表皮層 301を成形型内に配置し、基材 300と表皮層 301の間に発泡樹脂を注入して発泡成形を行う。発泡樹脂の発泡圧力により表皮層 301は型面に押圧されて賦形され、表皮層 301及び基材 300と一体的に接合された所定形状の発泡体層 302が形成される。
【0005】
そして成形型から離型後、余分な表皮をトリミングし、基材 300の裏面側にシート状の吸音層 303を両面テープや接着剤で接合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、吸音層 303はインストルメントパネルを形成後に接着されることで形成されている。したがって吸音層 303をもたないインストルメントパネルを製造する場合に比べて、吸音層 303を接着する工程が必要となる。ところがインストルメントパネルは大型の成形品であり、また接着位置の位置決め作業も容易とはいえないため、位置決め精度が安定せず、接着の工数が多大となっている。
【0007】
さらにインストルメントパネルの基材 300の裏面には、取付用のボスや補強用リブなどの突起 304が多数突出しているため、吸音層303に突起304との干渉を避けるための切り欠きや貫通穴を設けて接着する必要があり、工数が一層多大となる。また吸音層 303を接着することがどうしても困難な部位も生じ、十分な防音効果が得られないという不具合もあった。
【0008】
そこで本願出願人は、特願平08−94184号及び特願平08−94186号において、吸音層も発泡成形にて形成する方法を開示している。この方法は、例えば図8に示すように、 先ず貫通孔10をもつ所定形状の基材1を射出成形により形成する。一方、真空成形により表皮層3を形成する。次に下型 100の型面に表皮層3を配置するとともに、上型 200の型面に基材1を配置する。このとき上型 200の型面と基材1との間には、貫通孔10を介して主キャビティ 101と連通し型面に凹凸形状を有する副キャビティ 201が形成されている。そして主キャビティ 101内に所定量の発泡樹脂20を注入し、上型 200を揺動させて下型 100と型締めする。
【0009】
発泡樹脂20が発泡して体積が膨張すると、発泡樹脂20は基材1の貫通孔10から進入し副キャビティ 201内を充填して吸音層が形成される。また発泡樹脂20は表皮層3を下型 200の型面に押圧し、所定形状に賦形する。
すなわちこの方法によれば、吸音層は発泡体層2と同時に形成されるため、従来のように吸音層を後工程で接着する工程が不要となる。また基材1にボスなどが存在しても、貫通孔10を適切に設けることにより基材1の所定位置に自由に吸音層を形成することができる。さらに、吸音層は型成形で形成されるため、その表面形状を自由に設計することができ、吸音特性を容易に高めることができる。
【0010】
ところで、この方法では基材1の両側にキャビティが存在することになるため、発泡圧力により基材1に撓みが発生することが想定される。そこで基材1の撓みを防止するために、副キャビティ 201を構成する上型 200の型面にリブを形成し、そのリブに基材1を当接させることが考えられる。このようにすれば、主キャビティ 101における発泡圧力が基材1に作用しても、基材1がリブに当接することで基材1の撓みを防止することができる。
【0011】
ところが型面にリブを形成する場合には、破損を避けるためにリブの厚さを充分に厚くする必要がある。しかしリブの厚さを厚くすると、リブの部分では吸音層が形成されないことから、防音効果が低下するという不具合が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、吸音層を発泡成形にて形成することで、工数を低減するとともに防音性能を一層向上させ、かつ基材の撓み変形を確実に防止することを目的とする。
【0012】
上記課題を解決する請求項1に記載の防音構造体の製造方法の特徴は、一方の分割型の型面に形成された副キャビティを覆うように板状の基材を配置するとともに他方の分割型の型面に表皮を配置する配置工程と、分割型を閉じ基材の表面と表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して基材及び表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、副キャビティに発泡樹脂を注入して基材の裏面側に基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、基材は副キャビティ側へ突出するリブをもち、リブが少なくとも第1成形工程において副キャビティの型面に当接することにより第1成形工程での発泡圧力による基材の撓みが防止されていることにある。
【0014】
また請求項2に記載の防音構造体の製造方法の特徴は、一方の分割型の型面に形成された副キャビティを覆うように板状の基材を配置するとともに他方の分割型の型面に表皮を配置する配置工程と、分割型を閉じ基材の表面と表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して基材及び表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、副キャビティに発泡樹脂を注入して基材の裏面側に基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、第1成形工程における発泡圧力と第2成形工程における発泡圧力が等しくされていることにある。
【0015】
さらに請求項3に記載の防音構造体の製造方法の特徴は、一方の分割型の型面に形成された副キャビティを覆うように板状の基材を配置するとともに他方の分割型の型面に表皮を配置する配置工程と、分割型を閉じ基材の表面と表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して基材及び表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、副キャビティに発泡樹脂を注入して基材の裏面側に基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、第1成形工程と第2成形工程とは同時に行うことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明によって製造される防音構造体では、吸音層の存在により吸音層の存在する表面側に伝わる騒音が表皮側に透過するのが防止される。吸音層と発泡体層とは同材質であってもよいし異材質とすることもできる。少なくとも吸音層を吸音特性に優れた軟質発泡体層から形成することが望ましい。
【0018】
請求項1に記載の製造方法では、発泡体層と吸音層とはそれぞれ型成形により形成される。つまり吸音層も型成形により形成されるので、従来のようにフェルトなどの吸音層を接合する工程が不要となる。また基材の裏面側にボスやリブが存在しても、所望の位置に自由にかつ自由な厚さに吸音層を形成することができる。さらに、吸音層の表面には型面形状が転写されるのであるから、表面を吸音に適した形状に自由に形成することができ、吸音特性を一層向上させることができる。
【0019】
そして請求項1に記載の製造方法では、基材には副キャビティ側へ突出するリブが形成されている。したがって少なくとも第1成形工程において、リブが副キャビティの型面に当接することにより、第1成形工程での発泡圧力による基材の撓みが防止される。また樹脂製の基材であるので、リブの厚さを薄くすることができる。したがってリブによる吸音層量の低減度合いを小さくすることができ、防音性能の低下が抑制される。
【0020】
請求項1に記載の製造方法においては、第1成形工程を第2成形工程より先に行うことが望ましい。第2成形工程を第1成形工程より先に行うと、基材に主キャビティ側に膨出する撓みが生じる場合がある。
また請求項2に記載の製造方法では、第1成形工程における発泡圧力と第2成形工程における発泡圧力が等しくされている。したがって、基材に加わる発泡圧力は表裏両面側で等しくなるので、基材の撓みが防止される。なおこの製造方法においては、請求項1に記載の基材のリブが存在しなくても基材の撓みを防止することができる。もちろん請求項1に記載のリブを形成すれば、基材の撓みを一層確実に防止することができる。
【0021】
さらに請求項3に記載の製造方法では、第1成形工程と第2成形工程とは同時に行われる。したがって、基材には表裏両面側から同時に発泡圧力が加わるため、基材の撓みが防止される。この場合、請求項2に記載のように第1成形工程における発泡圧力と第2成形工程における発泡圧力を等しくすれば、基材の撓みを一層防止することができる。さらに、請求項1に記載のリブを形成すれば、基材の撓みを一層確実に防止することができる。
【0022】
そして本発明により製造された防音インストルメントパネルでは、基材の裏面側の少なくとも一部に一体的に形成された吸音層をもつ。したがってこの防音インストルメントパネルでは、従来のようにインストルメントパネルを製造後にフェルトなどを接合する工数が不要となり、安価とすることができる。そして吸音層がエンジンルームからの騒音を吸音するため、車室内への騒音の侵入が防止される。
【0023】
またこの防音インストルメントパネルでは、基材の吸音層側に形成されたリブにより、製造時の基材の撓み変形が防止されている。したがって形状精度が高いので、車体への組付けも容易である。
さらにこの防音インストルメントパネルでは、従来のようにインストルメントパネルを製造後にフェルトなどを接合する工数が不要となり、安価とすることができる。そして吸音層がエンジンルームからの騒音を吸音するため、車室内への騒音の侵入が防止される。
【0024】
なお発泡体層としては、従来と同様にポリウレタンが一般に用いられる。その発泡密度は、目的とする触感に応じて適宜選択することができる。また表皮としては、ポリ塩化ビニル、織布など特に制限されない。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図1に本実施例の製造方法により製造された防音インストルメントパネルの断面図を示す。この防音インストルメントパネルは、ガラス繊維強化AS樹脂製の板状の基材1と、基材1の表面側に形成されたポリウレタン製の発泡体層2と、発泡体層2の表面に一体的に被覆されたポリ塩化ビニル製の表皮層3と、基材1の裏面側に形成されたポリウレタン製の吸音層4とから構成されている。
【0026】
基材1には表裏を貫通する複数の貫通孔10が形成され、基材1の裏面側には吸音層4の厚さと同等の高さの複数のリブ11が形成されている。発泡体層2と吸音層4とは同一材質であり、貫通孔10を介して互いに結合されている。そして吸音層4の表面には、円錐状の山部と谷部が市松状に交互に形成された凹凸面40をもち、これにより吸音特性が高められている。
【0027】
以下、製造方法を説明することにより、この防音インストルメントパネルの構造の詳細な説明に代える。
この防音インストルメントパネルは、図2のようにして製造された。
先ず複数の貫通孔10と複数のリブ11をもつ所定形状の基材1を射出成形により形成する。一方、真空成形により表皮層3を形成する。次に下型 100の型面に表皮層3を配置するとともに、上型 200の型面に基材1を配置する。基材1のリブ11は上型 200の型面に対向して突出し、この配置状態でリブ11先端が上型 200の型面に当接している。このとき上型 200の型面と基材1との間には、貫通孔10を介して主キャビティ 101と連通し型面に凹凸形状を有する副キャビティ 201が形成されている。そして凹状の表皮層3と基材1とで形成される主キャビティ 101に所定量の発泡樹脂20を注入し、上型 200を揺動させて下型 100と型締めする。
【0028】
発泡樹脂20が発泡して体積が膨張すると、発泡樹脂20は主キャビティ 101を充填して発泡体層2が形成されるとともに、発泡樹脂20は表皮層3を下型 200の型面に押圧し所定形状に賦形する。また発泡樹脂の一部は基材1の貫通孔10から副キャビティ 201に入り、副キャビティ 201内を充填して吸音層4が形成される。ここで吸音層4が形成される前には、発泡樹脂20の発泡圧力が基材1に作用し、基材1は副キャビティ 201側へ撓もうとする。しかしリブ11が上型 200の型面に当接しているため、基材1は変形が規制され撓みが防止される。
【0029】
すなわち本実施例では、基材1の撓みが確実に防止されているので、形状精度の高い防音インストルメントパネルを製造することができる。また吸音層4は発泡体層2の形成時に形成されるため、従来のように吸音層を後工程で接着する工程が不要となる。さらに図3に示すように基材1にボス12などが存在しても、貫通孔10を適切に設けることにより基材1の所定位置に自由に吸音層4を形成することができる。さらに、吸音層4は型成形で形成されるため、その表面形状を自由に設計することができ、吸音特性を容易に高めることができる。
【0030】
なお本実施例では貫通孔10から副キャビティ 201に発泡樹脂20を導入したが、後述の実施例2のように上型 200から副キャビティ 201に発泡樹脂を導入することもでき、この場合にも本実施例と同様の効果が得られる。
(実施例2)
図4に本実施例の製造方法により製造された防音インストルメントパネルの断面図を示す。この防音インストルメントパネルは、ガラス繊維強化AS樹脂製の板状の基材1’と、基材1’の表面側に形成されたポリウレタン製の発泡体層2’と、発泡体層2’の表面に一体的に被覆されたポリ塩化ビニル製の表皮層3’と、基材1’の裏面側に形成されたポリウレタン製の吸音層4’とから構成されている。
【0031】
発泡体層2’は硬質発泡ウレタンからなり、吸音層4’は軟質発泡ウレタンから形成されている。そして吸音層4’の表面には円錐状の山部と谷部が市松状に交互に形成された凹凸面 40’をもち、これにより吸音特性が高められている。
以下、製造方法を説明することにより、この防音インストルメントパネルの構造の詳細な説明に代える。
【0032】
この防音インストルメントパネルは、図5のようにして製造された。先ず所定形状の基材1’を射出成形により形成する。一方、真空成形により表皮層3’を形成する。次に、下型100’の型面に表皮層3’を配置するとともに、上型200’の型面に基材1’を配置する。このとき上型200’の型面と基材1’との間には、型面に円錐状の凹凸形状を有する副キャビティ201’が形成されている。また基材1’と表皮層3’の間に主キャビティ101’が形成されている。そして凹状の表皮層3’内に所定量の発泡樹脂 20’を注入し、上型200’を揺動させて下型100’と型締めする。
【0033】
次に、副キャビティ 201内には、上型200’に設けられた注入口 202よりクローズド注入にて第2の発泡樹脂41を注入する。
ここで発泡樹脂 20’と発泡樹脂41とは、ほぼ同時に発泡するように調整されている。そして発泡樹脂 20’が発泡し、発泡樹脂 20’は表皮層3’を下型100’の型面に押圧して所定形状に賦形し、主キャビティ101’内を充填して基材1’及び表皮層3’と一体的に接合した発泡体層2’が形成される。一方、発泡樹脂41が発泡して体積が膨張し、発泡樹脂41は副キャビティ201’内を充填して基材1’と一体的に接合した吸音層4’が形成される。
【0034】
すなわち本実施例では、吸音層4’は発泡体層2’とほぼ同時に形成されるため、基材1’には表裏両面側から発泡圧力が作用する。したがって基材1’は撓みが防止され、形状精度の高い防音インストルメントパネルが形成される。そして実施例1と同様に、従来のように吸音層を後工程で接着する工程が不要となる。
さらに、図6に示すように基材1’にボス 12’などが存在しても、基材1’の所定位置に自由に吸音層4’を形成することができる。
【0035】
(実施例3)
先ず発泡樹脂 20’が発泡し、それに少し遅れて発泡樹脂41が発泡するように調整したこと、及び発泡樹脂 20’と発泡樹脂41との発泡圧力が同等となるように調整したこと以外は実施例2と同様にしてインストルメントパネルを製造した。
この実施例においても、基材1’に撓みが生じるのが防止され、形状精度の高い防音インストルメントパネルが形成された。
【0036】
なお実施例1〜3の製造方法は、基材1,1’の撓み防止に対してそれぞれ独立した効果を有しているのであるから、これらの製造方法を二つ以上組み合わせることにより、基材1,1’の撓みを一層効果的に防止できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
すなわち本発明の製造方法で製造された防音構造体及び防音インストルメントパネルによれば、ボスやリブの存在に関わらず基材の裏面の任意の位置に吸音層を設けることができるので、防音性能が向上する。
また本発明の防音構造体の製造方法によれば、基材の撓み変形が防止されるため、形状精度の高い防音構造体を確実に製造することができる。また後工程で吸音層を接着する工程が不要となるので、工数を大きく低減することができコストの低減を図ることができる。
【0038】
さらに請求項1に記載の製造方法によれば、型面にリブを形成する方法に比べて型のメンテナンスが容易となるとともに、離型シートの作製も容易である。またリブの厚さを薄くすることができるので、その体積差の分だけ吸音層が増加し防音性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で製造された防音インストルメントパネルの断面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いた成形型を発泡樹脂の注入時で示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例で製造された防音インストルメントパネルの要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例で製造された防音インストルメントパネルの要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に用いた成形型を発泡樹脂の注入時で示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例で製造された防音インストルメントパネルの要部断面図である。
【図7】従来の防音インストルメントパネルの断面図である。
【図8】特願平08-94184号に係る実施例に用いた成形型を発泡樹脂の注入時で示す断面図である。
【符号の説明】
1,1':基材 2,2':発泡体層 3,3':表皮層
4,4':吸音層 10:貫通孔 11:リブ
101:主キャビティ 201:副キャビティ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method for manufacturing a soundproof structure , and more specifically, it is used for interior parts having cushioning properties such as an instrument panel and a door trim of an automobile, so that noise in an engine room and noise outside the vehicle enter the vehicle interior. The present invention relates to a method for manufacturing a soundproof structure that can prevent the above.
[0002]
[Prior art]
For example, an automobile instrument panel includes a plate-like base material 300 formed of ABS resin or the like, a
[0003]
Further, in recent years, a
In other words, by providing such a porous
[0004]
In order to manufacture such an instrument panel, first, a base material 300 having a predetermined shape is formed by injection molding or compression molding, and a
[0005]
Then, after releasing from the mold, the excess skin is trimmed, and a sheet-like
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the
[0007]
Further, since a large number of
[0008]
Therefore, the applicant of the present application discloses a method of forming a sound absorbing layer by foam molding in Japanese Patent Application No. 08-94184 and Japanese Patent Application No. 08-94186. In this method, for example, as shown in FIG. 8, a
[0009]
When the foamed resin 20 foams and the volume expands, the
That is, according to this method, since the sound absorbing layer is formed at the same time as the
[0010]
By the way, in this method, since cavities exist on both sides of the
[0011]
However, when the rib is formed on the mold surface, it is necessary to sufficiently increase the thickness of the rib in order to avoid breakage. However, when the thickness of the rib is increased, a sound absorbing layer is not formed at the rib portion, and thus a problem that the soundproofing effect is reduced occurs.
The present invention has been made in view of such circumstances, and by forming the sound absorbing layer by foam molding, the number of steps can be reduced and the soundproofing performance can be further improved, and the deformation of the base material can be reliably prevented. The purpose is to do.
[0012]
The feature of the method for manufacturing a soundproof structure according to
[0014]
The soundproof structure manufacturing method according to
[0015]
Further, the soundproof structure manufacturing method according to
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the soundproof structure manufactured by the present invention , the noise transmitted to the surface side where the sound absorbing layer exists is prevented from being transmitted to the skin side due to the presence of the sound absorbing layer . The sound absorbing layer and the foam layer may be made of the same material or different materials. It is desirable to form at least the sound absorbing layer from a soft foam layer having excellent sound absorbing characteristics.
[0018]
In the manufacturing method according to
[0019]
And in the manufacturing method of
[0020]
In the manufacturing method of
Moreover, in the manufacturing method of
[0021]
Furthermore, in the manufacturing method of
[0022]
And in the soundproof instrument panel manufactured by this invention, it has the sound absorption layer integrally formed in at least one part of the back surface side of a base material. Therefore, in this soundproof instrument panel, the number of steps for joining felt or the like after the instrument panel is manufactured as in the prior art becomes unnecessary, and the cost can be reduced. And since a sound absorption layer absorbs the noise from an engine room, the penetration | invasion of the noise into a vehicle interior is prevented.
[0023]
Moreover, in this soundproof instrument panel, bending deformation of the base material at the time of manufacture is prevented by the rib formed on the sound absorbing layer side of the base material. Therefore, since the shape accuracy is high, it can be easily assembled to the vehicle body.
Furthermore, in this soundproof instrument panel, the number of steps for joining felt or the like after the instrument panel is manufactured as in the prior art becomes unnecessary, and the cost can be reduced. And since a sound absorption layer absorbs the noise from an engine room, the penetration | invasion of the noise into a vehicle interior is prevented.
[0024]
As the foam layer, polyurethane is generally used as in the prior art. The foaming density can be appropriately selected according to the desired tactile sensation. The skin is not particularly limited, such as polyvinyl chloride or woven fabric.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically by way of examples.
(Example 1)
FIG. 1 shows a cross-sectional view of a soundproof instrument panel manufactured by the manufacturing method of this embodiment. The soundproof instrument panel is integrally formed on a plate-
[0026]
A plurality of through
[0027]
Hereinafter, the manufacturing method will be described to replace the detailed description of the structure of the soundproof instrument panel.
This soundproof instrument panel was manufactured as shown in FIG.
First, a
[0028]
When the foamed
[0029]
That is, in this embodiment, since the bending of the
[0030]
In this embodiment, the foamed
(Example 2)
FIG. 4 shows a cross-sectional view of a soundproof instrument panel manufactured by the manufacturing method of this embodiment. The soundproof instrument panel includes a plate-
[0031]
The
Hereinafter, the manufacturing method will be described to replace the detailed description of the structure of the soundproof instrument panel.
[0032]
This soundproof instrument panel was manufactured as shown in FIG. First, a
[0033]
Next, the second foamed
Here, the foamed
[0034]
That is, in this embodiment, since the
Further, as shown in FIG. 6, even if the
[0035]
(Example 3)
First, the foamed
Also in this example, the base material 1 'was prevented from being bent, and a soundproof instrument panel with high shape accuracy was formed.
[0036]
In addition, since the manufacturing method of Examples 1-3 has the effect respectively independent with respect to the bending prevention of the
[0037]
【The invention's effect】
That is, according to the soundproof structure and the soundproof instrument panel manufactured by the manufacturing method of the present invention, a sound absorbing layer can be provided at any position on the back surface of the base material regardless of the presence of bosses and ribs. Will improve.
Further, according to the method for manufacturing a soundproof structure of the present invention, since the base material is prevented from being bent and deformed, a soundproof structure with high shape accuracy can be manufactured reliably. Further, since the step of adhering the sound absorbing layer in the subsequent step is not necessary, the number of steps can be greatly reduced, and the cost can be reduced.
[0038]
Furthermore, according to the manufacturing method of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a soundproof instrument panel manufactured according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a molding die used in an embodiment of the present invention when a foamed resin is injected.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a main part of a soundproof instrument panel manufactured in one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a main part of a soundproof instrument panel manufactured in a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a molding die used in a second embodiment of the present invention when a foamed resin is injected.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part of a soundproof instrument panel manufactured in a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a conventional soundproof instrument panel.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a molding die used in an example according to Japanese Patent Application No. 08-94184 at the time of injection of a foamed resin.
[Explanation of symbols]
1,1 ':
4,4 ': Sound absorbing layer 10: Through hole 11: Rib
101: Main cavity 201: Sub cavity
Claims (3)
該分割型を閉じ該基材の表面と該表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して該基材及び該表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、
該副キャビティに発泡樹脂を注入して該基材の裏面側に該基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、
前記基材は前記副キャビティ側へ突出するリブをもち、該リブが少なくとも前記第1成形工程において該副キャビティの型面に当接することにより該第1成形工程での発泡圧力による該基材の撓みが防止されていることを特徴とする防音構造体の製造方法。An arrangement step of arranging a plate-like base material so as to cover the subcavity formed on the mold surface of one divided mold and arranging the skin on the mold surface of the other divided mold,
First mold for closing the split mold and injecting a foamed resin into a main cavity formed between the surface of the base material and the skin to form a foam layer integrally joining the base material and the skin Process,
A second molding step of injecting a foamed resin into the subcavity to form a sound absorbing layer integrally joined to the base material on the back side of the base material, and a method for producing a soundproof structure,
The substrate has a rib protruding toward the subcavity, and the rib abuts against the mold surface of the subcavity at least in the first molding step, so that the base material has a foam pressure in the first molding step. A method for manufacturing a soundproof structure, wherein bending is prevented.
該分割型を閉じ該基材の表面と該表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して該基材及び該表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、
該副キャビティに発泡樹脂を注入して該基材の裏面側に該基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、
前記第1成形工程における発泡圧力と前記第2成形工程における発泡圧力が等しくされていることを特徴とする防音構造体の製造方法。An arrangement step of arranging a plate-like base material so as to cover the subcavity formed on the mold surface of one divided mold and arranging the skin on the mold surface of the other divided mold,
First mold for closing the split mold and injecting a foamed resin into a main cavity formed between the surface of the base material and the skin to form a foam layer integrally joining the base material and the skin Process,
A second molding step of injecting a foamed resin into the subcavity to form a sound absorbing layer integrally joined to the base material on the back side of the base material, and a method for producing a soundproof structure,
The method for producing a soundproof structure, wherein the foaming pressure in the first molding step and the foaming pressure in the second molding step are equalized .
該分割型を閉じ該基材の表面と該表皮との間に形成された主キャビティに発泡樹脂を注入して該基材及び該表皮を一体的に接合する発泡体層を形成する第1成形工程と、
該副キャビティに発泡樹脂を注入して該基材の裏面側に該基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工程と、からなる防音構造体の製造方法であって、
前記第1成形工程と前記第2成形工程とは同時に行うことを特徴とする防音構造体の製造方法。An arrangement step of arranging a plate-like base material so as to cover the subcavity formed on the mold surface of one divided mold and arranging the skin on the mold surface of the other divided mold,
First mold for closing the split mold and injecting a foamed resin into a main cavity formed between the surface of the base material and the skin to form a foam layer integrally joining the base material and the skin Process,
A second molding step of injecting a foamed resin into the subcavity to form a sound absorbing layer integrally joined to the base material on the back side of the base material, and a method for producing a soundproof structure,
The method for manufacturing a soundproof structure, wherein the first molding step and the second molding step are performed simultaneously .
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