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JP3692526B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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JP3692526B2
JP3692526B2 JP2000189520A JP2000189520A JP3692526B2 JP 3692526 B2 JP3692526 B2 JP 3692526B2 JP 2000189520 A JP2000189520 A JP 2000189520A JP 2000189520 A JP2000189520 A JP 2000189520A JP 3692526 B2 JP3692526 B2 JP 3692526B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドの移動方向に対して直行する方向に相対的に移動させる紙送り手段が備えられ、印刷データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより記録用紙に対して記録が行われる。
【0003】
そしてキャリッジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能にしている。
【0004】
一方、例えばオフィス向けまたは業務用に提供されるこの種の記録装置においては、比較的大量の印刷に対応させるために、大容量のインクカートリッジを配備する必要が生じ、このためにインクカートリッジとしてのメインタンクを例えば装置本体側に配置された装着装置(カートリッジホルダ)に装填させる形式の記録装置が提供されている。
【0005】
そして、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ上にはサブタンクが配置され、前記各メインタンクから各サブタンクに対してインク補給チューブを介してそれぞれインクを補給し、さらに各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを供給するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今においては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な、キャリッジの走査距離の長い大型の記録装置が要求されている。このような記録装置においては、スループットを向上させるために、記録ヘッドにおいては益々多ノズル化が図られている。さらに、スループットを向上させるために、印刷を実行しながらメインタンクからキャリッジに搭載された各サブタンクに対して逐次インクを補給することを可能とし、各サブタンクからそれぞれ記録ヘッドに対してインクを安定して供給するような記録装置が求められる。
【0007】
このような記録装置においては、メインタンクからキャリッジ上のサブタンクに対してそれぞれのインクに対応してインク補給チューブを接続する必要があり、キャリッジの走査距離が大きいために必然的にチューブの引き回し距離が増大する。しかも前記したとおり、記録ヘッドにおいては多ノズル化が図られているために、インクの消費量が多く、メインタンクからサブタンクに接続された各インク補給チューブ内においてインクの動圧(圧力損失)が高まり、サブタンクに対するインクの補給量が不足するという技術的課題を抱えている。
【0008】
このような課題を解決するための一つの手段として、例えばメインタンク側に空気圧を印加し、メインタンクからサブタンクに対して空気圧によって強制的なインク流を発生させて、サブタンクに対して必要十分なインクを補給する構成が採用し得る。
【0009】
このような構成を採用しようとした場合には、メインタンク側に加圧空気を印加するための空気加圧ポンプが必要となる。そして、この空気加圧ポンプは記録装置への駆動電源の投入中において、常時駆動状態とすることでメインタンク側に加圧空気を安定して印加することができ、この種のインク供給システムの動作を保障することができる。
【0010】
しかしながら、前記加圧ポンプを常時駆動状態とした場合には、加圧ポンプにより発生する騒音が問題となり、また加圧ポンプの耐久性も問題となる。したがって、これらの対策に対するコストアップという別の問題点も発生する。そこで、各メインタンクに対する適正な空気圧を維持できる範囲で、前記加圧ポンプを断続的に駆動するように構成することが望まれる。この場合、各メインタンクに加わる空気圧を検出し、その検出出力によって前記加圧ポンプの駆動動作を制御する圧力検出器が好適に採用される。
【0011】
一方、メインタンクからサブタンクに対して補給されるインクは、環境温度によって粘度が変化する温度依存特性を有している。すなわち、環境温度が低温の場合にはインクの粘度が高く、環境温度が高温になるにしたがって、その粘度が低下する。それ故、メインタンクからサブタンクに対するインクの補給流速は、温度の上昇と共に速くなるという温度依存特性を有している。
【0012】
前記したように、メインタンクからサブタンクに対してインクを補給する形態を採用する記録装置においては、メインタンクからサブタンクに対するインクの補給流速を、環境温度に依存せずに一定の範囲に抑えることが望まれる。この場合、温度の変化に応じてメインタンクに加える加圧空気の設定圧力を変化させるように制御することで、メインタンクからサブタンクに対するインクの補給流速の変化を所定の範囲に抑えることが可能となる。
【0013】
本発明は、前記した技術的な観点に基づいてなされたものであり、メインタンクから送り出されるインク流速の変化量が、環境温度の変化を受けても所定の範囲に維持することができる機能を持たせた圧力検出器を備えたインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装置の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて硬度が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置の他の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて硬度が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置の他の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて体積が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
【0015】
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置の他の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて体積が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
また、本発明にかかるインクジェット式記録装置の他の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムと信号生成手段とを機械的に結合する可動部材が、環境温度に応じてその可動方向の寸法が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
さらに、本発明にかかるインクジェット式記録装置の他の一つの形態は、インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムと信号生成手段とを機械的に結合する可動部材が、環境温度に応じてその可動方向の寸法が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成される。
【0016】
この場合、前記ダイヤフラムは、低温状態で硬度が高く、高温状態で硬度が低くなるように変化する素材により構成される。また前記ダイヤフラムは、低温状態で体積が収縮し、高温状態で体積が膨張するように変化する素材により構成される場合もある。さらに前記ダイヤフラムは、低温状態で体積が収縮し、高温状態で体積が膨張するように変化する素材により構成される場合もある。
【0017】
そして、好ましくは前記メインタンクからインク補給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、前記サブタンクよりキャリッジに搭載された前記記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成される。加えて、前記メインタンクからサブタンクに至るインク補給路が、可撓性のインク補給チューブにより構成される。
【0018】
そして、好ましい実施の形態においては、前記信号生成手段は、ダイヤフラムの変位によって進退される可動部材と、前記可動部材の移動経路を横断するようにして配置された光源と受光素子とによるフォトセンサより構成され、前記フォトセンサを構成する受光素子の出力に基づいて前記圧力検知信号を発生するように構成される。
【0019】
また、好ましい他の実施の形態においては、前記信号生成手段は、ダイヤフラムの変位によって進退される可動部材と、前記可動部材の移動経路に光を投射する光源と前記可動部材の移動に基づく前記光源の反射光を受光する受光素子とによるフォトセンサより構成され、前記フォトセンサを構成する受光素子の出力に基づいて前記圧力検知信号を発生するように構成される。
【0020】
そして、前記したいずれの形態においても、前記ダイヤフラムは弾性素材により構成され、前記ダイヤフラムが受ける空気圧と、ダイヤフラムの復帰力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材が進退されるようになされた構成が採用し得る。また、前記ダイヤフラムの復帰方向に付勢するばね部材がさらに具備され、前記ダイヤフラムが受ける空気圧と、ダイヤフラムの復帰力ならびに前記ばね部材の付勢力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材が進退されるようになされた構成も採用することができる。
【0022】
前記したインクジェット式記録装置によると、メインタンクに対して加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加されるため、キャリッジに搭載された記録ヘッド側に対して、その空気圧の作用により必要十分なインク量を補給することができる。そして、空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路に配置された圧力検出器によって、メインタンクに対する加圧状態が監視され、この圧力検出器により生成される圧力検知信号によって、加圧ポンプが断続的に駆動されるように制御される。
【0023】
この場合、圧力検出器には加圧空気の空気圧を受けて変位するダイヤフラムが具備されており、このダイヤフラムの変位量に基づいて信号生成手段が、加圧ポンプの駆動を制御する圧力検知信号を発生する。前記信号生成手段にはダイヤフラムの変位によって進退される可動部材が具備されており、この可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出することで、加圧ポンプの駆動を制御する圧力検知信号が生成される。
【0024】
この場合、環境温度の変化によるインク粘度の変化を受けて、メインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は低温状態においては遅く、高温状態になるにしたがって速くなる。そこで、前記圧力検出器に備えられたダイヤフラムを、低温状態で硬度が高く、高温状態で硬度が低くなるように変化する素材を用いて構成することで、低温度の状態においてはダイヤフラムの変位による可動部材の駆動が抑制されるために、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が継続して、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は高められるように作用する。一方、高温度の状態においてはダイヤフラムの変位による可動部材の駆動作用が促進され、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が低くなる。したがって空気加圧ポンプの駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速を低下させるように作用する。
【0025】
また、前記圧力検出器に備えられたダイヤフラムを、低温状態で体積が収縮し、高温状態で体積が膨張するように変化する素材を用いて構成することで、低温度の状態においてはダイヤフラムが収縮して、実質的に可動部材がフォトセンサの検知領域から遠のくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が継続して、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は高められるように作用する。一方、高温度の状態においてはダイヤフラムが膨張して、実質的に可動部材がフォトセンサの検知領域に近ずくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が低くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速を低下させるように作用する。
【0026】
さらに、前記ダイヤフラムと信号生成手段とを機械的に結合する可動部材が、その可動方向の寸法が低温状態で収縮し、高温状態で膨張するように変化する素材を用いて構成することで、低温度の状態においては可動部材が収縮して、実質的に可動部材の先端部がフォトセンサの検知領域から遠のくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が継続して、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は高められるように作用する。一方、高温度の状態においては可動部材が膨張して、実質的に可動部材の先端がフォトセンサの検知領域に近ずくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が低くなる。したがって空気加圧ポンプの駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速を低下させるように作用する。
【0027】
前記した作用を有する圧力検出器を採用することで、メインタンクからサブタンクに補給されるインク流速の変化量が、環境温度の変化を受けても所定の範囲に維持することができる。そして、ダイヤフラムとフォトセンサによる比較的単純な構成によって前記した機能を得ることができるので、比較的安価にこれを実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるインクジェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は、本発明が適用され得るインクジェット式記録装置の一例を上面図によって示したものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、後述するインクジェット式記録ヘッド6が搭載されている。
【0029】
また、キャリッジ1には前記記録ヘッドにインクを供給するためのサブタンク7a〜7dが搭載されている。このサブタンク7a〜7dは、この実施の形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインクに対応して4個具備されている。そして、このサブタンク7a〜7dに対して装置の端部に配置されたカートリッジホルダ8に装填されたインクカートリッジとしてのメインタンク9a〜9dから、インク供給路を構成する可撓性のインク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各インクが補給されるように構成されている。
【0030】
一方、前記キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるキャッピング手段11が配置されており、さらにこのキャッピング手段11の上面には、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、前記キャップ部材11aによって、記録ヘッドのノズル形成面が封止されるように構成されている。
【0031】
このキャップ部材11aは、記録装置の休止期間中において記録ヘッドのノズル形成面を封止し、ノズル開口の乾燥を防止する蓋体として機能する。また、このキャップ部材11aには、図には示されていないが、吸引ポンプ(チューブポンプ)におけるチューブの一端が接続され、吸引ポンプによる負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング動作が実行されるように構成されている。さらに、キャッピング手段11に隣接する印字領域側には、ゴムなどの弾性素材によるワイピング部材12が配置されていて、必要に応じて記録ヘッドのノズル形成面を払拭して清掃することができるように構成されている。
【0032】
次に図2は、図1に示した記録装置に搭載されたインク供給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク供給システムについて同一符号で示した図1と共に説明する。図1および図2において、符号21は空気加圧ポンプを示しており、この空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、圧力調整弁22に供給され、さらに圧力調整弁22より圧力検出器23を介して前記した各メインタンク9a〜9d(図2においては代表して符号9として示しており、以下において代表して単に符号9として説明する場合もある。)にそれぞれ加圧空気が供給されるように構成されている。
【0033】
前記圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が過度の状態に達した時に、圧力を開放して各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧を所定の範囲に維持させる機能を有している。これは、後述する圧力検出器23と空気加圧ポンプ21による制御系統に何らかの障害が発生して、加圧ポンプ21が駆動状態を継続し、過剰な空気圧がメインタンク9に印加されて後述するインクパック24を破損させるなどの問題を回避できるように作用する。
【0034】
さらに、圧力検出器23は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定の圧力に達したことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21の駆動を停止させると共に、圧力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21を駆動させるように制御し、この繰り返しによって前記した各メインタンク9a〜9dに加わる空気圧が所定の範囲に維持されるように機能する。
【0035】
前記メインタンク9は、その概略構成が図2に示されたように、その外郭が気密状態に形成されており、その内部にはインクを封入した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、メインタンク9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。この構成により、各メインタンク9a〜9dに収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による圧力を受け、各メインタンク9a〜9dから各サブタンク7a〜7dに対してインク流が発生されるように構成されている。
【0036】
前記各メインタンク9a〜9dにおいて加圧されたインクは、インクパック24のインク出口付近に配置された各インク補給バルブ26,26……および各インク補給チューブ10,10,……をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7a〜7d(図2においては代表して符号7として示しており、以下において代表して単に符号7として説明する場合もある。)に供給されるように構成されている。
【0037】
前記サブタンク7は、図2にその基本構成が示されているように、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材の浮上位置にしたがった前記永久磁石32による磁力線量に応じて、前記ホール素子33a,33bにより電気的出力が発生されるインク量検出手段を構成している。
【0038】
したがって、例えばサブタンク7内のインク量が少なくなった場合には、サブタンク内に収納されたフロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い前記永久磁石32の位置も重力方向に移動する。それ故、永久磁石の移動によるホール素子33a,33bの電気的出力は、サブタンク7内のインク量として感知することができ、ホール素子33a,33bにより得られた電気的出力によって、前記インク補給バルブ26が開弁される。これにより、メインタンク9内で加圧されているインクは、インク量が低下したそれぞれのサブタンク7内に個別に送出される。
【0039】
そして、当該サブタンク7内におけるインク量が所定の容量に達した場合には、前記したホール素子33a,33bの電気的出力に基づいて前記インク補給バルブ26が閉弁される。このような繰り返しにより、メインタンクからサブタンクに対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンクには常にほぼ一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
【0040】
このように、サブタンク内において空気圧によって加圧された各インクが、サブタンク内に配置されたそれぞれのフロート部材の位置に基づく電気的な出力に基づいて、各サブタンクに対してインクが補給されるように構成されているので、インクの補給レスポンスを向上させることができ、サブタンク内のインクの貯留量が適切に管理される。
【0041】
そして、各サブタンク7からはバルブ35およびこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。なお、図2において符号11は、前記したキャッピング手段を示しており、このキャッピング手段11に接続されたチューブは図示せぬ吸引ポンプ(チューブポンプ)に接続されている。
【0042】
図3は、前記した圧力検出器23の第1の実施の形態を断面図によって示したものである。この圧力検出器23は、その外形が円筒状に形成された上ケース41と、同じく外形が円筒状に形成された下ケース42が具備されており、これら上ケース41と下ケース42との間には、可撓性弾性部材により円盤状に形成されたダイヤフラム43が、その周縁部が挟持された形で配置されている。
【0043】
前記ダイヤフラム43は、図3に示されたようにその中央部に厚肉部43aが形成されており、この厚肉部43aと周縁部との間には、断面が半円状になされた薄肉部43bが形成されている。なお、このダイヤフラム43は好ましくはゴム素材により構成される。また、ゴム素材はNBRでゴム硬度が40〜60度であることが好ましい。また、ダイヤフラム43は布にゴム素材を充填した状態で形成されることもあり、この場合においてはダイヤフラムとしての耐久性を高めることができる。
【0044】
一方、上ケース41の上部には、円筒体41aが一体に形成されており、この円筒体41aのさらに内側の上部には内筒体41bが円筒体41aと一体となるように形成されている。なお、図3に示された断面状態においては、前記内筒体41bは浮いた状態に描かれているが、この内筒体41bは、図に示された状態に対し、周方向に直交する位置で円筒体41aに結合されている。換言すれば、図に示されたように円筒体41aと内筒体41bとの間には、対向するようにして一対の開口部41cが形成されている。
【0045】
前記円筒体41aの内部には、可動部材44が軸方向(図3において上下方向)に摺動できるように収納されている。この可動部材44は、二股状に形成され、且つそれぞれの先端部には爪状のストッパー部材44aが形成されており、このストッパー部材44aが前記開口部41cに入り込んで、円筒体41aの上端部に係合するように構成されている。
【0046】
そして、可動部材44には、その内底部から一体に起立された起立部44bが形成されており、図3に示す実施の形態においては、前記内筒体41bの下端部と可動部材44の内底部との間には、起立部44bを捲装するようにしてコイル状のばね部材45が配備されている。この構成により前記可動部材44は、ばね部材45によって図における下方向に付勢されるように構成されており、したがって可動部材44の下底部は、前記ダイヤフラム43の中央の厚肉部43aの上面に当接するように構成されている。
【0047】
一方、前記下ケース42には、その下底部に空気加圧ポンプ21からの加圧空気を、下ケース42とダイヤフラム43との間の空間部42aに導入するための加圧空気導入用の接続管42bと、前記空間部42aから各メインタンク9に対してそれぞれ加圧空気を分配する複数の加圧空気分配用の接続管42cとが形成されている。この実施の形態においては、前記したように4つのメインタンク9が備えられており、この場合においては加圧空気分配用の接続管42cは、その数に応じて4個備えられる。なお、図4はこれを断面図で示している関係で、2つの加圧空気分配用の接続管42cが示されている。
【0048】
この構成によって、空気加圧ポンプ21からの加圧空気は、加圧空気導入用の接続管42bを介して圧力検出器23の空間部42aに導入され、また各加圧空気分配用の接続管42cを介して各メインタンク9における圧力室25に加圧空気が印加されるように作用する。そして、空間部42aに導入された加圧空気の作用を受けて、前記ダイヤフラム43は図中上方向に変位され、可動部材44を上方に押し上げるように作用する。なお、前記ダイヤフラム43と上ケース41との間に形成される空間部は、円筒体41aと可動部材44との隙間を介して大気に連通されている。
【0049】
そして、この実施の形態においては、前記したように可動部材44は、ばね部材45によって図における下方向に付勢されるように構成されており、したがって前記ダイヤフラム43が受ける空気圧と、ダイヤフラムの弾性による復帰力ならびに前記ばね部材45の付勢力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材44が上下に移動される。
【0050】
一方、前記可動部材44に形成された起立部44bにおける先端部の移動領域には、信号生成手段を構成するフォトセンサ46が配置されている。このフォトセンサ46には光源46aと受光素子46bが対向するように配置されており、したがって、前記空間部42aに導入された加圧空気を受けてダイヤフラム43が所定以上に変位した場合には、前記可動部材44に形成された起立部44bの先端部が、フォトセンサ46を構成する光源46aと受光素子46bとの光軸を遮断するように作用する。
【0051】
それ故、空気加圧ポンプ21が駆動されて加圧空気が所定の圧力以上に達すると、ダイヤフラムの変位によって起立部44bが押し上げられ、フォトセンサ46による光軸を遮断するために、この時の受光素子46bの出力に基づいて前記空気加圧ポンプ21の駆動が停止されるようになされる。また、インクの消費等に伴い空気圧が低下した場合においては、ダイヤフラムの弾性による復帰力と前記ばね部材45の付勢力とにより、可動部材44に形成された起立部44bにおける先端部は、光源46aと受光素子46bとによる光軸から離れる。これにより受光素子46bに出力が発生し、これに基づいて前記空気加圧ポンプ21を駆動すべき圧力検知信号が発生される。
【0052】
この場合、フォトセンサを構成する前記受光素子46bの出力に基づく圧力検知信号は、例えば空気加圧ポンプ21に直結された図示せぬモータを駆動または停止させるように利用される場合もあり、または他の機構ユニットを駆動するためのモータを兼用する場合においては、駆動系統に配置された図示せぬクラッチ機構の噛み合いを制御するよう利用することができる。
【0053】
なお、図3におけるA部に示されたように、可動部材44には加圧空気を受けた場合にダイヤフラム43が過度に変位を阻止するのを阻止するための段差部44dが形成されている。この構成と作用を説明するために、図3のA部を図4に拡大して示している。すなわち、図4の上半部に示す図はダイヤフラムが、通常またはそれ以下の空気圧を受けている状態を示しており、また図4の下半部に示す図はダイヤフラムが、所定以上の空気圧を受けた状態を示している。
【0054】
図4に示すように、ダイヤフラムが、通常またはそれ以下の空気圧を受けている状態から、所定以上の空気圧を受けた状態に変化した場合には、可動部材44が図中上部方向に移動し、可動部材44の内底部から一体に起立された起立部44bに形成された段差部44dが、内筒体41bの下端部を構成する当接部41dに当接して可動部材44のさらなる上昇を阻止するように構成されている。これにより、前記ダイヤフラム43が過度の変位を受けるのを回避することができ、圧力検出器23としての正常な機能が保証されるようになされている。
【0055】
また、図3に示した実施の形態においては、可動部材44は二股状に形成され、且つそれぞれの先端部に爪状のストッパー部材44aが配置されているので、このストッパー部材44aが円筒体41aの上端部に係合することで、前記ダイヤフラム43は、前記ばね部材45による過度の変位を受けないようになされている。しかしながら、前記したような爪状のストッパー部材44aが形成されない場合においては、下ケース42の下底部中央に想像線で示したように円柱状のストッパー部材42dを一体に成形し、これによりダイヤフラムの過度の変位を阻止するように作用させることが望ましい。
【0056】
次に図5は、圧力検出器の第2の実施の形態を断面図によって示したものである。なお、図5に示す圧力検出器23においては、フォトセンサ46の部分を除いて、その構成は図3および図4に示した形態と同様になされている。したがって、図3および図4に示した代表的な各部に相当する部分を同一符号で示し、その詳細な説明は省略する。
【0057】
この図5に示す形態においては、フォトセンサ46は、可動部材における起立部44bの移動経路に、光を投射する光源46aと起立部44bの移動に基づく前記光源の反射光を受光する受光素子46bとにより構成されている。したがって、この構成においては、起立部44bとして反射特性の良好な白色の合成樹脂素材を用いるか、または光源46aにおける投射光の経路に対応する起立部44bの位置に、例えばアルミ箔等により構成された反射部材44cを配置することが望ましい。
【0058】
この図5に示した構成によると、空気加圧ポンプ21が駆動されて加圧空気が所定の圧力以上に達すると、ダイヤフラム43の変位によって可動部材における起立部44bが押し上げられ、起立部44bの先端部、またはこれに配置された反射部材44cは、光源46aからの投射光を受けて受光素子46b側に反射させる。これによる受光素子46bの出力に基づいて前記空気加圧ポンプ21の駆動を停止すべき圧力検知信号が発生される。
【0059】
また、インクの消費等に伴い空気圧が低下した場合においては、ダイヤフラムの弾性による復帰力と前記ばね部材45の付勢力とにより、可動部材44に形成された起立部44bの先端部は、光源46aによる光軸から離れる。これにより受光素子46bに対する反射光の投射は遮断され、前記空気加圧ポンプ21を駆動すべき圧力検知信号が発生される。
【0060】
なお、以上説明した図3乃至図5に示す圧力検出器23の実施の形態においては、いずれも上ケース41に形成された内筒体41bの下端と可動部材44の内底部との間に、起立部44bを捲装するようにしてコイル状のばね部材45が配置されている。しかしながら、前記ばね部材45を除いた構成においても同様の機能を有する圧力検出器23を構成することができる。
【0061】
この場合においては、弾性素材により構成されたダイヤフラム43の復帰力と、ダイヤフラムが受ける空気圧とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて前記可動部材が進退されるように構成される。したがって、このような構成を採用する場合においては、可動部材44の下底部がダイヤフラム43の厚肉部43aの上面に接着された構成になされているか、またはダイヤフラム43の厚肉部43aが可動部材44の下底部に一体成形されて、両者が機械的に接続された構成になされている必要がある。
【0062】
ところで、前記した圧力検出器23に用いられるダイヤフラム43は、低温状態で硬度が高く、高温状態で硬度が低くなるように変化する素材により構成されていることが望ましい。このような作用を有する素材としてダイヤフラム43には前記したようにゴム素材が用いられている。図6は前記したような温度特性を有する素材をダイヤフラムに用いた場合における環境温度とインクの補給流速との関係を示したものである。
【0063】
前記したようにメインタンクからサブタンクに対して補給されるインクは、環境温度によって粘度が変化する温度依存特性を有しており、環境温度が低温の場合にはインクの粘度が高く、環境温度が高温になるにしたがって、その粘度が低下する。図6にA0として示す領域は、常温(25℃)におけるメインタンクからサブタンクに対して補給されるインクの補給流速を示している。なお、前記流速がA0という幅を持つのは、圧力検出器23を構成するダイヤフラムやこれらの組み立てに伴って発生するバラツキの範囲を示している。
【0064】
そして、前記したインクの補給流速は環境温度が低下した場合には、A1として示したように、その流速は遅くなる。ここで、圧力検出器23を構成するダイヤフラムに低温状態で硬度が高くなる素材を用いることにより、低温度の状態においてはダイヤフラムの変位による可動部材44の駆動が抑制されるために、可動部材の移動状態をフォトセンサ46により検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプ21の駆動が継続して、これによりメインタンク9からサブタンク7に補給されるインクの流速は高められるように作用する。すなわち、この場合におけるインクの補給流速は、A1からB1の範囲にシフトされることになる。
【0065】
一方、前記したインクの補給流速は環境温度が上昇した場合には、A2として示したように、その流速は速くなる。ここで、圧力検出器23を構成するダイヤフラムに高温状態で硬度が低くなるように変化する素材を用いることにより、高温度の状態においてはダイヤフラムの変位による可動部材44の駆動作用が促進され、可動部材の移動状態をフォトセンサ46により検出するときの圧力の値が低くなる。したがって、空気加圧ポンプ21の駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンク9からサブタンク7に補給されるインクの流速を低下させるように作用する。すなわち、この場合におけるインクの補給流速は、A2からB2の範囲にシフトされることになる。
【0066】
前記した作用により、低温度の状態から高温度の状態に、またはその逆方向に環境温度が変化しても、結果としてインクの補給流速はA3からB3の範囲にシフトされることになる。換言すれば、圧力検出器23を構成するダイヤフラムやこれらの組み立てに伴って発生するバラツキの範囲が小さくなることになる。
【0067】
なお、前記した実施の形態においては、メインタンクにおける圧力室25に加える空気圧は、インクの補給流速の下限が記録ヘッド6により吐出されるインク量に等しいか、またはそれ以上に速い速度となるように設定しなければならない。そこで、図6に示すように、結果としてインクの補給流速はB3の範囲にシフトされ、下限の値が高くなっているので、圧力室25に加える空気圧の設定圧力を低くしても動作上において余裕が残ることになる。
【0068】
それ故、メインタンクの圧力室25に加える空気圧の設定値をより低くすることができ、加圧ポンプ21の機能および加圧ポンプからメインタンクに至る空気流路を構成する各構成部品の信頼性を向上させることに寄与できる。
【0069】
なお、前記した説明はダイヤフラム43として、低温状態で硬度が高く、高温状態で硬度が低くなるように変化する素材を用いる場合に基づいてなされているが、ダイヤフラム43として、低温状態で体積が収縮し、高温状態で体積が膨張するように変化する素材により構成されていても、同様の作用効果を得ることができる。すなわち、この場合においては、低温度の状態においてはダイヤフラム43が収縮して、実質的に可動部材44における起立部44bがフォトセンサ46の検知領域から遠のくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサ46により検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が継続して、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は高められるように作用する。
【0070】
一方、高温度の状態においてはダイヤフラムが膨張して、実質的に可動部材44における起立部44bがフォトセンサの検知領域に近ずくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサ46により検出するときの圧力の値が低くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速を低下させるように作用する。それ故、インクの補給流速は図6に示したA3の範囲からB3の範囲にシフトされることになり、結果として同様の作用効果を得ることができる。
【0071】
さらに、前記ダイヤフラム43と信号生成手段としてのフォトセンサ46とを機械的に結合する可動部材44が、その可動方向の寸法が低温状態で収縮し、高温状態で膨張するように変化する素材を用いて構成しても同様の作用効果を得ることができる。すなわち、この場合においては、低温度の状態においては可動部材44における起立部44bの可動方向の寸法が収縮して、実質的に可動部材の先端部がフォトセンサの検知領域から遠のくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が高くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が継続して、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速は高められるように作用する。
【0072】
一方、高温度の状態においては可動部材44における起立部44bの可動方向の寸法が膨張して、実質的に可動部材の先端がフォトセンサの検知領域に近ずくようにシフトされるため、可動部材の移動状態をフォトセンサにより検出するときの圧力の値が低くなる。したがって、空気加圧ポンプの駆動が早期に停止されるため、これによりメインタンクからサブタンクに補給されるインクの流速を低下させるように作用する。それ故、インクの補給流速は図6に示したA3の範囲からB3の範囲にシフトされることになり、結果として同様の作用効果を得ることができる。
【0073】
前記したいずれか1つの手段、またはこれらを併せて採用するにしても、圧力検出器による圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、メインタンクから補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成することが望ましい。また、圧力検出器による圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成することが望ましい。これにより、メインタンクから補給されるインク流速の変化量を、環境温度の変化を受けても所定の範囲に維持させることができる。
【0074】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明にかかるインクジェット式記録装置によると、ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段を備えた圧力検出器が利用され、ダイヤフラムから信号生成手段に至る構成部材に、温度依存性を有する素材を用いたことにより、メインタンクから補給されるインクの流速を、環境温度の変化を受けても所定の範囲に維持させることができる。しかも、ダイヤフラムを用いた比較的単純な構成によって前記した機能を得ることができるので、比較的低コストでこれを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の全体構成を示した平面図である。
【図2】メインタンクから記録ヘッドに至るインク供給システムを示した模式図である。
【図3】図2に示したインク供給システムにおいて用いられる圧力検出器の第1の実施の形態を示した断面図である。
【図4】図3に示した圧力検出器の一部の構成を拡大して示した断面図である。
【図5】同じく圧力検出器の第2の実施の形態を示した断面図である。
【図6】温度特性を有する素材をダイヤフラムに用いた場合における環境温度とインクの補給流速との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
6 記録ヘッド
7(7a,7b,7c,7d) サブタンク
8 カートリッジホルダ
9(9a,9b,9c,9d) メインタンク(インクカートリッジ)
10 インク補給チューブ(インク補給路)
21 空気加圧ポンプ
22 圧力調整弁
23 圧力検出器
24 インクパック
25 圧力室
26 インク補給バルブ
31 フロート部材
32 永久磁石
33(33a,33b) ホール素子
41 上ケース
41a 円筒体
41b 内筒体
41d 当接部
42 下ケース
42a 空間部
42b 加圧空気導入用接続管
42c 加圧空気分配用接続管
42d ストッパー部材
43 ダイヤフラム
44 可動部材
44a ストッパー部材
44b 起立部
44c 反射部材
44d 段差部
45 ばね部材
46 フォトセンサ(信号生成手段)
46a 光源
46b 受光素子

Claims (15)

  1. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて硬度が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  2. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて硬度が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  3. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて体積が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  4. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムは、環境温度に応じて体積が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  5. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成 される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムと信号生成手段とを機械的に結合する可動部材が、環境温度に応じてその可動方向の寸法が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから記録ヘッド側に補給されるインクの粘度における温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  6. インクが貯留されたメインタンクに対して空気加圧ポンプにより生成される加圧空気が印加され、前記加圧空気の作用によりメインタンクからキャリッジに搭載された記録ヘッド側にインクを補給するように構成したインクジェット式記録装置であって、
    前記空気加圧ポンプとメインタンクとの間の空気流路には、前記加圧空気を受けて変位するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの変位量に基づいて圧力検知信号を生成する信号生成手段とを備えた圧力検出器が配置され、前記ダイヤフラムと信号生成手段とを機械的に結合する可動部材が、環境温度に応じてその可動方向の寸法が変化する素材により構成され、且つ前記信号生成手段によって生成される圧力検知信号に基づいて、前記空気加圧ポンプの駆動を制御するように構成されると共に、
    前記信号生成手段より圧力検知信号が生成される圧力の値の温度依存特性が、前記メインタンクから補給されるインクの補給路における圧力損失の温度依存特性にほぼ等しくなるように構成されたインクジェット式記録装置。
  7. 前記ダイヤフラムは、低温状態で硬度が高く、高温状態で硬度が低くなるように変化する素材により構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 前記ダイヤフラムは、低温状態で体積が収縮し、高温状態で体積が膨張するように変化する素材により構成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 前記可動部材は、その可動方向の寸法が低温状態で収縮し、高温状態で膨張するように変化する素材により構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 前記メインタンクからインク補給路を介してキャリッジに搭載されたサブタンクにインクを補給し、前記サブタンクよりキャリッジに搭載された前記記録ヘッドに対してインクが供給されるように構成した請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  11. 前記メインタンクからサブタンクに至るインク補給路が、可撓性のインク補給チューブにより構成されている請求項10に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 前記信号生成手段は、前記ダイヤフラムの変位によって進退される可動部材と、前記可動部材の移動経路を横断するようにして配置された光源と受光素子とによるフォトセンサより構成され、前記フォトセンサを構成する受光素子の出力に基づいて前記圧力検知信号を発生するように構成した請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  13. 前記信号生成手段は、前記ダイヤフラムの変位によって進退される可動部材と、前記可動部材の移動経路に光を投射する光源と前記可動部材の移動に基づく前記光源の反射光を受光する受光素子とによるフォトセンサより構成され、前記フォトセンサを構成する受光素子の出力に基づいて前記圧力検知信号を発生するように構成した請 求項1乃至請求項11のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  14. 前記ダイヤフラムは弾性素材により構成され、前記ダイヤフラムが受ける空気圧と、ダイヤフラムの復帰力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材が進退されるように構成された請求項12または請求項13に記載のインクジェット式記録装置。
  15. 前記ダイヤフラムの復帰方向に付勢するばね部材がさらに具備され、前記ダイヤフラムが受ける空気圧と、ダイヤフラムの復帰力ならびに前記ばね部材の付勢力とのバランスによるダイヤフラムの変位に基づいて、前記可動部材が進退されるように構成された請求項14に記載のインクジェット式記録装置。
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