JP3686536B2 - 情報記録ディスク用カートリッジ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体を収容するためのカートリッジに関し、更に詳細には、広いラベルエリアを備えるとともにカートリッジの剛性を高めた情報記録媒体用のカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽、映像、画像、コンピュータのデータ等の厖大なデジタル情報を高密度に記録することが可能な情報記録媒体として、コンパクトディスク(CD)、光磁気記録媒体(MO)、デジタルヴァーサタイルディスク(DVD)のような光記録媒体やハードディスクのような磁気記録媒体が利用されている。これらの情報記録媒体の中には、媒体に塵埃が付着したり傷がついたりすることを防止するために、カートリッジに収容されて記録再生されるタイプの媒体がある。
【0003】
この種の情報記録媒体を収容するカートリッジは、通常、上ケースと下ケースの一対のケースから構成される。カートリッジの両面または片面には、駆動軸を挿入するための開口部及びカートリッジ内の情報記録媒体に記録または再生用のヘッドをアクセスさせるためのヘッドアクセス用の開口部が設けられている。駆動軸を挿入するための開口部は、カートリッジの中心部分に設けられており、ヘッドアクセス用の開口部は、カートリッジを記録・再生装置に挿入するときの挿入方向に沿って設けられている。カートリッジには、更に、これらの開口部から塵埃などが入り込まないように、開口部全体を塞ぐシャッタが設けられている。シャッタは、コ字状またはL字状の断面形状を有しており、カートリッジを記録・再生装置に挿入するときの挿入方向(以下、カートリッジ挿入方向と記載する)に対して垂直な方向に摺動可能である。シャッタは、カートリッジ挿入方向におけるカートリッジ中心線に対して左右どちらか片側のみ、または左右両側に移動可能になっている。カートリッジが記録・再生装置に挿入されるとシャッタがスライドして開き、記録・再生装置から排出されるとシャッタは閉じる。
【0004】
このような構造を有するカートリッジにおいて、例えば、図7に示したような、駆動軸挿入用の開口部5とヘッドアクセス用の開口部6とが連続して形成されたカートリッジ200が知られている。図7に示したカートリッジ200は、シャッタが、カートリッジの挿入方向におけるカートリッジ中心線に対して左右両側に移動可能なタイプのカートリッジである。カートリッジ200は、更にガイドプレート7’を備えている。ガイドプレート7’は、駆動軸挿入用の開口部5の端部の下方に設けられている。ガイドプレート7’とカートリッジのシャッタ摺動エリア8の表面との間には所定の間隙が形成されており、シャッタの先端部4fをこの間隙に挿入することによってシャッタの先端部分4fをシャッタの開閉方向にガイドしている。図7に示したようにカートリッジを駆動軸挿入用の開口部5とヘッドアクセス用の開口部6を長穴状につなげた場合、シャッタ4の長さは長穴状の開口部を閉塞する程度に長くなるので、カートリッジ200を水平の状態にしたときに、シャッタ4の自重によりシャッタの先端部分4fが反ってたわみ易くなるが、ガイドプレート7'によりシャッタの先端部分4fが反ってたわむことが防止されている。
【0005】
特開平3−219479号には、シャッター板の自由端の浮き上がりを防止するためのシャッター押えプレートをカートリッジケースに両面テープを用いて固定することによって、シャッタ押えプレートとカートリッジケースの凹部表面との間に形成される隙間の寸法を一定にし、シャッターの摺動性を良好に保持したカートリッジが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7に示したようなカートリッジでは、シャッタが摺動する部分の下部にラベルエリア9’が設けられている。ラベルエリア9’には、カートリッジ内の情報記録媒体に記録されている記録内容などを表示することができる。しかしながら、図7に示したカートリッジでは、シャッタの先端部4aをガイドプレート7に挿入させるために、シャッタの縦方向の長さが長穴状の開口部の縦方向の長さよりも長くなるようにシャッタを構成しているので、シャッタ摺動エリアは広くなる一方で、ラベルエリアが狭くなってしまうという問題があった。特に、情報記録媒体及びそれを収容するカートリッジが携帯性などを目的として更に小型化されると、カートリッジのラベルエリアは一層狭くなり、情報記録媒体の記録内容を十分に表示することは極めて困難になる。このためラベルエリアをできる限り広くすることが強く要望されていた。
【0007】
また、従来のカートリッジでは、シャッタが摺動するカートリッジ表面部分は、シャッタがカートリッジ表面に対して突出しないように、シャッタの厚みと同程度だけ窪ませて形成されている。すなわち、シャッタ摺動部分は、他の部分よりもシャッタの厚みの分だけ肉厚が薄くなっている。このため上述したような、駆動軸挿入用の開口部とヘッドアクセス用の開口部とを一体にしたタイプのカートリッジや、カートリッジ挿入方向におけるカートリッジ中心線に対してシャッタが両側に移動可能なタイプのカートリッジの場合、薄肉部の面積が広くなりカートリッジの剛性が弱くなるという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、広いラベルエリア確保することが可能な情報記録媒体用のカートリッジを提供することにある。
【0009】
また、本発明の別の目的は、薄肉部の面積を減らし、カートリッジ剛性を高めた情報記録媒体用のカートリッジを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、情報記録ディスクを収容するためのカートリッジにおいて、
駆動軸を挿入するための第1開口部及び情報記録ディスクの記録または再生用ヘッドがアクセスするための第2開口部が形成されたカートリッジケースと、
前記カートリッジケースの表面上をスライドして、第1開口部及び第2開口部を開閉するためのシャッタと、
該シャッタの第1開口部側の端部をカートリッジ表面との間に挟んでガイドするためのガイドプレートとを備え、
該ガイドプレートが、第1開口部に隣接して設けられるとともに第1開口部を露出するように切欠された形状を有することを特徴とするカートリッジが提供される。
【0011】
本発明のカートリッジでは、ガイドプレートは、駆動軸挿入用の開口部に隣接して設けられている。そしてガイドプレートは、駆動軸挿入用の開口部を露出するような形状を有する。すなわち、ガイドプレートは、図1に示したような切欠部7bを有するので、従来のカートリッジよりも駆動軸挿入用開口部に近い位置にガイドプレートを設けても、ガイドプレートが該開口部を覆って駆動軸と干渉することがない。一方で、ガイドプレート7の切欠部7bの両側は、シャッタをカートリッジ表面(シャッタ摺動エリア8の表面)との間でガイドしているためガイドプレートはガイド機能を十分に果たしている。このようなガイドプレートを用いることによりガイドプレートと駆動軸挿入用の開口部の端部との間隔を狭くしてラベルエリアを拡大することが可能となる。また、シャッタのカートリッジ挿入方向の長さを従来よりも短くすることができるので、シャッタ摺動エリアの面積は狭くなり、すなわち薄肉部が少なくなるので、結果としてカートリッジの剛性が高められる。更に、シャッタ長の短縮化によりカートリッジを軽量化することができる。
【0012】
本発明において、用語「ガイドプレート」とは、シャッタの駆動軸挿入用開口部側の端部をカートリッジケースとの間に挟み込んでガイドすることができる任意の部材を意味し、カートリッジケースに嵌め込まれて設けられても、カートリッジケースと一体的に成形されても、或いは別部材としてカートリッジケースに接着して設けられても良く、本発明の効果を奏する限りにおいて任意の寸法及び形状にし得る。
【0013】
本発明のカートリッジにおいて、ガイドプレートの切り欠かれた部分の形状は、駆動軸挿入用の開口部を覆うことがない限りV字状やU字状などの任意の形状にしてよい。好ましくは駆動軸挿入用の開口部の一部と略同様な形状である。
【0014】
本発明のカートリッジ、特にカートリッジケースを構成する材料としては、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリルメタアクリル、シリコンなどの樹脂、プラスチック、及びセラミックなど任意の材料を用い得る。また、シャッタを構成する材料には、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタールなどのプラスチック、ステンレススチール、アルミ合金、セラミック板などを用い得る。シャッタの形状はL字状、コ字状に成形加工し得る。
【0015】
また、本発明のカートリッジに適用される記録ディスクは、光磁気記録媒体、相変化型光記録媒体、ハードディスクのような書換え可能な記録媒体やCD−Rのような追記型光記録媒体、DVD、CD、磁気ディスク、フレキシブルディスク、磁気カードのような再生専用記録媒体のいずれでも良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従う情報記録媒体用カートリッジの実施の形態について図面を用いて具体的に説明する。
【0017】
本発明に従うカートリッジの一具体例として、DVD−RAM用カートリッジの平面図を図1に示し、図1の平面図においてY−Y方向から観た縦断面図を図2に、図2においてガイドプレート近傍を拡大した部分拡大断面図を図3示す。カートリッジ100は、DVD−RAM3と、それを収容するカートリッジケース10を備える。DVD−RAM3は、直径約80mm、厚み1.2mmであり、ディスク中央には、不図示の駆動装置の駆動軸(スピンドル)が挿入される不図示のセンター孔が形成されている。
【0018】
カートリッジケース10は、図1の紙面前方に現れる上ケース1と図1の紙面奧側に存在する下ケース2の2つのケース部品からなる。上ケース1と下ケース2とは、図2に示したように、カートリッジケース10を厚さ方向に2分する中心線B−Bに対してほぼ対称な構造を有する。図1に示したように、上ケース1の中央部分には、駆動軸が挿入される開口部5aと、開口部5aに連結されるように形成された矩形のヘッドアクセス用開口部6aとが形成されている。また、前述のように上ケース1と下ケース2とは対称な構造を有するため、下ケース2にも上ケース1と同様に駆動軸挿入用の開口部5bとヘッドアクセス用の開口部6bとが形成されている。
【0019】
カートリッジ100は、更に、ヘッドアクセス用開口部6a及び6bを同時に開閉可能なシャッタ4を備える。シャッタ4は、図2に示したように、ヘッドアクセス用開口部6a及び6bをそれぞれ覆うことが可能なシャッタ板4a及び4bと、それらシャッタ板4a及び4bを連結する連結部4cから構成される。シャッタ板4a及び4bは、シャッタが閉鎖されたときに、それぞれ、駆動軸挿入用開口部5a、5b及びヘッドアクセス用開口部6a、6bを覆うことができる寸法で形成されている。シャッタ板4a及び4bの先端部4c及び4dは、後述するガイドプレートに挿入可能なように、シャッタ板の他の部分よりも薄く形成されている。以下、説明の便宜上、上ケース1を中心に説明し、同一構造を有する下ケース2については適宜説明を省略する。
【0020】
図1に示したように、ヘッドアクセス用開口部6aの左右両側の領域は、シャッタ4がその上を摺動するシャッタ摺動エリア8を画成している。シャッタ摺動エリア8の表面は、カートリッジケース10の厚さ方向において、シャッタ4の厚さ程度だけ上ケース1の外周領域50から内側に窪んで形成されている。シャッタ摺動エリア8のカートリッジ挿入方向の長さは、シャッタ板4aのカートリッジ挿入方向の長さとほぼ同じである。
【0021】
カートリッジケース10の内部には、バネ等からなる弾性部材60a、60bが設けられている。図1に示すように、弾性部材60aの一端はシャッタ4の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されており、他端はカートリッジケース10の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されている。また、弾性部材60bについても同様に、一端がシャッタ4の左上方部に設けられた不図示の係止部に係止されており、他端がカートリッジケース10の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されている。これら弾性部材60a、60bにより、シャッタ4は、駆動軸挿入用開口部5a及びヘッドアクセス用開口部6aを閉鎖する方向に付勢される。
【0022】
カートリッジケース10のシャッタ摺動エリア8の下方にはラベルエリア9が設けられている。ラベルエリア9は、DVD−RAMに記録される記録内容などを表示したシールなどを貼り付けることができるように上ケース1の外周領域50から内側に窪んで形成されている。シャッタ摺動エリア8とラベルエリア9との間には、それらのエリアを区分するために上ケース1の外周領域と同じ高さの境界部70が存在する。
【0023】
図1に示したように、上ケース1の表面上で駆動軸挿入用開口部5aの下方には、平板状のガイドプレート7が嵌め込まれている。ガイドプレート7は、図3に示したように、支持部7c、ガイド部7d及び埋め込み部7eから構成される。支持部7cは、境界部70と連続するように嵌め込まれて支持部7cの表面が境界部70の表面と面一になるように形成され、これにより支持部7cは境界部70の一部を構成している。ガイド部7dは支持部7cから上方に向かって延在し、ガイド部7dの裏面はシャッタ摺動エリア8の表面から離隔して、シャッタ摺動エリア8の表面との間にシャッタ板の先端部4cを挿入することが可能な隙間を画成している。一方、埋め込み部7eは支持部7cからラベルエリア9側に延在し、その表面がラベルエリア9の表面と面一になるように形成されている。また、ガイドプレート7は、図1に示すように、カートリッジ挿入方向と垂直な方向において、シャッタ板4aの横幅よりも長い長さを有する。ガイドプレート7のシャッタ側の側縁部7aは、図1に示したように、駆動軸挿入用の開口部5aの下端に沿って切り欠かれた切欠部7bを有する。シャッタ板の先端部4cは、シャッタ摺動エリア8とガイドプレート7のと間の間隙に挿入され、シャッタ板の先端部4cがガイドプレート7に沿って摺動する。したがって、図1の上下方向において、ガイドプレート7のガイド部7dによってガイドされるシャッタ4のガイド領域4gを開口部5aと重複させることが可能となる。これによりシャッタの上下方向の長さを短くすることが可能となる。ガイドプレート7に切欠部7bを設けたため、駆動軸(スピンドル)がカートリッジ内のディスクの中央開口部に挿入される際にガイドプレート7と干渉することはない。上記のようにガイドプレートの取り付け位置を調整したため、従来のカートリッジに比べてラベルエリアを広くすることができる。また、シャッタの長さを短くすることができるため、薄肉のシャッタ摺動エリアが少なくなりカートリッジの剛性を向上することができる。
【0024】
以上、本発明に従うカートリッジについて図面を用いて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、本発明を、駆動軸挿入用開口部とヘッドアクセス用開口部を通るケース中心線に対して両方向にシャッタが移動するタイプのカートリッジに適用したが、図4に示したような、ケース中心線Y−Yに対してシャッタ34が片方にのみ移動するタイプのカートリッジ300にも適用することができる。
【0025】
また、上記実施形態では、ガイドプレート7をカートリッジケース10に嵌め込むことにより形成したが、ガイドプレート7をカートリッジケース10と一体的に成形しても、或いはガイドプレート7を別部品として製造し、後からカートリッジケース10に接着させて取り付けることも可能である。
【0026】
また、上記実施形態の変形例として、例えば、図5に示すようなホルダー40を、図1におけるカートリッジケース10の下側の側面部に、カートリッジケース10と着脱可能に設けて、カートリッジに収容される情報記録ディスクを交換可能にすることもできる。ホルダー40の出口部分は、ディスク42の外径よりも狭くなるように形成されており、不用意にディスク42を取り出してもホルダー40からディスク42が落下することを防止している。また、ホルダー40には、図面左右方向におけるディスクの側縁部を保持するディスク保持突起41が設けられている。これにより、ディスク42をホルダー40と一緒にカートリッジケースに挿入したとき、カートリッジケースのヘッドアクセス用開口部と干渉することがなくなる。
【0027】
また、更に別の変形例として、図1におけるカートリッジケースの下端側面に蓋を設け、該蓋から情報記録ディスクを取り出すことが可能な形態にすることも可能である。
【0028】
更に、本発明では、図1に示したようなガイドプレートに限定されるものではなく、図6(a)〜(c)に示したような種々の形状のガイドプレートを適用することが可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカートリッジでは、ガイドプレートをカートリッジケースに形成されている駆動軸挿入用の開口部と隣接させるとともに該開口部を露出するようにガイドプレートの一部が切り欠かれた形状を有するので、ガイドプレートの位置を従来よりもカートリッジ中心部側に移動でき、ラベルエリアの面積を広くすることが可能となる。またシャッタの長さを短縮でき、カートリッジの剛性を向上させるとともに、カートリッジを軽量化することができる。更に、ガイドプレートが切り欠かれているので、シャッタとガイドプレートとの摺動面積は小さくなり、より少ない力でシャッタを摺動させることが可能である。したがって、本発明のカートリッジは、携帯に便利なように小型化された情報記録媒体、例えば、直径が50mm〜130mm程度の情報記録媒体を収容するためのカートリッジに極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うカートリッジの概略平面図である。
【図2】図1におけるカートリッジをY−Y方向からみた縦断面図である。
【図3】図1におけるカートリッジのガイドプレート近傍の部分拡大断面図である。
【図4】本発明に従うカートリッジの一変形例であり、駆動軸挿入用開口部とヘッドアクセス用開口部を通るケース中心線Y−Yに対して片側にシャッタが移動するタイプのカートリッジの概略平面図である。
【図5】カートリッジに収容される情報記録ディスクを交換可能にするために、カートリッジケースと着脱可能に設けられるホルダーの概略平面図である。
【図6】本発明に従うカートリッジにおいて、ガイドプレートの形状の具体例を示す図であり、図6(a)は、半円状の切欠部を有するガイドプレートであり、図6(b)は、V字形状の切欠部を有するガイドプレートであり、図6(c)は、2つの部材からなるガイドプレートである。
【図7】従来のカートリッジの概略平面図である。
【符号の説明】
1 上ケース
2 下ケース
3 情報記録ディスク
4 シャッタ
4a、4b シャッタ板
4c、4d シャッタ板先端部
5a、5b 駆動軸挿入用開口部
6a、6b ヘッドアクセス用開口部
7 ガイドプレート
8 シャッタ摺動エリア
9 ラベルエリア
100、300、500 カートリッジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体を収容するためのカートリッジに関し、更に詳細には、広いラベルエリアを備えるとともにカートリッジの剛性を高めた情報記録媒体用のカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽、映像、画像、コンピュータのデータ等の厖大なデジタル情報を高密度に記録することが可能な情報記録媒体として、コンパクトディスク(CD)、光磁気記録媒体(MO)、デジタルヴァーサタイルディスク(DVD)のような光記録媒体やハードディスクのような磁気記録媒体が利用されている。これらの情報記録媒体の中には、媒体に塵埃が付着したり傷がついたりすることを防止するために、カートリッジに収容されて記録再生されるタイプの媒体がある。
【0003】
この種の情報記録媒体を収容するカートリッジは、通常、上ケースと下ケースの一対のケースから構成される。カートリッジの両面または片面には、駆動軸を挿入するための開口部及びカートリッジ内の情報記録媒体に記録または再生用のヘッドをアクセスさせるためのヘッドアクセス用の開口部が設けられている。駆動軸を挿入するための開口部は、カートリッジの中心部分に設けられており、ヘッドアクセス用の開口部は、カートリッジを記録・再生装置に挿入するときの挿入方向に沿って設けられている。カートリッジには、更に、これらの開口部から塵埃などが入り込まないように、開口部全体を塞ぐシャッタが設けられている。シャッタは、コ字状またはL字状の断面形状を有しており、カートリッジを記録・再生装置に挿入するときの挿入方向(以下、カートリッジ挿入方向と記載する)に対して垂直な方向に摺動可能である。シャッタは、カートリッジ挿入方向におけるカートリッジ中心線に対して左右どちらか片側のみ、または左右両側に移動可能になっている。カートリッジが記録・再生装置に挿入されるとシャッタがスライドして開き、記録・再生装置から排出されるとシャッタは閉じる。
【0004】
このような構造を有するカートリッジにおいて、例えば、図7に示したような、駆動軸挿入用の開口部5とヘッドアクセス用の開口部6とが連続して形成されたカートリッジ200が知られている。図7に示したカートリッジ200は、シャッタが、カートリッジの挿入方向におけるカートリッジ中心線に対して左右両側に移動可能なタイプのカートリッジである。カートリッジ200は、更にガイドプレート7’を備えている。ガイドプレート7’は、駆動軸挿入用の開口部5の端部の下方に設けられている。ガイドプレート7’とカートリッジのシャッタ摺動エリア8の表面との間には所定の間隙が形成されており、シャッタの先端部4fをこの間隙に挿入することによってシャッタの先端部分4fをシャッタの開閉方向にガイドしている。図7に示したようにカートリッジを駆動軸挿入用の開口部5とヘッドアクセス用の開口部6を長穴状につなげた場合、シャッタ4の長さは長穴状の開口部を閉塞する程度に長くなるので、カートリッジ200を水平の状態にしたときに、シャッタ4の自重によりシャッタの先端部分4fが反ってたわみ易くなるが、ガイドプレート7'によりシャッタの先端部分4fが反ってたわむことが防止されている。
【0005】
特開平3−219479号には、シャッター板の自由端の浮き上がりを防止するためのシャッター押えプレートをカートリッジケースに両面テープを用いて固定することによって、シャッタ押えプレートとカートリッジケースの凹部表面との間に形成される隙間の寸法を一定にし、シャッターの摺動性を良好に保持したカートリッジが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7に示したようなカートリッジでは、シャッタが摺動する部分の下部にラベルエリア9’が設けられている。ラベルエリア9’には、カートリッジ内の情報記録媒体に記録されている記録内容などを表示することができる。しかしながら、図7に示したカートリッジでは、シャッタの先端部4aをガイドプレート7に挿入させるために、シャッタの縦方向の長さが長穴状の開口部の縦方向の長さよりも長くなるようにシャッタを構成しているので、シャッタ摺動エリアは広くなる一方で、ラベルエリアが狭くなってしまうという問題があった。特に、情報記録媒体及びそれを収容するカートリッジが携帯性などを目的として更に小型化されると、カートリッジのラベルエリアは一層狭くなり、情報記録媒体の記録内容を十分に表示することは極めて困難になる。このためラベルエリアをできる限り広くすることが強く要望されていた。
【0007】
また、従来のカートリッジでは、シャッタが摺動するカートリッジ表面部分は、シャッタがカートリッジ表面に対して突出しないように、シャッタの厚みと同程度だけ窪ませて形成されている。すなわち、シャッタ摺動部分は、他の部分よりもシャッタの厚みの分だけ肉厚が薄くなっている。このため上述したような、駆動軸挿入用の開口部とヘッドアクセス用の開口部とを一体にしたタイプのカートリッジや、カートリッジ挿入方向におけるカートリッジ中心線に対してシャッタが両側に移動可能なタイプのカートリッジの場合、薄肉部の面積が広くなりカートリッジの剛性が弱くなるという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、広いラベルエリア確保することが可能な情報記録媒体用のカートリッジを提供することにある。
【0009】
また、本発明の別の目的は、薄肉部の面積を減らし、カートリッジ剛性を高めた情報記録媒体用のカートリッジを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、情報記録ディスクを収容するためのカートリッジにおいて、
駆動軸を挿入するための第1開口部及び情報記録ディスクの記録または再生用ヘッドがアクセスするための第2開口部が形成されたカートリッジケースと、
前記カートリッジケースの表面上をスライドして、第1開口部及び第2開口部を開閉するためのシャッタと、
該シャッタの第1開口部側の端部をカートリッジ表面との間に挟んでガイドするためのガイドプレートとを備え、
該ガイドプレートが、第1開口部に隣接して設けられるとともに第1開口部を露出するように切欠された形状を有することを特徴とするカートリッジが提供される。
【0011】
本発明のカートリッジでは、ガイドプレートは、駆動軸挿入用の開口部に隣接して設けられている。そしてガイドプレートは、駆動軸挿入用の開口部を露出するような形状を有する。すなわち、ガイドプレートは、図1に示したような切欠部7bを有するので、従来のカートリッジよりも駆動軸挿入用開口部に近い位置にガイドプレートを設けても、ガイドプレートが該開口部を覆って駆動軸と干渉することがない。一方で、ガイドプレート7の切欠部7bの両側は、シャッタをカートリッジ表面(シャッタ摺動エリア8の表面)との間でガイドしているためガイドプレートはガイド機能を十分に果たしている。このようなガイドプレートを用いることによりガイドプレートと駆動軸挿入用の開口部の端部との間隔を狭くしてラベルエリアを拡大することが可能となる。また、シャッタのカートリッジ挿入方向の長さを従来よりも短くすることができるので、シャッタ摺動エリアの面積は狭くなり、すなわち薄肉部が少なくなるので、結果としてカートリッジの剛性が高められる。更に、シャッタ長の短縮化によりカートリッジを軽量化することができる。
【0012】
本発明において、用語「ガイドプレート」とは、シャッタの駆動軸挿入用開口部側の端部をカートリッジケースとの間に挟み込んでガイドすることができる任意の部材を意味し、カートリッジケースに嵌め込まれて設けられても、カートリッジケースと一体的に成形されても、或いは別部材としてカートリッジケースに接着して設けられても良く、本発明の効果を奏する限りにおいて任意の寸法及び形状にし得る。
【0013】
本発明のカートリッジにおいて、ガイドプレートの切り欠かれた部分の形状は、駆動軸挿入用の開口部を覆うことがない限りV字状やU字状などの任意の形状にしてよい。好ましくは駆動軸挿入用の開口部の一部と略同様な形状である。
【0014】
本発明のカートリッジ、特にカートリッジケースを構成する材料としては、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリルメタアクリル、シリコンなどの樹脂、プラスチック、及びセラミックなど任意の材料を用い得る。また、シャッタを構成する材料には、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタールなどのプラスチック、ステンレススチール、アルミ合金、セラミック板などを用い得る。シャッタの形状はL字状、コ字状に成形加工し得る。
【0015】
また、本発明のカートリッジに適用される記録ディスクは、光磁気記録媒体、相変化型光記録媒体、ハードディスクのような書換え可能な記録媒体やCD−Rのような追記型光記録媒体、DVD、CD、磁気ディスク、フレキシブルディスク、磁気カードのような再生専用記録媒体のいずれでも良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従う情報記録媒体用カートリッジの実施の形態について図面を用いて具体的に説明する。
【0017】
本発明に従うカートリッジの一具体例として、DVD−RAM用カートリッジの平面図を図1に示し、図1の平面図においてY−Y方向から観た縦断面図を図2に、図2においてガイドプレート近傍を拡大した部分拡大断面図を図3示す。カートリッジ100は、DVD−RAM3と、それを収容するカートリッジケース10を備える。DVD−RAM3は、直径約80mm、厚み1.2mmであり、ディスク中央には、不図示の駆動装置の駆動軸(スピンドル)が挿入される不図示のセンター孔が形成されている。
【0018】
カートリッジケース10は、図1の紙面前方に現れる上ケース1と図1の紙面奧側に存在する下ケース2の2つのケース部品からなる。上ケース1と下ケース2とは、図2に示したように、カートリッジケース10を厚さ方向に2分する中心線B−Bに対してほぼ対称な構造を有する。図1に示したように、上ケース1の中央部分には、駆動軸が挿入される開口部5aと、開口部5aに連結されるように形成された矩形のヘッドアクセス用開口部6aとが形成されている。また、前述のように上ケース1と下ケース2とは対称な構造を有するため、下ケース2にも上ケース1と同様に駆動軸挿入用の開口部5bとヘッドアクセス用の開口部6bとが形成されている。
【0019】
カートリッジ100は、更に、ヘッドアクセス用開口部6a及び6bを同時に開閉可能なシャッタ4を備える。シャッタ4は、図2に示したように、ヘッドアクセス用開口部6a及び6bをそれぞれ覆うことが可能なシャッタ板4a及び4bと、それらシャッタ板4a及び4bを連結する連結部4cから構成される。シャッタ板4a及び4bは、シャッタが閉鎖されたときに、それぞれ、駆動軸挿入用開口部5a、5b及びヘッドアクセス用開口部6a、6bを覆うことができる寸法で形成されている。シャッタ板4a及び4bの先端部4c及び4dは、後述するガイドプレートに挿入可能なように、シャッタ板の他の部分よりも薄く形成されている。以下、説明の便宜上、上ケース1を中心に説明し、同一構造を有する下ケース2については適宜説明を省略する。
【0020】
図1に示したように、ヘッドアクセス用開口部6aの左右両側の領域は、シャッタ4がその上を摺動するシャッタ摺動エリア8を画成している。シャッタ摺動エリア8の表面は、カートリッジケース10の厚さ方向において、シャッタ4の厚さ程度だけ上ケース1の外周領域50から内側に窪んで形成されている。シャッタ摺動エリア8のカートリッジ挿入方向の長さは、シャッタ板4aのカートリッジ挿入方向の長さとほぼ同じである。
【0021】
カートリッジケース10の内部には、バネ等からなる弾性部材60a、60bが設けられている。図1に示すように、弾性部材60aの一端はシャッタ4の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されており、他端はカートリッジケース10の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されている。また、弾性部材60bについても同様に、一端がシャッタ4の左上方部に設けられた不図示の係止部に係止されており、他端がカートリッジケース10の右上方部に設けられた不図示の係止部に係止されている。これら弾性部材60a、60bにより、シャッタ4は、駆動軸挿入用開口部5a及びヘッドアクセス用開口部6aを閉鎖する方向に付勢される。
【0022】
カートリッジケース10のシャッタ摺動エリア8の下方にはラベルエリア9が設けられている。ラベルエリア9は、DVD−RAMに記録される記録内容などを表示したシールなどを貼り付けることができるように上ケース1の外周領域50から内側に窪んで形成されている。シャッタ摺動エリア8とラベルエリア9との間には、それらのエリアを区分するために上ケース1の外周領域と同じ高さの境界部70が存在する。
【0023】
図1に示したように、上ケース1の表面上で駆動軸挿入用開口部5aの下方には、平板状のガイドプレート7が嵌め込まれている。ガイドプレート7は、図3に示したように、支持部7c、ガイド部7d及び埋め込み部7eから構成される。支持部7cは、境界部70と連続するように嵌め込まれて支持部7cの表面が境界部70の表面と面一になるように形成され、これにより支持部7cは境界部70の一部を構成している。ガイド部7dは支持部7cから上方に向かって延在し、ガイド部7dの裏面はシャッタ摺動エリア8の表面から離隔して、シャッタ摺動エリア8の表面との間にシャッタ板の先端部4cを挿入することが可能な隙間を画成している。一方、埋め込み部7eは支持部7cからラベルエリア9側に延在し、その表面がラベルエリア9の表面と面一になるように形成されている。また、ガイドプレート7は、図1に示すように、カートリッジ挿入方向と垂直な方向において、シャッタ板4aの横幅よりも長い長さを有する。ガイドプレート7のシャッタ側の側縁部7aは、図1に示したように、駆動軸挿入用の開口部5aの下端に沿って切り欠かれた切欠部7bを有する。シャッタ板の先端部4cは、シャッタ摺動エリア8とガイドプレート7のと間の間隙に挿入され、シャッタ板の先端部4cがガイドプレート7に沿って摺動する。したがって、図1の上下方向において、ガイドプレート7のガイド部7dによってガイドされるシャッタ4のガイド領域4gを開口部5aと重複させることが可能となる。これによりシャッタの上下方向の長さを短くすることが可能となる。ガイドプレート7に切欠部7bを設けたため、駆動軸(スピンドル)がカートリッジ内のディスクの中央開口部に挿入される際にガイドプレート7と干渉することはない。上記のようにガイドプレートの取り付け位置を調整したため、従来のカートリッジに比べてラベルエリアを広くすることができる。また、シャッタの長さを短くすることができるため、薄肉のシャッタ摺動エリアが少なくなりカートリッジの剛性を向上することができる。
【0024】
以上、本発明に従うカートリッジについて図面を用いて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、本発明を、駆動軸挿入用開口部とヘッドアクセス用開口部を通るケース中心線に対して両方向にシャッタが移動するタイプのカートリッジに適用したが、図4に示したような、ケース中心線Y−Yに対してシャッタ34が片方にのみ移動するタイプのカートリッジ300にも適用することができる。
【0025】
また、上記実施形態では、ガイドプレート7をカートリッジケース10に嵌め込むことにより形成したが、ガイドプレート7をカートリッジケース10と一体的に成形しても、或いはガイドプレート7を別部品として製造し、後からカートリッジケース10に接着させて取り付けることも可能である。
【0026】
また、上記実施形態の変形例として、例えば、図5に示すようなホルダー40を、図1におけるカートリッジケース10の下側の側面部に、カートリッジケース10と着脱可能に設けて、カートリッジに収容される情報記録ディスクを交換可能にすることもできる。ホルダー40の出口部分は、ディスク42の外径よりも狭くなるように形成されており、不用意にディスク42を取り出してもホルダー40からディスク42が落下することを防止している。また、ホルダー40には、図面左右方向におけるディスクの側縁部を保持するディスク保持突起41が設けられている。これにより、ディスク42をホルダー40と一緒にカートリッジケースに挿入したとき、カートリッジケースのヘッドアクセス用開口部と干渉することがなくなる。
【0027】
また、更に別の変形例として、図1におけるカートリッジケースの下端側面に蓋を設け、該蓋から情報記録ディスクを取り出すことが可能な形態にすることも可能である。
【0028】
更に、本発明では、図1に示したようなガイドプレートに限定されるものではなく、図6(a)〜(c)に示したような種々の形状のガイドプレートを適用することが可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカートリッジでは、ガイドプレートをカートリッジケースに形成されている駆動軸挿入用の開口部と隣接させるとともに該開口部を露出するようにガイドプレートの一部が切り欠かれた形状を有するので、ガイドプレートの位置を従来よりもカートリッジ中心部側に移動でき、ラベルエリアの面積を広くすることが可能となる。またシャッタの長さを短縮でき、カートリッジの剛性を向上させるとともに、カートリッジを軽量化することができる。更に、ガイドプレートが切り欠かれているので、シャッタとガイドプレートとの摺動面積は小さくなり、より少ない力でシャッタを摺動させることが可能である。したがって、本発明のカートリッジは、携帯に便利なように小型化された情報記録媒体、例えば、直径が50mm〜130mm程度の情報記録媒体を収容するためのカートリッジに極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うカートリッジの概略平面図である。
【図2】図1におけるカートリッジをY−Y方向からみた縦断面図である。
【図3】図1におけるカートリッジのガイドプレート近傍の部分拡大断面図である。
【図4】本発明に従うカートリッジの一変形例であり、駆動軸挿入用開口部とヘッドアクセス用開口部を通るケース中心線Y−Yに対して片側にシャッタが移動するタイプのカートリッジの概略平面図である。
【図5】カートリッジに収容される情報記録ディスクを交換可能にするために、カートリッジケースと着脱可能に設けられるホルダーの概略平面図である。
【図6】本発明に従うカートリッジにおいて、ガイドプレートの形状の具体例を示す図であり、図6(a)は、半円状の切欠部を有するガイドプレートであり、図6(b)は、V字形状の切欠部を有するガイドプレートであり、図6(c)は、2つの部材からなるガイドプレートである。
【図7】従来のカートリッジの概略平面図である。
【符号の説明】
1 上ケース
2 下ケース
3 情報記録ディスク
4 シャッタ
4a、4b シャッタ板
4c、4d シャッタ板先端部
5a、5b 駆動軸挿入用開口部
6a、6b ヘッドアクセス用開口部
7 ガイドプレート
8 シャッタ摺動エリア
9 ラベルエリア
100、300、500 カートリッジ
Claims (11)
- 情報記録ディスクを収容するためのカートリッジにおいて、
駆動軸を挿入するための第1開口部及び情報記録ディスクの記録または再生用ヘッドがアクセスするための第2開口部が形成されたカートリッジケースと、
前記カートリッジケースの表面上をスライドして、第1開口部及び第2開口部を開閉するためのシャッタと、
該シャッタの第1開口部側の端部をカートリッジ表面との間に挟んでガイドするためのガイドプレートとを備え、
該ガイドプレートが、第1開口部に隣接して設けられるとともに第1開口部を露出するように切欠された形状を有することを特徴とするカートリッジ。 - 前記ガイドプレートの切欠された部分が、第1開口部の一部と同様の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記ガイドプレートは、第1及び第2開口部を連結する方向において、第1開口部と部分的に重複する位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジ。
- 前記ガイドプレートによりガイドされるシャッタのガイドエリアが、第1開口部と第2開口部とを結ぶ方向において、第1開口部と部分的に重複する寸法を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 前記ガイドプレートは、カートリッジケース表面に一体的に成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 前記第1及び第2開口部が、カートリッジケースの両面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 前記シャッタが、カートリッジケースの両面にそれぞれ設けられた第1及び第2開口部を同時に開閉可能なように、コ字状の断面を有する構造であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 前記シャッタが、第1及び第2開口部を通るケース中心線に対して左右両側に移動可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジケースの一側面が、開閉可能な蓋で構成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 更に、情報記録ディスクをカートリッジ内部で保持するとともに、カートリッジから着脱可能なホルダを備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のカートリッジ。
- 更に、カートリッジ内部に情報記録ディスクを備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のカートリッジ。
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