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JP4202965B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、カートリッジ本体内に収容されたディスク状記録媒体に対してディスクアクセス用の開口部を介してのディスクアクセスが可能に構成されたディスクカートリッジに関するものである。
この種のディスクカートリッジとして、カートリッジ筐体内に情報記録媒体を収容したディスクカートリッジが特開2003−123426号公報に開示されている。このディスクカートリッジは、ディスク状の情報記録媒体と、上シェルおよび下シェルを有するカートリッジ筐体と、ディスクトレイとして機能するインナーシェルと、インナーシェルおよび下シェルの間に配設された一対のシャッタ部材(シャッタ)とを備えている。下シェルは、収容状態の情報記録媒体に対するディスクアクセス用の開口部が形成されて上シェルに取り付けられている。インナーシェルは、その開口形状および大きさが下シェルの開口部と同様となるようにディスクアクセス用の開口部が形成されて、上シェルおよび下シェルの間に挟み込まれるようにしてカートリッジ筐体内に回動可能に収容されている。これにより、記録再生装置に対するディスクカートリッジの装填時および排出時において記録再生装置によってインナーシェルがカートリッジ筐体に対して回動させられて、下シェルにおける開口部の一部がインナーシェルによって開閉される。また、インナーシェルには、シャッタ部材を軸支するための一対の支持軸が突設されている。
一方、シャッタ部材は、インナーシェルの支持軸が挿通させられる軸受孔が形成されて、インナーシェルに対して回動可能に取り付けられている。このシャッタ部材は、ディスクカートリッジが記録再生装置に装填された際、または、記録再生装置から排出された際に、下シェルに対してインナーシェルが回動させられることでインナーシェルに対して回動させられて、インナーシェルと相俟って下シェルの開口部を開閉する。この場合、このディスクカートリッジでは、シャッタ部材に形成された軸受孔にインナーシェルの支持軸を挿通させた状態で支持軸の先端部をかしめ処理(かしめ加工)して拡径頭部を形成することによって、インナーシェルに対するシャッタ部材の回動を許容しつつ、インナーシェルからのシャッタ部材の外れを回避する構成が採用されている。
特開2003−123426号公報(第3−10頁、図1−28)
ところが、従来のディスクカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、このディスクカートリッジでは、インナーシェルに対するシャッタ部材の取付時に、シャッタ部材の軸受孔にインナーシェルの支持軸を挿通させた状態で支持軸の先端部を熱かしめ装置または超音波処理装置によって熱変形させることで(かしめ処理することで)軸受孔の口縁部に形成されている凹部内に拡径頭部を形成している。この場合、例えば熱かしめ装置によって支持軸の先端部を熱変形させる際には、頭部成型チップ(かしめ処理時に支持軸の先端部に当接させられる部位)をかしめ処理に適した温度に温度管理する必要がある。しかしながら、ディスクカートリッジを連続して量産するときには、頭部成型チップを常に一定の温度に保つのが困難のため、均一な大きさの拡径頭部を形成するのが困難となっている。
具体的には、頭部成型チップの温度が低過ぎるときには、頭部成型チップを支持軸の先端部に押し付けた際にその先端部を十分に加熱することができないため、先端部が十分に熱変形せずに、凹部内に形成される拡径頭部の径(大きさ)が小さくなる。この状態では、落下による衝撃などによって軸受孔から支持軸が容易に抜けるため、シャッタ部材がインナーシェルから容易に外れてしまうこととなる。一方、頭部成型チップの温度が高過ぎるときには、頭部成型チップを支持軸の先端部に押し付けた際にその先端部が過度に熱せられて必要以上に大きく熱変形して、形成される拡径頭部は大きくなるものの、その厚みが薄くなり過ぎる。この状態では、拡径頭部が容易に破断して、シャッタ部材がインナーシェルから外れてしまうこととなる。また、頭部成型チップの温度がさらに高温のときには、頭部成型チップを支持軸の先端部に押し付けた際に、支持軸のみならず軸受孔の口縁部までもが熱変形して、シャッタ部材がインナーシェルに溶着される。この状態では、インナーシェルに対するシャッタ部材の回動が阻害されることとなる。このように、熱かしめ装置等を用いて熱変形させるというかしめ処理(以下、単に「かしめ処理」ともいう)によってインナーシェルにシャッタ部材を取り付けている従来のディスクカートリッジには、熱変形量を適正でかつ均一に維持するのが困難なことに起因して、インナーシェルからのシャッタ部材の外れや、インナーシェルに対するシャッタ部材の回動不良の発生を回避するのが困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、シャッタ部材の外れおよび回動不良の発生を回避し得るディスクカートリッジを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るディスクカートリッジは、ディスクアクセス用の第1開口部が形成された下シェル、および上シェルを有してディスク状記録媒体を収容するカートリッジ本体と、ディスクアクセス用の第2開口部が形成されて前記カートリッジ本体内に回動可能に配設され、ディスクアクセスを規制する規制状態において前記第1開口部の一部を閉塞すると共に当該ディスクアクセスを許容する許容状態において当該第1開口部に対して前記第2開口部が連通させられて当該一部を開口するディスクトレイと、前記下シェルおよび前記ディスクトレイの間に配設されて第1軸支機構によって当該ディスクトレイに軸支され、前記規制状態において前記第1開口部における他の一部を閉塞して前記ディスクトレイと相俟って当該第1開口部を閉塞すると共に前記許容状態において前記他の一部を開口するシャッタ部材とを備え、前記下シェルは、前記ディスクトレイの回動に伴って前記シャッタ部材を当該ディスクトレイに対して回動させる回動用凸部および回動用案内溝のいずれか一方が形成されて構成され、前記シャッタ部材は、前記回動用凸部および前記回動用案内溝のいずれか他方が形成されて構成され、前記第1軸支機構は、前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか一方に形成された軸受孔に挿通させられる支持軸が当該ディスクトレイおよび当該シャッタ部材のいずれか他方に突設されて構成され、前記支持軸は、一方の幅が当該一方の幅に対して直交する他方の幅よりも広い長板状に形成された離脱規制用頭部が先端部に形成されて構成され、前記軸受孔は、前記離脱規制用頭部の挿通を可能とする長孔状に形成されると共に、少なくとも前記シャッタ部材が、前記他の一部を閉塞している状態と当該他の一部を開口している状態との間で前記ディスクトレイに対して回動させられているときに当該ディスクトレイからの当該シャッタ部材の離脱を規制するように形成され、前記離脱規制用頭部の挿通を可能とする挿通用孔を取り囲むようにして当該離脱規制用頭部の厚みよりも深い円形凹部が前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか一方に形成されて前記軸受孔が構成され、前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか他方における前記支持軸の突設部位の近傍には、前記離脱規制用頭部を成形するための型抜き用孔が形成されている。
本発明に係るディスクカートリッジによれば、一方の幅が他方の幅よりも広い長板状の離脱規制用頭部を先端部に形成した支持軸をディスクトレイおよびシャッタ部材のいずれか一方に突設すると共に、離脱規制用頭部の挿通を可能としつつ、シャッタ部材が第1開口部の他の一部を閉塞している状態と開口している状態との間でディスクトレイに対して回動させられているときにディスクトレイからのシャッタ部材の外れ(離脱)を規制可能に長孔状の軸受孔をディスクトレイおよびシャッタ部材のいずれか他方に形成したことにより、熱かしめ装置等を用いてインナーシェル(ディスクトレイ)にシャッタ部材をかしめ処理して固定している従来のディスクカートリッジとは異なり、ディスクトレイ(または、シャッタ部材)の射出成形時において支持軸をディスクトレイ(または、シャッタ部材)の本体部分と一体的に成形することができる。したがって、ディスクトレイに対するシャッタ部材の取り付け作業時にシャッタ部材とディスクトレイとを溶着することがないため、シャッタ部材の回動不良の発生を確実に回避することができる。また、射出成形時に支持軸を成形することで、離脱規制用頭部の大きさや厚みにばらつきを生じさせることなく支持軸を突設することができる。このため、離脱規制用頭部が小さ過ぎて軸受孔から抜け易くなる事態や、離脱規制用頭部が薄過ぎて破断し易くなる事態を確実に回避することができる。したがって、ディスクトレイからのシャッタ部材の意図しない外れ(離脱)を確実に回避することができる。
この場合、本発明に係るディスクカートリッジによれば、離脱規制用頭部の挿通を可能とする挿通用孔を取り囲むようにして離脱規制用頭部の厚みよりも深い深さの円形凹部を形成して軸受孔を構成したことにより、離脱規制用頭部を軸受孔の口縁部から突出させることなくディスクトレイに対してシャッタ部材を取り付けることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るディスクカートリッジの最良の形態について説明する。
最初に、ディスクカートリッジ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1,2に示すディスクカートリッジ1は、各種記録データの記録および再生が可能に構成されたカートリッジ式の情報記録媒体であって、カートリッジ本体2、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6などを備えてカートリッジ本体2内に光ディスク10が収納されて構成されている。なお、図2では、本発明についての理解を容易とするために、その厚み方向のサイズを誇張して厚く図示している。この場合、光ディスク10は、一例として、片面仕様の書き換え型のディスク状記録媒体であって、同図に示すように、その中心部には、記録再生装置にクランプさせるための直径15mm程度の中心孔10aが形成されている。この光ディスク10は、カートリッジ本体2の上シェル4に取り付けられた円板状のクランピングプレート10bが記録再生装置によって下シェル3側に引き寄せられることによって記録再生装置にクランプされる。一方、図1,2に示すように、カートリッジ本体2は、互いに嵌合可能に(重ね合わせが可能に)形成された下シェル3および上シェル4を備えている。
下シェル3は、図3に示すように、一対の下シェル本体11a,11bを備えて、一例として、ポリカーボネート(または、ABS樹脂等)を用いて射出成形されている。具体的には、下シェル3(下シェル本体11a,11b)は、底板12aと、底板12aの外縁部に立設されてカートリッジ本体2の側面部分を構成する側壁12bと、カートリッジ本体2内にディスク収容部を形成する隔壁12cとを備えている。また、下シェル3は、上シェル4に嵌合させた状態(上シェル4に重ね合わせて一体化させた状態)において、両下シェル本体11a,11bにおける底板12a,12aの間にディスクアクセス用の開口部15が形成されるように構成されている。この場合、開口部15は、本発明における第1開口部に相当し、記録データの記録再生時において、カートリッジ本体2内の光ディスク10に対するディスクアクセス(記録再生装置によるクランプや、光学ヘッドを介してのレーザービームの照射等)が可能となるようにその開口幅および開口長等が規定されている。
具体的には、図3に示すように、開口部15は、下シェル3の一方の外縁部(同図における上側の縁部)から中心部を挟んで対向する他方の外縁部(同図における下側の縁部)に亘る帯状となるように形成されている。これにより、開口部15は、カートリッジ本体2内に収容された状態の光ディスク10における中心孔10aの周囲を含む中心部領域を挟んで互いに対向する一対の外縁部領域間に亘る帯状の領域を露出可能な形状および大きさとなっている。この構成により、このディスクカートリッジ1では、2つの光学ヘッドを同時に用いて光ディスク10に対する記録データの記録および再生を行うことが可能となっている。また、両下シェル本体11a,11bの各底板12aには、シャッタ部材6のスリット52(図10参照)に挿入されて、後述するようにディスクトレイ5の回動に伴ってシャッタ部材6をスライドさせるための回動用凸部(以下、「凸部」ともいう)13がそれぞれ立設されている。
上シェル4は、図4に示すように、天板22aと、天板22aの外縁部に立設されて下シェル3の側壁12bと相俟ってカートリッジ本体2の側面部分を構成する側壁22bと、下シェル3の隔壁12cと相俟ってカートリッジ本体2内にディスク収容部を形成する隔壁22cとを備えて、一例として、透過性を有するポリカーボネートを用いて射出成形されている。また、図2に示すように、上シェル4の中央部には、リング状の取付け部材10cによってクランピングプレート10bが取り付けられている。この場合、クランピングプレート10bは、上シェル4に対して回転可能で、天板22aに対する接離方向で僅かに移動可能に取り付けられている。
ディスクトレイ5は、図5に示すように、開口部35が形成された円板状の底板31と、底板31の外縁部に立設された側壁32とで光ディスク10を載置可能な浅皿状に形成されて、図2に示すように、光ディスク10と共にカートリッジ本体2内に回動可能に収容されている。この場合、開口部35は、本発明における第2開口部に相当し、図5に示すように、下シェル3における開口部15の幅とほぼ同じ幅となるように形成されている。なお、同図では、開口部15の口縁部を一点鎖線で図示している。また、側壁32には、記録再生装置のシャッタ開閉手段(図示せず)が噛合可能な噛合用歯部34(同図では、噛合用歯部34における各歯の図示を省略している)が形成されている。さらに、側壁32には、光ディスク10に対するディスクアクセスを規制している常態においてロック部材7(図1参照)が係合してカートリッジ本体2に対する回動を規制するための切り欠きや、記録再生装置のシャッタ開閉手段が係合してディスクトレイ5を回動させるための切り欠きなど(図示せず)が形成されている。
また、底板31の下面(図5において手前側の面)には、シャッタ部材6を軸支するための支持軸33,33が立設されている。この場合、支持軸33は、後述するシャッタ部材6の軸受孔51と相俟って本発明における第1軸支機構を構成し、ディスクトレイ5の射出成形時に底板31と一体的に成形されている。この場合、支持軸33は、図6に示すように、底板31に立設された軸本体41と、軸本体41の先端部(同図における上端部)に形成された離脱規制用頭部(以下、「頭部」ともいう)42とを備えて形成されている。また、図7に示すように、頭部42は、平面視が長板状となるように軸本体41と一体成形されて、図7〜9に示すように、短尺側の幅W1(本発明における他方の幅)が3mm程度で、長尺側の幅W2(本発明における一方の幅:幅W1に対して直交する向きの幅)が3.9mm程度となるように形成されている。また、図8に示すように、頭部42は、その厚みTが底板31の表面から突出する軸本体41の突出高Hと同程度の0.5mm程度となるように成形されている。一方、図8,9に示すように、軸本体41は、その直径L1が頭部42における短尺側の幅W1と同程度の3mm程度となるように成形されている。この場合、図6,8に示すように、このディスクトレイ5には、頭部42を成形するための型抜き用孔43,43が底板31に形成されている。
シャッタ部材6は、図10に示すように、一端部にディスクトレイ5の支持軸33を挿通可能な軸受孔51が形成されると共に、他端部側に下シェル3の凸部13を挿通可能なスリット52(本発明における回動用案内溝)が形成されている。軸受孔51は、図11に示すように、支持軸33における頭部42と相補的形状の長孔状の挿通用孔61と、挿通用孔61を取り囲むようにして形成された円形凹部62とがシャッタ部材6の厚み方向で連通するように形成されて構成されている。この場合、図12〜14に示すように、挿通用孔61は、短尺側の幅(開口幅)W3が3.2mm程度で、長尺側の幅(開口幅)W4(幅W3に対して直交する向きの幅)が4.1mm程度となるように形成されて、頭部42の幅W1,W2よりも対応する部位の開口幅が僅かに大きくなっている。これにより、ディスクトレイ5に対するシャッタ部材6の取付け時において、挿通用孔61に対する支持軸33の頭部42の挿通が可能となっている。
一方、円形凹部62は、図13,14に示すように、その深さDが頭部42の厚みTと同程度の0.5mm程度で、その直径L2が4.5mm程度となるように形成されている。これにより、図19に示すように、挿通用孔61を挿通させた状態における頭部42のシャッタ部材6の表面からの突出が回避されると共に、円形凹部62内での頭部42の相対的回動(ディスクトレイ5に対するシャッタ部材6の回動に伴う支持軸33の回動)が許容される。このシャッタ部材6は、後述するように、軸受孔51に支持軸33を挿通させることによってディスクトレイ5に対して回動可能に軸支された状態で、図2に示すように、下シェル3とディスクトレイ5との間に挟み込まれるようにしてカートリッジ本体2内に収容されている。
次に、ディスクカートリッジ1の組立て方法および使用方法について、図面を参照して説明する。
このディスクカートリッジ1の組立てに際しては、図15に示すように、まず、ディスクトレイ5にシャッタ部材6,6を取り付ける。この際には、図16に示すように、シャッタ部材6における軸受孔51の挿通用孔61にディスクトレイ5における支持軸33の頭部42を挿通させた後に、図15に示す矢印C1の向きでディスクトレイ5に対してシャッタ部材6,6を回動させる。これにより、図17に示すように、ディスクトレイ5に対するシャッタ部材6,6の取り付けが完了する。この場合、このディスクカートリッジ1では、挿通用孔61に頭部42を挿通させた後にディスクトレイ5に対してシャッタ部材6を回動させることにより、図18,19に示すように、頭部42が挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合してディスクトレイ5からのシャッタ部材6の外れ(離脱)が規制される。したがって、シャッタ部材6は、熱かしめ装置等によるかしめ処理を不要としつつ、ディスクトレイ5に取り付けられる。この後、シャッタ部材6の取り付けが完了したディスクトレイ5上に光ディスク10を載置した状態で下シェル3および上シェル4の間に挟み込むようにしてカートリッジ本体2内に収容する。この際には、シャッタ部材6のスリット52に下シェル3(下シェル本体11a,11b)の凸部13が挿入されるようにして上シェル4に下シェル3を重ね合わせて固定する。これにより、図1,2に示すように、ディスクカートリッジ1が完成する。
このディスクカートリッジ1では、図1に示すように、記録再生装置から取り外されている状態のときには、下シェル3の開口部15が、ディスクトレイ5とシャッタ部材6,6とによって閉塞されて、カートリッジ本体2内の光ディスク10に対するディスクアクセスが規制されている(本発明における規制状態)。具体的には、図17に示すように、開口部15における長手方向両端部側の端部領域A1,A1(光ディスク10の外縁部側を露出させるための開口部位:本発明における一部)がディスクトレイ5の底板31,31によって閉塞されると共に、開口部15における長手方向中央部の中央部領域A2(光ディスク10における中心孔10aの近傍を露出させるための開口部位:本発明における他の一部)がシャッタ部材6,6によって閉塞される。この結果、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6によって開口部15の全域が閉塞される。なお、同図および後に参照する図20では、開口部15の閉塞状態(開口状態)についての理解を容易とするために、下シェル3および上シェル4等の図示を省略してディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6のみを図示すると共に、開口部15の口縁部を一点鎖線で図示している。この際に、このディスクカートリッジ1では、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6によって開口部15の全域が閉塞されている状態において、図18,19に示すように、ディスクトレイ5における支持軸33の頭部42がシャッタ部材6における軸受孔51の挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合してディスクトレイ5からのシャッタ部材6の外れ(離脱)が規制された状態が維持される。
一方、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装填した際には、ディスクカートリッジ1が記録再生装置によって図1に示す矢印Iの向きで装置内部に引き込まれる。なお、同図では下シェル3を上向きした状態を図示しているが、実際の使用に際しては、上シェル4を上向きにした状態で記録再生装置に装填する。この際には、記録再生装置のシャッタ開閉手段によってディスクトレイ5が回動させられるのに伴い、シャッタ部材6がディスクトレイ5に対して回動させられる。これにより、開口部15が開口されてカートリッジ本体2内の光ディスク10に対するディスクアクセスが許容される(本発明における許容状態)。具体的には、まず、記録再生装置のシャッタ開閉手段がロック部材7に当接することによって、ロック部材7がカートリッジ本体2に対して回動させられてディスクトレイ5の回動規制を解除する。次に、ディスクカートリッジ1が記録再生装置内にさらに引き込まれた際には、シャッタ開閉手段がディスクトレイ5の噛合用歯部34に噛合して、この状態でディスクカートリッジ1がさらに引き込まれることによってディスクトレイ5が図17に示す矢印B1の向きでカートリッジ本体2に対して回動させられる。この際には、ディスクトレイ5の回動に伴い、下シェル3の凸部13がシャッタ部材6のスリット52内を相対的にスライドすることによって、シャッタ部材6が軸受孔51(ディスクトレイ5の支持軸33)を中心としてディスクトレイ5に対して矢印C2の向きに回動(スライド)させられる。
次いで、ディスクカートリッジ1が記録再生装置内にさらに引き込まれた際には、図20に示すように、下シェル3の開口部15とディスクトレイ5の開口部35とがディスクカートリッジ1の厚み方向において重ね合わされる(連通する)と共に、シャッタ部材6,6が開口部35上から退避させられる。これにより、ディスクトレイ5によって閉塞されていた開口部15の端部領域A1,A1と、シャッタ部材6によって閉塞されていた開口部15の中央部領域A2とが開口されてカートリッジ本体2内の光ディスク10が露出して、カートリッジ本体2の外部からの光ディスク10に対するディスクアクセスが許容される。この際に、このディスクカートリッジ1では、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6による開口部15の閉塞が解除された状態(開口部15の全域が開口された状態)において、図21に示すように、ディスクトレイ5における支持軸33の頭部42がシャッタ部材6における軸受孔51の挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合してディスクトレイ5からのシャッタ部材6の外れ(離脱)が規制された状態が維持される。この後、記録再生装置によってクランピングプレート10bが磁気的に吸引されて中心孔10aの口縁部(中心部領域)がクランプされ、開口部15を介してのレーザービームの照射(記録データの記録または再生)が実行される。
一方、記録データの記録再生を完了したディスクカートリッジ1を記録再生装置から取り出す際には、記録再生装置のシャッタ開閉手段によってディスクトレイ5が図1に示す矢印B2の向きで回動させられると共に、その回動に伴ってシャッタ部材6が回動させられて、図17に示すように、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6によって開口部15の全域が閉塞される。これにより、カートリッジ本体2、ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6によってカートリッジ本体2内の光ディスク10が保護される。この場合、このディスクカートリッジ1では、図21に示す状態(開口部15の全域が開口されている状態におけるディスクトレイ5およびシャッタ部材6の状態)から、図18に示す状態(開口部15の全域が閉塞された状態におけるディスクトレイ5およびシャッタ部材6の状態)までの間でディスクトレイ5に対してシャッタ部材6が回動させられる際に、支持軸33の頭部42が軸受孔51の挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合した状態が維持される。したがって、ディスクトレイ5に対するシャッタ部材6の回動時におけるディスクトレイ5からのシャッタ部材6の外れ(離脱)が規制された状態が維持される。
このように、このディスクカートリッジ1によれば、一方の幅W2が他方の幅W1よりも広い長板状の頭部42を軸本体41の先端部に形成した支持軸33をディスクトレイ5に突設すると共に、頭部42の挿通を可能としつつ、シャッタ部材6が開口部15の中央部領域A2を閉塞している状態と開口している状態との間でディスクトレイ5に対して回動させられているときにディスクトレイ5からのシャッタ部材6の外れ(離脱)を規制可能に長孔状の軸受孔51(挿通用孔61)をシャッタ部材6に形成したことにより、熱かしめ装置等を用いてディスクトレイ(インナーシェル)にシャッタ部材をかしめ処理して固定している従来のディスクカートリッジとは異なり、ディスクトレイ5の射出成形時に支持軸33をディスクトレイ5の本体部分と一体的に成形することができる。したがって、ディスクトレイ5に対するシャッタ部材6の取り付け作業時にシャッタ部材6とディスクトレイ5とを溶着することがないため、シャッタ部材6の回動不良の発生を確実に回避することができる。また、射出成形時に支持軸33を成形することで、頭部42の大きさや厚みにばらつきを生じさせることなく支持軸33を突設することができる。このため、頭部42が小さ過ぎて軸受孔51から抜け易くなる事態や、頭部42が薄過ぎて破断し易くなる事態を確実に回避することができる。したがって、ディスクトレイ5からのシャッタ部材6の意図しない外れ(離脱)を確実に回避することができる。
この場合、頭部42の挿通を可能とする挿通用孔61を取り囲むようにして頭部42の厚みTよりも深い深さDの円形凹部62をシャッタ部材6に形成して軸受孔51を構成したことにより、頭部42をシャッタ部材6の表面から突出させることなくディスクトレイ5に対してシャッタ部材6を取り付けることができる。
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、本発明におけるディスク状記録媒体としては、上記した書き換え型の光ディスク10に限定されず、再生専用タイプの光ディスクや、追記型の光ディスクなどの各種の光ディスクが含まれるばかりでなく、光磁気ディスクや磁気ディスクも含まれる。また、上記したディスクカートリッジ1では、別個独立した下シェル本体11a,11bを有する下シェル3を備えてカートリッジ本体2が構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、図22に示すディスクカートリッジ1Aのように、ディスクカートリッジ1における下シェル3に代えて、連結部11c,11dによって下シェル本体11a,11bを一体的に連結した下シェル3Aを採用してカートリッジ本体2Aを構成することもできる。さらに、本発明におけるディスクアクセス用の開口部の開口形状は、上記の例のようにカートリッジ本体2の前後方向に長い長方形形状の開口形状に限定されるものではなく、カートリッジ本体の左右方向に長い長方形形状の開口形状や、方形形状のカートリッジ本体における対角線方向に長い長方形形状の開口形状であってもよい。この場合、本発明に係るディスクカートリッジとしては、2つの光学ヘッドを同時に用いた記録再生が可能なタイプに限定されず、図23に示すディスクカートリッジ1Bのように、単一の光学ヘッドを用いた記録再生が可能な開口部15bが形成された下シェル3Bを有するカートリッジ本体2Bを備えて構成されたタイプのものが含まれる。
また、上記したディスクカートリッジ1では、ディスクトレイ5に支持軸33を突設すると共に、シャッタ部材6に軸受孔51を形成してディスクトレイ5に対してシャッタ部材6を回動可能に取り付ける構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、シャッタ部材6に支持軸33を突設すると共に、ディスクトレイ5に軸受孔51を形成してディスクトレイ5に対してシャッタ部材6を回動可能に取り付ける構成を採用することもできる。さらに、上記したディスクカートリッジ1では、下シェル3に凸部13を突設すると共にシャッタ部材6にスリット52を形成してディスクトレイ5の回動に伴ってシャッタ部材6を回動させる構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、シャッタ部材6に回動用凸部(凸部13)を突設すると共に下シェル3に回動用案内溝(スリット52)を形成してディスクトレイ5の回動に伴ってシャッタ部材6を回動させる構成を採用することもできる。また、本発明における離脱規制用頭部の平面視形状、および軸受孔(挿通用孔)の開口形状は、ディスクカートリッジ1における頭部42および挿通用孔61の形状に限定されず、一方の幅に対して他方の幅が広い長板状(長孔状)である限り、これらの形状を適宜変更することができる。
さらに、上記のディスクカートリッジ1では、一対のシャッタ部材6,6とディスクトレイ5とによって開口部15を閉塞する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、図23,24に示すディスクカートリッジ1Bのように、単一のシャッタ部材6Bとディスクトレイ5Bとによって開口部15bを開閉する構成を採用することもできる。この場合、上記したディスクカートリッジ1では、ディスクトレイ5に支持軸33を突設すると共に、シャッタ部材6に軸受孔51を形成してディスクトレイ5に対してシャッタ部材6を回動可能に取り付ける構成を採用しているが、ディスクカートリッジ1Bでは、図25に示すように、下シェル3Bに支持軸33を突設すると共に、図26に示すように、シャッタ部材6Bに軸受孔51を形成して下シェル3Bに対してシャッタ部材6を回動可能に取り付ける構成を採用している。この例では、支持軸33および軸受孔51が相俟って第2軸支機構を構成する。また、上記したディスクカートリッジ1では、下シェル3に凸部13を突設すると共にシャッタ部材6にスリット52を形成してディスクトレイ5の回動に伴ってシャッタ部材6を回動させる構成を採用しているが、このディスクカートリッジ1Bでは、図27に示すように、ディスクトレイ5Bに凸部13を突設すると共に、図26に示すように、シャッタ部材6Bにスリット52を形成してディスクトレイ5Bの回動に伴ってシャッタ部材6Bを回動させる構成を採用している。この場合、ディスクトレイ5Bには、下シェル3Bの開口部15b(本発明における第1開口部の他の一例)の幅とほぼ同じ幅の開口部35b(本発明における第2開口部の他の一例)が底板31aに形成されている。
このディスクカートリッジ1Bの組立てに際しては、図28に示すように、まず、下シェル3Bにシャッタ部材6Bを取り付ける。この際に、シャッタ部材6Bの軸受孔51に下シェル3Bの支持軸33を挿通させた後に、矢印Eの向きで下シェル3Bに対してシャッタ部材6Bを回動させる。これにより、下シェル3Bに対するシャッタ部材6Bの取り付けが完了する。この場合、このディスクカートリッジ1Bでは、頭部42が挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合して下シェル3Bからのシャッタ部材6の外れ(離脱)が規制されるように構成されている。したがって、熱かしめ装置等によるかしめ処理を不要としつつ、下シェル3Bに対するシャッタ部材6Bの取り付けが可能となっている。この後、シャッタ部材6Bの取り付けが完了した下シェル3B上に光ディスク10を載置したディスクトレイ5Bを配設した状態で下シェル3Bを上シェル4に固定する。これにより、ディスクカートリッジ1Bが完成する。
このディスクカートリッジ1Bでは、記録再生装置から取り外されている状態のときには、下シェル3Bの開口部15bが、ディスクトレイ5Bとシャッタ部材6Bとによって閉塞されて、カートリッジ本体2B内の光ディスク10に対するディスクアクセスが規制されている(本発明における規制状態)。具体的には、図29に示すように、開口部15bの一端側の端部領域A1(光ディスク10の外縁部側を露出させるための開口部位:本発明における一部)がディスクトレイ5Bの底板31aによって閉塞されると共に、開口部15bにおける他端側の中央部領域A2(光ディスク10における中心孔10aの近傍を露出させるための開口部位:本発明における他の一部)がシャッタ部材6Bによって閉塞される。これにより、光ディスク10に対するディスクアクセスが規制される。なお、同図および後に参照する図30では、開口部15bの閉塞状態(開口状態)についての理解を容易とするために、上シェル4等の図示を省略して下シェル3Bおよびシャッタ部材6Bのみを図示すると共に、ディスクトレイ5Bを一点鎖線で図示している。この場合、このディスクカートリッジ1Bでは、ディスクトレイ5Bおよびシャッタ部材6Bによって開口部15bの全域が閉塞されている状態において、下シェル3Bにおける支持軸33の頭部42がシャッタ部材6Bにおける軸受孔51の挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合して下シェル3Bからのシャッタ部材6Bの外れ(離脱)が規制された状態が維持される。
一方、このディスクカートリッジ1Bを記録再生装置に装填した際には、記録再生装置のシャッタ開閉手段によってディスクトレイ5Bが回動させられるのに伴い、シャッタ部材6Bが下シェル3Bに対して回動させられる。これにより、開口部15bが開口されてカートリッジ本体2B内の光ディスク10に対するディスクアクセスが許容される(本発明における許容状態)。具体的には、まず、記録再生装置のシャッタ開閉手段がディスクトレイ5Bの噛合用歯部34に噛合した状態でディスクカートリッジ1Bがさらに引き込まれることによってディスクトレイ5Bが図29に示す矢印Fの向きでカートリッジ本体2Bに対して回動させられる。この際には、ディスクトレイ5Bの回動に伴い、ディスクトレイ5Bの凸部13がシャッタ部材6Bのスリット52内を相対的にスライドすることによって、シャッタ部材6Bが軸受孔51(下シェル3Bの支持軸33)を中心として下シェル3Bに対して矢印Gの向きに回動(スライド)させられる。
次いで、ディスクカートリッジ1Bが記録再生装置内にさらに引き込まれた際には、図30に示すように、下シェル3Bの開口部15bとディスクトレイ5Bの開口部35bとがディスクカートリッジ1Bの厚み方向において重ね合わされる(連通する)と共に、シャッタ部材6Bが開口部15b上から退避させられる。これにより、ディスクトレイ5Bによって閉塞されていた開口部15bの端部領域A1と、シャッタ部材6Bによって閉塞されていた開口部15bの中央部領域A2とが開口されて、カートリッジ本体2Bの外部からの光ディスク10に対するディスクアクセスが許容される。この際に、このディスクカートリッジ1Bでは、ディスクトレイ5Bおよびシャッタ部材6Bによる開口部15bの閉塞が解除された状態(開口部15bの全域が開口された状態)において、下シェル3Bにおける支持軸33の頭部42がシャッタ部材6Bにおける軸受孔51の挿通用孔61の口縁部(円形凹部62の底部)に係合して下シェル3Bからのシャッタ部材6Bの外れ(離脱)が規制された状態が維持される。この後、記録再生装置によって光ディスク10における中心孔10aの口縁部(中心部領域)がクランプされ、開口部15bを介しての光ディスク10に対するレーザービームの照射(記録データの記録または再生)が実行される。
このように、このディスクカートリッジ1Bによれば、一方の幅が他方の幅よりも広い長板状の頭部42を先端部に形成した支持軸33を下シェル3Bに突設すると共に、頭部42の挿通を可能としつつ、シャッタ部材6Bが開口部15bの中央部領域A2を閉塞している状態と開口している状態との間で下シェル3Bに対して回動させられているときに下シェル3Bからのシャッタ部材6Bの外れ(離脱)を規制するように長孔状の軸受孔51(挿通用孔61)をシャッタ部材6Bに形成したことにより、熱かしめ装置等を用いてディスクトレイ(インナーシェル)にシャッタ部材をかしめ処理して固定している従来のディスクカートリッジとは異なり、下シェル3Bの射出成形時において支持軸33を下シェル3Bの本体部分と一体的に成形することができる。したがって、下シェル3Bに対するシャッタ部材6Bの取り付け作業時にシャッタ部材6Bと下シェル3Bとが溶着されることがないため、シャッタ部材6Bの回動不良の発生を確実に回避することができる。また、射出成形時に支持軸33を成形することで、頭部42の大きさや厚みにばらつきを生じさせることなく支持軸33を突設することができる。このため、頭部42が小さ過ぎて軸受孔51から抜け易くなる事態や、頭部42が薄過ぎて破断し易くなる事態を確実に回避することができる。したがって、下シェル3Bからのシャッタ部材6Bの外れ(離脱)を確実に回避することができる。
この場合、上記したディスクカートリッジ1Bでは、下シェル3Bに支持軸33を突設すると共に、シャッタ部材6Bに軸受孔51を形成して下シェル3Bに対してシャッタ部材6Bを回動可能に取り付ける構成を採用しているが、シャッタ部材6Bに支持軸33を突設すると共に、下シェル3Bに軸受孔51を形成して下シェル3Bに対してシャッタ部材6Bを回動可能に取り付ける構成を採用することもできる。さらに、上記したディスクカートリッジ1Bでは、ディスクトレイ5Bに凸部13を突設すると共にシャッタ部材6Bにスリット52を形成してディスクトレイ5Bの回動に伴ってシャッタ部材6Bを回動させる構成を採用しているが、シャッタ部材6Bに回動用凸部(凸部13)を突設すると共にディスクトレイ5Bに回動用案内溝(スリット52)を形成してディスクトレイ5Bの回動に伴ってシャッタ部材6Bを回動させる構成を採用することもできる。
ディスクカートリッジ1の外観斜視図である。 開口部15を開口した状態のディスクカートリッジ1の図1におけるX−X線断面図である。 下シェル3を内面側から見た平面図である。 上シェル4を内面側から見た平面図である。 ディスクトレイ5を下シェル3側から見た平面図である。 ディスクトレイ5に突設された支持軸33およびその近傍の外観斜視図である。 ディスクトレイ5における支持軸33およびその近傍の平面図である。 図7におけるX1−X1線断面図である。 図7におけるY1−Y1線断面図である。 シャッタ部材6を下シェル3側から見た平面図である。 シャッタ部材6に形成された軸受孔51の近傍の外観斜視図である。 シャッタ部材6における軸受孔51近傍の平面図である。 図12におけるX2−X2線断面図である。 図12におけるY2−Y2線断面図である。 ディスクトレイ5にシャッタ部材6,6を取り付けている状態の平面図である。 図15の状態におけるディスクトレイ5の支持軸33とシャッタ部材6の軸受孔51との位置関係を示す平面図である。 ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6によって開口部15の全域を閉塞している状態の平面図である。 図17の状態におけるディスクトレイ5の支持軸33とシャッタ部材6の軸受孔51との位置関係を示す平面図である。 図17の状態におけるディスクトレイ5の支持軸33とシャッタ部材6の軸受孔51との位置関係を示す外観斜視図である。 ディスクトレイ5およびシャッタ部材6,6による閉塞を解除して開口部15の全域を開口している状態の平面図である。 図20の状態におけるディスクトレイ5の支持軸33とシャッタ部材6の軸受孔51との位置関係を示す平面図である。 ディスクカートリッジ1Aの外観斜視図である。 ディスクカートリッジ1Bの外観斜視図である。 開口部15bを開口した状態のディスクカートリッジ1Bの図23におけるX3−X3線断面図である。 下シェル3Bを内面側から見た平面図である。 シャッタ部材6Bを上シェル4側から見た平面図である。 ディスクトレイ5Bを上シェル4側から見た平面図である。 下シェル3Bにシャッタ部材6Bを取り付けている状態の平面図である。 ディスクトレイ5Bおよびシャッタ部材6Bによって開口部15bの全域を閉塞している状態の平面図である。 ディスクトレイ5Bおよびシャッタ部材6Bによる閉塞を解除して開口部15bの全域を開口している状態の平面図である。
符号の説明
1,1A,1B ディスクカートリッジ
2,2A,2B カートリッジ本体
3,3A,3B 下シェル
4 上シェル
5,5B ディスクトレイ
6,6B シャッタ部材
10 光ディスク
13 凸部
15,15b 開口部
33 支持軸
35,35b 開口部
41 軸本体
42 離脱規制用頭部
51 軸受孔
52 スリット
61 挿通用孔
62 円形凹部
D 深さ
L1,L2 直径
T 厚み
A1 端部領域
A2 中央部領域
W1,W2,W3,W4 幅

Claims (1)

  1. ディスクアクセス用の第1開口部が形成された下シェル、および上シェルを有してディスク状記録媒体を収容するカートリッジ本体と、
    ディスクアクセス用の第2開口部が形成されて前記カートリッジ本体内に回動可能に配設され、ディスクアクセスを規制する規制状態において前記第1開口部の一部を閉塞すると共に当該ディスクアクセスを許容する許容状態において当該第1開口部に対して前記第2開口部が連通させられて当該一部を開口するディスクトレイと、
    前記下シェルおよび前記ディスクトレイの間に配設されて第1軸支機構によって当該ディスクトレイに軸支され、前記規制状態において前記第1開口部における他の一部を閉塞して前記ディスクトレイと相俟って当該第1開口部を閉塞すると共に前記許容状態において前記他の一部を開口するシャッタ部材とを備え、
    前記下シェルは、前記ディスクトレイの回動に伴って前記シャッタ部材を当該ディスクトレイに対して回動させる回動用凸部および回動用案内溝のいずれか一方が形成されて構成され、
    前記シャッタ部材は、前記回動用凸部および前記回動用案内溝のいずれか他方が形成されて構成され、
    前記第1軸支機構は、前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか一方に形成された軸受孔に挿通させられる支持軸が当該ディスクトレイおよび当該シャッタ部材のいずれか他方に突設されて構成され、
    前記支持軸は、一方の幅が当該一方の幅に対して直交する他方の幅よりも広い長板状に形成された離脱規制用頭部が先端部に形成されて構成され、
    前記軸受孔は、前記離脱規制用頭部の挿通を可能とする長孔状に形成されると共に、少なくとも前記シャッタ部材が、前記他の一部を閉塞している状態と当該他の一部を開口している状態との間で前記ディスクトレイに対して回動させられているときに当該ディスクトレイからの当該シャッタ部材の離脱を規制するように形成され、
    前記離脱規制用頭部の挿通を可能とする挿通用孔を取り囲むようにして当該離脱規制用頭部の厚みよりも深い円形凹部が前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか一方に形成されて前記軸受孔が構成され、
    前記ディスクトレイおよび前記シャッタ部材のいずれか他方における前記支持軸の突設部位の近傍には、前記離脱規制用頭部を成形するための型抜き用孔が形成されているディスクカートリッジ。
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