JP3684686B2 - 酸素濃度判定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排気ガス中の空燃比、即ち酸素濃度を判定する酸素濃度判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものにおいては、例えば、米国特許第5405521号明細書に示されるように、限界電流式酸素センサの内部抵抗が素子温度に応じて変化すること、及び酸素センサの内部抵抗を特定する電流−電圧特性が原点を通ることに着目し、図1(a)、(c)の軌跡1で示すごとく酸素センサを、限界電流領域の中央付近の正電圧(限界電流測定用電圧)により第1の期間の間、正バイアスする一方、負電圧(測温電圧)により第2の期間、負バイアスし、第1、第2の期間にて酸素センサに流れる電流を検出し、第1の期間での検出電流に基づき酸素濃度を検出し、第2の期間での検出電流と電圧とに基づき酸素センサの内部抵抗を演算して素子温度を検出するものがある。
【0003】
ところで、酸素センサに対し正側から負側に、及び負側から正側に、バイアス電圧を切替える時、酸素センサに限界電流が流れていた時に酸素センサ自体に誘起されていた起電力が放出されるため、図1(b)の軌跡1で示すごとく検出電流に正、負のピークが発生しその後安定状態に収束するという特徴がある。したがって、検出電流が負のピークから安定状態に収束するまでは温度を判定できず、また検出電流が正のピークから安定状態に収束するまでは限界電流を検出できず、それらの間は酸素濃度が検出できないことになるため、酸素濃度の検出可能期間が十分にとれない。そこで、上述した従来のものでは、検出電流が負のピークから安定状態に収束する途中の電流を検出することにより収束電流を予測して温度を判定するための期間を短縮するようにしてある。
【0004】
なお、上述の説明では、測温用電圧が限界電流測定用電圧より低い例であるが、測温用電圧を限界電流測定用電圧より高くする構成も可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のものでは、酸素センサに対する供給電圧を、測温電圧から限界電流測定用電圧に、切替える時の酸素濃度検出不可能時間の短縮については十分考慮されていない。
そこで、本発明は測温電圧から限界電流測定用電圧に酸素センサに供給される電圧を切替える時の酸素濃度検出不可能時間の短縮を良好に行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、酸素センサに対する供給電圧を限界電流測定用電圧より低い/高い測温用電圧から限界電流測定用電圧に切替える際、短時間限界電流測定用電圧より高い/低い電圧を供給した後に限界電流測定用電圧に戻すことにより、検出電流がピークから限界電流に安定するまでの時間を短くすることができて、測温用電圧から限界電流測定用電圧に酸素センサに供給される電圧を切替える時の酸素濃度検出時間の短縮を良好に行うことができるという優れた効果がある。
【0007】
また、酸素センサの限界電流を検出している時に酸素センサに供給される電圧を、酸素センサに発生する起電力が所定値以下となるまで減少させ、その値まで減少した時に、酸素センサに測温電圧を短時間供給することにより、検出電流が負のピークから安定状態になるまでの時間も短縮することができて、酸素濃度の検出不可能時間をより一層短縮することができる。
【0008】
なお、酸素センサとしては、限界電流式のものに限らず、ポンピング電流から酸素濃度を検出する積層型の酸素濃度センサを用いるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例〕
以下、本発明の第1実施例を図面により説明すると、図2は、自動車に搭載される内燃機関10に適用された酸素濃度判定装置の一例を示している。酸素濃度判定装置は、限界電流式酸素センサSを備えており、この酸素センサSは、内燃機関10の機関本体10aから延出する排気管11内に取り付けられている。酸素センサSは、センサ本体20と、断面コ字状のカバー30とによって構成されており、センサ本体20は、その基端部にて、排気管11の周壁の一部に穿設した取り付け穴部11a内に嵌着されて、同排気管11の内部に向け延出している。
【0010】
センサ本体20は、断面カップ状の拡散抵抗層21を有しており、この拡散抵抗層21は、その開口端部21aにて、排気管11の取り付け穴部11a内に嵌着されている。拡散抵抗層21は、ZrO2 等のプラズマ溶射法等により形成されている。また、センサ本体20は、固体電解質層22を有しており、この固体電解質層22は、酸素イオン伝導性酸化物焼結体により断面カップ状に形成されて、断面カップ状の排気ガス側電極層23を介し抵抗拡散層21の内周壁に一様に嵌着されており、この固体電解質層22の内表面には、大気側電極層24が断面カップ状に一様に固着されている。かかる場合、排気側電極層23及び大気側電極層24は、共に、白金等の触媒活性の高い貴金属を化学メッキ等により十分ポーラスに形成されている。また、排気ガス側電極層23の面積及び厚さは、10〜100mm2及び0.5〜2.0μ程度となっており、一方、大気側電極層24の面積及び厚さは、10mm2以上及び0.5〜2.0μ程度となっている。
【0011】
このように構成したセンサ本体20は、理論空燃比点にて濃淡起電力を発生し、理論空燃比点よりリーン領域の酸素濃度に応じた限界電流を発生する。かかる場合、酸素濃度に対応する限界電流は、排気ガス側電極層23の面積、拡散抵抗層21の厚さ、気孔率及び平均孔径により決まる。また、このセンサ本体20は酸素濃度を直線的特性にて検出し得るものであるが、このセンサ本体20を活性化するのに約650℃以上の高温が必要とされるとともに、同センサ本体20の活性温度範囲が狭いため、内燃機関の排気ガスのみによる加熱では活性領域を制御できない。このため、後述するヒータ26の加熱制御を活用する。なお、理論空燃比よりもリッチ側の領域では、未燃ガスである一酸化炭素(CO)の濃度が空燃比に対してほぼリニアに変化して、これに応じた限界電流が発生する。
【0012】
ここで、図3(A)、(B)においてセンサ本体20の温度をパラメータとする同センサ本体20の電圧ー電流特性について説明すると、この電圧ー電流特性は、酸素センサSの検出酸素濃度(空燃比)に比例するセンサ本体20の固体電解質層22への流入電流と同固体電解質層22への印加電圧との関係が直線的であることを示す。そして、センサ本体20が温度T=T1 にて活性状態にあるとき、図3(B)にて実線により示すごとき特性グラフL1 でもって安定した状態を示す。かかる場合、特性グラフL1 の電圧軸Vに平行な直線部分がセンサ本体20の限界電流を特定する。そして、この限界電流の増減は、空燃比の減増(即ち、リーン・リッチ)に対応する。また、センサ本体20の温度TがT1よりも低いT2にあるとき、電流ー電圧特性は、図3(B)の破線により示すごとき特性グラフL2 でもって特定される。かかる場合、特性グラフL2の電圧軸Vに平行な直線部分がT=T2におけるセンサ本体20の限界電流を特定するもので、この限界電流は、特性グラフL1 による限界電流とほぼ一致している。
【0013】
そして、特性グラフL1 において、センサ本体20の固体電解質層22に正の所望値の電圧Vposを印加すれば、センサ本体20に流れる電流が限界電流Ipos(図3(B)にて点P1 参照)となる。ここで、正の所望値の電圧Vposは、限界電流Iposが流れている図3(B)の直線部分の中央付近の位置に対応する値に設定するのが好ましい。すなわち、図3(B)に示すごとく、限界電流Ipos(酸素濃度)とセンサ本体20の温度(素子温)とに応じて、限界電流Iposが流れている図3(B)の直線部分の中央付近の位置が変化するため、正の所望値の電圧Vposは、限界電流Ipos(酸素濃度)とセンサ本体20の温度(素子温)とに応じて、限界電流Iposが流れている図3(B)の直線部分の中央付近の位置になるように設定するのが好ましい。
【0014】
また、センサ本体20の固体電解質層22に負の印加電圧Vneg を印加すれば、センサ本体20に流れる電流が、酸素濃度に依存せず温度のみに比例する点P2で特定される負の温度電流Inegとなる。
また、センサ本体20は、ヒータ26を有しており、このヒータ26は、大気側電極層24内に収容されて、その発熱エネルギーにより、大気側電極層24、固体電解質層22、排気ガス側電極層23及び拡散抵抗層21を加熱する。かかる場合、ヒータ26は、センサ本体20を活性化するに十分な発熱容量を有する。カバー30は、センサ本体20を覆蓋して、その開口部にて、排気管11の周壁の一部に嵌着されており、このカバー30の周壁の一部には、小孔31が、カバー30の外部を同カバー30の内部と連通させるべく、穿設されている。これにより、カバー30は、センサ本体20の排気ガスとの直接接触を防止しつつ、同センサ本体20の保温を確保する。
【0015】
また、酸素濃度判定装置は、図2にて示すごとく、バイアス制御回路40を備えており、このバイアス制御回路40は、正バイアス用直流電源41、負バイアス用直流電源42及び切り換えスイッチ回路43によって構成されている。直流電源41は、その負側電極にて、導線41aを介し排気ガス側電極層23の一端に接続されており、一方、直流電源42は、その正側電極にて、導線41aを介し排気ガス側電極層23の一端に接続されている。切り換えスイッチ回路43は、その第1切り換え状態にて、直流電源41の正側電極のみを電流検出回路50の入力端子51に接続し、一方、その第2切り換え状態にて、直流電源42の負側電極のみを電流検出回路50の入力端子51に接続するようになっており、入力端子51から電流検出回路50及び半導体スイッチ55を介しさらに導線42aを介して大気側電極層24に接続されている。
【0016】
従って、半導体スイッチ55が導通状態でかつ切り換えスイッチ回路43が第1切り換え状態にあるとき、直流電源41が固体電解質層22を正バイアスし同固体電解質層22に電流を正方向に流す。一方、半導体スイッチ55が導通状態でかつ切り換えスイッチ回路43が第2切り換え状態にあるとき、直流電源42が固体電解質層22を負バイアスし同固体電解質層22に電流を負方向に流す。かかる場合、各直流電源41、42の端子電圧は、上述の印加電圧Vpos及びVneg にそれぞれ相当する。ここで、切り換えスイッチ回路43の切り換え状態はマイクロコンピュータ70からのバイアス指令Vrに応じて制御できるようにしてあると共に、その正バイアス時の印加電圧はマイクロコンピュータ70からのバイアス指令Vrに応じて可変制御できるようにしてある。
【0017】
電流検出回路50は、センサ本体20の大気側電極層24から切り換えスイッチ回路43へ流れる電流又はその逆方向へ流れる電流、つまり、固体電解質層22を流れる電流を、図示せぬ電流検出抵抗により検出し、A−D変換器60に出力する。このA−D変換器60は、電流検出回路50からの検出電流、ヒータ26の印加電圧Vn及びヒータ26に流れる電流Inをディジタル変換してマイクロコンピュータ70に出力する。マイクロコンピュータ70は、図示せぬCPU、ROM、RAM等により構成されていて、コンピュータプログラムを、A−D変換器60との協働により実行し、この実行中において、バイアス制御回路40、ヒータ制御回路80及び燃料噴射制御装置(以下、EFIという)90を駆動制御するに必要な演算処理を行う。但し、上述のコンピュータプログラムはマイクロコンピュータ70のROMに予め記憶されている。
【0018】
半導体スイッチ55は、マイクロコンピュータ70からの信号により通常は導通状態にあって、各直流電源41、42からセンサ本体20への正負のバイアス電圧を供給する。そして、酸素センサSに限界電流Iposが流れている時に、センサ本体20に発生する起電力を検出するために、マイクロコンピュータ70からの瞬断信号により半導体スイッチ55が周期的に瞬断状態になって、正バイアス用直流電源41からセンサ本体20へのバイアス電圧の供給を周期的に瞬断する。
【0019】
また、ヒータ制御回路80は、マイクロコンピュータ70による制御のもとに、酸素センサSの素子温やヒータ26の温度に応じて、電源をなすバッテリー81よりヒータ26に供給される電力をオン、オフ並びに、デューティ制御することによりヒータ26の加熱制御を行う。また、ヒータ26に流れる電流Inは電流検出抵抗82により検出されて、A−D変換器60に供給される。なお、EFI90は、マイクロコンピュータ70による制御のもとに、内燃機関10の排気ガス量(空燃比)、回転数、吸入空気流量、吸気管負圧や冷却水温等の内燃機関情報に応じて燃料噴射制御を行う。
【0020】
図4はバイアス制御回路40部分の具体電気回路構成を示すもので、基準電圧回路44は定電圧Vccを各分圧抵抗44a、44bにより分圧して一定の基準電圧Vaを作成する。第1電圧供給回路45は基準電圧回路44の基準電圧Vaと同じ電圧Vaを酸素センサSの一方の端子(大気側電極層24に接続される導線42a)に供給するためのもので、負側入力端子が各分圧抵抗44a、44bの分圧点に接続され正側入力端子が半導体スイッチ55を介して酸素センサSの一方の端子に接続された演算増幅器45aと、演算増幅器45aの出力端子に一端が接続された抵抗45bと、この抵抗45bの他端にそれぞれベースが接続されたNPNトランジスタ45c及びPNPトランジスタ45dとにより構成されている。
【0021】
そして、NPNトランジスタ45cのコレクタは定電圧Vccに接続されエミッタは電流検出回路50を構成する電流検出抵抗50a及び半導体スイッチ55を介して酸素センサSの一方の端子に接続され、PNPトランジスタ45dのエミッタはNPNトランジスタ45cのエミッタに接続されコレクタはアースされている。
【0022】
D−A変換器46はマイクロコンピュータ70からのバイアス指令信号(ディジタル信号)Vrをアナログ信号電圧Vcに変換する。第2電圧供給回路47はD−A変換器46の出力電圧Vcと同じ電圧Vcを酸素センサSの他方の端子(排気ガス側電極層23に接続される導線41a)に供給するためのもので、負側入力端子がD−A変換器46の出力に接続され正側入力端子が酸素センサSの他方の端子に接続された演算増幅器47aと、演算増幅器47aの出力端子に一端が接続された抵抗47bと、この抵抗47bの他端にそれぞれベースが接続されたNPNトランジスタ47c及びPNPトランジスタ47dとにより構成されている。
【0023】
そして、NPNトランジスタ47cのコレクタは定電圧Vccに接続されエミッタは抵抗47eを介して酸素センサSの他方の端子に接続され、PNPトランジスタ47dのエミッタはNPNトランジスタ47cのエミッタに接続されコレクタはアースされている。
これにより、半導体スイッチ55が導通状態の時には、酸素センサSの一方の端子には常時一定電圧Vaが供給され、この一定電圧Vaより低い電圧に相当するバイアス指令信号Vrをマイクロコンピュータ70からD−A変換器46に供給することにより、酸素センサSの他方の端子には一定電圧Vaより低い電圧Vcが供給されて、酸素センサSはVa−Vc(Va>Vc)の電圧により正バイアスされ、また、一定電圧Vaより高い電圧に相当するバイアス指令信号Vrをマイクロコンピュータ70からD−A変換器46に供給することにより、酸素センサSの他方の端子には一定電圧Vaより高い電圧Vcが供給されて、酸素センサSはVa−Vc(Va>Vc)の電圧により負バイアスされることになる。このようにして、酸素センサSのバイアス電圧はマイクロコンピュータ70からD−A変換器46に供給されるバイアス指令Vrに基づいて正負の任意の値に制御することが可能となる。
【0024】
そして、電流検出抵抗50aの両端の電圧差(Vb−Va)が電流検出回路50からの検出電流としてA−D変換器60に入力され、酸素センサSの両端の電圧差(Va−Vc)が酸素センサSの誘導電圧としてA−D変換器60に入力される。
このように構成した本第1実施例において、イグニッションスイッチ(図示せぬ)がONされることによりマイクロコンピュータ70にて実施される酸素濃度(空燃比)判定、素子温度検出ルーチンに関して、図5〜図9のフローチャートを用いて説明する。
【0025】
図5は2ms毎にマイクロコンピュータ70にて実行される全体の制御フローを示すもので、ステップ100で温度判定タイミングフラグXTMPTMが0か否かを判断する。ここで温度判定タイミングフラグXTMPTMはイグニッションスイッチがONされた直後に1に初期設定されるものである。そして、ステップ100で温度判定タイミングフラグXTMPTMが0と判断されるとステップ200の空燃比(A/F)検出ルーチンでセンサ電流検出回路50により検出した酸素センサSの限界電流に基づき空燃比を検出した後、ステップ300に進む。また、ステップ100で温度判定タイミングフラグXTMPTMが0でないと判断されるとステップ200をバイパスしてステップ300に進む。
【0026】
ステップ300では、酸素センサSの温度検出タイミング周期を決定した後、ステップ400に進み、ステップ300で決定された温度検出タイミング周期に基づき、酸素センサSに印加される電圧を徐々に変化させたり、酸素センサSの起電力を検出した後、ステップ500に進んで、酸素センサSの温度を判定する。
【0027】
図6は図5のA/F検出ルーチン(ステップ200)の詳細を示すもので、まず、ステップ201でセンサ電流検出回路50により検出されている酸素センサSの限界電流Iposを、A−D変換器60を介して取り込んで検出した後、ステップ202で限界電流Iposに基づき酸素濃度に対応する内燃機関の空燃比(A/F)をROMに予め記憶された特性により判定した後、ステップ203に進む。
【0028】
ステップ203ではステップ202にて判定された空燃比またはステップ201にて検出された限界電流Iposと素子内部抵抗ZDC(ステップ500にて決定される)とから、図10に示すようなROMに予め記憶された特性に基づき所望値の正バイアス電圧(限界電流測定用電圧)Vposを算出する(限界電流Iposが大きい程、すなわち空燃比が薄い程、所望の正バイアス電圧Vposが大きくなり、素子内部抵抗ZDCが大きい程、すなわち素子温が低い程、所望値の正バイアス電圧Vposが大きくなるように、例えば200mV〜900mVの範囲で設定されている)。ここで、素子内部抵抗(素子直流インピーダンス)ZDCと素子温との関係は図11に示すように、素子温が小さくなる程、素子内部抵抗ZDCが飛躍的に大きくなる関係にある。
【0029】
図7は図5の温度検出タイミング判定ルーチン(ステップ300)の詳細を示すもので、まず、ステップ301で温度検出タイミングカウント値CZDCを1減算する。ここで、温度検出タイミングカウント値CZDCはイグニッションスイッチがONされた直後に50、すなわち100msに初期設定されるものである。次のステップ302では温度検出タイミングカウント値CZDCが0か否かが判断される。ステップ302で温度検出タイミングカウント値CZDCが0と判断されると温度検出タイミングであるためステップ303に進んで温度検出期間中フラグXTMPを1にセットした後ステップ304に進み、ステップ302で温度検出タイミングカウント値CZDCが0でないと判断されると温度検出タイミングでないため、以後なにもしないで温度検出タイミングルーチンを抜ける。
【0030】
また、ステップ304では素子内部抵抗ZDCが第1の所定値ZDC1(例えば、酸素センサSが十分活性化している温度である700°Cに対応する30Ω)より大きいか判断する。ステップ304で素子内部抵抗ZDCが第1の所定値ZDC1より大きいと判断されると、ステップ305に進み、ステップ304で素子内部抵抗ZDCが第1の所定値ZDC1より大きくないと判断されると、酸素センサSが十分活性化していることになるため、ステップ306に進んで、温度検出タイミングカウント値CZDCを500、すなわち1秒の比較的長い時間に設定した後、温度検出タイミングルーチンを抜ける。
【0031】
そして、ステップ305では素子内部抵抗ZDCが第1の所定値ZDC1より大きい第2の所定値ZDC2(例えば、酸素センサSがある程度、活性化している温度である600°Cに対応する90Ω)より大きいか判断する。ステップ305でで素子内部抵抗ZDCが第2の所定値ZDC2より大きいと判断されると、酸素センサSが活性化していないことになるため、ステップ308に進んで常時正バイアス印加フラグXTMPTMOを1にセットした後、ステップ310に進む。ここで、常時正バイアス印加フラグXTMPTMOはイグニッションスイッチがONされた直後に1に初期設定されるものである。
【0032】
また、ステップ305で素子内部抵抗ZDCが第2の所定値ZDC2より大きくないと判断されると、酸素センサSがある程度、活性化していることになるため、ステップ309に進んで、常時正バイアス印加フラグXTMPTMOを0にリセットした後、ステップ310に進む。ステップ310では温度検出タイミングカウント値CZDCを50、すなわち100msの比較的短い時間に設定した後、温度検出タイミングルーチンを抜ける。
【0033】
図8は図5の徐変及び起電力判定ルーチン(ステップ400)の詳細を示すもので、まず、ステップ401で温度検出期間中フラグXTMPが1か否かを判断する。ステップ401で温度検出期間中フラグXTMPが1でないと判断するとステップ402に進んで常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1か否かを判断する。ステップ402で常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1でないと判断するとステップ403に進み、ステップ402で常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1であると判断するとなにもしないで徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。
【0034】
ステップ403では酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vposと等しいか判断する。ステップ403で酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vposと等しいと判断された時にはなにもしないで徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。ステップ403で酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vposと等しくないと判断された時にはステップ404に進んで電圧Vrと所望値の電圧Vposとの差に応じた電圧を電圧Vrに加算して、次回の供給電圧Vrが所望値の電圧Vposとなるように補正した後、徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。
【0035】
ステップ401で温度検出期間中フラグXTMPが1であると判断するとステップ418に進んで温度判定タイミングフラグXTMPTMが1か否かを判断する。ステップ418で温度判定タイミングフラグXTMPTMが1であると判断すると温度判定タイミングであるため何もしないで徐変及び起電力判定ルーチンを抜け、温度判定タイミングフラグXTMPTMが1でないと判断すると温度判定タイミングでないためステップ405に進んで常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1か否かを判断する。ステップ405で常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1でないと判断するとステップ406に進んで、温度判定後フラグXAFTMPが1か否かを判断する。ここで、温度判定後フラグXAFTMPはイグニッションスイッチがONされた直後に0に初期設定されるものである。ステップ406で温度判定後フラグXAFTMPが1でないと判断されるとステップ407に進んで、酸素センサSに供給されている電圧Vrより微少な所定電圧KVr(例えば、0.01V)減算して次回の酸素センサ供給電圧Vrとした後、ステップ408に進んで電圧瞬断カウント値CPOENに1を加算した後、ステップ409に進む。
【0036】
ステップ409では電圧瞬断カウント値CPOENが電圧瞬断設定値KCPOEN(例えば、4=8ms)以上か否かを判断する。ステップ409で電圧瞬断カウント値CPOENが電圧瞬断設定値KCPOEN以上でないと判断されると、徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。ステップ409で電圧瞬断カウント値CPOENが電圧瞬断設定値KCPOEN以上であると判断されると、ステップ410に進んで電圧瞬断カウント値CPOENを0にリセットした後、ステップ411の起電力検出ルーチンに進む。
【0037】
ステップ411の起電力検出ルーチンは図12に示すように、まず、ステップ121で半導体スイッチ55を遮断する指令を出力し、次のステップ122で半導体スイッチ55の遮断により酸素センサSに発生する起電力を検出した後、ステップ123に進んで、半導体スイッチ55を導通する指令を出力する。この起電力検出ルーチンにより、酸素センサSに限界電流Iposが流れている時に、半導体スイッチ55を瞬断して、その時に酸素センサSに図13に示すごとく誘起される起電力Ve(酸素センサSに限界電流Iposが流れている時に酸素センサSに誘起されている起電力Veと同じ値)を検出することになる。
【0038】
次のステップ412では起電力Veが微少設定起電力KVe(例えば、0.02V)以下か否かを判断する。ステップ412で起電力Veが微少設定起電力KVe以下であると判断されると、酸素センサSに印加されている電圧が限界電流領域内の低電圧側の端付近の値であるため、ステップ413に進んで温度判定タイミングフラグXTMPTMを1に設定した後、徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。ここで、温度判定タイミングフラグXTMPTMはイグニッションスイッチがONされた直後に1に初期設定されるものである。ステップ412で起電力Veが微少設定起電力KVe以下でないと判断されると、徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。また、ステップ405で常時正バイアス印加フラグXTMPTMOが1であると判断されるとステップ413に進む。
【0039】
また、ステップ406で温度判定後フラグXAFTMPが1であると判断されるとステップ414に進んで、酸素センサSに供給されている電圧Vrに微少な所定電圧KVr(例えば、0.01V)を加算して次回の酸素センサ供給電圧Vrとした後、ステップ415に進む。ステップ415では酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vpos以上か否か判断する。ステップ415で酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vposより大きくないと判断された時には徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。ステップ415で酸素センサSに供給されている電圧Vrが正の所望値の電圧Vposより大きいと判断された時にはステップ416に進んで温度検出期間中フラグXTMPを0にリセットした後、ステップ417に進んで温度判定後フラグXAFTMPを0にリセットして徐変及び起電力判定ルーチンを抜ける。
【0040】
図9は図5の温度判定ルーチン(ステップ500)の詳細を示すもので、まず、ステップ501で温度判定タイミングフラグXTMPTMが1か否かを判断する。ステップ501で温度判定タイミングフラグXTMPTMが1でないと判断されると何もしないで温度判定ルーチンを抜け、ステップ501で温度判定タイミングフラグXTMPTMが1であると判断されると、ステップ510に進んで温度検出ルーチンに入ってから初回の演算が終了したことを示す温度初回演算終了フラグCTMPOが0か否かを判定する。
【0041】
ステップ510で温度初回演算終了フラグCTMPOが0でないと判定すると温度検出ルーチンに入ってから初回の演算が終了しているためステップ520に進み、温度初回演算終了フラグCTMPOが0であると判定すると温度検出ルーチンに入ってから初回の演算が終了していないためステップ502に進んで現在酸素センサSに供給されている電圧Vrを測温直前電圧Vpとして記憶すると共に、温度初回演算終了フラグCTMPOを1にセットし、さらに温度検出が終了したことを示す温度検出終了フラグFPVを0にリセットした後ステップ520に進む。
【0042】
ステップ520では温度検出終了フラグFPVが0か否かを判断し、温度検出終了フラグFPVが0でないと判断するとステップ530に進み、温度検出終了フラグFPVが0であると判断するとステップ503に進む。ステップ503では、酸素センサSに供給する電圧を負の測温用電圧Vneg(例えば−300mV)に設定すると共に測温カウント値CTMPに1を加算した後、ステップ505に進む。
【0043】
ステップ505では測温カウント値CTMPが測温設定値KCTMP(例えば、2=4ms)以上か否かを判断するもので、測温カウント値CTMPが測温設定値KCTMP以上でないと判断するとそのまま温度判定ルーチンを抜ける。ステップ505で測温カウント値CTMPが測温設定値KCTMP以上であると判断するとステップ506に進んで、センサ電流検出回路50により検出されている酸素センサSの温度電流Inegを、A−D変換器60を介して取り込んで検出すると共に、図13のセンサ電圧−電流特性に基づき、温度電流Inegと測温電圧Vnegとを用いて、酸素センサSの内部抵抗ZDCを、ZDC=Vneg/Inegにより演算して検出し、さらに、温度検出終了フラグFPVを1にセットすると共に正電圧印加カウント値CPVを0にリセットする。
【0044】
次のステップ530では正電圧印加カウント値CPVに1を加算すると共に、酸素センサSに供給する電圧Vrを、ステップ502にて記憶されている測温直前電圧Vpに予め定められた正の電圧Vplusを加算した電圧とした後、ステップ540に進む。ステップ540では正電圧印加カウント値CPVが所定値KCPV(例えば、1=2ms)以上か否かを判断するもので、正電圧印加カウント値CPVが所定値KCPV以上でないと判断するとそのまま温度判定ルーチンを抜け、正電圧印加カウント値CPVが所定値KCPV以上であると判断するとステップ508に進む。
【0045】
ステップ508では酸素センサSに供給する電圧Vrをステップ502にて記憶されている測温直前電圧Vpに設定した後、ステップ509に進んで温度判定タイミングフラグXTMPTMを0にリセットし、また温度判定後フラグXAFTMPを1にセットし、さらに測温カウント値CTMPを0にリセットすると共に温度初回演算終了フラグCTMPOを0にリセットする。
【0046】
以上の実施例によると、イグニッションスイッチがONされると、最初は酸素センサSが活性化されていないため、酸素センサSには常時、負の測温用電圧Vneg が供給されて比較的短い100ms毎の周期にて酸素センサSの内部抵抗ZDCが検出され、この内部抵抗ZDCに基づいてヒータ制御回路80によりヒータ26の電力制御がなされ、酸素センサSの早期活性化が図られる。
【0047】
そして、酸素センサSがある程度、活性化している素子温度600°Cになると、酸素センサSには正の所望値の限界電流測定用電圧Vpos が供給され、2ms毎の周期にて酸素センサSの限界電流Ipos 、すなわち内燃機関の空燃比(排気ガス中の酸素濃度)が検出され、その間に比較的短い100ms毎の温度検出周期にて、図14(a)に示すごとく、酸素センサSの供給電圧が正の所望値の電圧Vposから2ms毎に0.01Vずつ徐々に低下し、その間、8ms毎に酸素センサSの供給電圧が瞬断されて、この瞬断中において酸素センサSに誘起される起電力Veが検出される。
【0048】
そしてこの起電力が0.02Vの微少設定電圧以下になると、酸素センサSに負の測温用電圧Vnegが供給されて、その4ms後に酸素センサSの内部抵抗ZDC、すなわち素子温度を検出した後、測温用電圧Vnegを供給する直前に酸素センサSに供給されている測温直前電圧Vpに正の電圧Vplusを加算した電圧を、2msの短時間酸素センサSに供給した後、測温直前電圧Vpから2ms毎に0.01Vずつ徐々に正の所望の限界電流測定用電圧Vposになるまで酸素センサSに供給される電圧を増大する。そして、このような酸素センサSに供給される電圧の制御に伴って、酸素センサSには図14(b)に記載されるごとき電流が流れ、その間も2ms毎の周期にて、ほぼ連続的に酸素センサSの限界電流Ipos、すなわち内燃機関の空燃比が検出され、また、100msの比較的短い周期毎に素子の内部抵抗ZDC、すなわち素子温度が検出される。ここで、2ms毎の周期にて空燃比が検出できないのは、素子温度検出時の8msの間のみである。
【0049】
また、酸素センサSが十分、活性化している素子温度700°Cになると、素子の温度変化が少なくなるため、温度検出周期が100ms毎から1秒毎の比較的長い周期に変更され、前述と同様にして2ms毎の周期にてほぼ連続的に空燃比が検出される。このように、温度検出周期を長くすることにより、空燃比の検出機会をより増やすことができる。
【0050】
なお、酸素センサSの電気的等価回路は図15のごとく表すことができる。図15において、R0は抵抗支配領域(酸素センサSの電極端子間に印加する電圧Vrに比例して酸素センサSの両電極間に電流が流れる領域)での内部抵抗に対応しており、R2は過電圧領域(酸素センサSの電極端子間に印加する電圧Vrによらず酸素センサSの両電極間に略一定の限界電流が流れる領域)における電解質と電極との界面に存在する抵抗を表し、C1は同様に界面の静電容量を表す。したがって、限界電流を測定している時に内部抵抗を測定するために、過電圧領域から抵抗支配領域に切替える時、及び内部抵抗を測定した後、限界電流を測定するために、抵抗支配領域から過電圧領域に切替える時には、界面の静電容量C1 に蓄えられる電荷の影響により、図16に示すごとく、センサ電流は正、負の各ピークが発生してから所定時間後に安定値に収束することになる。
【0051】
ここで、電圧切替え時の各ピーク値は、図8のフローで述べたごとく、酸素センサSへの印加電圧を徐減及び徐増し、電圧切替え時に酸素センサSに誘導させ起電力を所定値以下に小さくすることによって小さくすることが可能であり、これによって、センサ電流の安定時間を短縮することが可能である。それに加えて、図9のフローで述べたごとく、抵抗支配領域から過電圧領域に切替える時に、測温直前電圧Vpに所定の正の電圧Vplusを加算した電圧を短時間酸素センサSに供給することにより、界面の静電容量C1 における電荷の放電、充電が短時間で急速に終了されることにより、センサ電流の安定時間をより短縮することができる。
そして、所定の正の電圧Vplusとしては0.2〜0.8Vのうちの任意の一定値でよいが、検出限界電流値に応じて変化する値としてもよい。また、測温直前電圧Vpに所定の正の電圧Vplusを加算した電圧を酸素センサSに短時間印加する時間は、1〜2ms程度がよい。しかして、この時間と所定の正の電圧Vplusとは、一方を大きくすると他方は小さくできるという関係にあり、両者のバランスをとることにより、検出不可能時間の短縮化を有効に達成することができる。
【0052】
ここで、図16は図9のフロー中からステップ530、540を省略した比較例の場合のセンサ電流、電圧特性であり、抵抗支配領域から過電圧領域に切替えた時にセンサ電流が安定状態に収束するまで5ms以上の時間を有するのに対し、本実施例では図17および図1の軌跡2で示すごとく、所定の正の電圧Vplusの加算を終了したのと略同時にセンサ電流が収束値に安定しており、センサ電流が収束値に安定するまでに要する時間を比較例に対し半分以下に低減することができた。
【0053】
〔他の実施例〕
なお、上述した実施例においては、酸素センサSに測温用電圧として図9のステップ503にて負の一定電圧を供給するようにしたが、測温電圧供給直前の電圧から所定電圧を減算した電圧を測温用電圧として酸素センサSに供給するようにしてもよい。
【0054】
また、上述した実施例においては、測温用電圧を限界電流測定用電圧より低い電圧としたが、逆に高い電圧としてもよく、この場合には測温用電圧から限界電流測定用電圧に切替える際、所定の正の電圧の代わりに所定の負の電圧を短時間加算するようにすればよい。
また、上述した実施例においては、酸素センサSへの印加電圧を図8の徐変及び起電力ルーチンにて徐減及び徐増し、電圧切替え時に酸素センサSに誘導させ起電力を所定値以下に小さくすることによってピーク電圧を小さくすることにより、検出不可能時間を短縮するようにしたが、このような図8の徐変及び起電力ルーチンを省略して、米国特許第5405521号明細書に記載されるごとく、収束途中の電流を検出することにより収束電流を予測するものに本発明を適用するようにしてもよい。
【0055】
また、上述した実施例においては、図9のステップ506において、図13のセンサ電圧−電流特性に基づき、酸素センサSに測温用電圧を供給している時の温度電流Inegと測温用電圧Vnegとを用いて、酸素センサSの内部抵抗ZDCを、ZDC=Vneg/Inegにより演算して検出するようにしたが、さらに、測温用電圧印加直前の限界電流測定用電圧Vposと測温用電圧印加直前の限界電流Iposとを用いて、ZDC=(Vpos−Vneg)/(Ipos−Ineg)により酸素センサSの内部抵抗ZDC演算して検出するようにしてもよい。このようにすることにより、図8の徐変及び起電力ルーチンを省略することもできる。
【0056】
〔実施例と発明との対応〕
なお、バイアス制御回路40、ステップ203が本発明の限界電流測定用電圧供給手段に相当し、バイアス制御回路40、ステップ503が本発明の測温電圧供給手段に相当し、ステップ508、530、540が本発明の電圧切替え制御手段に相当し、ステップ201が本発明の限界電流検出手段に相当し、ステップ506が本発明の素子温度検出手段および内部抵抗検出手段に相当し、ステップ407〜412が本発明の電圧低減手段に相当し、ステップ301、303〜310が本発明の周期決定手段に相当する。
【0057】
〔酸素センサの第2の実施の形態〕
次に、酸素センサ(A/Fセンサ)の第2実施の形態を説明する。但し、本実施の形態の構成において、上述したA/Fセンサの第1の実施の形態と同等であるものについてはその説明を簡略化する。そして、以下にはA/Fセンサの第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0058】
つまり、上記A/Fセンサの第1の実施の形態ではコップ型A/FセンサSを用いて空燃比検出装置を構成し、同センサ30への電圧の印加に伴い流れる限界電流からA/Fを検出するようにしていたが、本A/Fセンサの実施の形態では、同A/FセンサSに代えて積層型A/FセンサSAを用いて空燃比検出装置を構成する。以下、積層型A/Fセンサの構成及びその特性を図面を用いて説明する。
【0059】
図18は積層型A/FセンサSAの構成を示す断面図である。積層型A/FセンサSAは、ジルコニアからなる2層の固体電解質層61,62を有しており、これら各々は一般にポンピングセル(固体電解質層61),センシングセル(固体電解質層62)と称される。固体電解質層61の下方には酸素濃度判定室としての拡散ギャップ63が設けられ、他方、固体電解質層62の下方には大気圧室としての空気ダクト64が設けられている。固体電解質層61にはピンホール65が形成されており、このピンホール65を介して排気ガスが拡散ギャップ63内に導入されるようになっている。なお、図中の符号66はセンサSAを加熱するためのヒータである。
【0060】
固体電解質層61(ポンピングセル)の上下面には白金電極67,68が取り付けられ、固体電解質層62(センシングセル)の上下面には白金電極69,74が取り付けられている。電極67には端子71が、電極68,69には端子72が、電極74には端子73が、それぞれ接続されている。
この積層型A/FセンサSAの動作原理を以下に説明する。図19は端子72,73間に発生するセンサ起電力Vsの特性を示すグラフである。このとき、センサ起電力Vsは下記の(1)式に示すように拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvと空気ダクト64内の酸素濃度(大気中の酸素濃度に等しい)Poとにより決定される。
【0061】
【数1】
Vs=(RT/4F)・ln(Po/Pv)
但し、同式において、Rは気体定数、Tは絶対温度、Fはファラデーの定数である。
また、拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvは、通常は排気ガスの酸素濃度PAに等しくなっている。従って、A/Fがリッチになり排気ガス中の酸素濃度PAが減少すると拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvも減少し、センサ起電力Vsは増加する。逆にリーンになると拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvは増加するためセンサ起電力Vsは減少する。そして、このセンサ起電力Vsは端子73にて検出される。
【0062】
また、端子71に電圧Vpを印加し、ポンピング電流Ipを流すことにより、固体電解質層61内を酸素イオンが通過し、拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvを自由に制御することができる。以上の原理により、センサ起電力Vsを検出し、その値が一定となるように端子71への印加電圧Vpを制御すれば、ポンピング電流Ipから排気ガスの酸素濃度、即ちA/Fを検出することができる。
【0063】
つまり、センサ起電力Vsを一定に制御するには、拡散ギャップ63内の酸素濃度Pvを常に一定の酸素濃度Pvoにしなければならず、そのためには、排気ガス中の酸素濃度PAとPvoの差分に相当する酸素量を供給する必要がある。このとき、PAとPvoの差分に相当する酸素供給量はポンピング電流Ipの大きさにより決定される。従って、ポンピング電流Ipから排気ガス中の酸素濃度(A/F)が検出できる。そして、図19に示すように、A/F=14.7(ストイキ,但しエンジンにより若干異なる)の時のセンサ起電力Vsを所定値(Vs=0.45V)になるように制御すれば、ポンピング電流IpとA/Fの特性は、図20に示すようにA/F=14.7でIp=0mAとなる特性が得られる。図20の特性図では、A/Fがリーンになれば正側のポンピング電流Ipが流れ、A/Fがリッチになれば負側のポンピング電流Ipが流れるようになっている。
【0064】
図21は、本実施の形態におけるバイアス制御回路40の構成を示す電気回路図である。以下にはコップ型センサを使った実施の形態と相違する部分のみを説明する。
積層型A/FセンサSAからは素子印加電圧用の端子71,72(前記図4の端子41a,42aに相当)以外にもう一つ別の起電力検出用の端子73が設けられいる。かかる場合、端子73からセンサ起電力Vsを検出し、オペアンプ75で同センサ起電力Vsと基準電圧Vsoとを比較する共にその比較結果を増幅して出力する。また、増幅した信号を第2電圧供給回路47に入力し、D−A変換器46からの信号との差をとる。つまり、コップ型センサを使用した第1の実施の形態と比較すれば、第2の電圧供給回路47がボルテージフォロア回路から差動増幅回路に変更されている。また、図4のものに対し、半導体スイッチ55が省略され、それに伴って図8の徐変及び起電力ルーチンを用いるとこなく、A/Fと素子抵抗とが検出される。
【0065】
この回路において、オペアンプ75での比較用基準電圧Vsoは以下の通りに調整される。つまり、本実施の形態では、A/F=14.7の場合にIp=0mAとなるように調整される。換言すれば、A/F=14.7では、端子71の電圧は端子72と同じ電圧Vaにならなければならず、D−A変換器46の出力でA/Fを検出するときの電圧をVpとすると、オペアンプ75の出力Vxが(Vp−Va)になるように比較用基準電圧Vsoが調整される。
【0066】
この回路を構成することにより、排気ガスがリッチになると、端子73のセンサ起電力Vsが増加し、オペアンプ75の出力は増加する。すると、第2の電圧供給回路47の出力Vcは減少し、端子71に印加される電圧は減少する。これにより、ポンピング電流Ipは前記図18で示している方向と逆の方向に流れ(マイナスのポンピング電流Ipが流れる)、酸素が拡散ギャップ63内に供給される。逆にリーンになると、プラスのポンピング電流Ipが流れる共に、拡散ギャップ63内の酸素がくみ出される。
【0067】
そして、上記の如く構成される本実施の形態の空燃比検出装置では、前記第1の実施の形態と同様の手順で積層型A/FセンサSAの素子温度が検出できる。さらに、素子温度検出後に、測温用電圧から電流測定用電圧に切替える際、第1の実施の形態と同様に、短時間測温用電圧と反対向きの電圧を供給した後に電流測定用電圧に戻すことにより、酸素濃度検出不可能時間の短縮を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はセンサ印加電圧を示す波形図であり、(b)はセンサ電流を示す波形図であり、(c)は酸素センサの電圧−電流特性図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すブロック回路図である。
【図3】(A)は図2の酸素センサ本体の拡大断面図であり、(B)は酸素センサの電圧−電流特性を温度をパラメータとして示す特性図である。
【図4】上記第1実施例におけるバイアス制御回路の具体電気回路図である。
【図5】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図6】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図7】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図8】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図9】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図10】素子直流インピーダンス、限界電流と所望電圧との関係を示す特性図である。
【図11】素子温と素子直流インピーダンスとの関係を示す特性図である。
【図12】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施例の作用説明に供する酸素センサの電圧−電流特性図である。
【図14】上記第1実施例の作用説明に供するタイムチャートである。
【図15】酸素センサの等価電気回路図である。
【図16】比較例のセンサ電流、電圧波形図である。
【図17】上記第1実施例のセンサ電流、電圧波形図である。
【図18】第2の実施の形態にて用いられる積層型A/Fセンサの断面図である。
【図19】積層型A/FセンサのA/Fと起電力との関係を示す特性図である。
【図20】積層型A/FセンサのA/Fとポンピング電流との関係を示す特性図である。
【図21】積層型A/Fセンサにおけるバイアス制御回路の構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
S 酸素センサ
20 センサ本体
26 ヒータ
40 バイアス制御回路
50 センサ電流検出回路
70 マイクロコンピュータ
80 ヒータ制御回路
Claims (6)
- 限界電流式酸素センサと、
前記酸素センサに限界電流を測定するための限界電流測定用電圧を供給する限界電流測定用電圧供給手段と、
前記限界電流測定用電圧と異なる電圧である測温用電圧を前記酸素センサに供給する測温用電圧供給手段と、
前記酸素センサに対する供給電圧を前記測温用電圧から前記限界電流測定用電圧に切替える際、前記限界電流測定用電圧より前記側温電圧が低いときは、電流測定用電圧より高い電圧を、また前記限界電流測定用電圧より前記側温電圧が高いときは、電流測定用電圧より低い電圧を供給した後に、前記限界電流測定用電圧に戻す電圧切替え制御手段と、
前記限界電流測定用電圧が前記酸素センサに供給されいてる時に前記酸素センサに流れる限界電流を検出する限界電流検出手段と、
前記測温用電圧が前記酸素センサに供給されている時に前記酸素センサに流れる電流に基づき前記酸素センサの素子温度を検出する素子温度検出手段とを備える酸素濃度判定装置。 - 前記限界電流を検出している時に前記限界電流測定用電圧を、所望値より、前記限界電流の発生限界近傍で前記酸素センサに発生する起電力が所定値以下となるまで徐々に減少させる電圧低減手段を備え、
前記測温用電圧供給手段は、前記限界電流発生限界近傍の所定値まで前記酸素センサに供給される電圧が減少すると前記酸素センサに前記測温電圧を短時間供給するものである請求項1記載の酸素濃度判定装置。 - 前記素子温度検出手段は、酸素センサSに測温用電圧Vnegを供給している時の温度電流Inegと測温用電圧Vnegとを用いて、酸素センサSの内部抵抗ZDCを、ZDC=Vneg/Inegにより演算する内部抵抗検出手段を含む請求項1または2記載の酸素濃度判定装置。
- 前記素子温度検出手段は、酸素センサSに測温用電圧Vnegを供給している時の温度電流Inegと測温用電圧Vnegと測温用電圧印加直前の限界電流測定用電圧Vposと測温用電圧印加直前の限界電流Iposとを用いて、酸素センサSの内部抵抗ZDCを、ZDC=(Vpos−Vneg)/(Ipos−Ineg)により演算する内部抵抗検出手段を含む請求項1記載の酸素濃度判定装置。
- 前記限界電流検出手段による限界電流の検出を、前記素子温度検出手段による温度検出より短い周期で繰り返して実行させる周期決定手段を備える請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の酸素濃度判定装置。
- 電圧の印加に伴い被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流を出力する酸素センサと、
前記酸素センサに電流を測定するための電流測定用電圧を供給する電流測定用電圧供給手段と、
前記電流測定用電圧と異なる電圧である測温用電圧を前記酸素センサに供給する測温用電圧供給手段と、
前記酸素センサに対する供給電圧を前記測温用電圧から前記電流測定用電圧に切替える際、前記限界電流測定用電圧より前記側温電圧が低いときは、電流測定用電圧より高い電圧を、また前記限界電流測定用電圧より前記側温電圧が高いときは、電流測定用電圧より低い電圧を供給した後に、前記電流測定用電圧に戻す電圧切替え制御手段と、
前記電流測定用電圧が前記酸素センサに供給されいてる時に前記酸素センサに流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記測温用電圧が前記酸素センサに供給されている時に前記酸素センサに流れる電流に基づき前記酸素センサの素子温度を検出する素子温度検出手段とを備える酸素濃度判定装置。
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