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JP3683672B2 - 混練装置 - Google Patents

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JP3683672B2
JP3683672B2 JP09326497A JP9326497A JP3683672B2 JP 3683672 B2 JP3683672 B2 JP 3683672B2 JP 09326497 A JP09326497 A JP 09326497A JP 9326497 A JP9326497 A JP 9326497A JP 3683672 B2 JP3683672 B2 JP 3683672B2
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JP
Japan
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rotating shaft
rods
rod
kneading
rotation
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JP09326497A
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JPH10277376A (ja
Inventor
冨雄 村上
正二 塚崎
孝宏 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nichinan Co Ltd
Original Assignee
Shin Nichinan Co Ltd
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Publication date
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、混練装置、更に詳細には、混練部材をスクリュー状に所定ピッチ間隔で軸方向にずらせて立設した第1の回転軸と、前記第1の軸の回転に連動して回転し、混練部材をスクリュー状に所定ピッチ間隔で軸方向にずらせて立設した第2の回転軸とを有する混練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の混練装置(ミキサー)は、例えば、脱水汚泥、焼却あるいは集塵ダスト、セメント等の固化剤混入ダスト、あるいは粉体の混合、撹拌、混練等に使用され、特開昭62ー157113号公報、特開平8ー126827号公報に記載されているように、通常2軸の回転軸に所定の送りピッチで回転羽根等の混練部材がスクリュー状に取り付けられており、投入されたダスト等がこの混練部材により互いに混練されながら搬送され、排出されるように構成されている。
【0003】
また、上記従来の装置では、混練部材や回転軸の面に混練物が付着し、乾燥、固化して表面にこびりつき、作業能率が低下するのを防止するために、2つの回転軸を不等速で回転させることにより一方の軸に付着する混練物を他方の回転羽根によりかきおとす、いわゆるセルフクリーニング方式を採用している。このとき、互いの混練部材が接触しないように回転羽根のピッチを不等速で決まる比に設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の混練装置では、混練を良好に行なうために、混練部材で混合される時間を長くしようとすると、回転軸の回転につれて混練物が搬送されることから、搬送路を長くしなければならず、すなわち回転軸を軸方向に長くしなければならず、装置が大型化する、という問題があった。
【0005】
従って、本発明の課題は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成で、小型で効率のよい混練を行なうことが可能な混練装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、この課題を解決するために、
混練部材としてのロッドを円周スクリュー線上に所定角度のピッチ間隔ずらせて立設した第1の回転軸と、前記第1の回転軸の回転に連動して第1の回転軸と不等速で回転し、第1の回転軸のロッドと衝突しないように円周スクリュー線上に第1の回転軸のロッドのピッチ間隔に対して前記不等速比で定まる角度ピッチ間隔ずらせてロッドを立設した第2の回転軸とを有し、第1と第2の回転軸の回転によりロッドで混練物を混練しながら回転軸に沿って搬送する混練装置において、
第1の回転軸において軸長方向にみて右端の所定部分に取り付けられるロッドは他の部分のロッドに対して、また、第2の回転軸において軸長方向にみて左端の所定部分に取り付けられるロッドは他の部分のロッドに対して、それぞれ逆スクリューになるように配置され、かつ第1と第2の回転軸の逆スクリュー部分でのロッドのピッチ間隔が、それぞれ逆スクリュー部分でない部分のピッチ間隔と同じピッチ間隔を保持しており、それにより、第1と第2の回転軸の回転により該回転軸に沿って搬送される混練物が第1と第2の回転軸の前記所定部分の領域のそれぞれに達すると還流して循環すると共に、
第1と第2の回転軸の一方の回転軸のロッドの先端が他方の回転軸の表面にほぼ接触するように配置され、それにより、第1と第2の回転軸の回転によって各ロッドの先端が他方の回転軸の表面に付着する混練物を掻き落とすようになっている構成を採用した。
【0007】
このような構成では、混練物が第1の回転軸の右端の所定部分と第2の回転軸の左端の所定部分のそれぞれの領域に達すると、その部分のロッドが今までと逆スクリューに配置されているので、混練物は、還流して循環するようになり、僅かの空間で効率の高い混練を行なうことができる。
【0008】
また、第1と第2の回転軸の回転によって各ロッドの先端が他方の回転軸の表面に付着する混練物を掻き落とすセルフクリーニングが行なわれるので、作業能率を顕著に向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1、図2には、本発明の実施形態になる混練装置(ミキサー)の構造が図示されている。基板10には、モータ11が設置されており、このモータ11は、プーリ12、13を介して軸受け板14に一端が軸受けされた回転軸20を回転させる。駆動軸(主軸)となる回転軸20は、その他端が基板15に固定された軸受け板16に軸受けされており、また軸受け板14側には、ギア17が固定されている。このギア17は、軸受け板14、16に軸受けされる回転軸22のギア18と噛み合い、それによりモータ11が回転すると、回転軸20の回転に連動して回転軸22を回転させる。これにより回転軸22は従動軸(従軸)になる。
【0011】
回転軸20、22の軸表面には、複数のロッド20a、22aが軸方向に所定ピッチずらせてスクリュー状に取り付けられている。このロッドの取り付けは、特公昭62ー44969号公報、特開昭62ー157113号公報、特開平8ー126827号公報等に記載されているように、セルフクリーニング方式を採用しており、一方の軸のロッドの先端が他方の軸の表面にほぼ接触するように配置されており、それにより各軸の回転によって各ロッドの先端が他方の軸の表面に付着する混練物を掻き落せるようになっている。
【0012】
このようなセルフクリーニングを達成するために、回転軸20と回転軸22の回転比は、N−1対Nの不等速になっており、本実施形態では、例えば、回転軸20:回転軸22=5:4(N=5)の回転比に設定される。また、セルフクリーニング効果を高めるとともに、ロッド同志が互いに衝突しないようにするために、各ロッドは円周スクリュー線上にN×n度のピッチ間隔ずらして配置されている。本実施形態では、例えばn=(N−1)+N=9に選択され、それにより回転軸20の各ロッドは、回転方向の逆方向に45°ピッチ間隔ずらせて、また回転軸22の各ロッドは、回転方向に36°ピッチ間隔ずらせて取り付けられる。
【0013】
また、本発明では、混練物を還流させ、循環させるために、回転軸20の右端側の所定部分Xに取り付けられるロッド20bは、他の部分のロッド20aに対して、また回転軸22の左端の所定部分Yに取り付けられるロッド22bは、他の部分のロッド22aに対してそれぞれ逆スクリューになるように配置されている。例えば、回転軸20(22)のロッド20b(22b)は、その右側(左側)の各ロッドがこれまでのスクリュー方向と逆になるように配置される。その場合、各ロッドは逆スクリューになるが、そのピッチ間隔は、これまでのピッチ間隔をそれぞれ保持しており、ねじれが上述したのと逆になる。
【0014】
上述した各回転軸20、22は、装置の筺体30に収納され、筺体30には、混練につれて発生するガスを抜くためのガス抜き口30a、30g、混練状態を確認できるような点検口30b、30d、30f、混練させようとする物を投入させる投入口30c、30e並びに混練物を排出させる排出口30hが形成されており、点検口30b、30d、30fには、蓋32b、32d、32fが、また投入口30c、30eには、蓋32c、32eが、更に排出口30hには、蓋32hが、それぞれ開閉可能に取り付けられている。
【0015】
次に、このように構成された装置の動作を説明する。
【0016】
投入口30cあるいは30eを介して、混練させようとする種々の塵、ダスト、粉体、薬品などを投入する。投入された物体はモータ11により回転される回転軸20と回転軸22に取り付けられた各ロッドにより撹拌、混練されながら軸に沿って搬送される。そして、例えば回転軸20のロッド20aで混練、搬送される混練物は、図1で右端のXの領域に達すると、ロッド20bがロッド20aに対して逆スクリューになっていることから、その搬送が逆進され、矢印で示したように、回転軸22のロッド22aに受け継がれて流れが還流するようになる。一方、回転軸22のロッド22aによって混練、搬送される混練物は、左端の領域Yに達すると、ロッド22bがロッド22aに対して逆スクリューになっていることにより、今度は矢印で示したように、回転軸のロッド20aによって混練、搬送されるようになる。
【0017】
このようにして、混練物は還流しながら、混練を繰り返され、循環するようになり、それぞれ約1〜5分後(混練する物質に関係する)には、充分な混練が行なわれ、その後排出口30hを介して外部に排出される。この混練状態は、各点検口32b、30d、30fを介して点検ないし観察でき、また混練につれて発生するガスは、各ガス抜き口30a、30gを介して外部に排出できる。
【0018】
上述した例では、混練部材は、ロッド形状になっているがこれに限定されるものでなく、パドル形状、羽根形状にすることができる。またロッドの断面形状は、円形が好ましいが、その他に楕円、矩形、多角形、三角形等の形状とすることができる。更に逆スクリューとなる部分の区間は、任意にすることができるが、この区間が短いと還流効果が少なくなるので、例えば、ロッドのほぼ1/2周期とするようにする。また、逆スクリューとなる区間の長さは、ロッドピッチ間隔に応じて選定することもできる。
【0019】
また、不等速比は、5:4に限定されず、Nを2以上の任意の数とした不等速比にすることができる。更に、軸方向にずらす混練部材のピッチ間隔は、この不等速比によって決まる所定の値にすることができ、例えば上述の例でn=9以外の数とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、混練物は、還流しながら循環されるので、小さな空間で効率の高い混練を行なうことができるとともに、全体の装置を小型にすることが可能になる。また、本発明では、2軸の回転比を不等速にするとともに、この回転比で決まる所定ピッチで混練部材を取り付けているので、互いの混練部材が衝突することなく、セルフクリーニングを行なうことができ、作業効率を顕著に向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の構成をその一部を破断して示す上面図である。
【図2】装置の構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
11 モータ
20 回転軸
22 回転軸
30c、30e 投入口
30h 排出口

Claims (1)

  1. 混練部材としてのロッドを円周スクリュー線上に所定角度のピッチ間隔ずらせて立設した第1の回転軸と、前記第1の回転軸の回転に連動して第1の回転軸と不等速で回転し、第1の回転軸のロッドと衝突しないように円周スクリュー線上に第1の回転軸のロッドのピッチ間隔に対して前記不等速比で定まる角度ピッチ間隔ずらせてロッドを立設した第2の回転軸とを有し、第1と第2の回転軸の回転によりロッドで混練物を混練しながら回転軸に沿って搬送する混練装置において、
    第1の回転軸において軸長方向にみて右端の所定部分に取り付けられるロッドは他の部分のロッドに対して、また、第2の回転軸において軸長方向にみて左端の所定部分に取り付けられるロッドは他の部分のロッドに対して、それぞれ逆スクリューになるように配置され、かつ第1と第2の回転軸の逆スクリュー部分でのロッドのピッチ間隔が、それぞれ逆スクリュー部分でない部分のピッチ間隔と同じピッチ間隔を保持しており、それにより、第1と第2の回転軸の回転により該回転軸に沿って搬送される混練物が第1と第2の回転軸の前記所定部分の領域のそれぞれに達すると還流して循環すると共に、
    第1と第2の回転軸の一方の回転軸のロッドの先端が他方の回転軸の表面にほぼ接触するように配置され、それにより、第1と第2の回転軸の回転によって各ロッドの先端が他方の回転軸の表面に付着する混練物を掻き落とすようになっていることを特徴とする混練装置。
JP09326497A 1997-04-11 1997-04-11 混練装置 Expired - Lifetime JP3683672B2 (ja)

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