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JP3681119B2 - エンジンの変速ギヤ給油装置 - Google Patents

エンジンの変速ギヤ給油装置 Download PDF

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裕一 河本
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    • F16H57/00General details of gearing
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、エンジンの変速ギヤ給油装置に関し、特に、変速軸と平行にオイルシャワー管を配置し、該オイルシャワー管に形成した噴霧口から変速ギヤの歯面に向ってオイルを噴霧するようにしたエンジンの変速ギヤ給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミッションの変速ギヤ群への給油は、変速軸と変速ギヤとの間の摺動部に対しては変速軸内に形成したオイル通路により行なっており、ギヤ歯面に対しては、オイル溜から飛散して付着するオイルミストを利用して行なっている。ところが、オイル溜から離れて位置する変速ギヤの歯面は、オイルミストの付着が少ないため、特にドライサンプエンジンではオイルミストが殆どないため、変速ギヤの近くにオイルシャワー管を配置し、該オイルシャワー管に形成した複数の噴霧口から変速ギヤの歯面にオイルを噴霧するようにしている。
【0003】
このようなオイルシャワー式の給油構造を備えた従来技術として、実開昭53−26052号公報に記載された給油装置があり、図6にその断面図を示している。図6において、ミッション室101内の変速軸104と平行にオイルシャワー管110が配置され、該オイルシャワー管110の左右両端部は、ミッション室両端壁102,103に形成された管支持孔105,106に支持されている。左方の管支持孔105はオイルシャワー管110の左端を閉塞し、右方の管支持孔106はミッション室右端壁103内のオイル供給通路112を介してオイルポンプに連通している。
【0004】
オイルシャワー管110の途中には、変速ギヤ群G3のギヤ歯面に向って開口する複数の噴霧口113が形成されている。噴霧口113の数及び形成位置は、各ギヤ列毎に対応はしておらず、6列の変速ギヤ列に対して4つの噴霧口113が形成され、そのうち左右両端の噴霧口113を変速ギヤ列間に配置することにより、噴霧口113を複数の変速ギヤ列用に共有化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6の構造のように、オイルシャワー管110の一端を閉塞し、変速ギヤ群G3のギヤ歯面へのオイル供給を、総て噴霧口113からの噴霧により行なうようにしていると、変速軸104の軸芯方向両端付近のギヤ歯面に対しても噴霧口113を配置する必要性から、オイルシャワー管110の長さは軸方向両端のギヤに亘る程度に長く設定されている。また、軸芯方向端の噴霧口113を、それぞれ複数のギヤ列用に共有化しているが、各ギヤ歯面に十分なオイルを供給しようとすれば、各ギヤ列毎に噴霧口113を設ける必要が生じてくる。
【0006】
すなわち、オイルシャワー管110の長さが長くなることにより重量が増加すると共にミッション室自体も大型化し、また、オイルを十分に供給すべく噴霧口113の数を増やせば、オイルシャワー管110の孔明け加工工数が増加し、加工に手間がかかるようになる。
【0007】
【発明の目的】
本願発明は上記課題に鑑みて為されたものであり,その目的は、変速ギヤ群の各歯面へ十分に給油できる機能を維持しながらも、オイルシャワー管をコンパクトかつ軽量化し、しかも、オイルシャワー管の孔明け加工工数を減らすことができるエンジンの変速ギヤ給油装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願請求項1記載の発明は、ミッション室内に変速軸と平行にオイルシャワー管を配置し、該オイルシャワー管の両端部を、ミッション室の変速軸芯方向の両端壁に形成された管支持孔に支持し、オイルシャワー管の一端はオイルポンプ側のオイル通路に連通し、オイルシャワー管の途中には変速ギヤの歯面に向って開口する複数の噴霧口を形成してあるエンジンの変速ギヤ給油装置において、オイルシャワー管の他端部を支持する管支持孔には、オイルシャワー管内に連通すると共にミッション室に開口して変速ギヤの歯面にオイルを供給するオイル溝を形成している。
【0009】
これにより、各変速ギヤ列の歯面に十分オイルを供給しながらも、オイルシャワー管の長さを短くできると共に噴霧口の数を減らすことができる。したがって、軽量及びコンパクト化を達成できると共に、手間のかかる小孔の加工工程が減り、加工の能率が向上する。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエンジンの変速ギヤ給油装置において、オイルシャワー管の他端部にボスを固着し、該ボスを管支持孔に嵌着し、上記ボスは、オイルシャワー管内と管支持孔内を連通するオイル孔を有すると共に位置決め用の偏芯ピンを有し、上記偏芯ピンを、管支持孔に形成された位置決め孔に嵌合することにより、各噴霧口を周方向に位置決めしている。
【0011】
これにより、オイルシャワー管の組付時、簡単に噴霧口の向きを所定方向に設定することができ、組付作業に手間がかからなくなる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のエンジンの変速ギヤ給油装置において、上記ボスには、オイル溝から排出されるオイルを変速ギヤ列に導くフランジ部を一体に形成している。
【0013】
これにより、新たにガイド部材を設けなくとも、所定の変速ギヤ列にオイル溝からのオイルを無駄なく導くことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[エンジンの概略]
図1は本願発明による変速ギヤ給油装置を備えたドライサンプ式単気筒4サイクルエンジンの縦断側面図であり、クランクケース1の前部にはクランク軸3とバランサ軸4を収納するクランク室2が形成され、クランクケース1の後部にはミッションを収納するミッション室6が形成されている。クランク室2とミッション室6の間には一定高さの仕切り壁8が形成され、該仕切り壁8により、ミッション室6の下方部分を、クランク室2から隔離されたオイル溜10として利用してある。
【0015】
ミッション室6内には、後部に変速出力軸12が配置され、変速出力軸芯O3とクランク軸芯O1とを結ぶ線Aの上方位置に変速出力軸12と平行に変速入力軸13が配置され、上記線Aよりも若干下方位置に後進アイドル軸14が配置されている。O2は変速入力軸芯、O4は後進アイドル軸芯、O5はバランサ軸芯である。
【0016】
変速出力軸12には出力側の変速ギヤ群G1(図1では後進出力ギヤ38のみ表示)が設けられ、変速入力軸13には上記出力側変速ギヤ群G1に噛み合う入力側の変速ギヤ群G2(図1では後進入力ギヤ36のみ表示)が設けられている。後進アイドル軸14には後進アイドルギヤ37が設けられている。
【0017】
上記出力側変速ギヤ群G1と入力側変速ギヤ群G2との噛合い部分の上方位置に、変速出力軸12及び変速入力軸13と平行にオイルシャワー管20が配置されている。
【0018】
図2は図1のII-II断面図であり、エンジン後方から見て、変速軸芯方向(クランク軸芯方向)の両方を左右として、以下説明する。クランクケース1は左右のクランクケース部材1a,1bにより2分割構造となっており、クランクケース1の左側面にはジェネレータカバー21が締着され、右側面にはクラッチカバー22が締着され、クラッチカバー22で覆われるクラッチ室23内には、変速入力軸13の右端部に装着された多板式クラッチ25が収納されている。
【0019】
入力側変速ギア群G2として、右側から順に第1速ギヤ31、第5速ギヤ35、第3速ギヤ33、第2速ギヤ32、第4速ギヤ34及び後進ギヤ36が配置されており、それぞれに噛み合う出力側変速ギヤ群G1(図1)及び後進アイドルギヤ37等との組み合わせにより、右側から順に第1速用変速ギヤ列31L、第5速用変速ギヤ列35L、第3速用変速ギヤ列33L、第2速用変速ギヤ列32L、第4速用変速ギヤ列34L及び後進ギヤ列36Lが構成されている。
【0020】
変速入力軸13は、その左右両端部がミッション室6の左右端壁40,41に軸受43,44を介して回転可能に支持されると共に軸芯部にオイル通路45が形成されており、該オイル通路45の左端はミッション室左端壁40に形成されたオイル供給通路46に連通し、該オイル供給通路46は配管等のオイル供給経路を介してフィードポンプの吐出部に連通している。入力側変速軸13内のオイル通路45の途中には、径方向外方に延びて変速ギヤ群G2の嵌合部並びにクラッチギヤ29の嵌合部に至るオイル孔等が形成されている。
【0021】
ミッション室右端壁41は、オイルシャワー管20が配置される部分41aがミッション室内側(左側)へ張り出しており、該実施の形態では、上記張出部分41aは、右から2番目の第5速用変速ギヤ列35Lに対応する位置まで張り出している。これにより、オイルシャワー管20が配置されるスペースの左右間隔は、変速入力軸13等が配置されるスペースの左右間隔よりも短くなり、オイルシャワー管20の配置範囲は、変速入力軸13の左側軸受43に対応する位置から第5速用変速ギヤ列35Lの近傍位置までとなっている。
【0022】
オイルシャワー管20の左端部は、ミッション室左端壁40に形成された管支持孔56に直接嵌合支持されると共に、左端壁40内の前記オイル供給通路46に連通し、フィードポンプからのオイルが左端からオイルシャワー管20内に供給されるようになっている。
【0023】
オイルシャワー管20の途中には、後進変速ギヤ列36に対応する位置Pr、第4速用変速ギヤ列34Lに対応する位置P4、第2速用変速ギヤ列32に対応する位置P2及び第3速用変速ギヤ列33に対応する位置P3に、各変速ギヤ列の歯面(噛合い部)に向かって開口する4つの噴霧口66,64,62,63が形成されている。
【0024】
図4はオイルシャワー管20の右端部を右側管支持孔57から外した状態を示す斜視図であり、右側管支持孔57については、水平面で切断した形状を示している。この図4において、オイルシャワー管20の右端部には、フランジ部58aを一体に有するボス58が嵌着され、該ボス58が前述のように管支持孔57に嵌着されるようになっている。ボス58内には、オイルシャワー管20内に連通して左右方向に貫通するオイル孔69が形成され、ボス58の右端面には、オイルシャワー管中心線から偏芯すると共に右方に突出する周方向位置決め用の偏心ピン70が一体に形成されている。また、ボス58の右端部外周には、管支持孔57に挿入し易いように、面取りがなされている。
【0025】
一方、管支持孔57は環状の段面57aを有する段付孔となっており、管支持孔57の右端部には、上記偏芯ピン70が嵌合可能な位置決め孔71が形成され、管支持孔57の下端部には、管支持孔57の左右方向全長に亘って延びるオイル溝73が形成されている。
【0026】
図3はオイルシャワー管20の右端部の組付時の状態を示す断面拡大図であり、ボス58の右端面は、前記管支持孔57の段面57aに当接することにより左右方向の位置が規制されており、これにより、ボス58の右側にオイル室57bを確保すると共に、フランジ部58aと右端壁張出部分41aの間に環状隙間Cを確保している。上記オイル室57bはオイル孔69を介してオイルシャワー管20内に連通すると共に、オイル溝73の右端部に連通している。オイル溝73の左端開口部は、フランジ部58aの右端面に隙間Cを隔てて対向し、オイル溝73から排出されるオイルが上記フランジ部58aにより下方にガイドされるようになっている。
【0027】
【作用】
[エンジン全体のオイルの流れ]
図5はエンジン全体のオイル循環系路を示すブロック図であり、実線で示す経路は供給側、仮想線で示す経路は戻り側である。エンジン運転中、オイル溜10から一次フィルター81を介してフィードポンプ80に吸い込まれたオイルは、ニ次フィルタ82を通り、クランク軸3側に行くオイル供給経路83とミッション側に行くオイル供給経路84に分かれる。
【0028】
、ミッション側のオイル供給経路84は途中でシリンダヘッド側のオイル供給経路86と分岐した後、ミッション室左端壁内の前記オイル供給通路46に入り、変速入力軸13及び変速出力軸12の内部に供給されると共に、オイルシャワー管20内に供給され、変速ギヤ群の嵌合部分並びに歯面を潤滑する。
【0029】
クランク軸3及びコンロッド等の潤滑に利用したオイルは、クランク室2からジェネレータ室85に戻され、また、シリンダヘッド周りの潤滑に利用したオイルもジェネレータ室85に戻され、ジェネレータ室85から三次フィルター86を介してスカベンジングポンプ87によりクラッチ室23に汲み上げられ、オイル溜10に戻される。
【0030】
[オイルシャワー管による給油]
図2において、上記のようにオイル供給通路46からオイルシャワー管20内に供給されたオイルは、6つの変速ギヤ列のうち、左側4つのギヤ列、すなわち後進用、第4速用、第2速用及び第3速用の各ギヤ列36L,34L,32L,33Lに対しては、それぞれ対応する噴霧口66,64,62,63から各歯面(噛合い部)に向けて噴霧され、各歯面を潤滑する。
【0031】
右から2番面の第5速用変速ギヤ列35Lに対しては、図3において、オイルシャワー管20の右端からボス58のオイル孔69を通してオイル室57bに流れたオイルが、下端のオイル溝73を通って左方へ戻り、ボス58のフランジ部58aにより下方にガイドされ、第5速用変速ギヤ列35Lの歯面(噛合い部)に滴下され、第5速用変速ギヤ列35Lに付着して、これを潤滑する。
【0032】
右端の第1速用変速ギヤ列31Lに対しては、右方のクラッチ室23から右側軸受44を通って流入するオイルミストが付着すると共に、前記オイル溝73からのオイルの一部がミッション右端壁張出部分41aの下面を伝って付着し、第1速用変速ギヤ列31Lの歯面を潤滑する。
【0033】
各変速ギヤ列36L,34L、32L,33L、35L、31Lの歯面の潤滑に利用されたオイルは、ミッション室6内を流下あるいは滴下して、下部のオイル溜10に戻る。
【0034】
このように該実施の形態では、オイルシャワー管20の4つの噴霧口66,64,62,63からのオイルと、オイルシャワー管右端部のオイル溝73から供給されるオイルを利用して、6つの変速ギヤ列に対して、個々に十分なオイルを供給し、潤滑することができる。しかも、オイルシャワー管20を短くできると共に軽量化でき、それによりミッション室6もコンパクト化できる。
【0035】
【その他の発明の実施の形態】
(1)図2の実施の形態では、6つの変速ギヤ列中、4つの変速ギヤ列をオイルシャワー管の噴霧口からのオイルを利用して潤滑する構造であるが、たとえばオイルシャワー管の噴霧口を5つ形成し、左側から5列までを噴霧オイルにより潤滑し、右端のボスを右端の変速ギヤ列の上方に位置させ、右端の変速ギヤ列のみをオイル溝からの滴下オイルにより潤滑する構造とすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によると、
(1)変速入力軸等の変速軸と平行に設けたオイルシャワー管から変速ギヤ列の噛合い部に向けてオイルを噴霧するようにしているので、変速ギヤの歯が噛み合う寸前のタイミングで歯面に給油でき、十分なオイル油膜を効率よく供給できる。
【0037】
(2)オイルシャワー管の他端部を支持する管支持孔には、オイルシャワー管に連通すると共にミッション室に開口して変速ギヤ列の歯面にオイルを供給するオイル溝を形成しているので、変速ギヤ列毎に十分なオイルを供給しながらも、オイルシャワー管の長さを短くできると共に噴霧口の数を減らすことができる。これにより軽量及びコンパクト化を達成できると共に、手間のかかる小孔の加工工程が減り、加工の能率が向上する。
【0038】
(3)オイルシャワー管の他端部にボスを固着し、該ボスを管支持孔に嵌着し、上記ボスは、オイルシャワー管内と管支持孔内を連通するオイル孔を有すると共に位置決め用の偏芯ピンを有し、上記偏芯ピンを、管支持孔に形成された位置決め孔に嵌合することにより、各噴霧口が所定の方向に向くように位置決めしていると、オイルシャワー管の組付け時、簡単に噴霧口の向きを所定方向に設定することができ、組付け作業が容易になる。
【0039】
(4)ボスに、オイル溝から排出されるオイルを変速ギヤ列に導くフランジ部を一体に形成してあると、新たにガイド部材を設けなくとも、所定の変速ギヤ列にオイル溝からのオイルを無駄なく導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した4サイクルエンジンの縦断側面図(図2のI-I断面相当図)である。
【図2】 図1のII-II断面展開図である。
【図3】 オイルシャワー管の右端部近傍の拡大断面図である。
【図4】 オイルシャワー管の右端部を管支持孔から外した状態を示す斜視図である。
【図5】 エンジン全体のオイルの流れを示すブロック図である。
【図6】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 クランクケース
2 クランク室
3 クランク軸
6 ミッション室
10 オイル溜
12 変速出力軸
13 変速入力軸
20 オイルシャワー管
40 ミッション室左端壁
41 ミッション室右端壁
41a 右端壁突入部分
56 管支持孔
57 管支持孔
58 ボス
58a フランジ部
62,63,64,66 噴霧口
69 オイル孔
70 偏芯ピン
71 位置決め孔
73 オイル溝
G1,G2 変速ギヤ群
31L、32L、33L、34L、35L、36L 変速ギヤ列

Claims (3)

  1. ミッション室内に変速軸と平行にオイルシャワー管を配置し、該オイルシャワー管の両端部を、ミッション室の変速軸芯方向の両端壁に形成された管支持孔に支持し、オイルシャワー管の一端はオイルポンプ側のオイル通路に連通し、オイルシャワー管の途中には変速ギヤの歯面に向って開口する複数の噴霧口を形成してあるエンジンの変速ギヤ給油装置において、
    オイルシャワー管の他端部を支持する管支持孔には、オイルシャワー管内に連通すると共にミッション室に開口して変速ギヤの歯面にオイルを供給するオイル溝を形成していることを特徴とするエンジンの変速ギヤ給油装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの変速ギヤ給油装置において、
    オイルシャワー管の他端部にボスを固着し、該ボスを管支持孔に嵌着し、
    上記ボスは、オイルシャワー管内と管支持孔内を連通するオイル孔を有すると共に位置決め用の偏芯ピンを有し、
    上記偏芯ピンを、管支持孔に形成された位置決め孔に嵌合することにより、各噴霧口を周方向に位置決めしていることを特徴とするエンジンの変速ギヤ給油装置。
  3. 請求項2記載のエンジンの変速ギヤ給油装置において、上記ボスには、オイル溝から排出されるオイルを変速ギヤの歯面に導くフランジ部を一体に形成してあることを特徴とするエンジンの変速ギヤ給油装置。
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