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JP3681064B2 - ロングスライドレール - Google Patents

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JP3681064B2 JP2002295561A JP2002295561A JP3681064B2 JP 3681064 B2 JP3681064 B2 JP 3681064B2 JP 2002295561 A JP2002295561 A JP 2002295561A JP 2002295561 A JP2002295561 A JP 2002295561A JP 3681064 B2 JP3681064 B2 JP 3681064B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバン、ワンボックス車等のリヤシート、セカンドシート、サードシートに使用するシートの前後位置調整用ロングスライドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のワンボックス車のセカンドシートにおいては、車内を有効利用できるように、長尺のロアレールを車床に固定し、シート側のアッパーレールを前後方向に摺動自在に嵌合したスライドレールがある。このスライドレールを使用することによって、シートにおける前後方向の調整位置が広くなるし、また、シートをロアレールの先端又は後端に移動させることにより、シートの前、後にスペースが得られ、このスペースを荷物等に有効に利用できる。
【0003】
ところで、従来のロングスライドレールにおけるロック装置は、例えば実開平7ー40251号公報に開示されているような構造になっている。即ち、アッパーレールを長尺状のロアレールにロックするロック装置は、アッパーレール側に、上下方向に摺動自在に装置してロアレールに設けたロック孔内に嵌入するロックプレートを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これはアッパーレールの構造が複雑になる不具合があった。そこで、本発明はロングスライドレールにおいて、斯様なロックプレートの不具合を解消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るロングスライドレールは、車床側に固定する長尺状のロアレール内に、シート側のアッパーレールを摺動自在に嵌合してなる車両用シートのロングスライドレールにおいて、前記アッパーレールは、下部が前記ロアレール内に嵌入する垂直部と、この垂直部に一体の水平部とから構成され、水平部は垂直部の前、後端部に水平状に延設した固定部及び垂直部の長手方向における中央部に水平状に折曲してなる取付部からなり、前記垂直部における取付部に対応する部分に、ロックプレートが上下方向に摺動自在に装着されるスリットを上下方向に形成し、前記取付部の中央には、この取付部と同一平面で取付部の折曲方向に対して逆方向に向けて支板を延設し、この支板、前記ロックプレートの上端部が上下方向に貫通する孔を開孔してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るロングスライドレールを分解して示し、図中(L)は車床に前後方向に向けて締結する長尺状のロアレール、(U)はロアレール(L)内に摺動自在に嵌合するアッパーレール、(F)はシートクッション(不図示)が搭載されアッパーレール(U)に一体に締結されるベースフレーム(F)を夫々示す。
【0007】
ロアレール(L)は図3に示すように、断面四角形状でその上面にアッパーレール(U)が嵌合する溝が形成されており、底面には多数のロック孔(81)…が所定の間隔をあけて形成されている。
【0008】
アッパーレール(U)はロアレール(L)内に嵌入する垂直部(51)と、この垂直部(51)に一体でロアレール(L)の外部に位置する水平部(50)(52)とから構成され、水平部は垂直部(51)の前、後端部に水平状に延設した固定部(50)(50)及び垂直部(51)の長手方向における中央部に水平状に折曲してなる取付部(52)からなり、これらは図1に示すように一枚のプレートの一部を折曲し且つ切欠して形成している。
【0009】
以上の垂直部(51)の下部にはロアレール(L)内を転動するローラ(54)(54)と、スライダー(R)とが設けてあり、垂直部(51)における取付部(52)に対応する部分にはスリット(55)が上下方向に形成され、このスリット(55)にロックプレート(1)が上下方向に摺動自在に装着されている。図中(71)はスライダー(R)に設けたロックプレート(1)貫挿用の通孔を示す。
【0010】
アッパーレール(U)の固定部(50)(50)はボルト(50A)(50A)によってベースフレーム(F)のブラケット(60)(60)に一体に締結されている。また、アッパーレール(U)の取付部(52)における中央には、図1、2、3に示すように、この取付部(52)と同一平面で取付部(52)の折曲方向に対して逆方向に向けて支板(53)が延設され、この支板(53)にロックプレート(1)の上端部(12)を上下方向に貫通する孔(53A)が開孔されている。この孔(53A)は図3に示すようにスリット(55)の真上に位置している。図中(60A)はボルト(50A)の通孔を示す。
【0011】
ロックプレート(1)は下端にロアレール(L)のロック孔(81)に係合する係止歯(11)(11)(11)を有し、前述の如く、アッパーレール(U)のスリット(55)内に上下方向に摺動自在に装着され、図2に示すように、前記圧縮ばね(4)の弾力によって揺動杆(2)を介して下方であるロック方向に付勢されている。
【0012】
以上の取付部(52)の前後に位置する垂直部(51)には、上部が切欠され、上下幅が狭く形成されている切欠部が設けてあり、この切欠部の長手方向に沿ってロック解除用の揺動杆(2)の中央がピン(21)によって回動自在に枢着されている。
【0013】
なお、以上の揺動杆(2)の一端はロックプレート(1)に設けた係止孔(13)に係合し、他端はロック解除用の操作機構を構成するガイド片(3)に一体に連結されている。
ガイド片(3)はコ字状で、垂直部(51)の切欠部を挟むように上下方向に摺動自在に嵌合し、内部にガイド片(3)を上方に付勢する圧縮ばね(4)が装着されている。このガイド片(3)は上端がアッパーレール(U)の固定部(50)(50)、取付部(52)に対して上方に突出しないように取付けられている。
【0014】
従って、ガイド片(3)を圧縮ばね(4)の弾力に抗して下方である図1の矢印方向に押圧すると、揺動杆(2)はピン(21)を回転中心に一端が上方に回動するため、ロックプレート(1)が上方に移動する。
【0015】
ベースフレーム(F)はシートクッションの底部左右に前後方向に向けて固設され、このベースフレーム(F)はロック解除用の回動レバー(30)が枢支ピン(30C)によって回動自在に枢支され、この回動レバー(30)の一端に設けた折曲部(30A)が前ガイド片(3)に当接するように配設されている。
【0016】
回動レバー(30)の他端に設けた連結孔(30B)と、左右のベースフレーム(F)間に回転自在に横架した回転軸(33)と一体の回転片(32)とは、ワイヤ(31)などで連結され、回転軸(33)は操作軸(34)の回動操作力によって回転するように構成されている。
【0017】
操作軸(34)はその先端にシートの前側に配設したハンドル(34A)、後端に固定片(34A)が夫々固定され、固定片(34A)に係合する回転軸(33)には連動片(33B)が固設されている。
図中(33A)は回転軸(33)におけるベースフレーム(F)の外部に突出する突出部で、この突出部(33A)に前期回転片(32)が取付けられている。
【0018】
斯して、図1に示すように、ハンドル(34A)を矢印方向に回動操作すると、回転軸(33)が矢印方向に回転し、この回転軸(33)の回転力により回動レバー(30)の後端が上方に回動すると同時に折曲部(30A)が下方に回動するため、ガイド片(3)を圧縮ばね(4)の弾力に抗して下方に移動する。
【0019】
ガイド片(3)の下降に伴って揺動杆(2)がピン(21)を回転中心に回転するため、図2、3に示すロック状態のロックプレート(1)が上方に移動する。従って、ロック孔(81)に係合状態の係止歯(11)がロック孔(81)より脱出するため、ロック状態が解除され、アッパーレール(U)と一体のシートが前後方向に移動可能となる。
【0020】
そして、ハンドル(34A)に対する回転操作力を解除すると、圧縮ばね(4)の弾力により、揺動杆(2)は元の状態に戻りロックプレート(1)が下方に付勢され、係止歯(11)がロアレール(L)の所定位置のロック孔(81)に係合して図2、3に示すようにロックする。
【0021】
なお、ロックプレート(1)の上端部(12)に、連結孔(12A)を設け、この連結孔(12A)にプルワイヤの一端を連結し、プルワイヤの他端をシートの後面側に設けた操作レバー等に連結して、操作レバーを引くことにより、ロックプレート(1)を上方に移動させてロック解除を行うようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、アッパーレールが一枚のプレートで形成されているため、構造が簡単になる。また、アッパーレール側に設けたロックプレートは垂直部に設けたスリット内に摺動自在に装着され、ロックプレートの上端部は支板の孔に貫通されているため、ロックプレートが前後方向に支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】要部の断面図である。
【図3】図2のIIIーIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
U アッパーレール
L ロアレール
1 ロックプレート
50 水平部を構成する固定部
51 垂直部
52 取付部
53 支板
53A 孔
55 スリット

Claims (1)

  1. 車床側に固定する長尺状のロアレール内に、シート側のアッパーレールを摺動自在に嵌合してなる車両用シートのロングスライドレールにおいて、
    前記アッパーレールは、下部が前記ロアレール内に嵌入する垂直部と、この垂直部に一体の水平部とから構成され、水平部は垂直部の前、後端部に水平状に延設した固定部及び垂直部の長手方向における中央部に水平状に折曲してなる取付部からなり、
    前記垂直部における取付部に対応する部分に、ロックプレートが上下方向に摺動自在に装着されるスリットを上下方向に形成し、
    前記取付部の中央には、この取付部と同一平面で取付部の折曲方向に対して逆方向に向けて支板を延設し、この支板、前記ロックプレートの上端部が上下方向に貫通する孔を開孔してなるロングスライドレール。
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