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JP3648910B2 - 車両用アンテナ - Google Patents

車両用アンテナ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はAM放送、FM放送、TV放送の受信に適し、特に自動車の後部サイド窓ガラス板にアンテナ導体を設けるのに適する車両用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
AM放送、FM放送、TV放送を受信するため従来の車両用ガラスアンテナでは、図2に示すように自動車の後部左サイド窓ガラス板1a上にアンテナ導体ATを設け、給電点4aと回路9とを第1の接続線6を介して接続し、さらに、回路9と受信機20とを同軸ケーブル10を介して接続し、給電点4aと受信機20とを接続していた。回路9は、通常、前置増幅器、インピーダンスマッチング回路又は共振回路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図2における従来の車両用ガラスアンテナはコンパクトであるものの、AM放送帯受信の際において感度が不足し、電波の弱い地域ではAM放送を良好に受信できない問題があった。感度不足の理由は、AM放送帯の電波の波長は約185m〜575mと長く、この波長と比較して小さい面積の窓ガラス板に設けられたアンテナ導体ATの導体長が短いためであった。したがって、小さい面積の窓ガラス板に設けることが可能であってコンパクト化が達成でき、かつ、充分なAM放送帯の感度を得られるとともに、さらに、FM放送帯も同時に受信できるアンテナの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決すべくなされたものであり、第1の周波数帯と、第1の周波数帯より周波数の高い第2の周波数帯とを受信する車両用アンテナにおいて、
第1のアンテナ導体、第2のアンテナ導体及び第1のコイルが車両に設けられ、
第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続し、第2のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの他端とを接続し、
第1のコイルは第2の周波数帯において高インピーダンスとなるようなインダクタンス値を有し、
第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さを40cm以下とし、
第2の周波数帯はFM放送帯又はテレビVHF帯であり、
第1のアンテナ導体の給電点の受信信号を受信機に入力させることを特徴とする車両用アンテナを提供する。
【0005】
また、第1の周波数帯と、第1の周波数帯より周波数の高い第2の周波数帯とを受信する車両用アンテナにおいて、
第1のアンテナ導体、第2のアンテナ導体及び第1のコイルが車両に設けられ、
第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続し、第1のコイルの他端と第2のコイルの一端とを接続し、第2のコイルの他端と第2のアンテナ導体の給電点とを接続し、
第1のコイル及び第2のコイルはともに第2の周波数帯において高インピーダンスとなるようなインダクタンス値を有し、
第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さを40cm以下とし、
第2の周波数帯はFM放送帯又はテレビVHF帯であり、
第1のアンテナ導体の給電点の受信信号と第2のアンテナ導体の給電点の受信信号のうち強い方を選択して受信機に入力させる車両用アンテナを提供する。
【0006】
また、第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さが0cm以下である上記車両用アンテナを提供する。また、第1のアンテナ導体が後部左サイド窓ガラス板に設けられ、第2のアンテナ導体が後部右サイド窓ガラス板に設けられる上記車両用アンテナを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は2以上の周波数帯の受信を目的とする。本発明における第2の周波数帯の周波数は、本発明における第1の周波数帯の周波数より高い。代表例として、例えば、第1の周波数帯がAM放送帯、第2の周波数帯がFM放送帯である場合が挙げられる。
【0008】
また、車両に2以上のアンテナ導体が設けられることを要する。第1の周波数帯において、2以上のアンテナ導体を高周波的に接続し、第1のアンテナ導体の実効長を実質的に長くして第1の周波数帯の感度を向上させるためである。したがって、第1の周波数帯の受信の際には、第1のアンテナ導体の導体長と第2のアンテナ導体の導体長の和により第1のアンテナ導体の実効長を長くして受信することとなる。
【0009】
また、第2の周波数帯の受信の際には、ほぼ第1のアンテナ導体の導体長のみにより受信することとなる。そのため、第1のアンテナ導体の導体長及び形状等の仕様を第2の周波数帯の受信に適するようにすることが好ましい。
【0010】
以下、本発明を図面に従って詳細に説明する。図1は本発明の車両用アンテナの代表例の構成図である。図1において、1bは後部右サイド窓ガラス板、AT1 は第1のアンテナ導体、AT2 は第2のアンテナ導体、4bは第2の給電点、L1 は第1のコイル、L2 は第2のコイル、6は第1の接続線、8は第2の接続線、11はリード線、13は第2の同軸ケーブルである。第2のコイルL2 、回路9、リード線11及び同軸ケーブル13は必要に応じて設けられ、他の図でもこれらは必要に応じて設けられる。
【0011】
第1のアンテナ導体AT1 で受信された受信信号は、第1の接続線6を介して回路9に送られ、同軸ケーブル10を通じて受信機20に入力される。
第1のコイルL1 は、第1のアンテナ導体AT1 と第2のアンテナ導体AT2 との間に接続され、第2の周波数帯の受信信号を減衰させるような高インピーダンスとなるインダクタンス値を有する。第2の周波数帯の受信の際、第1のアンテナ導体AT1 を第2のアンテナ導体AT2 とを絶縁して第2の周波数帯の感度が低下することを防ぐためである。
【0012】
第2のコイルL2 は設けられることが好ましい。第2の周波数帯の受信の際、第1のアンテナ導体AT1 と第2のアンテナ導体AT2 との絶縁をできるだけ完全化して第2の周波数帯の感度が低下することを防ぐためである。複数のアンテナ導体を接続する第1のコイルL1 、第2のコイルL2 を以下、接続用コイルという。後述する第3〜第8のコイルも接続用コイルである。
【0013】
第1のコイルL1 のインダクタンス、第2のコイルL2 のインダクタンスにおける高インピーダンスとは、通常、受信機側の入力インピーダンスの約5倍超をいう。第2の周波数帯が、例えば、FM放送帯である場合、FM放送受信の際の受信機側の入力インピーダンスは、通常、50又は75Ωである。そのため、例えば、受信機側の入力インピーダンスが50Ωである場合には、250Ω以上が高インピーダンスとなる。
【0014】
第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端との接続長を第2の周波数帯の受信信号を減衰させないように短くすることが好ましい。具体的には、第1のアンテナ導体AT1 の給電点4aと第1のコイルL1 の一方の端部とを接続する第1の接続線6の長さ40cm以下とする。第2の周波数帯の感度が低下するからである。
【0015】
40cm以下である場合には、40cm超である場合と比較して第2の周波数帯全域の感度が、通常、2〜3dB以上向上する。好ましい範囲は20cm以下であり、20cm以下である場合には20cm超である場合と比較して第2の周波数帯全域の感度が、通常、1〜2dB以上向上する。
【0016】
第1のコイルL1 の端部とは、巻き始め又は巻き終りの部分をいうものとし、第1の接続線6、第2の接続線8と接続用コイルの巻き線が一体となっている場合にも接続用コイルの端部は、巻き始め又は巻き終りの部分をいうものとする。他の接続用コイルも同様とする。
【0017】
図1において、ダイバーシティ受信を行う場合には、リード線11と同軸ケーブル13とが設けられる。ダイバーシティ受信の際には、第1のアンテナ導体AT1 の受信信号と第2のアンテナ導体AT2 の受信信号のうち、強い方を選択回路により選択して受信機20に入力させる。ダイバーシティ受信を行う場合の図1の受信機20は選択回路を備えている。しかし、これに限定されず、受信機20は選択回路を備えていなくてもよく、受信機20と選択回路とが分離していてもよい。
【0018】
第2のアンテナ導体AT2 の給電点4bと第2のコイルL2 の一端とを接続する接続線の長さが40cm以下であることが好ましく、20cm以下がより好ましい。第1の接続線6の長さについての上記説明と同様の理由による。
【0019】
図3は図1とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図である。図3において、3は車両の後部窓のガラス板、22はヒータ線、25a、25bはバスバ、29はチョークコイル、30は直流電源、21はノイズカット用のコンデンサ、12a、12bは高周波チョークコイル、41は直流阻止用のコンデンサである。
【0020】
図3に示す本発明の車両用アンテナでは、ヒータ線22とバスバ25a、25bからなるデフォッガをアンテナとして機能させ、図1における第2のアンテナ導体AT2 に相当するものとしている。第1のアンテナ導体AT1 とデフォッガとの間でダイバーシティ受信を行う。
【0021】
図3においては、バスバ25a、25bとデフォッガ用の直流電源30との間にチョークコイル29及び高周波チョークコイル12a、12bを挿入し、高周波帯域にてチョークコイル29及び高周波チョークコイル12a、12bのインピーダンスを大きくすることによって、直流電源30からデフォッガへの直流電流は流すが放送帯域等の高周波帯域の電流は遮断するようにしている。
【0022】
このようにして、チョークコイル29及び高周波チョークコイル12a、12bによりデフォッガのヒータ線22とバスバ25a、25bとを車体アースから高周波的に絶縁でき、ヒータ線22及びバスバ25a、25bに誘起されたラジオ放送帯域等の高周波帯域の受信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、この受信電流を漏れなく受信機20に送ることができる。
【0023】
また、第1の周波数帯を中波帯、例えば、AM放送帯とし、第2の周波数帯をFM放送帯とする場合、デフォッガを利用してAM放送帯のみを受信する場合であれば、高周波チョークコイル12a、12bは、通常、不要であり、チョークコイル29のみでよく、FM放送帯のみを受信する場合であれば、高周波チョークコイル12a、12bのみでよい。
【0024】
また、中波帯及びFM放送帯両方を受信する場合であっても、チョークコイル29、高周波チョークコイル12a、12b両方の機能を満足するコイルがあれば、そのようなコイルのみでよい。
【0025】
図4は図1、図3とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図である。第1の周波数帯の受信の際、第1のアンテナ導体AT1 をデフォッガと接続することにより、第1のアンテナ導体の実効長を長くして、第1のアンテナ導体AT1 と第2のアンテナ導体AT2 との間でダイバーシティ受信を行う。
【0026】
なお、図4の車両用アンテナにおいて、デフォッガの代わりに第1のアンテナ導体のようなアンテナ導体を使用してもよい。また、バスバ25aと受信機20とを接続し、第1のアンテナ導体AT1 、第2のアンテナ導体AT2 及びバスバ25aの3者間でダイバーシティ受信を行ってもよい。
【0027】
図4において、第1のアンテナ導体AT1 と第2のアンテナ導体AT2 とは別の窓ガラス板に設けられている。しかし、第1のアンテナ導体AT1 と第2のアンテナ導体AT2 とが同じ窓ガラス板に設けられていてもよい。
【0028】
図5は図1、図3、図4とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図である。図5において、AT3 は第3のアンテナ導体、AT4 は第4のアンテナ導体、L3 は第3のコイル、L4 は第4のコイル、L5 は第5のコイル、L6 は第6のコイル、L7 は第7のコイル、L8 は第8のコイル、4cは第3のアンテナ導体AT3 の給電点、4dは第4のアンテナ導体AT4 の給電点、40は前部窓のガラス板である。図5に示す車両用アンテナでは、第1のアンテナ導体AT1 、第2のアンテナ導体AT2 、第3のアンテナ導体AT3 及び第4のアンテナ導体AT4 の4者間でダイバーシティ受信を行う。第1〜第4のアンテナ導体が設けられる窓のガラス板は図5に限定されない。
【0029】
図5に示す車両用アンテナにおいて、第5のコイルL5 、第6のコイルL6 及びその接続線、又は、第7のコイルL7 、第8のコイルL8 及びその接続線は必要に応じて設けられる。
【0030】
図1、図3、図4、図5ではアンテナ導体は車両の窓ガラス板に設けている。しかし、アンテナ導体が設けられる車両の箇所は特に限定されない。ただし、実装の便宜、コンパクト化のためには、各アンテナ導体は車両の窓ガラス板に設けられることが好ましい。また、複数のアンテナ導体の一部が車両の窓ガラス板に設けられ、残るアンテナ導体が車両の窓ガラス板を除く部位に設けられていてもよい。また、アンテナ導体はガラスアンテナ以外のポールアンテナ等であってもよい。
【0031】
本発明において、アンテナ導体が車両の窓ガラス板に設けられている場合、このような窓のガラス板は特に限定されず、後部窓のガラス板、サイド窓のガラス板、前部窓のガラス板、ルーフ窓のガラス板等であってもよく、アンテナ導体が設けられる窓のガラス板にデフォッガが設けられていなくともよい。
【0032】
また、アンテナ導体が車両の窓ガラス板に設けられる場合には、第1のアンテナ導体が後部左サイド窓ガラス板に設けられ、第2のアンテナ導体が後部右サイド窓ガラス板に設けられることが好ましい。指向性に優れるからである。
【0033】
また、本発明におけるアンテナ導体は、AM放送帯(中波)、FM放送帯用に限定されず、短波放送帯、長波放送帯及びテレビVHF帯に応用できる。
【0034】
【実施例】
(例1〜5)
図1のような車両用アンテナを製作した。回路9は前置増幅器とした。第2のコイルL2 、リード線11及び同軸ケーブル13は設けなかった。後部サイド窓ガラス板1aの寸法は略縦方向400mm、略横方向550mmとした。第1のアンテナ導体のAT1 導体長をFM放送帯受信に適するような長さになるように、第1のアンテナ導体AT1 の略縦方向アンテナ線の長さを300mm、略横方向アンテナ線の長さを450mm、第1のコイルL1 のインダクタンス値を2.7μH、FM放送受信の際の受信機の入力インピーダンスは50Ωとした。
【0035】
第1のアンテナ導体AT1 の給電点4aと第1のコイルL1 の一端とを接続する第1の接続線6の長さを5cm、15cm、30cm、50cm、80cmとしてFM放送帯の感度−受信周波数特性を測定した結果を図6に示す。図6において、B:5cm(例1)、C:15cm(例2)、D:30cm(例3)、E:50cm(例4)、F:80cm(例5)である(例1〜3は実施例、例4、5は比較例)。
また、例1〜3はAM放送も良好に受信でき、下記例6より、AM放送帯全域の平均感度がほぼ3dB向上した。
【0036】
(例6)
比較例として、図2のような車両用アンテナを製作した。後部サイド窓ガラス板1a、第1のアンテナ導体AT1 については、例1に使用したものと同じものを使用した。図6(A)にFM放送帯の感度−受信周波数特性を示し、図8にAM放送帯の感度−受信周波数特性を示す。
【0037】
(例7)
図3のような車両用アンテナを製作した。後部サイド窓ガラス板1aは車両左側のものを使用し、例1と同様のものとした。後部窓ガラス板3の寸法は略縦方向450mm、略横方向1200mmとした。第2の接続線8の長さは400mm、第1の接続線6の長さは15cmとした。図7に、例7のAM放送帯の感度−受信周波数特性を示す。
【0038】
なお、例7の回路定数は、第1のコイルL1 =2.7μH、第2のコイルL2 =2.7μH、コンデンサ41=20pF、チョークコイル29=1mH、高周波チョークコイル12a=1μH、高周波チョークコイル12b=1μH、とした。
【0039】
【発明の効果】
本発明では、第1の周波数帯において第1のアンテナ導体と第2のアンテナ導体とを接続するので第1のアンテナ導体の実効長が長くなるため、第1の周波数帯の感度が向上する。
【0040】
また、第1のコイルは第2の周波数帯の受信信号を減衰させるようなインダクタンス値を有し、第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端との接続線のを第2の周波数帯の受信信号を減衰させないように40cm以下にするために、第2の周波数帯において第1のアンテナ導体の実効長が長くならず、第2の周波数帯の感度が減衰しにくい。
【0041】
また、第1の周波数帯において第1のアンテナ導体の受信信号を利用する際、第2のアンテナ導体の導体長を利用できるため、第1のアンテナ導体の占める面積を小さくでき、コンパクト化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用アンテナの代表例の構成図
【図2】従来例の構成図
【図3】図1とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図
【図4】図1、図3とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図
【図5】図1、図3、図4とは別のタイプの本発明の車両用アンテナの例の構成図
【図6】例1〜例6のFM放送帯の感度−受信周波数特性図
【図7】例7のAM放送帯の感度−受信周波数特性図
【図8】例6のAM放送帯の感度−受信周波数特性図
【符号の説明】
AT1 :第1のアンテナ導体
AT2 :第2のアンテナ導体
1 :第1のコイル
2 :第2のコイル
1b:後部右サイド窓ガラス板
4a:第1の給電点
4b:第2の給電点
6:第1の接続線
8:第2の接続線
9:回路
10:同軸ケーブル
20:受信機
22:ヒータ線
25a、25b:バスバ
29:チョークコイル
30:直流電源
21:ノイズカット用のコンデンサ
12a、12b:高周波チョークコイル
41:直流阻止用のコンデンサ

Claims (4)

  1. 第1の周波数帯と、第1の周波数帯より周波数の高い第2の周波数帯とを受信する車両用アンテナにおいて、
    第1のアンテナ導体、第2のアンテナ導体及び第1のコイルが車両に設けられ、
    第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続し、第2のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの他端とを接続し、
    第1のコイルは第2の周波数帯において高インピーダンスとなるようなインダクタンス値を有し、
    第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さを40cm以下とし、
    第2の周波数帯はFM放送帯又はテレビVHF帯であり、
    第1のアンテナ導体の給電点の受信信号を受信機に入力させることを特徴とする車両用アンテナ。
  2. 第1の周波数帯と、第1の周波数帯より周波数の高い第2の周波数帯とを受信する車両用アンテナにおいて、
    第1のアンテナ導体、第2のアンテナ導体及び第1のコイルが車両に設けられ、
    第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続し、第1のコイルの他端と第2のコイルの一端とを接続し、第2のコイルの他端と第2のアンテナ導体の給電点とを接続し、
    第1のコイル及び第2のコイルはともに第2の周波数帯において高インピーダンスとなるようなインダクタンス値を有し、
    第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さを40cm以下とし、
    第2の周波数帯はFM放送帯又はテレビVHF帯であり、
    第1のアンテナ導体の給電点の受信信号と第2のアンテナ導体の給電点の受信信号のうち強い方を選択して受信機に入力させる車両用アンテナ。
  3. 第1のアンテナ導体の給電点と第1のコイルの一端とを接続する接続線の長さが0cm以下である請求項1又は2記載の車両用アンテナ。
  4. 第1のアンテナ導体が後部左サイド窓ガラス板に設けられ、第2のアンテナ導体が後部右サイド窓ガラス板に設けられる請求項1、2又は3記載の車両用アンテナ。
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