JP3517776B2 - 高減衰ゴム組成物 - Google Patents
高減衰ゴム組成物Info
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Description
震やその他の防振・制振などの各種の振動エネルギーを
吸収するための高減衰ゴム組成物に関するものである。
・制振などの各種の振動エネルギーを吸収する装置や機
械が注目されている。
段として、高減衰ゴム組成物が脚光を浴びている。そし
て従来の高減衰ゴム組成物は天然ゴムを主成分とし、こ
れにハイスチレン配合SBRゴム等をブレンドすること
によって振動エネルギーの減衰特性を得ていた。
heqを高くすると温度依存性もかなり大きくなってし
まうという問題があった。できるだけ減衰率heqが高
くて温度依存性が小さい材料が好ましい。
来よりも振動エネルギーの減衰率heqが高くて温度依
存性が小さい高減衰ゴム組成物を提供しようとするもの
である。
ような技術的手段を講じている。
剤としての天然ゴムと温度依存性維持・兼減衰率増加剤
としてのシリコーンゴムとを具備し、減衰率増加剤とし
て前記天然ゴムとシリコーンゴムとの合計100重量部
に対して軟化点が120℃以下のC9系炭化水素樹脂5
〜50重量部が配合されたことを特徴とする。
したので、従来とほぼ同等の温度依存性であってもより
減衰率を大きくすることができる。なおシリコーンゴム
は一般的に硫黄加硫ができないので、天然ゴムとブレン
ドすることは非常に考え難いものである。
リコーンゴムを具備せしめるように構成した場合、軟化
点が120℃以下のC9系炭化水素樹脂の配合が5〜5
0重量部以下程度の少量でもゴム組成物の減衰率を十分
に向上させることができる。またC9系炭化水素樹脂
は、減衰の付加以外にシリコーンゴムのタッキネスを上
げるため少量加えることが望ましい。
ロピレンポリマー及び/又はシリコーンポリマー及び/
又は有機珪素化合物及び/又はシリカ及び/又は加硫剤
を有するハイブリッドゴムであることとしてもよい。こ
のように構成すると、破断伸びが大きくロール加工性が
良いという利点がある。
ン変性されたものであることとしてもよい。このように
構成すると、静的剪断弾性率が高くなるという利点があ
る。
増強剤(カーボンブラック、シリカ)、軟化剤、可塑
剤、粘着付与剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加
硫遅延剤、樹脂その他の添加物を必要に応じて加えるこ
とができる。
を作成した。
クスを用い、均一に混合した。得られた混合物を150
℃、30分間の熱処理をして加硫させシート状の高減衰
ゴム組成物を成形した。
する。 (実施例1) 天然ゴム70重量部にシリコーンゴム
(信越化学工業社製、SEP−1411−U)30重量
部をブレンドした。またC9系炭化水素樹脂(日本石油
化学社製、日石ネオポリマーE−100)を5重量部加
えた。 (実施例2) 天然ゴム70重量部にシリコーンゴム
(信越化学工業社製、SEP−1411−U)30重量
部をブレンドした。またC9系炭化水素樹脂(日本石油
化学社製、日石ネオポリマーE−100)を15重量部
加えた。 (実施例3) 天然ゴム70重量部にシリコーンゴム
(信越化学工業社製、KE−951−U)30重量部を
ブレンドした。またC9系炭化水素樹脂(日本石油化学
社製、日石ネオポリマーE−100)を15重量部加え
た。 (実施例4) 天然ゴム70重量部にシリコーンゴム
(信越化学工業社製、SEP−1411−U)30重量
部をブレンドした。またC9系炭化水素樹脂(日本石油
化学社製、日石ネオポリマーE−100)を15重量部
加えた。 (比較例1) 天然ゴムが100重量部の配合である。 (比較例2) 天然ゴム70重量部にブタジエン・ラバ
ー(日本合成ゴム社製、BR01)30重量部をブレン
ドした。 (比較例3) 天然ゴム70重量部にスチレン・ブタジ
エン・ラバー(日本合成ゴム社製、JSR1503)3
0重量部をブレンドした。 (比較例4) 天然ゴム70重量部にスチレン・ブタジ
エン・ラバー(日本ゼオン社製、E−SBR 955
0)30重量部をブレンドした。 (比較例5) 天然ゴム70重量部にハイスチレンSB
R(日本ゼオン社製、ハイスチレンSBR 2057S
S)30重量部をブレンドした。
2に示す。なお表1中、シリコーンゴム1は信越化学工
業社製KE−951−Uを、シリコーンゴム2は信越化
学工業社製SEP−1411−Uを、シリコーンゴム3
は日本ユニカー社製シルグラフト−210を表す。
m2 )、破断伸び(%)、静的剪断弾性率(Kgf/cm2 )
をJIS.K−6301に準じて測定した。図1に示す
試験サンプルを調整し、周波数0.5 Hz、変形量がシー
ト厚みに対して約100%、剪断試験を行ったときの−
10℃及び20℃における弾性率の比を求め、弾性の温
度依存比(−10℃/20℃)を算出した。なお図中、
サンプルの高減衰ゴム組成物は1で示す。また前記図1
に示す試験サンプルにより、公知の方法で150%変形
時の減衰率heq(%)を算出した。
結果を表4に示す。
破断伸びが低下する傾向が見られる。またこの配合量が
多くなり過ぎるとタックが低下する傾向が見られる。そ
こでシリコーンゴムの配合量は、天然ゴムとシリコーン
ゴムとの合計100重量部に対して約50重量部以下と
することがより好ましい。
温度依存比(−10℃/20℃)との関係のグラフを図
2に示す。このグラフに示されるように、この実施例の
高減衰ゴム組成物は比較例のものと同等の温度依存性で
あってもより減衰率を大きくすることができるものであ
る。
の効果を有する。
が高くて温度依存性が小さい高減衰ゴム組成物を提供す
ることができる。
℃)との関係を示すグラフ。
Claims (3)
- 【請求項1】 基剤としての天然ゴムと温度依存性維持
・兼減衰率増加剤としてのシリコーンゴムとを具備し、
減衰率増加剤として前記天然ゴムとシリコーンゴムとの
合計100重量部に対して軟化点が120℃以下のC9
系炭化水素樹脂5〜50重量部が配合されたことを特徴
とする高減衰ゴム組成物。 - 【請求項2】 前記シリコーンゴムが、エチレンプロピ
レンポリマー及び/又はシリコーンポリマー及び/又は
有機珪素化合物及び/又はシリカ及び/又は加硫剤を有
するハイブリッドゴムである請求項1記載の高減衰ゴム
組成物。 - 【請求項3】 前記シリコーンゴムがポリオレフィン変
性されたものである請求項1記載の高減衰ゴム組成物。
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