JP3503754B2 - チップ型電子部品包装用カバーテープ - Google Patents
チップ型電子部品包装用カバーテープInfo
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Description
管、輸送、装着に際し、チップ型電子部品を汚染から保
護し、電子回路基板に実装するために整列させ、取り出
せる機能を有する包装体のうち、収納ポケットを形成し
たプラスチック製キャリアテープに熱シールされ得るカ
バーテープに関するものである。
ー、ダイオード、コンデンサー、圧電素子レジスターな
どの表面実装用チップ型電子部品は、電子部品の形状に
合わせて、収納しうるエンボス成形されたポケットを連
続的に形成したプラスチック製キャリアテープとキャリ
アテープに熱シールしうるカバーテープとからなる包装
体に包装されて供給されている。内容物の電子部品は包
装体のカバーテープを剥離した後、自動的に取り出され
電子回路基板に表面実装されている。カバーテープが製
品として巻かれた状態で保管された時、特に夏場など高
温あるいは高湿下で保管された場合、巻き芯部が二軸延
伸フィルムとブロッキングを起こしシール不良あるいは
透明性の大幅な低下などのトラブルが発生していた。こ
れを解決すべく適当な手段は未だ確立されていない。
小さくシール性が安定しており、且つ、高温・高湿下に
おいてもブロッキングしないカバーテープを提供するこ
とにある。
を解決すべく、経時変化が小さくシール性が安定してお
り、且つ、高温・高湿下においてもブロッキングしない
カバーテープを得んとして鋭意研究した結果、外層とし
て二軸延伸フィルムを使用し、接着層として球状あるい
はフレーク状微粉末を分散したヒートシールタイプの熱
可塑性樹脂をコーティングした複合フィルムが透明であ
り、良好な特性を持つカバーテープとなり得るとの知見
を得て、本発明を完成するに至ったものである。即ち本
発明は、チップ型電子部品を収納するポケットを連続的
に形成したプラスチック製キャリアテープに、熱シール
し得るカバーテープであって、該カバーテープは、外層
はポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンのいずれか
である二軸延伸フィルムであり、外層と接着層の間の中
間層はポリエチレンフィルムであり、接着層はポリウレ
タン系樹脂、エチレン・メチルメタアクリレート樹脂
(EMMA)又はエチレン・エチルアクリレート樹脂
(EEA)等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂
(PVC)、エチレンビニルアセテート系樹脂(EV
A)、アイオノマー樹脂(ION)、ポリエステル系樹
脂のいずれか、又はこれらの組合せから成る熱可塑性樹
脂に粒径0.1〜200μのガラスビーズ、ポリアクリ
ル系粒子、ポリスチレン系粒子、ポリエチレン粒子のい
ずれか又はこれらの組合せによる球状あるいはフレーク
状微粉末を分散させて成り、微粉末の添加量が接着層の
熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜10重量部であ
り、接着層が押出ラミネート法で形成され、接着層の厚
みが10〜80μmで、かつカバーテープの可視光線透
過率が75%以上であることを特徴とするチップ型電子
部品包装用カバーテープであり、本発明の好ましい態様
は、該カバーテープとキャリアテープの接着力がシール
幅1mm当り10〜120grであることを特徴とするチ
ップ型電子部品包装用カバーテープである。
明すると、外層2が二軸延伸ポリエステルフィルム、二
軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ナイロンフィ
ルムのいずれかの二軸延伸フィルムであり、厚みが6〜1
00μの透明で剛性の高いフィルムである。中間層4は接
着層を押出ラミネートする際、ラミネート強度を向上さ
せるためにポリエチレンを用い、接着層5は透明性を有
する熱可塑性樹脂(例えばポリウレタン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、エチレンビニルアセテート系樹脂、ポリ塩化
1ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂など)であって、各
単体又はその組合せによって、相手材のプラスチック製
キャリアテープ6に熱シールし得る特性を有するものが
選定される。且つ、接着層中にガラスビーズ、ポリアク
リル系粒子、ポリスチレン系粒子、ポリエチレン粒子の
いずれかの球状あるいはフレーク状微粉末が均一に分散
されており、その添加量は接着層の熱可塑性樹脂100
重量部に対して1〜10重量部である。1重量部未満で
は、ブロッキング防止効果は発現せず、10重量部を超
えると接着剤への分散性が著しく悪くなり生産に適さな
い。粒径は0.5〜200μが好ましい。0.5μより
小さいとブロッキング防止効果は発現せず、200μよ
り大きいとシール強度が著しく弱くなり、実用的でな
い。又、ヒートシール型接着剤の形成方法については押
出ラミネート法が安価で衛生面から見ても望ましい。
又、接着層の膜厚は10〜80μが好ましく、更に好ま
しくは20〜50μが良い。膜厚が10μ以下ではラミ
ネート機の特性上、製膜が困難であり、80μ以上で
は、保管と言った様なフィルムの取扱いに難がある。
尚、外層と中間層とのラミネート強度を向上させる目的
でイソシアネート系、イミン系等の熱硬化型の接着層を
介して両者をラミネートしてもよい。又、カバーテープ
の可視光線透過率が75%以上になる様に構成されてい
るために、キャリアテープに封入された内部の電子部品
あるいは電子部品に記載された文字等が目視あるいは機
械によって鮮明に確認できる。75%より低いと中の電
子部品の確認はできるが、電子部品に記載された文字等
の判別は困難である。
例によって本発明は何ら限定されるものではない。 《実施例1〜10、比較例1〜10》二軸延伸フィルム
とポリエチレンフィルムのラミネート品のポリエチレン
フィルム側に熱可塑性樹脂及び種類、粒径の異なる球状
あるいはフレーク状微粉末の混合物である接着層を押出
ラミネーターにより膜厚15μに製膜し図1に示した層
構成のカバーテープを得た。得られたカバーテープを1
3.4mm幅にスリット後、16.0mm幅のPS製キャリアテー
プとヒートシールを行い、ピール強度を測定した。又、
カバーテープ試作品の可視光線透過率の測定を行いその
特性評価結果を表1、2、3及び4に示した。但し表
中:GBはガラスビーズ、PAはポリアクリル系粒子、
PSはポリスチレン系粒子、PEはポリエチレン系粒子
を示す。層厚みは、外層 25μ;中間層 15μ;接着層 1
5μであり、球状あるいはフレーク状微粉末の数字は接
着層の熱可塑性樹脂 100重量部に対する添加量である。 ヒートシール条件:140℃/20psi/1sec. ,シ―ル幅
0.4mm×2ピール条件 :180゜ピ―ル ,ピ―ルスピ―ド
300mm/min. n=3
ッキング防止処理されており、高温あるいは高湿下で保
管された場合、巻芯部が二軸延伸フィルムとブロッキン
グを起こさなくなり、シール不良あるいは、透明性の低
下などのトラブルが発生しなくなる。又、保管環境によ
り経時的に変化する問題を解決することができ、安定し
たピールオフ強度を得ることが出来る。
し、その使用状態を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 チップ型電子部品を収納する収納ポケッ
トを連続的に形成したプラスチック製キャリアテープ
に、熱シールし得るカバーテープであって、該カバーテ
ープは、外層がポリエステル、ポリプロピレン、ナイロ
ンのいずれかである二軸延伸フィルムであり、中間層が
ポリエチレンフィルム、接着層が熱可塑性樹脂にガラス
ビーズ、ポリアクリル系粒子、ポリスチレン系粒子、ポ
リエチレン粒子のいずれか又はこれらの組合せから成る
球状あるいはフレーク状微粉末を分散させて成り、微粉
末の添加量が熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜1
0重量部であり、接着層が押出ラミネート法で形成さ
れ、接着層の厚みが10〜80μmで、かつカバーテー
プの可視光線透過率が75%以上であることを特徴とす
るチップ型電子部品包装用カバーテープ。 - 【請求項2】 微粉末の粒径が0.5〜200μである
請求項1記載のチップ型電子部品包装用カバーテープ。 - 【請求項3】 接着層の熱可塑性樹脂がポリエチレン系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、エチレンビニルアセテート系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、アイオノマー系樹脂のいずれか又はこ
れらを組み合わせて成る請求項1又は2記載のチップ型
電子部品包装用カバーテープ。 - 【請求項4】 カバーテープとキャリアテープの接着力
がシール幅1mm当り10〜120grである請求項1、
2又は3記載のチップ型電子部品包装用カバーテープ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20534493A JP3503754B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | チップ型電子部品包装用カバーテープ |
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JPH0752338A JPH0752338A (ja) | 1995-02-28 |
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Family
ID=16505340
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20534493A Expired - Fee Related JP3503754B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | チップ型電子部品包装用カバーテープ |
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-
1993
- 1993-08-19 JP JP20534493A patent/JP3503754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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