JP3582397B2 - 線状体の巻取り方法及び線状体の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯材が巻付け癖を有するスペーサ等の線状体の巻取り方法及び線状体の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
長尺体の表面に螺旋溝を有するスペーサを用い、そのスペーサの螺旋溝内に光ファイバ心線を収容した光ケーブルは、光ケーブルの代表的なものとして多用されている。図6はその一例を示す図であって、図6(A)はスペーサの斜視図、図6(B)は光ファイバ心線の横断面図、図6(C)は光ケーブルの横断面図である。図6において、30はスペーサ、31は抗張力体、32はプラスチック成形体、33は螺旋溝、34は光ファイバ心線、34aは素線、34bは一括被覆、35は上巻きテープ、36はケーブルコア、37は外部被覆である。
【0003】
この光ケーブルにおいては、鋼線、鋼撚り線、FRP等からなる外径3mm〜10mm程度の抗張力体31の周囲に表面に単数又は複数の螺旋溝33を有するポリエチレン等からなるプラスチック成形体32を設けてスペーサ30とする。なお、スペーサの外径サイズは、5mm〜30mm程度である。また、石英等からなるガラスファイバに紫外線硬化型樹脂等の被覆を施して素線34aとしたものを複数本平行に配列して紫外線硬化型樹脂等からなる一括被覆34bを施してテープ状の光ファイバ心線34とする。
【0004】
そして、スペーサ30の螺旋溝33内にそれぞれテープ状の光ファイバ心線34を積層して収容しその外周に上巻きテープ35を施してケーブルコア36を作る。その後、ケーブルコア36の周囲に、プラスチック、金属等からなる外部被覆37を施して光ケーブルを完成させる。上記の光ケーブルでは、スペーサ30の螺旋溝33内にテープ状の光ファイバ心線34を積層して収容する例を示したが、光ファイバ心線は、1本の素線34aを有する単心線の場合もある。
【0005】
また、螺旋溝33に収容される光ファイバ心線は単心線を複数本撚り合わせて押え巻きを施したものの場合もある。また、スペーサの螺旋溝の螺旋方向は、図6(A)と反対のもの、あるいは長手方向に螺旋溝の方向が交互に反転するものもある。また、スペーサの種類によっては、プラスチック成形体の表面に形成される溝は螺旋状でなく長手方向に直線状の場合もある。
【0006】
このような光ケーブルに使用されるスペーサは、通常次のような製造装置で製造されている。図7は、従来技術によるスペーサの製造装置の主要部を示す正面図であって、40は供給リール、41は抗張力体、42は張力制御装置、43は押出し機、44は冷却水槽、45はスペーサ、46は引取り機、47はガイドローラ、48はアキュムレータ、49はガイドローラ、50は巻取りリールである。
【0007】
供給リール40から繰出された抗張力体41は、張力制御装置42を通過して押出し機43に入る。張力制御装置42は、抗張力体41にバックテンションを与えて、張力制御装置42と後で説明する引取り機46との間の抗張力体41を直線状に保つものである。押出し機43では抗張力体41の周囲にポリエチレン等のプラスチックを押出し、プラスチック成形体を押出し形成する。押出し機43のダイスを進行軸周りに回転させることによって、プラスチック成形体の表面に螺旋溝を形成することが出来る。
【0008】
また、ダイスの回転方向を一定時間毎に反転させれば、長手方向に交互反転の螺旋溝を有するスペーサが出来、ダイスの回転を止めれば長手方向に直線状の溝を有するスペーサが出来る。また、押出し機43を出たプラスチック成形体を被覆した抗張力体は、冷却水槽44で冷却されてプラスチック成形体が固化して、スペーサ45となる。冷却水槽44を出たスペーサ45は、引取り機46による引取り力を受けて引取られ、更にガイドローラ47、アキュムレータ48、ガイドローラ49を経て巻取りリール50に巻き取られる。
【0009】
アキュムレータ48は、平行した回転軸を有する2組のローラにスペーサ45を巻き付けて、2組のローラの間隔を変化させることによって、巻付けられたスペーサの長さを変化させることが可能な蓄線機能を有する装置であって、供給リール40と引取り機46との間の装置を停止せずに巻取りリール50を停止させて巻取りリールの交換等を行なう際に、スペーサ45を一時蓄線するために使用する装置である。このスペーサ製造装置の場合、供給リール40から引取り機46に至る装置は、作業者が近づき易いように地上1m程度の高さに水平に配置されているが、アキュムレータ48は、自動的にローラ間隔が変化し、大きな場所が必要なので、作業者が近づき難い冷却水槽の後部(紙面の裏側)、冷却水槽の上部等に配置される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
スペーサの芯材である抗張力体は、鋼線、鋼撚り線、FRP等からなるので、相当大きい曲げ剛性をもっている。従って、供給リールに巻かれた抗張力体はリールに巻き付けるときの曲げによって、強い巻付け癖を有している。このような抗張力体の周囲にプラスチック成形体を設けてスペーサとしたものは、スペーサとなっても、芯材の強い巻付け癖は無くならず、スペーサ自体が巻付け癖を有する状態となる。
【0011】
巻取りリールにスペーサを巻取る場合、スペーサをその巻付け癖と同じ方向の曲げを与えるようにして巻取りリールに巻き取ると、図8(A)に示すようにスペーサ45は整列状態を保って巻取りリール50に巻き取られるが、スペーサを巻付け癖と異なる方向に沿わせて巻き取ると、図8(B)に示すようにスペーサ45は軸線周りに回転して捻じれを起こし、整列状態が崩れる。従って、巻取りリールにスペーサが入線する時点で、スペーサの巻付け癖の方向と巻取りリールによって曲げを与える方向とが一致していないと、巻取りリールにスペーサを整列状態を保って巻き取ることが出来なくなる。
【0012】
一方、スペーサの製造工程では、引取り機を出た後のスペーサの案内通路中にアキュムレータ等が設置されて、スペーサは引き回されるので、スペーサの案内通路中にスペーサの巻付け癖と反対の曲げローラ面を有する案内ローラを1個以上含むことがある。図7に示す製造装置では、供給リール40、張力制御装置42、引取り機46、アキュムレータ48、巻取りリール50は時計周りに回転しているが、ガイドローラ47、49は反時計周りに回転しており、ガイドローラ47及び49のところでスペーサの巻付け癖と反対方向の曲げを受ける。この装置の場合、ガイドローラ47及び49が、スペーサの巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラに相当する。
【0013】
ガイドローラ47及び49の部分で、スペーサは巻付け癖と反対方向の曲げを受けることによって、スペーサ45は軸線周りの回転を起こす。その状態でスペーサが巻取りリール50に入線すると、巻取りリール50のところではスペーサの巻付け癖と巻取りリールによって曲げを与える方向が一致しなくなり、図8(B)に示すように、整列状態を保って巻き取ることが出来なくなる。また、高速で巻き取ろうとすると、縺れることもある。そして、このような場合、整列状態を維持するためには、人手による介助作業が必要となる。
【0014】
本発明は、巻取りリールに入線する線状体の巻付け癖の方向と巻取りリールによる曲げを与える方向を一致させ、巻取り整列状態を保つことが出来る線状体の巻取り方法及び線状体の製造装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の線状体の巻取り方法は、巻付け癖を有する線状体を、前記巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラを通過させた後、巻取りリールに巻き取る線状体の巻取り方法であって、前記線状体を、前記案内ローラを通過させた後、前記巻取りリールと軸回転方向が同じ方向の巻付けローラに半周以上巻付けて、しかる後線状体に巻付け癖と反対方向の曲げを与えることなく、前記巻取りリールに案内し巻き取るものである。
【0016】
また、本発明の線状体の製造装置は、巻付け癖を有する芯材を繰出す供給リールと、芯材に加工、例えばその周囲に押出し被覆を施す等の加工、を施して線状体となす加工装置と、前記芯材の巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラを1個以上配置した線状体の案内通路と、該線状体を巻き取る巻取りリールを備えた線状体の製造装置であって、前記1個以上の案内ローラのうち最後の案内ローラと巻取りリールとの間に巻取りリールの軸回転方向と同じ方向の軸回転方向を有し線状体を半周以上巻き付ける巻付けローラを配置したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の線状体の製造装置の実施形態の主要部を示す正面図であって、1は供給リール、2は芯材、3は張力制御装置、4は加工装置、4aは押出し機、4bは冷却水槽、5は線状体、6は引取り機、7は案内ローラ、8はアキュムレータ、9、10は案内ローラ、11は巻付けローラ、12は巻取りリールである。
【0018】
図1に示す本発明の線状体の製造装置をスペーサの製造装置に適用する場合、芯材2は鋼線、鋼撚り線、FRP等からなる抗張力体に、加工装置4はポリエチレン等のプラスチックを押出す押出し機4aと冷却水槽4bに、線状体5はスペーサになる。張力制御装置3、案内ローラ7、アキュムレータ8は加工される物品の種類によっては省略される場合もある。なお、張力制御装置3は芯材2のバックテンションを与える装置であって、アキュムレータ8は2組のローラの間隔を変化させることによって巻付けられた線状体5の長さを変化させることが可能な蓄線機能を有する装置である。
【0019】
また、本発明の線状体の製造装置を、巻付け癖を有するケーブルコアに、プラスチック等の外部被覆を設けて光ケーブルを製造する装置に適用することも出来る。その場合は、芯材2はケーブルコアに、加工装置4は押出し機4aと冷却水槽4bに、線状体5は光ケーブルになる。
【0020】
図1に示す本発明の線状体の製造装置において、巻付け癖を有する芯材2を繰出す供給リール1と線状体5を巻き取る巻取りリール11の軸回転方向は、通常の場合同じ方向になっている。また、線状体5の案内通路に設けられ線状体5を案内する各種のローラ類の内少なくとも1個のローラは、芯材の巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有し軸回転方向が供給リール1又は巻取りリール11と反対方向になっている。図1の場合、そのような芯材2の巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有するローラに相当するものは、案内ローラ7、9、10の3個のローラである。
【0021】
それら3個の案内ローラのうち最後の案内ローラ10と巻取りリール12との間には、巻取りリール12と軸回転方向が同じ方向を有する巻付けローラ11を配置して、該巻付けローラ11に線状体5を半周以上巻き付けて、その後線状体5を巻取りリール12に巻き取る。
【0022】
従って、線状体5は案内ローラ10によって軸周りに回転して巻付け癖の方向が供給リール1に巻付けられていた時と反対になっていても、線状体5を巻付けローラ11に半周以上巻き付けることによって線状体5は更に回転して、線状体5の巻付け癖の方向は供給リール1に巻き付けられていた時と同じ方向に揃えられる。よって、巻付けローラ11を出た線状体5の巻付け癖は巻取りリール12の曲げ方向と一致するので、線状体5を整列状態を保って巻取りリール12に巻き取ることが出来る。
【0023】
また、巻付けローラ11と巻取りリール12との間には、線状体の巻付け癖による曲げ方向と同じ方向の曲げを与えるローラなら配置しても良いが、巻付け癖による曲げと反対方向の曲げを与えるローラは配置してはならない。
【0024】
図2、図3、図4は、本発明で使用する巻付けローラの各種形態を示す図である。図2の巻付けローラは、サイドローラを有する回転ローラであって、図2(A)は平面図、図2(B)は正面図を示す。図2において、13は巻付けローラ、13aは回転ローラ、13bはサイドローラである。サイドローラ13bは、回転ローラ13aのローラ面に巻き付いた線状体5を回転ローラ13aの回転軸の方向にローラ面に沿って押すものであって、線状体5の入線位置と出線位置をずらせる役目を果たすものである。サイドローラ13bは回転ローラ13aとは独立しており、回転ローラ13aのローラ面近傍に複数個配置されており、線状体5に接して各サイドローラ13bは回転する。
【0025】
図3の巻付けローラは、フリーテイングリングを有する回転ローラであって、図3(A)は正面図、図3(B)は側面図である。図3において、14は巻付けローラ、14aは回転ローラ、14bはフリーテイングリング、14cはリング支持ローラである。フリーテイングリング14bは、回転ローラ14aに傾斜して回転自在に嵌められており、線状体5が接する面の反対側からリング支持ローラ14cにて傾斜して支持されている。回転ローラ14aのローラ面に入線した線状体5はフリーテイングリング14bの面に沿って進行する。その時、フリーテイングリング14bの面は回転ローラ14aのローラ面に対して傾斜しているので、線状体5はローラ面上を回転ローラ14aの軸方向に滑る。それによって、線状体5のローラ面における入線位置から出線位置をずらせることが出来る。
【0026】
図4は複数のホイールを使った巻付けローラの例を示すものであって、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図である。図4において、15は巻付けローラ、15aは第一ホイール、15bは第二ホイールである。この巻付けローラ15の場合、第一ホイール15a、第二ホイール15bは巻付け面が溝になったもので、第一ホイール15aと第二ホイール15bは回転軸を平行位置から少し傾けることによって、第一ホイール15aに対する線状体5に入線位置と、第二ホイール15bに対する線状体5の出線位置が重ならないように調整する。なお、この巻付けローラ15の例では2個のホイールを使用しているが、3個以上のホイールを組み合わせてそれらに線状体を掛け渡すことによって構成することも出来る。
【0027】
図2と図3の巻付けローラを比較すると、図3の巻付けローラの方が大型になり設備価格も高くなるが、図3の巻付けローラでは線状体をフリーテイングリングを使って面で押すので、図2の巻付けローラのようにサイドローラで線状体を押す場合に比べて、線状体を傷つける恐れが少ないという利点を有している。図4の巻付けローラは、線状体を横から押す機構がないので線状体の外傷からの保護という観点からは最も好ましいが、ホイールを複数個使うので、設備が大型化し、設備価格も高くなる。従って、製造する線状体の耐圧縮力等を考慮して最も適当な装置を選べば良い。
【0028】
次に、供給リール、巻付けローラ及び巻取りリールの軸回転方向を一致させることについて説明する。図5はその説明のための図であって、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図、図5(C)は側面図である。図5で、16はAローラ、17はBローラ、18は線状体である。図5に示したAローラ16の回転軸S−Sと、Bローラ17の回転軸T−Tとは完全には平行な状態ではない。しかし、図5(B)に示すように、Aローラ16、Bローラ17は共にほぼ時計周りに回転するので、2つのローラの巻付けられた線状体18は巻付け癖を有していても、線状体の軸線周りの回転は大きくはなく、無視出来る程度である。
【0029】
回転軸S−Sと回転軸T−Tとの間の傾き角θが30度以下なら、実質的には、それによって発生する線状体の巻付け癖による軸線周りの回転は無視出来る。従って本発明においては、回転軸相互間の傾きが30度以下で回転方向がほぼ同じ方向なら、軸回転方向は同じとする。
【0030】
以上、本発明にかかる線状体の巻取り方法及び製造装置を、スペーサの製造あるいはスペーサを使ったケーブルの製造に適用する例を説明したが、芯材が巻付け癖を有する導体であって、その周囲に絶縁体を施す絶縁電線の製造にも適用が可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明の線状体の巻取り方法は、巻付け癖を有する線状体を、前記巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラを通過させた後、該線状体を巻取りリールと軸回転方向が同じ方向の巻付けローラに半周以上巻付けて、しかる後線状体に巻付け癖と反対方向の曲げを与えることなく、巻取りリールに巻き取るものであるので、線状体が巻取りリールに入る時点では線状体の巻付け癖の方向と巻取りリールでの曲げ方向を一致させることが出来、線状体の整列状態を保つことが出来る。
【0032】
特に、製造線速が大きくなり、高速で大きな巻取りリールの長い線状体を巻き取る必要がある場合に、整列状態を維持して巻き取れることは重要なことであり、本発明は大きな効果を発揮する。また、巻取りにおいて人手の介助作業も不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線状体の製造装置の実施形態の主要部を示す正面図である。
【図2】本発明において使用する巻付けローラの例を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図3】本発明において使用する巻付けローラの例を示す図であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図4】本発明において使用する複数のローラを使った巻付けローラの例を示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図5】軸回転方向の関係を説明する図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図6】(A)はスペーサの斜視図、(B)は光ファイバ心線の横断面図、(C)は光ケーブルの横断面図である。
【図7】従来技術によるスペーサの製造装置の主要部を示す正面図である。
【図8】スペーサの巻取り状態を説明する図であって、(A)は整列状態を保って巻き取られる状態を示す正面図、(B)は整列状態が崩れて巻き取られる状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1:供給リール
2:芯材
3:張力制御装置
4:加工装置
4a:押出し機
4b:冷却水槽
5:線状体
6:引取り機
7:案内ローラ
8:アキュムレータ
9、10:案内ローラ
11:巻付けローラ
12:巻取りリール
13:巻付けローラ
13a:回転ローラ
13b:サイドローラ
14:巻付けローラ
14a:回転ローラ
14b:フリーテイングリング
14c:リング支持ローラ
15:巻付けローラ
15a:第一ホイール
15b:第二ホイール
16:Aローラ
17:Bローラ
18:線状体
Claims (5)
- 巻付け癖を有する線状体を、前記巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラを通過させた後、巻取りリールに巻取る方法において、前記線状体を、前記案内ローラを通過させた後、前記巻取りリールと軸回転方向が同じ方向の巻付けローラに半周以上巻付けて、しかる後線状体に巻付け癖と反対方向の曲げを与えることなく、前記巻取りリールに案内し巻き取ることを特徴とする線状体の巻取り方法。
- 巻付け癖を有する芯材を繰出す供給リールと、該芯材に加工を施し線状体となす加工装置と、前記芯材の巻付け癖と反対方向の曲げローラ面を有する案内ローラを1個以上配置した線状体の案内通路と、該線状体を巻き取る巻取りリールを備えた線状体の製造装置において、前記1個以上の案内ローラのうち最後の案内ローラと巻取りリールとの間に巻取りリールの軸回転方向と同じ方向の軸回転方向を有し線状体を半周以上巻き付ける巻付けローラを配置したことを特徴とする線状体の製造装置。
- 前記巻付けローラは、回転ローラのローラ面に巻付けた線状体を回転ローラの回転軸の方向に押すサイドローラを有する回転ローラであることを特徴とする請求項2に記載の線状体の製造装置。
- 前記巻付けローラは、フリーテイングリング付き回転ローラであることを特徴とする請求項2に記載の線状体の製造装置。
- 前記巻付けローラは、複数のホイールに線状体を掛け渡すものであることを特徴とする請求項2に記載の線状体の製造装置。
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