JP3575353B2 - 蛍光ランプ照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、保温用のシリンダがその外周に被着された直管形またはU字形の蛍光ランプを有する、低温下においても使用可能とした蛍光ランプ照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、低温倉庫などの低温下においても光束を低下させることなく点灯可能な蛍光ランプ照明装置が提案されている。この低温用照明器具Aは、図15に示す如く、例えば直管形の蛍光ランプ2の外周に、透光性をもった合成樹脂製の保温用のシリンダ4を被着させて、その直管形を蛍光ランプ2を略密閉するように形成されいる。
【0003】
したがって、上記構成の低温用の蛍光ランプ照明装置は、予め予定されている低温域の使用温度条件下において使用することができるとともに、ランプ交換もシリンダ4を取り外すのみにて行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、ランプから発せられる光束が、蛍光ランプ2のランプ管壁の温度低下にて低温域のある一定温度以下の使用温度条件における値をピークとして、さらに低温領域下において著しく低下することがあった。すなわち、ある一定の温度以下においては蛍光ランプ2が点灯始動性能があってもそのランプから発せられる光束が少なくなるため実用にそぐわないことがあった。
【0005】
ところで、上記蛍光ランプの点灯用に、電子安定器と呼ばれている高周波電源8から高周波電力を供給する点灯回路を使用した蛍光ランプ照明装置がある。この場合、高周波電力に数V程度の直流電圧成分が含まれるため、ある一定の温度以下において蛍光ランプ2の温度が低下し、ランプ管内の水銀蒸気の拡散力が低下したときに、ランプ管内における直流電界により該直流電圧成分の負側となる電極へ向けてプラスイオンである水銀イオンが引き寄せられることとなる。そのため、その反対側の直流電圧成分において正側となる電極側に水銀イオンがほとんど無くなってしまい、その蛍光ランプの一端側から発せられる光束が著しく減少するという問題があった。なお、蛍光ランプ2の外周に設けられる上記シリンダ4の密閉性をより向上させることも対策として考えられるが、ランプ交換のメンテナンス性を維持しながらシリンダ4の密閉性を高めようとした場合、構成が複雑となってコスト高になることが懸念された。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、高周波電源等の電源から電力を供給して、シリンダ内部の直管形またはU字形の蛍光ランプをより低温下において安定に点灯できる蛍光ランプ照明装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の蛍光ランプ照明装置にあっては、その外周に保温用のシリンダが被着された直管形またはU字形の蛍光ランプに高周波電源から高周波電力を供給し点灯させてなる蛍光ランプ照明装置であって、高周波電源に接続される蛍光ランプの電極の、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる一端側のランプ管壁と前記シリンダとの間に、同ランプ管壁の温度低下を防止する温度維持手段を設け、この温度維持手段を、その一端側が前記高周波電源に熱的接続される伝熱部材にて形成したことを特徴としている。
【0008】
これにより、高周波電源から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置の高周波電源に接続される該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる、その外周に保温用のシリンダが被着された直管形またはU字形の蛍光ランプの電極の、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側ランプ管壁の温度低下が、そのランプ管壁とシリンダとの間に設けられる温度維持手段にて防止されるうえに、電気的なヒータ部材を用いることなく簡単な構成にてランプ管壁の温度低下をより防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は、第1の参考例を示し、図7は、第2の参考例を示し、図8、9は、本発明の実施の形態を示し、図10乃至図14は、第3の参考例を示している。
【0024】
[第1の参考例]
図1は、第1の参考例の蛍光ランプ照明装置を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。図2は、同蛍光ランプ照明装置の導電部を示す断面図である。図3は、同蛍光ランプ照明装置の説明図である。図4は、同蛍光ランプ照明装置のヒータ部材の斜視図である。図5は、同蛍光ランプ照明装置のヒータ部材の他の参考例を示す斜視図である。図6は、同蛍光ランプ照明装置の、ヒータ部材の他の参考例を示す側面断面図である。
【0025】
この参考例の蛍光ランプ照明装置は、その外周に保温用のシリンダ4が被着された直管形の蛍光ランプ2に高周波電源8から高周波電力を供給し点灯させてなる蛍光ランプ照明装置1であって、高周波電源8に接続される蛍光ランプ2の電極(図示せず)の、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる一端側のランプ管壁2aと前記シリンダ4との間に、同ランプ管壁2aの温度低下を防止する温度維持手段9を設けてなる。
【0026】
又、該参考例の蛍光ランプ照明装置1においては、温度維持手段9を、その両端部が前記電極への導電部材に電気的接続されるヒータ部材9にて形成してもいる。又、該参考例の蛍光ランプ照明装置1においては、ヒータ部材9は線材の加熱部9aを有し、その加熱部9aを前記蛍光ランプ2の端部が脱着自在に挿入可能な環状、若しくは渦巻き状に形成されてもいる。
【0027】
詳しくは、この蛍光ランプ照明装置1は、高周波電源8を有する装置本体5と、直管形の蛍光ランプ2に被着されるシリンダ4と温度維持手段9とを備えている。
【0028】
シリンダ4は、この場合、それぞれがアクリル樹脂等の合成樹脂材料製の、直管形の蛍光ランプ2の外径より大きな内径の内シリンダ41と、この内シリンダ41の外径より大きな内径の外シリンダ42とが同心状となるようにシリンダ固定具(図示せず)にて位置決め固定されて形成されている。したがって、内シリンダ41と外シリンダ42との間の空間の空気層がランプ管壁2aの温度低下を防止する保温部となる。この場合、内シリンダ41とランプ管壁2aとの間に、後述する温度維持手段9が設けられる。
【0029】
装置本体5は、高周波電源8を設けるための器具ケース6と、この器具ケース6の下面に設けられる蛍光ランプ2を支持するソケット7とを備えている。器具ケース6は、アルミ材料の押し出し成形に形成された長尺状のケース61の両端に、合成樹脂製のエンドカバー62が装着された器具ケース6の内部に、電子安定器である高周波電源8が設けられて形成されている。この装置本体5は、高周波電源8から蛍光ランプ2の、電極への導電部材である口金ピン3を介してその内部の電極に大略40kHzの周波数をもった高周波電力を供給し、蛍光ランプ2が点灯するようになっている。
【0030】
ソケット7は、蛍光ランプ2の口金ピン3を挿入させ支持するように器具ケース6の下面に設けられており、例えばプランジャー式と呼ばれる突き合わせ接触方式のものが使用されている。このソケット7は、図2に示すように、上記口金ピン3の挿入されるソケットケース71の内側部分に、蛍光ランプ2とともに上記シリンダ4の端部が挿入されるように凹所7aが形成されている。この凹所7aの底面には、蛍光ランプ2のランプ管壁2aとシリンダ4との間の空間を密閉させるための、軟質シート材によるソケットパッキン72が設けられており、該空間部分を空気層として温度低下を防止するようになっている。また、このソケットケース71内部には、高周波電源8と内部電線74にて接続されて口金ピン3に突き合わせ接触され電気的に並列接続される接触金具73が設けられている。
【0031】
温度維持手段9は、この場合、図3に示すように、蛍光ランプ2の高周波電源8に接続される、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる電極側の一端に接続されて、該蛍光ランプ2のランプ管壁2aの温度低下を防止するヒータ部材9である。このヒータ部材9は、図4に示す如く、ニクロム線等の発熱抵抗体である線材であって円環状形成された加熱部9aが、その直径方向の両端部を導電金属製の支持棒9bの先端に溶接されて形成され、また、この支持棒9bの基端に、蛍光ランプ2の電極(図示せず)へ導電する導電部材である口金ピン3に電気的接続するための接続片9cが設けられている。
【0032】
加熱部9aは、蛍光ランプ2の端部を脱着自在に挿入可能としてランプ交換のメンテナンス性を確保させるため、その内径を、蛍光ランプ2のランプ管壁2aの外径寸法より大きく且つ、上記内シリンダ41の内径より小さい寸法としてあり、この加熱部9aと蛍光ランプ2とが同心状となり、その蛍光ランプ2の電極位置となるよう接続片9cに位置決め固定されている。そして、加熱部9aに通電しヒータ部材9にてランプ管壁2aを加熱することにて、内シリンダ41内部にてその温度低下をより防止することが可能となる。すなわち上記の負側となる電極側には、蛍光ランプ2のランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられるので、そのランプ管壁2aと内シリンダ41との間に設けられるヒータ部材9にて一端側ランプ管壁2aを加熱し、全体の温度低下を効率的に防止できて点灯を安定化できる。
【0033】
なお、加熱部9aは、上記構成によるものの他、例えば図5(a)に示すような複数個円環体を設けたもの、あるいは図5(b)に示すように、接続片9cから一体に渦巻き状に形成されてなるもの等、各種のものを含む。
【0034】
上記の蛍光ランプ照明装置1においては、高周波電源8から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置1の高周波電源8に接続される該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる、その外周に保温用のシリンダ4が被着された直管形の蛍光ランプ2の電極の、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側ランプ管壁2aとシリンダ4との間に設けられる温度維持手段9であるヒータ部材9を加熱させて、その全体の水銀イオンの温度低下を効率的に防止し点灯させる。
【0035】
なお、このとき、上記の如く温度維持手段9が、その両端部を前記電極への導電部材に電気的接続されるヒータ部材9にて形成されており、ランプ管壁2aの温度低下をより防止することが可能となり、また、前記蛍光ランプ2の端部が、ヒータ部材9の線材が環状、若しくは渦巻き状に形成された加熱部9aに脱着自在に挿入可能であり、ランプ交換のメンテナンスを容易にできる。
【0036】
したがって、以上説明した蛍光ランプ照明装置1によると、高周波電源8から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置の高周波電源8に接続される該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる、その外周に保温用のシリンダ4が被着された直管形の蛍光ランプ2の電極の、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側ランプ管壁2aの温度低下が、そのランプ管壁2aとシリンダ4との間に設けられる温度維持手段9にて防止されるので、高周波電源8から高周波電力を供給して、シリンダ4内部の直管形の蛍光ランプ2をより低温下において安定に点灯させることができる。
【0037】
そして、一端側ランプ管壁2aとシリンダ4との間に設けられる温度低下防止用の温度維持手段9が、その両端部を前記電極への導電部材に電気的接続されたヒータ部材9にて形成されるので、ランプ管壁2aの温度低下をより防止できる。また、蛍光ランプ2の端部が、ヒータ部材9の線材が環状、若しくは渦巻き状に形成された加熱部9aに脱着自在に挿入可能とされるので、ランプ交換のメンテナンス性が良好である。
【0038】
なお、上記のヒータ部材9の設け方は、上記構成による他、例えば図6(a)に示すように、上記支持棒9bの基端に、蛍光ランプ2の電極へ導電する導電部材の口金ピン3に電気的に並列接続するための、上記の接触金具73に突き合わせ接触させる接続ピン9dを設けてなるもの、あるいは、図6(b)に示すように、上記の接触金具73の一方のものを蛍光ランプ2の電極へ導電する導電部材の口金ピン3の一方、他方のものを上記支持棒9bの基端の接続ピン9dの一方へ突き合わせ接触させるとともに、蛍光ランプ2の電極及び加熱部9aが電気的に直列接続されるよう、接触金具73を口金ピン3の他方及び支持棒9bの基端の他方の接続ピン9dが突き合わせ接触される接触金具75を設けてなるもの等、各種の構成をもって形成できる。
【0039】
[第2の参考例]
図7は、第2の参考例の蛍光ランプ照明装置を示す側面断面図である。
【0040】
この参考例の蛍光ランプ照明装置は、ヒータ部材の構成のみが第1の参考例と異なるもので、他の構成部材は第1の参考例のものと同一で、該参考例の蛍光ランプ照明装置1は、ヒータ部材9を、前記電極へ電力供給を行うとともに前記シリンダ4の両端を塞ぐよう配設される、蛍光ランプ2への給電用のソケット部材へ一体化させてなる。
【0041】
このもののソケット7は、ソケットケース71の内側部分に、蛍光ランプ2とともに上記シリンダ4の端部が挿入されるように凹所7aが一体形成されている前述の本体と、この本体とは分離形成される、蛍光ランプ2への給電用のソケット部材に相当する接続ユニット76とを備えている。この接続ユニット76は、ゴム等の軟質材によるユニットボディ77の内部に口金ピン3に給電する導電金属製の受け刃78を備えて構成されており、また、このユニットボディ77をシリンダ4へ配設したときにその加熱部9aが内シリンダ41内部側に向くように、上記のヒータ部材9がユニットボディ77に一体化されている。なお、このもののヒータ部材9は、上記の加熱部9aを支持する支持棒9bの基端側に、口金ピン3に電気的接続するための受け刃78へ分岐接続されるとともに、上記の接触金具73へ突き合わせ接触し導電する導電部材である接続ピン9eが設けられている。
【0042】
なお、このソケット7においても、ソケットケース71の凹所7aの底面には、軟質シート材によるソケットパッキン72が設けられており、シリンダの空間部分を空気層として温度低下を防止するようになっており、ソケットケース71内部には高周波電源8と内部電線74にて接続されて上記接続ピン9eに突き合わせ接触され電気的に並列接続される接触金具73が設けられている。
【0043】
上記の蛍光ランプ照明装置1においては、まず、シリンダ4の内シリンダ41内部へ蛍光ランプ2を挿入し、次いで、接続ユニット76を、その加熱部9aに蛍光ランプ2の高周波電源8に接続される高周波電力に含まれる直流成分の負側となる端部を塞ぐよう配設する。すなわち、高周波電源8から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置1のランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側に、蛍光ランプ2への給電用のソケット部材である接続ユニット76を設けて、それに一体化された環状、若しくは渦巻き状に形成されたヒータ部材9の加熱部9aに挿入させて、ランプ管壁2aとシリンダ4との間に設け直管形の蛍光ランプ2の外周に保温用のシリンダ4を被着させる。そして、シリンダ4内部が略密封されて上記の一端側ランプ管壁2aの温度低下が、そのランプ管壁2aとシリンダ4との間に設けられる接続ユニット76の加熱部9aにてより効率的に防止され蛍光ランプ2が点灯されるのである。
【0044】
したがって、以上説明した蛍光ランプ照明装置1によると、蛍光ランプ2の端部が、電極へ電力供給を行うとともに前記シリンダ4の両端を塞ぐよう配設される蛍光ランプ2への給電用のソケット部材へ一体化された環状、若しくは渦巻き状に形成されたヒータ部材の加熱部9aに脱着自在に挿入可能とされるので、ランプ管壁2aの温度低下がより効率的に防止され蛍光ランプ2が点灯される。
【0045】
[実施の形態]
図8は、本発明の実施の形態の蛍光ランプ照明装置を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。図9は、同蛍光ランプ照明装置の他の実施例を示す正面断面図である。
【0046】
この実施の形態の蛍光ランプ照明装置は、温度維持手段の構成のみが第1の参考例と異なるもので、他の構成部材は第1の参考例のものと同一で、該実施の形態の蛍光ランプ照明装置1は、温度維持手段10を、その一端側10aが前記高周波電源8に熱的接続される伝熱部材10にて形成している。
【0047】
詳しくは、このものの温度維持手段10は、その一端側10aの平板部を高周波電源8に密着させて良好に熱的接続させ、他端側10bを蛍光ランプ2のランプ管壁2aに密着させてランプ管体へ伝熱し加熱する伝熱部材10で、銅あるいはアルミニウム等の高熱伝導性金属板にて、図8(a)の正面断面図、図8(b)の側面断面図に示すように正面視略コ字状に折曲形成されている。なお、この伝熱部材10は、器具ケース6に設けられている高周波電源8とはソケット7を介してランプ管壁2aに密着するようになっており、また、その他端側10bは、蛍光ランプ2の端部の挿入を容易にしてランプ交換のメンテナンス性を確保させるため、ランプ管壁2a外側周囲に沿うように湾曲させ形成している。すなわち、その一端側10aを高周波電源8に熱的接続された伝熱部材10にて、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側ランプ管壁2aを加熱させて温度維持がなされる。
【0048】
したがって、以上説明した蛍光ランプ照明装置1によると、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側10aが、その一端側10aを前記高周波電源8に熱的接続された伝熱部材10にて形成されるので、電気的なヒータ部材を用いることなく簡単な構成にてランプ管壁2aの温度低下をより防止できる。
【0049】
なお、本発明は、上記によるもの以外に、蛍光ランプ点灯用の電源を上記高周波電源8によらず、一般の安定器を用いた電源にて発熱部材であるその安定器自体の自己発熱によって伝熱部材を介して一端側ランプ管壁2aを加熱させて温度維持するものであっても良く、また、図9に示すように、ケース61の端部に高周波電源8等の電源を収容する金属製の電源ケース63を設け、この電源ケース63を介して、シリンダ4及びランプ管壁2aの温度低下を防止するものも含む。
【0050】
これにより、その外周に保温用のシリンダ4が被着された直管形の蛍光ランプ2の一端側が、蛍光ランプ照明装置の電源の発熱部材またはそれに熱的接続された伝熱部材10にて暖められるので、シリンダ4内部の直管形の蛍光ランプ2をより低温下において安定に点灯させることができる。
【0051】
なお、以上までの説明において、蛍光ランプ2を直管形のものを用いた実施の形態を中心にして説明したが、本発明はU字形の蛍光ランプのものを含むことは言うまでもない。
【0052】
[第3の参考例]
図10は、第3の参考例の蛍光ランプ照明装置の説明図である。図11は、同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す断面図である。図12は、同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す斜視図である。図13は、同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す別の斜視図である。
【0053】
この参考例の蛍光ランプ照明装置は、装置本体5の設置方向と温度維持手段の構成のみが第1の参考例と異なるもので、他の構成部材は第1の参考例のものと同一で、該参考例の蛍光ランプ照明装置1は、蛍光ランプ2を直管形のものとし、前記温度維持手段の設けられる蛍光ランプ2の一端側がその他端側より上方に位置するよう蛍光ランプ2を斜め、若しくは縦向きに設けている。
【0054】
詳しくは、このものの温度維持手段11は、直管形の蛍光ランプ2のランプ管壁2aに密着することにてランプ管体自体を保温するもので、図12に示すように、蛍光ランプ2のランプ管壁2aの外径寸法と略同一内径の断面略C字状で、その長さ寸法が蛍光ランプ2の端部から電極までの寸法と略同一長さをもった、銅あるいはアルミニウム等の高熱伝導性金属による略円環体11aと、この略円環体11aに外装されるランプ保持バネ11bにて形成されている。なお、このランプ保持バネ11bも断面略C字状で、周囲に複数の窓が設けてあってその中央部分が蛍光ランプ2の外径寸法と略同一で最も小さい寸法となるように湾曲させてあり、また、外側周囲には上記内シリンダ41の内壁に食い込むように突起11cが複数個形成されている。
【0055】
この蛍光ランプ照明装置1においては、図10に示すように、上記温度維持手段が、蛍光ランプ2の高周波電源8に接続される高周波電力に含まれる直流成分の負側となる端部に配設され、該高周波電力に含まれる直流成分の正側となる電極の側がその下方となる。そして、この正側には、上記のランプ保持バネ11bのみ設けられた後、蛍光ランプ2の外部にシリンダ4が設けられて、蛍光ランプ2に印加される直流成分の負側となる電極の側が温度維持手段にて保温されて蛍光ランプ2が点灯されるのである。
【0056】
したがって、以上説明した構成によると、高周波電源8から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置1の該高周波電源に接続されて上記温度維持手段の設けられる、その外周に保温用のシリンダ4が被着された直管形の蛍光ランプ2の電極の、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる一端側が、その他端側より上方に位置するよう蛍光ランプ2が斜め若しくは縦向きに設けられる。そして、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンが、該直流電圧成分の負側で温度維持される上側電極へ向けて直流電界により引き寄せられることとなるので、ランプ管壁2aの温度低下がさらに効率的に防止され蛍光ランプ2が点灯される。
【0057】
この温度維持手段は、上記による構造以外に、図13に示すように、銅あるいはアルミニウム等の高熱伝導性金属による薄板状の、断面略C字状の略円環体11dとし、この略円環体11dの一端に外方へ向けて、上記内シリンダ41の内壁に食い込むように舌片11e,11eを設けて形成しても良い。
【0058】
また、本参考例の蛍光ランプ照明装置は、上述した構成以外に、図14に示すように、高周波電源8を有する装置本体5と、直管形の蛍光ランプ2に被着されるシリンダ4とを備え、高周波電源に接続される蛍光ランプ2の電極の、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる一端側がその他端側より上方に位置するよう蛍光ランプを斜め若しくは縦向きに設けるのみであっても良い。すなわち、この場合、ランプ管内における直流電界により該直流電圧成分の負側となる電極へ向けてプラスイオンである水銀イオンが引き寄せられることとなるが、その反対側の直流電圧成分において正側となる電極側には、水銀イオンを重力によってある程度分散されることとなって、蛍光ランプの一端側から発せられる光束が著しく減少することが解消される。
【0059】
したがって、以上の構成によると、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンが、高周波電源8に接続される蛍光ランプ2の電極の、該高周波電力の負側となる上側電極へ向けて直流電界により引き寄せられることとなるので、蛍光ランプ2の一端側から発せられる光束が著しく減少することが解消され、以て、高周波電源8から高周波電力を供給して、シリンダ4内部の直管形の蛍光ランプ2をより低温下において安定に点灯させることが出来る。
【0060】
【発明の効果】
本発明の蛍光ランプ照明装置は、上述の実施態様の如く実施されて、高周波電源から高周波電力を供給し点灯される蛍光ランプ照明装置の高周波電源に接続される該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる、その外周に保温用のシリンダが被着された直管形またはU字形の蛍光ランプの電極の、ランプ管内に密封されているプラスイオンである水銀イオンの引き寄せられる一端側ランプ管壁の温度低下が、そのランプ管壁とシリンダとの間に設けられる温度維持手段にて防止されるので、高周波電源から高周波電力を供給して、シリンダ内部の直管形の蛍光ランプをより低温下において安定に点灯させることができるうえに温度維持手段が、その一端側を前記高周波電源に熱的接続された伝熱部材にて形成されるので、電気的なヒータ部材を用いることなく簡単な構成にてランプ管壁の温度低下をより防止できる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例の蛍光ランプ照明装置を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図2】同蛍光ランプ照明装置の導電部を示す断面図である。
【図3】同蛍光ランプ照明装置の説明図である。
【図4】同蛍光ランプ照明装置のヒータ部材の斜視図である。
【図5】同蛍光ランプ照明装置のヒータ部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】同蛍光ランプ照明装置の、ヒータ部材の他の実施例を示す側面断面図である。
【図7】第2の参考例の蛍光ランプ照明装置を示す側面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の蛍光ランプ照明装置を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【図9】同蛍光ランプ照明装置の他の実施例を示す正面断面図である。
【図10】第3の参考例の蛍光ランプ照明装置の説明図である。
【図11】同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す断面図である。
【図12】同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す斜視図である。
【図13】同蛍光ランプ照明装置の温度維持手段を示す別の斜視図である。
【図14】本発明の他の参考例を示す蛍光ランプ照明装置の説明図である。
【図15】本発明の従来例である蛍光ランプ照明装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 蛍光ランプ照明装置
2 蛍光ランプ
2a ランプ管壁
4 シリンダ
8 高周波電源
9 ヒータ部材(温度維持手段)
9a 加熱部
10 伝熱部材(温度維持手段)
11 温度維持手段
Claims (1)
- その外周に保温用のシリンダが被着された直管形またはU字形の蛍光ランプに高周波電源から高周波電力を供給し点灯させてなる蛍光ランプ照明装置であって、
高周波電源に接続される蛍光ランプの電極の、該高周波電力に含まれる直流成分の負側となる一端側のランプ管壁と前記シリンダとの間に、同ランプ管壁の温度低下を防止する温度維持手段を設け、この温度維持手段を、その一端側が前記高周波電源に熱的接続される伝熱部材にて形成したことを特徴とする蛍光ランプ照明装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30406799A JP3575353B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-10-26 | 蛍光ランプ照明装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21187099 | 1999-07-27 | ||
JP11-211870 | 1999-07-27 | ||
JP30406799A JP3575353B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-10-26 | 蛍光ランプ照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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