JP3551513B2 - 風呂設備の自動試運転装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は風呂設備の自動試運転装置に関し、詳しくは浴槽に自動落とし込みを行うための試運転を自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、浴槽水を風呂加熱缶体へ循環させて追い焚きを行うようにした風呂設備が提供されており、また前記追い焚きのための循環路の途中に自動落とし込み給湯路を接続することで、浴槽水位を設定することで自動的にその水位まで落とし込みを行うことができる自動落とし込み給湯機能を備えた風呂設備が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の風呂設備においては、その風呂設備を設置施工後に試運転を行う必要があるが、従来は作業者自らが手動で水を落とし込み、その状況を逐一観察して配管の漏れや、自動落とし込みがうまく行われ得るかを点検し、また基準となる水位を設定する等の作業を行わなければならず、人手と手間と熟練を必要とする作業であった。
【0004】
そこで本発明は、上記従来の装置における欠点を解消し、風呂設備の水漏れの有無や浴槽への自動落とし込みが適切に行えるようにするための試運転作業を、自動的に行うことができる風呂設備の自動試運転装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の風呂設備の自動試運転装置は、浴槽と、風呂加熱缶体と、該風呂加熱缶体へ前記浴槽の水を循環させる追い焚き循環路及び循環ポンプと、温水または非加熱水を前記浴槽へ自動落とし込みする給湯器と、前記追い焚き循環路に設けられる浴槽水位センサ及び水流センサと、前記給湯器から浴槽への自動落とし込み路に設けられる流量センサとを有する風呂設備の自動試運転装置であって、自動試運転指令が有ると、先ず前記循環ポンプを一定時間駆動させて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを判定し、有りの場合には試運転不可表示を行い、否の場合には更に前記給湯器による浴槽への落とし込みを開始させ、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みを行いながら、浴槽水位センサの検出値に変化が生じるのを監視し、前記一定水量を落とし込んでも浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらに循環判定を行い、この循環判定によっても水流を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを第1の特徴としている。
また本発明の風呂設備の自動試運転装置は、上記第1の特徴に加えて、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みの開始後に、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値を基準水位として得、さらに落とし込みを続けて、その後予め定めた最大水量以下で且つ予め定めた一定の最小水量以上の範囲で予め定めた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示を行うと共に前記検出値を基準水位として記憶するようにし、前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみを行い、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを第2の特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の第1の特徴によれば、作業者が風呂設備の設置施工を終えた後、コントローラやリモコン等に設けられた自動試運転スイッチをオンすることで、自動試運転指令が出され、試運転が開始される。この試運転は、先ずコントローラによって、前記循環ポンプが一定時間駆動せられて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かが判定される。有りの場合には、浴槽内に既に水が多く入り過ぎていることから、コントローラによって試運転不可表示がなされる。よってこの場合には、作業者等は浴槽内の残水を排出した後、再度自動試運転スイッチをオンすることになる。一方、前記判定で水位が循環可能水位未満、即ち否と判定された場合には、コントローラによって、給湯器による温水若しくは非加熱水の浴槽への落とし込みが開始されて、浴槽水位センサの検出値の変化が監視される。そして浴槽の循環金具よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれても、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらにコントローラにより循環判定が行われ、この循環判定においても追い焚き循環路の水流センサが水流を検出しない場合には、試運転不良の表示がなされる。この試運転不良表示によって、主として水漏れ不良、水流センサ不良等が推定される。
上記本発明の第2の特徴によれば、前記第1の特徴による作用に加えて、落とし込み開始後、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような水量として予め定めた一定水量の落とし込み量に達するまでに、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合、又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値が基準水位として取得される。そしてさらに落とし込みが続けられ、予め定められた最大水量以下で且つ予め定められた一定の最小水量以上の範囲で予め定められた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示が行われると共に前記検出値が基準水位として記憶される。また前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみが行われる。一方、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示が行われる。
前記予め定めた最大水量とは、例えば浴槽の内容量に対応する水量として予め定めることができる。このような水量が落としこまれても浴槽水位が設定水位にならない主たる原因は、水漏れしているか、浴槽水位センサが故障していると推定することができる。
また前記予め定めた設定水位とは、例えば浴槽水位として入浴に適した充分な水位として予め定めることができる。
前記予め定めた一定の最小水量とは、その様な水量を落とし込むだけでは到底設定水位にはならないような水量として予め定めることができる。
最大水量以下で最小水量以上の水量で設定水位を検出する場合には、予定の水量で予定の設定水位に達したと判断することができるので、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値も、実際に循環金具よりも少し上の水位を現すものとしてほぼ正しいと判断することができるので、この検出値を基準水位として記憶しておくことによって、以後この基準水位を用いて必要水位への自動落とし込みを容易に行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る風呂設備の実施例を示す構成図、図2はコントローラと装置各部との関係を示すブロック図、図3はコントローラによる自動試運転の制御例を示すフローチャートである。
【0008】
図1において、10は浴槽で、該浴槽10から追い焚き循環路20が風呂加熱缶体30へ循環するように接続されている。前記追い焚き循環路20は前記浴槽10の循環金具11に接続され、循環ポンプ21の他、風呂温度センサ22、水流センサ23、圧力検知による浴槽水位センサ24が設けられている。また前記風呂加熱缶体30には熱交換器31、バーナ32等が設けられている。
40は給湯器で、熱交換器41、バーナ42等が設けられ、入水管43から入った水が熱交換器41を通る間に加熱され、温水となって給湯管44に出湯する。給湯管44からは自動落とし込み路45が設けられ、該自動落とし込み路45は途中に開閉弁46、流量センサ47、逆止弁48を介して前記追い焚き循環路20に接続している。
50はコントローラで、60はリモコンである。コントローラ50は、図2も参照して、マイコン51、メモリ52、入出力回路53等からなり、前記リモコン60や各センサ22、23、24等からの指令、情報を入力し、所定のソフトウエアによって所定の演算、判定、記憶を行い、また所定の命令を循環ポンプ21、バーナ32、42、開閉弁46等の負荷に対して出力する。
【0009】
風呂の追い焚き運転では、コントローラ50によって循環ポンプ21が駆動され、浴槽10内の水が循環金具11から追い焚き循環路20を通って風呂加熱缶体30の熱交換器31内を通る間にバーナ32によって加熱され、風呂温度センサ22によって浴槽水が所定の温度まで追い焚きされると追い焚き運転が終了する。
また浴槽への自動落とし込み運転では、リモコン60において、所定の水位を設定して自動落とし込みスイッチをオンすることにより、自動落とし込み路45の開閉弁46か開放され、給湯器40から温水若しくは非加熱水が自動落とし込み路45を通って追い焚き循環路20に入り、さらに浴槽10へ導入せられる。浴槽水位センサ24が設定した水位を検出すると、開閉弁46が閉止されて自動落とし込みが終了する。落とし込み途中における適当な時期に循環ポンプ21を短時間駆動し、これによって追い焚き循環路20内のエアーを一掃して浴槽水位センサ24による正確な水位を検出できるようにしてもよい。
【0010】
図3のフローチャートに沿って、コントローラ50による自動試運転の制御機構を説明する。
今、作業者等が図1に示す浴槽設備を設置施工した後、コントローラ50やリモコン60等に設けられた自動試運転スイッチをオンすることで、自動試運転指令が出されると(S1でイエス)、コントローラ50は、先ず循環ポンプ21を一定時間駆動し、追い焚き循環路20の水流センサ23が水流を検出するか否かを監視して、浴槽10内に追い焚き循環路20へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを循環判定する(S2)。そして循環判定可能な水位の残水が浴槽10内に有る場合には(S2でイエス)、コントローラ50はリモコン60等の表示部に対して試運転不可表示を指令し(S3)、試運転を終了する。一方、前記ステップS2で、水位が循環可能水位未満、即ち否と判定した場合には、コントローラ50は、給湯器40の自動落とし込み路45の開閉弁46を開放し、必要に応じて温水若しくは非加熱水(水)の浴槽10への落とし込みを開始する(S4)。
【0011】
前記給湯器40による温水若しくは非加熱水の浴槽への落とし込みが開始されると、コントローラ50は、浴槽水位センサ24の検出値に変化が生じるのを監視する(S5)。そして浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれても、前記浴槽水位センサ24の検出値に変化が生じない場合には(S5でノー、S6でイエス)、さらにコントローラ50は一旦落とし込みを停止して、循環ポンプ21の駆動と水流センサ23による水流検出の有無をみる循環判定を行なう(S7)。この循環判定をN回繰り返しても水流センサ23が水流を検出しない場合には(S7でノー、S8でイエス)、試運転不良表示1を行う(S9)。この試運転不良表示1によって、主として水漏れ不良、水流センサ不良等が推定される。前記N回は2〜3回以内とし、気泡等によって水流センサ23が作動しない場合を除くようにする。
【0012】
前記ステップS5において、浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量の全量が落とし込まれる前に、浴槽水位センサ24に変化が生じた場合には、コントローラ50は、その変化の変曲点をとらえて、その時点から更に水位が前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込み、そのときに浴槽水位センサ24が検出した検出値(例えば電気的な値)を、前記循環金具11を少し越えた浴槽水位を現すものとして取得し、これを基準水位とする(S10)。
前記において、落とし込みにより浴槽水位が前記循環金具11の付近に達してくると、追い焚き循環路20に設けられた浴槽水位センサ24に対しても浴槽10内の水による水圧が加わってくるので、浴槽水位センサ24の検出値がそれまでと較べて顕著に増加してくる等、検出値に大きな変化が生じる。この変化の開始点が変曲点であり、浴槽水位がほぼ追い焚き循環のできるレベルに近づいたことを示す。よってコントローラ50は検出値の変化の変曲点を検出した時点から、さらに水位が前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込むこととし、その一定量を落とし込んだ際の浴槽水位センサ24の検出する検出値を得て、これを前記循環金具11を少し越えた浴槽水位を現すものとして、基準水位とするのである。このようにして基準水位と検出値との対応が成ると、種々の浴槽設定水位に対して検出値を対応づけることができ、浴槽水位を検出することができる。
尚、前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込んだ後、浴槽水位センサ24による水位検出を行う前に循環ポンプ21を駆動して循環判定を行い、循環判定可能となったことを確認するようにしてもよい。
【0013】
前記ステップS7における循環判定で、水流センサ23が水流を検出することによって、循環判定がOKとされた場合には(S7でイエス)、コントローラ50は基準水位を検出する(S10)。この場合には、既に浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれているので(S6)、前記循環判定がOKとされた時点で、新たな水量を落とし込むことなく浴槽水位センサ24の検出する検出値を取り入れ、この検出値をもって上記の場合と同様に基準水位とする。
【0014】
前記ステップS10で基準水位を検出した後、コントローラ50は落とし込みを続け、浴槽水位と落とし込み水量を浴槽水位センサ24と流量センサ47からの情報でもって監視し、予め定めた一定の最大水量を越えても浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出しない場合には(S11でノー、S12でイエス)、試運転不良表示2をリモコン60等の表示部に指令(S13)し、落とし込みを終了し(S17)、試運転を終了する。
前記予め定めた最大水量とは、例えば浴槽の内容量に対応する水量として予め定めておくことができる。また前記予め定めた設定水位とは、例えば浴槽水位として入浴に適した充分な水位として予め定めておくことができる。
前記試運転不良表示2によって、主として水漏れ不良、浴槽水位センサ24不良等が推定される。
【0015】
一方、前記一定の最大水量以下で浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出した場合には(S11でイエス、S12でノー)、コントローラ50はさらに、予め定めた一定の最小水量以上で設定水位を検出したか否かを判定し(S14)、否の場合(S14でノー)には、試運転完了表示のみをリモコン60等の表示部に指令し(S15)、落とし込みを終了し(S17)、試運転を終了する。
前記予め定めた一定の最小水量とは、その様な水量を落とし込むだけでは到底設定水位にはならないような水量として予め定めることができる。このような最小水量未満で浴槽水位センサ24が所定水位を検出する場合には、水漏れ等はないが、自動落とし込みの他に浴槽10への通常の給湯栓等が開いて、他の水等が同時に落とし込まれている場合や、浴槽水位センサ24の故障等が推定され、よって前記検出した基準水位も、循環金具11を少し越えた水位を現すものとして、必ずしも正しいとは言えないので、基準水位を記憶することはしないようにしている。
【0016】
ステップS14で、イエスの場合、即ち最大水量以下でしかも一定の最小水量以上で浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出した場合には、コントローラ50は試運転完了表示を指令すると共に、前記検出した基準水位を検出値に対応させて、記憶する(S16)。そして落とし込みを終了する(S17)。前記記憶は不揮発性メモリに記憶することで、停電等があった後においても同じ基準水位を用いることができる。
最大水量以下で最小水量以上の水量で浴槽水位センサ24が設定水位を検出する場合には、予定の水量で予定の設定水位に達したと判断することができるので、前記浴槽水位が追い焚き循環路20へ循環できる水位になったとされたときに浴槽水位センサ24によって検出された検出値も、追い焚き循環路20への循環が可能となる実際の浴槽10の水位を現すものとしてほぼ正しいと判断することができるので、この検出値をもって基準水位として記憶しておくことによって、以後この基準水位を用いて必要水位への自動落とし込みを容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の風呂設備の自動試運転装置によれば、自動試運転指令が有ると、先ず前記循環ポンプを一定時間駆動させて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを判定し、有りの場合には試運転不可表示を行い、否の場合には更に給湯器による浴槽への落とし込みを開始させ、先ず浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みを行いながら、浴槽水位センサの検出値に変化が生じるのを監視し、前記一定水量を落とし込んでも浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらに循環判定を行い、この循環判定によっても水流を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたので、風呂設備の設置施工後における試運転を自動試運転スイッチをオンするだけで、自動的に行うことができ、しかも残水の程度を検出して自動試運転ができるか否かの判断から、水位変化の有無から水漏れや水流センサの故障等を推定させる試運転不良の判定を自動的に得ることができるので、人手、手間、熟練を必要とせず、非常に簡単に短時間で効率よく試運転ができる。
また請求項2に記載の風呂設備の自動試運転装置によれば、請求項1に記載の構成による効果に加えて、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みの開始後に、浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値を基準水位として得、さらに落とし込みを続けて、その後予め定めた最大水量以下で且つ予め定めた一定の最小水量以上の範囲で予め定めた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示を行うと共に前記検出値を基準水位として記憶するようにし、前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみを行い、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたので、自動試運転において、自動落とし込みの基準となる基準水位を適切な条件下で自動的に得ることができ、該基準水位を用いることで、以後設定水位を確実に且つ安定して自動落とし込みすることができる。
また最大水量を越えても設定水位を検出しない場合の試運転不良表示により、水漏れや浴槽水位センサの故障等を推定させる試運転不良の判定を自動的に得ることができる。
また最小水量未満で設定水位を検出するような場合の試運転完了のみの表示により、水漏れ等はなく一応試運転はできたが、自動落とし込みの他に他の水等が同時に落とし込まれている場合や、浴槽水位センサの故障等を推定させる判断を自動的に得ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂設備の実施例を示す構成図である。
【図2】コントローラと装置各部との関係を示すブロック図である。
【図3】コントローラによる自動試運転の制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 浴槽
11 循環金具
20 追い焚き循環路
21 循環ポンプ
22 風呂温度センサ
23 水流センサ
24 浴槽水位センサ
30 風呂加熱缶体
40 給湯器
45 自動落とし込み路
47 流量センサ
50 コントローラ
【産業上の利用分野】
本発明は風呂設備の自動試運転装置に関し、詳しくは浴槽に自動落とし込みを行うための試運転を自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、浴槽水を風呂加熱缶体へ循環させて追い焚きを行うようにした風呂設備が提供されており、また前記追い焚きのための循環路の途中に自動落とし込み給湯路を接続することで、浴槽水位を設定することで自動的にその水位まで落とし込みを行うことができる自動落とし込み給湯機能を備えた風呂設備が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の風呂設備においては、その風呂設備を設置施工後に試運転を行う必要があるが、従来は作業者自らが手動で水を落とし込み、その状況を逐一観察して配管の漏れや、自動落とし込みがうまく行われ得るかを点検し、また基準となる水位を設定する等の作業を行わなければならず、人手と手間と熟練を必要とする作業であった。
【0004】
そこで本発明は、上記従来の装置における欠点を解消し、風呂設備の水漏れの有無や浴槽への自動落とし込みが適切に行えるようにするための試運転作業を、自動的に行うことができる風呂設備の自動試運転装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の風呂設備の自動試運転装置は、浴槽と、風呂加熱缶体と、該風呂加熱缶体へ前記浴槽の水を循環させる追い焚き循環路及び循環ポンプと、温水または非加熱水を前記浴槽へ自動落とし込みする給湯器と、前記追い焚き循環路に設けられる浴槽水位センサ及び水流センサと、前記給湯器から浴槽への自動落とし込み路に設けられる流量センサとを有する風呂設備の自動試運転装置であって、自動試運転指令が有ると、先ず前記循環ポンプを一定時間駆動させて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを判定し、有りの場合には試運転不可表示を行い、否の場合には更に前記給湯器による浴槽への落とし込みを開始させ、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みを行いながら、浴槽水位センサの検出値に変化が生じるのを監視し、前記一定水量を落とし込んでも浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらに循環判定を行い、この循環判定によっても水流を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを第1の特徴としている。
また本発明の風呂設備の自動試運転装置は、上記第1の特徴に加えて、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みの開始後に、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値を基準水位として得、さらに落とし込みを続けて、その後予め定めた最大水量以下で且つ予め定めた一定の最小水量以上の範囲で予め定めた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示を行うと共に前記検出値を基準水位として記憶するようにし、前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみを行い、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを第2の特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の第1の特徴によれば、作業者が風呂設備の設置施工を終えた後、コントローラやリモコン等に設けられた自動試運転スイッチをオンすることで、自動試運転指令が出され、試運転が開始される。この試運転は、先ずコントローラによって、前記循環ポンプが一定時間駆動せられて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かが判定される。有りの場合には、浴槽内に既に水が多く入り過ぎていることから、コントローラによって試運転不可表示がなされる。よってこの場合には、作業者等は浴槽内の残水を排出した後、再度自動試運転スイッチをオンすることになる。一方、前記判定で水位が循環可能水位未満、即ち否と判定された場合には、コントローラによって、給湯器による温水若しくは非加熱水の浴槽への落とし込みが開始されて、浴槽水位センサの検出値の変化が監視される。そして浴槽の循環金具よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれても、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらにコントローラにより循環判定が行われ、この循環判定においても追い焚き循環路の水流センサが水流を検出しない場合には、試運転不良の表示がなされる。この試運転不良表示によって、主として水漏れ不良、水流センサ不良等が推定される。
上記本発明の第2の特徴によれば、前記第1の特徴による作用に加えて、落とし込み開始後、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような水量として予め定めた一定水量の落とし込み量に達するまでに、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合、又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値が基準水位として取得される。そしてさらに落とし込みが続けられ、予め定められた最大水量以下で且つ予め定められた一定の最小水量以上の範囲で予め定められた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示が行われると共に前記検出値が基準水位として記憶される。また前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみが行われる。一方、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示が行われる。
前記予め定めた最大水量とは、例えば浴槽の内容量に対応する水量として予め定めることができる。このような水量が落としこまれても浴槽水位が設定水位にならない主たる原因は、水漏れしているか、浴槽水位センサが故障していると推定することができる。
また前記予め定めた設定水位とは、例えば浴槽水位として入浴に適した充分な水位として予め定めることができる。
前記予め定めた一定の最小水量とは、その様な水量を落とし込むだけでは到底設定水位にはならないような水量として予め定めることができる。
最大水量以下で最小水量以上の水量で設定水位を検出する場合には、予定の水量で予定の設定水位に達したと判断することができるので、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値も、実際に循環金具よりも少し上の水位を現すものとしてほぼ正しいと判断することができるので、この検出値を基準水位として記憶しておくことによって、以後この基準水位を用いて必要水位への自動落とし込みを容易に行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明に係る風呂設備の実施例を示す構成図、図2はコントローラと装置各部との関係を示すブロック図、図3はコントローラによる自動試運転の制御例を示すフローチャートである。
【0008】
図1において、10は浴槽で、該浴槽10から追い焚き循環路20が風呂加熱缶体30へ循環するように接続されている。前記追い焚き循環路20は前記浴槽10の循環金具11に接続され、循環ポンプ21の他、風呂温度センサ22、水流センサ23、圧力検知による浴槽水位センサ24が設けられている。また前記風呂加熱缶体30には熱交換器31、バーナ32等が設けられている。
40は給湯器で、熱交換器41、バーナ42等が設けられ、入水管43から入った水が熱交換器41を通る間に加熱され、温水となって給湯管44に出湯する。給湯管44からは自動落とし込み路45が設けられ、該自動落とし込み路45は途中に開閉弁46、流量センサ47、逆止弁48を介して前記追い焚き循環路20に接続している。
50はコントローラで、60はリモコンである。コントローラ50は、図2も参照して、マイコン51、メモリ52、入出力回路53等からなり、前記リモコン60や各センサ22、23、24等からの指令、情報を入力し、所定のソフトウエアによって所定の演算、判定、記憶を行い、また所定の命令を循環ポンプ21、バーナ32、42、開閉弁46等の負荷に対して出力する。
【0009】
風呂の追い焚き運転では、コントローラ50によって循環ポンプ21が駆動され、浴槽10内の水が循環金具11から追い焚き循環路20を通って風呂加熱缶体30の熱交換器31内を通る間にバーナ32によって加熱され、風呂温度センサ22によって浴槽水が所定の温度まで追い焚きされると追い焚き運転が終了する。
また浴槽への自動落とし込み運転では、リモコン60において、所定の水位を設定して自動落とし込みスイッチをオンすることにより、自動落とし込み路45の開閉弁46か開放され、給湯器40から温水若しくは非加熱水が自動落とし込み路45を通って追い焚き循環路20に入り、さらに浴槽10へ導入せられる。浴槽水位センサ24が設定した水位を検出すると、開閉弁46が閉止されて自動落とし込みが終了する。落とし込み途中における適当な時期に循環ポンプ21を短時間駆動し、これによって追い焚き循環路20内のエアーを一掃して浴槽水位センサ24による正確な水位を検出できるようにしてもよい。
【0010】
図3のフローチャートに沿って、コントローラ50による自動試運転の制御機構を説明する。
今、作業者等が図1に示す浴槽設備を設置施工した後、コントローラ50やリモコン60等に設けられた自動試運転スイッチをオンすることで、自動試運転指令が出されると(S1でイエス)、コントローラ50は、先ず循環ポンプ21を一定時間駆動し、追い焚き循環路20の水流センサ23が水流を検出するか否かを監視して、浴槽10内に追い焚き循環路20へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを循環判定する(S2)。そして循環判定可能な水位の残水が浴槽10内に有る場合には(S2でイエス)、コントローラ50はリモコン60等の表示部に対して試運転不可表示を指令し(S3)、試運転を終了する。一方、前記ステップS2で、水位が循環可能水位未満、即ち否と判定した場合には、コントローラ50は、給湯器40の自動落とし込み路45の開閉弁46を開放し、必要に応じて温水若しくは非加熱水(水)の浴槽10への落とし込みを開始する(S4)。
【0011】
前記給湯器40による温水若しくは非加熱水の浴槽への落とし込みが開始されると、コントローラ50は、浴槽水位センサ24の検出値に変化が生じるのを監視する(S5)。そして浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれても、前記浴槽水位センサ24の検出値に変化が生じない場合には(S5でノー、S6でイエス)、さらにコントローラ50は一旦落とし込みを停止して、循環ポンプ21の駆動と水流センサ23による水流検出の有無をみる循環判定を行なう(S7)。この循環判定をN回繰り返しても水流センサ23が水流を検出しない場合には(S7でノー、S8でイエス)、試運転不良表示1を行う(S9)。この試運転不良表示1によって、主として水漏れ不良、水流センサ不良等が推定される。前記N回は2〜3回以内とし、気泡等によって水流センサ23が作動しない場合を除くようにする。
【0012】
前記ステップS5において、浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量の全量が落とし込まれる前に、浴槽水位センサ24に変化が生じた場合には、コントローラ50は、その変化の変曲点をとらえて、その時点から更に水位が前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込み、そのときに浴槽水位センサ24が検出した検出値(例えば電気的な値)を、前記循環金具11を少し越えた浴槽水位を現すものとして取得し、これを基準水位とする(S10)。
前記において、落とし込みにより浴槽水位が前記循環金具11の付近に達してくると、追い焚き循環路20に設けられた浴槽水位センサ24に対しても浴槽10内の水による水圧が加わってくるので、浴槽水位センサ24の検出値がそれまでと較べて顕著に増加してくる等、検出値に大きな変化が生じる。この変化の開始点が変曲点であり、浴槽水位がほぼ追い焚き循環のできるレベルに近づいたことを示す。よってコントローラ50は検出値の変化の変曲点を検出した時点から、さらに水位が前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込むこととし、その一定量を落とし込んだ際の浴槽水位センサ24の検出する検出値を得て、これを前記循環金具11を少し越えた浴槽水位を現すものとして、基準水位とするのである。このようにして基準水位と検出値との対応が成ると、種々の浴槽設定水位に対して検出値を対応づけることができ、浴槽水位を検出することができる。
尚、前記循環金具11を少し越えるであろう量の一定の水量を落とし込んだ後、浴槽水位センサ24による水位検出を行う前に循環ポンプ21を駆動して循環判定を行い、循環判定可能となったことを確認するようにしてもよい。
【0013】
前記ステップS7における循環判定で、水流センサ23が水流を検出することによって、循環判定がOKとされた場合には(S7でイエス)、コントローラ50は基準水位を検出する(S10)。この場合には、既に浴槽10の循環金具11よりも少し上の水位となるような水量として予め定めた一定水量が落とし込まれているので(S6)、前記循環判定がOKとされた時点で、新たな水量を落とし込むことなく浴槽水位センサ24の検出する検出値を取り入れ、この検出値をもって上記の場合と同様に基準水位とする。
【0014】
前記ステップS10で基準水位を検出した後、コントローラ50は落とし込みを続け、浴槽水位と落とし込み水量を浴槽水位センサ24と流量センサ47からの情報でもって監視し、予め定めた一定の最大水量を越えても浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出しない場合には(S11でノー、S12でイエス)、試運転不良表示2をリモコン60等の表示部に指令(S13)し、落とし込みを終了し(S17)、試運転を終了する。
前記予め定めた最大水量とは、例えば浴槽の内容量に対応する水量として予め定めておくことができる。また前記予め定めた設定水位とは、例えば浴槽水位として入浴に適した充分な水位として予め定めておくことができる。
前記試運転不良表示2によって、主として水漏れ不良、浴槽水位センサ24不良等が推定される。
【0015】
一方、前記一定の最大水量以下で浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出した場合には(S11でイエス、S12でノー)、コントローラ50はさらに、予め定めた一定の最小水量以上で設定水位を検出したか否かを判定し(S14)、否の場合(S14でノー)には、試運転完了表示のみをリモコン60等の表示部に指令し(S15)、落とし込みを終了し(S17)、試運転を終了する。
前記予め定めた一定の最小水量とは、その様な水量を落とし込むだけでは到底設定水位にはならないような水量として予め定めることができる。このような最小水量未満で浴槽水位センサ24が所定水位を検出する場合には、水漏れ等はないが、自動落とし込みの他に浴槽10への通常の給湯栓等が開いて、他の水等が同時に落とし込まれている場合や、浴槽水位センサ24の故障等が推定され、よって前記検出した基準水位も、循環金具11を少し越えた水位を現すものとして、必ずしも正しいとは言えないので、基準水位を記憶することはしないようにしている。
【0016】
ステップS14で、イエスの場合、即ち最大水量以下でしかも一定の最小水量以上で浴槽水位センサ24が予め定めた設定水位を検出した場合には、コントローラ50は試運転完了表示を指令すると共に、前記検出した基準水位を検出値に対応させて、記憶する(S16)。そして落とし込みを終了する(S17)。前記記憶は不揮発性メモリに記憶することで、停電等があった後においても同じ基準水位を用いることができる。
最大水量以下で最小水量以上の水量で浴槽水位センサ24が設定水位を検出する場合には、予定の水量で予定の設定水位に達したと判断することができるので、前記浴槽水位が追い焚き循環路20へ循環できる水位になったとされたときに浴槽水位センサ24によって検出された検出値も、追い焚き循環路20への循環が可能となる実際の浴槽10の水位を現すものとしてほぼ正しいと判断することができるので、この検出値をもって基準水位として記憶しておくことによって、以後この基準水位を用いて必要水位への自動落とし込みを容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の風呂設備の自動試運転装置によれば、自動試運転指令が有ると、先ず前記循環ポンプを一定時間駆動させて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを判定し、有りの場合には試運転不可表示を行い、否の場合には更に給湯器による浴槽への落とし込みを開始させ、先ず浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みを行いながら、浴槽水位センサの検出値に変化が生じるのを監視し、前記一定水量を落とし込んでも浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらに循環判定を行い、この循環判定によっても水流を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたので、風呂設備の設置施工後における試運転を自動試運転スイッチをオンするだけで、自動的に行うことができ、しかも残水の程度を検出して自動試運転ができるか否かの判断から、水位変化の有無から水漏れや水流センサの故障等を推定させる試運転不良の判定を自動的に得ることができるので、人手、手間、熟練を必要とせず、非常に簡単に短時間で効率よく試運転ができる。
また請求項2に記載の風呂設備の自動試運転装置によれば、請求項1に記載の構成による効果に加えて、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みの開始後に、浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値を基準水位として得、さらに落とし込みを続けて、その後予め定めた最大水量以下で且つ予め定めた一定の最小水量以上の範囲で予め定めた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示を行うと共に前記検出値を基準水位として記憶するようにし、前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみを行い、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたので、自動試運転において、自動落とし込みの基準となる基準水位を適切な条件下で自動的に得ることができ、該基準水位を用いることで、以後設定水位を確実に且つ安定して自動落とし込みすることができる。
また最大水量を越えても設定水位を検出しない場合の試運転不良表示により、水漏れや浴槽水位センサの故障等を推定させる試運転不良の判定を自動的に得ることができる。
また最小水量未満で設定水位を検出するような場合の試運転完了のみの表示により、水漏れ等はなく一応試運転はできたが、自動落とし込みの他に他の水等が同時に落とし込まれている場合や、浴槽水位センサの故障等を推定させる判断を自動的に得ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂設備の実施例を示す構成図である。
【図2】コントローラと装置各部との関係を示すブロック図である。
【図3】コントローラによる自動試運転の制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 浴槽
11 循環金具
20 追い焚き循環路
21 循環ポンプ
22 風呂温度センサ
23 水流センサ
24 浴槽水位センサ
30 風呂加熱缶体
40 給湯器
45 自動落とし込み路
47 流量センサ
50 コントローラ
Claims (2)
- 浴槽と、風呂加熱缶体と、該風呂加熱缶体へ前記浴槽の水を循環させる追い焚き循環路及び循環ポンプと、温水または非加熱水を前記浴槽へ自動落とし込みする給湯器と、前記追い焚き循環路に設けられる浴槽水位センサ及び水流センサと、前記給湯器から浴槽への自動落とし込み路に設けられる流量センサとを有する風呂設備の自動試運転装置であって、自動試運転指令が有ると、先ず前記循環ポンプを一定時間駆動させて、浴槽内に追い焚き循環路へ循環することができる水位以上の残水が有るか否かを判定し、有りの場合には試運転不可表示を行い、否の場合には更に前記給湯器による浴槽への落とし込みを開始させ、浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みを行いながら、浴槽水位センサの検出値に変化が生じるのを監視し、前記一定水量を落とし込んでも浴槽水位センサの検出値に変化が生じない場合には、さらに循環判定を行い、この循環判定によっても水流を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを特徴とする風呂設備の自動試運転装置。
- 浴槽の循環金具より少し上の水位になるような予め定めた一定水量の落とし込みの開始後に、前記浴槽水位センサの検出値に変化が生じた場合又は浴槽水位センサの検出値には変化が生じなかったが循環判定で水流を検出した場合には、前記循環金具より少し上になったとされる水位に対応する浴槽水位センサの検出値を基準水位として得、さらに落とし込みを続けて、その後予め定めた最大水量以下で且つ予め定めた一定の最小水量以上の範囲で予め定めた設定水位を検出した場合には、試運転完了表示を行うと共に前記検出値を基準水位として記憶するようにし、前記最小水量未満で前記設定水位を検出した場合には試運転完了表示のみを行い、前記最大水量を越えても設定水位を検出しない場合には試運転不良表示を行うコントローラを設けたことを特徴とする請求項1に記載の風呂設備の自動試運転装置。
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