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JP3547043B2 - 画像電送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網に接続される画像電送装置に関し、特に、同一の画情報を複数の宛先に送信することができる画像電送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの画像電送装置を利用して、1つの画情報を1カ所の送信元から複数の宛先に送信する方法(同報送信方法)として、以下に示すようなものがある。なお、図1〜図3では、画情報(及び宛先情報)の流れを矢印で示している
(1)順次同報送信:
図1は、順次同報送信を説明する図である。国際電気通信連合(ITU)の勧告ITU−T T.30等に規定されたファクシミリ伝送手順によって、通信網に接続された送信元の画像電送装置901に画情報を一旦蓄積し、通信網を介して複数の宛先の装置902に対して順番に画情報を送信する。
【0003】
(2)中継同報送信:
図2に示すように、通信網内に中継装置903を配置し、送信元の画像電送装置901及び中継装置903に、ITU−T T.30等に規定されたファクシミリ伝送手順以外に宛先情報を伝送可能とする手段を別途設けることによって、送信元の装置901から中継装置903に画情報及び宛先情報を送信して中継装置903に画情報及び宛先情報を受信させて一旦蓄積させ、蓄積後、中継装置903が、受信した宛先情報に基づいて順番に画情報を宛先の装置902に送信するようにする。これにより、順次同報送信に比べて、送信元の装置901が画像伝送のために占有される時間が短縮される。また、宛先が遠方の特定の地域に集中している場合には、その地域内または近接して中継装置903を配置することにより、通信コストの大幅な削減を図れる。
【0004】
この中継同報送信の発展形として、図3に示すように、複数の中継装置903を分散して設置し、送信元の装置901から全ての中継装置903にそれぞれ画情報及び宛先情報を送信し、それぞれの中継装置903が、受信した宛先情報で指定された装置902に対して受信した画情報を送信することにより、送信元での通信コスト、通信占有時間を他装置に分割することが可能となる構成のものがある。各地域に対応して中継装置903を配置することにより、全体の通信コストの削減も可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の順次同報送信の方法においては、送信元が全ての宛先に対して画情報を送信するため、通信コストが送信元1カ所に集中し、特に、宛先が全て遠方の場合(遠距離市外通話を必要とする場合、さらには外国に宛先がある場合)には多大な通信コストを送信元が負担しなければならない、また、連絡時間中は回線が占有されるため、他の通信を行うことができないという問題点があった。
【0006】
また、図2に示す中継同報送信の場合、中継装置が送信元に変わって全ての宛先に対して送信するため、基本的に1カ所に通信コスト及び通信占有時間が集中することに代わりがない。また、2つ以上の離れた地域に連絡する場合は、中継装置での通信コストが増加するという問題点があった。
【0007】
図3に示す同報送信方法は、2つ以上の離れた地域に連絡先が分散している場合の中継装置での通信コストの問題点を補うものであって、地域ごとに中継装置を設置している。このため、通信コストが安価な連絡網が構成でき、かつ通信コスト及び通信占有時間が中継装置の数だけ分散されるものの、地域の数(中継装置の数)が多数ある場合には送信元が全ての中継装置にそれぞれ画情報と宛先情報を送信する必要があるため、地域の数が増加すればするほど、送信元での通信コスト及び通信占有時間が増加してしまうという問題点がある。また、一部の宛先に変更があった場合には、送信元でいちいち宛先情報を変更する必要がある。
【0008】
さらに、上述した図2や図3に示す中継同報送信では、宛先情報を伝送するために、ITU−T T.30のファクシミリ伝送手順以外の特殊な伝送手順が必要であり、装置のインプリメントが複雑になりかつ装置コストがかかるという問題点があった。
【0009】
本発明の目的は、分散配置された中継装置の数が多い場合であっても、特別の手順をインプリメントすることなく、送信元の装置はただの1ヵ所のみに発呼して画情報と宛先情報を送信するだけでよく、送信元での通信コスト及び通信占有時間を激減させることができ、さらに、全体としての通信コストも削減できる画像電送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の画像電送装置は、画情報を伝送する画像電送装置において、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順を実行するファイル転送手段と、1または複数の宛先情報を記憶する宛先情報メモリと、受信した転送先情報を記憶する転送先情報メモリと、画情報を蓄積する画情報メモリと、を有し、送信元としての送信時に、画情報を相手装置に送信するとともに、予め設定されている転送先情報と転送指示情報と同報送信指示情報とをITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって相手装置に伝送する機能と、受信時に、ITU−TT.30バイナリファイル転送手順により受信した転送先情報、転送指示情報及び同報送信指示情報を認識し、受信した転送先情報を転送先情報メモリに記憶させる機能と、受信時に転送指示情報を認識した場合に、転送先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、読み出した転送先情報のうち未送信の転送先の1つに、画情報メモリに蓄積された画情報を送信するとともに、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、読み出された転送先情報と転送指示情報とを送信する機能と、受信時に同報送信指示情報を認識した場合に、宛先情報メモリに記憶された宛先に対して転送先情報は送信せずに画情報メモリに蓄積された画情報を送信する機能と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上述した本発明の第1の画像電送装置においては、受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリをさらに設けるとともに、送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、受信時に、送信元アドレス情報を認識して送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、転送先情報で指定される転送先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる送達確認情報を伝送する機能と、受信時に転送指示情報を認識して転送先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出した時に、その転送先情報に未送信の転送先が含まれない場合には、送信元アドレス情報メモリから送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して送達確認情報を伝送する機能と、を備えるようにしてもよい。このように構成することにより、送信元は、画情報の送達確認を容易に行うことができるようになる。
【0012】
また、上述した本発明の第1の画像電送装置においては、受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリをさらに設けるとともに、送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、受信時に、送信元アドレス情報を認識して送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、宛先情報メモリに記憶された宛先情報によって指定される宛先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる同報確認情報を伝送する機能と、受信時に宛先情報メモリに記憶された宛先情報によって指定された全ての宛先に対して画情報の送信を試みた後に、送信元アドレス情報メモリから送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して同報確認情報を伝送する機能と、を備えるようにしてもよい。このように構成することにより、送信元は、画情報の送達確認を容易に行うことができるようになる。
【0013】
さらに、上述した本発明の第1の画像電送装置においては、宛先情報メモリが初期設定された転送先情報を記憶する機能も有するようにするとともに、送信元としての送信時に宛先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、安価な通信コストで転送されるように転送先情報を並び替える転送先順序管理部を設けるようにしてもよい。このように構成すれば、利用者(発信者)が転送先の順序を気にすることなく、自動的に安価な通信コストで転送されるようなルートが設定されるという利点が生じる。
【0014】
本発明の第2の画像電送装置は、画情報を伝送する画像電送装置において、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順を実行するファイル転送手段と、受信した転送先情報及び同報宛先情報を記憶する送信先情報メモリと、画情報を蓄積する画情報メモリと、を有し、送信元としての送信時に、画情報を相手装置に送信するとともに、1または複数の電話番号からなる転送先情報と、転送先情報内の電話番号ごとに対応させた1または複数の電話番号からなる同報宛先情報と、転送指示情報と、同報送信指示情報とをITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって相手装置に伝送する機能と、受信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順により受信した転送先情報、同報宛先情報、転送指示情報及び同報送信指示情報を認識し、受信した転送先情報及び同報宛先情報を送信先情報メモリに記憶する機能と、受信時に転送指示情報を認識した場合に、送信先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、読み出した転送先情報のうち未送信の転送先の1つに、画情報メモリに格納された画情報を送信するとともに、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、読み出された転送先情報と送信先情報メモリから読み出される同報宛先情報と転送指示情報とを送信する機能と、受信時に同報送信指示情報を認識した場合に、送信先情報メモリに記憶された同報宛先情報を読み出して、読み出した同報宛先情報のうち自己の電話番号に対応した宛先に対して転送先情報は送信せずに画情報メモリに蓄積された画情報を送信する機能と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の画像電送装置においては、受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリをさらに設けるとともに、送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、受信時に、送信元アドレス情報を認識して送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、転送先情報で指定される転送先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる送達確認情報を伝送する機能と、受信時に転送指示情報を認識して送信先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出した時に、その転送先情報に未送信の転送先が含まれない場合には、送信元アドレス情報メモリから送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して送達確認情報を伝送する機能と、を備えるようにしてもよい。このように構成することにより、送信元は、画情報の送達確認を容易に行うことができるようになる。
【0016】
また本発明の第2の画像電送装置においては、受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリをさらに設けるとともに、送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、受信時に、送信元アドレス情報を認識して送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、送信先情報メモリに記憶された同報宛先情報によって指定される宛先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる同報確認情報を伝送する機能と、受信時に送信先情報メモリに記憶された宛先のうち自己の電話番号に対応する宛先の全てに対して画情報の送信を試みた後に、送信元アドレス情報メモリから送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して同報確認情報を伝送する機能と、をさらに備えるようにしてもよい。このように構成することにより、送信元は、画情報の送達確認を容易に行うことができるようになる。
【0017】
G3ファクシミリの伝送手順を定めたITUの勧告ITU−T T.30は、オプション機能として、バイナリファイル転送(BFT;binary file transfer)を規定している。本発明では、このバイナリファイル転送を使用して、同報通信に必要な宛先情報などの伝達を行っている。
【0018】
すなわち本発明の画像電送装置は、上述した従来技術の問題点を補うものであって、中継装置の数がいくら増加しても送信元はただの1カ所にのみ発呼して画情報と宛先情報を送信すればよいため、送信元の通信コスト及び通信占有時間が激減する。これにより、頻繁に通信の割り込みが発生するような事業所等が送信元であっても、本発明の画像電送装置を安心して利用することが可能である。また、宛先情報等をITU−T T.30バイナリファイル転送によって送信するため、ファクシミリを伝送するための規定であるITU−T T.30に準拠した伝送手段を搭載していれば、容易にインプリメント可能でかつ装置コストも抑えることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
《第1の実施形態》
図4は、本発明の第1の実施形態の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
この通信装置は、ファクシミリ装置として構成されており、通信網に接続され、発信・着信等の呼制御を行う回線インタフェース1と、通信網を介して他の通信装置との間でITU−T T.30に準拠した伝送手順により、IT U−TT.4やT.6に準拠した画情報の送受信やITU−T T.30バイナリファイル転送手順によりファイル情報の送受信を行うモデム2と、宛先の登録や各種操作等を行うキー3と、原稿を読み取ってITU−T T.4やT.6の符号化方式に準拠した画情報に変換する読取部4と、画情報を蓄積する第1のメモリ5と、転送先電話番号や同報送信先電話番号を記憶する第2のメモリ6と、モデム2を介して受信した転送先情報を記憶する第3のメモリ7と、画情報を復号した上で記録紙に記録する記録部8と、モデム2を制御してITU−T T.30バイナリファイル転送手順の制御を行うBFT(binary file transfer)制御部9と、回線インタフェース1、モデム2、読取部4、第1のメモリ5、第2のメモリ6、第3のメモリ7、記録部8及びBFT制御部9を制御する制御回路10と、から構成されている。
【0022】
第1のメモリ5は、請求項1乃至4における画情報メモリに相当し、同様に、第2のメモリ6は、宛先情報メモリに相当し、第3のメモリ7は、転送先情報メモリに相当し、BFT制御部9は、ファイル転送手段に相当する。
【0023】
ここで、回線インタフェース1には、通信網にオフフックを知らせるための直流ループ閉結、DP(ダイヤルパルス)やPB(プッシュボタン)等の選択信号の送出、通信網からの着信信号の検出、送話信号や受信信号の増幅、2線−4線変換等の機能が必要であり、回線インタフェース1は、従来のアナログ電話機と同様に、LSI(大規模集積回路)、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、トランス等により構成できる。モデム2は、FAX(ファックス)モデム用のLSI等で構成できる。キー3は、ボタンやスイッチ等で構成できる。読取部4は、従来のファクシミリやデジタル複写機等と同様に、CCD(電荷結合素子)イメージセンサや密着形イメージセンサと、これらの周辺部品から構成できる。
【0024】
第1のメモリ5、第2のメモリ6及び第3のメモリ7は、RAM(ランダムアクセスメモリ)やフラッシュメモリ等の半導体メモリあるいはハードディスク等の磁気記憶装置等により構成できる。ここでは、蓄積あるいは記憶すべき情報の内容に応じて第1のメモリ5、第2のメモリ6及び第3のメモリ7と分けているが、当然のことながら、これらメモリ5〜7を同一の部品(メモリLSIなど)によって構成することもできる。
【0025】
記録部8は、従来のファクシミリや複写機等と同様に、感光体、現像器、定着器、トナー等による電子写真記録方式等により構成できる。BFT制御部9は、DSP(デジタル信号プロセッサ:digital signal processor)及びRAM,ROM(読み出し専用メモリ)等のLSIにより構成できる。制御回路10は、CPU(中央処理装置)とRAMとROM等のLSIにより構成できる。
【0026】
また、これらの構成要素の中の複数の回路及び手段を1つのLSIにまとめて構成できることはいうまでもない。
【0027】
図5は、この実施形態での送信元からの画情報の伝達の流れを矢印で示したものである。ここでは、図4に示した構成の通信装置11〜14と通常のファクシミリ装置101〜106が設けられている。このうち、通信装置11は、送信元の装置であり、通信装置12〜14が中継装置に相当し、ファクシミリ装置101〜106は、宛先の装置である。
【0028】
ここで、送信元の通信装置11の第2のメモリ6には、予め転送先情報として、通信装置12〜14の電話番号を記憶させておく。また、通信装置12の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ101,102の電話番号が、通信装置13の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ103,104の電話番号が、通信装置14の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ105,106の電話番号が、それぞれ格納されている。
【0029】
次に、本実施形態の動作を説明する。図6〜図8は、制御回路10の動作を示すフローチャートである。なお、各通信装置11〜14には同一の制御回路10が実装されているので、図6〜図8に示す全ての動作を実現できるように各制御回路10の制御ロジックを構成しなければならないが、ここでは、図6〜図8のフローチャートを説明するにあたり、通信装置ごとにその通信装置に実際に関係する動作のみを説明する(以下の図13〜図16、図18〜図21、図26〜図28についても同様である)。
【0030】
(1)送信元(通信装置11)の動作:
利用者(発信者)がキー3を操作して画情報の連絡指示を行うと、キー3はその旨を制御回路10に通知する(ステップS1)。制御回路10は、キー3から連絡指示の通知があると(ステップS3)、読取部4を制御してセットされた原稿を読み込んで画情報に変換するとともに、第2のメモリ6から転送先の電話番号(ここでは通信装置12〜14の電話番号情報)を読み出して1宛先を選択し(ここでは通信装置12)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS4)。
【0031】
相手応答後、制御回路10はモデム2及びBFT制御部9を制御して、選択した通信装置に対し、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって転送・同報指示情報と転送先電話番号情報とを送信するとともに、画情報を送信する(ステップS5)。そして、回線インタフェース1を制御して通信を切断し(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0032】
(2)転送先(通信装置12〜14)の動作:
回線インタフェース1は網からの着信を検出すると(ステップS2)、制御回路10にその旨を通知する。制御回路10は、回線インタフェース1からの着信通知に対して、回線インタフェース1を制御して応答し(ステップS7)、モデム2及びBFT制御部9を制御して転送・同報指示情報及び転送先電話番号情報を受信すると(ステップS8)、転送先電話番号情報を一旦第3のメモリ7に記憶するとともに(ステップS9)、続けて受信する画情報を第1のメモリ5に蓄積する(ステップS10)。ちなみに、ステップS8において転送・同報指示情報及び転送先電話番号情報を受信せず、通常のファクシミリ装置から着信したと判断した場合は、ITU−T T.30に準拠した伝送手順で受信動作に入り(ステップS16)、その後、ステップS1に戻ればよい。
【0033】
ステップS10での画情報の蓄積後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS11)、通信終了後、第3のメモリ7から先に記憶した転送先電話番号情報を読み出して(ここでは通信装置12〜14の電話番号情報)、自己の電話番号を送信済みと認識できるように情報を加工した上で(ステップS12)、未送信の転送先電話番号があるか否かを確認し(ステップS13)、あれば未送信の1宛先を選択して(ここでは通信装置13)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS14)。実際には、転送先電話番号情報は、各通信装置の電話番号を列挙したリスト形式のものであり、このリストの該当する電話番号に、送信ずみであることを示すフラグを立てることによって、送信済みと認識できるようになる。発信時には、リストのうち、フラグが立っていない最初の電話番号に対して発呼するようにする。
【0034】
相手応答後、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって転送・同報指示情報と転送先電話番号情報を送信するとともに、第1のメモリ5に蓄積された画情報を送信する(ステップS15)。
【0035】
ステップS15での送信の終了後、またはステップS13で未送信の転送先電話番号がない場合(ここでは通信装置14があてはまる)、第2のメモリ6に記憶された同報送信先(ここではファクシミリ装置101,102の電話番号)を読み出して(ステップS17)、未送信の同報送信先の電話番号があるかどうかを確認し(ステップS18)、ある場合には未送信の1宛先を選択して回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS19)、相手応答後に第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して送信する(ステップS20)。ここでは相手先が通常のファクシミリ装置であることを想定し、ITU−T T.30のファクシミリ伝送手順によって画情報を送信する。送信終了後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS21)、ステップS18に戻る。
【0036】
ステップS19〜S21までの処理を、ステップS18で未送信の同報送信先の電話番号がなくなるまで繰り返し、これにより、全ての未送信の同報送信先に対して発呼を試みて画情報を送信する。
【0037】
同報送信終了後、すなわち、ステップS18において未送信の同報送信先の電話番号がなくなったら、ステップS1に戻る。その後、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して、記録部8を制御して記録紙に記録させることによって受信文書を出力することが可能である。
【0038】
次に、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順による転送先情報や転送・同報指示情報の伝送について、図9及び図10を用いて説明する。
【0039】
図9は、ITU−T T.30のバイナリファイル転送を利用した伝送方法を説明するシーケンス図である。
【0040】
受信側は、バイナリファイル転送を行う能力があるものとする。送信側と受信側との間でCNG(呼出信号)及びCED(被呼端末識別信号)を送受して呼設定が行われると、フェーズB(プリメッセージ手順)において、受信側から送信側に、ビット53が“1”に設定されてバイナリファイル転送能力を有することを示すDIS(デジタル識別信号)が送られ、続いて、送信側から受信側に、同じくビット53が“1”に設定されてバイナリファイル転送を行う旨を示すDCS(デジタル命令信号)が通知される。その後、送信側から受信側にTCF(トレーニングチェック)が送られ、受信側から送信側にCFR(受信準備確認)が送られ、バイナリファイル転送を行うフェーズCに移行する。
【0041】
フェーズCにおいては、図10(a)に示すようなフォーマット、すなわち、ITU−T T.434に準拠したBFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報及び転送先電話番号情報とからなるフォーマットのバイナリファイルが送信される。ここで、ITU−T.30に規定された非標準手順(NSF(非標準機能),NSS(非標準機能設定))を利用してもよいことはいうまでもない。なお、画情報については、各種情報伝送の後、通常のITU−T T.30伝送手順で送信してもよいし、画情報自体をITU−T T.30バイナリファイル転送方法で転送してもよい。
【0042】
フェーズCでのバイナリファイル転送が終了したら、送信側から受信側にPPS−MPS(部分ページ信号−複数ページ信号)あるいはPPS−EOP(部分ページ信号−手順終了)を通知し、受信側から送信側にMCF(メッセージ確認)を通知し、送信側から受信側にDCN(切断命令)を通知して、通信切断となる。
【0043】
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態の通信装置である画像電送装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
この画像電送装置は、図4に示したものと同様の構成のものであるが、受信した送信元アドレス情報を格納するための第4のメモリ61が設けられているともに、送達確認情報も送受される点で、図4に示したものと相違している。この第4のメモリ61も、制御回路10の制御下にある。第4のメモリ61は、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリあるいはハードディスク等の磁気記憶装置等により構成でき、また、第1のメモリ5、第2のメモリ6や第3のメモリ7と同一の部品によって構成してもよい。
【0045】
なお、第4のメモリ61は、請求項2、3における送信元アドレス情報メモリに相当する。
【0046】
図12は、この実施形態での送信元からの画情報(実線の矢印)や送達確認情報(破線の矢印)の伝達の流れを示したものである。ここでは、図11に示した構成の通信装置21〜24と通常のファクシミリ装置201〜206が設けられている。このうち、通信装置21は、送信元の装置であり、通信装置22〜24が中継装置に相当し、ファクシミリ装置201〜206は、宛先の装置である。
【0047】
なお、送信元である通信装置21の第2のメモリ6には、予め転送先情報として、通信装置22〜24の電話番号及び自己の電話番号(ここでは通信装置21の電話番号)を記憶させておく。また、通信装置22の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ装置201,202の電話番号が、通信装置23の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ装置203,204の電話番号が、通信装置24の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ205,206の電話番号が、それぞれ記憶されている。
【0048】
以下、図12〜図15に示すフローチャートを用いて、この実施形態における制御回路10の動作を説明する。
【0049】
(1)送信元(通信装置21)の発呼動作:
利用者(発信者)がキー3を操作して画情報の連絡指示を行うと、キー3はその旨を制御回路10に通知する(ステップS31)。制御回路10はキー3からの連絡指示の通知があると(ステップS33)、読取部4を制御してセットされた原稿を読み込んで画情報に変換するとともに、第2のメモリ6から転送先の電話番号(ここでは通信装置22〜24の電話番号情報)及び自己の電話番号を送信元電話番号として読み出し、転送先電話番号から1宛先を選択し(ここでは通信装置22)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS34)。相手応答後、制御回路10は、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送方法によって、転送・同報指示情報と、送信元電話番号と、転送先電話番号情報を送信するとともに、画情報を送信する(ステップS35)。その後、回線インタフェースを制御して通信を切断する(ステップS36)。
【0050】
(2)転送先(通信装置22〜24)の動作:
回線インタフェース1は網からの着信を検出すると(ステップS32)、制御回路10にその旨を通知する。制御回路10は、回線インタフェース1からの着信通知に対して、回線インタフェース1を制御して応答し(ステップS37)、モデム2及びBFT制御部9を制御して転送・同報指示情報、送信元電話番号、転送先電話番号情報を受信すると(ステップS38)、送信元電話番号を一旦第4のメモリ61に記憶するとともに転送先電話番号情報を一旦第3のメモリ7に記憶し(ステップS39)、続けて受信する画情報を第1のメモリ5に蓄積する(ステップS40)。ちなみに、ステップS38において通常のファクシミリ装置から着信したと判断したときは、ITU−T T.30に準拠した伝送手順で受信動作に入り(ステップS48)、ステップS31に戻ればよい。
【0051】
ステップS40での画情報の蓄積後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS41)、通信終了後、第3のメモリ7から先に記憶した転送先電話番号情報を読み出して(ここでは通信装置22〜24の電話番号情報)、この転送先電話番号において、自己の電話番号を送信済みと認識できるように情報を加工した上で(ステップS42)、未送信の転送先電話番号があるか否かを確認し(ステップS43)、あれば未送信の1宛先を選択して(ここでは通信装置23)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS44)。相手応答後、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって転送・同報指示情報と、送信元電話番号と、転送先電話番号情報を送信するとともに、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して送信する(ステップS45)。
【0052】
一方、ステップS43において未送信の転送先電話番号がない場合(ここでは通信装置24があてはまる)、第4のメモリ61から読み出した送信元電話番号に回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS46)、モデム2及びBFT制御部9を制御して、送達確認として転送先電話番号情報を送信する(ステップS47)。
【0053】
ステップS45またはS47の動作の終了後、第2のメモリ6に記憶された同報送信先(通信装置22ではファクシミリ装置201,202の電話番号)を読み出して(ステップS49)、未送信の同報送信先の電話番号があるかどうかを確認し(ステップS50)、ある場合には未送信の1宛先を選択して回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS51)、相手応答後に第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出し、モデム2を制御してこの画情報を送信する(ステップS52)。ここでは相手先が通常のファクシミリ装置であることを想定し、ITU−T T.30のファクシミリ伝送手順によって画情報を送信する。送信終了後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS53)、ステップS50に戻る。
【0054】
ステップS51〜S53までの処理を、ステップS50で未送信の同報送信先の電話番号がなくなるまで繰り返し、これにより、全ての未送信の同報送信先に対して発呼を試みて画情報を送信する。
【0055】
同報送信終了後、すなわち、ステップS50において未送信の同報送信先の電話番号がなくなったら、ステップS31に戻る。この同報送信の終了後、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して、記録部8を制御して記録紙に記録させることによって、受信文書を出力することが可能である。
【0056】
また、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順による転送先情報や転送・同報指示情報、送達確認の伝送については、第1の実施形態と同様であるが、転送されるべきバイナリファイルのフォーマットが異なっている。すなわち、図10(b)に示すように、転送先情報及び転送・同報指示情報を送信する場合には、BFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報、送信元電話番号情報及び転送先電話番号情報からなるフォーマットを使用し、送達確認を送信する場合には、BFTヘッダ部と、それに引き続く、送達確認がなされた転送先を示す転送先電話番号情報からなるフォーマットを使用する。
【0057】
(3)送信元の送達確認受信動作:
回線インタフェース1は、着信を検出すると(ステップS54)、制御回路10に着信通知を行う。制御回路10は、回線インタフェース1から着信通知があると、回線インタフェース1を制御して着信に応答し(ステップS55)、その着信が送達確認であるかどうかを判断し(ステップS56)、モデム2及びBFT制御部9を制御して、送達確認として送信される転送先電話番号情報を受信する(ステップS57)。なお、送達確認を利用者(発信者)に認識させるための手段として、記録部8を制御して送達確認を記録紙にプリントするなどを行うことが可能であることはいうまでもない。また、ステップS56において着信が送達確認ではない場合には、通常のファクシミリ受信手順にしたがって受信動作を行えばよい(ステップS58)。
【0058】
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態では、図11を用いて説明した第2の実施形態の通信装置と同様の通信装置を使用するが、送達確認情報ではなく、同報結果情報が伝送される点で相違する。
【0059】
図17は、本実施形態での送信元からの画情報(実線の矢印)や同報結果情報(破線の矢印)の伝達の流れを示したものである。ここでは、本実施形態の通信装置31〜34と通常のファクシミリ装置301〜306が設けられている。このうち、通信装置31は、送信元の装置であり、通信装置32〜34が中継装置に相当し、ファクシミリ装置301〜306は、宛先の装置である。
【0060】
なお、送信元である通信装置31の第2のメモリ6には、予め転送先情報として、通信装置32〜34の電話番号及び自己の電話番号(ここでは通信装置31の電話番号)を記憶させておく。また。通信装置32の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ装置301,302の電話番号が、通信装置33の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ装置303,304の電話番号が、通信装置34の第2のメモリ6には、同報送信先として、ファクシミリ装置305,306の電話番号が、それぞれ、予め記憶されている。
【0061】
以下、図18〜図21に示すフローチャートを用いて、本実施形態における制御回路10の動作を説明する。
【0062】
(1)送信元(通信装置31)の発呼動作:
利用者(発信者)がキー3を操作して画情報の連絡指示を行うと、キー3はその旨を制御回路10に通知する(ステップS61)。制御回路10は、キー3から連絡指示の通知があると(ステップS63)、読取部4を制御してセットされた原稿を読み込んで画情報に変換するとともに、第2のメモリ6から転送先の電話番号(ここでは通信装置32〜34の電話番号情報)及び自己の電話番号を送信元電話番号として読み出し、転送先電話番号から1宛先を選択し(ここでは通信装置32)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップ64)。相手応答後、制御回路10は、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、転送・同報指示情報と、送信元電話番号と、転送先電話番号情報を送信するとともに、画情報を送信する(ステップS65)。その後、回線インタフェースを制御して通信を切断する(ステップS66)。
【0063】
(2)転送先(通信装置32〜34)の動作:
回線インタフェース1は、網からの着信を検出すると(ステップS62)、制御回路10にその旨を通知する。制御回路10は、回線インタフェース1からの着信通知に対して、回線インタフェース1を制御して応答し(ステップS67)、モデム2及びBFT制御部9を制御して転送・同報指示情報、送信元電話番号、転送先電話番号情報を受信すると(ステップS68)、送信元電話番号を一旦第4のメモリ61に記憶し、転送先電話番号情報を一旦第3のメモリ7に記憶するとともに(ステップS69)、続けて受信する画情報を第1のメモリ5に蓄積する(ステップS70)。ちなみに、ステップS68において通常のファクシミリ装置から着信したと判断した場合は、ITU−T T.30に準拠した伝送手順で受信動作に入り、ステップS61に戻ればよい。
【0064】
ステップS70での画情報の蓄積後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS71)、通信終了後、第3のメモリ7から先に記憶した転送先電話番号情報を読み出して(ここでは通信装置32〜34の電話番号情報)、この転送先電話番号において、自己の電話番号を送信済みと認識できるように情報を加工した上で(ステップS72)、未送信の転送先電話番号があるか否かを確認し(ステップS73)、あれば未送信の1宛先を選択して(ここでは通信装置33)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS74)。相手応答後、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、転送・同報指示情報と、送信元電話番号と、転送先電話番号情報を送信するとともに、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して送信する(ステップS75)。
【0065】
ステップS75での送信終了後、またはステップS73未送信の転送先電話番号がない場合(ここでは通信装置34があてはまる)には、第2のメモリ6に記憶された同報送信先(通信装置32ではファクシミリ装置301,302の電話番号)を読み出して(ステップS77)、未送信の同報送信先の電話番号があるかどうかを確認し(ステップS78)、ある場合には未送信の1宛先を選択して回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS79)、相手応答後に、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出し、モデム2を制御してこの画情報を送信する(ステップS80)。ここでは相手先が通常のファクシミリであることを想定し、ITU−T T.30のファクシミリ伝送手順によって画情報を送信する。送信終了後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS81)、ステップS78に戻る。
【0066】
ステップS79〜S81までの処理を、ステップS80で未送信の同報送信先の電話番号がなくなるまで繰り返し、これにより、全ての未送信の同報送信先に対して発呼を試みて画情報を送信する。
【0067】
同報送信終了後、すなわち、ステップS78において未送信の同報送信先の電話番号がなくなったら、第4のメモリ61から読み出した送信元電話番号に回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS82)、モデム2及びBFT制御部9を制御して、同報送信の結果を同報結果情報として送信し(ステップS83)、ステップS61に戻る。
【0068】
上記全ての動作終了後、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して、記録部8を制御して記録紙に記録させることによって、受信文書を出力することが可能である。
【0069】
また、ITU−T T.30バイナリファイル転送方法による転送先情報や転送・同報指示情報、同報結果情報の伝送については、第1の実施形態と同様であるが、転送されるべきバイナリファイルのフォーマットが異なっている。すなわち、図10(c)に示すように、転送先情報及び転送・同報指示情報を送信する場合には、BFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報、送信元電話番号情報及び転送先電話番号情報からなるフォーマットを使用し、同報結果情報を送信する場合には、BFTヘッダ部と、それに引き続く同報結果情報からなるフォーマットを使用する。
【0070】
(3)送信元の同報結果情報受信動作:
回線インタフェース1は、着信を検出すると(ステップS84)、制御回路10に着信通知を行う。制御回路10は、回線インタフェース1から着信通知があると、回線インタフェース1を制御して着信に応答し(ステップS85)、その着信が同報結果情報であるかどうかを判断し(ステップS86)、モデム2及びBFT制御部9を制御して、同報結果情報を受信する(ステップS87)。なお、同報結果情報を利用者(発信者)に認識させるための手段として、記録部8を制御して同報結果情報を記録紙にプリントするなどを行うことが可能であることは、いうまでもない。また、ステップS86において着信が送達確認ではない場合には、通常のファクシミリ受信手順にしたがって受信動作を行えばよい(ステップS88)。
【0071】
《第4の実施形態》
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図22は、第4の実施形態の通信装置である画像電送装置の構成を示すブロック図である。
【0072】
この画像電送装置は、図4に示したものと同様の構成のものであるが、第2のメモリ6に蓄積された転送先電話番号情報について、転送する順番を経済的に並べ替えるための転送先順番管理部62が付加されている点で、図4に示したものと相違している。この転送先順番管理部62は、CPU及びRAM等のLSIで実現できる。この実施形態は、第1の実施形態等での画情報の転送ルートを送信元が経済的に並べ替えるものであり、転送手順等については、上述の第1乃至第3の実施形態と同等である。
【0073】
図23は、この実施形態での送信元からの画情報の伝達の流れを示したものである。ここで、通信装置41が送信元の通信装置であって上述した図22に示す構成を有し、通信装置42〜47は、上述の各実施形態での転送先電話番号の通信装置に対応する。
【0074】
送信元の通信装置41の第2のメモリ6には、自己の電話番号と、通信装置42〜47の電話番号が記憶されている。転送先順番管理部62には、市外局番による単位時間あたりの料金についての情報が予め記憶されている。
【0075】
送信元で利用者(発信者)が連絡指示を行った場合、送信先の通信装置41は、まず、通信料金が最低となるような転送ルートを決定する。送信元の通信装置41が転送ルートを決定するにあたっては、第2のメモリ6から自己の電話番号及び通信装置42〜47の電話番号を読み出し、制御回路10が転送先順番管理部11を制御し、自己(通信装置41)の電話番号からもっとも安価に転送できる相手を決定する。図22においてもっとも安価に転送できる相手が通信装置42,47であったとすると、今度は、自己(通信装置41)の電話番号と先に選択した通信装置47の電話番号を除いて、通信装置42から見てもっとも安価な電話番号を選択する(ここでは通信装置43とする)。次に、通信装置47から見て、先に選択されなかった電話番号でもっとも安価な電話番号を選択する(ここでは通信装置46とする)。同様に、通信装置43から見てもっとも安価な電話番号を選択し(ここでは通信装置44とする)、通信装置46から見て、これまでに選択されなかった電話番号でもっとも近いところ(安価なところ)の電話番号(ここでは通信装置45)を選択する。このように、送信元から1番安価に送信できる電話番号と2番目に安価に送信できる電話番号を選択し、その後、それぞれの電話番号から見て、未選択の電話番号からもっとも安価に送信できる電話番号を探し、最終的に未選択の電話番号がなくなった時点で、送信元から1本の転送ルート(この場合、通信装置41→42→43→44→45→46→47→41)が決定される。
【0076】
このように転送ルートが決定されたら、以後は、上述の各実施形態の手順にしたがって、転送及び同報通信処理を実行すればよい。
【0077】
《第5の実施形態》
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図24は、第5の実施形態の通信装置である画像電送装置の構成を示すブロック図である。
【0078】
上述の第1乃至第4の実施形態では、同報送信の宛先となる電話番号(典型的には通常のファクシミリ装置である宛先の電話番号)は、中継装置たる通信装置の第2のメモリに予め格納されていた。このように中継装置たる通信装置で宛先を管理することにより、送信元では宛先を逐一管理する必要がなくなり、通信すべきデータ量を削減できるというメリットがある。その一方で、宛先に関する情報を送信元で一元的に管理したい場合もあり、また、特定の中継装置(通信装置)を転送先としたい場合もある。そこでこの実施形態では、送信元での送信の都度、転送先電話番号及び同報先電話番号を送信元で入力するようにした。このように構成することにより、内容に応じて特定の宛先のみに同報通信を行う、といった運用も可能になる。
【0079】
図24に示す画像電送装置は、ファクシミリ装置として構成されており、通信網に接続され、発信・着信等の呼制御を行う回線インタフェース1と、通信網を介して他の通信装置との間でITU−T T.30に準拠した伝送手順により、IT U−T T.4やT16に準拠した画情報の送受信やITU−T T.30バイナリファイル転送手順によりファイル情報の送受信を行うモデム2と、宛先の登録や各種操作等を行うキー3と、原稿を読み取ってITU−T T.4やT.6の符号化方式に準拠した画情報に変換する読取部4と、画情報を蓄積する第1のメモリ5と、転送先電話番号や同報送信先電話番号を記憶する第2のメモリ6と、画情報を復号した上で記録紙に記録する記録部8と、モデム2を制御してITU−T T.30バイナリファイル転送手順の制御を行うBFT(binary file transfer)制御部9と、回線インタフェース1、モデム2、読取部4、第1のメモリ5、第2のメモリ6、記録部8及びBFT制御部9を制御する制御回路10と、から構成されている。
【0080】
すなわち、この通信装置は、図4に示す通信装置から第3のメモリを取り去ったものに相当するが、さらに、第2のメモリ6が記憶する転送先電話番号や同報送信先電話番号の起源が異なっている。すなわち、図4に示す装置では、中継装置として使用される場合、同報送信先電話番号は予め第2のメモリ6に記憶されていることになっているが、図24に示す本実施形態の装置では、送信元からその都度伝送されてきたものが、同報送信先電話番号(及び転送先電話番号)としして、第2のメモリ6に記憶される。
【0081】
第1のメモリ5は、請求項5乃至7における画情報メモリに相当し、同様に、第2のメモリ6は、送信先情報メモリに相当し、BFT制御部9は、ファイル転送手段に相当する。
【0082】
なお、図24に示す装置の各構成要素については、図4に示す装置における各々の構成要素と同等のもので実現可能である。また、これらの構成要素の中の複数の回路及び手段を1つのLSIにまとめて構成できることはいうまでもない。
【0083】
図25は、この実施形態での送信元からの画情報の伝達の流れを示したものである。ここでは、図24に示した構成の通信装置51〜54と通常のファクシミリ装置501〜506が設けられている。このうち、通信装置51は、送信元の装置であり、通信装置52〜54が中継装置に相当し、ファクシミリ装置501〜506は、宛先の装置である。
【0084】
次に、本実施形態の動作を説明する。図26〜図28は、制御回路10の動作を示すフローチャートである。
【0085】
(1)送信元(通信装置51)の動作:
利用者(発信者)がキー3を操作して、転送先として通信装置52〜54の電話番号を指示し、かつ通信装置52の同報送信先としてファクシミリ装置501,502の電話番号を、通信装置53の同報送信先としてファクシミリ装置503,504の電話番号を、通信装置54の同報送信先としてファクシミリ装置505,506の電話番号を指示した上で、連絡指示をすると、キー3はその旨を制御回路10に通知する(ステップS101)。制御回路10は、キー3から連絡指示の通知があると(ステップS103)、読取部4を制御してセットされた原稿を読み込んで画情報に変換するとともに、先に指示された転送先から1宛先を選択し(ここでは通信装置52)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS104)。相手応答後、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって転送・同報指示情報と、転送先電話番号情報と、転送先番号ごとに対応させた同報送信先番号情報を送信するとともに、画情報を送信する(ステップS105)。そして、回線インタフェース1を制御して通信を切断し(ステップS106)、ステップS101に戻る。
【0086】
(2)転送先(通信装置52〜54)の動作:
回線インタフェース1は網からの着信を検出すると(ステップS102)、制御回路10にその旨を通知する。制御回路10は、回線インタフェース1からの着信通知に対して、回線インタフェース1を制御して応答し(ステップS107)、モデム2及びBFT制御部9を制御して転送・同報指示情報、転送先電話番号情報及び同報送信先番号情報を受信すると(ステップS108)、転送先電話番号情報と同報送信先番号情報を一旦第2のメモリ6に記憶するとともに(ステップS109)、続けて受信する画情報を第1のメモリ5に蓄積する(ステップS110)。ちなみに、ステップS108において転送・同報指示情報、転送先電話番号情報及び同報送信先番号情報を受信せず、通常のファクシミリから着信したと判断した場合は、ITU−T T.30に準拠した伝送手順で受信動作に入り(ステップS106)、その後、ステップS101に戻ればよい。
【0087】
ステップS110での画情報の蓄積後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS111)、通信終了後、第2のメモリ6から先に記憶した転送先電話番号情報を読み出して(ここでは通信装置52〜54の電話番号情報)、自己の電話番号を送信済みと認識できるように情報を加工した上で(ステップS112)、未送信の転送先電話番号があるか否かを確認し(ステップS113)、あれば未送信の1宛先を選択して(ここでは通信装置53)、回線インタフェース1を制御して発呼する(ステップS114)。相手応答後、モデム2及びBFT制御部9を制御して、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、転送・同報指示情報及び転送先電話番号情報ともに第2のメモリ6から同報送信先番号情報を読み出して送信するとともに、第1のメモリ5に蓄積された画情報を送信する(ステップS115)。
【0088】
ステップS115での送信の終了後、またはステップS113で未送信の転送先電話番号がない場合(ここでは通信装置14があてはまる)、第2のメモリ6に記憶された同報送信先番号情報を読み出し(ステップS117)、このうち自己の電話番号に対応して指定されている同報送信先の電話番号(ここではファクシミリ装置501,502の電話番号)を認識し(ステップS118)、自己に対応している同報送信先の電話番号のうち、未送信の同報送信先の電話番号があるかどうかを確認する(ステップS119)。未送信の同報送信先の電話番号がある場合には、未送信の1宛先を選択して回線インタフェース1を制御して発呼し(ステップS120)、相手応答後に第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して送信する(ステップS121)。ここでは相手先が通常のファクシミリであることを想定し、ITU−T T.30のファクシミリ伝送手順によって画情報を送信する。送信終了後、回線インタフェース1を介して通信を切断し(ステップS122)、ステップS119に戻る。
【0089】
ステップS120〜S122までの処理を、ステップS119で未送信の同報送信先の電話番号がなくなるまで繰り返し、これにより、全ての未送信の同報送信先に対して発呼を試みて画情報を送信する。
【0090】
同報送信終了後、すなわち、ステップS119において未送信の同報送信先の電話番号がなくなったら、ステップS101に戻る。その後、第1のメモリ5に蓄積された画情報を読み出して、記録部8を制御して記録紙に記録させることによって、受信文書を出力することが可能である。
【0091】
次に、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順による転送先情報や同報送信先番号情報や転送・同報指示情報の伝送について、図29及び図30を用いて説明する。
【0092】
図9を用いて説明した場合と同様に、受信側の通信装置においてITU−T T.30バイナリファイル転送手順による伝送能力がある場合、まずフェーズBにおいてDIS信号のビット53を“1”に設定してバイナリファイル転送能力ありを示す。送信側はDCS信号のビット53を“1”に設定し、バイナリファイル転送を行う旨を受信側に通知する。そして、フェーズCにおいて、図30(a)に示すようなフォーマット、すなわち、ITU−T T.434に準拠したBFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報、転送先電話番号情報及び同報送信先番号情報とからなるフォーマットのバイナリファイルが送信される。同報送信先番号情報の内訳の一例は、図30(d)に示すようなものである。
【0093】
ここで、ITU−T.30に規定された非標準手順(NSF,NSS)を利用してもよいことはいうまでもない。なお、画情報については、各種情報伝送の後、通常のITU−T T.30伝送手順で送信してもよいし、画情報自体をITU−T T.30バイナリファイル転送方法で転送してもよい。
【0094】
以上、本発明の第5の実施形態について説明したが、この第5の実施形態の変形例として、上述の第2の実施形態のように送達確認の伝送を行ったり、第3の実施形態のように同報結果情報の伝送を行ったりすることも可能である。図31は、これらの場合の通信装置の構成を示すブロック図であり、図24に示す通信装置に対して、第2の実施形態や第3の実施形態の装置での第4のメモリに相当するメモリ63が付加された構成となっている。
【0095】
メモリ63は、請求項6、7における送信元アドレス情報メモリに相当する。
【0096】
送達確認の伝送を伴う場合、あるいは同報結果情報の伝送を伴う場合のこの変形例における制御回路10の動作は、上述した第5の実施形態での動作説明に、第2あるいは第3の実施形態での動作説明を加味することによって、当業者が容易に理解できるものであるから、ここでは動作の説明を繰り返さず、転送されるべきバイナリファイルのフォーマットだけを説明する。
【0097】
送達情報の伝送を実施する構成の場合、図30(b)に示すように、転送先情報及び転送・同報指示情報を送信するときには、BFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報、送信元電話番号情報、転送先電話番号情報及び同報送信先番号情報からなるフォーマットを使用し、送達確認を送信するときには、BFTヘッダ部と、それに引き続く、送達確認がなされた転送先を示す転送先電話番号情報からなるフォーマットを使用する。
【0098】
また、同報結果情報の伝送を実施する構成の場合、図30(c)に示すように、転送先情報及び転送・同報指示情報を送信するときには、BFTヘッダ部と、それに引き続く転送・同報指示情報、送信元電話番号情報、転送先電話番号情報及び同報送信先番号情報からなるフォーマットを使用し、同報結果情報を送信するときには、BFTヘッダ部と、それに引き続く同報結果情報からなるフォーマットを使用する。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、同一の画情報を複数の宛先に送信する場合、中継装置の数がいくら増加しても送信元はただの1カ所にのみ発呼して画情報と宛先情報を送信すればよいため、送信元の通信コスト及び通信占有時間が激減するという効果が生じる。これにより、頻繁に通信の割り込みが発生するような事業所等が送信元であっても、本発明の画像電送装置を安心して利用することが可能になる。また、宛先情報等をITU−T T.30バイナリファイル転送によって送信するため、ファクシミリを伝送するための規定であるITU−T T.30に準拠した伝送手段を搭載していれば容易に本発明の画像電送装置をインプリメント可能でかつ装置コストも抑えることが可能である。
【0100】
さらに、請求項2,3,6,7に示す構成とすることにより、送信元で画情報の送達確認を容易に行うことができるようになり、請求項4に示す構成とすることにより、利用者(発信者)が転送先の順序を気にすることなく、安価な通信コストで転送されるようなルートが自動的に設定されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】順次同報送信を説明する図である。
【図2】中継同報送信を説明する図である。
【図3】中継装置が複数ある場合の中継同報送信を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態における各通信装置の配置及び転送ルートを説明する図である。
【図6】第1の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図7】第1の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図8】第1の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図9】ITU−T T.30のバイナリファイル転送を利用した伝送方法を説明するシーケンス図である。
【図10】(a)〜(c)は、伝送されるバイナリファイルの構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態における各通信装置の配置及び転送ルートを説明する図である。
【図13】第2の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図14】第2の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図15】第2の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図16】第2の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図17】第3の実施形態における各通信装置の配置及び転送ルートを説明する図である。
【図18】第3の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図20】第3の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図21】第3の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図22】本発明の第4の実施形態の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【図23】第4の実施形態における各通信装置の配置及び転送ルートを説明する図である。
【図24】本発明の第5の実施形態の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【図25】第5の実施形態における各通信装置の配置及び転送ルートを説明する図である。
【図26】第5の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図27】第5の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図28】第5の実施形態における制御回路の動作を説明するフローチャートである。
【図29】第5の実施形態における、ITU−T T.30のファイル転送を利用した伝送方法を説明するシーケンス図である。
【図30】(a)〜(c)は、伝送されるバイナリファイルの構成を示す図、(d)は同報送信先番号情報の内訳の一例を示す図である。
【図31】第5の実施形態の変形例の画像電送装置である通信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 回線インタフェース
2 モデム
3 キー
4 読取部
5 第1のメモリ
6 第2のメモリ
7 第3のメモリ
8 記録部
9 BFT制御部
10 制御回路
11〜14,21〜24,31〜34,41〜47,51〜54 通信装置
61 第4のメモリ
62 転送先順番管理部
63 メモリ
101〜106,201〜206,301〜306,501〜506 ファクシミリ装置

Claims (7)

  1. 画情報を伝送する画像電送装置において、
    ITU−T T.30バイナリファイル転送手順を実行するファイル転送手段と、
    1または複数の宛先情報を記憶する宛先情報メモリと、
    受信した転送先情報を記憶する転送先情報メモリと、
    画情報を蓄積する画情報メモリと、を有し、
    送信元としての送信時に、画情報を相手装置に送信するとともに、予め設定されている転送先情報と転送指示情報と同報送信指示情報とをITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって前記相手装置に伝送する機能と、
    受信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順により受信した前記転送先情報、前記転送指示情報及び前記同報送信指示情報を認識し、受信した転送先情報を前記転送先情報メモリに記憶させる機能と、
    受信時に前記転送指示情報を認識した場合に、前記転送先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、読み出した転送先情報のうち未送信の転送先の1つに、前記画情報メモリに蓄積された画情報を送信するとともに、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、前記読み出された転送先情報と前記転送指示情報とを送信する機能と、
    受信時に前記同報送信指示情報を認識した場合に、前記宛先情報メモリに記憶された宛先に対して前記転送先情報は送信せずに前記画情報メモリに蓄積された画情報を送信する機能と、を備えることを特徴とする、画像電送装置。
  2. 請求項1に記載の画像電送装置において、
    受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリを有し、
    送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、
    受信時に、前記送信元アドレス情報を認識して前記送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、
    前記転送先情報で指定される転送先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる送達確認情報を伝送する機能と、
    受信時に前記転送指示情報を認識して前記転送先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出した時に、その転送先情報に未送信の転送先が含まれない場合には、前記送信元アドレス情報メモリから前記送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して前記送達確認情報を伝送する機能と、を備えることを特徴とする画像電送装置。
  3. 請求項1に記載の画像電送装置において、
    受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリを有し、
    送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、
    受信時に、前記送信元アドレス情報を認識して前記送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、
    前記宛先情報メモリに記憶された宛先情報によって指定される宛先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる同報確認情報を伝送する機能と、
    受信時に前記宛先情報メモリに記憶された宛先情報によって指定された全ての宛先に対して画情報の送信を試みた後に、前記送信元アドレス情報メモリから前記送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して前記同報確認情報を伝送する機能と、を備えることを特徴とする画像電送装置。
  4. 請求項1に記載の画像電送装置において、
    前記宛先情報メモリが初期設定された転送先情報を記憶する機能も有し、
    送信元としての送信時に前記宛先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、安価な通信コストで転送されるように転送先情報を並び替える転送先順序管理部を有することを特徴とする画像電送装置。
  5. 画情報を伝送する画像電送装置において、
    ITU−T T.30バイナリファイル転送手順を実行するファイル転送手段と、
    受信した転送先情報及び同報宛先情報を記憶する送信先情報メモリと、
    画情報を蓄積する画情報メモリと、を有し、
    送信元としての送信時に、画情報を相手装置に送信するとともに、1または複数の電話番号からなる転送先情報と、前記転送先情報内の電話番号ごとに対応させた1または複数の電話番号からなる同報宛先情報と、転送指示情報と、同報送信指示情報とをITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって前記相手装置に伝送する機能と、
    受信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順により受信した前記転送先情報、前記同報宛先情報、前記転送指示情報及び前記同報送信指示情報を認識し、受信した転送先情報及び同報宛先情報を前記送信先情報メモリに記憶する機能と、
    受信時に前記転送指示情報を認識した場合に、前記送信先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出して、読み出した転送先情報のうち未送信の転送先の1つに、前記画情報メモリに格納された画情報を送信するとともに、ITU−T T.30バイナリファイル転送手順によって、読み出された転送先情報と前記送信先情報メモリから読み出される同報宛先情報と前記転送指示情報とを送信する機能と、
    受信時に前記同報送信指示情報を認識した場合に、前記送信先情報メモリに記憶された同報宛先情報を読み出して、読み出した同報宛先情報のうち自己の電話番号に対応した宛先に対して前記転送先情報は送信せずに前記画情報メモリに蓄積された画情報を送信する機能と、を備えることを特徴とする画像電送装置。
  6. 請求項5に記載の画像電送装置において、
    受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリを有し、
    送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、
    受信時に、前記送信元アドレス情報を認識して前記送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、
    前記転送先情報で指定される転送先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる送達確認情報を伝送する機能と、
    受信時に前記転送指示情報を認識して前記送信先情報メモリに記憶された転送先情報を読み出した時に、その転送先情報に未送信の転送先が含まれない場合には、前記送信元アドレス情報メモリから前記送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して前記送達確認情報を伝送する機能と、を備えることを特徴とする画像電送装置。
  7. 請求項5に記載の画像電送装置において、
    受信した送信元アドレス情報を記憶する送信元アドレス情報メモリを有し、
    送信元としての送信時に、ITU−T T.30バイナリファイル転送によって、送信元アドレス情報として自己の電話番号を相手装置に送信する機能と、
    受信時に、前記送信元アドレス情報を認識して前記送信元アドレス情報メモリに記憶させる機能と、
    前記送信先情報メモリに記憶された同報宛先情報によって指定される宛先に対して画情報が送信できたか否かを確認できる同報確認情報を伝送する機能と、
    受信時に前記送信先情報メモリに記憶された宛先のうち自己の電話番号に対応する宛先の全てに対して画情報の送信を試みた後に、前記送信元アドレス情報メモリから前記送信元アドレス情報を読み出して、その送信元アドレス情報が指定する電話番号に対して前記同報確認情報を伝送する機能と、をさらに備えることを特徴とする画像電送装置。
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