JP3437671B2 - ランドマーク認識装置およびランドマーク認識方法 - Google Patents
ランドマーク認識装置およびランドマーク認識方法Info
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- JP3437671B2 JP3437671B2 JP05927095A JP5927095A JP3437671B2 JP 3437671 B2 JP3437671 B2 JP 3437671B2 JP 05927095 A JP05927095 A JP 05927095A JP 5927095 A JP5927095 A JP 5927095A JP 3437671 B2 JP3437671 B2 JP 3437671B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路標識、信号機、及
び電柱等の如き、道路脇に立っているランドマークを画
像中から抽出し、認識するランドマーク認識装置に関す
る。
び電柱等の如き、道路脇に立っているランドマークを画
像中から抽出し、認識するランドマーク認識装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人工衛星(GPS衛星)から送られてく
る信号や、車載の内界センサ(車両自身に装備され、自
身の状態を検知したり、制御したりするためのセンサ
で、タコジェネレータやポテンショメータ、エンコーダ
等の如きもの)で得た移動距離や操舵角等の情報を用い
て、自己位置を計測するGPS(Global Pos
itioning System)はナビゲーションシ
ステム等として良く知られており、近年、広く用いられ
ている。
る信号や、車載の内界センサ(車両自身に装備され、自
身の状態を検知したり、制御したりするためのセンサ
で、タコジェネレータやポテンショメータ、エンコーダ
等の如きもの)で得た移動距離や操舵角等の情報を用い
て、自己位置を計測するGPS(Global Pos
itioning System)はナビゲーションシ
ステム等として良く知られており、近年、広く用いられ
ている。
【0003】しかし、このような車載用のナビゲーショ
ンシステムに用いられるGPS衛星を用いる自己位置計
測手法は、細かい補正を施さない限り、精度が低く、得
られた計測結果には200m程度の計測誤差が生じる。
そして、細かい補正を施すにはシステムが大掛かりとな
り、大幅なコストアップにもなるため、通常、この種の
装置では200m程度の計測誤差を含むことを前提とし
たシステムとなっている。このため、人間が車を運転す
る場合の経路案内程度には十分使えるが、車を自動運転
する際の位置確認には、計測精度を高めるための他の手
法が必要である。
ンシステムに用いられるGPS衛星を用いる自己位置計
測手法は、細かい補正を施さない限り、精度が低く、得
られた計測結果には200m程度の計測誤差が生じる。
そして、細かい補正を施すにはシステムが大掛かりとな
り、大幅なコストアップにもなるため、通常、この種の
装置では200m程度の計測誤差を含むことを前提とし
たシステムとなっている。このため、人間が車を運転す
る場合の経路案内程度には十分使えるが、車を自動運転
する際の位置確認には、計測精度を高めるための他の手
法が必要である。
【0004】また、GPS衛星を用いる方式では、地下
道や屋内あるいはトンネル内等のような電波の届かない
場所での利用ができないという問題も抱える。一方、車
を自動運転制御するような用途に利用する場合には、い
かなる状況下においても精度の高い位置計測、位置同定
が必要である。そこで、このような用途に対しても利用
できるようにした位置計測同定技術として、外界の映像
をとらえ、この映像から画像認識により特徴的な風景を
認識して、位置を知るようにした技術が提案されてい
る。
道や屋内あるいはトンネル内等のような電波の届かない
場所での利用ができないという問題も抱える。一方、車
を自動運転制御するような用途に利用する場合には、い
かなる状況下においても精度の高い位置計測、位置同定
が必要である。そこで、このような用途に対しても利用
できるようにした位置計測同定技術として、外界の映像
をとらえ、この映像から画像認識により特徴的な風景を
認識して、位置を知るようにした技術が提案されてい
る。
【0005】すなわち、この技術は自律走行車両等の移
動体が走行路を走行するにあたり、撮像装置例えば、T
Vカメラで進行方向の画像を撮像し、風景をとらえて、
その風景の特徴から位置を知るようにするものであり、
風景は場所々々に応じた特徴があるので、その風景的特
徴、すなわち、ランドマークを手掛かりにすることで、
位置を知ろうというものである。
動体が走行路を走行するにあたり、撮像装置例えば、T
Vカメラで進行方向の画像を撮像し、風景をとらえて、
その風景の特徴から位置を知るようにするものであり、
風景は場所々々に応じた特徴があるので、その風景的特
徴、すなわち、ランドマークを手掛かりにすることで、
位置を知ろうというものである。
【0006】この技術においては、TVカメラから得た
画像を処理して、テクスチャー情報・色情報・形状情報
等を抽出し、ランドマークが存在する領域を画像中から
切り出す。次いで、切り出された領域内で予め登録して
おいた道路標識、信号機、電柱等ランドマークのモデル
と照合し、識別を行なう。このような処理を施すこと
で、その土地々々の固有の風景を基準とした位置の同定
ができる。
画像を処理して、テクスチャー情報・色情報・形状情報
等を抽出し、ランドマークが存在する領域を画像中から
切り出す。次いで、切り出された領域内で予め登録して
おいた道路標識、信号機、電柱等ランドマークのモデル
と照合し、識別を行なう。このような処理を施すこと
で、その土地々々の固有の風景を基準とした位置の同定
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
外界の映像をとらえ、この映像から画像認識により特徴
的な風景を認識し、照合することにより、位置を知るよ
うにした技術の場合、つぎのような問題がある。
外界の映像をとらえ、この映像から画像認識により特徴
的な風景を認識し、照合することにより、位置を知るよ
うにした技術の場合、つぎのような問題がある。
【0008】すなわち、自律走行車両等の移動体が走行
路を走行しながら自己に搭載したTVカメラにより、逐
次とらえる外界の自然画像を入力映像として用いること
から、画像の内容が複雑であり、特に屋外の場合、樹
木、建物、歩行者、及び車両等が存在して、背景が非常
に複雑で込み入っているという点である。また、天候の
変動(晴天、曇天、雨天)等により、同一の場所で撮像
した場合でも画像の色情報が異なってしまい、また、樹
木の成長や風等により、背景の形状情報やテクスチャー
情報(模様等)も時々刻々変化してしまうという点であ
る。
路を走行しながら自己に搭載したTVカメラにより、逐
次とらえる外界の自然画像を入力映像として用いること
から、画像の内容が複雑であり、特に屋外の場合、樹
木、建物、歩行者、及び車両等が存在して、背景が非常
に複雑で込み入っているという点である。また、天候の
変動(晴天、曇天、雨天)等により、同一の場所で撮像
した場合でも画像の色情報が異なってしまい、また、樹
木の成長や風等により、背景の形状情報やテクスチャー
情報(模様等)も時々刻々変化してしまうという点であ
る。
【0009】このため、TVカメラによりとらえた画像
を、2次元画像処理によりランドマークの存在領域を切
り出そうとした場合に、誤ったランドマーク領域候補が
多数出現したり、正しい存在領域が見落とされたりし、
ランドマーク領域を安定的に切り出すことが困難であ
る。
を、2次元画像処理によりランドマークの存在領域を切
り出そうとした場合に、誤ったランドマーク領域候補が
多数出現したり、正しい存在領域が見落とされたりし、
ランドマーク領域を安定的に切り出すことが困難であ
る。
【0010】また、画像上に撮像されるランドマークの
サイズは、ランドマークとカメラ間の距離により変化す
る。そして、従来の技術においては、ランドマークとカ
メラとの間の距離は考慮していないため、ランドマーク
サイズが特定できないことになる。このため、従来の手
法ではサイズを様々に変化させて照合を行なう等の処理
をしなければならず、この照合処理に多大な計算量を必
要とするという問題点があった。
サイズは、ランドマークとカメラ間の距離により変化す
る。そして、従来の技術においては、ランドマークとカ
メラとの間の距離は考慮していないため、ランドマーク
サイズが特定できないことになる。このため、従来の手
法ではサイズを様々に変化させて照合を行なう等の処理
をしなければならず、この照合処理に多大な計算量を必
要とするという問題点があった。
【0011】そこで、この発明の目的とするところは、
画像中のランドマーク領域を複雑で変動の激しい画像内
から安定的に切り出すことができて、しかも、少ない計
算量でランドマークの照合処理を実施でき、効率良く短
時間で照合処理を実施できるようにしたランドマーク認
識装置を提供することにある。
画像中のランドマーク領域を複雑で変動の激しい画像内
から安定的に切り出すことができて、しかも、少ない計
算量でランドマークの照合処理を実施でき、効率良く短
時間で照合処理を実施できるようにしたランドマーク認
識装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、基準と
なる面上に立つランドマークの存在する3次元空間内を
視野としてこの視野中の画像を少なくとも視差のある一
対の識別処理対象画像として取得する画像入力手段と、
実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、前
記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像の
持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中で
設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換す
る変換手段と、この変換手段より得られた画像データを
蓄積する領域メモリと、この領域メモリのそれぞれのデ
ータの中からランドマークが前記基準となる面と接触し
ている部分を抽出し、その部分の当該領域メモリ中の位
置から、もとの画像に逆変換した際の前記識別処理対象
画像中でのランドマーク存在領域を知り、そのランドマ
ーク存在領域を探索領域として求める探索空間算出手段
と、前記識別処理対象画像における前記探索空間算出手
段の求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探
索領域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当
該探索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情
報およびその特徴情報とを照合し、一致する度合いから
ランドマーク種別を識別する認識手段とを具備して構成
した。
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、基準と
なる面上に立つランドマークの存在する3次元空間内を
視野としてこの視野中の画像を少なくとも視差のある一
対の識別処理対象画像として取得する画像入力手段と、
実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、前
記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像の
持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中で
設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換す
る変換手段と、この変換手段より得られた画像データを
蓄積する領域メモリと、この領域メモリのそれぞれのデ
ータの中からランドマークが前記基準となる面と接触し
ている部分を抽出し、その部分の当該領域メモリ中の位
置から、もとの画像に逆変換した際の前記識別処理対象
画像中でのランドマーク存在領域を知り、そのランドマ
ーク存在領域を探索領域として求める探索空間算出手段
と、前記識別処理対象画像における前記探索空間算出手
段の求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探
索領域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当
該探索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情
報およびその特徴情報とを照合し、一致する度合いから
ランドマーク種別を識別する認識手段とを具備して構成
した。
【0013】
【作用】この発明は、“目標とするランドマークは道路
上に細長く立っているものである”という知識を利用し
て画像中のランドマーク領域を複雑で変動の激しい画像
内から安定に切り出し、さらに、ランドマークまでの距
離を用いてランドマークサイズを特定することにより、
少ない計算量で照合処理が実現でき、ランドマーク認識
を効率良く実施するもので、ランドマークは単純な形状
であり、しかも、道路上に細長く立っているものである
という前提を利用している。そして、画像中に埋もれる
ランドマークの像を、高さの方向に分布するこれらの情
報を利用することにより、複雑で変動の激しい画像内か
らランドマーク像の含まれる領域を安定に切り出し、ま
た、実際の各種ランドマークの像を含む照合のための情
報を用意して、これを基準となるランドマークとして用
い、正規化して画像中に投影し、これと上記切り出した
画像とを照合して両者の重なる部分での一致度を調べ、
複数種ある照合基準のランドマークから一致度の高いも
のを選定してこれを画像中の上記領域におけるランドマ
ークの種別として認識する。
上に細長く立っているものである”という知識を利用し
て画像中のランドマーク領域を複雑で変動の激しい画像
内から安定に切り出し、さらに、ランドマークまでの距
離を用いてランドマークサイズを特定することにより、
少ない計算量で照合処理が実現でき、ランドマーク認識
を効率良く実施するもので、ランドマークは単純な形状
であり、しかも、道路上に細長く立っているものである
という前提を利用している。そして、画像中に埋もれる
ランドマークの像を、高さの方向に分布するこれらの情
報を利用することにより、複雑で変動の激しい画像内か
らランドマーク像の含まれる領域を安定に切り出し、ま
た、実際の各種ランドマークの像を含む照合のための情
報を用意して、これを基準となるランドマークとして用
い、正規化して画像中に投影し、これと上記切り出した
画像とを照合して両者の重なる部分での一致度を調べ、
複数種ある照合基準のランドマークから一致度の高いも
のを選定してこれを画像中の上記領域におけるランドマ
ークの種別として認識する。
【0014】本発明のランドマーク認識装置は、3次元
空間中で連続的に変化する平面または曲面の道路領域等
の測定面領域を有する画像を視差のある一対の画像とし
て入力する立体像撮像用の撮像手段(TVカメラ)と、
この入力された画像を3次元空間中で設定した投影面へ
それぞれ変換する変換部と、この変換部より得られた投
影面におけるそれぞれの投影データを蓄積する領域メモ
リと、この領域メモリのそれぞれの投影データの中から
ランドマークが道路面と接触している部分を抽出し、そ
の領域メモリ中の位置から画像に逆変換した際の画像中
のランドマーク探索領域を算出する探索空間算出部と、
探索領域中で画像と照合の基準となる各種ランドマーク
のモデルとを照合し、ランドマークを識別する認識部と
を有しており、撮像手段が、3次元空間中で連続的に変
化する平面または曲面の道路領域などの測定領域を有す
る視差のある一対の画像を入力すると、この画像を変換
部は3次元空間中で設定した投影面にそれぞれ投影し、
領域メモリには、この変換部より得られた投影面におけ
るそれぞれの投影データを蓄積する。探索空間算出部
は、領域メモリ中でランドマークが道路面と接触してい
る位置を抽出し、画像中に逆変換した際の画像中のラン
ドマーク探索領域を算出する。そして、認識部は、画像
中の探索空間において対象物モデルと画像との間の照合
を行い、ランドマークの種別を識別する。対象物管理部
は対象物モデルを検索して、予め対象物モデルに蓄積し
てある対象物の情報を認識部に出力する。
空間中で連続的に変化する平面または曲面の道路領域等
の測定面領域を有する画像を視差のある一対の画像とし
て入力する立体像撮像用の撮像手段(TVカメラ)と、
この入力された画像を3次元空間中で設定した投影面へ
それぞれ変換する変換部と、この変換部より得られた投
影面におけるそれぞれの投影データを蓄積する領域メモ
リと、この領域メモリのそれぞれの投影データの中から
ランドマークが道路面と接触している部分を抽出し、そ
の領域メモリ中の位置から画像に逆変換した際の画像中
のランドマーク探索領域を算出する探索空間算出部と、
探索領域中で画像と照合の基準となる各種ランドマーク
のモデルとを照合し、ランドマークを識別する認識部と
を有しており、撮像手段が、3次元空間中で連続的に変
化する平面または曲面の道路領域などの測定領域を有す
る視差のある一対の画像を入力すると、この画像を変換
部は3次元空間中で設定した投影面にそれぞれ投影し、
領域メモリには、この変換部より得られた投影面におけ
るそれぞれの投影データを蓄積する。探索空間算出部
は、領域メモリ中でランドマークが道路面と接触してい
る位置を抽出し、画像中に逆変換した際の画像中のラン
ドマーク探索領域を算出する。そして、認識部は、画像
中の探索空間において対象物モデルと画像との間の照合
を行い、ランドマークの種別を識別する。対象物管理部
は対象物モデルを検索して、予め対象物モデルに蓄積し
てある対象物の情報を認識部に出力する。
【0015】以上のように、道路標識、信号、電柱等道
路面上に立ち上がっているランドマークの存在位置を、
3次元空間中に設定した道路面に画像を投影することで
求めるため、2次元の画像処理のみでは問題となる天候
の変動等にともなう画像の変化の影響が少ない。特に道
路面上に立ち上がっている対象物の領域をランドマーク
を探索する画像領域候補として選ぶため、探索すべき候
補領域の数を絞ることができる。また、3次元空間中の
投影面の情報からランドマークまでの距離が獲得できる
ため、画像中で撮像されているランドマークのサイズが
算出できる。このため、ランドマークを識別するのに必
要なモデルとの照合処理の回数を減らすことができる。
路面上に立ち上がっているランドマークの存在位置を、
3次元空間中に設定した道路面に画像を投影することで
求めるため、2次元の画像処理のみでは問題となる天候
の変動等にともなう画像の変化の影響が少ない。特に道
路面上に立ち上がっている対象物の領域をランドマーク
を探索する画像領域候補として選ぶため、探索すべき候
補領域の数を絞ることができる。また、3次元空間中の
投影面の情報からランドマークまでの距離が獲得できる
ため、画像中で撮像されているランドマークのサイズが
算出できる。このため、ランドマークを識別するのに必
要なモデルとの照合処理の回数を減らすことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。本実施例は、道路標識、信号機、及び電柱等、道路
脇に垂直に立っている細長い形状の対象物をランドマー
クとしてカメラ画像中から抽出し、認識することを想定
している。
る。本実施例は、道路標識、信号機、及び電柱等、道路
脇に垂直に立っている細長い形状の対象物をランドマー
クとしてカメラ画像中から抽出し、認識することを想定
している。
【0017】図1は本発明によるランドマーク認識装置
の概略的構成例を示すブロック図であり、TVカメラ1
a、TVカメラ1b、画像メモリ2a、画像メモリ2
b、変換部3、面パラメータ4、領域メモリ5、探索空
間算出部6、認識部7、対象物モデル管理部8、対象物
モデル記憶部9から構成されている。
の概略的構成例を示すブロック図であり、TVカメラ1
a、TVカメラ1b、画像メモリ2a、画像メモリ2
b、変換部3、面パラメータ4、領域メモリ5、探索空
間算出部6、認識部7、対象物モデル管理部8、対象物
モデル記憶部9から構成されている。
【0018】これらのうち、TVカメラ1aとTVカメ
ラ1bは同一視野の風景を視差のある像、すなわち、左
右像としてとらえるためのステレオ撮像装置(ステレオ
カメラ)を構成しており、これらTVカメラ1a、TV
カメラ1bはカラーTVカメラであって互いのカメラ光
軸が平行になるように近接し並設配置されている。ここ
では、TVカメラ1aにて例えば左像、TVカメラ1b
にて例えば右像を時系列的に得るようにしてある。
ラ1bは同一視野の風景を視差のある像、すなわち、左
右像としてとらえるためのステレオ撮像装置(ステレオ
カメラ)を構成しており、これらTVカメラ1a、TV
カメラ1bはカラーTVカメラであって互いのカメラ光
軸が平行になるように近接し並設配置されている。ここ
では、TVカメラ1aにて例えば左像、TVカメラ1b
にて例えば右像を時系列的に得るようにしてある。
【0019】画像メモリ2a,2bはそれぞれ対応する
TVカメラ1a,1bより入力されたカラー画像を保持
するためのものであり、変換部3は、画像メモリ2a,
2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予め設定し
ておいた座標系において、面パラメータ記憶部4に記憶
されたデータを用いて生成した面上に投影し、領域メモ
リ5に投影結果を書き込む処理をするものである。
TVカメラ1a,1bより入力されたカラー画像を保持
するためのものであり、変換部3は、画像メモリ2a,
2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予め設定し
ておいた座標系において、面パラメータ記憶部4に記憶
されたデータを用いて生成した面上に投影し、領域メモ
リ5に投影結果を書き込む処理をするものである。
【0020】面パラメータ記憶部4に記憶されている面
パラメータは画像メモリ2a,2b上の画像を投影する
平面Pを与えるに必要なパラメータであり、カメラ位置
やカメラの光学的特性等を含め、システムで定まるパラ
メータであって、これは実際にシステムを動作させてみ
て最適値を探し、この最適値を面パラメータとする。
パラメータは画像メモリ2a,2b上の画像を投影する
平面Pを与えるに必要なパラメータであり、カメラ位置
やカメラの光学的特性等を含め、システムで定まるパラ
メータであって、これは実際にシステムを動作させてみ
て最適値を探し、この最適値を面パラメータとする。
【0021】領域メモリ5は、変換部3が画像メモリ2
a,2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予め設
定しておいた座標系において、面パラメータ記憶部4に
記憶してある面パラメータのデータを用いて生成した平
面P上に投影した結果の情報を保持するものである。
a,2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予め設
定しておいた座標系において、面パラメータ記憶部4に
記憶してある面パラメータのデータを用いて生成した平
面P上に投影した結果の情報を保持するものである。
【0022】探索空間算出部6は領域メモリ5上を走査
して、ランドマークが道路面上に立ち上がっている部分
を抽出し、その領域メモリ5上の位置から、画像メモリ
2a,2b中の位置を逆射影により求め、ランドマーク
の探索空間を算出する機能を有する。
して、ランドマークが道路面上に立ち上がっている部分
を抽出し、その領域メモリ5上の位置から、画像メモリ
2a,2b中の位置を逆射影により求め、ランドマーク
の探索空間を算出する機能を有する。
【0023】また、認識部7は対象物管理部8を通し
て、対象物モデルに格納されたデータを取り出し、探索
空間算出部6で求めた画像メモリ2a,2bの画像領域
中で、画像データと照合し、ランドマークの識別を行な
うといった機能を有する。
て、対象物モデルに格納されたデータを取り出し、探索
空間算出部6で求めた画像メモリ2a,2bの画像領域
中で、画像データと照合し、ランドマークの識別を行な
うといった機能を有する。
【0024】つぎに上記構成の本装置の作用を説明す
る。TVカメラ1aとTVカメラ1bは同一視野の風景
を視差のあるカラー像、すなわち、立体視のためのカラ
ー左右像としてとらえ、それぞれ画像を時系列的に出力
する。
る。TVカメラ1aとTVカメラ1bは同一視野の風景
を視差のあるカラー像、すなわち、立体視のためのカラ
ー左右像としてとらえ、それぞれ画像を時系列的に出力
する。
【0025】TVカメラ1a,1bより入力されたカラ
ー画像はそれぞれ対応して設けられている画像メモリ2
a,2bに蓄積される。そして、変換部3は、画像メモ
リ2a,2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予
め設定しておいた座標系において、面パラメータ記憶部
4に記憶してある面パラメータのデータを用いて生成し
た平面P上に投影し、その投影結果を領域メモリ5に書
き込む。
ー画像はそれぞれ対応して設けられている画像メモリ2
a,2bに蓄積される。そして、変換部3は、画像メモ
リ2a,2bに蓄積されている画像を3次元空間中に予
め設定しておいた座標系において、面パラメータ記憶部
4に記憶してある面パラメータのデータを用いて生成し
た平面P上に投影し、その投影結果を領域メモリ5に書
き込む。
【0026】探索空間算出部6はこの領域メモリ5上を
走査して、ランドマークが道路面上に立ち上がっている
部分を抽出し、その抽出した部分の位置する領域メモリ
5上の位置を求めると共に、この求めた領域メモリ5上
の位置から、画像メモリ2a中の位置を逆射影により求
め、ランドマークの探索空間(ランドマークを探索しよ
うとする対象となる画像メモリ空間の領域)を算出す
る。
走査して、ランドマークが道路面上に立ち上がっている
部分を抽出し、その抽出した部分の位置する領域メモリ
5上の位置を求めると共に、この求めた領域メモリ5上
の位置から、画像メモリ2a中の位置を逆射影により求
め、ランドマークの探索空間(ランドマークを探索しよ
うとする対象となる画像メモリ空間の領域)を算出す
る。
【0027】認識部7では対象物管理部8を通して、対
象物モデル記憶部9に格納された各対象物モデルのデー
タを取り出し、探索空間算出部6で求めた探索空間に該
当する画像メモリ1a,1bの画像領域中で、これら画
像メモリ1a,1b内の画像データと照合し、ランドマ
ークの識別を行なう。
象物モデル記憶部9に格納された各対象物モデルのデー
タを取り出し、探索空間算出部6で求めた探索空間に該
当する画像メモリ1a,1bの画像領域中で、これら画
像メモリ1a,1b内の画像データと照合し、ランドマ
ークの識別を行なう。
【0028】本システムの概要は以上の通りである。こ
こで、本システムを構成している上記各構成要素の機能
や動作について、もう少し詳細に触れておく。上記各構
成要素のうち、変換部3は上述したように、画像メモリ
2a,2bの画像を、面パラメータ記憶部4に記憶され
ているデータを用いて算出した平面P上に投影するが、
ここで用いている投影手法について、図4を参照して説
明する。
こで、本システムを構成している上記各構成要素の機能
や動作について、もう少し詳細に触れておく。上記各構
成要素のうち、変換部3は上述したように、画像メモリ
2a,2bの画像を、面パラメータ記憶部4に記憶され
ているデータを用いて算出した平面P上に投影するが、
ここで用いている投影手法について、図4を参照して説
明する。
【0029】[変換部3の投影手法]変換部3による画
像メモリ2a,2bの画像の平面P上への投影手法はつ
ぎの通りである。
像メモリ2a,2bの画像の平面P上への投影手法はつ
ぎの通りである。
【0030】図4に示すように、今、ステレオカメラ
(TVカメラ1a,1b)の座標系をO−X,Y,Z、
左画像中心をOl 、右画像中心をOr 、ステレオカメラ
における左および右カメラ1a,1bの焦点位置をそれ
ぞれCl ,Cr 、そして、左および右画像面上の点q
l ,qr を平面P上へ投影した点をQl ,Qr 、左右画
像上の画像中心を原点とする座標系をそれぞれ、xl −
yl ,xr −yr とする。
(TVカメラ1a,1b)の座標系をO−X,Y,Z、
左画像中心をOl 、右画像中心をOr 、ステレオカメラ
における左および右カメラ1a,1bの焦点位置をそれ
ぞれCl ,Cr 、そして、左および右画像面上の点q
l ,qr を平面P上へ投影した点をQl ,Qr 、左右画
像上の画像中心を原点とする座標系をそれぞれ、xl −
yl ,xr −yr とする。
【0031】また、左右画像中心Ol ,Or をそれぞれ
起点としてxl ,xr 軸上で長さが画像面のx軸方向の
画素サイズに相当するベクトルをそれぞれnlx,nrxと
し、そして、Ol ,Or をそれぞれ起点とし、yl ,y
r 軸上で長さが画像面のy軸方向の画素サイズに相当す
るベクトルをnly,nryとする。
起点としてxl ,xr 軸上で長さが画像面のx軸方向の
画素サイズに相当するベクトルをそれぞれnlx,nrxと
し、そして、Ol ,Or をそれぞれ起点とし、yl ,y
r 軸上で長さが画像面のy軸方向の画素サイズに相当す
るベクトルをnly,nryとする。
【0032】また、点ql ,qr の画像面上の位置をそ
れぞれ(klx,kly)、(krx,kry)とする。そし
て、点ql ,qr を平面P上へ投影した点Ql ,Qr の
ステレオカメラ座標系での位置を以下の式より求める。
まず、点ql に対しては次の関係が成り立つ。
れぞれ(klx,kly)、(krx,kry)とする。そし
て、点ql ,qr を平面P上へ投影した点Ql ,Qr の
ステレオカメラ座標系での位置を以下の式より求める。
まず、点ql に対しては次の関係が成り立つ。
【0033】
【数1】
ステレオカメラのキャリブレーションにより
【0034】
【数2】
は既知であるとすると、点Ql と点ql を結ぶ直線の方
程式は x=xol+klxxnlx +klyxnly +t(xcl−xol−klx
xnlx −klyxnly ) y=yol+klxynlx +klyynly +t(ycl−yol−klx
ynlx −klyynly ) z=zol+klxznlx +klyznly +t(zcl−zol−klx
znlx −klyznly ) として表される。このx,y,zを平面式P:ax+b
y+cz+d=0に代入し、tを求めることにより、点
ql の平面P上での投影点Ql の位置(Qlx,Qly,Q
lz)を算出することができる。点qr に対しても同様に
次の関係が成り立つ。
程式は x=xol+klxxnlx +klyxnly +t(xcl−xol−klx
xnlx −klyxnly ) y=yol+klxynlx +klyynly +t(ycl−yol−klx
ynlx −klyynly ) z=zol+klxznlx +klyznly +t(zcl−zol−klx
znlx −klyznly ) として表される。このx,y,zを平面式P:ax+b
y+cz+d=0に代入し、tを求めることにより、点
ql の平面P上での投影点Ql の位置(Qlx,Qly,Q
lz)を算出することができる。点qr に対しても同様に
次の関係が成り立つ。
【0035】
【数3】
ステレオカメラのキャリブレーションにより
【0036】
【数4】
は既知であるとすると、点Qr と点qr を結ぶ直線の方
程式は x=xor+krxxnrx +kryxnry +t(xcr−xor−krx
xnrx −kryxnry ) y=yor+krxynrx +kryynry +t(ycr−yor−krx
ynrx −kryynry ) z=zor+krxznrx +kryznry +t(zcr−zor−krx
znrx −kryznry ) として表される。このx,y,zを平面式P:ax+b
y+cz+d=0に代入し、tを求めることにより、点
qr の平面P上での投影点Qr の位置(Qrx,Qry,Q
rz)を算出することができる。なお、平面式P:ax+
by+cz+d=0において、a,b,cが面パラメー
タである。
程式は x=xor+krxxnrx +kryxnry +t(xcr−xor−krx
xnrx −kryxnry ) y=yor+krxynrx +kryynry +t(ycr−yor−krx
ynrx −kryynry ) z=zor+krxznrx +kryznry +t(zcr−zor−krx
znrx −kryznry ) として表される。このx,y,zを平面式P:ax+b
y+cz+d=0に代入し、tを求めることにより、点
qr の平面P上での投影点Qr の位置(Qrx,Qry,Q
rz)を算出することができる。なお、平面式P:ax+
by+cz+d=0において、a,b,cが面パラメー
タである。
【0037】以上の処理により、変換部3は画像メモリ
2aに格納されている左画像上の点ql を、面パラメー
タより求めた平面P上での点Ql へ投影し、また、画像
メモリ2bに格納されている右画像上の点qr を上記平
面P上の点Qr へ投影する。
2aに格納されている左画像上の点ql を、面パラメー
タより求めた平面P上での点Ql へ投影し、また、画像
メモリ2bに格納されている右画像上の点qr を上記平
面P上の点Qr へ投影する。
【0038】このようにして変換部3は、画像メモリ2
a,2bの画像の平面P上への投影を行なう。 [領域メモリ5の説明]つぎに領域メモリ5について説
明する。領域メモリ5は、図5(a)に示すようなm×
nの2次元配列である。そして、これは画像メモリ2
a,2bの記憶画像の画素配列より少ない配列である。
そして、領域メモリ5における各メモリ位置には図5
(b)に示すように、x,y,z座標値、左,右画像の
R値、左,右画像のG値、左,右画像のB値、左,右画
像の近傍エッジ密度、左,右画像の近傍テクスチャー情
報、点ql の画像中の画素位置(xl ,yl )、点qr
の画像中の画素位置(xr ,yr )などの情報が格納さ
れる構成である。
a,2bの画像の平面P上への投影を行なう。 [領域メモリ5の説明]つぎに領域メモリ5について説
明する。領域メモリ5は、図5(a)に示すようなm×
nの2次元配列である。そして、これは画像メモリ2
a,2bの記憶画像の画素配列より少ない配列である。
そして、領域メモリ5における各メモリ位置には図5
(b)に示すように、x,y,z座標値、左,右画像の
R値、左,右画像のG値、左,右画像のB値、左,右画
像の近傍エッジ密度、左,右画像の近傍テクスチャー情
報、点ql の画像中の画素位置(xl ,yl )、点qr
の画像中の画素位置(xr ,yr )などの情報が格納さ
れる構成である。
【0039】領域メモリ5の配列はm×nであり、これ
は画像メモリの一画面の画素数の配列に1対1で対応し
ているわけではないことから、上記情報の格納はつぎの
ようにして行なう。
は画像メモリの一画面の画素数の配列に1対1で対応し
ているわけではないことから、上記情報の格納はつぎの
ようにして行なう。
【0040】道路領域の探索範囲をXmin <X<X
max 、Ymin <Y<Ymax とすると、Xmin からXmax
までをm等分に、またYmin からYmax までをn等分に
サンプリングして変換部3の結果をこの領域メモリ5に
書き込む。つまり、領域メモリ5上の(i,j)には射
影点Ql ,Qr のX座標値、Y座標値が
max 、Ymin <Y<Ymax とすると、Xmin からXmax
までをm等分に、またYmin からYmax までをn等分に
サンプリングして変換部3の結果をこの領域メモリ5に
書き込む。つまり、領域メモリ5上の(i,j)には射
影点Ql ,Qr のX座標値、Y座標値が
【0041】
【数5】
の範囲内にあるものを書き込むようにする。この結果、
図6に示すように、平面P上の点Qが領域メモリ5の要
素(i,j)に対応付けられるとき、この領域メモリ5
には図5(b)に示すデータが(i,j)に書き込まれ
ることになる。ただし、点Qは左画像上の点ql 、右画
像上の点qr が同時に投影される点である。
図6に示すように、平面P上の点Qが領域メモリ5の要
素(i,j)に対応付けられるとき、この領域メモリ5
には図5(b)に示すデータが(i,j)に書き込まれ
ることになる。ただし、点Qは左画像上の点ql 、右画
像上の点qr が同時に投影される点である。
【0042】このようにして、平面P上の点Qが領域メ
モリ5の要素(i,j)に対応つけられるとき、領域メ
モリ5にはその(i,j)の位置に、点Qの(x,y,
z)座標値、点ql ,qr のカラー情報(RGB値)、
点ql ,qr 近傍のエッジ密度、点ql ,qr 近傍のテ
クスチャー情報、点ql ,qr の左右画像中の画素位置
(xl ,yl ),(xr ,yr )がそれぞれ蓄積される
ことになる。
モリ5の要素(i,j)に対応つけられるとき、領域メ
モリ5にはその(i,j)の位置に、点Qの(x,y,
z)座標値、点ql ,qr のカラー情報(RGB値)、
点ql ,qr 近傍のエッジ密度、点ql ,qr 近傍のテ
クスチャー情報、点ql ,qr の左右画像中の画素位置
(xl ,yl ),(xr ,yr )がそれぞれ蓄積される
ことになる。
【0043】上述したように、変換部3は画像メモリ2
a,2bに格納された左画像及び右画像の全画素ql ,
qr に対して、平面P上の投影位置Ql ,Qr を求め、
上記探索範囲に含まれるもののみを選択した後、領域メ
モリ5の対応する位置のメモリ内に、図5(b)に示す
如き内容のデータを書き込む結果、領域メモリ5内には
画像メモリ2a,2bに格納された画像のうちの、上記
探索範囲に含まれる投影位置Ql ,Qr の画像について
のみのR値,G値,B値、近傍エッジ密度、近傍テクス
チャー情報、画素位置情報、座標値が保持されることに
なる。
a,2bに格納された左画像及び右画像の全画素ql ,
qr に対して、平面P上の投影位置Ql ,Qr を求め、
上記探索範囲に含まれるもののみを選択した後、領域メ
モリ5の対応する位置のメモリ内に、図5(b)に示す
如き内容のデータを書き込む結果、領域メモリ5内には
画像メモリ2a,2bに格納された画像のうちの、上記
探索範囲に含まれる投影位置Ql ,Qr の画像について
のみのR値,G値,B値、近傍エッジ密度、近傍テクス
チャー情報、画素位置情報、座標値が保持されることに
なる。
【0044】[探索空間算出部6]探索空間算出部6は
領域メモリ5に蓄積されたデータからランドマークが道
路面と接触している位置を求め、画像上の撮像位置に逆
変換した後、ランドマークを探索する画像中の領域位置
を算出する。
領域メモリ5に蓄積されたデータからランドマークが道
路面と接触している位置を求め、画像上の撮像位置に逆
変換した後、ランドマークを探索する画像中の領域位置
を算出する。
【0045】すなわち、探索空間算出部6はまず、領域
メモリ5を走査して、データが書き込まれていない位置
のメモリについては、その周囲の位置のメモリに記憶さ
れいるデータを用いて線形補間によりデータを求めてこ
れを記憶させることで補間する。この際、図5(a)に
示す各メモリ位置に補間により記憶させるデータは、
(X,Y,Z)座標値を除き、左画像に対するものは左
画像同士、右画像に対するものは右画像同士で補間する
ようにする。
メモリ5を走査して、データが書き込まれていない位置
のメモリについては、その周囲の位置のメモリに記憶さ
れいるデータを用いて線形補間によりデータを求めてこ
れを記憶させることで補間する。この際、図5(a)に
示す各メモリ位置に補間により記憶させるデータは、
(X,Y,Z)座標値を除き、左画像に対するものは左
画像同士、右画像に対するものは右画像同士で補間する
ようにする。
【0046】次いで、探索空間算出部6は画像のRGB
値より求めた色情報、近傍のエッジ密度、及び近傍のテ
クスチャー情報が左画像と右画像で異なっている領域を
領域メモリ5上で抽出する。すなわち、領域メモリ5に
対しての上記補間が済んだ後に、探索空間算出部6は領
域メモリ5を走査して色情報、近傍のエッジ密度、及び
近傍のテクスチャー情報が左画像と右画像で異なってい
る領域を領域メモリ5上で抽出する。そして、これより
ランドマークの像における道路平面から上に立ち上がっ
ている点を見付ける。そして、これよりランドマークの
像の平面投影記述を得る。
値より求めた色情報、近傍のエッジ密度、及び近傍のテ
クスチャー情報が左画像と右画像で異なっている領域を
領域メモリ5上で抽出する。すなわち、領域メモリ5に
対しての上記補間が済んだ後に、探索空間算出部6は領
域メモリ5を走査して色情報、近傍のエッジ密度、及び
近傍のテクスチャー情報が左画像と右画像で異なってい
る領域を領域メモリ5上で抽出する。そして、これより
ランドマークの像における道路平面から上に立ち上がっ
ている点を見付ける。そして、これよりランドマークの
像の平面投影記述を得る。
【0047】すなわち、図7に示すように、道路平面か
ら上に立ち上がっている点Aはそれぞれ異なる点として
平面P上に射影される。このため、領域メモリ5の各要
素(i,j)に書き込まれている左右画像の色情報、エ
ッジ情報、テクスチャー情報が異なる領域は、道路平面
から上に立ち上がっている部分であると判定できる。
ら上に立ち上がっている点Aはそれぞれ異なる点として
平面P上に射影される。このため、領域メモリ5の各要
素(i,j)に書き込まれている左右画像の色情報、エ
ッジ情報、テクスチャー情報が異なる領域は、道路平面
から上に立ち上がっている部分であると判定できる。
【0048】図8(a)に示すように、道路面81から
立ち上がっているランドマーク82を道路平面上に投影
すると、図8(b)に符号82aを付して示すように、
道路面81と接触しているランドマーク82の根元Aか
らTVカメラ1から見て前方方向に倒れ込んだ形で当該
ランドマーク82の像が投影される。
立ち上がっているランドマーク82を道路平面上に投影
すると、図8(b)に符号82aを付して示すように、
道路面81と接触しているランドマーク82の根元Aか
らTVカメラ1から見て前方方向に倒れ込んだ形で当該
ランドマーク82の像が投影される。
【0049】このため、領域メモリ5上で求めた色情
報、近傍のエッジ密度、及び近傍のテクスチャー情報が
左右画像で異なっている領域もカメラを中心にして、放
射状に倒れ込んだ領域となる。カメラの前方H(Hはラ
ンドマークの高さ寸法)、左右W/2(Wはランドマー
クの最大幅寸法)の範囲において、これらの領域をプロ
ットし、平面投影記述を作成する。
報、近傍のエッジ密度、及び近傍のテクスチャー情報が
左右画像で異なっている領域もカメラを中心にして、放
射状に倒れ込んだ領域となる。カメラの前方H(Hはラ
ンドマークの高さ寸法)、左右W/2(Wはランドマー
クの最大幅寸法)の範囲において、これらの領域をプロ
ットし、平面投影記述を作成する。
【0050】道路91の両端に標識92と電柱93が立
っている図9(a)の如き画像の場合、標識92及び電
柱93がそれぞれ道路面と接触している点B、Cから放
射状に倒れ込んだ形で図9(b)の如き平面投影記述が
得られる。
っている図9(a)の如き画像の場合、標識92及び電
柱93がそれぞれ道路面と接触している点B、Cから放
射状に倒れ込んだ形で図9(b)の如き平面投影記述が
得られる。
【0051】このような平面投影記述を得たならば、つ
ぎに探索空間算出部6は、この平面投影記述について、
カメラの位置を中心として放射状にこの平面投影記述を
走査し、倒れ込んだ形の投影領域の根元にあたる点B,
Cの当該平面投影記述上の位置の座標(xb ,yb ),
(xc ,yc )を求める。
ぎに探索空間算出部6は、この平面投影記述について、
カメラの位置を中心として放射状にこの平面投影記述を
走査し、倒れ込んだ形の投影領域の根元にあたる点B,
Cの当該平面投影記述上の位置の座標(xb ,yb ),
(xc ,yc )を求める。
【0052】次いで、探索空間算出部6は領域メモリ5
を走査して、この領域メモリ5における当該座標(x
b ,yb ),(xc ,yc )位置対応のアドレス(メモ
リ位置)をそれぞれ求め、それらのアドレスに格納され
ている左画像中の画素位置データおよび右画像中の画素
位置データから、画像上でのランドマークが道路面から
立ち上がっている根元の点の左右画像中での画素位置
(ixb ,iyb ),(ixc ,iyc )を求める。
を走査して、この領域メモリ5における当該座標(x
b ,yb ),(xc ,yc )位置対応のアドレス(メモ
リ位置)をそれぞれ求め、それらのアドレスに格納され
ている左画像中の画素位置データおよび右画像中の画素
位置データから、画像上でのランドマークが道路面から
立ち上がっている根元の点の左右画像中での画素位置
(ixb ,iyb ),(ixc ,iyc )を求める。
【0053】画像メモリ2a,2bにおける左右画像中
で、ランドマークはこれらの点よりも上方にあるため、
図10に示すように(ixb ,iyb ),(ixc ,i
yc)を最下部とする探索領域を設定する。図10にお
いて、ウインドウの横幅wd、
で、ランドマークはこれらの点よりも上方にあるため、
図10に示すように(ixb ,iyb ),(ixc ,i
yc)を最下部とする探索領域を設定する。図10にお
いて、ウインドウの横幅wd、
【0054】
【数6】
【0055】より定める。ここで、WSは対象物モデル
記憶部9に格納されているランドマークの中で横幅が最
大であるランドマークの幅である。図9に示すように、
対象物モデル記憶部9に登録されているランドマークが
道路標識と電柱である場合、この中で横幅が最も広い方
のランドマークの幅をWSとして用いる。
記憶部9に格納されているランドマークの中で横幅が最
大であるランドマークの幅である。図9に示すように、
対象物モデル記憶部9に登録されているランドマークが
道路標識と電柱である場合、この中で横幅が最も広い方
のランドマークの幅をWSとして用いる。
【0056】また、カメラからランドマークまでの距離
をdとすると、この距離dは図9における道路標識の場
合、平面投影記述での道路標識の根元の座標値(xb ,
yb)から
をdとすると、この距離dは図9における道路標識の場
合、平面投影記述での道路標識の根元の座標値(xb ,
yb)から
【0057】
【数7】
として求めることができる。fはカメラの焦点距離であ
る。カメラからランドマークまでの距離dだけカメラ位
置から離した位置にランドマークの根元があり、ここよ
り上方の上記求めた探索領域内が目指すランドマークの
探索領域となる。これで探索領域の設定ができる。
る。カメラからランドマークまでの距離dだけカメラ位
置から離した位置にランドマークの根元があり、ここよ
り上方の上記求めた探索領域内が目指すランドマークの
探索領域となる。これで探索領域の設定ができる。
【0058】但し、これは図10に示す画像のように、
遮蔽物に隠されることなく、ランドマーク101a,1
01bの道路面102との接触位置が画像中ではっきり
確認できる場合の探索領域の設定方式であるが、図12
(a)に示すように、ランドマーク121の道路122
との接触点Aがガードレール123等により隠されてい
るような場合もある。
遮蔽物に隠されることなく、ランドマーク101a,1
01bの道路面102との接触位置が画像中ではっきり
確認できる場合の探索領域の設定方式であるが、図12
(a)に示すように、ランドマーク121の道路122
との接触点Aがガードレール123等により隠されてい
るような場合もある。
【0059】このような場合、上述の手法により求めた
平面投影記述(図12の(b)図)上の倒れ込んだ形状
の根元の点Bは、標識が道路面と接触している真の根元
位置Aと異なってくる。
平面投影記述(図12の(b)図)上の倒れ込んだ形状
の根元の点Bは、標識が道路面と接触している真の根元
位置Aと異なってくる。
【0060】このため、このようなケースでは探索空間
設定部6は、標識の立っている位置と道路端との間の距
離dを用いて点Bを真の位置Aに変換する。この変換は
つぎのようにして行なう。まず、図12の(b)図に示
すように、移動車Vから倒れ込んだ標識形状の中心線方
向へ引いた直線VKを求める。
設定部6は、標識の立っている位置と道路端との間の距
離dを用いて点Bを真の位置Aに変換する。この変換は
つぎのようにして行なう。まず、図12の(b)図に示
すように、移動車Vから倒れ込んだ標識形状の中心線方
向へ引いた直線VKを求める。
【0061】次いで、点Bから道路端に平行に、距離d
だけ外側に離れた直線ln を求め、この直線ln と上記
直線VKとの交点Aを、標識が倒れ込んでいる真の根元
の点とする。
だけ外側に離れた直線ln を求め、この直線ln と上記
直線VKとの交点Aを、標識が倒れ込んでいる真の根元
の点とする。
【0062】道路端と標識の間の距離dは走行経路にお
いて予め求めておく。通常、距離dは走行経路において
ほぼ固定していると考えられるが、不定な場合には、走
行地図上に個々にその情報を記述しておく。
いて予め求めておく。通常、距離dは走行経路において
ほぼ固定していると考えられるが、不定な場合には、走
行地図上に個々にその情報を記述しておく。
【0063】このようにして、図12の(b)図の平面
投影記述のように、道路端にガードレールのような帯状
の障害物が検出された場合には、以上の手法で平面投影
記述上で求めた倒れ込んだ形状のランドマークにおける
根元の点への変換を行なう。
投影記述のように、道路端にガードレールのような帯状
の障害物が検出された場合には、以上の手法で平面投影
記述上で求めた倒れ込んだ形状のランドマークにおける
根元の点への変換を行なう。
【0064】そして、この変換後の根元の点より上方の
上記求めた探索領域内が、目指すランドマークの探索領
域となる。これで根元が遮蔽物により遮蔽されたランド
マークについても根元の位置を特定して探索領域の設定
を行なうことが可能になる。
上記求めた探索領域内が、目指すランドマークの探索領
域となる。これで根元が遮蔽物により遮蔽されたランド
マークについても根元の位置を特定して探索領域の設定
を行なうことが可能になる。
【0065】[認識部7]認識部7による画像中のラン
ドマークの識別の詳細を説明する。認識部7では、画像
メモリ2a,2b内の画像それぞれについて、探索空間
設定部6で設定した探索領域内に該当する部分の画像を
走査し、対象物モデル記憶部9に登録されているランド
マークのモデルと照合し、特徴の合致するものがあれば
その照合のモデルとなった種別のランドマークであると
認識することで、画像中のランドマークを識別する。
ドマークの識別の詳細を説明する。認識部7では、画像
メモリ2a,2b内の画像それぞれについて、探索空間
設定部6で設定した探索領域内に該当する部分の画像を
走査し、対象物モデル記憶部9に登録されているランド
マークのモデルと照合し、特徴の合致するものがあれば
その照合のモデルとなった種別のランドマークであると
認識することで、画像中のランドマークを識別する。
【0066】対象物モデル記憶部9には、登録されてい
る各ランドマーク毎にランドマーク全体を写した濃淡画
像(すなわち、モノトーンの階調画像)、ランドマーク
の寸法(外接長方形サイズ等)、画像に投影した時の主
要な特徴図形及び色等のデータが格納されており、対象
物モデル管理部8を通してアクセスされる。従って、認
識部7ではこの対象物モデル管理部8を通して、対象物
モデル記憶部9に登録されているランドマークのモデル
を照合の基準として取得して、これと画像メモリ2a,
2b内の画像それぞれの探索空間設定部6で設定した探
索領域内に該当する部分の画像を照合することで、探索
領域内の画像がどのようなランドマークであるかを識別
できる。
る各ランドマーク毎にランドマーク全体を写した濃淡画
像(すなわち、モノトーンの階調画像)、ランドマーク
の寸法(外接長方形サイズ等)、画像に投影した時の主
要な特徴図形及び色等のデータが格納されており、対象
物モデル管理部8を通してアクセスされる。従って、認
識部7ではこの対象物モデル管理部8を通して、対象物
モデル記憶部9に登録されているランドマークのモデル
を照合の基準として取得して、これと画像メモリ2a,
2b内の画像それぞれの探索空間設定部6で設定した探
索領域内に該当する部分の画像を照合することで、探索
領域内の画像がどのようなランドマークであるかを識別
できる。
【0067】図11に、駐車禁止の標識及び電柱をラン
ドマークとして登録した際の対象物モデル記憶部9中の
データ例を示す。図に示すように、これらのランドマー
クはその姿そのものを濃淡画像と、その寸法情報、その
ランドマークの持つ色、特徴形状等の情報からなる。色
情報としては駐車禁止標識の場合、標識部分は紺地に赤
色の輪と斜め線、そして、支柱は白色ポールであるか
ら、“赤”、“紺”、“白”の情報となり、電柱はコン
クリート柱の場合灰色であるから、“灰”の色情報とな
る。
ドマークとして登録した際の対象物モデル記憶部9中の
データ例を示す。図に示すように、これらのランドマー
クはその姿そのものを濃淡画像と、その寸法情報、その
ランドマークの持つ色、特徴形状等の情報からなる。色
情報としては駐車禁止標識の場合、標識部分は紺地に赤
色の輪と斜め線、そして、支柱は白色ポールであるか
ら、“赤”、“紺”、“白”の情報となり、電柱はコン
クリート柱の場合灰色であるから、“灰”の色情報とな
る。
【0068】また、特徴図形としては、駐車禁止標識の
場合、標識部分は円形、そして、支柱はポールであるか
ら平行線であり、“円”と“平行線”が特徴図形として
登録されている。電柱は柱であるからこの場合、平行線
であり、従って、“平行線”が特徴図形として登録され
ている。
場合、標識部分は円形、そして、支柱はポールであるか
ら平行線であり、“円”と“平行線”が特徴図形として
登録されている。電柱は柱であるからこの場合、平行線
であり、従って、“平行線”が特徴図形として登録され
ている。
【0069】従って、これらの情報から合致するものを
見付けることで、ランドマークの種別を特定することが
できることになる。 [認識部7の機能を実現する具体的構成例]つぎに認識
部7の機能を実現するための構成例について触れてお
く。
見付けることで、ランドマークの種別を特定することが
できることになる。 [認識部7の機能を実現する具体的構成例]つぎに認識
部7の機能を実現するための構成例について触れてお
く。
【0070】図2に示すように、認識部7は粗照合部1
0、密照合部11、スケール変換部12とから構成する
ことにより実現できる。これらのうち、粗照合部10
は、探索空間算出部6で設定した探索領域内で色抽出
や、特徴(円、楕円、四角形、菱形、平行線等)抽出を
行ない、対象物モデル記憶部9に記憶されている対象物
モデルと照合することにより、各画像メモリ2a,2b
内の画像中における探索領域内に存在するランドマーク
の候補を選択するといった機能を有する。
0、密照合部11、スケール変換部12とから構成する
ことにより実現できる。これらのうち、粗照合部10
は、探索空間算出部6で設定した探索領域内で色抽出
や、特徴(円、楕円、四角形、菱形、平行線等)抽出を
行ない、対象物モデル記憶部9に記憶されている対象物
モデルと照合することにより、各画像メモリ2a,2b
内の画像中における探索領域内に存在するランドマーク
の候補を選択するといった機能を有する。
【0071】また、密照合部11は、画像中の探索領域
内にあるランドマークの種別に該当すると思われるこの
粗照合部10が選定した各ランドマークの候補それぞれ
に該当するランドマーク濃淡画像を、対象物モデル管理
部8を通して、対象物モデル記憶部9中の対象物モデル
から取り出してスケール変換部12に参照画像として与
えるように制御するものであり、また、スケール変換部
12により正規化されて得られた参照画像を画像中の上
記探索領域内にあるランドマークに投影して一致度を調
べ、一致度の最も高い参照画像の種別を上記探索領域内
にあるランドマークの種別として認識してその情報を出
力する機能を有する。
内にあるランドマークの種別に該当すると思われるこの
粗照合部10が選定した各ランドマークの候補それぞれ
に該当するランドマーク濃淡画像を、対象物モデル管理
部8を通して、対象物モデル記憶部9中の対象物モデル
から取り出してスケール変換部12に参照画像として与
えるように制御するものであり、また、スケール変換部
12により正規化されて得られた参照画像を画像中の上
記探索領域内にあるランドマークに投影して一致度を調
べ、一致度の最も高い参照画像の種別を上記探索領域内
にあるランドマークの種別として認識してその情報を出
力する機能を有する。
【0072】また、スケール変換部12は密照合部11
から与えられる参照画像について、画像中に投影した時
のランドマークサイズとなるように正規化し、密照合部
11に出力する機能を有する。具体的には、対象物モデ
ル記憶部9に対象物モデルとして格納さているランドマ
ークの寸法と、ランドマークまでの距離dから、画像中
に投影された時のランドマークサイズを算出し、参照画
像に対してその横,縦サイズをこの算出した値に対応し
て補正し、正規化参照画像を作成して密照合部11に出
力するといったことを行なう機能を有している。
から与えられる参照画像について、画像中に投影した時
のランドマークサイズとなるように正規化し、密照合部
11に出力する機能を有する。具体的には、対象物モデ
ル記憶部9に対象物モデルとして格納さているランドマ
ークの寸法と、ランドマークまでの距離dから、画像中
に投影された時のランドマークサイズを算出し、参照画
像に対してその横,縦サイズをこの算出した値に対応し
て補正し、正規化参照画像を作成して密照合部11に出
力するといったことを行なう機能を有している。
【0073】このような構成の認識部7は、まず、粗照
合部10では、探索空間算出部6で設定した探索領域内
で色抽出、特徴(円、楕円、四角形、菱形、平行線等)
抽出を行ない、対象物モデル記憶部9に記憶されている
対象物モデルと照合することにより、探索領域内に存在
するランドマークの種別に該当するものであろう種別の
ランドマーク候補を、当該対象物モデル中から選択す
る。
合部10では、探索空間算出部6で設定した探索領域内
で色抽出、特徴(円、楕円、四角形、菱形、平行線等)
抽出を行ない、対象物モデル記憶部9に記憶されている
対象物モデルと照合することにより、探索領域内に存在
するランドマークの種別に該当するものであろう種別の
ランドマーク候補を、当該対象物モデル中から選択す
る。
【0074】すなわち、探索領域内で色抽出、特徴抽出
された、その色及びその特徴を保持するランドマーク
を、対象物モデル記憶部9内の多数の対象物モデル中か
ら選び出し、これをその探索領域内に存在するランドマ
ークの種別に該当するランドマーク候補とするわけであ
る。大雑把な粗照合をする粗照合部10での処理だけ
に、該当すると思われるランドマーク候補は複数に及
び、従って、一つの探索領域内に存在するランドマーク
の種別に該当するランドマーク候補は複数選出されるこ
とは珍しくない。そこで、このようにして選出されたラ
ンドマーク候補を以下の説明ではそれぞれを区別するた
めにLi (i=0,1,…,t)とする。
された、その色及びその特徴を保持するランドマーク
を、対象物モデル記憶部9内の多数の対象物モデル中か
ら選び出し、これをその探索領域内に存在するランドマ
ークの種別に該当するランドマーク候補とするわけであ
る。大雑把な粗照合をする粗照合部10での処理だけ
に、該当すると思われるランドマーク候補は複数に及
び、従って、一つの探索領域内に存在するランドマーク
の種別に該当するランドマーク候補は複数選出されるこ
とは珍しくない。そこで、このようにして選出されたラ
ンドマーク候補を以下の説明ではそれぞれを区別するた
めにLi (i=0,1,…,t)とする。
【0075】粗照合部10による粗照合ではランドマー
ク候補Li が多数選出されているので、これを一つに絞
り込む必要がある。そこでこの絞り込みの処理を密照合
部11で行なう。
ク候補Li が多数選出されているので、これを一つに絞
り込む必要がある。そこでこの絞り込みの処理を密照合
部11で行なう。
【0076】密照合部11では、このようにして粗照合
部10により選出されて各探索領域毎の1つ以上のラン
ドマーク候補Li それぞれに対して、正確に照合して候
補を一つに絞り込む処理を行なう。
部10により選出されて各探索領域毎の1つ以上のラン
ドマーク候補Li それぞれに対して、正確に照合して候
補を一つに絞り込む処理を行なう。
【0077】これはつぎのようにして行なう。密照合部
11は、まず、ランドマーク候補Li それぞれに該当す
るランドマークの濃淡画像を、対象物モデル管理部8を
通して、対象物モデル記憶部9中の対象物モデルから順
次取り出し、スケール変換部12に渡すように制御す
る。スケール変換部12は、これによって対象物モデル
記憶部9中から取り出されたランドマーク候補Li に該
当するランドマークの濃淡画像を参照画像Ib として受
取る。
11は、まず、ランドマーク候補Li それぞれに該当す
るランドマークの濃淡画像を、対象物モデル管理部8を
通して、対象物モデル記憶部9中の対象物モデルから順
次取り出し、スケール変換部12に渡すように制御す
る。スケール変換部12は、これによって対象物モデル
記憶部9中から取り出されたランドマーク候補Li に該
当するランドマークの濃淡画像を参照画像Ib として受
取る。
【0078】そして、スケール変換部12では、この参
照画像Ib を画像メモリ2a,2bの画像中に投影した
場合でのランドマークサイズを算出し、そのサイズにス
ケール変換して密照合部11に渡す。スケール変換部1
2によるスケール変換はつぎのようにして行なう。
照画像Ib を画像メモリ2a,2bの画像中に投影した
場合でのランドマークサイズを算出し、そのサイズにス
ケール変換して密照合部11に渡す。スケール変換部1
2によるスケール変換はつぎのようにして行なう。
【0079】すなわち、対象物モデル記憶部9に対象物
モデルとして格納さている前記ランドマーク候補Li 該
当のランドマークの寸法と、画像中における上述の探索
領域にあるランドマークまでの距離dから、この参照画
像Ib が画像メモリ2a,2b内の画像中における前記
探索領域内のランドマークの位置に投影された場合での
サイズを算出する。この算出はつぎのようにして行な
う。
モデルとして格納さている前記ランドマーク候補Li 該
当のランドマークの寸法と、画像中における上述の探索
領域にあるランドマークまでの距離dから、この参照画
像Ib が画像メモリ2a,2b内の画像中における前記
探索領域内のランドマークの位置に投影された場合での
サイズを算出する。この算出はつぎのようにして行な
う。
【0080】今、ランドマークに外接する長方形の寸法
がWl ×Hl であるとする。この時、画像メモリ2a,
2b内の画像中における前記ランドマークの位置に、ラ
ンドマーク候補Li を投影した際のこのランドマーク候
補Li に外接する長方形の概略寸法IWl ×IHl は
がWl ×Hl であるとする。この時、画像メモリ2a,
2b内の画像中における前記ランドマークの位置に、ラ
ンドマーク候補Li を投影した際のこのランドマーク候
補Li に外接する長方形の概略寸法IWl ×IHl は
【0081】
【数8】
と表すことができ、従って、この式から画像中(画像メ
モリ2a,2b内の画像中における前記ランドマークの
位置)に投影された時のランドマーク候補Li のサイズ
(ランドマークサイズ)を算出することができる。
モリ2a,2b内の画像中における前記ランドマークの
位置)に投影された時のランドマーク候補Li のサイズ
(ランドマークサイズ)を算出することができる。
【0082】従って、例えばランドマーク候補Li の濃
淡画像である参照画像Ib のサイズがIWb ×IHb で
あるとすると、スケール変換部12は当該参照画像Ib
に対してその横,縦サイズをそれぞれIWl /IWs ,
IHl /IHb 倍にした正規化参照画像Is を作成し、
これを密照合部11へ送ることになる。
淡画像である参照画像Ib のサイズがIWb ×IHb で
あるとすると、スケール変換部12は当該参照画像Ib
に対してその横,縦サイズをそれぞれIWl /IWs ,
IHl /IHb 倍にした正規化参照画像Is を作成し、
これを密照合部11へ送ることになる。
【0083】密照合部11では、探索空間算出部6より
得られた探索領域位置に対応する画像Ia を、画像メモ
リ2aから切り出し、この切り出した探索領域対応の画
像Ia 上で正規化参照画像Is を走査し、像の重なって
いるIs 及びIa の各画素I1 ,I2 に対して、以下の
式により濃度相関sを求める。
得られた探索領域位置に対応する画像Ia を、画像メモ
リ2aから切り出し、この切り出した探索領域対応の画
像Ia 上で正規化参照画像Is を走査し、像の重なって
いるIs 及びIa の各画素I1 ,I2 に対して、以下の
式により濃度相関sを求める。
【0084】
【数9】
【0085】つまり、切り出した探索領域対応の画像I
a 上で正規化参照画像Is を走査するということは両画
像を重ねてみることを意味する。そして、この切り出し
た探索領域対応の画像Ia と正規化参照画像Is を重ね
てみることで、両者の像の重なっている部分がわかるの
で、多数のランドマーク候補Liの中から像の形状、濃
淡の状態(カラー画像情報としてある場合は色情報の状
態)の一致するランドマークを見付けるために画像Ia
とIs の各画素I1 ,I2 に対して、それぞれが重なっ
ている部分を見付け、その重なり部分での像の一致度を
求める。
a 上で正規化参照画像Is を走査するということは両画
像を重ねてみることを意味する。そして、この切り出し
た探索領域対応の画像Ia と正規化参照画像Is を重ね
てみることで、両者の像の重なっている部分がわかるの
で、多数のランドマーク候補Liの中から像の形状、濃
淡の状態(カラー画像情報としてある場合は色情報の状
態)の一致するランドマークを見付けるために画像Ia
とIs の各画素I1 ,I2 に対して、それぞれが重なっ
ている部分を見付け、その重なり部分での像の一致度を
求める。
【0086】これは重なり部分における濃度状態(カラ
ー画像ならば同一色合い、あるいは色情報)の一致する
画素の占める割合を求めることなどで実現できるが、こ
こでは、正規化参照画像Is の全ての画素I1 に対し
て、重なっているIa 内の画素I2 との間で濃度相関s
を求め、その加算値SS=Σsを求め、SSが最大とな
るランドマーク候補を、本命のランドマークとすること
で、多数の候補の中から一致度の高いランドマークとし
て選定することができる。
ー画像ならば同一色合い、あるいは色情報)の一致する
画素の占める割合を求めることなどで実現できるが、こ
こでは、正規化参照画像Is の全ての画素I1 に対し
て、重なっているIa 内の画素I2 との間で濃度相関s
を求め、その加算値SS=Σsを求め、SSが最大とな
るランドマーク候補を、本命のランドマークとすること
で、多数の候補の中から一致度の高いランドマークとし
て選定することができる。
【0087】このように、画像メモリ内の画像中から切
り出したランドマーク候補の画像Ia 内で正規化参照画
像Is をラスター走査しながら重なっている部分での加
算値SSを求め、この加算値SSが最大となる位置、及
び最大値maxs(a)を求める。この加算値SSは同
一濃度値(あるいは同一色合い、同一色情報)を持つ画
素の数に対応しており、この加算値SSが最大となる位
置、及び最大値maxs(a)を求めることは、探索領
域対応の画像Ia と正規化参照画像Is を重ねた場合に
おける両者の像の重なっている部分の類似度が最大であ
ることを意味する。
り出したランドマーク候補の画像Ia 内で正規化参照画
像Is をラスター走査しながら重なっている部分での加
算値SSを求め、この加算値SSが最大となる位置、及
び最大値maxs(a)を求める。この加算値SSは同
一濃度値(あるいは同一色合い、同一色情報)を持つ画
素の数に対応しており、この加算値SSが最大となる位
置、及び最大値maxs(a)を求めることは、探索領
域対応の画像Ia と正規化参照画像Is を重ねた場合に
おける両者の像の重なっている部分の類似度が最大であ
ることを意味する。
【0088】ゆえにこれは一致度が最大であることにな
り、これに使用した正規化参照画像Is のランドマーク
が当該探索領域対応の画像Ia におけるランドマークの
種別であることが分かる。
り、これに使用した正規化参照画像Is のランドマーク
が当該探索領域対応の画像Ia におけるランドマークの
種別であることが分かる。
【0089】画像メモリ2bにおける画像に対しても同
様の処理を行ない、最大値maxs(b)を求める。そ
して、maxs=max(maxs(a),maxs
(b))を求める。
様の処理を行ない、最大値maxs(b)を求める。そ
して、maxs=max(maxs(a),maxs
(b))を求める。
【0090】以上の処理を各探索領域毎にその領域での
候補として選定された各ランドマーク候補Li (i=
0,1,…,t)に対してそれぞれ行ない、それぞれに
ついてmaxsが最大となるランドマーク候補Li をそ
の探索領域でのランドマークの種別として選択する。こ
れにより、各探索領域毎に該領域でのランドマークの候
補として粗照合で多数選定されたランドマーク候補中か
ら、一致度の高い一つを選定してその種別を当該領域の
ランドマークの種別として絞り込むことができる。
候補として選定された各ランドマーク候補Li (i=
0,1,…,t)に対してそれぞれ行ない、それぞれに
ついてmaxsが最大となるランドマーク候補Li をそ
の探索領域でのランドマークの種別として選択する。こ
れにより、各探索領域毎に該領域でのランドマークの候
補として粗照合で多数選定されたランドマーク候補中か
ら、一致度の高い一つを選定してその種別を当該領域の
ランドマークの種別として絞り込むことができる。
【0091】なお、図2の構成例では、対象物モデルに
格納されているランドマークの濃淡画像をスケール変換
部12が変換する、つまり、参照画像の方を正規化して
いたが、図3に示す構成例のように、画像メモリ2a、
2bから切り出してくる走査画像の方をスケール変換部
12で正規化し、密照合部14で相関による照合処理を
行なう構成とすることも考えられる。この場合の変換倍
率も、図2の構成例と同様に算出できる。
格納されているランドマークの濃淡画像をスケール変換
部12が変換する、つまり、参照画像の方を正規化して
いたが、図3に示す構成例のように、画像メモリ2a、
2bから切り出してくる走査画像の方をスケール変換部
12で正規化し、密照合部14で相関による照合処理を
行なう構成とすることも考えられる。この場合の変換倍
率も、図2の構成例と同様に算出できる。
【0092】また、本実施例では、密照合部11、14
において相関により照合を行なったが、画素間の差の2
乗和等を用いたSSD手法等、他の照合手法を用いるこ
ともできる。
において相関により照合を行なったが、画素間の差の2
乗和等を用いたSSD手法等、他の照合手法を用いるこ
ともできる。
【0093】本実施例では、投影点を領域メモリへ書き
込む際、等間隔にサンプリングしたが、通常、ステレオ
カメラ座標系の原点よりも遠い領域は画像上で小さく写
るため、解像度は粗くなる。逆に近い領域は画像上で大
きく写るため解像度が高くなる。このため、例えば、Y
min に近い点程、X、Yのサンプル間隔を細かくし、Y
max に近い点程、X、Yのサンプル間隔を大きくするこ
とにより、情報量を減少させることなく領域メモリ5の
容量を減少させることができる。
込む際、等間隔にサンプリングしたが、通常、ステレオ
カメラ座標系の原点よりも遠い領域は画像上で小さく写
るため、解像度は粗くなる。逆に近い領域は画像上で大
きく写るため解像度が高くなる。このため、例えば、Y
min に近い点程、X、Yのサンプル間隔を細かくし、Y
max に近い点程、X、Yのサンプル間隔を大きくするこ
とにより、情報量を減少させることなく領域メモリ5の
容量を減少させることができる。
【0094】また、本実施例では道路面として平面を仮
定して説明したが、ステレオカメラ座標系で方程式が既
知である曲面であれば、平面の場合と同様に道路領域を
抽出することができる。
定して説明したが、ステレオカメラ座標系で方程式が既
知である曲面であれば、平面の場合と同様に道路領域を
抽出することができる。
【0095】また、本実施例においては、道路標識、電
柱、及び信号機等、屋外道路環境のランドマークに関し
ての識別を主体に記述したが、これに限るものではない
こととはもちろんであって、地面や床面から立ち上がっ
ている物であるならば適用可能である。例えば、室内環
境における柱の列、消火器、ドア、及び什器等のランド
マークも本実施例と同様の手法で認識できる。
柱、及び信号機等、屋外道路環境のランドマークに関し
ての識別を主体に記述したが、これに限るものではない
こととはもちろんであって、地面や床面から立ち上がっ
ている物であるならば適用可能である。例えば、室内環
境における柱の列、消火器、ドア、及び什器等のランド
マークも本実施例と同様の手法で認識できる。
【0096】以上、本装置は画像中のランドマークの認
識を行なうにあたり、照合基準となる実際の各種のラン
ドマークの像情報を含むランドマークの情報を用意し、
これとランドマークの映っている画像中のランドマーク
領域を切り出して照合するようにして識別するものであ
る。
識を行なうにあたり、照合基準となる実際の各種のラン
ドマークの像情報を含むランドマークの情報を用意し、
これとランドマークの映っている画像中のランドマーク
領域を切り出して照合するようにして識別するものであ
る。
【0097】すなわち、本装置ではランドマークは単純
な形状であり、しかも、道路上に細長く立っているもの
であるという前提を利用しており、画像中に埋もれるラ
ンドマークの像を、高さの方向に分布するこれらの前提
に合う条件の画素情報が分布する領域を切り出して照合
する対象領域を特定することで、複雑で変動の激しい画
像内からランドマーク像の含まれる領域を安定に切り出
し、また、用意した実際の各種ランドマークの像を含む
照合のための情報を基準となるランドマークとして用
い、これを正規化して画像中に投影し、これと上記切り
出した画像とを照合して両者の重なる部分での一致度を
調べ、複数種ある照合基準のランドマークから一致度の
高いものを選定してこれを画像中の上記領域におけるラ
ンドマークの種別として認識する。
な形状であり、しかも、道路上に細長く立っているもの
であるという前提を利用しており、画像中に埋もれるラ
ンドマークの像を、高さの方向に分布するこれらの前提
に合う条件の画素情報が分布する領域を切り出して照合
する対象領域を特定することで、複雑で変動の激しい画
像内からランドマーク像の含まれる領域を安定に切り出
し、また、用意した実際の各種ランドマークの像を含む
照合のための情報を基準となるランドマークとして用
い、これを正規化して画像中に投影し、これと上記切り
出した画像とを照合して両者の重なる部分での一致度を
調べ、複数種ある照合基準のランドマークから一致度の
高いものを選定してこれを画像中の上記領域におけるラ
ンドマークの種別として認識する。
【0098】特に外界の像を視差のある画像つまり左像
および右像としてそれぞれ取得する立体視用の撮像装置
を用い、その画像を利用するもので、撮像装置の撮影点
がわかり、しかも、左像および右像の持つ視差からラン
ドマークが立っている所までの距離を求めることができ
るため、この求めた距離を用いて画像中に撮像されたラ
ンドマークのサイズと位置が特定でき、これに合うよう
に、照合基準のランドマークの像を正規化して上記画像
に投影し、画像中のランドマークとの一致度を調べるよ
うにしたことから、少ない計算量でしかも精度良く画像
中のランドマークの種別が認識できる。
および右像としてそれぞれ取得する立体視用の撮像装置
を用い、その画像を利用するもので、撮像装置の撮影点
がわかり、しかも、左像および右像の持つ視差からラン
ドマークが立っている所までの距離を求めることができ
るため、この求めた距離を用いて画像中に撮像されたラ
ンドマークのサイズと位置が特定でき、これに合うよう
に、照合基準のランドマークの像を正規化して上記画像
に投影し、画像中のランドマークとの一致度を調べるよ
うにしたことから、少ない計算量でしかも精度良く画像
中のランドマークの種別が認識できる。
【0099】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、ランド
マークは道路上に細長く立っているものであるという高
さの情報を利用するようにしたものであり、この情報を
利用することにより、画像中のランドマーク領域を、複
雑で変動の激しい画像内から安定に切り出すことができ
る。さらに、ランドマークが立っている所までの距離を
求めることができるため、この距離を用いて画像中に撮
像されたランドマークのサイズが特定でき、少ない計算
量で照合処理の実現ができる。
マークは道路上に細長く立っているものであるという高
さの情報を利用するようにしたものであり、この情報を
利用することにより、画像中のランドマーク領域を、複
雑で変動の激しい画像内から安定に切り出すことができ
る。さらに、ランドマークが立っている所までの距離を
求めることができるため、この距離を用いて画像中に撮
像されたランドマークのサイズが特定でき、少ない計算
量で照合処理の実現ができる。
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図。
本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての認識部7の構成例を示すブロ
ック図。
本発明の一実施例としての認識部7の構成例を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の別の実施例としての認識部7の構成例を示すブ
ロック図。
本発明の別の実施例としての認識部7の構成例を示すブ
ロック図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての変換部3による画像メモリ2
a,2bの画像の平面P上への投影方法を説明する図。
本発明の一実施例としての変換部3による画像メモリ2
a,2bの画像の平面P上への投影方法を説明する図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての領域メモリを説明する図。
本発明の一実施例としての領域メモリを説明する図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての対応領域を説明する図。
本発明の一実施例としての対応領域を説明する図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての道路面上に立ち上がっている
対象物を説明する図。
本発明の一実施例としての道路面上に立ち上がっている
対象物を説明する図。
【図8】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての投影像を説明する図。
本発明の一実施例としての投影像を説明する図。
【図9】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の一実施例としての平面投影記述を説明する図。
本発明の一実施例としての平面投影記述を説明する図。
【図10】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の一実施例としての探索領域の設定方法を説
明する図。
て、本発明の一実施例としての探索領域の設定方法を説
明する図。
【図11】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、本発明の一実施例としての対象物モデルの内容を説
明する図。
て、本発明の一実施例としての対象物モデルの内容を説
明する図。
【図12】本発明の実施例を説明するための図であっ
て、画像中から探索領域を設定する一例を説明する図。
て、画像中から探索領域を設定する一例を説明する図。
1a,1b…TVカメラ
3…変換部
4…面パラメータ記憶部
5…領域メモリ
6…探索空間算出部
7…認識部
8…対象物モデル管理部
9…対象物モデル記憶部
10…粗照合部
11…密照合部
12…スケール変換部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06T 1/00 315
G06T 1/00 330
G06T 7/00 200
G06T 7/00 300
JICSTファイル(JOIS)
Claims (13)
- 【請求項1】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と前記ランドマ
ーク情報保持手段の保持する基準のランドマークの特徴
情報とを照合し、ランドマーク種別を識別する認識手段
と、を具備することを特徴とするランドマーク認識装
置。 - 【請求項2】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探索領
域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当該探
索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報お
よびその特徴情報とを照合し、一致する度合いからラン
ドマーク種別を識別する認識手段と、を具備することを
特徴とするランドマーク認識装置。 - 【請求項3】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像、ランドマークの寸法、ラ
ンドマークが持つ色彩、及び輪郭形状を表す円、楕円、
四角形、菱形、平行線等の図形特徴を含む基準のランド
マークの特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段
と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と前記ランドマ
ーク情報保持手段の保持する基準のランドマークの特徴
情報とを照合し、ランドマーク種別を識別する認識手段
と、を具備することを特徴とするランドマーク認識装
置。 - 【請求項4】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像、ランドマークの寸法、ラ
ンドマークが持つ色彩、及び輪郭形状を表す円、楕円、
四角形、菱形、平行線等の図形特徴を含む基準のランド
マークの特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段
と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探索領
域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当該探
索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報お
よびその特徴情報とを照合し、一致する度合いからラン
ドマーク種別を識別する認識手段と、を具備することを
特徴とするランドマーク認識装置。 - 【請求項5】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触して立ち上がる部分を抽出
し、その部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画
像に逆変換した際の前記識別処理対象画像中でのランド
マーク存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探
索領域として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探索領
域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当該探
索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報お
よびその特徴情報とを照合し、一致する度合いからラン
ドマーク種別を識別するものであって、前記探索領域内
に投影した前記基準のランドマークの像情報は、前記探
索空間設定手段にて得たランドマークの前記基準面から
の立ち上がり点までの距離を求め、この求めた距離を用
いて、画像中で撮像されるランドマークの画像サイズを
求め、対象物モデルの画像サイズを正規化してこれを投
影するものである認識手段と、を具備することを特徴と
するランドマーク認識装置。 - 【請求項6】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と前記ランドマ
ーク情報保持手段の保持する基準のランドマークの特徴
情報とを粗照合し、候補となる基準のランドマークを少
なくとも1つ以上選択する粗照合処理を行ない、得られ
た候補を前記識別処理対象画像における前記探索空間設
定手段の求めた探索領域に該当する領域内の画像とを密
に照合してランドマーク種別を識別する認識手段と、を
具備することを特徴とするランドマーク認識装置。 - 【請求項7】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像を含む基準のランドマーク
の特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探索領
域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当該探
索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報お
よびその特徴情報とを粗照合し、候補となる基準のラン
ドマークを少なくとも1つ以上選択する粗照合処理を行
ない、得られた候補を前記識別処理対象画像における前
記探索空間設定手段の求めた探索領域に該当する領域内
の画像と密に照合してランドマーク種別を識別する認識
手段と、を具備することを特徴とするランドマーク認識
装置。 - 【請求項8】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力手段と、 実際の各種ランドマークの像、ランドマークの寸法、ラ
ンドマークが持つ色彩、及び輪郭形状を表す円、楕円、
四角形、菱形、平行線等の図形特徴を含む基準のランド
マークの特徴情報を保持したランドマーク情報保持手段
と、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換手段と、 この変換手段より得られた画像データを蓄積する領域メ
モリと、 この領域メモリのそれぞれのデータの中からランドマー
クが前記基準となる面と接触している部分を抽出し、そ
の部分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆
変換した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク
存在領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域
として求める探索空間設定手段と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、前記識別処
理対象画像内におけるこの探索領域の位置に配置した際
の前記基準のランドマークの像の縮尺が互いに等しくな
るようにいずれか一方の像を正規化し、当該探索領域内
に投影した前記基準のランドマークの像情報および特徴
情報と前記識別処理対象画像における前記探索領域に該
当する領域内の画像とを照合し、一致する度合いからラ
ンドマーク種別を識別する認識手段と、を具備すること
を特徴とするランドマーク認識装置。 - 【請求項9】 基準となる面上に立つランドマークの存
在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を少
なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取得
する画像入力ステップと、 前記画像入力ステップから得られる識別処理対象画像を
画像の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空
間中で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに
変換する変換ステップと、 この変換ステップより得られた画像データを蓄積し、こ
の蓄積したそれぞれのデータの中からランドマークが前
記基準となる面と接触している部分を抽出し、その部分
の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆変換し
た際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク存在領
域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域として
求める探索空間設定ステップと、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定ステッ
プの求めた探索領域に該当する領域内の画像と、実際の
各種ランドマークの像を含む基準のランドマークの特徴
情報とを照合し、ランドマーク種別を識別する認識ステ
ップと、を具備することを特徴とするランドマーク認識
方法。 - 【請求項10】 基準となる面上に立つランドマークの
存在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を
少なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取
得する画像入力ステップと、 前記画像入力ステップにて得られる識別処理対象画像を
画像の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空
間中で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに
変換する変換ステップと、 この変換ステップにより得られた画像データを蓄積し、
この蓄積したそれぞれのデータの中からランドマークが
前記基準となる面と接触している部分を抽出し、その部
分の当該領域メモリ中の位置から、もとの画像に逆変換
した際の前記識別処理対象画像中でのランドマーク存在
領域を知り、そのランドマーク存在領域を探索領域とし
て求める探索空間設定ステップと、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定ステッ
プの求めた探索領域に該当する領域内の画像と、実際の
各種ランドマークの像を含む基準のランドマークの特徴
情報とを照合すると共に、この照合にあたっては前記基
準のランドマークの像の縮尺を前記識別処理対象画像内
における前記探索領域の位置に配置した際の寸法に正規
化し、かつ、当該探索領域内に投影した前記基準のラン
ドマークの像情報および特徴情報とを照合し、一致する
度合いからランドマーク種別を識別する認識ステップ
と、を具備することを特徴とするランドマーク認識方
法。 - 【請求項11】 基準となる面上に立つランドマークの
存在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を
少なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取
得する画像入力ステップと、 この画像入力ステップにて得られる識別処理対象画像を
画像の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空
間中で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに
変換する変換ステップと、 この変換ステップにより得られた画像データを領域メモ
リ中に蓄積してこの蓄積したそれぞれのデータの中から
ランドマークが前記基準となる面と接触して立ち上がる
部分を抽出し、その部分の当該領域メモリ中の位置か
ら、もとの画像に逆変換した際の前記識別処理対象画像
中でのランドマーク存在領域を知り、そのランドマーク
存在領域を探索領域として求める探索空間設定ステップ
と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定ステッ
プの求めた探索領域に該当する領域内の画像と、実際の
各種ランドマークの像を含む基準のランドマークの特徴
情報とを照合すると共に、この照合にあたっては前記基
準のランドマークの像または前記識別処理対象画像にお
ける前記探索領域に該当する領域内画像の縮尺が前記識
別処理対象画像内における前記探索領域の位置に配置し
た際に合うように寸法の正規化を施し、かつ、前記探索
領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報およ
びその特徴情報と前記識別処理対象画像における前記探
索領域に該当する領域内画像とを照合し、一致する度合
いからランドマーク種別を識別する認識ステップと、を
具備することを特徴とするランドマーク認識方法。 - 【請求項12】 基準となる面上に立つランドマークの
存在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を
少なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取
得する画像入力ステップと、 前記画像入力手段から得られる識別処理対象画像を画像
の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空間中
で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに変換
する変換ステップと、 この変換ステップにより得られた画像データを領域メモ
リに蓄積し、この領域メモリのそれぞれのデータの中か
らランドマークが前記基準となる面と接触している部分
を抽出し、その部分の当該領域メモリ中の位置から、も
との画像に逆変換した際の前記識別処理対象画像中での
ランドマーク存在領域を知り、そのランドマーク存在領
域を探索領域として求める探索空間設定ステップと、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定手段の
求めた探索領域に該当する領域内の画像と、この探索領
域の位置に配置した際の寸法に正規化し、かつ、当該探
索領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報お
よびその特徴情報とを粗照合し、候補となる基準のラン
ドマークを少なくとも1つ以上選択する粗照合処理を行
ない、得られた候補を前記識別処理対象画像における前
記探索空間設定手段の求めた探索領域に該当する領域内
の画像と密に照合してランドマーク種別を識別する認識
ステップと、を具備することを特徴とするランドマーク
認識方法。 - 【請求項13】 基準となる面上に立つランドマークの
存在する3次元空間内を視野としてこの視野中の画像を
少なくとも視差のある一対の識別処理対象画像として取
得する画像入力ステップと、 前記画像入力ステップから得られる識別処理対象画像を
画像の持つ視差の情報を利用することにより、3次元空
間中で設定した投影面へそれぞれ投影し、画像データに
変換する変換ステップと、 この変換ステップにより得られた画像データを領域メモ
リ中に蓄積してこの蓄積したそれぞれのデータの中から
ランドマークが前記基準となる面と接触して立ち上がる
部分を抽出し、その部分の当該領域メモリ中の位置か
ら、もとの画像に逆変換した際の前記識別処理対象画像
中でのランドマーク存在領域を知り、そのランドマーク
存在領域を探索領域として求める探索空間設定ステップ
と、 前記識別処理対象画像における前記探索空間設定ステッ
プの求めた探索領域に該当する領域内の画像と、実際の
各種ランドマークの像を含む基準のランドマークの特徴
情報とを照合すると共に、この照合にあたっては前記基
準のランドマークの像または前記識別処理対象画像にお
ける前記探索領域に該当する領域内画像の縮尺が前記識
別処理対象画像内における前記探索領域の位置に配置し
た際に合うように寸法の正規化を施し、かつ、前記探索
領域内に投影した前記基準のランドマークの像情報およ
び特徴情報と前記識別処理対象画像における前記探索領
域に該当する領域内画像とを照合し、一致する度合いか
らランドマーク種別を識別する処理を行なうものであっ
て、前記探索領域内に投影した前記基準のランドマーク
の像情報は、前記探索空間設定ステップにて得たランド
マークの前記基準面からの立ち上がり点までの距離を求
め、この求めた距離を用いて、画像中で撮像されるラン
ドマークの画像サイズを求め、画像サイズの正規化に利
用するようにした認識ステップと、を具備することを特
徴とするランドマーク認識方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05927095A JP3437671B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ランドマーク認識装置およびランドマーク認識方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05927095A JP3437671B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ランドマーク認識装置およびランドマーク認識方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08255245A JPH08255245A (ja) | 1996-10-01 |
JP3437671B2 true JP3437671B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=13108523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05927095A Expired - Fee Related JP3437671B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | ランドマーク認識装置およびランドマーク認識方法 |
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JP4100239B2 (ja) * | 2003-04-22 | 2008-06-11 | 松下電工株式会社 | 障害物検出装置と同装置を用いた自律移動ロボット、障害物検出方法、及び障害物検出プログラム |
JP4632987B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2011-02-16 | 株式会社パスコ | 道路画像解析装置及び道路画像解析方法 |
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JP2011080845A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Topcon Corp | 3次元データ作成方法及び3次元データ作成装置 |
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1995
- 1995-03-17 JP JP05927095A patent/JP3437671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08255245A (ja) | 1996-10-01 |
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