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JP3420336B2 - 切断機 - Google Patents

切断機

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JP3420336B2
JP3420336B2 JP15094894A JP15094894A JP3420336B2 JP 3420336 B2 JP3420336 B2 JP 3420336B2 JP 15094894 A JP15094894 A JP 15094894A JP 15094894 A JP15094894 A JP 15094894A JP 3420336 B2 JP3420336 B2 JP 3420336B2
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政紀 大窪
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大東精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯鋸盤をはじめとする
切断機に関し、更に詳しくは、切断面に対して被切断材
料を送り込む送材機構のほかに、切断面を挟んでそれと
は反対側に、材料を挟持搬送し得る送りバイス機構を備
えた切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】帯鋸盤をはじめとする切断機において
は、一般に、図9に模式的平面図で示すように、所要の
切断長を得るべく、切断工具による切断面Sに対して被
切断材料Wを定寸送りするための定寸機構Gと、定寸さ
れた材料Wを挟持固定するための主バイス機構Bを備え
るとともに、切断面Sを挟んでその定寸機構Gおよび主
バイス機構Bと反対側、つまり定寸機構Gによる送材方
向前方に、材料を挟持搬送し得る定寸機能を備えた送り
バイス機構TBを設けることが多い。送りバイス機構T
Bは、定寸機構Gによる材料Wの定寸送りが不可能にな
った場合に、補完的に定寸送りを行ううえで、あるいは
残材を排出するうえでも必要である。
【0003】すなわち、定寸機構Gは、例えば駆動ロー
ラR1とこれに接近・離隔自在の従動ローラR2の間で
材料Wを挟持した状態で、駆動ローラR1を回転させる
ことによって、材料Wを長手方向に搬送するピンチロー
ラ式送材装置Tと、材料Wに当接してその送材距離を測
定する測長ディスクDによって構成され、測長ディスク
Dにより送材距離を測定しつつ、所要の切断長が得られ
るように切断面Sに対して材料Wを送り込むようになっ
ている。このような定寸機構Gによれば、図10に示す
ように、材料Wの後端付近での切断が必要となったと
き、測長ディスクDで送材距離を測定できなくなった
り、送材装置Tによる送材が不可能となったりする。そ
のときには、定寸機能を有する送りバイス機構TBによ
り前方より材料Wを引き出すことにより対処できる。ま
た、切断の後に切断面Sよりも送材方向後方に残る切断
片、いわゆる残材も、送りバイス機構TBにより排出す
ることができる。
【0004】ところで、帯鋸盤をはじめとする切断機に
おいては、近年、制御のコンピュータ化に伴って、長尺
の形鋼等を自動的に連続切断することが可能となってお
り、長時間にわたる無人運転もできるようになってきて
いる。そして、H形鋼等の切断においては、最初にその
先端部の端面を揃えるために、材料の先端部をごく短く
切断する端切りと称される切断処理が必要であるが、無
人運転に際しては、端切りによって生じる切断片である
端材の処理が不可欠となる。この端切りによって生じる
端材は、一般に7mm程度と薄く、切断時に倒れる可能
性が高いばかりでなく、H形鋼においては送りバイス機
構で挟持したときにウエブ部が変形してしまい、うまく
挟持搬送することができない。
【0005】そこで、従来、図11に平面図(A)およ
び部分拡大斜視図(B)を示すように、切断面Sよりも
送材方向前方側に送りバイス機構TBとは別に、例えば
H形鋼のウエブ部を上下に把持して、材料の搬出路に沿
って移動自在のキャリッジCを設け、薄い端材でも搬出
路上の適宜箇所にまで把持搬送して、別途設けたマグネ
ット等を用いた排出装置によってその端材を吸着し、搬
出路外に排出して専用の受け箱等の中に投棄する方式が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなキャリッ
ジCは、材料の搬出側から搬出路に沿って進入してくる
必要があるため、把持部を長大なアームの先端に配設す
る等、装置構成が大掛かりなものとなるばかりでなく、
各種の形状・寸法の材料に対処するためには、材料の搬
送方向への駆動機構のほか、上下・左右に位置決めする
ための駆動機構を必要とし、高価なものとなるという欠
点があった。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、より簡単でコンパクトな構成のもとに、薄い端
材でも確実に搬送することができ、ひいては端材を確実
にライン外に排出して、長時間にわたる無人運転を可能
とした切断機の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の切断機は、実施例図面である図1,図2に
示すように、切断工具による切断面Sに対して形鋼Wを
長手方向に送り込む定寸機構14と、切断面Sを挟んで
定寸機構Gと反対側に配設され、固定側バイスジョー2
1とこれに接近・離隔自在の移動側バイスジョー22と
からなり、その各バイスジョー21,22間で形鋼Wを
長手方向と直交する方向に挟持した状態で、全体が定寸
機構14による送材方向に移動して形鋼Wを搬出路(搬
出用ローラ台16)に沿って搬送し得る送りバイス機構
2を備えた切断機において、送りバイス機構2の移動側
バイスジョー22に、切断面S側に向いた状態で形鋼W
の一部を上下に把持するグリッパ3と、そのグリッパ3
の上下動機構4を設けたことによって特徴づけられる。
【0009】また、送りバイス機構2の移動側バイスジ
ョー22に、上記に加えてグリッパ3を送材方向に移動
させる前後動機構5を設けることが好ましい。更に、グ
リッパ3および送りバイス機構2をあらかじめ設定され
た手順で制御する制御手段を設け、形鋼の端切り時に、
その端切りによって端材となる部分をグリッパで把持
し、端切りの完了時には、端材を把持したまま、送りバ
イス機構2を送材方向への移動によって搬送路に沿って
搬送するように構成することができる。
【0010】また、このような制御手段を設ける場合、
形鋼の形状・寸法を入力する入力手段と、その入力内容
を記憶する記憶手段を追加して、グリッパ3による形鋼
の把持に際しては、その記憶手段の内容に従って、送り
バイス機構2の移動側バイスジョー22の左右方向への
位置と、グリッパ3の上下方向への位置を制御すること
により、形鋼の把持位置を定めるように構成することが
望ましい。
【0011】そして、以上のようなグリッパ3に加え
て、切断面Sから形鋼の送材方向に所定の距離だけ隔た
った搬出路上の位置に、搬出路上の形鋼を吸着して搬出
路外に取り出すマグネット式の材料排出装置を配設する
ことが、より好ましい。
【0012】
【作用】グリッパ3は形鋼を上下から把持するから、例
えばH型鋼のような薄い端材であっても、そのウエブ部
を把持することによって、変形することなく、確実に把
持搬送可能である。そして、グリッパ3は送りバイス機
構2の移動側バイスジョー22に設けられていることか
ら、グリッパ3自体には少なくとも上下方向への移動機
構4を備えるだけで、形鋼の搬送のための送材方向への
移動機構と、これと直交する左右方向への移動機構が不
要であり、また、長いアームなどが不要となって、簡単
でコンパクトな構成のもとに各種の形状・寸法の形鋼
対処できる。
【0013】なお、グリッパ3自体の移動機構として、
上下動機構4に加えて前後動機構5を設けた場合には、
切断によって切断面Sよりも送材方向後方側に残った
、つまり残材を搬出するに際して、グリッパ3を切断
面Sを超えて後方に伸ばしてその残材の一部を把持した
状態で、送りバイス機構2を送材方向前方に移動させれ
ばよく、特に短い残材の搬出に際しての送りバイス機構
2の動作を簡素化できるという利点がある。
【0014】制御手段により、送りバイス機構2とグリ
ッパ3を所定の手順で制御して、端切りに際して、端切
りによって端材となる部分をグリッパ3で把持し、端切
り完了時には端材を把持したまま、送りバイス機構2を
送材方向に移動させて端材を搬出すると、端材が倒れる
恐れもなく、確実に端材の搬出が可能となる。
【0015】制御手段で各部を自動制御することによ
り、グリッパ3で形鋼を把持・搬送するように構成する
場合、入力手段によりあらかじめ入力された形鋼の形状
・寸法を記憶手段に記憶しておき、その記憶内容に従っ
て、形鋼の把持位置を定めるように構成しておくと、各
種の形状・寸法の形鋼を連続的に切断するような運転の
仕方においても、形鋼を変更するごとにグリッパ3によ
る把持位置の位置調整を人手によって行うことなく、逐
次に把持位置を自動的に変更しつつ端材の搬出が可能と
なって、長時間にわたる無人運転にも対応できる。
【0016】また、以上のようにしてグリッパ3により
搬出路に沿って搬送された端材を、搬送路に近接して設
けられたマグネット式の材料排出装置100によって搬
送路外に排出するようにすると、H型鋼等のような薄い
端材でも倒れることなく確実に排出可能である。
【0017】
【実施例】図1は本発明を帯鋸盤に適用した実施例を、
材料Wの送材方向と直交する方向から見て示す全体構成
図で、図2はその要部の位置関係を示す模式的平面図、
図3は搬出路側の要部構成を示す斜視図である。
【0018】基台1上には、主コラム11と副コラム
(図示せず)に沿って鋸フレーム12が上下動自在に支
承されており、この鋸フレーム12内には、ループ状の
帯鋸刃が一対の鋸フレーム(図示せず)に掛け回された
状態で走行駆動される。鋸フレーム12はフィードシリ
ンダ(図示せず)によって昇降し、これによって帯鋸刃
は鉛直の切断面Sに沿って移動して、形鋼等の材料Wを
切断するようになっている。
【0019】基台1上には、切断時の材料Wを挟持固定
するための主バイス機構13が配設されている。また、
その主バイス機構13を挟んで切断面Sと反対側に、前
記した従来のものと同様のピンチローラ式送材装置14
aと測長ディスク14bとからなる定寸機構14が配設
されており、これらによって、搬入用ローラ台15上に
供給された材料Wを、切断長に応じた量だけ材料Wの長
手方向(X方向)に送材することができる。
【0020】切断面Sを挟んで主バイス機構13と反対
側には、X方向に伸びる搬出用ローラ台16と、その搬
出用ローラ台16上の材料(切断片)をX方向に挟持搬
送する送りバイス機構2が配設されている。送りバイス
機構2は、搬出用ローラ台16を下から抱き込むように
基台1上に摺動自在に支承され、かつ、送りシリンダ
(図示せず)の駆動によってX方向に前後動する基体2
0と、その基体20上に対向配置された固定側バイスジ
ョー21と移動側バイスジョー22によって構成され、
移動側バイスジョー22は、シリンダ22aの駆動によ
って固定側バイスジョー21に対して接近・離隔する方
向(Y方向)に移動する。そして、移動側バイスジョー
22と固定側バイスジョー21との間で材料Wを長手方
向と直交する方向に挟持した状態で、基体20を前進さ
せることにより、その材料を搬出用ローラ台16に沿っ
てX方向に搬送することができる。
【0021】また、切断面Sから搬出用ローラ台16に
沿って送材方向に所定距離だけ隔たった位置には、マグ
ネット式の材料排出装置100が配設されている。この
材料排出装置100は、搬出用ローラ台16の側方の床
面に固定された鉛直のコラム101と、その頂部のアー
ム部に固着されて先端部が搬出用ローラ台16の上方に
まで至る水平のビーム102と、走行モータ103aの
駆動によりビーム102に沿って走行する台車103
と、その台車103に懸吊された電磁石104等によっ
て構成され、電磁石104はリフト用モータ104aの
駆動によるリフト用スクリュー104bの伸縮によって
昇降するようになっている。以上の構成により、材料排
出装置100は、搬出用ローラ台16上の所定位置にま
で搬送された端材や残材等を、電磁石104で吸着した
状態で持ち上げ、台車103の走行によって搬出用ロー
ラ台16の側方の規定の位置にまで運んだ後、受け箱等
の中に投棄し、あるいは床面上に載置することができ
る。
【0022】さて、送りバイス機構2の移動側バイスジ
ョー22には、切断面S側に突出して材料Wを上下に把
持し得るグリッパ3と、その上下動機構4および前後動
機構5が配設されており、以下にその詳細を述べる。
【0023】図4は、移動側バイスジョー22を図2の
A矢視で示す図であり、図5はその図4の要部左側面
図、図6は同じく図4の要部右側面図である。また、図
7は図5のA−A断面図である。
【0024】グリッパ3は、ベース31と、そのベース
31に固定された固定ジョー32と、ベース31に対し
て上下方向に摺動自在に支承され、把持用シリンダ33
aの駆動によって固定ジョー32に対して接近・離隔す
る移動ジョー33によって構成されている。このグリッ
パ3は、上下動機構4によってその全体が上下方向に移
動するとともに、前後動機構5によって同じく全体がX
方向(送りバイス機構2による送材方向)に移動する。
【0025】すなわち、グリッパ3のベース31は、鉛
直方向(Z方向)に伸びるリニアガイド41に摺動自在
に支承されており、シリンダ42の駆動によって上下方
向に移動する。また、その鉛直のリニアガイド41は、
送りバイス機構2の移動側バイスジョー22内でX方向
に伸びるアーム51の先端部51aに固着されており、
そのアーム51は、移動側バイスジョー22内にX方向
に敷設された上下2組のリニアガイド52に対して摺動
自在で、シリンダ53の駆動によってX方向に前後動す
る。
【0026】以上の構成により、グリッパ3は、シリン
ダ42および53の駆動によって、送りバイス機構2の
移動側バイスジョー22上を上下(Z方向)および前後
(X方向)に移動し、また、送りバイス機構2の挟持用
シリンダ22aの駆動によって移動側バイスジョー22
ごと左右(Y方向)に移動することになる。そして、こ
れらのシリンダ42、53、22a、および前記した送
材バイス機構2の送りバイスは、それぞれのピストンの
進退量に応じたパルス信号を発生するエンコーダを備え
ている。
【0027】図8は本発明実施例の制御用電気系統図の
うち、材料の搬送に関係する部分をピックアップして示
すブロック図である。マイクロコンピュータを主体とす
る制御部60には、切断すべき材料Wの形状および寸法
に関する情報や、切断長に関する情報を入力するための
キーボード61と、このキーボード61による入力内容
を記憶するメモリ62が接続されている。また、制御部
60には、前記した各シリンダ22a、42、53およ
び送材バイス機構2の送りシリンダに付設の各エンコー
ダや、測長ディスク14bからの出力信号が入力されて
いるとともに、制御部60からは、各シリンダ22a、
42、53および送りバイス機構2の送りシリンダ、グ
リッパ3の把持用シリンダ33a、送材装置14aの駆
動用モータ、あるいは材料排出装置100の走行モータ
103aやリフト用モータ104a等の、各種アクチュ
エータに対して制御信号が供給される。
【0028】以上の本発明実施例を使用するとき、実際
の運転に先立ち、キーボード61から材料Wの形状・寸
法および切断長等を入力してメモリ62に記憶させてお
く。この状態で自動運転の開始指令を与えると、まず、
搬入用ローラ台13上に供給された材料Wの先端面の端
切り工程に入るが、このとき、定寸機構14によって材
料Wの先端面が切断面Sよりも僅かに前方に位置するよ
うに送材した後、主バイス機構13で挟持固定すると同
時に、メモリ62に記憶された材料Wの形状・寸法デー
タに従ってシリンダ22aおよび42を駆動し、グリッ
パ3をY−Z平面上で材料Wの把持位置、例えばH形鋼
の場合にはウエブ部の中央位置に位置決めした後、シリ
ンダ53を駆動してグリッパ3を材料Wの先端面に近づ
く向き、すなわちにX方向に移動させ、把持用シリンダ
33aを駆動して材料Wの先端部を把持する。この状態
で切断工具を下降させ、端切りを行う。
【0029】端切りが完了した状態では、端切りによっ
て生じた端材がグリッパ3によって把持された状態とな
っており、次に、その端材のライン外への排除動作に移
行する。すなわち、送りバイス機構2をX方向に前進さ
せることにより、グリッパ3に把持されている端材を搬
出用ローラ台16上の所定位置にまで搬送した後、材料
排出装置100の電磁石104によって端材を吸着し、
その状態でグリッパ3を開放する。次いでグリッパ3を
X方向に引き込めて端材との干渉を避けた状態で、電磁
石104を上昇させ、台車103を走行させて規定の投
棄位置の上方にまで端材を運んだ後、電磁石104によ
る吸着を解除し、端材を投棄する。
【0030】以上の動作によると、端材は切断前からグ
リッパ3によって上下から把持されており、薄くても倒
れたり変形することなく、電磁石104によって確実に
ライン外に排除される。
【0031】次に、メモリ62に記憶されている切断長
に従って定寸機構14を駆動して、通常の切断動作を行
うが、一つの材料について最後の切断を完了した状態で
切断面Sよりも送材方向後方に残った切断片、いわゆる
残材の処理についても、グリッパ3を用いて端材の処理
に準じた手順で行われる。すなわち、端材の処理時と同
様に、メモリ62に記憶されている材料Wの形状・寸法
データに従ってグリッパ3をY−Z平面上で位置決めし
た後、切断面Sを越えてグリッパ3を残材側に移動さ
せ、残材を把持する。その後、送りバイス機構2を前進
させ、残材を搬出用ローラ台16の規定位置にまで搬送
した状態で、電磁石104により吸着した後、グリッパ
3による把持を解除し、残材を持ち上げて搬出用ローラ
台16外に運んで規定位置に載置する。
【0032】なお、以上の実施例では、送りバイス機構
2の移動側バイスジョー22に、グリッパ3とその上下
動機構4並びに前後動機構5を設けたが、前後動機構5
については必ずしも必要ではなく、送材バイス機構2の
送りシリンダ22aの駆動によってのみグリッパ3をX
方向に移動させるようにしてもよい。ただし、上記した
例のように比較的短い前後動機構5を設けておくことに
より、グリッパ3による端材や残材の把持時あるいは把
持の解除動作時に、送りバイス機構2全体を微動させる
必要がなくなり、より合理的である。
【0033】また、材料排出装置100は特にマグネッ
ト式のものに限定されることなく、材料の送材方向に直
交する方向に端材または残材を押すようなプッシャ等の
他の排出装置を採用することができる。
【0034】更に、本発明は、帯鋸盤に限定されること
なく、丸鋸盤や砥石を用いた切断機等にも全く同様に適
用し得ることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切断工具による切断面よりも送材方向前方に位置する送
りバイス機構の移動側バイスジョーに、形鋼の一部を上
下に把持するグリッパと、少なくともその上下動機構を
設けた構成を採用して、グリッパの左右動を送りバイス
機構の移動側バイスジョーの左右動機構(挟持機構)に
よって行うとともに、グリッパで把持した端材または残
材の搬出路に沿った搬送動作を送りバイス機構の送り機
構によって行うことを可能としたから、従来の搬出路に
沿ったキャリッジを用いる構成に比して、専用の移動機
構が少なくなって装置が簡素化されるとともに、長大な
アームや送り機構が不要となり、装置のコンパクト化を
達成することができる。しかも、H型鋼の端切り時にお
いて、端切り前にその先端面近傍のウエブ部をグリッパ
で把持し、端切り完了後にそのまま送りバイス機構に送
りを与えて端材を規定位置にまで搬送することにより、
薄い端材でも倒れたり変形する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を材料Wの送材方向と直交する方
向から見て示す全体構成図
【図2】図1の要部の位置関係を示す模式的平面図
【図3】本発明実施例の搬出路側の要部構成を示す斜視
【図4】本発明実施例の送りバイス機構2の移動側バイ
スジョー22を図2のA矢視で示す図
【図5】図4の要部左側面図
【図6】図4の要部右側面図
【図7】図5のA−A断面図
【図8】本発明実施例の制御用電気的構成のうち、材料
の搬送に関係する部分をピックアップして示すブロック
【図9】従来の一般的な帯鋸盤等の切断機における送材
機構の配置例を示す模式的平面図
【図10】図9の構成の作用説明図
【図11】従来のキャリッジを用いた端材等の処理装置
の説明図
【符号の説明】
1 基台 11 主コラム 12 鋸フレーム 13 主バイス 14 定寸機構 14a ピンチローラ式送材装置 14b 測長ディスク 15 搬入用ローラ台 16 搬出用ローラ台 2 送りバイス機構 20 基体 21 固定側バイスジョー 22 移動側バイスジョー 22a 挟持用シリンダ 3 グリッパ 31 ベース 32 固定ジョー 33 移動ジョー 33a 把持用シリンダ 4 上下動機構 41 リニアガイド 42 シリンダ 5 前後動機構 51 ビーム 52 リニアガイド 53 シリンダ 60 制御部 61 キーボード 62 メモリ 100 材料排出装置 103 台車 103a 走行モータ 104 電磁石 104a リフト用モータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−155119(JP,A) 特開 昭49−100680(JP,A) 特開 平7−237033(JP,A) 実開 平3−93024(JP,U) 実開 昭61−78523(JP,U) 実開 平7−11225(JP,U) 実開 平7−40031(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 55/04 B23D 47/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断工具による切断面に対して形鋼を長
    手方向に送り込む定寸機構と、上記切断面を挟んで上記
    定寸機構と反対側に配設され、固定側バイスジョーとこ
    れに接近・離隔自在の移動側バイスジョーとからなり、
    その各バイスジョー間で形鋼を長手方向と直交する方向
    に挟持した状態で、全体が上記定寸機構による送材方向
    に移動して形鋼を搬出路に沿って搬送し得る送りバイス
    機構を備えた切断機において、上記送りバイス機構の移
    動側バイスジョーに、上記切断面側に向いた状態で形鋼
    の一部を上下に把持し得るグリッパと、そのグリッパの
    上下動機構が配設されていることを特徴とする切断機。
  2. 【請求項2】 上記送りバイス機構の移動側バイスジョ
    ーに、上記グリッパを送材方向に移動させる前後動機構
    が配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    切断機。
  3. 【請求項3】 上記送りバイス機構およびグリッパをあ
    らかじめ設定された手順で制御する制御手段を有し、そ
    の制御手段は、形鋼の先端部の端切り時に、端切りによ
    って端材となる部分を上記グリッパによって上下から把
    持するとともに、端切り完了後にその端材を把持したま
    ま、上記送りバイス機構の送材方向への移動によってそ
    の端材を搬送路に沿って搬送するように各部を制御する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の切断機。
  4. 【請求項4】 切断すべき形鋼の形状・寸法を入力する
    入力手段と、その入力内容を記憶する記憶手段を有し、
    上記制御手段は、上記グリッパによる形鋼の把持時に、
    上記記憶手段の記憶内容に従って、上記送りバイス機構
    の移動側バイスジョーの左右方向への位置と上記グリッ
    パの上下方向への位置を制御するよう構成されているこ
    とを特徴とする、請求項3に記載の切断機。
  5. 【請求項5】 上記切断面から形鋼の送材方向に所定の
    距離だけ隔たった上記搬出路上の位置に、当該搬出路上
    形鋼を吸着して搬出路外に取り出すマグネット式の材
    料排出装置が配設されていることを特徴とする、請求項
    1、2、3または4に記載の切断機。
JP15094894A 1994-07-01 1994-07-01 切断機 Expired - Fee Related JP3420336B2 (ja)

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