JP3411009B2 - 反射防止フイルム - Google Patents
反射防止フイルムInfo
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Description
PDP等のディスプレイの表面材として使用でき、反射
防止効果、透明性、黄色度性、ハードコート性、防汚
性、耐クラック性、及び生産性に優れた反射防止フイル
ムに関する。
ックフイルムの片面に単層、あるいは多層の反射防止層
を形成したものが一般的であり、反射防止層が単層の場
合にはプラスチックフイルムより低屈折率の層の厚さを
光波長の1/4波長乃至その奇数倍になるよう形成すれ
ば、また反射防止層が多層の場合には屈折率の異なる層
を交互に2層以上適宜の厚さで積層形成すれば、反射防
止効果が得られることが知られている。また、必要に応
じてプラスチックフイルムと反射防止層の間にハードコ
ート層を形成すること、及び反射防止層の上に防汚層を
形成することも一般に行われている。上記反射防止フイ
ルムの反射防止層の形成方法としてはウエットコーティ
ング法とドライコーティング法の2種類の方法が一般に
知られている。
化物、金属フッ化物等の超微粒子を分散させた塗料をコ
ーティングすることにより単層、あるいは多層の反射防
止層を形成する方法である。しかし、ウエットコーティ
ング法では反射防止層の形成に使用する塗工剤に高い屈
折率のものがないため反射防止効果がやや劣り、またハ
ードコート性も充分でない欠点があった。
れているドライコーティング法において様々な発明がな
されている。ドライコーティング法は、蒸着法により金
属、金属酸化物、金属フッ化物等を蒸着して単層、ある
いは多層の反射防止層を形成する方法であり、上記蒸着
法としてはスパッタ蒸着法やEB蒸着法が最も一般的に
用いられている。例えば、特開平9−61602号公報
の実施例には、ベースフイルムの上にハードコート層を
形成し、該ハードコート層上に5層(ハードコート層に
近い方から順にITO、SiO2、ITO、MgF2、
SiO2)からなる反射防止膜をEB加熱を蒸発エネル
ギー源とする連続巻取式真空蒸着装置を用いて、部分的
にRFイオンプレーティング方式併用で、反射防止膜1
層あたり2.0乃至4.0m/分の走行速度で製膜した
ことが記載されている。上記のように、反射防止膜を多
層化すればするほど反射防止効果が向上することは知ら
れているが、その反面、多層化された層の層間密着が悪
くなるという問題があり、また場合によっては反射防止
膜の透明性が低下し、結果として反射防止フイルムの透
明性をも低下させるという欠点があった。反射防止フイ
ルムの透明性の低下を解決するために、プラスチックフ
イルムの透明性を向上させる提案がなされている。例え
ば、特開平9−120001号公報には、熱可塑性ノル
ボルネン系樹脂からなるフイルム上に、該フイルムの表
面と接する層がSiOx(0.8≦x≦1.8)からな
り、最外層がSiO2からなる層である反射防止膜が形
成されてなる反射防止フイルムの記載があり、さらに実
施例にはノルボルネン系樹脂からなるフイルムの表面に
SiO(膜厚:825nm)、SiO2(膜厚:130
nm)、ZrO2とTiO2の混合物(膜厚:130n
m)、SiO2(膜厚:248nm)をこの順序に蒸着
して得た反射防止フイルムの記載があり、反射防止膜と
しての膜厚は上記4層の膜厚を合計すると1333nm
となる。
止フイルムには上記に示した欠点も含めて、以下のよう
な問題があった。ウエットコーティング法で得られる反
射防止フイルムにおいては、 (1)反射防止層の形成に使用する塗工剤に高い屈折率
のものがないため反射防止効果がやや劣るという問題が
あった。 (2)またハードコート性も充分でなく、耐擦傷性に欠
けていた。
射防止フイルムにおいては、 (3)特開平9−120001号公報の実施例、及び特
開平9−61602号公報の実施例に記載されているよ
うに反射防止膜を多層化しているが、反射防止膜を多層
化すればするほど反射防止効果は向上するが、その反
面、多層化された層の層間密着が悪くなるという問題が
あり、また場合によっては反射防止膜の透明性が低下
し、結果として反射防止フイルムの透明性をも低下させ
るという問題があった。 (4)反射防止膜の形成方法はスパッタ蒸着法やEB蒸
着法で行われており、特開平9−61602号公報の実
施例に記載されているように、反射防止膜1層あたりそ
の走行速度は2.0乃至4.0m/分であり、非常に遅
く、生産性が極めて悪いという問題があった。 (5)さらに、反射防止膜の多層化、及び反射防止膜形
成時の走行速度が非常に遅いことによりコストが非常に
高くつき、その結果として反射防止フイルムの使用が高
価な商品に限定され汎用性を阻む原因となっていた。 (6)反射防止膜の膜厚は、多層化されているので特開
平9−120001号公報に記載されているように13
00nm以上が一般的であった。従って、膜厚が厚いた
めに反射防止膜にクラックが発生したり、反射防止フイ
ルムにカールが発生したり、あるいは反射防止膜の着色
による透明性の低下を生じる問題があった。特に、Si
Oxを反射防止膜に使用した場合には、黄色に着色し易
く、所謂透過光黄色度の値が高くなるのでディスプレイ
の反射防止フイルムとしては、全く実用に耐えられない
という問題があった。 (7)反射防止膜の透明性向上のため、特開平9−12
0001号公報に記載されているように熱可塑性ノルボ
ルネン系樹脂からなるフイルムを使用するとコストが高
くなり、実用的ではないという問題があった。 (8)反射防止膜を多層化するには、反射防止膜を形成
するための蒸着材料を数種類準備しなければならず、ま
た製造工程も複雑で、作業性も悪かった。 本発明は、上記全ての欠点を除去するものであり、反射
防止効果、透明性、黄色度性、ハードコート性、防汚
性、耐クラック性、及び生産性に優れた反射防止フイル
ムを提供するものである。
チックフイルムの片面にハードコート層、反射防止層、
防汚層が順次形成されている反射防止フイルムにおい
て、反射防止層が、ハードコート層に近い方から順にS
iOx(x=0.8〜1.5)層、SiOy(y=1.
6〜2.0)層から形成されていること、及び以下の
〜の条件を満足することを特徴とする反射防止フイル
ムである。 ・ 反射防止層のSiOx(x=0.8〜1.5)層
が、x値が層方向に連続的に変化した不均一な層であ
り、かつ該x値がハードコート層に近い方が大きく、S
iOy層に向かうにしたがって小さくなっている ・ 反射防止層の厚さが50〜250nmであり、かつ
SiOx層とSiOy層の厚さの比率が1:0.5〜8
である ・ 反射防止フイルムの可視光反射率が1.5%を超え
ず、380〜780nmの波長での最小反射率が0.8
%を超えず、全光線透過率が90%を超え、かつプラス
チックフイルムの全光線透過率を超える ・ 反射防止フイルムの透過光黄色度が6を超えない (2)本発明は、プラスチックフイルムの他の片面に粘
着剤層を形成してなる上記(1)記載の反射防止フイル
ムである。 (3)本発明は、粘着剤層の上に離型性フイルムを形成
してなる上記(2)記載の反射防止フイルムである。
クフイルムの片面にハードコート層、反射防止層、防汚
層が順次形成されており、該反射防止層が、ハードコー
ト層に近い方から順にSiOx(x=0.8〜1.5)
層、SiOy(y=1.6〜2.0)層から形成されて
いる。本発明の反射防止フイルムはハードコート層、及
び防汚層が形成されているので、ハードコート性、耐擦
傷性、及び防汚性に優れている。また、本発明の反射防
止フイルムの反射防止層は、従来の反射防止フイルムの
反射防止層のように多層化されておらず、SiOx(x
=0.8〜1.5)層、SiOy(y=1.6〜2.
0)層の2層だけで形成されているので、透明性に優れ
ている。本発明の反射防止フイルムは、該反射防止層の
厚さ(本発明の反射防止層の厚さとは光学的に求めた厚
さを意味する)が、50〜250nmであり、従来の反
射防止フイルムの反射防止層に比べて厚さは薄くなって
いる。従って、反射防止層が黄色度性、透明性にすぐれ
たものとなり、その結果反射防止フイルムは、透過光黄
色度が6を超えず、全光線透過率が90%を超え、かつ
プラスチックフイルムの全光線透過率を超えるものとな
り黄色度性、透明性の何れにも優れたものとなる。さら
に、反射防止層の厚さが薄いので反射防止層にクラック
が発生したり、反射防止フイルムにカールが発生したり
することがない。また、本発明の反射防止フイルムは上
記のような構成としたので、可視光反射率が1.5%を
超えず、380〜780nmの波長での最小反射率(以
下380〜780nmでの最小反射率とする)が0.8
%を超えないものとなり、反射防止効果にも優れてい
る。また、本発明の反射防止フイルムは、反射防止層の
形成を真空蒸着法で行うことができるので、反射防止層
の形成が容易にでき、また加工速度が非常に速いので生
産性を大幅に向上できる。従って、コストが非常に安
く、その結果として反射防止フイルムの使用が高価な商
品に限定されることもなく、汎用性に富んだ商品に使用
できる。さらに、反射防止層であるSiOx(x=0.
8〜1.5)層、SiOy(y=1.6〜2.0)層は
真空蒸着法で形成できるので、使用する材料は、SiO
の1種類のみで足り、複数の材料を必要としない。従っ
て、反射防止層形成の製造工程での作業性が向上する。
するプラスチックフイルムは、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブチルアクリレート、酢酸セル
ロース、セルロースアセテートプロピオート、セルロー
スアセテートブチレート、ポリ塩化ビニル、ナイロン等
の各種プラスチックフイルムであれば特に制限はない
が、耐熱性、透明性、経済性等の点からポリエチレンテ
レフタレートフイルムが好ましい。プラスチックフイル
ムの厚さは、9〜250μmが好ましく、100〜18
8μmがより好ましい。プラスチックフイルムの厚さ
が、9μmより薄いと耐熱性に欠けるので好ましくな
い。プラスチックフイルムの厚さが、250μmより厚
いと透明性が低下し、コストも高くなり、また反射防止
フイルムの製造工程での加工適性が悪くなるので好まし
くない。以上の点からプラスチックフイルムの厚さは、
9〜250μmが好ましく、100〜188μmであれ
ばより万全である。また、ハードコート層との密着性を
向上させる目的で、プラスチックフイルム上に適宜の易
接着性の樹脂層を設けたり、コロナ処理を施しても良
い。
ドコート層は、反射防止フイルムにハードコート性を付
与するものであり、ディスプレイの表面材に使用できる
程度のハードコート性があればよく、通常鉛筆硬度試験
での測定値が2H以上であれば実用上問題ない。
スプレイの表面材に使用できる程度のハードコート性が
あれば特に制限はなく、シリコーン系、メラミン系等の
熱硬化型ハードコート樹脂や、シリコーン系、アクリル
系等の紫外線硬化型ハードコート樹脂等が使用できる。
好ましく、2〜8μmがより好ましい。ハードコート層
の厚さが1μmより薄いと、ハードコート性が得られず
耐擦傷性が低下したり、紫外線硬化型ハードコート樹脂
の場合には硬化不良を生じ易くなる。ハードコート層の
厚さが10μmより厚いと、ハードコート層にクラック
が発生したり、反射防止フイルムがカールし易くなるの
で好ましくない。従って、ハードコート層の厚さは、1
〜10μmが好ましく、2〜8μmであれば、より万全
である。
カットの目的でITO、ATO等の超微粒子を添加して
もよい。
ート法、ダイコート法、グラビアコート法等の従来公知
の方法が使用できる。
防止層は、ハードコート層に近い方から順にSiOx
(x=0.8〜1.5)層、SiOy(y=1.6〜
2.0)層で形成されている。本発明の反射防止フイル
ムが所望の反射防止効果を得るには、SiOx(x=
0.8〜1.5)層の屈折率が1.54〜2.1の範囲
であり、かつSiOy(y=1.6〜2.0)層の屈折
率が1.4〜1.52の範囲でなければならない。Si
Ox層のx値を0.8〜1.5の範囲になるように調整
すればSiOx層の屈折率が1.54〜2.1の範囲と
なる。また、SiOy層のy値を1.6〜2.0の範囲
になるように調整すればSiOy層の屈折率が1.4〜
1.52の範囲となる。さらに、本発明の反射防止フイ
ルムが所望の反射防止効果を得るには、上記の条件を満
足するとともに、SiOx層とSiOy層の各層の厚さ
と合計厚さを調整することにより達成できる。反射防止
層が以上の条件を満足することで、本発明の反射防止フ
イルムは、優れた反射防止効果を得るとともに、優れた
黄色度性、透明性を得ることができる。
射防止層であるSiOx層、及びSiOy層を後で述べ
るように真空蒸着法により形成した場合、SiOx層
は、恰も2層以上で構成されているような挙動を示すこ
とを反射スペクトルより見出した。具体的には、SiO
x層は、ある1つのx値で表される均一な層ではなく、
x値が層方向に連続的に変化した不均一な層になってお
り、しかも該x値はハードコート層に近い方が大きく、
SiOy層に向かうにしたがって小さくなっている。言
い換えれば、SiOx層は1つの屈折率で表される均一
な層ではなく、屈折率が層方向に連続的に変化した不均
一な層になっており、ハードコート層に近い方が小さ
く、SiOy層に向かうにしたがって大きくなっている
ことを示している。また、従来の反射防止フイルムの多
層化された反射防止膜は、反射防止膜を構成する各層の
界面で急激に屈折率が変化するものとなっているのに対
して、本発明の反射防止フイルムのSiOx層は連続的
に屈折率が変化するものとなっている。従って、本発明
の反射防止フイルムの反射防止層は、SiOx層、及び
SiOy層の2層構成ではあるが、実際には上記のよう
にSiOx層は厚さ方向で屈折率が変化する構成になっ
ているので、反射防止層が単純に2層である場合の反射
防止効果よりも優れた反射防止効果が得られる。さら
に、従来の反射防止フイルムは反射防止層の多層化によ
り透明性が低下する場合があったが、本発明の反射防止
フイルムの反射防止層は、2層構成であり、かつ後で述
べるように膜厚が非常に薄いので、透明性が低下しな
い。また、従来の反射防止フイルムの反射防止膜が異種
の材料で形成されていたのに対し、本発明の反射防止フ
イルムの反射防止層は、単にSiの酸化度合が異なるS
iOx層、及びSiOy層のみで形成されているので、
SiOx層とSiOy層間の密着性が良い。SiOx層
が、上記のようにx値が層方向に連続的に変化した構成
となるためには、次に述べるようにSiOx層の形成方
法をSiOを蒸着材料として、真空蒸着法で酸素の導入
量を調整して真空度を一定に保ちつつ、SiOと酸素と
を反応させながら蒸着し形成することにより達成され
る。
=0.8〜1.5)層、及びSiOy(y=1.6〜
2.0)層の形成方法は、誘導加熱方式、あるいは抵抗
加熱方式の真空蒸着法を使用することができる。また、
反射防止層であるSiOx(x=0.8〜1.5)層、
SiOy(y=1.6〜2.0)層は真空蒸着法で形成
できるので、使用する材料は、SiOの1種類のみで足
り、複数の材料を必要としない。従って、反射防止層形
成の製造工程での作業性が向上する。本発明の反射防止
フイルムのハードコート層上に、所望の屈折率のSiO
x(x=0.8〜1.5)層、及びSiOy(y=1.
6〜2.0)層を形成するには、SiOを蒸着材料とし
て使用し、真空蒸着機の真空曹内に酸素を導入し、反射
防止層としての特性を安定させるために酸素の導入量を
調整して真空度を一定に保ちつつ、SiOと酸素とを反
応させながら蒸着し形成する。
するには、x値に応じて適宜の量の酸素を導入し、蒸着
材料であるSiOと反応させることにより、屈折率が
1.54〜2.1のSiOx層を形成する。このとき
に、真空度に占める酸素分圧が高すぎると、酸素とSi
Oとの反応率が上がりx値が1.5より大きくなり2に
近づくために所望の屈折率が得られず好ましくない。ま
た、真空度に占める酸素分圧が低すぎると、SiOの分
解が進みすぎてx値が0.8より小さくなるために透過
光黄色度が高くなるので好ましくない。SiOx層のx
値が0.8〜1.5であれば、所望の屈折率1.54〜
2.1となる。従って、x値は0.8〜1.5が好まし
い。
を形成するには、y値に応じて適宜の量の酸素を導入
し、蒸着材料であるSiOと反応させることにより、屈
折率が1.4〜1.6のSiOy層を形成する。このと
きに、真空度に占める酸素分圧が高すぎると、SiOy
層が緻密でなくなるとともに、SiOx層や防汚層との
密着力が低下するので好ましくない。また、真空度に占
める酸素分圧が低すぎると、酸素とSiOとの反応率が
下がりy値が1.6より小さくなるために所望の屈折率
が得られず好ましくない。SiOy層のy値が1.6〜
2.0であれば、所望の屈折率1.4〜1.52とな
る。従って、y値は1.6〜2.0が好ましい。
のy値の調整は、真空蒸着時の光線透過率や光線反射率
を測定することにより行い、該光線透過率測定値や該光
線反射率測定値をモニターしながら、蒸着条件にフィー
ドバックすることにより調整する。上記の光線透過率測
定値、及び光線反射率測定値は、x値、y値、及びハー
ドコート層を形成したプラスチックフイルムの光線透過
率や光線反射率により適宜決定される。
の厚さが50〜250nmである。反射防止層の厚さが
50〜250nmであり薄いので、反射防止層の透明
性、黄色度性に優れているとともに、反射防止層にクラ
ックが発生したり、反射防止フイルムにカールが発生し
たりすることもなく、コストもかからない。反射防止層
の厚さが50nmより薄いと反射防止効果が得られ難い
ので好ましくない。反射防止層の厚さが250nmより
厚いと反射防止効果が得られ難くなるとともに透明性、
黄色度性が低下したり、クラックの発生や、反射防止フ
イルムにカールが発生したりするので好ましくない。従
って、反射防止層の厚さは50〜250nmが好まし
く、120〜240nmであればより万全である。Si
Ox層、及びSiOy層の厚さは、反射防止効果が最大
となるように適宜決定すれば良い。
とSiOy層の厚さの比率が1:0.5〜8である。S
iOx層とSiOy層の厚さの比率がこの範囲内にない
と、所望の反射防止効果が得られないので好ましくな
い。SiOx層とSiOy層の厚さの比率は、反射防止
効果が最大となるように適宜決定すれば良い。
層は、反射防止フイルムの最表層にあって耐擦傷性、及
び防汚性を付与するものである。上記の防汚性とは、防
汚層の上に付いた汚れを容易に拭き取ることができる特
性を言う。
リコーン系、メラミン系、アクリル系等の樹脂、シラン
カップリング剤、及びワックス等が使用できる。
ましく、0.5〜60nmがより好ましい。防汚層の厚
さが0.1nmより薄いと、防汚性、及び耐擦傷性が得
られないので好ましくない。防汚層の厚さが200nm
より厚いと、耐擦傷性が低下したり、成膜不良が生じて
反射防止効果等が低下するので好ましくない。従って、
防汚層の厚さは、0.1〜200nmが好ましく、0.
5〜60nmであれば、より万全である。
ダイコート法、グラビアコート法等のウエット法やCV
D法等のドライ法の従来公知の方法が使用できる。
クフイルム、ハードコート層、SiOx層、SiOy
層、及び防汚層を以上のように形成したので、黄色度
性、反射防止効果、及び透明性に優れている。本発明の
反射防止フイルムは、黄色の着色度を示す透過光黄色度
が6を超えない。透過光黄色度が6を超えるとディスプ
レイの表面材に使用した場合、鮮明な色合いが出なくな
るので好ましくない。但し、本発明の反射防止フイルム
はその構成上、透過光黄色度が1未満にはなり難い。本
発明の反射防止フイルムは、透過光黄色度が6を超えな
いのでディスプレイの表面材に使用しても全く問題がな
い。本発明の反射防止フイルムは、可視光反射率が1.
5%を超えず、かつ380〜780nmでの最小反射率
が0.8%を超えない。可視光反射率は、380〜78
0nmの波長領域において測定した各波長の反射率に各
波長それぞれの係数を乗じて計算した数値で、可視光全
般の反射防止効果を示す指標である(JIS−R−31
06)。また、380〜780nmでの最小反射率は、
反射防止効果の程度を示す指標である。従って、可視光
反射率が1.5%を超え、かつ380〜780nmでの
最小反射率が0.8%を超えると実用上の反射防止効果
がなくなるので好ましくない。但し、本発明の反射防止
フイルムは、構成上、可視光反射率が0.1%未満、、
380〜780nmでの最小反射率が0.01%未満に
はなり難い。本発明の反射防止フイルムは、可視光反射
率が1.5%を超えず、かつ、380〜780nmでの
最小反射率が0.8%を超えないので反射防止効果に優
れ、ディスプレイの表面材に使用しても充分実用に耐え
る。本発明の反射防止フイルムは、全光線透過率が90
%を超え、かつプラスチックフイルムの全光線透過率を
超える。全光線透過率が90%以下であると透明性が悪
くなり好ましくない。但し、本発明の反射防止フイルム
は、プラスチックフイルム、ハードコート層、反射防止
層、防汚層各層の光吸収があるので、全光線透過率が9
9%を超えることは難しい。本発明の反射防止フイルム
は、全光線透過率が90%を超えるので透明性に優れ、
ディスプレイの表面材に使用しても全く問題がない。
クフイルムのハードコート層を形成した面の反対面に,
粘着剤層を形成してもよい。該粘着剤層は、プラスチッ
クフイルムとディスプレイ表面とを密着させるためのも
のである。粘着剤層に使用される樹脂は、アクリル系等
の樹脂が使用できる。
く、10〜40μmがより好ましい。粘着剤層の厚さが
2μmより薄いと、プラスチックフイルムやディスプレ
イ表面との密着力が低下するので好ましくない。粘着剤
層の厚さが80μmより厚いと、透明性や生産性が低下
するので好ましくない。従って、粘着剤層の厚さは、2
〜80μmが好ましく、10〜40μmであれば、より
万全である。
目的で染料や顔料等を混入してもよく、染料や顔料の種
類、混入量は所望の色や透過率により適宜決定すればよ
い。
法、ダイコート法、グラビアコート法等の従来公知の方
法が使用できる。
上に離型性フイルムを形成してもよい。該離型性フイル
ムは、反射防止フイルムの粘着剤層を保護し、ディスプ
レイ表面に貼り合わせる直前に剥離される。該離型性フ
イルムに使用されるプラスチックフイルムは、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、アクリル等
の各種プラスチックフイルムであれば特に制限はない。
また、離型性を向上させる目的で、上記プラスチックフ
イルムに離型性を有する樹脂やワックス等を形成しても
よい。
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に
係る反射防止フイルムの一例を示す一部拡大断面図であ
り、プラスチックフイルム1の片面に、ハードコート層
2、SiOx層3、SiOy層4、防汚層5が順次形成
されている。図2は本発明に係る反射防止フイルムの一
例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルム
1の片面に、ハードコート層2、SiOx層3、SiO
y層4、防汚層5が順次形成されており、プラスチック
フイルム1の他の片面に、粘着剤層6、離型性フイルム
7が順次形成されている。
レンテレフタレートフイルム(三菱化学ポリエステル社
製 ダイアホイルO300E(全光線透過率:88
%))の易接着処理面に紫外線硬化型ハードコート塗料
(大日精化社製 セイカビームEXF−01B)をリバ
ースコート法にてコーティングして、厚さ5μmのハー
ドコート層を形成した。次に真空蒸着機にて蒸着材料と
してSiOを使用して、約0.5 l/minの酸素を
導入して蒸着真空度を一定に保ちつつ、透過率をモニタ
ーしながら蒸着し、ハードコート層上に厚さ120nm
のSiOx(x=0.8〜1.5)層を形成した。さら
にSiOx(x=0.8〜1.5)層上に、約4.0
l/minの酸素を導入すること以外はSiOx層と同
様の方法で、厚さ94nmのSiOy(y=2)層を蒸
着形成した。次に、SiOy(y=2)層上に、フッ素
系樹脂(DIC社製)をグラビアコート法にてコーティ
ングして、厚さ20nmの防汚層を形成し、図1に示す
ような反射防止フイルムを得た。また、上記反射フイル
ムのハードコート層の反対面にアクリル系粘着剤をコー
ティングした後、離型性フイルムをラミネートした図2
に示すような試料を作製した。この試料をディスプレイ
に貼着したところ、反射防止効果、透明性等に優れ、問
題なくディスプレイ表面材として使用できた。
のSiOx(x=0.6)層を形成したこと、及びSi
Ox層の屈折率と厚さを考慮して反射防止効果が最大と
なるようにSiOy(y=2)層を厚さ27nmに形成
したこと以外は実施例と同様にして反射防止フイルムを
得た。
20nmのSiOx(x=1.6)層を形成したこと、
及びSiOx層の屈折率と厚さを考慮して反射防止効果
が最大となるようにSiOy(y=2)層を厚さ70n
mに形成したこと以外は実施例と同様にして反射防止フ
イルムを得た。
4nmのSiOy(y=1.5)層を形成したこと以外
は実施例と同様にして反射防止フイルムを得た。
層を形成したこと、及びSiOx層の屈折率と厚さを考
慮して反射防止効果が最大となるようにSiOy(y=
2)層を厚さ75nmに形成したこと以外は実施例と同
様にして反射防止フイルムを得た。
防止フイルムについて、以下の試験を行い反射防止フイ
ルムとしての性能を比較した。
ぞれの反射防止フイルムについて、50mm×50mm
の正方形に切り出した後プラスチックフイルム面側に黒
色塗装を施したものを各3枚準備し、性能比較のための
試料とした。(測定方法)分光光度計(日立製作所製
U−4000)を使用して、JIS−R−3106に準
じて、上記試料の防汚層側の5°正反射を測定した。 (結果)表 それぞれ、3枚の測定値の平均値を示した。
ぞれの反射防止フイルムについて、50mm×50mm
の正方形に切り出した後プラスチックフイルム面側に黒
色塗装を施したものを各3枚準備し、性能比較のための
試料とした。(測定方法)分光光度計(日立製作所製
U−4000)を使用して、JIS−R−3106に準
じて、上記試料の防汚層側の5°正反射を測定し、38
0〜780nmでの最小の反射率を求めた。 (結果)表 それぞれ、3枚の測定値の平均値を示した。
ぞれの反射防止フイルムについて、50mm×50mm
の正方形に切り出したものを各3枚準備し、性能比較の
ための試料とした。 (測定方法)ヘーズメーター(日本電色製 NDH−3
00A)を使用して、JIS−K−7105に準じて測
定した。 (結果)表 それぞれ、3枚の測定値の平均値を示した。
ぞれの反射防止フイルムについて、50mm×50mm
の正方形に切り出したものを各3枚準備し、性能比較の
ための試料とした。 (測定方法)分光式色差計(日本電色製 SQ−200
0)を使用して、測定した。 (結果)表 それぞれ、3枚の測定値の平均値を示した。
ぞれの反射防止フイルムについて、A4サイズに切り出
したものを各3枚準備し、性能比較のための試料とし
た。 (測定方法)目視により判定した。 (結果)表 クラックが激しく発生したものを×、わずかでも発生し
たものを△、全く発生しなかったものを○とした。
フイルムと比較例1〜4の反射防止フイルムとでは、性
能に大きな差異があった。実施例の反射防止フイルム
は、可視光反射率が0.6%、380〜780nmでの
最小反射率が0.3%であり、何れの値も比較例1〜4
の反射防止フイルムよりも低い値を示しており、反射防
止効果に優れていることがわかる。また、実施例の反射
防止フイルムは、全光線透過率が93.4%、透過光黄
色度が5.8であり透明性、黄色度性に優れており、さ
らにクラックの発生もない。これに対して、比較例1〜
3の反射防止フイルムのように、SiOx層のx値が
0.8〜1.5の範囲外の場合、又はSiOy層のy値
が1.6〜2.0の範囲外の場合には、可視光反射率の
値、及び380〜780nmでの最小反射率の値が高く
なり反射防止効果が低下するか、あるいは透過光黄色度
の値が高くなり黄色度性に欠けるので何れの反射防止フ
イルムも実用に耐えることができないものであった。さ
らに、比較例4の反射防止フイルムは、特開平9−12
0001号公報に記載の反射防止フイルムにおける熱可
塑性ノルボルネン系樹脂からなるフイルムに代えて、ポ
リエチレンテレフタレートフイルムを用いたものであ
り、反射防止層の厚さが500nmを超えている。この
ように反射防止層の厚さが厚いと、透過光黄色度が非常
に高くなり、黄色の着色が激しく、さらにクラックも発
生するのでディスプレイの表面材として全く実用に耐え
られないものであった。以上のように、実施例の反射防
止フイルムは、反射防止層が2層から構成され、かつ反
射防止層の厚さが薄いので反射防止効果、透明性、黄色
度性、及び耐クラック性に優れている。
ックフイルムの片面にハードコート層、反射防止層、防
汚層が順次形成されており、該反射防止層が、ハードコ
ート層に近い方から順にSiOx(x=0.8〜1.
5)層、SiOy(y=1.6〜2.0)層から形成さ
れており、該反射防止層の厚さが50〜250nmであ
り、かつSiOx層とSiOy層の厚さの比率を1:
0.5〜8に構成した。従って、本発明の反射防止フイ
ルムは、透過光黄色度が6を超えず、可視光反射率が
1.5%を超えず、380〜780nmでの最小反射率
が0.8%を超えず、全光線透過率が90%を超え、か
つプラスチックフイルムの全光線透過率を超えるので、
黄色度性、反射防止効果、透明性に優れている。また、
ハードコート性、防汚性にも優れ、カールの発生や反射
防止層のクラックの発生もない。また、本発明の反射防
止フイルムは、反射防止層の形成を真空蒸着法で行うこ
とができるので、反射防止層の形成が容易にでき、また
加工速度が非常に速いので生産性を大幅に向上できる。
さらに、反射防止層を形成するための材料は、SiOの
1種類のみで足り、複数の材料を必要としないので、反
射防止層形成の製造工程での作業性が向上する。
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】プラスチックフイルムの片面にハードコー
ト層、反射防止層、防汚層が順次形成されている反射防
止フイルムにおいて、反射防止層が、ハードコート層に
近い方から順にSiOx(x=0.8〜1.5)層、S
iOy(y=1.6〜2.0)層から形成されているこ
と、及び以下の〜の条件を満足することを特徴とす
る反射防止フイルム。 ・ 反射防止層のSiOx(x=0.8〜1.5)層
が、x値が層方向に連続的に変化した不均一な層であ
り、かつ該x値がハードコート層に近い方が大きく、S
iOy層に向かうにしたがって小さくなっている ・ 反射防止層の厚さが50〜250nmであり、かつ
SiOx層とSiOy層の厚さの比率が1:0.5〜8
である ・ 反射防止フイルムの可視光反射率が1.5%を超え
ず、380〜780nmの波長での最小反射率が0.8
%を超えず、全光線透過率が90%を超え、かつプラス
チックフイルムの全光線透過率を超える ・ 反射防止フイルムの透過光黄色度が6を超えない - 【請求項2】プラスチックフイルムの他の片面に粘着剤
層を形成してなる請求項1記載の反射防止フイルム。 - 【請求項3】粘着剤層の上に離型性フイルムを形成して
なる請求項2記載の反射防止フイルム。
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