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JP3400972B2 - 人参ビールの製造方法 - Google Patents

人参ビールの製造方法

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JP3400972B2
JP3400972B2 JP2000149698A JP2000149698A JP3400972B2 JP 3400972 B2 JP3400972 B2 JP 3400972B2 JP 2000149698 A JP2000149698 A JP 2000149698A JP 2000149698 A JP2000149698 A JP 2000149698A JP 3400972 B2 JP3400972 B2 JP 3400972B2
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ginseng
beer
extract
alcohol
ginseng extract
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ビュン チェオル キム
ヤン シク チュン
スク ヒュン リー
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オービー麦酒株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12CBEER; PREPARATION OF BEER BY FERMENTATION; PREPARATION OF MALT FOR MAKING BEER; PREPARATION OF HOPS FOR MAKING BEER
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    • C12C5/02Additives for beer
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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    • C12G3/00Preparation of other alcoholic beverages
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  • Microbiology (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)
  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、人参の香味が付
与されたビールの製造方法、特に、吸着剤を使用せずと
も人参成分の安定化を図れ、また混濁度などの物理的安
定性も改善し、さらに漢方薬臭も実質的に解消せしめ
る、人参固有の香味が付与された人参ビールの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、ビールとは、ラガービール、エールビール、モルト
リカーなどに分類されるアルコール発酵麦芽飲料のこと
を指す。 最近の消費者の健康志向の目覚ましい高まり
に伴い、とりわけ、人参の香味を利用した飲料が、多
数、世に出されるようになってきている。
【0003】これら人参を一成分として利用する飲料、
特に、アルコール飲料の製造時における最大の問題点
は、人参成分が原因で、最終製品である飲料の混濁度が
大きくなり、その物理的安定性の低下を招く点にある。
従来、この種の弊害を解消するために、蛋白質吸着剤
やタンニン吸着剤がよく利用されていた。 また、人参
成分として人参濃縮液を利用した場合には、最終製品で
ある飲料に特有の漢方薬臭が残るという難点もあった。
【0004】例えば、韓国特許第157572号には、人参の
有効成分を抽出してなる人参抽出液を再濃縮して得た濃
縮エキスを、ビールの原料として製造ラインに投入して
得た人参ビールが開示されている。 すなわち、前出の
濃縮エキスとは、まず、原料人参を念入りに粉砕し、こ
れを70%のアルコールに浸漬して、常温で、72〜120時
間かけて抽出を行う(抽出工程)。 この抽出工程を終
えたアルコールを濾過し(濾過工程)、得られた流動エ
キスを分離機に適用して10倍以上に濃縮した(濃縮工
程)後に、再び濾過することで濃縮エキスが得られる。
この濃縮工程を経ることで、熱変性臭の発生が顕著に
なる。
【0005】上述した通り、韓国特許第157572号の発明
では、人参濃縮液を使用するため、ビールに漢方薬臭が
付いてしまう難点があった。 しかも、人参成分を利用
したことに起因するビールの物理的不安定を改善するた
めに、例えば、ビール中の凝固性蛋白質を除去するため
に、タンニン、シリカゲル、ベントナイト粘土(アルミ
ノ珪酸塩)などの蛋白質吸着剤を使用したり、また、膠
質の安定性を高めるために、ポリビニルピロールリヂン
(PVPP)やナイロンなどのタンニン吸着剤なども使用され
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上述してき
た従来技術での課題に鑑みて発明されたものであって、
人参特有の漢方薬臭を低減せしめ、また、通常のビール
製造時に使用される添加剤、とりわけ人参成分の安定化
を図るための吸着剤などを用いずとも物理的安定性を兼
ね備えた人参ビールを実現する、人参ビールの製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0007】すなわち、本願発明の要旨とするところ
は、人参抽出液、すなわち、(a) 原料人参をアルコール
に浸漬して人参の有効成分を抽出した後に、原料人参を
アルコールから取り出して得た第一の人参抽出液、(b)
原料人参を蒸した後に発生した水蒸気および凝縮液を回
収し、さらに蒸留して得た第二の人参抽出液、または
(c) 第一の人参抽出液と第二の人参抽出液との混合物
を、ビール製造工程での仕込み、発酵、貯酒または濾過
の少なくとも一つの工程において添加する、人参ビール
の製造方法にある。
【0008】好ましくは、第一の人参抽出液は、原料人
参を、原料人参1重量部当たり、5〜20重量部のアルコ
ール、すなわち、アルコール濃度が50〜100%のアルコ
ール(水溶液)に浸漬し、20〜80℃の温度で、6〜96時
間かけて原料人参の有効成分を抽出した後に、原料人参
をアルコールから取り出して得た人参抽出液とする。
【0009】また、第二の人参抽出液は、好ましくは、
原料人参を100℃以上の温度の蒸気で6時間以上蒸した
後に、発生した水蒸気および凝縮液を蒸留して得た人参
抽出液とする。
【0010】さらに、好ましくは、第一の人参抽出液の
添加量は、ビールの製造工程で得られる麦汁またはビー
ルの100体積%に対する0.05〜5体積%の量とし、かつ
第二の人参抽出液の添加量は、ビールの製造工程で得ら
れる麦汁またはビールの100体積%に対する0.01〜5体
積%の量とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の人参ビールの製造方法
に関する説明に先駆けて、まず、従来のビールの製造方
法の概要について述べる。
【0012】一般に、ビールは、ビール原料の仕込み、
発酵(前発酵)、貯酒(後発酵)、濾過および製品化の
一連の工程を経て製造される。 各工程の概略は、次の
通りである。
【0013】仕込み工程では、麦芽と澱粉質原料(澱
粉、玉粉)を用いて、蛋白質の溶解と澱粉の糖化過程を
経て麦汁が製造される。 そして、この麦汁は、濾過と
煮沸の工程を経た後に、発酵タンクに移される。
【0014】次に、発酵工程では、仕込み工程で生成し
た糖やアミノ酸などが、酵母によって、アルコール、炭
酸ガス、そして副産物である各種香味物質に変換され
る。発酵を終えた時点でのビールを、若ビールと称す
る。
【0015】貯酒工程にあっては、若ビールを酵母から
分離した後に、貯蔵タンクに移して、そこで熟成および
低温発酵を行う。 この工程の進行に伴って、ビールの
熟成が進むことになる。
【0016】そして、貯酒工程を終えた熟成ビールを濾
過工程で濾過して浮遊物を除去することで、澄明で透明
なビールが得られる。 このビールを、瓶や缶などの所
定の容器に詰めて製品化する。 この濾過工程では、通
常のビール製造時に要求される必要量の吸着剤が使用さ
れる。
【0017】本願発明によれば、上述した従来のビール
の製造方法での仕込み、発酵、貯酒、または濾過工程の
少なくとも一つの工程でのビール原料(ビール)に、二
つの人参抽出液の一方または双方を添加する。
【0018】本願方法発明で使用される二つの人参抽出
液の調製方法を、以下に説明する。
【0019】第一の人参抽出液は、原料人参を、原料人
参1重量部当たり、5〜20重量部のアルコール、すなわ
ち、アルコール分が50〜100体積%のアルコール(水溶
液)に仕込み(浸漬工程)、そして、20〜80℃の温度
で、6〜96時間かけて原料人参の有効成分を抽出した後
に、その原料人参をアルコールから取り出して得られ
た、アルコール(水溶液)抽出液である。 このように
して得られた第一の人参抽出液は、前出の韓国特許第15
7572号に記載の発明に従って得られた人参濃縮液と比較
して、濃縮過程を経ないこともあり、漢方薬臭などの熱
変性臭が少なく、また、後述する第二の人参抽出液と比
較して、人参の薬効成分であるサポニンを多く含んでい
る。
【0020】そして、第二の人参抽出液とは、原料人参
を100℃以上の温度の蒸気で6時間以上蒸した(蒸散段
階)後に、得られた水蒸気および凝縮液を回収し、精製
するためにさらに蒸留して得た抽出液である。 このよ
うにして得られた第二の人参抽出液は、蒸散段階で発生
する水蒸気と凝縮液が回収され、さらに精製のために蒸
留されているので、第一の人参抽出液と比較して、サポ
ニン含量は若干少ないものの、人参固有の香りが豊かで
ある。
【0021】ところで、本願明細書で使用する「原料人
参」の語は、人参、特に、高麗人参を指すものである。
とりわけ、土中から収穫した姿のままの高麗人参(水
参)、人参の根毛を除いた後に皮を剥いて干して得た高
麗人参(乾参)、人参を蒸した後に乾かして得た高麗人
参(紅参)、それにこれらの組み合わせなどが、本願発
明において有効に利用できる。
【0022】そして、第一の人参抽出液と第二の人参抽
出液の一方または双方が、ビールの製造方法での仕込
み、発酵、貯酒、または濾過工程の少なくとも一つの工
程にあるビール原料(ビール)に添加される。 人参抽
出液が添加されるビールの製造工程とその添加量との関
係を、以下の表1にまとめた。
【0023】
【表1】
【0024】表1に記載の第一の態様は、仕込み工程で
のホップ投入時に、第一および第二の人参抽出液を添加
するものであり、また、第二の態様は、発酵工程での酵
母投入前または投入後に、第一および第二の人参抽出液
を添加するものである。 さらに、第三の態様は、貯酒
工程での貯蔵タンクへの移送時に、第一および第二の人
参抽出液を添加するものであり、そして、第四の態様
は、濾過工程での濾過器への移送前または移送後に、第
一および第二の人参抽出液を添加するものである。
【0025】第一と第二の態様によれば、投入した人参
抽出液の量の割には、製品中の人参抽出液の残存量、す
なわち、最終的に得られたビールに含まれる人参抽出液
の量が少なくなるが、ビール香と人参の香味とが円滑に
調和する利点がある。
【0026】
【実施例】以下、本願発明をその実施例に沿って詳細に
説明するが、この実施例の開示によって、本願発明が限
定的に解釈されるべきではない。
【0027】実施例1 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、麦汁:第一の人参抽出液=1:
0.05の体積比の量の第一の人参抽出液を、ホップと一緒
に混合する。この際、第一の人参抽出液が添加された麦
汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移して、静置する。
【0028】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、そし
て、純粋培養した酵母の適当量が加えられた後、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルは、熟成および貯蔵のための貯蔵タンクに移す。 貯
蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成工程を経た後に、濾過し
て製品化する。
【0029】実施例2 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、適宜ホップを投入する。ホップ
が投入された麦汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移し
て、静置する。
【0030】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、そし
て、麦汁:第一の人参抽出液=1:0.02の体積比の量の
第一の人参抽出液、および麦汁:第二の人参抽出液=
1:0.03の体積比の量の第二の人参抽出液が、純粋培養
した酵母の適当量と共に加えられる。 次いで、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルは、熟成および貯蔵のための貯蔵タンクに移す。 貯
蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成工程を経た後に、濾過し
て製品化する。
【0031】実施例3 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、適宜ホップを投入する。ホップ
が投入された麦汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移し
て、静置する。
【0032】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、純粋
培養した酵母の適当量が加えられる。 次いで、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルに、麦汁:第二の人参抽出液=1:0.01の体積比の量
の第二の人参抽出液を添加し、熟成および貯蔵のための
貯蔵タンクに移す。 貯蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成
工程を経た後に、濾過して製品化する。
【0033】実施例4 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、適宜ホップを投入する。ホップ
が投入された麦汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移し
て、静置する。
【0034】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、純粋
培養した酵母の適当量が加えられる。 次いで、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルを、熟成および貯蔵のための貯蔵タンクに移す。 貯
蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成工程を経たビールに、ビ
ール:第一の人参抽出液=1:0.001の体積比の量の第
一の人参抽出液、およびビール:第二の人参抽出液=
1:0.0002の体積比の量の第二の人参抽出液を添加し、
次いで、濾過して製品化する。
【0035】比較例1:従来の一般ビール 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、適宜ホップを投入する。ホップ
が投入された麦汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移し
て、静置する。
【0036】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、純粋
培養した酵母の適当量が加えられる。 次いで、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルを、熟成および貯蔵のための貯蔵タンクに移す。 貯
蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成工程を経た後、濾過して
製品化する。
【0037】比較例2:従来の人参ビール 通常のビール製造時に用いられる麦芽と澱粉質副原料と
を混合して、原料の糊化と糖化を経て濾過と分離を行っ
た後に、煮沸の途中で、適宜ホップを投入する。ホップ
が投入された麦汁の全量を、渦流槽(Whirl Pool)に移し
て、静置する。
【0038】静置して沈殿物が除去された麦汁は、冷却
器によって酵母生育に好適な温度にまで冷却され、純粋
培養した酵母の適当量が加えられる。 次いで、発酵タ
ンクで約7日間ビール発酵を行う。 発酵を終えたビー
ルに、ビール:人参濃縮液=1:0.003の体積比の量の
人参濃縮液を添加し、熟成および貯蔵のための貯蔵タン
クに移す。 貯蔵タンクでの約1ヶ月間の熟成工程を経
た後、濾過時に、膠質の安定性を高めるために、40gの
PVPP/HLと40gのシリカゲル/HLを添加し、次いで、濾過
して製品化する。
【0039】以下の表2に、上記実施例と比較例による
ビールに関する、混濁度(EBC)、加温時の混濁度(EBC)、
1年保管後の混濁度(EBC)、漢方薬臭、それに人参臭の
程度についてまとめてある。
【0040】
【表2】
【0041】表2に記載の結果から、混濁度、加温時の
混濁度および一年保管後の混濁度に関する各数値は、製
品化に支障のない物理的安定性を示すものであり、つま
り、製品出荷が許容される範囲のものである。 混濁度
などの詳細値の比較においてはいずれのビールについて
も大差は無く、従って、本願発明に従って製造された実
施例1〜4の人参ビールは、その濾過工程において、こ
れまでのビール製造時に利用されてきた吸着剤などの添
加剤、それに人参成分を安定化せしめるための添加剤を
用いずとも、所定の物理的安定性を獲得していることが
示されているものと言える。
【0042】また、表2に記載の結果によれば、実施例
1〜4の人参ビールは、第一の人参抽出液および/また
は第二の人参抽出液の添加時期および添加濃度に関係無
く、所定の物理的安定性を獲得している。 さらに、本
願発明によれば、人参濃縮液を利用した従来の人参ビー
ルで指摘されていた漢方薬臭も解消されており、人参固
有の香りと薬効成分とが絶妙に取り込まれた人参ビール
の製造方法の実現に至っていることを指し示すものであ
る。
【0043】
【発明の効果】このように、本願発明に従って、原料人
参のアルコール抽出成分を含む第一の人参抽出液、それ
に蒸した原料人参から水蒸気および凝縮液の回収し、さ
らに蒸留精製を経て得られる第二の人参抽出液の一方ま
たは双方の人参抽出液を、ビール製造工程での仕込み、
発酵、貯酒または濾過の少なくとも一つの工程において
添加することで、これまでのビール製造時の濾過工程で
利用されてきた吸着剤などの添加剤や、人参成分を安定
化せしめるための添加剤を用いずとも、所定の物理的安
定性を獲得することができる。
【0044】さらに、本願発明によれば、人参濃縮液を
利用した従来の人参ビールで指摘されていた漢方薬臭も
有意に解消されて、人参固有の香りと薬効成分とが有意
に取り込まれた人参ビールを製造できるという効果も奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−56368(JP,A) 特開 平11−290024(JP,A) 特開 平2−104265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12G 1/00 - 3/14 C12C 1/00 - 13/10 A23L 1/27 - 1/308 JICST/JAFIC(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビール製造工程での仕込み、発酵、貯酒
    または濾過の少なくとも一つの工程において、高麗人参
    抽出液を添加する工程を含む人参ビールの製造方法であ
    って、 当該高麗人参抽出液が、原料高麗人参をアルコール分が
    50〜100体積%のアルコールに浸漬し、次いで、当該原
    料高麗人参の有効成分を20〜80℃の温度で抽出した後
    に、当該原料高麗人参をアルコールから取り出して得た
    未濃縮の第一人参抽出液と、当該原料高麗人参を100℃
    以上の温度の蒸気で6時間以上蒸した後に水蒸気および
    凝縮液を回収し、さらに蒸留して得た第二人参抽出液
    を、混合して得た混合液であり、および 当該原料高麗人参が、水参、乾参、紅参およびこれらの
    組み合わせからなるグループから選択される、ことを特
    徴とする人参ビールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第一人参抽出液が、前記原料高麗
    参を、前記原料高麗人参の1重量部当たり、5〜20重量
    部のアルコールに浸漬し、6〜96時間かけて前記原料
    人参の有効成分を抽出した後に、前記原料高麗人参を
    当該アルコールから取り出して得られる請求項1に記載
    の人参ビールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第一人参抽出液の添加量が、ビール
    製造工程で得られる麦汁またはビールの100体積%に対
    する0.05〜5体積%の量であり、かつ前記第二人参抽出
    液の添加量が、ビール製造工程で得られる麦汁またはビ
    ールの100体積%に対する0.01〜5体積%の量である請
    求項1または2に記載の人参ビールの製造方法。
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