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JP3465686B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP3465686B2
JP3465686B2 JP2000356628A JP2000356628A JP3465686B2 JP 3465686 B2 JP3465686 B2 JP 3465686B2 JP 2000356628 A JP2000356628 A JP 2000356628A JP 2000356628 A JP2000356628 A JP 2000356628A JP 3465686 B2 JP3465686 B2 JP 3465686B2
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JP
Japan
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seat body
lock
transmission
seat
unit
Prior art date
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JP2000356628A
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正 馬場園
洋樹 草薙
賢治 堀口
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、座席本体の向きを
変える方向転換機構を備える車両用シートに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の一般的な車両用シートは、図6
(B)に示すように、車室の前後方向(Y方向)に配置
された左右一対の主スライド機構51,51を備えてお
り、その主スライド機構51,51のスライドレール5
1s,51sに主ベース52が取付けられている。さら
に、主ベース52上には回転機構53が載置されてい
る。回転機構53は相対回転可能な内輪53eと外輪5
3fとから構成されており、その内輪53eが主ベース
52に固定されている。回転機構53の外輪53fには
回転テーブル54が固定されており、その回転テーブル
54上に座席本体56が載置される。外輪53fの外周
面にはギヤ53rが形成されており、このギヤ53rが
主スライド機構51に沿って配置されたラック55と噛
合している。 【0003】上記した構造により、着座者の乗降時に座
席本体56が車両正面を向いた状態(図6(A)参照)
から前方にスライドすると、ラック55とギヤ53rと
の噛合作用により外輪53f、回転テーブル54及び座
席本体56が左方(ドア側)に回転し、座席本体56が
前進限まで到達した段階でその座席本体56は約90°左
に回転する。これによって、座席本体56が図示されて
いないドア側(X方向)に向くようになり、着座者の乗
降が容易になる。なお、この位置から座席本体56を後
方にスライドさせることにより、同じくラック55とギ
ヤ53rとの働きで座席本体56等が右回転し、元の位
置に戻される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記車両用シート50
では、外輪53fのギヤ53rとラック55とが常に噛
合しているため、座席本体56の前後スライドとその座
席本体56の回転とが連動する。このため、車両走行中
に座席本体56の向きを変えずにその座席本体56の前
後位置を着座者の体格に応じて調整することはできな
い。この点を改善するために、回転テーブル54上に前
後スライド機構を設け、その前後スライド機構上に座席
本体56を設置することも考えられる。しかし、回転テ
ーブル54上で座席本体56の位置を自由に変えられる
ようにすると、座席本体56の位置により回転テーブル
54の回転中心から座席本体56の端部までの距離が変
化し、座席本体56の位置によっては回転時に座席本体
56又は着座者が車両構造物等に干渉するという問題が
ある。本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであ
り、座席本体の前後位置調整が可能であり、かつ方向転
換時に座席本体又は着座者が車両構造物等に干渉するこ
とがない車両用シートの提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1の発明によって解決される。請求項1の発明は、座席
本体の向きを変える方向転換機構と、座席本体をその座
席本体の前後方向に移動させる前後スライド機構と、前
記方向転換機構をロックするロック機構と、前記前後ス
ライド機構によって前記座席本体が所定位置まで移動し
たときに、前記ロック機構のロック状態を解除できるロ
ック解除機構とを備える車両用シートであって、ロック
解除機構は、座席本体と共に移動する構成であり、操作
部と、その操作部と一体に設けられ、又はその操作部に
連結された第一伝達部とを有しており、ロック機構は、
方向転換機構の回転部に取付けられた係合部と、その方
向転換機構の非回転部に取付けられて、前記係合部と係
合する被係合部と、前記係合部に連結された第二伝達部
を有しており、前記ロック解除機構の第一伝達部と前
記ロック機構の第二伝達部及び係合部は、前記方向転換
機構の回転部上に設けられた左右の前後スライド機構の
間で、かつ前記回転部と座席本体との間に設けられてお
り、前記ロック機構の前記係合部の一端は前記回転部に
形成された開口を通って下方の前記非回転部側へ延びて
おり、前記第一伝達部は前記操作部からの力を受けて動
作するように構成され、前記係合部は前記第二伝達部が
動作したときにその力を受けて前記被係合部から係合解
除するように構成され、前記座席本体が所定位置にある
ときは、前記第一伝達部と第二伝達部とはその第一伝達
部の動作が第二伝達部に伝達される位置関係にあり、ま
た前記座席本体が所定位置以外にあるときは、前記第一
伝達部と第二伝達部とはその第一伝達部の動作が第二伝
達部に伝達されない位置関係にあることを特徴とする。 【0006】本発明によると、前後スライド機構によっ
て車両走行中に座席本体の前後位置を着座者の体格に応
じて調整することができる。また、方向転換機構は、ロ
ック解除機構及びロック機構の働きにより、座席本体が
所定位置にあるときにのみ動作するため、座席本体を回
転させるときは方向転換中心から座席本体の端部までの
距離が一定である。したがって、方向転換時に座席本体
又は着座者が車両構造物等に干渉することがない。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、図1〜図5
に基づいて本発明の実施形態1に係る車両用シートの説
明を行う。本実施形態では助手席を本発明に係る車両用
シートとした場合について説明する。図1は、本実施形
態に係る車両用シートの分解斜視図であり、図2(A)
は車両用シートの要部斜視図、図2(B)は図2(A)
のB-B矢視図である。また、図3はロック解除機構及び
ロック機構を表す斜視図、図4はロック解除機構及びロ
ック機構を表す平面図、図5は車両用シートの動作を表
す平面図である。なお、車室内の幅方向をX方向、前後
方向をY方向、及び高さ方向をZ方向として以下の説明
を行う。 【0011】図1に示すように、車両用シート1は、方
向転換機構10と、その方向転換機構10上に載置され
た前後スライド機構20と、その前後スライド機構20
上に載置された座席本体H(図ではシートクッション部
分を表している)とから構成されている。方向転換機構
10は、車室の前後方向(Y方向)に配置された左右一
対の主スライド機構11,11を備えている。両主スラ
イド機構11,11は、図2(B)等に示すように、固
定レール11kとスライドレール11sと両レール11
k,11sのV溝に挟み込んだ多数の鋼球11bとから
構成されている。 【0012】両スライドレール11s,11s上には主
ベース12が水平に渡された状態で固定されており、そ
の主ベース12の左後方に回転機構14が、図1に示す
ように、取付けられている。回転機構14は相対回転可
能な内輪14eと外輪14fとを有しており、その内輪
14eの外側周方向に形成されたV溝と外輪14fの内
側周方向に形成されたV溝との間に多数の鋼球14b
(図2(B)参照)が挟み込まれている。これによっ
て、内輪14eに対して外輪14fをスムーズに、かつ
ガタツキなく回転させることができる。 【0013】回転機構14はその内輪14eが主ベース
12に固定されており、外輪14f上に回転テーブル1
5が設置されている。また、外輪14fの外周にはギヤ
14wが形成されており、そのギヤ14wが主スライド
機構11の固定レール11kに沿って配置されたラック
16と噛合している。これによって、主ベース12が後
端位置にある状態で前方に押圧され、その主ベース12
が両主スライド機構11,11の働きで前進すると、回
転機構14の外輪14f及び回転テーブル15はギヤ1
4wとラック16との噛合作用により左回転する。ギヤ
14w及びラック16の歯寸法は主ベース12が後端位
置から先端位置までスライドしたときに、回転テーブル
15が約90°回転できるように設定されている。このよ
うに、ギヤ14w及びラック16が本発明の連動機構に
相当し、主ベース12が方向転換機構10の非回転部、
回転テーブル15が方向転換機構10の回転部に相当す
る。また、回転機構14の内輪14e及び外輪14fも
方向転換機構10の構成部品となる。 【0014】主ベース12と回転テーブル15との間に
は、その主ベース12に対する回転テーブル15の回転
を規制するロック機構40が設けられている。ロック機
構40は、図1に示すように、回転テーブル15側に設
けられた係合部43及び第二伝達部41と、主ベース1
2側に設けられて、その係合部43の係合ピン43kと
係合する被係合部45とを備えている。 【0015】係合部43は、回転テーブル15の後部右
寄りに配置されており、図3、図4に示すように、その
係合部43の中央部分が連結部43pによって回転テー
ブル15に水平回転が可能な状態で取付けられている。
係合部43の前部下側には前述の係合ピン43kが縦に
固定されており、その係合ピン43kが回転テーブル1
5の開口15h(図1等参照)を通って下方に延びてい
る。また、その係合ピン43kの近傍には係合部43を
図中左回転方向に引っ張る係合保持バネ43yの一端が
掛けられている。なお、係合保持バネ43yの他端は回
転テーブル15のフック(図示されていない)に掛けら
れている。また、係合部43の後部には受け部43uが
折り曲げ形成されており、この受け部43uに後記する
解除ワイヤー44の一端が連結されている。 【0016】被係合部45は、平面略半円形をした板状
部材であり、図1に示すように、主ベース12の右端面
12rに固定されている。被係合部45の先端(右端)
にはX方向に切欠き45cが形成されており、その切欠
き45cに係合部43の係合ピン43kが係合する。前
述のように、係合部43は係合保持バネ43yによって
図中左回転方向に引っ張られているため、その係合部4
3の係合ピン43kと被係合部45の切欠き45cとは
係合保持バネ43yのバネ力で係合状態に保持されてい
る。即ち、この状態で、回転テーブル15は主ベース1
2に対して回転不能に保持される。 【0017】係合部43の受け部43uに連結された解
除ワイヤー44の他端は、同じく回転テーブル15に取
付けられた第二伝達部41の受け部41uに連結されて
いる。第二伝達部41は、回転テーブル15の前部右寄
りに配置されており、図3、図4に示すように、その第
二伝達部41の中央部分が連結部41pによって回転テ
ーブル15に水平回転が可能な状態で取付けられてい
る。第二伝達部41の前部上側には受けピン41kが縦
に固定されている。また、第二伝達部41の後部には前
述の受け部41uが折り曲げ形成されており、その受け
部41uの近傍に第二伝達部41を図中右回転方向に引
っ張って第二伝達部41を右回転限位置(図参照)に保
持する戻りバネ41yの一端が接続されている。 【0018】解除ワイヤー44は、ワイヤー本体44m
と、そのワイヤー本体44mの中央部分を収納するチュ
ーブ44tとを備えており、ワイヤー本体44mの両端
がそれぞれ第二伝達部41の受け部41uと係合部43
の受け部43uとに接続されている。また、解除ワイヤ
ー44のチューブ44tは回転テーブル15上に固定さ
れている。 【0019】第二伝達部41が後記する第一伝達部33
の力を受けて戻りバネ41yのバネ力に抗して左回転
(矢印参照)すると、第二伝達部41の受け部41uが
ワイヤー本体44mを引っ張り、係合部43を係合保持
バネ43yのバネ力に抗して右回転させる。これによっ
て、係合部43の係合ピン43kが被係合部45の切欠
き45cから外れ、主ベース12に対する回転テーブル
15のロックが解除される。 【0020】図1に示すように、回転テーブル15上に
は、その幅方向両側に一対の前後スライド機構20,2
0が設置されている。前後スライド機構20は、回転テ
ーブル15側に固定されるロアレール21と座席本体H
側に固定されるアッパレール22とから構成されてお
り、ロアレール21にアッパレール22がスライド可能
に嵌合されている。アッパレール22は、図2(B)に
示すように、板材を二枚合わせにしたもので、逆T字断
面に屈曲成形されたその下端が略U字断面のロアレール
21内に位置して、図示されていないボールとローラに
よって支持されている。 【0021】前後スライド機構20,20には、図1に
示すように、アッパレール22の内側面にスライドロッ
ク機構24が取付けられている。スライドロック機構2
4はロアレール21に対するアッパレール22のスライ
ドを規制する機構であり、ロアレール21の長手方向に
形成された複数の係合孔21hのいずれかに係合爪24
tを係合させることにより行う。即ち、ロアレール21
のいずれかの係合孔21hにスライドロック機構24の
係合爪24tがコイルバネ24sのバネ力で係合するこ
とにより、アッパレール22はロアレール21に対して
スライド不能に保持される。また、係合解除レバー24
rを上方に引き上げ操作して、係合爪24tをコイルバ
ネ24sのバネ力に抗してロアレール21から離れる方
向に回転させることにより、その係合爪24tと係合孔
21hとの係合を解除できる。 【0022】前後スライド機構20,20のアッパレー
ル22には、座席本体HのシートフレームHfが、例え
ば、図2(B)に示すように、ボルト&ナット25によ
り固定される。座席本体HのシートフレームHfの下側
には、図1に示すように、ロック機構40のロック状態
を解除するロック解除機構30が装着されている。 【0023】ロック解除機構30は、解除レバー31
と、第一伝達部33及びその解除レバー31の動きを第
一伝達部33に伝える伝達ワイヤー35とから構成され
ている。解除レバー31は、シートフレームHfの前部
左下に配置されており、図3、図4に示すように、L字
形をした把持部31hとその把持部31hに連結された
回転板31bとを有している。回転板31bはその中央
部分が連結部31pによって水平回転が可能な状態でシ
ートフレームHfに取付けられており、その回転板31
bの後端部(把持部31hと反対側の端部)に受け部3
1uが上方に折り曲げ形成されている。また、回転板3
1bの受け部31u近傍にはその回転板31bに対して
図中右回りの回転力を付与する第一戻りバネ31yの一
端が接続されている。 【0024】シートフレームHfの前部右下には第一伝
達部33が配置されている。第一伝達部33は、図4に
示すように、略L字形をしたレバーであり、先端部内側
に当接面33tが形成されている。第一伝達部33の中
央部分は連結部33pによって水平回転が可能な状態で
シートフレームHfに取付けられており、その第一伝達
部33の後端部に受け部33uが上方に折り曲げ形成さ
れている。また、第一伝達部33の当接面33tの近傍
には、第一伝達部33を図中左回転方向方向に引っ張っ
てその第一伝達部33を左回転限位置(図4等参照)に
保持する第二戻りバネ33yの一端が接続されている。 【0025】伝達ワイヤー35は、ワイヤー本体35m
と、そのワイヤー本体35mの中央部分を収納するチュ
ーブ35tとを備えており、ワイヤー本体35mの両端
がそれぞれ解除レバー31の受け部31uと第一伝達部
33の受け部33uとに接続されている。また、伝達ワ
イヤー35のチューブ35tはシートフレームHfに固
定されている。 【0026】これによって、着座者により解除レバー3
1が第一戻りバネ31yのバネ力に抗して左回転させら
れると、その解除レバー31の受け部31uがワイヤー
本体35mを介して第一伝達部33の受け部33uを引
っ張り、その第一伝達部33が第二戻りバネ33yのバ
ネ力に抗して右回転する。なお、着座者が解除レバー3
1の把持部31hから手を離すと、解除レバー31及び
第一伝達部33は第一戻りバネ31y及び第二戻りバネ
33yのバネ力で元の位置に戻される。 【0027】第一伝達部33の当接面33tは、図4に
示すように、座席本体Hが前後スライド機構20,20
における最後退位置にあるときに、第二伝達部41の受
けピン41kに当接する。したがって、この状態で着座
者が解除レバー31を左回転させると、第一伝達部33
が右回転してその第一伝達部33の当接面33tが第二
伝達部41の受けピン41kを押圧し、その第二伝達部
41を左回転させる。 【0028】これによって、第二伝達部41の受け部4
1uがワイヤー本体44mを引っ張り、係合部43を係
合保持バネ43yのバネ力に抗して右回転させる。これ
によって、係合部43の係合ピン43kが被係合部45
の切欠き45cから外れ、主ベース12に対する回転テ
ーブル15のロックが解除される。ここで、座席本体H
が前後スライド機構20,20における最後退位置にな
いときは、図3、図4の二点鎖線に示すように、第一伝
達部33の当接面33tは、第二伝達部41の受けピン
41kから離れているため、第一伝達部33が回転して
もその第一伝達部33の動きは第二伝達部41に伝わら
ない。 【0029】次に、上記した車両用シート1の動作説明
を行う。車両走行時には、車両用シート1の座席本体H
は、図5の実線で示すように、車両正面向きに位置して
いる。このとき、ロック機構40における係合部43の
係合ピン43kは被係合部45の切欠き45cと係合し
ており、その車両用シート1の方向転換機構10はロッ
ク状態に保持されている。即ち、座席本体H及び方向転
換機構10の回転テーブル15等は主ベース12に対し
て回転不能に保持されている。 【0030】この状態で、座席本体Hの前後位置を調整
するには、図1、図2に示す係合解除レバー24rで前
後スライド機構20,20のロック状態を解除し、座席
本体Hを前方あるいは後方に押圧する。これによって、
座席本体Hを前後スライド機構20,20により前後に
スライドさせることができる。ここで、図5における位
置Aは座席本体Hの前進限位置であり、位置Bは座席本
体Hの最後退位置を表している。座席本体Hを希望位置
に保持するには、係合解除レバー24rを戻した状態で
座席本体Hを前方あるいは後方に若干移動させ、スライ
ドロック機構24の係合爪24tをコイルバネ24sの
バネ力で前後スライド機構20のロアレール21の係合
孔21hに係合させる。これによって、座席本体Hはそ
の位置に保持される。 【0031】また、着座者を乗降させるために座席本体
Hの向きを左90°変える場合には、先ず、座席本体Hを
前後スライド機構20,20により最後退位置までスラ
イドさせ、スライドロック機構24でこの位置に保持す
る。これによって、ロック解除機構30の第一伝達部3
3の当接面33tは、図3及び図4に示すように、ロッ
ク機構40の第二伝達部41の受けピン41kに当接す
る。次に、ロック解除機構30の解除レバー31を第一
戻りバネ31yのバネ力に抗して左回転させる。これに
よって、解除レバー31の受け部31uがワイヤー本体
35mを介して第一伝達部33の受け部33uを引っ張
り、その第一伝達部33が第二戻りバネ33yのバネ力
に抗して右回転する。 【0032】第一伝達部33が右回転すると、その第一
伝達部33の当接面33tが第二伝達部41の受けピン
41kを押圧してその第二伝達部41を左回転させる。
これによって、第二伝達部41の受け部41uがワイヤ
ー本体44mを引っ張り、その係合部43を係合保持バ
ネ43yのバネ力に抗して右回転させる。この結果、係
合部43の係合ピン43kが被係合部45の切欠き45
cから外れ、主ベース12に対する回転テーブル15の
ロックが解除される。 【0033】次に、ロック解除機構30の解除レバー3
1を左回転位置に保持した状態で座席本体Hを前方に押
圧する。これによって、方向転換機構10の主ベース1
2が主スライド機構11の働きで固定レール11k,1
1kに沿って前進するとともに、主ベース12上の回転
機構14の外輪14fがギヤ14w&ラック16の働き
で左回転する。そして、外輪14fに固定された回転テ
ーブル15及びその回転テーブル15に載置された前後
スライド機構、座席本体Hが左回転する。方向転換機構
10の主ベース12が主スライド機構11の前進限位置
に到達すると回転テーブル15、前後スライド機構20
及び座席本体Hが左に約90°回転してその回転が止ま
り、座席本体Hは図示されていないドア側を向く。即
ち、座席本体Hは図5における位置Cに配置される。 【0034】なお、座席本体Hが左回転を開始した後
は、ロック機構40の係合部43の係合ピン43kは被
係合部45の切欠き45cから離れるため、解除レバー
31を元の位置に戻してもロック機構40はロックが解
除された状態に保持される。 【0035】座席本体Hをドア側に向けた後、スライド
ロック機構24の係合解除レバー24rにより前後スラ
イド機構20,20のロック状態を解除すれば、その前
後スライド機構20,20を使用して座席本体Hを前進
限位置(位置D)までスライドさせることができる。こ
のように、座席本体Hをドア側に向けた位置Cから位置
Dまで前進させることができるため、着座者の乗降が容
易になる。 【0036】座席本体Hを元の位置まで戻す場合には、
係合解除レバー24rで前後スライド機構20,20の
ロック状態を解除し、座席本体Hを最後退位置(位置
C)までスライドさせる。次に、係合解除レバー24r
を元に戻して前後スライド機構20,20のロックを行
った後、座席本体H及び回転テーブル15等を車両の後
方(Y方向)に押圧する。これによって、方向転換機構
10の主スライド機構11,11と回転機構14及びギ
ヤ14w&ラック16が動作して回転テーブル15及び
座席本体H等が後退する過程で右回転する。そして、方
向転換機構10の主ベース12が主スライド機構11の
最後退位置に到達した段階で回転テーブル15、前後ス
ライド機構20及び座席本体Hが右に約90°回転し、座
席本体Hは車両正面向き位置(原位置)まで戻される。 【0037】座席本体Hが原位置まで戻される直前で
は、ロック機構40を構成する回転テーブル15の係合
部43の係合ピン43kは主ベース12に固定された被
係合部45の外側面45e(図3、図4参照)に当接す
る。しかし、回転テーブル15が元の位置に戻される過
程で、係合部43の係合ピン43kは被係合部45の外
側面45eに倣って切欠き45cの方向に移動し、係合
ピン43kが切欠き45cに到達した段階(回転テーブ
ル15が原位置まで戻った段階)で、その係合ピン43
kが係合保持バネ43yのバネ力で切欠き45cと係合
する。これによって、ロック機構40はロック状態に保
持され、方向転換機構10の回転テーブル15は主ベー
ス12に対して回転不能に保持される。 【0038】この後、座席本体Hを前後スライド機構2
0,20により最後退位置から前進させても、図3、図
4の二点鎖線に示すように、第一伝達部33の当接面3
3tが第二伝達部41の受けピン41kから離れるた
め、解除レバー31により第一伝達部33を回転させて
もその第一伝達部33の動きは第二伝達部41に伝わら
ない。このため、ロック機構40はロック状態に保持さ
れ、方向転換機構10の回転テーブル15は主ベース1
2に対して回転不能に保持される。 【0039】このように、上記した車両用シート1によ
ると、前後スライド機構20,20によって車両走行中
に座席本体Hの前後位置を着座者の体格に応じて調整す
ることが可能になる。また、方向転換機構10はロック
解除機構30及びロック機構40の働きにより、座席本
体Hが最後退位置にあるときにのみ動作するため、方向
転換時にその座席本体H又は着座者が車両構造物等に干
渉することがない。 【0040】また、ロック解除機構30を座席本体Hと
共に移動させる構造のため、ロック解除機構30の位置
の把握が容易になり、そのロック解除機構30の動作を
確実にロック機構40に伝達できるようになる。また、
本実施形態では、ロック解除機構30において解除レバ
ー31の回転動作を伝達ワイヤー35によって第一伝達
部33に伝達する例を示したが、伝達ワイヤー35の代
わりにリンク機構等を使用することも可能である。同様
に、ロック機構40において第二伝達部41の回転動作
を解除ワイヤー44によって係合部43に伝達する例を
示したが、解除ワイヤー44の代わりにリンク機構等を
使用することも可能である。 【0041】また、本実施形態では、主スライド機構1
1,11と回転機構14及び両機構11,14を連動さ
せるギヤ14w&ラック16から構成される方向転換機
構10を使用する車両用シート1について説明したが、
回転機構14のみからなる方向転換機構を使用すること
も可能である。また、回転機構14のみからなる方向転
換機構を使用する場合、前後スライド機構20,20の
上に前記方向転換機構を設置し、その方向転換機構(回
転テーブル)の上に座席本体Hを載置することも可能で
ある。 【0042】 【発明の効果】本発明によると、前後スライド機構によ
って車両走行中に座席本体の前後位置を着座者の体格に
応じて調整することができる。また、方向転換機構は方
向転換中心から座席本体の端部までの距離を一定に保持
できるため、方向転換時に座席本体又は着座者が車両構
造物等に干渉することがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態1に係る車両用シートの分解
斜視図である。 【図2】車両用シートの要部斜視図(A図)及びA図の
B-B矢視図(B図)である。 【図3】ロック解除機構及びロック機構を表す斜視図で
ある。 【図4】ロック解除機構及びロック機構を表す平面図で
ある。 【図5】車両用シートの動きを表す平面図である。 【図6】従来の車両用シートの動きを表す平面図であ
る。 【符号の説明】 H 座席本体 10 方向転換機構 12 主ベース(非回転部) 15 回転テーブル(回転部) 20 前後スライド機構 30 ロック解除機構 31 解除レバー(操作部) 33 第一伝達部 40 ロック機構 41 第二伝達部 43 係合部 45 被係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−329591(JP,A) 特開 平8−175243(JP,A) 特開 平11−59243(JP,A) 実開 平5−93967(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/54 A47C 3/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 座席本体の向きを変える方向転換機構
    と、座席本体をその座席本体の前後方向に移動させる前
    後スライド機構と、前記方向転換機構をロックするロッ
    ク機構と、前記前後スライド機構によって前記座席本体
    が所定位置まで移動したときに、前記ロック機構のロッ
    ク状態を解除できるロック解除機構とを備える車両用シ
    ートであって、 ロック解除機構は、座席本体と共に移動する構成であ
    り、操作部と、その操作部と一体に設けられ、又はその
    操作部に連結された第一伝達部とを有しており、 ロック機構は、方向転換機構の回転部に取付けられた係
    合部と、その方向転換機構の非回転部に取付けられて、
    前記係合部と係合する被係合部と、前記係合部に連結さ
    れた第二伝達部とを有しており、前記ロック解除機構の第一伝達部と前記ロック機構の第
    二伝達部及び係合部は、前記方向転換機構の回転部上に
    設けられた左右の前後スライド機構の間で、かつ前記回
    転部と座席本体との間に設けられており、 前記ロック機構の前記係合部の一端は前記回転部に形成
    された開口を通って下方の前記非回転部側へ延びてお
    り、 前記第一伝達部は前記操作部からの力を受けて動作する
    ように構成され、 前記係合部は前記第二伝達部が動作したときにその力を
    受けて前記被係合部から係合解除するように構成され、 前記座席本体が所定位置にあるときは、前記第一伝達部
    と第二伝達部とはその第一伝達部の動作が第二伝達部に
    伝達される位置関係にあり、また前記座席本体が所定位
    置以外にあるときは、前記第一伝達部と第二伝達部とは
    その第一伝達部の動作が第二伝達部に伝達されない位置
    関係にあることを特徴とする車両用シート。
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