JP3441063B2 - 枠付砂鋳型の造型方法及びその装置 - Google Patents
枠付砂鋳型の造型方法及びその装置Info
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Description
の鋳枠に対し上下砂鋳型を交互に造型して搬出させる枠
付砂鋳型の造型方法及びその装置に関する。
は、パタ−ンプレ−トの上部に鋳枠と盛枠を重ね合わせ
た空間に鋳物砂を投入充填し、この投入充填された鋳物
砂を掻き均した後、平板状のスクイズ板あるいはセグメ
ント方式のスクイズフットにより圧縮する方法が一般に
採用されている。
物砂を鋳枠内に投入充填して掻き均しをする際にはスピ
ルサンドが多く出る問題がある。さらに平板状のスクイ
ズ板を使用する鋳物砂の圧縮ではパタ−ンプレ−トの模
型の高い部分と低い部分で圧縮が不均一になり、特に模
型の低い部分の圧縮が不足する問題がある。またセグメ
ント方式のスクイズフットにより鋳物砂を圧縮するもの
では造型された砂鋳型の上面が平坦にならず鋳型造型後
凹凸面を削り取る作業が必要になり、鋳物砂の無駄が多
くなる問題がある。本発明は上記の問題に鑑みて成され
たもので、スピルサンドや切削砂の発生を大幅に削減す
ると共に鋳物砂の圧縮が鋳型全体に均一に成され、かつ
低コストにすることができる枠付砂鋳型の造型方法及び
その装置を提供することを目的とする。
めに本発明における枠付砂鋳型の造型方法は、砂ホッパ
内に鋳物砂を投入した後該砂ホッパの下位周側又は/及
び下位内部からエヤ−を噴出させて鋳物砂を浮遊流動化
させるエヤレ−ションを成す工程と、前記エヤレ−ショ
ンされた鋳物砂を、パタ−ンプレ−ト、抜型フレ−ム、
鋳枠、盛枠及びパタ−ンプレ−トの凹凸に相対する凹凸
を形成したセグメント方式のスクイズフットとにより画
成する造型空間に砂充填用ノズルを介してエヤ−により
エヤレ−ション充填する工程と、前記セグメント方式の
スクイズフットを下降挿入させて鋳物砂を一次スクイズ
する工程と、前記抜型フレ−ムを下降させながら前記セ
グメント方式のスクイズフット、盛枠及び鋳枠を一体的
にパタ−ンプレ−トに向けて下降させて鋳物砂を二次ス
クイズをする工程と、前記抜型フレ−ムを上昇させなが
ら前記セグメント方式のスクイズフット、盛枠及び鋳枠
を一体的に上昇させて抜型する工程と、を具備すること
を特徴とするものである。
置は、造型基盤上の左右両側に立設された枠セットシリ
ンダの上端間に架設された昇降支持フレ−ムと、前記枠
セットシリンダのうちの一方に回転可能に支持されて、
パタ−ンプレ−トを載置したパタ−ンキャリアを交互に
前記造型基盤中央上部に搬入出可能にされたタ−ンテ−
ブルと、前記昇降支持フレ−ムに吊設支持されて、下位
周側又は/及び下位内部にエヤ−を噴出させて鋳物砂を
浮遊流動化させるエヤレ−ションを成すエヤ−噴出チャ
ンバ−を備えた砂ホッパと、該砂ホッパの下端において
昇降停止制御可能にして配設されたセグメント方式のス
クイズフットと、前記セグメント方式のスクイズフット
の周囲に配置される砂充填用ノズルと、前記セグメント
方式のスクイズフット及び砂充填用ノズルの群の外側を
上下動可能にして包囲すると共に上位にベントホ−ルを
備えかつ盛枠シリンダに連結された盛枠と、前記昇降支
持フレ−ムにおける砂ホッパの左右外側において前記セ
グメント方式のスクイズフットの下方位置まで伸びるフ
レ−ムを介して吊設された鋳枠の搬入出コンベヤと、を
具備し、前記パタ−ンキャリアに、前記パタ−ンプレ−
トの外側を包囲して上下摺動する枠状の抜型フレ−ムを
設けたことを特徴とするものである。
基づいて詳しく説明する。図1において、造型基盤1上
の左右両側に枠セットシリンダ2、2が上向きにして立
設されており、該枠セットシリンダ2、2のピストンロ
ッド2A、2A先端間には昇降支持フレ−ム3が架設さ
れている。前記枠セットシリンダ2、2のうちの一方
(図1で左側)下位にはタ−ンテ−ブル4の中心部が回
転可能にして支持されており、該タ−ンテ−ブル4の両
端部には、パタ−ンプレ−ト5、5A(上下パタ−ンプ
レ−ト)を載置したパタ−ンキャリア6、6Aが図示さ
れないスプリングにより5mm程度持ち上げられた状態
でセットされ、該パタ−ンプレ−ト5、5Aを前記造型
基盤1の中央上部に交互に搬入出させるようにされてい
る。
タ−ンプレ−ト5、5Aの四隅外側位置には、抜上げシ
リンダ7、7Aが上向きにして埋設されていて、その先
端には前記パタ−ンプレ−ト5、5Aの外周を包囲して
上下摺動する枠状の抜型フレ−ム8、8Aが連結支持さ
れている。なお抜型フレ−ム8、8Aは、抜上げシリン
ダ7、7Aの伸長端でパタ−ンプレ−ト5、5Aの見切
り面から若干上方に突出(図1参照)され、縮引端でパ
タ−ンプレ−ト5、5Aの見切り面とほぼ同一面(図5
参照)になるようにされている。
イドゲ−ト9により開閉される砂投入口10を設けると
共に上側部に図示されない切り替え弁を介して低圧エヤ
−(例えば、0.05〜0.18MPa)を導入する給
気管21を連通させ、かつ下位周側及び下位内部に図示
されない1個の切り替え弁を介して図示されない圧縮空
気源に連通する多数のエヤ−噴出チャンバ−11、11
を備えた砂ホッパ12が吊設されている。なお多数のエ
ヤ−噴出チャンバ−11、11からは低圧エヤ−(例え
ば、0.05〜0.18MPa)が砂ホッパ12内に噴
出されて鋳物砂Sを浮遊流動化させるエヤレ−ションを
成すように構成されている。さらに砂ホッパ12の下端
には、セグメント方式のスクイズフット13、13と該
スクイズフット13、13の周囲に砂充填用ノズル1
4、14が配設されている。
13、13及び砂充填用ノズル14、14の群の外側を
上下動可能にして包囲すると共に上位に図示されない排
気制御チャンバ−に通じるベントホ−ル15、15を穿
孔した盛枠16が、前記砂ホッパ12の下側部において
下向きにして設けられた盛枠シリンダ17、17に連結
して配置されている。さらに前記昇降支持フレ−ム3に
おける砂ホッパ12の左右外側位置には、前記セグメン
ト方式のスクイズフット13、13の下方位置まで伸び
るフレ−ム18、18を介して鋳枠20の搬入出コンベ
ヤ19が吊設されている。
しく説明する。図1の状態は、砂ホッパ12内に鋳物砂
Sが投入され、セグメント方式のスクイズフット13、
13全体が下方のパタ−ンプレ−ト5の凹凸に相対して
凹凸を形成し、かつ搬入出コンベヤ19に空の鋳枠20
が搬入された状態にある。なおパタ−ンキャリア6は図
示されないスプリングにより5mm程度持ち上げられた
状態でタ−ンテ−ブル4上にセットされて造型基盤1と
の間に5mm程度の隙間がある。また抜型フレ−ム8は
抜上げシリンダ7、7によりパタ−ンプレ−ト5の見切
面から上方に突出された状態にある。
砂投入口10を閉じた後、盛枠シリンダ17、17が伸
長作動して盛枠16を下降させて鋳枠20の上面に押し
付け密着させると共に枠セットシリンダ2、2が縮引作
動して鋳枠20がパタ−ンプレ−ト5の外周で上方に突
出されている抜型フレ−ム8上に押し付けられてパタ−
ンキャリア6を図示されないスプリングに抗して押し下
げ、造型基盤1上に圧着し、図2の状態になる。この際
パタ−ンプレ−ト5、抜型フレ−ム8、鋳枠20、盛枠
16、スクイズフット13、13で画成する造型空間
は、スクイズフット13、13がパタ−ンプレ−ト5の
凹凸に相対する凹凸形状に形成された状態になる。
1から低圧エヤ−を砂ホッパ12内に噴出させて砂ホッ
パ12内の鋳物砂Sを浮遊流動化させるエヤレ−ション
をさせながら図示されない切り替え弁を介して給気管2
1から低圧エヤ−を砂ホッパ12に供給して鋳物砂Sを
低圧エヤ−により造型空間に砂充填用ノズル14、14
を介して図3に示すようにエヤレ−ション充填する。こ
の際、エヤレ−ション充填時の低圧エヤ−は、ベントホ
−ル15又は/及びパタ−ンプレ−ト5の図示されない
ベントホ−ルから排気される。なお、図示されない排気
制御チャンバ−でベントホ−ル15からの排気量を制御
することによりパタ−ンプレ−ト5の図示されないベン
トホ−ルからの排気量を制御することもできる。これに
より造型空間におけるパタ−ンプレ−ト5の複雑形状部
の鋳物砂の充填密度を部分的に調整することができる。
作動して盛枠シリンダ17、17を縮引させながら昇降
支持フレ−ム3及びこれに支持されている部材を下降さ
せてゆき、セグメント方式のスクイズフット13、13
下面全体が平坦になるまで鋳物砂Sの一次スクイズをす
ると共にスライドゲ−ト9を逆作動させて砂投入口10
を開放して図4の状態にされる。この際、枠セットシリ
ンダ2、2の縮引作動は、図示されない圧力センサ−に
よりスクイズ圧力が一次スクイズの設定圧力に到達する
又は枠セットシリンダ2、2の図示されないエンコ−ダ
位置が一次スクイズの設定位置に到達するまで続けられ
る。
する状態に切り替えると共に枠セットシリンダ2、2が
一次スクイズより高い圧力で縮引作動をすることによ
り、鋳枠20、盛枠16、及びスクイズフット13、1
3が一体となって下降し鋳物砂S全体を二次スクイズす
る。これにより抜型フレ−ム8は抜上げシリンダ7、7
の縮引により下降されてパタ−ンプレ−ト5の見切面と
ほぼ同一レベルにされ、図5の状態になる。なお抜型フ
レ−ム8が下降端に到達した時点でスクイズ圧力が二次
スクイズの設定圧力に到達していない場合は、盛枠シリ
ンダ17、17を縮引作動させながら枠セットシリンダ
2、2をさらに縮引作動させることにより更なるスクイ
ズが成される。
力に到達すると、スクイズ安定タイマ−が作動し、所定
時間スクイズを保持する。この時、抜型フレ−ム8が下
降端に到達していない場合に対応するために盛枠シリン
ダ17、17を伸長作動させて盛枠16を下降させ抜型
フレ−ム8が下降端に到達するまで鋳枠20を押し下げ
る。これにより鋳枠20の下面に対する鋳型の突出寸法
を毎回一定にすることができる。
て鋳枠20を抜型フレ−ム8を介して盛枠16に押し付
けながら枠セットシリンダ2、2が逆作動して抜型をす
る。この際盛枠シリンダ17、17は鋳枠20及びスク
イズフット13、13と一体となって上昇される。その
後、鋳型を造型した鋳枠20は抜上げシリンダ7、7に
より抜型フレ−ム8を介して抜き上げ支持される一方、
盛枠16及びセグメント方式のスクイズフット13、1
3は一体となって上昇されてゆく、途中において鋳型を
造型した鋳枠20は搬入出コンベヤ19により掬い上げ
られてパタ−ンプレ−ト5から完全に分離されると共に
鋳物砂Sが砂ホッパ12内に補給されて図6の状態にな
る。この際造型された鋳型は鋳枠20と共に停止状態か
ら若干上昇されて抜型されると共に枠セットシリンダ
2、2のピストンロッド2A、2Aが最も縮引された状
態で抜型されることから抜型精度が高いものになってい
る。
ベヤ19を介して搬出され、空の鋳枠20が搬入される
と共にタ−ンテ−ブル4が180度回転されてパタ−ン
プレ−ト5とパタ−ンプレ−ト5Aとを入替え、さらに
セグメント方式のスクイズフット13、13が作動され
てパタ−ンプレ−ト5Aの凹凸に相対した凹凸に形成さ
れて図7の状態とされ上記の作動を繰り返し行う。
2の下位周側及び下位内部から低圧エヤ−を噴出させて
鋳物砂を浮遊流動化させるようにしたが、砂ホッパ12
の下位周側又は下位内部から低圧エヤ−を噴出させて鋳
物砂を浮遊流動化させるようにしてもよい。また本発明
の実施の形態では、流気加圧による鋳物砂の予備圧縮を
行わないようにしたが、回転ゲ−ト、圧縮空気導入口等
を設けて流気加圧による鋳物砂の予備圧縮を行うように
してもよい。さらに本発明の実施の形態では、多数のエ
ヤ−噴出チャンバ−11、11に図示されない1個の切
り替え弁を連通させるようにしたが、各々のエヤ−噴出
チャンバ−11に各々の切り替え弁を設けて低圧エヤ−
の噴出を部分的に調整するようにしてもよい。
に、砂ホッパ内に鋳物砂を投入した後該砂ホッパの下位
周側又は/及び下位内部からエヤ−を噴出させて鋳物砂
を浮遊流動化させるエヤレ−ションを成す工程と、前記
エヤレ−ションされた鋳物砂を、パタ−ンプレ−ト、抜
型フレ−ム、鋳枠、盛枠及びパタ−ンプレ−トの凹凸に
相対する凹凸を形成したセグメント方式のスクイズフッ
トとにより画成する造型空間に砂充填用ノズルを介して
エヤ−によりエヤレ−ション充填する工程と、前記セグ
メント方式のスクイズフットを下降挿入させて鋳物砂を
一次スクイズする工程と、前記抜型フレ−ムを下降させ
ながら前記セグメント方式のスクイズフット、盛枠及び
鋳枠を一体的にパタ−ンプレ−トに向けて下降させて鋳
物砂を二次スクイズをする工程と、前記抜型フレ−ムを
上昇させながら前記セグメント方式のスクイズフット、
盛枠及び鋳枠を一体的に上昇させて抜型する工程と、を
具備するようにしたから、スピルサンド及び切削砂の発
生を大幅に削減して鋳物砂を定量的に効率良く充填でき
ると共にパタ−ンプレ−トの凹凸に合わせたスクイズを
鋳型全体に行うことができるようになり、均質な鋳型を
造型できる効果がある。また油圧動力及び空気消費量を
少なくすることができるため、省エネルギ−によるコス
ト低減を実現することができる。さらに抜型フレ−ムの
採用により二段階の(二次)スクイズを成すことができ
ると共に抜型を精度良く実行できる等種々の効果があ
る。
である。
る。
図である。
る。
る。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 砂ホッパ内に鋳物砂を投入した後該砂ホ
ッパの下位周側又は/及び下位内部からエヤ−を噴出さ
せて鋳物砂を浮遊流動化させるエヤレ−ションを成す工
程と、前記エヤレ−ションされた鋳物砂を、パタ−ンプ
レ−ト、抜型フレ−ム、鋳枠、盛枠及びパタ−ンプレ−
トの凹凸に相対する凹凸を形成したセグメント方式のス
クイズフットとにより画成する造型空間に砂充填用ノズ
ルを介してエヤ−によりエヤレ−ション充填する工程
と、前記セグメント方式のスクイズフットを下降挿入さ
せて鋳物砂を一次スクイズする工程と、前記抜型フレ−
ムを下降させながら前記セグメント方式のスクイズフッ
ト、盛枠及び鋳枠を一体的にパタ−ンプレ−トに向けて
下降させて鋳物砂を二次スクイズをする工程と、前記抜
型フレ−ムを上昇させながら前記セグメント方式のスク
イズフット、盛枠及び鋳枠を一体的に上昇させて抜型す
る工程と、を具備することを特徴とする枠付砂鋳型の造
型方法。 - 【請求項2】 造型基盤1上の左右両側に立設された枠
セットシリンダ2、2の上端間に架設された昇降支持フ
レ−ム3と、前記枠セットシリンダ2、2のうちの一方
に回転可能に支持されて、パタ−ンプレ−ト5、5Aを
載置したパタ−ンキャリア6、6Aを交互に前記造型基
盤1中央上部に搬入出可能にされたタ−ンテ−ブル4
と、前記昇降支持フレ−ム3に吊設支持されて、下位周
側又は/及び下位内部にエヤ−を噴出させて鋳物砂を浮
遊流動化させるエヤレ−ションを成すエヤ−噴出チャン
バ−11、11を備えた砂ホッパ12と、該砂ホッパ1
2の下端において昇降停止制御可能にして配設されたセ
グメント方式のスクイズフット13、13と、前記セグ
メント方式のスクイズフット13、13の周囲に配置さ
れる砂充填用ノズル14、14と、前記セグメント方式
のスクイズフット13、13及び砂充填用ノズル14、
14の群の外側を上下動可能にして包囲すると共に上位
にベントホ−ル15、15を備えかつ盛枠シリンダ1
7、17に連結された盛枠16と、前記昇降支持フレ−
ム3における砂ホッパ12の左右外側において前記セグ
メント方式のスクイズフット13、13の下方位置まで
伸びるフレ−ム18、18を介して吊設された鋳枠の搬
入出コンベヤ19と、を具備し、前記パタ−ンキャリア
6、6Aに、前記パタ−ンプレ−ト5、5Aの外側を包
囲 して上下摺動する枠状の抜型フレ−ム8、8Aを設け
たことを特徴とする枠付砂鋳型の造型装置。
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-
2000
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