Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP3334416B2 - Cmosトランジスタ及びその作製方法 - Google Patents

Cmosトランジスタ及びその作製方法

Info

Publication number
JP3334416B2
JP3334416B2 JP08081395A JP8081395A JP3334416B2 JP 3334416 B2 JP3334416 B2 JP 3334416B2 JP 08081395 A JP08081395 A JP 08081395A JP 8081395 A JP8081395 A JP 8081395A JP 3334416 B2 JP3334416 B2 JP 3334416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type mos
mos transistor
ion implantation
forming
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08081395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08250602A (ja
Inventor
三千雄 眞野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP08081395A priority Critical patent/JP3334416B2/ja
Publication of JPH08250602A publication Critical patent/JPH08250602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334416B2 publication Critical patent/JP3334416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閾値電圧(Vth)のば
らつきが少なく、且つ、ショートチャネル効果の抑制を
確実に行い得るCMOSトランジスタ及びその作製方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOSトランジスタにおいて
は、図13に模式的な一部断面図を示すように、ショー
トチャネル効果を抑制するためにLDD(Ligthly Dope
d Drain)構造を形成するためのゲートサイドウオール
が、それぞれのゲート電極の側壁に形成されている。ゲ
ートサイドウオールは、LDD構造を形成する際のイオ
ン注入におけるマスク材料としての機能を有する。通
常、N型MOSトランジスタのためのゲートサイドウオ
ールとP型MOSトランジスタのためのゲートサイドウ
オールは同じ工程で形成される。従って、P型MOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域を形成するためのイ
オン注入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク
材料の端部からゲート電極の側壁までの距離LP(ゲー
トサイドウオール幅に相当する)は、N型MOSトラン
ジスタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン
注入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料
の端部からゲート電極の側壁までの距離LN(ゲートサ
イドウオール幅に相当する)と同じである。ここで、ゲ
ートサイドウオール幅とは、半導体基板上におけるゲー
トサイドウオールの端部からゲート電極の側壁までの距
離を意味する。
【0003】0.25μm世代のデザインルールにおい
ては、通常、N型MOSトランジスタは表面チャネル型
である。一方、P型MOSトランジスタは埋め込みチャ
ネル型であり、ショートチャネル効果抑制のためにポケ
ットイオン注入を通常行う。
【0004】従来、CMOSトランジスタの微細化に関
しては、専らゲート長の縮小化が注目されているが、レ
イアウト縮小のためにはゲートサイドウオール幅の縮小
も重要なファクターである。N型MOSトランジスタを
作製するためには、通常、ヒ素(As)イオンのイオン
注入を行い、ソース・ドレイン領域を形成する。イオン
注入されたヒ素の基板横方向熱拡散は小さい。従って、
マスク材料としてのゲートサイドウオール幅が変動し、
その結果、ゲート電極端部からソース・ドレイン領域の
端部までの距離が変動しても、N型MOSトランジスタ
の閾値電圧(Vth)の値は余り変動しない。それ故、N
型MOSトランジスタにおいては、ゲートサイドウオー
ル幅を0.05μm程度まで低減することが可能であ
る。
【0005】一方、P型MOSトランジスタを作製する
ためには、通常、BF2のイオン注入を行い、ソース・
ドレイン領域を形成する。イオン注入されたボロンの基
板横方向熱拡散は大きい。従って、ゲートサイドウオー
ル幅が変動すると、P型MOSトランジスタの閾値電圧
(Vth)の値は大きく変動する。各種の試験に依れば、
例えば、ゲートサイドウオール幅が0.15μm以上の
範囲においては、ゲートサイドウオール幅が変動して
も、P型MOSトランジスタの閾値電圧(Vth)の値は
余り変動しない。一方、ゲートサイドウオール幅が0.
1μm前後の範囲において、ゲートサイドウオール幅が
0.01μm変動すると、P型MOSトランジスタの閾
値電圧(Vth)の値は40mVも変動する場合があるこ
とが判明した。そして、ゲートサイドウオール幅が一層
狭くなると、ゲートサイドウオール幅の変動によって、
P型MOSトランジスタの閾値電圧(Vth)の値は一層
大きく変動する。
【0006】ポケットイオン注入を行った埋め込みチャ
ネル型のP型MOSトランジスタにおいては、閾値電圧
(Vth)は、ポケットイオン注入によって上昇したソー
ス側の基板中の不純物濃度(以下、単に基板不純物濃度
と呼ぶ場合もある)により決定される。ゲートサイドウ
オール幅が広い場合、基板不純物濃度の低下は、LDD
構造を形成するための半導体基板へのイオン注入(以
下、LDDイオン注入と呼ぶ場合がある)による不純物
の基板横方向拡散量にのみ依存する。従って、閾値電圧
(Vth)は、LDDイオン注入におけるイオン注入量に
依存する。ソース・ドレイン領域における不純物濃度
は、LDDイオン注入による半導体基板中の不純物濃度
よりも高い。それ故、ソース・ドレイン領域の不純物の
基板横方向拡散濃度は、LDDイオン注入による半導体
基板中の不純物濃度よりも相対的に高い。そこで、ゲー
トサイドウオール幅が狭くなると、基板不純物濃度の低
下は、ソース・ドレイン領域における不純物の基板横方
向拡散濃度に支配されるようになり、その結果、ポケッ
トイオン注入やLDD構造によるショートチャネル抑制
効果が失われてしまう。そのため、上述のように、ゲー
トサイドウオール幅の変動によって、P型MOSトラン
ジスタの閾値電圧(Vth)の値が変動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】CMOSトランジスタ
の作製において、ゲートサイドウオール幅はある程度ば
らつく。N型MOSトランジスタにおいては、寄生抵抗
低減のために、ゲートサイドウオール幅を出来る限り小
さくすることが望ましい。然るに、ゲートサイドウオー
ル幅を小さくした場合、ゲートサイドウオール幅のばら
つきによってP型MOSトランジスタの閾値電圧
(Vth)の値は大きく変動する。従って、P型MOSト
ランジスタにおいては、ゲートサイドウオール幅を出来
る限り大きくすることが望ましい。
【0008】従来、N型MOSトランジスタのためのゲ
ートサイドウオール幅とP型MOSトランジスタのため
のゲートサイドウオール幅は同じである。従って、ゲー
トサイドウオール幅の下限値は、P型MOSトランジス
タの特性ばらつきに依存して決定され、例えば0.1μ
m程度である。しかしながら、このような値は、N型M
OSトランジスタに対しては大き過ぎる値といえる。
【0009】従って、本発明の目的は、P型MOSトラ
ンジスタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオ
ン注入を行う際のマスク材料の端部からゲート電極の側
壁までの距離と、N型MOSトランジスタのソース・ド
レイン領域を形成するためのイオン注入を行う際のマス
ク材料の端部からゲート電極の側壁までの距離を最適化
したCMOSトランジスタ及びその作製方法を提供する
ことにある。更に、本発明の目的は、工程の増加を殆ど
招くことなく、これらのマスク材料の端部からゲート電
極の側壁までの距離を最適化し得るCMOSトランジス
タの作製方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のN型MOSトランジスタ及びP型MOSト
ランジスタから構成されたCMOSトランジスタの作製
方法は、(イ)半導体基板のN型MOSトランジスタ形
成予定領域及びP型MOSトランジスタ形成予定領域に
ゲート電極を形成する工程と、(ロ)N型MOSトラン
ジスタ形成予定領域及びP型MOSトランジスタ形成予
定領域にLDD構造形成のためのイオン注入を行う工程
と、(ハ)各ゲート電極の側壁にゲートサイドウオール
を形成する工程と、(ニ)N型MOSトランジスタのソ
ース・ドレイン領域を形成するためにイオン注入を行う
工程と、(ホ)少なくともP型MOSトランジスタのた
めのゲートサイドウオールの上に絶縁膜を形成する工程
と、(ヘ)P型MOSトランジスタのソース・ドレイン
領域を形成するためにイオン注入を行う工程、を含むこ
とを特徴とする。
【0011】本発明のCMOSトランジスタの作製方法
においては、前記工程(ヘ)に続き、全面に層間絶縁層
を堆積させ、ソース・ドレイン領域の上方の該層間絶縁
層に開口部を形成した後、該開口部を配線材料で埋め込
む工程を更に含むことができる。この場合、層間絶縁層
に開口部を形成する際の絶縁膜を構成する材料のエッチ
ングレートは、層間絶縁層を構成する材料のエッチング
レートより遅いことが好ましい。これによって、所謂自
己整合型コンタクト(Self-alinged Contact,SAC)
技術を適用してコンタクトホールを形成することが可能
になる。尚、絶縁膜を構成する材料をSiN、SiON
又はAl23から構成し、層間絶縁層を構成する材料を
SiO2を主成分とする材料から構成することが好まし
い。SiO2を主成分とする材料として、SiO2、BP
SG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、SbS
G、NSG、SOG、LTO(Low Temperature Oxid
e、低温CVD−SiO2)等の公知の絶縁材料、あるい
はこれらの絶縁材料を積層したものを用いることができ
る。
【0012】上記の目的を達成するための本発明のCM
OSトランジスタは、それぞれがソース・ドレイン領域
及びゲート電極から成るN型MOSトランジスタ及びP
型MOSトランジスタから構成されており、P型MOS
トランジスタのソース・ドレイン領域を形成するための
イオン注入を行う際のマスク材料の端部からゲート電極
の側壁までの距離LPが、N型MOSトランジスタのソ
ース・ドレイン領域を形成するためのイオン注入を行う
際のマスク材料の端部からゲート電極の側壁までの距離
Nよりも大きいことを特徴とする。
【0013】本発明のCMOSトランジスタにおいて
は、型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を
形成するためのイオン注入を行う際のゲート電極側壁に
設けられたマスク材料は、ゲートサイドウオールから成
り、型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を
形成するためのイオン注入を行う際のゲート電極側壁に
設けられたマスク材料は、ゲートサイドウオール及びそ
の上に形成された絶縁膜から成ることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明のCMOSトランジスタの作製方法にお
いては、少なくともP型MOSトランジスタのためのゲ
ートサイドウオールの上に絶縁膜を形成した後、P型M
OSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成するた
めにイオン注入を行う。ここで、P型MOSトランジス
タのためのゲートサイドウオール及び絶縁膜は、本発明
のCMOSトランジスタにおける、P型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料に
相当する。一方、N型MOSトランジスタのためのゲー
トサイドウオールは、本発明のCMOSトランジスタに
おける、N型MOSトランジスタのソース・ドレイン領
域を形成するためのイオン注入を行う際のゲート電極側
壁に設けられたマスク材料に相当する。
【0015】そして、P型MOSトランジスタにおける
ゲートサイドウオール幅と絶縁膜の幅の合計(この合計
値は、マスク材料の端部からゲート電極の側壁までの距
離LPである)は、N型MOSトランジスタにおけるゲ
ートサイドウオール幅(この値は、マスク材料の端部か
らゲート電極の側壁までの距離LNである)よりも大き
い。尚、以下の説明においては、単にマスク材料の距離
P若しくはマスク材料の距離LNと呼ぶ場合がある。従
来、P型MOSトランジスタのためのゲートサイドウオ
ール幅の下限値によって、N型MOSトランジスタのた
めのゲートサイドウオール幅が規定されていた。これに
対して、本発明のCMOSトランジスタの作製方法にお
いては、P型MOSトランジスタのためのゲートサイド
ウオール幅の下限値に拘りなく、N型MOSトランジス
タのためのゲートサイドウオール幅の下限値を規定する
ことができ、例えば0.05μm程度とすることができ
る。一方、P型MOSトランジスタのためのマスク材料
の距離LPの下限値は、P型MOSトランジスタの特性
に依存して決定すればよい。即ち、N型MOSトランジ
スタと、P型MOSトランジスタのそれぞれにおいて、
最適なマスク材料の距離LN,LP(ゲートサイドウオー
ル幅、若しくはゲートサイドウオール幅及び絶縁膜の幅
の合計)を独立して決定することができる。従って、N
型MOSトランジスタの特性及びP型MOSトランジス
タの特性のそれぞれを最適化し得る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0017】(実施例1)0.35μm世代以降のSR
AMやDRAMにおいては、自己整合型コンタクト(S
AC)技術が導入されつつある。以下、半導体基板等の
一部断面図である図1〜図6を参照して説明する実施例
1のCMOSトランジスタの作製方法、及びCMOSト
ランジスタにおいては、このSAC技術を応用する。
尚、図1〜図4は、1つのN型MOSトランジスタ及び
隣接する1つのP型MOSトランジスタの模式的な一部
断面図であり、図5及び図6は、隣接する2つのN型M
OSトランジスタの模式的な一部断面図である。
【0018】[工程−100]先ず、半導体基板のN型
MOSトランジスタ形成予定領域及びP型MOSトラン
ジスタ形成予定領域にゲート電極14A,14Bを形成
する。具体的には、先ず、シリコン半導体基板から成る
半導体基板10に、例えば、LOCOS構造を有する素
子分離領域11を公知の方法で形成した後、トランジス
タの形成に必要とされるウエル12A,12Bをウエル
ドライブイン方式によりイオン注入法で形成し、更に、
閾値電圧(Vth)調節のためのイオン注入を行う。次い
で、半導体基板10の表面を熱酸化法にて酸化し、厚さ
10nm程度のゲート酸化膜13を形成する。その後、
全面にポリシリコン層を例えばCVD法にて形成し、そ
の上に例えばタングステンシリサイド層をCVD法等で
形成し、更にその上にオフセット酸化膜を形成する。次
いで、オフセット酸化膜、タングステンシリサイド層、
ポリシリコン層をパターニングする。こうして、ポリサ
イド構造を有するゲート電極14A,14B、及びゲー
ト電極14A,14B上のオフセット酸化膜15を形成
することができる(図1の(A)参照)。尚、オフセッ
ト酸化膜15は、後に形成するコンタクトホールとゲー
ト電極14A,14Bとの間の絶縁耐圧を向上させる目
的で形成される。
【0019】[工程−110]次に、N型MOSトラン
ジスタ形成予定領域及びP型MOSトランジスタ形成予
定領域にLDD構造形成のためのイオン注入を行う。具
体的には、先ず、P型MOSトランジスタ形成予定領域
をイオン注入用レジストマスク40で被覆し、N型MO
Sトランジスタ形成予定領域にLDD構造を形成するた
めのイオン注入を行い、LDDイオン注入領域20Aを
形成する(図1の(B)参照)。イオン注入の条件を例
示する。 イオン種 :As+ 加速電圧 :25keV ドーズ量 :1.0×1014/cm2
【0020】引き続き、N型MOSトランジスタ形成予
定領域にp+ポケット領域21Aをイオン注入法にて形
成する(図2の(A)参照)。イオン注入の条件を例示
する。尚、p+ポケット領域21Aの形成におけるイオ
ン注入においては、半導体基板10の法線に対するイオ
ンの入射角度を30度とした。 イオン種 :B+ 加速電圧 :25keV ドーズ量 :6.0×1012/cm2 イオン入射角:30度
【0021】次に、イオン注入用レジストマスク40を
除去し、N型MOSトランジスタ形成予定領域をイオン
注入用レジストマスク41で被覆し、P型MOSトラン
ジスタ形成予定領域にLDD構造を形成するためのイオ
ン注入を行い、LDDイオン注入領域20Bを形成す
る。イオン注入の条件を例示する。 イオン種:BF2 + 加速電圧:20keV ドーズ量:2.0×1013/cm2
【0022】引き続き、P型MOSトランジスタ形成予
定領域にn+ポケット領域21Bをイオン注入法にて形
成した後(図2の(B)参照)、イオン注入用レジスト
マスク41を除去する。イオン注入の条件を例示する。 イオン種 :P+ 加速電圧 :80keV ドーズ量 :1.0×1013/cm2 イオン入射角:30度
【0023】[工程−120]次に、例えばCVD法に
て酸化シリコン層を全面に堆積させた後、かかる酸化シ
リコン層をエッチバックする。こうして、ゲート電極1
4A,14Bの側壁に(実施例1においては、更にオフ
セット酸化膜15の側壁にも)、ゲートサイドウオール
16A,16Bを形成することができる。ゲートサイド
ウオール16A,16Bの幅(水平方向の厚さ)を0.
06μmとした。その後、全面に酸化シリコンから成る
緩衝層17を形成する。緩衝層17は、後の工程で形成
される窒化シリコンから成る絶縁膜が半導体基板10に
損傷を与え、トランジスタのリーク電流が増加すること
を防止することを目的として形成される。緩衝層17の
厚さを0.02μmとした。こうして、図3の(A)に
模式的な一部断面図を示す構造を得ることができる。
【0024】実施例1においては、N型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料
は、ゲートサイドウオール16A及び緩衝層17から成
り、かかるマスク材料の端部からゲート電極14Aの側
壁までの距離LNは、0.08μmである。
【0025】[工程−130]次に、P型MOSトラン
ジスタ形成予定領域をイオン注入用レジストマスク42
で被覆した状態で、N型MOSトランジスタのソース・
ドレイン領域22Aを形成するためにイオン注入を行い
(図3の(B)参照)、その後、イオン注入用レジスト
マスク42を除去する。イオン注入の条件を例示する。 イオン種 :As+ 加速電圧 :20keV ドーズ量 :3.0×1015/cm2
【0026】[工程−140]次に、少なくともP型M
OSトランジスタのためのゲートサイドウオール16B
の上に絶縁膜18を形成する(図4の(A)参照)。実
施例1においては、絶縁膜18は、厚さ0.05μmの
窒化シリコンから成り、全面にプラズマCVD法や減圧
CVD法にて形成される。絶縁膜18は、後の工程で全
面に形成される層間絶縁層に開口部を形成する際、ゲー
トサイドウオール16A,16Bがエッチングされるこ
とを防止する機能を有する。実施例1においては、P型
MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成する
ためのイオン注入を行う際のマスク材料は、ゲートサイ
ドウオール16B、緩衝層17及び絶縁膜18から成
り、ゲート電極側壁に設けられたかかるマスク材料の端
部からゲート電極14Bの側壁までの距離LPは、0.
13μmである。即ち、LP>LNである。
【0027】[工程−150]その後、N型MOSトラ
ンジスタ形成予定領域をイオン注入用レジストマスク4
3で被覆した状態で、P型MOSトランジスタのソース
・ドレイン領域22Bを形成するためにイオン注入を行
い(図4の(B)参照)、次いで、イオン注入用レジス
トマスク43を除去する。イオン注入の条件を例示す
る。 イオン種 :BF2 + 加速電圧 :40keV ドーズ量 :3.0×1015/cm2
【0028】尚、従来のSAC技術を用いたCMOSト
ランジスタの作製方法においては、N型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行い(実施例1の[工程−130]参照)、その
後、P型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を
形成するためのイオン注入を行い(実施例1の[工程−
150]参照)、次いで、全面に絶縁膜を形成する(実
施例1の[工程−140]参照)。従って、マスク材料
の距離LPは、マスク材料の距離LNと同じである。即
ち、LP=LNである。実施例1においては、従来のSA
C技術を適用したCMOSトランジスタの作製工程の順
序を変更している。従って、SAC技術を適用した従来
のCMOSトランジスタの作製方法と比較して、実施例
1のCMOSトランジスタの作製方法における工程の増
加はない。
【0029】[工程−160]次いで、全面に層間絶縁
層30を堆積させ、ソース・ドレイン領域22A,22
Bの上方の層間絶縁層30に開口部31を形成した後
(図5の(A)参照)、開口部31を配線材料で埋め込
み、コンタクトプラグ32を形成する(図5の(B)参
照)。併せて、層間絶縁層30上に配線材料層33を堆
積させる。尚、図5及び図6においては、隣接する2つ
のN型MOSトランジスタに関する模式的な一部断面図
を示すが、P型MOSトランジスタに関しても同様であ
る。実施例1においては、層間絶縁層30に開口部31
を形成する際の絶縁膜18を構成する材料のエッチング
レートは、層間絶縁層30を構成する材料のエッチング
レートより遅い。具体的には、絶縁膜18を構成する材
料を窒化シリコンとし、層間絶縁層30を構成する材料
をSiO2を主成分とする材料(より具体的にはBPS
G)とした。
【0030】開口部31の形成は、全面に層間絶縁層3
0を堆積させ、層間絶縁層30に平坦化処理を施した
後、例えばRIE法にて行えばよく、この時、RIE条
件を絶縁膜18でエッチングが停止する条件とする。そ
の後、エッチング条件を変更して、開口部31の底部の
絶縁膜18及び緩衝層17を除去する。こうして、開口
部31の底部において、ソース・ドレイン領域22A,
22Bが露出する(図5の(A)参照)。尚、開口部3
1の形成の際、ゲート電極14A,14Bの側壁に形成
された絶縁膜18及び緩衝層17は除去され、更には、
ゲートサイドウオール16A,16Bが部分的に除去さ
れる場合がある。従って、CMOSトランジスタ完成後
に残されたゲートサイドウオール16A,16Bの幅
は、[工程−130]や[工程−150]におけるゲー
トサイドウオール16A,16Bの幅と異なるし、ある
いは又、マスク材料の距離LP,LNは、CMOSトラン
ジスタ完成後に残されたゲートサイドウオール16A,
16Bの幅と異なる。
【0031】配線材料として、例えばアルミニウム系合
金を用いる。そして、高温アルミニウムスパッタ法を用
いて、開口部31を配線材料で埋め込み、コンタクトプ
ラグ32を形成し、層間絶縁層30上にはアルミニウム
系合金から成る配線材料層33を堆積させる(図5の
(B)参照)。高温アルミニウムスパッタ法において
は、各開口部31内を含む層間絶縁層30上に、Ti層
及びTiN層を例えばスパッタ法にて順次成膜した後、
TiN層上にアルミニウム系合金(例えばAl−1%S
i)から成る配線材料層33をスパッタ法にて形成す
る。Ti層、TiN層(これらは図示せず)及びアルミ
ニウム系合金から成る配線材料層33の成膜条件を以下
に例示する。尚、Ti層及びTiN層を形成する理由
は、オーミックな低コンタクト抵抗を得ること、アルミ
ニウム系合金から成る配線材料層33による半導体基板
10の損傷発生の防止、層間絶縁層30上でのアルミニ
ウム系合金の濡れ性改善のためである。 Ti層(厚さ:20nm) プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm) プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し アルミニウム系合金から成る配線材料層 プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.26Pa RFパワー :15kW 基板温度 :475゜C
【0032】次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いて、層間絶縁層30上の配線材料層3
3、TiN層、Ti層をパターニングする。こうして、
層間絶縁層30上にアルミニウム系合金から成る配線3
4を完成させる(図6参照)。
【0033】(実施例2)実施例1においてはSAC技
術を適用してCMOSトランジスタを形成した。これに
対して、実施例2においては、一般的なコンタクトホー
ルの作製方法を適用してCMOSトランジスタを作製す
る。以下、半導体基板等の模式的な一部断面図である図
7〜図12を参照して、実施例2のCMOSトランジス
タの作製方法及びCMOSトランジスタを説明する。
尚、図7〜図10は、1つのN型MOSトランジスタ及
び隣接する1つのP型MOSトランジスタの模式的な一
部断面図であり、図11及び図12は、隣接する2つの
N型MOSトランジスタの模式的な一部断面図である。
【0034】[工程−200]先ず、半導体基板のN型
MOSトランジスタ形成予定領域及びP型MOSトラン
ジスタ形成予定領域にゲート電極14A,14Bを形成
する。この工程は、実質的には、実施例1の[工程−1
00]と同様とすることができ、詳細な説明は省略す
る。尚、実施例2においては、オフセット酸化膜15の
形成は不要である。こうして、図7の(A)に模式的な
一部断面図を示す構造を得ることができる。
【0035】[工程−210]次に、N型MOSトラン
ジスタ形成予定領域及びP型MOSトランジスタ形成予
定領域にLDD構造形成のためのイオン注入を行う。具
体的には、P型MOSトランジスタ形成予定領域をイオ
ン注入用レジストマスク40で被覆し、N型MOSトラ
ンジスタ形成予定領域にLDD構造を形成するためのイ
オン注入を行い、LDDイオン注入領域20Aを形成す
る。引き続き、N型MOSトランジスタ形成予定領域に
+ポケット領域21Aをイオン注入法にて形成する
(図7の(B)参照)。次に、イオン注入用レジストマ
スク40を除去し、N型MOSトランジスタ形成予定領
域をイオン注入用レジストマスク41で被覆し、P型M
OSトランジスタ形成予定領域にLDD構造を形成する
ためのイオン注入を行い、LDDイオン注入領域20B
を形成する。引き続き、P型MOSトランジスタ形成予
定領域にn+ポケット領域21Bをイオン注入法にて形
成した後(図8の(A)参照)、イオン注入用レジスト
マスク41を除去する。この工程は、実施例1の[工程
−110]と同様とすることができる。
【0036】[工程−220]次に、例えばCVD法に
て酸化シリコン層を全面に堆積させた後、かかる酸化シ
リコン層をエッチバックする。こうして、ゲート電極1
4A,14Bの側壁に、ゲートサイドウオール16A,
16Bを形成することができる。ゲートサイドウオール
16A,16Bの幅(水平方向の厚さ)を0.06μm
とした。こうして、図8の(B)に模式的な一部断面図
を示す構造を得ることができる。
【0037】実施例2においては、N型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料
は、ゲートサイドウオール16Aから成り、かかるマス
ク材料の端部からゲート電極14Aの側壁までの距離L
Nは、0.06μmである。
【0038】[工程−230]次に、P型MOSトラン
ジスタ形成予定領域をイオン注入用レジストマスク42
で被覆した状態で、N型MOSトランジスタのソース・
ドレイン領域22Aを形成するためにイオン注入を行い
(図9の(A)参照)、その後、イオン注入用レジスト
マスク42を除去する。イオン注入の条件は、実施例1
の[工程−130]と同様とすることができる。
【0039】[工程−240]次に、少なくともP型M
OSトランジスタのためのゲートサイドウオール16B
の上に絶縁膜48を形成する(図9の(B)参照)。実
施例2においては、絶縁膜48は、厚さ0.05μmの
酸化シリコンから成り、例えばCVD法にて、全面に形
成される。実施例2においては、P型MOSトランジス
タのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注入
を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料は、
ゲートサイドウオール16B及び絶縁膜48から成り、
かかるマスク材料の端部からゲート電極14Bの側壁ま
での距離LPは、0.11μmである。
【0040】[工程−250]その後、N型MOSトラ
ンジスタ形成予定領域をイオン注入用レジストマスク4
3で被覆した状態で、P型MOSトランジスタのソース
・ドレイン領域22Bを形成するためにイオン注入を行
い(図10参照)、次いで、イオン注入用レジストマス
ク43を除去する。イオン注入の条件は実施例1の[工
程−150]と同様とすることができる。
【0041】[工程−260]次いで、全面に層間絶縁
層30を堆積させ、ソース・ドレイン領域22A,22
Bの上方の層間絶縁層30に開口部31を形成した後、
開口部31を配線材料で埋め込み、コンタクトプラグ3
2を形成し、併せて、層間絶縁層30上に配線材料層3
3を形成する。実施例2においては、層間絶縁層30に
開口部31を形成する際の絶縁膜48を構成する材料の
エッチングレートは、層間絶縁層30を構成する材料の
エッチングレートと略同じである。具体的には、実施例
2においては、絶縁膜48を構成する材料を酸化シリコ
ンとし、層間絶縁層30を構成する材料をSiO2を主
成分とする材料(より具体的にはBPSG)とした。
【0042】開口部31の形成は、全面に層間絶縁層3
0を堆積させ、層間絶縁層30に平坦化処理を施した
後、例えばRIE法にて行えばよく、この時、RIE条
件を半導体基板10が露出した時点でエッチングが停止
する条件とする。こうして、開口部31の底部におい
て、ソース・ドレイン領域22A,22Bが露出する。
実施例2においては、開口部31の形成の際、ゲート電
極14A,14Bの側壁に形成された絶縁膜48及びゲ
ートサイドウオール16A,16Bは除去されない。従
って、CMOSトランジスタ完成後のゲートサイドウオ
ール16A,16Bの幅は、[工程−230]や[工程
−250]におけるゲートサイドウオール16A,16
Bの幅、あるいはマスク材料の端部からゲート電極の側
壁までの距離LP,LNと同じである。
【0043】配線材料として、例えばAl−1%Siか
ら成るアルミニウム系合金を用いる。そして、高温リフ
ロー法あるいは又高圧リフロー法を用いて、開口部31
を配線材料で埋め込み、コンタクトプラグ32を形成
し、層間絶縁層30上にはアルミニウム系合金から成る
配線材料層33を形成する。
【0044】実施例2においては、所謂高温リフロー法
にてコンタクトプラグ32を形成する。高温リフロー法
においては、以下に例示する条件でアルミニウム系合金
から成る配線材料層33を、開口部31が形成された層
間絶縁層30上に堆積させる(図11の(A)参照)。
尚、図11及び図12においては、隣接する2つのN型
MOSトランジスタに関する模式的な一部断面図を示す
が、P型MOSトランジスタに関しても同様である。実
施例1と同様に、アルミニウム系合金から成る配線材料
層33を成膜する前に、Ti層及びTiN層(これらは
図示せず)をスパッタ法にて成膜しておく。 プロセスガス : Ar=100sccm DCパワー : 20kW スパッタ圧力 : 0.4Pa 基板加熱温度 : 150゜C
【0045】その後、半導体基板10を約500゜Cに
加熱する。これによって、層間絶縁層30上に堆積した
アルミニウム系合金から成る配線材料層33は流動状態
となり、開口部31の内に流入し、開口部31はアルミ
ニウム系合金で確実に埋め込まれ、コンタクトプラグ3
2が形成される(図11の(B)参照)。一方、層間絶
縁層30の上にはアルミニウム系合金から成る配線材料
層33が残る。加熱条件を、例えば以下のとおりとする
ことができる。 加熱方式 : 基板裏面ガス加熱 加熱温度 : 500゜C 加熱時間 : 2分 プロセスガス : Ar=100sccm プロセスガス圧力: 1.1×103Pa
【0046】ここで、基板裏面ガス加熱方式とは、半導
体基板10の裏面に配置したヒーターブロックを所定の
温度(加熱温度)に加熱し、ヒーターブロックと半導体
基板10の裏面の間にプロセスガスを導入することによ
って半導体基板10を含む全体を加熱する方式である。
加熱方式としては、この方式以外にもランプ加熱方式等
を用いることができる。
【0047】次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッ
チング技術を用いて、層間絶縁層30上の配線材料層3
3、TiN層、Ti層をパターニングする。こうして、
層間絶縁層30上にアルミニウム系合金から成る配線3
4を完成させる(図12参照)。高温リフロー法の代わ
りに高圧リフロー法を採用することもできる。この場
合、以下に例示する条件にてリフロー処理を行う。 基板加熱温度:400゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気 :アルゴンガス 雰囲気の圧力:106Pa以上
【0048】従来のCMOSトランジスタの作製方法に
おいては、N型MOSトランジスタのソース・ドレイン
領域を形成するためのイオン注入を行い(実施例2の
[工程−230]参照)、その後、P型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行い(実施例2の[工程−250]参照)、次い
で、全面に層間絶縁層を形成する(実施例2の[工程−
260]参照)。従って、マスク材料の距離LPは、マ
スク材料の距離LNと同じである。即ち、LP=LNであ
る。SAC技術を適用した従来のCMOSトランジスタ
の作製方法と比較して、実施例2においては、絶縁膜4
8を形成する[工程−240]が加わっているが、この
[工程−240]は、例えばCVD法にて絶縁膜48を
全面に堆積させればよいだけであり、大きな工程の増加
であるとはいえない。
【0049】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例においては、素子分離領域11をLOC
OS構造としたが、トレンチ構造とすることもできる。
また、ウエル12A,12Bの形成をウエルドライブイ
ン方式としたが、代わりに、リトログレードウエル方式
にてウエルを形成することもできる。
【0050】コンタクトプラグ32は、開口部31にド
ーピングされたポリシリコンを埋め込むことで形成する
ことができるし、例えば、Ti、Pt、Pd、Cu等の
高融点金属から成る金属配線材料や、TiW、TiN
W、WSi2、MoSi2等の金属化合物配線材料から構
成することもできる。
【0051】あるいは又、所謂ブランケットタングステ
ンCVD法にて形成してもよい。ブランケットタングス
テンCVD法にてコンタクトプラグ32の形成を行うた
めには、先ず、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネ
トロンスパッタ法にて開口部31内を含む層間絶縁層3
0の上に成膜する。Ti層及びTiN層の成膜条件は、
前述した条件と同様とすることができる。尚、Ti層及
びTiN層を形成する理由は、オーミックな低コンタク
ト抵抗を得ること、タングステンをCVD法にて成膜す
る際の半導体基板10の損傷発生の防止、タングステン
の密着性向上のためである。尚、場合によっては、T
i、あるいはTiNの1層構成とすることもできる。T
iN層の上のタングステン層のCVD成膜条件を、以下
に例示する。 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250
sccm 圧力 :10.7×103Pa 成膜温度:450゜C
【0052】その後、層間絶縁層30上のタングステン
層及びTiN層、Ti層をエッチングして除去する。エ
ッチングの条件を、例えば以下のとおりとすることがで
きる。 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5scc
m 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/:5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0053】その後、層間絶縁層30上に、例えばアル
ミニウム系合金から成る配線材料層をスパッタ法にて成
膜し、かかる配線材料層をパターニングして配線を形成
する。尚、層間絶縁層30上のタングステン層等のエッ
チングを行う前に、層間絶縁層30上のタングステン層
の上に、例えばアルミニウム系合金から成る配線材料層
をスパッタ法にて成膜し、かかる配線材料層、タングス
テン層及びTiN層、Ti層をパターニングして配線を
形成してもよい。
【0054】配線を形成するためのアルミニウム系合金
として、例えば、純アルミニウム、Al−Si、Al−
Cu、Al−Si−Cu、Al−Ge、Al−Si−G
e等の種々のアルミニウム合金を挙げることができる。
あるいは又、アルミニウム系合金の代わりに、ポリシリ
コン、チタン、チタン合金、銅、銅合金、タングステ
ン、タングステン合金を用いることもできる。
【0055】
【発明の効果】本発明においては、P型MOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域を形成するためのイオン注
入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマスク材料の
端部からゲート電極の側壁までの距離LPと、N型MO
Sトランジスタのソース・ドレイン領域を形成するため
のイオン注入を行う際のゲート電極側壁に設けられたマ
スク材料の端部からゲート電極の側壁までの距離LN
最適化することができる。従って、N型MOSトランジ
スタにおける寄生抵抗を最小限に抑えることができ、し
かも、P型MOSトランジスタにおけるショートチャネ
ル効果の抑制を容易に行うことができる。また、本発明
のCMOSトランジスタの作製方法は、従来の方法と比
較して、作製工程の増加を殆ど招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のCMOSトランジスタの作製方法を
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図2】図1に引き続き、実施例1のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図3】図2に引き続き、実施例1のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、実施例1のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図5】図4に引き続き、実施例1のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図6】図5に引き続き、実施例1のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図7】実施例2のCMOSトランジスタの作製方法を
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図8】図7に引き続き、実施例2のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図9】図8に引き続き、実施例2のCMOSトランジ
スタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図10】図9に引き続き、実施例2のCMOSトラン
ジスタの作製方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、実施例2のCMOSトラ
ンジスタの作製方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図12】図11に引き続き、実施例2のCMOSトラ
ンジスタの作製方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図13】従来のCMOSトランジスタの模式的な一部
断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 素子分離領域 12A,12B ウエル 13 ゲート酸化膜 14A,14B ゲート電極 15 オフセット酸化膜 16A,16B ゲートサイドウオール 17 緩衝層 18,48 絶縁膜 20A,20B LDDイオン注入領域 21A,21B ポケット領域 22A,22B ソース・ドレイン領域 30 層間絶縁層 31 開口部 32 コンタクトプラグ 33 配線材料層 34 配線 40,41,42,43 イオン注入用レジストマスク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8238 H01L 27/092 H01L 21/28 - 21/288 H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N型MOSトランジスタ及びP型MOSト
    ランジスタから構成されたCMOSトランジスタの作製
    方法であって、 (イ)半導体基板のN型MOSトランジスタ形成予定領
    域及びP型MOSトランジスタ形成予定領域にゲート電
    極を形成する工程と、 (ロ)N型MOSトランジスタ形成予定領域及びP型M
    OSトランジスタ形成予定領域にLDD構造形成のため
    のイオン注入を行う工程と、 (ハ)各ゲート電極の側壁にゲートサイドウオールを形
    成する工程と、(ニ)後の工程(ヘ)で形成される絶縁膜によって半導
    体基板に損傷が与えられることを防止するために、全面
    に酸化シリコンから成る緩衝層を形成する工程と、 (ホ) N型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域
    を形成するためにイオン注入を行う工程と、(ヘ) 少なくともP型MOSトランジスタのためのゲー
    トサイドウオールの上に、SiN又はSiONから成る
    絶縁膜を形成する工程と、(ト) P型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域
    を形成するためにイオン注入を行う工程(チ)全面に層間絶縁層を堆積させ、ソース・ドレイン
    領域の上方に開口部を形成した後、該開口部を配線材料
    で埋め込む工程、 を含むことを特徴とするCMOSトランジスタの作製方
    法。
  2. 【請求項2】前記層間絶縁層は、SiO 2 を主成分とす
    る材料から成ることを特徴とする 請求項1に記載のCM
    OSトランジスタの作製方法。
  3. 【請求項3】 それぞれがソース・ドレイン領域及びゲー
    ト電極から成るN型MOSトランジスタ及びP型MOS
    トランジスタから構成されたCMOSトランジスタであ
    って、 P型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成
    するためのイオン注入を行う際のゲート電極側壁に設け
    られたマスク材料の端部からゲート電極の側壁までの距
    離LPが、N型MOSトランジスタのソース・ドレイン
    領域を形成するためのイオン注入を行う際のゲート電極
    側壁に設けられたマスク材料の端部からゲート電極の側
    壁までの距離LNよりも大きく、 N型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成
    するためのイオン注入を行う際のゲート電極側壁に設け
    られたマスク材料は、ゲートサイドウオール、及び、そ
    の上に形成された酸化シリコンから成る緩衝層から構成
    され、 P型MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を形成
    するためのイオン注入を行う際のゲート電極側壁に設け
    られたマスク材料は、ゲートサイドウオール、その上に
    形成された緩衝層、及び、緩衝層上に形成されたSiN
    又はSiONから成る絶縁膜から構成され、 緩衝層は、絶縁膜によって半導体基板に損傷が与えられ
    ることを防止するために形成されていることを 特徴とす
    るCMOSトランジスタ。
JP08081395A 1995-03-13 1995-03-13 Cmosトランジスタ及びその作製方法 Expired - Fee Related JP3334416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08081395A JP3334416B2 (ja) 1995-03-13 1995-03-13 Cmosトランジスタ及びその作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08081395A JP3334416B2 (ja) 1995-03-13 1995-03-13 Cmosトランジスタ及びその作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08250602A JPH08250602A (ja) 1996-09-27
JP3334416B2 true JP3334416B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=13728911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08081395A Expired - Fee Related JP3334416B2 (ja) 1995-03-13 1995-03-13 Cmosトランジスタ及びその作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334416B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100420082B1 (ko) * 1997-05-22 2004-04-17 삼성전자주식회사 반도체장치의 모오스 트랜지스터 제조방법
KR100319449B1 (ko) * 1999-04-12 2002-01-05 윤덕용 극소 채널 소자의 제조방법
JP2002118177A (ja) 2000-10-11 2002-04-19 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08250602A (ja) 1996-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5994749A (en) Semiconductor device having a gate electrode film containing nitrogen
US6388296B1 (en) CMOS self-aligned strapped interconnection
US7112845B2 (en) Double gate trench transistor
US5869396A (en) Method for forming a polycide gate electrode
US5677557A (en) Method for forming buried plug contacts on semiconductor integrated circuits
US6326270B1 (en) Methods of forming integrated circuit memory devices using masking layers to inhibit overetching of impurity regions and conductive lines
US5610099A (en) Process for fabricating transistors using composite nitride structure
JP3398649B2 (ja) 異なる導電タイプのドーパントをゲート導体にドーピングする方法
US5658811A (en) Method of manufacturing a semiconductor device
US5308793A (en) Method for forming interconnector
JPH10189966A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH07211916A (ja) トランジスタ素子及びその作製方法
JP2001291867A (ja) ダマシンゲート工程で自己整合コンタクトパッド形成方法
JP3102405B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6852579B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor integrated circuit device
US5801096A (en) Self-aligned tungsen etch back process to minimize seams in tungsten plugs
JP2809183B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JPH1174527A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1187529A (ja) 集積回路コンタクト
JP3334416B2 (ja) Cmosトランジスタ及びその作製方法
KR100444492B1 (ko) 반도체소자의 제조 방법
JP3373954B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06204173A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3001588B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH09232431A (ja) 半導体装置における接続孔の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees