JP3323063B2 - 結晶性珪酸塩の合成方法 - Google Patents
結晶性珪酸塩の合成方法Info
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成方法に関する。
しては、例えば特表平6−500141号公報、特表平
6−501041号公報、特開平5−202384号公
報、特開平1−153800号公報、特開平6−100
00号公報、特公平6−33419号公報、特表平6−
502199号公報などが報告されている。しかし、こ
れらのものは結晶性シリケートの結晶化度が十分に制御
されておらず、その結果、水中での分散性が悪化し水不
溶分が多く発生する場合もあった。
手段として、従来、例えば特表平6−500141号公
報に代表されるように、有機カルボン酸系キレート剤を
配合する方法などが知られている。しかし、有機カルボ
ン酸系キレート剤は天然系への負荷が大きく、一般にア
ルカリ能を持たない為に濃縮洗浄剤への配合が困難であ
り、多量の配合は不可能である。従って、本発明の目的
は、結晶性シリケートの結晶化度を制御することにより
水中への分散性の高い結晶性珪酸塩を合成する、結晶性
珪酸塩の合成方法を提供することにある。
を解決するために鋭意検討した結果、水中への高分散性
を有する結晶性珪酸塩の合成方法を見出し、本発明を完
成するに至った。
2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0、x1/x
2=0〜2.0である。) で表される結晶性珪酸塩の合成において、相対バックグ
ラウンド高さが0〜1.60となるように焼成温度を5
00〜700℃および昇温速度を1〜500℃/時に制
御する、及び/又は焼成時の雰囲気を50〜99℃の露
点に制御する、水中への分散性が90%以上である結晶
性珪酸塩の合成方法、 (2) 無水物の一般式において、x1/x2=0.0
1〜1.0であることを特徴とする前記(1)記載の合
成方法、並びに (3) 無水物の一般式において、z/y=0.005
〜0.5であることを特徴とする前記(2)記載の合成
方法、に関する。
無水物の一般式としてx1K2 O・x2Na2 O・yS
iO2 ・zMeOで表される結晶性の化合物であり、M
eはCa又はMgを示す。また、y/(x1+x2)は
1.0〜2.1であり、好ましくは1.3〜2.0であ
り、さらに好ましくは1.5〜2.0である。y/(x
1+x2)が1.0未満では耐水性が不十分であり、
2.1を超えるとアルカリ能が低下し、洗浄剤組成物と
しての使用に適さない。x1/x2はイオン交換速度を
高める観点から0〜2.0の範囲であり、好ましくは
0.01〜1.0、さらに好ましくは0.02〜0.9
である。z/yは0〜1.0であり、好ましくは0.0
05〜0.5であり、さらに好ましくは0.01〜0.
32である。z/yが1.0を超えるとイオン交換能が
低く、洗浄剤組成物としての使用に適さない。相対バッ
クグラウンド高さは1.85以下であり、低い程好まし
い。例えば、好ましくは0〜1.60、さらに好ましく
は0〜1.35である。相対バックグラウンド高さが
1.85を超えると、水中での分散性が悪化し、洗浄力
が大きく低下する。なお、本発明における珪酸塩化合物
でのK2 O、M2 O成分は、任意成分であるが、イオン
交換速度の向上、耐水性の向上の点から含まれる方が好
ましい。
の水中への分散性を表す。従って分散性に劣ると、イオ
ン交換能やアルカリ能が発現しがたく、洗浄性能の低下
が生じる。本発明における分散性は、5℃の硬水(カル
シウム硬度4°)1リットル中に、結晶性珪酸塩を0.
2g溶解し10分間攪拌した後、400メッシュの篩で
濾過し、篩上に残留した粒子を十分乾燥させ、この乾燥
粉の重量から通過した粒子の割合を計算して求める。す
なわち、式(1)で表される。 分散性(%)=(1−a/b)×100 (1) ただし、aは篩上に残った粒子の乾燥後の重量、bは投
入した結晶性珪酸塩の重量で、0.2gである。
は、式(2)で表される。 相対バックグラウンド高さ=c/d (2) ただし、cは結晶性珪酸塩のバックグラウンド高さ、d
は標準のAl2 O3 (National Institute of Standard
& Technology, Standard Reference Material674a)の
バックグラウンド高さである。相対バックグラウンド高
さの小さいほど結晶化度が高いことを示す。本発明にお
けるバックグラウンド高さは、式(3)で表される。
で、その数は1501である。バックグラウンド高さが
小さいほど結晶化度が高いことを示す。即ち、本発明に
おける相対バックグラウンド高さの測定方法は次の通り
である。結晶性珪酸塩を粉砕し粉末とした後、200メ
ッシュの篩を通過させ、平均粒径を30±5μmとす
る。得られた試料をガラス製ホルダーに充填し、X線源
にCuのKα線を使用し粉末X線回折スペクトルを測定
する。得られた回折スペクトルを文献記載の方法(Abra
ham Savitzky et. al., Analytical Chemistry, 36(8),
1627 (1964).)において、ポイント数25の条件でスム
ージングを行う。その後バックグラウンド部分を文献記
載の方法(Sonneveld, E. J. and Visser, J. W., J. A
ppl. Cryst, 8, 1 (1975).) において、点数間隔40
点、繰り返し回数32回の条件で抽出し、2θ(CuK
α)=20°〜35°の範囲のバックグラウンドの高さ
の平均値を求める。この値が結晶性珪酸塩のバックグラ
ウンド高さであり、前述の式(2)におけるcとなる。
次に標準のAl2 O3 (NationalInstitute of Standar
d & Technology, Standard Reference Material 674a)
をガラス製ホルダーに充填し、以下、結晶性珪酸塩の場
合と同様の操作方法・同様の条件で標準のAl2 O3 の
バックグラウンド高さを求める。この値が前述の式
(2)におけるdとなる。cをdで割ったものが相対バ
ックグラウンド高さとなる。
物であってもよく、この場合の水和量はH2 Oのモル量
換算として通常20モル%以下である。
〜1.60)、すなわち分散性の良い結晶性珪酸塩の合
成は、(1)焼成温度や昇温速度を制御すること及び/
又は(2)焼成時に水蒸気等を導入することなどして雰
囲気の制御を行うことで安定的に得られる。すなわち、
結晶性珪酸塩の合成に際して、焼成温度を200〜10
00℃、好ましくは500〜700℃の範囲に制御する
ことにより、また昇温速度を1〜500℃/時の範囲に
制御することにより分散性の良い結晶性珪酸塩を合成す
ることができる。さらに、結晶性珪酸塩の合成に際し
て、焼成時に水蒸気等の導入により露点を5〜99℃、
好ましくは50〜99℃の範囲とすることにより分散性
の良い結晶性珪酸塩を安定に合成することができる。
示すように、SiO2 、Na2 O、K2 O、MeOの四
成分よりなっている。従って、本発明の結晶性珪酸塩を
製造するには、その原料として各成分が必要になるが、
本発明においては特に限定されることなく公知の化合物
が適宜用いられる。例えば、Na2 O成分、K2 O成
分、SiO2 成分、MeO成分としては、各々の当該元
素の単独あるいは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当該
元素含有鉱物が用いられる。具体的には例えば、Na2
O成分、K2 O成分の原料としては、NaOH,KO
H,Na2 CO3 ,K2 CO3 ,Na2 SO4 等が挙げ
られる。SiO2 成分としてはケイ石,ケイ砂,カオリ
ン,タルク,溶融シリカ,ケイ酸ソーダ等が用いられ
る。また、MeO成分としては、Ca(OH)2 、Ca
Cl2 ・nH2 O、CaCO3 、Ca(NO3 )2 、M
g(OH)2 、MgCl2 ・nH2 O、MgCO3 、M
gSO4・nH2 O、ドロマイト等が用いられる。
塩のy/(x1+x2)、x1/x2、及びz/yが所
定の範囲に入るようにこれらの原料成分を混合した水溶
液を調製し、所定の昇温速度、所定の焼成温度において
所定の時間焼成を行い、必要に応じて焼成時に所定の量
の水蒸気等を添加して、目的の結晶性珪酸塩を合成す
る。焼成は通常、電気炉、ガス炉等の加熱炉で行うこと
ができる。また、焼成後、必要に応じて粉砕し所定の粒
度に調製される。粉砕機としては例えばボールミル、ロ
ーラーミル等を用いてなされる。粉砕粒度は特に限定さ
れないが、分散性の観点から0.1〜50μmの範囲が
好ましい。また、本発明における結晶性珪酸塩の水和物
を調製するには、公知の方法により容易に行うことがで
き、特に制限されるものではない。例えば、前記のよう
にして得られた結晶性珪酸塩の無水物をイオン交換水に
懸濁して水和させ、乾燥せしめて粉末化する方法が挙げ
られる。
晶性珪酸塩又はその水和物は、初期カチオン交換速度が
通常100CaCO3 mg/g・min以上であり、好
ましくは150CaCO3 mg/g・min以上を有す
るものである。また、本発明における結晶性珪酸塩又は
その水和物は、カチオン交換容量が100〜250Ca
CO3 mg/gであることが好ましく、更に好ましくは
150〜250CaCO3 mg/gである。
その水和物は、酸に対する緩衝作用であるアルカリ能を
有するものである。ここでアルカリ能とは、試料を一定
量のイオン交換水に懸濁し撹拌しながら、一定濃度の塩
酸を所定量滴下する時に、緩衝作用により懸濁液のpH
を9.0以上、好ましくは9.5〜12.0に維持する
ような能力をいう。
対バックグラウンド高さが0〜1.60、好ましくは0
〜1.35の結晶性珪酸塩及び界面活性剤を必須成分と
するものであって、該結晶性珪酸塩を1〜75重量%、
好ましくは2〜60重量%、さらに好ましくは5〜50
重量%含有するものである。
オン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤、両性界面活性剤の1種以上が挙げられ、2種以上
を混合使用するときは任意の割合で使用することができ
る。界面活性剤の具体例としては、陽イオン界面活性剤
としては、アルキルトリメチルアミン塩等の第4アンモ
ニウム塩等が挙げられる。陰イオン界面活性剤として
は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはア
ルケニルエーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸
塩またはエステル塩、アルキルまたはアルケニルエーテ
ルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルア
ミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性
剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪
酸アルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂
肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキ
ルグルコシド、アルキルグルコースアミド、アルキルア
ミンオキサイド等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、カルボキシ型またはスルホベタイン型等の両性界面
活性剤が挙げられる。本発明の洗浄剤組成物における界
面活性剤の配合量は、0.5〜99重量%であり、好ま
しくは2〜70重量%、さらに好ましくは5〜50重量
%である。
酸塩、界面活性剤の他に、非晶質及び/又は結晶性アル
ミノシリケート、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のア
ルカリ剤、非晶質珪酸塩、硫酸ソーダ等の無機電解質、
トリポリリン酸ソーダ等の無機キレート剤、アミノポリ
酢酸塩、ポリアクリル酸塩などの有機キレート剤、カル
ボキシメチルセルロース等の再汚染防止剤、プロテアー
ゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等の酵素、酸化
防止剤、蛍光染料、青味付剤、香料などを配合しても良
い。また、表面改質剤として結晶性アルミノ珪酸塩以外
に炭酸カルシウム等を配合しても良い。漂白洗浄剤とす
る場合には、過炭酸ナトリウム、過硝酸ナトリウム1又
は4水和物などの漂白剤、珪酸マグネシウムなどの過酸
化物の安定剤、漂白活性剤などを配合できる。また、洗
浄剤組成物の製造方法も特に限定されることなく、通常
公知の方法を用いることができる。
ものではないが、衣料用洗剤、柔軟剤、食器用洗剤、歯
ミガキ、身体用洗浄剤、金属用洗浄剤等の各種用途に使
用される。
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例等によりなんら限定されるものではない。但し、実施
例1、2、5〜9は参考例である。尚、本実施例におけ
る測定値は以下に示す方法により測定した。
はCaCO3 として100ppm)100mL中に加
え、20℃で、交換速度の場合は1分、交換容量の場合
は10分間攪拌した後、孔サイズ0.2μmのメンブラ
ンフィルター(アドバンテック社、ニトロセルロース
製)を用いて濾過を行い、その濾液10mLに含まれる
Ca量をEDTA滴定により測定した。その値より試料
のカルシウムイオン交換速度、交換容量を求めた。
え、20℃で2分間攪拌する。その後、30秒間隔で
0.1N HClを0.5mLずつ滴下し、水溶液のp
Hが9に達するのに要した0.1N HClの量でアル
カリ能を表した。
篩を通過させ、平均粒径を30±5μmとする。得られ
た試料を深さ0.25μmのガラス製ホルダーに充填
し、粉末X線回折スペクトルを測定する。装置には理学
RAD−C型X線回折計を用い、X線源にCuのKα線
(40kV、80mA)を使用し発散スリット1°、受
光スリット0.3°、散乱スリット1°、走査範囲は2
θで10°〜40°、走査間隔は2θで0.01°、走
査速度は2θで10°/分の条件で測定し、得られた回
折スペクトルを文献記載の方法(Abraham Savitzky et.
al., Analytical Chemistry, 36(8), 1627 (1964).)に
おいて、ポイント数25の条件でスムージングを行う。
その後バックグラウンド部分を文献記載の方法(Sonnev
eld, E. J. and Visser, J. W., J. Appl. Cryst, 8, 1
(1975).) において、点数間隔40点、繰り返し回数3
2回の条件で抽出し、2θ(CuKα)=20°〜35
°の範囲のバックグラウンドの高さの平均値を求める。
この値が結晶性珪酸塩のバックグラウンド高さであり、
前述の式(2)におけるcとなる。次に標準のAl2 O
3 (National Institute of Standard & Technology, S
tandardReference Material 674a)を深さ0.25μm
のガラス製ホルダーに充填し、以下、結晶性珪酸塩の場
合と同様の操作方法・同様の条件で標準のAl2 O3 の
バックグラウンド高さを求める。この値が前述の式
(2)におけるdとなる。cをdで割ったものが相対バ
ックグラウンド高さとなる。
Ca硬度で4°DH)1リットル中に加え、5℃で10
分間攪拌した後、400メッシュの篩で濾過する。得ら
れた篩上の不溶物を105℃の乾燥器中で30分間乾燥
させ、0.2gからその重量を引くことで、篩を通過し
た試料の重量を求める。篩を通過した試料の重量を0.
2g(最初に加えた試料の重量)で割り100を掛けた
ものを分散性とした。
溶液8.21g、48%水酸化カリウム水溶液15.8
g、16.8%水酸化カルシウム水溶液4.25gを混
合した。得られた溶液を、昇温速度を200℃/時、焼
成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成温度が20
0℃に達した時から2時間、3ml/分の速度で水を導
入したところ、相対バックグラウンド高さ1.82の結
晶性珪酸塩が得られた。
/時、焼成温度600℃で5時間焼成を行ったところ、
相対バックグラウンド高さ1.73の結晶性珪酸塩が得
られた。
℃/時、焼成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成
温度が600℃に達した時から5時間、3ml/分の速
度で水を導入したところ、相対バックグラウンド高さ
1.53の結晶性珪酸塩が得られた。
/時、焼成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成温
度が400℃に達した時から4時間、3ml/分の速度
で水を導入したところ、相対バックグラウンド高さ1.
21の結晶性珪酸塩が得られた。
時、焼成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成温度
が200℃に達した時から2時間、2mL/分の速度で
水を導入したところ、相対バックグラウンド高さが1.
85の結晶性珪酸塩が得られた。
時、焼成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成温度
が600℃に達した時から2時間、3mL/分の速度で
水を導入したところ、相対バックグラウンド高さが1.
70の結晶性珪酸塩が得られた。
溶液5.07g、48%水酸化カリウム水溶液16.8
8g、16.8%水酸化カルシウム水溶液4.25gを
混合した。得られた溶液を、昇温速度を150℃/時、
焼成温度600℃で5時間焼成を行った。焼成温度が2
00℃に達した時から2時間、3mL/分の速度で水を
導入したところ、相対バックグラウンド高さ1.80の
結晶性珪酸塩が得られた。
溶液11.64g、48%水酸化カリウム水溶液14.
63g、16.8%水酸化カルシウム水溶液4.25g
を混合した。得られた溶液を、昇温速度を150℃/
時、焼成温度590℃で5時間焼成を行った。焼成温度
が200℃に達した時から2時間、3mL/分の速度で
水を導入したところ、相対バックグラウンド高さ1.7
5の結晶性珪酸塩が得られた。
溶液14.99gを混合した。得られた溶液を、昇温速
度を200℃/時、焼成温度700℃で5時間焼成を行
った。焼成温度が700℃に達した時から3時間、3m
L/分の速度で水を導入したところ、相対バックグラウ
ンド高さが1.85の結晶性珪酸塩が得られた。
℃/時、焼成温度600℃で5時間焼成を行ったとこ
ろ、相対バックグラウンド高さ1.95の結晶性珪酸塩
が得られた。
溶液0.96g、48%水酸化カリウム水溶液3.34
g、16.8%水酸化カルシウム水溶液1.47gを混
合した。得られた溶液を、昇温速度を200℃/時、焼
成温度600℃で5時間焼成を行ったところ、相対バッ
クグラウンド高さ2.84の結晶性珪酸塩が得られた。
時、焼成温度610℃で5時間焼成を行ったところ、相
対バックグラウンド高さが1.90の結晶性珪酸塩が得
られた。
時、焼成温度620℃で5時間焼成を行ったところ、相
対バックグラウンド高さが1.87の結晶性珪酸塩が得
られた。
酸塩の物性等を表1に示す。
のものは前記各性能において、良好な結果を得た。
ポリオキシエチレン(8)ラウリルエーテル25重量
%、ゼオライト25重量%からなる洗浄剤組成物を混合
し、以下の条件で脂肪酸汚れ洗浄試験を行った。結晶性
珪酸塩は実施例1、3及び比較例1の方法で合成された
ものである。結果を表2に示す。
びパラフィン100重量部に対してカーボンブラック5
重量部混合したもの1kgを80リットルのテトラクロ
ロエチレンに溶解、分散し、金布2023布をこの液に
浸漬し、汚れを付着させた後、テトラクロロエチレンを
乾燥除去する。これを10cm×10cmの大きさに裁
断し、実験に供した。 オレイン酸 :20重量% パルミチン酸 :20重量% 液体及び固体パラフィン:60重量%
0mμにおける反射率を自記色彩計(島津製作所製)に
て測定し、次式によって洗浄率(D%)を算出した。 D=(L2 −L1 )/(L0 −L1 )×100 L0 :原布の反射率 L1 :洗浄前汚染布の反射率 L2 :洗浄後汚染布の反射率
ometer, 100rpm) により下記条件で行った。 浴比 :1/60 水温 :35℃ 洗浄時間:15分間 すすぎ :水道水にて5分間 水の硬度:8°DH(カルシウム硬水) 洗浄濃度:0.1重量%
ったのに対し、本発明の合成方法により、概ね分散性を
約90%以上と、著しく向上させた結晶性珪酸塩を得る
ことができる。また同時にイオン交換速度、交換容量、
アルカリ能も向上する。
Claims (3)
- 【請求項1】 無水物の一般式として、 x1K2 O・x2Na2 O・ySiO2 ・zMeO (式中、MeはCa又はMgを示し、y/(x1+x
2)=1.0〜2.1、z/y=0〜1.0、x1/x
2=0〜2.0である。) で表される結晶性珪酸塩の合成において、相対バックグ
ラウンド高さが0〜1.60となるように焼成温度を5
00〜700℃および昇温速度を1〜500℃/時に制
御する、及び/又は焼成時の雰囲気を50〜99℃の露
点に制御する、水中への分散性が90%以上である結晶
性珪酸塩の合成方法。 - 【請求項2】 無水物の一般式において、x1/x2=
0.01〜1.0であることを特徴とする請求項1記載
の合成方法。 - 【請求項3】 無水物の一般式において、z/y=0.
005〜0.5であることを特徴とする請求項2記載の
合成方法。
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JP14827996A JP3323063B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 結晶性珪酸塩の合成方法 |
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JP14827996A JP3323063B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 結晶性珪酸塩の合成方法 |
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JP5426462B2 (ja) * | 2010-04-13 | 2014-02-26 | 花王株式会社 | フィラー |
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- 1996-05-16 JP JP14827996A patent/JP3323063B2/ja not_active Expired - Lifetime
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