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JP3398581B2 - 低温庫 - Google Patents

低温庫

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JP3398581B2
JP3398581B2 JP26846197A JP26846197A JP3398581B2 JP 3398581 B2 JP3398581 B2 JP 3398581B2 JP 26846197 A JP26846197 A JP 26846197A JP 26846197 A JP26846197 A JP 26846197A JP 3398581 B2 JP3398581 B2 JP 3398581B2
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JP
Japan
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JP26846197A
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JPH11108525A (ja
Inventor
正 宮沢
栄 中島
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サンデン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載して運
搬され、運搬時には貯蔵室内の収納物品を蓄冷剤を利用
して保冷する低温庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の低温庫は、冷蔵商品等の
物品を収納可能な貯蔵室と、運搬時の冷却源となる蓄冷
剤とを備えており、トラック等の車両に搭載して目的地
まで運搬するときに、貯蔵室内に収納された物品を蓄冷
剤を利用して冷却保持することができる。また、この低
温庫には、商用交流電源による作動を可能とした冷却機
が設けられており、低温庫を車両に搭載する前に該冷却
機を作動させることによって前記蓄冷剤の蓄冷を行うこ
とができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両に搭載
する前の低温庫は、いつ何時でも車両に搭載できるよう
に、貯蔵室内に物品を収納した状態または空の状態で蓄
冷剤に対する蓄冷が継続的に実施されている。 【0004】しかし、従来では、蓄冷剤温度が凍結完了
温度に達したのち該蓄冷剤温度が凍結維持温度で維持さ
れるように冷却機の作動を制御して前記の蓄冷剤蓄冷を
実施しているだけなので、外気温度が低い環境下で蓄冷
剤蓄冷を行うと、貯蔵室内の温度が必要以上に低下し、
貯蔵室内に収納されている物品または収納した物品に凍
結を生じて商品価値が低下または無くなる危険性があ
る。 【0005】貯蔵室内の温度が必要以上に低下すること
を防止するために、前記の凍結完了温度及び凍結維持温
度を高めに設定することも考えられるが、このようにす
ると蓄冷剤全体を凍結しこれを維持することが難しくな
って蓄冷剤に未凍結部分が残り、運搬時の蓄冷剤による
物品保冷時間が短くなってしまう不具合がある。 【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、蓄冷剤蓄冷時に貯蔵室内
の温度が必要以上に低下することを防止できる低温庫を
提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、冷蔵商品等の物品が収納される貯蔵室
と、運搬時に貯蔵室内を低温に保つための蓄冷剤と、
搬前の蓄冷時に外部の商用交流電源を用いて蓄冷剤の冷
却を行う冷却手段と、蓄冷剤温度を検出する蓄冷剤温度
検出手段と、蓄冷剤温度が凍結完了温度に達したのち該
蓄冷剤温度が凍結維持温度で維持されるように冷却手段
の作動を制御する蓄冷剤温度管理手段とを備えた低温庫
において、運搬前の蓄冷時に外部の前記商用交流電源を
用いて貯蔵室の加温を行う加温手段と、貯蔵室温度を検
出する貯蔵室温度検出手段と、 運搬前の蓄冷時に貯蔵
室温度が所定温度に維持されるように加温手段の作動を
制御する貯蔵室温度管理手段とを備えた、ことをその特
徴とする。 【0008】この低温庫によれば、貯蔵室温度が所定温
度に維持されるように貯蔵室温度管理手段によって加温
手段の作動を制御することにより、蓄冷剤蓄冷時に貯蔵
室温度が必要以上に低下することを防止できる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明の一実施形
態に係るもので、図1は低温庫の外観斜視図、図2は低
温庫の縦断面図、図3は加温機の拡大断面図、図4は低
温庫の電気回路図、図5は蓄冷時の蓄冷剤温度の変化を
示す図、図6は貯蔵室温度制御プログラムのフローチャ
ートである。 【0010】まず、図1乃至図3を参照して低温庫の構
成について説明する。図中の1は前面を開口した断熱性
の低温庫本体、1aは低温庫本体1の下面に設けられた
排水孔、2は低温庫本体1の前面開口を開閉自在に覆う
断熱性の観音式扉、3は低温庫本体1の下面に設けられ
たキャスターである。低温庫本体1内の空間は、冷蔵商
品等の物品Gの収納を可能とした貯蔵室SRとなってお
り、また、低温庫本体1の上部には機械室MRが設けら
れている。 【0011】4は電動圧縮機、5は凝縮器、6は凝縮器
冷却用の送風機で、それぞれ機械室MR内に配置されて
いる。7は低温庫本体の1の内壁面(図示例のものでは
背面,側面及び上面)に埋設または付設された蒸発パイ
プ、8は単一形状が長方形を成す蓄冷剤で、蒸発パイプ
7に熱的に接触するように前記内壁面の上部に所定の配
列で複数個配置されている。9は蓄冷剤8の温度を検出
するサーミスタ等の温度センサである。 【0012】本実施形態の低温庫は、前記の電動圧縮機
4,凝縮器5及び蒸発パイプ7と図示省略のキャピラリ
チューブ等の膨張手段によって構成された冷却機を具備
しており、該冷却機を商用交流電源(図4の符号21)
により作動させることで、複数の蓄冷剤8に対する同時
蓄冷を可能としている。 【0013】10は低温庫本体の1の内壁面(図示例の
ものでは背面及び側面)に蓄冷剤8と間隔をおいて付設
された加温機、11は貯蔵室SR内の温度を検出するサ
ーミスタ等の温度センサである。図3に示すように、加
温機10は、カバー10aと、該カバー10aの裏面に
付設された電熱ヒータ10bと、該電熱ヒータ10bを
覆う被覆シート10cとから構成されている。カバー1
0a及び被覆シート10cは金属等の高伝熱性材料から
形成されており、電熱ヒータ10bで発生した熱はカバ
ー10aの表面全体から貯蔵室SRに向けて放熱され
る。 【0014】12は低温庫本体1の前面に設けられた表
示パネル、13は表示パネル12の下側に設けられた運
転スイッチである。表示パネル12には、蓄冷剤温度や
貯蔵室温度や蓄冷状態等が適宜表示される。 【0015】次に、図4を参照して前記低温庫の電気回
路について説明する。図中の21は商用交流電源、22
は直流電源回路、23はマイコン、24は第1のリレー
コイル、25は第1のリレースイッチ、26は第2のリ
レーコイル、27は第2のリレースイッチである。 【0016】直流電源回路22は商用交流電源21から
の入力電圧を整流,降圧し、第1,第2のリレーコイル
24,26とマイコン23に所定の直流電圧V1とV2
をそれぞれ供給する。図示を省略したが、この直流電源
回路22からは、前記の凝縮器冷却用送風機6にも所定
の直流電圧が供給される。 【0017】マイコン23は、運転スイッチ13の操作
信号と蓄冷剤温度センサ9及び貯蔵室温度センサ11の
検出信号に基づき、後述するプログラムに従って第1,
第2のリレーコイル24,26に制御信号を送出する。
第1のリレーコイル24はこの制御信号によって第1の
リレースイッチ25を開閉し、電動圧縮機4への給電を
制御する。また、第2のリレーコイル26はこの制御信
号によって第2のリレースイッチ27を開閉し、電熱ヒ
ータ10bへの給電を制御する。 【0018】次に、図5及び図6を参照して前記低温庫
における蓄冷剤蓄冷方法について説明する。 【0019】商用交流電源21を接続した状態で、運転
スイッチ13が投入され電動圧縮機4が作動を開始した
後は、図5に示すように、蓄冷剤温度センサ9で検出さ
れる蓄冷剤温度Tcが凍結完了温度Tc1に達したか否
かを判別し、一旦、凍結完了温度Tc1に達した後は、
該凍結完了温度Tc1とこれよりも高い上限設定温度T
c2とのデファレンシャルにおいて電動圧縮機4をオン
・オフ制御して、蓄冷剤温度TcをTc1とTc2のほ
ぼ中間温度に当たる凍結維持温度Tcsで維持する。 【0020】電動圧縮機4の作動を開始してから蓄冷剤
温度Tcが凍結完了温度Tc1に達するまでの過程(図
5に記した凍結過程)と、蓄冷剤温度Tcが凍結維持温
度Tcsで維持される過程(図5に記した凍結維持過
程)の両過程では、つまり、蓄冷剤8に対して冷却制御
(図6のステップST1)が実施されているときには、
貯蔵室温度Trが下限設定温度Tr1以下か否かを判別
し、貯蔵室温度Trが下限設定温度Tr1以下となった
ときには電熱ヒータ10bに給電して貯蔵室SR内を加
温する(図6のステップST2,ST3)。また、電熱
ヒータ10bによる加温によって貯蔵室温度Trが下限
設定温度Tr1よりも高い上限設定温度Tr2以上とな
ったときには電熱ヒータ10bによる加温を停止する
(図6のステップST4,ST5)。 【0021】これにより、蓄冷剤蓄冷時には、貯蔵室S
R内の温度TrがTr1とTr2のほぼ中間温度に当た
る所定温度で維持されることになり、貯蔵室SR内の温
度Trが必要以上に低下することが確実に防止される。
依って、貯蔵室SR内に物品Gを収納した状態で蓄冷剤
蓄冷を実施する場合や蓄冷剤蓄冷途中で貯蔵室SR内に
物品Gを収納する場合でも、収納物品Gに凍結を生じて
商品価値が低下または無くなる危険性を確実に排除する
ことができる。 【0022】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
蓄冷剤蓄冷時に貯蔵室内の温度が必要以上に低下するこ
とを防止して、収納物品に凍結を生じて商品価値が低下
または無くなる危険性を確実に排除することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る低温庫の外観斜視図 【図2】図1に示した低温庫の縦断面図 【図3】図2に示した加温機の拡大断面図 【図4】図1に示した低温庫の電気回路図 【図5】蓄冷時の蓄冷剤温度の変化を示す図 【図6】貯蔵室温度制御プログラムのフローチャート 【符号の説明】 1…低温庫本体、2…扉、SR…貯蔵室、G…物品、4
…電動圧縮機、8…蓄冷剤、9…蓄冷剤温度センサ、1
0…加温機、10b…電熱ヒータ、11…貯蔵室温度セ
ンサ、21…商用交流電源、23…マイコン、24,2
6…リレーコイル、25,27…リレースイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 16/00 F25D 11/00 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 冷蔵商品等の物品が収納される貯蔵室
    と、運搬時に貯蔵室内を低温に保つための蓄冷剤と、運
    搬前の蓄冷時に外部の商用交流電源を用いて蓄冷剤の冷
    却を行う冷却手段と、蓄冷剤温度を検出する蓄冷剤温度
    検出手段と、蓄冷剤温度が凍結完了温度に達したのち該
    蓄冷剤温度が凍結維持温度で維持されるように冷却手段
    の作動を制御する蓄冷剤温度管理手段とを備えた低温庫
    において、 運搬前の蓄冷時に外部の前記商用交流電源を用いて貯蔵
    室の加温を行う加温手段と、 貯蔵室温度を検出する貯蔵室温度検出手段と、 運搬前の冷却制御が実施されている蓄冷時に貯蔵室温度
    が所定温度に維持されるように加温手段の作動を制御す
    る貯蔵室温度管理手段とを備えた、 ことを特徴とする低温庫。
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