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JP3396774B2 - 形状制御方法 - Google Patents

形状制御方法

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JP3396774B2
JP3396774B2 JP35459997A JP35459997A JP3396774B2 JP 3396774 B2 JP3396774 B2 JP 3396774B2 JP 35459997 A JP35459997 A JP 35459997A JP 35459997 A JP35459997 A JP 35459997A JP 3396774 B2 JP3396774 B2 JP 3396774B2
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sensitivity
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健一郎 笹本
勤子 新田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼板の熱間圧延
プラントにおいて、熱延鋼板が圧延工程の最下流側に位
置する仕上げ圧延機を通過する際に熱延鋼板を所望の形
状にする形状制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板を、圧延工程の最下流側に位置
する仕上圧延機に設置されたベンダーを用いて、コイル
の先端から尾端にかけて目標の形状にする形状制御は、
鋼板の品質を保つ意味で重要な制御である。図7は一般
的な仕上圧延機の形状制御装置を示す図で、図におい
て、20は熱延鋼板、21はその平坦度を計測する平坦
度計、22はバックアップロール、23は熱延鋼板20
の形状を制御するベンダーが設置されているワークロー
ル、24は仕上圧延機最終スタンド、25は巻取機、2
6は実際にベンダーを動かしているコントローラ、27
はその動作量を計算する計算機である。
【0003】次に、図7により従来の形状制御方法を説
明する。仕上圧延機により熱延鋼板が圧延される過程
で、各スタンドに板が噛み込むと、板が圧延される過程
で、板の形状を噛み込んだ時点の形状にする制御(以下
FF形状制御と呼ぶ)が始まるが、この制御は各スタン
ドに板が噛み込んでから、当該スタンドを板が抜けるま
で行われる。この制御によって、熱延鋼板は先端から尾
端にかけて一定の形状を保つことが可能になる。このF
F形状制御はAGCで発生する圧延荷重の変動による平
坦度変化を抑えるための制御である。
【0004】ここで、FF形状制御の動作機構の説明を
行う。熱延鋼板にかかってくる圧延荷重は真の圧延荷重
R とベンダー力FB の和で表される。 F=FR +FB ・・・(1) また、真の圧延荷重変動ΔFR とベンダー力変動ΔFB
で平坦度がΔλ変化した場合、真の圧延荷重が変化した
場合の平坦度の変動する割合、すなわち、平坦度の真の
圧延荷重に対する感度を∂λ/∂FR 、ベンダー力が変
化した場合の平坦度の変化する割合、すなわち、平坦度
のベンダー力に対する感度を∂λ/∂FBとすると、 Δλ=(∂λ/∂FR )・ΔFR +(∂λ/∂FB )・ΔFB ・・・(2) ここで、平坦度一定、Δλ=0なので、 なお、平坦度の真の圧延荷重に対する感度∂λ/∂
R 、平坦度のベンダー力に対する感度∂λ/∂FB
通常層別データになっており、圧延材料のサイズ等が変
われば値も変化するようになっている。
【0005】また、平坦度が一定ではないとすると、真
の圧延荷重変動ΔFR とベンダー力変動ΔFB の間には
以下の式が成り立つ。 ΔFR =α・ΔFB ・・・(4) 式(3)、式(4)より FR −FRO=K・(FB −FBO) FR −FRX=α・(FB −FBX) ・・・(5) が成立する。ここで、FROは真の圧延荷重のロックオン
値、FRXは真の圧延荷重の変動後の値、FBOはベンダー
力のロックオン値、FBXはベンダー力の変動後の値であ
る。式(6)よりベンダー修正量Zは ここで、FR =F−FB なので、 式(8)によって、各スタンドの圧延加重とベンダー力
が変化したことによって変化した平坦度を修正するベン
ダー力を計算する。そして、実際のベンダー力の出力P
は、式(8)にゲインKF をかけた値 P=KF ・Z ・・・(9) である。(KF はゲインでこれも層別値になってい
る)。以上の計算ロジックは各スタンドオン(通常後半
3スタンド)からスタンドオフまでの間で一定周期毎に
実行され、AGC等による平坦度の乱れを吸収し、熱延
鋼板の形状を先端から尾端にかけて一定に保つ。
【0006】上記の熱延鋼板の形状を先端から尾端にか
けて一定にするFF形状制御とは別に、熱延鋼板の形状
を先端から尾端にかけて目標の平坦度にするFBK形状
制御がある。これは、FF形状制御で先端から尾端にか
けての形状が一定になった後、それを目標とする形状に
するための制御であり、通常仕上圧延機の最終スタンド
で実施される。FBK形状制御の動作タイミングは平坦
度計オンからダウンコイラオフ(Down Coiler OFF)まで
であり、その間は、FF形状制御と平行して実行され
る。
【0007】具体的に、図7に沿ってFBK形状制御に
関して述べる。これは、熱延鋼板が仕上圧延機で圧延さ
れて、板の先端が平坦度計21を通過し、平坦度信号が
上がってきた後、その信号と目標平坦度λ0 との差を算
出する。 Δλ=λ0 −λ ・・・(10) 次に、式(10)で計算された実際の平担度λと目標平
坦度λ0 の差をなくすベンダー力修正量Yをベンダーが
変化した場合の平坦度の変動する割合、すなわちベンダ
ーによる平坦度感度∂λ/∂PN によって求める。ここ
で、Yは最終スタンドのベンダー圧力である。 これによって目標平坦度に熱延鋼板の形状を制御するた
めの最終スタンドでのベンダー圧力値の理論値が計算さ
れ、実際のプラントへの圧力変動分の出力値ΔPN は式
(11)にゲインKF をかけた ΔPN =KF ・Y ・・・(12) 値がプラントに出力される。ここで、ベンダーによる平
坦度感度∂λ/∂PN 、ゲインKF は層別値である。以
上の制御を仕上最終スタンドで行い、平坦度計オンから
ダウンコイラオン(Down Coiler ON)までの間で一定周
期毎に実行され、FF形状制御で一定になった平坦度を
目標とする平坦度にする。
【0008】従来は、FF形状制御やFBK形状制御で
用いる感度は実験やシミュレーションで算出し、それを
オンライン系にのせて制御している。また、ゲインは、
オンラインで平坦度を見ながらマニュアルでゲインを変
更し、人の手を介さなければ感度やゲインを変更できな
かった。そのことは、特開昭59−47006号公報で
ベンダー出力値にゲインがかかっておらず、オンライン
ではゲインを調整する必要があることからも判断でき
る。また、特開平9−174128号公報のように感度
に修正係数αを設けて、感度を自動修正する制御方法が
あるが、これも修正項目が感度しかなく、汎用性に乏し
く細かい制御には適していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】熱延鋼板を、圧延工程
の最下流側に位置する仕上圧延機に設置されたベンダー
を用いて、コイルの先端から尾端にかけて、一定の形状
にするFF形状制御や、目標の形状にするFBK形状制
御において、従来は、そこで用いる感度やゲインは実験
で求めていた。しかし、感度やパラメータ設定を層別毎
に精度よく行う必要があり、そうなると、時間的にも問
題がある。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、コイルの先端から尾端にかけて、
一定の形状にするFF形状制御や目標の形状にするFB
K形状制御において、そこで用いる感度やゲインを操業
中に自動的に調整できるようにすることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る形状制御
方法は、仕上圧延機に設置されたベンダーによって熱延
鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法であって、熱
延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF で同一層別
でN本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行
いベンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度を
オンラインデータとして層別値である平坦度感度を更新
して、平坦度精度を上げて行くようにしたものである。
【0012】また、仕上圧延機に設置されたベンダーに
よって熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法で
あって、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF
でN本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行
いベンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度を
オンラインデータとして層別値である平坦度感度を更新
し、その決定された感度にゲインKF をかけて圧延を行
い、幅方向に検出される平坦度信号の標準偏差を計算
し、それが最小となるようにゲインKF を決定するもの
である。
【0013】また、仕上圧延機に設置されたベンダーに
よって熱延鋼板の形状を目標値にするFBK形状制御方
法であって、熱延鋼板が平坦度計をオンしてから巻取機
をオンするまでの間に、最終スタンドで、あるゲインK
F で熱延鋼板の先端から尾端までN本圧延を行った後、
最終スタンド毎にN本でオンライン回帰分析を行い、ベ
ンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオン
ラインデータとして層別値である平坦度感度を更新し
て、平坦度精度を上げて行くようにしたものである。
【0014】また、仕上圧延機に設置されたベンダーに
よって熱延鋼板の形状を目標値にするFBK形状制御方
法であって、熱延鋼板が平坦度計をオンしてから巻取機
をオンするまでの間に、最終スタンドで、あるゲインK
F で熱延鋼板の先端から尾端までN本圧延を行った後、
最終スタンド毎にN本でオンライン回帰分析を行い、ベ
ンダー平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンラ
インデータとして層別値である平坦度感度を更新して、
平坦度精度が向上し、最終的に平坦度感度を決定した
後、この決定された感度にゲインKB をかけて圧延し、
圧延毎にゲインKB を上下させることにより出力信号で
ある平坦度のオーバーシュート量、アンダーシュート量
を判断し、平坦度精度を向上させるようにしたものであ
る。
【0015】また、仕上圧延機に設置されたベンダーに
よって熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法で
あって、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF
でN本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行
い平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライン
データとして層別値である平坦度感度を更新して、精度
が向上した後、その決定された感度にゲインKF をかけ
て圧延を行い、幅方向に隣り合った平坦度信号の標準偏
差を計算し、それが最小となるようにゲインKF を決定
した後、さらに、平坦度感度およびゲインKF を固定し
たまま、熱延鋼板の平坦度を目標の値にするFBK形状
制御に用いるゲインKB を圧延毎に上下させることによ
り出力信号である平坦度のオーバーシュート量、アンダ
ーシュート量を判断し、平坦度精度を向上させるように
したものである。
【0016】また、N本毎にくり返しオンライン回帰分
析してベンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感
度をオンラインデータとして層別値である平坦度感度を
更新して、平坦度精度を上げて行くようにしたものであ
る。
【0017】また、N本でオンライン回帰分析してベン
ダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンラ
インデータとして層別値である平坦度感度を更新した
後、1からN0 本目の圧延後に、2からN0 +1本目圧
延の実績であるN本でオンライン回帰分析してベンダー
の平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライン
データとして層別値である平坦度感度を更新して、平坦
度精度を上げて行くようにしたものである。
【0018】また、仕上圧延機に設置されたベンダーに
よって熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御であっ
て、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF でN
本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行いベ
ンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオン
ラインデータとして層別値である平坦度感度を更新し
て、その決定された感度にゲインKF をかけて圧延を行
い、幅方向に検出される平坦度信号の誤差平均を計算
し、それが最小となるようにゲインKF を決定するよう
にしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1を図により説明する。図1において、20は熱延
鋼板、21はその平坦度を計測する平坦度計、22はバ
ックアップロール、23は熱延鋼板20の形状を制御す
るベンダーが設置されているワークロール、24は仕上
圧延機最終スタンド、25は巻取機、26は実際にベン
ダーを動かしているコントローラ、27はその動作量を
計算する計算機である。計算機27は、FF感度1およ
び4、圧延実績2、FF形状制御3等の演算を行う。
【0020】板を圧延する際に板の形状を一定の形状に
するFF形状制御で用いる平坦度の真の圧延荷重に対す
る感度∂λ/∂FR 、平坦度のベンダー力に対する感度
∂λ/∂FB 、ゲインKF を一定の経験値にして、FF
形状制御をオンラインさせる。その際は、FBK形状制
御はオフラインにしておく。そして、ある一定本数N0
本圧延を同じ層別の材料で行う。この際、平坦度、真の
圧延荷重、ベンダー力ともにロックオン値をλ0
RO、FBOとする。
【0021】N0 本圧延した後、計算機27でN0 本分
のλ0 、FRO、FBOを使用し、下記の式で重回帰計算を
行い、平坦度の真の圧延荷重に対する感度∂λ/∂
R 、平坦度のベンダー力に対する感度∂λ/∂FB
算出する。 Δλ=(∂λ/∂FR )・ΔFR +(∂λ/∂FB )・ΔFB ・・・(13) そして、これを同じ層別である一定回数M回繰り返し、
データ中の異常値は入れずに全データを平均し、感度
(∂λ/∂FR R 、(∂λ/∂FB R を決定する。 式(14)、式(15)で感度が決定されたら、それら
をオンラインデータに入れて、FF形状制御、FBK形
状制御共にオンラインし、次材に反映する。
【0022】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でオンライン感度を入れ替えてい
た部分が自動化されることになり、高精度の製品を得る
までの時間が短縮されることになる。
【0023】実施の形態2.次に、実施の形態2につい
て図2を用いて説明する。図2は図1と構成は同じであ
るが、計算機27でFFのゲイン計算7を行い、FFゲ
イン6を求めるようにしている。板を圧延する際に板の
形状を一定の形状にするFF形状制御で用いる平坦度の
真の圧延荷重に対する感度∂λ/∂FR 、平坦度のベン
ダー力に対する感度∂λ/∂FB を前記で求めた値を用
い、ゲインKF を一定の経験値にして、FF形状制御を
オンラインさせる。その際は、FBK形状制御はオフラ
インにしておく。そして、同層別の材料の圧延中にFF
ASCゲインを、0.1から1.5の間をM刻みで変
化させて行く。そして、各々のFF ASCゲインで、
隣り合う平坦度信号λN 、λN+1 に関して、 を計算し、σ(KF )が最小になるKF を最適なFF
ASCゲインとし、FF形状制御、FBK形状制御共に
オンラインし、次材に反映する。
【0024】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でFF ASCゲインを入れ替え
ていた部分が自動化されることになり、高精度の製品を
得るまでの時間が短縮されることになる。
【0025】実施の形態3.実施の形態3について、図
3を用いて説明する。図において、8、9はFBK感
度、10はFBK形状制御で、計算機27で演算してい
る。熱延鋼板の形状を先端から尾端にかけて目標の平坦
度にするFBK形状制御で用いるベンダー力修正量に対
する平坦度感度∂λ/∂PN を一定の経験値にしてFB
K形状制御をオンラインさせる。そして、ある一定本数
0 本の圧延を同じ層別の材料で行う。この際、ベンダ
ー力修正値のロックオン値をY0 とする。
【0026】N0 本圧延した後、計算機27でN0 本分
のY0 を使用し、下記の式で重回帰計算を行いベンダー
力修正量に対する平坦度感度∂λ/∂PN を算出する。 Δλ=∂λ/∂PR ・ΔPR +∂λ/∂PB ・ΔPB ・・・(17) そして、これを同じ層別である一定回数M回繰り返し、
データ中の異常値は入れずに全データを平均し、感度
(∂λ/∂PN R 、(∂λ/∂PB R を決定する。 式(18)(19)で感度が決定されたら、それらをオ
ンラインデータに入れて次材に反映する。
【0027】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でオンライン感度を入れ替えてい
た部分が自動化されることになり、高精度の製品を得る
までの時間が短縮されることになる。
【0028】実施の形態4.実施の形態4について、図
4を用いて説明する。図4は図3と構成は同じである
が、計算機27でFBK形状制御のゲイン計算12を行
い、FBK形状制御のゲイン11を求めるようにしてい
る。熱延鋼板の形状を先端から尾端にかけて目標の平坦
度にするFBK形状制御で用いるベンダー力修正量に対
する平坦度感度∂λ/∂PN を実施の形態3の要領で求
める。その後、FBK ASCゲインを、0.1乃至
1.3を0.1きざみで同層別のコイルで1本毎に上げ
て行く。その際、FBK ASCゲインが高すぎると、
出力信号はオーバーシュート、すなわち、目標平坦度を
大幅に越えて信号の収束率が非常に悪くなる現象が発生
する。また、FBK ASCゲインが低すぎると、出力
信号はアンダーシュート、すなわち、目標平坦度に収束
する時間が長くなる現象が発生する。
【0029】FBK ASCゲインを、0.1乃至1.
3を0.1きざみで変化させると、出力信号がアンダー
シュートからオーバーシュートに変わるFBK ASC
ゲインがあるので、そこのゲインが最もよいFBK A
SCゲインということになる。それより高精度に形状を
出そうとする場合は、さらに、10-2刻みでFBKAS
Cゲインを変化させ、先程と同様の方法で最もよいFB
K ASCゲインを探せばよい。
【0030】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でオンラインゲインを入れ替えて
いた部分が自動化されることになり、高精度の製品を得
るまでの時間が短縮されることになる。
【0031】実施の形態5.実施の形態5について、図
1を用いて説明する。熱延鋼板を圧延する際に熱延鋼板
の形状を一定の形状にするFF形状制御で用いる平坦度
の真の圧延荷重に対する感度∂λ/∂FR 、平坦度のベ
ンダー力に対する感度∂λ/∂FB を実施の形態1の要
領で値を求め、ゲインKF を一定の経験値にして、FF
形状制御をオンラインさせる。次に、同層別の材料の圧
延中にFF ASCゲインを、0.1乃至1.5の間を
M刻みで変化させて行く。そして、各々のFF ASC
ゲインで、隣り合う平坦度信号λN 、λN+1 に関して、 を計算し、σ(KF )が最小になるKF をM個の中の最
適なFF ASCゲインとし、オンラインデータに適用
する。
【0032】以上の作業で、平坦度の真の圧延荷重に対
する感度∂λ/∂FR 、平坦度のベンダー力に対する感
度∂λ/∂FB 、FF ASCゲインKF を決定した
後、FBK ASCゲインを、0.1乃至1.3を0.
1きざみで同層別のコイルで1本毎に上げて行く。その
際、FBK ASCゲインが高すぎると、出力信号はオ
ーバーシュート、すなわち、目標平坦度を大幅に越えて
信号の収束率が非常に悪くなる現象が発生する。また、
FBK ASCゲインが低すぎると、出力信号はアンダ
ーシュート、すなわち、目標平坦度に収束する時間が長
くなる現象が発生する。
【0033】FBK ASCゲインを、0.1乃至1.
3を0.1きざみで変化させると、出力信号がアンダー
シュートからオーバーシュートに変わるFBK ASC
ゲインがあるので、そこのゲインが最もよいFBK A
SCゲインということになる。それより高精度に形状を
出そうとする場合は、さらに、10-2きざみでFBKA
SCゲインを変化させ、先程と同様の方法で最もよいF
BK ASCゲインを探せばよい。
【0034】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でオンラインゲインを入れ替えて
いた部分が自動化されることになり、高精度の製品を得
るまでの時間が短縮されることになる。
【0035】実施の形態6.図5は実施の形態6を説明
する図である。図中、1、2、3・・・N0 ・・・は圧
延本数を示す。実施の形態6では、始めのN0 本で式
(13)を用いてオンライン回帰分析してベンダーの平
坦度感度を求め、層別値である平坦度感度を更新する。
次には、N0 +1本目からN0 本圧延したあと同様に式
(13)を用いてオンライン回帰分析してベンダーの平
坦度感度を求め、層別値である平坦度感度を更新する。
以下同様にN0 本毎にオンライン回帰分析してベンダー
の平坦度感度を求め、層別値である平坦度感度を更新す
る。
【0036】上記の制御方法を採用することで、層別値
である平坦度感度を長期間にわたって自動で更新するこ
とができ、層別値を高精度に調整することができる。
【0037】実施の形態7.図6は実施の形態7を説明
する図である。図中、1、2、3・・・N0 ・・・は圧
延本数を示す。実施の形態7では、始めのN0 本で式
(13)を用いてオンライン回帰分析してベンダーの平
坦度感度を求め、層別値である平坦度感度を更新する。
1からN0 本目の圧延後に、2からN0 +1本目圧延の
実績であるN0本で(13)式を用いてオンライン回帰
分析してベンダーの平坦度感度を求め、層別値である平
坦度感度を更新する。以下同様に、1本圧延する毎にN
0 本でオンライン回帰分析してベンダーの平坦度感度を
求め、層別値である平坦度感度を更新する。
【0038】上記の制御方法を採用することで、層別値
である平坦度感度をN0 +1本目の圧延以降は毎回自動
で更新することができ、回帰分析の負荷を高めることな
く、層別値を高精度に調整することができる。
【0039】実施の形態8.実施の形態8について、図
2を用いて説明する。熱延鋼板を圧延する際に熱延鋼板
の形状を一定の形状にするFF形状制御で用いる平坦度
の真の圧延荷重に対する感度∂λ/∂FR 、平坦度のベ
ンダー力に対する感度∂λ/∂FB を前記で求めた値を
用い、ゲインKF を一定の経験値にして、FF形状制御
をオンラインさせる。その際は、FBK形状制御はオフ
ラインにしておく。そして、同層別の材料の圧延中にF
F ASCゲインを、0.1乃至1.5の間をMきざみ
で変化させて行く。そして、各々のFF ASCゲイン
で、幅方向の平坦度信号ドライブサイド、センター、ワ
ークサイドの信号λD 、λC 、λW に関して、 を計算し、Δ(KF )が最小になるKF を最適なFF
ASCゲインとし、FF形状制御、FBK形状制御共に
オンラインし、次材に反映する。
【0040】上記の制御方法を採用すると、従来、実験
で感度を決定して手動でFF ASCゲインを入れ替え
ていた部分が自動化されることになり、高精度の製品を
得るまでの時間が短縮されることになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、鋼板の先端部から尾端部にかけて高精度かつ短時間
で平坦度を一定にし、または平坦度を目標値に的中させ
ることができ、また、従来、実験で感度を決定して手動
でオンライン感度を入れ替えていた部分が自動化される
ことになり、高精度の製品を得るまでの時間が短縮され
ることになる。
【0042】また、従来、実験で感度を決定して手動で
FF ASCゲインを入れ替えていた部分が自動化され
ることになり、高精度の製品を得るまでの時間が短縮さ
れることになる。
【0043】また、従来、実験で感度を決定して手動で
オンラインゲインを入れ替えていた部分が自動化される
ことになり、高精度の製品を得るまでの時間が短縮され
ることになる。
【0044】また、層別値である平坦度感度を長期間に
わたって自動で更新することができ、層別値を高精度に
調整することができる。
【0045】また、層別値である平坦度感度をN0 +1
本目の圧延以降は毎回自動で更新することができ、回帰
分析の負荷を高めることなく、層別値を高精度に調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1、実施の形態5、実
施の形態6、および実施の形態7に係る形状制御方法を
説明するための構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2、および実施の形態
8に係る形状制御方法を説明するための構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る形状制御方法
を説明するための構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る形状制御方法
を説明するための構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態6に係る形状制御方法
を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態7に係る形状制御方法
を説明するための図である。
【図7】 一般的な仕上圧延機の形状制御装置を示す構
成図である。
【符号の説明】
20 圧延鋼板、21 平坦度計、22 バックアップ
ロール、23 ワークロール、24 仕上げ圧延機最終
スタンド、25 巻取機、26 コントローラ、27
計算機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−208204(JP,A) 特開 平4−100624(JP,A) 特開 平2−37906(JP,A) 特開 昭63−264208(JP,A) 特開 平10−263658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法であっ
    て、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF で同
    一層別でN本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分
    析を行いベンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度
    感度をオンラインデータとして層別値である平坦度感度
    を更新して、平坦度精度を上げて行くようにしたことを
    特徴とする形状制御方法。
  2. 【請求項2】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法であっ
    て、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF でN
    本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行いベ
    ンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオン
    ラインデータとして層別値である平坦度感度を更新し、
    その決定された感度にゲインKF をかけて圧延を行い、
    幅方向に検出される平坦度信号の標準偏差を計算し、そ
    れが最小となるようにゲインKF を決定することを特徴
    とする形状制御方法。
  3. 【請求項3】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を目標値にするFBK形状制御方法で
    あって、熱延鋼板が平坦度計をオンしてから巻取機をオ
    ンするまでの間に、最終スタンドで、あるゲインKF
    熱延鋼板の先端から尾端までN本圧延を行った後、最終
    スタンド毎にN本でオンライン回帰分析を行い、ベンダ
    ーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライ
    ンデータとして層別値である平坦度感度を更新して、平
    坦度精度を上げて行くようにしたことを特徴とする形状
    制御方法。
  4. 【請求項4】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を目標値にするFBK形状制御方法で
    あって、熱延鋼板が平坦度計をオンしてから巻取機をオ
    ンするまでの間に、最終スタンドで、あるゲインKF
    熱延鋼板の先端から尾端までN本圧延を行った後、最終
    スタンド毎にN本でオンライン回帰分析を行い、ベンダ
    ー平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライン
    データとして層別値である平坦度感度を更新して、平坦
    度精度が向上し、最終的に平坦度感度を決定した後、こ
    の決定された感度にゲインKB をかけて圧延し、圧延毎
    にゲインKB を上下させることにより出力信号である平
    坦度のオーバーシュート量、アンダーシュート量を判断
    し、平坦度精度を向上させるようにしたことを特徴とす
    る形状制御方法。
  5. 【請求項5】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御方法であっ
    て、熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF でN
    本圧延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行い平
    坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンラインデー
    タとして層別値である平坦度感度を更新して、精度が向
    上した後、その決定された感度にゲインKF をかけて圧
    延を行い、幅方向に隣り合った平坦度信号の標準偏差を
    計算し、それが最小となるようにゲインKF を決定した
    後、さらに、平坦度感度およびゲインKF を固定したま
    ま、熱延鋼板の平坦度を目標の値にするFBK形状制御
    に用いるゲインKB を圧延毎に上下させることにより出
    力信号である平坦度のオーバーシュート量、アンダーシ
    ュート量を判断し、平坦度精度を向上させるようにした
    ことを特徴とする形状制御方法。
  6. 【請求項6】 N本毎にくり返しオンライン回帰分析し
    てベンダーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度を
    オンラインデータとして層別値である平坦度感度を更新
    して、平坦度精度を上げて行くようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の形状制御方法。
  7. 【請求項7】 N本でオンライン回帰分析してベンダー
    の平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライン
    データとして層別値である平坦度感度を更新した後、1
    からN0 本目の圧延後に、2からN0 +1本目圧延の実
    績であるN本でオンライン回帰分析してベンダーの平坦
    度感度を求め、得られた平坦度感度をオンラインデータ
    として層別値である平坦度感度を更新して、平坦度精度
    を上げて行くようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の形状制御方法。
  8. 【請求項8】 仕上圧延機に設置されたベンダーによっ
    て熱延鋼板の形状を一定にするFF形状制御であって、
    熱延鋼板の先端から尾端まで、あるゲインKF でN本圧
    延を行った後、N本でオンライン回帰分析を行いベンダ
    ーの平坦度感度を求め、得られた平坦度感度をオンライ
    ンデータとして層別値である平坦度感度を更新して、そ
    の決定された感度にゲインKF をかけて圧延を行い、幅
    方向に検出される平坦度信号の誤差平均を計算し、それ
    が最小となるようにゲインKFを決定することを特徴と
    する形状制御方法。
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